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[11489] 【習作・ネタ】リリカル世界で育ち横島君、GS世界へ【リリカルなのは+GS美神】
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2010/01/26 13:25
え~・・・もうひとつのほうがぜんぜん筆が進まずに時間だけ食ってる海斗です。

プロットはできてたんですが、どうにもうまく話がまとまってくれそうにないので向こうはもうしばらく休みます。

で、まあこの話を書くことになった理由は・・・・ぶっちゃけ友人による脅は、ゲフンゲフン!!・・・友人に依頼されたからです。(エアガンとはいえ至近距離でのAKのフルオートは痛いのです。ハイ)

・・・・さて、それから二日で考えた初期設定(注意事項?)を記載しておきます。

1.とりあえず横島君が強めです。まあ、周囲の環境がとんでもないので。

2.なのは方面の女性キャラの多くが横島君好き好き大好き状態です。ハーレム状態です。

3.一応横島君はJS事件も解決済みのあとGS世界に行きます。

4.かなりキャラが壊れます。

5.GS美神での時系列をいくつか入れ替えたりします。

6.なお、なのは方面では横島君の頑張りによりアリシア、プレシア、初代リインフォース生存。

7.更新は不定期です。

と、こんなところでしょうか。

・・・友人の要望基にしたけどすでにかなりとんでもないことになってるな。

とりあえずがんばっていきます。

10/2 4話ご指摘の箇所を訂正しました。

 1/26 感想掲示板に報告記載



[11489] 設定(たまにいじるかも・・・)
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/09/03 16:30
自分でも覚え切れるか不安なので、現時点での設定をいくつか。

 横島 忠夫 20歳

 一応(?)本作の主人公。GS世界で生まれずリリカル世界で生まれ育った。父、大樹は陸士部隊の指揮官、母、百合子は元・首都防空隊のストライカーで現在は地上本部の内勤。
 適正としてベルカ式を用いた近接戦闘が主流だが誘導弾やちょっとした砲撃魔法も使える。また、その性格ゆえか補助魔法や治療系の魔法もおてのもの。なのは・フェイト・はやて(+ヴォルケンリッター)との濃い付き合いゆえか、それとも、母である百合子の教育(?)の賜物か(おそらくその両方)生まれつきそこそこ大きかった魔力(A-)は気づけばSS+まで鍛えられた。
 なお、GSでの横島君と違い煩悩はあまり強くない(はやてと一緒にバカをやったことは何度もあるが)、それゆえ生来の優しさが前面に出る結果となりかなりの女性を(無自覚に)落としまくった。また、かなりの鈍感でもあったがJS事件以後あまりの鈍さに我慢しきれなくなった女性陣が百合子の許可を(あのGMから無理やり)取り付け横島君を拉致。告白&既成事実作りを強行。
 ここに横島ハーレムが完成した。
なお、横島君の階級は一等陸尉。使用デバイス『グローリー』

 横島 大樹 48歳

 横島君の父親。大規模な陸士部隊の指揮官。魔力は持っていない。
108部隊のゲンヤ・ナカジマとは飲み仲間。階級は二等陸佐

 横島 百合子 46歳

 元は首都防空隊のストライカーで現在は地上本部の内勤。魔力ランクはAAA+。戦闘をすればめっぽう強く交渉をすれば相手が砂の柱と化す女傑。
 予算折衝の場に出ると海と空が自分たちのどの予算を削るかで悩み仲間割れを起こす。なのは達横島ハーレムの勢いに押されるが『こんないい子達なら問題ない』とこんどは積極的に応援している。階級は准将。夢は40代で『おばあちゃん』と言われること。(なお、すでにヴィヴィオに言われ達成済み)

 横島ハーレム

 横島君がまだなんとなく理解している面々

 高町なのは、フェイト・テスタロッサ、アリシア・テスタロッサ、アルフ、八神はやて、シグナム、シャマル、初代リインフォース、スバル・ナカジマ、ギンガ・ナカジマ、ティアナ・ランスター、カリム・グラシア、アリサ・バニングス、月村すずか

 横島君がどうしてこうなったかわからない面々

 オーリス・ゲイズ、ウーノ、ドゥーエ、トーレ、セイン、ノーヴェ、ウェンディ

 ハーレムではないがなついている面々

ヴィヴィオ、ヴィータ、リイン、アギト

なお、上記以外のナンバーズも横島君を「いいやつ」と認識している




[11489] 第1話 彼の周囲は大騒動?
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/09/01 16:23

ミッドチルダ クラナガン郊外

「ぜぇー、ぜぇー、ぜぇー」

静かな住宅地の一角に荒い息をつく青年がいた。管理局の陸士部隊の制服を着たそこそこ顔もいい青年である。10人中4~5人は女性が気にかけるであろう顔立ちである。

彼の名前は横島 忠夫。歳は20歳で階級は一等陸尉。幼いころからさまざまな事件にかかわり解決に貢献していた。腕のいい魔導師である。

そんな彼が何から逃げているかといえば

「くっそ~・・・みんなして俺を追いかけていったい何なんや!?わいがいったいなにをしたっちゅーんじゃー!!ハッ・・・・!?」

彼にとっての理不尽を口に出し叫ぶ横島。しかし、叫んだ瞬間あわてて口をふさぎ周囲を見渡す。

「せ、セーフ・・・・なんとか気づかれてはないな」

追跡者の存在を見つけられず、ほっと安堵の息を吐く横島。しかし

 がしっ!

「へっ!?」

突如足首をつかまれ足元を見るとアスファルトの地面から腕がにょきと生えており自分の足をつかんでいる。横島にとってこんな芸当ができる人物の心当たりは一人しかいなかった。

「うふふ・・・・捕まえた」

薄青色の髪をした美少女の上半身が地面から現れ、横島の両足をガッチリと抱え込む。その表情はどことなく餌を目の前にした肉食獣のそれであった。

「あ、あのセインちゃん?なにしてるのかな?」

盛大に汗をかきかながたずねる横島。心なしかガクブルと震えている。

「タダオを捕まえてる。もう離さない」

「な、なんでじゃ~!!ワイが何をした~!?」

「何もしてないのが問題なんだよ(ボソッ)」

横島の叫びに対してぼそっとつぶやくセイン。しかし、口元が笑っている

(ま、騒いでるだけみんなが集まる時間が短くなるんだけど)

「そ、そういえばセインちゃんがここにいるってこ「チェーンバインド!!」と!?」

何かに気づいた横島が顔を上げたとたん、全身をバインドでがんじがらめに拘束される。それこそ数えるのもバカらしくなる本数で

周囲を見ればセインと同じ表情をした女性が20人。横島の震えは最高に達した。

「あ、あの・・・ボクハナニカシタデショウカ?」

あまりの恐怖にカタコトになる横島。しかし、女性陣はそれに対して・・・

「・・・連行」(×21人)

「え!?ちょっ!?説明、説明を~!?」

近づいてきたアルフ(成人モード)がバインドでがんじがらめの芋虫常態の横島を抱えほかの面々とともにどこかへ向かいだす。

「な、なのは!?フェイト!?はやて!?説明プリーズ!!?」

「大丈夫だよ、忠夫君」

「うん、タダオは心配しないで」

「そやそや、ただちょっとマット運動するだけや。人数は気にしたらあかんよ?」

「な、なおのことわからんわ~!?」

三人の説明(?)にさらに混乱する横島。しばらくしてとある一軒家に入っていく女性陣(+芋虫状態の横島)

「ちょっ!?まっ!やめっ!・・・・・アーッ!!」

 数日後

「97世界そっくりの世界?」

あの日、げっそりとして帰ってきた忠夫だが人外ともいえる回復力により翌日にはいつもどおり復活していた。その彼が、自身の母である横島 百合子から言われたことに首をかしげた。

「そ、まあ厳密に言えば97世界に比べて何年か前らしいけど」

自宅で朝食を食べながらの会話である。ただし、父である大樹は前日深夜発生した事件のため今は家にいない。

「ふ~ん・・・・まさかとは思うが俺にそこ行けっていうんか?」

「話が早いわね。そういうことよ」

「え~、いやだよ損な面倒な「これ命令書ね。渡したから」・・・・・うぅ」

一等陸尉である自分にとって准将である母から渡される命令書は、どんなことをしても抗えないのである。

「わかったよ。行けばいいんだろ行けば・・・・・はぁ~」

「わかればよろしい。それと・・・」

「んぁ?まだなんかあるんか?」

食べ終わった食器を流しに置きながらげんなりとした表情を浮かべる

「一緒になのはちゃんたちも行くから。ヤることはヴィヴィオちゃんが起きないようにしなさいね。それとこの歳でおばあちゃんっていわれるのも悪くはないからがんばってきなさい」

「お袋のドアホー!!」

母の発言を受けその場かに逃げ出す横島。しかし、こういう場合彼の退路はすでに存在しないのだ。

ドアから出ると通称・横島ハーレムの皆さんが勢ぞろいの上にリインにアギト、エリオにキャロ、フリード。そしてのこりのヴォルケンリッターであるヴィータとザフィーラがいた。

