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[22748] 【習作】Fate物【長編処女作・オレ主/チート/最強/TSもの】
Name: 怪奇まんぼう男◆35d72145 ID:27f132b1
Date: 2010/10/30 17:55
長編SS処女作なのであまり期待はしないでおいてください。
長編じゃないSSも短編ひとつ書いただけです。東方でマリアリなやつで。

最強ものでチートものでTSオレ主ものなので、そういうのが苦手な方も引き返すことを推奨します。

R-15程度……ちょっと性魔術とか出てくるので行為自体の描写はありませんがそういうのが苦手な方はお引き返しください。

あなたの苦手な要素が含まれる場合もございますので、その場合は黙ってブラウザのタブクローズボタンを押してください。


あと、世界設定に誤りがあるかと思いますが、その辺はやさしく掲示板で突っ込みお願いします。

わざと、お話にあわせるために変更してある点もあるので、その辺はご容赦ください。


基本的にバットエンド以外を目指す予定です。まあ、予定は未定であって決定ではないのでそのへんは御留意を

あと、不定期になる予定です。初めてなのでペース読めませんよよよ。

ということで、



[22748] プロローグ
Name: 怪奇まんぼう男◆35d72145 ID:27f132b1
Date: 2010/10/30 17:55

会社から解雇を言い渡された。派遣先の契約終了に合わせて終了だそうだ。
たまっていた有給を1ヶ月分だけ使わせてくれた。最後のお情け。
まあ、良く考えてみれば、解雇予告金と同じってことなんだろうね。
しばらくは失業保険でなんとかしないといけないが、ろくな技能も無い男がこの不況下で再就職するのはまず不可能だろう。
俺が投票していない現与党が、不況政策……対策じゃないぞ……を邁進中なのをみると、ダイナマイト抱えて国会議事堂に突進したくなる。
まあ、そんな度胸も、実行する手段も無いけどね。
雀の涙ほどの退職金の侘しさを実感するために、全額引き出してみたが、銀行の袋1枚に、するっと全額入りやがった。しかもまだ余裕が。
帯封つく金額欲しかったな……。そうして肩を落としながら歩いているときに、そいつに遭ったんだ。

人通りが多い町中。まわりは買い物の主婦や、学校帰りの学生ばかりだ。
たまにサラリーマンらしき人を見かけるが、そんなに多く無い。

そんな中、「コスプレですか?」と尋ねたい奇妙な格好に、髪の毛との境目がわからない髭が、顎を一周している濃い顔。
そんなのが仁王立ちして、俺のほうをにらんでる。なのに、誰もそれを不思議がる様子はない。
その変人のことをみんなは無視するように通り過ぎていく。

見えてないのかな? とおもったけど、きちんと避けてる。


実年齢は結構いっていそうだ。といっても、枯れた感じは全くない。今のしょぼくれた俺より若々しい。
そのじじいは満面の笑みを浮かべながら俺を手招きする。


そのじじいは、俺を手招きした逆の手、その手に隠し持ったなにかで、何も無い空間を縦に撫でる。


そして俺をそこへ蹴り飛ばしたんだ。

蹴り飛ばされた俺は、その先の壁に手をつこうと両手を伸ばす。
そして、伸ばした手が壁に届く前に消えるのを観察していた。



[22748] 第1話
Name: 怪奇まんぼう男◆35d72145 ID:27f132b1
Date: 2010/10/30 17:56
蹴り飛ばされた俺は、その先の壁に手をつこうと両手を伸ばす。
そして、伸ばした手が壁に届く前に消えるのを観察していた。

そして男の膝枕が固いのを発見した。

……あれ?


目を開けたわたしを覗き込む、髭おやじ。
とっさに飛び起き、その顔を見上げる。
おっさん、座高高いな?
ふたりともベンチに座っている状態なのに、こちらが向こうを見上げる状態だ。
公園のベンチで膝枕したまま、私が目を覚ますのを待ってたらしい

「わたしが目を覚ますのを待ってたんですか?」
って、あれ? 『わたし』? 自分の一人称が『わたし』?
「ほれ。」
差し出された鏡を覗き込んでみる。
そこにいたのは10代中盤?ぐらいの顔が。中学生ぐらいか?
これなら座った状態でも見下ろされてたのも納得。いや、納得するな自分。
「まつ毛長っ!」
なんか凄いかわいいんですが。長髪栗毛色でちょっと膨らんだストレート。
鏡を受け取ろうと無意識に伸ばした手にはふりふりふわふわの袖が。
ふと思い出したように足元を見てみると、そこにもふりふりふわふわなエプロンドレスが。
おいおい、どこの男の娘ですか?
なんか実用性皆無なメイド服って感じだ。。
この顔で、この髪型なら女装も似合うだろうけど、これで町中歩いたら目立つな……。

