消しカスです。
ここでは初投降の作品となります。
少し前にここで書いていたことを修正しました。
感想を下さった3人様、すいませんでした。ミ(__)
これからは言い訳なんてしないように、努力して書かせていただきます!
※主人公をオリキャラから鳴海荘吉に変えます
が、『W』の荘吉とは少し違うところもあると思いますのでご了承ください。
……この物語は仮面ライダースカルと
……魔法少女リリカルなのは(STS前ぐらい)の提供でお送りします。
4/1・『おやっさん語録』を追加
4/1・『Kと出会う/月明かり』を追加
4/1・『Kと出会う/竜使いの少女』を追加
4/1・『Eを救出!/悲しみの少年』を修正
4/1・『Kと出会う/竜使いの少女』を追加
4/3・『Cな人形ご用心!?/キャロが地球へ行くそうです』を追加
4/4・『Cな人形ご用心!?/少女誘拐事件』を追加
4/5・『報告』を追加
プロローグ
世界には『ガイアメモリ』と呼ばれるものが世界で流通していた。
ガイアメモリを使うことにより『ドーパント』と呼ばれる超人(かいじん)になってしまう。
さらにガイアメモリには世界の記憶がメモリ一つ一つにバラバラに宿されており、『マグマ』『スイーツ』『ミラー』など様々だ。
副作用もあり、暴走することも少なくはない。
酷い場合は使用者自身がメモリの力に飲み込まれ、死に至る場合もある。
そんな恐ろしいものを誰が、どのように、何の目的で作り出したかも今だ不明である……。
そして『時空管理局』もこのガイアメモリなどについても調べているが、情報はないに等しい……。
人々は不安に駆られていた……しかし、そこには『仮面ライダー』と呼ばれる男が世界の涙を止めるため、活躍していたのである……。
ミッドチルダ・鳴海探偵事務所前
「本当にありがとうございました。……本当に……」
「ありがとう、おじちゃん!」
少し派手めな服を着た女性が白ずくめの服装の男に涙ながらに礼をしていた。
その横には小さな少女が男に向けて満面の笑みで礼を言っていた。
「いえ、私は私の仕事をしたまでですよ。ご婦人。……ただ、その子から目を離さないようにしてくださいね……」
男は黒いコートを羽織っており、白い山折のソフト帽子を左手で押さえたまま、女性に言葉を放った。
彼の名は『鳴海 荘吉(なるみ そうきち)』
ミッドチルダのある一角に探偵事務所を持ち、ハードボイルドな雰囲気を放つ男だ。
年齢はまだ30代前半だが、低い声とそのハードボイルドさゆえに40代後半にも良く間違われるのが最近の悩みである。
そして今回、依頼者はミッドチルダで有名な資産家であり未亡人、大事な娘を誘拐されてしまい、この鳴海探偵事務所に依頼を申し込んできたのである。
資産家なだけに、おおらかに『娘を誘拐されました』とはいえない。
そこで、家に居る人物たちからこの事務所の噂を聞き、たずねてきたのだ。
そしてたずねてきてすぐ、「娘を探してください!」と泣きつかれ、荘吉も動揺を隠せず、慌てていたが、事情を聞くとすぐに事務所を出て行き、情報通の知り合いから依頼者の娘の場所を特定してもらい、すぐさま救出したのである。
「はい!また娘と無事に暮らせると思うと……うぅ……」
「おかーさん?なかないでー」
依頼人は娘が帰ってきたという喜びを感じ、涙を流し続けている。
それを娘がハンカチを出しながら、心配そうに見つめている。
涙を流す母を思いやる娘……この暖かな情景を荘吉は微笑みながら見つめていた……。
鳴海探偵事務所内
荘吉は依頼者と娘の2人と別れを告げ、事務所内へ戻ってきた。
「今日は他に依頼は……無しか……」
荘吉はタイプランターが置かれている机の上にある書類を見ながら呟き、回転する椅子に座り込んだ。
事務所内はミッドチルダの未来的な雰囲気とは違い古ぼけており、古い小説やCDなどがある。
部屋は二つあり、ソファとテーブルのある部屋。
ここは主に依頼人の話などを聞くときに使用する。
もうひとつは荘吉が使用するタイプランターなどが置いてある机のある部屋。
ここでは事件の整理や書類を置いている。
部屋のくぼみ部分にはもちろん就寝できるよう、ベットがある。
そして帽子が5個ほどフックに引っかかっていた。
荘吉は少し休もうとベットに横になったが、数分後、ポケットの中から伝わる振動で眠るのをやめ、体を起こす。
ズボンのポケットに入っているギジメモリと呼ばれるメモリで動く『メモリガジェット』の通信手段などに使えるクワガタ型の携帯電話『スタッグフォン』に電話がかかってきた。
荘吉はスタッグフォンを開け、電話形体にする。
「もしもし、荘吉だが?」
荘吉はスタッグフォンを開き、電話型にして相手の応答を待つ。
相手はどうやら女性のようである。
「フェイトか……依頼?あぁ……あぁ……なるほど、分かった。」
荘吉はスタッグフォンの電源を切ると、ベットから降り、何処かへ出かける準備をし始めた。
「……持ち物はこれと……これか」
荘吉は机の上に持ち物を並べ、整理していく……
その中にドクロのような形で『S』の文字が入ったメモリもあった。
「今日は忙しいな……」
荘吉は少し愚痴をこぼすが『依頼人は自分を頼ってきている、それに答えられるのは自分しかいない』と言い聞かせ、ソフト帽子を被り、事務所を出た……。