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[16181] フェイトちゃんがんばる(魔法少女リリカルなのは)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:b2e8a3db
Date: 2011/04/17 21:16
-前書き-
 天然度+不思議度+その他が天元突破。
 劇場版が始まったので、もう一度リリカルを書き始めようと思いました。
 映画観れないけどね。

-ひとこと-
 一言だけ言わせて下さい。
 ウイングガンダム、初っぱなからゼロじゃないのは久しぶりじゃない?
 ついでにもう一言。
「みんな、シェリルの歌を聞けぇぇぇぇぇっ!!」

-更新記録-
10/02/04
 新規:その1
10/02/05
 新規:その2
10/02/07
 新規:その3
10/02/08
 新規:その4
10/02/10
 修正:その2
 新規:その5
 とらハ板に移動
10/02/12
 新規:その6
 修正:その5
10/02/13
 新規:その7
10/02/16
 新規:その8
10/02/19
 新規:その9
10/02/21
 新規:その10
10/02/22
 新規:その11
10/02/25
 新規:その12
10/02/28
 新規:その13
10/03/05
 修正:その13
 新規:その14(無印終了してます)
10/03/14
 修正:その14(無印終了してます)
 新規:その15
10/03/20
 新規:その16
10/03/23
 修正:その16
 新規:その17
10/03/29
 修正:その6
 修正:その10
 新規:その18(帰ってくるよ主人公)
10/04/04
 新規:その19
10/04/11
 新規:その20(途中から選手交代)
10/04/20
 修正:その20(途中から選手交代)
 新規:その21
10/04/24
 修正:その21
 新規:その22
10/04/30
 新規:その23
10/05/08
 修正:その23
 新規:その24
10/05/22
 新規:その25
10/06/03
 新規:その26
10/06/30
 新規:その27(A's終わったの、なの)
11/02/24
 新規:その28(仮面ライダー龍騎篇かも)
11/02/27
 新規:その29(料理学校篇?)
11/03/06
 新規:その30(九洲って国際的だね)
11/03/26
 修正:その30(九洲って国際的だね)
 新規:その31(東京は外国人に厳しい辛い土地です)
11/04/03
 新規:今日が、今日も明日もエイプリルフールだ!?
11/04/17
 新規:その32(帰ってきたよミッドチルダ)



[16181] その1
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:b2e8a3db
Date: 2010/02/04 23:26
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 先日、イメージカラーが紫な私のお母さん、プレシア・テスタロッサにおつかいを頼まれました。
 なんでも・・・・確か青っぽくて数字の書いてある石を拾ってくるようなことを、言ってたような気がします。
 お菓子食べるのに夢中になってたので、あんまり聞いてなかったのですが・・・・あとで、アルフに確認してみよう。
 アルフは一緒にいなかったけど、たぶん母さんから聞いてるよね?
 きっとそうだよ。
 だって私の使い魔だもん。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「フェ、フェイト。
 プレシアからなにか頼まれてたんじゃないのかい?
 だから、管理外世界まできたんじゃなかったのか」

 ・・・・観光じゃなかったの?
 あと、この国のことをよく知るために・・・・アニメ見てたのに。
 むーーーっ、邪魔された、邪魔された、邪魔された。
 使い魔に邪魔された。
 飼い犬に手を噛まれるとは、このことなのかな?
 一応日本語のお勉強もやったから、なんとなくは覚えてる。

「アルフ。
 今晩、ご飯抜き」

「えっ!?」

 今夜はお蕎麦を食べよう。
 お蕎麦あるし、つゆもある。
 ネギと卵も入れよう。
 あとは、お菓子があるからお腹一杯になるね。
 なんちゃって自炊って楽しいね。
 炒めるだけ、茹でるだけ、チンするだけ・・・・楽だな。
 栄養が微妙に偏ると思うから、キャベツ食べるよ。

「アルフ。
 あとで母さんにおつかいの内容聞いてきて」

 日本に来たときには、すでに記憶になかったけど・・・・観光を優先させたのは、悪くないよね?

「それと、シグルイってアニメ、1巻目だけ借りてきて。
 日本人は将来、侍か忍者か芸者にならないといけないみたいだから、まずは侍について勉強しようと思って」

 インターネットで調べたけど、シグルイ=侍って載ってたような気がする。
 銀魂にしようか迷ったけど、こっちは何でも屋さんだから、職業が侍じゃないよね?
 あとは、忍者と芸者を探さなきゃ。

「えっと、フェイト?
 こっち来る前に、プレシアから直接聞いてたんじゃないのかい?」

「えっ!?
 そんな前のこと、覚えてないよ」

 って言うか、むしろ聞いてない部分が多いよ。

「お、覚えてないって・・・・大切なことじゃなかったのかい?」

「・・・・さあ」

 お菓子が美味しかったのは覚えてる。
 だって、母さん。
 紫一色で目に痛いもん。
 もっと、目に優しい色にしようよ・・・・緑一色とか。
 ついでに髪の毛も染めて。

「そだ。
 私がいなかったら、母さんヒステリックになるかもしれないから・・・・これを私の代わりに連れて行ってあげて」

 さっき食べたお菓子の空箱に、割り箸刺して顔を描く。
 ついでに"ふぇいと"って名前も紫ペンで書いたから大丈夫だと思う。
 この前見たアニメでも大人気だったしね・・・・バルカン300。

「あと母さんにお土産も持って行ってね」

 私の食べかけだけど、最近の母さん食欲がなくなってきてるし、量が少ない方が喜ぶでしょう。
 京都土産の生八ツ橋。
 たぶん、まだ食べられると思う・・・・アルフは食べれたし。
 私は食べないけど。

「ってことで、いってらっしゃい」

 私はお蕎麦を作って、アニメ見ながら食べよう。
 あとキャベツも。
 あー忙しい忙しい。



 アルフがビデオ屋さんと、ついでに母さんの所へ出かけた後に気づいたんだけど。

「ねえバルディッシュ。
 バルディッシュなら覚えてたんじゃないの?
 母さんからのおつかいの内容」

『うん、覚えてたけど』

「じゃあさ、私の代わりにバルディッシがおつかい行ってきて」

 私、今非常に忙しいから。

『ぶっちゃげ無理。
 簡単な移動ならなんとかなるが・・・・それでも、待機状態でふわふわ移動する姿が見られると通報されそうな気がする。
 自分だけじゃ戦闘が出来ん』

 戦闘?

「じゃあ、アルフとバルディッシュの2人で行ってきてよ」

 私、かなり忙しいし。

『それも無理。
 アルフじゃ封印出来ん。
 ってか、アルフと2人で行くと、無事に帰ってこれる気がしない・・・・自分が』

「時々アルフに噛まれてるしね」

 アルフって、バルディッシュの匂いとかが気に入らないのかな?
 特に匂いはしないと思うんだけど。

「で、母さんのおつかいってなんなの?」

『ジュエルシードを探して持ってくること』

 ジュエルシード・・・・あっ。

「なんとなく思い出した。
 青っぽい石を河原で拾えば良かったんだっけ?」

 違うの?

「じゃあ、数字が書いてある碁石だっけ?」

 これも違う。
 2つ合わせるの?

「河原で拾える碁石?
 なにそれ・・・・母さんって、変な物を欲しがるんだね。
 碁石は河原では拾えないと思う。
 通販で買えば良いと思う」

 あとで注文しておこう・・・・着払いで。
 うん、私良い子だ。

『間違った方を合わせてる。
 逆だ逆』

 あれ?

「青っぽい石に数字が書いてある?」

『正解』

 ・・・・まあ良いか。
 アルフが聞いてきてくれると思うし。

「そんな事より、ご飯も食べたし漫画読もう」

 忍者の勉強の為に、NARUTOって本を読む。
 火を吹いたり、質量を持った分身をしたり、当たったときは人間なのに場面が変わると木になってたり・・・・あれって当たった後に入れ替わってるよね?
 凄いな日本人。
 魔法要らないじゃん。
 私も忍術習おうかな・・・・近所に道場あるかな?
 それとも、通信教育かなにかかな?

「ねえバルディッシュ。
 どっちが良いかな?」

『なんちゃって忍術で良いなら海外に行った方が良いと思う』

 遠いのは嫌だな。
 あと、海外ってアニメとか見れるかな?
 それにしても最近、バルディッシュって変わったよね。
 アルフと仲良く遊んだりしてるし、元人間だったが気がついたらデバイスになってましたって言い出したし・・・・リニスって、どんな隠し設定組み込んだんだろう?
 定期的に洗濯機で洗濯したのが駄目だったのかな?
 アルフと、ここ掘れわんわんゴッコで遊ぶときに埋めたのが悪かったのかな?
 それとも、母さんに意地悪されたとき、こっそり投げてぶつけ、怒った母さんに雷でバチバチにされたから壊れたのかな?

「どう思う、バルディッシュ?」

『とりあえず、最後のが一番駄目でしょ。
 電子機器に雷とか・・・・死ぬわ』

 あう、怒られた。 






[16181] その2
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/05 23:21
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 先日、ホームセンターに行ってきました。
 以外とあるんですね、青っぽい石。
 庭石用は重かったので諦め、金魚と一緒に水槽に入れる石があったので、それとマジックペンを買いました。
 数字は、1~100までアラビア数字で書けばいいよね?
 メンドウですが、母さんからのおつかいだもん。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「ファイト!!
 一体プレシアになに渡したんだい!?」

 コンビニ袋に石を入れて母さんに渡しに帰ったアルフが、ところどころ黒っぽくなって帰ってきた。
 もう、遊んで来ちゃ駄目だよ。
 私、まじめに頑張ったのに。

「ん?
 買ってきた青っぽい石」

 マジックで手が汚れたけど、頑張ったよ。
 数字が書きにくい石がいくつもあったし。
 妙に歪んでたから、何度もずれて書き直した。

「か、買ってきた?」

「うん、そこのホームセンターに売ってたよ」

 マンション出てすぐ右に曲がったところにあるお店。
 駅前の百均より近かったから、こっちにした。

「う、売ってたって・・・・それは違うだろフェイト。
 プレシアが言ってたのは、ジュエルシード。
 この近辺に散らばってるはずだから、一緒に探そう。
 と言うか、魔法文化の無い管理外世界に魔法物が売ってるわけ無いじゃないか」

 一緒に・・・・っ!!

「いや、別々に探そう。
 2人で1ヶ所を探すより、2ヶ所を探した方が効率的だよ」

「フェ、フェイトがまじめに・・・・」

 あとで、怪しそうな所をパソコンで検索してみよう。
 確か美味しいお菓子屋さんがあったし、ゲームセンターも怪しいな。
 それに、もしかしたらこの近辺以外にも散らばった可能性があるから・・・・旅行、じゃなくて探索に遠出もしなきゃね。

「アルフ、頑張ろう」

 サッカーって言うスポーツはよく分からないけど、ゲームセンターのサッカーゲームは楽しそうだった。
 カード並べて、ボタン連打。
 みんな、ボタンをパンッパンッ叩いてたのが面白そうだ。

「って事で明日からね」

「フェイト~」

 今日は甘口のレトルトカレーにしよう。
 お鍋にお湯を沸かして、封を切らないで袋を開けずに投入。
 あとは別口で蜂蜜を投入すれば甘口カレーの完成だ。

「アルフは、ドックフードにカレーかける?」

 蜂蜜付きで。




「にゃーにゃー」

 ふむふむ、飼い主さんはブルジョアなのか。
 金持ちって良いね。
 私は小金持ちだよ。

「にゃー?」

 ふ~ん、そのドックフードって美味しいんだ。
 覚えてたらアルフに買って帰ろう。

「にゃにゃっ?」

「って、あんた誰!?
 ウチの犬に、ネコ語で話しかけてるあんたは。
 しかも本当に会話できてるっぽいし」

「にゃー」

「いや、分かんないから」

 この子、誰だろ?
 知ってそうな子に聞いてみよう。

「にゃ?」

 へー、飼い主さんか。

「・・・・アリサで、あってる?」

「えっ!?
 あ、あってるけど。
 って、何で名前知ってるの?」

「にゃー」

「だから普通に話せっ!!」

「この子に聞いた。
 金髪のツンデレ小学生のブルジョア飼い主」

「何か変なの混じってるわよっ!!」

 ・・・・金髪のブルガリア?
 それとも、デレ学生の主?

「また変なの考えてるでしょ!!」

「私、フェイト。
 フェイト・テスタロッサ」

「い、いきなりね。
 私は、アリサ・バニングスよ」

 知らない人と話しちゃ駄目だから、名前知ってたら知らない人じゃないよね?

「アリサは、将来芸者になるの?
 それとも侍?
 忍者?」

「はぁ?」

「日本人って、侍か忍者か芸者にならなきゃ駄目なんでしょ?」

 日本語話してるから、アリサは日本人だよね?

「ちっがーーーーうっ!!
 誰から聞いた!?
 なに、その自称日本通の外人に聞いたような答えは」

 インターネットで調べたり、お家にあった管理局発行の本に載ってたよ。
 地球出身のお偉いさんのインタビューで、長期休暇が貰えたらどこ行きたいですかって質問の回答に、侍の国ジャパンって。
 国外の人間には秘密になってるが、実は日本人は侍か忍者が芸者にならなければならない法律があるって。
 仕事が忙しくて、今は行けないが、将来日本に長期の旅行に行きたいと思ってる。
 って、凄く熱く語ってたのを覚えてる。

「えっとね、お家にある本に載ってた」

「んな本捨ててしまえっ!!」

 えー、結構面白かったのに。
 4コマ漫画が載ってたり、お手軽クッキングのコーナーも好きなのにな。
 今日のペットコーナーには、一度リニスも載ったんだよ。
 投稿者の私は、商品券貰っちゃった。

「にゃー」

 凄く元気が良いって、この子も言ってる。

「またネコ語で喋ってるし。
 ってか、何で通じてるの?」

「昔森に遊びに行ったとき、リニスが動物と話してるの聞いてて覚えた」

 ちなみに、にゃーにゃーって言って犬と会話できるけど、わんわん言って猫と会話も出来るよ。
 こっちはアルフが動物と話してるの聞いて覚えた。

「リニスって誰?
 ってか、聞いてるだけで分かるもんなの?」

「私は何とかなったよ」

 人間、やってやれない事はないって・・・・誰か言ってたなかった?
 アルフは玉葱食べれるし。

「お腹空いたから帰るね。
 ばいばい、アリサ」

「凄いマイペースだな、自分」

 アリサも、凄く元気が良いね。
 疲れない?
 とりあえず、駅前のゲームセンターとか、百貨店の玩具コーナーとか、アリサのお家の犬達とか・・・・怪しいところを沢山回ったけど、碁石落ちてなかったね。
 やっぱり通販で頼んだ方が良いんじゃないの?






[16181] その3
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/07 00:08
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 連日怪しそうな場所の探索を行っているのですが、碁石が見つかりません。
 ゲームセンターではクレーンゲームのお人形が怪しいと思ったので、店員さんに取り方を聞きながらGETしました。
 なかなか良い大きさのプーギー君で、中にバルディッシュを詰め込み、プーギー君を動かして貰おうと思っています。
 日頃からアクセサリーが動き回るのは駄目だって言ってたから、アクセサリーじゃなくて人形なら問題ないよね。
 これで、私とアルフにプーギー君inバルディッシュが別れれば、3ヶ所同時に探索可能になります。
 明日は、違うゲームセンターが怪しいと思うので遠出しようと思います。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




『フェイト嬢。
 これはこれで、駄目なんじゃないか?』

 プーギー君inバルディッシュ。
 見た目可愛いのに、何で駄目なの?

『これだったら、待機状態のまま、こそこそと移動した方が目立たないと思う。
 可愛い可愛くないいぜんの問題。
 昼も問題あるけど、夜に人形がふわふわ浮いて移動してる姿は、怪奇現象そのもの。
 小さい子なら、泣くよ』

 ぶーぶー、可愛いのに。

「そうだ、プーギー君ご飯食べる?」

 お手々をパンパン叩いても音楽ならないね。

『うん、無理。
 融合機ならともかく、インテリジェンスデバイスには口とか食道とか胃が無い。
 一時格納は出来るけど、消化とかは出来んから、ずっと残ったままになる』

「融合機?」

『極端に言うと、人型のデバイスで合体可能』

「簡単に言うと?」

『ベルカ、驚異の技術』

 ベルカ・・・・私の使うミットチルダ式と、大昔に戦って負けた魔法系統だったかな?
 いくらタイマンが強くても、数をそろえにくい騎士達じゃ、ミッドの物量作戦に太刀打ちできん。
 戦いは数だよ兄者、ドズルさんから何も学ばなかったのか。
 って、バルディッシュが言ってた。
 あんまり理解出来なかったけど。

『自分も理由は知らんが、なぜか食事が可能。
 人型だから口とかあるけど・・・・たぶん食道と胃もあるんでしょう。
 他の内臓系もあるかどうかは知らんけど』

「トイレは?」

『それも分からん』

「じゃあ、バルディッシュが融合機になれば食事できるの?」

『プーギー君にはならんぞ』

「ええーー」

 可愛いのに。
 プーギー君にご飯あげたかったな。
 手をパンパン叩いて、音楽も流して・・・・そしてプーギー君がアイテム探しの旅に出る。

「プーギー、プーギー。
 プーギー君、お風呂入ろう」

 ご飯が駄目でもお風呂なら良いでしょう。

『残念ながらお風呂も無理。
 ってか、普通人形はお風呂にいれんでしょう』

「一緒に入ってたよ」

 お風呂上がりにリニスが怒ってたけど。
 あと、母さんのしわの数が時々増えてた気がした。

『・・・・一緒に入るなら待機状態のまま連れて行ってくれると嬉しい』

「んとね、バルディッシュと一緒に入っちゃ駄目って、アルフが言ってたよ」

 プーギー君なら大丈夫かなって思った。
 あっ、アルフが準備運動始めてる。
 またバルディッシュと遊ぶのかな?

「じゃあ、一人でお風呂に行ってくるね」




「あ、あのなー。
 フェイトちゃん?」

「じぃぃぃぃぃーーーーーっ」

 車椅子。
 車椅子。
 車椅子。
 車椅子。
 車椅子。
 車椅子。
 車椅子。
 ゴーカート。
 車椅子。
 スーパーの袋の中にはバニラアイス。
 車椅子。

「ちょっ、今絶対違うの入ってたやろ!!」

「・・・・?」

「いやいや、んな不思議そうな顔せんでも」

「はやては車椅子で道路走れるの?」

「車って名前ついてても車道は走れん。
 ってか、怖いわ!!」

 車椅子っぽいのでマラソンとかする競技があったと思うから・・・・はやても走れるものと思って。

「はやてはやて。
 怪しそうなゲームセンターって何処?」

「出会って数分も経ってへんけど、何となくフェイトちゃんの事、分かってきたわ。
 とりあえず、怪しい怪しくないは別と考えて、ここから一番近いゲーセンでええんやよね?」

 私は、あんまりはやてのこと分かんないけど。
 車椅子とバニラアイスの事しか。

「んとな、そこの信号を左に曲がって、しばらく真っ直ぐで、右に曲がれば到着や。
 右の方を見ながら行くと看板が出てるから分かりやすいと思うで」

 左で真っ直ぐで右。
 斜めの方に飛んでいけば近いよね。

「で、なんでゲーセンが怪しいんや」

「んとね、母さんから、河原で拾える碁石にマジックで数字を書いて持ってくるように、おつかい頼まれた」

「絶対違うやろ、それ」

「・・・・ジュエルシード盗掘だっけ?」

 とりあえず、石だよね?

「それでね、ゲームセンターが怪しいと思うんだ。
 この前もね、駅前のゲームセンターが怪しかったから、クレーンゲームでプーギー君を獲ったんだよ。
 サッカーゲームも、みんながボタンをパンパン叩いてて面白そうだった。
 あと、アリサの家の犬達とお話ししたんだ」

 アリサは、凄く元気良かった。

「・・・・ちゃうやん」

「じゃあ、私おつかいの続きに行くから。
 ばいばい」

「ああ、ばいばいな」

 路地に行って思いだした。
 プーギー君inバルディッシュと別れたままだから、私飛べないよ。
 バルディッシュがいなくても魔法使えるけど・・・・凄く疲れるからやりたくない。
 仕方ないから歩いて行こう。
 左の真っ直ぐで右だよね。




「・・・・ゲームセンターは森の中?」

 なんでだろ・・・・私、ゲームセンターに入りたかっただけなのに。
 どうして邪魔するかな。

「むー」

 あれ?
 この木、魔力で動いてる?

「・・・・お部屋に観葉植物って、なかったね」

 1つ位、引き抜いて持って帰っても怒られないよね?
 誰も見てないし。

「えーーっと、この位の大きさが丁度良いよね?
 小さい植木鉢に入る大きさで、私でも持って帰れそうだし」

 動いてる小さいのをしっかり掴んで、足もガッと踏ん張る。

「うんしょ、うんしょ」

 少しずつ抜けてきた。
 あと、もうちょっと。

「うーーーん、うーーーんっ!!
 わっ!?」

 抜けたよ。
 やったね私。

「よし、後は持って帰るだけ」

 ・・・・あれ?
 この木とは違う、魔力反応。
 しかも、凄く大きい。

「あっち・・・・あっ」

 ピンクの光が、巨大な木を飲み込んで、木が消え・・・・って駄目だよ!!

「ええっと、あの、その・・・・何だっけ」

 ・・・・!?

「そだ、私の魔力を分ければ良いんだ。
 消えちゃ駄目だよ、私の観葉植物」

 間一髪、ゲームセンターを守ってた巨大な木は消えたけど、私の観葉植物は無事でした。

「もう、一体誰だろ。
 こんな酷いことをする人って」

 私の観葉植物が、消えちゃうところだった。

「え~っと、町並みが凸凹しちゃってるし、ゲームセンターの電源も落ちちゃってるから、百均で植木鉢買ってから帰ろう」

 あと、バニラアイスも買って帰ろう。
 歯磨きするから、沢山食べても良いよね?






[16181] その4
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/08 20:16
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 プーギー君とアルフが観葉植物を捨ててこいと、とても酷いことを言ってます。
 罰として晩ご飯を抜きにしたら、観葉植物を育てても良いことになりました。
 名前は花子に決定。
 もっと元気よく、うねうね動くよう、リポビタンDを一日一本ご飯として与えようと決定しました。
 しつけは始めが大切らしいので、自分でふたを開けさせることから始めようと思います。
 最終的には、自分でリポビタンDを買いにいくまで育てたいです。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「花子、ご飯だよ」

 アルフに買ってきて貰ったリポビタンDを床に置く。

「お手」

 右手?でたっち。

「お代わり」

 左手?でたっち。

「待て」

 踊ってる。

「よし、飲んで良いよ」

 器用に枝を動かしてふたを開ける。
 この子、凄く賢くない?
 しつけの必要があんまりないね。

「ふぁいと~」

 口がないので返事が来ない。
 と言うか、喋れないけど。
 でも、腕?をあげて答えてくれてる。
 やっぱり賢い。

「これが本当の、浴びるように飲む光景だね」

 上から一気にかぶってる花子の食事風景を見て、そう思ったんだ。

「ねえ花子。
 観葉植物って、リラクゼーションの効用があるんだって。
 だからね、一緒にゲームしよう」

 今までまともな相手がいなくて、協力プレイとか、対戦とか出来なかったんだよね。
 アルフはゲームしない犬だし。
 プーギー君はコントローラー持てないし、床にコントローラー置いてからプレイするから格闘やアクション物は無理なんだよね。
 その点、花子はコントローラー持てるよね。

「ウィキペディアに、気晴らし、レクリエーション、レジャー、娯楽など。
 リラクゼーションの項目に載ってたから、ゲームも含まれてるよね、娯楽の中に」




「はやてはやて。
 私ね、お部屋に観葉植物置いたんだよ」

「観葉植物なー。
 フェイトちゃん、ちゃんとお世話出来るんか?」

「むっ、ちゃんと出来るよ。
 今日の朝だって、お手とお代わり、待てをしてからリポビタンDをあげたんだよ」

「ん?
 お手とお代わり?
 リポビタンD?」

 あれ?
 はやて、難しい顔してる。

「大丈夫?
 はやて、頭悪いの?」

「それ言うなら、頭痛いのや!!
 頭は悪くない、学校行ってへんけど、勉強はしとる。
 ちゃんと図書館に行き来して、難しい本も読んでる。
 それに、料理の勉強もや。
 私が悪いのは、足や、足」

「へー、学校行ってないんだ。
 私と一緒だね」

「平日の昼間っから出歩いてればな。
 じゃなくて、フェイトちゃん。
 観葉植物って名前の犬か何かか?」

「犬はアルフだよ。
 花子は、うねうね動く植物だよ」

「・・・・いや、絶対におかしいからそれ」

「んとね、この前はやてと別れてから、ゲームセンターに行ったんだけど・・・・巨大な植物がゲームセンターを守ってた」

「ああ、あの時な。
 私も危うく転ぼうとしたんやけど、なんとか踏み止まったで。
 スーパーで買った食材はぶちまけたけどな」

「バニラアイスも?」

「バニラアイスもや」

 食べたかったな、バニラアイス。

「でね。
 巨大な植物とは別に、小さい植物もいたから・・・・こっそり抜いちゃった」

「それで持って帰ったと」

「うん。
 名前は花子。
 アルフはゲームやらないし、プーギー君はまともにプレイできないから、ちょっと寂しかったんだ」

「・・・・今、非常におかしなこと言ったで。
 アルフって、フェイトちゃんの飼ってる犬やね。
 そんで、プーギー君って豚の人形じゃなかったか?」

 それであってるよ。
 アルフは使い魔で、プーギー君はバルディッシュがinしてる。

「でね、今度からは花子と一緒にゲームするんだ」

 とっても楽しみだよ。

「もうツッコミ入れるの疲れた。
 私悟ったで、フェイトちゃん相手にするときは、自分の常識は捨てなあかん。
 むしろ邪魔や」

 ほえ。
 また、難しい顔してる。

「やっぱり、頭悪いの?」

「悪くない。
 ちょっと頭痛がするだけや。
 原因は分かってる」

 なに?
 じ~~っと、私を見て。

「後ろに何かあるの?」

 振り向いても、何もない。

「何でもない、何でもないんや」

 疲れてるのかな、はやて。

「ばいばい」




「ケーキ、ケーキ、美味しいケーキ」

 ここだ、とても怪しいお菓子屋さん。
 まだ中に入ってないのに、凄く美味しそうな匂いがする。

「たのも~」

 うわ~、凄く沢山ある。
 何食べようかな。
 どれも、美味しそうだよ。

「んーと、んーと・・・・君に決めた」

 一人だけ食べるのは悪いから、みんなで食べれる大きさを買って帰ろう。
 プーギー君だけは、残念だけど食べられない。
 花子は・・・・頑張って食べて貰おう。
 気合いがあれば何でも出来る、って誰か言ってたと思うから。

「このケーキ、1ホール下さい」

 チョッコレート、チョッコレート、全身真っ黒チョコレート。
 甘いぞ、苦いぞ、大人の味だ。
 でも、これは普通に甘そうだね。

「あと、文字を書いて下さい。
 カタカナで、ジュエルシードって。
 それと数字の4って書いて下さい」

 石じゃないけど、黒くて怪しい物体だから、今日の戦果はこれに決定。
 ジュエルシードと数字が書いてあるから、今日は大金星だ。 

「数字の書いてある碁石が落ちてる場所って、何処かにないですか?」

 ・・・・ないんだって。
 まあ、今日は収穫があったから、明日は探索止めてゲームセンターで遊ぼう。
 やっぱり、ご褒美って大切だよね。






[16181] その5
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/12 22:15
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 チョコレートケーキですが、花子は無事に食べることが出来ました。
 正確には、枝を刺してちょこっとずつ吸収してました。
 プーギー君も同じ事が出来ないか聞いてみたのですが、無理って言ってました。
 駄目だよ、やる前から諦めちゃ。
 安西先生も言ってたよ、諦めたらそこで試合は終了です。
 諦めなくても、時間一杯で試合は終了です。
 あと、バスケットボールって面白い?
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「これが花子だよ」

 リポビタンDの力で、鉢植えごと移動が可能になった花子と散歩してると、アリサを発見した。

「まてぇぇぇぇぇいっ!!
 絶対おかしい!!
 何かおかしい!!
 いろいろとおかしい!!
 やっぱ、あんた普通とは違うわっ!!」

「ん?」

 アリサって凄く元気だね。
 花子もそう思うよね。 
 がさがさ体を揺らして、同意してくれた。
 嬉しかったので、手をつないでぶんぶん振り回したよ。

「観葉植物とか、そんな次元じゃない物体は何っ!?
 なんで、鉢植えの下から根っこが出て歩いてるのよ!!」

「リポビタンDの力」

「んなわけあるかっ!!」

 ほんとなのに、くすん。

「えーい、そこっ!!
 がさがさ五月蠅い!!
 ちょっと黙ってなさい!!」

 あっ、花子が・・・・根っこ隠して枝の動きも止めた。

「あうっ。
 花子を虐めちゃ駄目だよ」

 うん、私頑張るよ。

「何か文句でもあるの?」

「ううん、無いよ」

 こ、怖いよ。
 何でか、アリサが怒ってる。
 だ~れ~、アリサを怒らせたのは。
 何で、私が怖い思いをしなきゃいけないの?
 私、良い子だよ。
 ちゃんと、母さんのおつかいを頑張ってる。
 花子のお世話もやってる。
 私、何か悪いことやった?

