1
正直に告白すると、浩一は優奈の話を信じてなどいなかった。彼女は至極真面目な顔をして、理論を正当化して説明していたが、そんなもので信じられるわけが無い。
何しろ内容が内容だ。例え親がどうであろうと一介の女学生が知らされているはずが無い。コミュニケーションがきちんととれていたなら、尚更そんなことを自分の娘に話そうとする親はいないはずだ。
ゲーム内に意識が囚われた。これはいいだろう、一応精神をゲームの中にとばすということを明言していたのだからそういう事件が起きる確率はかなり低いがゼロではない。
しかし、しかしだ。
囚われている人――テストプレイヤー――の救助を自分みたいな一般人に頼むはずが無い。ましてや強制ときた。冗談としか思えないほどの滑稽ぶりだ。
誰かにゲームの根本的な部分を弄くられたとして、仮に自分が如何に“シンクロ率”というものが高かったとしても。それでも解決するのは特殊な訓練を積んだ人間のはずだ。自分のようなしがない学生に助けを請うはずがない。
疑問点はまだある。本当にそのような大惨事がおこったのならば、携帯でのメールなどではなく、国の重職に身を置くものが直々に頼みに来るはずである。何しろゲームの中に入ってしまうとクリアされるまで脱出不可能という鬼畜ゲーなのだから。
しかし、それがない。他人の都合で強制的に命を賭けさせられるのに。
それは浩一の知っている常識とはかけ離れていたものだった。
故に、信じられない。
「そんなの信じられるわけが無い」
あの対話の際、この一言を浩一は口に出さなかった。否定しても何の意味も無いと気づいたからだ。
彼女が本当のことを話していようと話していなかろうと否定の言葉はマイナスに働くことはあってもプラスに働くことは無い。
彼女が本当のことを言っていたとしよう。なら情報提供してくれて感謝すべきだ。
彼女が虚偽のことを言っていたとしよう。なら電波として受け入れて早々に縁を切るべきだ。
つまりどちらに転んだところで話を否定して相手に嫌な印象を与えるのは得策ではないということだ。
だから肯定する。否定の気持ちを肯定の言葉へと変換する。
だが心のどこか片隅で、信じてもいいか、との気持ちが芽生えていた。
現実は退屈だ。現実はつまらない。現実は何も手が入らない。
現実が嫌いで。そんな風に現実に全てを押し付けている自分が嫌いで。
そんな自分だからこそ、このゲームが本当にデスゲームなら参加してもいいかなと思っていた。
人を救出するという自己満足や顕示欲。そういうのとは違う、もっと別なものを求めて。
自分を変えたいのか。自分を逃がしたいのか。
問いに答えるものは誰もいない。答えようとするものも誰もいない。
心はがらんどうだ。周囲を何かでたくさん固めているくせに、肝心の中身はすっからかんだ。
そんなだから、自分は駄目なんだ。そう思っても、変えられない。今更変えることなどできはしない。
でも、と浩一は思う。
もし何か人生を変えるような出来事があったら、自分自身の根幹を揺るがすような出来事が起こったら。
――自分は変われるかもしれない。
どうしようもなく複雑に絡まる感情の糸を何とかして整理するのに、浩一は3日の時間を要した。
そして、その直後。茜色に輝いた夕焼けの下の放課後。
校門前の道路には一目で高級だとわかるような、庶民の浩一には一生縁がない車が、不気味に停車していた。
2
≪アナザー・ワールド≫
ゲームの舞台は題名の通り四つの大陸を有する広大な異世界。
その世界は日本の中世時代にファンタジー要素をつぎ込んだようで、ポピュラーなRPGと同じように聖剣といったような伝説上の武器があり、原子爆弾等の科学の塊はほとんどない。ただし高級な宿屋のベッドや食事などはその限りではなく、その辺りが設定の矛盾とゲーマーのニーズの二律背反を感じさせる。
洞窟やら草原やら街が存在するその世界を、プレイヤーたちは武器を手にモンスターを倒し、レベルを上げて、最終的に世界のどこかにいる魔王を倒す。
