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[19673] 【習作】うちはに転生したけど、死亡フラグが折れません【ナルト・憑依】
Name: うちわ◆81c1ccfc ID:850e07a8
Date: 2010/06/19 23:24









初めは最近流行っている転生ものかと思っていた。


二回目は、ループもするのかと驚いた。


三回目になったら、誰か代わってくれないかと本当に思った。















うちはに転生したけど、死亡フラグが折れません





プロローグ
強くてニューゲーム、だからといってクリアできたわけではない















通算何回目になるかもわからない転生を、俺うちはライは経験している。


はじめ転生したという事実を知った時は、これは人生勝ち組なのか負け組なのかと真剣に考えたことを思い出す。


だが悲しいかな、俺はこの世界についてアドバンテージとなるような知識、俗に言う原作知識というものを持っていなかったのだ。(まあ、原作があるのかどうかも知らないが)


うちはサスケの双子の弟として生まれた俺は、うちは虐殺の夜を乗り越えることができなかった。















しかし俺はまた転生した。以前と同じ体に。


今度は死んでたまるかと、頑張って抵抗したが現実は無常である。俺は虐殺の夜を乗り越えることはできなかった。















そんな感じで何度か繰り返し転生をしているときに、サスケが生まれる際たまたま死産だったことがあり、俺が「うちはサスケ」として生まれた世界があった。


そして、なんとその世界で俺は虐殺の夜を乗り越えることができたのだ。


虐殺の夜を乗り越えたときは兄さんサスケのこと好きすぎるだろ、と思いながらへこんでいた。我ながら微笑ましい。


しかし、数年後俺はまた死ぬこととなる。死因は、桃地再不斬に首切り包丁で斬殺。


アカデミー時代、もっとまじめに授業を受ければよかったと後悔したものである。















次の転生からは、胎内でサスケを殺して流産させ、「うちはサスケ」に成り替わることによって虐殺を回避した。


はっきり言って、外道以外の何者でもなかったがこれ以外に生き残る方法が思いつかなかったので仕方なかったのである。


アカデミーで必死に授業を受けトップを維持し、うちは一族の血継限界である写輪眼を使えるようになって桃地再不斬が出てくる任務を無事達成したときには、喜びに打ち震えたものである。


中忍試験の時に、大蛇丸の呪印に耐えられずに死んだのだが。















こんな風に少し生き延びてはまた別の死亡フラグが立つという、壮絶な人生を送っている俺。その死の記録を記してみたいと思う。


中忍途中、呪印に耐えきったがその後我愛羅に殺された。


木ノ葉崩しを乗り切って安心したのが運の尽き、ナルトとナルトの双子の妹であるキリ、自来也の頼みを聞いて、綱手捜索を手伝うが大蛇丸とエンカウント。さらわれてBADEND。


度重なる危機(死)によって覚醒した俺は、万華鏡写輪眼というチート眼を手に入れ調子に乗って戦っていたら失明した。BADEND。


経験とか知識を引き継げる俺は何度目かの強くてニューゲームで、俺一人では無理だと判断。ナルトとキリと早い段階で友達になり、二人を鍛えるものの木ノ葉崩しでなぜか大蛇丸+歴代火影が俺のところに来襲。万華鏡写輪眼を惜しみなく使い、善戦するものの四代目の時空間忍術に完敗、BADEND。


時空間忍術をどうにか使えるようにならないかと試行錯誤していると、キリが不安定ながらも使えるようになっていた。ガッデムさすがは四代目の娘。しかし、そのおかげで無事に綱手の火影就任まで生き延びた。やったね!


