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[14179] 習作 終焉の戦鐘(注 多重クロスSSです)
Name: マスカラ◆2319efa4 ID:c21fb807
Date: 2009/12/06 19:31
・作者はSS初心者ですので駄文になるかもしれませんが頑張って書いて行きたいと思っています。至らないところがあったら遠慮無く指摘してください。よろしくお願いします<(_ _)>

・このSSは多重クロスSSです。今の所登場させる作品とメイン&サブキャラクターは以下の通りです。

 鬼神童子ZENKI 漫画版 メイン――――闘鬼神前鬼、後鬼丸、ヴァサラ、役千明、神酒壮真。サブ――――役小鬼

 トリニティ・ブラッド 小説版 メイン――――アベル・ナイトロード、セス・ナイトロード、カイン・ナイトロード、イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー。
サブ――――イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー

 月姫・MELTY BLOOD メイン――――遠野志貴、アルクェイド・ブリュンスタッド、シエル、遠野秋葉、シオン・エルトナム・アトラシア。サブ――――蒼崎青子、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。

 Fate/stay night・Fate/hollow ataraxia メイン――――衛宮士郎、セイバー、遠坂凛、アーチャー、ギルガメッシュ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、バーサーカー。サブ――――間桐桜、ライダー 、カレン・オルテンシア、バゼット・フラガ・マクレミッツ。

 ARMS 漫画版 メイン――――高槻涼、新宮隼人、巴武士、キース・ブラック/セロ、久留間恵。サブ――――高槻巌、高槻美沙、キース・ブラック/セロ、キース・バイオレット。

 スプリガン メイン――――御神苗優、ジャン・ジャックモンド、朧、ボー・ブランシェ。サブ――――朧、ティア・フラット、パーカップ・ラムディ、御神苗隆。

 GetBackers-奪還屋- メイン――――美堂蛮、天野銀次、赤屍蔵人、弥勒雪彦。サブ――――赤屍蔵人、間久部博士、天子峰猛、マリーア・ノーチェス、奏蝉丸。

 HELLSING メイン――――アーカード、セラス・ヴィクトリア、ウォルター・C(クム)・ドルネーズ、アレクサンド・アンデルセン

 ヴァンパイア十字界 メイン――――ローズレッド・ストラウス、アーデルハイト、ブリジット・アーヴィング・フロストハート、刃蓮火、比良坂花雪。サブ――――ローズレッド・ストラウス、ブリジット・アーヴィング・フロストハート。


 ダレン・シャン メイン――――ダレン・シャン、ラーテン・クレプスリー、カーダ・スモルト、バンチャ・マーチ、ガネン・ハースト。サブ――――デズモント・タイニー、レディー・エバンナ 。

 うしおととら 漫画版 メイン――――蒼月潮、とら、秋葉流、凶羅、引狭霧雄/キリオ、九印。サブ――――蒼月紫暮、鏢。

 封神演義 漫画版 メイン――――伏羲、哪吒、楊戩、妲己、燃燈道人、申公豹、太上老君、女媧。サブ――――伏羲、楊戩、妲己、燃燈道人、申公豹、女媧。

 9S メイン――――坂上闘真、峰島由宇、スヴェトラーナ・クレール・ボギンスカヤ、ルシフェル。サブ――――峰島由宇、真目麻耶、伊達 真治、真目不坐、クレール、風間 遼、峰島勇次郎。
 
・メインの人物は戦闘や表舞台に立ってもらう人物で、サブに指定している人たちは世界の異変に気付きそれを探っているのと裏の方で活躍してもらうつもりです。(Fateのサブキャラだけはそういう活動はせず、ただ単にメインのキャラの応援やサポートと言ったところです)メインとサブの両方に居る人たちは、まぁこの人たちならどちらも同時進行できそうなのでこうしました。

・それと上記以外にも作品を追加してほしいのがあったら感想版にお願いします。なるべく期待に応えるつもりではありますが、小説類になったらそのキャラクター像を掴まないといけませんので追加すると言っても遅くなるかもしれませんのでそれだけはご了承ください。お願い申しあげます<(_ _)>




 終焉の戦鐘 第一部

 序章 第零話~異端達の会合~


 昼と夜が移り変わる時刻である逢魔時。

 それを日本の昔の人間は「妖怪・幽霊などの怪しいものに出会いそうな時間」、或いは「著しく不吉な時間」と称した。

 その通りにその時刻の何処かは分からない十字路である二人が会合を果たす。

一人は史上最低・最悪の「運び屋」として裏新宿の人間に恐れられている黒衣の死神、通称「Dr.ジャッカル」こと赤屍蔵人。「超越者」の一人であり、バビロンシティと無限城セカイを行き来できる人間でもある。

 それと対峙するのは、この時代ではなく未来にて世界の敵である「薔薇十字騎士団(ローゼンクロイツオルデン)」の最高幹部となりし黒衣の魔人、通称「機械仕掛けの魔術師(パンツァー・マギエル)」或いは「魔術師」ことイザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー。

