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[28295] ネタ習作・RIDER使いたち+αのデュエル生活(遊戯王GX・オリカもの)
Name: テディ◆0ea3b2de ID:f94cd799
Date: 2011/07/04 00:37
仮面ライダーオリカを使う遊戯王もののオリ主ものです。

仮面ライダーを基にしたオリジナルモンスター等のカード化ではなく、仮面ライダーを遊戯王カードにした感じです。

主にオーズ系とダブル系が出ます。

よくサブタイ詐欺ったりします。

基本的にフォームチェンジやメモリチェンジやメダルチェンジはしても人から変身しません。

目標は非壊れカードのOCG準拠なテキストです。

主人公のデッキコンセプトは変わりません。

オリカを使わないで回す可能性もあります。

主人公以外もライダーデッキをを使います。

ちなみにディケイド系は汎用カード多し。

あと、「レンジャーズストライクがあるから無意味」は無し。
レンジャーズストライクと遊戯王は別物です。

カードに対する意見があったらうれしいなって。(カード個々に強すぎる、効果がおかしい、テキストがおかしい等を。)

ついでに、オリカに相性がよさそうなリアルカードがあれば教えてくれるとうれしいです。


あと、時代考えずにカード郡やカードが出てきます。
チューナーが出ても無視してください。



以下6話投稿時に消去
悩みどころがあるので、6話投稿まで意見を聞きたいです。

1・曲名オリカはありか…ライダーのエンディングテーマを名前にしたオリカはありか。ちなみに、レンストには某著作権会社の関連無く、曲名効果がありました。

2・映画名オリカはありか…レンストの「クライマックス刑事」や「ミッシングエース」のように、映画名のオリカはありか。実はこれに関してAtoZまでの効果はできてたりします。要調整なカードもありますが。

3・ライダー以外のオリカはありか………ぶっちゃけ某ハイパーアルティメットになった魔法少女シリーズを考え中で、作ろうかなって考えてます。その場合、使用者は準レギュラーになる可能性…とゆうのもやりたいネタがありすぎて一回じゃ納まらないとゆう………




6/17…sageミスしてすみませんでした………



[28295] ターン1 始まりのD/ライドザデュエリスト(改訂版)
Name: テディ◆0ea3b2de ID:f94cd799
Date: 2011/06/25 23:30
ある日、海馬ランドと呼ばれる一大アミューズメントパークでデュエルモンスターズのエリート育成学校…デュエルアカデミアの入学試験、その実技試験が行われていた。

この物語は、二人の受験生が会場たどり着いた時から始まる。


「やっと着いた………間にあったぁ。」

「あいつには置いてかれるし電車には遅れるし。もうちょっと余裕でこれたのに………」


はじめにしゃべったのは黒い髪をショートカットにし、背の小さい中性的な顔の葉鳥連。もう一人は青い髪をオールバックにした釣り目気味な氷吉要…ヒヨシカナメと読む…とゆう少年。。


『受験番号32番・氷吉要くん。3番リングへどうぞ。』

「あっ、俺の出番だ。」

「ギリギリだったね。がんばれ!」

「おう!」


試験会場のホールについた瞬間、名前を呼ばれる要。親友である連に見送られ、3番リングへと向かう。

試験は広いリングを四つに仕切られて行われる。受験番号が若ければ若いほど筆記試験での点数が良かったことを表し、実技試験は受験番号が高い…つまり順位の低いもの順番に行う。

また、10番以内に入ったものはこの仕切りがはずされた状態で、つまり広いリング上を独占したままデュエルができる。例外的に受付に遅れた場合も、この状態でデュエルすることになるが。

要の受験番号は32番。つまり、テストでの成績は32番だったとゆうこと。これは結構高めの順位である。


「受験番号32番、氷吉要です。」

「僕はデュエルアカデミアでカード活用学を教えている穂並 ネロだ。よろしく。」

「よろしくお願いします。」


リングに上がった要を待っていたのは、痩せて長身の男の先生であった。

お互いにはじめの挨拶をした二人は、お互いの左腕につけたデュエルディスクにデッキを入れる。


「じゃぁさっそくはじめるよ。」

「はい。」


その言葉の後、互いに左腕につけたデュエルディスクを起動させ、デュエル開始の宣言する。


「「デュエル!!!!」」


そしてお互い自らのデッキからカードを5枚引く。

要は手札を確認する。手札にはモンスターカードは来ていない。


「受験生が先攻後攻の選択権がありましたよね? とゆうことで俺のターン、ドロー。」


要は確認し、先行を取る。来たモンスターカードを見て心の中でガッツポーズをとる。これで手札にはモンスターカードが一枚、魔法カードが二枚、罠カードが三枚になった。

一般的なデッキなら手札事故と呼ばれる状態だが、彼のモンスター数が少なく、魔法・罠カードが多いデッキではよくあることであり、むしろ普通であった。

さらにうまい具合に序盤で活躍できるカードが二枚、今は使えないがこのデッキの布石となるカードが三枚、相手の動きを封じれるカードが一枚来ていた。これは運がいいほうである。下手すると布石のみで手札が埋まってしまったりするからだ。

要は、その手札から三枚…詳しく言えば罠カード三枚を魔法・罠ゾーンに差し込み、手札の唯一のモンスターを裏側守備表示でセットする。


「モンスターを一体、カードを三枚伏せてターンエンドだ。」


要・デッキ34・ライフ4000・手札2

場・裏守備1・セットカード


「なるほど、様子見兼布石ってところかな? じゃぁ僕のターン、ドロー。」


ネロが自分のデッキからカードを引く。手札のうち三枚はモンスター。三枚が魔法カード。

内訳で言えば布石が四枚に、現状活躍するカードが一枚。そして、切り札を呼ぶためのカードが一枚。

そして手札から一枚を裏向きに、引いたカードを表向きにデュエルディスクの魔法・罠ゾーンに差し込む。


「僕は手札からカードを一枚伏せて魔法カード【手札抹殺】を発動する。お互いの手札を捨てて、その枚数分お互いドローする。」

「いきなり手札交換カード!?」


手札抹殺…通常魔法。
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。


現状活躍するカードを発動したネロ。

手札から捨てたカードはモンスター三枚に魔法カード一枚………継承の印。

継承の印…装備魔法
自分の墓地に同名モンスターカードが3枚存在する時に発動する事ができる。
そのモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。


「アレは…まさか…」

「どうしたの、亮?」

「受験では本来、学園側は受験用デッキを使う。しかし、3番リングのネロ教授はおそらく、自らのデッキを使っている。」

「あのデッキを? だから最初から手札交換を…いえ、手札のカードを墓地へ送っているのね。大丈夫かしら、あの子。」

「彼のデッキはほかの教授のデッキと違い、《活用》と《可能性》の点で構築しているため、その強さは運によってかわる。おそらく、受験生の運を試すためにも使われているのだろうな。」

「だけどあのデッキが負けているのを見たことがないわよ。」


要とネロが手札を全て墓地に送りドローしてる間、それを見た観客の中にいる男女…丸藤亮と天上院明日香はネロについて話していた。

そして、ネロは手札からカードを一枚送り、伏せていたカードを発動する。


「どうやら、運がなかったみたいだね。僕はさっき伏せたカード【ワン・フォー・ワン】を発動し、手札よりモンスターカード…【ワイトキング】を捨ててレベル1の【ワイトキング】をデッキより特殊召喚!」


ワン・フォー・ワン…通常魔法
手札からモンスター1体を墓地へ送って発動する。
手札またはデッキからレベル1モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。


デッキからモンスターゾーンに置かれたのは死霊の頂点に立つもの。

フィールド上に、青い衣をまとった巨大な骨の巨人が現れる………


「………あれ?グオーとか鳴かないんですか?」

「大きくても骨だからね。鳴き声とか出ないよ。」

「そうなんだ。」

「ちなみに、ワイトキングの攻撃力は墓地の【ワイト】とワイトキングの数の1000倍。ワイトが二体とワイトキングが一体いるから今の攻撃力は3000だよ。」

「3000!伝説のレアカード・【青眼の白龍ブルーアイズ・ホワイトドラゴン】クラスじゃないですか!」


ワイトキング…効果モンスター。
星1/闇属性/アンデット族/攻?/守0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。

ワイト…通常モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
どこにでも出てくるガイコツのおばけ。攻撃は弱いが集まると大変。

青眼の白龍…通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。


「さらに装備魔法カード、【メテオ・ストライク】を装備。装備モンスターに貫通効果を持たせる。」


メテオ・ストライク…装備魔法。
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


後攻1ターン目で、いきなり攻撃力3000の貫通効果を持たせたモンスターを召喚するネロ。

しかし要はまだ絶望していなかった。それはセットした罠カードに自信があるわけではない。


「ワイトキングで裏守備モンスターに攻撃!スカルサーヴァント・メテオ・ストライク!!」


ワイトキングの足元から三体の骨…ワイトが二体とワイトキングが一体…が現れる。それが一つに固まり、裏向きのモンスターカードめがけて体当たりする。

裏向きのカードから現れたのは一つ目の何かが入った壷。それが破壊され、隕石状の余波が要までたどり着き、ライフにダメージを与える。

その守備力は600。2400ポイントの戦闘ダメージだ。


要LP4000→1600


「セットモンスターは【メタモルポット】。効果を発動。」

「君も手札交換カードか。」

メタモルポット…効果モンスター。
星2/地属性/岩石族/攻700/守600
リバース:お互いの手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。


これが希望の一つ。ライフポイントさえ残れば、負けではない。最後までデュエルが分からないのは親友二人とデュエルし照れば分かる。

そして、もう一つ。彼はこのカード、そしてその弱点を知っていた。その弱点は切り札を引き、墓地に「パーツ」さえそろえば攻略できる。

二人は手札を墓地に送り、カードを五枚ドローする。しかし、ワイトキングの攻撃力は上がらない。

手札抹殺で引いたカードの中に、ワイトとワイトキングはいなかったとゆうことだ。


「手札にワイトはいなかったみたいですね。」

「まぁね。あ、カードを二枚伏せてターンエンドだよ。」

(伏せカードはミラーフォースとリビングデッドの呼び声。使うかなと思ったセットカードを使わなかったけど、どうくるかな?)

