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[22440] 【ネタ】オリ主(笑)をあのキャラクターに転生させてみた
Name: 白濁◆a6611e55 ID:760f787d
Date: 2010/10/10 11:14
 突然ですが僕には前世の記憶があります。
 前世の記憶、といってもこの話で重要なことはそこではないので割愛しますが、前世の記憶がある、ということは僕は一度死んだ後生まれ変わったということです。

 つまりです、一度トラックなり何なりに轢かれて昇天した僕はお約束道理に神様から型月ちっくな能力を授かり再びこの世に生を受けたのです。
 しかも、髪の色は銀でオッドアイ、完璧です。完璧すぎて両親(どっちも日本100%)が離婚一歩手前まで進んでしまう程に完璧な僕です、ああやはりあまりにも格好良すぎるこの僕は、存在するだけで罪なのでしょうか……(ビクッ!)

 「ん? 今なんか体がビクッとしたような……」

 まあ、そんな格好良すぎる僕ですが、そんな僕にも敵がいます。
 それは、僕と同じいわゆる転生者です。
 どうやらこの世界には、僕以外の転生者もいるようで、僕が知っている限り自分を除いて3人、しかも彼らは全て僕のクラスメートなのです。
 とはいっても、松永君も吉田君も木下君も僕のような完璧な人間ではなく、ただの三下です。凡人です。特に吉田君は不相応にも銀色の髪にオッドアイなのです。
 痛すぎます。
 『ぼくのかんがえたかっこいいしゅじんこう』まんまです。

 え、僕? 僕はいいんです、僕は素で格好いいですから(ビクッ、ビクビクッ!)

 「――――あぁっ、ひゃうんッ!」

 はあ、はあ、何でしょうか今の体全身を電流が駆け巡ったようなこの感覚は。
 ひょっとしたら彼ら転生者が僕に攻撃を仕掛けてきたのかもしれません。

 しかし、妙です。僕をいけない気持ちにさせてしまったあの電流、あんな能力を持った転生者を僕は知りません。
 松永君は死を視ることができる眼を持っているそうですが、眼鏡をはずしたら三秒で脳みそが爆発してしまうそうですし、吉田君の王の財宝は鍵を犬に食べられてしまったらしく使うことができず、木下君にいたっては金羊の皮を持っているだけに過ぎないのです。

 何故か僕の投影魔術も変な欠点があるけれども、まあ完璧な僕だ、一つくらい欠点がないと世界中の人々から嫉妬を買いかねない。
 こんな境遇に陥っても世界中の人々の心配をする僕、なんて優しいんでしょう (ッびくびビクぅ――――ッッ!!)

 「ぃいぐぅッ!? ……んぁああッ!!」

 や、やばい、なにがなんだか分かりませんが僕の身体に何かとてつもない危機が訪れているようです。
 
 「いったい何なんだこれは――!」

 〈ばん!〉と壁を殴りつけ、

 「あひいぃいッ(びびビクッ!)」

 その衝撃で僕は絶頂に達してしまいます。

 「僕の、身体に、一体何が……」

 息も絶え絶えになりながら、なんとか気を落ち着せようと試みます

 「はあ、はあ、はあああぁあああッ!!(ビクビクンッ!!)」

 だめです、息を整えようと深呼吸をするだけで口の中に入り込んだ空気が全身を余すことなく蹂躙し、し、しぃぃいいいいいッ!!(ビュキュウンッ!)

 もう駄目です、外界からの些細な刺激だけで何故か敏感になってしまったこの身体は、あっという間に僕を絶頂へと導いてくれます。まるで『月刊 トランキライザー』で連載中のびんかんサラリーマンの主人公、敏感一郎になってしまったかのようです。

 敏感、一郎……?

 「はああああぁあああッ!!(ビクビクビクゥゥンッ!!)」

 分かりました! 犯人が分かりました!! そもそも犯人があの3人ではない時点で疑うべき存在はただ一人だったのです。

 「あ、の、アホ天使ぃいい!」

 僕は全速力で『彼女』がいるであろう、僕の部屋に向かおうとし、

 「――――ッッッ!!!???」

 あまりの刺激に頭の中が真っ白になった。
 どうやら今の僕は走るどころか歩くだけでもあっという間に達してしまうようです。

 

 壁に手を着きながら一歩一歩慎重に廊下を進みようやく僕の部屋の前にたどり着きました。
 普段の僕ならば部屋をノックしてから入るのですが、今の僕にそんな余裕はありません。

 〈バタンッ!〉

 「ちょっとドクロちゃん!! 僕の身体に一体何、を……?」

 そこにいたのは自分と同じくらいの年齢の小柄でめちゃくちゃかわいい少女が服を着替えていました。
 ちょうど全部脱ぎ終わったところのようで、上から下まで余すところなく全て僕の視界に収まります。

 「……………………!」
 「……………………!」

 「いやああああああああ!」
 「うわああああああぁぁぁぁぁッッッ!!!(ビビビクゥゥゥンン!!!!!!!!!)」

 僕の絶頂と絶望と熱いパトスとその他もろもろがない交ぜになった僕の叫び声はその少女が突き出した鉄のトゲがたくさん付いた鋼鉄のバットで中断されました。
 彼女が僕の即頭部を光の速さでホームランしたのです。
 クビから吹き出る噴水のごとき血の噴出、グチャッと窓にこびりついた僕の頭部、自慢の銀髪は赤黒く濁り、いずれあらゆるものを視ることができる(予定)のオッドアイは床に〈ボトリ〉と落下しました。

 そういえば自己紹介がまだでした、僕の名前は草壁桜、聖ゲルニカ学園2年A組出席番号7番のナイスガイ、みなさん宜しくお願いします。

 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪
 
 
 
 
 


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