「ちゃんと、こっちの話を聞く!!」

「あいっ」

 怒ってるときの、母さんやリニスに似てる。
 こんな時は、おとなしく話が終わるのを待つよ。
 私、全然悪くないけど。
 ひどいよね。




 
 ふっふふふ・・・・わぁーっはははっ。
 ・・・・けほっ。

「かっこいいアニメ見たから、魔法の練習をやるよ」

『で、久々にプーギー君から脱出した事は嬉しいのだが・・・・何故にマイク型?
 いや、やりたいことはなんとなく分かるよ。
 歌と魔法って一致してないと思うんだけど。
 ぶっちゃげ、昨晩マクロスF観てたしね』

「私の歌を聞けぇぇぇぇぇぇっ!!」

 きゃっほーう♪
 やっほー♪

「~~♪」

 うん、マイクの調子も良い感じ。
 凄いよバルディッシュ。
 次、行くよ。

「私はフェイト 魔法少女フェイト
 凄いぞフェイト 強いぞフェイト かっこいいフェイト
 将来はきっとダイナマイトボディ♪」

 ~♪

「私の母さん 紫一色
 とっても強いぞ 紫一色
 目にいたいが凄く強い 紫一色
 友達もいないような 紫一色
 2Pカラーは何色さん?」

 ~~♪

「アルフはわんちゃん わんちゃんはアルフ
 ドックフード大好き 味にはうるさい
 だけど こっそりキャットフード混ぜても
 き・づ・か・な・い・ZE♪」

 ~~~♪
 ふぅ、疲れた。

『ってか、マクロスF観たから歌い出したと思ったが、全然関係無い自作の曲だったぜ。
 素直にシェリルの曲歌おうや』

「ええーーーっ、私の歌駄目だったの?

 気合いが入ったので、魔法を使うよ。

「ミサイル攻撃、いっくぞー」

 右左に目を動かして、ターゲットをロック。

『フォトンランサー・マルチショット』

「だぁぁぁぁぁっ!!」

 ターゲットを目指して、螺旋を描きつつ、そして緩やかにカーブしながらターゲットを目指す。
 途中、数発だけ爆発させることは忘れない。

「うん、完璧」

『趣味に走るのは、かなり理解出来るんだけど。
 あと、マクロスファンだし。
 でもさ、なにゆえ直射型フォトンランサーで誘導型の真似をしなきゃならないの?
 しかも、全ての制御が自分だし』

 ・・・・ふぁいと。

「誘導型の魔法知らない。
 母さんが教えてくれなかった」

 1つで当たらないなら、複数撃てばいい。
 それにファランクスシフト使えば、大抵のザコは落ちるから、そんな小細工は必要無い。
 って母さんが素面で言ってた。

『・・・・そう言えば、誘導型って登録されてないな』

「母さんが必要無いって言ってたよ」

『ぶっちゃげ、プレシアだと覚える必要がないからでは?
 次元跳躍魔法とか言う、チート魔法を複数発動できるし』

 怒ると雷を落とすしね。

「さて、疲れたから帰ろうか」

『自分も、直射型魔法を曲げたり回したりで疲れたから、その意見に賛成。
 たとえ、大半の時間を歌につぎ込んだとしても』

「よし、プーギー君。
 お家まで競争だ」

『やっぱりプーギー君なの!?』

 何言ってるの?
 そんなの、当たり前だよ。




 追伸
 プーギー君との魔法練習の帰り、誰の家かは知らないけど、森付きのブルジョアハウスにて巨大なネコ発見。
 門の所にいた子ネコ達とお話ししてたんだけど、プーギー君がお宝を見つけたとか言い出したんで、こっそり潜入して見つけました。
 巨大ネコにはリニス直伝、荒ぶるネコのポーズでこっちが強いことをアピールすると、戦利品として青い石をくれた。
 キラキラして綺麗だったので、花子の鉢植えにでも刺しとこうと思います。
 あと、オジョコを連れた白い魔導師が私の戦利品を目当てに襲ってきたけど、小さくなった元巨大ネコと一緒に来た子ネコ達、それとプーギー君に相手をさせ、私は帰宅しました。
 人の物を盗るなんて、本当に酷いよね。




 追伸その2
 プーギー君が泥だらけで帰ってきました。
 駄目だよ、そんな泥んこになるまで遊んじゃ・・・・洗濯機で体洗おうね。






[16181] その6
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/29 21:57
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 先日の戦利品、キラキラ光る青い石を花子の鉢植えに刺したところ、花子がパワーアップ。
 プーギー君が、パックンフラワーのジョニーと呼んでるお花が、花子の根本から生えてきました。
 このお花も、花子の一部みたいです。
 口があるみたいだけど、お菓子食べれるかな?
 うん、この石ってとても良い肥料なのかも知れない。
 また見つけたら、花子の肥料にしよう。
 それにしても・・・・母さんのおつかい、数字入り碁石が見つかりません。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「こ、これは・・・・!?
 凄く怪しいよ。
 私の第六感が、ざわざわと訴えかけてくるよ!!
 ちょっと待ったーって」

 テレビを眺めてたら、とても怪しい場所が映っていた。
 海鳴温泉旅館。
 山の中にある温泉、露天風呂付き。
 そして山の幸満載の料理、お鍋もあるよ。
 ・・・・じゅるり。

「うん、今度の連休にでも行ってみよう。
 思い立ったが吉日って・・・・ことわざがあったと思う」

 弱肉強食、焼肉定食って四字熟語もあったはず。
 そして、学校行ってないから毎日が日曜日なのは内緒だけど。

『まあ、時期と場所的に怪しいちゃ怪しいが。
 原作でも旅館に来てたしね、アルフが。
 あと、ジョニーの封印処理を行おうや。
 正直な話、あれってジュエルシードの暴走体だと思うから。
 目の前で次元震が発生したら、しゃれじゃすまされん事態だし』

「何変なこと言ってるの、プーギー君。
 母さんから頼まれたおつかいは、数字入りの碁石だよ。
 花子の肥料は、青い石で数字入ってないよ」

『だから、封印魔法を・・・・』

 変なプーギー君。
 おかしな事言ってると、置いていくよ。
 それじゃあ早速、旅館に電話入れて予約とろう。

「え~っと、番号は」

 ふむふむ・・・・ぴぽぴぽぴー。
 ぷっぷるー♪

「はい、今度の連休に1泊予定で、お泊まりしたいんですけど。
 えっと、子供一人でも大丈夫ですか?」

 あ、駄目なの?
 ちゃんとお金は払うのに。

「じゃあ、大人一人と子供一人で」

 アルフを人間形態で連れて行こう。
 私が主だけど、今回だけ私の保護者役になって貰おう。

「あと、プーギー君連れて行っても大丈夫ですか?
 豚のぬいぐるみです」

 プーギー君の参加はOK。

「それと、観葉植物って持ち込み可ですか?
 ちゃんと鉢植えに入れて、お世話出来ます。
 ご飯も自前で用意しますから」

 ・・・・花子は不参加。
 持って来ちゃ駄目だって。

「チェックインは昼過ぎ、えっと3時頃で・・・・温泉は自由に入れるんですよね?」

 花子を連れて行けないから、こっそり温泉を持って帰ろう。
 プーギー君が一緒だから、沢山飲んでお家のお風呂で出して貰おう。
 生物じゃないから腐る心配がないから、花子も喜ぶよね。

「えっと、温泉は源泉かけ流しですか?」

 あ、源泉かけ流しだって。
 これで遠慮無く持って帰れるよ。

「はい。
 名前は、フェイト・テスタロッサです」

 よし、ぎりぎりセーフ。
 最後の一部屋だったみたい。
 私の日頃の行いが良いからだよね。

「連休が凄く楽しみだよ」

 温泉には、芸者がいるのかな?
 わくわく。




「と、言うことだから花子を預かって」

「・・・・ほんとに観葉植物か?」

 お家に花子だけ留守番だと、凄く寂しいと思うから、はやてに預かって貰おうと思いついた。
 そして、町中を花子と一緒に散歩しながら、はやてを発見した。

「えとね、プーギー君は良くて、花子は駄目って言われたから」

「だから、観葉植物って言って良い物体か?
 この謎の物体X。
 それとパックンフラワー」

 謎の物体Xじゃないよ、花子だよ。

「んとね、ご飯はリポビタンDを目の前に置けば、自分でふたを開けて浴びるから、それだけで良いよ。
 あと、花子はきれい好きだから、自分で部屋の掃除もするんだ。
 私の食べたお菓子の袋とかも、ちゃんとゴミの分別もするんだよ。」

 凄いでしょ。

「・・・・あかん。
 ツッコミ所が多すぎて、まず何からツッコミを入れれば良いのかわからへん」

「また、頭悪いの?
 大丈夫、はやて」

「だから、それを言うなら頭痛いのや!!
 前にも言ったけど、頭は悪うない!!
 塾には行ってへんけど、同学年の平均より上だと自負しとる。
 まじめな不登校児をなめんなや!!」

 はやて、それおかしくない?
 まじめな生徒は、不登校じゃないと思う。

「花子、連休中ははやてのお家で光合成するんだよ」

 私のお家には誰もいないからね。

「って、人の話を聞けぇぇぇっ!!」

 あれ?

「安心して。
 ちゃんとはやてにも、温泉を持って帰るからね」

 プーギー君に頑張って貰おう。
 収納スペースって、以外と広いんだよ。
 魔法物って容量食うけど、非魔法物だと魔法物の数分の一位だしね。
 温泉の1つや2つ・・・・外枠は無理だけど、中身だけだし。

「・・・・ペットボトルに入れて持って帰ってくるの?
 または、温泉の素とかなん?」

「ん?
 何言ってるの、はやて。
 ちゃんと、旅館の人には源泉かけ流しって事を確認してるから、お風呂に溜める分くらいは持ってくるよ」

 お家で花子が入る分と、はやてへのお土産分。
 それと、余裕があったら私が入る分も。

「ま、まあフェイトちゃんやし・・・・深く考えるのは止めとこ。
 また頭痛くなりそうやし」

 なんだか、大変?
 本当に大丈夫?
 はやて。

「今度の連休、花子がお邪魔するからよろしくね。
 ご飯は持参するように、ちゃんと用意して置くから」

 花子、迷わないよう、一人ではやてのお家に行くんだよ。
 私、場所知らないけど。

「じゃあ、またね」

「フェイトちゃん!?
 私の家のばっ!!」

 ばいばーい。




 追伸
 花子の肥料が見つかりません。
 ホームセンターの人に聞いてみたのですが、売ってないそうです。
 残念。






[16181] その7
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/13 16:24
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 今日は待ちに待った温泉旅行の日。
 じゃなくて、数字入りの碁石が落ちてそうな場所まで遠征します。
 露天風呂とか、山の幸とか、お鍋がとっても楽しみで・・・・お土産屋さんに碁石置いてないのかな?
 電話で聞いておけば良かったと、今さらながら思っています。
 今回仲間外れの花子は、朝一ではやてのお家に出発しました。
 お家の場所は知らないけど、花子なら何とか辿り着いてくれると思います。
 ちゃんとお弁当に、リポビタンDを持たせました。
 お土産は温泉と、肥料が落ちてたら持って帰るからね。
 はやてに迷惑かけないように、良い子でいるんだよ。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「じぃぃぃぃぃぃ」

 年上の男の人。
 彼女さんらしき人と一緒にいる人。
 黒い長袖のシャツを中に着込んでる。
 私のワンピースも黒色。
 お揃いだ。

「じぃぃぃぃぃぃぃぃ」

「ん、どうしたのかな?」

「なんか見られてるわね恭也。
 すずか達と同じ位の子よね」

 ・・・・抱きつき。

「なっ!?」

「ぽかぽかしてる」

 太陽の匂い?
 今なら・・・・今ならぐっすり寝れる気がする。
 私は、間違いなく断言出来る。

「おやすみなさい」

「って、あんたはこんな所でなにやってんのよっ!!」

 あっ。
 アリサに引き離された。
 温かかったのに。

「む~~~っ、邪魔しないでよアリサ。
 ぐっすり眠れると思ったのに」

「だぁぁぁぁぁぁっ!!
 あ・ん・た・はっ!!
 一体恭也さんに何しようとしてたのよ」

 何って、そりゃ。

「太陽の匂いがしてて、ぽかぽか温かかったから・・・・ぐっすり寝ようかと」

「だから、あんたはツッコミ所が多すぎなのよ!!
 大体、恭也さんとは初対面でしょ。
 いきなり抱きついて寝ようとするなっ!!」

「で、でも・・・・」

 ぽかぽかしてたし。
 天気も良いし。

「でももすともないっ!!」

「あ、あの・・・・アリサちゃん?
 恭也に抱きついてきた、この子。
 知り合いなの?」

「え、ええ・・・・。
 誠に遺憾な事ですが」

 真琴に尉官なこと・・・・真琴って誰?
 尉官って事は、管理局の人?
 それとも、日本の自衛隊の人?

「アリサも、はやてと同じで頭悪いの?」

 はやてと一緒で、頭押さえてるから。

「ちっがーーーーうっ!!
 会ったことないけど、絶対はやてって子も苦労してそうだわ。
 主にあなた関係で」

 ああ、確かにはやては苦労してそうだ。
 まじめな不登校で車椅子だし・・・・今度、車椅子に乗せて貰おう。

「君もこの旅館に泊まりに来たのかい?」

 ぽかぽかしてるお兄さん。

「うん。
 怪しい場所がないか、テレビ見てたら見つけたの」

「怪しい場所?」

「母さんのおつかい。
 数字入りの碁石を河原で拾ってくるの」

「あ、あの・・・・恭也さん。
 ツッコミ入れるのが辛いんで、8割程度流した方が身のためですよ」

 ぶぅ~、駄目だよアリサ。
 人の話はちゃんと聞かないと。
 私はちゃんと聞いてるよ・・・・右から左に流れてるけど。

「ここは露天風呂もあって、山の幸で、お鍋があるから頑張って予約したの。
 プーギー君は大丈夫だけど、花子は駄目って言われたから、はやてのお家に預けてきたの。
 ちゃんとリポビタンDも渡したよ、花子に」

「うわっ・・・・はやてって子、大丈夫かな。
 あのUMAと一緒とは」

「そうか」

「・・・・ふみゅ」

 頭、なでられた。

「家族も待ってるし、俺達は行くな。
 フェイトちゃん、だったかな?」

「あい」

「また、会ったときにでも話は聞かせてくれ」

「も~恭也ったら、忍ちゃんをほおって置いて。
 また会ったときにでもなんて、駄目よ。
 彼女の目の前で、違う子にそんな事言っちゃ。
 嫉妬しちゃうんだから」

「忍」

 お兄さんもお姉さんも、表情は楽しそうだね。
 アリサは・・・・ちょっと驚いた顔でお兄さんを見てる。
 口、閉じたら。

「ばいばい」

 ぽかぽかお兄さんと別れて・・・・温泉に入ろう。
 そしてら、周りを探索しよう。
 山の中だし、花子の肥料が落ちてるかも知れない。
 それと、お土産用の温泉をプーギー君にたらふく飲んで貰おう。
 はやての分と花子の分と私の分。




「ここは森の中 地面を掘れば 温泉出るよ
 ここ掘れ 温泉 湧き出ろ 温泉
 花子とはやてと私のために ここ掘れ プーギー君♪」

 らーらーらー♪

「温泉出たら がぶ飲み開始
 夜中に飲んだら おトイレ近い がぶ飲み注意
 でも プーギー君なら おトイレ行かない」

 しゃららー♪

「温泉って お肌に良いの?
 本当に 効果あるの?
 母さんの紫一色 優しい色に変わったりするの?
 緑一色とかに む・り・な・ん・だ・ZE♪」

 ぶるぁぁぁぁぁっ♪

「花子はお留守番 はやてのお家で 光合成
 はやては車椅子 一度乗ってみたい 車椅子
 私の速度に 誰もついてこられない
 アリサは元気 とっても元気 でも頭悪いの?」

 ふっふふ~ん♪

「よーし、今日は調子が良いよ♪
 ぽかぽかお兄さんでお昼寝は出来なかったけど、温泉に入ったし、今晩はご馳走だ」

 プーギー君は温泉に沈めてきたから、沢山温泉を飲んでくれてるはず。
 晩ご飯食べたらお風呂入って、プーギー君も拾ってこよう。
 そして干さなくちゃ。

「お土産屋さんは明日の朝行くし・・・・花子の肥料落ちてないかな?」

 青っぽい石、青っぽい石。

「花子の肥料の青い石♪
 どこだ~どこだ~こっち来い♪
 らんらんるー♪」

 ・・・・あった。

「うわー、本当に落ちてた。
 花子の肥料」

 ちょっと土で汚れてるから、温泉入ったときに綺麗に洗おう。
 石鹸で良いよね?

「アルフは一人でのんびりしてるし、プーギー君は温泉を飲んでるし。
 花子の肥料は見つかったけど、まだ晩ご飯まで時間あるから散歩でもしてよ」

 ぽかぽかお兄さんが何処かにいないかな?




 追伸
 遠くから見ただけでハッキリしなかったけど、この前、白い泥棒さんと一緒にいたオジョコ妖精と似ているオジョコがアリサ達と一緒にいた。
 でも白い泥棒さんいなかったから、似ているだけの別オジョコ?
 それとも、もしかしてアリサが白い泥棒さんの正体なのかな?
 正体不明の謎の泥棒さん。
 メンドイから出会いたくないな。




 追伸2
 オジョコ妖精と思っていたけど、本当はオコジョ妖精だって。
 プーギー君が言ってた。
 オジョコ妖精とオコジョ妖精・・・・何となく似てるよね。






[16181] その8
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/16 23:06
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 温泉行ってる間、良い子にしてた花子には、肥料と温泉をプレゼントしました。
 土に刺そうと思った肥料は、この前生えた花についてる口が、ぱくっと食べちゃいました。
 ばきばき聞こえたので、しっかり噛んでいたようです。
 あと、食後の歯磨きも忘れてません。
 はやてに温泉のお土産を持って行ったところ、プーギー君が凄く元気でした。
 よく分かりませんが、プーギー君の時代が来たって叫んで、ちょっとうるさかったです。
 昨日に引き続き、今日もはやてのお家で溜めた温泉を出すと意気込んで・・・・早朝から出かけてました。
 朝早いし、ちょっと常識を考えた方が良いと思う。
 それにプーギー君は、青いわんちゃんと自分のトレードを実現させるって言ってたけど、アルフはオレンジだよ。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「アリサ、お腹空いたの?」

 なんだか、元気ないけど。

「今日は、あんたの相手をする気になれないの。
 悪いけど、ほっといてくれる」

「ねえ、アリサどうしたの?」

 母さんのイメージカラー、紫色の髪をした女の子に聞いてみる。
 この子も将来、紫一色になるのかな?
 母さんは髪の毛は紫じゃないけど、この子は紫だ。
 一応、将来紫一色にならないように注意した方が良いの?

「将来紫一色になるの?
 駄目だよ、目が痛くなっちゃうから」

「わ、私!?」

「うん。
 母さんが、基本紫一色だから、ちょっと目にいたいの」

「あー、すずか。
 この子の言ってることを、まに受けちゃ駄目よ。
 疲れるだけだから」

「そうなの?
 アリサちゃん」

「まあ、私は慣れた。
 度を超えると、ツッコミ入れたくなるけど、ある程度は流せる」

「なんだか知らないけど、大変なんだね。
 アリサは」

「あ・ん・た・の・事よっ!!」

 あう、怒られた。
 何で?

「アリサちゃん、落ち着いて」

「そうだよ、ちゃんと小魚食べないと」

 にぼしとか。

「牛乳、乳製品、骨ごと食べる魚、殻を食べる海老。
 あとサプリメント。
 過剰と言えるほど、十二分に取ってるわよっ!!」

 牛乳は飲んでる。
 乳製品・・・・乳酸菌で良いのかな?
 魚・・・・にぼし食べてるよ。
 海老・・・・エビバーガーで問題無い。

「私も、ちゃんと取ってるよ」

「はいはい。
 で、今日はなんかようなの?」

「いや、何もないよ。
 アリサがお腹空いてそうだから、聞いてみたの。
 あと、頭悪そうにしてたよ」

「だから、それを聞くなら、頭痛いのって聞きなさいよ」

 悪いのも、痛いのも、同じようなものじゃないの?

「あの、私すずか。
 月村すずかって言います」

「フェイト・テスタロッサ。
 紫さん、よろしく」

「む、紫さん?」

「あー、すずか。
 さっきも言ったけど、まに受けちゃ駄目よ。
 まあ、悪い子じゃ無いから・・・・諦めなさい」

「アリサちゃん!?」

 どうしたの?

「で、何でアリサは頭悪いの?」

 あれ?
 アリサ、震えてる。
 寒いのかな?

「ア、アリサちゃん。
 落ち着いて」

「ああ~~~~っ、もう。
 簡単に言うと、私達の親友が隠し事をしてるのよ。
 隠し事をしてるってのは分かるけど、その内容が分からないのよ。
 あの子が悩んだり困ったりしてるのは、ばればれなの」

 隠し事って事だから、分かっちゃ駄目なんじゃないの?

「あの子が隠してるって事は、私達じゃ力になれないって言ってるのと同じよ!!
 私達は、そんなに頼りないのかな、力になれないのかな」

「あのね、アリサ。
 隠し事って、隠してるから隠し事って言うんだよ。
 私もアリサに隠してること、沢山あるよ」

「例えば?」

「アリサのお家のお庭で、こっそり犬達と一緒に歌ったりとか」

 そろそろ母さんのおつかいを、止めても良いかなって思ったり。
 アルフのご飯に、キャットフード混ぜたりとか。

「それ、不法侵入だから。
 あと隠す気ないでしょ」

「だから、秘密だよ」

「・・・・はぁ~。
 すずかも言ってたけど、待つことにするわ。
 あの子が打ち明けてくれるまで」

 紫さん、何て言ったのかな。
 将来は、紫一色を目指しますとか?
 うん、それは駄目だよ。
 目に痛い。

「うんうん、目に痛いのは嫌だよね」

「やっぱあんた、人の話聞いてないでしょ」

「ふぇ?
 聞いてるよ」

 時々、右から入って左に出て行くけど。
 基本的には聞いてる。

「あんた見てると、悩んでる私が馬鹿みたいじゃない。
 あの子のことは待つと決めたし、この事は終わり終わり。
 じゃあ、私達はそろそろ行くわね。
 行きましょ、すずか」

「うん、アリサちゃん。
 フェイトちゃん、またね」

「ばいばい、アリサに紫さん」

「だから、すずかだよ」

 よく分からなかったけど、アリサが元気になって良かったね。
 でも、最後に紫さんの元気がなかったような・・・・何で?




「今日は、凄く運が良かったな。
 1回で、凄く大きなぬいぐるみが取れたし。
 クレーンの位置が悪かったから無理だと思ったけど、下の方に敷き詰めてあるぬいぐるみの輪っかに、アームが引っかかって掘り起こした。
 引っかかったままで下に落ちなかったけど、店員さんが開けて取ってくれた」

 よし、このベビープーさん、はやてにあげよう。
 そして・・・・車椅子を貸して貰うんだ。

「くーまくまくまくまっくま♪
 プーさんはやてで 車椅子 GETだぜ
 速いぞ速いぞ 凄いコーナー
 どんな奴らも 蹴散らすぞ
 凄い速さで アルフを O・I・KO・SU・ZO♪」

 きゃっほー♪

「あれ?」

 誰かが結界はった?
 急に人影がなくなったんだけど。

「天気も悪くなってきてるし、雨降る前に帰ろう」

 ベビープーさんが濡れちゃう。
 車椅子のため、それは絶対に駄目。

「走る走る 私は走る
 車椅子のため お家へダッシュ
 雷降り注ぎ 街中なのに 光の柱そびえ立つ」

 何かイベントでもやってるのかな?

「飛ぶ飛ぶ アルフが空飛ぶ
 白い泥棒さんも 空を舞う
 オジョコ妖精っぽい オコジョ妖精はいない
 タバコが切れたのかな?」

 アルフ、泥棒さんと遊んでるのかな?
 楽しそうに魔法使ってるけど。

「揺れる揺れる 空気が揺れる
 ごろごろぴー ゴロゴロピー♪
 光の柱がレベルアップ
 なーっにかなー なーっにかなー
 なんとか地震 昔リニスが言っていた
 たぶん そ・ん・な・き・が・す・る・の♪」

 ・・・・とりあえず、さっさと帰ろう。
 アルフも危ないと分かったら、白い泥棒さんと遊ぶの止めて帰ってくるでしょ。
 でも、白い泥棒さんといつ知り合ったのかな?
 魔法で遊んでいたけど。

「今日のご飯は何にしようかな」

 電子レンジでほうれん草のおひたし作って、お湯沸かしてお味噌汁。
 ごはんは残ってるから・・・・お惣菜買って帰ろう。
 お肉にするか、お魚さんか。

「あと、アイスとお菓子を買うのも忘れずに」

 そう言えば、結界から出れるかな?






[16181] その9
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/19 08:01
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 最近、花子とプーギー君がはやてのお家に入り浸ってます。
 花子はバリヤフリーのお家と、ゆっくり光合成が出来る庭が気に入ったみたいです。
 プーギー君は、よく分かりません。
 エターナルロリータの好感度を上げるため、今のうちにはやての好感度をあげ、将来主従仲良く暮らすんだ。
 って言ってたけど、はやては一人暮らしだよ。
 あとアルフは、泥んこまみれで帰ってきてます。
 沢山遊んでるんだね。
 最近友達になった紫さんの将来が心配で、ポテチが一袋しか食べれません。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「あの、今お腹一杯なのでカツ丼は食べきれません。
 どんぶりにアイスを入れて下さい」

「何を言っている?」

「テレビでやってましたよ。
 取り調べ受けるときは、カツ丼がついてくるって」

 でも、犯人さんは食べてなかったけど。
 代わりに刑事さんが食べてた。
 私は自分で食べるよ、アイスを。

「陸はわからないけど、海ではカツ丼は出ない。
 それと、先ほども言ったが、管理局執務官クロノ・ハラオウンだ」

 ・・・・トゲトゲさんだ。
 実は、真犯人なんだよね?
 旅行先で起きた、殺人事件の。

「私が探偵さん」

「何を言ってるんだ。
 まあいい。
 君は次元世界の人間のようだから、少し話を聞きたいんだ」

 やっぱり、殺人事件?
 この前行った海鳴温泉旅館で、ぽかぽかお兄さんが死んじゃってたとか?

「つい先日のことだ。
 この付近で、次元震が計測された。
 それについて、何か知っていることはないか?」

 次元神、次元芯、次元心、次元晋、次元SIN、次元寝。

「おやすみなさい?」

「違う」

「えっと次元震って、なんとか地震のこと?
 空気が揺れて、ごろごろぴーのどっかーん。
 防御不可の大技?」

 母さんの雷落とし(本物バージョン)と同じ、チート攻撃だっけ?

「地震と言われれば、ある意味地震だ。
 たぶんだが、その認識で問題はない。
 でだ、この付近で発生した次元震に心当たりはないか?」

 ・・・・なにかあったような。
 何だっけ?

「ああ。
 アルフが花子の肥料を持って帰ったから、晩ご飯のあとに花子にあげたら泣きながら喜んでくれたよ」

 やっぱり、お花でばりばり食べてたけど。
 花が生えてるから、次は食べれるものが生えないかな?

「あと、オコジョ妖精が煙草切らしてて、白い泥棒さんが空を飛んでたよ」

 アルフと一緒に遊んでいたようだけど。

「空を飛んでいたと言うことは、魔導師か?」

「杖に乗ってなかったし、パクティオーも無かったから・・・・あと、ミッド式の魔方陣が出てたよ」

 そう言えば、泥棒さんって私と同じ位の年齢だったよね?
 大変だね。
 こんな歳から泥棒家業に勤しむなんて。

「スクライアからの連絡で、高エネルギー結晶体ジュエルシードを紛失したのもこの辺りのはず。
 専門家がいれば良かったが、肝心の専門家は現在消息不明。
 その魔導師が、ジュエルシードを使い次元震を起こしたのか、または次元震を起こせる物を所持しているのか。
 これは大仕事になるか」

 うんうん。
 きっと、上下関係の厳しい組織の一員なんだよ。
 または代々続く、由緒ある泥棒さんの家系とか。

「白い泥棒さんも大変なんだね」

「情報は少ないが、その魔導師が犯人の可能性があるな。
 フェイト・テスタロッサだったな。
 協力感謝する」

「あい」

「カツ丼は出ないが、食堂で何か食べていくと良い。
 ちょっとしたデザートもあるからな」

 デザート・・・・アイスあるかな?
 メガじゃなくて、ギガでもない、テラ盛りアイス。
 でも入れ物は、小鉢。

「あっ、そうだ。
 あの・・・・」

「どうした?」

「管理局の雑誌で取材を受けてた、侍の国ジャパンを語ってたお偉いさんのサインって貰えますか?」

「・・・・き、君もなのか?
 君も、あの緑茶という物に砂糖とミルクを入れる口か?」

「・・・・砂糖とミルクを入れるのは紅茶だよ。
 緑茶に入ってるのは、カテキンだよ」

 でも、カテキンが何のことだかは知らない。
 体に良い物だとは思う。

「そうか、そうだよな。
 ウチの母も、君の言ってる雑誌に影響を受けて・・・・緑茶と言う飲み物を見つけたんだ。
 僕は普通に飲めるんだがな」

「なんだか知らないけど、大変なんだね。
 これ食べなよ」

 食べかけだけど。

「僕に気にしなくて良い。
 全部食べて良いよ」

 そうなの?
 わーい。

「あむあむ♪」

 ごちそうさまでした。

「おやつ食べたから帰ります」

 ばいばい、トゲトゲさん。
 怪しいゲームセンターに行ってるときに声かけられたから、最初はナンパかと思っちゃったよ。
 でも、管理局の刑事さんだったんだね。
 勘違いしててごめんなさい。

「でも、実は真犯人さんだったりしないの?
 そして私が事件を解決」




「はーやーてー、あーそーぼー」

 一軒家だったし、ピンポンを連打してみる。
 目指せ高橋名人。

「あれ、花子?」

 玄関を開けて出てきたのは、はやてではなく花子でした。

「はやては中にいるの?」

 いない?
 プーギー君と一緒に買い物に行ったのか。

「花子はお留守番?」

 ついて行こうとしたけど、駄目って言われたんだ。

「プーギー君は一緒に行ったんだよね?」

 喋れたり温泉出したり出来るけど、まあ許せる範囲だからって事らしい。
 プーギー君の事は、結構気に入ってるんだ。

「よし、お家探索しよう。
 なにか面白い物ってあった?」

 ん、はやての部屋にあるの?

「なーにっかなーなーにっかな♪
 はやてのお部屋は何処でしょう」

 むむっ・・・・これか?
 確かに怪しい。

「鎖で縛ってる日記帳かな?」

 違う?
 はやては、これに日記書いてなかったって。

「じゃあ、これなに?」

 はやても知らないって。
 昔から部屋にある本。
 中身も知らない。

「ふーん。
 ちょっと借りて帰ろう。
 はやてに借りるって伝えといて」

 ちゃんと中身見たら返すから。

「じゃあね、花子。
 遅くならないように帰ってくるんだよ」

 あと、プーギー君も。




 追伸
 今日もアルフは泥んこまみれで帰ってきました。
 あと、管理局がどうのこうの言ってたけど、アルフも職務質問とか受けたの?
 カツ丼食べたのかな?






[16181] その10
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/29 21:57
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 プーギー君の温泉ストックが凄いことになってると思ったので聞いてみました。
 毎日深夜に、温泉を飲みに行ってるって言ってた。