「エンドフェイズに【針虫の巣窟】を発動!」

「あ、ここで使うのか。」


針虫の巣窟…通常罠。
自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。


ネロのターンエンド宣言時に要はカードを発動する。「パーツ」を墓地に送るため。

落ちたカードの中に…パーツはワンセットそろっていた。

ネロ・デッキ24・ライフ4000・手札3

場・ワイトキング(3000/0)セットカード2メテオ・ストライク1・墓地ワイト2、ワイトキング1を含む9枚  


「俺のターン、ドロー!」


正直、たしかにこの状況は絶望的であった。しかし、メタモルポットと針虫の巣窟が、道を作った。


要・デッキ21・ライフ1600・手札6

場・セットカード2枚・墓地11


「運がよかったですよ。このターンで決めます!」

「勝利宣言か。その調子、嫌いじゃないよ!」

「その言葉、俺の切り札に似合うって気がします!
俺は手札より、【D-RIDERディメンションライダー ディエンド】を召喚カメンライド!!!」

<KAMEN RIDE……DI!END!!!!>

D-RIDERディーライダー…とゆうことは、RIDERライダーのデッキか!
それに、墓地に送るカードが多いってことは……」


要の場に、電子音声らしき声とともに三色の戦士の像が現れ、一つになり、シアンと黒の二色と、顔に刺さったバーコードのようなもの、そして大きな銃が目立つ戦士が現れる。

その登場にネロは理解する。このデッキの切り札を。


D-RIDERディメンションライダー ディエンド…効果モンスター・オリジナル
星4/光属性/戦士族/攻1000/守1000
1ターンに1度、次のうちから一つ選んで発動する。
●手札からレベル6以下の「RIDERライダー」と名のつくモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのカードがフィールドから離れた時に破壊する。
●手札から「FFRファイナルフォームライド」と名のついたカードを1体通常召喚する。

「さらに手札から魔法カード【カメンライド】を発動。ディエンドがいるからレベル6以下のRIDERライダーを手札に加えれる。
だけど手札に加えるのはレベル4!そのRIDERライダーをディエンドの能力で特殊召喚カメンライド!!!!」


カメンライド…魔法カード・オリジナル
自分のデッキからレベル4以下の「RIDER」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
フィールド上に「ディエンド」と名のつくモンスターが存在する場合、変わりにレベル6以下の「RIDERライダー」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

<KAMEN RIDE………>


ディエンドがデュエルモンスターズとは違うカードを一枚取り出し、銃にさす。

トリガーを引き、電子音声とともに現れたのは………


「出てこい!俺の切り札!!!【M-RIDERメダルライダー オーズ】!!!!!!」

<OOO!!!!!!!!!>


一本のベルトであった。


「オーズの効果。召喚・特殊召喚・反転召喚した時、手札または墓地からコア・オーメダルと名のつく装備魔法カードをこのモンスターに合計三枚になるよう装備する。
俺は墓地の【ライオンコア・オーメダル】【トラコア・オーメダル】【バッタコア・オーメダル】を装備!!!」

「なるほど。手札抹殺とメタモルポット、それに針虫の巣窟の効果で墓地に送ったカードかな?」

「そうさ!」


M-RIDERメダルライダー オーズ…効果モンスター・オリジナル
星4/光属性/戦士族/攻0/守0
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
このモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、墓地から「コア・オーメダル」と名のつくカードをこのカードに3枚になるように装備する。
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつく融合モンスターの効果によって除外された場合、このカードに装備された魔法カードは全てその融合モンスターに装備する。
エンドフェイズ時にこのカードに「オーメダル」と名のつくカードが3枚装備されていなかった時、このカードを破壊する。


<ライオン!トラ!バッタ!!!>


ベルトに三枚のメダルがセットされると、五つのメダルでできたような光の三つの輪と先ほどとは違う声の音声とともに、ライオンのような黄色い頭、トラのような黄色い腕、バッタのような緑の足をしたモンスターが現れる。


「これでオーズは獣戦士族・攻撃力1400・守備力1100のラトラバに! さらにライオンコアの効果を発動! 相手モンスター一体を守備表示にする。ライオネルフラッシャー!!!!」

「くっ、なるほど、ワイトキングを守備表示にしますか。」


ライオンコア・オーメダル…装備魔法カード・オリジナル
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの種族は獣戦士族になり、1ターンに1度、相手モンスター1体の表示形式を守備表示にできる。
このカードを装備したモンスターの種族がこのカード以外の「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法カードによって変わった場合、このカードを破壊する。
このカードの効果以外でフィールド上で表側表示のこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「M-RIDERメダルライダー オーズ」が存在するならこのカードを墓地から除外できる。
そうしたとき、デッキの「コア・オーメダル」と名のつくカードを一枚をそのモンスターに装備する。


オーズのライオンの顔から光が出て、ひるんだワイトキングの体勢が守りの体制に入る。

死霊を扱い、迎撃できる態勢でないその守備力は…0。

これが、ワイトキングの弱点。


「さらに、手札よりタカコア・オーメダルを発動。鳥獣族になるため、ライオンコアは破壊される。」

<タカ!トラ!!バッタ!!!>

「鳥獣族・攻撃力1400・守備力1100となったM-RIDERメダルライダー オーズは、【M-RIDERメダルライダー オーズ・タトバコンボ】となる!!!!!!」


要は、オーズのカードを除外し、融合デッキから融合を使わない融合モンスターカードを一体特殊召喚する。

M-RIDERメダルライダー オーズ・タトバコンボ…融合/効果モンスター・オリジナル
星4/光属性/鳥獣族/攻1800/守1100
自分フィールド上の鳥獣族で元々の攻撃力が1400、守備力が1100の「M-RIDERメダルライダー オーズ」を裏向きで除外した場合のみ特殊召喚できる。(融合のカードは必要としない。)
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
このカードは「M-RIDER オーズ」以外の効果で「コア・オーメダル」と名のつくカードを装備できない。
メインフェイズに、このカードをエキストラデッキに戻してもよい。
1ターンに1度、エンドフェイズ時にデッキから「オーメダル」と名のつく魔法カードを手札に加えることができる。
このカードまたは相手のカードの効果によってフィールドを離れる時、裏向きの「M-RIDERメダルライダー」を一枚特殊召喚する。
エンドフェイズ時にこのカードに「オーメダル」と名のつくカードが3枚装備されていなかった時、このカードを破壊する。

<タ・ト・バ!タトバ♪タ!ト!!バ!!!>


「あれ、この歌は?」

「歌は気にするな!!」

「はぁ。結構面白い子だね、君。」

「そんなこと言ってて大丈夫ですかね?バトル!!」


ソリッドビジョンでこのカードを見たことが無かったネロは少し驚くが、要は真顔で返す。
そして、頭が赤いタカを模したものに変わったオーズの、その目緑の目が赤く光り、ワイトキングをロックオンして走り出す。


「オーズの攻撃!」

「罠カード発動!!!……と言いたいところだけど………」

「タカコアの効果!相手はこちらのターンのバトルフェイズ中、罠カードを発動できない!」


タカコア・オーメダル…装備魔法カード・オリジナル
M-RIDERメダルライダー オーズ」にのみ装備可能。
装備モンスターの種族は鳥獣族になり、自分のターンのバトルフェイズの間、相手は罠カードを発動できない。
このカードを装備したモンスターの種族がこのカード以外の「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法カードによって変わった場合、このカードを破壊する。
このカードの効果以外でフィールド上で表側表示のこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「M-RIDERメダルライダー オーズ」が存在するならこのカードを墓地から除外できる。
そうしたとき、デッキの「コア・オーメダル」と名のつくカードを一枚をそのモンスターに装備する。
手札からこのカードを捨てることで、デッキから「強欲怪人グリードアンク」を特殊召喚する。


「さらにトラコアの効果!装備モンスターは貫通効果を得る!!!」


トラコア・オーメダル…装備魔法カード・オリジナル
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは元々の攻撃力が1400になり、守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードを装備したモンスターの攻撃力がこのカード以外の「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法カードによって変わった場合、このカードを破壊する。
このカードの効果以外でフィールド上で表側表示のこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「M-RIDERメダルライダー オーズ」が存在するならこのカードを墓地から除外できる。
そうしたとき、デッキの「コア・オーメダル」と名のつくカードを一枚をそのモンスターに装備する。


その宣言とともに、オーズの胸のトラの模様が光り、オーズの腕から展開した爪・トラクローを展開する。


「オーズの攻撃!トラクロースラッシュ!!!!」

『セイヤーーーーーーー!!』

「くっ」


オーズが走る体制から大きくジャンプし、トラクローを振るう。

振るった爪から斬撃の衝撃波が発生し、ワイトキングをバラバラにしてネロを襲う。そのダメージはオーズの攻撃力そのままの1400。


ネロLP4000→2600


「ワイトキングが破壊された時、効果を発動。墓地のワイトかワイトキングを除外して蘇生できる!リジェクトリボーン!!!!」

「させるか!手札を一枚捨ててリバースカード【天罰】を発動し効果を無効!さらにディエンドの攻撃、ディエンドシュート!」


天罰…カウンター罠
手札を1枚捨てて発動する。効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。


地面から現れたワイトを中心に一つに戻ろうとしたワイトキングの残骸に雷が落ち、ワイトキングがフィールドから完全に消滅する。

さらに追撃、ディエンドの銃から放たれた普通の弾丸がネロを襲う


ネロLP2600→1600


「ぐっ、やるね。だけどまだライフは残っているよ!」

「このターンで決めると言っただろ!リバースカード【コンボチェンジ】を発動。墓地の「コア・オーメダル」を一枚と、フィールドのコンボになったオーズを選択!
選択したコア・オーメダルとオーズのメダルを交換する!
いや、正しく言えば、コンボを戻してコンボに装備されたメダル二枚と墓地のメダル一枚を装備したオーズを帰還させる!!!!」

「帰還………まさか!」


コンボチェンジ…通常罠・オリジナル
フィールド上の「M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつく融合モンスターと墓地の「コア・オーメダル」を1枚選択して発動する。
選択したモンスターをエキストラデッキに戻し、裏向きで除外されている「M-RIDERメダルライダー オーズ」を特殊召喚する。
その後、選択したモンスターが装備していた「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法のうち2枚と選択した「コア・オーメダル」と名のつくカードを特殊召喚したモンスターに装備させる。


「墓地の【カマキリコア・オーメダル】と、オーズのタカとバッタを装備させてタカキリバにコンボチェンジ!!!」

<タカ!カマキリ!バッタ!>


オーズの腕が緑色のカマキリを模したものに変わる。


「カマキリの攻撃力は1000だけど、二回攻撃ができる!さらに、まだこのオーズは攻撃宣言はしていない!行くぜ!オーズの直接攻撃!カマキリソード・二連斬!!!!」

『はぁあああああああ!!セイヤーーーーー!!!』

「うわぁああああ」


カマキリコア・オーメダル…装備魔法カード・オリジナル
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは元々の攻撃力が1000になり、1ターンに2回攻撃できるようになる。
このカードを装備したモンスターの攻撃力がこのカード以外の「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法カードによって変わった場合、このカードを破壊する。
このカードの効果以外でフィールド上で表側表示のこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「M-RIDERメダルライダー オーズ」が存在するならこのカードを墓地から除外できる。
そうしたとき、デッキの「コア・オーメダル」と名のつくカードを一枚をそのモンスターに装備する。


軽くジャンプしたオーズが連続でネロ斬りかかり、ネロのライフは0になる。


ネロLP1200→200→0


「よっしゃー決まったぜーーー!!!………てやば!」



デュエルが終り、思いっきり喜んだまではよかった。とゆうかその時点で手遅れだったが。
ふと我に返る。

俺、途中から敬語忘れてね?