 赤屍蔵人の様な「超越者」ではないが、世界の敵となった未来にて彼は「ああ、夢ならいつも見ていますよ。バドラー、ケンプファー、カリオストロ、サン・ジェルマン、パラケラス、シュー・フー・・・・・・これまで、私はいくつもの名で呼ばれてきましたが、いつも夢を見ていました。もちろん、今もね」と告げている。その名前の中には錬金術師、魔術師、或いは奇怪な詐欺師として知られている歴史上の人物名すらある。・・・・もしかすれば彼は実際その名前でその時代を過ごしたのかもしれない。そう、現在の姿のままで過去を。もし、この予測が正しければ彼も赤屍蔵人とは違う意味での「超越者」なのかもしれない。そして、もしかすれば彼は現代ではなく未来の状態なのかもしれない。

そして、二人は会合を果たすと同時に

「このセカイで出会うのは久しいですね、『赤羽蔵人』」

 黒衣の魔人であるケンプファーがまろやかな声で赤屍蔵人に話しかける。しかし、ケンプファーが告げた名前。それはバビロンシティでの名前であり、それを知る人間はこの世界では「悪鬼の戦い(オウガ・バトル)」の勝者であり創世の王である天野銀次以外存在しない。ならば、それを知っているケンプファーは一体何者なのだろうか?

「クス・・・・・・ええ、確かにここで逢うのは本当にお久しぶりです。」

 赤屍蔵人はバビロンシティの己が名前を告げられても何の動揺もない。この事から分かる事は、彼らは旧知の間柄かもしれないという事。しかし、赤屍の体からは冷たく、鋭利で、容赦のない殺気が放たれている。そう、銀次が雷帝と化した時や蛮と対峙した時と変わらないレベルの殺気が。

 それに対し、ケンプファーはいつもと変わらずに細葉巻を取り出し口に銜えて赤屍に尋ねる。赤屍の殺気など存在しないかのように。

「貴方と私の時が交わるのは今ではなかったと思うのですが・・・・・いや、最後の審判が起きようとするのならば話は別になり、私たちが逢うのは必然」

「ええ・・・・・生と死の境界が崩れ、一個人で抑止力に敵と見なされている剣のエースに棒のⅢの出現、同時期に存在してはいけない聖杯のKと棒のQに聖杯のエースの同時存在。これで最後の審判が起きようとしない筈がありません。
 そして、私達も彼ら同様にある舞台――――ゲーム――――で戦う――――カード――――となる時が近いようですよ。その時が来るのが楽しみですよ・・・・実に、ね。
それと、博士から貴方にこれを渡すように頼まれています」

 そう言い、赤屍は懐から手紙を取り出してケンプファーに渡す。それを空いている左手で受け取るケンプファー。

「では、またお会いしましょう。終わりであり始まりの時の場である舞台で」

 その言葉を最後に赤屍とケンプファーは消える。そう、去るのではなく消えたのだ。最初から其処に居なかったかのように。もしかしたら、各々が持つ「赤い闇(ブラッディ・ダークネス)」や「影」かもしれないが。




 ケンプファーと赤屍が出会った同時刻にもう一組出会っていた組があった。

 片方は魔導元帥、万華鏡(カレイドスコープ)の二つ名を持ち、宝石のゼルレッチとも呼ばれる五人の魔法使いの内の一人で第二魔法「平行世界の運営」の使い手であり、死徒二十七祖の一角でもあり、吸血種の王〝朱い月〟に喧嘩を売り滅ぼしたキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。

 そして、それと対峙するのは心臓の形をした懐中時計を持ち歩き、幼い子供の血は美味いと発言する性格は残忍で非情。そして、時間を移動する能力や一瞬で人を殺す能力など、様々な人間離れした能力を持つ怪物であるミスタータイニー。

 彼らを知っている人物がこの場面を見たらどんな手段をとってもこの二人が居る国から少しでも早く逃げようとするだろう。

 何故なら、かつて彼ら二人が会合した時どちらも未だ全力を出して居ない状態で都市の一つが崩壊しかけたのだから。その時は、今は失われた夜の国の王である『赤バラ』ことローズレッド・ストラウスが来た事で場は収まった。

 だが、今現在ローズレッド・ストラウスはダムピールから追われている身でありこの場に来る事は叶わない。

 かといってローズレッド・ストラウスに匹敵する実力者が動けばその実力者によって成り立っているバランスが崩れるが故に動くことができない。

 だが、今の所は戦う可能性はなさそうだ。無論、今この時だけであり次の瞬間にはぶつかりあうのかもしれないが。

「久しいなぁ、本当に久しぶりだナァァァ、魔導元帥」

「・・・・貴様の声は相変わらず不快にさせるな。さっさと用件を話せ。さもなくば貴様でも生存不可能な並行世界へと吹き飛ばすぞ」

「フン、相変わらず詰らん奴だ。それに、私が生存できん世界に吹き飛ばすだと?冗談にしては詰らんぞ。まぁいい、お前の望み通りさっさと言ってやろう・・・・・・最後の審判の時が迫った」

