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[36957] 【ネタ】 猿男に憑依(ベルセルク、憑依系)
Name: ハンズ◆941b7fa9 ID:61e68fc0
Date: 2014/02/10 21:51
前書き

ベルセルク11巻を読み返して、衝動的に書いてみたくなったので書きます。
暖かい目で見てください。

*作者はパソコンではなく、スマホで直筆して投稿していますので、読みにくい箇所や、誤字脱字もあるかもしれませんができる限り何とかするので、暖かくみてください。

◆修行で書き溜めを学びました。





【超重要なお知らせ】
沢山のコメント有り難うございます。
この度、猿男に憑依を改めて作者が全話読み返し、ある決断を致しました。
一度、不自然な点やら誤字脱字やらを修正し、全体的に肉付けなどの纏めを行います。
自分でも「これあかんやろ」ってのがかなりありましたので。
この作品自体を削除するわけではないため、ご了承ください。



[36957] いっぱつめ~
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:f92d9584
Date: 2013/03/11 15:25
 皆さんはベルセルクという漫画を知っているだろうか。
日本のダークファンタジー系の漫画である。

 日本だけでなく、海外での評価も高い作品だ。

内容は、簡単に言うと、「身の丈を越す大険をもつ黒い剣士が、使徒と呼ばれる化物相手に復讐のたびにでる」
と言うような話だ。……


なぜこんな話をするかというと、俺は今、とても頭の痛い状況になっている。




…どうやら俺は、俗に言う「憑依トリップ」って奴にあってるらしい。





 「……ここどこだ?…」
俺は極々平凡な中学3年生の日本人。…今まで自分の部屋にいたのに、今は見覚えのない平原にいる…なんで?
 

…いや、まじでおかしい、俺は今まで自分の部屋にいて、ゴロゴロしながら大好きな漫画、ベルセルクをよんでいた。…で、そのまま寝返りをうったんだ。そしたらいきなり目のがかすんで…

なぜだか知らない場所にいた。


周りは見渡す限りの平原、今の日本じゃ余り見れないこうけいだ、広すぎて落ち着かない…


「…いや、まじで何事?ここどこ…」

途方に暮れて独り言を言うと、俺は自分の異変にきずいた。


…なんかいつもと自分のこえがちがう…
自分の声が、なんかいつもより渋い感じになっている気がする…そういえば、なんか俺の体おかしいな…



俺の身長は170センチくらいの平均的な身長だ。でも今きずいたが、なんかいつもより体が大きいような気が……いや、実際でかくなってる。

俺は自分の体を見てみた。

着ているふくは、薄い肌着のような服、なんとなく古くさい印象をもつ、ズボンも同じようなかんじだ。

だが、そんなことより、決定的におかしい事がある…




なんか…体がマッチョになってる。…


いつものひょろっとした体じゃなく、服の上からも分かるくらいのごつい体になっていた。…まじで~




「いよいよ訳がわかんなくなってるな。…」


とりあえず、俺は自分の姿をみれるものはないか周りを見渡してみた。
雨でも降ったのか、土が出てるところに水たまり発見…

水たまりにうつる自分をみてみた。…







…そこには、見慣れた自分の顔ではなく、なんとなく猿っぽい顔がうっていた。

…いや、見慣れてはいないが、ある意味見慣れた顔だ、…もっとも、実際見たわけではなく、二次元で見たわけだけど…あの顔を立体化したら、こうなるだろう…




「…ワイアルドじゃん……」







 水たまりには、自分の好きな漫画、ベルセルクで一番好きなキャラ、ワイアルドの顔がうつっていた。




…マジで?……













[36957] にはつめ~
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5a6c2e19
Date: 2013/03/11 10:37
 前のあらすじ…とある日本の中学3年生が、なぜかベルセルクのワイアルドになっちゃた。


 


 部屋でゴロゴロしていたら、なぜかワイアルドに憑依しちゃた。……そんな異常事態に対して、俺は驚くほど冷静だった……じぶんでも怖いくらいだ。


 多分、ネットで二次創作の憑依系やトリップ物をよく呼んでいたからか、とにかく冷静に今の状況を考える事が出来た。



 
 ……とりあえず、この世界がベルセルクの世界なら、俺は洒落にならない状況だ。



…ベルセルクの登場人物であるワイアルドは、主人公のガッツがであう二人目の使徒だ。………ベルセルクで最初に使徒の圧倒的な実力を示した使徒で、また、あっさりと死んでしまった使徒でもある。…ベルセルクで最初に出てきた場違いキャラだったな~


…でだ、俺は、このあとの行動方針を決めなきゃならない。


…なんかつんでるきもするけど…



…まずは、この体が、本当にワイアルドの体なのか、確かめるか……これはある意味簡単にできそうだ。



…使徒であるワイアルドは、全ての使徒に共通する事だが、もう一つの姿になれる。……まあ、使徒の姿が本来の姿だと思うけど……



…使徒の姿は、一人一人全く異なる。もし、使徒の体に変身できて、それが俺の知識のワイアルドの使徒形態なら、この体は確実にワイアルドの体という事になる。




俺は周りに人影がないかしっかりチェックしてから、使徒形態に変身しようとしてみた…


……
………
…………
………………

…変身のやり方わかんねえ……



いや、だって仕方ないでしょ!俺、たいして長く生きてないけど、変身したことねーもん、第一、人生で怪物に変身する、なんてことやらねーもん…どうしよう。


…と、とりあえず、力を込めればいいのかあ………それじゃ…



とりあえず体に力を込めてみる……




…ふん!!………


…なんもおきん、……もっと力入れればいいのか?…じゃあ……



……ふんぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーぎぃぃぃぃぃぃえぇぇぇぇ


中途半端ではなく、全力で全身に力を込める、込める込める込める!!


 バッシュ!!

つぎの瞬間、俺の周りの空気が震える……うぉぉぉわ、すげえ…なんか、
できたっぽい。




普通の人間の数倍はある巨大、胸板のすぐ上についた熊も一のみできそうな
大口、肩とその間に三つずつある人の頭より大きな目玉……その異形の巨体の頂点に生えたワイアルド…もとい俺……


…決まりだ。間違いなくワイアルドだ、このボディーは………







その後俺は、一度人間の姿に戻った……あの姿目立つし。


…で、この体がワイアルドだとわかった今、この世界が、ベルセルクの世界の可能性が高くなった。…



とりあえず、俺はこのあとの方針を決めた。

まず「ここが1ベルセルクの世界なら、できるだけ原作通りに進める」
つぎに、一番注意することは、「2危ない橋は渡らない」だ。


…俺が知ってる原作知識は、主人公一行がヒロインのために妖精島に向かうところまでだ。…


…ワイアルドは、原作では同じ使徒の不死のゾッドに色々あって体をおられてあっさり死んだが、結構重要な役割をしていた。


主人公ガッツの友であるグリフィスが、使徒の上位の存在であるゴッド・ハンドに転生するきっかけを作った奴でもある。…


…ほっといてもなんか原作通りいきそうだが、俺は出来るだけ原作通りにする事に決めた……ベルセルクの世界は、平和な日本と違って死の危険がそこら中にごろごろしてる…一応使徒の体だから、そこのところはある程度大丈夫だろうが、絶対大丈夫という訳ではない、できる限り安全に過ごす為には、ある程度先に起こることがわかる知識は、重要だ、だから、できる限り原作通りに、また、危険な目にできる限りあわないようにしようとおもう。



…ワイアルドは、使徒の中では強いほうではない、俺から見たら並みくらいだ。


なぜなら、ワイアルドは使徒としては微妙だ…一部の使徒は、普通の人間を使徒擬に帰る力をもつが、原作ではワイアルドはその力を持っていないようだ。
 
 
さらに、不死のゾッドのように飛行能力ももっていない……ていうか、ゾッドってむかつくぐらい万能だな…対空、対地両方対応できてるじゃん。
 

…俺はベルセルクでワイアルドの使徒形態を見たとき、思ったことがある




……弱点丸出しじゃん……

使徒は、普通の人間では殆どの人間が相手にならない力をもっているが、無敵という訳ではない。

再生出来ないくらいの損傷をおったりしたり、使徒共通の弱点である人間部分
に致命傷をおうとしぬ。



これが俺が危ない橋を渡らない理由だ。


原作での使徒は、殆どが自分の力に絶対的な自身をもっていて、その慢心ゆえに主人公にぶっ殺されてる…問題は、死んだ後だ…


使徒は、耐えられないくらいの絶望を抱いた人間が、神的な存在がこの世におくった、人の顔と卵が混ざったような物、べへリットが召喚したゴッド・ハンドに、自信の大切な存在を捧げ、人間を止めた奴らだ。
不老不死で、無敵の超人になれる…一件うまい話だが、この転生には致命的なデメリットがある。


色々ゴチャゴチャしてるからわかりやすくまとめると、使徒が死ぬと、死後その魂は、地獄におちて、最終的に地獄の一部になる……


…勿論、俺はそんなのお断りだ。と言うわけで、死ぬような危ない橋は渡らない、が、原作通りすすめるなら、黒犬騎士団などを何とかしないといけない…


…まあ、それは今はおいといて後で考えよう……でだ、俺は今、ワイアルドという使徒の体だ、つまり、死ねば地獄いきになる可能性がたかい。



ワイアルドは、主人公が、使徒を殺せる武器、ドラゴンころしを手に入れる前、義手大砲もないガッツに慢心していたとはいえ、瀕死にされている。
そこら辺もかんがえていかないとな…


とりあえず、ここがどこだかしる必要があるな…けどその前に…



「新しい服…探さないとな…」


ワイアルドが着ていたふくは、変身したときやぶれて、俺はいま素っ裸だ。


「…さむいし…なけるぜ…」








作者からの一言

主人公の憑依者の名前募集。主人公は自分の名前を忘れています
(名前以外の知識はほとんどある)




[36957] さんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:2ebafb94
Date: 2013/03/11 00:22
 前のあらすじ…なんかワイアルドになっちゃた中学生が、色々やばい事もあるが頑張ろうと裸で思った。……


 俺が突然ベルセルクのキャラ、ワイアルドになって1ヶ月がたった………そこ、時間たちすぎとは言わない…スルーしろ。

 俺は今、罪人として捕まっちゃってま~す。てへ!…………

やめよう、虚しい………

じめじめとしたくらい石造りの壁、薄暗いその中で、俺は手にはめられた手枷を憂鬱そうに見つめた。

なぜこんな事になったか。話は少し前に遡る。




  
 俺がこれからの行動方針をきめた後、俺はとりあえず新しい服を手に入れることを考えた。
 さすがに素っ裸で人影がないとはいえ、歩き回るのは嫌だ。そこで、変身したとき敗れた服の残骸で下半身を隠すふんどし擬を作った。


…広い草原をふんどし姿で歩き回るマッチョマン………はたからまたら、シュールな光景だろう……それでもなにもつけないよりましだろ。



…で、それからしばらくしたら、道をみつけた……地面にいわいる馬車の車輪が通った後がいくつかあったので、馬車が通っているようだ。




 
 ここで質問、もし自分が、なんの後ろ盾のない状況で、全く知らない土地にいきなり来たらどうする………



 
 ぶっちゃければ、通った馬車、襲っちゃいました……
いやね、最初馬車通ったとき、フレンドリーに話しか家用としたんだよ、………問題は乗ってる人見ちゃったことで……


 なんか、馬車の馬あやつってるおっさんがいたのよ、それみたら、急に腹へってきたわけ……


 どうやらこのワイアルドボディー、人間食いたいらしいです………
で、有効的に話しかけるはずが、とびかかってしまいまして。……


 いやいや、おっさんはくってないよ、何とか食欲押さえたよ。 
でもさ、不本意に襲った馬車から大量の食料がでてきてさ………その時少しおかしい量だなあ…ってすこしでも思ったらこうならなかったかな~


 
 馬車に乗ってた奴らみんなにげて、残ったのは大量の食料………俺はそれを美味しく頂きました。はい



 まあ、遅かれ早かれ、俺は略奪をしていたと思う。


食料を全て胃の中にいれ、馬車を隠したとき、俺はすっかり味をしめた。



 で、俺は道を通る馬車を襲って生計をたてる事にしました。
赤信号、みんなで渡れば怖くない。あの言葉の意味がわかったね。


 で、それから馬車襲撃をくりかえしてたら、(人は殺してないよ!)
なんかいっぱい騎士たちがきて襲われました。



 なんか、俺が襲ってしまった最初の馬車に積んでた食料は、教会におさめるための物だったらしく、あの時逃げたおっさんが馬車が襲われたといったらしい。


 あれは不慮の事故なのに…

その後が問題なんだよね……原作をみたおれは、教会にいいイメージをもっていない、面倒後はいやなので、逃げました。ええ、にげました。


 でも追ってきてさ、けちょんけちょんにしちゃたよ。
いやさ、あいつらひとにいきなり矢をうってきて、あんまいたくなかったけど、それで、色々訳わかんねー状況にたいする不満がさ、その時爆発しちゃたんだね、  俺を捕まえようとした騎士立ちを、ちぎってはなげ、ちぎってはなげ、あばれましたよ……



 そのとき、使徒ボディーのチートさをおもいしったね、体のスペックがすごくて、なんか途中からおもしろくなって、騎士2~3人をお手玉みたいにして、リアル人間おてだましたり、騎士Bを真上に放り投げて人間ロケットしてあけとめたり。……まあ、そんなふうに悪乗りしてると、いつの間にか後ろにいた騎士のひとりに思いっきり頭殴られまして、気がつかなく、油断してたこともあり、気をうしなっちゃて。



 おきたら牢獄にぶちこまれてました。
  

もう何日もいれられたままです…凄い寂しい……

何回か変身して逃げようとおもったけど、目立つことは得策ではないと思い、断念した…


 さいわい、旨くはないが、不味くもない薄いスープと、固いパンは毎日でるので、餓死することはない………使徒が餓死するかは知らんが。




 毎日だらだら過ごす、……これ、いいかも……




俺が牢獄から出されたのは、それからしばらくしてからだった。





 


作者からの一言
やっぱり原作通りにしたいので、罪人として捕まえたした。
コメントありがとうございます!
 まだまとまった文をかくのなれていないので、これからなれていくので、暖かい目でみてください、……とりあえず、かけるまでかきます。



[36957] よんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:9351777b
Date: 2013/03/11 11:23

 前のあらすじ…ワイアルドになっちゃた、中学生が、行動方針きまたら、色々あって罪おかして、牢獄にぶちこまれてました。



 
 え~俺がワイアルドになった日から1ヶ月と少したちました……俺は今、なんか原作通り罪人たちが騎士団を作る為に集められた広場っぽいと頃にいます……



 
 俺はある程度、今の状況を把握できた……まず、俺は不本意とわいえ、教会への上納品を積んでる馬車を襲った……なんか、これだけで重罪で死刑になる可能性もあるらしい、……素直に死刑される気はないけど…


 
 だけど、俺は追ってきた騎士たちを、ぶっちゃけた感じでかえりうちにした……あん時の自分おもいだすと、めちゃくちゃ恥ずかしい……



 騎士A「なんだこいつ!化け物だ!」

 騎士E「…人間の動きじゃねえ…」


 俺「てめえら~いきなり矢うってきて…それが初対面の人にするあいさつか!おお!…けじめつけろや!!」



 騎士G「うわ!こっちきた!くっくるなー!」


 俺「いきなり攻撃されて、来るなっていわれてとまる奴がいるか、このやろ~くらえ、ワイアルドヒップドロップ!」 



 騎士G「ぐべら!」



俺「ワイアルドタックル!ワイアルドチョップ!ワイアルド頭突き!」


騎士たち「ぎぁぁぁぁぁぁー」




 というように、はじけてしまった。……すげー恥ずかしい…なに、ワイアルド頭突きとか、ワイアルドチョップとか、…技名いって、…恥ずかしい~



 あの時のことおもいだすと、いまでも穴の中に入りたくなるほど恥ずかしくなる…


 

 いまのじきは、黄金時代編の、チェーダー帝国との長い戦争をしている時期だとわかった……騎士たちを面白いくらいなぎ倒したおれは、いわいる特例ってことで、騎士団にする罪人連中に入れられたらしいが、(つれてこられてる間に聞いた)扱いに困った俺を厄介払いしたんだろうな……


 まあ、原作通りやろうと考えてたけど、なんかあっさりと原作通りいくと、なんか怖くなってきたな……まさか、俺の存在自体、因果律とかに選ばれた…ってわけないかな……まあ、もしそうだとしても、俺には確かめるすべはないし、ほっとくしかないな…この黒犬騎士団結成からも考えると、グリフィス転生まであと五年くらいかな……それにも備えておかないとな。





 とりあえず、原作通り団長になってみるか……









作者からの一言…コメントありがとうございます、この話は、本当に思いつきでかいたので、お話し的に弱いところや、作者の文章力のよわさで、はっきり描写できていないところもありますが、そこのところもちょくちょく直していきたいと思います。



[36957] ごはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:d5e8ecc7
Date: 2013/03/11 12:58

前のあらすじ…ワイアルドなおれは、黒犬騎士団結成にびっくりするぐらい絶妙なタイミングでたちあえた俺は、原作通り進めることにした…





 「てめえら!たるんでるぞ!根性出さねえか!!」


 「はっはい!!」


 「はいじゃねえ!イエッサーだ!馬鹿者が!50周追加だ!」



 「ひぃぃぃ…」



俺がワイアルドに憑依して、1ヶ月と三週間たった……いま俺は、原作通り、長い戦争で不足した兵力をまかなうために罪人連中で構成された騎士団、黒犬騎士団の団長をやらしてもらってる。


 
 俺は、あの罪人たちが集められた広場で、ある程度原作と同じような事をいって、なんやかんやで原作とおなじになった……がっいくつか原作と違った事になった事もある………それは…………




「あっあにぎっつっかれた!」


「バカやろーこれぐらいでへばってんじゃねー、お前、50周追加だ!このやろ~が!」


「ええぇぇぇ!あにぎのおに!」



「やかましいぞ!もう30追加だ!びりだったら飯抜きだ!」




「ひぃぃぃ!」



甲冑ちぎりのバーボ、生きとるとです。



あの広場で、俺は原作のワイアルドがいっていたことと同じような事をいって、団長にしろとその場にいた、頭のいかれる前の王さまにいった。


 案の定、その場にいた奴らが大ブーイング!が、これも予想してたのできにしない。


 で、その後原作みたいに、タコっぽいかおをした、原作で数ページで死んだキャラ、甲冑ちぎりのバーボが、


「おれさまがいちばんつえーんだ!!」


的なことをいって、喧嘩売ってきた……しかし、バーボってリアルにみるとでかいな、今のワイアルドボディーの俺は、慎重ニメートルくらいあるが、俺よりでかい………憑依してからはじめてだよ、ひとをうわめづかいでみるの……


 で、なんかこのバーボが、「かったほうが団長ってことで」と、かってに王さまと話をつけた。………なんか、リアルにみるとすげー馬鹿っぽいな、バーボって。


 で、その後俺とバーボは、手枷をはずした状況で決闘をした……さすがに、原作のワイアルドみたいに塔に人間彫刻つくることはしなかったよ……だって、いくら日本じゃないからって、人殺すのやだもん……



 その時の決闘の様子

バーボ「くたばれぁぁぁこの猿!」
棍棒を俺の頭に叩きつけようとするバーボ、その瞬間、使徒のチートボディーでバーボの懐にとびかかる、そして…………


俺「ワイアルド突っ張りりぃぃぃ!!」



バーボ「わぶえ!!」



バーボの顎に、渾身の(死なない程度に)つっぱりを(グーじゃ殺しそうだから)見舞いました。



……すごかったな…人間が空中で何回転もするの、はじめてみたよ……
俺のワイアルド突っ張りで、バーボは数mぶっ飛んで気絶……その場にいた罪人たちや、王の衛兵、その王さままで口ポカンとあけて唖然としてたね……シュールだった。



…でっその後、はれて黒犬騎士団の団長になったけど、予想外なことがあった。


「あにぎ~もうむりだ~」



「弱音はくな!このやろ~おまえが走りきるまで終わらんぞ!」


……なんか、バーボに慕われた、
彼曰く「おでをこんなあっさりとたおしたのあんたがはじめてだ!一生ついてくぜ、あにぎとよばせてくれ!」だそうです……



…予想外だな………


まあ、なんとか団長になれたので、これで当面は大丈夫とおもったんですが、予想外のことがありました……


…黒犬騎士団って、戦争での兵力不足でつくられたんだよな……
じゃあ、戦争いかなきゃならねーじゃん………


 うあ~あああ!…「危ない橋は渡らない」ってきめてたのに、戦争いかなきゃならないなんて、…まあ、原作通りするなら、そうなるなあーて思ってたけど、
……やべえよ、戦争いったら人殺さなきゃいけね~じん………いやいやいやいや!
無理だって、俺、ちょっと前まで中学生だった奴だよ!人殺すなんて無理だって
…まじどおしよ……


 予想外の問題に悩んだ俺は、(人殺すかも)ある解決案をかんがえた。


…俺が戦わなくてもいいくらい、こいつら(罪人たち)強くしたらいいじゃん!

とおもいたったら、ぜんはいそげ、団員たちを鍛える事にしました!

…つっても、俺、訓練とか、よくわかんねーから、ハットマン軍曹っぽい訓練してみた。

…腕立て1日1000回、腹筋800回、など、幸いに、団員たちは、強盗や殺人、強姦などで捕まった連中だ。……心は痛まない。


…だけど、団員たちからすげーブーイングがきた……やっぱり原作みたいにインパクトあたえてないしな……まあ、文句言ってきた連中も、俺がそこら辺の地面を全力でなぐって大穴をあけて、「てめーらのボスは俺だ、ちょーしこいたらしばくぞ」てかんじで説得したら怯えながら納得してくれた。




「時間ぎれだ!俺がいいと言うまではしれ、骨がくだけるほど!体がちぎれるほど走りやがれ!フハハハハハハ!」



罪人A「悪魔だ…悪魔がいる……」

罪人B「母ちゃーん」

罪人C「…団長、すっげえ…楽しそうだな……」

罪人G「体がいてえよ……故郷にかえりてえ…」



 原作まで何年かある、それまでとりあえず体きたえますか。







作者からの一言……とりあえず、黒犬騎士団をつよくしていこうとおもいます、バーボ生存です…主人公は、なんか原作のワイアルドとは完全に違うかんじになってきたな。……





[36957] ろっぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:a17f678d
Date: 2013/03/11 14:54

 前のあらすじ…団長になった中身中学生のワイアルドが、戦場でできるだけ人を殺さないように、また、自分が楽するために、団員たちをきたえる事にした。………




 俺「突撃じゃあぁぁぁぁ!ぶっとばせぇぇぇぇ!」


 団員たち「うおおおおおおおおおお!」


お母さん、お元気ですか。…俺がワイアルドに憑依して半年たちました。……………俺はいま、戦場の真っ直中にいます。……………



…ちょうこわい………



原作通り黒犬騎士団の団長になった俺は、まず団長たちを鍛えた……………それはもう、自分でもビックリするぐらいに、………まあ、あれはある意味拷問なみだったなあ~………


文句いってくる奴を説得し(脅し)一日中重りもたして全力で走らせたり、指が一ミリも動かなくなるぐらい腕立てさせたり、体がくの字で動かなくなるぐらい腹筋させたり、一日10000回素振りをさせたり、突然の判断力を試すため、縄で縛って深い川に放り投げたり、痛みに慣れさせるために、火のついた輪っかに飛び込ませるサーカスぽいこともした。…………さすがに縛って川に放り投げるのは、団員たちに泣きつかれてやめたが…………やってみてわかったが、こういう訓練って、やるのはやだけど、見てるのは楽しい………これはやばいな、…俺の意識が使徒に浸食されたか、単に俺がSなだけかな…………



 そんなわけで、拷問まがいの訓練を半年間みっちり受けさせた………………さすがに屈強な連中がそろったメンバーだったが、何人か耐えられないと言ってきた奴がいたが、そういう奴には「できる!必ずできる!俺は信じてる!」といって無理やり受けされた………これは本人達の為になる。…耐えられたら戦場で生き残る確率あがるし…そう思い、俺は心を鬼にして、鍛えまくった。

 誤解しないでほしいが、俺もちゃんとこの訓練うけてる…言い出しっぺの俺がやらないとしめしつかないかとおもって、手本として一緒にやりました。
…暇つぶしにもなるし。





 結果、黒犬騎士団ならぬマッチョ騎士団ができた………
やってた俺が引くくらいの訓練を乗り切った団員たちは、俺ほどでもないにしても、全員が筋肉ムキムキのマッチョマンに変身しました。………すごいきもい………。



 特にバーボがすごかった。………もともと体格に恵まれてたし、原作のようなぽっちゃりではなく、気色悪いほどマッチョになった……………

 

 別にそれ自体は言い訳よ、でもさ、それをおれにポーズ決めてほうこくしてくんだよ………

「あにぎ、みてくれ、このにくたいびを!」



「……………………………………へえ……そう、よかったな」




ていう会話が多かったなあ、この半年間………………………………でっそんな感じで魔改造した黒犬騎士団、ただいま初陣をむかえているんですが……………




 団員A「無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!!」


 団員B「ちぇぇぇすとぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 団員たち「うおおおおおおおおおお!」




 チェーダー騎士「なんだこいつら!とっとめられねえ!」


チェーダー騎士B「まるで竜巻だ!全然はぁたたねえ!」



 マッチョマンたち「うおおおおおおおおおお!」



チェーダー「ヒイイイイイイイ!」




 ………………………俺は今、故郷日本じゃ絶対見れない光景を見ている……………………血と汗の匂いがする戦場で、大量のマッチョマン達が敵の騎士たちをぼろ布のように蹂躙していく………………凄まじく、また、とても気色悪い光景だった……マッチョ好きな奴なら喜びそうな光景だ。いや、そんな趣味持ってる奴も、絶対引くだろう……………うぉ……よいそうだ……………






 黒犬騎士団の初陣は大成功に終わった…………味方に全く死人はです、負傷者はなんにんかいたが、重傷の団員はひとりもいなかった。………………


 …やりすぎたかなあ~…







作者からの一言…黒犬騎士団魔改造!主人公の訓練でマッチョになった団員たち!……やりすぎたかな……



[36957] ななはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:a17f678d
Date: 2013/03/11 16:50
 前のあらすじ…ワイアルドな俺は、半年間鍛えまくった団員たちと、黒犬騎士団初の初陣を行った………………一生忘れないくらいのきもい思い出ができた。




 
 暑い日差し、熱気が溢れるその場所は、戦場です。………………すげえなあ、やっぱりなれねえわ…………

 
 俺がワイアルドになって三年がたった………………いきなり進みすぎとかいわないお約束!



俺は今、ミッドランド王国の辺境の戦場にいる。…………原作と同じだ………
いや、誤解されるのいやなので言うけど、原作みたいに、戦場で略奪、強姦、殺戮をおこなって飛ばされたわけでも、王さまに気味悪がられてとばされた訳ではない………………黒犬騎士団の団員達には、戦場であまりにもぶっ飛んだおいたはしないよう、きーつくいってある。


 何人かはめはずしすぎるやついたら、俺と楽しい楽しいお仕置き訓練をしてやった………………何をしたかは秘密。

 
 
 
 大した資源もなく、自然もなくさっぱりした場所、俺がこんな辺境にきたのは、俺がここに行きたいと王さまに志願したのだ。




 原作の黒犬騎士団と違って、俺の愛ある訓練と、徹底した教えにより、びっくりするぐらいクリーンな騎士団になった。…元が罪人たちのあつまりとは思えないくらい…………そんなわけで、俺たち黒犬騎士団は、原作とちがい王さまの信頼は結構ある。……まあ、それも当然だろう…………今黒犬騎士団は、あの鷹の団とも引けを取らない活躍をして、なおかつ、全く問題をおこさないのだ………まあ、使える有能な騎士団として、評価が高かったが、色々問題があった。



 まず、他の騎士団、とくに、王家直属の白龍騎士団、白虎騎士団からの印象は最悪だった…………かれらにしてみれば、ただの兵力不足を補うために作られた騎士団が、自分達より多くの戦績をあげてるんだから………そんなわけで、
最前線の戦場は居心地が悪い……


そんな理由があるが、もう一つ重大な理由がある、それは…………
「使徒の体になれる」事。



もうワイアルドに憑依して二年たったから、この体にはなれた、がっ「本来の姿」にはなれてない…ていうか、なれれない。




俺が使徒形態に変身したのは、最初にワイアルドになったとき、二年前に一度変身したきり、変身してない…………




 まず、使徒の姿は目立ちすぎる……戦場の真っ只中で変身するなんて論外だ……誰もいない所で変身ってのもむずかしい。…俺の立場は、一応ミッドランド王国に属する騎士団の団長だ、……ひとりで誰もいない所にいく………なんて暇はない………第一、ワイアルドの使徒形態は、人間部分がはっきりでてる………多分見られたら一発でばれる…………ばれたらオレの居場所がなくなるかもしれんし、最悪法王庁に捕まって火炙りってことになりかねん。



…それに、使徒の姿になると、なんというか、欲望が強くなる………変身したのは一回だけだけど、それはわかった………あん時危うく人食いそうになったし。





 それに、そろそろ原作に備えなければならないし………最近、鷹の団の噂を聞くようになった。…………原作始動ってわけです。




俺は、「出来るだけ原作通りにしたい」のであって、「原作に関わりたい訳じゃない」、主人公のガッツなんて、使徒の俺が関わった所で、ヤバいだけだが、原作通りに、なおかつ原作よりもさっぱりと関わる………これが基本方針だ。…………





……一応戦場なので、体動かせるし、がんばりますか。







作者からの一言……そろそろゾッドだしたいなあ。



[36957] ばっぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:30ef2e29
Date: 2013/03/11 17:49

 前のあらすじ…すっかりベルセルクの世界になじんだワイアルドな俺、志願してきた辺境で、俺は使徒の力をつかいこなすぜ!!



俺「ちぇぇぇすとぉぉぉぉぉぉぉ」




団員「うおおおおおおおおおお」




 お父さん、お母さん、元気ですか、……お二人の息子は、すっかり戦場姿がいたについています。………………ちきしょおーー!