「な、なんでここにいるんや~!!??」

「ただおパパ~♪」

ヴィヴィオがうれしそうに抱きつく中、横島ハーレムの皆さんはニコニコ顔でいる(シグナムやリインフォースアイン(以後アインとする)でさえも顔がほころんでいる)。

『まあ・・・・・あきらめろ』

ヴィータからの念話がすべてを語っているようだった。

「ワイが・・・・ワイがなにをした~!!?」

つづく

あとがき

文才のない自分が恨めしい。とりあえずこんな幹事で進めていこうと思います。
生暖かい目で見守ってください。
それでは・・・



[11489] 第2話 GS世界へレッツゴー?
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/09/07 15:20
 地上本部 転送ポート

結局、抵抗らしい抵抗もできぬままいつの間にか用意されていた荷物ともどもここまで連れてこられた横島君。もっとも、彼に抵抗する暇などなかったが

「お待ちしていました。転送の準備は整っています」

「あ、クロサキさん。お久しぶりです」

「お久しぶりです。紅井、いえ、横島准将より伝えられていましたので。転送場所は、94管理外世界の地球の日本にある『六道女学院』の高等部校庭になります」

「はぁ?」

クロサキの言葉にぽかんとする面々。その頭の中では・・・

(そんなことしていいのだろうか?)

と考えていた。もっとも『あの』百合子の副官であるクロサキの言うことなのだから問題はないのだろうが、横島君は自分の母親の根回しのよさにGMの恐ろしさを久々に思い出していた。
 なお、このクロサキは10年以上前、百合子が関わったとある管理世界で起きた紛争を解決した際に、現地の交渉役として百合子と(色々な意味で)ハイレベルな交渉を繰り広げその腕前に惚れ込んだ百合子が自身の副官として引き抜いたのである。ただ、現地政府からすれば『気付いたら』もう百合子の副官だったのだが。

「・・・・まあいいや。それじゃあ転送よろしくお願いします」

「わかりました。あ、ところで忠夫君」

「はい?」

自分を『横島一尉』ではなく『忠夫君』と呼んだのだから私的なことだろうと振り返る。そして次の一言で横島君と女性陣(-ヴィヴィオ)の顔色が変わる。

「帰ってきたらすぐ式になるだろうから、あまりガンバリ過ぎないようにと准将が言っていたよ。式場などの手配は任せておいてくれ」

その一言に固まる横島君と顔を赤らめながらもうれしそうにする女性陣。ウーノやドゥーエ、トーレそしてアインといった普段あまり感情を顔に表さない面々も顔を赤らめうつむいている。それ以外もモジモジとしたりくねくねとしている。

「ね~パパ~。なのはママたちお顔赤いよ?」

「・・・・ヴィヴィオ、家族が増えそうだぞ?」

「ふぇ?」

ヴィヴィオの質問にまったく関係ない答えを返す横島君。どうやらへんな復活の仕方をしたようだ。ヴィヴィオは首をかしげながらも横島君の肩に乗りご機嫌そうだ。

「それではそろそろ転送します」

「あ、はい」

転送ポートが起動し転送される面々。作業が終わったクロサキは

「さて・・・・早速式場などを選ばねば」

いそいそと式の準備のために動き出した。


 六道女学院 理事長室

「それで~令子ちゃんに~来てもらったのよ~」

六道女学院の理事長である六道冥奈がのほほんとした声で眼前に座る美神令子に話しかける。

「あの・・・おばさま?ついに頭がどうにかなってしまったんですか?」

「あら~、令子ちゃんたらひどいわ~。おばさんは~おばかさんにはなってませんよ~。今言ったのは~本当のことなんだから~」

今冥奈が令子に語ったことは、数日前に届いた一通の手紙が原因だった。

「そういいますけどね・・・・なんですかこの『時空管理局』って?それに管理外世界とか訳わからないんですけど?」

その手紙には、『94管理外世界調査のため部隊を派遣します。彼らに協力してください。時空管理局・地上本部』と書かれていた。これだけを見ればいたずらとしか思えないのだが・・・

「でも~こんな物も~同封されていたのよ~」

そういうと銃弾のようなものを渡される。

「銃弾・・・にしては弾頭がついてない?」

二人で首をひねっていると校庭の方からとてつもない魔力を感じた。

「なに!?」

「あら~?何が起きてるのかしら~?」

急いで校庭に行くと、校庭の地面に大きな魔法陣が出現していた。

魔法陣が、一際強く光るとそこに20名ほどの男女が現れた。

令子は神通棍を構えいつでも動けるように準備する。しかし、事態は彼女の斜め上をバレルロールしながら音速で飛び去っていった。

「あ~・・・・誰かー責任者の方いませんか~!!こちらは時空管理局管理外世界調査隊で~す!!」

魔方陣から現れたメンバーのうち唯一の男(横島君)が声を上げている。え?ザフィーラも男?・・・あんなのは『わんわん』で十分です!

「えっと~私がこの学院の理事長の~六道冥奈です~。あなたはどなたかしら~?」

「あ、失礼しました。自分は時空管理局・地上本部陸士部隊所属の横島忠夫一等陸尉です。彼女たちは自分の友人で同僚です」

友人という発言にピクリと反応しわずかに不機嫌になる女性陣。ザフィーラはわれ関せずという態度をとり、ヴィータはため息をつきながら横島君に哀れみの視線を送る。

「それで~調査というのは~どういうことなんでしょうか~?」

「あ~・・・そのことなんですが・・・・」

しばらく考えた後、時空管理局のことなどをある程度説明する。そうでもしなければおそらくどうしようもないゆえに。

「つまり~時空管理局というのは~警察と~軍隊と~裁判所とが~一緒になっている組織って事でいいのかしら~?」

「まあ大体そんな感じと思ってもらえれば・・・あとは行政みたいなこともしてますが。で、調査に来たという話ですが・・・単にこの世界がどんな世界かをしばらく見るために滞在しようと思います」

「う~ん・・・・それなら~私が色々~お世話してあげるわ~」

一瞬のうちに損益を考えた冥奈はそう提案する。横島君はそれを理解しつつも断りようがないため頷く。

「それじゃあ、お願いします。えっとみんなは・・・」

「パパと一緒がいい~」

「うんうん」(横島ハーレムの皆さん)

「・・・まかせる」(ヴィータ)

ザフィーラはもはや知ったことかという態度。

「ねえ」

そんな中、今まで黙っていた令子が口を開く

「はい?えっと・・・美神さん・・・なにか?」

「あんたってさぁ、そんなに強いわけ?霊力のかけらも感じられないんだけど?」

「いや、そりゃあ霊力使いませんし・・・・なんなら一戦してみます?」

戸惑いながらもそう提案する横島君。するとニヤリと笑う令子

「へぇ~?私とやろうっての?いいわ、やってあげしょう?どうで勝つのは私だけどね。おばさま?」

「そうね~。どれくらいの力かは知っておきたいし~・・・校庭でいいかしら~」

シグナムやフェイトが戦いたそうにしているが横島君が視線でそれを抑える。

「それじゃ、決まりね」

 校庭

「・・・・なんでこんなにギャラリーが・・・・」

(美神おね~さま!!)

(そんなさえない男なんか瞬殺してください~!!)

「ひどっ!?」

いつもは黄色い声援をうざったそうにしている令子も今日ばかりは上機嫌だ。それにたいして横島君のほうはというと・・・

「忠夫君~!全力全開だよ~!!」

「タダオー!いつもどおりなら大丈夫だよー!!」

「忠夫君~!負けたら承知せぇへんで~!!」

という具合に応援(?)していた。しかし、横島君にとって一番の声援は・・・

「ただおパパ~!!がんばって~!!ふれ~!ふれ~!パ~パ!!」

というヴィヴィオの声援だったりする。

「うっし!気合も入った!グローリー!セットアップ!!」

『standby ready,set up!!』

首から提げていた剣の形をしていたデバイスが起動し、バリアジャケットを展開。横島君のバリアジャケットは、白い長ズボンに緑色のインナーに青いラインがワンポイントで入っているジャケット。というどう見ても私服にしか見えないシンプルなもの。彼の右手には相棒たるデバイス『グローリー』が握られていた。グローリーの形はシグナムの愛剣『レヴァンティン』に酷似していた。違う点といえば刀身が幾らか厚くなっていることと色が違うくらいである。