「ほう、それは大変だな。早く姫様を安全な場所に移動させねばならん」

「ハハハハハハハッハハ!!!!まだ気付かんのか?魔導元帥等と呼ばれて居ながら未だに?」

「ふん、そんな事は知っておる。それよりもデスモンド、お前も時の能力には制限が掛かっておるじゃろう?」

「くそ、クソ、糞!!つまらん、少しでも動揺さえすればいいモノを。・・・・・まぁいい、確かにお前が並行世界の移動が不可能になったように私もこの時代から他の世界へと行く事は出来んが・・・・それ以外はできるのだぞ。どうせだ、ここで決着をつけんか?
 愚かな赤バラの小僧は己が滅ぼした国の民に追われておる今では、私達の戦いを止めれる者が動くには時間がかかるしな」

「戯けが、彼の者は全ての者の調和を望むが為に無間地獄を選んだのだ。それを愚かと称する貴様の挑発に乗って、彼の者が己が身を犠牲にして作り上げた平和を崩したりなどせん。
 ・・・・・無論、貴様がどうしてもやるというのならば前回のように遊びなどせん。一瞬で消し去ってくれよう」

 ゼルレッチのその言葉を最後に、ミスタータイニーが持つ心臓の形をした懐中時計が不気味に脈動しゼルレッチが持つ宝石剣が目を開けていられない程に光り輝く。一色即発、少しでも何かあればそれが引き金となって大被害が生まれるだろう。

 そう、このまま二人が戦う気があるならば

「・・・・やめじゃ、デスモンド。貴様とて見世物になる気はなかろう」

「ふん、人の分際で私達でさえ捉える事が出来んモノを身につけるとは・・・・実に不愉快だが、それ以上に見世物になる気はない」

 そう言って二人はこの場から去る。そして、完全に二人の気配が消え去った其処に異変が起きる。何もない空間から突如白のスーツに白の帽子を被った若い男が現れる。この男は恐らく現人類が生み出した科学面でいえば最高峰の天才にして史上最悪のマッドサイエンティスト峰島勇次郎、その人である。

「ふむ、彼の宝石の翁が持つ魔術・・・・・いや、魔術師の言葉を借りるのならば魔法か。それを解明できる機会かと思って見に来たのだが私の存在に気づく所は流石と言ったところか・・・・・しかし、何れ彼らもあの舞台に招かれるだろうからその時に解明するとするか」

 そう言って、出現した時と同じように消える・・・・いや、本人の言葉を借りるのならば世界に己が姿を出せる時間は限られており、その姿すらも知覚するには脳の黒点――――知覚の外。大脳の深部にある未使用領域。――――を覚醒させた者か七つの大罪の一人であるベルフェゴールにしか視認する事は出来ないらしい。故に、彼自身の意思で消えたのではなく、ある実験の所為で自動的にそうなったのだろう。




あとがき
 ケンプファーと赤屍さんはなんか似ているような気がしてこうやって書きましたが・・・・・・む、難しい。赤屍さんの話し方・・・・これで良かったかな・・・・(-_-;)
 それと年寄りキャラという事で第二魔法が使えるゼルレッチとミスタータイニ―の会話を書いてみたが・・・・・こっちも難しいです(-_-;)
 それと、赤屍さんが言った棒・剣・聖杯というのはタロットの小アルカナの方です。



[14179] 零話-1
Name: マスカラ◆2319efa4 ID:c21fb807
Date: 2009/11/29 19:45
 一寸先も見えない程に霧が立ち込み、辺り一帯に在るのは木々のみという現代社会の文化の洗礼を受け入れずにいる仙峰とも言うべき山。


 何の装備もせずに入れば間違いなく遭難して死んでしまうかもしれない場所である其処に一人の男が居た。何の装備も持たずに、中国風の服と靴以外は何ら身に纏っていない男・・・・・スプリガンの元No.1であり、世界最高の氣法師にして、中国武術の達人である朧が。


 その独特の体術はジャンの攻撃すらかわし、氣功によって相手を一撃で戦闘不能でもあり、大部隊が配備された軍事基地に単独で乗り込み、素手で壊滅状態にする事も容易くやってのける程の戦闘能力の持ち主であり、最終決戦の折には「獣人(ライカンスロープ)」であるジャンが獣人化した状態ですら地に降し、己が技量と同等にまで成長した体術と己を上回るスピードを持った優との戦いで封印していた「軽氣功」を戦闘に常時使っていたら優でさえ勝利するのは不可能だった。


 生身の人間で何の武器も使用しない人間の中では確実にトップランクの実力者に入る程の戦闘能力の持ち主である。


 恐らく、優との戦いで敗北した後に南極戦で陰ながら手助けしてからこの場所へ来たのだろう。そして、瞑想をしていた朧が目を開き、ゆっくりと後ろに来た気配の方へ向き穏やかな声で話しかける。


「・・・・・お久しぶりです」

「ああ、久しぶりだね。朧君」


 朧の振り向いた先に居たのは「鐙沢村」の、忍者一族の出身で傭兵時代は「静かなる狼(サイレントウルフ)」の異名で名を馳せ、米国の諜報機関が総がかりで敗北したほどの凄腕でもあり、尚且つ物理的特性に左右されず全ての物質を切り裂く空間の断裂を「ケーキを切るには役に立ちそうだな」等と言い、「水の心」という技法を使って容易く避けるなど、その戦闘スタイルは銃を使わずに、素手かナイフなどの刃物を駆使する武術。


