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[1939] SaGa -Your song is my song-
Name: 雨水
Date: 2006/06/03 01:48
「退屈だなぁ…」

騒がしい酒場の中、少年は椅子に座り、地面まで足りない脚をブラブラさせながら一人呟いた。

「何か、面白いことでもないかなぁ…」

少年がそう呟くのも無理は無い。十にも満たない子供が酒場の大人連中の中で楽しそうにするほうがよっぽど変である。

「いい加減、帰ろうよ……飽きたよ」

 次々と不平不満を口にする。悪いのは自分を放っておいて自分たちだけ楽しむ両親が悪いのだ。
とはいえここに来てまだ三十分も経ってもいないのだが。

「……はぁ」

ため息をつきながら少年は、隣に居る父の顔を見上げた。
少年の父親は眼鏡をかけた男と親しげに話していた。話は盛り上がっており、しばらく終わりそうに無い。

 少年は父親から目を逸らし、隣のテーブルへと移動した母へと目をやった。
 母親もまた、緑の髪の小柄な女性やポニーテールをした気の強そうな女性と楽しそうに談笑している。

 周囲を見渡してみると、誰もが楽しそうな顔をしていて少年一人だけ暇そうな顔をしている。
 来なければよかったと少年は思った。




十分後、退屈に耐え切れなくなった少年は、未だ話が終わりそうに無い両親を放っておいて一人酒場の中を歩いていた。
酒場は広く、さすが共和国、最大最古なだけはある。

「うわぁ…」

少年が左に目を向けるとステージがあり、そこでは妙齢の赤い衣装を身に纏った女性が激しく踊り続けていた。
そのステージの最前列で眼帯をつけた筋肉隆々な男が、思いっきり声を上げながらステージ上の女性に手を振って己をアピールしている。

「すごいなぁ…」

 少年が右に目を向けると、鉢巻をした男が、きわどい服を着た気の強そうな女性とその女性よりさらにきわどい水着のような服を着た耳の長い女性に腕を引っ張られている姿があった。
 周囲の人間は全く止める気配が無く、むしろどちらがその男性の心を射止められるか賭けを始めている。

「これは…」

 奥のテーブルではシスターが酔って、隣にいた男を殴り飛ばし友人らしき男性と女性に取り押さえられていた。
 殴られた男は泣きそうな顔をしながら必死で許してくれと懇願するが女は、細胞の一欠けらからでも復活できるでしょうがと物騒な事を言っている。
 
「これは、飽きないなぁ」

少年は嬉しそうに笑った。



あれから少年は、緑色のトカゲ男と赤色のトカゲ男が文化と芸術がどうのこうのと語り合っているのを物珍しそうに眺めてみたり、血のように紅いワインを一人優雅に飲んでいる男を怖いぐらいに絵になるなぁと感心しながら眺めたりとのんびり時間を潰しながら歩いていた。
覇気の無い痩せた店員からジュースを受け取り、さすがにそろそろ両親のもとへ戻ろうかと考え始めたところで、ふいに少年は壁際で一人佇んでいる女性が目に留まった。

いや、女の人じゃない、男の人かも。少年にはその人が男か女か見分けがつかなかった。

少年に分からないのも無理は無かった。
彼はとんがり帽子を深く被っており、傍目にも男か女か区別がつかなかった。
低いというわけではないが長身というほどでもなく、痩せているようにも見えるがひ弱そうな感じもしない。
安そうな旅人用のローブを羽織っていたが、その両手には衣服に不釣合いなほど高価そうな銀色の竪琴を持っていた。
、窓の外を眺める彼の姿はどことなく神秘的に見える。
どこにでも居そうでどこにも居ないような、なんとも不可思議な存在であった。




どれだけの時間が経ったのだろう。
 ふっと彼が笑ったような気がした。
 その目が自分を見ているような気がした。

否、自分を見ている。
少年は気付く。
 
 窓の外を眺めていた彼の目は、いつの間にかしっかりと少年のほうへと向けられていた。
 少年はその目に吸い寄せられるかのように彼の元へと向かっていった。




「君の名前は?」

 彼は第一声は少年の名前を聞く事だった。

「僕はジェラール」

 少年、ジェラールは答えた。

「そうか、いい名前だね」

 彼はジェラールの頭をなでながらそう言った。

「ええと……おじさんの名前はなんて言うの?」

今度は少年の聞く番だった。
 男の人か女の人か分からないけど、たぶん男の人だ。間違っていたら謝ろう、と考えながら。

「おじ……まあいいけどね。僕は、詩人だよ。それ以上でもそれ以下でもない」

答えになってないとジェラールは思った。
そして気付く。やっぱり男の人だったと。

「ジェラールはどうしてここに?子供はここに来てはいけないよ」

 諭すように、確認するかのように詩人は言った。

「父さんと母さんが連れてきたんだ。何かよくわからないけどお祝いだって」


 