しかし精神ごと異世界に送り出すという無理難題をやったせいか【魔法】という定番は存在しない。その代わりに特殊能力や技といった【スキル】がこれまでに無いほど盛り込まれている。総数は通常では考えられない5000という数字を叩き出している。取得条件も易しいものから難しいものまで様々で、コンプリートすることはまず不可能だ。
【スキル】は戦闘関連のパッシブスキルやアクティブスキルの他にも、武具製造、料理、鑑定、果ては釣りと多岐にわたっている。無理に戦闘をしなくても、異世界で細工や製造、鍛冶スキルをマスターして生活する事も可能だ。
――という情報をアイテム欄に入っていた〈説明書〉というアイテムを使って手に入れた。ゲームの中に入る前にも一度聞いていたのだが、実際に≪アナザー・ワールド≫の中に入ってから再び説明を頭の中に入れるとおぼろげな想像しかできなかった内容にリアリティが増していく。
そして今、浩一はこの世界に来て初となる戦闘を体験していた。
「キューーッ!」
猛烈な勢いで突っ込んできたモンスターの大きく鋭い一角が、装着した防具に僅かにかすった。
戦闘の邪魔にはならない程度に視界に入っている緑の横線――いわゆるHPバーが、それだけの行為で一割も削れてしまう。同時に、背筋にひやりとしたものが流れた。
HPバーとはその名の通りHPの残量を示すバーのことだ。この世界においては自分の命を可視化したものだと考えていい。HPは満タンだったからまだ九割近くのこっているが楽観視はできなかった。自分の能力を見て予想はついていたが、あまりのダメージ量に肌寒さを感じずにはいられない。
浩一はセットしておいた液体の回復アイテムを取り出して、敵が再び攻撃を仕掛けてくる前に口の中に入れた。スポーツ飲料の味がするとともに安ものなのであまり効果はないが受けたダメージは回復し、再び、HPバーが再び端まで戻る。
敵が再度突進を繰り出してくる。今度は見切って完全にかわしきることが出来た。攻撃を当て損ねたモンスターが浩一の後方で致命的な隙をさらす。
しかし浩一は攻撃をするために走りださなかった。距離にしてみれば十歩程度だったが、それでもこっちが攻撃する事にはモンスターも攻撃態勢を整えていると判断したからだった。普通のオンラインゲームだったら果敢に攻め立てるのだが、まだ不慣れな戦闘でそんな賭けみたいな行動に出る必要性はない。
相手はレベル3の〝エルラビット〟。ウサギにしては巨大な体で、その頭には一本の角が生えている。攻撃方法はその角を使った直進する突進攻撃だけで、その攻撃にはフェイントも軌道修正も無い。まさにイノシシのようなモンスターだ。攻撃はよけやすく、防御力が低いため、序盤の雑魚モンスターに相応しい設定といえる。
最初に浩一が目標にした事は完全にこの戦闘に慣れることだった。今の自分は身体能力や反射神経は外の自分と比べものにならないほど高いが、肝心の自分がそれを使いこなせていない。街にいる人――NPCとはとても思えないほど人間くさい――に聞いたが、今の自分のステータスであればエルラビットは簡単に狩ることが出来るらしい。それが出来ないのは、単に戦闘慣れしていないためだった。能力値がいくら高いとはいえ、プレイヤーが下手では話にならないというお約束はここでも同じのようである。
「…………はっ」
集中しろ、と自分自身に言い聞かせてエルラビットを睨みつける。他のゲームで例えるのならスライム級だが、気を抜けば殺される。
浩一は、右手に握った片手剣を中段に構えた。交錯するタイミングで斬りつけるわけではないが、化け物みたいなモンスターと自分が対等に戦えているという事実を噛みしめることによって恐怖を減らしているのだ。
薄暗い森のダンジョンに、どこかから生ぬるい風が吹いてきて、頬を撫でる。
