帝国暦同年 二月六日 セント・アルマーダギー学園初等部
二月。入学式や新任の教師・教授の赴任が、卒業式やら離任式やら年越しやらが過ぎても休むまもなく続いたせいで火事場のように忙しかったこの学園も、やっと落ち着きを取り戻し始める時期らしい。かなりのベテランらしい特別学級の担任は別だったけど、他の先生達は一月中は見てるこっちが心配になるほど疲労していたのが、二月に入って急に生気を取り戻してきているみたいだから多分そうなんだろう。
そんなこんなで、僕が人生二度目の小学校生活――正確には違うけど――を初めてから、既に一ヶ月近くが過ぎ去ろうとしていた。
その過ぎ去りつつある一ヶ月だけど、実はほとんど変わったことは無かった。あったといえば、学級会で歴史係を拝命したと言うくらいかな。ちなみに、歴史係は読んで字の如く歴史教科の課題集めやら先生の手伝いやらをする係のことだ。でも、本当に変わったことはそのくらいで。まぁ、そんなにぽんぽん厄介ごとに巻き込まれたくは無いけど、日々の授業内容が文字の読み書きとごく初歩の計算問題(と言っても、地球の日本では小二か小三レベルの問題も含まれてるからやっぱり粒ぞろいなんだろう)、唯一面白いのが歴史だけって有様だから、何もないって言うのも物足りない感はある。
「……クレイリア、おいクレイリア」
ところで、この世界の技術状況について追加でわかったことだけど、地球と比較してかなり歪な状況らしい。例えば船舶技術と陸上技術との差が激しすぎる。船舶はガレオンや戦列艦やらあるのに、少なくとも帝国では馬車はおろか、帝族でも馬に乗る者は殆んどいないし、陸戦技術にいたっては論外だ。火薬兵器は海戦の都合から発達してるみたいだけど、蒸気機関が未発達だからライフル銃の大量生産には至っていない。尤も、その有効性はだいぶ前に試されてて、艦隊旗艦とかは採算度外視で旋条銃や旋条大砲が搭載されてるのも中にはあるらしい。
「クレイリア。チャールズ・クレイリア!」
ああ、後他に判明したことといえば「馬鹿者!」痛っ!
「……つぅ~」
「阿呆。もっと真面目に授業を聞かんか」
ちなみに只今絶賛国語(帝「国」公用「語」)の授業中。僕のことをセント・アルマーダギー謹製の「よくわかる国語(帝国暦618年版)」の角で叩いたのは国語科担当の教師だった。
体罰? 関係ない、関係ない。学園初等部の生徒は、日々の生活態度に至るまでが勉強だから。だいたい、寝坊で朝食抜きの学校だぞ。廊下に立たせたり、宿題忘れてきた奴殴ったりなんて当たり前だ。まぁ、特別学級にそんな奴は殆んどいないけどね。
「……それにしたっていきなり叩くことも無いですよ」
「……次の問題は、お前が答える番だ」
その唯一の例外たる僕。もちろん授業態度が悪いだけで提出物は出してるけど、お陰さまですっかり目をつけられちゃったような気がしてならない。
とりあえず、黒板――日本のそれと違い、板に真っ黒な塗料が塗られただけの文字通りの黒板を眺めると、今僕が答えるべきことが書いてあった。何、次の単語の読み方?