 それからジェラールは詩人ととりとめのない話をした。
 両親の話、友人の話、学校の話、この街の話、殆ど一方的にジェラールが話していた。ときおり愚痴も混ざるが、詩人は嫌そうな顔を見せずむしろ楽しそうにジェラールの話を聞いていた。ジェラールも詩人が楽しそうに話をきいてくれるので、さらに饒舌になってゆくのだった。

「それでね、ローニン先生がおたま先生に十手でなぐられてね、ローニン先生気絶したんだよ。剣術の師範なのに先生すっごく弱いの」

「ははは、ローニン先生も災難だね」

「うん。僕の家も母さんの方が父さんより強いし、どこの家でもそうなのかなぁ」

「きっとそうだよ。ジェラールはお父さんもお母さんも好きかい?」

「もちろん好きだよ。父さん思いっきり遊んでくれるし…ときどき僕を息子と忘れるほど熱中するけど、母さんもおいしい料理作ってくれるし…たまに失敗するけど」

「そっか。親子いつまでも仲良くするんだよ」

「うん。ところで詩人さん…」

 ジェラールは詩人の持つ竪琴を指差した。
 
「聴きたいのかい?」

「うん」

 ジェラールと詩人がステージを見てみると、先ほど踊っていた女性の姿はもう見えず、演奏、演劇募集の札が掛けてあった。

「……わかった。いいよ」

「ほんと?」

「うん」

詩人はゆっくりとステージに向かった。

ジェラールは急いでステージの最前列に座り、詩人が壇上に上がるのを待った。

詩人が舞台に上がる。

そして恭しく頭を下げ、厳かに歌い始める。






ここに始まるははるかなる戦いの詩

様々な生物と異世界が交わる不思議な詩

そして運命に導かれた仲間たちの詩

この詩をうたい終えられるよう精霊よ、我に力を与えよ!






いつの間にか酒場の中はしんと静まりかえっていた。

一人たりとも騒ごうとするものはおらず、みなステージに釘付けになっていた。






今は昔、年若きロアーヌ侯ミカエルが小さな帝国の君主の時。

大陸は麻のように乱れ争いは絶えなかった






ジェラールは詩人から目を離すことが出来なかった。
歌い始めてまだわずかであるが、既に物語に引き込まれている自分を感じていた。
この物語はきっと長くなる、ジェラールはそう感じ取った。






嵐の夜、一人の少女が馬を走らせていた。

風と雨と稲光は、少女の体力と気力を容赦なく奪ったが、少女は無理に気を飛ばして馬を走らせる

先に根を上げたのは馬の方であった

馬はその場で歩く事を止め走る気力を失った

全く歩こうとしない馬に業を煮やした少女は、馬を見捨て歩いて行く事に決める

数度、馬の方に振り返ったが、やはり馬は歩こうとせずに少女を見送った。

とぼとぼと一人遠い兄の元へと向かう少女は、草葉から漏れる小さなあかりを見つける

そのあかりは小さな村から漏れた暖かな光であった

 少女は村で馬を貸してもらおうと足を進める






嵐の夜、少女は小さな村へと降り立った






そして物語は片田舎の小さな開拓の村、シノンから始まる






あとがき
 この作品は、以前投稿させていただいた、SaGa-Make a fresh Start-の加筆修正した作品です。書こう書こうとしていながら投稿してからずいぶんと時間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。仕事も少しずつ慣れ、時間も取れるようになったので恥を忍び、改めて一から投稿させていただくことにしました。
 改めて説明させていただくならば、この作品、SaGa-Make a fresh Start-はGB版のSaGaⅠとSaGaⅡ、SF版のRomancing SagaⅠ、Ⅱ、Ⅲのクロスオーバーです。筆者はSaGaⅠとRomancing Saga-Minstrel Song-をしたことが無いので流石に書くことが出来ず中途半端な選別になりました。SaGaを知らない読者様にも楽しんでいただける作品に仕上げることが目標です。よろしくおねがいします。あとタイトルは変更させていただきました。
 最後に、超・素人er様、マヒマヒ様、感想をいただいておきながら返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。お二人の忠告と応援を心に焼き付け、改めて構想を練り上げて作品を仕上げたいと思います。
 



[1939] Re:SaGa -Your song is my song-
Name: 雨水
Date: 2006/06/04 19:18
 酷い雨だ。あいつら今日は見回り早めに切り上げるだろうな。
 雷雨で荒れ狂う中、見回りをする四人の若者たちの姿を思い浮かべながら、マスターはグラスを拭きつつ客に聞こえない程度の声で呟いた。
 店内には客は一人しか居ない。
 普段なら誰彼構わず陽気に話しかける彼だったが、客は深く記憶の海に埋没している様で、どうにも彼は話しかけるのは躊躇われた。