エルラビットはAIプログラムの搭載が感じられない愚直なまでの突進をするために、傍目でも分かるように後ろ脚を大きく曲げて予備動作をしっかりと見せた後、全力で突っ込もうとする。突進の速さは自動車と比べると遅いが人と比べると早い自転車並みで、戦闘が始まった時からあまり変わっていない。しかし十数回にもわたる疾走で疲れの色が見えた。到底プログラムで組まれた存在とは思えない。
「キューーッ!」
小動物の鳴き声に迫力をつけた声をあげ、エルラビットが地を蹴った。十歩の助走距離をつけて、浩一に角を突きたてようとする。
しかし一度かわすごとに戦闘に体を馴染ませていた浩一には、軌道・速さが読めていた。
不測の事態が起こっても死なないように片手剣で体を守り、最低限の動きで突進を避けた。無防備なエルラビットの側面が視界に入る。
「――っ!」
いまスキルを使えば倒せるんじゃないか、との攻撃衝動を抑えながらエルラビットが完全に通り過ぎたのを見て、突進の勢いが衰える前に走る。速度がゼロになったところでようやくエルラビットが振り返ったころには、もう浩一のスキルが発動していた。
「はあっ!」
掛け声とともに、右手の剣を袈裟に斬りおろす。お世辞にも性能がいいとは言えない刃が、モンスターのやわらかい皮と肉を斬り裂き、その体を両断する。その一撃は致命的で、エルラビットの頭上に表示されているHPバーを全て削り取った。
片手剣初歩スキル〝ブレイド〟。初歩スキルというだけあってその効果は一度斬りつけるだけといったものだが、普通に剣を振るうときよりも相手に1,1倍のダメージを与えることが出来る。加えて敵に斬りつける動きが自動で行われる設定になっているので、今の浩一にとってこれほど頼もしいものはなかった。
断末魔の叫びをあげてエルラビットは一瞬静止し、ガラスが割れたような音とともに、細細かいポリゴンの欠片となって浩一の体の中に入っていった。
その光景の始終を見て安堵した。グロテスクな意味での十八禁のゲームみたいに血が噴き出し生々しい死体となったら狩りに出る気力すら無くなりそうだったからだ。≪アナザー・ワールド≫に入る前に説明してはもらったが、自分の目で確認してようやく一抹の不安を拭うことが出来た。
指を振って戦果を見てみると、“エルラビットの肉”と20メルがアイテム欄に追加されていた。メルとは《アナザ・ワールド》内での通貨価値で、20メルだったら今日の飯代と宿代がなんとか払える程度だ。
視界に新たな色のない空のバーが浮かび上がってくる。なんのシステムかと見ていれば、左端から紫色の横線がぐんぐんと伸び、ついに右端まで到達した。聞いた覚えのあるファンファーレが流れ、再び空になったバーに横線が伸びる。しかし今度は途中で止まってしまった。
右手の人差し指を振ってステータス画面を開いて確認してみると、各値の数字が変わっていた。レベルの数字も1だったのが2へと変化をとげている。
「初レベルアップ……か」
一体倒しただけでレベルアップ。レベル1のプレイヤーとレベル3のモンスターが戦ったことを考えれば普通なのかもしれない。
レベルアップに必要な経験値は固定ではなく上昇していくタイプなので、最初は簡単に上がっていくがどんどん上がりにくくなっていく。早く高レベルまで駆け上がりたい浩一は、最高である100レベルに上がるまでどれだけ時間を要するかを想像して、辟易とした。
焦らなくてもなるようになるか、と片手剣を腰の鞘に納める。数歩後ずさり、近くにあった木に背中をぶつけると、ずるずると崩れ落ちるように座り込んだ。
初めての殺し合い。敵が人型ではない、加えてゲームということで自責に押しつぶされはしなかったが、それでも死んだら終わりという事実が重く圧し掛かっていた。緊張を弛緩させて目をつぶる。
そのままプログラムで構築されている世界とは思えないほど自然を感じていると、あらかじめ設定しておいたアラームが鳴った。
画面を開いて確認してみると、デジタル式の時計が午後一時を回っていた。そろそろ森から脱出しないと待ち合わせの時間に間に合わない。