 しかもサイボーグやミュータントのみならず、完全体のARMSとすら互角以上に渡り合うことができる程の精神・肉体を含むあらゆる面において特殊な武器や異能等を使用しない人間の中では朧同様にトップランクの実力を誇る。


 そして、彼もまた朧同様に何の装備もせずにこの場所へ訪れている。まぁ、エグリゴリという巨大な軍産複合体を背景とする極秘組織に何の装備もなしに最深部まで潜り込んだ彼ならば不思議ではないが。


「一体何の御用ですか?」


「君が以前所属していたアーカム財団の現代表であるティア・フラットさんから君にこれを渡すように頼まれてね」


 そう言って懐から手紙を取り出して朧に渡す。その手紙を受け取り暫し悩む素振りを見せたが封を開け中の内容を読むと共にその表情は驚愕と歓喜が入り混じった表情と化し口元を綻ばせる。それは、朧らしからぬ表情だった。そう、例えて言うのならばジャンが朧と対峙した時に浮かべた表情に似ている。


 朧のその滅多に見せない表情を見て


「朧君、良ければその手紙を見せてもらってもいいかな?」


「・・・・・・どうぞ」


 巌は朧に手紙を見せてもらうように頼むと朧は暫しの沈黙の後に手紙を渡す。その手紙を見た巌の顔に浮かぶのは驚愕。


 それは当然なのかもしれない。何故なら其処には「終焉の時に開かれる強者が集いし宴にて全ての最強が参加する。その宴に貴方は参加資格がある。その宴に参加する者の中には中東・アフリカで活躍した伝説の傭兵部隊「七つの大罪」のリーダーであるルシフェルの参加も確認済み」と書いてあったのだから。


 「七つの大罪」・・・・一人一人が一個師団に匹敵するともいわれ、人が所属する組織・・・・そう、あの引く事を知らない第13課・イスカリオテ機関でさえも彼らが活動している範囲には近づこうとしなかったほどの伝説の傭兵部隊。


 そして、そのリーダーであるルシフェルは真目家の禍神の血を濃く引いた人間が鳴神尊を使う事によって漸く開けられる「脳の黒点」を一代で何の武器も持たずに常時開いている人物であり、物理計算によって身体を正確無比に操るため常人が及ぶべくもない戦闘能力を発揮する峰島由宇を持ってして勝てないと言わしめ、人が認知する事が出来ない法則を使う。


 過去の時点で、今現在の自分でも勝てないほどの強さを持っていた若かりし日の新宮十三氏と戦って互角に渡り合い、その強さは年をとるごとに弱くなる所か強さを増している程だ。


 それは当然と言えるだろう。ルシフェルが「脳の黒点」を開けた事は、魔術師でいうならば「 」に至り魔法使いになった事、死徒が「死徒二十七祖」の一角に至る事、並みの仙人がスーパー宝貝の能力を十全に使いこなす事に匹敵すると言っても過言ではないのだから。


 そして、この混沌とした世界で純粋に心技のみで戦う人間の中では間違いなく彼こそがトップと言っても過言ではないだろう。


 そして、アーカム財団に所属していた頃に朧は超古代文明の人々が残したオーパーツを回収しに行った時、運悪く其処が七つの大罪の活動していた範囲に入ってしまい朧はルシフェルと対峙して戦いを挑んだが・・・・・・・結果、朧は見逃される形での決着となった。





 序章 第零話ノ壱~朧の回想~ 





 朧の脳裏にルシフェルと初めて出会った時の出来事が思い浮かぶ。そう、まだジャンも優もアーカムに入っていない時の事を。


 超古代文明の人々が残したオーパーツの回収に成功して、その場から離れようとした時に近くから鼓膜を突き破らんばかりに音が鳴動し、辺り一帯に響き渡った。その音源の場所に振り向き滅多に驚く事がない朧の顔が驚愕の色に染まる。


「おお、びっくりさせてすまんの」


「・・・・・・・・・」


 何故ならその音源の元に居たのは奇妙な出で立ちの老人だったのだから。そして、その老人は地面に腰を着けて奇妙なイントネーションのしゃがれた声で謝罪する。謝罪した事から先程の音は老人が出したモノだろうが、どう考えても老人が出したモノとは思えないし、更にはそんな老人の気配を朧程の達人が音を叩かれるまで気付く事が出来なかった。


 この二点から朧の体制は自然にどんな攻撃が来ようとも迎撃が出来るように構える。そんな朧の動きを見ても老人の表情は、孫を見るかのように優しげで、海の底のように静かなままである。


「・・・・・一体貴方は何者ですか?」


「七つの大罪の一人、ルシフェル・・・・・・と言っても見ての通り死期が近い老いぼれじゃて・・・・・・よっこらせ」


「七つの大罪・・・・・・・ルシフェルですか?」


 朧は疑問形で問い終えると共にその言葉の意味を理解したのか不敵な笑みになる。


 何故ならば、言葉に嘘がなければ目の前に居るのはここ中東を震撼させている七人の伝説の頭目が、目の前の相手と言う事になる。そして、嘘だったとしても近くにまで接近されたというのに気配を己に気付かせなかったという時点で並みの強さではない。この時点で己が「仙人」になるための修行――――常に強者と戦うことで己の氣を高める――――になるからだろう。