 変わった客だとマスターは思う。

 この村は開拓されて十年と経っていないが、客の入りは良い。
 今日はたまたま外の嵐のせいで客の入りは悪いが、普段の今の時間帯なら仕事帰りの村人で賑わっているはずであった。
 そんな嵐の中、一人の旅人が現れたのだ。
 そこまでは良い。

問題は男が普通の旅人とあまりにも違って見えることだ。

客の男は、色黒で南東のナジュの血を色濃く受け継いでいるように見える。
また髪は全て後ろで括っており、彫りの深い精悍な顔をおしげもなく見せていた。
そして腰にはかなり使いこまれたであろうボロボロの鞘にさされた曲刀があった。しかしその曲刀の柄のなんと美しいことか。相当の値打ちものだとマスターは思った。
そしてこの気品すら漂う旅人は何度血なまぐさい夜盗やモンスターに襲われたのであろうかと。

 このシノンという村は、いまはまだ発展途上の村であり、深い森で囲まれている。
 人口は百人に満たず、村自体もお世辞にも豊かとは言えない。
森には、山賊やゴブリン、蛇や凶暴な獣が巣くっており、幾度となく村は襲撃されている。
 そのため、村の周辺をいつも4~5人のパーティを組んで村の若者たちが見回りをしている。
 その若者たちの集合場所であり解散場所が、村唯一の食堂であり酒場も兼ねているこのマスターの店なのであるが、それはおいておこう。
 これといって特徴もない村であり、この村に来るだけの為に無理に森を通るには危険であり、力に自信があるというのは危険を通り越して愚かである。
 そんな村になぜこの色黒の旅人はやってきたのか、マスターは不思議でならなかった。



「そろそろかな…」

 ポコポコとコーヒーが沸く音を聞きながらマスターは呟いた。
 
「……なんか言ったか、おやじ」

「!?、あ、いえ、そろそろ村の自警団の奴らが戻ってくるだろうなと」

 突然、何気なしに呟いた言葉に反応されたマスターは、男の言葉に一瞬動転した。
 すぐに返事を返し、客に対して気を抜きすぎていた自分に心の中で喝をいれる。
 男はあぁと、興味なさそうに相槌を打つ。
 そして話は終わったといわんばかりに、一息に酒をあおった。
 店に来てからずっと無表情であったが、そのとき初めて男の顔に変化が起こった。

「おやじ、なかなかいい酒だな」

 思考の海に埋没しすぎて酒の味に気付かなかったのであろう。
 改めて感じる酒の味に、男の顔に苦笑が浮かぶ。
 酒の味に気付かず、ただ水のように飲んでいたのがもったいなかったと言わんばかりに。

「へへっ、自家製の特別品ですよ。お客さん。お客さん、このあたりの人じゃないね?かと言って開拓に来たようにも見えない」

 自分の作った酒が褒められたのが嬉しかったのか、ふとマスターは話題づくりに、また自身が疑問に思っていたことを口に出した。

「ああ、開拓者じゃない。たまたま足がこっちに向いたんだ」

 マスターも一時、見知らぬ土地を旅して世界を見て回りたいと思ったことがある。
 知らぬ土地を歩き、人に害を与える魔物を知恵と勇気と正義の力で屠り、財宝を発見する。
 子供じみた夢だと思いつつも、若き日の憧れはそう簡単には消えなかった。

「旅暮らしか~いいですね~。ナジュ砂漠の方からいらしたんですか?」

 半ば本気で羨ましがりつつ、マスターは男の出身地を聞く。

「砂漠か……もう何年も目にしてないな……」

 問いの答えになるのか、ならないのか。
 マスターが首をひねっているうちに、またも客の男は記憶の海に沈んでいくのだった。

 男が『姫…』と呟く声を聞きながら、二十分が経った。
 マスターはこの客がどこぞの王族であろうかと予想しながらグラスを磨いている。

 その時、騒々しく店のドアが開かれた。


「くっはぁ、酷い雨だぞ。マスター」
「全くだ。しかしこの嵐だとゴブリンも夜遊びはやらないだろう。ゴブリンは稲光を嫌うからな」
「ふぅ……こんな日に見回りなんてやらなくてもいいじゃない。あ、もう……サラ、早く入りなさい。風邪引くわよ」
「あ、……うん」


 現れたのはレインコートを着た四人の男女であった。
 この嵐の日に外に出る人村人はいないと思っていたのであろう、騒ぎながら四人は店の中に入っていく。
 とはいえ客が、居ようが居まいが大人しく静かにするといった面子では無かったが。