その姿に一瞬あっけにとられる令子だが、すぐに動き出す。

「先手必勝ってね!」

鋭く踏み込み神通棍を振りぬく。六道女学院の生徒たちは『勝った』と思った。

しかし、横島君はわずかに下がることでそれをかわすと合わせるかのようにグローリーを振るった。それを令子は神通棍を振りぬいた勢いを生かし回避する。


「へぇ~?やるじゃない」

感心したかのように言う令子。それに対し横島君の答えは令子を一瞬で怒らせるものだった。

「いや、だって遅いですもん。避けられますって」

ピクッ

「なんですって・・・?」

「いや、ですから遅いんですって。シグナムやフェイトの攻撃に比べたら・・・」

そういいながら構えなおす横島君。そういわれた令子は・・・キレた。

「ふん!!」

先ほどの攻撃より明らかに早く重い攻撃を放つ令子。横島君はそれすらもなんでもないかのように回避し合わせるかのようにグローリーを振るう。

それをしばらく繰り返すと令子の攻撃がわずかに大降りとなった。

「グローリー!!カートリッジロード!!」

その命令と同時に三発のカートリッジがロードされる。その魔力はグローリーに淡い緑色の光をまとわせる。

「切り裂け!!風牙一閃!!」

 -風牙一閃ー 横島君がシグナムの紫電一閃を基にして編み出した魔法である。それまでは、誘導弾で削り身体強化で振るったグローリーで叩き斬るしかなかった横島君の必殺技とも言える攻撃。刀身に纏わせた魔力を振りぬくことで撃ちだし、暴風とも言うべき魔力を叩き込むのである。

それに気付き回避しようとする令子。しかし、大振りになった攻撃をかわされたため体勢が崩れていて回避が間に合わない。その瞬間、風牙一閃をもろに受け吹き飛ぶ令子。校庭を沈黙が支配する。

起き上がろうとする令子だが、きれいに決まった風牙一閃により体に力が入らない。

「そこまで~。勝者、横島忠夫~」

校庭をどよめきが走る。六女の生徒たちからすれば自分たちが尊敬する美神おねーさまが、どこの馬の骨とも知れない男に負けたのだ。彼女たちからすれば信じられないことであった。

「あ~・・・大丈夫ですか?かなり綺麗に決まったみたいですけど」

「くっ・・・あんた何したの?急に力があふれてたみたいだけど?」

何とか上半身を起こしながらたずねる令子。それに対し横島君はあっさりと答えた

「カートリッジっていうなんつーか・・・・ブースターってかんじかな?溜め込んでた魔力を開放して上乗せするってところですかね?それで力を底上げして攻撃した・・・とまあ、簡単に言うとそういうことです」

「そう」

二人が会話をしている中、冥奈はというと・・・

(なんとかして~あの子達を~こっちに引き込みたいわね~。う~ん)

陰謀をたくらんでいた。

こうして、横島君たちのGS世界初日は過ぎていくのであった。


あとがき

とりあえず文才のなさを何とかせねば・・・orz

とりあえずGS初日を書きました。

横島君のバリアジャケットは、GSでの横島君の定番スタイルであるGパン、Gジャンを白くしただけで腕や襟に青いラインを入れたといった感じでしょうか。すみません、表現力が乏しくて・・・・うぅ。

次は冥子ちゃんとのマンション共同除霊の予定です。

それでは、また次回。



[11489] 第3話 お嬢様とお友達?
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/09/11 16:22
 高層マンション 最上階フロア

ここは、令子との模擬戦の後に冥奈によって準備されたマンションである。このマンションの最上階のワンフロア丸ごとが横島君たちの当面の住居となる。

「で、今日の予定は?」

はやての作った朝ごはんを食べながら横島君がそう尋ねる。

「え~とやな、忠夫君は朝ごはん食べた後に六道理事長と打ち合わせのために六道女学院やろ。私たちは街の様子見して、細かい日用品を買ってくる。ってとこやな。たぶん、忠夫君のほうはこれからのことを話し合うはずや」

「だろうな~。あの人が手ぐすね引いてる気がするよ。ま、お袋ほどじゃないけど。おおかた何かしらで協力しろってことじゃないかな?」

そういいながらヴィヴィオの口の周りを拭く。ヴィヴィオはニコニコしている。

「まあ、忠夫君なら大丈夫だよ」

「うん、なのはの言うとおりだよ。タダオ、しっかりね」

なのはとフェイトが微笑ましそうに二人を見ながらいう。というより、チビッコズとザフィーラを除いた面々が微笑ましそうに見ていた。同時に羨ましそうだったが。どうやら自分たちもしてほしいらしい。

それからしばらくして、朝食を終え六道女学院に向かう横島君。

もちろん、周囲をうろついている六道家のシークレットサービスには気づいているが、害意がない以上は放っておく。そのまま、歩き続け六道女学院に到着。

「なにも理事長自ら迎えにこんでも・・・・」

「だって~待ちきれなかったんですもの~」

少女のように楽しげに笑う冥奈。その仮面の下の陰謀をめぐらせているのに気づいている横島君だが・・・

(ま、ここでどうこうする意味ないし。あんのときの評議会の老害に比べりゃ子供の遊びみたいなもんだし)

などと考えていた。

 理事長室

「それで~早速なんだけど~」

理事長室到着後、出されたお茶を飲んだりしていると冥奈が話し出した。

「ウチの~子達に~戦いを教えてほしいのよ~」

「・・・・はぁ?あの、ウチの子達って六道女学院の霊能科のですか?」

「そうよ~」

そういわれた横島君は首をひねる。

「そっちにもそういう教師はいるでしょう?なんで俺なんです?」

「だって~あの令子ちゃんに~勝ったんですもの~。十分その資格が~おぼさんは~あるとおもうのよ~」

「・・・・まあ、それはいいとしてウチは人数多いんですよ?給料は・・・・」

「あと~GSとして働いてみない~?」

先ほど以上の爆弾を平然と投げ落とす冥奈。横島君はため息をつく。

「俺たちの使う魔法が悪霊に効くかわからんのに・・・って、それを調べるつもりですね?・・・・・はぁ~、まあ調査のうちかな~。あ、でもそっちの除霊道具は使いませんよ?神通棍はまだしも霊体ボーガンなんてモロ質量兵器ですし。破魔札マシンガンや精霊石弾頭バズーカなんか俺たちからすりゃ違法どころか即時回収・破壊対象なんですから」

そうして話し合っていると、冥奈の娘である六道冥子が部屋に入ってきた

「お母様~、用事ってなに~?あら~?あなたはどなた~?」

「(理事長以上にぽややんとした娘やな)ああ、俺は横島忠夫。理事長に世話になっているんだ」

「ふ~ん」

冥子のぽややんぶりに内心であきれつつ挨拶する横島君。冥子は興味津々とばかりに横島君をじぃ~っと見つめている。

「ん?影の中から気配?」

「あら~みんなに気づいたの~?みんな~でてらっしゃ~い」

冥子の影から飛び出してくる六道家に代々伝わる12体の式神、十二神将が現れる。

「へぇ~。これが式神かぁ~。使い魔とか守護獣と同じ様な存在ってのは聞いて分かったけど・・・・実際見ると感慨深いなぁ。ん?まてよ・・・・これだけの式神を使役できるって相当エネルギー食うはずだよな?なのに全然疲れた様子がない・・・ってよりめちゃくちゃ余裕!?どんだけキャパ高いんだ」

「?」

冥子が首をかしげている。

「ん?どうしたの?えっと・・・」

「あ~、わたし~六道冥子っていうの~。よろしくね~」

「あ、うん。それで冥子・・・ちゃん?どうしたの?」

冥子の呼び方に一瞬悩みながらも『ちゃん』付けで呼ぶことにした横島君。冥子は不思議そうにこちらを見てくる

「えっと~、みんなのこと~怖くないの~?みんなを~初めて見た人は~みんなを~怖がっているのに~」

「ああ。そういうことね・・・・うん、怖くないよ。だって、その子たちは冥子ちゃんの言うことをよく聞きそうだしね。それに・・・」

近づいてきた犬の式神、ショウトラを撫でる横島君。

「みんな言い子みたいだしね?」

そう言うと冥子の顔がパッと明るい笑みを浮かべる。

「うん~。みんなと~っても~いいこなの~」

そうして和やかな雰囲気ができ始めたあたりで・・・

「そうだわ~。横島君~」

「はい?」

ショウトラを撫でる手を止めることなくそちらを見る横島君。

「これから~冥子の~除霊が入っているんだけど~実際の除霊を~見てきたらどうかしら~?場合によっては~そのまま除霊を手伝ってくれたら~報酬も出すわ~」

そういわれ考える横島君。

(確かに百聞は一見にしかずっていうしな~。魔法が効くかも知っておきたいし・・・ここは受けておいたほうが無難だな)

「わかりました。冥子ちゃん、よろしくね?」

「うん~。冥子~忠夫君と一緒に~がんばるの~」

それから数十分後

六道家の車で現場であるマンションに到着。冥子が依頼主と話ている間、バリアジャケットを纏った横島君はサーチャーを飛ばし建物内の様子を探っていた。

「えっと・・・各階ごとに雑霊ってのは数十体に最上階にはリーダー格の悪霊が一体、それに近い強めのが三体か。どうするんだろ?」

「忠夫君~行きましょ~」

「了解っす」

建物内に入ると悪霊たちが一斉に襲い掛かってきた。それに対し横島君は生成した10個のスフィアから次々と魔力弾を打ち出す。一発の威力はA+ていどの魔力弾が次々と悪霊に当たり悪霊を吹き飛ばす。

