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[30320] FEZ ファンタジーアースゼロ ワンワン英雄物語。
Name: たけちゃん◆1039903d ID:92c03e9d
Date: 2011/11/03 23:56
ファンタジーアースゼロの妄想物語です。小説は初めてなんですが
勢いで書きました。初めてですが、宜しくお願いします。

更新は不定期です。

2011、11、3日 読みにくかったので、4ページまで修正しました。
一部、文章表現も変更してあります。



[30320] プロローグ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:92c03e9d
Date: 2011/11/03 23:46
ああ俺はこのまま何も成さずに惨めに生きて行くのか?
勉強なんてしなくてもなんとかなると思っていたが。大学行っとくんだったぜ。
流石にフリーターのままじゃ・・・はぁ。だりい何もしたくねえ。だがしかし勝手に体が動いた。

さてと、ネトゲでもするか。ポチっと。パソコンを立ち上げると俺の好きなファンタジーカオスセロを起動した。
そう、この世界で俺は超有名人であり、みんなが慕うヒーローだ。
膨大な時間と労力、そしてマネーを費やして築き上げたキャラを持っている。俺が何かを言えば皆
大抵したがってくれるし、感謝されたりするんだ。必要とされているんだ。
大規模な部隊も作って向かう所は敵無しと言ったところだ。

さてと今日は何処に攻め込んでやろうかなっと。。。ん?ゲボランドが攻めてきそうだぞ!!
馬鹿め、我がホロデインに盾突こうとはいい度胸じゃないか。

さて、仲間を呼ばないとな。スカイポを起動して俺は仲間を呼ぶことにした。
いるいるざっと100人くらい居るな。おーいFCSやろうぜ?ゲボが攻めて来そうだからよ~防衛だけどさ。
「行く行く~」と、仲間が80人くらい集まった。よし、パーティ組んでっと。「じゃあ布告してくるまで首都で待機な!」

いっぽうそのころゲボランド人はダガーンに集結しつつあった。
「ぐへへ今日もホロホロしてやんよ~。布告するぜ~うきょきょきょきょ」

ダガーンは我がホロデインの玄関口であり、なぜかいつも攻められる砦である。昔は砦が無く
負けっぱなしであったが、現在は俺のリアルマネー投資により強固な要塞が完成し、非常に強固な拠点になった。まさに不落の要塞である。

「隊長~~~!ゲボが攻めてきましたよ!!」「よしお前ら出陣だ~。」「隊長につづけーうおおおおお!」士気はなぜか高い。

俺は金に物をいわせた重装備戦士。重装備だが金をかけただけあって軽量化に成功している。

右手には身丈ほどある魔法長剣に左手には巨大な反射の盾。頭部には翼のある兜。鎧は一見すると、ただの豪華な絹の服に見えるが実はほとんどの攻撃を反らす魔法の服。足具は魔法の具足だ。こういった強い装備は隊長しか装備が出来ない。しかも実績が必要なのだ。

実績とは隊員数や勝利数、後はリアルマネーだ。副隊長もある程度は出来るが、隊長とは比べると貧祖なものだ。
ホロデイン一の大部隊隊長だけあって俺は莫大な資金をつぎ込んでいる。まぁまずやられることは無い。やれるとすればあいつだけだ。

隊員の偵察によると敵には大手部隊はいないっぽいと言う事だった。となると俺の独壇場だな!あーはっはっはっは!
ーダガーン会戦防衛戦ー 勃発。
俺は魔法の具足でいっきにブーストを発動した。じゃあ先に西方主戦に行ってなぎ払ってくるわ!ドゴゴゴゴゴッゴゴゴゴ

俺は隊員達を尻目に主戦目掛けて突進した。

「おうおうノコノコお出ましか!たったっきってやるぜ!」

俺は思い切り長剣で空を切った!すると斬激が発動し、敵の先陣は吹っ飛び軒並み瀕死だ。

「うわー黄色い盾じゃんやべえ!!下がるぞ!!」

黄色い盾とは我が部隊名である。このまま追って倒してもいいが仲間のために獲物は取っておくか。。。1分ほどで仲間が追いついてきた。
 
「隊長~もう全部倒しちゃったの?」

ログ見てないのか!!と思ったが言わずに飲み込んだ。今日は新人しかいないみたいだしな。しかたないね。

「いや、逃げてったよ。」と笑顔で答えた。
「とりあえずこの辺の守りを固めようぜ。さて、オベリスクは伸びてきてるな、よし強化10アロータワー(AT)をまず立てよう。」

ダガーンはMAXまで投資しているのであらゆる建築物や召還が強化されているのだ。
うーんこんなもんかな?強化AT6を設置したところでとりあえず砦の様になった。

丁度その時、敵影が見えた。お、召還を出してきやがったな!影でも分るあれはレイスそれに護衛ナイト1だな。
早速軍団チャットで報告した。じきに強化10ナイトが来るだろう。

「よーしここで迎撃するぞ!!」「おおおおおお!!」と仲間の掛け声。

とりあえず相手は大手部隊がいないので俺が出て行くと仲間がしらける。なので後方待機でやばい時だけ助けることにした。
まあ新人ばっかだし、どの程度なのか見ておこう。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

「おい!!お前ら前に進めよw」「 だってレイスいるじゃん。」「馬鹿やろう!相手はびびってるんだぞ?突っ込めばなんとかなるってば。」

そう言うと仲間はしぶしぶ前進していった。。。。。。何してんだ?あいつら。
遠距離職は射程ギリギリで大魔法とかぶっぱ、近接職は個別に突っ込んで死んで、短剣はレイスに闇撒いて死んで。おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。

ゲボ民、「あれ?こいつら弱くね?おいこいつら雑魚だぜ?突っ込めw乗り込めーーーーーーーうひょーーーーー」

「隊長~~~」と俺の仲間はAT砦まで一目散に下がってきた。あーあ、こんなに早く俺の出番が来るとは情けないわ。
「俺も出るから行くぞお前ら!。」「うおおおおおおお!!!!やってやんよ。」調子良いな同士よ。

自軍ナイトは来る気配がないので、俺はレイスをまず叩き切ることにした。ブーストでレイス横まで前進し、そこでファイナルバッシュ!!スタンしたところで、ファイナルブレイズ百連打!!必死に逃げるレイス、だがHPは既に一桁だ。

これで止めだ!!ファイナルフォースインパクト!!アボーン。レイスは散った。俺にびびった敵はバラバラになり、仲間達に格個激破されるのだった。完全に歩兵力で押し切りオベも破壊して半ゲージ差だったがなんとか勝利できた。

ははは弱いんだよ!!雑魚どもが!!ダガーンに攻めようなんざ10年早いわ。と心でつぶやいた。

僻地がボロ負けだったのでこんな物か。 「隊長やっぱ強いですよねー」って仲間が言うてるけど軽く流して、今日は見知った奴もいないし、ログアウトすることにした。そして、、、

二日後の火曜日午前4時。

ピコピコピコ ピコピコッピコピコ と携帯が鳴る。

あ?何時だと思ってんだよ。間違い電話かな?携帯を見るとゼイからの着信だった。なんだ?こんな時間にとりあえず電話に出ることにした。 

「 武夫(たけお)!!ダガーンが落ちちゃうよ!!」

「あ?別にいいじゃん取られるわけじゃないしよ。」

「だから取られそうだから電話してるんでしょ!!」

「落ち着けゼイよ!!お前、だってあそこは、ダガーンMAXだぞ?11回連続で負けないと取られないんだぜ? いったいいくら投資したと思ってんだよ。建築、召還もMAXだしよ。落ちるわけ無いじゃんむにゃむにゃ。」

「あんた、昨日のアプデ見てないでしょ?」

「 あ?なんかデカイの着たのか?」 

「あーじゃあまず公式見てから連絡して。」とゼイは電話を切った。眠かったけどゼイの様子はただ事ではなかったので、公式を見てみた。何々?

深夜帯に戦争が起きにくいからなんとかしろ!とのご要望から、AIモンスターのNPC戦争システムを導入しました。詳細はこちら 
何々?ぽっちっと。

一定のアクティブ数以下になると自動でモンスターNPCが発生します。中央大陸の中央に新たな本拠地が発生。そこからMOBの進攻が始まります。戦争においてはプレイヤー様と同数、一部例外有り。で戦っていただくことになります。



敵モンスターの布告は通常1~2戦場とします。戦争が終了しない限り通常は3戦場目の布告はありません。モンスターとの終戦は敵本拠地を制圧した時点までとなります。プレイヤー様の主都はこれまでどおり布告不可となります。

発生するモンスター種族はさまざまでランダム出現、強さはランク付けされております。詳細はこちら 何々? ふーんゴブリンとかオークとか今いるMOBか。なんだ最上位はシークレットになってるな。

MVPモンスターってなんだこれ ポチっと。

でけええええ!!レイスの二倍くらいのボスがいんのかよ。ほとんどシークレットになってんな。
どうやら色々な種族があって強さにランクがあり、どれが発生するか分らないみたいな内容だった。
戦争ルールは同じみたいだけど、一部例外ありって。多分これは最上位のシークレット種族なんだなきっと。

っていうかゼイよ。お前ホロデインは中央大陸の7割取ってるんだぞ?ダガーンはリンクがおかしいから玄関だけどすぐ攻められるけどよ。ダガーンばかりNPCが攻めてくるってのか?他もあるのにありえねえだろ。

しかもほとんど負けたことないじゃん。MAXなってから。まあいいわ。
電話は面倒だし、とりあえずFCS見てみるか。ねみいわ。眠い目をこすりつつINした。

「な、な、な、なんじゃコリャああああああああああああああああああああああああああああああああ」

つづく。



[30320] エスティア大陸の歴史がまた1ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:0a0ca48b
Date: 2011/11/03 23:50

「な、な、な、なんじゃコリャああああああああああああああああああああああああああああ」

中央大陸を見た俺は思わず絶叫した。そこにあったはずの黄色い領地はほとんど消えていたからだ。
大陸のほとんどが一面真っ黒に侵食されていた。我が中央領土はダガーンただ一つを残すのみとなっていたのだ。