「おかえり。ユリアン、トム、エレン、サラ」

 棚からタオルを出し、マスターは手馴れた様子で苦笑しながら四人にタオルを渡した。



 四人の男女は、それぞれ渡されたタオルで濡れた顔や髪を拭いた後、四人がけのテーブルに席に着いた。
 その時一人の緑色の髪を立たせた青年が、隣に座っている眼鏡の青年に顔を寄せる。

「トム、すこしだけエレンと話がしたいんだけど」
 
 ユリアンと呼ばれた少年は、トム(本名、トーマス・ベント)にエレンとサラに聞こえないよう、そっと耳打ちした。
 トーマスは、いつもこの四人のムードメーカーであるユリアンが、男勝りで勝気なエレンに対し、恋心を抱いているのを知っていた。
 
 いや、ここにいる旅の男以外全員、ユリアンがエレンに対し恋心を抱いているのを知っている。
 それは当のエレンでさえも。

「ああ、わかったよ。サラ、ちょっと手伝ってくれ。何か料理を作るから」

 まだこりないのかとトーマスは内心ため息をつきながら、テーブルの向かい側に座っているサラに呼びかけた。
 うん、と短く答えサラは席を立った。

「マスター、キッチン借りるよ」

 
「なあ、エレン。ヤーマスからの船がミュルスの港に着いたそうだぜ」

 トーマスとサラがキッチンに入ったのを確認したユリアンは、すぐさまエレンに話しかけた。
 
「ふぅん、そうなんだ。それで?」

 エレンも内心でユリアンが何を言いたがっているのか気付いている。
 勝気で喧嘩っ早いエレンであるが、そのぶん性格はさっぱりしており、ずるずる後を引きずる性格ではない。
 そんなエレンは村の人間達からの人気が高く、よく男からモーションをかけられている。
 エレンがユリアンの気持ちに気付くまで、そう時間はかからなかった。

「いろんなものがロアーヌに運ばれてくるんだ。珍しいものや美しいものまで。一緒に見に行かないか?なんなら何か買うのもいいし」

 あまりエレンが関心がなさそうなことに気付いていながらもユリアンは言葉を続ける。
 必死で自分をデートに誘うユリアンを見て、エレンは言った。

「一緒に行くのは別に構わないわよ。でもね、ユリアン。あたしはどうしてもあんたを恋人とかそういう風には見れないんだ。子供のころから知り過ぎてるよ。そりゃ、昔はお嫁さんごっことかもやったけどね」

 エレンはいつもの様にあっさりと、ばっさりと、ユリアンの思慕の情を断ち切る。
 毎日のように、自分を口説こうとするユリアンに、エレンは疲れを感じている。

 ユリアンは一瞬、無表情になったが、すぐにいつもの人好きする笑顔を浮かべ言った。

「ちぇっ、まあいつかこっちに振り向かせて見せるからな。そん時に、俺が良い男になってエレンのほうを向いていなかっとしても後悔するなよ?」

 全く期待してないわと言わんばかりに、こめかみに手を当てながらエレンは投げやりに手を振った。

 

 今日も振られたか…、さすがに辛いな。
 
 ユリアンは思う。

 振られ続けて早二年。ああ、アリア…、お兄ちゃん挫けそうだよ……。

 表面の態度とは裏腹にユリアンはかなり傷ついていた。
 幼くして死んだ妹に、ユリアンは心の中で涙を流しながら呼びかける。
 
 明らかにうざがられてるし……、少しは俺の気持ちに応えてくれよ……エレン。

 ユリアンは妹を亡くしふさぎこんでいたが、エレンの持つエネルギッシュな性格に救われた。
 しかしそれまでユリアンは、エレンへの憧れは持っていたが思慕の情は持っていなかった。
 十八の時、村で行われた腕相撲大会の決勝戦でユリアンは数年ぶりにエレンの手を握り、その握った手の小ささに驚いた。
 ずっと近くにいた友人が、いつの間にか女性に変わっていたことを知り、憧れの感情が恋に変わったのはこの時である。

 ユリアン・ノール、齢十八での初恋であった。

 
 
 はぁ……めんどくさいなぁ。

 ユリアンがいつもの笑顔を浮かべながら苦悩している姿を横目で見ながらエレンも思う。
 
 恋愛は楽しくて素晴らしいものだって人は言うけど、あたしはそんなの全く興味無いし…なにより馬で走り回ったり格闘の訓練してる方が楽しいし。
 
 色恋沙汰には全く興味が無いエレンは、誰が言い寄っても決して誰かと付き合おうとしなかった。
 無理に迫ってくる輩には平手を飛ばすことも珍しくなく、それでも迫ってくる輩は自慢の格闘術で叩きのめしている。
 ユリアンが刷り込みの感情で迫っていると思っているエレンは、自分に責任があると考え、ユリアンに手を上げることができなかった。