「効果ありか。でも、雑霊だしなぁ・・・・どこまでの霊に通用するか」

その隣では冥子がバサラに霊を吸い込ませていた。

そんな調子で最上階である15階を目指す。

途中で魔力弾以外の攻撃も試したがおおよその攻撃は十分通用した。

「ふ~・・・あとは最上階のみかぁ。結構しんどいな~」

「あとは~最上階の~悪霊を倒して~霊を呼び込んでる窓や壁に~お札を貼っておしまいね~」

現場でもぽややんとした態度のままの冥子にどう評価を下すべきか悩む横島君。

(アレは素なのか計算してるのか・・・・理事長のはほとんど計算だろうけど冥子ちゃんの場合は・・・・もともとこうなんだろうな~。大物なのかな~んにも考えていないのか・・・・微妙だな~)

最上階に入ると今までの階同様一斉に襲い掛かってくる悪霊。しかしここの霊たちは今までとは違った

『あの女じゃ!!あの女を狙うんじゃ!!男と獣より断然弱いぞ!!』

『あの女を殺すんじゃ~!!』

一斉に『冥子』に襲い掛かったのだ。

「きゃあ~!こわいの~!」

「・・・・悲鳴すらものんびり聞こえるってじゃなくって!冥子ちゃん下がって!!」

「きゃ~!きゃ~!きゃ~!」

「聞いてないし!?」

「いやなの~~~~~~!!」

そう冥子が叫ぶと同時に

(なんかものすごくいやな予感!!?せ、戦術的撤退!!)

近くの窓ガラスを突き破り逃げ出す横島君。その直後

ちゅどおおぉぉ~ん!!

冥子の代名詞ともいえる式神の暴走、『プッツン』が起きた。もちろん暴走した式神の攻撃を防げる悪霊などいるはずもなく、悪霊は見事除霊された。ただし・・・

「ああ・・・マンションが・・・マンションが・・・・」

「うっわ~・・・・実質一人でマンション壊しちゃった」

「え~と~・・・また失敗しちゃったの~。お母様に怒られちゃうわ~」

呆然となる依頼主にきれいに崩れ去ったマンションを見て冷や汗を流す横島君。冥子はただ一人別のことを心配していた。

数十分後 六道女学院理事長室

「また『プッツン』して~!!あなたって子は~~~!!」

「お母様ごめんなさい~~~!!おこっちゃいや~~~!!」

「・・・・・・報酬もらったし帰ろう。うん」

見ているだけでも疲れるほどのんびりした口調で繰り広げられる冥奈による説教から逃げるように帰宅する横島君。

家に着くとモコモコな犬のきぐるみを着たヴィヴィオに迎えられ癒される横島君であった。

「ただおパパ~、ヴィヴィオわんわんになったの~」

「あ~ヴィヴィオこっちにおいで~。お~、よしよし」

「えへへ~♪」

なお、それを見ていた横島ハーレムのうちからなのは、フェイト、はやてがその晩、露出度多めなきぐるみ(なのはが白猫、フェイトが黒猫、はやてが虎猫)を着た横島君の部屋を襲撃。一晩中猫の鳴き声が横島君の部屋から響いていた。


あとがき

どうにか書き上げました。

あの親子のしゃべり方は面倒くさい。ただでさえ横島ハーレムが多すぎてどうかくかで頭が痛いのに・・・・orz。(人それを自業自得という)

戦闘描写がかなり適当になっているような・・・・うぅ。

次はもう少しうまく書けるよう努力します。

次はおキヌちゃんとの遭遇のお話ですかね。

それでは、また次回をよろしくおねがいします。



[11489] 過去編その1 フェイト、アリシア、アルフがおちた日
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/09/29 15:54
 ミッドチルダ クラナガン郊外

 横島家

「忠夫、あんた『海』見てきなさい」

その母の発言に首をかしげる横島君(御年9歳)

「海?オカン、この間家族で行ったやないか。親父がバカやったけど」

「そっちの海ちゃうわ!海ってのは本局の次元航行部隊のことや」

それから1時間後、横島君は次元航行艦『アースラ』に乗艦していた。

「はぁ~・・・これが次元航行艦かぁ~。すごいな~」

目を輝かせながら周囲を見る横島君。艦のクルーはそれを微笑ましそうに見ている

それからしばらく過ぎ

「横島君、ここが97管理外世界よ」

「はあ~。これが地球か~。綺麗やな~」

そのまま感動したまま地球を見ている脇でなにか騒いでいたが横島君は気づいていない。

そして97管理外世界に降下。すると二人の少女が戦闘を繰り広げていた。

クロノが出動するがそれを見ていた横島君が何かに気づき血相を変えてそれを追う。

高町なのはとフェイト・テスタロッサの戦闘に介入し口上を述べているクロノ。

「時空管理きょ、がふっ!」

それに対し思いっきり速度ののった蹴りがクロノの後頭部に直撃。

「な、なにをするんだ!!」

それに対してクロノは激怒するが横島君はさらに怒鳴り返す。

「じゃかしい!!管理外世界での魔法行使が見逃せないとはいえ女の子に問答無用で射撃魔法をぶっ放すとはどういう了見だ!ゴルァ!!」

母親である百合子の教育の賜物か、元来の性格か女の子に手を上げるどころか何が何でも守ろうとする横島君。逆に百合子はそれが命取りにならないかが不安であった。だが、この時その性格ゆえ現場およびアースラ艦橋が大混乱に陥ったのは言うまでもない。

横島君とクロノが空中で取っ組みあっている間にフェイトとアルフはジュエル・シードを回収し離脱。なのはとユーノはそれを茫然と見上げていた。

『いいかげんにしんさい!!』

二人の取っ組みあいはリンディの雷が落ちるまで続いた。

アースラに到着したなのはとユーノが見たものは、リンディに大目玉を食らう二人の姿だった。

会議室で自己紹介などをしていた際、横島君の自己紹介を聞いたユーノが首をかしげる。

「陸戦AA?それも空戦適正なし??じゃあ、なんで飛んでたのさ!?」

それは疑問に思っていたのだろうクロノとリンディもこちらを見てくる。

「あ~・・・あれなぁ・・・・飛行じゃないんだよ」

頬を掻きながら困ったような笑みを浮かべる横島君。他の面々はさらに首をかしげる。

「じゃあ、一体どうやって飛んでいたの?」

「ん~・・・まあ、簡単な話で体内に魔力ため込んで足の裏から徐々に噴き出して浮き上がるんですよ。で、それを維持しながら出力調整して加減速・上昇下降を行う・・・ってとこですね。だから飛行っていうよりロボットのブーストジャンプの方が感覚的には近いかな~。いや~、空戦適正なかったんですけどそれでも飛んでみたくっていろいろしてたら出来ちゃいました」

「な、なんて非常識な・・・・」

「ぼ、僕もその意見には賛成かも・・・・」

それから数日後

事件は急展開を見せプレシア・テスタロッサの本拠地へ突入を図る管理局。それに着いていこうとした横島君は自身の母親に「嫌い」と言われ塞ぎこんでしまったフェイトを心配しフェイトのもとを訪れていた。

