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[41627] ハリー・ポッターと腹ペコな宵闇少女(転生・最強)
Name: ソウクイ◆023050f9 ID:67656831
Date: 2015/10/16 20:48
ハーメルンでも掲載。

色々な意味でバグってる主人公です。
原作四年からスタート。



[41627] 畜生ジジイ
Name: ソウクイ◆023050f9 ID:67656831
Date: 2015/11/16 11:45
『お前の求めるモノは何だ?』

求める?求めるって何をです?
(誰だ?羽の生えたオッサン?てか此処はどこ?)

『そうだな……どの様に生きたいかだ』

生き方?…う~ん…自由にとか?
…所で貴方誰ですか?それと


『自由?……自由か……ふむ』

いや、誰なのか教えてくれません?
(背中の羽は六枚の天使の羽?本体は……中年)

『宜しい。自由に生きられるだけの力をやろう』

力とかドヤ顔はどうでも良いですから誰なのか教えてくれません?
(見た目がオッサンだし耳が悪いのか?)

「誰が……誰が」

(うんオッサンがプルプル震えてる?)

『誰がオッサン呼ぶ奴に教えるかぁああ!!
精々自由を楽しむがいい!!』

って飛んでった!答えろや!

ピピピピーピ、ピピピピピピピピピ、

白い襖から漏れる朝日の光りが柔らかく照らす五畳の和室の部屋。和室の中央には盛り上がった白地に緑の布団。
布団の枕元に置かれた六時を指した目覚ましからの音が室内に響いた。

「……答えろ…やー…」
 
目覚ましの音に反応して布団がモゾモゾと動く。

ピピピピピ~ーーーー!!!

目覚まし。うるさい。

パン!

布団から手が伸びて煩いと言いたげに目覚ましを叩く。
音が止み布団の唸りが激しくなる。

う、うー、朝?朝なのか?
あー……もう起きる時間、だけど至福は二度寝なのだよ……罪はこの布団の温もり…
 
グー

………


…お腹すいたし起きようか。

布団から赤いリボン付の金髪の頭がヒョコッと出る。
アクビをしながら布団から出てきたのは寝巻き姿の十代の前半に見える金髪の少女。 
肩まである金の髪、澄んだ赤い瞳、人形の様に整った顔立ち、起きてからずっと笑ってる様な表情の、一見天真爛漫に見える美少女。
服装は桜の模様が入った白の浴衣のような寝巻き。



ふぁ~…ぁ…おはよう、……と言っても誰からの返事もある筈がない。
この家には自分一人、私以外は誰もいない。
両親は自分が三才頃に他界した。
と言っても天涯孤独って事でもないよ。
この家には一人ぐらしだけど保護者は居る。
仲が悪いとか放置はれてるって訳でもない。
今の保護者は仕事関係で違うところに住んでるだけ、今頃仕事が忙しくてヒーヒー言ってるだろうね。

「うーー」  

少女は布団を片付け…朝日を浴びて上に腕を伸ばす。
裾が捲れてだいぶだらしない姿。

今日も良い天気…『グー』…な事よりもお腹すいた。
お腹すいたのだよ。

…あー…自分で作らなきゃご飯はない。

あ、確か冷蔵庫に作り置いておいた特製味が濃い魚の照り焼きがまだあった筈。

少女は目を擦りながら半裸と言える格好で台所まで歩き、台所にある白い冷蔵庫を開けた。

うん、有るある♪

タレが染み付いて更にいい感じなってる。けど食べる前にご飯も炊かなー。

味が濃い魚の照り焼きに白いご飯が私のジャスティス~♪

冷蔵庫から魚を取り出し流し台に置いた後、キッチン脇に置いた米びつを開ける。
 
信じられないモノを見た!

米びつの中身を見てプルプル震え、そして…

…ペタンと膝をつく。

……お…お米が…………無い。

昨日使い切ったの忘れてた!?
お、お米が炊けない!お、お米抜きの朝ごはん!

グー~。

米びつの前で項垂れた少女は流し台に置いた魚の照り焼きを餓えた赤い瞳でギン!と見る。

ゴクリ

は!ダメだ!

さ…魚の照り焼きを食べるのに白いご飯抜きなんて許せない!

お、お刺身に白米抜きとか考えたられる?
唐揚げ+マヨネーズは私のジャスティス!
焼き肉+白米も私のジャスティス!
鯖味噌に白米抜きとかもう私のジャスティスへの冒涜!!

そうだ!そんな理不尽は私が打ち砕く!
緊急(自分)指令、お米をGET!