「良いよ、別にそこまでかしこまらなくても。君の素が見えたほうがいいほうだからさ。僕は。」

「あはははは………」

「ま、ほかの先生の時は気をつけなよ。」

「はい。」


ネロに笑顔で注意される。

そして心の中ではすごくほっとしていた。とりあえず、これが原因で落とされることは無いだろう。


「なにはともあれ、君の勝ちだ。いいプレイングだったし。アカデミアであえたらよろしくね。」

「はい!」


要は優しい先生にあたってよかったと思った。

こうして、氷吉要の試験は終わった。

そして、自らの親友の受験の心配をし始めたのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回予告
第二話 RIDERの力

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後書き。

大幅改定。デュエルに関しては大まかな内容は変わってないものの、トラの攻撃力をダウン。メモ帳見たらさ、攻撃力1400だったんだ。

気をつけたところは「攻撃力3000を戦闘で倒すこと」「コンボはタトバのみ」「とどめはカマキリ」「さりげなく海東」

しかしオーズで倒せる気がしない………あ、ライオンがある、ワイトキングもいる!見たいな感じでつくりました。

ちなみに、ワイトデッキが負けたことがないとか言いつつ、それに勝っているのは、とうぜん先生が手加減しているからです。分かりやすく言えば婦人やメアは入っていないとか。
だからどんな構築かは気にしないでください。どうせ一回こっきりなんで。

コンボ(オーズ的意味で)はNEXやコンタクト融合を参考にしたため、遊戯王テキスト的には間違っていない・・・はずです。


絶対にこの作品シリーズで出ないのは電王シリーズ。好きなんだけど、1体だけシンクロ使うんだよね…
…とおもったけど、途中からシンクロを解禁するのも一つの手か。

改定した理由は二つ。

最初考えた時はフラグとかストーリーとか考えてなかったこと。(今もあまり考えてないけど。)

そして第3話の相手のデッキが扱うの難しいのに必勝戦闘で困ること。

明日にアップできるかな………


細かい解説
今回出たオーズはラトラバ→タトバ→タカキリバ。

主人公のデッキにはメダルカードがタトバ・ガタキリバ・ラトラーターの3コンボ用のみ入ってます。

裏向きで除外する意味ですが、DDR封じの意味が強いです。

あと、RIDERとしてのデッキ特性として、「サーチカードが多い」があります。

また、基本戦士族が多いので「増援」が入るものも多いです。

それと、作者の趣味の問題か、上級モンスターが少ないのもあります。一応、平成ライダーで中間フォームがレベル6(例外一名)、最強フォームがレベル8以上2刻みというルールがあります。

今回カードテキストだけで出た「強欲怪人グリード」は、アンクだけだけどシリーズカードです(ほかは未着手)。たぶん二期までは出ないかも。




[28295] ターン2 RIDERの力
Name: テディ◆0ea3b2de ID:bda66ab5
Date: 2011/06/25 23:50
「なんかさ、僕、睨まれてるっぽいんだけど………」


筆記試験10番の葉鳥連はその筆記試験の成績により、ギリギリではあるが試験官へのアピールが一番できるといえる状況でデュエルをしていた。

広いリングを独占した試験は当然みなの注目の的になる。しかし………


「それは君が……」

「レンレンはデッキ破壊デッキだからな。しょうがないだろ。」

「それだ……」

「いや、そうなんだけどさ………」

「他に……」

「『さぁ、お前のデッキを数えろ』だとか『デッキゼロ。それが、お前のゴールだ』だとか、言い切っちゃったよな」

「おい、二人と……」

「何で言っちゃったんだーーー!!!」

「そろそろ無視す……」


『ガッチャ!良いデュエルだったぜ!!』


「………そうだ!あの台詞は決め台詞なんだよ!あの110番のように!!!!………無理があるね…」

「あいつ、先生に嫌われたっぽいもんな。よかったぁ!良い先生とデュエれて!…………ってあれ?ミッチー?ごめんいじめすぎた?」



レンレンと呼ばれた連の使うはいわゆる「デッキ破壊」といわれるデッキになる。

カードの効果によって相手のデッキを0枚にして勝利するデッキであり、あまり好まれるタイプではないデッキだ。

もしかしたら落ちるかもしれない………しかし、それでも使わずにはいられない思い出のデッキであった。

ただし、普段要やミッチー……二人の間に挟まれ、無視され、あげく今デュエルに勝利した某110番にセリフを潰された彼……とデュエルしているときと同じように、ノリノリで使用してしまったため、この試験がピンチになったわけだが。


「……わざわざ人を挟むようにして無視するのはひどくないか?」

「だってどこかの誰かさんは俺達置いて先に会場行っちゃったしぃ。」

「いや、ええっと……すまん」

「分かればよろしだよ!」


今朝、要と連がミッチーと呼ばれる少年の家に行ったとき、彼はすでに家を出ていた。

そして、彼の試験デュエルが終わるまで、彼を見つけることができなかったのだ。


「まぁ、お前たちの学力なら落ちることはないだろ。」

「ならいいんだけどさ………二人は良いよなぁ。僕より強いし。」

「ミッチーは普通に強いし、俺は相性だろ。」


要の使うメダルライダーはメダルカード……「コア・オーメダル」と名のついたカード……や、「M-RIDERメダルライダー  オーズ」を墓地や手札に加えるため、自らデッキのカードを墓地に落とすカードや手札交換が多く入っている。その意味ではネロの使ったワイトデッキと同じだ。

さらに連のデッキ破壊速度は早くない。

そのため、要と連の戦績は、要側に傾いている。


「しかし、今日は運がよかったな。」

「まぁ、最初にメタモルポットとコンボチェンジ、針虫が引けたからな。それに、天罰でカマキリがうまく落とせたからってところか。
ネロ先生がワイトキングの蘇生効果を使わなくって、先生の手札に蘇生カードかワイトキングがあったら、ディエンドに攻撃されて負けてたし。」

「そういえばお前のデッキには対攻撃罠は入っていなかったな。」

「あぁ。【ガードブロック】ぐらい入れたほうがいいかもしれないけど、手に入らなくて。」


ガードブロック…通常トラップ
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。


「ミッチーの対ヨウデッキにも、今日の速度だったら勝てるんじゃない?」

「いや、難しいや。ミッチーのディフォーマーは守備力が意外に高いの多いし、オーズはレベル4だからあまり攻撃力は高くないし、【D・バインド】で止まる。
本当は【サイクロン】みたいなカードが入ればいいんだけどスペースないから、ライコウかライラが来ないと突破できない。」


D・バインド…永続トラップ
自分フィールド上に「ディフォーマー」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、
相手フィールド上に存在するレベル4以上のモンスターは攻撃宣言をする事ができず、
表示形式を変更する事もできない。

サイクロン…速攻魔法
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

ライトロード・ハンター ライコウ…効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 200/守 100
リバース:フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する事ができる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

ライトロード・マジシャン ライラ…効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1700/守 200
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードを表側守備表示に変更し、
相手フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
この効果を発動した場合、次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを3枚墓地に送る。


先ほども言ったが、ヨウと呼ばれた要のデッキのほとんどのカードは、墓地肥やしと手札交換とオーズサポートである。
そのため、破壊カードは墓地肥やしをかねるライトロードシリーズくらいで、対攻撃カードは入っていない。


「それに、俺のあのデッキに新しくあるカードを入れたからな。それが出たらそうそう負けないぞ。」

「なに!何のカードだ?」

「それは………当然デュエルでのお楽しみだな。」

「ちぇっ」


要は悔しがるしぐさを見せるが、わかってはいたようだ。


「ところでだ、さっきのデュエルでバッタの効果を使わなかったのはなんでだ?」

「そういえば………なんで?」


バッタコア・オーメダル…装備魔法カード・オリジナル
M-RIDERメダルライダー オーズ」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは元々の守備力が1100になり、相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードを装備したモンスターの守備力がこのカード以外の「コア・オーメダル」と名のつく装備魔法カードによって変わった場合、このカードを破壊する。
このカードの効果以外でフィールド上で表側表示のこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「M-RIDERメダルライダー オーズ」が存在するならこのカードを墓地から除外できる。
そうしたとき、デッキの「コア・オーメダル」と名のつくカードを一枚をそのモンスターに装備する。


「あぁ。まぁ、確かにバッタがあれば直接攻撃できるけど、それじゃぁ天罰を誘えない。墓地のメダルカードは頭用だけだったからあのままコンボチェンジを使ってたらタカがはずれちゃってたんだよ。」


要が少し前に言った通り、天罰で墓地に送ったカードはカマキリコア・オーメダルであった。

ちなみに、ほかに墓地に落ちたカードにメダルカードはあったが、コンボを使って残ったのは運悪くライオンのカードとクワガタのカードのみ。カマキリが落ちなければ追撃をあきらめ、ミラーフォースの餌食になっていただろう。

なお、「M-RIDERメダルライダー オーズ」のカードは「三枚になるように」メダルカードを装備する効果を持っているが、自壊する組み合わせでは装備できない裁定が下りている。効果処理中に三枚出なくなるからだ。

また、たとえば「コンボチェンジ」を発動した時に墓地から対象の装備魔法が除外された時など、メダルが二枚や一枚のときに特殊召喚された場合、それをあわせて三枚になるように装備する。

なのでコンボチェンジを発動して特殊召喚されたオーズは効果を発動しなかったのだ。


「あ、そっか。でも、よくワイトキングの蘇生効果を知ってたね」

「ミッチーが前に似た構成のデッキだからってワイトキングについて教えてくれたからな。」

「なるほど、それを覚えていたのか。」


ワイトキングのデッキもM-RIDERメダルライダーもデッキから墓地にたくさんのカードを落とす。

そのため、要はデッキを作るときに参考に聞いていたのだ。

すべての試験は終了し、受験生が帰り初めつつも、まだ話を続ける三人。

三人に限らず、まだ残っている受験生はけっこういる。

そうゆう生徒はみな、デュエルをしていたりするのだが………


「よし、俺たちもデュエルしようぜ。」

「僕はやめとくよ。なんか周りの視線が怖いし。」

「俺も今日は試験用デッキしか持ってきていないからな。」

「試験用デッキって………」

「そこまでするか?」


少しあきれる要と連。

彼らは目の前の人物・三沢大地の性格を改めて思い出すのであった。





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次回予告

デュエル・アカデミア

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後書き。


M-RIDERメダルライダー オーズを回すデッキ。
オーズが来るまでは主に墓地を肥やし、
オーズがでたら、状況でメダルカードを変えて戦う。

利点
装備魔法の墓地利用の容易さ
メインがRIDERであるため、オーズのサーチカードが多い
結構強力な効果が多め。
装備条件により、相手に取られても相手は活用できない。

弱点
デッキ構築
まともに使おうとすると装備魔法が多くなり、汎用ライロやメタモルポットなどのデッキ圧縮カードがないと回らない。
また、墓地利用を活用するために、蘇生カードも多く必要とする。
基本レベル4ゆえ素の打点が低い。まともにやりあって攻撃力が3000を超えない。
魔法の効果封じに弱い。
とゆうか現在の環境の弱点のほとんどによわい。
特に月の書などの裏守備に変える効果。
裏側に変わるとメダルが全て外れる。そして反転召喚以外でリバースすると攻守0でエンド自壊である。
相手のエネミーコントローラーで帰ってこない。
ミラーマッチが非常に戦いにくい(相手もだけど)


トラは(タトバにおいて)トラさんになったのだ。




[28295] ターン3 デュエル・アカデミア
Name: テディ◆0ea3b2de ID:f94cd799
Date: 2011/07/03 01:06
デュエルアカデミアは三つの寮に分かれている。
良い寮から順番にオベリスクブルー・ラーイエロー・オシリスレッド。
この順番には創設者のライバルへの敵対心が現れているとかいないとか。
また、何処かの電車にすむ未来人の知能順番を表している可能性もあるが、紫がない。
何処かの龍の子太郎が文句をゆうかも知れないがないものはない。

とゆうことで、結論を言おう。
俺・ヨウこと氷吉要とミッチーこと三沢大地は、ラーイエローに入った。
で、見事にテストでデッキデスに成功した筆記十番レンレンこと葉鳥連は………