そして中央には、赤いサラマンダー?の顔みたいなシンボルがそびえ立っていた。ポイントすると、サラマンダラ城となっていた。

俺達が半年賭けて弱国を最強にしたのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!くそっ
「ギリギリギリギリ」、俺はあまりの出来事に歯軋りをしていた。あぁぁダガーン要塞が燃えている。。。。。始めてみる光景だった。

落ち着け俺!!まだ落ちたわけじゃないだろ!!よし、深呼吸だ。大丈夫なんとかなる。次勝てばいいだけだろ?
そう言い聞かせて、震える手で仲間達と連絡を取るためにスカイポを起動した。嫌な予感がする。。。。


「あ、隊長が来た!」「おい、武夫遅いよ。」と、通称ホロマン(ホロデインマン)がキツク言った。

「ごめん、大規模アプデ着てるの知らなかったんだってば。公式見てたら遅れたすまん。で、今どうなってんの?」

ホロマンが答える。「どうもこうも見ての通り!」

「 いや、そうじゃなくて俺が聞きたいのはダガーンがどうなってるのかってことだろ!!!」

しまった!思わず怒鳴ってしまった。 ホロマンは言いにくそうに答えた。

「い、今、きゅ、9回連続で防衛失敗した。すまねえ本当にすまねえ。」

怒鳴ったことを謝ろうと思っていたが、そんなことはどうでもよくなった。そして鳥肌が立つのが分った。

「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

「ふざけんなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

俺は絶叫した。・・・・・・・・・しばらく無言がつづいた。そして

マジかよ?後、たったの二回負けたら取られるのか?いつもなら二度負けるくらい気にもしないけど、いざ追い詰められると
なんなんだこの感じは?やべえ俺びびってるわ。 そうだ! 今、副隊長は何人いるんだ?俺は部隊表を開いた。

ホロマンとよさ爺だけか。一般隊員は200名程度。この時間としては異例の人数だよな。最近はこんな人数見たことも無い。

過疎の原因、それはTEROとかいうネトゲのベータテストがあるってんで、みんなそっちをやっているからだった。

「まったく他の副隊長は何をやってんだよ!!」

隊員が答える、「隊長~みんな連絡つかないんですよ。多分福隊長達も寝てるんじゃ
ないですかね?」  俺も寝てたんだけどな。。。

「で、敵はどんな感じなんだよ?ホロマン。」

「 んとな。サラマンダー先生がだな。沢山いるんだ!!」

「 うん。もっと詳しく頼む。」

「えっと、今ままでのあいつ等と、新しいのがいるんだよ。ソーサラー系は一通り居るみたいだ。俺は全部見てないけどな。」

「それでな、あいつらスキル一つじゃないんだぜ?。俺達みたいに色々スキル持ってやがるんだ!強さも普通のMOBとは桁違いでさ、AIも賢いって言うか迷いがないから物凄いんだよ」

 「そ、そ、そうか。」 俺は震える声で言った。

「でもさNPCが裏方、出来るのか?」

「いやいや、あいつらオベ展開凄いよ?なんか最適数で的確に展開してくるぜ?」

「マジデ?」 俺は正直信じられなかった。

「相手はNPCだろ?AIなんだろ?人間に勝てるってどういうことだ?」

「大体、戦争が無いってんで暇つぶし程度のもんじゃねえのかよ!!ああ、そうか分ったぞ。見えない場所でインチキしてるんだろ?NPCだしよ!!なあ?そうだろ?」

ホロマンが、「えーと、インチキなのかどうか分らないが、MVP」 まで言いかけた、その時!!

ピコーン!サラマンダー勢力がダガーン要塞へ宣戦布告しました。ただちに、第一種戦闘配置に着いて下さい。
繰り返します。・・・・・サイレンが鳴り響く、一瞬にして、首都は慌しくなった。

来やがった!!まずい、まずいぞ? まだ準備何もしてないぞ!! 

「おい、とりあえずお前らPT組むんだ。俺の隊はダガーンへ。」

「もう一つは他の戦線に回ってくれ。副隊長は二人ともこっちに来てくれ。絶対に落とせないからな!!」
隊員が言う。 「たいちょーこっちの指揮は誰がするのー? そんなもんみんなで協力してやってくれ!!頼むぜ?」

「了解でーす。」 いつもなら優しく対応してるんだけど、今はそんな余裕は無かった。

PTを組み終わると各自補給を開始した。

俺達、黄色い盾は、部隊人数MAX近くの総勢480人いる。最大は500人だ。今は200人程いるが、戦争は通常100VS100の総勢200の参加となっていた。
よって二手に分かれる必要があるのだ。

「おい、武夫?」

「 なんだホロマン?」

「俺達が参戦出来るように言っておかないと全員入れないぞ?」

「あ、そうか今100人PTだったな。すっかり忘れてたわ。」

俺は軍団チャットで黄色い盾以外は入らない様に頼んだ。
すでに数名参戦待機していたが素直に退場してくれた。会戦まで残り30秒・・・

「よーしお前ら大船に乗ったつもりで思いっきりやってくれ!!」

俺はそう言ってなんとも言えない緊張をごまかした。

「今度は隊長いるし余裕だなー。」

「私~隊長いるとき負けたことないですよ~。」

「隊長達だけで勝てるんじゃあない?うはははw」

と、隊員達はそれぞれ好き勝手言っていた。マジで言っているのか、緊張をほぐそうとして言っているのか。俺は前者だと思った。

残り時間5秒、4、3、2、1、「おら行くぞ!!お前ら!!」

「おおおおおおおおおお今度こそ勝つぞーーー。」

なぜか、全員いつものテンションであった。

ちっ俺だけかよ緊張してるのは!!くそっ

ーダガーン会戦防衛戦ー 勃発。

俺は開戦と同時にブーストを発動した。ホロマンが何か言っているが「MV」、俺は音量を下げ聞く耳を持たない。
一気に加速し、敵本陣目掛けて駆け抜けた!ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 最初は耳障りだったこの効果音もなれれば気持ちよく聞こえていた。

俺は気になっていた。NPCが展開をする様をどうしても確認したかったのだ。敵城が見えてきた。よし、ここいらでこれを使うとしよう。

「ジャジャーン!!ハイドの種~~!」

これはトップクラスの隊長と福隊長だけに使用を許されたアイテムだ。これはダガーン要塞の
俺達の部隊専用宝物庫に定期的に出る。正直使い道が無かったので随分あまっていた。

今回がまともに使う初めての機会だな。

効果はスカウトのハイドと全く同じだったはず。5分くらい?忘れた。まあいいや。

のそのそと敵クリスタルへ近づいて行った。クリスタル近くの岩陰に隠れるように待機し、ジーーっと覗き込む。すると

サラマンダー青が オベボ@3。 え?何? 思わず俺は左下へ目を向けた。間違いない奴らチャットしてるわ。

頭に浮かんだのは高性能のAI説と実はNPCではなくPCだったと言う可能性だった。

でもなー中身いるってのはちょっとねえよな?一般人だと情報すぐ漏れるだろうし。運営だとしたらコストがもったいなさすぎる。ありえない。

俺はヘッドセットの音量を上げてみんなに報告することにした。 「ぉーぃ」、、、

「お前そこで何やってんだよ!!」

なんかホロマンが切れているぞ?

「お前マイク遠いぞ?って言うか俺の話聞いてんのか?」

俺は小声で答えた。「ああ、悪いヘッドセットの調子が悪くてよ。今、直った所なんだ。」

俺の嘘は絶対バレナイのだ。我ながら恐ろしい演技力だわ。

「なんだか聞き取り難いけどそこで何やってるんだよ?」

うぁ俺って何で、小声で話してるんだ?Wやべえ潜入に感情移入しすぎてたわw危ないバレタラ俺の威厳が無くなる所だったぜ。

そう、相手に声が聞こえる訳ないんだよな。だってゲームだもんw。大体ハイドなんて普段しないし、しょうがないだろ。

そう自分に言い聞かせ納得させた。

「おいホロマン聞いてくれよ!敵クリにハイドで偵察に来たらよ。奴らチャット打ってるんだぜ?」
「オベボ@3とかw」

「なんだよそれwまぁどうせAIだろう?」

「ああ俺もそう思うわ。だけどよ、なんか意味あるのかなって思ったわw」

「まぁでも良かったじゃねえか!敵はイカサマしてなかったんだからよ。」

「 うん。これで安心したぜ。」

「イカサマと言えば、ああ!そうだ武夫!!エム」、とホロマンが言い掛けたその時だった!!


敵の城が突然、眩い光を放った!! 「ウギャーーーーーーーーーーーーー」と言う激しい雄叫びと共に何やら巨大な物体が姿を現した!!

ゴクリ俺は思わず唾を飲み込んでいた。すっかり忘れていた。ボスいるんだったな。よし、いっちょ手合わせ願おうか!!

このころには既に緊張はなくなり、なぜかワクワクしていた。 

そーっと近づいて先制攻撃だ!!あれ?あのボス俺のこと見てる気がするけど・・・まああいいか

近づこうと移動を開始し始めた時、違和感を覚えた。あれ?なんか移動速度戻ってない?ふと自キャラに目をやった。

あ、しまった!!ハイド解けてる!!ふと視点を戻すと、ボスがかなり接近してきていた。それじゃあブーストでいっきにやるか!!

ブースト発動!!ドゴゴゴ、、ピタ!止まった。あれ?なんだこの黒いのは!!

初めて見るボスに気を取られていたためか、すっかり回りをサラマンダーどもに囲まれていたのだ!!

俺の横一列に黒いサラマンダーが並んでいた! あああこれは確かグラビティーフィールド!!

こいつはブースト無効化しちまうスキルだ!!やべえ!!逃げないと!!俺は必死にステップを連打しだした。

く、くそっ、奴ら、次々にグラビティを撃って来やがる!!逃げれない!!

正面を見るとサラマンダー赤をそのまま巨大化したボスが接近していた。口を大きく開け、中に赤い球体が渦巻いている。

「フン、俺をやれるものならやってみやがれ!!」

そう言いつつ、ひたすら逃げようとステップ連打をしていた。


MVPサラマンダーが特大のファイアーボールを放った!!