「えーと、スーイです」
表記suui。帝国公用語ではローマ字と違い母音が重なったときはその音を伸ばすから、「スウイ」ではなく「スーイ」が正しい。ちなみに、名詞で和訳すると『牛』になる。
「……正解だ」
すんなりと答えた僕に、若干うめき声を漏らした先生はもともと不機嫌な顔を更に歪めて言うと、他の大多数に向き直って授業を再開した。今日の授業は「a,i,u,e,oが重なったときの読み方」で、多分僕がボケッとしてた時に解説してたからこその反応だろう。
再開された授業内容は、僕がこの世界の知識を得るために何年も前に習得したものばかりだった。聞く必要は……無いな。目を落としていた生徒用「よくわかる国語」のページをパラパラと捲った。うん、教科書の内容も取るに足らないものばっかだな。
おそらく初等部一年生が全国語授業過程の四半分を用いて消化すべき説明文は、「働く船」とか「皇帝陛下の一日」とかそんな類ばっかだし、文学作品に至っては絵本に毛が生えた程度の代物。御話にならない。
と言うわけで、僕はこの世界に関する思考にどっぷりと浸かる事に決めた。
そう、教科書。この世界、島ばかりだから紙はかなり貴重に思えるかもしれない。いや、実際貴重品だ。でも、少なくとも現代日本と比べて目も当てられないほど酷い価格なのかって言えばそうとも言えない。
第一に、まだまだ一般家庭での紙資源利用率が低いこと。ティッシュ・トイレットペーパーが無いって言うはかなり紙資源に大きな影響を与えるみたいだ。ちなみに、最初は不便だったけどなれたらどうでも構わなくなった。便利な生活なんて、所詮その程度なのかもしれない。
第二に、この世界では世界的に森林保全が進んでるってことだ。
蒸気機関が発明されればどうなるかはわからないけれども、少なくともこの世界の知的生命体が文明を持って以降、リアルイースター島が幾つも出現したらしい。お陰さまで、各国政府は躍起になってある程度の森林維持や植林活動に当たっている。
もっとも、材木それ自体は植民地からまとまった量が送られてくるからそこまで深刻な状況でもない。だから、それに第一の原因が加わって現状になっているわけだけど。あと、植民地って言えば、材木だけじゃなく一部穀物系の食料もその辺から送られてくる。ああ、そういえば植民地には――。
と、僕が特に意味もなく現状を考察していると、学園の時計塔が鐘を打って、眠気をさそうだけの授業が終了したことを知らせてくれた。
「それでは、今日の授業はここまで」
「きりーつ、れい、ありがとうございました!」
ここだけは初等部一年生。大声が教室に響いた。
「……お前はよくあれで答えられるよな」
現在みんな大好き昼食の時間。この世界にはまだ給食って言う概念はない。けど、そこは最高学府。寮には隣接して食堂なんてものが存在していたりする。そして、昼休みにはほぼすべての生徒が食堂に集まって修羅場と化していた。そんな地獄で、僕が天国のような状況――僕の座っている机の周りがガラ空き――にいることができるのは、この御方のおかげだったりする。
「予習復習をきちんとやっておけばどうにでもなるよ」
「いや、確かにそうだが、わたしが言っているのは反応のことだ。あのぼけっとしたじょうたいからよくもまぁすぐに答えられる」
僕の向かい側に座った少女、マフィータ・ダン・リージョナリアは手にした帝国茶器、要するにティーカップで秋津皇国領坂東産の茶葉を使った紅茶――に似た飲み物を啜りつつ、心底不思議そうに訊ねてきた。
「呆けっとしてるって言うのは酷いな。ただ話を聞き流していただけだよ」
「それをぼけっとしていると言うのだ」
「……ご尤も」
誤魔化そうとしたら失敗した。流石は一国の皇女、色々と鋭い。
「で、どうなのだ? なにか秘訣でもあるのか?」
「あ、あはは。まぁ、直感と想像力で何とか」
「……何とかできるものなら、帝国はさぞ強国になれるな。勉強せずともちょっかんではってんできる」