 はやてと一緒にお風呂にいるためなら、全然辛くないんだって。
 でも、海鳴温泉旅館って結構遠いよ。
 あと、温泉の入浴料って払ってるのかな?
 無銭飲食は駄目だと思います。
 あっ、昨日新しい肥料を1つ、アルフが拾ってきました。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「さて昨日はやてが、こころよく貸してくれた本を見てみよう。
 知恵の輪って結構得意だから、簡単に外れると良いな」

 う~~しょ、う~~~~~~っしょ。

「これって、知恵の輪じゃないの?
 どうやっても外れないよ。
 むむむーーーっ。
 とりあえず、おやつ休憩入れよう」

 今日のおやつはなんじゃらほい。
 花子のおやつは肥料だよ。
 ・・・・クッキー発見。
 あとは、いちごオレGETだよ。

「ああーーーっ!?
 駄目だよ、花子。
 はやての本をかじっちゃ」

 表紙がちょっと剥がれてる。
 どうしよう?
 あと、唾液がついてばっちぃ。

「やっぱり、本が駄目になってたら、はやて怒るよね?」

 花子も、そう思う?
 だよねー。

「どうしようか?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!

「よし、マジックだ!!」

 テレビでやってた、ハンカチかぶせて、1・2・3で傷が治る。

「いーい、花子。
 まず最初に、花子が本を丸呑みするんだよ。
 そして1・2・3で、私がぽんぽんって叩くから、綺麗になった本を取り出してね」

 作戦会議終了。
 さあ、やるよ。

「最初は、いっきいっき♪
 頑張れ花子、負けるな花子」

 丸呑みできるように、私も本を押すのを手伝う。

「次は、いーち、にーの、さーーーんっ」

 花子をぽんぽん叩くよ。

「あっ、出てきた」

 表紙は・・・・剥がれたまま。
 あと、角がちょっとだけ消化されてる気がする。
 ついでに、やっぱり唾液がついてばっちぃ。

「もう、駄目だよ花子。
 食べちゃ。
 ちゃんと元通りにしないと」

 よし、最終手段だ。

「花子、本を綺麗に拭いた後、クレヨン持ってきて」

 表紙は茶色っぽい+黒っぽくも見える。
 2色を塗りながら混ぜればいいか。

「花子が駄目にしたけど、これで元通りだよ」

 早速作業を始めるよ。

「まずは最初 ちょこっと剥げてるところ 切っちゃえ
 びらびらしてて 邪魔だから
 取り除いた部分に のりを塗り塗り
 新聞紙をくしゃくしゃ 小さくちぎって 埋め込み手術」

 うんうん、良い感じ。

「そこで取り出す 百均クレヨン
 黒黒と茶色 塗って塗って 塗り塗り
 ちょっと色間違えた 黄色とか混じったけど KI・NI・SHI・NA・I♪」

 きゃっぽー♪

「うん、これで完璧。
 あとは名前書いとこう」

 ふぇいと・てすたろっさ。

「・・・・あっ。
 母さんの捜し物って、実はこれだったりしない?」

 試しに送ってみよう。




 マンションの屋上に出て、実家への道を開く。

「・・・・うちって何番だっけ?」

 分かんないときは、適当で良いよね。

「0000_0000_0000_0000_0000_0000_0000_0000」

 とりあえず、0を32桁。
 16進だったかもしれないが、2進で言ってみる。

「えーと、開けイザナギの扉。
 私のお家。
 紫一色の母さんの頭上へ。
 へい、ゆー」

 ・・・・違ったかな?
 でも、繋がったっぽいし問題ないよね。

「とりあえず、ピッチャー振りかぶって・・・・投げた!!
 剛速球」

 物送ったから、閉じよう。




「カレー カレー 今日はカレー曜日
 作るぞ 作るぞ 鍋一杯
 牛豚挽肉 玉葱 人参 お芋さん
 切るぜ 切るぜ とりあえず切ってみる
 炒めて 水入れ 煮詰める
 甘口ルー カロリー控えめパルスィー あとハチミツ混入
 牛乳入れて 回し蹴り
 まろやかさUP 水分UP 魅力がUP♪」

 花子、ご飯炊いといて。

「お玉をぐるぐる~」

 うん、良い匂い。

「さて、私並盛り。
 花子は大盛り+肥料のせ。
 プーギー君は無し。
 アルフはネギだく」

 ご飯の時間だよ。

「あむあむ♪
 甘くて美味しいよ」

 今度はハヤシライスを作ろう。
 辛くないから好きだよ。

「・・・・こっち!!」

 椅子から飛び降り、緊急回避。

「あぶっ!?」

 正面に座ってたアルフの顔に、はやての本が突き刺さってた。
 母さんからの返品か。

「あっ、アルフに刺さってる方の逆側。
 ちょっち血がついてる」

 母さんも、顔面キャッチしたんだ。
 あれって、凄く痛そうだから避ければいいのに。

「アルフに刺さった方も、血がついた。
 あと、カレーも」

 ・・・・借り物なのに、どうしよう?
 はやてに怒られる。
 よし、良いこと考えた。

「花子、こっそり返して置いてね。
 絶対に見つかっちゃ駄目だよ」

 花子のスニーキングミッション開始。
 無事に本を返すことが出来るのか。
 駄目だった場合、プーギー君が汚したことにしよう。

「あっ、母さんからの手紙だ」

 本の裏側に、セロハンテープで止めてあった。

「ふむふむ・・・・あれ?」

 まだ甘い。

「中辛カレーに、ハチミツとかを入れた方が良かったのかな?」






[16181] その11
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/22 23:25
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 またまた、アルフが肥料を見つけて来ました。
 最近、私は全然見つけてないのに、アルフは凄いです。
 やっぱり使い魔作成の契約、目的設定、能力の決定の仕方が良かったんじゃないかと思っています。
 私とずっと一緒にいて、私の代わりに何でも出来て、凄く強くて、母さんのおつかいもこなせる、あと好き嫌いしない、ついでに魔法も使える、スーパーウルトラデリシャスゴールデンハイパーなペット。
 リニスからのアドバイスを元に、おやつ食べながら考えた。
 そう言えば、花子の肥料は見つけて来てくれてるけど、母さんの数字入り碁石は集まっているんだろうか?
 私は、1つも見つけてないし。
 アルフなら大丈夫だよね、きっと。
 なんたって凄いもん・・・・キャットフードも、好き嫌いせずに食べれるし。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「あの、今回もお腹一杯なのでカツ丼は食べきれません。
 チョコレートパフェを下さい」

「だから何を言っている?」

「じゃあ、後で食堂で食べさせて下さい」

 トゲトゲさん。
 2回目の事情聴取。
 やっぱり、温泉でぽかぽかお兄さん死んでた?

「犯人はあなたです」

 会ったこともない、名前も知らないお爺ちゃんの名にかけて。
 って、探偵さんは言うらしい。

「分かった。
 話を聞いた後、食堂に連れて行こう」

 やったよ。
 今日のおやつ代が浮いた。

「以前、君から聞いた白い魔導師だが、そちらからも事情を聞く機会があってな。
 君とは違う話が聞けた」

 そりゃあ、私と違う人だし、違う話すると思うよ。
 トゲトゲさん、頭大丈夫?

「フェイト・テスタロッサ。
 君もジュエルシードを所持しているのではないか?」

「・・・・ジュエルシードってなに?」

 ちょっと前に、聞いた名前だと思う。

「こういう物だ」

 肥料の立体映像が浮かび上がってきた。

「花子の肥料のこと?」

「・・・・肥料?」

「それって、ジュエルシードって名前じゃなくて、肥料だよ」

 ああ、思い出した。
 母さんに頼まれたおつかい、ジュエルシードって名前の数字入りの碁石。
 トゲトゲさんも探してるのかな?

「河原には落ちてなかったよ」

「ちょっと待て。
 肥料だと?」

「うん。
 観葉植物にあげた。
 だから、もうないよ」

 ばりばりと音出して食べてたし。

「・・・・1つ聞くが。
 ジュエルシードを観葉植物に与えたとき、何か願い事とかなかったか?」

 おやつ。
 ぬいぐるみ。
 ゲームセンター。
 あとは・・・・。

「うん、元気よく育ってね」

 一日一本のリポビタンDも忘れてないし。
 ふぁいとー。

「それで、観葉植物は生長したのか?」

「うん」

 口のついたお花が生えたし。
 凄い成長だよ。

「もう一つ聞くが、君の言う肥料は、消えてしまったんだね?」

「うん」

 2つ目からは、花子の胃袋に。

「嘘を言っているようには見えない。
 純粋な願いだからこそ、正常に発動したのだろうか。
 だが、ジュエルシードは何処へ消えたんだ」

「トゲトゲさん。
 お腹空いた」

 食堂でおやつ食べようよ。

「あ、ああ。
 話も聞かせてくれた事だし、今から案内しよう」

「ケーキ♪
 今日はケーキ♪
 チョコレートにしようか、チーズにするか、苺さん」

 トゲトゲさんのおごりだし、全部でも良いな。
 メニューの左上から右下まで。
 一度、頼んでみたいよね。

「自分で、食べれる程度にしておけ」

 きーこーえーなーいー。

「えーと、カツ丼下さい。
 それとリンゴジュース」

 なんか、お腹空いちゃった。
 事情聴取受けたから、カツ丼食べよう。
 ん、誰か利用していたのかな?
 お盆が返品してある。
 クッキーかな?
 ちょっと残ってるけど。

「チョコレートと苺とみかんのケーキ、それと羊羹を持ち帰りで」

 私とアルフ、花子とはやての分。

「いただきまーす」

 静かに食事してると、いきなりうるさくなった。
 ビービーうるさい。
 食事中は静かにしなきゃ、駄目なんだよ。

「トゲトゲさんもいなくなったし」

 どたばた足音をたてて走っていった。
 食事代は、既に出してあるから、トゲトゲさんがいなくても問題ないから、別に良いけど。

「ふー、お腹一杯」

 お盆とお皿を返して、持ち帰りのデザートを受け取る。

「さあ、探検開始だよ」




 むむむ、次はこっちに行こう。

「さっきのお部屋は楽しかったな。
 日本風なお部屋だった」

 お土産のお菓子が置いてあったし、盆栽にもチャレンジできた。
 初めてだったけど、上手に出来たと思う。
 あとお茶も、しゃかしゃかやって作ってみた。
 ちょっと周りにこぼしちゃったけど、隣に敷いてあった赤い布で拭いたからセーフだよね?
 この部屋の人、きっと私と趣味があう人なんだね。

「やっほー♪」

 元気よく室内に突入。
 トゲトゲさん発見。
 ・・・・見られてる?

「フェイト・テスタロッサ。
 良い子だから、おとなしくしていてくれ。
 おとなしくしていてくれたら、持ち帰る分のデザートを追加しても良い」

 左上から右下まで?

「あい。
 私良い子だよ」

 モニターに映ってるの、アルフ?
 それと。

「白い泥棒さん。
 オコジョ妖精がいない」

 マント付きの子供がいるけど。

「彼女の名は、高町なのは。
 臨時の民間協力者だ」

 民間の泥棒さんの協力者?
 結局、泥棒さんじゃないの?

「今日の天気予報、晴れって言ってたのに・・・・雨降ってる」

 あと、雷とか。

「朝から布団干してたのに」

 花子、ちゃんとしまってくれたかな?

「それにしても」

 この前見たときも、白い泥棒さんと魔法で遊んでいたけど、アルフの友達なのかな?
 今日は自然災害相手に、魔法使って遊んでるけど。
 大技が出た。
 超必殺技かな?

「泥棒さん、かめはめ波使えるんだ」

 アルフは雷落とし(本物)。
 近くの小島が消滅したように見えるけど、自然災害は消え去った。
 避難警報とかも、解除されてるよね?




 追伸
 アルフの雷が駄目だったらしく、母さんの雷(本物)がアルフに落ちた。
 あと、この船にも雷(本物)が落ちてきたけど、なんとなく机の下に避難してたので無事でした。
 なんだか、嫌な予感がしたんだよね。




 追伸2
 持ち帰りのデザートは生ものだから、白い泥棒さんが戻ってくる前に帰りました。
 追加分のデザートは、今度来たときにでも貰います。
 目標は左上から右下まで。






[16181] その12
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/02/25 00:22
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 昨日、母さんの雷落とし(本物)を当てられたアルフは、何と3つも肥料を探してきてくれた。
 でも、ちょっと髪の毛が焦げてたけど。
 アルフの頑張りを労うため、パーティーを開き、どんちゃん騒ぎ。
 プーギー君が口から温泉を出す隠し芸、私は歌を。
 花子は肥料の一気飲み、何と3つ全部飲んじゃいました。
 花子の凄さに私も驚いたけど、アルフは泣くほど驚いてました。
 最近のアルフ、ちょっと涙もろいね。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「早起きは三両の得って言うけど、三両ってケーキどれ位食べれるの?」

「三文や、三文。
 それ桁が違う」

 三十文で、三両って事?
 一桁上げて。

「花子、アイスお代わり頂戴」

「・・・・ちなみに、今食べ終わったのも、ぶっちゃげ私のやで」

 冷凍庫に入ってたから、みんなのじゃないの?

「今度はチョコ味だ」

「だから、ちょっと位人の話聞こうな」

 聞いてるよ。
 反対の方から出て行ってるけど。

「そう言えばはやて。
 温泉ってどう?
 プーギー君が毎日補充しに行ってるみたいだけど、足動くようになった?」

 入浴料払わないで、温泉の無銭飲食やってるけど。
 今度注意しとこう。

「んな簡単には治らんわ。
 まあ、温泉には気持ちよく浸かってるから、凝りとか疲れとかはとれてる気がする。
 日がな車椅子の生活だから、妙なところに疲れが溜まるんよね」

「へー。
 あっ、花子。
 次持ってきて」

「だから、それは私のや!!」

 ん?
 何か言った?

「わーい、次は抹茶味」

 抹茶って、以外と甘いよね。
 スーパーに売ってる、お湯に溶かすだけの粉抹茶も、結構いけたよ。
 お湯は、電気ケルト、電気ケトル、電気・・・・なんだったけ?
 1分くらいでお湯が沸く奴。
 とりあえず、それで沸かした。

『ふっふふ・・・・そろそろお泊まりを許可して頂きたいのだが。
 そしていずれは、自分が抱き枕代わりに』

「ん?
 花子、はやてのお家にお泊まりしたいの?」

「駄目やっ!!」

『あの・・・・聞いてます?』

 うんうん、聞いてるよ。

「今日泊まるって、花子」

「無理」

 意地悪だね。

「大丈夫だよ、はやては食べないって言ってるから」

「なにそれ」

 この間の、ボロボロだった黒い本は食べたいって言ってるけど。
 泊まったついでに、かじる気かな?
 昨日、3つも肥料一気したのにね。

「あっ、そう言えば思い出した。
 トゲトゲさんが、花子渡したらお菓子食べ放題だって言ってた」

「なんや、その人。
 変人さんか?
 花子欲しがるなんて」

「なんだったけ?」

 ・・・・あっ、思い出した。

「花子に使ってる肥料が凄いから、渡してくれって言ってた」

「肥料がどうのこうの以前に、花子の存在の方が凄いと思う」

「どうしようか、花子。
 お菓子欲しいから」

 えっと、ハサミ持って何してるの?

「あっ、口がついてる花切っちゃった。
 大丈夫?」

 ・・・・口が消えて、普通の花になったよ。

「ん?
 ふむふむ、新しいのを生やすから、別に問題ないのか。
 へー」

 ついでに、コンビニ袋に土を少々入れておこう。
 最初、花が生えたときには、肥料を刺したしね。

「んで、この土にお花さんを刺せば、完成」

「まてぇぇぇぇいっ!!」

 ん?

「どったの?」

「パックンフラワーのジョニーの存在もおかしいけど、花子欲しがってるのに違うのを渡すものおかしいから。
 ってか、花切ったとき悲鳴聞こえたで!!」

「痛かったんだよ」

 だよね。

「だって、はやて。
 この花も花子の一部だよ。
 ジョニーって名前じゃないよ」

「誰が見ても、ジョニーだから」

 花も花子の一部だよ。

「ん?
 コンビニ袋に入れてた花、根付いた?」

「はぁっ!?」

 へー、口は無いんだ。

「とりあえず、トゲトゲさんに渡しとくね。
 そしてお菓子食べ放題だ」

『あの・・・・すいません。
 えっと、自分の話聞いてます?』

「ねえ、はやて。
 今度のお土産は、何が良い?」

「羊羹以外で」

 えーーっ、結構美味しそうだったのに。

「じゃあ、この土の代わりに、甲子園の土を頂戴って言うね」

「一応言って置くけど、私はいらんからな。
 土は」

『まだ早いけど、風呂入れてきます』

「プーギー君、頑張れ」

「今日は、ちょっと熱めにお願いな」

 よし、アイスも沢山食べたことだし、帰って晩ご飯食べよう。
 今日は、ご飯炊いてるでしょ。
 おかずは、さっき台所で煮物とポテトサラダを貰った。
 あと、スーパーに寄って帰ろう。
 そろそろ良い時間だから、1割とか3割引きのシールが貼ってあるかな。

「じゃあ、私帰るね。
 花子の事、よろしく」

「本当において帰るんか!?」

「花子、はやては食べちゃ駄目だよ」

「いや、本気で連れて帰って。
 プーギー君辺りなら、見た目的に問題なけど。
 あれもあれで、存在的には怪しいが、花子よりまとも」

 でも、プーギー君って時々、意味の分からないこと言ってるし。

「とりあえず、プーギー君には遅くならないうちに、帰るよう伝えてね。
 遅くなったら、鍵閉まってるから」

 じゃあ、スーパー行くよ。




 追伸
 アルフ、明日朝早いんだって。
 朝一、勝負の約束してきたって言ってたけど、何の勝負?
 ついでに、アルフが出かけるときにでも起こして貰って、トゲトゲ君に花子の花を持っていこう。
 そしてお菓子食べ放題+お土産GETだ。




 追伸2
 花子と一緒は危険だから、プーギー君を間に置いておくって、はやてから電話があった。
 別に危険じゃないんだけどな、花子。
 はやては食べないように注意したし、花子も食べないって言ってたから。
 はやての言ってることが分からないよ。






[16181] その13
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/05 23:41
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 昨日沈んでたアルフ、今日は朝から元気一杯です。
 花子がはやてのお家に泊まってるから、気分壮快って言ってます。
 花子がいないことと、アルフが元気なこと、どんな関係があるのでしょうか?
 数式にあらわせますか?
 あと、アルフは朝一でカチコミに行くって。
 私、トゲトゲさんにおやつ貰いに行きます。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




 着替えOK、朝ご飯は食べた。
 歯磨きもしたし、ふとんも干した。
 花子の花が入ったコンビニ袋も忘れてない。
 さあ、トゲトゲさんの所に出発だ。

「・・・・メンドイから番地無しでいいや。
 開いたり開かなかったり、イザナギは神様の名前?
 カモン、バーニー。
 トゲトゲさんのトゲの場所へ」

 よし、道が出来た。
 輪っかを数個投げて、トゲに引っかかってればいいな。
 あとは

「ピッチャー振りかぶって・・・・剛速球!!」

 投げた。
 コンビニ袋は、宅配魔法の魔法陣に消えていった。
 あと、先に投げた輪っかも。

「よし、じゃあ出発」




「お菓子貰いに来ました」

 ・・・・トゲトゲさん、寝てる。
 コンビニ袋を、頭に被って。
 変な趣味だね。

「床で寝ると、体痛くなるよ」

 つんつん突いてみる。
 あっ、ちゃんと輪っか引っかかってる・・・・トゲに。
 ナイスコントロールだね。

「・・・・フェイト・テスタロッサ。
 君が原因なんだがね」

「私、何かした?」

「これだ」

 コンビニ袋?

「宅配魔法で届けただけだよ」

「一体、どんな手段を使ってここへ転送した。
 あと、君もどうやって来れたんだ。
 転送ポート経由で来たわけでもない」

「宅配魔法が残ってたから、それで」

「いや、だから・・・・。
 言いかえよう。
 アースラの座標を、どうやって知った?
 僕が連れてきたときは、アースラから転送して貰っていたはずだ。
 あと、君の言う宅配魔法とは、転送魔法のことだろうがな」

 ・・・・座標?
 番地じゃなくて?
 郵便局や、運送屋さんとかは、住所とか書かないと届けてくれなよ。
 座標とかでは、配達は無理だと思うな。

「適当。
 トゲトゲさんのトゲに、って言ったら繋がったよ」

 宅配魔法の凄いところ。
 ある程度、適当な番地でも届く。

「そんな適当で転送できてたまるかっ!!」

 実際、それでコンビニ袋届けたし。
 あと、母さん宛の荷物も送ってるよ。
 毎回、返送はアルフが受け取ってるけど・・・・顔面で。

「・・・・いや、君がそれで良いなら問題ない。
 所で、これはなんだ?」

「肥料刺して生えた花」

 花子の一部。
 花子本人が切った。

「それと刺してた土」

 花子が、少しだけ寒そうにしてた。
 土が減ったからだよね。

「おやつ頂戴。
 あと、土が減ったから甲子園の地面掘ってきて」

 甲子園の土って、栄養価高いかな?
 塩分は多そうだよね。

「あ、泥棒さん」

 また、アルフと遊んでるの?

「君には、何を言っても無駄だろう」

 むぅ、酷いな。

「食堂で、好きな物を頼めばいい。
 私から伝えておく」

「お土産も良い?」

「ああ、好きにすると良い」

 わーい、みんなにお土産が出来た。

「エイミィ、これを解析に回して置いてくれ。
 ・・・・今は、決着がつくのを待とう」

「了解だよ、クロノ君」

 ・・・・待つって、アルフと泥棒さんが遊び終わるのを待つのかな?
 管理局も、意外と暇なんだ。
 はやては、羊羹駄目って言ってたから・・・・ういろうとか?
 またはカツ丼を持ち帰りで。




「ただいまー」

 今日は、天丼とチョコパフェとショートケーキを食べて、オレンジジュースを飲んだよ。
 あれ、母さん?
 何か母さんと通信が繋がってるね。
 それと・・・・あれは!?

【フェイト、あなたもそこにいたの?】

 やばい、ばれた。
 母さんにばれちゃったの?
 それとも、今からばれそうなの?
 ここは、正直に言って少しでも怒りを静めよう。

「あ、あのね・・・・母さん。
 悪気は無かったんだよ。
 ただ・・・・ちょっと葬式に興味を持った年頃で。
 つい、私のそっくりさんの葬式をあげちゃったんだ」

 ちゃんと、ミッドチルダ北部のベルカ自治領、聖王教会の本部に出向いてお願いしたんだ。
 お金は、母さんのカード持って行ったから問題なかった。

【あなたは、何を言ってるの?
 この子は、アリシアはここにいるじゃない】

 ・・・・あれ?
 トゲトゲさんとか、泥棒さんとか、他知らない人達、みんな頭悪そうにしてるね。
 それにアルフ、こっそり混じってるね。

「えっとね母さん。
 怒らないで聞いてね。
 お葬式あげた後、母さんに見つかったら怒られると思ったから・・・・母さんの椅子に代理って書いた紙を貼って入れてたんだ。
 紙の後ろに、嘘って書いてあるから」

【何を言って・・・・なっ!!
 これは偽者!?
 フェイトあなた、アリシアを】

「まてぇぇぇぇいっ!!
 それは本気で言っているのか!?
 プレシア・テスタロッサ」

「トゲトゲさん、どうしたの?」

「君も君だ。
 フェイト・テスタロッサ、君が来る前にプレシア・テスタロッサが話していた内容。
 そして君が来てから話してた内容から考えると・・・・あの中にある椅子は、今は亡きアリシア・テスタロッサだと言い張るのだな。
 君は!!
 そしてそれを、プレシア・テスタロッサは気づいてなかったと!!」

 だって、代理って書いた紙を貼ったから。
 ちゃんと、嘘は駄目だと思ったから、裏の方に嘘って書いたよ。
 テープで貼って裏が見えないようにはしたけど。

【はぁ、管理局の執務官って頭悪いのかしら。
 今の今まで、ここにはアリシアが入っていたと思ってたわよ。
 フェイトが言うまで・・・・ね。
 あなた達も、気づかなかったんじゃないの?】

「んなわけあるかっ!!
 普通、誰がどう見てと、それは椅子にしか見えない。
 たかが紙に、代理と書いてあるだけで、それが人に見えるのか?」

 えっ、代理は代理だよ。
 トゲトゲさん、変なこと言ってるね。

【フェイト。
 あなたには言ってなかったけど・・・・あなたは、私の娘アリシア・テスタロッサのクローンなの】

「プレシアァァァァァァ!!」

 アルフ、ちょっとうるさい。
 耳がキィィィン、ってなった。

「・・・・キャベツが増えたりするあれ?」

【そうね。
 あなたは、見た目はアリシアと同じ。
 でも、よく見るとアリシアと違う行動をとってる。
 アリシアは、そんな事はしない。
 アリシアのレベルは・・・・もっと高かった】

 つまり、私のお姉さん?

【葬式をあげられてたことには驚いたけど、アリシアならそんな事はしない。
 時の庭園の敷地内にある、昔飼ってた金魚の太郎のお墓、リニスのお墓、アルフが宝物を隠している所、ついでに生ゴミを捨ててる場所。
 その隣辺りに火葬して埋めるはずよ】

「えっ、クローンとか言ってるのに、なんでそんなにサラッと流せるんだ。
 フェイトもフェイトで、全然気にしてないし。
 あたし?
 あたしが間違ってるの?」

 ・・・・火葬。
 あっ、それは考えつかなかった。
 あと、ちょっと落ち着こうよアルフ。

【そして、一番の問題。
 アリシアなら私のおつかい、ジュエルシード集めは確実に無視するわ。
 フェイト、あなたは何を探していたの?】

「河原に落ちてる、数字入りの碁石」

【フェイト、碁石は河原には落ちてないわ。
 学校のプールに落ちてるのよ】

 えっ、そうだったの?
 私、学校行ったこと無かったから知らなかった。
 学校のプールに碁石は落ちてるんだ。

「ちょっと待て!!
 君たち親子にしかわかり合えない会話をするのは、後にしてくれ。
 プレシア・テスタロッサ。
 あなたは何故ジュエルシードを集めようとしている。
 あれは、危険な物だ。
 使い魔のアルフに聞いても、理由は知らないと帰ってきた。
 理由を答えろ!!」

【・・・・ちょっとした手違いで、船を打ち落としたのよ。
 ジュエルシードが積んであった船をね。
 まさか、あんな場所をロストロギアを積んだ船が通るとは思ってなかったのよね。
 乗員に死者が出てないのが救いね】

「はぁ?」

【だから、ちゃんと管理局に連絡入れたわよ。
 第97管理外世界にロストロギアが散らばってるって。
 流石に連絡入れるだけじゃ悪いと思ったから、フェイトに言って探してくるように言ったのよ。
 まあ、集まるとは思ってなかったけどね。
 フェイト、使い魔作るのが本当に下手ね】

「少なくとも、君たち親子よりは優秀だ!!」

 ずっと大声出して、喉痛くないの?
 あと、アルフって泥棒さんに慰められてない?
 ぽんぽん痛いのかな?
 拾い食いでもしたのだろうか。

「では、ジュエルシードを集めた後、管理局に引き渡す予定だったと言うのだな?」

【勿論。
 人の物を盗ったら、泥棒になるじゃないの】

 うんうん、泥棒は駄目だよね。
 泥棒さんも自首しないと。

「ちょっと待って。
 じゃあ、あたしが必死に集めてたのは、管理局と敵対してまで」

【・・・・なんで管理局と敵対してるのよ。
 アルフ、やっぱりあなた頭悪いの?】

「あんたが言うなっ!!
 じゃあ、この前あたしに落とした次元跳躍魔法は何なのよ!!」

「アースラにも攻撃があったな。
 それに対しては」

 雷落とし(本物)のこと?
 この船じゃなくて、私に対してだと思うよ。

【あれね。
 冷蔵庫に隠してた、私のプリンが無かったからよ】

 お出かけする前に食べちゃいました。

【お仕置きって意味を込めて、雷落としたのよ。
 アルフは・・・・まあ、何となく】

 うんうん、分かる。
 なんだかトゲトゲさん達、力尽きちゃってるね。

「母さん。
 キャベツのお姉さんのこと、あんまり分かってないんだけど。
 帰ったら教えてくれる?」

【そうね。
 リニスが死んでから、あなたにはテスタロッサ式魔法の続きを教えてなかったから・・・・それも含めてやりましょう】

 おおっ。
 母さんの雷落とし(本物)とかが使えるようになるのか。
 アルフも雷落とし(本物)を使うけど、何か母さんの雷落とし(本物)とは違う気がするしね。
 私も雷魔法使えるけど、スタンガンを持ち歩くの危ないってはやてに没収された。

「わーい♪」

「いや、もう好きにしてくれ。
 こちらが落ち着いたら連絡を入れる。
 その時に、もう一度詳しい話を聞かせて貰う」

【そうね。
 私も1つだけ聞きたいんだけど・・・・なんで管理局の武装隊が私の部屋に押し入ってきたの?】

「ジュエルシードの不法所持の疑いが、あなたにあったからだ」

【そうなの。
 まあ良いわ。
 特に問題なかったから】

 じゃあ、久しぶりに実家に帰るよ。
 アルフ・・・・帰らずにこっちに泊まるの?
 泥棒さんとか、トゲトゲさん達と仲良くなったから?

「じゃあ、私一人で帰るね」

 花子とプーギー君は、はやてが預かってくれるでしょう。

「開けイザナミの扉。
 伊邪那岐は神様の名前だよ。
 実家へGO!!」

 宅配魔法で、私を宅配するよ。

「じゃあね。
 ばいばい」

「そんな適当で転送魔法を使うな!!」

 トゲトゲさん。
 今日、凄くうるさいよ。







[16181] その14(無印終了してます)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/14 22:39
 おはようございます。
 八神はやて、8歳です。
 少し前に友達になった、フェイトちゃんって子。
 見た目は可愛ええんやけど、ちょっと・・・・ゴメン、限りなくフリーダムや。
 某アニメのスーパーフリーダムなみに、好き勝手やっとる。
 いや、まあ悪い子やないんやけどな。
 でも、花子を観葉植物と言い切る感性にビックリや。
 あれに比べたら、喋って動いて飛ぶぬいぐるみの方が、温泉出してくれる分、凄くまともに見える。
 温泉出なくても、まともやけど。
 あとフェイトちゃんは、私以外にもアリサって子と友達らしい。
 ・・・・会ったことないけど、絶対親友になれそうな気がする。
 これだけは、断言出来る。
 不登校児童八神はやて、がんばります。




 本来なら、1人暮らしの我が家。
 最近は、私と花子とプーギー君の、1人と1本と1体で暮らしとる。
 数日前、フェイトちゃんが夕食前に乗り込んできて、アルフさんって人が国家権力に喧嘩売って裁判沙汰になったそうや。
 その裁判に、フェイトちゃんと、フェイトちゃんのお母さんも参加せなあかんらしい。
 つーことで、花子とプーギー君はウチに預けることにした。
 って、勝手にウチで夕食を食べながら、言うことだけ言って帰ってった。
 おかわり付きで。

「それ以前に、アルフって名前。
 フェイトちゃんの飼ってる犬の名前じゃなかったか?
 う~ん、花子やプーギー君の例もあるし・・・・犬が喋っても驚かん。
 むしろ、人間に変化しても理解出来る。