いや、それよりなんでわたし子供に変身してるの?
「魂が幼かったんで、体もそれにあわせたんじゃろ。」
「いや、魂がどうのこうのって、この場合関係あるんでしょうか?」
「お前には魔術の素質がある。」

わたしの言葉を無視して、いきなり話を変えるヒゲおやじ。いや、それよりも
「え? わたし、魔法使えるの?」
「いや、お前一人じゃ魔法にはとどかん。魔術どまりだ。」
「えーと、」

なんか、その単語のこだわり方には覚えがある。音声魔術とかあれはファンタジーの世界だから別だろう。ちょっと古いね。
魔術と魔法が別物……ちょっと前にやったエロゲーの設定だな……だいぶ前だから半分忘れてるけど。
続編のファンディスクは積んだままだし、コンシューマ版は買ってすらいないからあまり熱心な信者じゃないけど。
でも、らっきょは読破した。映画は見て無いけど。んで、月姫はコンプ。格ゲーは苦手なのでメルブラ+追加ディスクで1回クリアしただけ。Fate格闘は全くやってない。
ZEROは職場近くのアニメショップで買った。結構面白かった。設定資料集もきちんと買ったし。
二次創作のほうは、なのはやゼロ魔ばっかり読んで、こっちはクロスぐらいしか読んでないや。あと、Webマンガをちょろっとか。
同人誌は月姫からの流れで少々。

んで、この顔を一周するヒゲに覚えが。
「えーと、もしかして、ここってFateっておはなしの世界ですか?」
おっさんが、黙って指差さした電信柱には「冬木」の文字が。もしかして、ここってイリヤと会った公園?
「面白い世界を二つ見つけたんで、二つの要素を混ぜてみたくてな。」
「観察者のいる世界。そして、観察者からはぐれた世界。」
観察者って、菌糸類のことか。でも、はぐれたって? 別ストーリーなのかな? 二次創作?
えっと、つまり、いろいろ改変やらかしてもファンの人には迷惑がかからないと?
「ちなみに、お前の言ってたFateの聖杯戦争が終わってからしばらくたってる。」
ほっ、命の危険はだいぶ軽減されてます。
……ところでどのエンディングにたどり着いたんだ? ……最初の2つなら桜たん救出しないと。最後のだと士郎子の可能性も……。

まあ、とりあえず、こんなことが出来るこの爺さんの存在は判明した。ということで、
「宝石剣みして♪」
「やだ♪」
という有りがちなやりとり。
「いや、つーか、なんでこんなところに連れてきたんじゃぁ!」と吼えてみる。
「お前には面白い魔術回路が2系統ある。あの世界じゃ、そんなものを持っていても宝の持ち腐れじゃろ。」
……それはたしかに。
たしかに「魔術が使えます」なんて、履歴書にもかけやしません。いや、こっちの世界でもかけませんけどね。
でも、こっちならいろいろツテ頼れば役に立ちそうです。

じじいは続けます。

「マナをくみ上げ、オドに変換するのに特化された魔術回路。」
それってマナにあふれた場所なら魔力補充し放題ですね。普通の魔術回路も魔力練りあげること出来るらしいけど、それより効率いいという話だ。

「そして投影魔術専用の魔術回路群。」
投影魔術! 主人公と同じじゃないですか!

「じゃあ、士郎みたいな固有結界も使えたりして♪」
「お前みたいなへっぽこでは、世界を切り取り塗りつぶす内面世界は構築できない。」

がっくし……。いや、士郎もへっぽこ呼ばわりされてますよ?

「まあ、成長してもマネは無理だな。お前が解析しても、剣みたいに丘には刺さらんだろう。刺さるような形もしてないしな。」
なんで士郎の固有結界知ってるんで……ってFateプレイ済みなのですか、この魔法使いは。
「その服はサービス。あと、昔の名前は使えないな。ふむ。」
そう言いながら立ち上がる。
「新たな名前……メイド服……そうじゃな『瑠璃』とでも名乗るがいい。翡翠・琥珀・瑠璃と石の名前で語呂もいい。」
……このじじい、月姫もプレイ済みでしたか……。それとも、本人たちを知ってるのかな?
「それじゃ、楽しんでくれ。」
そう言うとゼルレッチ爺さんは居なくなった。

消えたとかそういうんじゃありませんね。居なくなった瞬間が知覚出来ませんでした。
目の前にいたはずなのに、目の前にいた事すら分からなくなりました。
さすが魔法使い。いや、魔術師でもこのくらいは出来るのかもしれませんけど。
しかし『瑠璃』ですか……どこの宇宙戦艦のオペレータですか? 艦長もやったんだっけか? 映画見て無いから知らんけど。
後ろに「子」ってつけたら毒電波も受信可能ですよ?