「僕はね、気付いたんだ。僕に赤いジャケットはよく似合う。」

「変なところ振り切らずにその幻想を振り切れよ。」

「いきなり切り捨てないでよ!!!!」


レッド量特有の真っ赤なジャケット、どこからか持ってきたハート型の銀のアクセサリーのついたネックレス。

オシリスレッドになったレンレンはアカデミアの一角で拗ね始めていた。


TURN 3 デュエル・アカデミア


時はデュエルアカデミア入学初日。


「正直お前はオベリスクブルーだと思ったんだがな。」

「ミッチー、それはないって。オベリスクブルーはエスカレーター組の成績優秀者しかなれないんだよ」

「何事にも例外はあるだろ。筆記10番でオシリスレッドの誰かさんみたいに。」

「ヨウ、そろそろやめてくれないかな………ダメージ大きいんだって。」

「まぁ、月一テストをがんばればいいだろ。アレなら成績しだいで昇格できるからな。」

「ところがそこには110番とゆう大きなライバルが。」

「ミッチーー!!!ヨウが虐めるーーーーーーーーーー!!!!!!」


普段からこんな日常だったりするが。主に俺がレンレンを弄ってミッチーがフォローするか、俺とレンレンがミッチーを弄るか。

これだけ聞いてると俺がすごいひどい奴に聞こえるかもしれないが、さすがにこいつら以外を弄ることはない。円滑な人間関係の上で成り立っているからだ。

だから俺が弄りっぱなしでも気にしてはいけない。

現にレンレンは嘘泣きだし、ミッチーも笑っている。それに俺も本気で思っているわけではない。


「ところでさ、あそこにいるの、110番のあいつじゃね?」

「「あ」」




「デュエルの匂いがするーーー!!!」

「ちょっと待ってよ兄貴ーーーー!!!」




そこにいたのは試験でクロノス教諭に勝って決め台詞を言っていたあの110番………名前はちゃんと聞いてなかったから知らないけど………だった。


「あいつ、デュエルの匂いって………どっかの砂の鬼じゃあるまいし。」

「砂の鬼?あぁ、お前のデュエルストーリーブックに載っていた………」


デュエルストーリーブックとは、デュエルモンスターズのカードの裏側の物語を書いた月刊誌だ。

俺は定期購読しているため、たまにミッチーやレンレンに貸している。自分の使っているカードの背景が分かったりして結構面白い雑誌だ。

テストの後に出た最新版ではネロ先生の使ったモンスター「ワイト」シリーズの物語まであったから驚きだ。

ミッチーも何年か前にその本を読んで何かが落ちたらしく、キュアバーンとゆうデッキを作っていた。

で、砂の鬼とゆうのは、春ごろに毎年ストーリーつきで出るとあるRIDERシリーズのサポートモンスターのことだ。

設定上砂でできた赤鬼なため、「砂の鬼」で、定期購読者なら大体分かる。なお、同属を匂いで感知することができるらしい。

ちなみに、ミッチーのアンデットデッキの切り札になぜか似ている。


「しかし、あの校舎はたしかブルーの特設リングがあった気がするが………」

「まぁ俺たちには関係ないだろ。な、レンレ………あれ?」


レンレンに話しかけようとした時、初めてあいつがいなくなっていたことに気付いた。


「………まさか偵察しに言ったんじゃないか?」

「やべ、そんな気……にやな予感が重なってきた………追いかけるか?」

「少し自分の言葉を反省したみたいだな。」










「何なんなのさあの変な名前な取り巻きAに取り巻きB!!!!失礼しちゃうよ!」

「まぁ、落ち着けって。負け犬の遠吠えって知ってるよな。」

「そのままだとどっちの意味にも取れちまうぞ。」

「あ、やべ。じゃぁレンレンが負け犬ってことで。」

「そこ、普通逆だよね?」


やな予感は的中。レンレンは万条目準とゆうオベリスクブルーの生徒の取巻き二人に喧嘩を売っていた。

近くにいた110番…結城十代と、その自称弟分…丸藤翔は急に現れたレンレンに驚いていた。どうやら尾行には成功していたらしい。

どうも話を聞いていると、『オシリスレッドが俺たちに勝てるかぁ』みたいな事を言われたらしい。

それで、勝てちゃえそうなのにオシリスレッドな方もいるわけで。


「あの、特に取巻きBビークワイエットめ!!!絶対絶望をゴールにしてやる!!!」

「連、Be quiet は『静かにしろ』とゆう意味で人名じゃない。」

「う………」

「なぁ二人とも、何があったんだ?」

「俺にはさっぱりわかんないけど、メガネの奴が連のモンスターのこと『あんな半分この変な奴』とか何とか言ってたら………」

「あぁ、それは連も怒るな。」

「せめて『半分こ怪人』だったら怒らなかったのにな。」

「そこになんか違いあるの!?」

「大ありだよ!!!!!!!」

「え!?なんかごめん………」

「結局何の話なんだ?」


おそらくはレンレンのフェイバリットカードの事。レンレンはそのカードをとても気に入っている。

そのカードをバカにされたのが許せなかったんだろう。

天上院明日香とかゆうオベリスクブルーの女子生徒が『寮の歓迎会がある』といってあいつらを追い払おうとした時もデュエル…というか殴りかかろリアルデュエルしようとしていた。

とゆうわけで、いまにもブルー寮に強行突入しそうなレンレンを抑えてレッド寮に向かう俺たち。ブルー寮だけでなく、俺たちイエロー寮やレッド寮でも歓迎会はあるのだ。

まぁ、俺たちは少しくらいなら遅れてもかまわないだろうし、それと今の状態のレンレンを今共にいる二人に任せるのは忍びなく、レンレンを連行もとい送っているのであった。










で、その日の夜のこと。

俺はその時いなかったし、話でしか知りえなかったことだけど、ナレーション代わりなんだ。深い突っ込みは無しでよろしく。


『深夜、今日のリングに来い!!お互いに自らのデッキのフェイバリットカード一枚をかけてのアンティデュエルだ!!』


レンレンのPDA…簡単にゆうと生徒証とかをかねた多機能携帯みたいな物…にそんな動画メールが来た。送り主はレンレンいわく取り巻きB…本当の名前は取巻太陽というらしい…である。


「人がせっかく………忘れてすっきり幸せに眠れそうな時に腹立つーーーーーーー!!!!」


レンレンは結構幸せな性格をしている。

結構根に持つタイプだがしばらくすればすっかり忘れる。

なお、レンレンの部屋は特例で一人部屋である。たまたま人数が余ったことが理由の一つなんだが、それが一階の隅。

そしてエントランスなど無いレッド寮だからこそ、あいつは楽に部屋を抜け出せた。






「よく逃げずに来たな、10番。」

「君こそ準備はできてるの? 君の罪とデュエル後のデッキの枚数を数える準備。」

「何言ってんだ、数えるのはお前だろ!」

「落ち着け。もう一人のゲストの登場だ。」


リングにいたのは昼にケンカしていたオベリスクブルーの二人と万条目。

レンレンが着いてからすぐ、十代と翔も来た。


「よく来たな、110番。」

「へへっデュエルと聞いちゃ、こない理由は無いぜ!」

「えっと、なんかいきなり険悪なムードだね。」

「そこの黒チビのせいだ!」「そこの陰険メガネのせいだ!」

「………おまえら、本当は仲良いんじゃないのか?」

「「どこが!!!!」」

「どうでもいいからさぁ、さっさとはじめようぜ!」

「あぁ………」


取り巻きA…慕谷雷蔵の突っ込み通り、案外レンレンと取巻は仲良く見える。

だが、その反応に飽きてきた十代が急かしてきた。


「デュエルは同時に行うが、お互い干渉は無しだ。」

「オッケー!行くぜ!」

「わかったよ。」

「後悔するなよ!!!」


「「「「デュエル!!!」」」」


時間の問題だからか、一つのリングを二箇所でデュエルをはじめることになった。


連VS取巻


「俺の先攻、ドロー!」


取巻はカードをドローし、手札から二枚カードを伏せる。


「モンスターと2枚のカードをセット、ターンエンドだ。」


取巻・デッキ34・ライフ4000・手札3

場・裏守備1・リバースカード2


「僕のターン…ドロー!……よし。【ドラゴンフライ】を攻撃表示で召喚!」


レンレンの場に現れたのはカマキリみたいな顔をした大きなトンボ。

攻撃力は1400。下級にしてはそれなりの値である。


「ドラゴンフライで守備表示モンスターに攻撃!フライファイア!」

『---!!!』

『ニャー!!!』

宣言とともにドラゴンフライは裏守備のモンスターへと向かい、炎を吐き出す。

攻撃力1400の炎によって焼かれたモンスターは黒猫だった。


「戦闘破壊されたモンスターは【不幸を告げる黒猫】!効果でデッキの罠カードを一枚デッキトップに送る。」

不幸を告げる黒猫…効果モンスター
星2/闇属性/獣族/攻 500/守 300
リバース:デッキから罠カードを1枚選択し、デッキの一番上に置く。
「王家の眠る谷-ネクロバレー」がフィールド上に存在する場合、
選択した罠カードを手札に加える事ができる。

「トラップデッキか…やな予感がする……カードを二枚伏せてターンエンド。」


連・デッキ34・ライフ4000・手札3

場・ドラゴンフライ・リバースカード2


不幸を告げる黒猫は特定の罠カードを中心に回すデッキや罠カードがたくさん入るでは必須カードといえるカードだ。

そのカードからレンレンはやな予感がしていた。もしかしたら自分の苦手なデッキかもしれないと。

ターンエンド宣言後、取巻はそのカードを手札に加える。


「俺のターン、ドロー!!引いたカードをセットし、フィールド魔法【山】を発動!フィールドのドラゴン・鳥獣・雷族のモンスターの攻撃力を200ポイント上げる。」


山…フィールド魔法
フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族・鳥獣族・雷族モンスターの
攻撃力・守備力は200ポイントアップする。


「そして、【ライオウ】を通常召喚!」

「やば…それってサーチ封じと特殊召喚封じるカード………」

「そうさ!まぁ、お前対策で入れてるわけじゃないけどな。それと、ライオウは山のフィールドパワーソースを得る。」


ライオウ…効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1900/守 800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。

ライオウ 攻撃力1900→2100

フィールドに現れたのはXの字をあらわしたような、機械の雷王であった。ここまでのデュエルで分かるのは、取巻のデッキは山で強化するモンスターのデッキ。ここまでは良い。

だけど、わざわざ対象外の「黒猫」を使ってまで伏せた罠カードが分からない。サポートの多い【海】とはちがって「山」に関するサポートは無いのだ。

それは、どうもレンレンも同じらしく、困っていた。


「バトル!ライオウでドラゴンフライに攻撃!ライトニングキャノン!!」

『ハァッ』

『---!!!!』


ライオウから出た電撃がドラゴンフライを遅い、ドラゴンフライを破壊する。

連LP4000→3300


「ドラゴンフライのリクルート効果!ドラゴンフライの悲鳴を聞きつけて、風の切り札が現れる!!!こい!【D・RIDERドーパントライダー ダブル】!!!!」

<サイクロン!><ジョーカー!!>

『『はっ』』

ドラゴンフライ…効果モンスター
星4/風属性/昆虫族/攻1400/守 900
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
ライオウの効果は「チェーンにのる特殊召喚」での特殊召喚は無効にできない。


シャウトの後、メロディーと同時に竜巻が起きて、緑の右半身・黒い左半身を持つ、二つの声が重なるレンレンのエース・D・RIDERドーパントライダーダブルが現れた。


D・RIDERドーパントライダー ダブル…効果モンスター・オリジナル
星4/風属性/悪魔族/攻1500/守1500
このモンスターは自分のスタンバイフェイズ時に
1度だけ属性・種族を以下のものに変えることができ、
以下の属性・種族の間次の効果を得る。
●風属性:このモンスターは1度のバトルフェイズに2回攻撃できる。
●炎属性:このモンスターの攻撃力は700ポイントアップする。
●光属性:このモンスターは直接攻撃できる。
●悪魔族:このモンスターの戦闘による相手への戦闘ダメージは0になり、
相手のデッキの上から2枚を墓地に送る。
●機械族:このモンスターが相手モンスターを戦闘破壊した時、
そのモンスターのレベルの分相手のデッキの上から墓地に送る。
●戦士族:このモンスターの直接攻撃の戦闘ダメージは0になり、
フィールド上のカードを1枚選択してサイコロを1度振り
3・4が出たらそのカードを破壊し、
相手のデッキの上から4枚を墓地に送る。


「またその半分こモンスターか。ターンエンドだ。」


取巻・デッキ33・ライフ4000・手札1

場・ライオウ・山・リバースカード3・墓地1


「僕のデッキのエースだからね。僕のターンドロー!………」


引いたカードは「カメンライド」。サーチカードだ。だが、ライオウが存在するため発動できない。ならば戦闘破壊してから使えば良いこと。


「スタンバイフェイズ。ダブルの属性を炎属性に。ヒート!!!」

<ヒート!><ジョーカー!!>


メロディーとともにダブルはもともとの姿の「サイクロンジョーカー」から右半身が赤くなった「ヒートジョーカー」に変わり、右腕に炎が灯る。

Wの強力な効果は、即効性が無い。しかし、それをレンレンはリクルートするとゆう方法で補った。

D・RIDERドーパントライダー ダブル 攻撃力1500→2200

「ヒートの効果により攻撃力が700ポイントアップ!
そしてメインフェイズに手札よりマジックカード【メモリガジェット・バットショット】を発動。1000ライフ払ってデッキからカードを一枚ドローするんだけど、このカードの種類を当てれたらさらに一枚ドローできる。宣言するのは魔法カード。