 むせかえるような血の匂い、罵声と険が交わる音が響く…………ここは戦場、
人の人生が終わりを迎える事が多い場所…………………なーんてシリアスにきめてみたり、………



 俺がワイアルドになり、三年と半年くらいたった。……太陽の光がぽかぽか降り注ぐいい天気なのに、なにやってんだろ…………。



 少し前から、なぜかこのあたりに多くのチェーダー軍が攻めてきた……こんなしょぼくれた場所に、思わず「頑張りますね~」て敵さんに言いたくなるくらい沢山……………マジ勘弁してよ。こんな所せめても意味ないだろ!もっと重要な場所攻めろよ!…………


 

 「あにぎ!いつもよりおおいなあ!!」


「うんなの見れば一発でわかるよ!口よりてぇ動かせ!バッキャロー」



「ぞれもぞうだな!うおおおおおおお!」




いくら辺境つっても、ここは一応戦場だ、敵襲なんてのは今までもあったけど、こんな大量にくるのは初めてだ………………ほかの連中は大丈夫……




団員A「ちぇぇぇすとぉぉぉぉぉぉぉ!」


団員V「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇ!」


団員E「オオオオオオオオオオオ!」



……………大丈夫みたいだ……心配して損した……まあ、最初冗談半分でやった訓練を三年つづけてるからなあ。………………あいつら今人間止めてる気がする………育てた俺が言うのも何だが、奇声上げて敵さんぼろ布みたいにしてる団員達みると、…自分の育成の才能が怖くなるぜ………」




「さすが俺がそだてあぁ!」



あっぶねえー顔に矢飛んできた!どこのどいつだぶっ飛ばしてやる!
俺は愛用のでかい棍棒をふりまわす。


…ちょうど、原作のワイアルドがつかってたようなやつだ………
実は、俺はワイアルドになってから、一度も(少なくとも認識してる範囲で)人
を殺したことはない…………ていうか、決心が付かない……
 

 だか、戦場でそんなあまいこと言ってると死ぬかもしれないということもわかってる。………でも、元日本人として、そこはゆずれない。



 俺は、自分の武器を選ぶのにとても悩んだ………俺は人はあまり殺したくない…でも、戦場で丸腰なんて言うのは論外だ。

 まず、頭に浮かんだのは剣などの刃物だが、その考えは自分にあわないのでやめた…使徒のチートボディで剣をつかい人をきれば、確実に殺してしまう……それは嫌だ………次に槍が浮かんだか、試しに使ってみたら軽すぎてアウトだった。…色々なやんで、結局使徒のボディで武器つかったら、大抵一撃必殺になると築いて、結局原作通りに木の棍棒にした……なんか、これがびっくりするぐらい馴染んだのでおどろいたが。




 そんなことを考えながら暴れてたら、急に感じたことのない感覚を感じた………


 

 なんか……この感じは………



「ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
突然、戦場に響き渡る絶叫、戦場では珍しくないが、その悲鳴は勝手が違った…



俺「なんだ、どうした?」



団員D「わかりやせん!」



団員A「どうやら敵さんが後ろから攻撃されてるみたいです!!頭」


そう、俺たちの戦術は、押し寄せてくる敵を、目の前にいるやつ優先で倒す……というものだ…………だから、戦闘がおこっているのは俺のいる最前線…今の悲鳴は敵の後方から聞こえた……



「ぐぁぁぁえ!」 「なんだこいつはぁぁ!ゴァ」 「しんじらんねえ、こいつ人間かよぉ!」 「落ち着け!落ち着けげあぁ」




敵の後方から聞こえてくる悲鳴、俺たちと戦ってた奴らも何事かと動きを止めてる……。



 突然の敵の襲来もあるだろうが、単に目の前の光景に驚いているんだろう………甲冑をきた人間が、まるで木の葉のように空をまって……いや、はじき飛んでいた………凄まじい光景だ………こっから見える限りだと、乱入者はたったの一騎だ……なのにかかってくるチェーダー軍の騎士を甲冑ごとでかい剣で、ぶったぎってる。………………えっ…………イヤイヤイヤまさかそれはないって!
 
 乱入者の特徴は、黒髪で、まるで俺みたいな体格をして……いや、俺よりでかい……………いやいや……もしかしたりして……




「…不死のゾッド……」








作者からの一言…原作では、ワイアルドとゾッドは面識があるみたいなので、原作突入前に会わせようとおもいます。……次は、できればゾッドとの戦闘シーン書きたいなあ……



[36957] きゅうはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:e8232010
Date: 2013/03/11 19:45

 前のあらすじ…なんかベルセルクの世界にすっかり溶け込んだ主人公は、一方間違えたら拷問になる訓練を(むりやり)うけさせ、魔改造した黒犬騎士団と辺境の戦場で、チェーダー軍とたたかってたら、一番主人公が会いたくないと思っていた奴がかた。


 
 皆さんは、ベルセルクのゾッドをしってるだろうか……通称不死のゾッド、世界中の戦場に現れ、かなり苛烈な戦いをする使徒だ。……百年以上前から戦場を戦いまわり、戦場の神とも言われてる、普通の使徒とは一線を博す
存在だ。




…故郷のお母さん、お父さん…漫画のキャラに憑依した息子は、いま一番関わりたくない奴と同じ場所にいます。…………なんで俺こんな厄介毎に巻き込まれるんだろう。



 不死のゾッド……原作でワイアルドの背骨を折り曲げ、とどめをさしたやつだ………最悪だよ、一番関わりたくない奴に関わりそうだ。…なんでこんな辺境にいるか知らないが、タイミング悪すぎだろ……しかし……



 俺「…すげえな……」


団員A「すげえっていうより、すさまじいですね…」




 あり得ないだろ、あれ、…………あいつがゾッドかなんて、出来れば違ってほしいが、あの戦い方をみる限り、どうやら本物のゾッドだ………


 ゾッドが持っている大剣を一振りすると、五~六名くらいのチェーダー騎士
たちが、真っ二つになって血と臓物を撒き散らして吹っ飛んでいく、
 ……グロいな……ていうか、剣さばきはやいな!…同じ使徒なのに、俺も目で追うのがやっどだ………同じ使徒でおうのがやっとだから、普通の人間の団員達はなにがおこってるのかまったくわかんないだろう。………敵さん達もおなじみたいだけど………



 ゾッドの乱入にフリーズしてた騎士が、恐怖に駆られたようにゾッドに向かってく………馬鹿だなあ……逃げりゃいいのに、まあ、動けただけですごいとおもうけど…とりあえず………


俺「……これはもう戦じゃあねえな…まるっきり虐殺だ……てめえら、さきに本部に行け」



 団員達をおいだしておこう。



団員N「頭!?頭はどうするんです!」


俺「……あれを何とかしてみる」



 バーボ「なにいっでんだ!あにぎ!いくらあにぎでも、あれはむりだ!」


団員A「そうっすよ!頭!あれが何か知らないが、あんな奴が人間であってたまるか!かてるわけないっすよ!!」



団員V「そうっすよ!ズラ借りましょう!」



 やっぱり無理だととめるよねえ、でもさ、この中で勝てる確率一番高いの俺なんだよ、こいつら確かにつよいけど、それはあくまで人間の中での話だ。………ゾッドと戦うのはいやだが、もしもの時は変身しなきゃならねえたまろ………こいつらの前で変身するわけにはいかねえし……



俺「大丈夫だ!あれをなんとかする宛てはある!俺をしんじて!本部にかえれ、」


団員を帰すべく力強く言う

団員達「ですが………」


え~い、ですもへったくれもねえよ!!じかんがねえし!


俺「ハハハハハハハハ!!大丈夫だ!死にそうになったら逃げるし、第一俺がしぬと思うか!」


団員達「「「「「思いません」」」」」

…やけにさっぱりいうなあ………


俺「よし!それならはやくいけ!あのやろう!もう敵さん全滅させちまいそうだぞ!」


…俺たちが話してる間に、三百くらいいたチェーダー軍は、八割全滅していた。…いくら何でも早すぎだろ!



団員達「わかりやした……お気をつけて……」

俺「おう……」

バーボ「あにぎ、本気なんだな……じゃあ止めねえ…帰ったら一杯やろうぜ!!」


俺「…おう!俺の秘蔵の酒をあけてやるよ!!」


バーボ「ああ!楽しみだな」




…………それからしばらくして……………………

「ほんとに一騎で全滅させちゃったよ………」

チェーダー軍を全滅させたゾッドが、俺の方にあるいてくる………うぅぅぅなんとかコミニケーションをはかってみよう






作者からの一言…この話、結構なんざんだったなー………出来はびみょうだな!…コメントありがとうございます!




[36957] じゅっぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:68faf755
Date: 2013/03/12 14:31

 前のあらすじ……ワイアルドな俺は、辺境の戦場で一番会いたくないと思うってた奴とでくわしたゃったり!


 
 
 日本のお母さん、お父さん、お元気ですか……………俺は今、将来俺を殺すかも知れない奴と顔を会わせています………………なんでこんなことに……



「……………………………」
 
「……………………………………」

「………………………………………………」


………沈黙がいてえ……なんかしゃべれよ!この牛やろうが!
このチートめ!ビフテキにしてやろうか!


ゾッド「……残念だ……」


うあっ!!びっくりした!…心の中で悪口言ったらいきなりしゃべりやがった
…タイミングよすぎだろ!最初からしゃべれよ!…とりあえずコミニケーションをはかろう…



「…とりあえず、ありがとうっていえばいいか、たすかったぜ、こいつら数多くてめんどくさかったんだ。」



周りに転がってるチェーダー軍の死体をみながらいう。……すげえなあ、しはまらく肉食うの止めよう。


「……礼はいらん、…この辺境の戦場の噂をきき、やってきてみたら、噂の人物が同胞だったとは、…無駄足だ。」
…噂?…噂ってなに?


「噂ってなんだ?」

「…しらんのか……この戦場には、凄まじい実力をもった騎士団がいると、このあたりはよく噂されているぞ…」


……へえ~黒犬騎士団そんな噂になってんだ。……全然しらんかった。……まあわここ何年か王都とかにいってないしなあ~~、少なくとも使徒であるゾッドが聞いたことあるぐらい噂になってんだな。……なんかてれるな。
…じゃあこいつがここに来た理由って。……


「…え~と、つまりここにきたのは」


「貴様が率いていた奴らと戦う為だった。」


やっぱりねえ!やばいよ!!戦うきで来てるよこの人!……うん?だった?
……そういや、こいつ原作で使徒相手に戦うのつまらん…的なこといってた気がする……じゃあ、もしかしたら、戦わなくていいかも!



「え~と、ひとちがいじゃないすか、」



「…どうみても貴様が率いていた奴らだと一目でわかったぞ……人間にしては感嘆に値する奴らだったな。…お前が育てたのか…だとしたら対したものだ。同胞よ。」


「…ちょいまってまって、なんであんた俺が使徒だってわかったんだ?」


「…使徒同士は互いにわかるものだ…俺がこの場所にちかずいたとき、何か感じたろう」



…ああ~さっきの妙な感覚か、…あれ同族がちかずいたからか…いいこときあたな、



「……で、どうすんた、あんた、ここに戦いにきたんだろ、やんのか。」



「……やめておこう……興がそがれた……貴様の名はなんだ。」

…なんか名前聞かれた……おしえたくねえけど、教えなかったら印象悪くなりそうだし、名乗っておくか。


「俺の名はワイアルド、ミッドランド王国所属の騎士団、黒犬騎士団の団員だ、ゾッドさんよ。」


「……なんで俺の名を知ってる。」
…原作でみたなんていえないしなあ…


「…なあに、いくら使徒でも、好き好んで戦う為にこんな辺境に来るなんて、あの有名な不死のゾッドさんくらいかなとおもってな。」
……ちょっと苦しいいいわけだったかな……

「そうか…わかった。」

…納得してくれたみたいだ……良かった。…で、ゾッドが戦う気が無いなら…


「…戦わねえなら、俺はもういくぞ、…部下達がしんぱいするしな。」

………なんか、ゾッドが俺のことを珍獣をみるような目でみてくる…変なこといったかな?

「…貴様は変わった奴だな、………妙に人間くさい……」

…そりゃあ、元日本人ですから、……やっぱり変かなあ、俺。他の使徒からみると変らしい。


「……まあいい、………邪魔したな……それでは」


「…おう…」


「…………俺の考えだと、近いうち、また貴様と再びあうだろう、」



……………最後に意味深なこといって帰りやがった。………何なんだあいつ。………またあえるだろうってのは、触のこと言ってんだろうな…………俺できれば、触には立ち会いたくないんだよなあ……原作通りグリフィスが転生するきっかけ作って、速攻でとんずらする気なんだけど………髑髏の騎士とかにあいたくないし。まあ、その時になったら考えるか………今はとりあえず……

「…家かえるか。」


その後本部にかえったら、団員達が明るく出迎えてくれた………なんか、原作とちがって、俺、結構慕われてるな………てれるぜ。

…その後宴会やりました。…





作者からの一言…いや、最初ゾッドと戦わせようと思ったって、何回か書いたんだけど、なかなかうまく纏められなかったので、戦わせませんでした…………ゾッドの口調がよくわからん!………出来は凄い微妙たなあ。



[36957] じゅういっぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5d5ee7c9
Date: 2013/03/13 10:19

 前のあらすじ…ワイアルドな主人公は、色々あって戦場であいたくないし。………て思ってた奴と顔を合わして、変わり者扱いされて帰って行ったよ。



……ざわざわと騒がしい人通り………活気溢れるこの場所は、王都ウィンダムです…ひさしぶりだなぁー。
 
俺がワイアルドになって三年と半年たった。……俺はいま、何年かぶりに王都ウィンダムにきています。……いやいや!まだ原作はじまってないよ!ここにきたのは、王様に戦場の近隣報告とかの為に来たんだよ。………この前、びっくりするぐらいチェーダー軍攻めてきたこと、王さまに言った方がいいんじゃね?ってことになって、俺自身、久しぶりに都会にいきたいとおもい、戦場を団員達にまかせ、久しぶりにやってきました。……
 いやあ、なんかここ最近ミッドランドも色々あったよ。………難攻不落といわれてた要塞の、……ドルドレイ城が原作通り鷹の団に落とされたり、白虎騎士団が事実上壊滅したり。………変わりに鷹の団が白の称号もらったり。
 
 …着実にすすんでますね。…すべては因果の果てに…ってか!
で、今は王さまに「なんか、最近ここら辺物騒なんですよ!びっくりするぐらい敵さん攻めてきたんだよ!」って直訳するとそういって報告した帰りなんだよ……報告したら速攻城からでたね、……だってあそこ、俺に対する印象悪くて居心地悪いし…なんか空気がギスギスしてるし…原作での暗殺関係のイベントのせいかなあ、…とにかく城からはとっとと出てきました。……さあ!用事をすましたあとは!お楽しみのレッツ!ショピング!!イェーイ


 この世界は、とにかく娯楽が少ない……文明が中世っぽいからか、現代人な俺は、ワイアルドに憑依した一~二年くらいは日本のネットや漫画がこいしかっなあー…………まあ、今は吹っ切れたけどね。……まあ、少ないけど一応娯楽はある…あまり長いはできないけど、出来るだけ楽しみますか!

…まずは飯!…とにかく飯!旨いと評判な店を探し、連れてきたバーボ(あにぎ!おいてがないでぐれえ!ってしつこく言われたから、渋々連れてきた…)と一緒に、何年か貯めた個人的な金を使い、酒を浴びるほどのんだ……いや、俺一応日本じゃ中学生だったけど、体はもうおっさんだからね!…第一、酒と飯くらいしか娯楽ねえし……まあ、女遊びってのもあったけど、俺にそんな度胸はない………酒場で酒のんでる方が幸せだ……。


「ぐはははは!あにぎ!やっぱり酒つよいな!」


「がはははははは!あたりきしゃりきよ!おうバーボ!おめえもチビチビのんでねえで!もっと飲め!食え!俺の奢りだ!…おい!この店で一番きつい酒もってこい!」


「さすが!あにぎふとっばら!ぞんげいするぜ!」
 バーボが尊敬を込めた目でみてくる………やめろよ、キモイ。

「ぐはははは!俺は尊敬してもらうほどの器じゃねえ!だちに酒おごるのに理由いるか!ゴチャゴチャいってないで!飲め」


「……あにぎ……一緒ついてくぜ…」


「…それ前にも聞いたぞ!ぎゃははははは!」



……そんな乗りで酒場ではしゃぎまくりました……ハメはずしすぎたかなあ…まあ、男同士の酒の席細かいことは器にしない……他の客にはめいわくだっただろうなあ!……すんません!!


 そんな訳で一晩バーボと騒いで遊びました!………一晩で貯金半分とんだよ………はしゃぎすぎた。



 ………まあ、その後予想外のことがあったけど。…次の日、酒場で他のお客さんもまき込んで宴会したんですよ……そうしたら。



「たのしかったぜ。おっさん!」


「…うんそう、よかったな……ハハハ…」


…主人公ガッツと出会っちゃった。………ぎゃあぁぁぁぁぁ!………やばいよ!将来使徒ハンターになるやつと顔見知りになっちゃたよ!
 どういうことかわかりやすく説明すると、こういうことだ。

 ……俺バーボと評判の酒場でどんちゃん騒ぎで宴会。…………ガッツと何人かの鷹の団メンバー酒場はいる。……悪酔いしてた俺が酒無理やり奢る。………なんかガッツと(そん時はきずかなかった。)酒飲む……どんちゃん騒ぎ……なんか仲良くなった。………馬鹿だ俺、…死亡フラグつくっちゃったよ。
 …とりあえず、起きてしまったことはしょうがないので、適当に話して帰りましたが、………なんか馬があったなあ………俺が使徒じゃなかったらおつ気あいしたいけど、…………とりあえずその日にかえることにした。





…………団員達にお土産買って帰りました…………俺よく巻き込まれ………いや、俺が巻き込んでるだけかなあ。…






作者からの一言……主人公わらい!……ガッツと顔見知りになっちゃった。…………原作より前にガッツと合わせたらおもしろいかなあとおもい、あわせてみました。…………ちなみに、主人公はこの酒場に出入り禁止になりました。……



[36957] じゅうにはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:1d6a077a
Date: 2013/03/13 12:09

 前のあらすじ…そろそろ原作にちかずいてるワイアルドな俺、「危険な橋渡らない」宣言をしてるのに、会いたくなかったやつダブルナンバーワンにたてつずけに関わった主人公は、かなり後悔していた。



………暑い………まじ暑い……だるい……ど~も、俺で~す。………前回の王都ウィンダムにいってきて、もう2ヶ月くらいたちます。………暑いな~。
 なんか、ウィンダムの酒場で宴会したら、主人公のガッツに関わってしまった………やばいよ、…原作で一番使徒ぶっ殺してる奴に顔おぼえられたよ。……ていうか、関わらないって思ってたのに、一緒に酒のんでバカ騒ぎしたよ。…しっくったな。

…え~と、この2ヶ月のあいだ、ミッドランドはかなり変わってます。…まず、原作どおりグリフィスが反逆者として再生の塔にぶち込まれました…。鷹の団も盗賊団として追われてます。……俺が帰ってきて割とすぐだったなあ。……まあ、グリフィス、王さまの娘に手だしたがら捕まったって原作知ってるから分かるけど、……馬鹿なことしたなあ……あいつ。…ガッツが鷹の団抜けたくらいで。……まあ、これも因果律的なことらしいけど。

確か、このあと二年くらいグリフィス再生の塔からでられないんだったなあ、…ガッツ達鷹の団レギュラー達の救出隊が助けるまで、かなりエグい拷問うけてたはずだ。……可哀想だけど、なんか自業自得なきがするなあ。
…………しかし暇だ……チェーダー帝国との戦争も原作どおり沈静化したし、この辺境も、ちょっと前まで戦場だったとは思えないくらい静かになった……平和なのはいいことだと思うけど、…………なにもないとひますぎる。
……王さまも、なんか乱心してるらしいし、……やることは団員達の訓練だけど。……あいつらもう鍛えるところないくらい強いしなあ、……まあ、あとは使徒の体のトレーニングくらいしかない。………これもだいぶできてきた。……ここに来てから使徒の力も、団員達にきずかれないよう最新の注意を払って訓練して、かなりつかいこなせるようになった。………いまじゃ使徒の姿で片手逆立ちできるし、縫い物もできるくらい手先もきたえた。………………
ちょっとした「奥の手」的なものもできたし。………変身すると欲望が強くなる副作用的なことも、かなり抑えられるようになった。………まあ、順調にすすんでる。




………触までの期間は二年…暇だなあ。






作者からの一言……いま全話読み返してみたら、原作での時期でに矛盾をみつけましたが。……そこは大目にみてくれたらうれしいです。



[36957] じゅうさんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5e140a84
Date: 2013/03/13 13:43

 前のあらすじ……ワイアルドな主人公は、グリフィスが再生の塔から仲間に助けられる二年間のあいだ、どうやって暇を潰すか暑い中真剣に考えていた。



 「残念!俺の勝ちだ!がはははははは!」


 「くー畜生!頭強すぎっすよ~、これじゃすっからかんになっちまう。」


 「あにぎ!つえ~な!ぞんげいするぜ!」


 「ぐはははは!幸運の女神の微笑みは俺にむけられてるのさ。」



…うい~す、……俺がワイアルドになって何年かたちましたよーん。…今の時期はグリフィスが再生の塔にいる二年間の間の時期です………戦争も沈静化し、とても暇です……今何人かの団員と賭事をして遊んでます。…ちなみにトランプゲームのばばぬきでやってます。………最近はこんな調子です……


 勿論訓練もしっかりしてますよ!……使徒の俺はともかく、普通の人間の団員達は、ほっとけば筋肉落ちるし……まあ、こいつら筋肉少しでもおとしたら見栄えすると思うけど………
 
 俺はこの有り余る暇な時間をつぶすため、色々な事をやってみた。……まず、故郷日本の遊びを訓練にとりいれたりしてみたり。缶けりやサッカー、…野球とかも訓練と評してやってみたねえ、………最初やったとき「なんでこんなことすんですか?」的な感じだったけど、これが意外とツボにはまり、また、言い暇つぶしになった。…………サッカーなんかすごかったよ。
なんか、リアル少林サッカーみたいだし、缶けりもすごいハイクオリティーなゲームになった。…………野球も、バットとかは木を削った物を代用したけど、これが一番変な目でみられたな、「どうやって思いついたんですか?頭」的なことよくきかれたし。……………

 
 他にもちょっとした遊び心で日本のゲームをつくってみたり、……将棋やオセロ、お手玉とか、簡単に出来そうな物を再現してみました(ちなみにトランプはもうあった。)そんな感じでやってたら、団員達から天才を見るような目でみられた。……………俺が考えた訳じゃないし………………でも悪い気分じゃなかったな。


 
 まあ、最近じゃそれもやり尽くしたし、……こんな風に賭事する毎日過ごしてる………かけ将棋とか、かけオセロとかね。賭けるのは金や、その日の夕飯のおかずなど、ある程度何でもいい……一度だけ賭事で一回負けたら服を脱いでいく、なんて事をやってみたが、…………………おぞましい思い出が更新されたのでやめた。


 「だあああああああ!また負けた!頭つよすぎっすよ!」


 「どうする?やめるか、つづけるか?おまえら。」


 「あだりまえだ!あにぎ!まげっぱなじなのはいやだ!」

 
 「そうっす!絶対一泡ふかせますぜ!頭。」



 「がはははははは!のぞむところだ!かかってきながはははははは!」




……お父さん、お母さん、息子は今、異世界で楽しく過ごしています。





作者からの一言…コメントありがとうございます。………いやあ、そのアイデアはなかった!……主人公なんか完全に原作のワイアルドとちがってきてるな!………ある意味エンジョイ&エキサイティングしてるね!……この話ここまでかくとはおもわなかった。………がんばるぜ!



[36957] じゅうよんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:57cacd61
Date: 2013/03/13 14:41

 前のあらすじ……主人公は、想像よりも暇な時間をゲームや賭事とかでつぶしてる毎日をすごしているっちゃ!



 「ワン!ワンワンワン」


 「お~よしよし!よくやったなワイド!ご褒美のお肉だぞ~」


 「ワンワンワン!」


 「はは!うれしいか!この!かわいいなあ」


 「頭も物好きだな。………もう一週間か?」


 「ずっとあんな感じだぜ、頭。」


 「あにぎ、だのじぞうだなあ!」


…俺がワイアルドになってベルセルクの世界にきて数年、俺は辺境でパートナーが出来ました。………いやいや、変ないみじゃあないですよ!
 

 一週間前、団員達とバーベキュー大会したんですよ……時間潰しに作った農園で取れた野菜もつかって。……まあ、最初遊び出始めたんだけど、なかなか楽しくなってさ、いいよ、太陽の下で桑をふるって汗をながすの………まあ、やっぱり素人仕事なんで、失敗して苦い思いもしたことあったけど、団員達の訓練にもなったり、タダで食料手に入るし、一石二鳥だったわ。…っても作ってんのは
じゃがいもと人参と玉ねぎだけ何だけどね………苦労して作ったから、うまい野菜ができたよ。………野菜の栄養って大切だからね。
 で、その野菜の試食件団員達への労いの意味を込めてバーベキューしたんですが。…………その時に俺のパートナーの大型犬、「ワイド」がよってきまして、………最初は腹へってそうだったから、バーベキュー少しあげただけだったんですよ。……………そしたら、すっげーなつかれまして、………最初はうざったいと思ってたら、…なんかじゃれてる家に情がうつって飼うことにしました………名前はワイアルドの名前をもじってワイド!…かっこいいだろう!


「おーよしよし!かわいいなあ、ワイド!よ~しよーし!」


「ワンワンワン!」


「ハハハハハハハハハハハハ」




……団員達がひくくらい大事に育ててます。…………だってかわいいし、…ちょっとくらいいいだろ。






作者からの一言……ワイドの話は、原作でワイアルドが被ってた毛皮をみておもいつきました。………最初あれ熊か犬かなやみましたが、結局お話的に犬にしたほうが面白そうなので、犬にしました。



[36957] じゅうごはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:4ba4e059
Date: 2013/03/13 17:47
 前のあらすじ……主人公は今、色々と遊んでた……愛犬ができた。


ふふんふーん、ははんはーん、ラリラリラー………皆さんこんにちは、ワイアルドこと俺です………ただいま俺は、自分の愛馬を川で洗ってます。愛犬のワイドもいっしょです。…………そこら辺で犬掻きして元気で泳いでます……なんか、老犬みたいなのに元気だなあ、………みならいたいぜ!なんちゃって。
 
 「よしよし、きもちいいか、サンダーファイアー号、綺麗になったな。」

 「ヒヒヒーン、ぶるん」
元気よくないた、…………満足したんだろ……嬉しいねえ。
サンダーファイア号は、俺がなんやかんやで戦場にはじめていったときに乗った馬だ……なかなか俺と、文字通り馬が合う馬がなくて、あの時はたいへんだったなあ。………うっかり馬に後ろからちかずいて、おもっいっきりけられ、乗った瞬間振り落とされたり、………むかつきのあまりその馬を馬刺にしてくってやろうとして、羽交い締めにされたり…………そんな風に馬に嫌われてた俺をきっちり乗せてくれたのはこのサンダーファイア号だけだ…………あの時は感動で鳴きそうになったなあ。…………あの時、もう馬刺は食わないと誓ったね。


…………その時聞いたが、このサンダーファイア号、他の馬から嫌われてたらしい…………だから馬が合ったのかな……なんちゃって。
……この馬にサンダーファイア号ってなずけるって団員達にいったら、可哀想な人を見る目で見てきてむかついたから軽く脳天チョップしてしまったっけ。
………いい思い出になったぜ。


「ワンワンワン!ウウ~!」

構ってないのが寂しいのか、俺に泳ぎよってきたワイド………かわいいな。
「おー、嫉妬すんなよ。かわいいなあ。」

「ブルルルル。」

…なんかサンダーファイア号が不機嫌そうにないてきた。…………こいつらなかわるいんだよなあ。


…そろそろ飯の時間だし、かえるか。


「そろそろ帰るか、サンダーファイア号、ワイド。」


「ヒヒヒーン」「ワンワン!」



…………今日もへいわだなあ。…………






作者からの一言……汗水垂らして馬を洗うワイアルド……想像できんな。………このお話は、主人公の日常をかいてみようと思い書いてみました。



[36957] じゅうろっぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6e1defd8
Date: 2013/03/20 14:48
 前のあらすじ……主人公なワイアルドは、ごく楽しく過ごしていました…


 ………今日も暑いなあ…こんにちは、俺だよ、ワイアルドだよ、………………今は
笑うところだよ諸君~。

 私は今、ある壮大な計画をたてています………俺は今まで、将棋、オセロ、野球、サッカー、缶けり(缶はないので木を削った代用品)などの日本のメジャーな遊びを再現したり、農園作って野菜などを育ててみました………これらのプロジェクトが好評なので、…………いよいよ次のプロジェクトを作成してみようとおもいます。…………………それは………………



…日本食の再現である。…………



…いやね、この世界の料理もまずい訳じゃないけど、やっぱり元日本人として物足りないなあとつねずねおもってたんだよね~。

 …外国とかにいくと、旅行した人は母国の旅行が食べたくなるって、あれ本当にあるから。…おれそれに激しく同意するわ。



…………てなわけで、俺は幸いにも時間があるので、日本食を再現してみようとしたんですよ。



………………………結果は惨敗でした。



…最初は日本食といえばあれ、と思った米を何とかしようと思ったんだけど、


…………いや、一応米のような穀物はあったんだけど、現在の日本みたいに食べやすいものじゃなく、
野生っぽい固いものしかなくあきらめました。…………品種改良とかしてみようとおもったけど、かなしいかな、俺の知識は中学でとまってる。


……………むりです。
  

 そんな感じで、色々試してみたけどだめだった。

………納豆は、原料の大豆がなく、手に入る違う種類の豆を発行させてみたら、ただ腐った豆ができ、失敗


豆腐は、大豆がないので納豆のように違う豆でやったら、何回か失敗して、一応
それっぽいものができたが、試しにバーボに食べさせてみたら失神してしまったので、これも断念


………じゃあ味噌汁がのみたいので、味噌を再現しようとおもったけど、これは材料我ない上に形だけ似たのを作れたが、またバーボに食べさせてみたらお腹壊したので断念。…


醤油も、形だけは作れたが、またバーボに食べさせてみたら、喉をかきむしって絶叫したので残念ながらあきらめた。


 ……そんなわけで、俺の日本食再現プロジェクトの結果は、もはや毒と同じ食べられない偽日本食の山と、食料を大量に無駄にする俺に向けられる団員達の冷たい視線と、バーボが俺からもらう食べ物は絶対食べないと誓ったという、成功とはほどとういものだった。…


…がっ、一つだけ再現できた物がある。………


それはー…………

 


コロッケである。


材料はじゃがいもと味つけようの香辛料(前ウィンダムいったときにまとめてかった。)それと手作りのパン粉…………

これだけであるが、日本の本家コロッケに比較的近く作れたうえに、施策のコロッケは団員達に大人気!……
夕飯のおかずのていばんになり、黒犬騎士団の看板料理になりました。……………いやあ、手ずくりのエプロンつけて研究したおかげだねえ。



 ………よかったよかった。……もとはとれたよ。





作者からの一言…日本食を再現しようとした主人公ですが、結局無理でした……コロッケって美味しいですよね。



[36957] じゅうななはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:9351777b
Date: 2013/03/14 14:33
 前のあらすじ……憑依なワイアルド主人公は、ベルセルク一代イベント触までの期間、戦争が沈静化しすっかり静かになった辺境の戦場で娯楽開拓や日本食再現など、……なんか主婦っぽいことを愛犬ワイド、愛馬サンダーファイア号、原作とはもはや別物な魔改造黒犬騎士団などの面々と過ごしているっちょ!