自然に反射の盾を前面に展開した。

「はは!!そんなもん打ち返してくれるは!!」

火球が反射の盾に触れた・・・・・・・・・カキーン・・・ってあれ?

ドゴーン!!ちょ、ちょ、直撃だと!?500ダメージ? なんだこのDOTは!!100だと!!ふざけんな!!

俺は慌ててファイナルリジェネレートを使用した。こいつは隊長専用アイテム100×10の回復だ。

混乱する俺を待ってくれるくれるはずもなく、すっかり俺は雑魚どもに囲まれていた。氷、雷、火、つぎつぎと魔法を撃ち込んで来た!!

盾で反射しようとするが、、、、、、、カチン、ボーン、ビリビリビリ、、、は、反射しねええええええ

「おい!!大丈夫か!!」とホロマンの声が聞こえた。

「ホロマン!!奴ら俺の反射の盾が効かないぞ!!」

「あったりめえだろ!!相手はモンスターだぞ?お前の魔法装備効果を良く見てみろ!!」

え?俺は慌てて確認した。反射効果は対人専用・・・・・・・・・・・・・・あ、そうだった!!すっかり忘れていた。

俺は初期のころからずっと、MOBとはほとんど戦ったことがなかった。それでも奴らには効かない物があるのは知っていたが、まさか戦争をモンスターとするなんて思ってもいなかったので、すっかり忘れていた。

「つ、詰んだ?」と俺は思わずつぶやいた。 

「いやいやダメだダメだ!!俺は絶対に死ぬ訳にはいかないんだよ!!」

そう言って、ステップを連打する。・・・なんて惨めな格好なんだ!!こんなの部隊員に見せらんねえよ!!

次々と奴らは攻撃してきた。ドカーン、ドゴーン、バキバキ、レディアントシールドをまとっている奴もいた。

俺をおちょくるかの様に俺に密着してきやがる。うぜえええくそっ!!

「食らえ!!」 ファイナルグランブルストリーム!!

密着してきた奴らは排除したが、、、、逃げれない。。。。あの黒いのを倒さねえとだめだ!!
しかし、奴らには攻撃が届かない!!近づこうにもよっていけばその分下がっていく。。。。。。。

「うああああああああああああああああ死んじまう!!」

次々に攻撃されていたが、高い防御力と部隊長専用回復薬のおかげでなんとか生き延びていた。

「ホロマン助けてくれーーーーーーーー!!」

普段は絶対に言わない台詞だが、思わず叫んでいた。

「助けたいがこっちも抜ける訳にはいかねえんだよ!!一人でなんとかしやがれ!!」

とホロマンが言った。

「よさ爺ぃ助けてーーーーーーーーーーー!!」 俺はあきらめない!!

10秒くらいたっただろうか。

ん?あれはよさ爺じゃねえか!!こっちに来たぞ!!助かるかも?

どんどん近づいてきた。よさ爺の背後には大量のMOBが追いかけてきていた。

キュイーーーーーン!!高速移動!! ペネトレイトスラスト 通称ぺネ?

おうおう来た来た!! 奴は相変わらずなんか滑ってる様に見える。

「武夫さん 敵をこちらに釣りますから その隙に逃げて下さい。」

めったに口を開かない、よさ爺がしゃべった!!

俺のすぐ近くまで来ると、敵にぺネで切り込みを入れた!!と、同時にタンブル!!後方に華麗に飛び跳ねる!!

おうおうおう!!かっこいい!!俺は見とれていた。ステップ連打しつつ。

「さ、今のうちに逃げて!!」 と言い残すと、よさ爺は半数のモンスター釣りつつ、離れていった。

た、助かる?

しばらくするとよさ爺を最初に追いかけていたサラマンダー達がこっちに着やがった!!

「な、なすりつけてんじゃねええ!!」

10秒くらいすると、よさ爺を追いかけて行った奴らも戻ってきた。。。。。。。。。。。。。。。

「うああああああああああああああああああああ、よさ爺何しとんじゃヴォケガアアアアアアアアア」

死ぬ死ぬ死ぬ!!ステップ連打しつつ、回復薬を連打連打連打!!

「あ、コ、コストが切れた。。。。。。」


つづく。







作者より。

結構読まれているみたいでビックリ!!いそいで書き上げましたよ!!もうちょっと書き溜めてから
みなさんに公開すればよかったかな?

とりあえずプロローグだけだったんでとりあえずここまで、中途半端なところですがすみません。
感想など聞かせてもらえると励みになり、次回作の原動力になりますのでぜひお聞かせ下さい^^

それと登場キャラでこういう人どう?ってのいたらお聞かせ下さい!!
あなたの鯖の有名人など。
キャラ名、性格、部隊名、性別(推定でもいいです)逸話、メイン職。
こういう凄い部隊があるぞ!!とか。こういう伝説の人や部隊があるぞ!!こんな変態いる。。。

とかどしどしお願いします。
吟味の上、ちょっと名前を変えたりするかも?で登場させるかもしれません。

それでは忘れたころにまた来てくださると、いいかもです。
 











[30320] エスティア大陸の歴史がまた2ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:42a1666a
Date: 2011/11/03 23:51

死ぬ死ぬ死ぬ!!ステップ連打しつつ、回復薬を連打連打連打!!

「あ、コ、コストが切た。。。。。。」

俺は絶望の表情でボスに視線を送った。 奴は口を大きく開き、火の玉を吐き出そうとしていた。 

「こ、ここまでか」

ウギャーーーーーー雄叫びと共に巨大な火の玉が、俺目掛けて飛んでくる。 とてもじゃないが避けれる大きさでは無かった。

「ゼイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 俺は叫んでいた。

気がつくと俺は自軍城に居た。デッドしたのか俺は・・・。上部のゲージを確認した。なんてこった。
半ゲージ差まではないが、大きく差を付けられていた。

序盤はわずかではあったが、我が軍がリードしていたのだ。しかし俺がデッドしたおかげで、この有様だ。 くそっ!!

隊長、副隊長はレベルの上限が引き上げられている。通常は40までだが、副隊長は45まで、隊長は50まで開放される。

隊長はチート級の強さを誇るが、デッドした時のペナルティも半端ではなかった。
隊長がデッドするとレベルにもよるが、一ゲージの五分の一程度のダメージを受ける。
こうなると普通に戦っていては勝ち目が無いのは明らかだった。

「だから俺が何度も忠告しようとしたのにお前は聞かないから・・・」 とホロマンが言った。

「何?そんなこと言ってたっけ?」 あぁそういや何か言ってた様な気がしないでもない。

「悪い。俺のせいで負けそうだな。」

「まぁ武夫が知っていたってどうにかなるって保証は無かったけどな。」

「もう、あれしかないんじゃないか?」

「あれ? ああ、そうか!!あれがあったな!!一度しか使ったことがないからすっかり忘れていたぞ!! うはははははははwww」

「サラマンダーども残念だったな!!俺がいる限り負けはないのだよ!!ぶはははははwww」

砦を最高まで投資した者だけが、使うことを許されるアイテムがある。それを使用しようと言うのだ。

よし、早速使っちまおう。俺はアイテムを確認した。うお?おかしいな、何度も何度も確認した。

「ゲゲゲ?無いぞ?うあー忘れてきた!! し、しかたねえ一度出て、取ってくるか。」

「ま、まて武夫!!」 「なんだよ?」 「この前のパッチで一回出たら入れなくなっているぞ?」
「なんだって?くそっ!! んんんじゃあどうすればいいんだ?」
「そうだ!!あのボス倒したらゲージ差つくんじゃないのか?どうなんだ?ホロマン!!」

「分らない。まだ一度も倒してないからな。」

「はあ?一回も倒して無いだと?お前ら何してんだよ?」

「いや、まともなダメージが通らないんだよな。武夫あいつのレベル見たか?」

「いや?見てないけど。」

「あのMVPボスのレベルは47なんだよな。しかも俺たち装備が対人装備だしな。」

「そうかじゃあ俺ぐらいしかまともに戦えないってことか。レイスとかの召還はどうなんだ?」

「あぁ一応召還はレベル関係ないみたいで、ダメージは通るけどな。ナイトはどうなんだ?」

「ナイトはだめだわ。召還扱いではないみたいでな。ダメージ通らない。」

「んーナイトが使えりゃ楽勝だからな。上手く出来てやがる。」

「主戦劣勢!!援軍を要請する!!」

「うああボスが来た~~隊長援軍に来てください!!」

「急がないともう持ちそうもありません!!」 

と報告が入る。

「分った。ちょっと待ってろ。」

「それじゃあレイスと護衛ナイトを準備、キマイラも準備これはファイナルバーストを狙えたら狙う。キマイラはよさ爺頼むぜ。」

ゲージ差がますます離れだした!!自軍デッドログが次々と流れる・・・。

「やべえな急がないと。」

レイスとナイトの準備が完了した。 「よし!!お前ら主戦の救援に向かうぞ!!」


主戦に到着するとアロータワー郡が煙を上げていた。今にも崩壊しそうに見えた。

「た、隊長達が来たぞ!!うおおおおおおおお!!助かったあああ」 歓声が沸き起こった。

ボスを見るとホロマンが相手をしているようだ。

アイスジャベリン!!カキーン。ボスは凍った!!必殺!ヘルファイアー!!ドゴーン!!・・・
あまり効いていない。しかもDOTダメージも付いていなかった。 「ま、またダメか。。。。」
ホロマンが苦戦していた。

「おっし、俺が相手しやてるぜ!!さっきはよくもやってくれたな!!百倍返しでいくぜ!!」

「ホロマン!!お前は アイスジャベリンで足止めしてくれ!!俺がやる!!」

「OK分った。頼むぜ!!」 ホロマンは返事をするとジャベリンを放った!!カキーン!!
 
奴は見事に凍った。 「おっし、もらったぜ!!」 俺はブーストで加速した!!

「これでも食らえ!!」

ファイナルバッシュ!! デカ赤トカゲ野郎は見事に麻痺した。 「これでどうだ!!」

ファイナルブレイズ百連打!!「アタタタタタタタタタタタ!!」

「グッワッシ!!」レイスも巨大な武器で合いの手を入れる!!「これで止めだ!!」
ファイナルグランブルストリーム!!