連LP4000→3000


フィールドに、青い蝙蝠のようなカメラのような機械が現れる。

そして、カードを一枚ドローする。

「引いたのは【メモリガジェット・スパイダーショック】魔法カード!追加ドロー後、このカードを発動する!
D・RIDERドーパントライダーが存在する時、このカードは相手のデッキにもぐりこみ、その状態でドローされたら墓地に送られる。表向きでデッキに入れてシャッフルして。」


引き当て、発動した魔法カードは黄色い時計型の機械。

レンレンはそれを直ぐデュエルディスクから抜くと、取巻に投げる。

それをキャッチした取巻は言われたとおり、デッキに表向きに入れてシャッフルする。


「さらに、」

「罠が気になるけど…バトル!攻撃力2200になったD・RIDERドーパントライダーダブルでライオウに攻撃!!!ヒートブレイカー!!!」

『『はぁぁああ………』』


攻撃宣言とともにダブルは右腕に力をためて、ライオウに殴りかかった。だけど…


「トラップカード発動!【スキルドレイン】!!!」

「スキルドレイン!?ってそれやば!タンマとまれダブルーーー!!」

「無駄だ!モンスターの数が変わってないから攻撃は止まらない!向い打てライオウ!ライトニングスパーク!!!」

『はぁぁぁぁ………ってあれ?』『しまった』

『ハァッ』

『『うわぁ!!』』


スキルドレインの効果が発動した瞬間、もとのダブル・サイクロンジョーカーになってしまう。ダブルが戸惑っているうちにライオウが攻撃し、破壊された。


「スキルドレイン………フィールド上のモンスターカードを封じるカード………ダブルの攻撃力アップも、属性変化もなくなる。効果を封じて山で攻撃力を上げたモンスターで一方的に攻撃するデッキか………」

「そうさ!コストにライフポイントを1000払うが、問題は無い!」


取巻LP4000→3000
連LP3000→2400

スキルドレイン…永続罠
1000ライフポイントを払って発動する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターの効果は無効化される。


連のデッキ破壊はモンスター効果にかなり依存する。かなりキツイ状態だった。だけど、手札で腐っていたカードが芽を吹いた。


「ライオウの効果が無くなったため、メインフェイズに手札からマジックカード【カメンライド】を発動!
デッキからレベル4以下のRIDERライダーを手札に加える。
こい!D・RIDERドーパントライダー アクセル!」


カメンライド…魔法カード・オリジナル
自分のデッキからレベル4以下の「RIDER」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
フィールド上に「ディエンド」と名のつくモンスターが存在する場合、変わりにレベル6以下の「RIDERライダー」と名のついたモンスター1体を手札に加える。


「さらにアクセルを攻撃表示で召喚!振り切るぜ!!!」


<アクセル!>

『さぁ!!…振り切るぜ!!!』


現れたのは赤い機械のような鎧に、背中のタイア、両脚にもそれぞれ半分に割れたタイアをつけた戦士が現れる。青いフェイスガードの中を光らせた戦士の名はアクセル!


D・RIDERドーパントライダー アクセル…効果モンスター/オリジナル
星4/炎属性/機械族/攻1700/守1500
スタンバイフェイズにこのモンスターをデッキに戻し、デッキから「D・RIDERアクセルBF」を特殊召喚することができる。この効果はこのモンスターが特殊召喚されたターンには発動できない。
1ターンに一度、相手の魔法・罠の効果の発動を無効にできる。

「ターンエンド。」


連・デッキ30・ライフ2400・手札2

場・アクセル・リバースカード3 墓地3


「俺のターン、ドロー!」

「ドロー終了時にリバースカード【手札断殺】を発動!お互い手札を二枚捨てて2ドロー!」


レンレンはデッキ破壊と手札交換を同時に行う。


「………だったら、【スピア・ドラゴン】を召喚!!ドラゴン族のため、山のフィールドパワーソースを得る。」


スピア・ドラゴン…効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守 0
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が越えていれば、
その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

スピア・ドラゴン 攻撃力1900→2100


フィールドに、全体的に青く、嘴のとがった翼竜が現れる。


「スピア・ドラゴンでD・RIDERドーパントライダー アクセルに攻撃!ドラゴン・スクリュー!!」

『キィーーー!!!』


すぐさま、スピア・ドラゴンが青い竜巻状のブレスをアクセルにはく。

そのブレスがアクセルにあたりそうになった時だった。


「リバースカードオープン!【バイクチェンジ】!!!」

「バイクチェンジ!?」

「自分フィールド上の特定モンスターをバイクに変形させる!この効果により、アクセルはバイクフォームに変形する!!!」


バイクチェンジ…通常罠/オリジナル
自分フィールド上のバイクと名のつくモンスター以外のモンスターをリリースして発動する。
リリースしたモンスターの名前を含む「B(バイク)」と名の付くモンスターをデッキから特殊召喚する。


「ファイナルフォームライド・ア・ア・ア・アクセル!【D・RIDERドーパントライダー アクセルバイクフォーム】だ!」

『はぁ!』


アクセルがまるでハンドルのようなベルトのバックルを取り外すと、アクセルの背中のタイアが前輪に、脚のタイアがくっついて後輪になったアクセル バイクフォームに変形し、その勢いでブレスをはじいた。


「この変形は特殊召喚だから、攻撃は巻き戻る。だけど、チェーンには乗るからライオウで阻害されない。
それと、バイクフォームの攻撃力は1900だけど、種族は雷族。山の恩恵を得れるのは君のモンスターだけじゃない!」


アクセルバイクフォーム 攻撃力1900→2100 


「く………ターンエンドだ………」


どうやら、ライフを削るより場のモンスターを保つことに下らしく、ターンをエンドする取巻。


取巻・デッキ31・ライフ3000・手札1

場・ライオウ・スピアドラゴン・山・スキドレ・リバースカード2・墓地3


「僕のターン、ドロー。スタンバイフェイズにアクセルBFの効果を発動。変形してアクセルに戻る。効果はデッキで適用するから無効にならない。」


D・RIDERアクセルBF…効果モンスターカード/オリジナル
星4/炎属性/雷族/攻1900/守1300
スタンバイフェイズにこのモンスターをデッキに戻し、デッキから「D・RIDERアクセル」を特殊召喚することができる。この効果はこのモンスターが特殊召喚されたターンには発動できない。
1ターンに1度、このモンスターは自分フィールド上の「D・RIDERW」に装備、または装備を解除して特殊召喚できる。(1体に1枚まで。)
このモンスター、またはこのモンスターを装備したモンスターが攻撃宣言した時、相手はその戦闘の間魔法・罠を発動することができない。


レンレンは…いや、俺もだけど、メインになるRIDERライダーはほとんど一種類3枚投入している。とはいっても、ディエンドは制限がかかっているから無理だし、例外的に1枚しか入れていないカードもある。

レンレンのアクセルは両方2積みしている。直接デッキ破壊アドバンテージにはならないのが理由だ。だけど………


「デッキ破壊の方法は効果だけじゃない!手札から装備魔法【エンジンブレード】をアクセルに装備!装備されたアクセルの攻撃力は500ポイントアップ!!
さらに、ライダーでありながらドーパントであるアクセルが存在するため、リバースカード【メモリブレイク】を発動!
カードがデッキから墓地に送られた時、相手は2枚デッキの上から破壊する。」


D・RIDERドーパントライダー アクセル 攻撃力1700→2200

メモリブレイク…永続罠 
フィールド上に「ドーパント」と名のつくモンスターが存在する時、発動可能。
「メモリブレイク」の効果以外でデッキからカードが墓地に送られた時、相手のデッキの上からカードを二枚墓地に送る。


「そしてバトル!アクセルでライオウに攻撃!エーススラッシャー!!!」

<エンジン!マキシマムドライブ!!>

『絶望が…お前のゴールだ!!!』

『グァア!!』


その音とともに、手にした装備…エンジンブレードが光り、ライオウにAの字に刻むアクセル。


「エンジンブレードの効果は、戦闘ダメージが0になる代わりに相手のデッキの上から4枚を削る。さらに、メモリブレイクの効果で2枚削ってもらう。」

「く………」


取巻 デッキ31→25

エンジンブレード…装備魔法
D・RIDERドーパントライダーアクセル」または「D・RIDERドーパントライダー アクセルトライアル」にのみ装備可能。
装備モンスターの戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手のデッキの上から4枚を墓地に送る。
この時、手札から「純正ガイアメモリ」を1枚墓地に送ることで、さらに相手のデッキの上から2枚を墓地に送る。
装備モンスターがモンスターと戦闘を行うとき、相手への戦闘ダメージは0になる。
装備モンスターが「D・RIDERドーパントライダー アクセル」または「トライアルメモリ」の効果で場を離れてこのカードが墓地に送られた時、墓地からこのカードを手札に戻す。


アクセルは単体ではデッキ破壊はできないが、ほかのカードと組み合わせてデッキ破壊をするカード。D・RIDERドーパントライダーはダブルとアクセルを手札によって使い分ける、または共闘させるデッキだ。

ダブルを封じられたなら、すぐさまアクセルに戦法を切り替える。


「メインフェイズ、ライオウがいなくなったから【メモリガジェット・ビートルフォン】を手札から特殊召喚する!さらにモンスターをセット。ターンエンドだよ!」


特殊召喚されたのは、紫色の携帯電話が変形したカブトムシのような機械。さらに、モンスターをセットしてターンを終了するレン。


連・デッキ26・ライフ2400・手札0

場・アクセル・エンジンブレード(アクセル)・裏守備・ビートルフォン・メモリブレイク 墓地8


「ビートルフォンは試験デュエルでも使っていたな。たしか、攻撃されたら除外され、お互い2枚ドローしてバトルフェイズを終了するするカード。」


メモリガジェット・ビートルフォン…効果モンスター
星1/炎属性/機械族/攻 0/守 0
このモンスターはフィールド上に「D・RIDERドーパントライダー アクセル」が存在する時、手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
このカードが相手モンスターの攻撃対象に選択された時、
このカードをゲームから除外する事でお互いにはデッキからカードを2枚ドローし、
バトルフェイズを終了する。


「覚えてたか………さすがは仮にもオベリスクブルー。」

「仮にもって何だ!オベリスクブルーの恐ろしさを教えてやる!ドロー!」

(ビートルフォンはデッキ破壊はデッキ破壊でもドロー効果だからメモリブレイクの追撃は無いうえに、あっちにもメリットも大きい。この場合、ライオウを生け贄にしてだしたアクセルで倒せないモンスターで攻撃するだろう。)

(と、あいつは思っているだろうが、それはおそらく俺の目をあの裏守備からそらさせるためのブラフ。だが、この手札なら………)


「手札から魔法カード【ダブルアタック】を発動!手札の【バイス・ドラゴン】を墓地に送り、スピア・ドラゴンは二回攻撃ができる!」

「なっなんだって!?」


ダブルアタック…通常魔法
自分の手札からモンスターカード1枚を墓地に捨てる。
捨てたモンスターよりもレベルが低いモンスター1体を自分フィールド上から選択する。
選択したモンスター1体はこのターン2回攻撃をする事ができる。

バイス・ドラゴン…効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守2400
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。