ゆっくりと立ち上がる。
初めての勝利。どうにか生き残ることが出来た。現実世界ではできない動きをして、向こうの自分だったら腰が抜けて勝負にもならなかった敵に勝ったことが、未だ恐怖が抜けきらない浩一に自信を芽生えさせる。
「…………よし」
ポツリと呟いて、遠くない森の出口を目指して歩き始める。その足取りはこの森に入った時よりも軽いものだった。
3
広大な石畳の上に高層化した石造りの建築物が幾つも並び、街の最奥には一際威圧感を放っている神殿が建っている。
《オリジン》という名の街だった。浩一がゲーム開始時にいた街だ。
最初の街というだけあって店に売られているものはスタート時にあった500メルで買い物が出来るほど安く、近隣に出没するモンスターのレベルも低い。全財産を使い果たしてしまったが、最低限の武器度防具、更に少ないながらもアイテムまで買えたのだからその物価の低さがわかるというものだ。
浩一が向かっている広場からは大きな通路が十字路のように広がり、そこの通路からこまごまとした通路が無数に張り巡らされている。そこにはたくさんの商店が所狭しと並んでおり、出されている品物は正規の店で市販されているものではない。恐らくモンスターを倒した際にドロップしたアイテムを若干定価よりも低く設定されている店で売るよりも、他に必要としている人に少し料金を高めに設定して買わせようという魂胆だろう。
この世界に来たばかりの浩一はそんな危なげな雰囲気に好奇心を惹かれたが、ゲームであってもリセットボタンも何も無いここで無駄に危険を冒すわけにはいかず、寄り道をせずに広場の中央に向かう。
「あ…………」
窮屈な広場の中で唯一の憩いの場として機能している石製のベンチの上で幾人かが腰を休めている。そしてその幾人には、浩一が見知った顔も含まれていた。長い黒髪、整った外形。アバターが作れないこの世界だからこそその外見で人物の特定が出来た。
待ち合わせの時間にはまだ十分以上あることに安堵し、歩きながら近づいていく。
向こうもこちらに気がついたのか、ベンチから立ち上がり手を大きく左右に振った。浩一も返す。
「浩一君、大丈夫だった?」
「……それなりには」
相手は浩一にこの《アナザー・ワールド》の存在を教えてくれた優奈だった。現実世界と違って浩一と同じような防具を装備していた。その格好は似合っているとは言いがたく、ずれているような違和感を覚える。しかしそんなことを言ってもここでは見た目よりも性能のほうを重視しなければならない。手持ちの金が少ない現状では、そんな違和感がどうこうなど言ってられないのだ。
「戦果は一レベルアップと20メル、それとドロップアイテム。戦闘中に使った回復アイテムを差し引いても、十分に黒字だったよ」
ほら、と浩一は自分は右手を振って優奈にだけ可視できるようにして自分のステータスを見せた。
「怖く……なかった?」
「どちらかで答えないといけないなら怖かったよ。特に俺の場合はユニークスキルがオートで発動してるからね、滅茶苦茶怖かった」
「そう……、そうだよね。ごめんね、変なこと聞いちゃって」
「でもさ、倒せたよ。確実に強くなった。クリアできる確率がまた上がったんだ」
「うん、おめでとう。だけど次からは私も連れて行ってね。私だって浩一君に頼るだけの存在になりに来たわけじゃないから」
「わかってる」
このゲームの世界に来て一通りの装備品を整えた後、浩一は優奈に一人で一度モンスターとの戦闘をしてみたいと頼んでいた。危険だからという理由で最初はなかなか首を縦に振ってくれなかったが、浩一は譲らなかったのだ。結果として優奈が折れ、初戦闘をソロで終えたのである。
これには浩一なりの理由があっての行動だった。
まずは優奈の安全を確保するため。二人とも初先頭でいきなりピンチに陥るようなことがあった時は、両方が両方の足を引っ張ってしまい、全滅になる恐れがある。だから基礎ステータスが高い自分が先に戦闘を経験しておこうと思ったのだ。