 なによりサラがいるしね…。もう少しサラがしっかりしてくれたら、あたしも旅に出て世界とか見て回るんだけど。

 そう心の中で考えながらエレンは、キッチンでトーマスの手伝いをしている妹に目を向けた。
 サラは玉葱をきざみながら、何度も目を瞬かせている。
 この年十七になる頼りない妹の姿を見て、エレンは再びこめかみに手を当てた。



 そのときふいに、カタン…と風に吹かれたような小さな音を立てながら店のドアが開いた。

 店内にいる全員の視線がドアに集中する。

 そこに、

 
「馬を…貸して……お願い……」


 少女がいた。


「必ず……返しますから」

 
 泥だらけで、傷だらけで。


「私は……モニカ……」


 ドアの開く音より更にか細い声を発しながら、気力だけで立っている、


「…モニカ・アウスバッハ……ロアーヌ候…ミカエル・アウスバッハ…フォン・ロアーヌの……妹です……」


 とても美しい皇女がいた。
 



[1939] Re[2]:SaGa -Your song is my song-
Name: 雨水
Date: 2006/06/09 00:26
 それだけ言うとモニカは膝からへたり込んだ。
 荒い息を吐きながら両手を床につき、必死で立ち上がろうとする。
 張り詰めていたものが切れたのであろう、細かく足が震えており、とても立ち上がれる様子ではなかった。

 

 突然の来訪者に、店にいた面々は驚いた顔を隠せずに立ち竦む。
 嵐の夜、巡回を終え疲れて帰ってきたら急にこの国の皇女が現れ助けを求められる。
 信じられない光景であった。

最初に我に返ったのはユリアンであった。
助けを求められていながら、何もしない。正義感の強い青年に傷ついた少女を見捨てることは出来なかった。
椅子を跳ね飛ばすように立ち上がり、少女に駆け寄る。
 
「お、おい。大丈夫か」

 その姿を見たエレン、サラ、トーマスは弾かれた様にモニカに駆け寄った。




「何があったんだ!?酷い有様じゃないか」

ユリアンはモニカの前で膝を着き、手を差し出しながら焦るように問うた。
 モニカは差し出された手に一瞬躊躇したが、オズオズと手を近づけ重ねる。
 重ねられた手をしっかりと握り、勢いよくユリアンは立ち上がる。
 ユリアンの手に引っ張られ、モニカはたたらを踏みながらも何とか立ち上がった。

「ゴドウィン…男爵と大臣が反乱を起こしました……。今すぐお兄様に伝えないと……」

 モニカは顔を俯かせて言った。
 自国の、しかもそれなりに付き合いの長かった人間に裏切られる。
 身内の恥を晒す事、ロアーヌが危険な状態である事、早く兄にこの反乱の旨を伝えないといけない事、様々な感情が入り混じってモニカは肩を震わせる。
 元は美しいであろう金色の髪も、今は雨と泥にまみれており力無く垂れ下がっているように見える。



「でも、なんであなた様が……モニカ様がここに来たんですか?知り合いか友人の家で匿ってもらったり保護してもらうのが妥当だと思うのですが…」

 緑色の髪を伸ばした引っ込み思案のサラは、すぐに人見知りをしてしまう。
 夜盗の類とは思ってはいないが、かといって信じられるにはまだ早い。

「本当に信じられる人は……私には居ません。もしいたとしても既にその人たちにゴドウィンと大臣が手を回しているでしょう。そうでないとしても、私を匿えばその人たちに多大な迷惑をかけてしまう…。ですから人質となりうる私が伝令となり、一刻も早くお兄様の元へ向かわなければならないのです」

 少女は、悲壮な覚悟を身体を震わせながら伝える。

きっとこの少女の言っている事は真実であろう。

 身に着けているのは肌をしっかりと覆う赤色の旅服。王族のものと思えないほど機能優先に作られたそれは激しい雨に打たれ、重そうに肌に張り付いていた。
 腰には護身用のレイピアを差していたが今の少女の姿からとても戦えそうには見えない。
 それでも少女は行くだろう。愛するたった一人の肉親である兄とロアーヌの民のために。

 その決意に絆されマスターはつい口を滑らしてしまう。

「ああ、えーっとだ…。馬ならある」

 マスターは棚からタオルを出し、モニカに手渡して言った。
 内心しまったと思うが時既に遅かった。
 その言葉にモニカは勢い良く顔を上げる。

「お願いします。必ずお返ししますから、馬を貸して下さい。」

 早口に言葉を紡ぐ。タオルを胸元で握り締め、濡れた髪を顔に張り付かせながら、モニカは懇願する。
 その姿には兄を助けたい、ロアーヌを救いたいという真摯な思いがあり、店内に居た誰もに手伝ってあげたいという気持ちを芽生えさせた。

 