 そんな朧に対して老人――――ルシフェルは年相応の緩慢な動作で立ち上がる。それを普通の生活に生きる人たちが見たら思わず手を貸したくなる程だったが、朧は構えを崩さない。本当に手を貸すほどに危ういなどと思っていないからだ。


「さて、おまえさんを侮る訳ではないが・・・・・おまえさんはあの若い頃の新宮十三程の強さがあるかの?」


 ルシフェルは腰に手を当て、無理矢理体を伸ばしながら朧に尋ねる。だが、その動きは朝のラジオ体操をしている老人にしか見えない。だが、それを見ても朧は構えを崩す所か表情すらも険しくなる。


 そして、老人は水が流れるような動作で踏み込んで来る。――――遅い。それが朧の第一印象だった。確かに見た目通りならば老人の歳でこれ程の動きは機敏な内に入るかもしれない。


 だが、十代で源双烈の師匠である王と当時師匠を超えていた源双烈をも破り、アーカムのスプリガンとして数多の激闘を乗り越えて来た朧にとって、それはスロ―モーションでしかない。朧が得意とする独特の体術を使うまでもなく充分な余裕を持ってかわす。否、かわしたとおもった。しかし老人の手のひらは、朧の脇腹に磁石のように張り付く。


 世界が一瞬、真っ黒になる。体がくの字に折れ曲がり、宙を飛ばされ、地面に打ち付けられた体が何回転転げ回ったかも解らない。巨木に激突して漸く体が停止した。老人の手のひらが張り付くと同時に何かどうしようもない悪寒を感じ瞬時に硬氣功で肉体を強化した事により直撃時よりは痛みは無いとは言え、多少の痛みによりかすむ視界の中、老人は最初の頃と変わらない姿で其処に立っていた。


 朧は老人に先程受けた攻撃が何かを考える。硬氣功は発動している時は動けないという短所はあるモノの自惚れでもなく自身が使えば並みの攻撃は届かない・・・・・筈だった。だが、老人の掌打は硬氣功など無いかのようにダメージを自身に与えた。老人は手のひらには何の装備も付けていないなどの点から考えて攻撃手段は自身と同じ氣功を使った攻撃・・・・・しかないのだが、全くと言っていいほどに氣功を受けた感じは無かった。


 この当時の朧は知る由は無いが、ルシフェルの攻撃は打点のさらに奥へ力点をずらす技・・・・即ち、昔から伝わる技である裏当てや遠当てと同じ原理――――体の70パーセントを占める水分の波動を利用する――――である。しかも、本来ならば生物にしか使えない技であるが、無機物の場合にはどのような個体でも持っている固有振動数を利用する事によりルシフェルの手に掛かればあらゆるものを貫通する掌打と化すという事を。


「ふむ、お主は自身を縛っておるな。さて、そのようなていたらくではお主が目指して居るモノに辿り着く前に誰かによって閉ざされるぞ・・・・・ロン、或いは朧と言った方がよいかの?」


 そう朧に告げてその場から去るルシフェル。その後ろ姿に何の行動も起こす事が出来ずに唯見送るだけになる朧。この時は優との戦いの時の様に実戦で使うほど軽氣功は完成していなかった為に軽氣功を封じていたのだが、それを持っている事を見透かされた当時は大変驚いたものだった。


 回想を終えた朧は手紙を預かって来た巌に返答を返す。


「アーカムの代表に伝えて下さい。この大会に私は参加すると」


「解ったよ、必ずアーカムの代表に伝えよう。だが、君もこの大会・・・・・いや、今の世界の異変に気付いているかい?」


「ええ。俗世との接触が殆ど無いこの場所ですが、先日に大きな桃を左手に抱えていた浅黒い肌の男の人が警告に来ましたので」


「そうか・・・・・君はその大会に参加する資格があるようだから――――――――――――を君に頼みたい・・・・というよりもアーカムの代表ティア・フラット氏もその事を頼む為に手紙を私から君に渡すようにしたようだがね。
 私がやれる事なのなら自身がやりたいのだが生憎私にはその宴のお誘いが来ていないようだからね」


「・・・・・という事は貴方でもお誘いが来なければその宴がある会場に潜入する事は出来ない、と?」


「・・・・・・・・・・」


 高槻巌に潜入する事が出来ない場所がある。その事を高槻巌の事を知っている人物が聞けば第一に己が耳を疑うだろう。それ程に今朧が言った言葉は衝撃的なのだ。


 何せ、彼は人が創りだした場所ならば例えそれが時計塔や埋葬機関、アーカム、エグリゴリ、ブレインプロテクト―――― 脳神経に干渉することで遺産に関する機密情報を外部に漏洩させないようにする処置――――を受けてしか入れないNCT研究所、光覇明宗という全ての組織に侵入し生還した人物が潜入できない場所があるというのだから。


 そして、朧のその問いに何の返答もできない巌。正しく沈黙は肯定の証と言うように。そして、彼らが気付いた異変とは一体何なのか?