ジト目で睨んでくる皇女殿下に笑って誤魔化しを続けつつ、僕は内心でため息を吐いた。なんだか、苛められっ子と仲がいいと思われて孤立していく可哀想な小学生のような気持ちになる。いや、苛められる訳がないし、実際初等部生徒だけど。
マフィータ・ダン・リージョナリアは、年の割に理知的で、帝族たるものこれを見習うべしと言うのを生きながら体現しているような存在だった。
性格は若干ひねくれているものの、その他は良し。容姿もよし。高校あたりなら、学年のマドンナ……いや、これはもう死語か? ともかく、かなりモテること請け合いの少女だった。普通ならば。
だけど、彼女は帝族で、帝位継承権を持つ者だった。当然、周囲の好奇心も集めるけど、好き好んで近づく奴が多いかと聞かれたら「NO」と答えざるを得ない。下手に粗相でもしたら――って奴だ。つまり、僕が色々あの時乱心していたって言うのがありありと判る結果だ。普通の奴は、逆らったら大変な事になる事くらい理解できる。
自虐は置いといて、ともかくマフィータは文字通り「特別な存在」だった。唯一の例外は教師連中だが、あれは多分長年特別学級勤めの猛者たちばかり。帝族・貴族相手に怒鳴りつけたり、下手をしたら手をあげたこともあるかもしれない奴らとその他多数を比べるのも酷と言うものだ。
つまり、マフィータは孤立していた。例外は、さっきも述べた通り教師陣と僕くらい。
まぁ、帝族って言うものは大抵そんなものだと言われればそれまでだけど、平成日本の常識を持つものとしてはこれってまずい状況なんじゃとか思っていたりする。だからと言って今のところどうこうするって言うわけではないけど。
「おい! クレイリアいるか?」
と、そんなことを考えていると、扉を思いっきり開け放つ音とともに聞き慣れた声が聞こえた。親愛なるルームメイト、ヘルムート・ダン・レンスキーだ。
「おーい、レンスキー。なにかあったのか」
「あ、そっちか。あのな、良い知らせがあるんだけどな、ってでで殿下!?」
あ、気づいた。
「構わんヘルムート。チャールズに用があるのだろう?」
「え、は、はい。そうです殿下」
カチンコチンに固まりながら、漫画なら機械じみた擬態語が付きそうな動作でレンスキーは僕の方に寄ると、いきなり椅子から僕のことを引っペがした。
「のわぁ!」
思わず声を上げるが、思っても見ない行動にとっさに体は動いてくれず、同年代にしては小柄な方に成長してしまった僕の体は腕白そのものと言っていいレンスキーにどんどん引きづられていく。
結局、レンスキーが荒い息を吐きながら引きずる手から力を抜いたのは、僕が――と言うよりマフィータが座っている席から少し離れたところに存在する権力的に安心安らぎ空間(僕命名)の外縁部に到達してからのことだった。
「……おい、どうしたんだよ」
「え、あ、す、すまん。つい体が勝手に」
帝族恐ろしや。纏うオーラが水にとっての油らしいです。
「……って、そんな事より大変なんだよ」
「大変って?」
僕の問い掛けに、レンスキーは間髪入れず口を開いた。どうやら、誰かに話したくて仕方が無かったらしい。
「れきしのホーメルせんせい、胃がおかしくなったとか何とかで入院するらしい」
「あのホーメル先生が?」
ここで説明しておくと、あのホーメル先生とは身長190cmを超すと言う、地球でも日本では珍しいほどの巨体を誇る歴史科教師だった。一年生から歴史の授業をすると言うのは一見おかしく思えるけど、国の栄光の歴史を覚えて愛国の念を云々ってやつなんだろう。まぁ、四五回くらい受けた授業は帝国成立以前の半ば神話じみた伝承とかだったし、そこまで難しい物でもない。
話を戻すと、ホーメル先生の特徴はあの武骨な顔立ち、ガッチリと体に付いた筋肉。どうしてあの先生は体育教師じゃ無いんだろうと言う話は特別学級でも時々出てくるし、正確に統計をとったことはもちろん無いけど、「セント・アルマーダギーで一番病気しなさそうな教員は?」と言う問があったなら十中八九、殆んどの生徒が「ホーメル先生」を推すだろう。
