諸注意。
1この小説では主人公が極悪です。
2SAOとハリーポッターの蹂躙・アンチ要素があります。(作者はこの二作品は大好きですし素晴らしいと思ってます)
3主人公最強です。
4逆ハ―ものになるかと思われます。
5とにかく地雷です。
6第二部は腐要素あります。
それでも良ければ進んで下さい。
sage投稿チェック失敗してしまいました。
お目汚ししてしまい本当にごめんなさい。
ある程度ログも流れたので、そっと元の位置に戻しました。
私はトラックに撥ねられて死んだ。
畜生、畜生、畜生! ようやく、ようやくソードアートオンラインのナーヴギアを作れたってのに! この天才の私が人生を掛けて、結婚もせず、一人でもナーヴギア作れるんじゃね? ってくらいプログラムから周辺機器に至るまで全部カバーして、もうすぐ完成する所だったのに! テロの準備も済んでたのに! なんなの? 一体何なの、あのトラック!? 運転席に誰もいなかったわよ!?
「パンパカパーン、運がいいわねー貴方」
天使のコスプレ……いや、実際に飛んでいるんだから天使か。天使が、舞い降りて来て言った。
「貴方を、転生させてあげます! ファンタジーに憧れてたんでしょ? でしょ?」
「いえ、結構です。自力で何とかできるんで」
「そう? 喜んでもらえてあたしも嬉しい! 行く世界はね、ハリーポッターの世界!」
「おい、こら待てふざけんな」
「じゃあ、楽しんできってねー。あの世界ならもうテロリストいるし問題ないっしょ―」
「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
と言う事で転生しました。
赤ちゃんからやり直しですガッデム。
不幸中の幸いで、記憶が薄れる事はなかった。チートと言う奴だろうか。
父親は魔法使いで、母親はマグル。私が小さい時に両親は離婚したが、そんな事はさしてどうでもいい。重要なのはマグルの世界に住所がある事だ。
当然、私は母親と行く事を選択した。そもそも、父親に引き取る気はなかったようだけど。
とにかく私は、文字が書けるようになるとマグルの世界に出かけて一部特許を取り、スポンサーを得て、せっせとナーヴギアの開発に勤しんだ。
そんなある日、研究所でナーヴギアを組み立てている私の所に、手紙を携えた梟がやってきた。ちなみに、組み立ては私の手でやっている。私をスポンサードしてくれている企業にも、私なしでやっていけるほどの技術は与えてはいない。それでもコンピューター技術は十世代ほど前に進んだし、ナーヴギアは大量生産が必要だから、さすがに一般公開する時には技術を渡すけれど。
「ホグワーツ、か……。まあ、ファンはファンだったのよね。何かアイデアが転がっているかもしれないし……」
「そんな、ミア女史。そんな訳のわからない学校に行くんですか? 学歴は……」
「心配しなくても、通信教育も使うわよ」
「ミア女史。お土産買ってきて下さいね」
「いいわ。楽しみにしていてね」
研究者達を軽くあしらう。学費はグリンゴッツ銀行で両替できるだろう。ハーマイオニーがお古を使っている描写は無かったし。多分、きっと。私は、組み上げた十セット目のナーヴギアを撫でた。父は名門出のようで、手切れ金を渡すような事を言っていけど、それは断った。物ごころついて特許を取って以来、保護者の認可以外は母親の世話にすらなっていない。
母には金を渡して黙らせてあるし、私が稼いでいる本当の額は教えていない。
原作であった死の仕掛けも、施してある。そして私は永遠の命を手に入れて、女王として君臨するのだ。ふふふ……。
「でも、ミア女史。世界のデザインの監修はどうするんですか?」
「何のために物ごころついた時から、ちまちまちまちまマニュアル作って、各国からその道のプロを呼んだのよ。任せるわ。長期休暇になったらまた泊まり込みで手直しするから、三階層まで作らせてちょうだい。一つは私の作りかけの世界の続きを、一つはデザイナーの思う通りに、もう一つは二つの階層が出来あがってきたら、それらをベースに貴方達の良いように作って頂戴。百階あるからって、手抜きは無しよ? それと、ゲームの名前であるファンタジックのコンセプトだけは忘れないで。ファンタジーじゃないからね。最初に作る世界は、剣だけの世界にするって事も忘れちゃ駄目。戻ってきた時に素敵な世界が出来ていたら、また技術情報を流してあげる。独占するなり特許とるなり、好きにしなさいよ。手に入れられるだけの技術は手に入れたら私を切り捨てようなんて、ゆめゆめ考えない事ね」
「全力を尽くします、女史!」
魔法省にも出かけて、向こうで使えてデータ交換できるパソコンを用意しなくてはならない。当然、認可も取らなくては。