「「「「「「*******ーしい********!***********よろ****ーびに胸を**らけ!*****あーおげー!」」」」

(*念の為歌詞を隠します……あしからず。)
………むさ苦しいマッチョな男達が、肩を組みながら某ラジオ体操の歌を歌ってる。…………こんばんわ、俺です。ワイアルドです………

 只今月一回やってる黒犬騎士団全員参加の大宴会をしています……………黒犬騎士団の飯は基本俺が作ってる。………日本で中学生やってた頃は、料理をよく作ってたし、食材を調理するのは楽しい。…………最近の定番は黒犬騎士団特性コロッケと、ワイアルド畑でつくった野菜のスープなどだが、この月一回の大宴会だけは、俺が腕によりをかけた料理をふるまう。


…ワイアルド畑で取れた新鮮な野菜に、団員達の為に用意しといた肉バイキング、野菜と俺の食材に対する愛でできたシチューや、カボチャの大型パイ、大盛ワイアルド流スパゲティなど、通常の十倍の量を腕に寄りをかけてつくった。…………元々この大宴会、日々きつい訓練を受けさせている団員達達に月一回のお祝いを作る事で毎日に張りをつけてもらおうと作った行事だ。……因みに今回で三回目だ。

………最初この大宴会を秘密で準備し、サプライズ開催したら、……団員達が泣き出してしまってびびった………大勢のマッチョマンたちがいきなりなきだしたんだ。…………ふつーそんな光景見たらびびるだろ。

 「なんでなきだしたんだよ、おまえら。」とその時聞いたら、何でもこんなイベントを人にしてもらうのは初めてで、うれし泣きしてしまったらしい。………………最近忘れかけてたけど、こいつら一応犯罪者だったんだな。…………………人から優しくされる機会はすくなかったろうな。………

 その一件以来、団員達からより一掃尊敬された。………まあ、悪い気はしないけど。……………その時用意した料理、団員達が食べながら「うめえ、うめえよ、」ってなぎながらくってたな。……………………

 
 ……なぜ団員達が某ラジオ体操の歌を歌っているかというと、酒をのみながら、急に団員AとBが下手な歌を歌い出して、………その後なしくず的に黒犬騎士団紅白歌合戦がはじまりまして、…俺も日本の歌のいくつかを歌ったんですよ。………まあ、メジャーな物からマイナーなものまで歌ったんですよ、………どうやらその中で歌ったラジオ体操の歌がツボにはまったらしく。……このとおり、みんなでうたいだした。………なんか、マッチョなむさい男たちがだみ声で歌歌ってるって、かなり珍しい光景だよな。…なんかキもイ。


「まあ、こんなのもいいな。」


俺のそばに寝そべるワイドをなでながら思う。………こういうのもいいか。



……ラジオ体操の歌は、黒犬騎士団の面々にいたく気に入られ、そのまま黒犬騎士団の校歌的なものになった。






作者からの一言………コメントありがとうございます。………この二時創作は、作者が話の大まかな流れを思いついたときに書いていますので、一話一話長さにバラつきがありますが、そこのところもできる限り直していこうとおもいます。……コメントの「ず」と「づ」などの日本語がおかしいと指摘されましたが、これは原作でのバーボというキャラの口調で、誤字ではありませんのであしからず。……それと、コメントで指摘されたので、歌に修正入れました。ご指摘ありがとうございます。



[36957] じゅうはちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:59a4f4e7
Date: 2013/03/15 00:32
 前のあらすじ……触までの二年間、主人公な憑依者ワイアルドは、辺境でのんびり過ごしていました…



馬の足跡がたからかと明るい空に響き渡る……やっぱりサンダーファイア号はやいなぁー。……ども、俺です。


………只今、王様の命令で原作通り鷹の団を追跡している最中です………いきなり急展開とか言わないのはお約束。


……いやあ、ここ二年間、色々しているうちに原作通りになったよ。…………団員達と大宴会した2ヶ月後くらいに、かなり久しぶりに王さまから伝令がきまして、王都によびだされまして。

………鷹の団追跡を王さまに命じられました。……いやあ、王さまこわかったなあ、…原作知識でしってるから驚きはしなかったけど、もはや前見たときとは別人だったね。……あの目はいっちゃってたし。……最初みたときは穏やかなおじさんって感じだったのに、いまじゃ屋根裏の悪霊って感じだった。


……あの王さま、実の娘のシャルロット………だっけ?…にてえだそうとした変態なんだよな。……人は見かけによらないっておもったね。………シャルロットさんとグリフィスの関係に嫉妬してたみたいだけど、原作じゃ確か二人婚約したな。

……変態王さま少しかわいそうだったな。

……………しかし、いま俺たち微妙な状況になってんだよな。……原作じゃ王さまグリフィス暗殺に失敗した暗殺団の生き残りの女暗殺者殺してたし。…グリフィスたち最初はにがすきでいたけど、そんな事いったらころさねかねん。
……使徒の俺は大丈夫だろうけど、団員達がしんぱいだ………やっぱ何年か一緒に同じ釜の飯を食った仲だ。


…見殺しにするのもやだし、このイベントからうまく受け流せたらこの国から団員達連れてとんずらしよう。



………とりあえず原作ではいまグリフィス達はウィンダムの近くにいるはずだと、とりあえずめぼしいなとおもった場所に馬はしらせたら、どうやら見えてきました鷹の団…………すげえな~、これも因果のはてに!てか。…


 ちなみに団員達達は全員つれてこなかった。……原作をしってる俺は、鷹の団がグリフィスの国外逃亡を成功させるため、国境の一本道を行き先に定め、そこに色々罠をはってた。………………たしか、火薬爆発と投石、火炙り、木転がし、そしてボーガンだったっけ?…。
 原作じゃこの罠で沢山死んでたので、俺から離れようとしなかったけど、危ないからむりやり置いてきた愛犬ワイドの世話を留守番させた団員達にまかせ、黒犬騎士団で最強クラスの実力をもつ、

 黒犬六武将(ノリでつけた名前)をつれてきた。メンバーは甲冑ちぎりのバーボ、剛力の団員A、人間猛獣の団員B、突撃大将の団員C、返り討ちの団員D、そして俺こと黒犬騎士団団長ワイアルド…このメンバーできている、…なんか俺だけ地味な二つ名だと思うのは俺の気のせいかな。




…お、そんな事考えながら走ってたら、早速大一の罠、火薬橋が近ズいて来ました………因みに、原作とちがってわざと遅く追撃してるので、時間稼ぎのためにガッツと……ピピンだっけ?…は来なかった。……ふふ、だてにこのイベントのためにシュミレートしてただけじゃないよ。………
 …お!原作通りキャスカが橋の下の爆弾に火をつけた……そろそろスピードあげるか。………



「いいか!サンダーファイア号!そして馬たちよ!この世の全ての神にちかって、ぎりぎり橋を渡れなかったら………」

馬達を振り返り、大声で叫ぶ。


「…馬刺にして、くってやる!!!」


愛馬サンダーファイア号が望むところだと挑戦的な泣き、他の馬が怯えたようになく。


「さあさあ!はしれえー!!足がもげるほどはしらなきゃ!くってやる!!!」

……その時、団員達の乗ってる馬達と、サンダーファイア号の早さは、間違いなく十倍になってたな。

…はしる!はしる!はしる!はやい!…………いけえええええ!

 馬達が思いっきり地面をける。…







…その時、俺達は鳥になった…………石造りの橋一列に飛び越える…………しんじらんねえ、……馬がこんな高くとべるなんて……はじギァァァァァァ!!!


…馬の背中から放り出された俺!!…うわぁぁぁぁぁぁ!世界がまわるヴヴぅぅ!

勢い余ってふりおとされた!!!



「ごべああぁぁ!!」


  バギャャ!!!



…………木におもっきりぶつかった。




「………………」


「……………………………」


「だ、大丈夫ですか、頭。」

「あにぎ、大丈夫が、鼻血ででるぞ……」


気まずい沈黙の中俺のことを心配する団員達………そのきずかいがつらい。

「……君たち。…」


「な、なんだあにぎ、」


「な、何ですか頭。」






「…今のみなかったことにして。」



「……はい…………」




……………そう、それでいいんだよ。……俺は鼻血をだしながら頷くのでした。





作者からの一言…原作突入………黒犬六武将(笑)



[36957] じゅうきゅうはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:1d6a077a
Date: 2013/03/15 09:57

 前のあらすじ……原作突入…黒犬騎士団最強クラスの実力をもつメンバー通称黒犬六武将をつれて、このイベントを乗り切るぜ!!……



 
 こんにちは、俺です、ワイアルドです、全員少しかっこわるい事になった俺ですが、只今そのことはわすれ、グリフィス追跡を続けています……


 顔面がいてえ………ひりひりするぜ……




……最初の罠、爆弾橋を乗り切ったぜ!…たしか、原作じゃ半分くらい死んでたけど、それも大丈夫!まだ死人はでてません………何か、こいつらって、俺の自分でも引くくらいの訓練を一~二年じゃ足りないくらい受けたメンバーで一番の実力者たちだから。………もはや人間やめてる気がする。…いや、実際止めちゃってるよ。


こんないい天気の日に、馬にのったマッチョマン達と一緒にいるなんて状況、日本じゃかんがえもしなかったなあ。………



…そんな事考えてたら、いきなり上から岩が落ちてきました…………第二回めの罠イベント、大岩投石です…………原作でも結構死んだこの罠、並のやつなら死ぬだろう。………ちょっと、さすがに大丈夫かな。


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」



「ひょょょょょょお!!」



「ぬぉりゃゃゃゃゃゃゃゃや!」



「ぐおぉぉぉぉおああ!」




……大丈夫みたいだ。……まあ、九割くらい大丈夫だとおもったけど………こいつら、飛んでくる矢を片手で受け止められるくらい反射神経すごいしな、…うおおおおお!俺の所に落ちて来やがった……


「ぬぉりゃゃゃゃゃゃゃゃや!」

 バガアン!!


…ふう、何とかあたる前に砕いたぜ。いやあ、日本人だったときの体じゃ死んでたねえ。……使徒のチートさに感謝だぜ。


「うおおお!あにぎ、すげえ力だな!」


「頭、すげえぜ!」


「おう!あたりまえじゃ!こんな石ころで俺がころせるか!ぐははははは」


「さすがあにぎ、すげえぜ。」



……そんな風に落ちてくる岩を対処してたら、追ってる鷹の団から化け物を見るような視線をかんじる。………まあ、そんなのいまさらだし、別にいいか。





「おまえら!気いぬくんじゃねえぜ!」



「「「「「イエッサー」」」」」



今の所はいけてるぜ!!



作者からの一言……なんか、最近黒犬騎士団の想像図がベルセルクの某暗殺団にかぶる。………まあ、黒犬六武将は、ターパサ並みの筋肉を持ってるとおもっているけど。



[36957] にじゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:86bcd69a
Date: 2013/03/15 18:52
 前のあらすじ……いよいよ原作入りしたワイアルドな俺!……黒犬騎士団最強メンバー、通称黒犬六武将をつれて、俺は原作王になる。




「ぎぉええええええええええええええええええぉおおおおあああああああああ!!!!!」


……ええと、こんちわ、俺です。ワイアルドです。………太陽の照りつけるいい天気、わたくしは只今、絶賛人間バーベキューされてます。……てへ。…あついぜちきょおぉぉ!


…前回、第二の罠イベント、大岩投石を乗り越え、少し天狗になってた俺は、少し油断しちゃったんですよ。……そしたら、油断した隙に第三の罠イベント、「油を地面に流して火をつけフィーバー」が発動。原作通り只今火に巻かれてま~す。………あちぃぃぃぃぃぃぃ!


……まあ、別に痛くないからいいけど。…この使徒ボディー、かなり痛覚が弱い、この何年か、ワイアルドに憑依してから、戦場などでよくお世話になった。
………しかし、団員達は大丈夫かな。…これ、使徒の俺でも少しつらい。




「……ぐっふふふふ。まるでぞよかげのようだぜ。」



「…ひひひひひひひひひひひひひひひひ。」



「げげげげげげげげげげげげげげげ。」




………まあ、今回も大丈夫だと思ってたよ。…………こいつら、火の輪くぐりとかよくさせてるし。火に対する耐久力は最早人間やめてやがるし。………最初。かなりこいつら、嫌がってたな。………無理やりやらせようとしたら、泣きながらやめてやめて!!ってわめいてたな。………まあ、この火あぶりイベントあるのしってたし。………まあ、まともな奴がさせることじゃないと思ったけど。これもこのイベントのために、こいつらのためだと無理やり火の輪に放り投げました。………いやあ、放り投げたバーボが輪にはまって、危うく人間の丸焼きになるところだったよ。バーボが………いや、マッチョマンの丸焼きが。



……さあて、燃えながらもこんな長く考え事できる使徒ボディーまじ便利だが、そろそろ皮膚が地味に痛くなってきた。……消すか、火。


 両腕を肩にクロスさせ!フルパワーでふる。
………なずけて!………………



「ワイアルドパワフル筋力エルトー火消しぃぃぃぃ!」


 ブアァァァ!!



…火は、見事にきえた。…………自分でも気味悪いくらい見事に消せた。



「フォォォォォ!!すげえぜあにぎ。!!」


「頭!!すげえよ!あんた!」


「頭!!惚れたぜ。!」


…………ちょっとちょっと、最後のはおかしいだろ。流石に気味悪いよ、まあ、気味悪さでは今もアウトだけど。



……………またあり得ないような者を見る目で鷹の団の面々が視線をむけてきてるのをかんじる。………やめろよ、吹っ切れてはいるけど、やっぱり傷つくよ。


…第三の罠イベント、火炙りをコロンブスのアメリカ大陸発見のときのように見事に乗り切ったぜ。



「あにぎ、頭燃えてるぜ。」


「頭、燃えてるぜ。」


「…………え。」


ぎゃゃゃゃゃああああああああ!

作者からの一言………炎の中歩み寄ってくる、または走ってくるマッチョマン達…まるで悪魔のような感じですね。




[36957] にじゅういちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:93b6c8d1
Date: 2013/03/15 20:43

 前のあらすじ……原作に入り、なんかテンション高くなってる俺ことワイアルド。只今大方の罠を乗り越え、鷹の団に近づきつつあります。




 こんちは、俺だよ、ワイアルドだよ。………このネタあきたな。……
只今厄介だと思ってた第三の罠イベント、火炙り道を乗り越えましたが。…………


「許さん!許さんぞぉぉ~」


「か、頭がおこってる。」


「あにぎがおこってる!ごりゃやべえぞ!」


…絶賛頭を焼かれて怒り君の俺です。…………いやあ、あんまり痛み感じないから言われるまできずかんかった俺も俺だけど、…………やばかった。……危うく禿げになるところだったよ。…………もしくはパンチパーマ。………この顔ににいそうだけど。それだからやなんだよ。………ただでさえ怖い猿顔なのに。



「危うくはげになるところだったぞ!このやろー!捕まえてい髪そいでやろうか!この鳥野郎どもが!」


「…こりゃマジでお怒りだぜ。………鷹の連中もかわいそうに。」


「…あにぎがほんぎだ!…こりゃちがでるぜ。」
団員達が怒り心頭の俺を見ながら憐れむように鷹の団をみてる。……なんだよ!俺が悪いみたいじゃないか。

そんな事を考えながら、第四の罠イベント、丸太転がしをいなしてる俺も、結構人間やめてるな。………まあ、俺人間じゃないけど。


「野郎ども!鷹の連中は俺達をなめてるぜ!こんな物で俺達がとめられるか!」


「「「「「俺らは絶対止まんねえ!!」」」」」


「……そうだ!…黒犬騎士団の名にかけて!」


そう!だてにこのイベントに対策してた訳じゃない。…さっさとグリフィスの今の状況をばらして速攻とんずらするつもりだったけどが、………ひとをはげにしようとしたんだ!少し懲らしめてくれるわ!!

…ふっふっふ。追いついたらおぼえやぁぁぁぁぁぁお!


あぶねえ!顔に矢とんできた!………なんか、前にも似たことがあったきがする。…………そんなことより………



「…最終イベント、出迎えの祝砲か。」


大勢の鷹の団の合流組を見ながらおもう。………ここからが本番だ。





作者からの一言………原作で、丸太罠ってあったっけ?………まあ、いいか、…なんかシリアスにかこうとおもったけど、自分がかくとベルセルクとは思えないギャグ風になるな…………



[36957] にじゅうにめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:3cc17d5a
Date: 2013/03/15 22:52

 前のあらすじ……原作での罠イベントを大方乗り切り、いよいよ鷹の団との戦闘に突入しそうな感じです。





 剣と剣が打ち合う独特の音。…馬の足音がひびき、苦痛の声や闘志の雄叫びが響く。………この独特の空気。……かなり久しぶりの戦場です。………なんて、シリアスっぽく決めてみたり。

………俺に矢がいかけられてすぐ、原作のへたれ(名前忘れた)が「全軍とつにゅれ!」っと見事にかみ、そのまま突撃してきました。……原作通りっす。
…この戦場の空気、かなりひさしぶりだな。…チェーダーとの戦争が沈静化してから二年たってかっら、少しなれねえぜ。……

すっかりなれちゃったなあ。…ベルセルクの世界に。

…しかし、すげえな、………鷹の団の連中、俺の魔改造した黒犬騎士団トップクラスの実力を持つ黒犬六武状と互角にたたかってる。……こんなのはじめてだ。…大抵、敵をぼろ布のように圧倒するのに。……やっぱ、数の違いもあるだろうけど、………これが噂の主人公補修ってやつなのか。



「…あんた、ウィンダムの酒場にいたおっさんだろ。」


…俺がそんな哀愁漂う事を考えてたら、いきなり声かけられた。……ガッツに。


「…さあ、ひとちがいじゃないか、坊主。」

とりあえずしら切っとくか。

「…あんたほど印象に残る奴はすくないぜ。おっさん。……まさか、あの酒場で素っ裸で踊ってた愉快なおっさんが、あの有名な黒犬騎士団の団長とはおもわなかったぜ。」

…やっぱりしら切れんか…え!素っ裸で踊ってた?

「ちょいまち!素っ裸で踊ってたってなに。!」

「おぼえてないのか。……あんたと連れの二人が、あん時急にぬいで、脱げばすげーんだぞ!…っていいながらテーブルの上に登って踊りくるってたろ。……そんな奴、人違いしろっなんてのは無理なはなしだろ。……おっさん」


「…まじですか。」


「…嘘ついてどうすんだよ。」


……俺あん時のことあんま覚えてないんだよね。……そういや、そんな事したきがする。……酒場で起きたら裸に近いかっこうしてたし。……まじですか。


「…全くおぼえてない。……」


…なんか、ガッツがかわいそうな人を見る目でみてくる。…………顔から火がでるのをとおりこして、光線がでそうだ。
…って、そんな事はおいていて。


「…おい、坊主、おまえ達にも事情は有るだろうが、おとなしくお縄につく気はないか、…俺も、出来る限り乱暴な真似はしたくねえ。…………王さんにも結構顔聞くから、少しは罪が軽くなるように働きかけよう。…どうだ。」

…話し合いですめばそれでいいし、……頭のことはむかつくけど、一応降伏勧告しておくか。
…まあ、俺が申し開きしても、あの王さまのようすじゃ、望みはうすいだろうけど。

「……断るね。…話して何とかなるならこんな事はしてねえよ。…おっさん。」

…やっぱり断るか。…まあ、断るとおもってたけど。……じゃあ、仕方ないか。
…愛用の棍棒を取り出す。

「…じゃあしかたねえな。……若い奴に手荒な真似はしたくなかったけど。…しかたねえ。…歯あくいしばれよ。」

かたを構えながら言う。

「は、俺をなめんなよ。」
ガッツも、愛用のでかいだんびらをとりだし、かまえる。

…俺達の周りから音がきえた。…………





次の瞬間、俺の棍棒とガッツのだんびらの刃が交わる音がひびく。






作者からの一言…コメントありがとうございます。…確かに、最近の話は一話一話みじかくなってしまっています。…すいません。
………できるだけ文を多くするようにきをつけます。……コメントありがとうございます。…



[36957] にじゅうさんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6157aa17
Date: 2013/03/16 14:01

 前のあらすじ……原作突入し、遂に鷹の団と全面戦争に!……黒犬騎士団最強メンバー黒犬六武将対鷹の団、…主人公の予想より強かった鷹の団に驚きながら、ガッツに自分の忘れていた思い出をきかされ、調子を崩したが、とりあえずガッツと戦う主人公でした。




 ボゴ!バギャ!!グドッ!!バャギャ!!…………ドガガガガガガガ!!!


「…すげえ!こんな戦い戦場でだってみたことねえ!」


「まるで竜巻だ!…はなれろ!まきこまれるぞ!」





…どーも、ワイアルドな日本人、俺です。………只今、原作通りにガッツと打ち合ってます………やっぱし、信じらんねえよ、こいつら。………主人公属性のあるガッツたちなら話はわかっけど、…俺が愛を込めて育てた黒犬六武将達が、かなり押されてる事実に驚きだよ。……バーボはピピン…だっけ?…と打ち合ってるけど……その他の連中もかなり均衡してる。……マジですか。……こんなのはじめてだ、…道の出来事だぜ。……うあ!!…やべえ、いまやばかった。…考え事してる場合じゃないなこりゃ…


…しかし、ガッツって本当人間か?…人間じゃないっていったら信じちゃうくらい強いぞ。…こいつ。
…すげえよ…一撃一撃がいままで戦った奴の中では一番だ。……やっぱ、触を生き延びる奴だしな。……かなり剣の技術もってるし。




……まあ、俺よりは弱いね。…


…ふっふっふ。…俺を原作のワイアルドと一緒にしてもらっちゃ困る……原作みたいに使徒としての力にあぐらをかかず、俺の戦闘スタイルの棍棒術を極め!…
団員達に受けさせたら訓練よりもきつい訓練をしてきた俺は、原作のワイアルドより、十倍は強いと自負しておるわ!!

…今はわざと遅めに動いてるけど。………原作どおり、技術的な事は使わず!
反射神経のみでさばく。……こんな芸当、このイベントシュミレートしてなきゃ出来なかったぜ。…


……俺の原作知識と、使徒のチートボディーで思いついた作戦をする。……俺的には、グリフィスが二度と戦が出来ないということをばらし、即とんずらする気
でいるが、…………そん時、ガッツが飛びかかってきかねん。………しばらく寝てもらうぞ。


…ガッツが体をひねり、俺の顔面にだんびらを切りつけようとする。………ねらい通りだ!!


その瞬間、使徒のチートボディーでだんびらをよけ、隙ができたガッツの顎にまかって…………



「ワイアルド流スーパーアッパー突っ張りぃぃぃ!!」


バギァァ!!



 俺の渾身の一撃を込めた非殺傷技をぶちあてる。(もちろん殺さないように)
……ガッツが馬の上からぶっ飛んでいった……なんか、バーボとの初対面の時をおもいだしたぜ。………みごとな。プロ並みな飛びっぷりだ。



 ボガン!!

…鈍い音を立ててガッツが落下した。


「ガッツ!!」


…ガッツに駆け寄ってったキャスカが、俺に殺気をこめた視線を送ってくる。………すげえ怖い。…まあ。


「作戦どおり。」




作者からの一言……コメントありがとうございます。…このお話は、十割のりでかいていて、ぶっちゃけると何も考えずにかいています。………なんか、先の展開がどうなるか、作者もわかりません。

…それと、コメントでコミックを読み返したらとご指摘されましたが…実は作者らコミックをほとんどもっていません。………まえはもっていたんですが、…知り合いのおっさんに借りパクされまして。…すいません。
…このお話をかいていく上の目標は、完結までかく、とにかく書いたからには書き続けるつもりです。
……将来的には、主人公を原作キャラが見た視点の外伝を書いてみたいとおもいますが、……まだ先のはなしです。……それと、主人公の外見は、原作ワイアルドの毛皮をかぶっていないかんじです。……変わりに犬をもした甲冑をきてます。…



[36957] にじゅうよんぱつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:f53322f6
Date: 2013/03/16 21:34

 前のあらすじ……鷹の団との全面戦争、そのさなか、主人公は一番危惧していた若いガッツを色々あって突っ張りで倒した。





 ……さっきまでの騒ぎが嘘のように静まり返った戦場。……剣の音も、馬の足跡も全くなく、とても静かだ。………なぜだ!何故なんだ!…なぜなんだ!ロミオ………なんてね!




ガッツぶっ飛ばして、敵味方両方フリーズしてます。………まるでコントのように固まってる。…シュールだな。

…てか、さっきからキャスカの視線がいたい。………殺気だだ漏れだ…憎いなガッツ、愛されてんじゃん。

…鷹の団の面々達も俺に注目してる……やっぱりガッツ派手に倒した事がよかったらしいな。…………少し恥ずかしいが、好都合だ。…………やりますか…。


思いっきり息を吸い込み……



「鷹あぁの連中につぐぅぅぅ!!!」
空気が震えるほど大きな声で怒鳴る……周りの奴が余りの音量に耳を塞いでる………でもそんなのかんけえねえ!!


「てめぇぇらのたいしょおぉぉのおぉぉぉ!!グリフィスはぁぁぁ!!二度と戦は出来ねえ体になっているうぅぅぅ!!」

…キャスカがやめろと叫ぶが、でもそんなの関係ねえ!!

「てめえらぁぁはわ!この国をでぇぇて!こいつをぉかつぎあげて一旗あげるつもぉりだったんだろうがぁ!!」

…ひと息して、大きな声で言う。


「あてがはずれぇたなあ!!…てめえらの大将はなあ!…もう!壊れちまったんだよぉぉぉぉぉ!」



…俺が言い切った後、飛びかかってくるとおもったけど、………どうやらフリーズしてるようだ。……キャス力だけは、今にも飛びかかってきそうな目で見ている。………めっちゃこええ。


…さてと。


「黒犬騎士団んんん!!!撤収ぅぅぅ!!」

黒犬六武将を振り返り叫ぶ。


「「「「「イッイエッサー」」」」」

…だてに育てた訳じゃない、俺の撤収命令をきき、全力で鷹の団からにげだした。

「まっまて!」

キャスカ&鷹の面々がなんか言ってるが気にしない、……言い切った奴のかちなんじゃぼげえ!!うきゃきゃきゃきゃ!!


「ちなみに!さっきいったことはうそじゃねえ!!…その女にききなあ!うきゃきゃきゃききゃきゃきゃ!!」

そういった後、全力で馬を走らせる。…このまま帰れたら、俺的には勝ちだ。
…いやあ、今まで色々このイベントの為にしてきたけど、遂にその苦労が報われたよ。……このまま留守番させてる団員達と合流して、さっさとこの国からずらかろう、……まっててな、ワイド。




  バサア!!



「ばさあ?」

…今の音ってなに?…

「あっあにぎ!うえぇ!!」

「頭!!なんかきますぜ!」


 ドッゴオオオオオオオオン!!


「ぬおお!!なんだぁぁぁぁ!!」

馬を走らせていた方向に、いきなりでかい何かが降ってきた。…………あれ?…こんなの原作でやってたような?……………まさかまさかまさかまさか。




「…やはり再びあったな。同胞よ。」




………俺はできれば会いたくなかったよ。…牛やろう。






作者からの一言………ゾッド出現!!どうなるか、主人公。



[36957] にじゅうごはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:e8232010
Date: 2013/03/17 20:22
 前のあらすじ…鷹の団に嫌がらせなグリフィス故障宣言をした主人公は、即とんずら使用としたら、……空から牛が降ってきた………





 「くっくっく。これも因果か、…こんな所で貴様にあうとは…世界は意外と狭いものよ。」



「………そう、へえ、よかったね。」


「…………………………………」

「…………………………………………」


…どーも、ワイアルド事俺です。………ただいま、突然乱入してきたゾッドと話しています。………タイミング悪すぎだろ。…俺が帰ったらこいよ。……この牛やろうか。…


「鷹への追っ手が貴様だとは、………くっくっく。俺がくる必要は名かったかも知れん。…」

…そうだよ!!…俺原作でやってたようなはちゃけたことしてないよ!…原作みたいに鷹の団食い尽くそうとしてないし。


……もう帰ってくれないかな………


「…あ、あの頭、ちょっといいですか。」


「…あにぎ、ちっょと。」


そんな風にゾッドとはなしてたら、なんか話かけられたら。もう、なんだよ。


「…なに?…」

「……あのお、頭、………この、人?…と知り合いですか。…余りにも普通に話していらっしゃるので。」


「…あにぎ、知り合いか。…」


…あ、…しまったあー、遂ゾッドと自然に話して怪しまれてしまったよ。………身体18メートル近くある、でかい二本角をもつ蝙蝠つばさの牛。……そんなのと普通にはなしちゃ、あやしまれちゃうよねえ、…鷹の団の連中も、俺に何ともいえない視線をおくってくる。

………あれ……まてよ。


「おまえら、こいつだれかしらないっけ?」


「し、しりませんよ!こんなの!!」

 
「こんなめだつじりあいはいねえよ!あにぎ。」



…どうやらマジで知らないらしい。…

「…前に、チェーダーとの戦に乱入してきたバカ強いやつがいたろ、おまえら。」


「……へ、へい、そんな野郎がいたことはおぼえてんですが。……それと、どう関係が。」



「……こいつがあの乱入したやつだぞ。……しかもあの有名な不死のゾッドさんだ。……お前らしらなかったっけ?」



 「「「…へ?…」」」


…しらんかったのか?…

「ええええええええええええええええええええええ!!!」

…ちょっと、驚きすぎだし、地味にうるせえよおまえら。



「…あれは必ず貴様の元にもどる。……あれは、そういうものなのだ。」

…俺が団員達とそんな笑える会話をしてるあいだ、ゾッドの牛馬鹿は鷹の団と勝手にはなして、そのままかえろうとしている。……マジで何しに来たんだあいつ。


「…触であおう、変わり者の同胞よ。」



…………いいから、さっさとかえれよ。この牛やろう。



…………そんなわけで、ゾッドは飛び立っていったわけですが。…………………良し!!