まぁ普通にスーパーに買いに行くだけだ。
けど急がないと自分のお腹がメルトダウンを起こしてしまう。


急いで顔を洗ってパジャマから着替えてお財布持って靴を履いて、近くの24時間営業のスーパーにGO!

白黒の洋服に黒のロングスカートを着た金髪の少女が、暴走車の様なスピードで五キロ程離れたスーパーを目指す。通行人を追い越し、バイクを追い越し、車を追い越す。…横をすり抜ける金髪の笑顔の(餓えた)美少女…よそ見運転による多少の被害あり。

(因みに能力で思考の一部を閉ざすので自分の姿は覚えられない。騒がれる心配なし。事故を起こしても運転主は何に余所見したか覚えてない。ただの余所見運転として終わる)


スーパーで十キロ税込3468円のお米を購入。
無事にお米をゲット!

お米を頭の上に担いで早く家に帰る!

少女はそれほどサイズの変わらないお米を頭に乗せながら、お米の安全な運搬の為、先程より自重した速さでスキップしながら走る。自重しても自転車は軽く追い越してる。

…お腹すいた…、お腹すいたー。
……我慢、我慢だ。白いご飯と魚の照り焼きのタッグはもうすぐ。

グーグー

お腹すいた。……今なら"何でも"食べれそう。
 
某正義の超人のカラータイマーの様にお腹から鳴るアラーム。どんな変態相手にも御飯をくれると言われたらホイホイ着いて行く……

(……人食って有りかな?)

……相手が危険な状態。


うー、昨日の夜も普通に御飯を食べたのに、スゴくスゴくお腹が空く。前は三日くらいは食べなくても平気だったんだけどねー。

あ、前のの意味は若いとかじゃなくてこの身体の前の話、前世の話。自分には前世の記憶があるんだよ。
所謂自分は転生者ってものだ。

皆には内緒だよ♪
……痛々しい娘だとこれ以上思われたくないからね。
……こんなこと考えてるのも痛いのかな?


前世の記憶は名前と死んだ前後の事以外は大体覚えてる。死んだ年齢は高校生ぐらい。記憶は其処で途切れてるから高校生、因みに性別は男だよ。
高校で記憶が終わってるけど実は大往生まで行って記憶がないとかは、無い!絶対……多分。
それと……高校生でも前世の年齢入れたら三十路越えとかいう計算はない。今世の自分は乙女なの。
うえ、……正直乙女とか自分で思うと少し気持ち悪い……身体は女の子でも、男として生きた感覚の方が強いんだよ。



そんな事を考えてる内に家についた。
家は住宅街から少し外れた所に有る神社。

自宅兼神社の名前は博麗神社、名前であれ?とか思う人が居るかも知れないけど、某幻想東方世界とは関係ない偶然。普通に現代の街中近くにある。

私が『開く程度の能力』『閉ざす程度の能力』、東方系シリーズの力が使えるけどこれも東方世界に全く関係ない偶然。

容姿が両親共に黒髪の日本人だったのに金髪…………東方第一ステージのボス、宵闇の妖怪ルー○アと似てるけど本当に某東方世界に全く関係ない偶然。 
ついでに名前が夜魅瑠深亜(ヤミ・ルーミア)と言うのも偶然。

判ってるよ!どう考えたって偶然じゃないレベルで東方で纏められてる!
何で日本人なのに名前がルーミアなのさ!
両親は真面目な感じだったのに何故DQNネーム!
両親の名前は尊(タケル)に美亜子(ミアコ)!

タケル=ル。ミアコ=ミア

ル+ミア=ルミア……ルーミア。

無理矢理ならルーミアになるけどさ!

……まぁ多分両親のせいじゃないよね。
何かの矯正力とかだ。東方に纏めようとするな!

ああそれと、東方以外の能力でも不思議な能力に人外な身体能力がある。

これって覚えてないけどネットに在りそうな二次創作の神様転成でもした? 自分が転生するときに能力を願ったとか。


けどそう言うパターンの神様転生とかなら普通とは違う世界に行くよね。
自分以外にはこの世界には変な力は無いんだよ。
特に前の世界と変わらない。巨大未確認生物とか学園都市とか前世と同じ空想レベル。
因みに現住所は日本の三重某所、幻想境とか影も形もない。
……そんな中でファンタジーな力を持った自分。一人だけ異物。ファンタジーの能力何てほぼ役に立たない。

本体に使う機会がない。

中学の頃は文字通り中二病レベルで別世界転移を想定してたのにそんな事は一切ない。17年間、極平凡な人生。ファンタジーに出会わない。力を使う機会がない。

って不満を貯めてる感じだけど、まぁファンタジー要素が無くても前世の記憶はまだ生きたい高校時代のモノだったし、普通でも新しい人世が貰えたんだから文句はないよ。この身体に文句はないよ。今の人生に不満はない。

……少し嘘かな。

うん少し不満はある!