する事は山ほどある。私は小さくため息を吐いた。
私はまず、イギリス首相に連絡を取った。
私が寄こした技術情報は、ゲーム会社を経由して軍へと流れている。
私が協力しているゲーム会社も、実を言うと政府の管理下へ入れられていた。
研究員の何人かは政府のスパイだ。
その関係で、私は首相と顔見知りになっていた。
私は魔法省への便宜をねだって手紙を獲得する。
そういえば、漏れ鍋への道はどうするんだったかと悩んだ所でダンブルドアが現れた。
「はじめまして、ミア。私はダンブルドア教授だ」
「はじめまして。貴方はホグワーツの先生? ちょうど良かった。これらの品がどこで買えるのか、教えて頂けません?」
「もしよければ、ワシが案内するよ」
「保護者はいるから大丈夫よ。そこまでの道と魔法省までの道を教えて」
「魔法省?」
「この手紙を読んで下さらない? イギリスの首相からよ」
ダンブルドアは手紙に目を通し、考え込むように髭を撫でた。
「これはわしから大臣に渡しておこう」
「お願いするわ」
そして私は魔法界でも使えるように魔法を掛けてもらう予定のパソコンと記憶媒体を渡した。はっきりと道を教えてもらい、私とダンブルドアはそこで別れた。
私は研究室に行き、悪戯っぽい表情で言った。
「魔法使いの店、ダイアゴン横町に一緒に行きたい人はいるかしら?」
次々に上げられる手。私はそこから、日本人のデザイナーの透とイギリス人の研究者のスティーブを選んだ。
二人の頼もしい……というには、明らかにひょろひょろしていたけど……ナイト、そしてSP一人を引き連れ、私はダイアゴン横町に向かう。
漏れ鍋で挨拶だけ交わし、ダイアゴン横町に向かう為のレンガを叩く。道が広がると、透が歓声を上げた。
グリンゴッツの銀行に向かうと、透は真剣な目をして小鬼をスケッチする。
私は銀行でお金を両替すると、透にいくつか金貨を渡した。
「お土産兼研究費よ」
透は、物も言わずに飛び出した。お土産も買うって事、覚えてるんだろうか?
私はスティーブとSPをつれ、色々と見て回る。
特に魔法薬の材料は資料として良く調べた。
最後に、梟を二羽買って、透を回収して帰った。
透は研究室に帰ると、興奮気味で魔法の店の事を話した。
デザイナー達が透の買ってきたカエルチョコや百味ビーンズ、描いてきたデッサンをしげしげと眺め、あるいはスケッチする。私が買ってきた教科書は、完全にデザイナー達の玩具と化していた。
「あのね、最初に作るのは剣の世界だから。忘れないでね」
「わかっていますよ、ミア女史!」
「ただ、小物に趣向を凝らす位いいでしょう? なにせ、剣の世界でありながら、究極にファンタジックにするんですから! いずれは魔法の世界も作るんですし」
「まあ、それもそうね」
はしゃいでいる研究員たちを見ていると、私も楽しくなってきた。
私はスネイプのファンなのだ。明日、不機嫌な教授の顔が見れると思うと楽しみになる。
私はにまにましながら、出発の日を待った。
出発の日。九と四分の三番線で、私は我が目を疑った。
「頼みこむ? そんなことしてないわ!」
「わたし、校長先生のお返事を見たの。親切なお手紙だったわ」
「読んじゃいけなかったのに――私のプライバシーよ――どうしてそんな――?」
リリーとペチュニアだ! 私は、気付くと二人の間に割って入っていた。
「魔法使いになりたいの? わかるわ。私の名前はミア。貴方は?」
「な、何よ貴方!」
「私、将来ゲーム会社に入るの。その時、本当の魔法使いの気分になれるゲームを開発するつもりよ。これ、名刺」
「ゲームですって! 馬鹿にしているの!?」
「私の夢を馬鹿にしないでくれる?」
思わず冷え冷えとした声を出すと、ペチュニアは僅かに怯んだ。
「良ければ、ここのホームページにアクセスしてみてよ。開発には十年を予定しているけれど、それでよければ気長に待ってみて」
ペチュニアはリリー睨み、生まれそこない! と叫んでから、名刺を奪い取って去っていった。あんな様子では生き残れないだろう。私はぼんやりとそう考える。
ハリーポッターは好きだが、あくまでも私の計画が優先だ。
その為に何が犠牲になろうとも構わない。
そしてスネイプを振りかえった。
「貴方でしょ、手紙を見たの。それは良くない事……」
スネイプはそれに反論しようとする。
「あいつはただの……」
そして言葉を飲みこむスネイプ。それを私は聞いてなかった。
なんてファンタジックな雰囲気! 陰気な魔法使いそのもの!
――インスピレーションが湧くわ…!
「貴方、名前は?」
もう知っているけれど。
「スネイプ」
「そう、私はミア。ミアよ。よろしくね。さ、行きましょ。――貴方も」
そして私達は列車に乗った。