後書き
 ・・・・・・・・朧と巌さんの会話を書くのは厳しい、この人たちのキャラクター像自由すぎて掴みきれない・・・・(・_・;)
 
 A,s様、感想ありがとうございます。
 確かに数が多すぎたので屍姫のキャラクターを消しました。これから残りのキャラクターを十分に表現できるように頑張って書いていきます。

 ?様、感想ありがとうございます。
 型月作品の設定は色々考えています。特に宝具とアルクェイドの肉体に対する概念をどうしようか本当に色々悩んでます・・・・・(-_-;)

 バンバン様、感想ありがとうございます。
 期待していただきありがとうございます。これからもがんばって書いていきます。

 らやなたか様、感想ありがとうございます。
 赤屍さんとケンプファーの組み合わせは悪くありませんでしたか・・・・・描写はこれから頑張って上手くなるように頑張っていきます。

 かかかかか様、感想ありがとうございます。
 第二部は出来たらしていきます。それと黒夢様が書かれている黄昏の式典とは被らないように気を付けます。とある魔術の禁書目録とブギーポップシリーズですか・・・・・とある魔術の禁書目録はコミックで少し読んで好きな内には入るんですが・・・・能力者が多すぎて誰を出せばいいのか迷ってしまいそうなので・・・・・今の所考え中です。ブギ―ポップシリーズは・・・・・基本的にブギーポップの戦闘能力がどれぐらいかが分かり辛いんですよね・・・・・彼、基本的に自分で殺害するのは少ないですから(-_-;)この戦闘が主のSSで出せるキャラクターと言えば後はフォルテッシモ、イナズマ、ユージン、関連策である「ビートのディシブリン」の主人公であるピート・ビートですが、自分はピート・ビートが主役のその作品はまだ読んだ事が無いので読み終わったら参加させるかも知れません。設定は次の後書きの時に書くつもりです。

 ナマエワスッタ様、感想ありがとうございました。
 はい、色々な突っ込みがあるのは覚悟します。簡潔まで頑張って書いていきますが何せ遅筆ですので更新は一週間に一回程度になります。本当に申し訳ありません。ギャグは・・・・このキャラでできるかな~?

 アタハマラ様、感想ありがとうございます。
 ミスタータイニの一人称は書き直しました。本当にありがとうございます。自分はルシフェルかな~と思ってこう書きましたどうでしたでしょうか?



[14179] 零話-2
Name: マスカラ◆2319efa4 ID:c21fb807
Date: 2009/12/06 19:03
 闇、それは基本的に魔女や悪魔、吸血鬼等、悪役と結び付けられる要素となる一つ。



 事実、闇に生きる者や化物に悪として生きる者や日常に生きる人間には理解できない程に狂った者や化物は存在する。



 だが、闇に生きる人や化物でも悪ではなく正義や偽悪的に生きる者や化物・・・・・或いは過去に犯した償い用の無い罪を負ってその償いの為に生きる者もいる。



 そして、此度は闇に生きている化物でありながら己が気に食わない敵を倒した事により結果的に人を救い、時には己よりも弱い存在である人と共闘した化け物たちが出会う。



 一つは、“黒いアリス”の「憎悪」がプログラムされている最終形態では鬼のような凶悪な姿となり、炎を操る。“破壊の王”を自称するその極めて凶暴な性格と破壊力から「魔獣」と呼ばれ、ARMSの中でも特に進化が激しく、他のARMSや機械やエネルギーを取り込んだり、攻撃を受ければ受けるほど、戦えば戦うほど、涼の憎しみが強まれば強まるほど“力”は増していき、戦いの中で大型の手甲のように変化して圧縮空気や電磁誘導を利用した砲撃や、反物質の生成、超振動発生能力を生み、際限なく強くなっていく。
 他の3体のオリジナルと比べて極めて異質なARMSであり、エグリゴリの研究班をもってしても“制御不能”“ブラックボックスが多すぎ解析不能”と言わしめた存在で、プログラムに従って全てを破壊しようとするのみだった。しかし、涼と共に戦ってきたことで、プログラムを超えた自身の意思に目覚めていった怪物。



 その破壊の魔獣と相対するのは、千数百年前に役小角によって使役され、小角から与えられた破邪の力「金剛角」(こんごうかく)と生まれ持った雷の力を使って戦う全ての瘴気を喰らう最強の朱き鬼神。事実、世界中の瘴気雲が前鬼を危惧して倒そうと集まったがその全てを逆に滅ぼした。
 そして、最強とは何者にも屈さないという事でもあり、それを証明するかのように前鬼は己を滅ぼす諸刃の光雷術である極覇光を連発している状態である紅蓮怒すらも自力で抑え込み己が体に作り変えた鬼神。





 零話―2 朱き鬼神と破壊の魔獣





「ふわああ・・・・・」



 目を開けると、そこは見渡す限り何もない場所。



「千明がいねぇし、童子の姿じゃねぇだと?」


 そう、昨日眠るまでは千明の部屋で寝ていた筈だし何より千明の解呪と鬼神力が無ければ小角の封呪が解かれる筈がない・・・・・怒りが限界を超えれば別かもしれないが目覚めただけで其処まで怒る事は無い。