さて、魔力の効率いい補充方法がしっかり存在して、主人公と同じ投影使い。これは士郎よりは使える魔術師になりそうです。
まあ、とりあえず、魔術使ってみましょう。


一つめ。
 マナをオドに変換するのに特化した魔術回路。
 普通の魔術回路自体にも魔力を練り上げる機能はあるみたいですが、これは周囲のマナを吸い上げて、それを自らの魔力に変換するのに特化、効率化されているらしいです。
 魔術回路のオンオフが自在に出来るのは、ゼルレッチの爺さんがなんかやったんでしょうと思いつつ、その回路に魔力を通してみます。

 通した魔力の2割増の魔力が戻ってきました。
 おー、これ繰り返せば魔力満タンです。

 ということでもう一回通してみました。
 2割減の魔力が戻ってきました。

 ……もうここのマナ使い果たしてますね……。差し引きでちょっと損しました……。もうちょっとマナの多い場所探さないと。


んじゃあ、気を取りなおして二つめ

「トレース・オン」
とか言ってみたりして♪

周りにあるものに目を凝らしてみるけど、何一つ解析できそうなものがありません。
士郎みたいに武器とかなのかな?
丘には刺さらないとか言ってたけど、盾とかかな?さすがに公園に盾は落ちてないよね。
鈍器に特化した投影とか? それなんてハンマー状態?
まあ、とりあえす、周りに解析可能なものは存在していないと。


ということで別のやつ行ってみます。

あ、この魔術回路、性魔術用じゃないですか。自分の精を注いで、お互いの魔力を高めるという。
生命の源を直接魔力に変換するため、ライダーが学校に張った結界より効率がよさそうです。なんといっても1回数万人分。
それに付随して痛覚遮断、快感増幅、などなど、性行為関連の便利魔法が、自分の男性器を媒体に使えるようです。
これはすごい。マジでエロゲの主人公用スキルです。
です。

ですが……あれ? 肝心の回路のつながってる先が?

繋がってるはずの男性器が存在してません。男の娘じゃなくって、わたし、純粋な女の子でした。
なんです? 魔術回路の持ち腐れじゃないですか。これ、何とかして利用する方法ありません? いや、そんなことより、ナニ返せじじぃ! と叫びたいですっ!
ナニの投影? いや、試してみましたができそうにないですよ。よよよ。
胸が完全にフラットなので、まったく気が付きませんでした。貧乳は稀少価値? どうせなら巨乳は資産価値で……いや、自分にそんなもんくっついてても邪魔だからいりませんが。

……そういえば、主人公と敵、あとはモブ&空気キャラ以外はほとんど男性キャラいない世界でしたよね……。
もしかして、女性化したのって、エロゲ世界の強制力なのでしょうか?
そして、わたしも主人公ハーレムの一員に?
いや、主人公の脇で、ゆりんゆりんでおいしい立場をいただきます。男にヤラれる趣味はございませんし。ビバエロゲ界。



で、私の魔術回路を、すべて確認した結果を報告いたします。

「汎用に使える、通常の魔術回路が一切存在しないことが判明いたしました。」

つまりは、この三種類の魔術回路しかありません。
ひとつ、魔力を蓄えるための魔術回路群。
ふたつ、何を解析・投影できるかわからない解析&投影特化の魔術回路群。
みっつ、出力先のない性魔術特化魔術回路。

……つまり、現時点では何も出来ません……。士郎よりへっぽこです、これ……。




ということで、公園のベンチで暫く座り込んだまま熟考。

脳内方針会議の結果が出ました。


冬木の武家屋敷に行けば関係者が誰かいるだろう。
そこで遠坂凛に繋ぎをとろう。んで、彼女の大師父の責任を取らせる。
居候&弟子入り……というか、ゼルレッチ爺さんの迷惑料替わりに生活を保障してもらおう。
FateルートかUBWルートだったら、桜のこと&人形作成関連の情報をまとめて教えて恩を売ろう。
伽藍の堂は魔術的には無名らしいけど、芸術関連では知る人ぞ知るの状態らしいから、探すことも不可能じゃないだろうし。
橙子作の人形へ乗り換えれば桜たんの負い目も減るだろう。人形の費用? シラネ。

こんな感じで行くことにしました。この世界に居座る計画。
元の世界に戻っても、なんもいい事なさそうだし。

だいぶ楽観的。
まあ、聖杯戦争終わってるってことだし、みなさんだいぶあたりも柔らかくなってると思います。
桜ルートだったとしたらちょっと不安ですけど。

なんか、さっきから思考の文体が徐々に丁寧語になってますね。ちょっと体に引きずられてる? まあいいでしょ。

当座の生活費程度のお金は現金で持ってます。前の世界の口座なんて使えませんし。
あらかじめ下ろしておいて幸運でした。……っていうか、なんで全額おろしたんでしょう? もしかしてそこから思考誘導されてました?
とりあえず、同じナンバーの札が存在する確率ありますけど、番号控えられてるわけじゃないし、まずばれないでしょう。
……お札のデザイン同じですよね? ちょっとどっかの店の支払い観察して確認しませんと。