 花子よりはマシやろ」

 私の常識は、日々ガリガリ音を立てて削られているが、花子の家事能力は高い。
 料理に洗濯に掃除・・・・気を抜いてると、いつの間にか終わってる。
 私の出番がなくなるんや。

「女としてより、人として負けたらあかんって思ってる私は、普通よね?」

 プーギー君は、毎日温泉を補給しに海鳴温泉旅館まで行き帰りしとる。
 そしてお風呂に温泉を溜める。
 プーギー君の努力で、ウチのガス代は多少安くなった。
 たまに変なこと言ってるが、普段は一般常識を持ったぬいぐるみや。

「プーギー君もプーギー君で、普通に考えたらおかしいよね?
 比較対象が花子だから、普通に見えるだけで、やっぱぬいぐるみは動かんし喋らんよな」

 ってな感じで、数日前から我が家は賑やかになっとる。
 温泉に浸かっとる時が、一番心休まるんや。
 実際、疲れも良くとれるしな。

「お風呂の時に毎回、プーギー君がはしゃいどるのが謎やけど。
 ぬいぐるみなのにお風呂好きなんかな?」

 風呂上がりには、花子から絞られた後に干されてるけど。
 または乾燥機で回ってる。




「あかんっ!!
 それは駄目や!!」

 私の部屋に置いてあった・・・・中身の分からない黒い本。
 ずっと昔から置いてある、鎖で縛られた本。
 それが今。
 花子の新しく生えたジョニーの口の中で、囓られてる。

「口から出すんや!!」

 日頃から車椅子を動かしてるから、同年代の子達より、ちょっとだけ力には自信あるが、花子にはかなわない。
 力一杯本を引っ張っているのだが、少しずつジョニーの口に進行しとる。

「言うこと聞きなさい!!
 ってか、鎖も一緒に囓ってるけど、鉄って消化出来るんかい?」

 いや、まあ花子なら何でもありな気がするけど、そこはスルーや。

「プーギー君、ちょっと手伝って」

『ゴメン。
 無理』

「なんでや?」

『邪魔したら、自分が食われる気がしてなりません。
 エターナルロリータも心配だが、やっぱ自分が一番大切です』

 うん、凄く自分に素直やな。
 私の場合、フェイトちゃんが食べちゃ駄目って言ってたから・・・・だ、大丈夫よな?
 プーギー君の場合、小腹空いたら普通に食べられるかも。

「だぁぁぁぁぁぁっ!!
 何で、この本を食べようとするんや?
 ちゃんと今日もご飯食べたやろ」

 リポビタンD。
 それと生卵。

「組み合わせがおかしいとか、植物としてどうかとか置いといて・・・・本は食べ物じゃない。
 本は読み物や。
 なんで食べようとするか、理由を話しい」

 ジョニーの口があるけど、言葉は喋れない。
 でも、筆談は可能。
 何気に字上手いし。

「ふむふむ、この本は凄く美味しそう。
 ついでに成長も期待出来る」

 それは駄目や。
 これ以上、変な成長は止めてや。

「だが断わる・・・・へ?」

 駄目や、それこそ断わる!!

「了解した。
 食べはしない」

 ほっ。
 何とか分かって貰ったか。

「噛まずに飲み込む・・・・ん?」

 全然わかってへん!?

「ああーーーーっ!?
 本当に飲み込んだ!!
 あの本、いつか絶対中身見たろって思ってたのに。
 花子が飲み込んだ」

 これ見よがしにゲップは、止めてくれへんか。

「明日はきっと、良いことあるさ」

 お前が言うな、お前が。
 はぁ、他の本は食べようとしてないし・・・・諦めるのが吉かな。

「花子、次は許さんからな」




【やっほー。
 久しぶり、はやて】

 朝起きたら、テーブルの上にビデオテープが置いてあった。
 封筒とかに入ってないし、どうやって届けたん?
 花子かプーギー君が受け取りに行ったか?
 まあ、フェイトちゃんだからなんでも有りなきがする。

【えっとね、ミッドに来てから裁判があったんだけどね。
 私と母さんは、次回から来なくて良いんだって】

 何したん?

【アルフだけじゃ寂しいと思ったから一緒に行ったのにね。
 母さんと一緒に、ちょっと待ったーって言ったり、相手の検事さん?に文句言ったりしただけなのにね】

 駄目やん。
 ゲームと現実は違うで。
 ってか、フェイトちゃんのお母さんもフリーダムなんか!?

【裁判に出なくて良くなったから、その分をテスタロッサ式魔法の勉強に当てることになりました】

 魔法?

【今私が覚えてるのは、宅配魔法と、電気ショック】

 電気ショックって、スタンガン使ってるだけやん。
 危なかったから、一度没収したはずやけどな。
 新しい物を手に入れたのか・・・・また没収せなあかんな。
 あと、宅配魔法って手紙をポストに投函すること?
 フェイトちゃんやし。

【それから今度、母さんから雷落とし(本物)を教えてもらうんだ】

 怒られるって意味で?
 まさか、本当に落雷をな。
 で、でも・・・・フェイトちゃんやし。
 悩むな。

【そう言えば。
 ちょっとした手違いで母さんが打ち落とした船に関してだけど】

 ・・・・今、絶対おかしいこと言った。

【アルフみたいに裁判しなくて、運送会社とで示談成立したって。
 お金の力は偉大だって、アルフの件も金で決着がつくなら早いのに、これだから国家権力は・・・・って言ってた。
 管理局って国家権力であってた?】

 知らん。
 ってか、国家権力相手に金で決着がついたら駄目やん。
 その考え自体駄目駄目過ぎるで。




追伸
 我が怨敵クリス、貴様は絶対に許さない。
 普通逆だろ、大人にしてどうする?
 幼女に戻す魔法を使え。
 豚のぬいぐるみから、うさぎのぬいぐるみに変わってたプーギー君が、温泉出しながら叫んでた。
 クリスって、知り合いのぬいぐるみか何かか?
 あと、そのうさぎ・・・・微妙やない?
 口元とか。
 次の日には、豚のぬいぐるみに戻ってたけど。




追伸2
 普段より、ほんのちょっと早く目覚めて窓の外を見ると。
 花子がジョニー抜いて花壇に突き刺してた。
 ・・・・うん、これは夢やな。
 最近、庭にある花壇で知らない花が咲いてるなって思ってたけど、気のせいやったか。
 だって花子のジョニーは植木鉢から生えてるしな。
 もう一度布団に入ったら、今度こそ目覚めるよね。
 私の日常は・・・・ごく一般的な物で構わへんからな。






[16181] その15
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/14 22:40
 おはよう。
 アリサ・バニングス、9歳よ。
 家で昼ご飯を食べてたら、フェイトの所の不思議生物?の花子が・・・・普通にドアから入ってきた。
 うん、口に入ってた物が全部出たわね。
 あれは仕方がなかったのよ、今思い出しても私は悪くないわ。
 とりあえず、私の目の前にいる理由を花子の筆談で確認。
 花子を押しつけられたはやてって子が検査入院だから、同じくフェイトの知り合いの私の家に押しつけたと。
 このはやてって子には同情するわ。
 でも、私も花子は要らないわよ。
 って事で、はやてって子が入院してる病院は分かるわね?
 今宅配業者呼ぶから、あんたはダンボールにおとなしく入ってなさいよ。
 ちゃんと今日中につくようにするから。




 おはようございます。
 八神はやて、8歳です。
 前日の検査入院ですが、花子をアリサちゃんって子に押しつけたら・・・・当日返却されてきました。
 あの、いくら検査入院とは言え、入院患者に根っこがある物送るってどう思いますか?
 とりあえず、普通に受け取り拒否しようとしたんですが、有無を言わさず置いて去っていきました。
 私サインとか印鑑とか押してへんけど、業者として問題ないんかな?
 最終手段として、入院中はお家でお留守番するように言って帰って貰った。
 プーギー君、仲良くして・・・・食べられないようにな。
 ああ、今日退院か。
 もうちょっと入院しときたかったな。
 あと、毎日着替えを持ってきて、洗濯物を持って帰ってくれたプーギー君、ありがとな。




【やっほー。
 作り置きしてたカレー、もうちょっと甘い方が良かったよ】

 ・・・・なくなってた原因は、お前か?
 花子が食べたと思ってたけど。

【でね、私が持って帰った漫画から、新しいテスタロッサ式魔法を母さんが考案したんだ】

 スタンガンを魔法と言い張ってた奴?

【んとね、魔法の名前は。
 これが余のメラだ】

 ガスコンロの火をつけるの?
 それともマッチ?
 または、聖帝のひゃっはーな汚物消毒係の人が持ってる火炎放射器?

【行くよ?
 これが余のメラだ】

 ・・・・ちゃう、それチャッカマン。
 獣王戦で、小っちゃい勇者見習いが投げてたメラより弱いから。

【えへへ、凄いでしょ】

 うん、フェイトちゃんの頭がな。

【母さんにも褒められたんだよ】

 まだ見ぬ、フェイトちゃんのお母さんも・・・・似てるんやろな。
 違うところを探す方が苦労しそうなくらい。

【あとね。
 アルフの裁判だけど、せっかく母さんと二人で証拠集めしたのに、裁判所へ入れてくれなかったんだよ】

 前回、追い出されたって言わなかった?
 ってか、どうやってテーブルの上に、ビデオテープを置いてるんやろか?

【もう、本当に失礼しちゃうよね】

 フェイトちゃんがな。

【トゲトゲさんのお母さんのお部屋から、証拠の盆栽を持ってきたのに】

 何の証拠?

【母さんは、教会からキャベツのお姉さんを掘り返して修復したのにね】

 キャベツ!?
 掘り返したって。
 って、それ証拠!?

【テスタロッサ式魔法にも、死者蘇生の魔法無いから、キャベツのお姉さんを生き返らせるのは先になるんだって】

 うん、何言ってるのか全く理解出来ない。
 死者蘇生って、カードゲームの話かいな?
 夕方やってる、バイクに乗って毎回殆ど同じカードを最初に引く奴。
 そして世界的に有名なゲームなのに、相手の使うカードは知らないってオチの。
 ついでにカードゲームに勝たないと逮捕も出来ないって言う。

【あとねあとね、今度はハヤシライスが良いな。
 辛くないし】

 うん、ハヤシライスは作らへん。
 今決めた。
 フェイトちゃんが忘れた頃に、作って食べる。

【忘れるところだったけど、はやての誕生日ってもうすぐだよね?】

 あー、そうやな。
 明日で6月やから、4日後やね。

【ちゃんと誕生日に間に合うように、宅配魔法で荷物送るからね】

 いつの間にか、テーブルの上に荷物が届くんやな。
 ビデオテープと同じで。

【母さんと一緒に、凄いのを送るから楽しみにしててね】

 ・・・・えっ?
 フェイトちゃん的な凄いの?
 世間一般で言う、普通ので良いよ。
 花子みたいのが届いたら、泣くで。

【ちゃーんと、6月6日の誕生日に届けるからね】

 ・・・・誕生日ちゃう。
 4日。
 私の誕生日は、6月4日。
 ゾロ目やない。
 なんで、微妙にちゃうの?

【プレゼントは当日に届けるけど。
 ちょっと早めに言っておくね。
 6歳の誕生日おめでとう】

 それもちゃう。
 今8歳で、6月6日で9歳。
 ・・・・6月4日や。
 フェイトちゃんがゾロ目にこだわっとるみたいで、私も釣られてしもうた。

【って事で、またねー】




 6月4日の早朝。
 9歳の誕生日って事で、普段より少し早く目が覚めた。
 朝日を拝もうと、何となく窓の外に目を向ける。

「おっぱいが1セット、おっぱいが2セット」

 凄く大っきいのと、大っきいおっぱいが地面に刺さってた。
 ピンクと金色。

「ちっぱいが1セット」

 私と同じくらいのおっぱいも、隣に1つ刺さってた。
 赤色。

「そして犬が1匹」

 おっぱいは、腰から下だけ埋まってたけど、犬は首から下全て埋まってた。
 なんや、花子のジョニー達(植えられてた分)が進化したんか?
 青色。

「あっ、花こぉぉぉっぉぉぉぉわじぇらぁdぁj;l!?」

 片手?で花壇の土掘って、もう片方の手?でジョニーの口から2Pカラーのフェイトちゃんが出てきた。
 埋まってる犬と一緒で、青色。

「えっ、ちょっ・・・・まじ!?
 フェイトちゃんと見た目がそっくりさん?
 中身も一緒とか言わないよな。
 ってか、既に埋められてる・・・・否、刺さってる人達(+犬)もジョニーの口から出てきたんやろか?
 ってことは、普通に考えると花子の子供っ!?」

 いやいやいやいやいやいやいやいいあいあいいあいあいいあい。
 花子の子供とか、それはどれで本当にビックリやけど。
 2Pカラーのフェイトちゃん、本物のフェイトちゃんと一緒なのかが問題や。
 中身まで本物と一緒やったら・・・・無理。
 1人でも一杯一杯なのに、2人とかになったら、私だけじゃ無理や。
 花子は素直に帰ってきたけど、フェイトちゃんなら素直に帰ってこないやろ・・・・アリサちゃんに1人渡そう。
 まだ見ぬアリサちゃん、ゴメン最悪の場合2Pカラーを送ります。
 返品不可で、苦情も受け付けません。
 本物のフェイトちゃんか、2Pカラーのフェイトちゃんに言って下さい。
 聞いてないと思うけど。

「よし、最悪の場合の行動も決定した」

 ・・・・へっ!?

「まてぇぇぇぇぇいっ!!」

 ジョニーが、口からだした、2Pカラーのフェイトちゃんを、飲み込んだ。

「今、自分で出したやろ!!」

 でてきぅえぃ!?
 小っちゃくなって出てきた。
 妖精さんサイズ、手乗り2Pカラーフェイトちゃん?

「って、やっぱり埋めるんかい!!」

 再び口から出した、妖精さんサイズの、2Pカラーのフェイトちゃん。
 犬の隣に埋められた。

「大きさ合ってない!!
 小さくなったから、掘った穴が大きすぎ!!
 完全に埋まってる!!
 顔どころか、髪の毛すら見えてない!!
 下半身埋まってるおっぱいとちっぱい。
 首から下が埋まってる犬。
 それ以上に酷いから」

 ・・・・いや、疲れてるんやな私。

「うん、気のせいや。
 もう一度、寝よう。
 次起きたときは・・・・私の常識の範囲内の日常なら嬉しいな」

 おやすみなさい。






[16181] その16
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/23 23:48
 おはようございます。
 八神はやて、今年の誕生日で9歳になり、家族が5人増えました。
 闇の書の守護騎士、シグナム、シャマル、ヴィータ。
 守護獣のザフィーラ。
 あと、2Pカラーの妖精さん、雷刃の襲撃者。
 ・・・・あかん、1人だけ名前じゃないのがおる。
 でも、フェイトちゃんと比べると、なんだか癒される気がしてます。
 口癖は「僕は飛ぶ」なだけに、空も飛べます。
 まあ、シグナム達も飛べるけどな。
 食べられた闇の書、その主の八神はやて、がんばります。




 最近家族が増えて、ちょっとだけ変わったことがあります。
 プーギー君が、うさぎのぬいぐるみに衣替えしたことです。
 なんや、私的には微妙なうさぎやなって思ってたけど、ヴィータに大人気。
 ヴィータと一緒に遊びに行ったり、ご飯食べたり(プーギー君は食べないけど)、お風呂に入ったり、一緒の布団で寝たり、だいたい一緒に行動してる。
 そしてプーギー君は、温泉補給も忘れてない。

「一体、いつ補給に行ってるんやろ?
 毎日が温泉やし、ここは気にしない方向で行くけどな」

 プーギー君の事より、もっと気にしなきゃ駄目なことがあります。
 それは。

「御大将。
 今日は暑いので、水をおかけしましょうか?」

 うん、花子が大将と呼ばれとる。
 最初は、闇の書が花子に食べられたって聞いて決闘を申し込んで出て行った。
 帰ってきたときには、花子が大将扱いされてた。
 ・・・・負けたんかな?

「あと、シグナム。
 夏場の暑いときに水やると、植物が駄目になるかもしれんで。
 確か、そんな事を近所の盆栽が趣味の爺ちゃんが言ってた気がする」

 それと、バケツで投げやりにぶっかけるのも良くないで。
 大将扱いしてるけど、実は嫌いやろ。

「凄いぞ強いぞカッコイイ~!!
 そう、僕の勝利だ!!」

 雷刃の襲撃者・・・・雷ちゃんは、ヴィータよりちょっと小さめの体に変化してゲームで遊んどる。
 勝つたびに同じ事を叫んでるけど、Easy卒業して、Normalに移行したら?
 格闘ゲームでEasyって、相手あんまり攻撃してこんし、防御もしないやろ。
 慣れてきたら、Easyって微妙やと思うんやけど。

「嘘だっ!!」

 ・・・・あっ。
 そう言えば雷ちゃんって、ぬいぐるみの為にコントローラーがまともに持てないプーギー君に完敗してたんやったな。
 床に置いて、上から指というか手全体で押して操作するしかないプーギー君相手に。

「でも、見た目はフェイトちゃんそっくりで、色違いな2Pカラーやけど。
 雷ちゃんは、なんでか和むな」

 シャマル曰く、面白い子。
 ヴィータ曰く、只者じゃない馬鹿。
 プーギー君曰く、凄い幼女。
 花子曰く、非常食。
 ・・・・最後のは駄目や。




「・・・・あんたは」

 散歩してたら、金髪の女の子に声かけられた。
 私、この子と初対面よね?
 でも・・・・知ってる気がする。

「もしかして、アリサちゃん?」

「あんたが、はやて?」

 うん、正解。

「1つ聞くわ。
 今、フェイトは海鳴にいないのよね?」

「うん、いないはずや」

 基本的には。
 でも、たまに戻ってきていると思う。
 勝手にウチの晩ご飯食べたりとか、ビデオテープが置いてあったりとか、花子にお小遣い渡したりとか。
 花子の筆談で、フェイトちゃんからお小遣い貰ってるって聞いた。

「いや、ウチの犬達がおかしな行動とったりしてたから、フェイトが戻って来たのかと」

 不法侵入で、犬と会話してたとか?
 ・・・・花子じゃないよね?

「花子が来た場合は、ウチの犬達と喧嘩してるし」

 花子!!
 そのままアリサちゃん家に居着いちゃえ。
 ウチには、偶に顔見せる程度で良いよ。

「そう言えば、今花子を預かってるって話だけど、大丈夫なの?」

「大丈夫やないって言ったら、アリサちゃんが花子預かってくれる?」

「無理」

「だよね。
 まあ、常識が音を立てて崩れていくのを我慢出来れば、他に問題はないよ。
 料理も洗濯もお掃除も・・・・完璧だし」

「それ、女として・・・・人として負けたって気がするわ」

 それ私も賛成。

「あーそうそう。
 最近、家族が増えたんよ私。
 その増えた家族の中にな・・・・フェイトちゃんとそっくりで、色違いの子がいるんよ」

 そして大きさは妖精サイズ。

「・・・・中身まで一緒とか言わないよね?」

「中身は違う。
 一言で言うなら、和むね」

「和む?」

「フェイトちゃんと比べたら・・・・行動も許せるし、広い心で許せるんや」

 別にフェイトちゃんが悪い子って言ってるんやないで。
 ただ、ちょっと疲れるんや。
 常識が崩壊したり、ツッコミが多くなったりで。

「へー、何て子?」

「雷刃の襲撃者」

「・・・・で、名前は?」

「だから、雷刃の襲撃者。
 確かに名前は名前じゃないけど・・・・フェイトちゃんよりレベルは低いで。
 1桁以上」

「そう。
 つまり、名前の所を乗り越えたら、終わりって事?」

「うん。
 そこが終わったら、後は大丈夫や」

「おーーーい、はやてーーーっ!!」

 噂をすれば、なんとやら。
 本人の登場や。
 妖精サイズでなく、人間サイズ(子供)だけど。

「フェイ・・・・と?」

「僕は雷刃。
 雷刃の襲撃者だ!!」

 手を腰に当てて、大きく胸を張り答える。
 胸自体は、ちっぱいんやけどな。

「・・・・そう」

 アリサちゃん、ここを乗り越えたら、後は広い心で頑張るんや。

「君がアリサか。
 君を倒して・・・・僕は飛ぶ!!」

 雷ちゃんの頭の中で、アリサちゃんは敵なんか?

「・・・・黙れ」

「・・・・ううっ。
 こ、怖くないんだからな!!
 ぼっぼぼぼぼ僕の方が凄いんだ!!」

 あ、雷ちゃん涙が溜まってる。

「まあ、確かにフェイトよりマシね」

「うわーーーーん、倒してやる。
 雷神滅殺!!
 きょっこーーーざん!!」

「ていっ」

「はうっ!?」

 100均で買ってあげた、玩具の剣を取り出し、アリサちゃんに対して大きく振りかぶるが。
 アリサちゃんのデコピンが先に命中する。
 そう言えば、雷ちゃんとザフィーラは持ってなかったな。
 デバイスって言うの。

「うう・・・・っ。
 花子に言いつけてやる」

 あっ、泣いちゃった。

「ばーーか。
 アリサのばーか!!
 えっと、えっと・・・・とにかく、ばーか!!」

 他に思いつかんかったんやな。
 アリサちゃんが何かを言う前に、猛ダッシュで逃げ帰った。
 たぶん、家に帰ってゲームして・・・・泣いたことを忘れるんやろな。

「はやて」

「なに?」

「うん。
 確かに、フェイトより凄くマシ。
 ちょっとうるさいけど」

 それには同意。
 雷ちゃん、叫ぶの好きだから。




追伸
 アリサちゃんとの友好を深め、家に帰ると、雷ちゃんが泣きついてた。
 シャマルに。
 シャマルは凄く混乱している。
 泣きつく相手が違うんじゃ・・・・ってか、忘れたとか?






[16181] その17
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/23 23:52
 おはようございます。
 八神はやて、9歳です。
 最近、家族のみんなが忙しそうです。
 具体的には10月の終わり、私が倒れて救急車で運ばれた後辺りからになります。
 倒れた原因は分かっていますが、家族のみんなには内緒です。
 ちょっと賞味期限が切れてたけど、数日ならセーフ理論が・・・・今回初めて駄目でした、私だけ。
 まさか、虫の知らせ・・・・なのだろうか?
 フェイトちゃん関連の。
 フェイトちゃん被害者?の会会員、八神はやて、がんばります。




 私、八神はやて。
 小学3年生相当の女の子。
 学校は休学中。
 現在のお仕事は、古代遺産「闇の書」と、その守護騎士達のご主人様です。
 それと友達からの預かりもののお世話。
 ただ闇の書は、友達から預かっている観葉植物が食べちゃって、現物がありません。
 もっと頑張って止めておけば良かったと、後悔しています。

「うん、良い感じ。
 物語ってこんな感じに始まるからね。
 魔法という存在を知った今、日々の記録を書き残そう。
 そして将来、自伝を出して印税生活に突入したいです」

 まあ、それは冗談ですが。
 最近、我が家のかわいい家族達は、いろいろ忙しい様子。
 守護騎士のリーダー、烈火の将シグナム。
 シグナムはニートを卒業して、近くの剣道場で非常勤の講師+別の道場で実践さながらの修行。
 打倒花子を目標に、2刀使いの剣術家と切磋琢磨してるそうです。
 たまに真剣の使用有りで。

「うん、シグナムもちょっとおかしいこと言ってない?
 この現代に、シグナムと斬り合いが出来る剣術家がいるの?
 しかも、近所に。
 私が世間知らずなだけか、シグナムと修行している剣術家の人がズレてるのか。
 私的には後者が良いな。
 私は、世間知らずじゃないはずだし」

 守護騎士、鉄槌の騎士ヴィータ。
 ヴィータは近所の老人会ゲートボールチームに参加して、おじーちゃんとおばーちゃん達の人気者。
 愛用のラケット片手に、今日も出かけています。
 ついでにプーギー君も普通に参加しているが、特にツッコミを貰ったことはないそうや。
 ヴィータ曰く、良いコンビらしい。

「家で遊ぶ時はテレビゲームで、外で遊ぶときはゲートボール。
 組み合わせが、少しおかしいな。
 あとプーギー君、自重せえ」

 守護騎士、湖の騎士シャマル。
 シャマルは、近所の奥様達と井戸端会議・・・・本人だけ未婚やけど。
 あと、微妙な味付けの料理で、一度花子を倒してから、一時期シグナムから英雄扱いされてた。
 本人は凄く不本意そうだった。
 微妙な味付けを頑張れって応援されて。

「まあ2回目からは耐性が付いたみたいで、普通に食ってたけどな。
 ああ、花子はリポビタンD以外の普通の食事もOKや。
 闇の書を食べた、ジョニーの口があるから」

 守護騎士、盾の守護獣ザフィーラ。
 ザフィーラは、他の守護騎士3人の誰かについて行ったり、座敷犬になったり、散歩したり、普通に犬の生活を送ってます。

「私、犬飼うのが夢だったんよ。
 人型になれるザフィーラには、悪い思てるんやけど。
 我慢してな」

 フェイトちゃんの2Pカラーの妖精さん、雷刃の襲撃者。
 雷ちゃんは、アリサちゃんに戦いを挑んでは負け、すずかちゃんって子に慰めて貰ってるそうです。
 最初はシャマルに泣きついてたんやけど、今はすずかちゃんって子に泣きついてるそうや。
 すずかちゃんの家に行くと、巨大なテレビがあってすずかちゃんのお姉さんとゲームし放題、お菓子も食べ放題だから・・・・らしい。

「今度、菓子折り持って挨拶いかなあかんな。
 ウチの子がご迷惑おかけしてますって。
 雷ちゃんもフリーダムっちゃフリーダムやけど・・・・行動が和むからな」

 動くぬいぐるみ、プーギー君。
 基本的にヴィータと一緒に行動しとるが、私と一緒の時もある。
 あと、温泉は守護騎士達にも好評や、特にシグナムに。
 でも、温泉の評価が一番高いシグナムとは、一緒にお風呂に入らへん。
 夢が詰まっているのも嫌いじゃないが、自分は理想を求めて足掻き続ける。
 って、意味の分からないことを言ってた。

「そう言えば、プーギー君の中身ってなんやろ?
 本人?は、中に人などいない!!
 って、嬉しそうに叫んでるけど。
 元はフェイトちゃんのぬいぐるみやしな」

 観葉植物・・・・とは絶対に認め無くない、花子。
 私の常識を、日々ガリガリと削っている。
 料理に洗濯、掃除に買い物など、一通り主婦の技能を持っている。
 何気に料理も上手く、守護騎士達にも好評や・・・・あんまり認めたくないけど。
 あと、闇の書を食べちゃってる。

「いろんな事を我慢したり見ないふり出来れば・・・・花子は凄く優秀だと思う。
 例え、早朝から花壇にジョニーを植えていようが、普通に晩ご飯の食材を買いに出かけようが・・・・そう言えば、なんで普通にスーパーで買い物が出来るんやろか?
 スーパーの人は、凄いんかな?」

 これが現在の八神家、その全メンバーです。
 私は闇の書のマスターやから、守護騎士一同の衣食住、きっちり面倒見なあかん。
 守護騎士じゃ無い和みと、ぬいぐるみの面倒も見なあかん。
 そして、面倒見るのを勘弁して貰いたい植物とかいるけどな。
 でも、みんなの笑顔が私の宝物。
 こんな時が・・・・少しでも長く続きますよう。
 そして、フェイトちゃんが早めに花子を回収に来てくれることを願って。




追伸
 12月の頭。
 フェイトちゃんが、こっちに戻って来るそうや。
 今度はお母さんも一緒に、しばらく海鳴の地を本拠地とするらしい。
 時の庭園はゲームセンターが無いから、お金貯めて筐体とか買いそろえるまで、ちょっと放置するって言ってた。
 学校は私立聖祥大附属小学校が第一候補。
 とりあえず、時の庭園ってなに?




追伸2
 買い物の帰りに、アリサちゃんと雷ちゃん。
 そしてその友達のすずかちゃんと会った。
 すずかちゃんとは携帯の番号とメルアドを交換して、今度お家に挨拶に伺う事を伝え・・・・アリサちゃんにはフェイトちゃんの事を伝える。
 学校の第一候補の所で力尽きてた。
 アリサちゃん・・・・ファイト。
 私、学校通えるようになったら私立聖祥大附属小学校に転入しようかと考えてたけど、やっぱ止めとく。
 お金かかるけど、私の不自由な足の事を考えると公立より、私立の方が設備整ってる分、もしもの時に大丈夫な気がしてたけど・・・・そんな事より平穏が大事や。
 ゴメンな、アリサちゃん。






[16181] その18(帰ってくるよ主人公)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/03/29 21:58
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 母さんと、管理力の嘱託魔導師に就職したアルフ、そしてトゲトゲさんにアースラスタッフ。
 みんなで仲良く地球に向かってます。
 私と母さんは地球に引っ越すけど、アースラは巡回業務中だって。
 本当は凄い大砲をくっつけようと計画されていたらしいが、母さんが大砲をこっそり壊したので計画が断念されました。
 母さん曰く、ちょっと極大魔法で突っついたくらいで壊れる軍用品は信用がおけないわ、とのこと。
 あと、引っ越しは宅配魔法で行けば良いのにって思ってたけど、母さんに駄目出しされた。
 旅行は途中の行程を楽しむ事も大事なのよ。
 ・・・・あと、アースラの食堂のメニューで食べてない物があるから宅配魔法禁止。
 私も食べてないのがあること忘れてた。
 流石母さん、抜かりないね。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「フェイト・テスタロッサ。
 なぜ僕が模擬戦の相手をしなければならないんだ」

「母さんから新しい魔法教えて貰ったからだけど」

 アルフの使う雷落とし(本物)は出来たけど、母さんの使う雷落とし(本物)は出来なかった。
 母さんの雷落とし(本物)は、相手がどこにいても落とせる優れもの。
 んで、今回使うのは雷落とし(本物)ではなく、別の魔法。
 あと模擬戦じゃなくて、私が魔法使うだけ。

「いや待て。
 理由になっていない」

「じゃあーいくよー」

 余計な力を抜いて、腕をぶらぶらさせる。
 右手を後ろに回し、手に魔力を集める。
 集めた魔力に、力の方向性を・・・・なんだっけ?
 とりあえず、分からなくなったら適当にやれば大丈夫。
 うん、いつも通り。

「カイザーフェニックス」

 右手に集め力を、サイドスローで投げやる。
 ああ、なんと言うことでしょう。
 鳳凰の形にするつもりだったのに・・・・カイザーひよこになっちゃった。

「まてぇぇぇぇぇいっ!?
 いつもの事ながらミッド式の魔方陣は出てないし、凄い適当にやってる気がするが。
 君の魔力変換は雷のはずだ!!
 決して炎じゃないぞ!!」

 トゲトゲさん、何言ってるの?
 大魔王のカイザーフェニックスは、メラゾーマだよ。
 つまりメラ系、火属性。

「ちっ。
 嫌な予感がする・・・・ここは迎撃だ。
 スティンガースナイプ」

 トゲトゲさんの射撃魔法がひよこに襲いかかる。

「でも大丈夫」

 ひよこ、回避成功。
 ついでに軽くかすめたのでグレイズ成功、得点ゲット。

「操作型か!?
 だが、僕の魔法も誘導操作型だ」

 でもグレイズ。
 得点稼ぎおいしいです。
 あと、私操作してません、ひよこが自分で避けてるだけです。
 何度かグレイズしてると、トゲトゲさんの目の前まで到着してました。

「ラウンドシールド!!」

 一方向のみを魔方陣で防御する、トゲトゲさんの防御魔法。
 でも・・・・ひよこに触れると大爆発。

「たーまやー」

 正面から盾に当たったのに、トゲトゲさんは真上に飛んでいった。
 凄いよね、母さんの作った魔法。
 見た目は母さんの魔法と違ってるけど、効果は一緒だから問題ないよね。

「あっ、天井に当たった」

 頭痛そうだ。
 あとで医務室から頭痛薬と、船長さんのお部屋からお茶とザラメ持ってきてトゲトゲさんに渡そう。
 親子だし、船長さんの好きな飲み物は、トゲトゲさんも好きだよね?
 飲んでるところ見たこと無いけど。

「魔法が成功したから、私戻るね。
 あと、後でお薬持って行くから、ちゃんと飲んでね」

 風邪薬とかはお茶で飲んじゃ駄目なはずだけど、頭痛薬はセーフ?