「アンタ・・・・頼むよ。フェイトを・・・・」

沈痛な表情をしたアルフが横島君に頭を下げる。

「ああ。・・・・フェ~イト、すごいこと・・・言われちゃったな」

虚ろな目で横島君を見るフェイト。そのフェイトを抱きしめる横島君。

「確かにあの人が言うようにフェイトはアリシア・テスタロッサのクローンなのかもな。でもな・・・」

クローンという単語に反応するフェイト。

「フェイトはフェイトじゃん。泣いてるのも笑ってるのもこうやって塞ぎこんでるのもアリシアじゃない。フェイトが今こうやって塞ぎこんでるんだろう?」

フェイトの目を見つめながらやさしく話しかける横島君。すると横島君の反対側にアルフが座りフェイトを挟み込む。

「そうだよフェイト。フェイトはフェイトじゃないか。どんな生まれだってフェイトはあたしの大好きなご主人さまさ」

「な?フェイトはいろんな人に必要にされてるんだぜ>アルフやなのは、ほかにもたくさんいる。もちろん俺自身もフェイトにいてほしいよ。だから」

言葉を続けながらぎゅっと抱きしめる。反対側からアルフも横島君ごと抱きしめる

「一緒に行こうぜ?それでガツンって言ってやればいいんだよ。『私は何と言われようがあんたの娘だ!!』・・・・ってな?」

「・・・ぁ」

フェイトの目に光が戻ってくる

「ふぇ、ふぇ~ん!!」

二人に挟まれ大泣きするフェイト。しばらく泣いていたがふっきれたのか頷く。

「よっしゃ!!いくで!!」

三人は時の庭園に突入。なのはたちに合流。

プレシアのいる場所に踏み込んだのだが

「世界はいつだっ「クロノ、ストップ」て・・・なんだいきなり」

いきなりアリシアの入っているカプセルに近づく。

「アリシアに近づかないで!」

「あのな、んなわけわからんとこ行くんならここで生き返らせればいいだろ」

その発言に現場の時間が止まる。

「まあ・・・そのレアスキル・・・ってほどでもないんだけどさ。俺って攻撃より補助とか治療魔法の方がとんでもなく強力なんだよ」

そういいながらありったけの魔力を注ぎ込みアリシアに治療魔法をかける。

「な、なんだその治療魔法は!?」

「なんて・・・・強力な」

「かあ・・・さま?」

「アリシア!!」

横島君を押しのけ生き返ったアリシアに抱きつくプレシア。

「あらま・・・・ついでにあんたもしとくか」

そのまま、流れ的にしたほうがいいと判断しプレシアにも治療魔法をかける横島君。元来の優しさがここでも発揮されることとなった。

「母様」

「なに?アリシア?」

「・・・・いままで私の妹によくもあんな仕打ちをしてくれましたね!!」

「・・・え?」

「・・・俺知らないも~ん」

その発言にさらに固まる現場。プレシアはキョトンとし先が見えた横島君はさっさと後ろに下がりフェイトを引っ張ってくる。

「あ!フェイト~♪」

近づいてくるフェイトに気づいたアリシアは満面の笑みでフェイトに抱きついた。

「ごめんね~。母様のバカのせいで散々迷惑かけちゃって。でもこれからは大丈夫だからね!すべてお姉ちゃんに任せなさい!!」

「・・・・おねえ・・・ちゃん?」

「うん、そうだよ」

「お姉ちゃん!!」

ひしっと抱き合う二人。その場面を見て多くの武装隊員やブリッジクルーが感動の涙を流している。

「フェイトちゃん良かったの・・・ぐすっ」

「あたしゃ感動で・・・ああ!目の前が涙で・・・うぅ」

「うぅ・・・いい話だ。ぐすっ・・・」

「フェイトさん・・・・ついに報われたのね」

上からなのは、アルフ、ユーノ、リンディの順である。

「タダオ、あたしゃ感動したよ。これはお礼だよ」

涙やなんやで顔がぐしゃぐしゃになっているが傍にいた横島君をその豊満な胸で抱きしめるアルフ。とある時系列での横島君と違い女性に対しての煩悩が限りなく少ないこの横島君は一瞬にして顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

「あ~!!アルフズルい!!あたしたちも・・・行く!フェイト!!」

「ふぇ!?ちょ、お姉ちゃん!?」

それに気づいたアリシアはとりあえずそれに参加することにしたらしい。フェイトを引っ張りながら突撃する。あわてて姉を止めようとするフェイトだがどうにもアルフと横島君の抱擁(アルフが一方的に抱きついているだけ)が気になりあまり強く言えない。

そのまま勢いをつけ横島君に抱きつくアリシア。とそれに引きずられる形で横島君に抱きつくフェイト。ちなみにそんな姿てみて本来黙っているはずのないプレシアさんはというと・・・・

「ああ!アリシア許して・・・・あれは、あれは仕方なかったのよ~」

アリシアの説教により精神的に大ダメージを負いそれどころでは無かったりする。

一方、現場の局員たちは・・・

「俺たち何しに出てきたんだっけ」

「言うな・・・・空しくなっちまう」

「泣くな!泣くな相棒!!泣いたらお天道様に笑われちまうぜ!」

「艦長~・・・帰っちゃダメっすか?」

「あら、まだいたの?」

「ひどっ!?」(出動しこの場にいた武装隊員全員)

あまりにもな活躍のなさと当然のごとくな空気化にこちらも精神的に大ダメージ。

そして空気化しつつあったクロノとなのはは・・・・

「・・・はっ!?まずはプレシア・テスタロッサを拘束・・・「クロノ君どくの!」ぶべらっ!!」

あまりもな情景に固まっていたクロノは自分の使命を思い出し動こうとするが、目の前の情景(横島君にアルフ、フェイト、アリシアが抱きついている情景)になにを感じたかクロノを習得していないはずの徹と貫をかけたレイジングハートでぶん殴り横島君に向け突撃。

「仲間はずれにしないでよ~!」

(そういう問題か!?)

なのはのどこか抜けた発言に心の中で突っ込む横島君と武装隊員たち。

その後、しばらくカオスが続いたが何とか収まり全員アースラへ。

そして本来は護送室にいるはずのフェイトとアルフはアリシアとともに横島君の傍でお茶を飲んでいた。

「待て!二人は今回の事件の重要参考に「事件?なんの?」ん・・・って、だから事件というのは・・・」

「フェイトは練習のために撃った魔法を適当な空間内に向けて処理してたんだよ?それが『たまたま』傍を通っていた輸送船に当たってロストロギアがばらまかれた。だから回収するためにその世界に行って回収して他の。そこで『不幸な行き違い』によってなのはちゃん達と戦うことになったけど事件は無事解決!母様は『事情』を話すために管理局に行く。そういうことだよ」

「しかし、これは立派な犯罪「事・故!つまりアクシデントなの。オーケイ?」」

アリシアのあまりもな発言にあぜんとするクロノ。よく見ると横島君が口笛を吹きながらそそくさと食堂から離れていく。

「なっ!君のせいか!!コラッ!待てー!!」

「ははは!待てと言われて待つやつはおら~ん!!」

そのままくだらない鬼ごっこを始める二人。それを笑いながら見送る三人。

「ね、フェイト、アルフ」

「なに?お姉ちゃん?」

「なんだい?」

アリシアの呼びかけに首をかしげる二人。アリシアはニパッと笑い

「タダオって素敵な男の子だよね」

「う、うん」

「そうだねぇ・・・・ついこうぎゅって抱きしめてお持ち帰りしたくなるのはたしかだね」

アリシアの問いに顔を真っ赤にするフェイトとうんうんと頷くアルフ。

「それじゃあさ・・・・」

二人に向かってこごえでごにょごにょと囁くアリシア。その内容はだれにもわからない。

そして現在

 高層マンション 最上階

 横島君の部屋

「う、う~ん・・・・・朝か・・・・って!」

目を覚ますと同時に目を見開く横島君

「三人とも何してんだ!?」

「タ、タダオおはよう。その・・・」

「タダオ、おっはよ~。ふふん、それはね・・・・」

「夜這いならぬ朝這い・・・いや朝駆けかね?まあ、いいや」

裸ワイシャツの恰好で豊満な体を横島君にこすりつけるアリシアとフェイト。アルフはすでに裸の状態で横島君を跨いでいる。

「それじゃあ・・・・」

「いただきま~す」

照れながら切り出すフェイトとためらうことなく横島君に襲い掛かるアルフとアリシア。

「ちょ!まっ!やめっ!!・・・アーッ!!」

早朝の住宅街に横島君の断末魔(違っ!)の叫びが響いた。

今日は、全員で人骨温泉に向かう日だ。もっとも、横島君は着くまで無事だろうか?それは宇宙意思にもわからない。

「らめえぇぇl!!朝からは・・・アーッ!!」

南無・・・


あとがき

え~・・・おキヌちゃんの登場する話を書くつもりがなんか気が付いたらPT事件でいかにして三人をおとしたかを書いていた海斗です。

あるぇ~?なんでこんなことになっているんだろう・・・・とりあえず元凶である友人を襲撃して憂さ晴らしをしてこよう。うん。

とりあえず、さんにんをおとした経緯はこんな感じでしょうか。今後もチマチマと他の女性陣をいかにしておとしたかを書いていこうと思います。あ、あとはなんでハーレム容認したかとかも書かねば・・・・。

つぎは本当におキヌちゃん登場です。それでは・・・



[11489] 第4話 幽霊少女はボケボケ?
Name: 海斗◆82d112a7 ID:2272a111
Date: 2009/10/02 09:43
それは、冥子の除霊を手伝って数日後のことだった。

 六女 理事長室

「この間は~この子のせいでごめんなさいね~」

「お母様~おこっちゃいやなの~」

そんなぼややんとした親子を「なんだかな~」と見る横島君。

「それで~そのお詫びも兼ねて~温泉旅行なんてのを~用意してみました~」

「・・・まだ除霊一回手伝っただけですよ?」

「その一回目の成功記念も~兼ねてるのよ~。どうかしら~?」

横島君が理事長の顔から事情を読みとろうとするが、そのニコニコとした表情からは精々「断っても断らなくてもろくなことがなさそう」としかわからなかった。

もっとも、横島君は母親であるGMの交渉術や話術をある程度叩き込まれていたために理事長の「読ませない」笑顔からですら読むことができていたのだが・・・

ついでにいうと、自分の周囲にいる面々のなかのヴェロッサ、スカリエッティなどの日常会話すら口先三寸丸めこみ合戦になるメンツと付き合っているからというしょーもない原因もあるのだが・・・。