先ず一つ目!表情筋が産まれたときから職務怠慢!
普段は( ・∇・)、困ると(;・∀・)悲しいと( ;∀;)、
怒ると( ・∇・)こんな感じでほぼ笑顔で固定されてて、頭の残念な娘という評価を受けてる!
二つ目!成長不良!成長が十歳ぐらいで終わる!
三つ目!神社産まれなのに巫女さんの衣装を着ると少し気分が悪くなる!

不満は……うん、少し不満はある。

ぐぅー、ぐぅーぐぅー!。  

おう、今はお腹からの不満の方が凄い。

今はごはん!ごはん!

早速買ったお米を炊飯器で三合分炊く。
お米を炊く間に冷蔵庫から魚の照り焼きを出しててレンジにIN。次にお湯を沸かせてお味噌を溶かしてだし汁入れて、お豆腐とワカメを投入。お椀に入れたらお味噌汁。卵にお醤油、味の素、お砂糖を混ぜてフライパンで焼く、甘めの玉子焼き。

納豆、お新香も出してー♪卵焼き、魚の照り焼き、お味噌汁♪炊きたてピカピカ白米♪ごはんが完成♪

ちゃぶ台に並べてお茶を入れてと、頂きます!



ふぅー食べたー。

食後のTVでも見よー。
目覚ましテレ○、今日のワン○はにゃん○、あれ?終わってる。もう八時?あーもう学校に行く時間。

早く学校に行かなきゃ。歯を磨いて(サイズSの)制服に着替えてカバンを持つ。
戸締まりをして家から出たら小学生の通学路
保護者と一緒に登校、初々しい小学生達の集団登校の列が幾つもある。
その小学生の列に自分…自分?
いつの間にか小学生の列に入り込んでた。

何?保護者の人?列から離れるなって何だね。
制服着てるのに小学生と勘違いするな。
ええい!私は違う!と小学生の列を脱出。
何で手を振ってる…バイバイと手を振ってやる!

ふう、何故か三日に一回は集団当校の列に捕まる。

全く高校に行く道から少しずれた。
さっさと元のルートに戻って学校に行く。

うん?変だな。
もうすぐ学校なのに登校してる生徒を一人も見掛けない?

あれ…学校の門が閉まってる。

用務員のおじさーんどうして閉まってるので?
…え、休校!?え、うそ……あ、校門に張り紙がある。

『本日休校日、間違ってきた生徒は残念だけど帰ってくれ(笑)』

(笑)をつけるなぁ!

くそぅ、来た道を引き返すー。

バサッ!

羽音?羽が落ちてきた。上に鳥?

うん?あれ……フクロウ。

上空をフクロウが飛んでいった。
方角的にウチの神社の方から飛んできたね。

何で夜行性のフクロウが昼間から飛んでるんだろ?
……そういう種類も要るのかな?

もう見えないしどうでも良いか。

さて、無意味に学校に行って帰ってきたのだよ。

ポストに何か入ってる。今朝出るときは何もなかったけどな。手紙?古い感じの手紙だ。外国からの手紙?

どんな内容……手紙のこの内容!?

まさかさっきのフクロウが……なわけない。
イタズラ手紙だし捨てよう。 
こんな手紙は忘れて休みを満喫するよ。

その日は手紙を捨てて休みを満喫。、

この時は手紙の事をすぐに忘れた。

異変はその日の晩、ホーホーと鳴いてバッサバッサと飛んで来た。

翌日、学校に向かう時にまたポストに外国からの手紙。同じ内容の手紙がポストに。捨てた。
学校から帰るとまた手紙が入っていた。捨てた。
次の日もまた手紙、捨てた。次の日も、捨てた。
手紙を運んでるフクロウを見付けて鳥避けの罠をポストに付ける。ポスト以外の所に手紙を落とすようになった。

夏休み突入。

夏休みに突入した次の日も次の日も、手紙が来る。
ドンドン手紙の量が増える。
フクロウが大襲来して境内に糞やら羽やら

うーー、いったいなにかなこの執拗な嫌がらせ……

イライラしながら夏休みの邪魔者(宿題)を片付けた。

あと夏休みを楽しく過ごす為の問題は……お茶を飲みながら数百枚を越えるゴミ、イタズラ手紙を眺める。
手紙には魔法学校入学とかホグワーツとか書かれてる。……ハリー・ポッター。  

どう考えても悪質なイタズラ、この世界には自分以外にはファンタジー要素はない。
何の目的か知らないけど態々フクロウに届けさせるなんて手の込んだイタズラだよ。

ほっとけば飽きると思うけどこのまま放置しとくのは癪。境内の掃除が大変なのもあるけど……一番癪な理由は!11歳で送られるホグワーツ入学の手紙を!17歳の私に送って来るのがだよ!