ということで商店街へ。

冬木の武家屋敷って結構有名みたいで、タイヤキ屋で道を尋ねたらすぐ教えてもらえました。
紙幣も使用可能。ただ、ホテルとかに泊まろうにも、この外見年齢では不可能そうです。故に居候の件だけは確約を取りませんと。
ということで、お土産タイヤキも購入。この外見でサービスしてもらえました。
もし、腹ペコセイバーがいたら、このお土産に喜んでくれること間違いなし。


タイヤキ屋を出た時点で日が暮れていましたが、おばちゃんの情報どおりにしばらく歩くとそれらしき建物が。

なんか長い塀が続いてます。ここって、切嗣さんは合法的に手に入れたんでしたっけか? まともな手段じゃすごい金額になりそうです。
っていうか、固定資産税が凄いことになりそうな。維持費大丈夫なのかな? アインツベルンからの予算でしたっけか? なんかその辺の知識があやふやです。


「すいませ~ん、衛宮さんいらっしゃいますか?」


そして出迎えてくれたのは完全装備のセイバー。
えーっと、
「何を用だ! メイガス!」
「あの……すいません、遠坂さんに……これお土産で……す……。」
くいしんぼのはずのセイバーに、お土産のタイヤキ渡そうとしても警戒を解く様子がありません。

なんとなく現状を把握しました。確かに『おはなし』の聖杯戦争からしばらく……10年たった世界です。
『おはなし』じゃなくって『ゲーム』のって聞くべきでしたね……。

ということで、『おはなし』のFate/Zeroから10年後、ただいま第5次聖杯戦争真っ只中。

いのちはだいじに。



[22748] 第2話
Name: 怪奇まんぼう男◆35d72145 ID:27f132b1
Date: 2010/10/30 18:03
「あがってもらえよ。」
「ちょっ、衛宮君っ! 何考えてんの?」
「マスター、あなたは警戒心が薄すぎます!」
なんか色々聞こえてきますが、私がこの家に上がれるかどうか、結論はまだかかりそうです。

「ご心労、お察しいたします。」
「まあ、いつものことだ。」
と、私の後ろの赤い大きいお兄さんに、首に刃物を突きつけられながらおしゃべりです。
まあ、正確に言うと、私の方から当ててもらってるんですが。自分でも、今の私は不審人物だと思いますから。
「マスターの許可が下りるまで、こんなあやしい人間を家に上げるわけにはいきませんからね。」
議論に時間がかかるのはしょうがありません。ただ、わたしの情報もないので議論が終わるとは思えないんですが。
「申し訳ありません。このままでは議論も堂々巡りのようですし、ちょっと詳しい説明をしたいので、上がってもよろしいでしょうか? もちろん、この刀はそのままで構いません。」
アーチャーなら、いきなり後ろからバッサリとかは無いでしょう。この状況ならですが。
「しょうがないな。」
アーチャーは議論中の客間に向かって声をかける。
「おい、説明の為にちょっと居間に連れていくので、念のため警戒してくれ。というか、彼女の方から念のため警戒するようお願いだそうだ。」
「……わかったわ。いいから連れてきなさい。」
凛さんの声が帰ってくる。まあ、このままじゃ堂々巡りなことを自覚してるのでしょう。……ところで、なんで士郎じゃなくって凛さんが許可を出すんでしょうか。 ここ衛宮家ですよね?
ということで居間。外だとそれほど気にならなかったけど、室内の場合、ゲーム画像と情報量が違いますね。
いや、人物もそうなんですけど。似顔絵とはまた違った感じで。ただ、やっぱり一目見てすぐわかります。似た人だとわからないのかもしれませんけど。
ということで、居間のテーブルの前に正座。座ってしまえば向こうも警戒レベルを落とせるでしょう。

さて、私の前には、男の子がのほほんと無警戒で座っています。。どう見ても衛宮士郎です。その右隣には臨戦態勢のセイバー。
で、左側にはアカイアクマこと遠坂凛さんです。座らず警戒したままです。リアルツインテールって余り見る機会ありませんよね?
で、後ろにはアーチャことエミヤさん。私の背骨を心臓ごと両断できるように刀を構えてもらってます。
自分から念のためにとお願いしたことですが、この状態は精神衛生にも良くないのでさっさと身を明かしてみます。

「端的に言います。わたしはゼルレッチさんのいたずらの被害者です。」
性的な。とか冗談で付けようかと思いましたけど、実際、性(別)的な被害があるわけで。冗談にならなそうなので自粛。

「は? 大師父の?」
「第2魔法で、別の並行世界から拉致されてきました。とりあえず、衣住食確保していただければ、わたしはそれで我慢いたしますが。」
「ちょ、それホントに大師……」
「本当です。さすがに宝石剣は見せていただけませんでしたけど。ライオンみたいなヒゲを生やした若々しい方でした。」
たたみかけてみました。さすがに呆れ返ってるみたいです。いや、あの爺さんならやり兼ねないと納得してるのでしょうか?