「チッ、どうなってやがる?」


 元々、こんな考え事をする事は後鬼の領分だ。間違ってもオレ様の領分ではない。だが、このまま此処にいたとしても何の変化も期待できないが故に駆ける。



「・・・人間だけじゃなく、木や獣どもさえいないだと・・・・?」



 駆ける過程に何も存在しやがらねぇ。小角の爺が生きていた頃にも人間がいねぇば場所もあったが、木や獣どもはいたはずだ。・・・・・それに、ここには少しも生気を感じねぇ。少なくともマトモな生き物は存在できねぇって事か。



 コツコツコツコツ


「何ッ!?馬鹿な、有り得ねぇ!?」



 この生気も何も感じられねぇ場所に人間の足音が響くなぞ有り得ねぇ。オレ様は鬼神だからこそこの場に居られるが、そうでないモノがこの場所に存在できる筈がねぇ。妖や憑依獣、憑依神共ならば有り得るが、奴らがまともな足音を出して移動するわけがねぇ。足音が徐々に近づき、その足音を出してやがった奴がオレ様の目の前に立つ。



 そいつは何処にでもいる人間の姿だったが、唯一違うと言えばその口と目だ。口は獣のように耳元まで切り裂かれ、その歯は鋭い牙と化し、目元も目玉にも何かの戦が奔ってやがる。そして、生意気にもオレ様を睨みつける。



『鬼如きが何故この場にいる?』


「人間風情が、舐めた口を聞くな!!」



 その人間の己が分を弁えぬ言葉に瀕死程度にすむ拳を放つ。オレ様の拳を防ぐ為にか人間は右手を盾にする気か前に突き出すが、そんなもの憑依の実に取りつかれた人間ならば防げるかもしれんが、ただの人間風情に防げる筈がない。



 故にその人間はオレ様の拳を受け吹き飛ばされる筈だった。



 ―――――その右腕が人間の腕で無くなるまでは。



「!?」



 その変化した人間の腕はオレ様の攻撃を受けたが、流石にその場に留まる事は出来ずに後方へ吹き飛ぶ。本来ならばこのまま接近してヴァジュラを叩きこめば終わりだが、その前にハッキリさせねばならない事があるが故に



「・・・・・・何だ、その腕は?憑依の実の臭いもしねぇのに何で人間の腕がそんなものに変わる?」


『ふん、所詮は極東の島国にしか存在する事を許されぬ化物か。我の事を知らぬとは愚かなり!!我は魔獣〝ジャバウォック〟!!我は何者にも屈さぬ破壊の王!!貴様に未だ見た事もない〝破壊〟を見せてやろう!!』



 その言葉を最後に人間の姿は消え、三メートルはあろうかという黒い巨体・・・・前鬼と同じく人間ではなく化物が顕現した。そして、同時に己自身を魔獣〝ジャバウォック〟と称した化物から迸る圧倒的な力が地を砕き、周りの廃虚をも砂塵へと変えていく。この光景を普通の人間が見れば、世界そのものが恐怖に身体を揺らしているようでもあると表現する事だろう。



 しかし、前鬼はその中で平然と立つ。まるで、ジャバウォックの発した超振動など起こっていないかのように。それは当然、何故なら前鬼は龍魔大帝の事件の時に憑依獣五匹分の力を人の姿のままで持つ憑依獣士である凶の攻撃である〝音〟を超鬼神前鬼の時でも粉砕されなかったのだその時よりも更に強くなった闘鬼神前鬼の肉体を砕く事は不可能。




「この程度か!?テメェの破壊の力って奴は!?
この程度だというのなら、俺が見せてやる!!本当の破壊って奴をな!!ヴァジュラ!!」



 そして、前鬼の拳から小角から授かった破邪の力を放つ。それが魔獣〝ジャバウォック〟の右腕を通過すると共に消滅する。山をも砕くヴァジュラという力を、その身で味わい血を流しながらジャバウォックは呻き声をあげるが


『貴様こそ、この程度の破壊の力しか持たぬのか!!この程度で我を破壊するだと!?破壊の王である我には無意味よ!!』


 その言葉と共にジャバウォックの右腕は右肩から隆起する形で復元していき、肉体が赤熱化していく。しかも、その白熱化しているエネルギー量は前鬼が超鬼神前鬼の時に紅蓮怒を発動した時と同じ力。



 前鬼は知る術はないが、魔獣〝ジャバウォック〟は攻撃を受ければ受けるほど、戦えば戦うほど“力”は増していく。しかも、この白熱化した状態は過去に二度しか発動した事がない状態である。一つは、己が生命に危機が迫った時に。そして、もう一つは滅びの神獣であるバンダースナッチの絶対零度にまで至った冷気に対応した時に。それを発動させたという事は、即ち前鬼がそれ程の相手と認めたと同じと言ってもいい。



『どうした、臆したか!?先程まで意気込んでいたのは虚勢か!!ならば、即座に我が滅してやろう!!』


「くくく・・・・喰ってやるぜ!!」



 その言葉と共に前鬼の体もエネルギー体と化す。そう、紅蓮怒の状態へ。だが、忘れてはならない。今の前鬼は超鬼神前鬼の時とは違い紅蓮怒の力を己が体に組み込んだ事により、その力を十全に使う事が出来る事を。