巨大な竜巻が巻き起こる!!奴を巻き込み巻き上げていく!!ウギャーーーーーーーー!!

ゲージが見る見る減っていった。・・・・・・ちっ足りないか。かなり差は縮んだがまだ足りなかった。

その時!!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 歓声が沸き起こった!!

ん?なんだ?

ゲージを見ると一度、停止したゲージが 見る見る開いていった!! も、もしかして?

そう、よさ爺がファイナルバーストを決めたのだった!!

「ちょwよさ爺いいいいいいいいいいいいいいい」
「やってくれたな!!信じてたよ!!マジ神だぜ!!!!」

忘れていた分うれしさも倍増した。 これで勝ったな!!


「うあああああああああああああああああ」   隊員が叫んだ!!

「隊長、ボ、ボスが・・・」

何? ボスが居た場所を見ると 何やら輝いていた。

ま、まさかね? 見る見るうちにそれは大きくなり 巨大なサラマンダーが姿を現した!!
そ、そんなのってありかよ?俺は絶句した。なんだか羽が以前よりも巨大化してるぞ?

「福戦場劣勢!!至急増援を下さい!!レイスも来ています!!」
俺はミニマップで確認した。なんだ?異常な数の敵が押し寄せているのが分った。

ホロマンが叫んだ!!「大至急警戒ナイトを!!今居るナイトは警戒を急げ!!」

俺はパニックしていた。目の前のボスが復活し、しかも飛び立っていたのだから。

「隊長!!キ、キマ、キマイラがああああああああああああああああああああ」
「お兄ちゃんそこどいてそいつ殺せない!!」
「 だれだ!!今、吹っ飛ばした奴!!」

「だ、ダメだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ドカーン!! 10回連続の敗北・・・ナイトは間に合わなかった。

つづく。








[30320] エスティア大陸の歴史がまた3ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:9375df8d
Date: 2011/11/03 23:52

ドカーン!! 10回連続の敗北・・・ナイトは間に合わなかった。

何が何やら分らない。勝ったと思ったら負けていた。俺はただ、呆然とモニターを眺めていた。

「あーあ負けちゃいましたね。いよいよ俺様の出番じゃないですか?」

聞き覚えのある声が聞こえる。

「おお!!閣下が来たぞ!!閣下だ!!閣下!!」 と部隊員が叫びだした。 

なんだあいつまだいたのか。

こいつの名はサトシ、斧を振り回す戦士だ。黄色い盾の副隊長でもある。俺が来る以前、相当
暴れまわっていたらしいが、最近はめったに見ない奴だ。

「お前、生きてたのかよ!!」

「ひ、酷いなあ。ホロデインがピンチになったら俺は登場するんですよ?」

「ピンチってお前もう崖っぷちだぜ?もっと早くこいよ!!」

「いやいや、崖っぷちを救うからヒーローなんじゃないですか。」

(ああ?英雄は俺一人で十分なんだよ!!何言ってやがんだ?)

ま、確かにこいつが居る時は不思議と負けたことが無いけどよ。

「それにしても隊長が居て負けたんじゃあ。そうとう厳しい戦いみたいですねぇ?」サトシが言った。

「あぁ勝ったと思ったら負けていた。展開が速すぎてちょっと混乱してるわ。」

「そういやサトシの師匠は来ないのか?」

「いやー俺も連絡いれたんですけどねぇ。返事なかったんですよ。」

「そ、そうか。それじゃあ仕方ないな。」

サトシが言う。
「とりあえず装備を対モンスター用に変えたほうがいいんじゃないですかねぇ?みんな対人装備
みたいですし。短剣使いなんて何も出来ないでしょ?吹き飛ばしも効かないみたいですしねぇ」

そう言われてみればそうだった。数は少ないが、確かにMOBに有効な装備はあった。
いままでは、必要がなかったため、誰も見向きもしていなかったが・・・。

「でもなあ、強化してる時間が無いんだよなあ」

「とりあえず武器だけでも揃えたほうがいいと思うんですがねえ?」 サトシが言う。

「そうだな。じゃあ武器だけ揃えるかぁ俺は。みんなも対MOB用の装備を各自揃えてくれ。
部隊倉庫にいくつかあったはずだし、それ自由に使ってくれ。」

そう指示をだした。

ああ、そうだ!あれを倉庫から取っておこう。忘れたら大変だ。そういって前回の
忘れ物を引き出した。

サトシが言う。
「そうでした。ここに来る前、掲示板で情報収集してたんですがね。なんでも奴らは
最大勢力だけを攻めて来るみたいなんですよねぇ。まだはっきりしたわけでは
ないですけどねぇ。それで、俺が他の鯖見てきた感じでは、どうやら、砦を一番強化している
国を狙い撃ちしてる様に見えましたねえ。」

マジデ?この鯖では最大まで砦を強化しているのはホロデインのダガーンだけだった。

「な、なるほど。それなら話が繋がるな。 でもなあランク落とすのは簡単だけどよ!!
俺の投資した金は無駄になっちまうんだからな!!それは絶対に出来ないわ」

部隊員達が言う。
「隊長~もし、負けてもまた取り返せばいいじゃないですか~なんでそんなに必死なんですかー?ちょっと怖いですよ~」 

「みんな知らないの?あーじゃあ簡単に説明しとくか。みんなも知ってると思うけど本土に繋がる
玄関口は五つあるよね? そんで、本土に布告するにはその全部の玄関を攻め落とす必要がある。」

「それぞれの玄関口領土には、砦システムがあって、投資によって強化出来る。強化出来るのは、
砦自体の耐久力、建築物、召還、の三つだ。それぞれ10段階強化出来る。砦の耐久力ってのは
ゲージが増えるとかじゃなくって、砦が取られちまうまでの連続負け回数ね。」

「LV1の砦なら2連続で負けないと、敵の領土にはならないわけだ。俺達のダガーン要塞はLV10だから11回連続で負けないと陥落しないわけ。」

「そんでなんで俺が必死になっているかって言うと、砦が陥落した時にレベルが半減するよね?
でも、取り返せば元のレベルから一つ下がった状態で復活するんだ。元がレベル9の砦なら
取り返せばレベル8になるわけよ。」

「でもな!! レベル10だけは違うんだ。半減した砦を取り返しても
半減したまんまなんだよ!! だからどこの砦もレベル9までってのが多いんだ。
ま、それだけじゃあないんだけどさ。理由は。大体そんな感じなわけよ。」

部隊員が言う。
「えーじゃあなんで隊長は10にしちゃったんですかー?もし陥落したら、他の投資してる人にも
大迷惑がかかるんじゃないですか?」

グサッ 「そ、そう、そうなんだよ。だから俺は必死で守ろうとしてるわけよ。」
「10にしちゃったのはその、なんていうか、勢い?って奴。
でもそのおかげで、色々専用ショップやら、専用宝物庫やら使えるようになって、ホロデインも
強国になったわけだし。他国と同じことやってたんじゃあいつまでも弱国だったんじゃないかな?」

「なるほどー それじゃあ負けるわけにはいかないですねー」 部隊員は納得したようだ。

ピコピコピコ ピコピピコピコ と携帯が鳴る。 ん?あ、ゼイからだった。

やっべえ。電話するの忘れてたw んーどうすっかな出たくないな。。。
しばらくすると、携帯は静かになった。 ほっ 絶対怒ってるだろ?よかったわー 安心していると。

ん?今度はスカイポにプライベート回線要請が来た!!いわゆるささやき回線だ。あちゃーwゼイだよ(泣く)
出ないわけにはいかないので、仕方なしに出てやった。

「武夫!!」  うあw来た!!こえええええ

「大丈夫なの?負けちゃったみたいだけど・・・」 

(うおお?怒ってない?怒ってないぞ!!)

「え?ああ、まぁまだ落ちたわけじゃあないしな。いざとなったらとっておきのアイテムもあるし大丈夫だろ。」

「そうなの?なんだー心配して損した~~~」

「ま、ホロマン、よさ爺、いるし、部隊員も200人くらいいるしよ。それに今サトシも来たしなんとかなるだろ?」

「ふーん。そうなんだ。」  とゼイはほくそえんだ。

「ん?なんだよ?その ふーんってのは!!」 

「いや、あんた達だけで大丈夫なのかな~って思ってさ。」

「ど、どういうことよ?意味分らんぞ!!」

「だから、ね?分らないの?お願いしたら、考えて上げてもいいんだけどなぁ~?」

ああwそういうことか。(つまりゼイ様助けて下さいと言わせたいわけだ)


ゼイは、カモドリア連合王国のエースだ。ロッコマンみたいな防具をまとった斧をブンブン振り回す戦士だ。
こいつと出合ったのはまだ、砦システムが無かった時代。ホロデインが弱国だったころだ。




~回想~

俺は自国の負け戦に嫌気がさし、援軍ばかりに行っていた。戦争の勝敗なんてどうでもよく、
ただ、戦いに身を投じていた。それなりに腕にも自信があったのだが。それもゼイと出会うまでの話だ。

いつものとおり、俺は開戦早々、中央に走っていた。

「うひょー今回も1位だぜ~~。倒しまくってやんよ!!」

そのころの俺は斧戦士だった。 ん?なんだあのロッコマンみたいな装備の奴。初めて見るな?だせえ装備だぜw

と、鼻で笑ったんだ俺は。・・・・・あれ?あいつがエンダーして、それでちょっと横見たら、

なんで俺が死んでるの? くそっ!!次は余所見しないぞ!!あのロッコマン許さん!!

何度挑んだろうか? 何回やっても、何回やっても、俺はストスマすら当てられずに、倒れていた。

なんだ!!こいつ!!つ、つええってもんじゃねえぞ!! 戦争が終わり ランキングを見ると
奴のキルは40キルだと!? ぶっっちぎりってもんじゃねえ見たことも無いスコアだった。
しかも、0デッドだ!! 一方の俺は10デッド・・・こいつはひどいな。

戦争が終わり、呆然としていると、ゼイからささやきが来た。

「あんた素質あるけどどうする?」

(え?俺をあれだけボコボコにしといて、そ、素質があるだと?こいつおちょくってるのか?)