そのホーメル先生が入院である。
大方、ストレスでも溜まってたんじゃないのとレンスキーに返そうとして、そういえばストレスなんて単語知らないよなと思い出した僕は、一つ気になった事を尋ねた。
「で、後任の先生は?」
「わかんねぇ。何でもはらがいたいって叫びながらどこかの医者に行ったのが今日の朝らしくてさ。職員室もてんやわんやだった。で、少なくとも今日は午後のれきしが休みで、自分の部屋に戻ってたいきしてろだと」
ホーメル先生云々に関してはわからないけれど、少なくとも授業がなくなったと言うことに関してだけはとても嬉しそうにレンスキーは言った。そういえば、初めての歴史の授業の後どうして覚えることがあんなにあんだよ!と寮で唸ってたなそういえば。……苦手な授業がなくなれば誰でもそうなるか、うん。
「……それはそうとクレイリア」
「ん? どうかした?」
等と一人で頷いていると、ようやく落ち着いたらしいレンスキーが呆れたように言った。
「おまえ、よく皇女でんかとふつーに会話できるよな」
「普通に会話って言われてもね」
僕の場合、始めがあんなんだったからね。だいたい、変に敬語でも使おうものならむしろ怒鳴りつけられてそれでおしまい、さ。
「だとしてもなぁ」
それでも、レンスキーは腑に落ちないらしかった。
「それにしたって、身分がどうこうとか気後れするだろうに」
僕は、そのことについてレンスキーに説明しようとして止めた。地球から来たから人間皆平等が染み付いてるんだなんて言えるわけが無かった。
「まぁ、今のところ何も問題ないんだし大丈夫だよ。それより、助かった。下手したら、誰もいない教室でぽつんと寂しい時間を過ごすとこだったよ」
「だな。よし、お礼は――」
「夕食の時、だろ?」
「さっすが、気が利くなクレイリア」
気が利くと言うより、事ある毎にやれあのおかずを寄越せだとかあの定食確保しといてくれだとか言ってたから言動が読めただけさ、と言う余計な一言を言うつもりは、僕には毛頭なかった。
「……あいつとの密談は済んだのか?」
上機嫌で去って行ったレンスキーを見送った後、そういえばマフィータとの食事の最中にレンスキーに連れ去られていた事を思い出した僕は、慌ててリアルATフィールド展開中のその席に戻ってきたのだが、僕を迎えたのは想像通り若干不機嫌そうな顔をした帝国皇女殿下だった。
「あ、あはは。密談とかじゃなくてね」
「ホーメル先生がふくつうを訴えて午後の授業が無くなった、と言う話だろう?」
「知ってたの?」
何時ものように、笑って誤魔化そうとしたら図星を突かれた。あれ、僕もレンスキーから聞いて初めて知ったのに。
「あいつの声は大きいからな」
……さいですか。
ただの事実を述べられて些かげんなりした僕は、席について今日の昼食、焼いたアンプ――地球で言うパンにタブリア、つまりバターを塗った物を頬張った。先程まではまだ熱を保っていたそれは、冷めて美味しさが飛んでしまっている。それでも、これを残せば夕食まで空腹に喘ぐことになるから仕方なく全てを腹に収めることにした。それを見て意地悪げに微笑していた皇女殿下について、やっぱり機嫌損ねちゃったかと僕は心の中でまた一つため息をついた。これで今日何度目かは生憎ながら数えてなかったけど。
翌日。
朝のHR、僕が通っていた(もちろん地球で)小学校の表記に従うと「朝の会」となる何時もの日程の時、ようやく正式に担任からホーメル先生の無期限休職が伝えられた。ちなみに、哀しいかなホーメル先生を惜しむ奴は少なかった。入学して一ヶ月程度って事もあるんだろうけど、本人に見せたら泣くな、こりゃ。
「それで、昨日無くなった歴史の授業なんだが、今週のダロゴの日に延期になった」