「黒犬騎士団!!再度撤収!!」


「「「「「イッイエッサー」」」」」



………にげるか。






作者からの一言……ちきしょう…………この話書いたのは二止めです。……最初のは投稿する前にスマホが止まりきえてしまいました。………ちきしょう!



[36957] にじゅうろくはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:1ed8532c
Date: 2013/03/17 19:55

 前のあらすじ……なぜか乱入してきたゾッドを受け流し。流にのってにげた主人公!…いよいよベルセルク最大イベント!触が迫っていた。






……ぎらぎらといつものように日光を照りつけていた太陽、…そのはずが、その太陽から黒い竜巻のようなものがのび、拾い平原の一部を隠してる………そんな異常な光景を、俺は遠くから見ています。…………


…どうみても触です。はい。……


……いやあ、あの後何とか鷹の団の連中からとんずらしたおれは、鷹の団との戦闘を行った森をでた所にある平原を見渡せる。…丘っぽい所に居ます。……いやね、ベルセルクの世界にきたとき、なんとなく見てみたいとおもったイベントが、触なのよね。……ここから全てが始まるのか。……


…ここから一部始終、俺がとんずらしたあとの鷹の団イベントを見てみたが、
原作どおりグリフィスが馬車を暴走させ、転落。……その後自殺使用としたけど失敗し、そのまま覇王の卵、再生の塔でなくした真紅のベへリットを発見!
 グリフィスにかけよるガッツ(原作と違い顎に包帯してた)…平原に現れる大量の裸族………ベへリット発動による、触発生など、原作での見たかった流れを特等席でみましたよ。………なんか、ポップコーンが欲しくなったね。

…おっ!ゾッドが触の番人してるわ!………まだまだ見てみたいけど………髑髏の騎士がきたらやばいし、………充分原作イベント堪能したし、かえっかな。



「……頭………こりゃあ、何が起こってんですかい………」


「………しっしんじらんねえ!………」


「…あれ、さっきの牛の化けモンじゃないか。…」


「うお!ほんとだ。」


「あにぎ……なにが起きてんだ。……あにぎ、なんかしってんのか。」

………バーボや、そのほかの黒犬六武将も、この異様な光景に唖然としてる。…………この光景がなんだって……


「……触さ。………………」


「…触?」
何のことかわからないバーボが聞き返してくる。…その顔を振り返りみて言う





「………新しい時代の幕開けだ…………これから、全てが始まる。」







作者からの一言………いよいよ黄金時代編完全終了………これからどうなるんだろ。この話………いや、おわらないよ!まだまだ書くよ。

…………因みに、主人公は作中の間、少し可笑しくなってきてます。…………原作を、映画を見るように気楽に行動する。……異常と言うほどではなく、少しおかしいです。



[36957] にじゅうななはつめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:b8494339
Date: 2013/03/18 20:03

 前のあらすじ……原作最大イベント!蝕を高みの見物をした主人公!…………今まで色々あったけど!一応当面の目標はこなしたよ!





……やあ、今日は、俺です…ワイアルドです。……ただ今、団員達とミッドランド王国からとんずらしている最中です。………

あの蝕のあと、俺と黒犬六武将は王さまの所へは戻らず、辺境の本部でまたしていた留守番団員組と合流して、予め纏めていた荷物をもち、ミッドランドから出て行きました。…

……団員達が、「なんででていくか。」ってことを聞いてきたけど、とりあえず、

「…今の王さまは前と違って、いかれちまってる………頭のネジが外れた奴の目をしてたね。……実際、鷹の連中の暗殺に失敗した奴も処刑されたらしいし、…鷹を取り逃がしたなんていったら、やっかいなことになる。」

………って事をいって納得させた。…まあ、あの王さま後二年くらいで死ぬけど、……このあとのミッドランド王国に楽しいイベントなんてゼロに等しい……疫病…災害…飢饉…など、…そんなしけた事がこれからこの国に溢れるようになる……最も、これもゴッド・ハンドの奴らがやったような感じだったけど。

……そんなことは置いといて………俺は今、生きてる…これが重要だ。……本当なら、俺は、…いや、ワイアルドは、本来ならばゾッドに殺され、地獄に落ちたはずだ。…が!…この俺は生きてる……



……一応、俺は運命に(原作というなの)勝ったのだ。……いやあ、原作イベントも堪能したし、すごく楽しかった。……今までの苦労が報われたね。…


……このあとの原作展開は、……確か黒い剣士編だったかな。………これは関わらなきゃ言いと思う。……あとは、ロスト・チルドレン編と、千年王国の鷹編
……そして、ファンタジア編だっけ?……俺の原作知識も、少しうすれてきたなな。……俺がこの世界に馴染んできたからか。…

取りあえず、この先絶対関わらないのは……「断罪の塔」と「ウリタニス」……そして「クシャーン」……この三つはやばい……いくら俺でもかかわり合いにはなりたくない。


………まず「断罪の塔」は、………この世に、蝕の影、模擬蝕がおこり、その場所が断罪の塔とよばれる、聖地アルビオンだ………原作では、ここに魔を引き寄せる烙印を持ったガッツとキャスカが因果により集まり、大量のゲル状の
悪霊の塊が異常発生して、凄まじい数の死者がでる。………ゴッド・ハンドのフェムトあらため、グリフィスがこの世に受肉する最大イベントだ。

………見てみたいけど、流石にやばい、……死ぬ可能性高すぎだし。



………「ウリタニス」……これは、千年王国編でミッドランド王国の王都、
ウィンダムがクシャーン帝国に攻め込まれ、事実上壊滅したあと、一応の王都のような場所になるところだが………ここもやばい……クシャーンの大軍隊に包囲去れたり、クシャーン帝国の妖獣兵に攻め込まれたり……まあ、グリフィスがゾッドをはじめとする世界中の使徒を入れた、新生鷹の団を引き連れて何とかしてくれるけど………俺、他の使徒とは顔あわせたくないし、……グリフィスなんて、あったらやばいよ。…………ここも関わらない。


……最後に「クシャーン帝国」……ここがやばい…この帝国の王は、実は俺と同じ使徒だ。……………ただの使徒じゃない。…なんと、某海賊漫画の異能の用に、体を霧にかえて、自在に巨大化したり、転生した使徒を物によっては一撃で殺しちゃう雷を放ち、…使徒形態が霧の体なため、ガッツのドラゴンころしあらため斬魔剣で眉間の本体部分を攻撃するしかダメージを与えられない。…
………チートすぎだろ。…



………それだけじゃなく、このクシャーン大帝、もといガニシュカは、同じ
使徒をみくだしており、同族の使徒をつかまえて、生きたまま解体し、繋ぎ合わせ、人造のベへリットともいえる物体、「魔子宮」をつくり、使徒ほどじゃないが魔を宿したクシャーン兵、通称鬼兵(ダー力)や、馬鹿でかい虎、通称妖獣兵、………それに二足歩行し、銛をつかう鰐や、棍棒をつかう(俺とかぶる)これも二足歩行する像など、化け物や鬼兵のような使徒擬を量産し、戦争に利用してる………やばい、……下手して捕まったらなにされるかわからん。



………なんか、考えれば考えるほど、この世界に安全な場所ってないじゃん…………まあ、取りあえず今は。



「…生きてることを喜びますか…」



………その後、適当な場所で宴会したんですよ。………俺にあえなくても寂しがってたワイドにモフモフしたりして、………酒をラッパ飲みしたり、………

…次の日起きたら、


「……頭いてえ……ここどこだ。」


二日酔いで痛む頭で、知らない城のなかで団員達と雑魚寝してました。


…なんで?






作者からの一言………書いてると、本当にベルセルクの世界ってやばいとおもった。………二日酔いで起きたら城の中……次回どこか分かるかも知れませんが、………勘のいいひとはどこの城かわかるかも。



[36957] にじゅうはちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:2e6bdda6
Date: 2013/03/18 23:24

 前のあらすじ……原作という名の運命に打ち勝って、死亡イベントを生き残ったワイアルドな主人公!……あとは王さまが怖いので国からとんずらし、少し浮かれて宴会をしたら、なぜか知らない城にいた。………なんで?





 「……か、頭、……頭がいてえ………」


 「おぇぇぇぇぇ。………飲みすぎた。」


 「うわ!吐くならむこうではけよ!きたねえだろ!」


 「…あにぎ……」


「……なんだい。」


「………ここどこだ。」


………………さあね?


………どーもおはよう!…俺だよ、ワイアルドだよ……昨日、見事に原作イベントを乗り切り、長年すんでた辺境の本部を旅立ち、浮かれてどんちゃん騒ぎで
宴会したら、………なぜか知らない城でねてた……………全く見覚えがない………


………マジでここどこ。……


…取りあえず二日酔い気味でダウンしてる(俺が多分一番ひどい)団員達を
ほっといて、この城を調べてみた………


まず、この城自体は丘っぽい所にたってる。……遠くの方にまちがあるな。………あと、所々壁や床がぶっこわれてる………まるで、怪獣が暴れまわった後みたいだ。………嫌なよかんがするぜ。

……それと、この城には俺たち以外にも誰か居たみたいだ……最近まで誰かいた痕跡がある。…食器とか、新鮮な食料とか……それにびっくりするぐらい金があった。………なんか、これだけでやっかいごとの臭いがする……

………この状況自体ミステリーなのだか、…一番謎なことがある。………それは……


………俺達が寝ていた所に、大量の蒲焼きのようなものと、食い散らかされた何かの尻尾のようなものがあった。…………ミステリーですな。


………いやいやいや、状況を整理しよう、………俺達黒犬騎士団は、昨日二日酔いするぐらい飲みまくり、………その後のことは覚えてない……で、起きたら見覚えのない城に至る………しかも、なにやらでかい怪物が暴れまわったような痕跡があり、なおかつ、馬鹿みたいにでかい何かの尻尾のようなものと、…おそらくそれの肉を使って作られた蒲焼き擬の山……それを食い散らかした痕跡がある。………



………どういうことか、やっぱりわかんないや。………




「あにぎ…頭がいてえ、……水くれないか。」
二日酔いでひどい頭痛がするようだ。…バーボが皮性の水筒をくれという。……
…自分でとれといいたいが、…本当につらそうなのでやめとく。



 ガラン!!


おっと!…なんかけっちまった!……ぬ!これはなんだい?




……それは、蛇をかたどった甲冑……おそらく頭の部分だ……だった。

……この悪趣味な甲冑、凄い見覚えがある。……確か、…原作で…………まてよ、…もしこの甲冑が、俺のしってるやつだとしたら、……ここって。…………





「…コカ城かよ。…」




作者からの一言……主人公がいた場所はコカ城です。………因みに、このころは
ガッツはゴトー親方の工房で治療を受け、寝ているころです。



[36957] にじゅうきゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5a6c2e19
Date: 2013/03/18 23:54

 前のあらすじ……起きたら知らない城にいた主人公、…そこにはまるで怪獣が暴れまくったような後と、馬鹿でかい蒲焼き擬に調理された尻尾があるという訳わかんない状況だった。




……悪趣味な甲冑だなあ、これ……手に持った蛇をかたどった甲冑を弄くりながら思う。………

 


…どうやら、またやっかいなことになってるらしい………只でさえ二日酔いで頭痛いのに、さらに頭いたくなってきた。



………この甲冑、原作のベルセルクの第一話でコブラ型の使徒が人間形態の時につけてた奴だ………


…もしそうなら、ここはコカ城って事になる。


…コカ城とは、ヘビ(原作で名前でなかったので、とりあえずヘビとよぶ)が、近くの街(この城から見えるあの街だろう。)から、女や子供、金などを街を襲わないという約束の元にここの領主が出していて、……まあ、そのヘビが配下の盗賊達と首領としてすんでた城だ。


…………なんか、マジで不気味だ……何で俺ここにいるんだろ。



…その後城を探索してたら、信じらんない物を見つけた。



「うそだろ。………まじ最悪だ。」

………食料の貯蔵庫があった………別に貯蔵庫ってのは普通だが、…納めてる食料が問題だ。…



……解体された、人間の肉や頭が保存されてた。…

…原作でもヘビは食人してたけど……こんな風にばらしてたとは………グロいぜ
…戦場とはまた違ったグロさだ。

…よく見ると女や子供がほとんどだ……原作で人質として送り出された奴らだろう。……

…かわいそうに。………



………その後、保存されてた人体はうめといた。…………だって、そのままにしとくの可哀想だし。



……さて、………ここがコカ城なら、ここにはヘビもとい使徒ひとりと盗賊達がいるはずだが、…今現在この城には俺達以外人っ子一人いない………解体されてた物を除いて、死体もなかった……



………めちゃくちゃ怖い……どこの奇妙な物語だよ………有るのはでかい尻尾蒲焼き擬だけだし………とりあえず昨日からの記憶を思い出すため、団員達のいる広場にいった。



…………その後二日酔いで苦しんでる者や、まだ爆睡してる奴らをたたき起こし、急遽、黒犬騎士団記憶思い出し大会をしたが………色々試してみたが、団員達は誰も夕べの事を思い出せなかった。…


……「団員達はね、」…………俺は、結果的に酔いが冷め切ったら思い出せた…




……………どうやら、俺達は最高にぶっ飛んだ夜を過ごしたみたいだ。





作者からの一言……次回は、夕べなにが起きたかを書いてみたいと思います。



[36957] さんじゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:3a9a4876
Date: 2013/03/19 16:35

 前のあらすじ……二日酔いで目覚めたらなんと原作いっぱつめで出てきたコブラ型使徒が住んでたコカ城にいた。……色々変な痕跡がのこるなか、一体何が起きたのか、







………………昨日の晩………


「イエェーイ!かんぱーい!」

「かんぱーい!」

…団員達と乾杯をし、アルコールが高い酒を一気飲みする。………酒はいいねえ、……色々細かい事を忘れられるし。………何より上手い………

………中学のときでは考えられなかったな。……日本にいたころこっそり飲んでみたら、頭に悪魔の飲み物!って浮かぶくらい不味いと感じたが、……今は旨いと感じる。………人間ってかわるもんだな。


………俺人間じゃないけど。…………


「頭、摘みがほしいですね。」
団員Aが摘みがほしいといい、それに同調して他の団員達も摘み的な物がほしいといってきた。


……………何かあったかな…。


「荷物に干肉とかなかったっけ。…」

たしか、作り置きしてた干肉があったはずだ。


「……もう食っちゃいました。…」

……食ったのにまた摘みほしいのか?……この、…こいつら最近は贅沢が過ぎるようになってきたな。


「…生野菜でもかじれば。」


「そんな!馬ややぎじゃないんですから!……そんなんじゃなくて、もっと酒の摘みらしいものがたべたいです!頭!」

……何か力説してくる、……こんな事で凄い真剣な顔で頼まれると、情けなくなってくる。………作ってもいいけど。



「…いくら何でも、ないものを出すことはできないよ、おまえ。」

………そう言ってもぶーたれてる団員達をはうっておいて、用を足しにそこら辺の茂みに歩いていく………



「…ふー……のみすぎたかあ、」


そんなこんなで小便してると、用を足してる場所の、俺から見たら右側に、変な物体をみつけた。………


………でかいキノコだ。


………不気味にでかい真っ白なキノコを見つけた。………大きさはバレーボールぐらいで、………何となくマッシュルームに似てる。…


………そういや、日本で中学生やってたときは、よくキノコシチュー作って食べてたな。…………ここに来てからキノコくってねえや。…


………そういや、あいつらも摘みが欲しいって言ってたな。…





…その後、そのでかキノコを宴会場所にもっていき、一口サイズにきって焚き火であぶり、食べました。…摘みとして。……結構旨かった。



……そん時の俺は、馬鹿だった。……深く考えもせず謎のキノコを食ったなんて……それが猛毒をもつ毒キノコだったら、使徒の俺はともかく、団員達は食あたりで死んでたかもしれない。………



………毒はなかったが、………このキノコはやばいものだった。



「…イッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」


「ケケケケケケケケケケケケケ…」


「おぉまえら、へぇえんな笑い声だすなよぉ………げへへ、」


「かしらぁも、…変なぁ笑い声、だぁしてぇますよ。…いひ!いひひ!」


…………あのキノコをくってからしばらくして、なんかすごい頭がぽわぽわしてきた。………あれーバーボが十人にみえるよれ……えへへへ!


「てめえらあ!…たぁるんめえるぞえ!…」

…おっかしいなぁー口調がへぇんになってる。…よいさまさないとなぁ。

「…一丁はじってみますかぁ。…へへ!…やろうども!しゅっうっぱつだあ!」

「…いくんでえすか。」

…団員達と俺は、全員ぽわぽわしてる。……ういぁす。
   




…………その後俺達は、頭がぽわぽわしてる状態で馬を走らせ、とにかく爆走した記憶がある。………よく落馬しなかったな。……何回か落ちそうになったけど。


………夜、不気味な笑い声をあげながら馬で爆走しているマッチョ達……こええよ、…トラウマものだよ。


………そんな風に爆走してると、遠くの方にこの城、コカ城が見えてきたのを微かに覚えてる。…………そのあと。………



「…おぉぉい、あそこに城がみえるぞぉ、………とめてもらうかあ!よおよども。…」

…まだ呂律がまわらん。………やっぱそこら辺に生えてたキノコ食っちゃだめだね!…いい教訓ができた。


……なんか、あんまりでかくねえ城だなあ。……やっぱ王都のやつみちゃうとなあ。……


「…だぁぁぁれか!いねえかぁぁ!…なかにいれてぇ!あだだかいベッドと酒をよおこせえ!!」

………あのときの俺は、


「…なんだてめえら!」


「なんだじゃねえよぉ!!酒だせやぁ」

バギャ!!


「ぐばゃ!!」

………少しいかれてた。




………その後、無理やりコカ城に押し入った俺達は、城の酒を強奪し、馬鹿騒ぎをした。………なんか、城にいた盗賊達が襲ってきたが、叩きのめして外にほうりだした。………気がする。

………ここらへんは、よく思い出せないが…



…当然、自分の城で馬鹿騒ぎしてる俺達に怒り、使徒のヘビくんが襲ってきたが、……


「…貴様ら、………私の城で何をしている!」

………こんな風に文句言ってきたヘビくんを。

「…うるせえ!ワイアルドパンチ!」


「ぼぎゃ!!」

…殴ってぶっ飛ばしました。…

…まあ、その後コブラっぽい使徒形態になって再度襲ってきたが。…


「…なに!…貴様、同胞か!……なぜこんな事を!」

「……うぃ~、……うるせえ!!文句言わずにさけだせやぁ!」


………俺も使徒形態に変身して、ヘビくんとちょっとした戦いをした。……どう考えても俺が悪いが。

因みにその時団員達は、


「…うぉ~い、………かぁしぃらぁがでかくなってんぞぉり……ゆめかぁ…」


「…おぅいおぅい、…頭はもっとからでけえだろぉ!うっひゃひゃひゃ!」


………完全に毒キノコでいっちゃってたから大丈夫だった。……ふう。


それが城の中が壊れまくってた原因だ。………で、戦いは俺が勝ち、ヘビくんを…


「いただきまぁす。」


「やめでくれぇ!助けてくれ!ぎぁあぁぁ!」

バク!………もぐもぐモグ…



………食べちゃいました。………いやさ、使徒の姿で、酒と毒キノコでいっちゃってたのもあって、のりでぼろぼろになったヘビくんくっちゃいました。
………あじは、………何となく鰻にちかかったりした。


………で、俺の食べ残したヘビくんの残骸、でかいしっぽを味が似てたから、


「俺の故郷の料理をつくってやる!!」


…的な乗りで蒲焼き擬にし、俺の愛犬ワイド含め、全団員に振る舞い、朝までどんちゃん騒ぎ……そのあと電池が切れたように皆寝ちゃって………てっことが昨日あった。………まあ、大雑把だけど。



………………団員達、使徒の肉くっちゃったよ。………オレもだけど。





作者からの一言…原作でのヘビくんを叩きのめし食べた主人公に、さらにその尻尾を調理した蒲焼き擬を腹一杯食べた団員達!!…………今回の話はのり悪かったな。…反省反省。



[36957] さんじゅういちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6e1defd8
Date: 2013/03/20 14:44

 前のあらすじ……頭がぽわぽわしてた主人公は、同胞の使徒をたべ、コカ城で馬鹿騒ぎした。……因みに団員達には、使徒とはばれなかった。






「「「「…ばんざ~い!ばんざ~い!」」」」


「なんのさわぎだ。」


「…聞いてないのか!…コカ城の盗賊達をあの人達が退治したんだ…!」


「なんだって!コカ城の盗賊を!…まじか!」


「まじだよ!…もう奴らに人質を出さなくていいんだ!」


「ばんざ~い!ばんざ~い!」




……どーも、俺だよ。ワイアルドだよ。……ただ今、原作でヘビくんに恐喝されてた街を練りあるいてるよ。………街の人達が、俺達に羨望と感謝の眼差しを向けてくる。………不思議と、コカ城の連中にしたことが良いことだと思える。



……まあ、盗賊相手だし、正義をなしたってことでいいや。


あの城でめざめ、此処がコカ城だと確信した俺は、ヘビくんの悪趣味なコブラ
甲冑を片手に、街の領主に謁見しにいった。……


……結果、凄く喜ばれた。

…原作では一応街の人達をきずかってたし、…人質として女や子供を送るのに辛いおもいでもしてたんだろう。………かなりやつれたおじさんだったし。

……その日の内に、コカ城の盗賊を討伐した俺達の噂は、小さい街だからか、もう周りに広がった。……結果、討伐した俺達を一目見ようと、街の道に人が詰めかけ、ちょっとしたパレード状態だ。…

………いいことしたな、うん。


……領主から、しばらくこの街に滞在して、お持て成しをしたいといってきたが、………街の住民の視線がこそばっかゆい。……団員達も落ち着かないようだし、俺達はコカ城に滞在する事にした。(何度もお願いされたが、落ち着かないし、ロクに休息もとれないと判断して、低調にことわった。)



………俺と団員達は、昨夜に使徒のヘビくんの肉を腹一杯食べた。……その事で、
団員達にちょっとした異変が起こった。…



……こいつら、(団員達)魔を宿してる。


……いや、魔を宿してるっても、ほんのちょびっと、……使徒はおろか、使徒擬にすら届かないくらいちょびっと、魔を宿したようだ。…俺も見過ごしそうになるほど少ないが。……

……今の所、こいつらの外見には異変はない……が、なぜか体調がめちゃくちゃ良いといっていた。………魔を宿した影響だろ。…

……他の所にも多少効果を表してる用だけど、これはまだ検証しないとわからない。

………こいつら、かわいそうに……魔に関わったから、死んだら地獄に直行だよ。
……このことは教えないでおこう。

……ヘビくんの一部をくっただけで一応人間の団員達が使徒擬の擬になった、………じゃあ、殆ど生食いした俺はというと…


………ヘビくんに宿ってた魔、殆ど吸収したらしい。

そのため、今の俺はかなり前より強いと思う。……力が、少なくとも二倍はみなぎる。………まあ、使徒ふたり?…分の魔、宿したからか。…
………俺の使徒形態にも、多少の変化はあるかもしれない……今度、試して見るか
……多分、ヘビくんが俺に食われて死んだのに、ヘビくんの尻尾が消えなかったのは、俺がヘビくんの魔を吸収したからかもしれない。……


……今回の件で、黒犬騎士団の全団員が微量に魔を宿し、(俺の愛犬ワイドを含め)…俺自身も強化した……得したかな、…それとも損したのか、いまいちわからん。



…とりあえず…



「…城かえってねますか。」

……この城、しばらくかりるぜ、ヘビくん。





作者からの一言……団員達使徒擬の擬化……因みに、外見には変化しなく、治癒力と総合的な能力が少しあがる程度です。
……主人公は、ヘビくんの魔を殆ど吸収したので、使徒二人分の魔を持っています…強化されてます。

……コメントでありましたが、パックとガッツ原作とは違うパターンで出会います。……

主人公がコカ城から叩き出した盗賊達野党化、パックのいる旅の一座を襲撃…そこにガッツ登場……色々あって野党たおす。…一座死んじゃってパック、ガッツについて行く……ってかんじです。



[36957] さんじゅうにめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:9351777b
Date: 2013/03/20 23:36

 前のあらすじ……ヘビくんをフィーバーして踊り食いして、ヘビくんが恐喝してた街の領主や住人に慕われ捲った主人公は、しばらくコカ城に住みつく事にした。……






 太陽の明るい日差し、…雲一つない青空、……いい天気だな…
こんにちは、ワイアルドな俺です。…

 俺がコカ城の住民の盗賊達やヘビくんを倒し、ここに住み着いてからもう半年になります。…………



…………余りに住心地が良すぎるので、結構長い間此処に居座ってる…

……もう……ここは最高だよ。……この城、ウィンダムの王城ほどは流石にないけど、それでも広い、………日本にいたころ、自分の部屋がほしいと母ちゃんにねだったものだ。……部屋どころか、アンティークな城を手に入れたよ。…



………しかも、無料でな。……がはははははは!



……このコカ城だけでなく、街に行けば、街を救った英雄として尊敬され、
ピチピチのわかい女の人が、なんともいい気分の視線を送ってくるんだぜ!


………ついにモテ期が俺にもきたのか。………ぐっふっふっふ。


……最高だ………ちょっと前までむさ苦しすぎる男たちと、グロテスクな戦場で戦うでんじゃらすな毎日を過ごしてたのに………
 女の人にもて、まちで買い物をすれば割引どころか、ただ同然の値段で者を売ってくれたり、………都会(王都)では、俺をみた店の奴らがびびり、とってくうんじゃないか。………って視線で見てくるから、最初の頃は地味に泣きそうになった。………



……………もう、ここにすんじゃおうかな。……


………てな馬鹿な考えをしたりして、あっと言う間に半年たった。…………団員達は、それぞれ勝手に訓練してる。……ヘビくん食って魔を宿したからか、あいつらは、体に力が漲りまくり、とにかく体を動かしたいんだそうだ。…


………おまえら……ただでさえ鍛えた俺が言うのも何だけど、マッチョすぎてきもいのに……これ以上鍛えたら最早視覚の暴力だぞ。…


………ヘビくんの肉を食べた俺の愛犬ワイドも、なんかエネルギッシュになって、毎日はしりまくってる。…………どこのドーピングコンソメスープだよ。





………因みに、残ったヘビくんのワイアルド流日本風蒲焼き擬は、はんぶんくらいを馬に食わせてみて、残った半分は捨てた。……


…なぜ馬に食わせたかというと、……俺専用の馬、サンダーファイア号や、その外の黒犬印の馬は、他にないほどの名馬だが、………単純に


………これ食わせたらパワフルに進化するんじゃね?…


………ってノリで、無理やり食わせた。………



…結果、すんごく力強く進化しました。…………


………気色悪いほど体の筋肉が進化し、とうとう馬バージョンのマッチョ騎士団ができてしまった………足の速さも、最早馬と言うよりバイクの域に達してる。……………もはや新種とよべるほどだな。




………そんなこんなして、毎日を過ごしてるうち、俺はあることを忘れてた。



「…あにぎ!だいへんだ!」
いつになく深刻そうな顔で、バーボが俺の部屋に駆け込んできた。


「…どうした。…なにがあった。」

…いつになくシリアスな顔なので、こっちも真剣に聴く………


「……街の方にいってた奴らが、半殺しで逃げ帰ってきた。」

………なんだって?……ばかな!……今の団員に叶うどころか、半殺しにするような奴、個々にはいない筈だけど。…………


………なんか、俺の頭にどうしてもひとりの顔が浮かんでくる。……もしこいつがきてたら、まじ最悪だよ。


「…誰がやったんだ。…街の連中じゃねえだろ。」



「…何でも、とんでもなぐでかい剣を持っだ、全身真っ黒な集眼の男らしいぜあにぎ。…」






……やっぱり、ガッツじゃん。…………






作者からの一言………余りにも居心地がよすぎて長くコカ城に止まってると、原作最強使徒ハンターのガッツがやってきた。



……どうする主人公!(ガッツはパックといっしょです)



[36957] さんじゅうさんめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:3cc17d5a
Date: 2013/03/21 00:26
 前のあらすじ……コカ城にのんびり過ごしてたら、使徒ハンターのガッツがやってきた。………主人公涙目!






 「…久し振りだなぁ、坊主…半年ぶりか、………ちょっとみない間に男前になったじゃないか。」
 
 目の前の完全に黒い剣士化したガッツを見ながらいう。

「…………………………………………………」

何も言わない。……やっぱりそうか。


……ぽかぽかと太陽の照りつけるいい天気……ただいまワイアルドな俺は、使徒ハンターになった完全武装ガッツと向き合ってる。



………どうしてこうなるのよ……ぼくちんなんかした?



 あの後、バーボからガッツとおぼしき人物が街にきたという話をきき、少しフリーズしてしまったが、とりあえず持ち直した。……


………固まってても何も変わらないし。


……その後、城に逃げてきた半殺しの団員三人組に話を聞くと、街の酒屋で訓練で有り余るエネルギーを消費し、そのタイプの疲れに一番聞く酒を飲もうと言う話になり、三人で酒をのんでいたという。……その時、酒場に入ってきた黒ずくめの大男が、いきなりボーガンを撃ってきたらしい。…


………だてに鍛えてないこいつらは、その矢を避け、突然何なのか大男に突っかかったという。………すると、その大男は剣とは思えないくらいの身の丈ほどある剣で切りかかってきたらしい。


………まんまドラゴンころしじゃん……



………団員三人組も、この男が戦闘体制にはいるのを経験で感じ、また、自分達より強いと直感を感じ、逃走をはかったそうだ。……………


 毎日のワイアルド流訓練と、魔を宿した体の力で、なんとか逃げ出せたが、
色々怪我をしてた。………



………まあ、ガッツ相手に逃げ切れて、命があるだけもうけもんだろ。…


……仲間が喧嘩売られたといきり立つ団員達に、城の荷物を纏めておくように言い、団員達に城にいるようきつく命令し、お気に入りの犬の甲冑を着込み、
俺は単身街に向かった。……



………本格的に戦うなら、団員達がいると戦いずらい。



そんなわけで、冒頭に戻る。…




「………おっさん……あんたは化け物並みに強かったが、今ならわかる。……まさか、本物の化け物だったとはな。」

…なんか、急に喋り出した。


「……はは、俺は俺さ………坊主、ここへ喋りに来た訳じゃないだろ。……まどろっこしいことはやめて、素直にきな。」


………そう言った瞬間、無表情だったガッツが一瞬にして固まる……



………直感で感じた。……こいつ、仕掛けてくる。



「…前のようには…いかねぇぇぜぇぇぇ!!」

そんな事を叫びながら、凄まじい勢いで切りかかってきた。………

……こうなったら、破れかぶれだ。


「いくぜ!坊主!」


街の道のど真ん中で、復讐の剣士とひとりの使徒が打ち合う音がなる。





作者からの一言………ガッツが酒場の三人組を襲ったのは、烙印が三人組の魔を感じ取り、それが使徒に関わりのあるものだとわかったからです。

……このときパックは、離れたところから見てます。

(因みに、ガッツは、主人公がグリフィスの事を宣言したとき、主人公の技をくらい気絶していたので、直接聞いていませんが、キャスカ辺りにきいて、そんなことをしたとしっています。)



[36957] さんじゅうよんめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:59a4f4e7
Date: 2013/03/22 09:57
 前のあらすじ……コカ城に住み着いてた主人公は、使徒にたいする復讐鬼と化したガッツと遭遇、そのまま街のど真ん中で戦闘にはいった。





……明るい太陽がてらすいい天気………只今ワイアルド事俺は、団員達を連れてコカ城から主発しました。……………



…………え…………ガッツとはどうなったって。………それは。




~二時間前~


 ドカァン! ゴボォン! ザギッ! ボオ!


