ラグナは芝生の上で眠っていた。
…はずだった。
「あんた誰?」
眼を開くと見知らぬ少女が呆れた表情で覗き込んでいた。
いやいや、ちょっと待て。
俺は確か芝生の上で寝ていたはずだ。
何故こんな所にいるんだ!?
あり得ねぇー…
頭がパンクしそうだ。
「ちょっと聞いてるの!?」
「うっせーなー…、こっちも訳わかんねぇんだから少し黙ってろ」
「なっ!」
何かごちゃごちゃ言ってるがこっちにはかんけーねぇ…
見たところ知らない土地みたいだしな。
…あの禿のおっさんに聞いたらここがどこか情報手に入れられっかな。
そう考えていると少女が近づいてきた。
…今度は何なんだ?
「ねぇ」
「あ?何か用か?」
「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて普通は一生ないんだから」
「意味わかんねぇ…」
心底呆れたように言うラグナ。
実際に呆れていたが…
つーか、貴族ってこいつら何なんだ?
あ゙ー…、何かイライラしてきた。
こんなのやってられるか!
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
「は!?ちょっ、ま……っ!!??」
だーー、最悪だーーーーーーー!!!!
何でこんなガキとキスしなきゃいけねぇんだよ!?
ウサギが見てたらぜってぇおちょくってくるだろうな…
うわっ、腹立つ。
想像しただけであり得そうな展開にラグナは思いっきり顔を歪めるのだった。
「終わりました」
顔を真っ赤にしながらルイズが言う。
何気に照れているようだ。
こっちはよくないけど…
「『サモン・サーヴァント』は何回も失敗したが、『コントラクト・サーヴァント』はきちんとできたね」
禿…嬉しそうなのはいいがこっちはかなり迷惑なんだが。
元の場所に帰りたいラグナだった。
嬉しそうに言っていたはg…コルベールとは対象に生徒たちはやじをとばす。
「相手がただの平民だから、『契約』できたんだよ」
「そいつが高位の幻獣だったら、『契約』なんかできないって」
何人かの生徒が、笑いながら言った。
契約…契約……
マジで泣きそう。
何で俺がこんな目に合わなきゃいけねぇんだよ…
そう思ってたとき、妙に体が熱くなった。
「…あっちー」
「『使い魔のルーン』が刻まれているだけよ」
「刻むなよ!」
こうしてラグナはルイズの使い魔になるのだった。
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駄文です。
おもしろかったらいいんだけどなー