しかし現実は非情である。音の四人衆に拉致られて大蛇丸END。















大蛇丸大蛇丸大蛇丸。あいつにほとんど殺されたり、それに近いBADENDになったりしてるんだがどうしてくれようか。





しかも自分だけでは飽き足らず、たまにキリまで一緒に拉致って俺とキリの子供を産まさせる→万華鏡写輪眼と時空忍術が使えるスーパーチート誕生→子供を大蛇丸が乗っ取り、万華鏡写輪眼まで開眼→俺の目をえぐり取り、俺たちは死ぬまで子供を産む家畜になった→大蛇丸True END。















地獄っていうレベルじゃなかった。


俺一人ならまだしも他人を巻き込むのはマジ勘弁。いや、サスケのことは悪いと思っている。


そして俺は考えた。俺がこんなに死ぬのは俺が悪いんじゃない、「うちはサスケ」が悪いんだと。


俺だけじゃなく、サスケもいれば狙われる確率は低いし、劣等生のふりをしていれば俺に大蛇丸が俺に目を向けることはないだろう。


サスケ、いや兄さん。今まで殺して悪かった、反省はしている。殺されたほうがましという目に遭うかもしれないが。


まあ、なんにしてもイタチ兄さんに殺されないようにしないとな!















そうして始まった次の人生、俺は三つ子の三男として生まれましたとさ。


……あれ?








[19673] 第一話
Name: うちわ◆81c1ccfc ID:850e07a8
Date: 2010/06/21 17:44




先生、事件です。


イタチ兄さんが、気持ち悪いぐらい俺に優しいです。


は、これはきっと孔明の――――














うちはに転生したけど、死亡フラグが折れません


第一話
俺の運がいいとき=フラグ















まあ、イタチ兄さんが優しい理由なんてわかってるんですけどねー。と縁側で足をぶらぶらさせながら思う。


なぜなら、今回俺は養子に出されていないのである。


なぜ養子に出されたかって?答えは簡単、間・引・きである。


この世界じゃ、双子は不吉なものらしく弟や妹は簡単に殺されてしまうらしい。まあそれだけではなく、食料事情などの問題もあるらしいが。


しかし、俺の生まれた家はうちは。血継限界はだれでも発現するわけではないため、血継限界を持つ一族で双子が生まれた場合は後に生まれたほうが分家や親戚に預けられる。(らしい)


さらに俺が以前生まれたとき、イタチ兄さんは任務かなんか知らないが家を空けていた。そして、俺はイタチ兄さんに会う前に間引かれたのである。


父さんも母さんもイタチ兄さんが兄弟を楽しみにしていたのは知っていたらしく、イタチ兄さんに隠すように俺は親戚に預けられた。


つまり兄さんは俺のことをただの分家の子供としか認識していなかったらしい。


だがしかし、今回ばかりはいろいろと事情が違った。





いつも家を空けていた兄さんが、なぜか今回に限っては家に居て、俺たちトリオをどうするかの話し合いに参加したらしい。


さすがイタチ兄さん、弟思いだね!


だが、ぶっちゃけた話俺が、俺たちがここに居られるのはトビ兄さんのおかげだ。


生まれたときから写輪眼が使えるとかいう、なにそのチート的な性能のおかげで、俺たち三つ子はうちは一族期待のルーキーらしい。


まあ、確かに俺は万華鏡まで使えるのは確定だし、サスケ兄さんもきっとびっくりするほどチートなのだろう。まだ、その才能が開花していないだけで。















というか、いくらなんでもトビ兄さんはおかしすぎる。そんなことを、廊下を転がりながら思う。


まるで、自分は転生者かオリ主ですと言わんばかりに誰よりも早くしゃべり、歩き、勉強や訓練をしている。


はっきり言って、あやしさ全開すぎる。まあ、大蛇丸に狙われる都合のいい生贄ができたと内心ほくそ笑みつつ、こっちに注意がいかないよう俺はちょっと発育の遅い(頭が悪い)子供を演じているんだが、これがイタチ兄さんの何かにクリーンヒットしたらしい。