「どうするって?何をですか?」 そう、俺は返した。

「だから~、お願いすれば教えてあげるって言ってるんだけど?」ゼイが言った。

(もしかして、裏技とかあるんじゃね?)そう思った。

「え?いいんですか?もし、よかったらぜひ教えてください^^強くなりたいです」 と返答した。

これがあいつとの出会いだったんだけど。。。裏技とかじゃあなくって。マネ出来ない
内容をただ、ヒタスラ教え込まれた。それでも俺はかなり、強くなったのだった。
 
~回想ここまで~

くそっ いつもならお願いなんて絶対しないのだが、今は少しでも勝率を上げておきたかった。

「あのさ、その、ゼイ助けてくれないか?俺は恥をしのんで頼んだ」

「なーにぃ?きこえなーい。」

(くそっやっぱりそうか!!こんちくしょーめ!!この悪女!!魔女!!悪魔!!)

「あの、その、ゼ、ゼイ様助けて下さい。お願いします。」 俺は大声で言った!!

「まったくしょーがないわねー弟子にそこまで言われたら~断れないわよね~」 ゼイがそう言った。

(誰が弟子じゃ!!くそっこいつ!!いつかぶち殺したる!!)

そういうわけで生きる伝説のゼイが援軍に来てくれることになった。

ゼイはオープンチャンネルに切り替えた。 

「みんな~微力だけどがんばるね~よろしく~」 と ゼイは爽やかに言った。

(なーにが、びりょくだけどがんばるね~っだ!!この二重人格めが!!みんな騙されるな!!)
俺は心で叫んだ!!
 
「うおおおおおすげええええええ隊長ってゼイと知り合いだったんですかああああああああ?」
部隊員が沸いた。

「あぁまあな。もう後がねえからな!!保険アイテムは一応あるが、これはべらぼうに高いから
出来れば使いたくないしよ。万が一失敗するってことも想定しておかないといけないからな!!
戦力は出来るだけ揃えておくのが隊長の仕事だ!!」

「流石たいちょーかっこえええわー」
「ほれるわー」
「ぬれたわー」
「ここ入ってよかったわー」
隊員達が言った。

「それじゃあみんな 各自準備をしてくれ!!」 そういって俺は補給、武器強化を始めた。
しばらくして。

「んじゃあPTを組むぞ!!俺の隊に入りたい奴は俺の周りに集まってくれ。副隊長とゼイは俺のPTな!!」

「・・・・・ん?みんなどうしたの?」

俺の周りに集まったのはわずかに20人程度だった。

「お前らどういうつもりだ?」俺は叫んだ!!

ホロマンがつぶやいた。「みんなさっきの話聞いて自信が無いんじゃないか?」

「え?そうなの?」

隊員が言う。「隊長~もし負けたら叩かれますよね?それで参戦したリストなんか晒される
んじゃないかって思うと。。。」

「ああ、なるほど。そういうことか。馬鹿だなあ大丈夫だよ?
保険アイテムもあるし、戦力も十分ある!!
それに万一負けたとしても、俺達で100人で参戦すれば内容は漏れないだろ?
もし万一漏れたとしてもだ、俺が全責任を取るから大丈夫、心配すんなって。」

そうしてなんとかPTは完成したのだった。

「よーし次はみんな作戦会議だ!!俺に集まった情報だと、あいつらは間違いなくまたダガーンへ攻めてくる!!次落としたら、もう後がない!!本土は砦もないしな!!だから全員絶対死守だぞ!!」

「おおおおおおおお!!」

「よし!! 戦力の分配だけど、ホロマンとよさ爺は福戦場の指揮を頼む。俺とサトシ、ゼイは主戦場な。ま、これは基本だから、状況に応じて対処してくれ。
細かいところは各自の判断で頼む。」

「次は装備も整って短剣の妨害、吹き飛ばしスキルも有効だと思うから、前回までに比べると大分楽になると思う。 問題はあのボスの出現条件だけど、ホロマンどうなんだ?」

「えっと、前々回までで分ったのは、戦況が有利になって、ゲージ差が開いてきたら、毎回あのボスが出てきて、大カウンターをもらって負けていた。 レベルが47もあるから、俺達だけじゃ倒せなかった。」

「だからゲージ差がついたら奴が出てくるんだと思っていたが、前回は序盤に出てきた。しかも自軍との差がほとんどなかったのに。違っていたのは、武夫がハイドで敵拠点に潜入していたこと。
そして、多分ハイドが解けた時に出現したと思う。 ってことは 相手の拠点城にある一定の距離
まで近づくと、出現するんじゃないかって俺は思う。 どうだろう?」

「ホロマンの言っていることは多分正しいと思う。
確かに奴が出てきた時に俺のハイドは解けていた。
それで、重力を撒かれて、逃げれなくなって、ホロマンに見捨てられて、よさ爺が着たけど
敵を増やしただけでどっか行って、そんで死んだ。」

「あ、ボスのDOT100だったぞ!!それに、俺の魔法装備効果も効かない!! ダメージも500くらいくらったし。普通の隊員だと即死じゃねえのか?」

サトシが言った。 「話をまとめるとボスの相手が出来るのはどうやら、隊長とゼイさんだけ
みたいですねぇ。俺は雑魚の相手でもしますかねぇ。」

「ああああ!!そうだ!!忘れるところだった!!あのボスな。一度倒しても」 

その時だった!!





ピコーン!サラマンダー勢力がダガーン要塞へ宣戦布告しました。ただちに、第一種戦闘配置に着いて下さい。
繰り返します。・・・ けたたましいサイレンが俺の声を掻き消した!!

「来たわね」  そうゼイが呟いた。


つづく。





[30320] エスティア大陸の歴史がまた4ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:9375df8d
Date: 2011/11/03 23:53

ーダガーン会戦防衛線ー 勃発。

「さーてやりますかねぇ」 とサトシが言った。

「く、くそ!!」 俺はイライラしていた。「ど、どうしたんだ?」 ホロマンが言った。

「え?あ、いや、エンチャントがいいのがでねえんだよ!! 攻勢が14までしかでねえんだ!!」

「ああ?そんだけあればいいじゃねえか!!もうみんな前線行ったぞ?」

「ぐ、ぐむぅ」

「しょうがねえ。妥協はしたくねえが、時間とのバランスが大事だな!!」

「い、いやそういう問題なのか?まあいいわ。さっさと前線いけよな!!」ホロマンは去っていった。

俺は納得していなかったが、俺が遅れて前線崩壊したんじゃあ話しにならないので、行くことにした。

おっし、ブースト発動!!いくぜ!!ドゴゴゴゴゴゴゴッゴゴ!! 一気に主戦へ向かった!!

先発組みの姿が見えてきた。おーやってるやってる。みんなATを建築中だった。序盤は守りを固めるのが上策なのだ。もちろん領域もだけどな。

ん?ゼイからささやき回線要請が来た。俺は取りあえず出た。

「あんた遅かったわね?何してたの?」

「え?ああ、エンチャをしてただけだぜ?」

「そういうのは始まる前までに終わらすのが常識でしょ?」

(うああ小言が始まったよ。お前は俺のママかよ!!)

「だってよ攻勢が14までしかでないんだもんよ?しょうがないだろ?」

「あんたばっかじゃないの?たった+1にどれだけ時間使っているのよ!!全くあんたのワンワンぶ
には呆れたわ」

ブチっ 俺はワンワンと言われるのが大嫌いだった。

「ああ?じゃあなんだ?もし+1してなくてボス倒せなかったら、お前責任取れるのかよ!!」

「あ、ごめん。ちょっと言い過ぎたわ。あんたは大隊長だもんね。責任重要だよね。」

(あれ?なんかしおらしくなって、どうしたんだ?調子狂うな)

「それで武夫、攻勢15にしたんだよね?」
ギクウウ、心臓が飛び出そうな気がした。

「ああ、もちろんしたさ。」 

「ふーん。したんだ?」  

「な、なんだよ?」 

「ま、いいわよ。」

「武夫?私のエンチャいくつだか分るかしら?」 

「攻勢15に耐性20だな。」 

(あ、しまった。バレテールよ)

「ふーん、良く分ったわね?」 そう言うとゼイは ささやき回線を切った。

(くそっwま、負けた悔しい!!)

俺達がくだらないやり取りをしている間に、AT砦は完成していた。

「よーしこれで準備は万端だな。おし、お前ら先制攻撃だ!!いくぜ!!」 一同 了解!!

今回は絶対に負ける訳にはいかないので、俺が先陣を切る!!ドゴゴゴゴゴゴゴ
横にはゼイも並んでいた。久々だなあこうして並んで戦うのは。部隊員も見てるし、こいつには
負ける訳にはいかねえな!! 俺はさらに加速した!!

「ちょっと待ってくれませんかねぇ? とサトシが言った。隊長達はボスの相手をしてもらわないといけないのでコスト温存のためにも、後方に居てもらえませんかね?」

「あ、そうね。武夫?私達は後方にいましょ?」 「あぁそうだな。分った」 そういって俺らは下がった。

サトシが先陣を切った!!俺は後方で見ていた。 

「さーて奴さん来ましたねぇ。いっちょやりますか。」

サトシは高い丘に登りだした。部隊員達と戦闘が始まった!! んー俺ならあんなの余裕なんだがなぁ。

サトシのキルログが流れ出した。 

「おおやっぱあいつすげーな相変わらず。」

サトシは地形を生かした戦い方が得意だった。ま、斧戦士はみんなそうだけどな。あいつは普通は上れない所にも登ってしまうから凶悪だった。敵からすれば、いきなり上から落ちてきて、倒されるわけだ。

「閣下!!閣下!!」 部隊員達の士気も、うなぎ上りだ。
やばくなると丘に登って、敵が他を狙いだしたらまた降りてきて瀕死を倒す。
それの繰り返しだった。俺はこう思った。 (ハイエナじゃね?)

ま、普通は倒せない敵を倒しているのだから、ハイエナでは無い。分ってはいるがハイエナにしか見えなかった。

「ハイエナじゃあありませんからねぇ?」 とサトシが言った。 

俺は沈黙を守る。 

「隊長?」

(なんだこいつなんで俺の考えていることが分った!!)