「母さん、ふと思いついたことあるんだけど。
 アルフって、使い魔だけど嘱託魔導師として働いてるよね。
 私は子供だから除外するけど、母さんって無職なの?」

「ちゃんとした収入は、あるわよ。
 宝くじで稼いだり、お馬さんや自転車、それとボートで。
 あと特許で毎年お金入ってくるし」

 宝くじなら、私も買ってるよ。
 あれって、一枚買えば当たるから良いよね。

「ああ、忘れてたけど金山とかも持ってるわね。
 なんとなくで買った山から金が出てきたから、業者にお願いしてるだけで毎月お金貰えるし。
 それと金の塊も送ってくるわ」

 へー、全然知らなかった。
 あれ?

「母さん、銀山はないの?
 今思い出したけど、時の庭園に置いてあるおもちゃ箱の積み木って、金と銀の延べ棒だよね?」

 メッキだと思ってたけど、凄く重かったんだよね。
 金山持ってるなら、あの積み木は本物なの?

「そうよ。
 特に使い道がなかったから、積み木にしてみたの。
 銀については、業者の人に交換してくれって言ったら、次の日には持ってきてくれたわ」

「そうだったんだ。
 新事実にびっくりだよ」

 じゃあ、積み木が錆びないように、時々コーラの中に漬けてたのは無駄だったのかな。
 金って錆びないよね?
 たぶん。

「母さん。
 でもさ、収入あるけど無職だよね」

「そうね」

「じゃあ、学校で聞かれたら無職って答えとく」

「仕事は母親って答えときなさい」

「親って職業なの?」

「そうよ、知らなかったの?」

 うん、初耳。

「子育ては凄く大変だから。
 職業:親、って言っても問題ないと思うわ。
 むしろ駄目って言った人には、雷(本物)落とすから」

 おー、ビリビリ。

「母さん、レールガンって撃てる?
 ゲームセンターのコインで」

「無理ね」

「えーーっ、なんで?
 雷落とし(本物)出来るから、レールガンも出来るんじゃないの?」

 ゲームセンターのコイン限定で。

「だって母さん。
 コイン弾けないんだもの」

 おおっ?
 母さんでも出来ないことあったんだ。

「そっかー、コイン弾けないなら無理だね」

「コイン弾くのは無理だけど、ビー玉を投げるときに電気使って威力を上げることは出来るわよ」

 ・・・・ビー玉?

「ビー玉壊れない?」

「大丈夫。
 一度、研究室壊したけど・・・・ビー玉は壊れなかったわ。
 因みに研究室は、老朽化が原因と言うことにして、新しくなったから」

 ビー玉って、以外と頑丈なんだね。

「そう言えばさ、今思い出したけど。
 出発前にあった、イギリス紳士さんって、母さんの知り合い?」

「ああ、執務官の坊やの見送りに来ていたイギリス紳士ね。
 覚えがないわ」

「なんか、母さんを見てからお腹押さえて、倒れた後に運ばれていったけど」

「日頃の健康管理が悪かったんじゃないの?
 それか、元々体が弱いとか」

「へー、お偉いさんって虚弱体質でもOKなんだ」

「まあ、戦わないし病気持ちでも大丈夫でしょう」

「一緒にいた人達、ネコ耳あったけど、趣味かな?
 それとも、アルフと一緒で使い魔かな」

「趣味なんじゃないの。
 虚弱体質や病気持ちの人が使い魔を複数持っててもね、無駄じゃない」

「イギリス紳士さんが無理矢理やらせてるのかな。
 パワハラ?」

「ネコ耳か・・・・そう言えば昔、ネコの使い魔と良く顔をあわせてたわね」

「リニス?」

「違うわ。
 誰の使い魔か忘れたけど、良くお腹を押さえてたのは覚えてるわ」

「その人も虚弱体質なんだ」

「そうかもね。
 で、その虚弱な人の看病をネコの使い魔がやってたの。
 確か名前は・・・・不思議の国のアリスと、ロッテリアだったはず」

「変な名前だね」

「そうね。
 名付け親の常識がなかっただけじゃないの」

「そろそろ晩ご飯だし、食堂に行こう。
 母さん」

 地球に着くのは明日か。
 待ち遠しいな・・・・ゲームセンター。
 新作が出てれば良いんだけど。




追伸
 お仕事で忙しい船長さんのために、私と母さんで船長さんのお部屋の掃除をしました。
 まず、ザラメの袋が沢山あったので、中身を全部出して砂利の代わりに床にぶちまけた。
 おつかいの時に盆栽とか綺麗にしたけど、形変わってたから、もう一度綺麗にしてあげようとしたけど・・・・母さんに取られた。
 母さん、盆栽に黄色のペンキで色塗ってるけど、緑が良いと思うよ。
 あと机の上に紙が沢山置いてあったから、全部燃えるゴミに分別して捨てました。
 んーと、他色々と掃除頑張りました。
 やっぱり、ただ乗りするだけじゃ悪いよね。
 船長さん、嬉しかったのか泣いてた。
 良いことすると気持ちいいね、母さん。






[16181] その19
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/04/04 21:52
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 母さんと地球に引っ越してきて、今日から学校に通うことになりました。
 ゲームセンター巡りの為、本当はもうちょっとだけノーサンキューだったのですが、アリサも同じ学校に行ってると花子から聞いたので今日から行くことにしました。
 今日のお弁当は、花子がはやてのお家で作って、我が家に配達してくれました。
 母さんは日本のお勉強で、最近夜遅くまで起きてるので、お弁当を作ってくれません。
 私も古代日本の歴史学習用に、火魅子伝のOVAをリクエストしておきました。
 忘れないで、レンタルしてきて欲しいな。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「はーい、みんな注目。
 今日からこのクラスの仲間なるフェイト・テスタロッサさんです。
 テスタロッサさん、自己紹介を」

「初めまして、テレサ・マンティッサです。
 テッサって呼んで下さい」

 うん、この前見たアニメで、こんな感じで自己紹介してたはず。
 文庫本だったかも知れないけど・・・・同じだよね?

「ちょっ待てぇぇぇっ!!
 なに普通に偽名名乗ってんのよ、アンタは!!」

「アニメで・・・・」

「それは置いといて、ちゃんと自己紹介しなさいっ!!」

 ちぇっ。
 アリサは怒りっぽいね。

「フェイト・テスタロッサです。
 学校に通うのは初めてなので、いろいろと分からないこともあると思います。
 その時は教えて下さい。
 よろしくお願いします」

 こんな感じでOK?

「あと、この中に侍か忍者か芸者っています?」

「いるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

「いないの?」

「い・な・い」

 しょんぼり。
 はやての学校にはいるのかな?
 不登校中らしいけど、今度会ったときに聞いてみよう。

「えっと、テスタロッサさんは、そこの空いてる席に座って下さいね。
 バニングスさんは、少し声の音量を下げましょうね。
 隣のクラスまで聞こえてると思いますし」

「そうだよアリサ。
 ちょっと耳が痛かったし」

「・・・・後で覚えてなさいよ」

 あれ?
 私、なにか悪いことした?

「先生。
 何でかアリサが怒ってるっぽいので、布団干しに帰って良いですか?
 あと、怒りが治まるまで数日休みます」

 私の身代わりとして花子を差し出すから、花子に説教して良いよ。

「え~っと、駄目です。
 授業始めますから、着席して下さいね」

 ・・・・まあ良いか。
 今日は耳栓持ってきてるから、これでやり過ごそう。

「あっ、泥棒さん発見。
 トゲトゲさんに通報しないと」

「私、なのはだよ。
 なんで私の名前、覚えてくれないのかな。
 あとクロノ君の名前も。
 アルフさんは、ちゃんと名前で呼んでくれるのに。
 酷いよフェイトちゃん」

「紫さん、久しぶり」

「えっ、無視なの!?」

「・・・・えっと、やっぱり紫さんなの?」

 このクラス、知ってる人が多いね。
 はやてもこの学校で、このクラスにいたら、私の知り合い勢揃いなのに。

「所で、泥棒さんって私の知り合いに含めて良かったっけ?」

「ひどっ!!」

 だって、泥棒さんってアルフの友達じゃないの?
 魔法使って遊んでたしね。
 私とは・・・・一度花子の肥料を奪いに襲撃された事くらいしか覚えがないんだけど。




「次は、体育の時間。
 グラウンドでドッチボールやるよ」

 ちゃんと昨日、ハンターハンターとネギまを読んできたからルールは分かるよ。
 とりあえず、ボールを相手に当てるために、なにやっても大丈夫。
 内野と外野が突然変わってもOKだし、道具を使ってもOKだったしね。

「あー、絶対分かってないと思うから言うけど。
 ドッチボールにエアガンは使わないからね」

「じゃ、じゃあ盾は?」

 盾は体じゃないからセーフ。
 ヒソカがなんちゃってゴムで弾き返してたから、体に触れなければOKなんだよね?
 ただし衣類は除く。

「それも駄目」

「んーと」

「って言うか、道具を使うな!!」

 ・・・・トリモチ弾とかも?
 船長さんの部屋から持ってきたザラメも?
 な、なら・・・・。

「じゃあ、テスタロッサ式魔法の電気ショックは?」

「スタンガン禁止!!
 ってか、危ないもの取り出すな!!」

「スタンガンじゃないよ。
 テスタロッサ式魔法の電気ショックだよ」

 これでバチッとすれば、簡単にボール奪えると思うよ。
 ついでに、ボール当てるのも楽になる。
 一石二鳥。
 あと、道具じゃなくて魔法だからセーフ。

「とりあえず、それも禁止」

「へうっ」

 準備してた道具が、テスタロッサ式魔法が全部無駄になっちゃった。

「じゃあ、サッカーしよう。
 沢山アニメ見たから、ルールは分かるよ」

 最終的に、グラウンドに立ってたら勝ちなんだよね?

「今日はドッチボールなの。
 ってか、アンタの思ってるルールは絶対に違うから。
 アニメのルールや必殺技を現実に持ってくるなっ!!
 あんな非現実的な事を、実際目の前でやられると引くわ!!
 アンタなら素でやれそうで怖いけど」

 キーパー技のワームホールは、テスタロッサ式魔法の宅配魔法で代用出来るよ。
 ファイアトルネードはカイザーフェニックスを足で投げれば問題ないと思う。
 爆熱ストームは、背景マッチョさんを、この前のカイザーひよこから連想して、ひよこ→雛→鳳凰の雛→鳳雛→横山三国志の鳳統。
 カイザー鳳統さんに改造すれば使えると思う。
 ドこんじょうバットは・・・・近くにいる人でフルスイングすれば問題ない。

「大丈夫だよアリサ。
 私、頑張れるから」

 ちゃんと必殺技使えるし。
 ルールも覚えてるよ・・・・なんとなく。

「頑張るなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
 つか、これからずっとこの状態が続くの?
 ・・・・どうにかして、あの子も巻き込まないと。
 毎日毎日これが続くと、ちょっときついわ」

「・・・・大丈夫。
 頭悪いの?」

「だから、それを言うなら・・・・頭痛いのって言いなさい!!」

「アリサ、早く着替えないと授業始まっちゃうよ」

 私、先に行くから。

「フェイトォォォォォォォォッ!!」

 私、何か間違えた?




追伸
 ドッチボール、紫さん無双発動。
 紫さんに向かってきたボール、それをキャッチせずに相手に投げ返してました。
 ・・・・うん、自分でも言ってる意味がよく分かりませんが、紫さん無双でした。
 あと、紫さんのボールは当たったら痛そうだったので、泥棒さんの影に隠れて直撃を回避しました。
 当たってもボールが地面に付かなければセーフなんだよね?
 地道に紫さん以外を狙って、時間切れまで逃げ切り成功。
 結果、2対1で私のチームの勝ちです。
 泥棒さん、最後まで残ったのに嬉しそうじゃないね。




追伸2
 アリサと紫さんに姉妹がいないか聞かれたので、キャベツのお姉さんがいるって答えたら、変な顔してた。
 妹はいないよ。
 アルフは使い魔だし。
 キャベツのお姉さんもいるし、私のそっくりさんがキャベツ畑から生えてきたのかな?
 母さんに聞いてみよう。
 お姉さんがキャベツなら、妹はなに?






[16181] その20(途中から選手交代)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/04/20 07:43
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 今日は朝から天気が良く、天気予報でも一日中晴れと言っていました。
 だから布団干すために学校を休みます・・・・なんて冗談ですよ。
 母さんが勉強のしすぎで、ちょっと体調管理が出来て無くて倒れたので、看病のため休むって電話入れました。
 倒れたと言っても、寝不足なだけですけど。
 寝不足になるほどおもしろいのかな・・・・韓流。
 私には、マフラーさんが凄いマフラーしてる位しか、理解出来ていません。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「って事で、遊びに来たよ。
 はやて」

「今自分で看病のため休むとか・・・・その口から言ったやん」

「えっと、家を出るまで看病してたよ。
 だから花子と交代。
 あっ、花子。
 私漬け物いらない。
 あと、お味噌汁は具沢山で」

 今日のはやての所で一人寂しく遅めの朝食。
 献立は、白ご飯にお味噌汁、納豆と漬け物、それと焼き魚。
 だが漬け物、私食べれません。

「焼き魚には大根おろしだよね」

 お魚さんが焼き上がるまで、大量に作るよ。
 ぐりぐり~♪

「大根 大根 大根おろし
 白いぞ 白いぞ 大きいぞ
 はやての足は 大根足」

「待てやゴルァァァァッ!!
 私の足は太くないで!!」

 きゃっほー♪

「すり潰せ ぶっ潰せ 大破壊
 お魚さん サンマさん 実は鮭でした」

「・・・・塩鯖や。
 今日の魚」

 ん?

「ぶるぅぅぅぅぅぅぁぁぁぁあぁぁぁっ!?
 あっという間に 出来上がり♪
 なの♪」

 ご飯食べるよ。
 はぐはぐ、ごっくん。

「ぷっはーーーー。
 今日も牛乳がおいしいよ」

「もうちょっと、良く噛もうな。
 あと、前から思ってたけど、無駄に箸の使い方上手いな。
 外人さんなのに」

 えっと、箸でハエを捕まえれるようになったら免許皆伝なんだよね?
 私は、まだ免許皆伝出来てないけど。
 お皿の片付けすんだら、母さんの看病よろしくね、花子。

「さて、改めまして。
 14歳のお誕生日おめでとう」

「ちげぇぇぇぇぇつ!!
 ってか、プレゼント2つ届いたけど、両方とも中身半分中身が消えてたで」

 えっと、母さんが買ってきたのは、私が味見したよ。
 で、私が買ってきたのは母さんが毒味した。

「食べたあと、包装はちゃんと元通りにしたよ」

 アルフが。
 あと、おいしかったよ。

「そう言えば、はやても学校行かなくて良いの?
 昨日アリサが言ってたよ。
 今日からはやても、一緒のクラスで心炒める仲間になるって」

 野菜炒めの仲間かな?

「まだ私は足が動かんし、今回は見送りや。
 ・・・・代わりに、雷ちゃん送った。
 すずかちゃんのお家に、お泊まりしに行って良い許可出すって言ったら、喜んで行ってくれた。
 あと、炒めるじゃなくて、痛める」

 雷ちゃん?
 誰?

「はやての知り合い?」

 それとも拾った?
 畑で栽培したの?

「んとな、新しい家族や。
 今度フェイトちゃんにも、みんなを紹介するな」

 ふーん。
 家族って、いつの間にか増えるものなんだ。
 勉強になるな。

「ってか、私が学校に行くって聞いてた割には、普通にウチに来たな、自分。
 もし私がいなかったらどうしたん?」

「駅前まで行って、ご飯食べたよ」

 ゲームセンターの近くにあるお店で。

「さよか。
 けど、学校に行った雷ちゃん・・・・アリサちゃんに迷惑かけてへんかな。
 またはすずかちゃんに」




 強いぞ凄いぞかっこいー!!
 僕は雷刃、雷刃の襲撃者。
 0歳だ、えっへん。
 今日から学校という場所に行けば、すずかのお家にお泊まりして良いってはやてが言ってた。
 すずかのお家では、お菓子が食べ放題なんだ。
 とっても凄いんだぞー。
 だから学校に行く。
 学校には天敵のアリサもいるらしいが、怖くないよ。
 偽・れば剣では不覚を取ったが、僕には新しい武器があるから大丈夫さ。
 100円均一のお店で、はやてに買って貰った。
 この偽・げぼはんまーで・・・・アリサの頭をピコピコ叩いて、退治してやる。
 僕はシグナムみたいに、おっぱいが大きくないから駄目だったんだ。
 ヴィータならちびだし、今度こそ大丈夫なはずだ。
 雷刃の襲撃者、がんばるぞー。

「で、なんではやてじゃなくて、アンタが来てるのよ」

 現在、お昼休み。
 屋上で、僕とすずか、アリサに・・・・誰だこいつ?
 の、4人で食べている。
 僕のお弁当は花子が作ったんだ。

「そんなの知るか。
 はやてが言ったんだ。
 僕が行ったら、すずかのお家にお泊まりして良いって」

 そしたらお菓子食べ放題だ。

「はやてちゃんの許可貰ったなら、今度泊まりに来る?」

「行く。
 けど、その前に・・・・勝負だアリサ!!」

 僕の新武器。
 偽・げぼはんまーの力を見せてやる。

「行くぞ。
 超必殺・・・・」

「ていっ」

「いたっ!!」

 ううっ、またデコピンされた。

「ひ、卑怯だぞアリサ!!
 今、必殺技の溜め時間だったのに。
 卑怯者っ!!」

「でぇぇぇぇぇいっ!!
 卑怯もなにも無いわよ。
 いい加減にしないと、前回のおもちゃの剣と一緒の運命をたどるわよ。
 そのピコハン。
 具体的に言うと、使用不能の状態にした後、不燃ゴミ行き」

「ふんっだ!!
 偽・れば剣は、アリサに壊されたけど。
 あの後、すずかが新しい偽・れば剣を買ってくれたんだぞ」

「す・ず・か?」

「あの時、雷ちゃん泣いてたから・・・・ね」

「アンタは、雷刃を甘やかしすぎなのよ!!
 もうちょっと厳しく躾けないと、将来駄目になるわよ」

「あっあの・・・・アリサちゃんにすずかちゃん。
 フェイトちゃんそっくりの、この子。
 八神雷刃ちゃんって、2人の友達なの?」

「ああ、なのはは初めて会うんだっけ?」

「私とアリサちゃん。
 雷ちゃんとは少し前に友達になったの」

 はやてが、学校に行ってる間は八神雷刃って名乗れって言ってた。
 でも、僕の名前は雷刃の襲撃者だ。

「ふん、フェイトって誰さ。
 はやてもアリサも、すずかも時々言ってるけど」

 あと、花子とプーギー君も。

「それと、君だれ?」

「なのは。
 高町なのは。
 私、なのはだよ。
 君でも、泥棒さんでも無い。
 な・の・は!!」

「え、ええいっ!!
 君はうるさいな」

「私も雷刃ちゃんと、一緒のクラスだよ」

 そんな事は知らない。
 僕には関係無い。
 天敵が一緒の部屋にいる、あとすずかと一緒。
 それ以外は興味ないね。

「ああ、分かった」

 うるさい奴ってのは理解出来た。

「と言うことで、今度こそ勝負だ!!」

 ヴィータの技をパクって、自分のものとした技を使う。

「叩き潰せ!!
 雷光粉砕・・・・光滅槌!!」

 ヴィータのアイゼンと違って大きくならないけど、僕の偽・げぼはんまーに当たるとピコピコ鳴って痛いんだぞ。

「たぁぁぁぁぁぁあぁっ!!」

「・・・・はぁ」

 ミス。

「なっ!?
 やっぱりアリサは卑怯だ!!
 避けるなんて駄目だぞ!!
 僕が許さないんだぞ!!」

「もう、いい加減にしなさい。
 まだお弁当がちょっと残ってるでしょ。
 全部食べてから遊びなさい」

「痛っ・・・・ううっ。
 うわーーーーん。
 アリサが僕の頭にチョップした」

 あと、ピーマンは敵だ。
 食べ物じゃないのは、食べないよ。

「すずか、アリサをやっつけてよ」

「うん。
 後でアリサちゃんにも言っておくから、好き嫌いせずに、ピーマン食べよう」

「嫌だ。
 あれは食べ物じゃない!!
 あの・・・・そこのうるさいの、君もなんとか言ってよ」

「だから、なのはだよ!!
 私、なのは!!
 さっき教えたでしょ、名前で呼んでよ!!」

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!
 僕はピーマン食べない。
 絶対に食べないぞ!!」

 いくらすずかの言うことでも、食べ物じゃないのは食べなくて良いんだぞ!!
 ほんとだぞ!!
 ヴィータも、プーギー君も言ってたんだ。




雷刃の襲撃者、本日の日記
 今日学校という場所に行って勉強した。
 初めて行ったけど、なかなか面白い場所だ。
 偽・げぼはんまーはアリサに効果がなかった。
 今度、すずかのお家に泊まりに行くって、すずかと約束した。
 あと、学校にはうるさいのがいる。
 明日こそアリサを打倒して、僕は飛ぶ!!






[16181] その21
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/04/24 21:41
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 昨日学校に行ったら、隣に知らない人が座ってました。
 この微妙な時期に転入してきた新人さんらしい。
 アリサに喧嘩売って、紫さんに慰めて貰い、泥棒さんと言い合いをしてるって・・・・新人さんとは反対の席の人に聞きました。
 世界には、自分とそっくりの人が3人存在するらしいから、色違いは比較的多いんじゃないかと学習。
 とりあえず、声がうるさかったので、テスタロッサ式魔法の電気ショックでばちばちっと・・・・アリサと紫さんに怒られました。
 あと、泥棒さん・・・・今日は学校休んで泥棒家業に励んでいるのかな?
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「待ちに待った時が来たのだ。
 多くの英霊が無駄死にで無かったことの証の為に。
 再び紫さん打倒の理想を掲げる為に、ドッチボール勝利の為に!!
 グラウンドよ、私は帰って来た!!」

 前回は、勝負に負けて試合に勝った感じだし。
 時間切れで、こっちの人数が多かっただけ。

「かっこいいー」

 本当ならここで核攻撃だけど、私出来ないし。
 家に帰ったら母さんに聞いてみよう。
 テスタロッサ式魔法にマップ兵器ってあるの?
 って。
 雷落としはマップ兵器っぽいんだけど・・・・母さんと同じのは、まだ使えない。
 目の前の目標になら雷を落とせるけど、母さんみたいに違う場所には無理だ。

「はぁ。
 叫んでいるところ悪いんだけど、今日はサッカーよ」

「サッカー・・・・大丈夫、僕ルール知ってる!!
 すずかと、大きなすずかに買って貰った本に、サッカーの本があったから」

 大きな紫さん・・・・むむむ。
 なんだろ、どこかで見たことありそうな気がする。

「すずか。
 一応聞くけど、どんな本?」

「え、ええっと・・・・キャプテン翼」

「・・・・とりあえずセーフ。
 小学生編からプロ超えてるけど、やってることはサッカーだから。
 対戦相手を病院送りすれば勝ちとか言うルールは存在しないはずだし。
 まあ、数回は病院送り有りの試合はあったけどさ」

 キャプテン翼か。
 ガッツ、足りるのかな?
 新人さんって、初期ガッツが少なそうだな。

「甘いよ新人さん。
 サッカーの予習をするなら、イナズマイレブンを見ないと」

 テスタロッサ式魔法と掛け合わせた必殺技で、紫さんを倒す。
 私一人しかいないから、合体技は無理。
 母さん連れてくるわけにはいかないし・・・・花子も駄目か。
 どっちも小学生って言うのは無理だし。
 あと母さん、紫色が痛いから。

「それサッカーじゃ無いから!!」

 ぶっぶー。
 アリサはずれ。
 イナズマイレブンは、超次元サッカー。
 後ろにサッカーって付いてるから、サッカーの仲間だよ。

「ふんっだ!!
 そのイナズマなんちゃらか知らないけど、こっちにはすずかがいるんだぞ。
 あと、僕は強くて凄くてかっこいいんだ!!
 君を倒して、僕は飛ぶ!!」

 新人さんを倒さなくても、私は飛べる。
 でも、飛ばなくても徒歩で移動は出来るし、遠かったから宅配魔法で移動すれば良い。
 ・・・・別に飛ぶ必要ないんじゃない?

「じゃあ、紫さんを倒して私は帰る」

 学校っておやつが食べれないから。

「帰るなぁぁぁぁぁっ!!」

 あう、アリサに怒られた。

「だって、学校っておやつないんだよ」

「おやつは僕も食べる!!」

 新人さんも賛成らしい。

「雷刃っ!!
 アンタは黙ってなさい!!
 ってか、そいつを押さえといて、すずか」

「うわぁぁぁぁぁんっ!!」

「学校が終わったら、私のお家でおやつ用意するから、ね」

 新人さん、凄く弱いね。
 ・・・・あと、私の分はあるのかな?
 おやつ。

「一昨日は、親の看病で休むと先生が言ってたけど。
 絶対看病してないわね」

「看病したよ」

 出かけるまで。
 あと、花子と交代した。

「ってか、アンタの親って病気持ちだったりするの?
 一昨日だけ休んで、昨日は普通に来てたし。
 アンタを見てると、その親も病気とは無関係そうに思えるんだけど」

「ん?
 特に病気は患ってないよ。
 韓流の見過ぎで倒れただけだし」

 何事もほどほどが一番。

「・・・・うん、落ち着こう私。
 大丈夫。
 フェイトと違って接点がないから、会うことはない・・・・と良いな」

「大丈夫、アリサ?」

「頭は悪くないわよ!!」

 ・・・・目薬使う?
 って聞きたかったんだけど。
 ぼーっとして、遠くを見てたり近くを見てたりしてたから。




 試合開始。
 私vsアリサ、紫さん、新人さん連合軍。
 他のクラスメイト・・・・印象が薄いのか名前が分かりません。
 とりあえず、クラスを半分で割った、1チーム11人以上で戦います。

「行くよ、紫さん」

 名前が分からないから適当に、通行人Aさんからボールを貰い、紫さんに勝負を挑む。

「このフェイント、見切れる?」

 上半身を素早く動かし、相手を翻弄・・・・出来れば良いな。

「えっと、体は動いてるけど、ボールは真っ直ぐ来てるから」

 簡単に取られた。
 うん、サッカーは難しいね。

「すずかっ!!
 こっちこっち」

 ゴール前の新人さんへ、ロングパス。

「よし、ナイスキャッチだ」

「キャッチすんなっ!!」

 そして、反則。
 サッカーは、キーパー以外手を使っちゃ駄目なんだよ。
 道具使ったり、忍術使ったりはOKだけど。
 あと気もセーフ。

「だって、ゴールの近くならボール掴んでも大丈夫じゃないの?」

「それはキーパー。
 アンタは手以外を使うの」

「偽・れば剣は?」

「道具も禁止!!」

 えっ!?
 禁止なの?

「とりあえず、必殺シュート。
 先制点頂きます」

 味方ゴール前からのフリーキック。
 ボールを踏んで宅配魔法発動。
 届け先は、相手のゴール内。

「えっ!?
 ボールはどこ行ったのよ?」

「そっちのゴールの中だけど」

「・・・・本当にあるし」

 名前、何にしようか。

「フェイト、アンタのことだから・・・・普通じゃないことをやったのだけは理解出来る。
 とりあえず、今後は今の禁止。
 小学生のサッカーで怪しい技を使うな!!」

 えっと、必殺技って言ってるけど、ただの宅配魔法だよ。

「むむむっ!!
 フェイトが必殺技使うなら、僕も必殺技を使ってやる!!
 雷刃滅殺極光斬で、砕いて散らして真っ二つだ!!」

「ボールを壊そうとするな!!」

 また怒られてる。

「やれやれ、新人さんはもうちょっとおとなしくした方が良いね」

「お前が言うなぁぁぁぁぁぁっ!!」

 ・・・・アリサ、疲れてない?




追伸
 とりあえず、試合には勝てました。
 紫さんは、新人さんを投げつければ簡単に抜けることが分かったので、流れをこっちに持ってくることが出来ました。
 アリサが凄くうるさかったけど、途中から耳栓付けて聞き流しましたし。




追伸2
 久しぶりにアルフが帰ってきた。
 なんでも、泥棒さんが襲われて、リンカーコアが大打撃なんだって。
 泥棒さんを襲った犯人の正体は不明で、目的も分かってないとのこと。
 あと、近くの世界でも魔獣とかが何者かに襲われたりしてるって言う報告も上がってきてるそうな。
 今回の件と、関係があるかもって・・・・アルフが言ってた。
 私と母さんには関係無い話だけど。
 ぶっちゃげ、泥棒に失敗して捕まりかけたのかな?






[16181] その22
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/04/24 21:41
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 昨日のサッカーでは、紫さんを倒すことに成功しました。
 前のドッチボールの時に、ぼろぼろにされた泥棒さんの仇をとることが出来たと思います。
 泥棒さん、成仏してね。
 あと新人さんですが、私より身長が小さいからか、投げたときに凄く軽く感じました。
 次の勝負でも、紫さんに負けないようにしたいです。
 あと、放課後前に家に帰るのは駄目だって、アリサが言ってた。
 だったら、ゲームセンターに遊びに行くのはOK?
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「おかわり」

「すずかすずか、僕もおかわりー」

 ここは喫茶翠屋。
 目の前の机には、空のお皿が2つ。
 私と新人さんのお腹に、ケーキが入りました。
 たいへんおいしゅうございました。

「えっと、どれが良い?」

「えっとえっと・・・・チョコのやつ!!
 甘くておいしいの」

「すずか、あんた雷刃を甘やかしすぎ。
 いつも言ってるけど、もうちょっと厳しくしなさい」

「・・・・うん。
 頑張ってみる」

「ケーキケーキ、早く早く」

「ちょっと待っててね」

「いや、全然厳しくなってないじゃない」

 ・・・・アリサと紫さん、全然減ってないね。
 無糖紅茶。

「苦いなら砂糖入れれば良いのに」

「私とすずかは、無糖でも問題なく飲めるの。
 それに、あんた達みたいに急いだりしない。
 ゆっくり飲むから良いの」

「ふーん」

 私、紙パックの紅茶は好きだよ。
 特にアップルティー。
 でも、いちごオーレの魅力には勝てないけど。

「いっただきまーす」

 新人さんはチョコレートケーキ。

「まだまだだね」

「お待たせしました。
 えっと、本当に一人で大丈夫?」

「問題ありません」

「「・・・・えっ!?」」

 ケーキ1ホール。
 季節のフルーツ山盛りです。
 小さめサイズなので、一人で完食出来ます。

「ちょっと待ちなさい。
 んなことやると・・・・」

「ああーーーーーーーっ!!
 いーないーなー。
 僕も欲しい」

「・・・・あむ」

 うん、おいしい。
 肥料探しの時も来たけど・・・・庭石だったかな、探してたの。
 とりあえず、前回来たときもおいしかったからね。

「欲しい欲しい。
 僕も欲しい!!」

「・・・・あむ」

 紫さんにおねだりしなさい。

「すずかー。
 フェイトが僕にも食べさせてくれないよ」

「所詮この世は焼き肉定食。
 弱者はお肉を食べれません。
 でも、強者は野菜も食べましょう」

 トウモロコシはおいしいよ。
 軽くたれをぬって焼くと。

「ちょうだいっ!!」

「駄目。