確かに少し!ほんの少し小さいけどもね!

というわけで……犯人には利子も付けて報復しよう!

犯人の手掛かりはフクロウ。

フクロウぐらいなら何とか走って追える。
けど目立つからフクロウの後をつけるの無理、そうすると犯人の特定はどうしよう。

それか相手が居なくても報復する方法

…あ…ウチの神社には封印された相手を呪う呪い書があった筈。
  
確か倉の奥に仕舞って有る筈。

無駄に歴史だけあって色んなモノが置かれてる倉を探索………石の仮面?違う…赤い宝石、違う。お札がついた槍、違う。……碁盤?…金色のパズル?違う……喋ってる気がする西洋剣、、違う…邪神様の絵が書かれてる…カード。



……家の倉、カオス過ぎない?本物じゃ無いよね?
この倉、燃やした方が良いかもしれない。

まぁ取り敢えず後で考えよう。



あ…………あった。多分あれだ。

お札が張られた箱、如何にもと言う外見な。 
箱から黒い気配が漂ってる。これは……マジものかな。

ゴクリ

お札を慎重に剥がして中身は……ノート?

書かれてる文字と紙は新しい。
肝心の内容は…


は?


えっとその…悲しい女性の復讐ノートみたいな感じな内容だ。
うん、えー禍々しい気配は充分するけど……何か読んでる方が呪われそう。あー、確かに呪いの書では有る。

ノートの持ち主の(結婚の約束をした浮気男に裏切られた30代の女性)恨み節が延々と書かれてる。
ある意味呪いの書だね。

けど求めてたのとちゃう!

はぁやっぱり。もう少しマシなのがあると思ってたんだけどな。……いやまぁ呪いは十分に感じるけどね。
どういう経緯でこんなノートか家に来たんだ?

あー、当然か。そもそもこの神社に呪いのそんな大層な物が有る訳無いか。巫女と神主だった両親ともに霊力とか皆無だったのだし……名字が夜魅なのに博麗神社に住んでる時点でお察しなのだよ。

まぁこんなノートだけど呪いのやり方は一応書いてある。……浮気男37人に試したと書いてある。
……どんだけ浮気されてたんだ。……てか、37人ならこの人も浮気してたんじゃないか?

まぁ……やろうか。

効果は期待できないけど元々憂さ晴らしになると思って探してたしね。

丁度良いレベルか。

本物というかガチに危なそうなのなら止めなきゃいけないし、……試した事は無いけど能力で呪術の才能を開いてるから。

……さて呪いの内容は……一日三回タンスの角に小指をぶつける呪い……地味にひどい呪いだ。
使う道具は相手の持ち物……フクロウの羽で良いかな。
呪文は……三たび急所を穿つ苦しみ、地獄を味わえウワキオトコ。 適当な呪文だな。ってか呪文と分類して良いのかな?

……唱えてみた。

万一旨くいげば小指をぶつけて暴れ回って…暴れ回って…………………虚しい。これを探すのに2時間も掛けて何してるんだろ。
人を呪わば穴二つかー。もう1回封印しとく。
何時か誰かこの呪いの書に頼るかもね。
うん、寧ろ代々言い伝えてやる。  

(自分だけだと癪だからね!)



あの嫌がらせ手紙はもう飽きるまで放っとく。
 
翌日、フクロウがピタリとこなくなったよ。 
……飽きたのか。
何で昨日じゃ…はぁー…あんな呪い止めとけば良かった。

其から2日後。

ピンポーン。

チャイム?誰か来た。

宅配か回覧板かだと思いながら玄関に行く。
来客が誰なのか見るのに引き戸式の玄関にある覗き穴から外を見る。

……えーー。

ローブ姿のジジイ、ってかマーリン!?

ガラッ!