数秒の心理戦の後、取巻は動いた。裏守備もドローも取ったってことだ。


「バトル!スピアドラゴンで裏守備モンスターに攻撃後、ビートルフォンに攻撃!デュアル・ドラゴン・トルネード!!!」

『キーーー…キィッ!!!』


思いっきり息を吸ったスピアドラゴンは、二つの竜巻を吐く。その行き先はそれぞれ別のモンスター。しかし…


「かかったね!」

「何!」


この心理戦を制したのはレンレンのようだった。


「きっと「ビートルフォンは俺の目をあの裏守備からそらさせるためのブラフ」みたいな事考えてたんでしょ。
それは正解だよ!こうすれば勝手に深く考えて裏守備モンスターの効果を警戒しないってね。
裏守備モンスターは【メモリガジェット・スタッグフォン】!戦闘破壊されたらデッキからカードを3枚落とすガジェットさ!」


メモリガジェット・スタッグフォン…効果モンスター
星2/光属性/機械族/攻1000/守 0
このモンスターが戦闘破壊された時、相手のデッキの上からカードを3枚墓地に送る。
このカードは自分フィールド上に存在する機械族または戦士族の【D・RIDERドーパントライダー ダブル】に装備魔法扱いで装備できる。
装備モンスターが効果で相手のデッキからカードを墓地に送った時、さらに2枚墓地に送る。


先に破壊されたのは黒い携帯電話。形は登場直後のビートルフォンに似ているが、基本真っ黒である。。


「くっ、スタッグフォンは墓地効果か……メモリブレイクとあわせて5枚墓地に送る。」

取巻 デッキ24→17

「さらに、ビートルフォンの効果でお互い2枚ドローする。もちろん、こいつも効果解決時には除外されているから効果は発動する!」

「分かってる!………しまった!?」


取巻 デッキ17→15


「スパイダーショックをひいたみたいだね。効果どおり、僕の墓地に送られて効果を発動!デッキからカードを5枚破壊してもらう。」


取巻 デッキ17→12

メモリガジェット・スパイダーショック…通常魔法
以下のうち一つ効果を選び、発動する。
●フィールドに「D・RIDERドーパントライダー」と名のつくモンスターが存在する場合、
発動後のこのカードを相手のデッキに表向きで混ぜてシャッフルする。
相手がこのカードをドローした時、このカードをすてる。
このカードが相手の手札またはデッキから墓地に送られた時、相手のデッキの上から5枚を墓地に送る。
●このカードは自分フィールド上に存在する機械族または戦士族の【D・RIDERドーパントライダー ダブル】に装備魔法扱いで装備できる。
装備モンスターが戦闘を行うとき、攻撃を行う相手モンスターの表示形式を変更することができる。


「くそ…だけど…残念だったな!メインフェイズ2、このモンスターを召喚する。」

「え?」

現れたのはまるで黒いライオンの頭から赤い槍と青い盾を持った金の鬣を持つ男の上半身が生えたようなモンスター。

その名も………

「【神獣王バルバロス】を妥協召喚!レベルが8のこのモンスターはもともとの攻撃力が1900になる代わりに生け贄なしで召喚できる。だが、スキルドレインにより攻撃力は元々の数値……3000になる!!!」

「なんだって!?」


神獣王バルバロス…効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
このカードはリリースなしで通常召喚する事ができる。
この方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。
また、このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事ができる。
この方法で召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。


「山には対応しないが十分な攻撃力だろう!しかし、このターンの攻撃は終えた。ターンエンドだ。」

(伏せているカードは【宮廷のしきたり】と【リビングデッドの呼び声】。たとえライオウを倒されてもあの手札三枚でバルバロスを倒せるわけが無い!たとえ倒しても二回は倒せまい!!)


宮廷のしきたり…永続罠
フィールド上に表側表示で存在する
「宮廷のしきたり」以外の永続罠カードを破壊する事はできない。
「宮廷のしきたり」は、自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。

リビングデッドの呼び声…永続罠
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。


「僕のターン……ドロー」


命が最後のドローをしたときだった。


「みんな、ガードマンが来るわ!アンティルールは校則で禁止されてるし、時間外に施設を使ってるし校則違反で退学かもよ!」


「へ?」

「明日香さん!?」


デュエルに熱中していたレンレンや取巻は気付いていなかった。ギャラリーが一人増えていたことに。


連・デッキ25・ライフ2400・手札2

場・アクセル・エンジンブレード(アクセル)・メモリブレイク 墓地10

取巻・デッキ12・ライフ3000・手札0

場・スピアドラゴン・バルバロス・山・スキドレ・リバースカード2・墓地22








結局、そのデュエルは中断。レンレンも取巻も「退学」と聞いて冷静になり、全員逃げたのであった。まぁ、十代はごねたらしいが。

しかし………最後のレンレンの手札だが

【皆既日蝕の書】【ボディメモリ】

皆既日蝕の書…速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て裏側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズ時に相手フィールド上に
裏側守備表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にし、
その枚数分だけ相手はデッキからカードをドローする。

ボディメモリ…通常魔法/オリジナル
このカードの名前はルール上「純正ガイアメモリ」としてもあつかう。
悪魔族・機械族・戦士族から一つ種族を選んで発動する。
自分フィールド上の「D・RIDERドーパントライダー ダブル」1体は選択した種族になる。
自分フィールド上に「D・RIDERドーパントライダー ダブル」と名の付くモンスターが存在しない時、
墓地の「D・RIDERドーパントライダー ダブル」一体を自分フィールド上に特殊召喚し、選択した種族にする。

そして最後に、とあるカードを引いた。さて、ここで問題だ。
いわゆる詰めデュエルなんだが、最後に引いたカードによってレンは「勝っていた。」らしい。
そのカードは何かを当ててみてくれ。

なお、ルールとして、相手のターンでドローさせてはいけない、二ターン詰めのデュエル。普通と違って、ライフを0にする勝ち方でなくても良い。ただし、相手のターン、二ターン目には何もしないこと。
ここまで言えば分かると思うが、勝ち方は「相手がドローフェイズにドローできない=このターン中に相手のデッキを0にする」だ。
もちろん、引いたカードはこの小説オリジナルカードじゃあない。現実にもあるカードだし、知名度もあるカードだ。
それと、禁止カードでもないし、強欲な壷とかのドローカードでもない。

答えは、次の話で……また来週に会おう!

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次回予告
さぁ、お前のロイドを数えろ
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後書き

書いてて思った。メモリガジェットが鬼畜過ぎる。かも。

そしてタイトルに語弊あり。
取巻君はスピリットオブサモナーの山デッキとスキルドレインデッキをくっつけてみた。………あれ、後ろのデッキ使えば万条目さんにだって勝てる気がする………
あと、これを書いていたら草原スキドレデッキが組みたくなってしまった………バルバロスとかゴブリン傭兵部隊とかならず者傭兵部隊はいるし。
これを書くために調べていたらリリース起動の効果を持つ山対応下級モンスターがいないことに気付いてしまった………
あと、黒猫の効果でサーチしたカードを伝えなかったのはわざと。デュエルディスクのデュエルではデッキの内容をサーチして不正を無くすため、見せなくてもよいとゆう設定。
アニメなんかだといちいちサーチしたカード教えない気がするから。
そして取巻君がかなり気に入ってしまった。もう二度とデュエルさせないけどな。
次回・次々回まで連のターン。アニメを見ていたらこうなってしまった。ホントどうしてこうなった。



[28295] ターン4 さぁ、お前のロイドを数えろ
Name: テディ◆0ea3b2de ID:f94cd799
Date: 2011/07/19 02:25
前回の最強カード!

「なーにっかな!なーにかな!」

【ハリケーン】…通常魔法
フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。

ハリケーン…フィールドの魔法・罠カードを全てバウンス(手札に戻すこと)するカード。

自分のフィールドも全て戻すけど、ターン制限のある【光の護封剣】や、墓地肥やしとして再利用できる【未来融合-フューチャー・フュージョン】と相性のいいカードだよ!

さらに、宮廷のしきたりみたいな破壊耐性やスターライドロードみたいな対破壊のカードが多い中で、対バウンスカードは少なく、バウンス耐性魔法罠は無い…と思うからすごいカードだよ!発動を止められたら終りだけど。

前回の答えもこれ。

ハリケーン→皆既日蝕の書→アクセル反転召喚→エンジンブレード装備→ボディメモリ「機械族」選択でダブル蘇生→バトルフェイズへ→アクセルでスピア・ドラゴン、ダブルでバルバロスを攻撃→ダブル効果で8枚、エンジンブレード効果で4枚デッキデス→ターンエンド後ドローフェイズで勝利

とはいっても、伏せカードがカウンター罠だったら負けだったけど、攻撃の無力化以外のカウンター罠を持ってる人自体が少ないんだよね。レアカードだしさ。


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ねぇしってる? 世の中には一目惚れってものがあるんだって。

白状すると、最初と、二回目に君を見たときは、なんとも無かった。

とゆうか、そのとき、別のものに集中しすぎて気付かなかった。

でもね、また君にあったとき、ちゃんと君を見たときだった。君の事が好きになった。

何度も会ってるうちにその思いが限界突破して…

とくに純粋無垢そうな目とかとっても大好きで………

一目惚れとは少し違うかもしれないけど、あなたの事が好きです。

今夜~時頃、女子寮の裏で待っています。

返事をくれたら、うれしいです。


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「………一つ聞くけど、誰からの手紙なの?」

「………わからない」

「心当たりはありませんの?」

「よく会った女子なんて学校じゃ明日香さんくらいしか知らないよ!!!だけど、今が三回目だし………」

「………まさかアンタ言い分け用に自分で用意したとか言わないわよね」

「………そんなわけ無いだろ!」





「………あのさ、みんな何してるの………」

「あら、こんばんわ。今日は遅いのですわね。」

「人を待ってたから。見つからなかったけど。って、何を隠してるの?」

「え!…えっと…ちょっと………気にしないで…ね?」

「明日香もごまかそうとしなくて良いのに…ってあれ?………あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

「え……どうゆうこと…ってもしかして………えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」



TURN 4 さぁ、お前のロイドを数えろ




さて、皆さんは急展開についていけてないかもしれない。

実は作者も着いていけてないんだ。夜のテンションってひどいな。

先週なんか作者妙な旗倒しに凝ってたし。

まず、最近の俺たちを語る必要があると思うんだ。


前回の騒動の後、俺…あ、要な。…と、レンレンがタッグのデッキをつくろうって話になったんだ。

とゆうのも、ミッチーがタッグの研究とかいってタッグ用のデッキセットを作ったって言うんだけど、どうも俺たちのデッキの相性が悪くてうまく調整相手になれないわけで。

俺の【メタモルポット】がレンレンがプレイヤーのターンでリバース効果発動しちゃったり。

TFルールってゆうタッグ用ルールだと特別なターンプレイヤーって概念があって、自分がターンプレイヤーの時だけデッキと手札をフィールドに残すから、レンレンがターンプレイヤーの時に発動すると俺のデッキが圧縮できないから回らない。

逆に、D・RIDERドーパントライダーのデッキ破壊は連続でできないと「デッキ圧縮」「墓地肥やし」、または「ドロー補助」とゆう点でピンチになる。

それに対してレンレンが変なタッグデッキを考案したわけで、それが完成したのが最近。

レンレンのデッキはD・RIDERドーパントライダーに思い入れのあるレンレンにしてはおかしいビートダウン型デッキ。

とはいってもかなり癖のあるビートダウンだけど。え?「主人公のデッキは変わりません」はどこ行ったって?基本おれはシングル用とタッグ用で変わらないんだよ。そうゆうことにしといてくれよ。

