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[28555] 【ネタ】IS学園にガオー(IS+鉄人28号)
Name: 浪漫人◆43302fe1 ID:6082beec
Date: 2011/06/25 23:41
それは眠っていた、黒い鋼の巨人。その足元にはリモコンが置かれている、二つのレバーが付けられている銀色の箱。巨人を動かす装置だろうか、一度動けば破壊をもたらす存在が確かに此処にある。


ある時は正義の味方、ある時は悪魔の手先にもなりえる巨人。彼の名は鉄人28号、かつて世界を揺るがしたロボットだ。


IS、正式名称はインフィニット・ストラトス。女性にしか反応しない兵器で現存する兵器が全く役に立たない程の力を誇る、ISにある絶対防御を貫く力がない。そのはずだったのだが……


中世の騎士の出で立ちをした白銀のIS、バイザーで顔を隠している女性は今苦戦していた。彼女の前には黒い巨体、鉄人28号が立ちはだかる。手にした刀と召喚したレーザーライフルで立ち向かうが鉄人28号の猛攻は止まらない、というより効いていない。


「くっ、こいつは一体何なんだ!?」


白騎士を纏う女性は焦りを含んだ声を出す、先程から攻撃しているのだが効いた様子が見えない。振り上げられた腕を躱す白騎士、飛び道具もなくただ力任せの攻撃をしてくる鉄人28号。シンプル故に白騎士は焦る、絶対防御のエネルギー残量が削られていく。これが尽きたら彼女を守るものはない、即ち死。


喋る事無く無言で鋼の腕を振るう鉄人28号、白騎士はそんな存在に初めて恐怖した。


(死ぬ、私が此処で? いや死んでたまるか、たった一人の弟を独りぼっちにはさせない!)


離脱する隙を伺う白騎士だが鉄人28号はそれを与えない、それでも白騎士は諦めなかった。チャンスは必ずくる、そう信じて――


空を舞う白騎士とバーニアで浮く鉄人28号、サイズ差がある戦いはやがて鉄人28号の撤退により終幕を迎える。唐突にビューンと去っていく脅威に白騎士は見送る、知らず握り締めた手が震えていた。


(助かった? しかし何故、まさか……いや考えるのはよそう)


二度とあんな奴とは戦いたくない、その想いは裏切られる。これが白騎士事件の顛末、ISが最強の存在ではないことを示す出来事だった。


あれから数年、第三アリーナで織斑千冬は愕然とそれを見ていた。IS学園、世界でただ一人ISを使える男として入学してきた弟一夏と対決していた中国代表候補生凰鈴音の場に乱入してきた者。黒い鋼の巨人、かつて千冬が苦戦し唯一勝てなかった相手。鉄人28号が彼らの前に立ちはだかっている!


「逃げろ一夏、凰! 奴と戦うなっ!」


千冬の叫びは、届かない。




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