次に浩一が初期から習得していた特殊なスキルの確認。効果はスキルの内容を見ただけでわかったが、そのスキルは喜びがたいものだった。デスゲームに不向きであるそのスキルの効果を生で体験し、十分に恐ろしさを体に刻んでおかなければ、本当に僅かなミスで死んでしまう。こればかりは優奈を危険に巻き込んで体感するわけにもいかないので、ソロのほうが何かと都合がよかったのである。
「それじゃ、浩一君。これからの予定を教えてくれる?」
「反対されなかったらレベル上げを一筋でやっていきたい。時間は多少かかるけど、どんなことが起こっても絶対に死なない程度にはしておかないと」
「わかった。レベル上げ、だね」
優奈から告げられたのだが、彼女はゲームというものをあまりやったことがないらしい。ゲーム会社に勤めている親を持つ娘なのに珍しい。よって当面の間行動の方針を浩一が決めることになった。
しかし浩一とてゲームのことに詳しかったが異性のことには詳しくない。いつかは優奈に失礼な行動指針を立ててしまうかもしれない。だから出来るだけ早く彼女がこのゲームに慣れてくれることを願った。そうすれば人付き合いのよさそうな優奈が二人に最善の行動指針を立ててくれるだろう。
「いつから始めるの? 今日? 明日?」
「明日にしよう。今日中に徹底的に動作に慣れておかないと、明日が大変だよ」
浩一の遥か頭上にプログラミングされている中天には、現実のそれと全く見分けがつかない太陽が全てを照らすべく輝いていた。宿に泊まって一夜を明かすまでには時間が有り余っている。先ほどの戦闘を省みて、効率のいいエルラビットの戦い方を模索するには十分な時間だろう。
それに――。
浩一は、頑張ろうね、と笑顔を向けてくれる少女を一瞥する。
――彼女のどこまでが本当で、どこまでが作られているのかを見極める必要がある。
果たして味方として信頼を寄せていいのか……。
浩一がまだ小学生程度の智恵しか持たないのならば、彼女のことを簡単に信じることが出来ただろう。そして、そのほうが自分にとって幸せだったはずだ。
しかし今の浩一はまだまだ経験が少ないながらも社会の荒波にもまれ、きちんとした現実をみることが出来る。だから、彼女に裏があるのではないかという疑問がぬぐえない。
「ねぇ、一つお願いしてもいい?」
「ん?」
「浩一君、絶対に死なないでね。私を見捨ててもいいから、絶対に……ね?」
「死なないよ。死なないし、死なせない」
「うん、ありがとう」
信じたい。信じられない。
唯でさえゲームの中に閉じ込められているのに、情緒不安定になってはいられない。彼女にどこまで信頼を寄せていいのか、それを早いうちに見定めないと不味い。
「それじゃ、俺は今から空いてる場所見つけて練習するけど、どうする?」
「あ、私も行っていい? まだ自分の体みたいに動かせないからコツとか教えてほしいんだ」
「……わかった。じゃ、行こうか」
二人は歩きだす。
熱量を感じさせる斜光が、いまだぎこちなさが残るその両の背中を優しく後押ししているようだった。
浩一が離れることによって、ステータスウィンドウが残光をまき散らしながら自動的に消滅していく。
その中の一つのスキル。書かれているのはたった一行。
浩一を不安にさせていたそのスキルが、この先も彼に逃れられない恐怖を与え続ける。
本当は後4000くらい 3 に(より分かりやすく言えば「ねぇ、ひとつお願いしてもいい?」の辺り)いれて内容を分かりやすくするつもりだったけど、早く先に進みたいという作者の願望で無理やり終わらせてしまった……。
ま、これで「わからなさすぎる、ワロタw」とか「展開が急すぎる、ワロタw」とか感想できたらちゃんと訂正するつもりだから。
更新は大体週一。
ついでに質問。
プレビュー機能使おうとしたら「エラー」がでるんだけど、誰か使い方を教えてくれない?