「・・・まあ、いいか。わかりました。それで行先は?」

「えっと~人骨温泉っていうところよ~」

こうして人骨温泉への旅行が決まったのだ。

人骨温泉へ向け移動するバスの中

「タダオ~、温泉ってどんなとこなの?」

「あれ?セインたちは行ったことないっけ?」

「ないッスよ~。だからも~楽しみで楽しみで・・・」

「あ、あたしは別に・・・・」

「ノーヴェ・・・・あなたはやはりツンデレなのですね」

「姉さん・・・それは禁句だと・・・」

横島君の周りで楽しげにおしゃべりするナンバーズ。セインとウェンディが両側から抱きついている。ウーノ、ドゥーエ、ノーヴェはそのすぐ隣の席にいる。

さらに、右肩にリイン、左肩にアギト、頭の上にはフリードがそれぞれ陣取っている。フリードは気持ちよさそうに寝息を立てている。

「まあ、簡単にいえばおっきなお風呂って解釈でいいと思うぞ」

「ふ~ん」

そんな会話をしつつ前のほうを見るとなのはたちはヴィヴィオやエリオ、キャロの世話をしており、シグナムは時代劇小説を読みふけりシャマルはその横で料理雑誌を読み料理の勉強中。スバル、ギンガ、ティアナ、ヴィータはトランプでワイワイ騒いでいる。その隣ではオーリスがノートパソコンとにらめっこ。アルフはフェイトのそばでビーフジャーキーをアリシアと一緒に食べ、アリサとすずかは何やら内緒話の真っ最中。アインは座席でぐっすり眠っている。

「・・・なんか後ろから見覚えのあるコブラが・・・・」

「あれ、美神だろ。・・・・ってことはその後ろ走ってる男はバイト君か」

隣をものすごい速度で走り抜けていくコブラとそれを追うバイト君

しかし、車に勝てるはずもなく横島君たちを乗せたバスにも置いていかれていた。

それからしばらくして

「へぇ~ここが人骨温泉かぁ」

「結構いいとこやね」

「ティア~、楽しみだね~」

「ちょっ!スバルどこ触って・・・あん!」

「フリードおいで~」

「クキュ~」

横島君やザフィーラが荷物を運びこみなのはが手続きをしている間、自由気ままに過ごす面々。

「あ、あんたたち!?なんでここにいるの!?」

横島君たちを見て驚く令子。それに応対するはやて

「どうも~。美神さんも来てはったんですね~。わたしたちは六道理事長に温泉旅行プレゼントされたんです」

「おばさまが?」

「ええ、この間忠夫君が六道さんのお仕事手伝ってそのお礼らしいです」

「そう・・・」

なにか考え込む令子。そこでふと何か思い出し顔を上げる。

「そういえばあんたたちの魔法って霊に効果あるの?」

「ええ。忠夫君が言うには威力の弱い魔力弾でほとんど片付くそうです」

それを聞くと令子の眉がピクリと動く。頭の中ではすでにどうやって横島君たちを引き抜くか算段を始めていた。もっとも、すぐに『あの』理事長のところから引き抜くのは無理だと気付きどうやって借りるかと思考が切り替わっていった。

「み、み、み、美神さ~ん!!」

「あら、佐藤君。早かったじゃない」

「お、お、お、お、女の子の幽霊に殺されそうになりました!!」

佐藤君に発言に首をかしげる面々。その心の中は・・・

(幽霊の女の子って右手に掴んでるその子のこと?)

佐藤君、あまりにも動転したため幽霊の少女をつかみ一緒に来ていたのだ。

「・・・・彼、霊能力者の素質あり?」

「ふぇ~ん!!はなしてください~」

巫女服を着た少女の幽霊がジタバタと暴れているがみんなの関心は佐藤君に集中しているため気付いてもらうにはもう少しかかりそうだ。

数分後

「で、出るっていう幽霊はこの子?」

「うんにゃ、うちに出るのはもっとむさくるしい男の幽霊だ。こんなめんこい子なら客寄せになるだ」

ヴィヴィオやエリオたちと遊んでいる幽霊少女を見ながら話す令子と支配人。

「あ~と・・・・君の名前は」

「はぇ?あ、申し遅れました。私キヌっていいます。300年前火山の噴火を鎮めるために人柱になったんですけど、山の神様にもなれず300年間ずっとこうして幽霊をしてたんです。才能ないんでしょうか?」

「才能・・・・って関係あるのか?それって」

横島君の問いに首をかしげる面々。

「ただおパパ~、温泉行こう~」

「ん?そうだな、行こうか」

ちびっこズを連れていく横島君。なお、部屋を出る際ウェンディが「お風呂プレイなんてどうッスか?」と発言したが直後に他のナンバーズに拉致されていった。

それを見送った後、今夜の横島君の相手をだれがするのかの確認などを行うなのはたちと除霊対象の幽霊が出て車でどうするか考える令子。

しかし、5分もしないうちに温泉のほうから戻ってきた横島君の発言により事態は動く。

「温泉にむさい男の幽霊がいたんですけど・・・」

「それが除霊対象よ!」

「自分はワンダーフォーゲル部ッス!山に登っている最中に遭難してしんでしまったッス!非常に寒いっす!」

「ワンダーフォーゲル、あんた山の神になんなさい!」

その令子の発言にキョトンとする周囲。

「・・・・なんか、あんまりにも急に話が・・・」

「気にしちゃいけないんだろうけど・・・う~ん」

「あたしゃしらね」

アリサとすずかはあまりにも急に話が進んだためため息をつきながら令子を見る。ヴィータはそれを見ながらお菓子をバクつく。

「ティア~、一緒にお風呂いこ~」

「馬鹿スバル、あんたは少しは状況を・・・って、またどこを触って・・・コラ~!!やめなさいって・・・・ちょ!そこだめ!」

「もう・・・スバルったら」

「お茶をどうぞ」

「あ、オーリスさん。ありがとうございます」

周囲が好き勝手にやっている中事態は進み・・・

「雪崩の音が聞こえるっすよ~」

ルンルン状態のワンダーフォーゲルが山に向かっていった。

「美神さんありがとうございます。これで成仏できます。横島さんも・・・」

「ああ、またいつかな・・・・ん?それもなんか変な話か」

天に上っていくおキヌちゃんを見送る。空に消えていくおキヌちゃん

「あの~・・・成仏ってどうするんでしょうか?」

そう言いながら戻ってきたおキヌちゃん。横島君と令子はその場で派手にずっこける。よく見ると周囲の面々も脱力していた。

「しょうがないわね~。おキヌちゃん、うちの事務所で働かない?奮発して日給30円で雇ってあげるわ」

「いっしょーけんめーがんばります!」

横島君はそれを聞きながら

(絶対だまされてるよ・・・おキヌちゃん)

と心の中でつぶやいた。

こうして、ボケボケな幽霊少女が美神除霊事務所に加わった。

「よろしくお願いしますね。みなさん」

そういいながら頭を下げるおキヌちゃん。なのはたちも歓迎しているようだ。

同時に令子に対する横島君たちの評価はかなり下方修正された。

その夜、ウェンディとノーヴェの鳴き声が横島君が泊っている部屋から漏れていたのは別のお話。


あとがき

短いうえになんか変な文章になっている・・・・orz。

どうも、バイトや墓参りなどで更新が遅れて申し訳ありません。

おキヌちゃん登場のお話です。原作でも印象は強いお話なんですが、りりかる横島君だとちっとばかし絡ませにくいと書いてて気づきました。まあ、できるだけがんばってみますが・・・・。

次は・・・・どの話書こうかな。横島君の六女講師就任の話かな。

それでは次もがんばります。



[11489] 第5話 横島先生誕生?
Name: 海斗◆8b4ac6fa ID:2272a111
Date: 2009/12/25 16:59

 今現在、横島君はどうしてこうなったのかと遠い目をしながら思い出していた。

周囲にはそれぞれの得物を持ち構える六女の生徒たちがおおよそ50人。

(あ~、なんでこんなことになってるんやろ・・・。ワイただ単に理事長に言われた通りに挨拶して自分がどんな授業するか言っただけなのにな・・・)

いまにも飛びかかってきそうな生徒たちを見ながら、盛大にため息をつく横島君。

「それもこれも・・・・理事長のせいやー!ドチクショー!!」

そう叫ぶと同時にバリアジャケット展開。瞬く間に準備を整える。

「よぉし!こうなったら・・・・予定外だがさっそく授業を始める!第一回いや・・・第0回目の今回の内容は」

一瞬の変化に驚くも飛びかかる気満々の生徒たちとにらみ合いながら宣言する。

「1対50での模擬戦や!遠慮はいらん!どっからでもかかってこいや!」

その合図とともに一斉に襲い掛かる生徒たち。それを迎え撃つ横島君

どうしてこうなったかというと・・・

数時間前 六女体育館

「それでは~特別授業の先生を~紹介します~」

理事長のその声とともに生徒たちからの殺気が膨れ上がる。

「まあ、皆さんが崇拝する美神さんを倒したってことで恨まれているのはわかるんやけどな・・・こう殺気をぶつけられるってのも・・・まあいいけどさ。・・・というわけで特別授業を担当することとなった横島忠夫です。どうぞよろしく」