「うーん、わかったわ。でもゴメン。今立て込んでるの。用事が済むまで1ヶ月程度、教会にかくまってもらうけどいい? ついでに、衛宮君も教会に紹介しないといけないし、丁度いいわ。」
と、士郎をつつきながら遠坂さん。あ、まだマーボーに合わせる前でしたか。そういえば、まだ「衛宮君」って呼んでましたね。って、今日がセイバー召喚当日か。
っていうか、教会なんて一番の危険地帯じゃないですか。そんなとこにいたら生命がいくつあっても足りません。しかも1ヶ月なんて無理無理無理。
ということで、爆弾発言を放り込んでみます。
「なるほど、ランサーのマスターに、セイバーのマスターを紹介しに行くんですね。」
全員が硬直したように固まりました。


ということで決めました。今、決めました。
どのルートでもない最大幸福ルートを目指しましょう。

マスターはマーボーと、臓硯……ルートによってはマスターになりませんけど……の二人のみ抹殺。
サーヴァントは金ピカ抹殺。改心は難しそうだし。改心できれば楽しい人になりそうなんですが、セイバーにつきまといそう。
臓硯がマスターになってた場合は、仕方が無いのでアサシンも抹殺。
目指すは目標は、イリヤ生存。桜救出。メディアさんラブラブ新婚生活。
可能な限り死者を減らして……慎二? 殺すほどじゃないし……海外留学という名の再起不能で行きましょう。
士郎vsアーチャ&「答えは見つけたよ」ルート。これは条件が難しそうですね……いや、適当に戦わせればいいのかな? あとで熟考しましょう。
セイバーさんは、ゆっくりと答え見つけてもらいましょう。食いしんぼ騎士王顕現!
となると、ランサーのマスターを見つけないといけませんね……。
わたしかな? うーん、野郎に秋波送られるのはちょっとごめん被りたいですが……まあ、一旦引き受けて、聖杯戦争終わったら誰かに押し付けましょう。
当面の問題は、桜たんの黒化の予防です。士郎にさんざん構ってもらいましょう。
真っ先に排除すべきはマーボー。中立であるべき監視者が参加者であった、という証拠を見つけて、さっさと抹殺しましょう。
そして、慎重に事を進めないといくらでも復活しそうなのが臓硯。こちらは凛さんに情報提供して一緒に考えましょう。

と、構想をまとめました。皆さんはまだ硬直中です。

「わたしは、第5次までの聖杯戦争の結果が、文献として残されている並行世界から来ました。まあ、概要しか知りませんけど。」
エロゲを文献って呼んでいいのでしょうか? まあ、方便だから別にいいんですが。
「中立であるべき人物の聖杯戦争への参加。しかも第4次の生き残りサーヴァント含め、2体のサーヴァントを従えて。
この問題を解決しない限り教会は一番の危険地帯だと思います。ということでしばらくこちらに匿っていただきたいのですが。」

「それ、本当なの?」
「はい、教会に居るサーヴァントですが、1体は先ほど対戦済みのはずの、ランサーことクーフーリン。もう1体は受肉済みで第4次のアーチャーであるギルガメッシュです。」

ギルガメッシュの名前を耳にしてセイバーの顔色が変わりました。まあ、前回はひどい目にあってますからね。

「そういえば、まだ名乗っておりませんでしたね。わたしは瑠璃と申します。まあ、この名前もゼルレッチさんに頂いたもので、前の世界のものは、知識以外の記憶を含めすべて無くしてしまったのですが」
いや、記憶は嘘で、現ナマも残ってますが、それは内緒で。
「まだそちらの紹介はいただいておりませんが、この地の管理者、遠坂家当主の遠坂凛様。魔術師殺し衛宮切嗣の養子、衛宮士郎様。そしておふたかたのサーヴァントの、セイバーさんとアーチャーさんでよろしいですね?」
「魔術師殺し?」
士郎の言葉を聞いて顔を伏せるセイバー。

「あと間桐家の桜さんって方が、こちらによく訪れているそうですが、今は居らっしゃらないようですね。」
とりあえず、桜さんがライダーのマスターというのは黙っておこう。黒化対策とか考えてないし。