「これは断じてハイエナではないですからねぇ?」

「分った!!もう分ったから許してくれ!!」  そう俺は言った。

ゼイからささやきが来た。

「あんた心の声が口から出てたわよ?」 

「ええ?マジデ?き、気をつけるわ」 マジか?知らなかった。本当に気をつけよう。

そうこうしているうちに、敵のAT防衛ラインまで攻め上がっていた。 
サラマンダーどもはAT郡から出てこない!! 

サトシが言った。
「これは困りましたねぇ うかつに攻めるとこれはカウンターをもらってしまいますねえ。ここは一度下がって召還をつれてきたほうがよさそうですねえ。隊長どうしましょう?」

「そうだな。うかつに攻め込んで消耗したところにボスが出てきたら目も当てられないからな!!ここはひとまず下がって、レイスとジャイアントをつれて来よう!!」

いつもなら強引に行くんだが、今回ばかりはそうも行かない。

俺たちは一度自軍AT郡まで後退した。サラマンダーどもは追ってくるのかと思ったが、追ってこなかった。

「やっぱりAI賢いわね。」ゼイが言った。「そうだな。」 俺も同感だった。

召還の準備をしつつ、俺は福戦場の様子を聞いた。

「ホロマン、そっちはどうだ?」

「ああ、こっちは可も無く不可も無く。といった感じだ。そっちはどうなんだ?」

「こっちは今、やつらのAT郡を崩すために召還を準備してるとこだ。」
「なるほど。」

「じゃあがんばれよ!!」 「お前もな!!」

召還の準備が出来た!! レイス、ジャイ2、護衛ナイト2。完璧じゃないか!!
ゲージを見るとまだ、一ゲージ目で、少しばかり自軍が優勢だった。これはカウンターを
受けなかったことが大きかった。

「よーしお前ら出陣だ!!敵砦を壊滅させるぞ!!」

「おおおおおおおおおお!!!!」

少し進むと、敵と遭遇した。奴らも召還を従えていた。 「で、出来るな!!」俺はつぶやいた。
敵の召還はレイス、ジャイ1、ナイト3という構成だった。 護衛の数が負けてるな。

ま、NPC相手に召還で負けることはないだろうと考えていた。こっちは強化レベル10の召還なのだからな。
敵のナイトはレイス目掛けて突進してきた。レイスは華麗に避けつつ、味方ナイトが的確にランスを当てていく。
スタンを食らったりしていたので、あっという間に敵のナイトは蒸発した。どうやら召還を解除する
暇もなかったようだった。

じわじわと俺たちは前進していた。敵のジャイアントはあきらめたのか、解除した。

残りはレイスのみ。自軍ナイトが後方に一体回りこみ、レイスに仕事をさせない!!流石、俺の部隊員だった。
さらに攻め上がり、とうとう敵のAT郡までたどり着いた!!ジャイアントの出番だ!!

ジャイのストロングキャノンが火を吹く!!ドゴーン!! 

敵ナイトが次々現れるが、単体だったので次々と撃退できた。この辺はやはりNPCだった。

そうこうしているうちに、敵のATはほとんど無くなっていたのだった。

「それではいきますかねぇ。」 サトシが合図をする。

「お前らいくぜーーー!!!!」 

「おおおおおおおお!!」

俺達は一気に攻め上がった!!敵はどんどん後退していった。 逃げ遅れた奴をことごとく捕まえて、サトシが倒していた。 

「ハイエナじゃあないですからねぇ?」 (まだ言ってるよw)

ジャイアントがオベリスクを破壊していたので、俺達はその周辺を護衛していた。しばらくすると
もう破壊できる建築物は無くなっていた。

ジャイアントを操作している部隊員が言った。

「隊長~これ外してもいいですか?」 

「あ?ああ、それ外れるんだったっけ?いいよ~もうどうせ破壊出来る者も無いしよ!!」

そう言うとジャイアントはストロングキャノンを投げ捨てた。

すっかり忘れていたが、強化したジャイアントは肩に乗せた大砲を取り外せる。すると戦える巨人へと進化するのだった!!しかし、相変わらず鈍足なのと、スキルが二つ増えるが、近接しないと使えないためほとんど出番はないのだ。まぁ威力は絶大なのだが。。。

いよいよ敵本陣に近づいてきた!!来た来たおいでなさりました。サラマンダーの親分が登場!!  親分の周囲には雑魚どもが取り巻きの様に群がっていた。

ゼイがささやき回線要請をしてきた。もうめんどうなので、自動で許可するように設定した。

「いよいよ私達の出番ね?」 

「なんでお前はいちいちささやきで話すんだ?別にオープンでもいいじゃねえか!!」

返答はなかった。んーゼイは良く分らない。

「よーしまずは、俺達で、あの雑魚どもから親分を引き剥がすか!!」 

「そうね、武夫が劣りになって引き剥がすのね。了解!!」 

「え?俺だけなの?」

討論している暇はなかったので、俺はブーストで加速し、一気に敵に近接した!!黒サラマンダーが次々と重力(グラビティーフィールド)を撒いてくるが、そんなものは当たりはしない!!
俺は避けつつ、敵を釣った。

親分は足が速いため、どんどん雑魚どもは引き離されていく!! それをサトシ達はみごとに
引き付けていった!! 

「よーし分断成功だ!!」

孤立した親分と俺達二人は対峙した。 ゼイはちっとも動かない。 なんか咳払いが聞こえる。

「え?また、俺が先に行くの?」 

「何よ?私は初めて戦うのよ? あんたは経験があるんだから当然でしょ?」

「分ったよ。じゃあいくぜ!!」 俺はブーストを発動した!! ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
親分は火の玉を連発してくる!! 大きく迂回しつつ、なんとか避ける!!カキーン!!な、なんだと!?

俺は凍ってしまった。なんだ?こいつジャベリンも出来るのかよ!!ああでも雑魚が出来るんだから親分が出来ても当然だよな。そんなことを思っていると。ドゴーン!!あいた!!俺は特大の火球をもろに食らった。うおおおDOT痛い!!死ぬ死ぬ ファイナルリジェネレート!!ピキーン!
俺は親分から距離を取った。「ふう危ない危ない」

「もういいわ。私がやるから、あんたは見てなさい!!」 ドゴゴゴッゴゴゴ!!

俺は自分に降りかかるDOTを見ていた。100ってチートじゃね?あ、でも俺のリジェも100だし、
お相子だなw そう思って、ふと視点を戻したら。

一体何が起こったのか分らなかったが、とにかく親分は死んでいた。ま、マジデ?
あ、でもそいつ復活するんだわ。

「おーいゼイ危ないから離れろ!!そいつ復活すっからよ!!」

「え?そうなの?ありがとう。」 そう言うとゼイは距離を取った。

小さな光が瞬く間に大きくなっていった!!「ウギャーーーーーーーーーーーーーーー!!」
巨大な羽を広げ、そして飛び立つ!! そう、こいつは飛ぶのだ!!

「え?これって?武夫どういうことなの?聞いてないんだけど?」

「ああ、言うの忘れてたわ。すまん。俺もそいつとは戦ってないから分らないんだ。
なんせ、見たらFB(ファイナルバースト)食らって負けていたからな。」

「そ、そうなんだ。」 どうやら流石のゼイ様もこれには戸惑っていた。

「まぁでもよー。いくらなんでもパワー無限じゃねえだろうしよ。回復は地上でするんじゃねえのか?そうじゃねえと倒せないしな。うはははははw」

俺は怒られないように必死だった。
(ああ、なんだかこいつといると、あの地獄の修行みたいで、落ち着かないな。)

「そ、そうね。だったら倒し方は一つしかないわ。あんたはあいつが着地したら、なんとしても
バッシュを当てるのよ!!いい?分った?」 「あぁ分った」 「とにかくスタンさせれば後は私がなんとかするから。」

「さあいくわよ?」

「OKそんじゃあいくぜ!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


羽親分は俺たちを無視して、どっかいってしまった。「何よ?」 「な、なんだ?今の、ミーティングはなんだったんだ?」

二人とも呆然と立ち尽くしていた。

つづく。




作者より。
いやー小説って読むのはすぐですけど、書くのってこんなに時間かかるとは思っていませんでした。
この調子だとラストまでいったいどれくらい時間が。。。なんとかがんばって時間を見つけて
がんばります。
そ、それとお願いがあるんですけど、も、もし面白いって思ってくれる人が
いたら、そ、そのこの小説を紹介してくれないかな~ごめんなさい。他力本願で
アクセス伸ばそうとしました><






[30320] エスティア大陸の歴史がまた5ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:d75b8435
Date: 2011/11/04 07:43

羽親分は俺たちを無視して、どっかいってしまった。「何よ?」「 な、なんだ?今の、ミーティングはなんだったんだ?」

二人とも呆然と立ち尽くしていた。

しばらくして。
「ゲートがー!門がー!もんがー!ボスにやられそうです~。」

「あ、壊れました。」  そう報告が流れた。

なんですとー?俺はゼイを見た。多分こいつも俺を見た。

「なるほどね」 ゼイがそう呟いた。

「な、なんか分ったのか?」

「どうやら親分は建築破壊を優先するみたいね」

しばらくすると。
「たいちょーオベがボスに焼かれています!!」 と報告があった。

「でしょ?」 「本当だw」 「笑い事じゃないわよ。早く追いつかないと大変なことになるわ」
俺達はブーストを加速させた!!


「ゴルァァァまたんかーい!!」

羽親分と俺達二人の壮絶な鬼ごっこが始まっていた。

羽親分の速度は、雑魚より少し速いだけなんだが、飛べるので高低差を飛び越えて行く。
なので、なかなか捕まえることが出来ないでいた。

親分はとんでもない建築破壊ダメージを叩き出していた!!俺達が追いつくまでにほとんど
破壊してしまう。セスタスや護衛歩兵を先回りさせても、ほとんど即死してしまうので、
対応出来ない!!