そういって一度体育館を見渡すが・・・・

「やれやれ・・・こりゃ相当嫌われてるな。ふぅ・・・それでは自分の授業の内容を伝えます。授業内容は・・・「戦闘で生き残る術」を教えます。といっても、自分は細かい・・・それぞれの距離やタイプにあった教導・・・授業はできませんので自分の同僚たちにそこは頼むことになるでしょうがいいですよね?理事長?」

「そうね~・・・細かいところまで教えてくれるならそっちのほうがいいかもしれないわね~。わかりました~、それを認めましょう~」

理事長の許可を得たことに安堵しつつ授業内容を考える。

「とりあえず・・・質問がある人は挙手を・・・」

そういい質問に答えようとしたところ一斉に上がる手。全校生徒の実に9割が挙手。顔が引きつる横島君

(アカン・・・いやな予感しかせーへん・・・どないしよ)

が、自分で言っておいて指さないというわけにもいかず・・・・

「それじゃあ・・・・一番最前列の君、どうぞ」

ほかの生徒が手を下す中、一歩前に出た少女が横島君をじっとにらみながら口を開く。

「私たちは貴方の実力を知りません。ですので・・・・希望する者全員と模擬戦をしていただきたいのです。よろしいですか?」

「・・・それ質問じゃなくって挑戦だと・・・・はぁ~。理事長・・・」

あきらめの表情を浮かべながら理事長をみるといつも通りの何を考えているかわからない笑みを浮かべながら模擬戦の準備を指示していた。

うなだれながらも希望者を集めると全校生徒の75%が希望。これにはさすがの理事長もストップをかけ理事長自身が50人を選び戦うことになった。もちろん、理事長が選んだだけのことはあり全員が結構な腕前を持っていた。

そして冒頭に戻る。

「俺はなのはほど上手くはやれないで!」

そういいながら突き出される薙刀や木刀を回避し飛びあがる。すると威力は低いが霊波砲が次々と飛んでくる。しかし、ばらばらに飛んできたそれらを難なく回避するとスフィアを15個展開。さがりながらそれらを微調整する。

「シュートッ!!」

一つにスフィアから10発ずつ合計150発の魔力弾が生徒たちに降り注ぐ。それにより10人ほどが吹き飛ばされるがほとんどの生徒はこれを回避した。もっとも、至近距離での着弾によろけたりたたらを踏む生徒が何人もいた。

その間に、砲撃魔法(威力は訓練用の低威力)を準備し放つ。

「ウィンド・・・バスタァー!!」

直射型で低威力なため数人の回避し損ねた生徒が吹き飛んだが、一斉に他の生徒が反撃に転じる。霊波弾を回避しつつ斬りかかってきた生徒に対しシールドを展開しそれを防ぎ逆にグローリーで斬りこむ。

それから10分後、校庭には横島君とギャラリー以外立っている者はいなくなっていた。それを見て呆然とする生徒たち。何せ横島君に対して一撃も当たられないまま挑戦した50人は倒されたのだから、彼女たちからすれば悪夢以外の何物でもなかった。

「って・・・・やりすぎたか!?」

周囲で気絶している生徒たちを見てあわてる横島君だが・・・

き~んこ~んか~んこ~ん・・・

「あら~・・・模擬戦の準備に戸惑ったせいで~今日の授業がおわちゃったわ~」

「あ、ならこれで俺の仕事終わりっすよね?」

理事長の授業終了の宣言とともにほっとした表情を浮かべる横島君。

「そうね~。これじゃあ、今日は居残り授業もできそうにないし~今日はこれで終わりにしましょ~」

(時間外でも授業させる気だったんかい!!)

理事長のさらりと発せられた発言に肩を震わせる横島君。が、ここは必死に我慢。

「それでは~、金曜日の特別授業もお願いね~」

「水曜と金曜でいいんですね。わかりました」

そういうとそそくさと六道女学院を後にする横島君。あとには横島君の戦闘力に驚愕した生徒と教師が残された。

帰宅後、ヴィヴィオとアルフ(子犬ver)と戯れ癒される横島君。そこにリインとアギトも加わり子供と遊ぶお父さん状態の横島君。なのはたちはそれを微笑ましそうに見ながら夕飯の準備をしたりテレビを見たりと過ごしていた。

その夜・・・

「ちょ!すずか!?血を吸いながらそんな・・・アッー!!」

久々に暴走したすずかにおいしく頂かれる横島君であった。



ここからは横島君が動いているのとは別の場所の出来事。ただし、以後ちょくちょく関わってくるため書いときます。


世の中、職場の上司からのお願いほど断りにくいものはない。お願いであって命令ではないのだが『上司』というだけで断りにくいのであった。

そして、運悪くお願いをされた男がとあるホテルのエントランスに足を踏み入れた。見ると自分と同じ職場もしくは同じ職票であろう者たちがあちこちにいる。

職場を出る際、上司から渡されたメモを見ながら指定された部屋まで行く。

指定された部屋の前で一度深呼吸をしドアを二回に分け合わせて四回ノックする。

すぐにドアが僅かに開く。そこからメモと身分証を提示する。

「・・・確認した。どうぞ、中に入ってくれ」

「失礼します」

軽く会釈しながら室内に入る。室内には応対に出たものも含め4人。

「工藤雄介一等陸尉であります」

この中で唯一椅子に座り外を眺めている男性に声をかける雄介

「よく来てくれた・・・。さ、掛けたまえ」

「!?さ、坂上陸上幕僚長・・・・!?」

自分を呼び出した人物がだれか知り驚く雄介。それに対して・・・

「はははっ・・・そう硬くならず。陸幕長である坂上忠昭は今は執務室で書類整理の真っ最中でここにはいない・・・・わかるね?」

「はっ!・・・・それで陸幕ちょ・・・いえ、坂上・・・sんはなぜ自分を?」

坂上の言っていることは分かっているがどうしていいか悩みつつも尋ねる雄介。

「・・・・先日の市ヶ谷の件はしっているね?」

「・・・・あれですか。ええ、たまたま現場に居合わせましたから・・・」

数日前、自衛隊の市ヶ谷駐屯地で悪霊が出現した。対応に遅れ数名の自衛隊員が負傷、2名の自衛隊員が殉職するという事件が発生。霊能力を持った自衛隊員たちがこれに応戦。悪霊を倒しはしたものの対応の遅れは問題となり現在対応が協議されている。

「そのとき、霊を退けるための指揮を執ったのは君だったね。いい手際だった」

「ありがとうございます。しかし・・・」

「ああ・・・2名。2名の自衛官が殉職した・・・負傷者も出た・・・。このようなことはこれ以上起こしてはならん・・・」

重々しい口調で言う坂上。それにうなずき返す雄介

「昨日、私も含めた幹部会議を開いた。そこで自衛隊の編成に一部変更が決定された。対霊・妖怪専門の部隊・・・対霊特科部隊の編成がな」

「・・・まさか」

自分を見ながらいう坂上に驚きの表情を浮かべる雄介。

「そうだ・・・東部方面隊の対霊特科部隊第1部隊初代隊長は・・・君だ。工藤雄介三佐」

「そんなっ!?待ってください!確かに自分は霊能力を持っていますからその部隊に所属することに異存はありません。しかし、なぜ自分が初代隊長なのですか?」

「・・・・東部方面隊に属している自衛隊員の中で霊能力を持っている者はおおよそ500名。うち実戦で使えるものは約210名。構成人数は中隊規模で30名。各部隊ごとに人員を割り振ったが最も早く編成が終わる第1部隊では君が最高位の階級だ。ゆえにこうなった」

「・・・・」

「これは非常時における急造編成もいいところだ・・・が、だからこそ第1部隊にはそれ相応の働きをしてもらわなければ困る。だからこそ、君を指揮官とするのだ。君の指揮官適性の高さや状況判断の正確さなどは報告書で読ませてもらった。それを読んで、私は君なら大丈夫だと判断したのだ。受けてくれるな?」

言い切られ頭を掻きため息をつく雄介。立ち上がり坂上に対して敬礼する

「どこまでできるかわかりませんが・・・微力を尽くします」

「そうか・・・では、明日1300時をもって対霊特科部隊第1部隊発足。以後、その任に就け!」

「はっ!!」

こうして対霊特科部隊第1部隊は発足し以後次々と部隊が編成されていった。


 あとがき

・・・なんかかなり変な文になってるような?・・・orz

中間試験やらレポートやらで時間がとれずすみません。

なんとか年内にあげられた・・・次は年が明けて学校が始まってからか。

お読みになってお分かりかもしれませんが、この自衛官の雄介、自分が書いているもう片方の作品に出てくる彼と同じです。並行世界だと思ってください。(もしくは某作品で言われている因果律量子論とかでいいです)