「なるほど、結果を知ってるなら、私たちのことも知ってるワケね。で、あなたの知ってる結末ってどうだったの?」
「私の知っている情報だと、遠坂さんと、その弟子の衛宮さんが、第5次聖杯戦争の勝者と伺ってます。」
桜たんルートは救われる人がすくないので却下。
「私が勝者! 弟子……弟子かぁ……。」
と、士郎と目を合わせる凛さん。
「よし、士郎。私に弟子入りしなさい。未来は不確定とはいえ、そのほうが勝利確率はあがるとおもうわ。」
いきなり名前呼び捨てですか。なんかもうこの瞬間に尻の下に惹かれるの決定みたいな取り扱いです。
「そして……、瑠璃! あなたは魔術の使えるの? 使えるならあなたも私の弟子ね。」
え? 決定ですか? いや、魔力を蓄える以外の術を使えないんですが……。
「あなた、ちょっとこっちに来なさい。あ、士郎。聖杯戦争終わるまで、ここに住みこみで教育してあげるから、私と瑠璃の部屋一つづつ用意しておきなさい。あと、瑠璃。私のことは凛と呼びなさい。」
私の手を引きつつ、哀れな犠牲者に声をかける。いや、私も犠牲者候補なんですね。

台所へ私を引きずり込んだ凛さんは、何かを唱えつつ地面を切り取るように手を動かします。
「さて、遮音結界を張ったわ。それで聞きたいことがあるんだけど。」
なんでしょう……目が怖いです。

「桜は、どのサーヴァントを呼び出したの?」
あ、しまった。あんなところで、名前を出すべきじゃなかったかもしれません。完全にばれてます。
「やっぱりね。カマかけただけなんだけど、あなたの反応で確信したわ。」
ううう、さすがに名門の魔術師、頭の周りは早いです。こちらの顔色でバレバレです。
「そうですね。黙っていて申し訳ありませんでした。」
降参です。
「はい、桜さんはライダーのサーヴァントとしてメデューサを召喚してます。ただ、マスターとしては行動せず、彼女の兄がメデューサを使役しています。」
「どういう事?」
うう、視線だけで殺されそうです。
「聖杯戦争の令呪システム担当だった間桐家は、令呪の命令権を他人に委託する魔導器を作成してます。」
「なんでそんなことを? ああ、間桐家は魔術回路持つ素質は断絶したんだっけか……なるほどね。……それじゃあ、桜の身柄を確保してから、その魔導器を破壊すればいいのね。」
「それだと、間桐臓硯あたりが暗躍しそうですけど。ちなみに令呪の代わりは本の形をしているそうです。」
「まあいいわ、必勝の体制でライダーに対抗するにはまだ戦力が足らなすぎるから。あとでゆっくり考えましょう。」

「で、あなたの使える魔術は?」
「マナの高効率変換と投影魔術だそうです。」
「投影魔術? またマイナーな術を使うのね? で、何を投影できるの?」
「マイナーって……士郎さんも投影使いですよ?」
「あれ? 士郎は強化しか出来ないって言ってたけど?」
言ってから気が付きました。士郎の投影は封印指定級で、魔術協会にも秘密だったはずです……適当にごまかしましょう。
「えっと、確かそんな資料を読んだ気が……」
全然ごまかせてません。

「まあ、いいわ。あとで、士郎で確認してみるから。」
えーと、「に」じゃなくって「で」ですか……もう所有物状態ですね。
「話を戻すけど、何を投影できるの?」
「すいません。わかりません。」
なにをって……自分でもわかんないんですよ。
「ふざけてるの?」
浮かぶ魔術刻印と、指先に集まる黒い光。ガントですね。わかります。
いや、こんな狭いところで、そんなもん撃たれたら、避ける場所ありません。
「いえ、ふざけてません!」
せめて指先をこちらへ向けられないよう、手首をつかんで違う方向へ……

そして、その瞬間理解しました。私が投影できるものを。

……そして思い出しました。公園で、自分の魔術回路を当たり前のように解析していたことに。



[22748] 第3話
Name: 怪奇まんぼう男◆35d72145 ID:27f132b1
Date: 2010/10/30 18:18
「凛さん」
自分でも声が震えているのが分かります。
「な、なによ?」
声色が変わったのに気がついたのでしょう。答えに緊張が混じります。
「私に、何が投影できるかわかりました。……怒らないでください。」
そして、自然に浮かんだコマンドワードを唱えます。

「プリント・スタート。」
この言葉が自然に浮かびました。私がこれからやる投影に似合った言葉。これは投影というより印刷に近いです。
掴んだ凛さんの手から流れてくる情報。魔力の通った魔術回路。そして、血族にしか伝えることの出来ないはずの魔術刻印。
様々な情報が私の頭に流れ込みます。魔術刻印のコードがUTF-8からSJISへ変化されるように、私向けに変換されていきます。
そして脳内に表示される魔術刻印。見た目は凛さんに浮かんでるものそのままです。
魔力を込めると、それが凛さんと同じように、私の体に輝き始めます。