おかげで、アカデミーではナルトやシカマルと一緒にどべ争いをしているんだが、手間のかかるほどかわいいと言わんばかりに兄さんにかわいがられていている。


「ライ」の状態で兄さんがほほ笑むなんて、と俺は愕然としつつ頑張って兄さんの期待にこたえようとして失敗する。


うむ、まさにダメな子である。


まあ、父さんはトビ兄さんを、母さんはサスケ兄さんを、イタチ兄さんは俺をかわいがっていて実にバランスが取れている。















と、思っていたころが私にもありました。


サスケ兄さんも男の子なんだし、やっぱ父さんや兄さんのほうがいいよねー。


でも父さんはトビ兄さんにかかりっきりだし、イタチ兄さんは家を空けていることが多く、たまに帰ってきても俺ばかりをかまう。


まあ、そこはさすがイタチ兄さん。ちゃんとサスケ兄さんの時間も取っているし、訓練も見てくれるんだが。





うむ、実にフラグっぽい。


これは逆恨みから兄弟の仲がぎくしゃくするフラグに違いない。


やはり、やつは生かしておくべきじゃなかったというのか……!















廊下を転がるのにも飽きて、ぼーっとしながら空を眺めつつ、果たして何回ループしたのかを数えようと思ったが自分の不幸の回数なんか数えても鬱になるだけなのでやめた。


まあ、なんだかんだ言ってかなり都合の良い転生になっていると改めて俺は思う。


大抵ループすると記憶が引き継がれるため、少しずつ精神が壊れたり病んだりする。


だが、俺の場合はどうやら違うらしい。まあ、何がどう違うのかは説明がしにくいのだが。





そう、例えば人を殺したとする。大抵この手の物語は人を殺してしまったことからくる罪悪感に長い間責められるものだ。


確かに、任務で初めて人を殺したとき俺も同じような状態に陥り、そのせいで殺された記憶がある。


しかし次の転生では、なんの抵抗もなく人を殺せるようになっているのだ。


俺が何か致命的な壁に当たって死んだ場合、大抵何度目かの転生ののちにすべて例外なく改善されているし、前回の俺が他人に抱いてた感情もすべてリセットされる。


まさしく、強くてニューゲームなのである。相手だけではなく、こちらの感情もリセットされているのだから。


例えば、我愛羅に殺された後、俺は千鳥が使えるようになった。それまで、雷遁なんて使えなかったのに。


例えば、サクラに恋をしていた時期もあった。だが、その次の俺はサクラごと敵を千鳥で貫いた。


はっきり言って、前の俺のことを俺は誰よりもよく知りながら誰よりも理解できていないのである。


そして今回、イレギュラーな新しい兄さんが生まれ、結果的に俺はこの家で生活することができている。


この体と俺がチートなのか、俺が既に壊れているのか、それとも俺を転生させ続けているナニカが俺という存在を都合がいいように作り変えているのか。


まあ、どちらにしても俺がどれだけ強くなったところでそのナニカには届かないだろうし、狂わなくてラッキーだ、ぐらいに考えていたほうがいいのかもしれない。


どうせ答えのない問いなんだし。










体を起こし、空を見上げため息をつく。


空に浮かぶ月は、限りなく、満月に近くて。


時期的に、そろそろなのだ。イタチ兄さんが、うちはの虐殺を始めるのは。








[19673] 第二話
Name: うちわ◆81c1ccfc ID:850e07a8
Date: 2010/06/21 17:50






うちは虐殺の夜当日。


今日という日をどうやって乗り切ろうかと考えながら朝飯を食べていると、父さんから告げられたことがある。


そして今日という日をきっかけに、俺は分かってしまったのだ。


うちは虐殺の真実を。




「今日から波風さんの所の世話になりなさい」




……ついに俺も勘当かー。















うちはに転生したけど、死亡フラグが折れません

第二話
勘当されたのかと思ったが、そんなことはなかった















さて、波風さんこと波風キリは俺にとって光と闇のような関係である。


あえてどっちが闇なのかは言わないが。


転生者一人につき、オリ主(便宜上この単語を使っているが正確には何なのだろうか)一人が追加で現れる。


何度か転生している際、同類に会ったときに気付いたことで、俺の対応するオリ主がキリである。


まあ、同類といっても俺みたいにループしているわけじゃないし、次の転生のときにはいなくなっているんだが。


ちなみに転生者にもある程度法則があり、木ノ葉の里に出現する転生者は例外なくこの世界に関する知識を持っていない。


まあ、だからと言って他里の人間が持っているとも限らないのだが、俺が襲われた人間を普通に撃退したとき、「どうしてサスケがその術を使えるんだ!?」とか言ってた奴がいるし間違いないだろう。