 このケーキは私が食べる」

 ここに来る前、スクラッチで財布の中身を補充してきました。
 だから、私は沢山食べれるよ。

「むーーーっ!!
 がおーーーーーっ!!」

「うるさいな。
 テスタロッサ式魔法」

「お店の中で、ぶっそうな物持ち出すなっ!!」

 あう。
 電気ショックが封印された。

「だったら・・・・テスタロッサ式魔法。
 これが余のメラだ」

「はい。
 チャッカマンも没収」

 これが余のメラだも封印された。

「ううーーーっ。
 だって、このケーキ私のだよ。
 ちゃんと自分の自腹だし。
 新人さんは自分の分があるよ」

「だってだって、そっちのもおいしそうだもん!!
 僕も食べたい!!」

「ああ~~っ、もう。
 仕方がない、フェイトのケーキは諦めなさい。
 その代わり、私の払いでおかわりして良いから。
 それで我慢しなさい。
 一応言っておくけど、ホールケーキは駄目だからね」

 ・・・・私もおかわり良い?
 アリサのおごりで。

「じゃあ、同じのが欲しい!!」

「だからホールは選ぶなっ!!」

「嫌っ!!
 食べる食べる!!」

「あんだは~~~~~っ」

「ア、アリサちゃん。
 落ち着いて」

 アリサ、糖分足りてないんじゃないの。
 やっぱり無糖じゃなくて、加糖に変えた方が良いよ。
 お店の人から貰ってこようか?
 角砂糖一袋(1kg)。

「雷ちゃん。
 ホールケーキは我慢してね。
 ノエルに頼んで、用意して貰うから。
 お家に帰ってから食べよう」

「本当!?」

「うん、本当」

「わーーい、すずか大好きー」

 ・・・・私も行ったら、ケーキ貰えるかな。

「・・・・もう疲れた。
 好きなだけ甘やかしなさい」

「アリサ・・・・クリームなめる?」

「いらない」

 おいしいのに。




追伸
 喫茶翠屋からの帰り道、散歩中のはやてと遭遇。
 赤毛のヴィータって子と、プーギー君も一緒でした。
 プーギー君、久しぶりに見たけど、ブタからうさぎに進化したんだ。
 次はにゃんこ?
 はやてから聞いたけど、最近花子が良く出かけてるって。
 久しぶりに自分で家事が出来るようになったって喜んでた。




追伸2
 そう言えば、アリサが翠屋の店員さんといろいろ話してた。
 ついでに泥棒さんは、お家にもいないんだって。
 お見舞いに行けないじゃない!!
 って、アリサが叫んでた。
 泥棒さんと翠屋って、なにか関係があるの?
 まさか・・・・定期的にケーキを盗みに来てるから、情報が入手しやすいとか?
 意外と凄かったんだ、泥棒さん。
 でも、窃盗は犯罪だよ。
 これ常識。




追伸3
 家の近所のマンションに、管理局の仮設本部を作ったんだって。
 アルフが言ってた。
 今度遊びに行こうかな、母さんと一緒に。






[16181] その23
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/05/08 22:29
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 昨日花子が家に遊びに来て、最近疲れが取れにくいと言っていました。
 家事で疲れてるんだなって思い、背中を撫でてあげると、口から黒っぽい本を吐き出した。
 詳しく話を聞くと、この本が栄養をちょっとずつ吸収してるって・・・・リポビタンD半分と、間食で食べたリンカーコアを1/3くらい。
 間食用のリンカーコアって、スーパーに売ってるのかな?
 とりあえず、花子がもうこの本いらないって言ってたので、テスタロッサ式魔法の封印術(ガムテープ)でぐるぐる封印して、雑誌類に混ぜて放置します。
 紙類のごみ収集日、今度はいつかな?
 でも、この本って見たことがあるような気が・・・・特になかったです。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「今日は調理実習。
 おいしい物たくさん作るよ」

「僕もがんばるー!!」

「あんた達は、邪魔にならないように端でおとなしくしてなさい」

 だが断わる。

「アリサちゃん。
 調理実習は今日が初めてだから、いきなり不参加にしなくても。
 意外と料理は出来るかも知れないし・・・・普通に」

「それはない。
 この2人がいて、問題なく調理実習が終わるわけはない」

 ちょっと酷いねアリサ。
 新人さんと泥棒さんが可哀想だよ。

「にはは。
 何事もチャレンジだよ、アリサちゃん。
 アリサちゃんだって、最初は出来なかったんだし」

「うるさいの、ちょっとだけ良いこと言った」

 昨日から学校に復帰した泥棒さん。
 泥棒さんにしか出来ないお手伝いのため学校を休んでいたらしいが、とりあえず一時中断だって。
 どこかに盗みに入る計画でも立ててたのかな?

「だから、私なのは!!」

「なのは、落ち着きなさい。
 なに言っても無駄よ。
 とりあえず、材料はちゃんと持ってきたわね、すずか?」

「うん、ちゃんと持ってきたよ」

「ごめんね。
 私も準備を手伝えたら良かったんだけど」

「気にしないでなのはちゃん。
 一昨日まで休んでたんだから、しょうがないわ」

 材料は、アリサと紫さんが調達。
 私と新人さんは、特になし。

「僕もちゃんと用意してきたよ。
 おっぱいから借りてきた、れば剣。
 それとザッフィーのご飯」

 新人さんが取り出したのは、西洋剣とドックフード。

「私も準備してきたよ。
 500mlのペットボトルコーラ。
 黒糖かりんとう。
 うまい棒チョコ味、タコヤキ味。
 カップ焼きそばに、冷凍炒飯。
 それと割り箸」

 あと、はやてのお家から昨日のおでんの残りを持ってきたよ。
 味が染みてて、大根がおいしそうだよ。

「雷刃っ!!
 ドックフードは使わない。
 あと、危険物を持ち込むな!!
 フェイトは論外過ぎ。
 調理実習にインスタントや、調理済みを持ってくるなっ!!」

 はやての料理、おいしいのに。

「アリサちゃん、落ち着いて。
 材料は、私とアリサちゃんでそろえてるから大丈夫よ」

「そ、そうね。
 元から期待してなかったし、落ち着いて対処すれば問題ないわ」

「で、なに作るの?」

「うまい棒ふりかけ。
 チョコ味か、タコヤキ味。
 好きな方選んで潰せば完成」

 勇気があるなら、黒糖かりんとうを使っても可。

「適当なこと言うなぁぁぁぁぁっ!!」

「あのね雷ちゃん。
 今日は、ご飯とお味噌汁、ハンバーグにポテトサラダよ」

「僕、ハンバーグ大好き!!
 はやてが作るハンバーグは、凄くおいしいの」

「まあ良いわ。
 じゃあ、仕事の分担を決めましょう」

「はいはーい。
 僕ハンバーグ作る!!
 大っきいのを作る!!」

「じゃあ、私もハンバーグで」

「・・・・すずかが一緒なら大丈夫でしょう。
 雷刃とすずかがハンバーグね。
 まあ、ハンバーグが一番時間かかると思うから、自分担当が終わったらハンバーグ作りに参加すると良いわ」

「えっと、私お味噌汁で良いかな?
 お母さんのお手伝いで、作ったことあるから、みんなにも食べて貰いたいし」

 お味噌汁って飲む・・・・食べるでも良いか。

「なのははお味噌汁ね。
 で、ポテトサラダは私が担当する」

 新人さんと紫さんペアはハンバーグ。
 泥棒さんはお味噌汁。
 アリサがポテトサラダ。
 残りは・・・・。

「やっぱり、うまい棒ふりかけ担当?」

「違うっ!!
 ご飯を炊きなさい。
 ちゃんと教科書読んで、その通りにするのよ」

 ・・・・えっと、私普通に自炊してたよ。
 母さんと一緒に、こっちへ引っ越して来る前とか。
 たぶん、この中で一番料理上手なんじゃないの。

「分かった、ご飯の準備をするよ」

 おこげとかあった方がおいしいよね?

「じゃあ、行ってくる」

「ちょっ、あんたなにを言ってんの!?」

 先生に断りを入れて、私は家庭科室から飛び出した。
 ちゃんと玄米を持って出たよ。




 宅配魔法で、母さんが作ったどこでもかまどセット、はやてのお家の土鍋をGET。
 どこでもかまどセットは、魔力を注入すると自動的にかまどを作ってくれる。
 ちなみに材料は赤レンガ。

「あっという間に、かまど完成」

 玄米洗うよ。

「玄米玄米 お水をぶっかけ
 ごしごしごしごし 洗え洗え
 洗うと言っても 洗剤は使わない
 よい子のみんなは間違えないようにね♪」

 お米準備OK。

「お次はかまどに火をつけろ
 ファイアー ファイアー 燃えろ燃えろ 熱くなれ♪
 燃料代わりのカイザーフェニックス
 薪なんて い・ら・な・い・ZE♪」

 まあ、いまだにレベル不足でひよこなんだけど。
 かまどの中に入れる大きさ的には、ひよこが丁度良いよ。

「かまどに土鍋をセット パイルダーオン♪
 最初は強火でがんばれひよこ」

 沸騰するまでしばし間奏入ります。

「土鍋が沸騰 ゆげ発生
 もくもくもくもく 大量だ
 お次は弱火で 炊き出し開始
 ひよこひよこ 休憩だ」

 もう一度間奏。
 今度はさっきより長いよ。

「最後の仕上げだ 大火力
 全ての力を解き放て ひよこ
 これで最後だ だ・い・ば・く・は・つ♪」

 たーまやー。
 上空に打ち上がった土鍋、私は鍋つかみを装着。
 これで熱くないよ。

「ナイスキャッチ」

 もう一度かまどに戻して、蒸らし開始。
 蒸らしが終わるのを待って完成。

「待ち時間暇だし、新人さん用にうまい棒ふりかけ作っとこう」

 チョコ味で良いよね?




追伸
 おこげ付きの土鍋ごはん、とってもおいしかった。
 ハンバーグは、ちょっと黒っぽい焦げがあったけど、特に味に問題はなかった。
 ただ、新人さんのハンバーグだけ、形がイナズマ。
 泥棒さんのお味噌汁と、アリサのポテトサラダは、可もなく不可もなし。
 あと、アリサが力尽きてたけど、なんで?




追伸2
 紙類のごみ収集日は、昨日だったっぽい。
 あと一日早く、花子が遊びに来てくれたら捨てれたのに。
 でも、2回ほど雑誌類を出し忘れているのは、内緒だよ。




追伸3
 封印術(ガムテープ)を施した本だけど、母さんが更に封印術(ラッピングテープ)を重ね掛けしてた。
 母さん曰く、ちょっと暇だったのよ・・・・との事。
 見た目がファンシーで可愛くなった本。
 打撃武器として使えそうだから、前言撤回してポシェットに入れとこうかな?
 カドが強そうだし。






[16181] その24
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/05/08 22:29
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 暇だったので新人さんと2人で、喫茶翠屋にケーキ全種類を食べに行きました。
 私はスクラッチでお財布の中を補給、新人さんははやてと紫さんにお小遣いを貰って来たそうです。
 お互い1歩も譲らず、無事に全種類を完食出来ました。
 ケーキ作ってる桃子さんと仲良くなって、娘と仲良くしてねって言ってたけど・・・・娘って誰?
 私は知らないし、新人さんも知らない。
 まだ見ぬ桃子さんの娘さん、仲良くなったらケーキ食べ放題にならないかな?
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「なっ!?
 てめぇ、プーギー君を返しやがれ!!」

「ああーーーっ!?
 プーギー君がいなくなると温泉に入れなくなるよ」

 新しいぬいぐるみをゲットしたので、プーギー君の中身を移そうとしたら怒られた。
 ってか、微妙に縫い直した後があるね、このうさぎさん。
 殺陣の練習でもして、斬られたのかな?

「えっと、びー太だっけ?」

「ヴィータだ!!」

『フェイト嬢。
 ヴィータ嬢の名前を間違えるのは良くない』

 ・・・・凄く久しぶりに声を聞いたね。
 中身バルディッシュ。

「びー?」

『ヴィー』

「Wii?」

『ヴィー』

「うぇい?」

『ヴィー』

「た」

『タ』

 ・・・・うん、理解した。

「ベジータ」

「ええっ!?
 ヴィータってサイヤ人だったの?」

「違う。
 あたしは、戦闘民族の王子じゃない!!
 雷刃もなに言ってやがる」

『はい、もう一度』

「ヴィータ?」

「ちげぇぇぇぇうぇぃぃつ!?」

 違った?

「いや、今のであってる」

 あってた。
 ばんざーい。

「プーギー君の友達だから、ちゃんと名前で呼ばないと駄目だよね」

「そうだよ。
 ちゃんと名前で呼ばないと駄目だって、すずかも言ってた」

 紫さんか、凄くスペック高いよね。
 体育の時とか、手元に新人さんいないと勝てないし。
 テスタロッサ式魔法をおおっぴらに使えたら良いんだけどな。
 魔法が認識されてない世界で、魔法を知らない人達が大勢いる所では使っちゃ駄目って教えられてる。
 逆に言えば、大勢いなければOK。

「よし、紫さんに勝負を挑みに行こう」

 タイマンなら、魔法使っても大丈夫。

「すずかの所?
 僕も行く」

「お前は、一体なにしに来たんだよ」

 何しにって・・・・プーギー君の新しい体を届けに。
 あっ。
 そう言えば、お部屋に置きっぱなしだったね。

「えっと、私のお部屋に繋げて・・・・」

 宅配魔法で、私のお部屋の机の上に繋げて、荷物を取る。

「ふぃっしゅ。
 プーギー君、新しい体だよ」

 うさぎの口に手を突っ込み、バルディッシュをOUTさせる。
 お次は新しいぬいぐるみに、バルディッシュをINする。

「動くリラックマ完成」

「う、うさぎが。
 ・・・・でも、またうさぎに戻れるよな?」

『着脱可能ですが、なにか?』

 整備員も言ってましたよ、足なんて飾りです。
 バルディッシュをOUTしてINすれば、外見は関係無いと思います。

「って言うか、元の豚さんのプーギー君はどこ行ったの?」

『はやて嬢のお部屋に安置してる。
 次回使うときに、良いにおいが付いていることを願って』

 におい?
 ファブるの?
 ファブリーズでしゅっしゅと。

「でも、ファブったらにおい取れるね」

『ファブってはないけど、天気の良い日には天日干ししてる。
 そして夜は、ボディチェンジして一緒の布団で睡眠。
 地道な努力が実ってます』

 ぽかぽかだね。
 あと、プーギー君が言ってること、良くわかりません。

「ねーねー、すずかのお家に行っておやつ食べようよ」

「お前、ちょっとは遠慮しろよ。
 最近、そのすずかって奴の入り浸り・・・・最近じゃないか。
 ずっと入り浸ってるけど、迷惑じゃないのか?
 あと、あんまりはやてに心配かけるなよ」

 私の主観だと、別に迷惑じゃないっぽい。
 ただ、アリサが叫び疲れてるのが印象に残ってる。
 大変だね。

「大丈夫。
 ちゃんとお泊まりするときは、おっぱいかザッフィー、またははやてに伝言してるから。
 それか花子にメモ渡してる」

「あたしには1回も言ったことないよな。
 あと、シャマル」

「だって、ヴィータは良く出かけてるから、伝言頼めないし。
 シャマルは・・・・駄目って言うんだもん」

「シャマルも寂しいんじゃねえか。
 最近、お前はシャマルに甘えてねーしな」

 ところで、出発しないの?
 青犬ザッフィーは知ってるけど、おっぱいさんとシャマルさんって言う人は・・・・すれ違いで会ったことないね。
 ヴィータも今日が初めて会うし。
 なかなか微妙なエンカウント率だよね。
 はやてのお家には、それなりに襲撃してるのに。

「私、先に行くから」

 新人さんは、私がおやつを食べ終わった後に到着すると良いよ。
 自動的におかわりが出てくる意味で。




「闇の書?」

「うん、闇の書。
 僕は闇の書、その一部から生まれたんだ。
 剥げた表紙や、その他いろいろ」

「書って事は、書籍?」

 本屋さんで注文すれば、買えるのかな?

「本だね。
 今は花子が食べちゃってるから、胃袋から取り出さないと使えないけど。
 闇の書は凄いんだぞ。
 いろんな願い事を叶えてくれるし。
 世界征服とか世界破壊とか・・・・凄い力とか」

「へー」

 ドラゴンボールみたいな本を食べちゃったんだ、花子。

「雷ちゃん、それって魔法の本って事?」

「そうだよ」

 紫さん、既に魔法をご存知のようです。
 新事実、実は新人さん・・・・本当は人形サイズだったようです。
 ちょっとビックリ。

「・・・・本・・・・花子が食べた・・・・花子が吐き出した・・・・紙類のごみの日は来週」

 封印した本のことかな?

「新人さん新人さん。
 願い事が叶うドラゴンボールっぽい本って、これ?」

 ポシェットから、打撃用武器として使おうと思っていた、封印された本を取り出す。

「・・・・闇の書は、こんなファンシーじゃないよ」

 母さんの封印術(ラッピングテープ)が効いてるからね。

「この本、花子が吐き出した本だよ。
 それを私と母さんで2重に封印したの。
 この封印を解けば・・・・そのドラゴンボールっぽい本に戻ると思うよ」

 多分。

「よーし、なら僕が封印を破ってやる!!
 この偽・れば剣と、偽・げぼはんまーに破れないものはない!!」

 おもちゃの剣とピコピコハンマーで、私と母さんの封印が破れるはずがない。

「んー、無理だと思うよ。
 新人さんじゃ」

「べーだ、破れるもんね」

「よく分からないけど、頑張ってね雷ちゃん」

「うん、僕頑張るよ」

 地面に本を置いて、剣とハンマーで叩くけど・・・・全く持って封印を破れる気配がない。
 新人さんにはよわっちいから駄目駄目だよ。

「うわーーーん。
 偽・れば剣が壊れたよ、すずか」

 おもちゃの剣が、変な方向に曲がってる。
 力の入れすぎだね。

「雷ちゃん、大丈夫。
 あとで、新しいのを買いに行こうね。
 それと、ハサミ持ってくるから、それでテープを切れば良いと思うよ」

「わーい。
 すずか大好きー」

 むむむ、凄くスペックの高い紫さんなら、もしかして本当に・・・・私と母さんの封印を破れる?

「じゃあ、お腹一杯おやつを食べたから、私帰るね」

 紫さんとのタイマンは、今度で良いか。
 今お腹一杯で気分良いし。

「明日も来るね。
 その時に封印が破れてたら、ドラゴンボールみたいな本の使い方教えて」

「ちゃんと明日までに封印は壊すよ・・・・すずかが」

 新人さん、自力は諦めたんだ。
 その方が利口だよ。
 明日、封印が破れてたら良いな・・・・自分で破るのメンドイし。






[16181] その25
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/05/22 10:10
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 テスタロッサ式魔法の封印術、その破り方を母さんに聞いてみました。
 私の予想は、
 案1、魔王を倒すと封印が解ける。
 案2、教会にて金貨で代金を支払うとお払いしてくれる。
 案3、小宇宙を燃やして必殺技炸裂、ただし2回目は効かない。
 母さんがぶっちゃげた、驚きの真実・・・・ハサミで切るのが一番簡単ね。
 って事らしいので、紫さん正解。
 やっぱり紫さんは、ただ者では無いらしい。
 母さんのイメージカラーと同じだしね・・・・愛称が。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




 紫さんのお家に行くと、知らない人がいた。
 新人さんの面影がある・・・・おっぱいが大きくて馬鹿そうな大人が1人。

「馬鹿って言うな!!
 馬鹿って言った人が馬鹿なんだぞ!!」

 ふむ、知らない間に口に出してたらしい。

「で、紫さん。
 新人さんに似てる、この人誰。
 紫さんの知り合い?」

「へっへーんだ。
 僕は、雷刃。
 雷刃の襲撃者だ!!」

「えっとね、大きくなったけど雷ちゃんなの」

「一晩寝たら成長したの?」

 テレビショッピングの商品もビックリ!?
 一晩寝たら成長しました。

「すずかが闇の書の封印を解いてくれたから、書の力を使ったんだ!!
 闇の書は、ページを消費すれば大魔法も使えるんだからな。
 だから、大人になるくらい簡単なことなんだ!!」

「えっとね、フェイトちゃんを驚かせたくて、大人の姿になってるの」

 ふーん。
 妖精サイズから人間サイズに巨大化してるし、それをもうちょっと大きくするだけで良いんじゃないの?
 おっぱいは小さいままだと思うけど。

「ところで、封印はどうやって破ったの?」

「すずかがハサミでバッサリ切った。
 凄いでしょ」

「母さんも、ハサミで切るって言ってた。
 流石紫さん」

 必殺の先手必勝不意打ちご免、紫さんに使うべきか。

「あの・・・・2人とも?
 ガムテープと、ラッピングテープで巻いてあっただけだから、普通に考えればハサミで切ることを思いつくんじゃないの?」

「全然」

「全く」

 だよねー。

「じゃあ、私も使ってみる。
 使い方は?」

「ページ破いて、願い事を叫べばなんとかなったよ。
 最初は使い方を忘れていて困ったけど、ページ"消費"で発動って事だけは覚えてた。
 それで使えたから問題ないよね」

 意外と簡単だね。
 "消費"か・・・・ページなくなったらどうするんだろ?

「やっぱり、何度聞いても使い方がおかしいと思うのは私の気のせい?」

「変な紫さん」

 とりあえず、適当に3ページくらい破って。

「大人になれ。
 えいやー」

 よく分からない力が私の中に入り込んで・・・・1リットルの牛乳を飲んだ気持ちになった。

「けっぷ。
 たぶん低脂肪」

「僕は乳酸菌っぽい味だったよ」

 普段より視線の位置が、だいぶ高くなった気がする。
 下を見ると、大きな新人さんと同じくらいに大きくなったおっぱいが・・・・邪魔だね、これ。
 あと、乳酸菌は味とは言わないと思う。

「やっぱり、大きくなってもフェイトは僕とそっくりだ」

 色は違うけど。
 あと、私が新人さんに似てるんじゃなくて、新人さんが私に似てるんだよ。
 そっくりなのはそっち。

「良かった。
 母さんみたいに紫一色じゃなくて」

 姿見で自分の格好を見ると、服の上下共に黒一色で統一されていた。
 母さんは紫一色、私は黒一色、新人さんは青と黒の2色構成。

「じゃあ、今日はこの本で遊ぼう」

「おーー」




「そうそう、紫の口紅塗って、胸元開けた服着て」

 ちなみに、アルフとリニスも胸元を開けた服を着てた。
 私も成長したら、胸元を開けた服を着なければいけないのかな?

「で、ちょっと髪の毛を巻いて形を整える。
 これで完成。
 在りし日の母さんin大きい新人さん」

 色と若さが違うだけで、結構にてる。
 娘の私が言うんだから・・・・紫一色って目に痛いね。

「おおっ、これがフェイトのお母さん?
 1度会ったことあるよ。
 出会い頭に、紙パックの緑茶をぶつけられた」

 避ければいいのに。
 またはキャッチ。
 母さん、私に緑茶を渡したかったんだと思う。

「人違いって言われて、緑茶貰ったよ。
 お腹一杯だったから、お家に帰ってザッフィーにあげたけど」

「ふーん。
 私と間違えたんだろうね。
 あと、そこは避けたりキャッチしたりしようよ」

「今度はそうする」

「それで納得するんだ」

 だって、当たった新人さんが鈍かっただけ。
 私なら避けるよ。
 そして投げ返す。
 昔の偉い人は言った、右手で投げられたら左手で投げ返せ・・・・ただし右利きなら右で投げ返してOK。

「よし、着せ替えは終了。
 本格的に遊ぶよ」

 私と新人さんは、びりびりと本のページを破って、お互いに5ページ確保した。
 ちなみに新人さんの着替えは、特に意味は無い。
 私とそっくりだし、母さんの真似したら似てるのかなって思ってやってみただけ。

「僕から行くよ。
 飛び出せ、リザードン、カメックス、フシギバナ!!」

 投げられた3ページ分の紙切れから、3体のポケモンが現れた。
 ポケモンでお馴染みの3体。
 ソーナンスは呼ばないの?

「そしてお次はこれだ!!
 集いし願いが新たに輝く星となる。
 光差す道となれ!!
 シンクロ召喚!!
 飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!!」

 カンペ読みながら、モンスターを召喚。

「これが最後。
 王者の鼓動、今ここに列を成す!!
 天地鳴動の力を見るがいい!!
 シンクロ召喚!!
 我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

 カンペ(2枚目)読みながら、2体目のモンスターを召喚。

「ふははー、どうだ!!
 この編成に勝てるものなら勝ってみろ。
 強いぞ凄いぞかっこいー」

「雷ちゃん。
 どうせなら、全てシンクロモンスターで統一すればいいのに。
 モンスター召喚とか言うと、ポケモンが思いつくんだね」

 ポケモンは、召喚とは言わないと思う。

「じゃあ、次は私の番ね」

 5ページ全てを投げる。

「ばくだんいわA。
 ばくだんいわB。
 ばくだんいわC。
 ばくだんいわD。
 ばくだんいわE」

 出現する5体のばくだんいわ。
 おや?
 ばくだんいわたちのようすが・・・・!?

「キングばくだんいわ進化成功」

「なにっ!?
 新モンスターなの?」

「・・・・ただ1ヶ所に固まってるだけだよね?」

 組み体操をしてる、ともとれる。

「大丈夫、スライムも沢山いたらキングスライムになれるから。
 ばくだんいわも、キングばくだんいわに進化すると思う。
 そして私の先攻」

 遊戯王ルール。
 言ったもん勝ち。

「一斉メガンテ」

「えっ?」

 キングばくだんいわが崩れて、3体のポケモンと2体のシンクロモンスター、そして新人さんを取り囲む。

「「「「「メ・・ガ・・・・ン・テ」」」」」

 大爆発。
 キングばくだんいわの破片が飛んできても大丈夫なように・・・・即座に、私は紫さんの後ろに隠れたけど。
 紫さんのスペックなら、破片全て防ぐ事出来るよね?
 回し受けで。

「なんでーー!?」

 ぶい。
 完全勝利。




追伸
 沢山ページ使って遊んだけど、紙飛行機で遊んだのが一番楽しかった。
 飛行距離が長いし、右とか左とか叫べば方向転換もしてくれる。
 ドラゴンボールっぽい本、次元世界の通販で売ってないか、深夜のテレビショッピングで探してみよう。
 とりあえず、地球のテレビショッピングでは売ってなかった。
 ボブとかの、あきらかに写真の人物が違っている筋肉ムキムキのトレーニング機器しかなかったと思う。






[16181] その26
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/06/03 07:57
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 ドラゴンボールっぽい本改め、闇の書。
 とても楽しい遊び道具です。
 でも、残りのページ数が少しだから・・・・新しい本が欲しい今日この頃。
 通販は無理だったけど、管理局の無限図書館には置いてないかな。
 無限って名前ついてるから、閉架書庫に在庫があったりしない?
 今度、船長さんに貸し出し状況を聞いてみよう。
 図書カードとか作れば、借りれるよね。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「とぉぉぉぉぉうっ!!」

「ジャンプ」

 私と新人さん。
 共に勢いを付けて、大ジャンプ。

「ていっ」

「へうっ!?」

 そして、空中で新人さんを叩き落とし。

「ふぎゃっ!!」

 その上に着地。
 10点満点。

「女の合体、それは気合。
 そして宙を舞う美しさだって、カミナの兄貴が言ってた」

「「見た目そっくり、色違いな似非姉妹合体!!
  グレンラガン!!」」

 グレンラガンごっこ。
 意外と楽しい。

「むーーーっ!!
 フェイトばっかりラガンポジションはずるい。
 僕も上がやってみたい」

 ラガンだけど、台詞はカミナの兄貴。
 言ったもん勝ち。

「駄目。
 勝負の世界は非情で、弱っちい新人さんが悪なの」

「僕もやりたい!!
 やりたいの!!」

 ・・・・じゃあ、しかたがない。
 私は大人だから、少しだけ弱っちい新人さんの意見を聞いてあげよう。

「合体無しで、台詞だけならOK」

 新人さんみたいに頑丈じゃないから、踏まれたら普通に痛い。

「むー、じゃあ合体無しで」

 新人さんが闇の書を開いて、1ページ分の紙を、ぎゅむっと掴む。

「コアドリル、スピンオン!!」

 手首を捻ると、ビリッという音がした。
 ページが中途半端に破れてるな・・・・後で綺麗に根本から切っとこう。
 定規使って。

「因果も定めも突破して!!」

「命の叫びが銀河に響く!!」

「「怒涛合体!!
  アークグレンラガン!!」」

「僕を」

「私達を誰だと思っているの!!」

「しゃきぃぃーーんっ」

 ビデオ借りてみたけど、劇場で見たかったな螺厳篇。
 天元突破○○って言うロボが沢山出たけど、即壊れたね。
 あと、アニメ版で死んでたキャラが生き残ってなかった?
 アニメ版、あんまり覚えてないけど・・・・結構死んだはず。




「あのねあのね。
 無限図書館の本は、インターネット予約出来ますか?」

 管理外世界から。

「・・・・フェイト・テスタロッサ。
 いきなりなんだ?
 あと、隣の色違いは誰だ?」

「ふんだっ。
 僕は雷刃。
 雷刃の襲撃者だ!!」

 大人になると大っきいけど、今は無い胸をはってる。

「えっとねトゲトゲさん。
 闇の書って本の新品が欲しいの」

「・・・・闇の書だと!?」

「うん。
 手元にある闇の書は、もうページ無いし」

 ポシェットから、ページ無しのカバーだけになった本を見せる。
 でも、実は数ページ分をポシェットに隠してる。
 出来る女は、伏せカードを多く配置しているんだよ。

「まてっ!!
 闇の書は、とても危険なロストロギアなんだ。
 何故君が持っている?
 あと、ラッピングテープを巻いてあるのはなぜだ」

「最近の、凄い遊び道具だから。
 それと、テスタロッサ式魔法の封印術の後」

 ページ破って使えば、大魔法もばっちぐー。
 凄い本だね。
 おかげで、闇の書はカバーだけになっちゃった。

「・・・・とりあえず、管理局で預からせてもらう」

「いーーーだっ。
 人の物を奪うのは、山賊だ!!」

 泥棒か強盗じゃないの?
 あと、ここ山じゃないし。

「トゲトゲさん。
 この本、もうページ残ってないし、無限図書館で新しい闇の書を借りてきて下さい」

 トゲトゲさんなら、図書カード持ってそうだし。

「管理局にあるのは、無限書庫だ。
 あと、闇の書は置いてない」

「ええーーーっ!!
 じゃあ、渡すの嫌だ。
 どうしても欲しいなら・・・・僕を倒すことだ!!」

「・・・・ていっ!!」

「はうっ!?」

 既に中身無いけど、本のカドは強力だ。

「あげるから、今度桃子さんのお店で食べ放題」

 食べ放題=全メニュー制覇。
 だって、ページのない闇の書は、ただの荷物だし。
 荷物より、食べ放題の方が良いよね。

「分かった。
 今度連れて行こう。
 そこで倒れている、雷刃の襲撃者?
 その子も一緒に」

 新人さんは、トゲトゲさんがゴチしなくても、紫さんがお金出すから気にしないで良いと思う。
 まあ、私のお金が減るって事じゃないから、どっちでもいいけど。

「ところで、以前見たことがあるイギリス紳士さんだけど・・・・虚弱体質なの?