え? フラグだろって? きこえんなぁ。

レンレンはレッド寮でもよく十代達の部屋に入ってデュエルとかカード交換とかしてたらしい。


で、俺たちのデッキが完成した翌日。の夜。

俺とミッチーのPDAにレンレンから変なボイスメールが来た。

ちなみに、俺とミッチーはイエロー寮で同室。

アニメでは一人部屋だとかゆう声は聞こえない。

この小説の設定だと一人部屋は例外除いてオベリスクブルーからなんだ。

とまぁ、電波チックなことは置いといて。



「頭数合わせにどっちか来て!」



うん。このメールで前情報なしに全て理解できたら間違いなく君は天才だ。

説明も何も無くて場所も書かれてなくて俺たちは困ったけど、とりあえず直に場所についてはまたメールが着たから二人でいったんだ。

場所はブルー女子寮。で、そこにいたのは………



「あ、来た来た!!これで3対3………4対4になっちゃった!?だからどっちか一人っていったのにー………」

「「わかるかぁ!」」


ブルー寮の明日香さん、それとおそらくその友人の…多分ジュンコさんとももえさん…確証は無いけど………それにレンレンと十代と、なぜか捕まっている翔とゆう組み合わせ。

共通点といえば全員レンレンの友達だ。訳合ってレンレンはブルー寮の女子三人組と仲が言い。もう、主人公はレンレンでいいんじゃないかな?これじゃ俺、何とかの憂鬱の本名不詳さんとか、鍛えてる鬼の番組の初期の少年君状態だよ………


「なんか最近デュエルする前に誰か待ってる気がするぜ………」

「兄貴…それは言っちゃいけないよ………「大人の事情です」で返されちゃうから。」


どうやら十代を待たせていたらしい。十代の目線から予測するに、十代の相手は明日香さん。で、俺たちが呼ばれた理由と最近のレンレンの様子を考えると………


「連、とりあえずそっちの二人、誰がデュエルするつもりだったんだ?」

「え!?そうゆうつもりで呼んだの!?」

「レンレンはノリを重視するからな………2対2のタッグじゃないチーム戦じゃ引き分けになる可能性を考えて3対3にしたかったんだろ。」

「うん。」

「なるほど。チーム戦か!わくわくするぜ!」


どうやらあちら側の………丁寧語じゃないから多分ジュンコさんの方………が本気で驚いてるってことは、何も言わないで呼んだんだろう。プレイヤーも決まってないってことだ。妙なサプライズはいらないってのに。

ほかのオベリスクブルー二人は納得の顔だったが。多分もうこいつの性格を熟知してるんだろう。若干ジュンコさん(仮)は単純ってところか?


「さて、ジュンジュンとモモとどっちがデュエルする?」


多分ジュンジュンがジュンコさんでモモがももえさん。さっきの予想は当たったみたいだ。

ちなみに名前だけ知ってた理由はレンレンに聞いたから。ほんと、もうこいつ一人(だけ主人公)でいいんじゃないかな?


「あ、今日は俺パスね。なんか今日デッキが拗ねてる。」

「なら、俺だな。」

「なんでデュエルしないのに着たのさ」

「「おまえが説明足らずだからだろうが!!!」」


うん。今日の俺たちの突っ込みコンビネーションは良い。

おもにボケの仕業だけど。


「ところで、後回しになったが、何で翔君は捕まっているんだ?」


ミッチーが一番の疑問を口にする。

うん。俺も少し気になってた。


「それは…」


話を略すと、どうやら翔が覗きに来たってのがブルー女子の言い分。

謎のラブレターのところに行ったってのが翔の言い分。

内容を聞こうと思ったが、やめといた。そのうっかり差出人名を書き忘れたアホのことを俺とミッチーは知っている。とゆうかわかる。


「レンレン、お前だろ。」

「うん。」

「やっぱりそうだったんだ………ってことは………」


「え、ちょっと待て、どうゆうことだ!?」


翔は気付いていた。十代は頭がオーバーヒートしている。


「連君って………女の子だったの?」

「うん。言ってなかったっけ?」

「え!? 連が……女ぁ!?」

「そうだよ。」


レンレンは魔轟…じゃない。まごうこと無き性別学上女だ。

一人称が僕だったり、普段男っぽい服を好んだり、ヒーロー好きだったり、ショートカットだったりするから分かりづらいけど、女だ。



最近、あいつの様子がおかしかったから俺たちも驚いたんだ。

とゆうのもレンレンは恋愛感情に疎い。それがまさか恋する乙女になるとは………




「まぁ、覗きを黙るためにはデュエルに勝てって話だったけど、覗きじゃないことが証明されたわけで。」

「なら純粋にデュエル大会でいいよな!!ここまで来て帰れってのは無しだぜ!」

「なんか僕はいろいろ展開についていけてないんだけど………とゆうかなんか大事なことスルーしてない?」

「では、私は応援していますわ!」

「僕は丸藤翔君ににデュエコクを申し込みます!!!」

「俺も、今日くらいは最近気に入ってるデッキでデュエルしようかな。」

「なんか私は強制参加状態みたいね。でも負けないわよ。」

「遊城十代、翔君の身柄がかかってないからって手加減したら怒るわよ!」





「ちょっと待て!今一連の流れで約一名変なことをいった奴がいる!!」


うん。さりげなく爆弾発言した奴がいる。

一番最初。俺だな。まぁ、状況説明だ。問題ない。

逆に一番最後。本気を出してほしい明日香さんの発言。まぁ問題は無いだろう。

二番目。十代の台詞だが、デュエリストなら当然、基本的には同意だ。今日は俺はデッキを休ませるけどな。できればベストコンディションでやりたい。

逆から二番目。四番目のももえさんが応援表明を出したことで強制参加になったジュンコさん。まぁ、問題は無い。

三番目。展開についていけてないのはまだまだ修行が足りないのか、人数が多すぎてカオスだからか。大事なことがスルーされるのはデュエル馬鹿の仕業だから翔の台詞も問題は無い。

逆から三番目。いつもは対策デッキやテストデッキを使うミッチーだけど、どうもミッチーが気に入ったデッキがあるらしい。なんとなく予想つくけどね。問題は無い。

四番目。さっきも言ったけど、ももえさんの応援表明。問題は無いだろう。

逆から四番目のレンレン。てめぇはアウトだ。




デュエコク……とはいっても別に「決闘告白法」なんて法律があるわけじゃない。ちょっとマイナーな漫画ネタだから決闘を卓球に変えて検索してみたらモトネタが分かるかもな。

「デュエルを挑んだものが相手に勝利した場合、強制的にその相手と付き合える」とゆういろんな意味で闇のデュエル。デュエコク。

モトネタだと申し込まれたら勝たないと逃げられないけど、まぁ、いくらデュエル社会だからといってそれに意味は無い。

つまり、「デュエルで勝ったら付き合ってください」ってことだ。まぁよくあることなんだが。


「僕は…まだ君の事が分からない。女の子だってさっきはじめて分かったくらいだからね。だから、デュエルをして答えを出すよ!」


いろんな形があるデュエル告白。だからおそらく、これも一つのデュエル告白。



「「デュエル!!!!」」

そして、男女対抗デュエル大会一回戦兼デュエコク(?)が始まった。



翔VS連

翔4000 35 5
連4000 35 5

「僕の先攻、ドロー!僕は【一時休戦】を発動!お互いにカードを一枚ドローし、翔ちゃんのターン終了時までお互いにダメージを受けない。

それと【おろかな埋葬】を発動!デッキから【D・RIDERドーパントライダー ダブル】を墓地に送る。

そして、永続魔法【不屈の戦士】を発動!このカードは1ターンに1度、通常召喚を行う代わりに墓地からRIDERライダーを一体蘇生することができる。。

ただし、フィールド上にほかのカード効果でRIDERライダーが特殊召喚された場合、このカードを破壊。

さらにこのカードが破壊されたら自分フィールド上のRIDERライダーを全て破壊するカード。

僕はこのカードで【D・RIDERドーパントライダー ダブル】を特殊召喚!!」

<サイクロン!><ジョーカー!!>

『『はっ』』

一時休戦…通常魔法
お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。
次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。

おろかな埋葬…通常魔法
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。

不屈の戦士…永続魔法/オリジナル
1ターンに1度、墓地のレベル4以下の「RIDERライダー」と名のつくモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚できる。
このカードの効果以外で「RIDERライダー」と名のつくモンスターが特殊召喚されたとき、このカードを破壊する。
このカードが破壊された時、自分フィールド上のカードを全て破壊する。


デッキから墓地を通して現れるダブル。どうでも良いけど、ダブルの声は重なって聞こえる。そして、基本的になぜか右目だけ光る時がある。おもに重なった声の高い方がしゃべる時だ。


「カードを3枚伏せてターンエンド。」


レンレンがターンをエンドする。しかし、翔は何かを考えて、まだドローをしない。


連LP4000 デッキ32 手札1
場・ダブル 不屈の戦士 リバースカード3 墓地2



「連君のデッキって、墓地を利用するカード、多いよね。」

「うん。墓地肥やしと墓地利用ってゆうんだけど、今みたいに狙ったカードを特殊召喚することとかできるから、第二の手札みたいに使えるんだ。」

「墓地のカードも大切に使うのか……」

「そうだよ。」


俺やレンレン、ミッチーは現実で言う「デッキ圧縮・墓地肥やし・墓地利用」をよくする。

これは、俺のデッキを作っているとき、ミッチーがその利便性に気付いたからだ。

レンレンはまだ利用しない方だが、それでも「おろかな埋葬」やライダーの蘇生カードをよくいれている。

そして、翔がカードをドローする。


「ドロー!………!!!」


翔が引いたカードは……【パワー・ボンド】………機械族融合モンスターを融合するためのカードで、エンドフェイズに融合召喚したモンスターのもともとの攻撃力分ダメージを食らう変わりに、融合召喚したモンスターの攻撃力が倍になる。

ロイドのデッキでも切り札になりえるカード。しかしなぜか、その代わりに使ったのは一枚の魔法カード。


「【スチームロイド】と【ジャイロイド】を【融合】!」

『ハッ!』

『ンンーン!』


融合…通常魔法
手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を
エクストラデッキから特殊召喚する。

スチームロイド…効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1800
このカードは相手モンスターに攻撃する場合、
ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。
このカードは相手モンスターに攻撃された場合、
ダメージステップの間攻撃力が500ポイントダウンする。

ジャイロイド…効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1000/守1000
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘によっては破壊されない。
(ダメージ計算は適用する)



融合を発動し、手札から宣言したカードを墓地に送ると、フィールドにヘリコプターのようなモンスターと蒸気機関車のようなモンスターが現れる。

ロイドと名のつく機械族モンスター……ビークロイドは、デフォルメした乗り物のようなモンスターが多い。


「二つのビークロイドが一つになる時、空駆ける列車の王が降臨する!融合召喚!完成!【スチームジャイロイド】!チューンナップ!!」


スチームジャイロイド…融合モンスター
星6/地属性/機械族/攻2200/守1600
「ジャイロイド」+「スチームロイド」


決め口上とともに二体のロイドが融合し、スチームジャイロイドが攻撃表示で現れた。

「一時休戦の効果でダメージが通らない。カードを二枚伏せてターンエンドだよ。」


あ、このデュエルじゃぁそうゆうことになってるけど、現実のデュエルだとまだ「調整中」だから気をつけてくれ。

遊戯王だとダメージが発生しないと戦闘破壊はされないって概念だからね。昔の【和睦の使者】なんかが分かりやすいかな。


翔LP4000 デッキ33 手札2
場・スチームジャイロイド リバースカード2 墓地3


「………僕のターン、ドロー。スタンバイにダブルを機械族に。メタル!リバースカード【手札断殺】お互いにカードを二枚墓地に送って二枚ドローする。」

<サイクロン!><メータールー!!>


ダブルの左半身が銀色に変わる。二回攻撃と戦闘破壊時のデッキ破壊を持つサイクロンメタルに。
そのままカードを使うレンレンの様子がおかしかった。


「あら……連さんの雰囲気が変わりましたわ………」

「なんか怒ってるな。多分、翔が融合を使ったときから。」


レンレンの声から抑揚が消えていた。

前のターンの最初に翔がドローしたパワー・ボンド。あの時に発動していればデメリットなしで攻撃力4400のモンスターが召喚できていた。

それをわざわざ融合に変えていた。こちらからはあまり様子は見えていなかったけど、それでも分かるくらい動揺もしていた。間違いなく、作戦でカードを変えたわけではないだろう。