大きくリードを広げていたが見る見るうちに差は無くなっているのだった。

ささやき回線
「参ったわね」

「ああ、参った」

「あんた、何か策ないの?」

「親分は召還じゃねえからナイトもダメだしなぁ」
「相手できるのは俺達二人だけだが、飛べないもんなー」

「あんたの、その兜の羽はなんなのよ?」

「これ?これは落下速度を落とす効果があるだけなんだ」

「全く、役立たずね」

「お前だって、なーんも出来ねえじゃねえかよ!!ゼイ様が聞いて呆れるぜw」

「ふーん、じゃあ帰っちゃおうかな~。私、役立たずだし~」

(あーあ、もうめんどくせーなこいつ、ここで帰らすと何、言われるか分らないしなぁ)

「ごめん、俺が悪かった。許してくれる?」

「ふふっ、謝るんだったら最初から盾突かなければいいのに~、ばーかねぇ~」
「まぁ、いいわ、今回は聞かなかったことにしてあげる」

(く、くっそおおおおおおおおお!!こいつ、いつか絶対にヒイヒイ言わせてやるからな!!)


「た、武夫!!」 ホロマンが叫んでる。

「な、なんだ?」

「さっきから動いていないようだけどどうした?」
「オベ折られまくってるぞ?」

「あ、悪いすぐ向かう」

「大丈夫か?」 

「あぁ大丈夫だ!!心配かけて悪いありがとな」

「い、いや、別にそんなんじゃねえけどよ。確認だ。い、急げよな!!」

(あーあ、誰かさんと違っていい奴だな~~)

さて、行くか。俺達はブーストを加速させた!!

「ゴルァアアアア!!またんかーーい!!」 必死に俺は叫んだ!!

「あんた、待てって言って、待ってくれるわけ無いでしょ?まったく馬鹿なんだから」

(なんか、こいつ最近、俺がすぐ折れると思って、馬鹿馬鹿言いすぎじゃね?ま、俺は大人
だから、ガキに本気で切れたりしないけどよ~あんま、調子乗ってると、知らないぜ?)

優勢だった戦争も、すっかり逆転されていた。FBも警戒出されて無理だし、伝説のゼイが居たって、空を飛べるわけじゃない。 空を飛べない以上俺達に勝機は無いのだった。


「はぁ、まいったなぁ」 俺は愚痴っていた。

「いくら俺が天才軍師でもあるって言ってもよ?限られた条件付きじゃあどうしようもないぜ」

サトシが言う。
「隊長は普通だと思いますけどねえ」

「同感だわ」 「全くだ」 ゼイも、ホロマンの野郎まで同調しやがった!!

「全く、お前らは俺の実力をなーんも分っちゃいねえな!!」

「犬」 ボソッとよさ爺が言った。

「誰がワンワンじゃああああああああああゴルァアアアアアアアア!!」

「武夫!!誰もワンワンなんて言ってないじゃないの!!犬って言っただけじゃない?」

「あー、そうかそうだな」

ホロマンが言う。
「武夫?もう時間も無いし、もうあれの準備したほうがいいんじゃないのか?」

「あー出来れば使いたくなかったなぁ。ゼイも居るからなんとかなると思ったんだけどなぁ」
「これべらぼうに高いからよ。でも、ここが最後の砦だし、仕方ないか~」

俺は最終兵器を使用することに決めた。もう時間も無いし、他に策も無いからだ。
ひとまず、城そばのクリスタルいわゆる、キプクリへ移動した。

「おい!!キプクリ枯れてるじゃねえか!!報告無かったぞ!!」
「いつも、キプクリは絶対に枯らすなって言ってるだろ!!」

いつもはこれくらいで怒る俺ではなかったが、最終兵器使用にはクリスタルが50個必要だった。

「まぁ枯れてるんだから今更言ってもしょうがねえ!!みんな、時間が無い!!急いで俺に
クリスタルを50個集めてくれ!!」

「了解」 一同

早速、サトシが戻ってきた。

「どうぞ!隊長。ハイエナの成果ですぜぇ?」 と皮肉っぽくサトシは言った。

「ちょwおまw」

「あーもう集まったから、みんな戻ってこなくていいぞ!!」

まあサトシの腕なら当然と言えば当然だが、敵を一人倒すと、3個クリスタルが手に入る。
後は分るな?

ついについに、こいつを使う時が来た!!

「ぶははははははw サラマンダーども残念だったな!!この俺様が居る限り、二度目の
敗北など、有りはしないのだ!!ぐはははははははははw」

「フラ●」 よさ爺が何か言った。 

「思い知るがいい神の力を!!」

俺は城をターゲットし、「キマイラ改」 を使用した!!

城が眩いばかりの光を放った!!

「さあ、大空は俺の物!! 飛び立つのだ!!」

巨大な翼を大きく広げ、キマイラ改は飛び立った!!

下界を見下ろすと、敵警戒ナイトがぐるぐる回っていた。

「ふっ 馬鹿め、これで敵城まで一直線だぜ」

ゲージを見るともう1ゲージ差が着こうとしていた。
ファイナルバースト入って、ギリギリ?かな?

マップの中央あたりに来た。

「よーし後、半分だな。急ごう」

ん?ミニマップを見ると何か近づいてくるのが分った。 ま、まさか?いあ、あいつしかいねえな。
考えるまでも無く、それは現れた!!

「ウギャーーーーーーーーーーー!!」

俺の進路を塞ぐように、羽親分は現れたのだった!!
く、くそ!!時間がねぇってのに!!

落ち着け俺!!深呼吸だ!!スーハースーハー よしこれで大丈夫だ!!いくぜ!!

とりあえずこれだろ!!ブリザードカレス!! カチーン!!よし、見事にヒットした。
時間が無いので俺は大きく迂回せず、最短ルートを進もうとした時、

カチーン!! 俺も凍った。 うああああああ!! やべええええええええええ!!
ジャベリングあるんだった!!あ、でも解凍はこっちの方が早いからいけるぜ!!よーし
早く、早く、早く解けろ!! 時間がもの凄く長く感じた。

よっし!!解けたぞ!! いくぜ~~!!俺は最短ルートで火の玉食らう
覚悟で、前進した。 親分の斜め前方を、通過しようとした時、



ピシ!! 俺はアイスボルト(鈍足効果)を被弾した。 うあああああああああああああああ!!
こいつはひでええええええええええええええ。!!NPCの分際で何しやがんだ!!

のろのろと移動していると、親分も解凍した!! 俺は必死でカレスを連打したが、凍らない。
く、くそ!!耐性がまだ解けない!!必死に回避するが、特大のファイアーボールは
なかなか避けれない!!

ま、まずいこのままだと死んでしまう!!俺の判断ミスだわ。やっぱり大きく迂回して安全に
行くべきだった!! 今更そう思っても、後の祭りである。
もうヒタスラ前進するしか手立ては無い。

「うああああああああああ!!もうダメだあああああああああああああああ!!」



「武夫!!今のうちに早く行って!!」

「あう?」

閉じていた目を見開くと、そこにはドラゴンがいた。 良く見るとそれはゼイであった。

「私が、こいつの相手するから急いで!!」

「おおおお、おう!!助かったぜ!!」 

(なんでゼイがドランゴンになってるんだ?雑魚相手にダメージほとんど食らわないはずだが)

ゼイがドラゴンになっているの理由はこうだった。

ドラゴンが出現するゲージ差になった時、ゼイは防具を全て外し、敵に特攻したのだ。
普通は死んでも簡単にはドラゴンを召還出来ないのだが、なぜか、一発でドラゴンになれたの
だった。

俺はもう瀕死!!死にかけ!!。毒で死にそう。。。。ま、間に合うのか?城も砲撃あるし。
まぁでも一か八かやってみるしかねえな!!

敵城の上空へ来た!!HPは残り200だった。

(神様仏様どうかお願いします。) 俺は神頼みして急降下をしようとした。その時!!

「武夫!!ごめん、そっち行ったわ!!気をつけて」

「まじかよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

     親分はもうすぐそこまで迫りつつあった!!

つづく。


作者より。

「俺の作品は面白いのか~~~~~~~~~~~~~?わ、分らない、心配だー!!
オナニー作品になってないか。心配なんだ~~~~~~~~~!!」
~愚痴 ここまで~

ここのホームページにアプされている作品と比べると、自分の作品が
あまりにも読みにくかったので、修正しました。少しだけ文章も変えてあります。

変わった点で重要なのは隊長がデッドしたら、1ゲージの4分の1のダメージってのを
5分の1に修正しました。あまり変わらないですが、一応お知らせします。

それと、もっとこうしたほうが良いよ!! と言うのがありましたらぜひ感想掲示板
で意見を聞かせて下さい^^。







[30320] エスティア大陸の歴史がまた6ページ
Name: たけちゃん◆1039903d ID:80cf9f23
Date: 2011/11/06 10:03
親分はもうすぐそこまで迫りつつあった!!

「うあああああ!!来た、来やがったーーーーー!!もう、行くしかねええ!!」

俺は真上に、親分を感じつつ、急降下した!! 頼む!!当たらないでくれ!!!!

いよいよ、城が目前へと迫りつつあった。 俺はまだ点灯していないファイナルバーストに
ポイントを合わせる!!  手に汗をぐっしょりかいているのが分る。息もしていない!!

ま、まだか?????????その時!!ファイナルバーストのアイコンが点灯した!!

「今だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

俺は目を閉じてボタンを押した!!


づづく。

死ね。
さっさと死ね。
いい加減にしろ。
地獄に落ちろ。
あんた、馬鹿ね。
引き伸ばし乙。
意味ない。
もう見ないぞ。

ごめんなさい。
始まります。


つづく。

いいからさっさと死ね。

ごめんなさい冗談です。
本当に始まります。だから見捨てないで。





「うああああああああああああああああああああああ!!」 みんなの声

「え?ま、負けたのか?」


俺は恐る恐る目を開けた。 そこにあったのは勝利の文字だった!!!!


「たいちょー信じてましたよ~~~~」

「マップ見ながらドキドキしたぁ~~~」

「僕なんて目閉じてたわ~~~~~」

と、部隊員達は喜んでいた。中には涙声の奴もいた。

「うははははははwあったりめえだろ!!俺様が居るのに二度も負けるかっつーの!!」

内心ほっとしていた。よかった。本当によかった。もうダメかと思った。マジデ。

「流石、隊長ですねぇ。HP見えてましたからねえ 楽しませてもらいましたよ」とサトシが言った。

「お前、余裕ぶっこいてたろ?本当に危なっかしくて見てられなかったわ」とホロマンが言った。

ささやき回線がゼイから来た。

「武夫、高価なアイテム使わせちゃってごめんね。
                 期待してくれたのに、力になれなくて本当にごめんなさい」

(ん?デジャブ?こいつのこういう態度は絶対裏がある。き、危険だ!!もう騙されないぞ!!)
(馬鹿め!!食らえ!!先制攻撃だ!!)