 そこで血を吐いてるけど」

 前回見たときも、お腹押さえて倒れてたし。
 血は吐いてなかったけど・・・・体質悪化?

「てっ提督!?」

 猫耳のお姉さん達から、お父さんって呼ばれてるけど、娘さん?
 奥さんは猫耳付きの亜人で、異種族婚?
 ほえー、虚弱体質なのに凄いんだね。

「えーと、救急車は119だっけ?」

「いや、それよりもアースラへ転送だ。
 報酬の件は了解した、後日連れて行く日を決めよう。
 すまないが、今日は帰って貰えるか」

「うん、おっけー」

 踏み倒したら、母さんに雷落とし(本物)を実行して貰う。
 しかも自然災害版。

「アリア、ロッテ。
 アースラへ急ぐぞ!!」

 どたばたと大変そうだね、虚弱体質の人がいると。

「寝てる新人さん運ぶのメンドイから、宅配魔法で紫さんのお家に落としとこう」

 ていっ。




追伸
 武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬって、昔の戦国大名が言ってた。
 漫画読んで、藤堂さんって人を調べたら、上の名言が出てきた。
 ちなみに藤堂さんは、奇跡の藤堂ではないよ。
 んで、はやての所のおっぱいさんとかって、自称騎士だよね。
 騎士は、主変えしないのかな?
 武士を上回って8回くらい。






[16181] その27(A's終わったの、なの)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:dd383052
Date: 2010/06/30 07:41
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、9歳です。
 闇の書・・・・はやてのお家のおっぱいさん達の大切な物だったようです。
 数ページ分は隠し持っていたけど、ちょっと不足しているページがあったようです。
 なぜなら、大型犬のザッフィーが小型犬にクラスチェンジ。
 ちょっとだけ悪いかなって思ったので、新人さんを気持ち分かばいながら闇の書のページをおっぱいさんに進呈。
 おっぱいさん達、自称騎士団は力尽きました。
 ああ、しんでしまうとはなさけない。
 悪いのは全て新人さんです。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「って事だから、闇の書がページだけになっても問題ないか調べて欲しいんだって」

 本当に死んじゃったりしないか。
 あと、ザッフィーの大型犬化。
 子犬だと、一緒に寝るときに間違って下敷きにしそうで・・・・あと噛むんだって、新人さんが。
 使い魔は、食べ物じゃないのにね。

「・・・・メンドイわ」

 だよねー。
 私もメンドイと思う。

「お願いだよ、おばさん!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ!?」

 あっ。

「おっぱい達を助けてよ。
 はやてが、家族がいなくなるのは嫌だって言ってたし。
 あと、シャマルが消えたらお菓子くれる人が減っちゃうよ。
 おばさんっ!!」

 うん。
 新人さん、ばいばい。
 ちょっと力入れすぎ。
 確かに母さんは、年齢的におばさんだけどね。
 まだ見ぬ高校生の息子さんが存在する桃子さんより、確実に年上だと思う。
 叫んで良いこと、叫んじゃ駄目なことが存在するのを理解した方が良いと思う。
 雷落とされるよ、本物の。

「じゃあ、良い考えがあるわ。
 私と戦って勝てば、話を聞いてあげても良いかなって・・・・宝くじが外れる確率くらい考えてみるわ」

 それって、話聞く気ないね。
 だって、宝くじって当たる物でしょ。

「いいよー。
 僕は、強くて凄くてかっこいいから問題なーーーし!!」

「あなただけだと、絶対に力不足だから、闇の書の騎士達も連れてきなさい。
 まとめて相手になってあげるわ。
 最近ちょっとだけ運動不足かなって思ってたし。
 あと、少しだけストレスが溜まってたから」

 家でごろごろと韓流の見過ぎ。
 私みたいに、お外に遊びに行かないと。
 あと、マフラーさんって面白いの?
 よーもにー?

「うん。
 じゃあお家に帰っておっぱい達連れてくる」

「ああ、そうそう。
 1度帰るついでに、このビデオ返してくるのと、続きを借りてきなさい。
 ビデオ屋の会員カードを渡すから。
 それとコンビニで紙パックのリンゴジュースも。
 500mlの奴ね」

「私アイス。
 カップに入ったバニラ味ね。
 あとお菓子も。
 お金は、昨日買ったスクラッチ。
 まだ削ってないから、持って行って換金して買ってね。
 おやつ代は、当たってるはずだから」

 アイスが溶けないように急いでねー。




 そして始まろうとしていた、母さん v.s. 新人さん+おっぱいさん達。
 しかし、開始直前にトラップ発動。
 虚数空間とか言う穴に、新人さん+おっぱいさん達+私が落ち・・・・今に至る。
 ついでに言うと、現在地は時の庭園です。

「もう、私は関係無いのにね。
 浮き輪を持ってたから、溺れないで済んだけど。
 新人さん達、あっぷあっぷして溺れそうだよ」

 特におっぱいさん達、鎧着てるし泳ぎにくそうだ。
 鎧着て無くても、服着たまま泳ぐのは至難の業だって・・・・何かの番組で言ってたような、言ってなかったような気がしないでもない。
 あと、虚数空間ってプールで遊んでる感覚と似てるね。
 プールと違って濡れないから、遊んだ後にシャワー浴びなくても良いのかもしれない。

「あらあら、大変ね。
 ちゃんと足元に注意しないと。
 とある世界の神様も言ってたでしょ。
 足元がお留守ですよ、って」

「むーーーっ!!
 卑怯だぞ!!
 まだ、開始前だったじゃないか!!」

「何言ってるの?
 私は、まだ攻撃してないわよ。
 あなた達が勝手に落ちたんでしょ」

 うん、母さんの言ってることに間違いは無いと思う。
 ってか、母さんの立っている場所以外、全てがトラップゾーンなのはビックリ。
 あと、私は関係無いはず。

「・・・・そっかー。
 おばさんは、開始前には攻撃してないもんね」

「そうよ。
 今から、沢山雷を落としてあげるわ。
 大丈夫、人間って意外と死なないのよ。
 胃に穴が空いても生きてるし」

「おおー。
 それって虚って言う奴?
 漫画で見たよ」

 この前見た、血を吐いてた虚弱体質のイギリス紳士さんも、穴が空いてるっぽいけど。

「とりあえず、母さんが雷落とし(本物)を炸裂するまえに、新人さん+おっぱいさん達は溺れました。
 でも、ちゅうちょすることなく4回ほど雷を落として、床を元通りに直し、宅配魔法で新人さん+おっぱいさん達を呼び戻し、おまけに雷を2回ほど落とす。
 ストレスが発散出来たのか、新人さんが借りてきたビデオを片手に出て行きました。
 私は浮き輪装備だったので、溺れてませんし、机の下に隠れたので雷も大丈夫でした。
 まる」

 新人さんはともかく、おっぱいさん達も弱っちいね。
 溺れるし、雷も防いでないし・・・・あと、速攻で負けてるから。
 自称騎士は、所詮自称なのか。
 それとも、主替えをしてないから騎士とは呼べないのかな?

「メンドイし、このまま起こさなくて、はやてのお家に宅配魔法で届けよう。
 手紙を書いて、新人さんのおでこに貼ってれば問題ないよね」

 新人さんが、母さんにババアとか叫んだので、おっぱいさん達を巻き込んで、溺れて落雷が直撃しました。
 あと、バニラ味のアイスを頼んだのに、チョコ味のアイスを買ってきた。
 ちゃんと、おつかいくらい出来るように教育した方が良いと思う。

「よし、準備OK。
 新人さん、ばいばい」

 目標は、ザッフィーの真上で問題ないよね。
 ザッフィーは室内犬だし、お家の中に届くでしょう。

「って事で、ゴーゴー」




追伸
 私知らなかったけど、花子が鉢植えから庭先に移動してた。
 そろそろ大きく成長したいから、鉢植えは厳しいんだって。
 とりあえず、大地の支配権を握るまで返事出来ないから、しばらくお別れだって・・・・って、はやてから伝言聞いた。
 ちなみに花子が植わってる庭先は、はやてのお家の庭先だけど。
 私は悲しくて泣きそうになったけど、はやてとアリサは頭悪そうな表情を浮かべてた。
 別れって悲しいね。
 花子からクリスマスプレゼント貰おうと思ってたのに・・・・残念だ。




追伸2
 はやての足、理由は分からないけど、回復した。
 そして、現在リハビリを頑張ってるって、はやての車椅子で遊んでる新人さんが言ってた。
 私も車椅子に乗ってみたいから、ちょっとだけ借りるね。
 んで、峠を攻略出来たら返すから。
 あと、おっぱいさん達だけど・・・・弱っちいから修行とかした方が良いんじゃないの。
 自称騎士らしいからさ。




追伸3
 新事実発覚!?
 桃子さんの娘さんは、泥棒さんでした。
 不思議に思ったので桃子さんに1つ質問してみました。
 娘さんが生まれる前に、盗みってやってましたか、って。

「いろんなお店の味を盗むのには苦労したわ」

 って事らしいので、泥棒さんは桃子さんの娘さんであってたみたい。
 あと、泥棒さんは泥棒さんで間違ってなかったみたい。
 流石私だね。






[16181] その28(仮面ライダー龍騎篇かも)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:2ca28b0f
Date: 2011/02/24 08:11
 お久しぶりです。
 フェイト・テスタロッサ、先週小学校を無事に卒業しました。
 泥棒さんは休みが多かったけど、出席日数とか大丈夫だったのでしょうか。
 やっぱり、泥棒家業が忙しかったのかな?
 あと卒業祝いとして、母さん謹製のカードデッキ(デバイス)をGET、新人さんに自慢しました。
 ちゃんと契約モンスターとの契約も完了済み、鏡要らずで仮面ライダーに変身出来る優れもの。
 その代わり、ミラーワールドに行けないのが残念です。
 契約モンスターは、ドラグレッダー(偽竜)。
 第6管理世界へ観光旅行に行ったついでに、ドラゴンの産地?まで出向いて、一番でかいのを凹って話し合いで契約させたって、母さんが言ってた。
 本名は、なんとかテールとか言う尻尾さん。
 でも、ドラグレッターなのに・・・・西洋竜なのがちょっと不満です。
 母さんも、残念だけど返品は不可よ、って言ってた。
 尻尾さんの種族、東洋龍に変わらないかな。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。




 仮面ライダーによるバトルロワイヤル。
 ぶっちゃげ、ライダーでやる意味なくない?
 それで、最後の1人になるまで戦わなくてはならない、神崎ルール。
 まあ私の場合、最後の1人になっても、特に商品は出ないけどね。

「ああ、ちょっとだけ気持ち大切な事を忘れてた。
 仮面ライダーは、最初っから私1人だよ」

 最後も何も、最初っから最後の1人だし。

「むーーーっ!!
 卑怯だよフェイト!!
 僕もカードデッキ欲しい」

「行くよ。
 尻尾さん」

 ストライクベント【あつでのぐんて】を装備。
 足を肩幅に広げ、腰を落とす。
 拳を握り、大きく弓なりに引く。

「尻尾さんファイアー」

「ちょっ!?
 その昇竜突破は、威力がでかすぎだよ」

 ちょこまか動き回る新人さん。
 なかなか当たらないね。
 尻尾さん、もうちょっと良く狙おうよ。

「尻尾さん、真面目にやってくれないと。
 艦長さん謹製の毒物を、また飲ませるよ」

 多分凶悪犯とかの尋問に使ってると思う、緑色の毒物。
 材料とか成分とか、致死量とか不明。
 ザラメとか上白糖、氷砂糖とか黒砂糖などをキロ単位でお土産に持って行くと、この毒物が貰える。
 トゲトゲさんの顔が凄く歪んでいた事からも・・・・果てしない威力を物語っていると思う。
 実際、尻尾さんも倒せる威力だしね。

「わっ!!
 わわっ!?
 ちょっとフェイト、凄く危ないよ!!
 いくら僕が、凄くて強くてかっこよくても・・・・武器が無いとドラグレッターには勝てないよ。
 だから僕もカードデッキが欲しいよ」

 正直な話、新人さんのおもちゃの剣があっても、倒せないと思う。
 てか、新人さん弱いんだし、さっさとやられてよ。
 本番は、紫さんなんだからね。

「尻尾さんが使えないから、私が直接戦うよ」

 カードを1枚取りだしセット。
 ソードベント【ひのきのぼう】。
 ついでに宅配魔法で、緑の毒物を尻尾さんの胃に射出。

「ちゃんと風魔の小次郎を読んで予習したから、ひのきのぼうの扱いは完璧だよ。
 あと、尻尾さんうるさい」

 侍だったら真剣使わないといけないけど、忍なら木刀でOK。
 人体貫通出来る木刀って、なにげに凄くない?
 あと、ソードベントが真剣じゃ無い理由は、銃刀法違反で警察に捕まりたくないから。
 たしか刃渡り15センチ以上を持ち歩いたら、犯罪だっけ?
 あと、尻尾さん暴れすぎ。
 宅配魔法で、再度緑の毒物を胃に流して黙らせる。

「よし、暴れてた尻尾さんがおとなしくなったことで・・・・勝負再開だ」

「フェイトがドラグレッターと争ってる間に、僕も武器を手に入れたぞ。
 これから反撃開始だ!!
 君を倒して・・・・僕は飛ぶ!!」

「ピッチャー振りかぶって・・・・投げた。
 剛速球」

「なんでっ!?」

 ひのきのぼうを投げて、新人さんの額に見事命中。
 私、コントロールは良いんだよ。

「なんで投げるの?
 斬り合いが出来ないじゃないか!!
 僕の見せ場は、どこなの?」

 弱っちい新人さんの見せ場?
 ・・・・なにそれ。

「メンドイし、トドメ行くよ。
 ファイナルベント」

 ビデオで見た龍騎と同じポーズをとる。
 本当なら、私の後ろで尻尾さんが叫ぶんだけど・・・・根性がない尻尾さんは倒れたまま。
 とりあえず、新人さんに向かってダッシュ。

「ていっ」

 ファイナルベント【ろーきっく】、新人さんに炸裂、粉砕大喝采。
 バットは折れないけど、うまい棒は粉砕出来るよ。

「こうして今日も、地元の平和を守りきりました。
 あなたの町にも仮面ライダーはいるかも知れません。
 きっと、どこかで誰かのために戦っているはずです。
 ・・・・無給で。
 一部、私利私欲で戦っているかも知れませんが、気にしたら負けです」

 仮面ライダーって、ボランティアの一種だよね?

「ってか、普通に痛いんだけど!!
 ちょっとくらい手加減してよ!!」

 紫さんだと、手加減しなくても普通に避けられるし。

「めでたしめでたし」

「めでたくないし、僕もカードデッキ欲しいよ!!
 うわーーーん、すずかーーーっ!!」




 いろいろと、間をぬっ飛ばして・・・・新人さん用のカードデッキを探す旅に出ました。
 まずは母さんに。

「メンドイわ。
 あと、良さそうなモンスターが思いつかない」

「お家に、ザッフィーいるよ。
 だからカードデッキ頂戴。
 ザッフィーと契約してくるから。
 それに、ザッフィーなら人間食べないし、餌はドックフードだから契約無視しても安心だよ」

「在庫自体ないわよ。
 1つしか作らなかったし、それに飽きた」

「えっ」

 はい、終了。
 次、紫さんのお家。

「すずかーーーー!!
 カードデッキが欲しいの。
 フェイトの持ってるカードデッキ、僕も欲しい!!」

「こう言うの。
 仮面ライダー龍騎で出てくるカードデッキ」

「それは見たこと無いかな。
 ボン太くんスーツなら、姉さんが作ってたけど・・・・それじゃ駄目なのかな?」

「ボン太くん・・・・それも欲しいけど。
 今はカードデッキが欲しいの!!」

 私、量産期じゃなくて角付きが欲しいです。
 新人さんは、初期の着ぐるみで十分だと思います。




「海鳴よ、私は帰ってきたー!!」

 凄く久しぶりの里帰り。
 中学校卒業して以来、何年ぶりかな?
 話が全く繋がっていないような気がしなくもないが・・・・別にどうでも良いよね。

「アリサも、そう思うでしょ」

「・・・・卒業後、いきなり音信不通になって、一体何処にいたのよ!!?」

「ミッドチルダにある、料理の関係の学校に進学したけど。
 言ってなかったっけ?」

「聞いてないわっ!!
 ってか、ミッドチルダって、なのは達がいる所じゃない」

「・・・・だれ?
 アリサの知ってる人?
 高校時代の知り合いとか?」

「・・・・小学校から付き合いのある親友よっ!!
 ってか、あんたも中学卒業まで同じクラスだったでしょ」

 いたっけ?

「ああっ!!
 思い出した、隣の席の山田さんだっけ?
 確か・・・・山田筑前守太郎」

「それ、いつの時代の人よ!!」

 農民から始めて、下克上ルール適用で天下取れそうな良い名前だと思うけど。

「あと、どこになのはの名前が言ってるのよ?」

「幼名とか?」

「あんた的には、泥棒さん。
 雷刃的には、うるさいの」

 ・・・・・・・・・・・・あっ!!

「やっぱり、知らない人だよ」

「もういい、疲れた。
 それにしても、数年ぶりに会うけど、全然変わってないわね。
 主に私が疲れる事に関して」

「お年寄りだね」

 あっ、ぷるぷる震えてる・・・・足腰弱いのかな?
 今度、おいしい料理作ってあげるからね。
 肌年齢とか、若返るやつを。

「久しぶりすぎて、あんたに対する付き合い方が錆びついてる見たいね。
 で、その料理関係の学校に行って、それ以降は何してたの?」

「いろんな土地に行って、雇われコックしたり、屋台引いたりしてたよ。
 2ヶ所ほど、地球の海鳴以外の場所でも働いたし。
 でも、日本って凄かったんだね。
 私、中学まで海鳴から遠くに出たことなかったから、他の県について知らないことだらけだったんだ」

 宅配魔法で、違う世界には行ってたけどね。

「へー、何が凄かったの?」

「九洲は、電気・ガス・水道が通ってなかった。
 あと魔獣とか魔人とか、人間を頭からばりばり食べる生物が生息してる。
 買い物が、基本物々交換だったよ」

 始め、歴史のお勉強のためにビデオ屋さんで借りた、火魅子伝っぽい世界と間違えたかなって思ったけど・・・・墨火様が何処にもいなかった。
 墨火様、墨火様とか言っても、知ってる人がいなかったから、ちゃんと地球の日本の九洲で間違いないはず。
 洲って、この字であってるよね?

「それ何処よ!?」

「それと東京にも行った」

「・・・・今度は普通ね」

「東京って凄いね」

「そりゃあ、日本の首都だしね。
 無駄に発展してるし」

「巨大ロボットがいるしね」

「・・・・・はっ?」

「政威大将軍ってお偉いさんが、帝都城に住んでる。
 それに、べ、べ・・・・べ?
ベジータって言う宇宙人が攻めて来るみたい」

 多少名前が違ったかも知れないけど、宇宙人だし良いよね。

「日本って、外国と違って小さいけど・・・・県超えるといろいろと違うことがあるって知ってビックリだ」

 移動は宅配魔法って一気に行けるし、今度暇なときに探検に行っても良いかな。
 行ってない県とかに。

「それ絶対に日本じゃないから!!
 例え日本だとしても、私の住んでる日本じゃないから!!
 って言うか、それくらい分かるでしょ!!」

「県外出たの初めてだったから、あれが九洲と東京の普通じゃないの?」

「絶対に違う!!」

「その話は、また今度にしよう。
 私、疲れたからお家に帰るね。
 ばいばい」






[16181] その29(料理学校篇?)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:46fa7384
Date: 2011/02/27 21:11
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサ、コックの修行の旅から海鳴に帰ってきました。
 久しぶりにはやてのお家に行くと、誰もいなくて、表札もなくなってました。
 アリサ曰く、はやて一家となのははミッドチルダに引っ越したそうです。
 ・・・・ところで、前回から思ってたのですが、はやてたち以外のおまけは誰?
 隣の席の山田さんじゃないなら・・・・もしかして、私の好きだった鈴木無敵君?
 私と結婚したら、無敵・S・テスタロッサとかっこいい名前になる予定だったのに、残念。
 でも、やっぱりお父さんを超える人と結婚するのが目標だ。
 パーフェクト・テスタロッサ・・・・母さんは次元世界中を探して、ミッドチルダの飲み屋でバイトしてた父さんをお持ち帰りしたって言ってた。
 魔法少女フェイト・テスタロッサ改め、素敵なコックのフェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「まてぇぇぇぇぇいっ!?
 初っ端から、変な事を宣言するな!!
 ってか、あれか。
 フェイトと雷刃の好みは、実は名前だったの!?」

「新人さんも狙ってたから、好みは一緒だったんじゃないの。
 無敵君、かっこよかったからね」

 名前が。
 でも、父さんには負けてるし。
 どこかにいないかな、私の結婚相手。
 オ・R・テスタロッサって、出来る人いないかな?
 Rは、レガ。
 これだったら、父さんと引き分けだよね?

「当時は、好みについて詳しく聞かなかった・・・・微妙っては思ってたけど。
 まあ、鈴木君は残念だったわね。
 雷刃に正面から好意向けられて・・・・その隣、すずかが黒く微笑んでたからね。
 あれは私も怖かった。
 はやてと、どちらが止めに行くか揉めたし」

 新人さんは駄目駄目だね。
 私みたいに隙を狙って、とりあえず有無を言わせず持ち帰ろうとすればいいのに。
 母さんも、これで父さんを捕まえたって言ってたし。
 まあ、アリサとはやてに止められたけど。
 残念。




「さて、今日はなにから話そうか」

「とりあえず、最初から話なさい。
 私達に一言も言わず、ミッドチルダに行った理由を」

「・・・・思い立ったが吉日。
 タジン鍋で焼き芋作ったけど、出来が悪かったのが理由かな」

 少し生っぽかった。
 シャリシャリしたから、新聞紙巻いて電子レンジを使ったよ。

「で、本当の理由は?」

「何となく、ミッドチルダに留学しようと思ったから。
 ミッドチルダ近郊に、母さんの使えないお弟子さんが住んでたから、そこに下宿してた」

「弟子って、なんの?
 凄く嫌な予感がするんだけど」

「テスタロッサ式魔法。
 その使えないお弟子さん、私は大家さんって言ってるけど、本名は・・・・たしかJ・S博士だから・・・・ジェット・ストリーム?
 ああっ、思い出した!!
 ジュエル・シード博士」

 どこかで聞いたことがある名前だから、間違いない。

「ジュエル博士って人の所にいたのね」

「そうだよ。
 大家さんって、結構子沢山で、娘さんが沢山いたんだ。
 奥さんいないのに、娘さんの数が増えたりしたけど、みんな良い子だったよ」

「・・・・孤児を引き取ったりしてたの?
 ジュエル博士」

「違うみたい。
 まあ、私に関係無いことだから特に興味はなかったけど」

 娘さん達は良い子だった。
 全身タイツなのが、少しだけ気になったけど。
 でも、全身タイツが大家さん家の正装なのでしょう。
 ちなみにテスタロッサの正装(大人のみ)は、胸元が開いた服です。
 母さんにリニス、ついでにアルフも胸元が開いた服着てたしね。
 私も最近着始めたんだ。
 これで大人の仲間入り。

「アリサ、頭押さえて・・・・頭悪いの?」

「痛いの、って言いなさい!!
 少なくとも、アンタ・・・・ちっ、そう言えばアンタは無駄に成績は良かったわね。
 世間一般で普通と言われている人達より、何倍か頭は良いわよ!!」

「へー。
 とりあえず、続き行くね。
 下宿先が見つかって、次は調理学校への入学だけど・・・・母さんが以前取引してた人にお願いした」

「裏口入学!?」

「違う違う。
 ミッドチルダって、管理局に入局するのは年齢不問だけど、普通の学校とかは日本と一緒。
 高卒資格がいるって」

 まあ、小学校も中学校もミッドチルダの学校には行ってないけど、多少授業の範囲が違っても問題ないね。

「ちょっとおかしいと思わない。
 小学生が犯罪者とガチで戦うのに資格は必要無いけど、調理学校には高卒の資格がいるって変だよ。
 ぶっちゃげ、訴えたら勝てない?
 ミッドチルダの法律には詳しくないから知らないことが多いけど、義務教育制度ってないのかな?
 あとPTAとかないのかな」

「いや、私にそんなこと言われても。
 でも、なのは達は中卒で管理局って所に入ったけど・・・・本当に大丈夫かな。
 まあ、フェイトが言ってることだし、話半分位で聞いていれば大丈夫でしょう。
 実際、なのは達は元気にやってるし」

「母さんの取引相手、髭マッチョさんにお願いして、入学試験受けれるようになったの。
 中卒だけど」

「受けれるようになったって・・・・良いの、それ?」

「髭マッチョさん、ミッドチルダにある管理局地上本部のお偉いさんだから、何とかしてくれたよ。
 マッチョなのに、お腹が弱かったりするみたいだけど。
 あと、胃薬を1瓶丸呑みしてた」

 最初乗り込んだとき、急にお腹押さえだしたからね。
 あの筋肉は、見た目だけなのかな?

「・・・・ああ、何となく理由が分かった気がした」

「調理学校の入試を受けたいことを伝えたら、いろんな所に電話して、特例で受験出来るようになった。
 実際の所は、入試って言うより編入試験だけど。
 時期的に入試終わって、発表も終わってるから。
 あと、髭マッチョさんは仕事中だから、学生は髭マッチョさんの仕事部屋に来ちゃ行けないって言われた」

 そこは大丈夫。
 ちゃんと、宅配魔法でお邪魔したから、他の人の邪魔はしてない。

「お仕事の邪魔しちゃ悪いから、合格した後はお家にお邪魔したよ」

「・・・・うわっ」

「受験出来るようにして貰ったお礼を持って行ったのに、救急車で運ばれちゃった。
 体弱かったのかな、マッチョなのに。
 それか、管理局の仕事が激務なんだろうね、お偉いさんだし」

 ちゃんと、後日病院までお見舞いに行ったよ。
 果物と、私特製の具沢山シチューを手土産に。

「元々は、フェイトのお母さんと知り合いだし・・・・いろいろあったんでしょうね」

「ってな事があって、無事にミッドチルダ調理学校に入学出来たの」

「そう言えばさ。
 調理学校なら、こっちの学校でも良かったんじゃないの?
 高校行って、普通に受験すれば良いだけだし」

「ミッドチルダだと、他の次元世界の食材を使ったり出来るから、料理の幅が増えるし」

「へー」

「あと、モンハンのこんがり肉Gが作れると思った。
 ミッドチルダの市場なら、探せば恐竜の肉とかありそうだし」

 ぐるぐる回して、上手に出来ました。
って。

「調理学校に行った後は、特に何事もなく卒業出来たよ。
 いろんな世界の料理が作れたのは良いけど、面白いのはあんまりなかった。
 味付けが違っただけ、ってのが多かった。
 見た目は同じだけど、甘かったり辛かったり、酸味が強かったり、その世界の地方独特の味付けだね」

「意外と真面目だったのね。
 アンタのことだから、絶対に何かやらかしてると思ったけど」

「酷いなアリサは。
 これでも首席卒業なんだよ」

「・・・・その学校大丈夫なの?」

「何言ってるの。
 ミッドチルダ調理学校は、ミッドチルダ一歴史のある有名な学校なんだよ。
 有名な料理人の多くが卒業生に名をつらねてるし」

「いや、本気で大丈夫なの!?
 その学校」

 アリサは、一体何に驚いてるんだろう。
 不思議だね。
 とりあえず、私が言えることは一つだけ。
 塩味っておいしいよね。






[16181] その30(九洲って国際的だね)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:46fa7384
Date: 2011/03/26 20:54
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサです。
 前回のお話しは、私がミッドチルダ調理学校を首席卒業する所までをいったので、今回はずっと飛んで九洲で屋台を引いていた時の事を話そうと思います。
 電気・ガス・水道が未整備の土地、九洲。
 九州電力って聞いた事ある気がするけど、電気通ってないよ。
 あと、スーパーとか商店街とか、コンビニ、あと農協がないのにも驚きました。
 それに特定のコンビニって、全国チェーンだよね?
 ・・・・あっ、本場のモツ鍋食べ忘れた。
 素敵なコックのフェイト・テスタロッサ、頑張ります。

「そう言うことだからアリサ、次の話に進めるね」

「進めるも何も、前回から一週間経ってるわよ」

「前回のおさらいが終わったから、次に進むんだよ。
 九洲では、私の腕一つでどこまでやれるかを試そうと思って・・・・屋台を引くことにしたんだ」

 アニメでも復讐の王子さまが言ってたじゃないですか。
 まず見習いコックで戦場に出て、屋台を引いた後に専用機で無双出来る、って。

「屋台ね。
 ラーメンとか?
 それとも、おでん?」

「パン屋さん」

「・・・・は?」

「だから、パン屋さんだよ」

「なんで、屋台でパン?
 別にパン屋が悪いって言ってるんじゃなくて、屋台のパン屋って殆どいないと思うけど」

「ダーツで決めた。
 私としては、パン屋の隣にあったインスタントラーメン屋台も良いかなって思った」

「それ腕一つとか関係無いから!!」

 インスタントラーメン工場を、大家さんが複数持ってる土地の1つに建てて、そこで製造したインスタントラーメン(テスタロッサ印)を持って行けばセーフだと・・・・心の中に棚を作って、仕分ければOKだと思った。
 既に工場が建ってる土地が複数あったし、1つくらいインスタントラーメン工場があっても良いよね。
 製造してるの、変な形の警備ロボだし・・・・実家の時の庭園の傀儡兵をレンタルした方が、性能良いと思う。
 最近は、PSPで遠隔操作出来るように母さんが改造したから、2人いれは対戦も出来るよ。
 ただ、傀儡兵の向きに注意しないと、プレイヤーへのダイレクトアタックが実行される。
 傀儡兵同士で勝てないなら、直接プレーヤーを再起不能にすればいいじゃない・・・・by母さん。

「大丈夫、そこは考えがあったから。
 ギリギリでセーフ」

 アウトなのは、もう一つ隣のレンタルビデオ屋台。
 しかもVHSのみ。
 本当のレンタル"ビデオ"屋さん。

「で、屋台引いてどうだった?」

「最初は売り上げゼロの日々が続いた」

「そりゃあ屋台だし。
 上手い具合に人が来て、そこから口コミで広がることを期待するしかないんじゃないの」

「それ以前の問題。
 日本円で値段書いていたんだけど、九洲って貨幣自体なかった。
 あと、識字率が異様に低かったね。
 後から聞いたんだけど、メニューが読めなかったらしい」

「・・・・いや、うん。
 前回も言ったけど、それ日本じゃないわ。
 どこか別の場所よ」

 地元の人に聞いたら、ちゃんと九洲って答えてくれたよ。
 でも、ここって何県ですかって聞いたら。
 豊前の国って返ってきたけど。
 中学校の地理で習った時は、○○県ってしか習ってなかったから・・・・合併したのか、地元の人が昔から言っている土地名なんでしょう。

「で、貨幣がないことに気づいたから、物々交換で販売したら売れ始めたよ。
 あと、文字が読めない人は、店長兼売り子の私が伝えれば良いだけだし」

 物々交換で販売って、変な感じがするけど。

「交換って、何と交換したの?」

「いろいろ。
 野菜とか米。
 兎や猪、狼に熊の肉に毛皮。