……これは封印指定とか、そういったレベルで済みそうなものじゃないです。
魔術刻印は、それぞれの魔術師一族に伝わる一子相伝の宝。けして他人には相続できないもののはずです。
魔術師の秘技を犯す行為。これは存在自体が許されないモノのはずです。

変換・投影が完了したわたしは、台所へ指を向け、一言呟きます。
「ガント。」
指から何かが飛び出し、裏返しになっていたコップを破壊しました。

「瑠璃。今すぐその投影を破棄しなさい。でないと殺すわ。」
地獄の底から響いてくるような凛さんの声。答える私の声も震えています。
「はい。これは許されない技です。」
投影を破棄するコマンドワード。これも自然と浮かんできます。
「スプール・デリート」

さっきの、人を殺せそうな目のまま、凛さんは問い詰めます。
「……投影の条件は?」
「魔術回路、もしくは魔術刻印に魔力が通っていること。そして肉体の接触。おそらくこの2点です。」
「……肉体の接触なしに今の投影をもう1回やってみなさい。」
「はい。プリント・スタート。」
再び先ほどの魔術刻印の構成を編み始めます。……が、一切形になろうとしません。
「投影できないようです……よかった。」
「まだよ。これでもう1回やってみなさい。」
魔術刻印を消し、私の手をつかみます。。
「はい…………。ふぅ、出来ないようです。」
こちらも全く形になりません。
「良かったわね。もしも可能だったら、この場であなたを殺していたわ。」
「……そうですね。それをされても、文句は言えないことだと私も思います。」
「もう二度と魔術刻印は投影しないこと。この禁をやぶったら、あなたを殺す……いや、必ず相手に殺されるわ。」
「……はい。」
「魔術回路も投影の条件は同じなの?」
「はい、まだ試してませんけど、おそらく、同じだと思います。他人へ投影する場合も、たぶん肉体接触が必要です。」
「他人? 第三者に魔術回路のコピーができるの?」
「はい、おそらく。魔術刻印も可能だと思います。」
睨まれました。刻印関連はもう禁止で。
「で、投影はどのくらい持つの? 手を離すまで? 集中してる限り?」
「え? 破棄するまでは……」
「はぁ? 」
凶悪な呆れ顔でわたしをにらみつけます。
「そんな投影ありえないわ。普通、投影したものは手を離すとぼやけ始めてやがて現実に飲み込まれるわ。使い道は、せいぜい儀式用具の臨時代用品程度。」
「え、だって、しろ……」うも、と言いかけて、再度墓穴を掘ったことに気がつきました。
「はぁ、あんたのいた世界の私ってホントに馬鹿ね。そんな記録残したら、よくて封印指定。ふつうは脳髄ホルマリン漬けよ。で、士郎はどうなったの?」
「すいません、記録にはそこまで……。」
……これでごまかせたのかな? データ上にしか存在しない、うちの世界の凛さんへ謝罪を……
「まあいいわ、あなたの使い勝手のいい魔術回路を一本、あなた自身に投影して見なさい。」
「え?」
使い勝手のいい魔術回路なんてありませんよ?
「……すいません、特化された魔術回路だけで、汎用で使えるのは一本もないんです……。」
「あなた、ホントに変種なのね。ふつう、魔術回路は得手不得手はあるけど、汎用に使えるものよ。」
そ、そんなことをいわれても……。
「しょうがないわね。これ、魔力のとおりがいいからよく使う魔術回路。細かい制御はいまいちだけど。これを投影してみなさい。」凛さんは自分の魔術回路1本だけに魔力を通しました。
「すいません。では、プリント・スタート」

ゴッ!

後ろからものすごい音がしました。
たぶん、あまりの痛みにのけぞったわたしが、後ろの壁に後頭部をぶつけた音だと思います。

奥歯にかぶせたのが取れたところに、芋けんぴのかけらが刺さったときのような、脳天突き抜ける痛さ。

無理。
これは絶対に無理。

っていうか、集中できないから投影がぼやけます。この痛みに慣れれば投影できるのでしょうけど、慣れるまでに自分の魔術回路が影響を受けて壊れかねません。

「ス……スプール・デリート。」

ろくに形にならなかった投影を破棄すると、じわじわと痛みがひきはじめます。
いや、今度は後頭部がずきずき痛み始めましたけど。

「す、すいません。痛みで投影が形になりませんでした。」
涙目のまま、切々と訴えてみます。

「あなた痛みに弱いのね。魔術師には、自分の魔力を上げるために奥歯に釘打ち込むような人も居るのよ?」
そんな変態がいるんですか……魔術師ナメてました……。
「うちの家系は、もっと優雅に、魔力で痛覚情報を直接神経に入力してたけど。」
へんたいだー! へんたいがここに! マゾっけがないと、一流の魔術師に離れないのか? シロウはマゾだけどへっぽこだぞ?
もしかして桜の被幼女陵辱って、同じ意味なのか? 女性としての尊厳無視してると思うけど、魔術師には常識なのか?
「あなた、何か勘違いしてるのかもしれないけど、神経に強い信号を流すのは魔術回路鍛えるひとつの方法ってだけよ?」