「やめておけ。その姫さんの言っている事は真実だが関わり合いにはならん方がいい」



 否、一人だけ関わり合いになりたくないと思っている男がいた。
 その言葉にユリアンは激昂した。

「お前!先代のフランツ様も今のミカエル様も俺たち開拓者の為にモンスター共と戦ってくれてる。それにこの子…モニカ様が覚悟を決めここまで来て下さったんだ!それなのに…」

 ユリアンはこぶしを握り締めながら色黒の男に怒気を飛ばす。
 男はユリアンの怒りを軽くかわしながらグラスに酒を注ぐ。
 
「まあ聞け。先代のロアーヌ候フランツが死んでからまだ三ヶ月だ。ミカエルが後を継ぐと決まったときもゴタゴタがあったようだ。怪しいと思わないか?」

 そう言って男はグラスを傾け酒を口に含む。
 モニカに視線を飛ばし、そしてゆっくりとユリアンに視線を向ける。
 モニカは全て分かってるという顔で、ユリアンは真面目な顔でその真意を読み取ろうとしていた。

「候爵位を狙っている奴がいるんだよ。そのゴドウィンとか言う男爵と大臣だな。ミカエル候がロアーヌを留守にしている今が絶好のチャンス、逃す手はあるまいよ」

「そこまでわかっていて何故!」

 ユリアンは叫ぶ様に男に言った。
 男は鼻をフンと鳴らしながら言う。

「金にならんからだ。ミカエル候が侯爵で無くなれば一オーラムの金にもならん。モニカ様、あんた今、金を持っていないだろう?」

 モニカは宝石を一つも身に着けていなかった。
 旅装束に着替えてから重く邪魔になるという事で、全ての宝石の類は部屋置いてきたのである。
 
「俺は前金じゃなきゃ仕事はしない主義なんだ。人助けもその仕事の内だ。そういう事だからお前も…」

「もういい!」

 ユリアンは今度こそ本気で怒った。
 この金で動く男に人間の情というものをわからせてやりたかった。

「俺がモニカ様をミカエル様のところまで安全に送り届けてみせる。モニカ様、同行を許して貰えますか?」

 モニカに対する口調こそ穏やかだが、有無を言わさないものが含まれている。
 しかし、

「なりません!その気持ちはありがたいのですが、危険です」

 モニカはすぐに却下という判断を下した。

「モニカ様!」

「おじ様、馬を貸してください」

 ユリアンの願いを耳に入れないことにし、未だ疲れが消えてなさそうな顔でモニカはマスターに詰め寄る。

「しかしなぁ…」

 マスターも馬を貸してやりたいのは山々だが、一国の皇女を危険な目にあわせるのも気が引けた。

「えぇと…モニカ姫様、こいつの同行を許してやってくださいませんかね」

 マスターはユリアンを指差して言った。
 モニカは睨むようにマスターを見つめる。

「ユリアンは一応筋の通った男です。困っている人を見捨てるこたぁできません。ロアーヌの民を守ろうとしているあなたをロアーヌの民であるユリアンは守りたいと思っているのです。世話を焼いてくれる人に恩返しをしたいんです。どうかその気持ちを汲んでくれないでしょうか?」

 マスターはモニカに諭す様に言う。
 モニカは御世辞でもなく真剣に自分の身を心配してくれる人がいて嬉しかった。
 だからこそ、この優しい人を危険な目に遭わせたくなかった。

「でも…それでも危険です……」

「ふむ、それなら仕方ない」

 マスターは腕を組み、深く考えるように首を傾ける。

「危険では無くなればいいんですね?」
 
 マスターはニヤリと笑う。

「トーマス、エレン、サラも手伝ってあげるんだろ?」

 それまで口を挟むことは無かった三人は突然のマスターの問いに言葉を失ったが、ジワジワと少しずつその言葉を理解していく。
 そしてモニカとマスターに向かい満面の笑みを浮かべ言った。