 だが、前鬼がその姿に化す前に前鬼に接近し胴体に強大無比な力を込めて拳を放つ。紅蓮怒の状態に移行した事により赤熱化した熱は受けなかったが、上空へと吹き飛ばされる前鬼。これが試合だとすればルール違反ではあるが、今行われているのは殺し合い。油断や隙は、即座に死に繋がる。そんな時に隙を見せた前鬼の方が迂闊なのだ。



 そして、上空に吹き飛ばされた前鬼に追撃するかのように高速移動して前鬼の上空に出現し前鬼を叩き落とす。上空より落下した前鬼は、隕石のような速度で落下して激突した地表は物凄い衝撃を受けた事により小型のクレーターが形成される。



『愚鈍な!!白兎の速さに劣り、騎士の攻撃のように我が身に傷を残す事も出来ぬ!!その程度で我を喰らうなどと言う戯言を吐いた愚かさ、身をもって思い知るがいい!!』



 ジャバウォックの腕の一振りにより劫火の炎がこの地に顕現し前鬼が落下した地点へと向かう。そして、それだけでは飽き足らないのかジャバウォックは己が両腕も劫火が向かう先に向けて電磁誘導を利用した砲撃――――レールガン――――を放つ。



 そして、ジャバウォックが顕現させた劫火の炎は前鬼の落下した地点を焼き払うだけでは満足しないのかこの地の全てを覆うかのように広がっていく。



 上空に打ち上げられるとほぼ同時に落下、更に劫火の炎とレールガンの洗礼を受けて生きていられるのは不可能だ。しかし、ジャバウォックが何者にも屈さぬ破壊の王ならば、前鬼もまた最強を冠する朱き鬼神。そんな者に常識などが通用するわけがない。



 この地を覆う劫火の炎と張り合うかのように、落下した地点を中心に光と荒れ狂う雷が出現する。そして、その中心にはエネルギー状態と化した前鬼が立っていた。



『腐っても鬼・・・・・この程度では破損すらせんか・・・・・いいだろう!!その肉体、完膚無きほどに破壊してくれよう!!』



 その言葉と共に、ジャバウォックの怪物のような両手の指が五本から十本になりその中央が輝きだす。それは、体内で核にも勝る本来この世に存在しない禁断の物質である〝反物質〟を生成し始める予兆。



 それを見て尚、前鬼の貌に浮かぶ表情は不敵な笑み。それを受ければ己が身でさえ消えてしまうと本能が警告するがそれすらも無視する。前鬼は己を最強と自称している。それが故に、例えこの身が消滅する程のモノをジャバウォックが生成しようともそれを打倒せずに逃げるという選択肢は無い。そして、打倒する為に己が最強の技を放つ為に己が右腕に力を溜める。



 そして、ジャバウォックが顕現させた劫火により上昇気流が発生して、それに運ばれた水蒸気が凝結して、細かな水滴(雨粒)でできた雲となり、雲の中で雨粒が成長し、やがて大きくなった雨粒が地上に落下する。



 それと同時にジャバウォックが生成を完了したそれが―――――解き放たれた。



 それを迎撃するかのように前鬼は力を溜めた右腕を前に翳して突進し―――――放つ。過去に前鬼の角を負ったヴァサラが放つ陰弩邏と同じ名を持つ前鬼が放てる最強の技を!!


「隕怒羅!!!!」


 そして、その桁違いのエネルギーを持つそれらがぶつかり合った後に訪れるのはこの地の〝破壊〟という結果。それを最後に、前鬼もジャバウォックも各々が生きる地へと帰る。




後書き
 ―――――やっちまった(-_-;)
 前回は人の戦い?を書いたから今回は化物達の戦いを書こうとしたらこんな風になってしまった。
 今回の最初の人間状態のジャバウォックは「アリス」の中で高槻涼が対峙したような感じです。
 後、設定を書くのはもうちょっと遅れそうです。申し訳ありません<(_ _)>


 悪党様、感想ありがとうございます。
 9S嫌いですか・・・・・・・自分は好きなんですが(-_-;) 実際、月姫キャラと戦わせようかと思っていますのでその時は申し訳ありません<(_ _)>

 らいむ様、感想ありがとうございます。
 ・・・・・純粋な力押しで行けば今の所最強はヴァンパイア十字界のローズレッド・ストラウス、アーデルハイトです。何たって、星も砕く程ですから(-_-;)幾ら、雷帝銀次やアーカードの旦那でも地球自体が壊されたら戦えませんから。女禍が完全状態で匹敵と言う感じですね。まぁ、ジャンケンみたいに彼らにも弱点的な敵は設定的に作れそうなので作るつもりですが・・・・・(-_-;)

 アイアキ様、感想ありがとうございます。
 基本的には自分が考えた話にしていくつもりです。まぁ、自分の様な未熟者のSSを読んでくれる人の期待には成るべく応えるという感じで書きました。これからもがんばって書いていきます。応援ありがとうございます<(_ _)>


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