「ま、全くだぜ、べらぼうに高いアイテム使わなくていいように、恥を忍んでお前に頼んだのによ」
「これだったらあんな媚びへつらって、頼んだ俺が馬鹿みたいだわw」

「ご、ごめんなさぃ うぅぅぅ」

ゼイは回線を切って、ログアウトしていた。

(泣いてたな。あーあ、やっちまったよ。口にも無いこと言っちまった。あいつの心は俺には
分らない。まいったな。)

しばらく俺は放心状態だった。

隊員達が何か言ってる。
「たいちょー たいちょー たいちょー たいちょーってば!! 隊長聞いてますか?」

「あぁ、何だ?どうかしたの?」

「どうかしたって、ゼイさんどうしたんですか?」

「ああ、急用が出来たらしくて、いきなり落ちたわ」

「そ、そうだったんですかー 了解です。」 と隊員は納得してくれた。


隊員達の話が、色々話しているのが聞こえた。ゼイの話で耳が傾いた。

なんでもあいつはドラゴンゲージになったら、防具全部外して、敵に特攻したと言う内容だった。
それと、FB入る 直前にあいつは羽親分を倒していたらしい。なんて奴だ。

あいつ、戦跡を異常に気にするんだったっけ。確か、「私のデッド平均は0.5以下よ」って
誇らしげに言ってたな。 そんなことも知らずに俺は酷い事を言っちまった。

侘び入れとくか。 俺はあいつに電話した。あいつは出ない。んーーーどうすっかな。
とりあえず、メール入れとくか。

「さっきはすまなかった。心にも無いことを言った。反省してる。大体お前がどうこう出来る
相手じゃなかったんだから、気にするな!!、運営が悪い!!それと、ドラゴンありがとな!!
助かったぜ!!お前がいなかったら負けていたよ!!じゃあな」
 
そういう内容をメールした。

ひとまず、危機は去った。しかしまた攻めてくるだろう。そう、サラマンダラ城を攻略しない限り、
この戦争は終わらないのだ。俺もいつまでも居れる訳ではない。
そこで、今いるホロデイン有力者達と会議をすることにした。

主にナッツベリー財団の連中が集まった。
この財団はホロデイン玄関口の砦をほとんど1位投資している連中だ。
しかし、俺達のダガーンでは2位に留まっている。

財団の一部は俺達が戦争中に、掲示板などで情報を収集していたそうだ。
それによると、サラマンダーが出現したサーバーは三つあるらしい。
他のサーバーはそれより弱い種族が、出現したそうだ。

そして、サラマンダーが出た、この鯖以外の二つの鯖ではボスの二段階進化はあったものの、
どちらも、飛ぶことはなかったそうだ。建築破壊もしなかったらしい。
さらに意外なことに、最低種族であろうはずの、スパイダー種族のボスが二段階進化後に
飛行出来たと言う。そして建築破壊を優先したそうだ。しかしこちらは最弱種族だけあって
楽ではないが、歩兵で倒せたそうだ。

色々議論しあって、たどり着いた結論は砦レベルが10の場合に限ってボスが空を飛ぶんじゃ
ないか?。と言うことだった。 
現時点で確認出来た二つの飛行形態ボスは、どちらもレベル10の砦、要塞なのだから。

分ったことをまとめると、最大勢力に攻めてくるらしい、一番砦レベルが高い勢力に攻めて来るらしい。砦が陥落すると、ターゲット勢力を変える時があるらしい。どうやら、本土には攻めて来ないらしい。要塞ではボスの第二形態が飛行するらしい。ボスはレベルが高いらしい。見えないところで
インチキはしてないらしい。スキルは沢山使えるらしい。オベボ@3とチャット出来るらしい。
ボスは敵拠点に接近すると出るらしい。召還運用は下手らしい。警戒ナイトを出すらしい。
ボス以外の雑魚にも新種がいるらしい。

いずれも確定ではない 「らしい」 と言う内容だ。 らしいではないのもあるか。
そこで財団はダガーン要塞のレベルを一段階下げる提案をしてきた。言い分はこうだった。


あきらかに要塞に集中して、攻めてくるので要塞のままだと守り切れない。現に今回は
非常に高価なアイテムを使用しないと勝てなかった。連発して使えるアイテムでは無い。
武夫がいないと事実上勝ち目が無い。 だから半減するよりは1ランク下げるべきだと言う
ことだった。 それでターゲットを変えるべきだと。

俺はため息がでた。これは俺だけの問題ではないし、実際に財団の言う通りだったから。

そして、泣きそうな俺に、別の提案もしてきた。ランクを下げる前に買えるだけ、キマイラ改を
購入しとけと。そして、少ないが資金援助もすると言うことだった。

「分りました」 嫌だけど、俺は了承するしかなかった。

期待はしていなかったが、資金援助はキマイラ改の一つ分も貰えた。
レベル10に投資した金額に比べれば、微々たるものだったが、とてもうれしかった。

「ありがとうございます」 そう言って会議は終了の運びとなった。

俺はとりあえず、ダガーン要塞へ足を運んだ。 まず、キマイラ改を召還するアイテム
キマイラブラッド改を数個購入。 それから、
無くなるかもしれないので、念のため、宝物庫のアイテムを回収した。

最後に砦のランクを一段階下げるアイテム、ハンマーを1ゴールドで購入した。

ダガーン要塞を目に焼き付けるように、俺は一回りして、そして、ハンマーを使用したのだった。

「く、くそっ」 俺は、込み上げる涙を必死に堪えた。


ダガーンのレベルを9に落としてから、大陸にてサラマンダー勢力の動向を見ていた。

「奴らのターゲットが変わればいいんだがな」 ホロマンが言った。

「変わってもらわないと発狂するなぁw」 俺は本心を言う。

「策は打ちましたからねぇ、見守るしかないですよ」 サトシが言った。

しばらくすると奴らはエロソード玄関口である、ルード砦へ進攻を開始した。
俺達の当面の脅威は去ったのだった。

エロソード王国は、ホロデインが台頭するまで、中央大陸の半分を牛耳る勢力を持っていた。
今では領土数こそ減少していたが、そのポテンシャルは並ならぬものがある。
なぜなら、モロダー率いる、大部隊のTANADES、があるからであった。

この連中の恐ろしさは、その財力に尽きる。やろうと思えば、玄関領土を全て要塞化出来るで
あろう。
これだけではない、突撃大隊ワンチーム、優等生軍団といった、部隊もあるのだ。

「予想通りだなぁ」 俺は言った。

なぜなら、エロソードはその玄関口である領土を全て、レベル9の砦にしていたからだ。
以前は要塞もあったのだが、度重なるネチョワル王国の進攻により陥落する事態があったため
現在の形になっている。同様にネチョワル自体も報復攻撃により、要塞が陥落したため、
現在では要塞にすることは無いのだった。

「大丈夫ですかねぇ?」 とサトシ

「大丈夫なんじゃねえの?飛ばないなら、勝機はあるだろ」

「みんな良くがんばってくれた!!俺はもう眠いし、
                     仕事もあるから落ちるわ。後は自由にしてくれ」

そう言うと俺はログアウトした。

ベッドに横になって携帯を開いた。んー返事無いなあ。あいつに頼んだ時の態度からすると
相当自信があったに違いない。それで俺がゼイがいるからアイテム使わないで済むみたいな
ことを言ったから、多分責任を感じてたんだろうなぁ。

仕様上どうにも出来ないってのは分ってたんだけど、俺があんなこと言ったから責任感じて
謝ってくれたのに、俺はあんな酷いことを言ってしまって。。。まさか泣くとは思わなかった。
でも、まぁ、メールはしたし、後はほっとくしかないか!! もう寝よう。


一方、そのころエロソード領土であるルード砦では激しい戦いが繰り広げられていた。

「くそっ、黄色い盾の連中、やってくれたなあ。」 雷の男こと、光井が嘆いていた。

そう、今戦っている主力は優等生軍団であった。

「いくらなんでも今いる戦力だけじゃあ防衛しきれないぜ!!
                        まだ、モロダーの野郎と絶火にゃあ連絡つかないのか?」

「モロダーさんには連絡取れました。シャワー浴びてから来られるそうです。」部隊員が言った。

「ええ?のんきな奴だなー!俺達がこんなに必死にやってるのに!!」 光井が嘆く。


「肉団子になっても無駄だ!!これでも食らいな!!」  ファイナルジャッジメントレイ!!
光井の、広範囲多段大魔法が炸裂!!

しかし、戦況は圧倒的不利であった。なんとかボスは倒したが、進化したボスにてこづっていたからだ。 まともにボスに対抗できるのは隊長である光井のみ。 しかし雷系魔法では
決め手に欠けていた。

「くそっ 俺は雑魚には強いがボスには向かないな」


当然だが、戦争NPCモンスターは雑魚、ボス共に回復アイテムを使用してくる。なので、ボスは短い時間で大ダメージを与えなければ倒せないのだ。 しかし一人の魔法ではパワー消費が激しいため進化したボスに有効なダメージを与えることが出来ない。
どうしても複数の隊長が必要であった。

奮闘むなしく、一戦目の戦いは敗北したのであった。

戦後、優等生軍団、作戦会議中。

「とにかく、他のどこでもいい!!隊長に連絡をつけてくれ」 光井

「モロダーさんはそろそろ来るころだと思いますよ?」 隊員

「絶火さんも今連絡つきました!!今から飯食ってくるそうです!!」 隊員

「ぶっ ふ、二人とも、ぜ、絶対わざとやってるだろ?」 光井

しばらくして。

ん?モロダーやっと来たか。 モロダーからのささやきがやっと来たのだった。


「お待たせしましたね。 部隊員も少ないですが、300人程連れてきましたよ」 モロダーが言った。

「それでは始めましょうか、作戦会議を」 と、モロダーが言う。


つづく。


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