どうして俺が狙われたのかはわからないが、少なくとも俺は名前を覚えられている程度には有名であり、殺しにくるくらいには厄介なのだろう。


死亡フラグの多さといい、明らかに主人公っぽいです本当にありがとうございました。


どうせ転生するなら主人公の弟などではなく、主人公のライバルの弟ぐらいがよかったなー。


なんかそっちでも死亡フラグが立ちそうな気がするけど。








さて、話が逸れたが波風キリはうずまきナルトの双子の姉ということになっている。


本当は妹らしいが、なんか大人の事情でそうなったらしい。


まあ、人柱力であるナルトに双子であることとか全部押しつけた結果なのだろう。おかげでナルトはひどいいじめを受けてたりしたが。


そんでもって、やっぱり大人の都合でナルトとキリは早いうちに遠ざけられていたのだ。


が、自分たちが姉弟であることに気づくのはそう時間のかかることではなかったらしい。


よって、一人で生活するには広すぎる屋敷にさびしがり屋のキリがナルトと一緒に住んでいるというのは周知の事実であり、いきなり一緒に住むことになったとかいう俺を警戒するのは当然の理屈である以上説明終わり。




「なんでお前が、キリの家に住むことになったんだってばよ」


「俺のほうが知りたい」





マジで父さんはいったい何を考えて二日間ここに住むよう言ったのだろうか。


まあ、それでイタチ兄さんの魔の手から逃げられるというのなら安いもんだが、そんなうまい話があるなら俺が勝手に最初から実行している。


「私は別にいいんだけど」とかキリは言うんだが、その発言を受けてさらにナルトの視線が鋭くなった誰か助けて。















そんなわけで、(どういうわけか知らんが)木登りで俺をこの家に住まわすかどうかを決めるらしい。


最初は忍術勝負だったのだが、肝心のナルトが分身の術すらまともにできないため、ハンデとして体術の勝負、つまり木登りになったのだ。


うん、まったくもって意味がわからん。


そんなことを考えているうちにナルトはするすると器用に木を登って行って、ここまで登ってこれたら認めてやるとか言い出した。


結構な高さがあり、明らかに二人分の体重を支えるだけの太さが枝にないのだが、まあいい。


てくてくと木の幹を歩いてナルトの所まで行った。


ナルトは唖然とし、キリは「すごーい!」となんか驚いてるしでカオスだった。


結局、俺が住むことに渋々納得してくれたナルトに木登りの修行法と、水の上を歩く修行法を教えておいた。


主に後々の死亡フラグを折るためである。主にナルトが俺を助けてくれる的な意味で。


下忍になる前に、これができているのとできていないのではかなりの差が出る。


最初は俺に教えられた修行法をするのを嫌がっていたのだが、「分身の術がちゃんとできるようになる」と言ったらものすごい勢いで修業を始めた。


やっぱりコンプレックスだったらしい。


まあ、ナルトに教えていたはずなのに半日も経たないうちにキリは木登りができるようになって、夕方には水面に立つぐらいはできるようになっていやがったんだがな。


ナルトもさすがで、夕方には木登りを完全にマスターしやがった。


俺の二週間と二ヶ月を返せと声を大にして言いたくなったぜ。


まあ、分身の術がちゃんとできるようになって喜んでる顔を見たからいいか。















夜、一楽のラーメン屋でしょうゆラーメンを食べて帰っている途中の出来事である。


まあ、さすがに何度もループしてるし、この姉弟が外に食べに行こうと言ったら一楽のラーメンが鉄板なので「げ、ラーメンかよ」と言ってしまったときの二人の反応は割愛させていただく。


そんなことよりもすさまじく重要なことが起こったのだ。


そう、そろそろ時間的に虐殺が始まるころだなー、とか考えていたときのことで、さすがの俺も唖然とした。


それほど衝撃的なことだったのだ。




「うちは一族がクーデターを起こしたぞ!」





…………


……………………


………………………………あれ?






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