ダロゴの日、って言うのは曜日のことで、金曜日に当たる。ちなみに今日はウェタラの日、水曜日だ。
「代わりの先生って誰になるんですか?」
後ろの方で声が上がった。それに応じ、教室のあちこちから同意の声が漏れる。
「わかった、わかった。今言うから静かに」
ばんばんと教卓を叩いて場を静めた特別学級担任のクリューゲル先生は、左中指で頭を掻いた。面倒事に直面した時の、先生の癖だ。
「え~、後任として皆の歴史を見てくださる先生は――」
齢五十弱。信長的一生観で言えば人生の終りが近いクリューゲル先生は、一旦言葉を区切り、何事か思案した後、告げた。
「獣族辺境域、ノメリア自治区から教育科留学の為に来ているキダバ・グナンゼウ先生だ。いい先生だから、きちんと言う事を聞くように」
教室内のざわめきが復活した。決して好意的であるとは言えないそれだった。まぁ、確かにざわめくのも分からないでも無いけれど。
「……新しい歴史教師は獣族、ね」
何やらようやく、ネコミミ軍団以外のファンタジー要素に辿りつけたような気がして、思わずそう呟いた。
もちろん誰の反応も期待していない呟きだったけど、すぐ隣の皇女殿下には届いていたらしい。
「……獣族、か。おい、お前は獣族に誰か知り合いは居たりするのか?」
「ううん、残念ながら獣族には知り合いが居なくて。どんな先生なのかと思っただけだよ」
事実だった。いくら商会の長とは言っても、僕の父もそこまで経営を拡大していたわけじゃない。と言うか、帝国内の短・中距離定期航路と秋津皇国との航路を維持するだけでも四苦八苦の零細企業が、植民領との航路やらツテやら持っているはずがない。
僕の回答に満足したのか、はたまた会話を続ける価値すら無い話題だと判断したのか。おそらく後者だとは思うけど、どちらにせよマフィータはそれっきりで会話を止めた。
その後も暫く好奇と不満の私語とで満ちていた教室だっけれども、その後すぐに一時限目の教科担任が入ってきたことでその正負入り交じった空気は即刻収束へと向かった。入ってきた教科担任の顔を見た僕も僕で、新しい歴史教師についてどうこう考えるのを止めた。会ったことも無い人間、いや知的生命体に関して思考を巡らせても仕方がない。まぁ、どんな物なのか楽しみなことだけは確かだ。
ともかく、机の中から教科書引っ張り出し、形だけでもと思って開いて置く。僕の思考はすぐに、この暇な国語の時間をどう過ごすのかと言う努力へと傾いていった。
あとがき
学園の日常編。
どうも、学園編に詰め込むべき物が加速度的に増え続けていて焦りまくりの作者です。いや、始めの頃の、ほんの前座程度でいいやと言う短絡的な考えを抹殺したい。
とは言え、ここであまりに切りすぎるとスカスカになる可能性も高いとか言う。ほんと、小学生の頃から計画立てると言う行為が苦手なまま放置してきたツケが回ってきたような気がチラホラとしてきます。
まぁ、愚痴というか懺悔はここまでにして、レス返しです。
>>田中ぷー太郎氏、ふいご氏
誤字の指摘本当にありがたいです。
一応、推敲その他はきちんとしているつもりなんですが、やはりまだツメが甘いですね。
今後も、もし誤字脱字を見つけたらコメント欄での指摘をお願いします。
>>みかん氏
読み返してみると、ご指摘の通りですね。確かに、設定説明の比率が高すぎたかなと反省しています。
ただ、作者が基本設定厨なので、無意識の内に比率は高いままになりそうですし、少なくとも第一章は説明がかなりのウエイトを占める予定だったりします。
前者は論外としても、後者に関しては如何ともしがたいので、もうしばらくは設定多めな話が続くと思います。そこら辺は、申し訳ありませんが仕様になりそうです。
それでは、次回は最後にちらっと出てきた獣族と言う単語と、新任教師が大きなキーワードになる回です。……獣族辺境領とか言う単語がネタバレになってるような気がしますが、そんな事は無かったんだぜ!