 
「もちろんです」

「当たり前でしょ。モニカ様を心配してるのはユリアンだけじゃないのよ」

「少し怖いですが頑張ります」

「ふーっ、ならばお前らはお前らで好きにすればいい。俺は知らんがな」

 やる気になっている四人とおろおろしているモニカを横目に、話は終わりとばかりに男はグラスをあおる。
 マスターは男に近づいて言った。

「お客さん、ここには金は無いですが馬ならあります。これでモニカ様を助けてやってくれませんか」

 マスターは男のグラスに酒を注ぎ足す。

「馬か…シノンの馬は良質だと聞く。いいだろう。おい、お前たちの名前は?」

 ユリアンは胡散臭そうな顔をしながらハリードを見た。

「一体なんだよ…ユリアンだ。ユリアン・ノール」

「トーマス・ベントです。仲間からはトムって呼ばれてます」

「エレン・カーソンよ、こっちは妹のサラよ」

「サラ・カーソンです」

「モニカと申します。先ほど自己紹介しましたわね」

 各々自分の名前を告げていく。

 そして最後に男が名乗った。

「ハリードだ。この曲刀カムシーンの名にかけてモニカ姫を無事にミカエル候のところまで送り届けてやるさ」

 色黒の男、ハリードがカムシーンの名を告げたとき思わずマスターは声を上げてしまった。

「曲刀カムシーン!あんた有名なトルネードか!」

「俺をそう呼ぶ奴もいるな。さて、一眠りだ。起きたら腹ごしらえして夜明け前に出発するぞ」

 そう言ってハリードは荷物をまとめ店の入り口に向かう。

「待ってください、今すぐ出発しましょう」

 根を上げずにモニカは入り口に向かおうとする。
 しかし数歩歩いただけで、足がもつれ転んでしまう。

「あっ」

 ハリードは振り返らずに言う。

「今のあんたの様子じゃ出発して十分も持たない。さあ休んだ休んだ!」

 そう言い残しハリードは激しい嵐の中に消えていった。




あとがき
 文を書くのは難しいですね。類義語の辞書を読んで勉強しないと同じ使い回しになってしまいそうで不安です。
 もっと精進せねば。
 それと皆さん、感想ありがとうございます。頂いた感想の中にこれはスクエニ板に移すべきという声がありました。
 確かにこの作品はスクエニの作品で、私の手違いでその他板に投稿してしまいました。申し訳ございません。
 頂いた感想を消してまで移動するのも忍びないので、こちらに投稿を続けることにします。
 指摘してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
 



[1939] Re:]SaGa -Your song is my song-
Name: 雨水
Date: 2006/06/15 00:23
「さて、モニカ様。ミカエル候のキャンプを張っている場所はどこだ?」

 ハリードは曲刀の柄を握り締めながら言った。

「この森の過去に古戦場となった場所に軍を敷いていると、カタリナ…侍女から聞きました。本来は私が来たこの道を一直線に走っていれば着くのですが……」

「こうなっていたわけだ」
 
 モニカの走ってきた道は、途中までは雨のせいで若干滑りやすくなっていたが、、六人、六馬が通るには十分な道である。
 問題はその先の吊り橋であった。
 本来、モニカの向かうミカエルのいる古戦場までの道には吊り橋があるのだが、その吊り橋は昨夜の嵐のせいで壊れて流されたのか、跡形も無くなっていた。

「一刻も早くお兄様にロアーヌの窮地を伝えないといけないのに…」

 私はこの道しか知りません、と言ってモニカは俯いた。そんなモニカを慰めるようにエレンは言う。

「仕方ありません、モニカ様。少し遠回りになりますが、この森を突っ切っていきましょう」

 エレンは吊り橋のすぐ横にある森を指差しながら続ける。
 森は、適度に光が差し込み、とても凶暴なモンスターが蔓延っているには見えない。

「古戦場の場所は私たちシノンの者なら子供以外誰でも知っています。私たちも何度も行っています……が、それは常に複数名のパーティを組んでです」

「危険なのですね」

「そうです。森にはゴブリンなどのモンスターや凶暴化した鳥や獣、夜盗がたくさんいるのです。…モニカ様、こんな事を言うのも何ですが、出来れば村で待って…」

「それは無理だな」

 エレンの言葉を遮り、ハリードは無愛想な顔をしながら橋と橋をつなぐ杭に付いていたロープを指差して言った。

「!?これは…」

 それは自然の力で千切れたという感じではなかった。
 トーマスは素早く屈んでロープの切れ端を握る。そして悔しそうに言った。
 
「…切られている。やられましたね。どうやらゴドゥイン男爵はモニカ様がここを通ることに気付いていたらしい」

 トーマスは立ち上がり、モニカに向き合う。

「多分、待ち伏せする兵をここに配置していたのでしょう。あるいは早馬を飛ばして夜盗を金を買収したのかもしれません」

「…たぶん後者でしょう。ゴドウィンと大臣の話を偶然聞いて、すぐに城を出ましたから……」

 モニカは俯きながら震える声で呟いた。
 あのまま、もし馬が根を上げずに走り続けていたらどうなっていたか。考えただけで身震いする。
 モニカの乗っていた馬は、夜盗に感づきモニカを守るために止まったのか、雷雨の激しさに根も気力も失ったのか、モンスターを見かけ怯えたのか。モニカにはわからなかった。
 きっと守ってくれたのだろう。モニカは胸に両手を置いて今はいない馬に感謝した。
 