 賑やかな街の主道、……最近は活気溢れていたその場所で、方は身の丈を越す馬鹿でかい剣を扱う復讐鬼……方や魔を宿した人外の男……この両氏は、それぞれ普通では見られないハイレベルな戦いをしていた。



……漆黒の復讐鬼は、あたれば一撃で人外の息の根をとめられる、まさに鉄塊の剣をふるい、人外の男の息の根をとめようと攻撃を繰り出す。



……人外の男は、一撃一撃が地面を抉り、自分の命を刈り取ろうとする攻撃を綺麗に避けている。


 

 …………それは正に、一つの劇のような、さながら普通の日常では見れない、ある種の冗談のような光景だった。





…………やっぱこいつ天才だわ……………半年前とは比べものにならないほど強くなってる。


………人外の男は思考する。…



俺の木製の棍棒じゃ、さすがにこんな馬鹿げた剣の一撃は防げねえ……それどころか、下手に防御したら、あっという間にくたばっちまう。………

 一撃一撃がまるで大砲だぜ………まじでこいつ人間かよ?……へたな人外よりよっぽど化けモンじゃん………でも。………




………やっぱりこいつ、剣(ドラゴンころし)……使いこなせてねえな。………



「…坊主、てめえ、そのでけえ剣、使ってから日が浅いな。」


…そう言うと、猛攻撃してきたガッツの動きが止まる。…



「…なぜそう思う。…」

……まあ、原作見たからだけど、それより………


「…なんとなく、直感でだよ。……経験がちがうぜ、経験が。」



ガッツの攻撃は、確かに一撃一撃が、凄まじい……まさに主人公って感じだ……だが、やっぱり前のだんびらよりも、攻撃が遅く、隙が多い……



……半年では、完全に使いこなしては居ないようだ。…



「……使いこなせてねえ武器で戦う奴に負けるほど、俺は柔じゃねえぞ。……出直してきな。」


 年配としてのアドバイスだ。


…………なんか、ガッツが、いつぞやの牛ばかのような視線を向けてくる。……なんで?


「…てめえは、………他の奴とはなんかちがう。……妙に人間臭い。」


………二度目だよ。それ言われるの…


「……仲間内からもよく言われるよ。………さて、俺も暇じゃねえ。」

棍棒を構えながら言う。……なんかにたようなこと会ったような。


「…次で沈める。」

…俺がそう言うと、ガッツがピクリと動き、とても不気味な笑い顔になった。


「……そうかいそうかい、……じゃあ………」



………ガッツが言い終わる前に、俺は技を発動した。



「てい!」



 バギャァ!


「ブベ!」



…ガッツが切りつけてくる前に、棍棒を顔面にぶんなげた。…………


……………ふ……………死にはしない、峰打ちだ。


………はぁ?………卑怯?………ばかめ!かてばいいのだよ!勝てばな!



………その後、俺のワイアルド流砲丸棍棒投げをくらい、失神した(死んでなかった。)ガッツを、持参の縄でぐるぐる巻きにして、放り投げといた。


………いたら、妖精くんがたすけるでしょ。………





…………そんな風に、ガッツに華麗(卑怯)に勝利した俺は、団員達と合流し、とっとととんずらしました。……………街の道とかすごいことになってたけど……ケースバイケースで!………てへ?………………ガッツの顔に、バカ男と書いておいた。…ざまあ!げへへ!




……夕暮れに沈む街とコカ城をみながら、マッチョ馬のスーパーな早さで走りながら言う。




「……さらばコカ城……」






作者からの一言………大抵の漫画のバトルって、敵や味方が喋るとき、大抵は攻撃しないなあとおもう。………時代劇とかもそうだよね?

ガッツは、パックに助けられました。



[36957] さんじゅうごめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6e1defd8
Date: 2013/03/22 15:00

 前のあらすじ……ガッツに華麗に勝利した主人公は、そのまま住み込んでいたコカ城から逃走したのだった。




 
 ……………やあ、ワイアルドです。………………コカ城からガッツを倒してとんずらした俺ですが。…………あれから5ヶ月くらいたちました。………時が過ぎるのは早いもんだね?


………とりあえず、ぼくちんは今、あるいみ有名な場所にいます。………それは、



………ただいま、ゴドー親方の工房に訪れてます。…


……へ?………なんでかって?……それは………前回のガッツとの戦闘で、今までのガタがきたのか、愛用の木製棍棒が見事に砕けまして。………



………気にいってたのに……ちくしょう。



………まあ、最近の俺の強化された使徒ボディーじゃ、ちょっと軽すぎるなあと思ってたし、これを期に、新しい、鉄製の重い棍棒を作る事にしました。


………そんなわけで、思い立ったら善は急げ!……腕のいい鍛冶屋に制作を依頼しようとおもったのよ。………でも。


…………ベルセルクの世界で、腕のいい鍛冶屋といったら、どうしても一人の顔が思い浮かぶ。…



……それが、ガッツのもつドラゴンを殺せるほどの武器、ドラゴンころしを作ったゴドー親方です。


…………現在では、ガッツはゴドー親方の所から旅立ってから、二年間帰らない。………まだ一年も時間がある。……確か、ゴドー親方のとこにはキャスカと
リッケルトがいるけど、リッケルトとは会ってないし。キャスカは幼児退行
と記憶喪失になってるから、俺の存在をしってる奴はいないだろうと思いましてね。………


…………ゴドー親方の居場所を特定するのが大変だったが、頑張って探しました。…………で、見つけたのはいいんだけど、棍棒系の武器は得意ではないと断られかけたが、


「おねげえしまず!おねげえしまず!ゴドー様!つくってくだせえ!」


……と、土下座して頼み、また、ガッツと知り合いだといって(まあそうだよね?)なんとか作ってくれることになりました。


………ついでに、新しい犬を模した甲冑を作って貰うことになりました。
……コレも、最近ガタがきててね、よく留め金が外れるんですよ。


……どんな棍棒がいいと聞かれたので、とりあえず


「ドラゴンを叩き殺せる程の物を」


と、茶目っ気で言ったら、なんか変な目で見られた。…まずったかな。(材料とかは、別口から上質の鉄を大量に集めてきました。)


………棍棒の作成を頼んだのは4ヶ月前、………その間は、ゴドー親方に頼み込み、工房の近くに野営してます。………


 そうそう、その間エリカやリッケルトと親しくなり、エリカからはおさるさんと呼ばれて親しまれてます。


………リッケルトとは、よくお茶を飲む仲になった。………結構わんぱくだったぜ。……この時期から鷹の団の墓を作ってた。………よく剣をつくってたぜ。…リッケルト。



………なんか………



 「暇だなあ…」





作者からの一言……なんとなく主人公にドラゴンころしに対抗できる武器を与えたくて、ならゴドー親方しかないと思いまして。………

…因みに、ゴドー親方やリッケルト達には、きのいいおじさんとして親しまれてます。……



[36957] さんじゅうろくめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:8b581362
Date: 2013/03/23 21:19
 前のあらすじ……主人公は、ガッツのボケとの戦いで砕けた棍棒の代わりに、新しい棍棒の制作をゴドー親方を探しだし。制作を頼んだ。






 様々な鉄を加工する専門的な道具が置かれた工房、その場所に、それは在った。
 ……それを一言で現すなら、ただ一つの言葉が最も逢うだろう。

 鉄塊……正にそうとしか言えない、巨大な棍棒がその場に鎮座していた。




どーも、ワイアルドな俺です。皆様お元気ですか。……ただ今、ゴドー親方に制作を頼んでいた棍棒の完成品をみていますが…凄いでかいです。…


…大きさはガッツのドラゴンころし程じゃないけど、どうみても重さと、武器としての密度がドラゴンころしより凄い……びっくりだよ。



……見てるだけで汗が吹き出してくるほど凄い気を放ってる。


「…ゴドーさん、…すげえです。…予想以上ですよ。」

 隣にいるゴドー親方に言う。


「…なに、おまえさんの持ってきた鉄が上質だったからさ……なかなかお目にかかれない程の鉄だったぞ。…一体どこで手に入れたんだ。」


…………あの鉄?………何年か前にチェーダーと戦してたときに合った、やたら背の低い髭ずらのおっさんから大量に押し付けられたものだ。………この話も、機会があったら話そう。



「ある変なおっさんと酒を飲んでな、…そん時記念に貰ったんだ。」

ワシより酒に強い奴に会うのは初めてだ!…てっいわれて渡されたけど、正直
おく場所に困ってて、かなり厄介な物押しつけられたと思ってたけど、かなり良い質の鉄だったらしい。


……捨てなくてよかった。…


「…まあ、どこで手に入れた鉄でも、これだけのいい武器になったんだ。……俺が今までの人生で作った武器でも。かなり納得するもんだぜ……かなりの力作だ………けどな。」


「何ですか、ゴドーさん。」


「……こいつを、おまえさん持ち上げられるのか?」



……………あ…………………



取りあえず、立て掛けてあるどでかい棍棒を持ってみる。
…改めてみると、信じられないくらい分厚いな。……ある意味ドラゴンころしよりも鉄塊らしいよ。


棍棒の柄の部分をもって、持ち上げてみる。


「どっこいしょういち。」


……少し古いギャグを言いながら力んだら、簡単にもてた……やっぱり重めだけどね。


「…うそだろ……」


ゴドー親方が、俺が余りに簡単に持てたので、口を開けて呆然としている。……シュールだなあ。……ゴドー親方、かなり締まりがない顔になってる。


「…も、問題ないみたいだな。」


呆然としてた親方が正気に戻った。……年なのかなあ、……そういあ、この人、後一年後くらいに寿命でぽっくり逝ってしまうんだよな。…


…じゃあ、俺がガッツ以外の最後の客なのかな。


「ゴドーさん、甲冑の方は出来てますか。」
…棍棒を肩に担ぎながら言う。


「あ、ああ、出来てるぜ。」


……その後持ってきてもらった甲冑は、前の犬を模した甲冑よりもかっこよかった。……まず、色が真っ黒だ。……なんか、犬も、犬というより狼っぽくみえる…
…前より防御力も有りそうだ。


「…こいつもおまえさんの持ってきた鉄の余りを使ってある。…注文通り犬を模しといた…気に入ったか。」

…俺の顔を見ながらニヤリと笑うゴドー親方、気に入ったかって…勿論…


「ああ、気に入りまくるよ…いい仕事したね、ゴドーさん。」

…俺の言葉にまたにやりと笑い、満足そうに頷くゴドー親方、…仕事人って感じがしますわ。…

…尊敬するぜ。



………その後、甲冑と、俺の新しい棍棒の「ドラゴン砕き」(もったときフッと思いついた。)の料金を支払い(結構安かった)ついでに団員達の装備も買わせて頂いた。………ゴドー親方の武器は、安くては質も高く、団員達も喜んでいた。



………もうすぐ日が沈む……日本じゃ見れない光景の、地平線に沈む夕暮れの太陽。……何本もの剣が刺さっている所に今います。


……リッケルトがつくった、鷹の団の墓だ。……


……鷹の団は、一応俺の同族の使徒達に踊り食いされた……それを蝕に参加してないとはいえ、高みの見物してた俺が言うのは何だと思うけど、……鷹の団の面々が安らかに眠るように祈っとこう。…


………まあ、烙印刻まれたから地獄にいるだろうけど。


「…おじさん…」


うわ!…びっくりした……黙祷に集中しててきずかなかった…
…どうしたんだろ、リッケルト。


「なんだい、坊主…」

…なんか、俺をじっくりと見つめてくるリッケルト…なんか顔についてるかな。…


「…これがお墓って、どうして分かったの。…」

……原作みたからだけど、それよりも…


「……俺も戦でこうしたから。…」

…いくら鍛えまくったとしても、戦をしてる以上、死人が出ない訳じゃない。
…これまでに、何人か団員達にも死人がでた。………その時は、これと同じ様に弔ったものだ。………最近は全くなくなったけど、死人。


「……このお墓、遺体が無いんだ。……俺の大切な仲間のお墓何だけど。…」

……やっぱり、鷹の団の事引きずってやがる。……しかたない、年配として慰めてやりますか。…


…………その後、色々リッケルトと話した、………仲間たちの話だといって、鷹の団とは一言も言わなかったけど。…


……………その仲間たちを追撃したの俺なんだけどね。…



………リッケルトが話し終えたときは、日はすっかり沈んでいた。………話疲れた野から俺にもたれて寝てしまってる。………まだまだ餓鬼だな……




………その後、リッケルトを起こさないように抱っこしてゴドー親方のとこに届けといた。……その後は直ぐに団員達と主発した。……

………ためてた食料とかも、もうほとんどない、………どっかでちょうたつしないおなあ……まあ、食料とかも結構持った方だと思う。…


「…あにぎ……」

損なことを考えながら走ってると、隣に並んで走ってるバーボが聞いてきた。…
馬に乗りながら喋るとしたかむぞ、…


「…なに?」


「…とりあえず、どこむがうんでず。」


………そーだなあ………取りあえず…




「風の向くまま気の向くままかな。」








作者からの一言……今回は…うーん……て感じでした。…コメントありがとうございます。…たしかに、三点つかいすぎですね。…気をつけます、……自分、文章力が弱くて、………文才がほしい。


………外伝かきたいなあ。………


※因みに、自分はドラゴンころしの重さは150キロくらいとおもってますが、
ドラゴン砕きは、だいたい300キロ位だと思います。………それを主人公は片手でふれるくらい力強いです。………人間やめてますね。





[36957] さんじゅうななめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6df208a9
Date: 2013/03/24 16:26

 前のあらすじ……ゴドー親方に作ってもらった新しい棍棒、その名をドラゴン砕き……新しい犬鎧も作ってもらった主人公は、団員達の食料や物資をどうするか悩んでいた。





「おらぁ!こんだけかよ!他にはねえのか!」

目の前に正座させた禿げの大男に怒鳴りつけ聞く


「ひぃ!…こっこれだけです!…本当です。」


…俺を怯えたように見上げてくる禿げ、…うざいからビンタした。


 バチャ!


「プギ!」


ビンタで吹っ飛んで気絶して男を見下ろしながら思う。……最近、こんなの多いんだよなぁ。


「バーボ、他に物資はなかったか?」

ここの物資を集めさせてるバーボに聞く。


「…どこもごんながんじだ。…たっだこれっぼっちだ。」


そう言って指を指してる物資は、団員達を賄うほどの量はない。


「……チ……やっぱこいつらもしけてんなぁ。」


さっきビンタで気絶した盗賊団の首領をみながら言う。




 どーも、俺です。ワイアルドです。……ゴドー親方のとこからドラゴン砕きをもって主発してか半年たちました。月日がたつのは早いねえ。


…なんで俺達が盗賊団から物を揺すってるかというと、まあ、これには深い理由がある。


…現在のミッドランド付近は、疫病や飢饉、災害など、原作と同じ様にしけまくったイベントが溢れている。…今の時期は、立ち寄った村が疫病で全滅しているなど、日本じゃまず見れない状況がいまや極普通にある。……


 実際、この半年間はそれがひどくなってる。


 黒犬騎士団は、俺とバーボ、黒犬六武将をふくめて50人くらいの大所帯だ。
…これでも普通の騎士団や傭兵団と比べれば、かなり少ない。…が、それでも結構人数がある。……俺が何を言いたいのかというと。



……こいつらの飯集めんの、かなり大変。…



 さっき言った災害、疫病、飢饉などで、最近の世の中、前よりも治安が悪くなってる。……安定した大型都市のウィンダムとかでも、かなりの深刻な状態らしい。……詰まるところ、


「金さえあれば何でも手にはいる。」


…という法則はなくなってきたのだ。……そんなわけで、家の黒犬騎士団もこのしけた状況の影響を受けてる。………この状況事態、ゴッド・ハンドの奴らがし向けてるらしいけど、……ムカつくぜ。


 話はそれたが、このしけた世の中で、貴族や王族などの上流階級の人間以外で、食料などの物資を蓄えてる奴らは何でしょう。………それは……


 …盗賊団です。


 略奪などで貧しいところや豊かな所などお構いなしに奪う盗賊団は、かなり物資もってんじゃね?………というアイディアが俺のワイアルド脳にひらめいて、この物資不足の解決案を思いついた。


 大きい盗賊団から奪えば良いじゃん。


盗賊ってのは、5~10人くらいのや、傭兵団並みの数をもつ大所帯などの奴まで様々だ。………こいつらも人様から奪ってんだから、俺達がこいつらから奪っても悪くない。………それどころか、正義をなしてんじゃないか。…普通の一般人から略奪するより増しだ。……犯罪者相手だし、罪悪感もない。

…悪に人権はない。…


 そんな感じで、俺達黒犬騎士団は、結構名が知られてる盗賊団を片っ端から襲った。
 団員達も、魔を宿した影響か、前よりもあらっぽくなってる。暴れたくてはうずうずしてたし。団員達のエネルギー発散と、物資の確保、そして悪人も裁ける、などの一石二鳥ならぬ一石三鳥だよ。

……そんなことを半年間遣ってたら、盗賊狩りとしてなんかこの辺りで有名になった。……あまり嬉しくない。


 …まあ、盗賊襲っても物資不足気味なんだけどな。…



 そんなわけで毎日過ごしてんですが……いよいよグリフィス受肉まで半年です。…ベルセルクのイベントでは、結構重要な所だ。物語的にもそうだし、ガッツ達主人公一行のイベントでもある。


 グリフィスの受肉、これは、これからベルセルクの世界におこる出来事の始まりだ。……この所、巷では光の鷹の夢の噂が絶えない。…本格的に事が動こうとしてる。…クシャーンとの戦も、かなり色々あるらしい。…やだねぇーくらい事ばかりで。


 
 断罪の塔でのグリフィスイベント…俺は、このイベントへの対応をどうするか悩んだ。

…関わらないで、どっか関係ないところにいけば、それで良いんだろうけど。
正直、見てみたいと思ってる。…生の模擬蝕なんてめったにみれない。…ベルセルクにトリップしたなら、トリッパーとして関われば?…という心の声がする。…でも、模擬蝕はやばい、
…ゲル状の悪霊の大群とか、クシャーンの大軍の進行とか、パーキラカとか。

………確か、断罪の塔には使徒が一人いたな。…ベへリットを擬人化したような姿で、完璧な世界の孵化を望んだいかれぽんちの……こいつさえいなきゃ、グリフィス受肉しないのに、………ん?…待てよ?



…もし、グリフィスが受肉する前にこの使徒殺したら、…模擬蝕なくなんじゃね。
 

 なんて思った事もあるけど、勿論こんな事はしない。そんな事したら俺様の
原作知識、全く使えなくなるし。……第一、グリフィスが現れなかったら、法王庁連合軍…だったっけ?…がクシャーンに壊滅させられるし、クシャーン帝国と今のミッドランド王国、どちらが良いと言われたら、今の方がいい。



……まあ、取りあえず……


 「その時になったら考えますか。」

…バーボが、突然独り言をつぶやく俺を「またか…」って目で見るので、軽く凸ピンしてやった。





作者からの一言……模擬蝕まであと半月、どうする主人公

…コメントありがとうございます。……ドラゴンころしって、200キロ越えてんだ。……とりあえず、ドラゴン砕きは、ころしの二倍の重さということで。



[36957] さんじゅうはちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:b8494339
Date: 2013/03/25 13:00

 前のあらすじ……最強の棍棒ドラゴン砕きを手に入れた主人公は、黒犬騎士団たちとともに、あっちにフラフラこっちにフラフラするのでした。







 強烈な太陽が照りつける。…眼前にそびえるのは、巨大な塔…神を崇めるために作られたその塔の名は、罰する塔、断罪の塔。

 
 その巨大な塔を近隣の山頂から見る、ひとりの人外の男と、魔を宿す人外のまがい物たち、彼らは、何を思ってそれを見るのか、また、彼らの存在は何なのか、どんな影響を与えるか、



……それは、神にしかわからない。





 ウース、俺です、ワイアルドな日本人です。ただ今、グリフィス受肉イベントの起こる場所、断罪の塔付近の山にいます。…この世界に来て、あんな感じのでかい塔を見るのは初めてだ。


…塔の周りに蔓延る難民達のテント、更には断罪の塔で拷問されて死んだ邪教徒と疑われた人達の死体…車輪に生きたまま張り付けられた人間……このあたりは、この世界の闇を具現化したような有り様になっていた。


 …胸くそ悪いぜ……



 グリフィス受肉イベントまであと20日を切りました。…なぜ俺ちんがこんな死亡フラグ溢れ出しまくる場所にわざわざ来てるのかというと、



 偶然半分ってところかな。



 ゴドー親方の所から出陣した俺達は、付近の盗賊団を狩りまくりながら生活してました。…生きる為さ、どーせ盗賊なんだから、弱い奴から脅し取る奴らとはましだろ?



 ……そんなわけで、その日の気分で馬を走らせたら、なぜかこのあたりに変な、何となく引かれる物を感じ、やってきてみたら断罪の塔だったわけです。


 …我ながら、何でここに惹かれたかった自分の勝機を疑う。……現在断罪の塔には、悪霊や髑髏の騎士など、やばいものがウジャウジャ集まるフラグがたってる。やばすぎる所だ。


 まあ、ちょっと来てみたいと思ってたけども。


 なぜ俺達(団員達含む。)がこの死亡フラグの塊のような場所にひかれたのか、それは、おそらくこの場所に存在する烙印のせいだろ。


 現在断罪の塔には、我らがベルセルクのヒロイン、キャスカちゃんが(幼児退行前のがキャスカ、今のはキャスカちゃんとよぶ事にした。特に理由はない)何とかって言う女の人に拾われて、連れてこられてる。…あと、これもカウントするかは微妙だが、この地にいる、ベへリット型使徒、完璧な世界の卵にも、たしか烙印があった。…これが普通の烙印かはわからんが。


 そんなわけで、これからくるガッツの坊主を計算に入れると、ここには烙印が三人?…くるわけだ。


 烙印は、一つでもびっくりするぐらいの魔を引き寄せる。…ガッツの元にも、魔や悪霊のバーゲンセールですか!…手ほど魔がよってくる。烙印を持つ物は、魔に関わる物にとっては、うまそうな匂いを放つご馳走のような物だ。



……ただでさえそんな物が一つあるだけでわんさかよってくんのに、それが三つ集まるとどうなるか?



 それが、原作でのゲル状の悪霊の大群、悪霊に取り付かれた人間暴徒の
大量発生だ。…コミック呼んでて、よくガッツ生き残れたなぁ、…てっよく思ってたよ。俺。


 まあ、長話になっちまったが、詰まるところ魔を微妙に宿した団員達や、通常より多くの魔を宿した使徒である俺は、なぜか活性化した烙印に引き寄せられてきたんですよ。



……まじどおしよ…


 とりあえず、グリフィス受肉イベントには関わらないで傍観する、これ絶対
………まあ、それをふまえて………



 「来ちゃったんなら死なない程度に(原作イベント)楽しみますか。」


 

「頭、最近独り言おおいな……だいじょうぶか?」


「疲れてんだよ。…最近大変だったからな。」


「あにぎはいつもあんながんじだ。…ぎにじないでやろう。」



 ……俺をかわいそうな目で見てくる団員達、ムカついたから凸ピンしてやった、……ざまあ!げげげ!






 作者からの一言……烙印に引き寄せられ、関わらないと決めていた断罪の塔に来ちゃった主人公、…作者的には、これから原作キャラにできるだけ絡ませたいなあ…という心境です…最近シリアスっぽくかきたいと思う。



[36957] さんじゅうきゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:33b50d9f
Date: 2013/03/27 11:57
 前のあらすじ……烙印に引き寄せられ、断罪の塔に来てしまった主人公一行、
がんばれ主人公!負けるな主人公!……とりあえず原作イベントを楽しむそうです。






 「ひょっと!」


 パチャッ


 「お~!六回飛んだ…」


 どーも日本人なワイアルドです。…俺はただ今、断罪の塔付近の川で水切りをしてます。……仕方ないじゃん、暇なんだもの。


 団員達は、適当に子遣いを上げさせて、そこら辺をぶらぶらさせてる。…今頃、難民キャンプで女遊びでもしてるだろ。…まあ、今までゴタゴタしてたから、少しガス抜きさせてる。時には遊ばせないとあいつら捻るからな。


 …あ、しくったな。いまのは惜しかった。



 いい歳した親父が、(この体が何歳かしらんけど、)石ころ川に投げ込んで遊んでんなんて、少し恥ずかしい。…まあ、ハートは若いけどね?


 一応断罪の塔に来ちゃって、じゃあ原作イベントたのしまね?…って決めたけど、考えてほしい。グリフィス受肉イベントまでもう少し…くらい?…しかないけど、元々ここはただの難民達が集まるしけた寺院だ。…断罪なんて物騒な名前付けられて、日夜拷問してる暗い場所だけど、一応聖地なのだ。

 日本で育った俺としては、宗教での対立と言うのは、いまいち今でもわかんない物だ。…宗教って暗い部分が多いからな。ここも、塔の裏にいくと死体がごろごろしてる。…せめて埋めてやれよ。…ていう感じだ。


 詰まるところ、ここには娯楽がない。…俺のグルメも、この飢饉の時代にはできないし、できる娯楽と言えば女遊びだけ………


 ………ふ…………俺にそんな度胸はない。南無三


 将棋やその他諸々の遊びも飽きまくり、もうこの川での水切りしかやることない。因みに水切りは、石ころを水面に投げてバウンドさせる遊びだ。…まあ、マイナーな遊びだけど、この使徒ボディーの超馬鹿力じゃバウンドするどころか、
水面が爆発してしまう。…なかなか力の加減が難しい。一応訓練になる。



 「…なにしてるんですか?」


 「うおゎ!」


 「きゃあ!」


びっくりしたあ!水切りに夢中になってて人がきたのきずかなかったよ!…
……勘が鈍ってんなぁ。…とりあえず誰だ。


 見てみると、俺に話しかけてきたのは気弱そうな女と、顔に包帯をまいた(なぜか胸を押さえて睨んでくる。)何となく見覚えのある女の二人だった。……俺に話しかけてきたのは気弱なほうの女の人らしい。


「…なに?」

さっき驚いたお返しにぶっきらぼうに聞く。


「…あの、なにやってんのかと思いまして。…すいません。」

……別に謝んなくてもなぁ…なんかこっちが悪いみたいで不快だ。…何やってるって言われてもなあ、水切りだし、…どう説明しよう。


「……いや、あのね…こう…石を川に投げてね。遊んでたんだよ、おじさん」

…ここ水切りってメジャーじゃ無いんだよな。考えてみたら、川に石ころ投げて喜んだり悔しがったりしてるマッチョな大男って、かなりあやしくね。…


「………いや、石を投げてなにするんですか。」

気弱女、通常弱子が聞いてくる。……しらねえよ!何となくやってんだから!俺だって暇だからやってることなんだよ!


「…まあ、石を……こうね、バウンドさせて……跳ねさせてね。どれ位行くか競うんだよ。」


………弱子が変人を見る目でみてくる…ムカつくな、お前が教えろっつったから教えてやったのに、


 なんか惨めだ。


「…嬢ちゃんもやってみたら。」


「…え?」


……なんか恥ずかしいから、取りあえず無理やりやらした。


「…こ、こうですか?」


「ちがう!…もっとこう、自然に投げるんだ!…無駄に力を込めるな!」


「…こ、こうですか!」


「ちがう!なんか違う!」


「なんか違うってなんですか!」


「聞くんじゃない!感じるんだ!」


「…わかりませんよ…」




………つい暑くなってしまい、夕が暮れそうになるまで遊んでしまった。…まあ良い暇つぶしになった。


「……疲れた。…」

弱子が弱音を吐いた。………ギャグじゃないよ。ここは笑うところじゃない。


「…嬢ちゃん、頑張ったな、……あんた、名前は?」


…弱子にしては根性があった。…おめでとう。君は中子にランクアップだ。


「……あたしはニーナよ。こっちはエレーン。」

そこら辺にいた包帯した女はエレーンと言うらしい。…なんか俺のいる場所からかなり遠くに離れている、しかもまだ睨んでくる。………なんかエレーンって聞いたことあるきがする。…変だな?