 たまに絹とかあったよ」

「・・・・それ、本気でどこ?
 ぶっちゃげ、時代が違うんじゃない?」

「時代が違うかな?
 セーラー服やボディコンの服、それに浴衣とかあったよ。
 あと、西洋の鎧も売ってあったし。
 お偉いさんは国際的らしく、サンバカーニバルの格好してたよ。
 書類仕事で」

「まてぇぇぇぇぃっ!?
 ツッコミ所が多いのはいつものことだけど、最後だけ絶対に国際的と違う!!
 書類仕事でサンバカーニバルって、絶対に変だから」

「でも、周りの人達気にしてなかったよ。
 さっきは書類仕事とか言ったけど、その人普段からサンバカーニバルの格好だし」

「普段からって・・・・その人の趣味、変じゃない?」

「その人、天目って名前でカーニバルさんって言うんだけど、部下も似たような格好だった。
 しかも、偉いほど面積が少なくて、下っ端はサンバカーニバルとしては微妙だった」

 中途半端に布とかあったし。
 サンバならサンバらしい格好にしようよ。

「・・・・その人達、頭大丈夫なの?」

「それなりに偉い人に聞いたんだけど、早く出世して見て貰いたいって言ってた」

「大丈夫じゃなかった。
 絶対に変態だ」

「カーニバルさん達は、一時置いておくとして。
 私の屋台は少しづつお客さんが来るようになったの。
 そしたら、変な人達に絡まれ始めたの」

 本人達は警備隊とか言ってたけど、言ってることはチンピラだ。
 人と話す時に顔を見ないで、胸ばっかり見てたし。

「それ、大丈夫なの?」

「だからね、山に行って強そうな動物をペットにしたの。
 映画とかでドーベルマンが警備員と巡回してるから、それを参考にね」

「・・・・なんだか、嫌な予感してきた」

「沢山捕まえたよ。
 狼っぽいのとか、熊っぽいの、変な鳥とか。
 あと、ドラゴンもいたね」

「やっぱりか。
 何度も言うけど、それ日本じゃないわ。
 ってか、この地球にドラゴンとかいないし」

「地元の人達は、魔獣って言ってたよ。
 殆どが肉食で、人間も食べるために襲うんだって」

「それ、大丈夫なの?」

「大丈夫、大丈夫。
 ちゃんと、テスタロッサ式のお話ししたし。
 先手必勝で凹って、その後に要求を伝える」

 母さんも、働いていたときは良く使ったって言ってたし。
 それに、動物は強者にしたがうから。

「・・・・あんたなら、大丈夫そうだわ」

「ああ、そうそう。
 ペットのお陰で、変な人は来なくなったから良かったんだけど。
 ペットのご飯を獲りに山に行ったら、新種の兎さんを捕まえたんだ」

「新種?」

「携帯で写真撮ってたから・・・・これかな」

「ぶっ!?
 ウサミミ付けた人でしょ!!」

「人間じゃなくて魔兎族だって、本人たちに聞いた。
 あと、魔兎族は食べられないって。
 私が食べるんじゃ無くて、ペットの食事だって言っても、魔獣でも食べちゃ駄目って言われた。
 でも、逆ならOKだって。
 せっかく大物が取れたと思ったのに・・・・結局、リリースしたの」

「どう見てもウサミミ付けた人間にしか見えないのを、食べるとか言うな!!」

 本人(兎)達も、兎だって認めてたよ。
 その日は大物をリリースしたので、ペットたちのご飯はパンになりました。
 栄養がかたよらないよう、ちゃんと野菜と果物もあげたよ。

「でね。
 私のペット達が優秀なのか、私の屋台と周りのお店にいちゃもんつけてきた自称警備隊の人達が来なくなって平和になったよ。
 そして・・・・カーニバルさんと知り合いになったの」

「はしょった間に何があったか聞くまい。
 とりあえず、ツッコミいるレベルでしょう」

「お城の一部を壊しただけだよ」

「をいっ!!」

「そうだ、カーニバルさんからお土産貰ってたの忘れてた。
 これだけど・・・・アリサもいる?」

「・・・・銅剣?
 しかも、凄い美品だし。
 本物なの?」

「カーニバルさん達の部下は、鉄剣に装備変換したから、銅剣はいらないんだって」

 大量に貰ったから、まだまだ在庫はあるよ。
 今度、ミッドチルダにいるらしい、はやてに配達しよう。

「お風呂でね。
 私が髪を洗ってたら、カーニバルさんがシャンプーとかを欲しそうにしてたから、薬局に行って買ってきたの。
 シャンプーとコンディショナー、ボディソープに洗顔石鹸」

 丁度、ポイント3倍の日だったから、思い切って詰め替えようも買っちゃいました。
 でも、なんで九洲って薬局もないんでしょう。
 おかげで、パンの材料とか日用品を買いに戻る必要があるし、定期的に。

「・・・・やっぱり日本と違うわ」

「で、お風呂用品と交換で銅剣貰ったの。
 最初は宝石のたぐいだったんだけど、カッティングが甘いのが多くてね」

 でも、大きさは凄かった。
 カッティングし直せば、凄く高く売れると思う。
 大きさが無駄に大きいしね。

「なんで、お風呂用品と宝石が交換出来るのよ!!」

「凄く喜んでたよ。
 髪に艶が出てきたって」

「・・・・そりゃあ喜ぶでしょうよ。
 ツッコミ所が多いけど、ぶっちゃげ何百年単位、へたしたら1000年以上時代が遅れているんでしょ。
 だったらお風呂用品は大喜びでしょうね。
 女性で、しかも権力者なら」

「まあ、そんなわけでカーニバルさんと仲良くなったの。
 で、九洲から離れるときにペットをお城に置いてきたんだよ」

 ちょっとしたサプライズ。

「あんたのペットって、人襲うんじゃないの!?」

「大丈夫、カーニバルさんって強いから。
 将軍様さんだよ」

「・・・・その天目って人は強くても、周りの人はどうなるのよ」

「ちゃんとカーニバルさんの執務室がある建物の近くに置いたから問題無し」

「大ありよっ!!」

「今でも、たまにお風呂用品補充に行くけど、被害はなかったらしいよ。
 飼われることになれて、野生の牙が折れてるって言ってたから・・・・ペット生活が嬉しいんでしょう」

 餌もお城の食堂から残飯貰ったり、私が屋台出してた周囲のお店の人達から貰ったりしてるらしい。

「・・・・そう言えば、最初に凹るって言ってたな。
 フェイトの理不尽さ全開で凹られたら、そりゃあ牙も抜けるでしょうね。
 特に母親直伝なら、なおさら。
 はやての家族の話だと、相当凄いらしいし・・・・雷刃が馬鹿やった被害で」

「そんなこんなで、九洲にパン作りを広めることができました。
 まる」




追伸
 アリサに聞いた話だと、プーギー君はミッドチルダのはやてのお家でお風呂の守護を任されているそうです。
 その事について、ちょっとだけ疑問が・・・・デバイスって、メンテフリーだっけ?
 はやてのお家にお泊まりするとき、温泉が出ないと泊まった気がしないんだけど。
 私は、テスタロッサ式魔法を十分に使えるようになったから、初心者用のデバイスがメンテフリーだろうが、メンテしないとぶっ壊れようが気にしないんだけどね。
 あと、デバイスって初心者が使う物なんだよね?

追伸2
 久しぶりに花子の勇姿を見に行ったら・・・・枯れてました。
 だれなの?
 リポDやるのサボってた人。
 私はちゃんと、中学卒業するまで、週1でリポDをあげてたのに・・・・栄養がないと枯れちゃうんだよ。
 今度、エビオス錠を持って行くから、頑張って復活するんだよ。






[16181] その31(東京は外国人に厳しい辛い土地です)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:46fa7384
Date: 2011/03/26 20:55
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサです。
 TRPGってのに興味を持ったので、早速コンベンションに参加してきました。
 完全無欠の超初心者ですが、親切に教えて貰いながら楽しくプレイする事が出来ました。
 ミニチュアキャラクタで、ロマサガ風に「愛がアップ」を決めている魔術師?がいたので、魔法力=肉体言語で頑張って貰いました。
 回避成功でザ・タワー、マジック・ミサイルは通常シュート。
 遭遇毎、一日毎を2回使おうとしたら・・・・ガッツが足りませんでした。
 とりあえず、D&Dのルールブックって凄いね。
 旅行用のバッグが完全に埋まってたんだ。
 あと、森崎君ふぁいと。
 素敵なコックのフェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「ってな感じで、凄く楽しかったんだけど・・・・残念なことが1つだけ。
 最初の戦闘始まって、プレイヤー全て行動順が遅くて、更にみんなバラバラで、それぞれに対して敵が複数いて・・・・1ターン目の私の番が来る前に重傷判定受けた。
 サイコロって凄いね」

「・・・・あんたの有り得ない強運で、サイコロの出目が悪いとは思えないんだけど。
 今までの事を考えて」

「だって初めてだったし、鉛筆とノートしか持って行ってなかったから・・・・・サイコロは借り物」

「それ重要なんだ」

「それに、チートいくない」

 全てクリティカルとか楽しくないと思うよ。
 あと、判定でミスなしとか。
 アリサは分かってないな。
 ズルは駄目なんだよ、めっ。

「あんたが言うなっ!!
 その台詞、あんたが言って良い言葉じゃないからね!!」

 アリサって、カルシウムが足りてないのかな?
 今度、骨せんべいを作ってくるから沢山食べようね。
 シャケ、サバ・・・・冷蔵庫の中に、あと何が入ってたかな。

「ねえアリサ。
 変わり種の骨せんべいでもOK?」

 九洲に行って、山で魔獣狩ってくるから。
 魚類より栄養があると思うし・・・・なんとなくね。
 アリサに食べさせる前に、九洲のペット達や、定期的に山で捕獲してリリースしてる魔兎族の人達にも味見して貰うから、期待しててね。
 骨が大きい可能性が高いけど、あごを鍛えると思えばなんとかなるよ。

「骨せんべいじゃなくて、普通のせんべいにしなさい。
 なんか嫌な予感するし」

「えーーーーっ」

 残念。
 じゃあ完成したら、アリサじゃなくて、はやてのお家の食卓に宅配魔法でお届けしよう。
 はやての所は大家族だから、沢山作った方が良いよね。

「うん、腕が鳴るよ。
 期待しててね、はやて」

「私には、はやての名前が出てくる理由が分からないけど・・・・まあ、良いでしょう。
 この心労を、少しくらい分け与えても。
 うん、悪い子じゃないんだけどね。
 凄く疲れるけど」

 窓の外見てるけど、何か見えるの?
 例えば隕石とか。




「それでね、前回の続きだけど。
 九洲のあとは、東京で頑張ったんだけど・・・・東京って外国人に厳しい土地だね」

「そう?
 東京には外人が多いと思うけど」

「東京では、ハンバーガーの屋台にダーツで決まりました。
 ハンバーガーは、アメリカのとある兄弟が始めたって聞いた事あるから、名前を[アメリカバーガーin九洲のお肉]ってマッキーで書いたけど・・・・何故か通行人から変な目で見られた」

 九洲の山から狩ってきた、魔獣のお肉は新鮮そのものだよ。
 食材の管理には気を使ってるし、お野菜も無農薬(虫がかじった後があるけど)。
 更にパンズも手作り。

「あんたの事だから、なんかやったんじゃないの?」

「まだ、その時は何もやってないよ。
 無許可で屋台を出しただけ」

「十分過ぎるわ!!
 前回の古代世界らしき所なら兎も角、現代日本で屋台出すなら申請出しなさい。
 ・・・・ん?
 そう言えば、最初に変な事口走ってなかった。
 思いっきり突っ込んだ記憶があるんだけど・・・・それなりに間が空いたから、記憶があいまいでね。
 東京にロボットとか」

「ロボットいたよ。
 あと、地球外生命体と戦ってるみたい」

「私の記憶違いじゃなかったか・・・・出来れば、違ってて欲しかったんだけど。
 ってか、それ本当にどこよ」

「日本帝国の東京だけど」

「・・・・その時点で、私の知ってる日本じゃないわ」

 でも、日本だし東京だよ?
 ちょっと自衛隊の人が多いような気がするけど、やっぱり巨大ロボットは男の人の夢だからかな。
 ロボットが操縦出来て嬉しいんだよ。

「他にも屋台は出てたんだけど、私の屋台だけ売り上げが極端に悪かったの」

 陰謀だよ陰謀。
 私の修行が邪魔されたんだよ。

「でね。
 私、ちょっとだけ考えたの」

 お昼ご飯食べた後に、ニュース見ながら。

「正攻法で駄目なら、逆に攻めてみよう。
 まず通行人じゃなくて・・・・お偉いさんの舌から訴えれば良いんだって」

 普通は通行人の人から口コミで広がって、後半でお偉いさんの口に投下出来る。
 でも、今回は逆にお偉いさんが認めたら、通行人も認めてくれるはず。
 魔獣のお肉って、きちんと調理すれば美味しいんだよ。
 調理の仕方が悪いと、凄く不味いけど。
 だって、魔獣って雑食だしね。

「うん。
 何となく、先の展開が読めた」

「そこで私は、将軍さんが住んでる帝都城に乗り込んだ。
 ジェネラルだよ、ジェネラル」

 見つかりそうなときは、テスタロッサ式魔法の電気ショックで気絶させて。
 最近、電気ショックの威力が上がったけど・・・・死ぬことは無いから問題ないよね。
 ちゃんとした、非殺傷魔法だしね。

「まあ、フェイトだしね。
 嫌な予想が当たった」

「とりあえず、将軍さんの寝室に潜入して、寝てる口にハンバーガーを突っ込んで・・・・帰ったの。
 あっ、ポテトとドリンクは机の上に置いたよ」

 ちゃんと、呼吸困難にならないように気をつけたよ。

「で、それから。
 定期的に潜入して、将軍さんの胃袋にハンバーガーの味を訴える作戦を続けたの。
 回を追うごとに潜入が困難になったけど、テスタロッサ式魔法を駆使すれば問題なかったよ」

 途中でメンドイと思ったときは、宅配魔法で直接将軍さんの胃袋に投下したけど。

「私、沢山頑張ったんだけど・・・・屋台の売り上げは全然伸びないの」

 将軍さん、私のお店の宣伝をしてなかったみたいなの。
 少しくらい協力してくれても良いのにね。
 もしかして、ハンバーガーが嫌いだったのかな?

「そんなこんなで、東京での修行は大失敗だった」

「失敗以前の問題だと思う。
 その東京での人達の行動は正しい。
 って言うか、無許可でお店出して、更に不法侵入とか駄目でしょ!!
 一体なにやってんのよ!!」

「何って、ハンバーガーの屋台」

 客引きのために、お偉いさんの胃袋を狙っただけ。

「そうじゃなくてっ!!」

「アリサ、やっぱり骨せんべい持ってこようか?」

 アリサの為に、今度は魔兎族の人達をリリースしない方向で考えようかな。
 良い調理法を見つければ、食べられないって言ってた魔兎族の人達も、絶対に食べられるって。
 私、素敵なコックさんだから頑張るよ。

「それは本当に止めて。
 さっきも言ったけど、普通のせんべいにしなさい」

 まあ、アリサがそう言うなら良いか。
 魔兎族の人達、やっぱりリリースする方向で行こう。




追伸
 大家さんのお家に遊びに行ったら、だいぶ前に花子に食べさせてた肥料と似たような物が置いてあった。
 テスタロッサ式魔法は全然使えない駄目な大人だけど、私に内緒で花子の肥料を探してたんだね。
 大家さんの事、少しだけ見直した。
 花子の事、伝えてなかったけど先を見据えて行動してたなんて。
 あと、花子は枯れてたけど、根っこが残ってると思うから、肥料を与えたら復活するよね?
 頑張れ花子。






[16181] 今日が、今日も明日もエイプリルフールだ!?
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:46fa7384
Date: 2011/04/03 22:03
 朝起きて、足が動かない。
 腕の力だけで体を起こし、ベッド横にある車椅子に移動。
 朝食はパンに目玉焼き、キュウリとレタスのサラダ。
 朝食後は、ニュースを横目にチラシを確認する。
 今日の天気は晴れ。
 あっ、卵が安い。
 あとは・・・・ファミリーパックのお菓子もチェックやな、量的に。

 食休憩後、スーパーの開店時間にあうように家を出ます。
 やっぱ、朝一の買い物が良いよね。
 特に食料品、夕方になるとなくなってたりするし、微妙に古いのが残ってたりと大変だし。

「あっ、おはようございます。
 今日は良い天気ですね」

 途中で出会う、近所のおばさま方には挨拶を返すよう心がけてます。
 だって、人間一人じゃ生きれないもん。
 人との繋がりは大切ですよ。
 人類補完計画反対。

 目的の物が全部買えて、帰宅完了。
 今日は天気も良いから、絶好の洗濯日和ですね。
 お昼ご飯の準備まで少し時間があるから、洗濯機に頑張って洗濯物を回して貰って・・・・食後に乾燥機が頑張る。
 天気良くても、この足じゃ干せません。
 さて、お昼ご飯の準備ですね。
 朝がパンだったから、お昼は麺にしよう。
 お鍋に水入れて、冷凍うどんの準備完了。
 だしに天かす、ネギに卵もOK。
 2品目は、ほうれん草を洗って水を切る。
 電子レンジ対応の容器に入れて、チン。
 あく取りで冷水にじゃぶじゃぶ、絞った後3センチ感覚でざっくばらん。
 日本が誇る醤油とかつおの削り節、あとゴマ・・・・やっぱ、醤油をだしに変更。
 あっという間に完成です。

 ご飯食べて、洗濯物たたんで・・・・眠いんでお昼寝します。
 ぐぅ。




 子供は寝る事も仕事のうちです。
 大人には、それがわからんのですよ!!
 まあ、大人になっても睡眠は十二分に取りたいですが。
 ってことで、早速晩ご飯の準備をします。
 ついさっき、お昼を食べたような気がしますが、気のせいでしょう。

「寝る子は育つ。
 あと、お腹がご飯を要求しとる。
 早めに摂取しないと、暴動が起きてしまうわ」

 晩ご飯は・・・・米かな。
 炊飯器に米と十六穀米を入れて炊きます。
 お米付きのパエリアの元でもぶち込んで手抜きご飯にしようと思ったけど、止めました。

「なんとなく、和食の気分だし」

 焼き肉用の豚肉焼いて、塩胡椒振ってレモンを絞る。
 じゃがいもを小さく切って、レンジでチン。
 卵をといて、塩とチーズをぶち込んで、先ほどのじゃがいもにたらす。
 プチトマトにピーマン、あとミックスベジタブルを振りまいて、再度レンジでチン。
 数分蒸らしてた完成。

「スパニッシュオムレツ出来上が・・・・あっ。
 最後、和食じゃない。
 あかん、素で忘れてた」

 ちょっとだけ自分の記憶力のなさに落ち込んだけど、美味しかったので問題無し。

「自分、お腹には正直なんです」

 食後にテレビ見て、お風呂に入って、ベッドでお休みなさい。

「なんか今日、凄く普通の日やったな」



「おはようございます。
 自分、八神はや太言います」

 まあ、あれですね。
 俗に言う憑依物って奴です。

「って、見た目はやてちゃんそっくりで男って何っ!?
 昨日、激しく混乱してたからツッコミ入れなかったけど、"太"ってなに?
 "太"って、綾崎君じゃないよね」

 いえ、はやてちゃんは大好きですよ。
 A'sからSts、ついでにVividと素晴らしい成長を見てますから。
 でもね、自分がはやてちゃんの代わりだと、自分の攻略対象は誰?
 はやてちゃん以外だと、ヴィータかチンク姉さん?

「とりあえず、A's前のようだし、原作先取りで幼女に会いに行きますか」

 具体的には図書館まで。
 自分が男だから、すずかルートって存在してるよね?




「私、月村すず太って言うの」

 はあっ?

「私は、アリ太・バニングスよ」

 ひぃ?

「私、高町なの太。
 名前で呼んで」

「ふ・・・・ふぇぇぇぇぇぇぇぇえっ!?」

 ちょっ、待てーーーーーーーーぃ!!
 あれか、登場人物全てTSか?
 TSなのか?
 でも、見た目は同じ。
 下はズボンだけど。

「家族構成?
 私は、お父さんにお母さん。
 お兄ちゃんにお姉ちゃんの5人家族だよ」

 美由紀さんは、女のまま?
 ああ、一人っ子は飛ばします。
 家族に犬の名前言われてもね。

「お姉ちゃんに、そのお付きのメイド。
 あと、私付きの執事がいるよ」

 ・・・・あれ?
 美由紀さん、忍さん、ノエルさん・・・・共通点は、とらハ3のヒロイン。
 つまりアレですか、恭也ヒロインは確保済み、あとは知らん。

「そや、なの太ちゃん。
 なの太ちゃんの友達に外人さんっている?
 アリ太ちゃん除外で」

 フェイトなら、フェイトならなんとかしてくれるはず!!
 男でソニックやられてもね。

「いるよ。
 ビデオメールでやり取りしてる・・・・フェイ太・テスタロッサちゃん」

 プレシアぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
 って事は、裸の男を瓶詰めしてたのか!?

「・・・・疲れたから、ごめんけど帰るね」

 もう嫌。
 これでヴォルケンズも"太"なら・・・・あり得そうで怖い。




「ヴォルケンリッターが将、烈火の騎士シグナ太」

 おっぱい剣士がぺったん剣士。

「湖の騎士シャマ太」

 やっぱりもすっきり(胸的な意味で)。

「鉄槌の騎士ヴィー太だ」

 絶壁は絶壁のまま。

「盾の守護獣ザフィーラ」

 むきむきマッチョは、現状維持。
 お前はそのままか!!

「ねえ、なんでおとこなの?
 じぶん?
 じぶんがいぶつだから、みんなおとこなの?
 なんでおっぱいないの?
 ちっぱいすきだけど、おとこのちっぱいはちっぱいとはいわないよ」

「あ、あの・・・・主はや太?
 我々が男性体なのは、主の性別にあわせてあるからです。
 私達の元となっている人物は女性でしたが、私達はプログラム体。
 性別を変える事も可能なのです」

 なんで、わざわざ男になるの?

「以前の話になりますが、その・・・・主の奥方が我々の存在に・・・・その・・・・嫉妬いたしまして」

 ・・・・不倫と思われたの?

「私としては、仕える主にそのような感情を抱く事は無いと奥方に説明したのですが、納得して貰えず。
 闇の書のプログラムの一部を変更する事で事なきを得たのです」

 つまり、そいつが犯人。

「じゃあ、もういちどぷろぐらむをへんこうする。
 あるじけんげんで、もとにもどす。
 やるったらやるの」

「それが・・・・変更不可になってまして。
 奥方の嫉妬は凄いですね」

 この調子じゃ、仮面のにゃんこも、リーゼアリ太にリーゼロッ太でしょう。
 エイミイさんは・・・・多分クロノの攻略対象だから女性でしょうね。

「そうだ、あのひとをさがそう。
 すかえもん、すかえもんなら・・・・こんどこそなんとかしてくれるとおもう。
 やみのしょのぷろぐらむをいじれるってきいたら、ぜったいにきょうりょくしてくれるとおもう。
 むりにでもてつだわせる」

 最終手段は、闇の書を完成させて・・・・大いなる力に頼ろう。
 もしくは、アルハザードを目指そうかな。

「魔法少年リリカルはや太。
 絶望中。
 誰か配役変わって、今ならリリカルでマジカルな"太"の付く世界で生活出来る特典が付くから・・・・いや、マジで」




追伸
 書き方を、俺と日記風に変えてみました・・・・と、言いってみます。
 ネタは少し前から考えていたのですが、なかなか作業に移ろうと言う気が放置されていました。
 昨日は昨日で、マクロスのウエハースチョコの箱買いしようと出かけましたが、空いてない箱ごとは在庫なし。
 しかたなかったので、お店に出ている奴を買い占めました。
 これからのおやつは、ウエハースチョコの日々が続きます。
 シェリルのカードでないかな。
 あと、タイトルについてですが、3秒ルール→3日ルール変更なら、今日もエイプリルフールだよね。
 最大明日(4/3現在)までエイプリルフールと言い張れます。






[16181] その32(帰ってきたよミッドチルダ)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:46fa7384
Date: 2011/04/17 21:17
 おはようございます。
 フェイト・テスタロッサです。
 九洲の修行は成功、東京の修行は失敗しました。
 この違いは何だったんだろうか?
 私には、いまだ分かりません。
 でも、失敗を糧に・・・・次を頑張れば良いんです。
 そして刮目しなさい、私の成長を!!
 似たような事を、昔の偉い人が言ってたような気がします。
 あいるびーばっく。
 素敵なコックのフェイト・テスタロッサ、頑張ります。




「前回と前々回、九洲に東京。
 2回とも地球の日本で修行だったから、次はミッドチルダに決定したんだ。
 で、今まで屋台だったから、次はどこかのお店か食堂で腕を磨こうと・・・・大家さんの伝を借りた」

「大家さんって、あんたが調理学校行ってたときの下宿先の?」

「うん、その大家さん。
 テスタロッサ式を全然仕えない駄目駄目な大人だけど、以外と良いコネ持ってたよ。
 ミッドチルダの管理局地上本部で働いてる将官クラスのお偉いさん」

「そう言えば、軍隊の階級を使ってるわよね。
 管理局って」

 ぶっちゃげ、軍隊だからじゃないの?
 基本武力行使で、大砲付いた戦艦で現地に乗り込んで、話し合いでは戦艦に呼びつけて武装解除させて・・・・ついでに魔力が高いと昇進しやすい。
 あと、少年兵大歓迎。
 だったような気がする。

「知らない人だから、始めが肝心だと思って、お近づきの缶コーヒーのギフトセットを・・・・宅配魔法で顔面に投げつけた」

「またっ!?
 昔から言ってるけど、その魔法で投げつけるの止めなさい。
 あんた達親子じゃないと、絶対に避けたり受け止めたり出来ないから」

 ・・・・母さんの場合、普通に投げ返してくるよ。

「私の挨拶が好評だったのか、ムキムキマッチョさんは即採用してくれた。
 でも暑かったのか、ちょっとお腹押さえて汗も出てたけど」

 筋肉が凄かったから、代謝が良すぎて体温高いのかな?
 魔法無しの肉弾戦で昇進してたんだよね。
 角刈りだったし。

「・・・・フェイトは知らないけど、向こうは知ってたのか。
 将官クラスから知られてるって。
 あんたって、管理局のブラックリストに載ってんじゃないの?」

「載ってないよ。
 だって、探したけど載ってなかったよ」

 若い母さんの写真は載ってたけど。
 あと、キャベツのお姉さんも。
 でも、私は載ってなかった。
 仲間外れ。
 この場合、母さんとキャベツのお姉さんが駄目なんだよね、常識的に。
 つまり私が正しい。

「管理局の地上本部第一食堂のコックになったんだけど・・・・そこで料理勝負が発生したの」

 つまり、イベント戦だね。

「話飛びすぎ!!
 発生した原因は?」

「私が総料理長になるため」

 下っ端から倒していくのが王道だけど、面倒だったから最初っから大物を仕留めに行った。

「やっぱり、素敵なコックさんが料理出来ないって変だし」

 材料切ったりするのも大切だけど、料理出来ないなら出来るように環境を整えれば良いのさ。
 つまり、偉くなればOK。
 料理しても文句言われないし、邪魔もされない。
 あと、新メニューを作っても大丈夫。
 テスタロッサ的日替わりランチ(数量限定)。

「・・・・よく分かった。
 で、結果はどうだったの?」

「私の圧勝。
 強敵だと思ったから、厳選食材を自ら獲りに行ったしね」

「厳選食材?」

「まず、卵かけご飯は、尻尾さんの地元で野生の竜の卵を」

「待てぇぇぇぇぇいっ!?」

 モンハンで卵集めのクエストやった事あるから、結構簡単だったよ。

「熊の丸焼きは、九洲まで行って熊っぽい巨大生物を捕まえた」

「熊の丸焼きって言ってるのに、材料は熊っぽい生物って・・・・既に違ってるわよ」

 大きかったけど、何とか調理場に入りきった。
 弱火でじっくり焼いた。
 屋外だったら、卵白と塩で全面をコーティングして、キャンプファイヤーの下に埋めようと思ったけど・・・・下コンクリートだし。

「ちゃんこ鍋用の鍋は、東京の帝都城から紫色のロボットの装甲の一部を剥いで形を整えました」

「食材じゃないし!!」

 剥いだのがばれないように、別の色のロボットから少しづつ削って木工用ボンドで固めて引っ付けたあと、色塗った。
 最後にやすりがけしてワックス塗ったよ。

「ネギのバター焼きに、お家のベランダから再生野菜のネギを1本」

「どこが厳選!?」

 根本残して、水につけてると新しいのが生えてくるよね。
 瓶とネギ(根本)と水だけで大丈夫。
 土は必要ありません。

「最後に大根の煮付けだけど・・・・はやてのお家の夕食からパチった」

「それ思いっきりアウト!!
 自分で調理したのを」

 大丈夫、問題ない。
 新人さんの分だし。
 それに好評だった。

「って事で、私の圧勝、大勝利。
 ぶいっ」

「味が良かったのか、素材がやばかったのか・・・・はやての煮付けの勝利なのか。
 良く分かんないわよ」

「第一食堂は初日に制したから・・・・第二食堂の料理長は、次週に倒しに行った」

 職場は第一食堂だけど、目指せ"総"料理長だしね。
 地上本部内の食堂の各料理長を倒さないとね。

「・・・・毎週勝負してたの?」

「うん。
 本当は毎日でも良かったけど、料理番組って週1放送でしょ?」

「それ、全然関係無くない?」

「私の勝負とは関係無いけど、なんとなく」

 もし、TV放送された場合、毎日対戦じゃ飽きるしね。
 まあ、テレビ局の人はいないから、放送されないけど。

「そんなこんなで、無事に新しい職場に馴染みました」

「馴染んだって言うと・・・・周りがあんたに慣れたって聞こえるわ」

「でね、私が作るテスタロッサ的日替わりランチ(数量限定)は、売れはするんだけど・・・・なんでか注文した人の周りに人が群がってるんだよね。
 しかもみんな騒ぐし。
 周りの迷惑じゃないのかな?」

 喋るなとは言わないよ。
 でも、もうちょっと音量落とそうか。

「一つ聞くけど、その日替わりって・・・・何出したの?
 いくつかメニュー言ってみて。
 罰ゲーム的な内容の気がしてならないんだけど」

「えっと、ごはんに味噌汁、それとサラダに漬け物は一緒。
 まあ、メインを変えていっただけだよ」

「他は普通ね。
 で、問題のメインは?」

「炒飯、親子丼、メンマ丼、天丼、そばめし、カレーピラフ」

「ご飯別にあるのに、更に米料理?」

「とりあえず、炭水化物+炭水化物にしてみた。
 あとは、九洲で捕獲した魔獣の肉料理。
 ちゃんと、食材の詳細はPOP作って記載したよ。
 調理前の写真付きで」

 産地:九洲の山奥。

「魔獣の写真見せて貰った事あるけど、本当に食べれるのって感じなんだけど。
 あきらかに、人間食べてますって見た目だし」

「あと、野良竜のステーキとか」

 産地:尻尾さんの地元。

「ケーキ、4号サイズ1ホールとか」

 ケーキの種類は日によって変わります。

「それメインのおかずと言わないから!!
 ケーキをおかずに、ご飯を食べろって言うの?
 想像しただけで気持ち悪いわよ」

「ってな感じのメニューだよ」

 数量限定も、私がその日に作れた分だけって意味ね。

「とりあえず、最終的には地上本部の食堂は、全て支配下に治めたよ。
 全戦全勝で、私が総料理長」

 素敵なコックさんに負けはないのだ。




追伸
 肥料の効果抜群。
 花子の新芽が出てた。
 植木鉢に植え替えて・・・・はやてのお家の玄関に並べてある植木鉢の隣に配置した。
 今度は枯れないように、ちゃんとご飯あげてね。
 最低でも水を浴びせよう。
 あと、新しい肥料見つけたら宅配魔法で送るから。





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