「リバースカード、【リビングデッドの呼び声】。墓地から手札断殺で落とした【ムービーズD・RIDERドーパントライダー スカル】を特殊召喚。
このとき、不屈の戦士が破壊されて、墓地で強制効果が発動!チェーンして【RIDERライダーガッツ】。
このターンの間、自分フィールド上にモンスターが2体以上存在するならRIDERライダーと名のつくモンスターは破壊されない。」


「スカルコンボか。」

「スカルコンボ?」

「スカルは蘇生ターンのエンドフェイズにチェーンを組まずに破壊される。
RIDERライダーガッツはチェーンを組む時にしか発動できない。
不屈の戦士は自壊効果はチェーンを組まないが、自分フィールドのリセットにはチェーンを組む。

あの組み合わせなら不屈の戦士のフィールド破壊効果からRIDERライダーを逃がしつつ、RIDERライダーガッツの範囲内で自壊するスカルを完全蘇生することができる。

ちなみに、ムービーズは一部の特殊なRIDERライダーについてるけど、あまり気にするな。」


リビングデッドの呼び声…永続罠
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

ムービーズD・RIDERドーパントライダー スカル…効果モンスター/オリジナル
星7/闇属性/アンデット族/攻2700/守1500
このモンスターは「ネガの世界」の効果を受けない。
自分がカードをドローしたとき、相手はデッキの上からカードを2枚手札に加える。
相手が手札に自分のカードを加えた場合、そのカードを墓地に送る。
このモンスターがあいてモンスターを戦闘破壊する場合、変わりにお互いの攻撃力を比べ、その差の分、相手モンスターの攻撃力を下げる。その後、相手はデッキからカードを1枚送る。
このカードを墓地から特殊召喚したターンのエンドフェイズにこのカードを破壊する。

RIDERライダーガッツ…通常罠/オリジナル
RIDERライダー」と名のつくモンスターが破壊される効果が発動した時に発動できる。
このターンの間、自分フィールド上にモンスターが2体以上存在する時に
自分フィールド上の「RIDERライダー」と名のつくモンスターは破壊されない。


「メインフェイズに手札から《ソウルメモリ》を発動。ダブルを炎属性に。ヒート!!」


ソウルメモリ…通常魔法/オリジナル
このカードの名前はルール上「純正ガイアメモリ」としてもあつかう。
風属性・炎属性・光属性から一つ属性を選んで発動する。
自分フィールド上の「D・RIDERドーパントライダー ダブル」1体は選択した属性になる。
自分フィールド上に「D・RIDERドーパントライダー ダブル」と名の付くモンスターが存在しない時、
墓地の「D・RIDERドーパントライダー ダブル」一体を自分フィールド上に特殊召喚し、選択した属性にする。


<ヒート!><メータールー!!>


D・RIDERドーパントライダー ダブル 攻撃力1500→2200




さらに、ダブルを赤い右半身と銀の左半身を持つヒートメタルに変えるレンレン。




「一枚はブラフ………スカルでスチームジャイロイドに攻撃。シンバルキック。」

「え!?……リバースカード【スーパーチャージ】僕はカードを二枚ドローする。」


スカルの上段蹴りがスチームジャイロイドにヒット。その一部がへこんで衝撃が翔を襲う。


「うぅ!!!」


翔LP4000→3500


「スカルの効果により攻撃力の差の500ポイント分スチームジャイロイドの攻撃力を下げる変わりに相手モンスターは戦闘破壊されない。だけどカードを1枚ドローしてもらう。」


スチームジャイロイド 攻撃力2200→1700

「さらにダブルの攻撃。ヒートクラッシュ。」


『『ヒートクラッシュ!!』』


ダブルが掛け声とともにスチームジャイロイドのへこんだ部分に攻撃。破壊する。


「メタルの効果で戦闘破壊したモンスターのレベル分デッキ破壊する。6枚落として。そしたらカードを一枚伏せてターンエンドだ。」



翔 LP3500→3000 デッキ28→22


連LP4000 デッキ29 手札1
場・ダブル スカル リバースカード1 墓地7


「僕のターン……」

「ちょっといいかな? さっき躊躇したよね。手札の今は伏せてある何かのカードを使うの。」

「え!?」


ドローをする前に、レンレンが割り込んだ。


「よく見てたからわかるよ。多分、そのカードを使っていたらこんな状況になっていなかった。違う?」

「う……」


スカルの攻撃力ではパワー・ボンドを使用したスチームジャイロイドには勝てない。
レンレンの主張は正しかった。


「そのカードが何なのか、そのカードにどんな思い出や出来事があるのか、僕には分からない。
だけどね、デッキに入れたカードが使われないのはとてもかわいそうなことだと思わない?」

「でも…このカードは…兄さんに封印されてて……未熟な僕じゃ…」


どうやら、翔は自分の兄にカードの使用を禁じられていたようだ。

しかし、レンレンは続ける。


「君のデッキにカードを入れているなら、封印しているのは君だよ。
デュエルの腕に自信が無いなら、僕が保証する。僕が惚れた男の子は、本当は頭が良いのも、ちゃんとデュエルすれば強いのも僕は知ってるから、使いこなすことができるって信じてる。
それに多分、そのカードを封印したのは相手を見るデュエルを君がしなかったから。それはいつものトーちゃんとのデュエルで分かる。
でも、今君は僕の気持ちを紳士に受け入れようと僕を見てくれている。そこまで見てるなら本気で、全力を出してよ。あとは、君は「男の仕事」をするだけなんだから。」

「男の……仕事?」

「男の仕事のほとんどは決断なんだって。スカルの受け売りだけどね。ま、女の僕が言うのもどうかと思うけど。」


それはデュエルストーリーブックに載っていた、スカルが二人で一人であるダブルの片割れに送った台詞。

しかし、女であってもそれに心を打たれ、深く心に刻んで実践していたレンレン。

その思い入れがレンレンがD・RIDERドーパントライダーを使う理由であった。


「………連君。ありがとう。僕は…僕のカードと、僕と、僕を信じる連君を信じる!!ドロー!!今引いたカード【死者蘇生】を発動!【エクスプレスロイド】を墓地から蘇生する!」


その言葉が響いたのか、信用してくれたのがうれしかったのか、目に光が宿る翔。

引いたのは死者蘇生。強力な蘇生カード。

どこかで墓地に落ちたのだろう。

死者蘇生…通常魔法
自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。




「エクスプレスロイドの効果!このカードが場に出た時、墓地から二体のビークロイドを手札に加える。僕はスチームロイドとジャイロイドを手札に加える。」

「墓地利用!?」

「そうだよ! 君のデュエルを見て思いついたんだ。墓地にカードを送ってから手札に融合素材をそろえることを。」


エクスプレスロイド…効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻 400/守1600
このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する「エクスプレスロイド」以外の「ロイド」と名のついた
モンスター2体を手札に加える事ができる。


翔もレンレンに影響されていた。それに気付いたのか、若干レンレンの頬が赤くなる。


「そしてリバースカード【パワー・ボンド】を発動!機械族モンスターを融合召喚する!

手札の【スチームロイド】【ジャイロイド】【サイクロイド】【トラックロイド】、そしてフィールドの【エクスプレスロイド】を融合!!」


パワー・ボンド…通常魔法
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、
元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

サイクロイド…通常モンスター
星3/地属性/機械族/攻 800/守1000
数あるビークロイドの中で、最も親しみ深く愛されるビークロイド。
補助輪を装備する事もできるぞ!

トラックロイド…効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1000/守2000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、装備したモンスターカードの攻撃力分だけアップする。


開かれたリバースカードと共に、四体のビークロイド現れる。


「5つのビークロイドと僕の心が一つになる時、全てを破壊するビークロイドの王が降臨する!融合召喚!完成!【極戦機王ヴァルバロイド】!!!」


口上と共に五体のビークロイドが縦に連なり、電気溶接のような強烈の光の後、新たなる融合モンスターが召喚された。


「ヴァルバロイドの元々の攻撃力は4000!よって攻撃力は8000に上昇!」


極戦機王ヴァルバロイド 攻撃力4000→8000


「ヴァルバロイドでダブルに攻撃!!!灼熱のバーンストライク!!!!」

「リバースカード【マキシマムドライブ】!!ダブルが戦闘を行うとき、攻撃力を500上げてその種族によって効果を替える。機械族なら、効果は「相手の攻撃力・守備力を半分にする」いけ!メタルブランディング!!!」


マキシマムドライブ…通常罠/オリジナル
自分フィールド上の「D・RIDERダブル」と名のつくモンスターの戦闘時にそのモンスターを選択して発動する。
選択したモンスターはこの戦闘の間攻撃力が500ポイントアップし、種族によって下記の効果を発動する。
●悪魔族:守備表示の相手モンスターの守備力を攻撃力が超えていればその分相手に戦闘ダメージを与える。
●機械族:このターンの間、相手モンスターの攻撃力・守備力は半分になる。
●戦士族:このターン対象のモンスターの効果で振ったサイコロの目が2・3・4の時、相手のデッキの上から4枚を墓地に送る。
●恐竜族:この戦闘のダメージ計算前に相手モンスターを破壊し、相手のデッキの上から3枚を破壊する。
●鳥獣族:その戦闘のダメージ計算前に相手モンスターを破壊し、相手のデッキの上から破壊したモンスターのレベル分の枚数を墓地に送る。

D・RIDERドーパントライダー ダブル 攻撃力2200→2700

極戦機王ヴァルバロイド 攻撃力8000→4000


<メータールー!!マキシマムドライブ!>

『『メタルブランディング!』』


ヴァルバロイドの吐いた炎弾がダブルに向かう。ダブルはメモリをベルトから機械族の間所持している棒・メタルシャフトにメモリをさし、炎を宿すと迎撃する。
しかし、縁談の方が攻撃力が高く、破壊されてしまう。


連 LP4000→2700


「ヴァルバロイドの効果、モンスターを戦闘破壊したら1000ダメージを与える!断罪のエクセキューション!」

「え!?うわぁ!!!」


連 LP2700→1700


「さらにヴァルバロイドは二回攻撃できる!スカルに攻撃!破滅のグランヴァニッシュ!!!」

「そんな!?うわぁーーーーーー!!!!」


極戦機王ヴァルバロイド…融合・効果モンスター
星12/地属性/機械族/攻4000/守4000
「ロイド」と名のついた機械族モンスター×5
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードが攻撃した相手の効果モンスターの効果をダメージ計算後に無効化する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃をする事はできない。



ヴァルバロイドの三連殺が決まり、レンレンのライフは0になった。

































その後。結局二人は付き合うことになったらしい。

二人でカードをでれでれと交換してる時は正直少しいらっときた。このリア充め!

ミッチーとジュンコさんのデュエルは三沢が事故って敗北。

初期手札?【D・フィールド】【D・バインド】【テラ・フォーミング】【D・リペアユニット】【D・コード】【ガジェット・ドライバー】

ちなみに、ミッチーのデッキに入ってるフィールドはD・フィールドのみ。

ガジェット・ドライバーは普通は手札に残しておくモンスター。

のこりは「ディフォーマー」がいないと何の意味も無いカード。

どうやらミッチーのデッキもすねていたらしい。



十代と明日香さんのデュエルは十代の勝利。

サンダージャイアントの攻撃時に声が聞こえた気がしたけど気にしないことにしよう。




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次回予告


TURN 5  ~toZ ロード・オブ・ザ・スピード


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