「…おじさんはワイアルドだ。…おじさんの遊びに突き合わせて悪かったな。」

…恥ずかしいくらいフィーバーしてしまった。少し中…ニーナに悪いことしたな


「…まあ、結構楽しかったです。」

晴れやかな顔で楽しかった宣言した…はは、良かった。





 そのあとは適当に話してニーナ&エレーンとはわかれた。…因みにエレーンは最後まで俺に近づこうとせず、胸を押さえ続けながら睨みまくっていた。…なんでもエレーンは、厄介な病気にかかって頭がやられて顔が腐っちゃったらしい。

…気の毒にな。……しかし、なんかエレーンとはどっかであった事あるような。
…気のせいかな?…ずっと近寄ってもこないし…まあ、とりあえず。



 「今日もへいわでした~と。」


鼻歌歌いながら帰りました。………今日は楽しかったなぁ







作者からの一言……主人公、きずかない間に原作キャラに絡みました。…エレーンがキャスカちゃんとは気づいていません。…さすがに原作知識少し薄れてきてます。…なんか、作者にもどうなるかわかんなくなってきた。


*烙印は反応してました。キャスカちゃんは主人公の半径500メートル離れながら睨みまくっていました。



[36957] よんじゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6df208a9
Date: 2013/03/27 22:00
 
 前のあらすじ……断罪の塔アルビオンにきた主人公は、弱子ならぬニーナとキャスカちゃんことエレーンと川で出会った。……色々あって水切りして遊んだ。





 「頭、ちょっと相談が。」

 
 「なに?」

 
 「…難民の連中の話だと、この辺りで邪教徒が僧侶を殺してるらしいですよ。……そのせいでこのあたりが物騒になってやす。……何でも邪教徒だと密告されれば、あの塔につれてかれて拷問を受けさせられるらしいです。」


「…そうらしいね。」


「…はい…とりあえず邪教徒だと密告されたらかないませんから、くれぐれも目立たないように大人しくしてくださいよ。頭。」


「だいじょぶだいじょぶ!そこら辺の石ころより目立たないようにしてるよ。」



「……たのみますよ。」


「はいはい…」





 ………てな会話をしたのが昨日です。……なんか、原作でもあったけど、このあたりには邪教徒のサバトがあった…て言うか開催されてたな。…邪教徒の女の人と野郎どもが裸でいちゃいちゃハーレムしまくる少し羨ましいイベントだ。


 まあ、原作だと聖鉄鎖騎士団の乱入と、悪霊に取り付かれて暴れ出す邪教徒に、使徒擬きに変化したヤギ人間などの事で壊滅したはずだ。


 ………ハーレムリア充など死ね。


 ……まあ、そんなこんな考えてたんだけど、ふと思いついたことがある。…邪教徒のサバトが行われる場所ってどこだろう。?……未来のガッツ一行のファルネーゼちゃんと狐顔のセルピコと……名前忘れたけど髭の騎士…この三人がそろうし、ちょっと見てみたい。…どーせ暇だし。



 そんな訳で、邪教徒のサバト探しをしてみました。(勿論団員達には内緒でね…てへ!)

 そこら辺の岩場を練り歩き、何となくそれっぽい物を探してたんですが……その途中原作の聖鉄鎖騎士団を見かけました。……


 もしかして、グリフィスイベントはいってんちゃう?


 そんなわけで偶然岩場のゴツゴツした谷がある場所にまでつきました。…どうやら、あの原作での密告された邪教徒のサバトに向かってたらしい。

 …俺、このあたりの原作知識薄れてきてるから、正確な日数がずれてるけど、どうやらマジであと何日もないらしい。……どうしよう。


 とりあえず聖鉄鎖騎士団はほっといて、この辺りの岩場っぽいところを適当に
歩いた。…いやいや、別にこの原作イベントあまり楽しみないし、何となく聖鉄鎖騎士団に目えつけられたら面倒だし。


 あいつら模擬蝕でほぼ壊滅するけど。


 そんなこんなで歩いてたら、変な洞穴を発見……なんか俺でもはいれそうな程の大きさだ。先の方が見えない。………何となく俺は、この洞穴に入ってみたいと思った。


 …使徒のチートボディーだからか、なんか洞穴から何かの音が微かに聞こえたから、好奇心をくすぐられたのもあるけど。


 そんなこんなで偶然見つけた狭い洞穴を少し進むと、なんかでけえ洞穴…て言うか洞窟にでた。…かなり上の方に。



 …ちょっと急で怖い。


 洞窟では、裸の男や女達の一部が、尋常じゃない雰囲気を漂わせてる…なんか同じ裸の奴に噛みついて食ってるし。


 …ここ原作の邪教徒サバトじゃん……ラッキー…かな?


 そんなこんなで予期せぬ原作イベント視聴特等席を手に入れた俺は、悪霊に取り付かれた人間の邪教徒の踊り食いをみさせてもらった。…


 グロくて、日本じゃとても見れない光景だと思ったぜ。…ここまで聞こえる阿鼻叫喚の渦だし。


 得したな。けけけけ。



 そんなこんな考えてると、あっという間に原作の山羊の頭の皮被ってた男が使徒擬きになって暴れてた。………うひょひょひょ!すげぇ。特撮みてえな光景だな。………使徒の俺が言えないか。



 そうしてみたら、原作通りガッツが登場!山羊と戦い始めましたが、…やっぱり最初は苦戦してるね。…でもおもしろい!この光景テレビでは放送できないけど(色々グロくて)絶対人気取れるね。


 
 そんな風に戦いをみてた俺ですが、少しいたずらしたくなりました。


「…よ~し、みてろよ。」


 そこら辺の石ころを拾って


「ぞお!!」


山羊に向かって振りかぶり投げました。


 ボギャ!!


…俺の黄金の左手のストレートが脳天気直撃!…哀れな山羊は鍋に足をかけた状態で頭が吹っ飛んだ。


…ガッツがぽかんとしてるのを何となく感じる。


…ふっふっふ、俺のストレートをなめんじゃうおおおお!


 足滑らせた。


「ぎゃあああああ!」


 ブチャ!


「プギ!!」


……いててて、少しむちゃくちゃしすぎた。………あれ?


…ガッツとその他のギャラリーの視線が俺に集まってる…


「…てめぇ……なぜここに…」


ガッツがものっそい睨んでる。



 …………やっちまったなぁ。…………







作者からの一言……原作の山羊イベントに乱入した主人公、…すこし無理やりだったかな?


裏設定…主人公は、なんか長年訓練したので、魔が普通より多いのに、いわゆるステルス能力が高いです。なので、烙印の反応が鈍いです。

…因みに、今主人公はオシャレで甲冑とドラゴン砕きを装備してます。…もはや正装です。



[36957] よんじゅういちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6157aa17
Date: 2013/03/28 22:57
 前のあらすじ……偶然邪教徒サバトの会場に通じる洞穴を見つけた主人公は、原作でハーレムしてた山羊野郎の成れの果てを黄金の左ストレートで脳天直撃したのでした。………ずっこけて周りに姿を見せてしまった。




 邪教の神を崇める信者達、その教徒達を自らの信じる神の名の下、束縛しようとする聖なる鎖の名をもつ騎士団、聖鉄鎖騎士団、………愛する女性のもとに駆けつけた身の丈を越す大剣を持つ黒衣の剣士、………


 それぞれ関わりのない三者が集う中、そこに因果に記されないひとりの人外の
男が一人、新たな流れを作り出そうとしていた。

 
 「……………………」

 「……………………………」

「…………………………………………」


………今日は、俺ことワイアルドです。…予期せぬ原作視聴ができて、少し浮かれたためか、ちょっとカッコ悪い介入をしてしまった。


 沈黙と視線が痛い…


 べっべつにこれは計算してた演出なんだ!……断じてしくった訳ではない!…
信じてくれ!

 
 俺の辞書に失敗という文字はない。


 ……て言うか、いつまでこいつら固まってるつもりだ?…悪霊に取り付かれてるはずの奴までぽかんとしてる。………気味悪いよ。


 「…き…貴様何者だ!」

 あ、…なんかファルネーゼちゃんが勇ましく聞いてきた。…ありがとう、正直沈黙が痛かったんだ。…ガッツの視線なんか胃が痛くなりそうなくらい強烈だし。

 …このホモ野郎が!


 「…こっ答えろ!貴様!」


おっとっと、質問に答えてなかったな!……よし、もう開き直って、ノリで突き倒そう。……どーせこいつら全滅するし。


 「…ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっっっっ!」


 とりあえず叫ぶ……理由は何となくだ。


「な…なんだあいつ?」


「きがちがったか?」


 …聖鉄鎖騎士団の奴らが俺をきちがい扱いするが、…もうノリだけでやってやるわ!!


「…三番バッターはきたぁぁいの新じぃーん!ワイアルドだぁぁぁ!」

何となく持ってきたドラゴン砕きを構え、近くにいた悪霊付きに振りかぶり!


「大きく振りかぶってえぇぇ!」


 うちましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 カッキイィィィィン!


「うぉおおおおお!」


「ぎゃああああああああ!」


…ふ……悪霊付きは上半身と下半身がさよならした状況で聖鉄鎖騎士団の方へぶっ飛んでった。


……きたねえ花火だ。


「…おおおお!…俺は超人ワイアルド!無敵のおぉぉぉ!」


これまたのりのポーズを決めながら叫ぶ。


「正義の見方?ワイアルドマンじややゃゃゃ!わかったかこの祈り屋がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 ふっふっふ……俺の派手な行動で俺の印象は最高だぜ!……ぐはははは!もうやけだ!おじさん暴れちゃうぞ!


「正義のヒーローワイアルドン!このばの野郎どもと主人公につぐ!…はじけようぜぇぇぇ!」


 ここからは音声のみでお送りします。


「フィフィフィフィ!…フォォォ!」

「…こっこいつをとらえろ!」


「…だまれこのあばずれが!俺はフリーダムなんだよ!ビッチめ!」


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」


「な、なんだあの武器は!…まるで人間が木の葉のように飛んでいくぞ!」


「化け物だ!」


「違う!ヒーローじゃぼけえ!」


「ワイアルド流セカンドマウンテンフルスイング!」


「ぎゃああああああああ!」

「ひぇえええええええええ!」



 一時間後……


 「ぐっふっふ!楽しめたぜ。」

…邪教徒のサバト洞窟に横たわる聖鉄鎖騎士団の山&悪霊付きの死体の山(悪霊付き以外は殺さないようにした。……俺の優しさに感謝してほしいね。)…そしてこの俺!ワイアルド……


 そしてキャスカちゃんとすんごい視線を向けてくるガッツ一人。


「…久しぶりだな坊主…かわいい子連れてんな。」

キャスカちゃんの事をいったらさらにきつい視線を向けてくる。…


「…お前…さっきの山羊野郎をやったの、お前だろ。」


…きずいてやがったか。…まあちょっと考えたらわかるかな?


「…ふっふっふ、ただの気まぐれだよ。…俺のはじけが生んだ感じさ。」


「…ふざけんじゃねぇ!」

 なんか怒鳴られた。…何だよ!別にわるいことしてねえだろ。むしろ助けてやったんだぞ。

「…おまえは!一体何なんだ!」


………なんかマジ切れしてる…なんか萎えちゃったなあ、…もうすぐ暗くなるし、帰るか。


「…俺は俺さ………あと、悪いがてめえやお前は止めてくれ、…俺はワイアルドといういけてる名前があるんだ。………じゃあね!」


とりあえず逃げる!


 「まっまて!」


ガッツが叫んでくるが、しるかそんなの


「…その女よ!大切にしろよ!…年配からのアドバイスだ!」





 そんなことを叫び、とんずらしました。………ふっふっふ!なんか最近原作イベントに介入できて少し嬉しいと思う。………なんかヤバいフラグがたちまくってるけど。



 …そのあと帰ったら、どこ行ってたか団員達に聞かれたが、取りあえず適当にはぐらしといた。


 …グリフィス受肉イベントまでいくばくもない。…どうなるかなあ?まあ



 「なんとか乗り越えますか。」






作者からの一言……聖鉄鎖騎士団をぶちのめした主人公…なんでこうなった?
…ファルネーゼとセルピコは離脱して大丈夫です。…聖鉄鎖騎士団には重傷者はいるかもしれませんが、死人はいません。


 ガッツは、主人公が他の使徒とは毛並みが違うときずいています。



[36957] よんじゅうにめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5f6f0e7b
Date: 2013/03/29 21:04

前のあらすじ……聖鉄鎖騎士団&悪霊付きの邪教徒を叩きのめした主人公…いよいよ模擬蝕の迫る中、主人公はどうするのか!





 聖地アルビオン…またの名を罰する塔。断罪の塔と呼ばれるこの寺院に、ある異変が起ころうとしていた。

 …恨み、憎しみ、絶望の感情の渦巻く、この世ならざる者の集合体、…それが、刻一刻と聖地と呼ばれる塔に集合しようとしていた。

 断罪の塔、…神を祭るこの塔も、通常とはいえない状況になっていた。…


 …神の名の下に自信の正義を行った一人の狂信者、その弟子たち、……ただただ重い思う女性を救うため、己の剣が届くよう、思い人に向かった黒衣の剣士……


 因果という物語は、幾つかのイレギュラーを迎えてもなお、シナリオ通り進もうとしていた。



 …今晩は、元日本人のワイアルドです。………なんかシリアスに始めてみたけど、ざっくり言うとアルビオン編は原作通り進んでます。


 ガッツのホモ野郎と運悪く(計画通りだった!…信じてくれ!)合った俺は、
なんかもうノリで聖鉄鎖騎士団の連中をぶっ飛ばし、アハウフヘハ…しました。

  
………ふっふっふ!おじさんはワンパクなんだな!



 そのあとからしばらく時がたって、いよいよ模擬蝕が始まりました。…長くては暇だったな。

 断罪の塔は手の形に崩れ、巨大な悪霊のゲル状スライムが大量発生し、難民を飲み込みながら塔に突撃し、さらに悪霊付きになった難民も続出!…さらに原作通り難民キャンプに生け贄の烙印がテントが燃えた形として浮かび上がる。…(真上からは見られないけど、火がついてたからあれがそうだとおもう)


 ……ふっふっふ!こんなの日本じゃ絶対みれなかったよ!…映像化すれば絶対みんな見たがるね。


 団員達は、断罪の塔から離れた山の方面に全員キチッと向かわせておいた。
原作でも、神にすがり塔に逃げた奴は全滅し、山に逃げた背徳者はバラに生き残っていた。


 …原作読んでも思ったけど、皮肉なもんだな。



 今断罪の塔、またはその付近には、髑髏の騎士や、ガッツ、…さらに使徒擬になったモズグスなどがいるんだろ。……見てみたいなぁ。…まあでも、



 「…今そんなこと考えてる場合じゃないんだよな。」



 足元の下から聞こえてくる悲鳴や怒声、大量の足音を聞きながら思う。


私はただいま、原作でガッツ達が模擬蝕中いた城門の壁の上にいます。



…………失敗など俺の辞書にはないが、流石に今回はやばい、しくった。


………どうしてこんな死亡フラグ溢れる場所にいるのか、話は簡単だ。


 俺は最初、城門付近に群がる愚かな愚民ども(笑)をみて、爆笑していた。
実に滑稽!笑いを誘うほどの必死さが伝わってきて、最高のイベントだ。


「うっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」


こんな感じでゲラゲラ笑ってたら、俺は愚かなミスをした。



…………気づけば周りの退路をグルッとゲル状スライムに覆われて、俺も愚かな愚民どもの仲間入りをしていたのだ。


 原作知識のある俺がこのイベントをなめきっていたこと、さらに、創造してたよりもクソスライムどもの動きが早かったことと、俺がもっとよく見ようと
断罪の塔付近に近づきすぎたことなどが災いし、俺も模擬蝕に巻き込まれてしまった。


 …幸にもクソスライムどもは、魔を宿してる俺よりも、遥かに数が多い人間に群がろうとしてるので、俺に向かってくる奴は少なかったが……


 流石に俺もあのスライムに取り込まれるとただじゃ住まない


……そこまで思いついた俺は、流石に青くなり、ケツに火がついたように壁の方に逃げた。


………………なんで城門に逃げなかったかって?………一番クソスライムどもがむらがってたのもあったし、何より俺が入る前に城門閉じられそうだったから。………


 
 そんなわけで俺は、壁を使徒の姿で上りました。………いやね、急いで上るのなら、でかくて猿に似てる姿の俺の使徒形態は色々べんりだとおもっな。…背に腹は代えられず、難民達も気にする余裕もないから、遠慮はない。


 ……その時きずいたが、俺の使徒形態は前とは違っていた。

 まず、猿のようなシルエットは変わらないが、体毛が灰色から黒に変わっていた。…闇に紛れて、姿を隠すのに役立った。
 一番の変化は、俺の右手と弱点の人間部分に現れた。

 
 原作の新生鷹の団に、月光のロクスというすかした同胞がいたが、あいつの使徒形態は、乗っている馬と甲冑を取り込んだ、かなり変わった姿をしてる。


 なにがいいたいのかというと、俺は、きている黒い犬型甲冑と、愛棍棒のドラゴン砕きを使徒形態に取り込んでいた。


 ……使徒共通の弱点である人間部分は、まるで甲殻のようになった犬甲冑が真ん中の目をよけるように覆い、馬鹿でかい鉄棍棒のドラゴン砕きは、俺の右手と一体化し、右手だけ見た目が鉄の腕になってた。


 ……おそらく、ヘビ君の魔を取り込んだのが絡んでるのだろう。


…予想外の強化に驚くが、今の状況には毛ほどの役にもたたない、……その事はおいといて、壁に登った俺は、使徒形態のままその場にいた。


 
 ……体でかくてやばい……なんとか我慢できるけど。



 …なんか俺、だんだん普通から遠ざかってるな。…どんどん化け物になってくし、そのうち翼が生えたり、口からモズグスばりに炎がはけるようになるかもしれん。



………まあ、今はそんなことより、…



 「……なんとかやり過ごしますか。」






作者からの一言…模擬蝕に巻き込まれてしまった主人公!どうする!

主人公は、使徒形態に返信すると甲冑とドラゴン砕きをそれぞれ人間部分と右手に取り込めるようになりました………因みにこの辺かは、原作でロクス当たりがやってたから、主人公もできるんじゃね?…と思いまして。

(…この使徒形態は、主人公が甲冑とドラゴン砕きを装備している状況でしかなれません、甲冑とドラゴン砕きを外して変身したら、普通に原作と同じになりますが、体毛が黒く、そして僅かにでかくなり、再生能力があがってます。)



[36957] よんじゅうさんめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:8b581362
Date: 2013/03/30 12:20

 前のあらすじ…盲目の羊達がつどう聖地アルビオンで、バカな難民達をあざ笑っていた主人公は、気づくとバカにしてた難民と同じ状況になっていた。


 ………バカ丸出しである。




 「ウォりゃああああああ!ウオウオウオ!」


 ボチャン! バチャッ! ドバチャン!


  
……今晩は、ワイアルドな日本人です。ただ今、壁に登ってくるクソスライムどもを、俺のドラゴン砕きと一体化した右手でなぎはらってる。


 ……右手以外にふれると、どこぞのエイリアンの体液並みに体が溶けます。…
なので、ひたすら右手で前と後ろにいるクソスライムどもを対処してます。


 幸いにも、クソスライムどもは格好の囮になってる難民達の方に押し寄せている。………が!俺の方にもけっこうよってくる!鬱陶しいったらありゃしない。


 そんなこんなで暴れてるけど、………凄い足場がやばい……俺の体はただ今使徒形態になってる、足場のところが狭くて、バランスをとるのが難しい。その上右手一本でクソスライム共に対処しないといけなく、少しずつヤバくなってきた。



 畜生!どうしてこうなった!……俺はただ、このベルセルクの世界を面白おかしくエンジョイ&エキサイティングしたかっただけなんだ!…二次創作のオリ主とかも普通にしてるじゃないか!たのしんで何が悪い!


 俺がそんな事を考えてたら、遠くの方にぼっと光る物が二つ見えた、
一つは恐らく壁の上にいるガッツたちと、死んだモズグスの物だろ。

 必死だったから今気づいた。


 はは………ただの力もない人間が(主人公補修があるとはいえ)頑張って生きようとしてんのに、力をもつ俺がこの様だ。


 なめてたんだな。…この世界を。


 「ぐぁああああああ!」


…そんなん考えてたら、クソスライム共に好きをつかれた……そして左手をとっさに防御に使ったから、左手が溶け爛れた。


 ……これはやばい、……再生するまで時間がいる。


 力が弱ったのがわかるのか、心なしかクソスライム共が喜んでる気がする…クソ!ゲロの分際で!


 …いっせいに飛びかかってくるクソスライム共…


…はは…俺……ここで死ぬのかな。


 ……………………ふざけんな。


………こんな……こんな訳のわからん所で!………死んでたまるか!



「ウォりゃああああああ!!!」


俺の決意を体現するように吠えるもう一つのデカ口…その口から


 ぼぁあああああああん!


 ……炎が出た。


「…は……?」


予期せず口から火炎攻撃した俺はぽかんとし、クソスライム共も突然出てきた炎のブレスに為すすべもなく燃えた。


 ……なんで俺炎吐けんの?


…なぜかはわからないが、俺は火炎攻撃ができるようになった。……このクソスライム共は炎に弱い……とにかく助かった。…よし!



 「よっしゃあああ!…いきのこってやるぜ!」

口からは炎を、そして右手の鉄の拳でクソスライム共を叩きのめすため、俺は立ち向かった。




作者からの一言……絶対絶滅のピンチに、炎がはけるようになった主人公……これは、主人公が心の底からスライムに対抗する力を欲し、それに魔が反応したからです。



[36957] よんじゅうよんめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:1d6a077a
Date: 2013/03/31 14:35

 前のあらすじ……断罪の塔でのゲル状悪霊スライムの難民踊り食いに巻き込まれた主人公は、使徒形態で城壁を登り難を逃れたとおもったが、スライムの体に触れたら溶けるという特性により、けっこうピンチになった。



 ……炎が吐けるようになった。




 模擬蝕……黙示録に記された闇の鷹の誕生する蝕の影……それが行われた聖地アルビオンは、長い長い夜があけようとしていた。



 空の地平線から、太陽が頭をだし、断罪の塔を照らしていた。

……その地に、ひとりの異形がいた。


 猿を思わせる漆黒の体毛をした巨体、黒い鋼鉄のような右手、両肩とその真ん中にある人の頭より大きな目玉。


………その異形の巨獣の頂点にある、まるで虫や甲殻類のような殻のような物がついた人間…


 因果に記されていないこの男は、いったいどのような流れを生むのか?…

それがわかるのは、まだまだ先の話。



 

 ………凄いだるい………おはよう皆さん、ワイアルドンです。………


………今のはわらうところですよ?
 
 

 いや~今回はマジで死ぬかと思ったよ。…土壇場で炎が吐けるようになったおかげで、なんとかクソスライム共を退けられたぜ。


 俺が炎を吐けるようになったあと、しばらくしてクソスライム共が断罪の塔に
完全に突入し、……こう………うまくいえないが、凄いキモイ巨大アーチみたいになった。


 ………あれは夢に出るぜ。


 で、断罪の塔はクソスライム共の重さに耐えられず、おもいっきりぶっ倒れ倒壊しました。


………いやあ、塔の連中は皆死んだろうな。……ハハハハハハハ。



 そのあと日が昇り、クソスライム共は跡形もなく消えた。…あいつらは二度と見たくない。……怖いわ!マジで!…トラウマになったよ。



 ………そんなわけで見事に模擬蝕を生き残った俺は、使徒の姿のままヤンキー座りをしている。………だって、流石に疲れて人間形態に変身する気力すらない。…


………初めてだよ…ワイアルドに憑依してからこんなに死ぬと思ったのは。


 少し自重しよう。



さて、晴れて生き残ったのはいいけど、ただ今この断罪の塔、聖地アルビオンは
あれです、………かなりやばい奴がいっぱいいます。


 暗殺一族のパーキラカ…確かシラット?…とかいう奴と、人間にしてはやけに強かったターパサとかがこの場所の付近にいるはずだ。


……それに、多分…いや、絶対ガッツ一考生き残ってるよ。……多分俺のこと築いてると思う。……派手に暴れたし。


………まあ、こんなのは序の口だ。…さらにはあの変な牛馬鹿のゾット君までここにくる………受肉したグリフィスにあいに


………やばいよどうしよう。…グリフィスはやばい、どんな顔して会えばいいんだ。…すごい会いたくないし、



………そもそも俺は、グリフィスや新生鷹の団の奴や、その関係のフラグはマジで勘弁だ。


 そもそも俺、同胞(へびくん)殺した所か、食っちゃってんもん。



 結論から言うと、こんなやばいところからはとっととずらかろう。早いとこ団員達と合流して、安全っぽい所に身を隠そう。


 …もうこりてきた。



 そんな事を考えてたからだろうか。


「…うわぁ!」


「なんだよあれ。」



……………………まじかよ。



 いつの間にか、黒犬騎士団の面々が、使徒の姿の俺を後ろから見てた。


………しまった。…ばれちゃった。






作者からの一言……断罪の塔での模擬蝕を生き残った主人公…しかし、なんと使徒の姿を団員達にばっちり見られた。…どうなるどうする主人公!


……主人公は変身したので、ガッツとキャス力の烙印にあり得ないくらい反応してます。…なので何かがいると気づいてます(主人公だとはわかってない)



[36957] よんじゅうごめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5e140a84
Date: 2013/03/31 17:04

 前のあらすじ……模擬蝕を生き残った主人公ちゃんは、たびかさなる苦労(九割自業自得)疲れ切って人間形態に戻らずに休憩してたら、家政婦はみた!!…ならぬ団員達にみられた!!…になった。


   馬鹿である。



 「待て待て待て待て!!!!話聞いて!!マジで俺だから!マジで!」


 「……本当に団長なのか?」


 「…ごえはあにぎだな。」


 「……まじかよ。」





…おはようござーい。…俺だよ。ワイアルドだよ。…
ただ今、いきなり俺を殺そうと飛びかかってきた団員達を必死で説得してるんですよ。

 
 使徒形態の姿をみた団員達は、少しの間固まってたけど、いきなり覚醒して一斉に飛びかかってきた。

 
 原作と違い、一人一人がはちきれんばかりの筋肉を持つウルトラマッチョマンで、さらに魔を宿してるスーパーな強さを持つ奴らがおよそ五十人!飛びかかってきたんだぞ!………対する俺は、クソゲロスライム共と夜中に激しいドつきあいをしてたんだぞ!つかれてんだよ!………てっ状態な訳、わかる?


 結論から言うと、もうコイツら並みの使徒ならしとめられるんじゃね?………ってくらい強い。…俺よりもこいつらのほうが正に人外だろ……文字通り人外れてるし。


 ……いや………こいつらを結果的に育てたの俺だから、つまり俺が人外ってことか?………もう訳わからん。………シンプルイズベスト!!


 ……俺の愛犬のワイドだけは飛びかかってこなかった……(少し威嚇してたけど。)…涙が出るぜ。


 …で、危うく同じ釜の飯を食ってきた仲間に殺されかけた俺だが、必死の説得でなんとか攻撃をやめてもらった。…………ちょっと疲れた。…………訂正、めっちゃ疲れたわ。


 「…どうやらほんどうにあにぎみたいだな。……ごれはどういうごどなんだ。」


 バーボが俺を見上げながら聞いてきた。……変な気分だ。いつもこいつは見上げて見てたのに、今ははるかに見下ろしてる。


 少しいい気分だ。


 「…突然だけど、俺、人間じゃないの!てへ!」

 おちゃらけて言ってみた。



「……へえ。」


「ふん。」


「まあ。」


「…見ればわかる。」



………結果、凄くテンション低く言われた。……何だよ!空気を浄化してんだよ!

………まあってなに!へえってなに!…個人的にシリアスはすきじゃないけど、なんか生返事みたいでいやだ。


 「…予想以上に普通に返すね君たち。」

 聞き返してみたら。


 「……頭、はっきり言えば、薄々感づいてたんですよ。俺達。」


………………………え?



 「チェーダーと戦おっぱじめてたころから化け物じみてたし、ぶっちゃければ人間じゃないといわれてハイそうです。…って納得しちゃうような人ですし。…なあおまえら。」


「「「「「「「「「おう。」」」」」」」」」


……………………どうやら俺は、予想以上に化け物並みと思われてたらしい。



 そんなこんなで正体のばれた俺だが、とにかく聞いて起きたいことがある。


「…おまえら、どうしたい?」


「………なにがですか。」

聞き返してくる団員達。


「……俺が人間じゃないのはわかったろ。……それでもぶっちゃけて俺についてくるか。」


………こいつらは魔を宿してるが、一応人間だ。……自分の人生を好きに生きさせることにする。


「……なに水臭いこといってんですか。」


「そうですよ。頭。」


「そうだぜ、あにぎ。」


………………なに?