次は・・・・ちょっと早いけど蛇姉さんだそうかな?横島君の人外キラースキル(?)は強化されていますのできっと・・・。

それではよいお年を・・・。



[11489] 第6話 横島先生授業をする?
Name: 海斗◆8b4ac6fa ID:2272a111
Date: 2010/01/25 17:42
 六女 講堂

講堂に集まった生徒たちを前に肩をすくめる横島君。

(こりゃ、そうとー嫌われたなー。やりすぎたかな・・・アカンわ)

前回行った模擬戦という名の無双、それの影響でかなり印象が悪くなったようである。だが、横島君とて何の考えもなく暴れまわったわけではない。

(でも、ここで意識改革せんと死人を量産することになりかねんしな~)

一度息をはくと、講堂を一度見渡しつつ口を開く。

「前回はお疲れ様。まあ、この様子じゃさらに嫌われたらしいけど・・・とりかえしがつかない事態になる前に一度手を入れておきたかったんだ」

一番前に座っているー前回挑戦してきたー生徒に顔を向け

「君はあのときどんなことを考えながら戦ってた?」

と質問する横島君。それに対し女子生徒は・・・

「何を考えていたか・・・・ですか?それは母校の誇りを傷つけないようにとか」

「うん、あとはありそうなのは「私は○○家の跡取りだから」とか成績のことが大半かな。でもね・・・・それじゃあ、君たちいつか死ぬよ?」

その発言に固まる空気。そして、横島君に集中する怒りに満ちた視線。

「おーおー、視線がすごいことになっとるな~。でも、これは事実や。君たちが目指しているGSは悪霊や妖怪を退治する仕事や。とくに理性のない暴れまわるだけの悪霊には君たちがどこの家の跡取りだとかどこの除霊科の出身かなんて関係ないんや。それだけやない、もし、相手が精神攻撃を仕掛けてくるタイプの敵だったらどうするんや?今の君たちは・・・格好の餌やで?」

そういわれさらに怒りを燃やす生徒と冷静になり考え込む生徒に分かれる講堂。

「それにこの間の模擬戦、こっちは結構手加減してたんやで?そっちの連携も見たかったから結構隙も作って見せたし・・・なのになんで一発も当てられんのや?」

そういいながらデバイスから映像を取り出し放映する

「たとえば、ここだな。わざと防御をしないで突っ込んだのに霊波砲で足止めするでもなく術で拘束するでもなく・・・やみくもに突っ込んできた。それもバラバラに。これじゃあ、チャンス潰してるだけだよ」

その後も次々とダメ出しをする横島君

「あとは・・・クラス単位の連携の欠如かな?各クラス内での連携は悪くないのに別クラス、他学年との連携がほとんど皆無ってのも問題だね」

そう言い終わり講堂を見回すと、生徒たちが砂の柱と化していた。

「それで・・・これらからそれを踏まえたうえで授業を行って言おうと思ってる。まあ、連携だとかそういったもんは教えられてどうなるものでもないし、じっくりと自分たちで答えを見つけていけばいいさ。俺はその手伝いをするだけだけど」

徐々に講堂の生徒たちの目に力強い光が戻ってくる。

「いまはどうすればいいか?どうすれば連携がうまくいくか?それをみんなで話し合うといいな。あとは役割分担とかを決めておくといいかもね」

そういいつつ時計を見るがまだ五分ほど時間はある。

「それじゃあ、最後に一つ。これから生きていく君たちにしっかりと覚えておいてほしいことがある。世界はいつもこんなはずじゃなかったって思うことばかりってことをね。君たちよりいろいろ経験重ねてるから言えるけどほんと、こんなはずじゃなかったってことばかりだよ」

思い出すのは人生の歯車が狂った結果として、犯罪を行った者たちの後悔に満ちた表情の数々。

「君たちはそんなことにならないようにな」

そういうと同時に授業終了のチャイムが鳴った。

帰宅時、どこからわいたのか大量の悪霊と遭遇する横島君。

「こんなところにこんなにいた記憶ないんやがな!グローリー!」

『OK、set up』

デバイスを展開し襲いかかってくる悪霊を次々と蹴散らす。

「シュートッ!」

魔力弾の雨を降らせ最後の悪霊を仕留め溜息を吐く。

「どうなっとるんや?・・・・ん?」

視線を感じそちらを見るが誰もいない

「どうにも気になるんやけど・・・どうにもならんか」

そうつぶやくとそそくさと家路を急いだ。

「ふぅん・・・人間にしてはおもしろいじゃないかい。少し楽しめそうだね」

それを見送った人物はそういうとその場から姿を消した。

その夜、ナカジマ姉妹の襲撃を受けた横島君の哀れ(?)な叫びが響いた。


これより下は壊れキャラな雄介の苦労話を少し(本編短い・・・orz)


それゆけ、僕らの第1部隊

先日の会談から一週間、怒涛の勢いで人員集めと名簿作成、装備品の発注などを行った第1部隊隊長の雄介。隊員たちがおおよそ男女で半分ずつ。仲も悪くはなさそうだ。しかし、問題が発生した。それは・・・

「・・・・これだけ?」

倉庫に搬入された装備の数を見て呆然とする雄介。視線の先には、破魔札マシンガンが2丁に予備弾倉が4つ、GSも使うことがある対霊用のハンドガンが2丁に予備の弾倉が5つ、粗悪な精霊石を粉にし爆薬とともに詰めた手榴弾が3つ。

「これ・・・二人分の装備だぞ?俺が発注したのは30人分だー!!」

「三佐!落ち着いてください!!工藤三佐!!」

「離せ!離せ、伊隅一尉!!離せー!!」

「三佐、どうにも我々が発注した装備が他の組織にくすねられたようです」

担当部署に文句を言いに行こうとする雄介を羽交い絞めにする女性隊員と雄介にいらぬ追伸を言う女性隊員。

「宗像二尉!それは本当か!?」

「ええ、もっぱらの噂ですが・・・」

そう言われブルブル震えだす雄介。

「あの・・・三佐?さんさ~?」

男性隊員が雄介の目の前で手をひらひらさせる。

「づぅおこの組織だぁー!!」

「うぉ!?ブチギレ三佐降臨!?」

「退避!退避!!少しでも(暴走の範囲から)離れるんだー!!」

怒りの咆哮をあげ駆け出す雄介。その進路上にいた隊員たちがあわてて飛び退く。

「あべしっ!!」

それを避け損ねた一人の男性隊員が撥ね飛ばされる

「山田二等陸士ぃ!!」

「俺・・・故郷に帰ったら家業の八百屋をつぐんだ・・・ガクッ」

「やーまーだー!!・・・・以上、戦争漫画でありがちなシーンでした」

とっさに寸劇を行う隊員。ただし、山田二等陸士は撥ねられたときに空のコンテナに頭をぶつけ床に伸びている。その指が「犯人はサンサ」と書き止まっている。

山田二等陸士、この部隊にいるギャグ要員の一人である。

その頃、怒り狂った雄介は担当部署に殴りこんでいた。

「こっちが発注した装備をくすねた馬鹿野郎はどこの連中だ!!」

「あ、え、その・・・・ICPOの・・・」

担当者、雄介のあまりにもすさまじい形相にガクブル。

「ICPOぉ?つーことは・・・・オカGか!!?あれまだ日本で発足してねーだろ!?どういうこった?」

「さ、さあ・・・自分には何とも・・・・」

首をひねる雄介。すると・・・

「工藤三佐、これを・・・」

「手紙・・・?差出人は・・・・米軍?」

その場で封を切り読み始める。

「・・・・へぇ?どういうわけか知らないが気前がいいじゃないか・・・」

近くの電話を借り相手先に電話をかける

「もしもし・・・ああ、そうだ。差出人は知らんがアンタの上役だろ?いきなりかけてきた人間の名前がわかってんだ。それしかないだろうが・・ああ、その件だが・・・YESとあんたの上役に伝えておいてくれ。こっちも上を何となして見せる。なんならいつものごり押しで頼む・・・それじゃあ、頼んだぜ」

受話器を置き肩をすくめる。

「連中、なぁに企んでるんだか・・・ま、今の状況なら願ったりかなったりか・・・さてと、上をどうやって説き伏せるかな」

面倒くさそうに、しかしどこか楽しげに去っていく雄介の背中をほかの面々は呆然と見送った。



あとがき

・・・・あるぇ?メド姐さんがほとんど出てない???

やっべぇ、新型にかかったせいで頭が変になったかな?

つ、次は・・・吸血鬼親子の大喧嘩だからもう少し量増えるはず。その次は横島君のハーレムにおける日常だし・・・

つ、次もがんばります!(アカン、自信なくなってきた・・・)



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