「さて、夜盗がお留守の間にさっさと行くぞ。もたもたしている時間は無い」

 それだけ言うとハリードは振り返りもせずに森の中を歩き出した。

「お、おい。馬は!?」

 ユリアンは焦ったように言う。

「どうやって連れて行くつもりだ。道は悪くモンスターも蔓延しているんだろうが。報酬はミカエル候から直接貰う」

 切って捨てるような言い方にユリアンは怒りを感じたが正論なので何も言い返せない。
 
「ユリアン、行こう。馬を渋ってモニカ様を危険な目に合わせるわけにはいかないだろう?」

 そう言ってトーマスも森の方へ歩き出した。
 既にエレンとサラも馬を置いて森に入っている。
 森は明るいとはいえ、視界はそれほどいいとも言えないだろう。
 なにより夜盗が戻ってくる可能性がある。

「…………」

「ユリアン様、あの、そろそろ行かないと」

 置いていかれる事が不安なのか、モニカも何度も森に目を向けながらユリアンに言う。

「…少しだけ待ってください、やることがあります」

 それまで黙って馬のほうを見ていたユリアンは馬から目を離さず決意を秘めたような声で言った。
 ユリアンは近くに落ちていた木の枝を拾う。
 モニカはユリアンが何をするつもりか分からず、じっと見ているしかない。
 そしておもむろにユリアンは木の枝を振りかぶり、

「!?」
 
 自分の乗ってきた馬の尻目掛けて叩いた。

「ヒヒィーーーーーーン」

 馬は悲鳴を上げ、打たれた部分を赤く染めながら何処かへと走り去ってゆく。

 突然のユリアンの思いもよらぬ行動にモニカは言葉もなく立ちすくんだ。
 絶句しているモニカを尻目に、ユリアンはエレン、サラ、トーマス、ハリード、モニカの乗ってきた馬に鞭を入れるかのように尻を打ってゆく。
 少しずつモニカは理解していった。
 この青年がなぜわざと馬を傷つけているのかを。
 最後の1頭が打たれ去ってゆく姿を見ながら、モニカは静かに言った。

「…うまく逃げてくれるといいですね」

「……はい」

 二人はそれ以上何も言わず、並んで森の中に入っていった。

 その後すぐにハリード達と合流したモニカとユリアンは、ハリードの強い叱責を受けた。
 怒り心頭なハリードを、ユリアンは必死で宥めている。
 モニカと秘密を共有した事がユリアンの心を軽くしていた。

「ユリアンったら何かあったのかしら?」

「さぁ?どうでもいいけどね」

 サラは興味深そうにエレンは興味無さそうに遠めに眺めながら話していた。




 森は原始林になっており、木のところどころにむき出しの根が出ていた。

「あっ。す、すいません」

 その度にモニカは木の根に足をとらわれ、近くにいるユリアンやエレンに何度ももつれかかっていた。

「い、いえ。モニカ様。大丈夫ですから。ゆっくり歩いてください」

 ユリアンは倒れ込んでくるモニカの華奢な身体と柔らかさを感じながら照れながら言う。

「そういう訳にもいきません。もう少し歩く速度を早めても私は…『あぶねっ!』…すみません」

 モニカも男性と触れ合う免疫が無いのか、ユリアンに触れるたびに頬を染め足早になってしまう。
 そうしたことが続き結果、移動速度の低下という悪循環を生み出していた。

「ユリアン、あんたは後ろを歩いてな。このままじゃミカエル様のところに着くのが夜になっちゃうわよ。…モニカ様、お手を拝借」

 エレンはため息をついて、モニカの手をとった。
 モニカは自身の不甲斐無さを体感し、エレンに子供のような扱いで手を引かれ頬を染める。
 恥ずかしく情けなくもあったが、今は亡き母に手を引かれたときの事を思い出し嬉しくもあった。
 そのせいか繋がれた手にギュッと力を込める。

「…?」

 エレンは突然強く握られた手に訝しみながらも手を握り返した。
 

「そろそろ森を抜けます」

 あれから二時間後、先頭を歩いていたトーマスは同じく先頭を歩いていたハリードに言った。

「この森を抜けたらどの辺りに着く?」

「古戦場の南西の辺りですね」

 即座に反応を返したトーマスに、顎に手を当て考え込むしぐさをするハリード。
 
「おかしいとは思わないか」

「ええ、おかしいですね」

 このシノンの森に住むエレン達が危険と言ったにもかかわらずモンスターどころか小動物の一匹すら出てこない。
 
「やばいな」

まるで何かに脅えているように。

「ええ、モニカ様も森を歩くのに慣れて来た様ですし、少し歩くペースをあげましょう」

思慮深い二人は同じ事を考えていた。
下手をすればもう始まっているかもしれない。
それはまだモニカに伝えるわけにはいけないと。

「戦争が起きるぞ」


あとがき
 早く投稿できそうと書いておきながら結局いつも通りになってしまいました。申し訳ありません。
 物語の進行は遅く、表現力も乏しいですが、次辺りやっと戦闘シーンが書けそうです。あまり期待せずにお待ちくださいね。
 それではこの辺で失礼します。


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