 「早急も言ったけど、頭が人間離れしてるのは感じてたし、……頭には俺達恩があります。………たとえ頭が人間じゃなくても、どこまでもついてきますぜ。…なあ!おまえら!」


「「「「「「「「「おう!!!!!!」」」」」」」



…………やべえよ。涙出そう………ガチで感動してきた。





……………いい仲間をもったな。






作者からの一言……団員達に隠し事はない中になった主人公。…なっとく。


団員達は、主人公が人間じゃないと薄々感づいてたんですよ。



[36957] よんじゅうろくめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:ea79241a
Date: 2013/04/01 16:50
 前のあらすじ……団員達と本当の意味で仲間になった主人公は、感動の余り涙が出てきた。


 単純である。




 辺り一面の瓦礫の山、そこら彼処に潰れた難民達だったもの。
あたり一面に立ち込める血と埃っぽい匂いに咽せそうになりながら、一人、魔を宿す人ならざる男と、その仲間達。


 彼らは、褐色肌のクシャーン人、そのなかでも異色の一族、パーキラカと対面していた。




  ………どうしてこうなった。



 えーと、おはようございます、ワイアルドな俺です。……ただ今あのパーキラカな奴らとにらみ合ってます。

 
 あのあと団員達と打ち解けて、自分自身感動したあとに俺は、この死亡フラグあふれるアルビオンこと断罪の塔の残骸からずらかろうとしました。気が利くことに、団員達が荷物をまとめておいたこともあるし、はっきり言って疲れてきた。………眠い。


 そんなこんなでアルビオンから離れようとしたら、何という偶然!…あのクシャーンの暗殺一族のパーキラカと都合悪くバッタリ出会ってしまいました。


 しかも使徒の姿のまま。


 もう団員達に隠すこともないし、自分自身もめっちゃ疲れていたから、そのまま使徒の姿のまま移動していた。…団員達やワイドも、すっかりこの姿に警戒しなくなった。


 こいつらが無神経なのか、俺の人徳が凄いのか、判断に困るなこれ。


 まあ、ひさしぶりに変身したから、そのリハビリと、ずっと変なポーズで城壁の上にいたから、膝がすこし痺れてたから解そうと思って。


 ………よく落ちなかったな、俺。


 そしたら、もう嫌になるくらいのタイミングであの原作のパーキラカイベントに遭遇。……そしてガッツ一行も、あの髭の騎士………アザンだっけ?…も交え、しっかりいましたが。


 …なにやら、俺に烙印が反応してるのか、めちゃくちゃ痛そうにしてて、原作よりも苦戦してた。


 ……俺らが大人数だから一瞬で気づかれましたが、……一応ガッツとは顔見知りだし、どーせばれてんだから助けてやろうと思います。


 とりあえず固まってんのも怠いので、先に動かせて貰った。


「黒犬騎士団!戦闘開始。!!」


「「「「「おう!!!!」」」」」


 パーキラカが敵対してるクシャーンだからか、突然の戦闘号令でもすぐ動いてくれたが。……使徒形態での大声ってやばい。…なんか空気が震えて、パーキラカの奴らもびびってるみたいだ。


 この姿で怒鳴るのは止めよう。


 そんなわけで戦闘突入!…原作ではめっちゃ強いようなパーキラカでも、本当の意味の魔改造した黒犬騎士団の敵ではない。少し苦戦してるような感じだが、それでもこちらが遥かに押してる。


 流石我が仲間達だ。…頭として鼻が高い。


 「…ヨーウ。ガッツくーん。元気。」


「………………………………」


 ガッツに声をかけたが、シカトした上に睨んでくる。めっちゃ睨んでくる。
………何だよ。感じ悪。


 逆に、あのガッツ一行の…イシドロ?…が「なんかなめんじゃねー」とか、そんなことを煩くわめいてる。

 うるせえな。


 「くっくっく…ぼろぼろじゃん、…しかしよく生き残ったな。ガッツくーん。…惚れるぜ。」


 視線が痛いからおちゃらけて言う。


「…気色悪いし、気安く名をよぶんじゃねえ。」


 さらに睨んできた。…くそ!なんだよ感じ悪いの!反抗期か。


…そんな会話をした時だった。




  突然、場に変な空気を感じた。…突然空に白い鳥が大量にあらわれた。
…その瞬間俺は理解した。



 そういや、グリフィスおひろめじゃん。


 戦闘してたパーキラカや、団員達も腕を止め、ある一端を見てる。


…原作での、人とは思えないくらい綺麗な裸の男がいた。…まるで人形みたいだ。


 グリフィス改めフェムトか?……ここまできたらあっちゃうよね。


……怠い。






作者からの一言……あの原作グリフィスとの再開シーンに居合わせた主人公…どうなるかな。



[36957] よんじゅうななめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:5a6c2e19
Date: 2013/04/02 22:25

 前のあらすじ……断罪の塔聖アルビオン寺院で、主人公はあの暗殺一族のバーキラカと戦闘を勃発!…そのままグリフィスおひろめイベントになり、主人公はいったいどうなるのか。





 ……ただ今、日本人な俺ことワイアルドは、どうすればいいのか迷っています。

 前回、あのグリフィスおひろめイベントに突入し、そのまま敵味方固まっちゃたんだよ。…まあ、それも無理ないと思う。グリフィスは、想像よりも二百倍は綺麗だった。


 綺麗と言うより、最早神々しさすら感じたね~。


 ……だか、それだけだ。


 俺は、グリフィスに対して、ただ綺麗な顔の野郎としか感じなかった。原作では、使徒はゴッド・ハンドに対して本能的に従ってしまい、グリフィスに対しては絶対的な主的な事を感じてたはずだが。


 …やっぱり、体の中身が違う人だからか、俺にはグリフィスの魅了効果は全く感じなかった。

 
 …第一、俺はワイアルドだから一応使徒だが、俺自身はワイアルドではなく、元日本にすむ中学生だ。…ゴッドハンドに生け贄を捧げた時のワイアルドのきのワイアルドの記憶はないし、まあ、細かいことはわかんないが、とりあえず俺はフリーダムってことだな。


 そんなの考えてたら、あの人も来ました。…人じゃないけど、
ゾッドの牛野郎が、派手な登場をかまして、グリフィスにひざまずきましたが。


 俺のことをちら見して、そのままシカトこいてます。…余り関わり合いになりたくないが、無視されるのはいやだ。ムカつく。


 俺はゾッドに苛付きの視線を送るが、当のゾッドは気にととめない。……やっぱりコイツは苦手だ。


 さて、そんなこんな考えてると、固まってたバーキラカの若、シラットがグリフィスの束縛を命令し、戸惑う部下たちに叱咤をかまし、ゾッドに突撃させたが、まるで歯がたたずに殺されてる。


 少し可哀想だ。……まあ、死んだあと英霊の列に加われることを祈るよ。


 ゾッドに向かい手薄になった敵をみて、好機と思ったのか、ガッツ一行はそのまま離脱しようとしてる。


 とりあえず、俺も………


「黒犬騎士団!戦略的撤退!!」

前の教訓から、少し加減した声で怒鳴る。…少し響くな。


「「「「「「「おう!!!!!!」」」」」」


………そのまま離脱しました。ガッツ一行やなんとなくグリフィスの方からも視線を感じましたが、オールシカトして逃げました。


 その時俺は、あることを忘れていた。


「…忘れてた。」


 目の前のクシャーンの大軍を見ながら思う。


…うまく離れられたと思ったら、ここにくるクシャーンの事忘れてたわ。


「…マジでどうしよう。」





作者からの一言……そのまま離脱しようとしてる主人公ですが、クシャーンの大軍のことを忘れて、正面から使徒の姿のまま突撃してしまいました。


 馬鹿ですね。



[36957] よんじゅうはちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:4ba4e059
Date: 2013/04/03 21:54
 前のあらすじ……主人公は、何となくグリフィス受肉イベントを見学して、隙をみて逃げ出した。

 クシャーンの大軍と遭遇してしまった。




 「ドおぉぉぉぉりゃゃゃゃゃ!!」

ドラゴン砕きと一体化した鉄の右手を思いっきりなぎ払い、クシャーン兵をぶっ飛ばす。

 「ぎゃいああああ!!」 「ぐえええええ!」 「ぎいいいいい!」

 俺の鋼のエルボーをくらったクシャーン兵十~二十人くらいぶっ飛んでいって、他のクシャーン兵に馬ごとのし掛かる。

 ……馬さん可哀想だな。だが、俺のために死んでくれ。クシャーン兵はさっきあって早々攻撃してこようとしたから慈悲など無いわ!


 おまえらの命はそこら辺の雑草と変わらんが、俺様の命は地球の百倍はおもいんだぞ!…このボケどもめ!頭が高い!!

 使徒の姿のまま戦ってるからか、少しテンション高いなあ。でも、これも悪くない。


「ボォオオオオオオオ!」


怯んで止まったクシャーン兵達にワイアルドファイアーを吹きかけてやった。


「「「「「「「ぎゃいああああ!!」」」」」


 俺の愛のこもった業火は、運悪く当たったクシャーン兵を丸焼きにし、地面を黒こげにして、馬を焼き馬刺にした。


 対人相手には凶悪な装備だぜ。


 そんなわけでクシャーン兵に無双してる俺ですが、無双してるのは俺だけじゃない。

 バーボや、その外の団員達もその凶悪な筋肉を汗で光らせてクシャーン兵をボロカスにしてる。

「ぐふふふふ!ひさびざのいぐざだぜ!!」

「あらあらあらあら!!!」

「ぎょふふるふふるふふ!!」


…………なぜこいつらは戦の時、珍妙な奇声をあげるんだろ。癖かな。気味が悪いよ。

 そして、俺の愛犬ワイドとサンダーファイアー号も、クシャーン兵に無双している。

「ヒヒヒーン!!!」

 ボバギャ!!

「ぐああああああ!!」

 サンダーファイアー号は、その最早ふつうの馬ではたどり着けない領域の筋肉をフルに遣い、後ろ足でクシャーン兵を変な甲冑ごと粉砕してる。

 粉砕してるのである。

蹴りの当たったクシャーン兵は、体が余りの力に粉砕して、折れ曲がってる。

 恐ろしい馬である。…馬に蹴られて死ぬ。てっ日本じゃ言うけど、リアルで見るのは初めてだよ。

 「がるるるるるる!」

 「ごええぇぇぇ!!」

 一方ワイドは、これまた異常発達した筋肉のパワーをつかい、クシャーン兵の首を噛みもぎ取ってる。

 そしてその肉をくってる…そんなの食うと腹こわすぞ。

「うぃいいいいいいい!」

鋼の右手を思いっきりクシャーン兵相手に叩きつけ、まるでモグラたたきのように潰す。

 運のないクシャーン兵は、悲鳴を上げる間もなく内蔵を撒き散らして死んだ。

 いっとくが、俺は悪くないからな。俺の辞書にそんな事は載ってないからな。


……そんなこんなでクシャーン兵をぶっ飛ばしてると、クシャーン共がクシャーン語で何かわめいてるが、不思議となんと言ってるか想像がつく。


 この化け物はなんなんだ!…とか言ってんだろ。


…………生憎と、俺も何なのかわかんなくなってるよ。悪いね。


クシャーン兵を馬ごと蹴りながら思う。

 
 俺は、いったい何なんだろう?






………それは、自分がこの世界にきて、ずっと考えてたことである。


 本当なら、俺は此処に………いや、ワイアルドはここにはいない、とっくに死んでる。…なのに、俺はここにいるが。……えーい!!今そんな辛気臭いこと考えてる場合じゃない!!!目の前に集中しないと。




 人外の男は考える。自分という存在は、何なのかと。





作者からの一言……主人公クシャーン兵に無双!!…しかし、自分が普通の使徒のようにグリフィスに反応しなかった事や、その他諸々のことで自分自身はなんなのか悩みはじめてます。


 クシャーン兵に少し書いてて同情するな。
因みに、ガッツはこの騒ぎに乗じて逃げました。



[36957] よんじゅうきゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6157aa17
Date: 2013/04/04 17:15

 前のあらすじ……断罪の塔を抜け出した主人公は、バッドなタイミングでクシャーン兵の大軍と遭遇したが、ぶっちゃけて主人公がチートだから全く問題なかったが。

 少し仲間達が怖くなった。



 「…ここまでくれば大丈夫だろ。」

 「そうですね、頭、…しかし久しぶりに体を動かしましたな。」

 「いいうんどうになっだぜ。あにぎ。」

 
 どうも、今日は、元日本人のワイアルドでーす。ただ今、クシャーン兵共をぶっ飛ばして振り切った所です。いや~あいつらゴキブリ並みに数が多くて、めっちゃ疲れました。マジで疲れたわ。ほんまに。

 今は人間携帯に戻ったが、どうやら嬉しい事に、変身しても服は破けなくなった。これで変身する度に素っ裸にならずにすむ、この世界は、地味に物価が高いし、服も庶民の俺らでは馬鹿にできない値段だ。…贅沢は出来ない。

 それはそうと、とうとうグリフィスが受肉しましたね。これは、もう本格的に原作が進むと同時に、この世界がやばいことになる始まりだ。

 クシャーンが法王庁連合軍に攻め込んだり、あの自然系の大帝ガニシュカがゴジラやガメラが真っ青になって逃げ出すレベルの馬鹿でかい怪物になって、もうすごいことになるし、このまま進めば、この世界は色々なドラゴンやらトロールやらが出てきて、幻想世界になっちゃうなど、使徒のチートが余り意味なくなる位の世界になる。

 とんでもねえぜ、ここは。

 まあ、そんなこんな考えても仕方ない、ここまで生き残ったんだ。これからも頑張るさ。当分はやばそうなところは近寄らないで、そこそここのベルセルク世界を楽しみますか。……しかし、これからどうしよう。


…まあ、とりあえずはゆっくり出来る所を探すかね。何時までも根無し草でいるのもやだし、静かで緑溢れる田舎にでも隠居しようかね。…何も原作で出てきた場所しかこの世界にはない訳じゃないし、……個人的な事を言えば、若くて可愛くて、出てるところはでてる美人の女の人がいる場所無いかなあ。

 ……彼女欲しいぜ。…どっかに料理ができて、美人で、体系がナイスで、どちらかと言えば尽くしてくれる二十歳位の人いないかな。

 いるわけないよなぁ。


「…頭が変な顔をしてる。」

「…なにがんがえでんだが。」

「…そっとしておいてやろうぜ。」

………なんかいらぬ心配をさせてしまったな。…まあとりあえず。



「…頑張りますか。」


「…あにぎ、なんか悩みがあっだらぞうだんじな。」

バーボが俺の肩に手を起きながら言った。…大丈夫だよ。おまえに相談するほど深刻じゃないし。




作者からの一言……クシャーン兵を振り切り、これからどうするか考える主人公…どうなるかな。



[36957] ごじゅうめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:8b581362
Date: 2013/04/05 20:09

 前のあらすじ…断罪の塔に向かっていたクシャーン兵の大部隊を蹴散らし、そのまま逃亡に成功した主人公は、果たしてこれからどこに行くのか?





「…あにぎ、やざいばだげのほうはばんぜんだ。まどまっだ収穫もどれぞうだぞ。」

「……ご苦労様バーボ、それと家畜のほうは?」

「そこも大丈夫ですぜ、頭、何頭かの繁殖も出来てますし、近いうちにこちらもまとまった食肉が出来ますぜ。」

「よかった。…村の連中は?」

「へい、皆俺達に協力的です。」


…うまくいってるな。

ヤッホー今日は、元日本人のワイアルドです。ただ今クシャーンの大部隊から逃亡して半年はたちましたが、私はただいま、将来隠居する場所に最適な場所を探しだし、開拓しております。

 ベルセルクでのロストチルドレン編に出てきた、あの寂れた村に来ています。
さて、グリフィス受肉も終わり、ただ今現在進行形でクシャーンとの戦をしてるミッドランドですが、王都のウィンダムがおとされたりして、割とこんな辺境が
静かだったりする。別名ド田舎だ。

 さて、そんなこんなで私はただ今、日本の知識をフル活用し、なおかつこの世界での経験を生かし、この寂れた村を開拓してる。

 まず、近くの森から木を切り倒し、家を多く作った。部下達にやらしたけど、いい運動になったと喜ばれて反応に困った。

 次に、地面を耕してでかい畑を作り、食料の大量確保をはかり、これも冒頭にあるように波に乗ってきている。

 そして、豚や家畜などは、家の団員の中に実家が農業をやってた奴がいて、これもかなり進んでるが、さすがに難しい。

 俺がこの村に偶然に近くたどり着いたとき、運命を感じたね。…立地的にもしもの時の要塞にもなるし、基本的に村人も害にならないなら干渉してこない。

 ……部下の話だと、しつこく黒犬騎士団に入れてほしいと言ってくる親父がいるそうだが、シカトしてる。

 この騎士団はもう戦力は足りてる。

そんなわけで、俺は来るべきファンタジアに備えて、この村を開拓している。


「……頑張りますか。」



作者からの一言…今回は短かったな。……アイディアがつきてきてやばい。



[36957] ごじゅういちめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:2e6bdda6
Date: 2013/04/27 21:51
 ここの所ふっていかなった雨が、いつぶりかにおおぶりで降ってきた。…すっげーうるさい。
 
 元日本人の俺ことワイアルドは、部下達に作らせたこのベルセルクの世界では質素だが豪華な部類に入る家でのんびり過ごしている。
 
 いや~なんかこの山奥の村に来ては今までの死にそうな思い出が夢のようだよ。めちゃくちゃ平凡だ。断罪の塔聖地アルビオンでゲル状スライムに囲まれたり、それをぶっ飛ばしては何故か炎がはけるようになったり。……まあ、クシャーン共をぶっ飛ばしては投げ、ぶっ飛ばしてはなげ、それで流れ着いたこのロスト・チルドレンの章での険しい場所にある村に着き、そこが原作で当面の危機が去った場所である事を思いだし、住んでいる人達に色々貢献して認めてもらい、こうして豪勢な村に開拓した。


最初は浮きまくっていた俺達は今や完全に馴染んでる。…これは噂だが、バーボが村の娘に熱を上げてるらしい。

 しかも両想いらしい。

 団長としては喜ばしい事だ。…俺って優しいね~、勿論それが分かってからは熱烈なお祝い訓練を企画し、バーボの足がガタガタになるまで走らせたり、家の建築に駆り出したりした。
 いや~、恋人がいる奴は個人的にお祝いするのは当然さ。
バーボもひきつったような顔で喜んでたし。程よく鍛えられて良かったろ。
 
 俺の城、いや、そんな豪勢ではなく、中央にでかい机があって、それ以外はベットくらいしかない四角いウッドハウスだ。 
 まあ、そこの机においてある椅子に座って此処で栽培したコーヒー豆擬(日本食を再現しようと計画したときの経験が役だった。この世に役に立たない経験はほぼ無いね。)で作ったコーヒーを注いだ木製の荒削りのコップ(飲み心地と味は日本製には及ばず、恐ろしく苦いが)をちびちび口に運びながら、外に降り注ぐ雨の音を聴く。
 
 結構風情があると思うのは、俺が成長したからか、まあ、こんなのも悪くない。
 
 今団員達は別に作った寮のような大型の建物で(俺は黒犬寮となずけた。いい名だろう?)適当にやっているだろう。
 
 俺はあいつらと出会った時とは違い、土砂降りの日に訓練を休ませるというくらいは恩恵を感じている。

 何だかんだで犯罪者だった奴らだが、俺に取っては家族だ。(本人達の前では絶対言わないが。)

 ズボンと薄い上着というラフな格好をした俺は、ちまちまと飲んでいたコーヒーをぐっと飲むと、目の前に座っている赤毛の若い女の人を見る。

 着ている服の上からもわかるふっくらとした程よい胸。高すぎず、低すぎないほどの身長、肩より低く伸びた綺麗な赤毛の長髪、そばかすが有るが、それがより引き立てている整った顔、十人に聞いたら、九人が美人と答える若い女の人が、俺の家の机の椅子に座っている。

 この女の人は誰かって?原作で出てたあの痩せた女の子、ジルである。ガッツと別れた数年間でめっちゃ美人になっているジルたんである。

 見つめる俺の視線に気づき、こっちを見るジル。やっぱり原作のちんちくりんとは思えないくらい美人さんに成長している。

「どうしたの、あなた。」

 綺麗な声で訪ねるジル、いやあ、美人に話しかけられるって、それだけで嬉しい俺はちょっと情けないかな?
 
 さて、なぜジルが俺んちにいるかというと、この村に初めて来た時から、凄いしつこく黒犬騎士団に入団したい!!って言ってくる杖を使ってるお爺さんがいた。
 
 最初は何となく見覚えがあるから、原作でのモブキャラだろうと手厚く親切に入団を断っていたが、断っても断ってもしつこく「入団させてくれぇ!入団させてくれぇ!」と言って来るので、段々俺も面白半分にからかっていた団員達もぞんざいに扱うようになった。
 そしたらしばらくとんと入団頼みしに俺んとこに来なくなって、「やっとあいつ諦めてくれたか。」と団員達共々思っていて、それから何日かたって、突然そのおじいさんがこのジル(最初は誰か分からなかった。)を無理やり引っ張ってきて、

 「この娘を好きにしていいから俺を入団させてくれぇ!」 
と血走った目で怒鳴ってきたんだ。

 これには驚くと同時に、かなりジルの親父さん(繰り返すが、その時は分からなかった。)に怒りを覚えた。だってそうだろ?自分の血の繋がった娘を、どこの馬の骨ともしれない怪しい騎士団に好きにしていいって言って渡そうとするんだから、とんだクソ爺だと思ったね。 

 だからちょっとばかり懲らしめてやった。(勿論心優しい俺は、この最低な父親にも慈悲をかけ、暴力は奮っていない。変わりに強制的に爺が願っていた騎士団に仮入隊させ、団員達と同じ訓練をしっかり受けさせたら、泣きながらジルに土下座し、俺にもこっちが引いてくるぐらい謝ってきた。理想と現実は違うと分かってくれたみたいだ。)

 そんなこんなでジルと知り合った訳だが、俺が親父さんにこってり油を絞ってやった後、ジルの方が俺に話しかけてきたんだ。(俺もこのときジルだと気づいた。)

「あのう…すっごい大きな剣をもった真っ黒な服装をした人を知りませんか?」

 と聞かれたんだ。俺は勿論これはガッツの事を言っているんだなと一発でわかったね。主にでっかい剣という所で。まあ、俺は俺自身のガッツとの厚い絆(笑)をしっかり教えてあげたんだ。

 
 「俺とあいつは何故かよく出会ってな。結構古くからの知り合いだよ」
 という返事をしたら、

「本当ですか!!教えてください!!」

 と俺が引くくらい凄い勢いで尋ねてきたので、勢いでガッツについて知っていることを教えた。(その時団員達が微笑ましい物を見る目で見てきた事が少しムカついた。)

 
 そんなこんなでジルと知り合い、今じゃ俺んちで一緒にお茶をのみ話すいい女友達になってくれた。(村の方では変な噂になっているらしいが、俺とジルはあくまで友達である。俺としてはいい女だと思うが、まだ所謂夜の相手…的なことはしていないぞ。)


 しかし気になるのは…


 「ジル、あなたって言うのは止めてくれないか、変な誤解を生むから。」
 
 
 そう言ったら面白そうに笑うジル、不覚にも可愛いと思ってしまった。…実際可愛いけど。
  
 
「あら、良いじゃない、いやなの?…あなたって呼べと父さんがうるさいのよ。父さん人が変わったわ、めっきり老け込んでしまってね。前は俺も戦で活躍してたんだ!て自慢してたのに、今じゃ戦のいの字も喋んないわよ。」


 あの親父、自分の娘にどこの馬の骨ともしれない俺にご機嫌とりをさせてるのか?まだ懲りてないのか。全く…とんでもない親だ。なぜ其処までして騎士団に入りたいのか?そこが気になる。


 「私が好きで呼んでるんだけどね。」
 

なんかジルが小声で言ったが、聞き取れなかった。

 外では相変わらず大雨が降っているけど、親の策略とはいえこんな美人と一緒に入れるなんて幸運だなぁ。

 コップの残りのコーヒーを一気に飲み干し、(味には慣れてきた。)ジルを見る。

 こんなのも、たまには良いかもしれないな。




 作者からの一言…久しぶりの更新です。見ていてくれていた皆様、すいませんでした。ちょっとリアルの方で学校が始まりまして、新しい学校と早々のテストで時間がとれなくて…とりあえずすいません。



[36957] 外伝?ワイアルドさんの異世界奮闘記(修正)
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:57cacd61
Date: 2013/04/30 19:13
 

 「太郎~ご飯よ~」
 
 「はいはい。」

 極平凡な日本の家庭の一つ

 中小企業に就職し、日夜家族のために汗水垂らし働き、満員電車に揺られながら頑張る父親。
 働く夫を支え、家事などで家族のサポートをする母親。

 そしてこの【山田】一家の一人息子【山田太郎】。  
 去年から高校に進学した彼は、そこのけに楽天家なことと、もう一つの【秘密】を覗けば極普通の高校生だ。

 彼は山田太郎。もう一つの名は異世界の人外。ワイアルド。

 奇妙奇天烈な事に、この家庭の山田太郎は本物の山田太郎ではない。
 全くの別人の精神をしている。
 何故こんな事になったのか。それは3年くらい前まで話は遡る。


 【エンジョイ&エキサイティング楽しく刺激的に】
 
 人外であるワイアルドのモットーである。
 
 人間としての自分を捨て去り、望むままを行う使徒となった彼は気の向くままに、犯し、奪い、殺す。

 そんな彼は、今まで出会ったことのない絶対的な未知に出会っていた。

「……ここどこだ。」

 ワイアルドは、着の身着のまま気楽に国中をさまよい歩いていた。
 辺境の村につけば女は犯し。男は殺し。遊ぶ。
 そんな彼は、さっきまでは広い草原に居たはずだ。

 見渡す限り草しかない広い草原をぶらぶらと歩いていたら、強烈なめまいを感じ、気がついたら…………

 およそ彼の見たことのない物が置かれた謎の部屋の中にいた。

 高価な本が所狭しと並べられたら棚(漫画の本棚)
 高等貴族の屋敷くらいでしかみない非常に高価なガラスが貼り付けられたら箱と、何やら出っ張りが沢山ついている板。
(パソコンとキーボード)

 その他の未知の品々が置かれた部屋に、流石のワイアルドもこの謎の状況に混乱する。しかし、残念ながらこの時の困惑など、この世界の体験からしたら実に小さな物だった。

 「太郎。ご飯よー」

 突然部屋の外から聞こえる女の声。その声をきき、ワイアルドは、暫しかたまり、太郎なる人物は誰かと思考する。が、流石に考えが纏まらない。
 
 「太郎!!ご飯だっつってんでしょう!!」

 しばらくどうするべきか考えていると、この部屋のドアが勢いよく開かれる。

 部屋に入ってきたのは、若い黒髪の女。ワイアルドが憑依した太郎の母親である。

「太郎!ご飯だって呼ばれたらすぐ来なさいよ。片づけるの遅くなるから。」

 急展開に進む状況にどうすればいいか固まるワイアルドこと山田太郎をせかしながら、部屋からだす母親。

 ワイアルドが連れてこられたのは、夕食の食卓だった。

 食卓の机の前に置かれた椅子に無理やり座らされた。

 程よく焼かれた油で光る細長い魚。(さんまの塩焼き)
 黒い何かが入っていて、四角い白い何かが入っている茶色いスープ(豆腐とワカメのスープ)
 白い虫のようななにかが入っている食器(銀シャリ)

「お父さんは後から帰ってくるって。先食べといてってよ。」

 ワイアルドは暖かい笑みを浮かべる女性を見て、この奇妙な料理?……を食べなくてはならないようだ。

 ワイアルドは箸を使い、(素手で食べようとしたら怒られた。)不器用な手つきでさんまを食べる。

 「上手い……。」

 それから先は、ワイアルドは食事の手つきを止めなかった。
 
 この料理を食べるごとに、ほんのりと胸に染みる暖かさ。
 
 知らず知らずの内に、ワイアルドは涙を流していた。

 彼の知らなかった。家庭の味を堪能しながら。


「なに泣いてるのよ。」

 泣きながら夕食を食べるワイアルドに困惑している母親。


 ワイアルドは、使徒になる事では得られなかった温かみを手に入れた。

 それから先は、想像に任せる。

 食料を長期間保存できる機械。冷蔵庫なる物に絶句するワイアルド。

 始めてみるテレビに非常に驚き、すっかりテレビ好きになったワイアルド。

 部屋にあった自分の死に様や未来の出来事が詳細にかかれた漫画を見たときの衝撃。

 
 高校受験での勉強で知識を頭に叩き込み、知恵熱で寝込んでしまったり。

 
 風俗に通っていたのがばれ、こってり油を絞られたり。


 クラスメートの女子を放課後襲おうとして山田太郎のスペックの低い体で返り討ちにあったり(その女子は太郎に惚れていたので、現在太郎とつき合っている。)


 生来持っていた順応力で、すっかり山田太郎の生活に慣れ親しんだワイアルドは、遅刻しそうな彼はパンを食べながら鞄をもって高校にむかう。



「母さん。いってきます。」


「いってらっしゃい。」

 ワイアルド……いや、山田太郎は思う。

 こんな人生も……悪くないな。


山田太郎の新しい一日が始まる。


 人外は、手にいれた。人としての、幸せな人生を。

 山田太郎は手に入れた。平凡な自分が憧れた人物の人生を。

何ら共通点のないこの二人の共通点は、今の人生に幸せを感じている事だ。

  
 
 因果は与えたもう。二人に幸せを。 


 作者からの一言。……リハビリとノリを取り戻す為に書きました。主人公の名前は山田太郎です。
 主人公の精神とワイアルドの精神は入れ代わった設定にしようと前々から考えていました。

 あと、ベルセルク世界と太郎の世界は、時間の流れが違います。



[36957] ごじゅうにめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:6df208a9
Date: 2013/05/05 20:58
 最近、湿っぽい話しかきかない。クシャーンとかクシャーンとかクシャーンとかね。これはもうこの世界に安全な領域は少ないんだなぁと思う今日この頃。
 お久しぶり、元日本人のワイアルドです。今はすっかりベルセルク世界に馴染みまくっています。時間は怖いねぇ。
 最近、この国の真っ暗な話しか無い。こんな辺境的な村にさえ暗すぎる話しか舞い込まないのだ。
 何でも、クシャーンがミッドランドの王都を攻め落としたとか、グリフィス狂いの王様がくたばって、唯一のミッドランド王族直系の…………名前は忘れたが、とにかくその姫さんがクシャーンに捕らわれているか、それとも殺されているのかわからないそうだ。
 まあ、あれだね、現状不明という奴だね。
 まあ、俺は原作の未来知識知ってるから、捕らわれているって知ってるけど、
 これは個人的な事なんだが、俺はベルセルクのあの姫さんが好きではない。なんか、……上手くは言えないが好きではないのだ。
 何となく自分では何も考えていないように見えるのは俺だけかな?
 まあ、グリフィスのホモ野郎の出現でこの世界は荒れまくりだ。
 夢のためだかしらないけど、一般ピーポーな俺達には迷惑な話だぜ、たくよぉ
 口に加えた煙草をふかしながら、最近は嘘のように降っていた雨がやんできた外を佇む俺、なかなかかっこいいかな?
 そうそう、最近煙草を作ってみようと研究を始めた。
 いやね、この世界には煙草が全くないか、メジャーじゃないのか全然見かけないのよ。
 そんな訳で、日本にいた頃、まだケツの青いガキの頃、まあ、大半の子供もそうだろうけど、煙草とかに憧れてたんだ。
 大人びた物には子供は惹かれる物なんだと俺はおもう。
 そんな訳で、最近は煙草を再現しようと四苦八苦している。
しかし、こういうのも暇つぶしでいい感じだ。なかなか楽しいし、人間退屈が一番の苦痛だと俺は思う。
 最近できたてほやほやの煙草擬きを口に加えて、ふーっと煙をはく。ワイルドだろう?
 まあ、凄まじく苦い上に喉がすっげー痒くなるけど、なれたら癖になるこの煙草。
 ……使徒は肺癌にはならないかな?
 さて、最近異常に降りまくっていた雨がやみ、湿気ってはいるけどいい感じに涼しいぞ。
 そう思いながら、家の近くの道を散歩する俺、こういうアウトドアなのもいいよね。
 しかし、湿気っていると煙草の煙の出が悪いと思う。雨この野郎。
 最近雨続きで訓練していなかった団員達を鍛え直した後だから、周りの景色がみな澄んで見える。むさ苦しいマッチョ達が大量に汗を流すのを見るのは慣れてはいるが、かなり気持ち悪いし。
 そういう感じで歩いていると、道の隅に綺麗な花を見つけた。雨の雫で光っている。
 ジルにお花とか送ったら喜ばれるかな?
 そんな事を考え、花を持って帰ろうとする俺。
 花の生えている原っぱに向かったんだけど、そこで俺は奇妙な物体を見つけた。
 一つの大きめの葉っぱに、羽の生えた小人が寝っ転がって寝ていました。
 俺は目をこすってもう一回見る。
 葉っぱの小人は消えない。
 もう一度目を擦り、見てみる。
 やはり小人は消えない。
どう見てもエルフです。すいません。
 あれあれあれ?何でこんな所に希少なエルフがいんの?何で普通に寝てるんだ?人の目に映ることはめったに無いっていってたじゃん、髑髏さんが。

「……うぅ~ん。なに~」
顔を近ずけた気配で目が覚めたようだ。体型からして男か?そもそもエルフに性別はあるのだろうか?
そんな風に目覚めたエルフが、至近距離から見つめる俺と目が合う。

「…………」

「……………」

 意気なりのことで固まっている。エルフが口をあんぐりとあけて顔を見つめてくるって、そうそうない体験じゃないのか?
 そう考えていると、固まっていたエルフの体が震え出す。

「……に。」
…………に?
「に?」

 エルフは、その小さな口を大きくあけ、

「人間だぁぁぁぁぁ!!!」
叫んだ。……俺の顔はそんなに怖いのかな?