「魔術回路に大量の魔力流して鍛えるのが一番効率はいいけど、流しすぎると回路焼ききれるのよ。ちょっとこれ解析してみなさい」と、差し出された手を握ります。すると微かに魔力が流れる魔術回路が1本。
「細かい制御もできたし、すごい使い勝手のいい回路だったのに、鍛えようとして失敗しちゃったのよ。」
「ホントだ。一箇所焦げ付いて、魔力の通りが悪くなってますね。……あれ?」
かすかに魔力が流れる魔術回路を解析してましたが、あることに気がつきました。
「すいません、さっきの魔力のとおりのいい回路にも、魔力流してもらえますか?」
「なんで? まあいいか。」
さっきの魔術回路にも魔力が流れる。それぞれの形は違うが、焼けている部分に対応している付近は酷似している。
「……焼けてる部分が、正常な回路から類推出来たので、ちょっと修復に挑戦してみてもいいですか?」
「え? 大丈夫なんでしょうね?」
「ほかの回路には、影響は出ないと思います。失敗したら投影を破棄すれば、元の状態に戻るかと。」
「うーん、まあいいわ。かわいい弟子の頼みだ。やってみなさい。」
なんかいつの間にか弟子確定のようです。
「では、挑戦してみます。プリント・スタート」
ここはおそらく、剣でいう柄の部分。ここを起点に魔力を流す場所。冬場にドアノブで静電気が飛ぶように、許容量以上の魔力が一気に流れ込んだようです。
正常なほうに比べ、回路が細いため、もう少しだけ太く。
イメージが完了したところで、焦げた回路に上書きするように投影を開始。
「んぅ。」凛さんの口から色っぽい吐息が流れます。
投影した回路に魔力を流すと、まださっきの場所で詰まっています。
「まだ魔力の通りがいまいちなので、再度上書きします。」
念入りに同じ場所へ投影を繰り返します。魔力の通りを確認すると、正常だった回路より、はるかに魔力の通りがよくなりました。
「ふぅ、どうです?」
私の声でわれに返った凛さんは、私の手を振り解きます。
「あなた、私の回路に勝手に魔力通したわね? 何でそんなことが出来るの?」
あ、そういえば。
「……自分も今気がつきました。私が投影したからでしょうか?」
いろいろ検証した結果、投影後、接触したままなら魔力が通せることがわかりました。一度でも体が離れれば、もう出来ないようです。

「ホントあんたって、まともな魔術師を、逆撫でることばっかり出来るのね。私以外だったら殺されてるわ。」
それは士郎もそうなんですけど。と思いつつとりあえず謝っておきます。あ、ところで
「修復した回路の方はどうです?」
「うーん、焦げる前の倍の魔力通しても大丈夫そうね。ちょっと魔力スムースに通りすぎるから、前と同じ感覚じゃ使えなさそうだけど。」
「失敗ですか?」
「ううん。正直メインで使えるレベルの魔術回路になったと思う。でも、いろいろ検証したり、なじませたりしないと怖いわね。あなたの能力もまだ完全に把握したわけじゃないし。」
「他の回路に影響は出てませんか?」
「それは大丈夫そうね。ねぇ、瑠璃。落ち着いたら魔術師専用の施療院みたいなの開かない? あなたの生活費と私の研究費ぐらいは稼げると思うわ。結構魔術回路痛める人っているのよ。きちんと治療できるなら、患者が年一人でも十分生活費になるわよ。場所はうちの屋敷。対外的には私が主治医で、あなたが助手。まあ、もう少し検証する必要はあると思うけど。」
研究費って……宝石代ですか? それまかなえるなら凄い収入ってことですよね? 二次創作でも「宝石代がぁ」ってのはネタになってたから、そのぐらいならいいかな? でも、
「それって、封印指定とか大丈夫なんですか?」
「おそらく大丈夫ね。そんなの執行したら、魔術回路損なった人からの突き上げがすごいでしょ。まあ、死後の脳髄ホルマリン漬けぐらいは覚悟したほうがいいけど。」
うう、それも嫌だなぁ。
「まあ、それは聖杯戦争が落ち着いてから検討しましょう。」
「あ、聖杯戦争! って」
あ、忘れてた。教会からの帰りにイリヤ&バーサーカペアに襲われるんだっけ。ということは、現在、この家に向かってるはず。
「すいません。開始当日の夜、教会帰りにアインツベルンのマスターとサーヴァントに襲われたという記録があったのを忘れてました。」


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