 この時の俺は、知らなかった。
 雨上がりの日の散歩でであった。目の前で震えながら叫ぶエルフとの出会いが、それなりの大騒動の幕開けになるとは……

誠、運命とはよくわからない物である。


作者からの一言。……なかなか書く時間が出来ない。更新が遅れ気味になってしまっているな。……これからはちょっと冒険してみたいと思うこの頃。



[36957] ごじゅうさんめ
Name: ハンズ◆c58eb8b3 ID:b1e974aa
Date: 2013/07/26 12:38
 前回のあらすじ……雨上がりの日に散歩に出かけた主人公は、エルフと出会った。

 正しいエルフとの対話の仕方。
 まず、突然雨上がりに出会ったエルフが泣き喚き出した場合に注意することを言っておこう。

 下手に慰めたら損をする。来れにつきる。

俺はそう考えながら、目の前の暴食害虫をぐったりした視線で見る。

 《バクバクモグモグムシャムシャ》

 突然雨の中出会ったエルフ、名前はプニョと言うらしいんだが、(なぜか頭にジブリという単語が浮かんだ。)突然泣き喚きだしたこいつを落ち着かせるのが大変だった。

 何せ俺の顔に煩く喚きながら殴りかかってくるんだよ。この害虫。

 まあ、使徒の体には手のひらサイズのエルフの拳など、綿棒でつつかれるよりも弱く感じる。使徒じゃ無くても殆どの奴はそう感じるだろうけど。

 そんなわけで俺のイケメンフェイスからこいつを引き剥がし、なお暴れるこいつを家に連れ帰ってきたんだが……

「本っ当にごめんなさい!!私酷いことを……」
暴食エルフが俺の家の机の上で、俺の大好物の《豆とジャガイモのちくわ擬》を食いまくってる様子を俺が椅子に座りながら見る横で、床に頭をこすりつけて誤るジルたん。

「良いって良いって、お互い不幸な勘違いだったんだから。」
全身で謝罪の念を表すジルを別に怒ってないと諭す俺。

そんな俺のフェイスは青あざだらけになっている。鏡があればやばいくらい膨らんでいる俺の顔が見れるだろうに。

「でも……その顔……。」
なお謝ってくるジル、何故か全く悪くないはずの俺が悪く見える構図だ。しかし、美人さんに土下座されてるって、なかなかそそるような……いやいや!!そうじゃなくて!!

「だから、全然大丈夫だって、悪いのはこのエルフなんだから。」
 そう!!すべてこいつが悪い!!俺はマイペースに飯を食い散らかす害虫エルフを睨みつける。

 すると流石に食べるのをやめて、潤んだ瞳を向けてきた。少しは反省しているのか?

「お兄さん、そんな怒らないでよ。なんか嫌なことでもあったの?しわが増えるよ?」
 撤回。こいつは全く反省していない。寧ろ調子に乗ってる。

「ジル。確かバーボが前に置いていった酒がまだ残ってたよね?」
 前にバーボがこの村で作った酒の試作品を置いていったが、これまでの経験から酒は不味いと判断して飲んでいない。

「え?……あのお酒は残っているけど……何に使うの?あなた禁酒してるんでしょ?」
 ジルが申し訳なさを全面に押し出しながらおずおずと答える。
 暴食害虫も訝しげにこちらを見る。

「いやね、エルフを半年ほど酒に漬けると物凄く美味しい漬け物に「まってまってまってまって!!ごめんなさい!調子こいてました!!許して!!」……最初からそう言えば良いんだよ。」

 害虫くんが机の上で土下座している。どちらの立場が上かわかったのだろう。良いことだ。

「でもなぁ~、エルフの酒漬け物は健康に良いって言うしなぁ~。」
 原作でも主人公の最初のお供パックが盗賊に捕まっているときに酒につけられていたと言っていたし、エルフの鱗粉には強い治癒効果があるから健康に良いとは強ち嘘じゃないと思う。

「そんな!ひどい!エルフ保護団体に訴えてやる!!エルフをいじめるなー!エルフ万歳!!」
 俺の目を見た害虫くんが本気と見たのか、恐怖の悲鳴を上げる。
 何だよエルフ保護団体って……心なしか害虫くんの体系が栗っぽくなってる気がする。

 これが噂のエルフ栗モード(ギャグモード)か?

「ひどいだって!このボケ!その言葉は俺の顔を見てから言え!!」
 このエルフのせいで顔が殴打された痛みで疼いて仕方ない。

「そんな!お兄さんをそんな青あざだらけにしたのは私じゃなくてそこのお姉さんだよ!!」
 必死の表情を浮かべる害虫。流石に酒付けは嫌なようだ。

「すみません……本当にすみません。」
 
 だぁぁあ!!またジルたんがネガティブモードに入ったよ!!せっかく少し立ち直ってたのに!!

「元はと言えばお前がこの家にくるとき『犯されるー!純潔をうばわれるー!』とか訳の分からないことを喚くからだろうが!!」
 俺は怒りを込めた表情で害虫を睨む。

 なぜ俺の顔が見るも無残に腫れているか?
 俺は最初こいつを見つけたとき、少しばかり家につれてかえって治癒効果のある鱗粉を貰おうと考えた。

 エルフと出会うことは滅多にない。これは大チャンス。そう考えて交渉を行おうとしたが、このボケは話を聞くどころか大騒ぎをして、俺の顔をボカスカ殴るだけ。最初は優しく止めるように話しかけていたが、いっこうに止めないこいつに痺れを切らし、腕にひっつかんで無理矢理持ち帰ったんだ。

 家に帰ってこいつを机の上に放り出すと、何を思ったのか、いったいどこからこんな大声を出せるのか気になる程の音量で叫んだ。

『助けてー!犯されるー!純潔をうばわれるー!』

 俺は焦ったね。村の中で社会的に死んでしまうよ。そもそも俺にそんな趣味はない。
 
 急いでとめようとしたら、勢い良く家の玄関が開けられた。驚いた俺が振り向くと……

 両手を堅く握りしめた般若顔のジルたんが居た。

 そこからはもうわかるだろう?

『まって!これは誤ブエ!』
弁解する俺の顔に炸裂する、強い思いの宿った拳。

『今の声……子供の声だったわよね……あなた、あたしという者がありながら……。』
 あの時のジルたんは恐ろしかった。此処だけの話少しちびった。

『まっで!まじてごがいぶごおぉお!』
再度下される無情な鉄槌。

『このロリコン馬鹿ぁぁぁぁ!!』
 振り下ろされる拳の嵐。その全てが俺の顔面ヒット。

 『ぎゃあぁぐ!ぶぎ!ぼぉぉ!』
 
 結局その暴力は全ての現況であるエルフが真っ青な顔で静止するまで続いた。

 相手がジルたんだからロクに抵抗もできず、意識を失った俺を血の涙を流しながら殴りつけるジルはさぞ恐ろしかっただろう。

 全ての話を聞いたジルは俺に申し訳ないくらい謝り、現況エルフはロクに反省も表さず、等の俺は顔面が石ころみたいになっている。

 目の前で喚くエルフと誤り続けるジルたんの狭間にたたされ、俺は思う。

 

 今日は厄日だ……エルフの丸焼きっておいしいかな?

 実はこのエルフ騒動はまだ始まりにすぎないのだが、今の俺にはそれをしる術はない。


【作者からの一言】
まず一言。長い間の更新停止すいませんでした!(ローリング土下座)
 学校がはじまり、相次ぐテスト、レポートの嵐でかるく鬱になっていました……大スランプ。
この話を読んでくれたみなさん、本当に申し訳ない。
 これから少しずつ更新するつもりなので宜しくお願いします。
 エルフと主人公の出会いの続き、主人公のエルフに対する印象は最低です。
 



[36957] もしかしたら外伝① もし主人公が死にかけのロシーヌを発見したら?
Name: ハンズ◆941b7fa9 ID:65e7c17d
Date: 2014/02/09 23:00


 幼女を拾った。


 大切な事なのでもう一回。幼女を拾った。


 唯の幼女ではない。なんと蛾と人間の驚愕のハイブリッド!どこぞの悪の組織で改造でもされたのか?
 ごめんなさいロシーヌさんです本当にありがとうございます
 なんでこのガキ死んでないのよ?マジありえないんですけども。
 イケメンすぎるワイアルドこと、元日本人の俺の旅行……もとい高飛び計画。
 将来糞イケメングリフィスやら、殺戮大好きで同族を拉致して改造する大帝やらで、転覆間違いなしのミッドランド。
 結構活躍して稼いだし、信頼もありはしたかな?
 だが、俺は泥舟に乗るたぬきにはならない。
 ロリコン王様を見捨て、とにかくどっか遠くに逃げようと、愛すべき黒犬騎士団を連れ、盗賊からカツアゲをして生活費を稼ぐ日々。

 原作にはけっこう関わってたけど、もう蝕終わってるわけで、ワイアルドの因果は役割を終えたわけですよん。ちゃんと主人公共の引き立て役にはなってやった。
 
まあ、ちょっとフィーバーしたけど(笑)

 そのことは部屋の済においておこう。
だが、なんの因果か、立ち寄ったどっかの丘あたりで、死にかけのロシーヌ居たんよ。びっくりボルテージや。
 
 


 で、今治療して寝かせてる。馬車の中でね。
 も〜〜うッ!団員たち誤魔化すの大変だったよ。一応まだ俺使徒って教えてないし。
 腹が破けてるときし、ちょっと悪いとは思ったが、出血で朦朧としているところをひっぱたいて、変身を解かせた。
 
 いや、普通に羽根とか生えてたらヤバイじゃん。治療どころか即殺さねかねないよ?ロシーヌ。
 
 この世知辛い世の中、人外にはめちゃくちゃ厳しいし。ほんとに氏ねよ過激宗教祈り屋共め。 
 あいつらSじゃないの?
 邪教判定で人に石投げたり、女拷問しちゃうとか……なまじ、それが国家ぐるみだと質悪いよね。
 
 特にアレだよ。モズグスだっけ?あのキャラは大好きだが、実際にいたら絶対に関わりたくない。それも俺今邪教的存在だし。

 ……2%話ずれちゃった?

 まあ、とにかく、目の前には死にかけの偽エルフ使徒。見様見真似で医師っぽく縫合してはみたが……

 あれだね。どう考えても足手まとい。
 一応俺日本人だし、こんな幼い餓鬼を、腹が破れたり、色々酷い状態のまま放り出すのは気が引ける。

 でも、正直に言えば糞面倒くさい。

 も〜〜、なんで俺が見つけた時息あったんだろ。ぶっちゃけ見つけた時死体だったら楽だったのに。ロシーヌたん。
 君の両親は地獄の渦の中で君を待ってるよ?
 たぶんものすごく待ってるよ?
 尋常じゃないくらい待ってるよ?
 八つ裂きにしたいぐらい待ってると思うよ?
 俺が逆の立場なら、例え娘でも贄として捧げられたら、自分を捧げた奴を憎しみで殺す。殺しちゃうね。



……もうこのまま放り出しちゃおうかな?


「うっ……あぁ……」
「うん?目覚めたか」

 ありゃ、考え事しているうちに起きた。やっぱ俺と同じチート使徒。回復が早い。タフだわ恐ろしい子。

「ここ……は……」
「喜べ。内臓ぶちまけながら落下して、死にかけのお前を俺が助けた。遠慮なく感謝してもいいぞ」

 苦しそうに口を動かして、やっぱ治療しても、結構辛いご様子。それなりに塗り薬とか使ったんだけどな。
 使徒には薬草とかそんなに効果ないのか?まったく怪我したことないからわからん。

「わたし……生きて……るの」
「うん、八割ほど瀕死だけどね」

 これは本当だ。下半身とかもうズタズタだし、内臓に深刻ルナティックな損傷ありまくりだし、俺が助けなければ死んでたよ完璧に。
 
 エセ妖精幼女ロシーヌ、略してロシーヌは、俺に対して質問とかありまくりだろう。
 なぜ自分を助けたの?とか
 ここは何処なの?とか
 その他色々……とか
 なぜ地球は丸いの?とか
 なぜバーボはホモっぽいイメージが作者にあるの?とか

 でも無理だ。もう少し治療と回復に専念させなきゃ、喋る以前に死にそうだ。
 
 え〜〜と、確か痛覚を麻痺させる薬ってこれだっけか?あとこれは治癒促進効果のあるやつで……

 近くに置いてある入れ物を幾つかとる。作った俺でも、たまにどれだかわからなくなるんだよな。あんま本腰入れてたものじゃないし。
 日本食の研究にて、俺が偶然にも作成した薬品。これは結構戦場で役に立った。
 はいそこ!まんまご都合主義とかは言わない。俺が天才すぎるだけだ。いや、天災か?ふふふふふふ

「とりあえず先輩として忠告。穣ちゃん死にかけだから、薬飲んで安静にしてな。じゃなきゃポックリ逝って、渦としての第二の人生始まっちゃうよ?それやだろ」

 ロシーヌは俺の言葉に、しばらく呆然とする。そして、朦朧とした表情ながらに頷いた。
 
「お頭、そいつ起きたんですかい?」
「うん?あぁ、今起きたとこだ。でもまだ死にかけだぜ」

 団員の一人が、馬車に顔を出してきた。他の連中も、ロシーヌにけっこう関心寄せてたから、やっぱり気になるんだろう。
 包帯だらけのロシーヌに、物珍しそうな視線を団員が向けてる。
 おいやめろよ。なんか変態チックな犯罪図みたいだぞ。筋肉ムキムキマッチョが幼女にそんな視線を向けるな。
 ん?俺?俺はイケメンだからいいもん!失礼しちゃうわ激おこプンプン!

……やめよう、心の中でも虚しい。

「お頭、バーボの兄貴が、出発について聞いてこいって……」
「あぁ、もうしばらく時間つぶしちゃったし、今日はここで野営しよう。バーボにもそう伝えておいて」
「わかりやした」

 病人に馬車での移動は酷だろう。今日はとりあえずここで野営するべきだろうな。
 ここしばらく、各地をさすらって来たし、一箇所に留まっても別に大丈夫だろ。



「……ね……え」
「あ?なんだね。とある妖精の幼女くん」

 団員が出ていったあと、ロシーヌがめっちゃ苦しそうに声かけてきた。



「あなた……は……なんなの」


 うん、これまためっちゃ普通な質問だね。もっと刺激的な物だと、つい身構えちゃったよお兄さん。
 ロシーヌよ、なぜいま、そんな状態でその質問を一番に?
 いや、まあ、とりあえず聞かれたから答えてやろう。


「俺か?俺はーー







ーー愛と勇気と美女と金とギャグとその他諸々が友達の、正義の味方ワイアルドンです」
 
 


 何だこいつ?死にかけながらに、そんな視線を向けてきたロシーヌ。ほんと恐ろしい娘。









 ◆作者からの一言
 皆様、お久しぶりです。ハンズです。
ちょっと創作修行の山篭りしてきました。長い間更新が滞り、申し訳ございません。
 これからは、ちょくちょく更新していきたいと思いまする。
 今回は、もし主人公が断罪の塔編の前に、エセ妖精幼女こと死にかけのロシーヌをひろっていたら?な外伝?スピンオフ?です。初期のノリと勢いを乗せて書きました。こんな感じの外伝は、他者視点話とか入れてこれからちょくちょく出すかもです。
 
 追伸、主人公は魔にやられたのか、それとも素なのか、ちょっと錯乱気味です。そしてちょいクズ外道です。
 
 でも、人間の内心なんて、所詮こんなもんじゃないかなぁ。



[36957] 外伝②王様とワイアルドとクシャーンと
Name: ハンズ◆941b7fa9 ID:65a1b249
Date: 2014/02/11 16:27

 きらびやかな王の玉座。
 国の首都にたつウインダム城。
 そこはミッドランド国の象徴であり、権力の頂点である王の座す場。
 
 王家の紋章のあしらわれたそれに、座っているのはひとりの老人。
 深く顔に刻まれたシワに、長く伸びるひげや髪はすべて白髪。肉体は老け込み、枯れ木のように痩せていた。
 頭に乗った王冠は、心なしか持ち主と同じように輝きを失っていた。
 今の彼には、家臣と領民を第一とする「尊厳王」と呼ばれていた頃の面影は、少しも残っていない。
 虚ろな瞳で国王は、思考をめぐらしていた。

……シャルロット

 この一年、口を聞くことは愚か、部屋に閉じこもったきり姿さえ見せなんだ
 扉越しに私が声をかけると、気でも狂れたかの様に叫び、泣きわめいた
 まるで恐ろしい怪物にでも追い詰められたかの如く

 『ありがとう、お父様』

 その娘が、一人の男のために、彼を父と呼んだ。

「くっくっ……はははは。お父様だと……」
「愛しい男を幽閉し……嫉妬に狂い、あまつさえ、毒に冒された体で健気にも……実の娘に鬼畜にも劣る所業を行ったこの私に……お父様と……」

 王冠が、王の言葉と呼応するように、頭から落ちる。
 鈍い音がなるが、王はそれを意にも返さない。

「許さぬ」

 泣いていた。
 王は、狂気の瞳を涙で濡らす。

「シャルロットに、そう言わしせしめた……グリフィス。貴様だけは必ず……!!」
「その為ならばこんなものなど……!!」

 足元に転がる王冠を踏みつけ、王は鷹に憎悪を向ける。

「……あの男、ワイアルドならば必ず貴様の首を我が下に……」

 次に思うは、憎き鷹を仕留めんと、自らが差し向けた騎士団。
 あの名高き黒犬騎士団と、その団長を率いるワイアルド。

 あれは5年前。長引く戦による兵員不足補うため、国中の腕の立つ者達を集め、新たな兵団を結成すると決まった折のこと。
 集められた囚人の中から、一人の男が私の前に進み出た。

 異様な男だった。どこか人間離れした……

「……お前を団長に任ぜよと?」
「あぁ、俺達の流儀なんでな。一番強えヤツが頭をとる」

 周りの罪人達が殺気立つ中、その男は言い切った。たちまちの内に野次が飛び、男に対する暴言がその場に溢れた。
 その中で、更にもう一人、前に進み出てきた。

「バーボ……」
「甲胃千切りのバーボだ……!!」

 何人かが、驚きの声を上げた。バーボという男は、それなりに名高い者らしかった。
 男の数倍近い巨漢が、不敵に笑う。

「いいごと言うじゃねえがこのサル!!
そうさ一番強えやつがボスになるのよォ!!このオレざまがよッ!!」
「へぇ、これは笑える。猿の中にタコが紛れ込んでたのか?」
「王ざまよゥ!!こいづと勝負させでぐでぇ!!勝ったほうが団長ってこどで頼むぜェ!!」

 仕方がなかった。その様なやり方でしか、あの者達はまとまりはすまい。
 誰が見ても力の優劣は明らかだた。先に名乗りを上げた男に十中八九勝ち目は無かった。
 逆にバーボという巨漢は扱いやすそうなので、私はその果たし合いを許可した。

 ふたりの手枷が外され、果たし合いが行われた。私はこの時、男の正気を疑った。

「いらねぇよ、武器なんざァ」

 武器を使用することを拒否したのだ。
 体格で圧倒的に勝る相手に、武器も使わないで挑む。
 私だけでは無い。その場の誰もが呆れていた。

「くたばりゃあごのサルがぁぁ!!」
 流石に舐められていると、気に触ったのだろう。怒った巨漢が、男の頭を割ろうと混紡を振り抜いた。

 次の瞬間、巨漢は吹き飛んでいた。
 刹那の決着、男は一撃で勝負を終えた。

 圧倒的、そうとしか言えなかった。一瞬のうちに懐に飛び込み、放たれた男の拳は、数倍の巨躯を誇るバーボを吹き飛ばした。

 もはや達人の域。只者ではない。

 誰もが予想打にしない結果に驚くとともに、男に対して畏怖と恐怖を覚えた。
 その場に居合わせたすべての者が、一声も発することができなかった。


「俺が団長で文句は無いよね?」


 ……つい私まで頷いてしまったのは、仕方のない事だろう。


 奴は戦の才だけではなく、教官としての才もあった。
 奴は団長に承認してすぐに、その玄玄を振りかざし、訓練の名目で虐待を行った。
 画期的、下手をしたら邪教徒に課せられるような拷問じみた訓練。
 日に20時間という、頭がおかしいとしか思えない訓練時間は当たり前。
 皮膚を強くするという名目で、団員を火炙りにしたり、忍耐力をつけるためだと言って手足を縛り、川に沈めた時などは、本当に殺すつもりなのでは?と考えてしまったほどだ。
 当然、命の危険を感じ、その訓練に耐えられないと訴えてきた者もかなりの数、いや、殆どが申し出てきた。
 だが奴はそれを意に返さず、それどころか先に弱音を吐いたものに、より厳しい課題を化した。
 死者が出なかったことが奇跡的だった。

 そんな試練を半年ぐらいだろうか?
 そこにはただの荒くれ者の集団はなく、屈強に鍛えられた肉体を持ち、奴に対して絶対的な忠誠をもった戦闘集団が出来上がった。
 そこからは怒涛のごとし。
 奴の率いる黒犬騎士団は、その勇猛さにおいて、グリフィス率いる鷹の団とけっして引けをとるほどのものでは無かった。
 元が罪人とは思えぬほど統率のとれた騎士団は、敵と相まみえる戦場では驚くべき功績を上げた。
 その上、欲にかられて略奪なども一切行わなかった。
 何せ団長自身の人格が、囚人らしからぬ程の良心を持ち合わせていたのだ。
 部下にその様な事を行わぬ様に、厳しく言い聞かせていたらしい。
 場合によっては体罰を行っていたようだ。
 とても献上品強盗で捕まった男とは思えない程だ。


 その後、瞬く間に黒犬騎士団の名は知れ渡り、国の重要な地位につく者達にとって、その注目度においては、グリフィスと並んでいた。
 もしアレらが、真っ当な由来の騎士団であったなら、私はその働きに免じて白の称号を与えることを、検討していたのやもしれぬ。
 黒犬騎士団の存在を疎ましく思っている者も多かった。特に白竜、白虎といった、貴族が長を務める騎士団にとっては、囚人によって形成された騎士団が武功を上げることは、気に良い事ではなかったのだ。
 所詮、罪人共の集まりだ。あ奴らに戦を任せるのは軍の恥。
 そう陰口を叩かれる事も多かった。

 ある日のことだ。そのような不満が上層部にたまりだした頃、戦の激しさが落ち着いた折を狙うように、突如あの男は戦の間、辺境の戦場への移動を申し出てきた。
 群の中区から離れることを、奴自身が望んだのだ。
 あの男もわかっていたのだろう。自分と騎士団の存在が不満を募らせる原因になっていたと。

 私それを了承し、奴は辺境へと戦場の場を移し、より一層腕を振るっていた。
 恐らく、貴族からの圧力が無くなったために、思う存分に腕を振るえることが、嬉しく思うこともあったのだろう。

「……待っておるがいいグリフィス」

 摩訶不思議、掴み所が無い奇妙な男。だが、あ奴ほどの器なら、鷹の息の根を止めるやもしれぬ。


「番犬が放たれたのだ……強大な……鬼の如き強さの番犬共が……」


 王は知らない。別にワイアルドは、深く考えて移動を申し出たわけではない事を。
 王は知らない。ワイアルドはとっくに王家を見限っていることを。
 王は知らない。ワイアルドにグリフィスを殺す気はなく、むしろ助ける方に考えていることを。


 知らなかったのだ。


 ◆ ◆ ◆





 幾年かの月日が立ちーー

「…シャルロッ……シャルロット……」

 ーー王は死の床につこうとしていた。

 寂しく哀れだ。
 周りに集まっている貴族達。その中で、間もなく逝ってしまいそうな王を、悲しむ者がどれだけいることか。
 結局は鷹は見つからず、黒犬騎士団も姿を消した。
 それによって、王の奇行は強まり、鷹への執着はなお一層深くなった。
 王の人徳は、娘シャルロットが王に与える愛情は、とっくの昔に枯渇していた。

「御身内をお急ぎ下さい」

 すぐ側にいる御典医の言葉も、聞こえているかどうか。
 最後の時にも娘に拒絶され、その死を悲しむものは居ない。
 ここまで寂しい死に様があるだろうか?



 ◆ ◆ ◆
 

「寒い……まるで凍てつく様じゃ」

 王は玉座に座っていた。
 周りには、頂点が見えぬ程の高い城壁。
 それに、温もりは無い。
 見も凍る冷たさだけがある。


ーー王は玉座にーー


「見事な城壁じゃ。しかしこれでは寒さを防ぐことはできぬ」
「石の壁など寒さが増すばかりじゃ。誰ぞ火を」

 見が震える。寒さに震える。息が白い。
 暖かさがほしい。何でもいい、火を、火が欲しい。

ーー玉座に、王は玉座にーー

 いつの間にか、玉座の周りには屈強な兵士達がいる。王を敵から守らんがため、四方を固める。

 まるで、王を閉じ込めるように。

「おお……勇壮な兵士じゃ。この城壁とこの者達が居れば、我が城も揺らぐことはあるまい」
「……だが今はともかく火じゃ。凍えてしまうぞこのままでは」

 火を求める王。だが兵は火を持ってこない。
 その数は増え、玉座の守りを固める。

「ええいもうよい!兵など余はいらぬと申すに!!
 火じゃ、誰ぞ火を持て!!温もりを……」

 不意に、光が現れた。
 冷たい城壁の中、暖かみを放つ光。
 愛する娘、シャルロット。

「おおっそれじゃ!余が欲しかったものは……温もりは……」

ーー玉座に、王は玉座にーー

 思わず駆け出そうとする王。だか、行く手を遮る兵士達。 
 
「何じゃ……なんのまねじゃ!?退け!!退かぬか……!!
 余が求めしものはあれに……!!」
 
 
 鷹が現れた。光り輝く巨大な鷹が、空から舞い降りる。
 その巨大な羽で、王が求める光を包む。

「な……!?鷹……鷹じゃと!? やめろ離せ!!離さぬか!! それは余の……大切な……
 は……離れぬかぁぁ!!王の命である……!!!」

 怒声、そして悲鳴。王は声を荒らげ、鷹を制止する。
 光を抱く鷹は、微笑みを浮かべるばかり。

 不意に王は悟った。

「……そう、そうかも知れぬ…余は求めていたのかも知れぬ……お前を……」

 この玉座という牢獄から 余を一人の人間として 狂気へと解き放つ救いの主として


ーー王は玉座にーー







「グリフィスウゥぅぅぅぅぅ!」






 雷が落ちた。
 王は落ちた。
 死へとその身を。



 ◆ ◆ ◆

 死を知らせる鐘が鳴った。
 ようやく玉座から、王の束縛から開放された、一人の老人の死を。


(お父様……!!)

 その音を聞き、父の死を悟った娘は涙した。


 そして助けを求める
(いや……いや!!助けて!!グリフィス様)

 新女王誕生。
 新たに玉座という牢獄が、シャルロットを捉えた瞬間だった。

 ◆ ◆ ◆

「陛下が御隠れになられた……とうとう……」
「こんな時に……これからどうなっちまうんだウインダムは……この先ミッドランドは……」

 王の死は城下の民にも伝わった。
 王のいなくなった国の先、民を襲う不安と恐怖。
 皆が手を合わせ、王の死を痛む。
 誰一人として、明るい表情のものは居ない。


「ねえねえ、お山が動いてる……」


 無邪気な子供が、まず最初に気づいた。ウインダムに迫る脅威を。

 ◆ ◆ ◆

 すぐ側に迫っていた。王の死で混乱するウインダムに進軍する異教の軍。
 ミッドランドと、その近隣国とは異なる甲胃と装備。
 巨大な武装で身を固める巨獣。
 何千万ものクシャーンの軍勢が、ミッドランドの首都を制圧しようと、歩を進めていた。





 数時間後、首都ウインダムは、クシャーンに完全に制圧された。






  ◆ ◆ ◆


 同時刻、ウインダムから遠く離れたどこか。


「……とうとう本格的に原作始動ってか」


 荒ぶる天候の下、一人の使徒が上を見上げる。
 感じ取ったのは劇の始まり。
 五人の天使と、神による馬鹿げた運命という出来レース。
 
 
「いいねいいねぇ!ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ」

 拳を握る。
 わけの分からぬ高揚感が、ワイアルドの内を満たしていた。
 彼は興奮していた。誰も彼もが、運命に従うしかない、この糞ったれに理不尽な世界。
 自分は傍観者。すべてのタネを知っている。だからこその余裕と笑い。


「神さんよぉ、見てるならよく聞けや!俺はきっちり耳を揃えて役を終えた!
 だから、因果やら運命やら、俺の知らねえどっかで適当にやってくれやッ!
 シリアスなんて糞喰らえ!俺はフリーダムだぜぇっ!ヒャッハー!」

 世界の端で、本来の因果を終えた男が神に叫ぶ。そしてすべてを馬鹿にする笑い。

「ファッキングリフィス!ファッキンガニシュカ!
 俺は自由だ最高だ!誰にも俺は止められねぇぇ!誰にもだァァァ!!」




 湧き上がる高揚感に身を任せ、ワイアルドは『ヒャッハー』した。




 翌朝、団員たちから生暖かすぎる視線を向けられたのは、説明するまでもない。









 作者からの一言
 今回は、断罪の塔編の前。王の死と帝国進行の際のシーンを纏めました。
 初めての他者視点、なれないこともありましたが、ワイアルドが王様にどう思われていたかを、精一杯書いてみました。
 有能だけど、掴み所がわからない、常識的な概念と良心を併せ持つ囚人。
 そんな風に思っていたようです。
 

 そして、主人公。王様が死んだ時、新たな原作始動にヒャッハーしてました。
 直感で、世界の流れを感じ取ったのです。そして、ゴット・ハンドに対する敬意とかは全くありません。

 主人公にとって、自分の周りのもの以外はすべて"軽い"物なのです。
 ですが、日本人の感性は残っているため、善悪の概念はあります。


 つまり変な人です

 


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