思わず玄関を開けてしまった。

やっぱりマーリン……あ、何で開けてる!
魔法使いのコスプレしたジジイなんて危険なのに。

どうする扉を直ぐに閉めるか。
迷ってると(推定)ヤバイお眼目ピカピカ老人が私をジッと見てる?
……なんでなにも言わないよ。

「何かご様で?」

開けてしまったしね、変な事を言うまでは一応話を聞く。言えばサヨナラだよ。

「おお。スマンスマン、ワシはホグワーツ魔法学校で…「さよなら」まぁ待ちなさい…可笑しな者ではないからの。…君はミス、ルーミア……夜魅瑠深亜くんで合ってるかね?」
「人違いです☆」
「……いや…キミはミスルーミアじゃろ?…あー、兎に角とある学校で校長をしておるアルバス・ダンブルドアと言…」
「不審な人はお帰り下さい」ガラッ。

扉を閉める。

ダンブルドアとかホグワーツとか完全にあのイタズラ手紙の続きか。こんなソックリさんならやりたい気持ちも解るけど……良い年して。

「そう警戒せずにの。少しこの老人の話を聞いてくれんか」グググ
「むう、」
   
押し売りセールスマン見たいに扉が閉まるのを止めた。このジジイ以外に力が強い。
あんまり強く扉を閉めようとすると扉が壊れる。
仕方ない。


「……もしかしてじゃがワシが魔法使いだと信じられんのかの?」
「信じますよ。信じましたよ。だからお帰りください。それとも黄色い緊急車両に迎えに来て貰った方が良いですか?」
「これっぽっちも信じとらんの、ふむ?……ではこれはどうじゃな」

杖?わぁ本当に気合いの入ったコスプレジジイ。
確かそんな感じの杖は前世の遊園地で4000円ぐらいで売ってたよ。

「ルーモス」

わはー、杖が光った。

「杖型懐中電灯?」

確かあの商品も光ってたな。結構光が強い。

「…………アクシオー」

石が飛んできた。
 
「手品師?」

石に糸を括り付けてヒョイッとすればいけるかな。

「………………アグアメンティ」

杖から水が出てきた。あのローブの中にポンプとか仕込んでる?

「マジシャン?」

「ふうむ……………………カエルチョコを食べるかね?」

ダンブルドア?の手に茶色のカエル?おお頭に飛んできた。
頭の上の蛙を掴むと手の中で動いてる、動いてる。
あ、手の中でカエルが溶けてきてる。
匂いがチョコ!溶けた部分をなめるとチョコ味。
本当にチョコレート!

「ムシャ……全部本物のチョコ。おじいさん本物の魔法使い?」
「其処で認めてくれるのか………」

あれ?本物って事は……ダンブルドアも本当に?
って事は…此処は


ハリー・ポッターの世界ってこと?



[41627] 行きますよ(自棄)
Name: ソウクイ◆023050f9 ID:67656831
Date: 2015/11/16 11:25
まさかまさかの…
この世界にハリー・ポッター世界疑惑。

ハリー・ポッター、映画にもなった世界的に有名なイギリス発祥の小説。主人公は文字通りハリー・ポッター。
大雑把に言えばハリー・ポッターが11歳になってホグワーツという魔法学校で魔法を学ぶ物語。

魔法学校とか魔法を学ぶってので判る通り、ハリー・ポッター世界には魔法が存在する。勿論魔法使いと魔法世界もある。


私も前世でハリー・ポッター、賢者の石、秘密の部屋、アズカバン、ゴブレット、不死鳥、プリンス、秘宝。
全七巻は前世で全部何度も読んだ事がある。
最後の巻にガッカリした事は今でも覚えてる。

何も変わらない普通の世界だと思ってたのに、ハリー・ポッターの魔法世界も有るって言うの?

……ハリー・ポッターと同じ世界だって言うなら、ファンタジー生物が大量に居る筈。居るのかな?

い、いやまて、まだハリー・ポッター世界と同一か確定じゃない。ダンブルドア(仮)に確認しよう。

内心盛大に混乱しながら本物の可能性が出てきたダンブルドア(仮)に家に入って貰った。
少女の独り暮らしだけど、あんな怪しいジジイとご近所の目がある玄関で話す勇気は無い。

現在ジジイには畳の客間に通して座蒲団の上で正座して待って貰い。自分は台所でお茶を入れている。

別にお客だからお茶を入れてるんじゃない。
お茶を入れる間の冷静に考える時間の為だ。

冷静に考えると…ハリー・ポッター以前に魔法も本当?…あのジジイは本物か偽物なのか……怪しいと言うフィルターを抜きにして見ると……ダンブルドアに見えてくる……気もする。けど違う気もするね。
カエルは確かに有り得ないと思ったけど……魔法が完全に本物だと言える決定打にはならないかな?


……何か今の私は食べ物の前だと冷静な判断が薄くなるしね。ちゃんと確認する前にカエルを食べたし。
 

あ……もし魔法もダンブルドアも本物だとして…某さとり妖怪みたいな開心術とか大丈夫かな。
勿論原作の知識は知られたら確実に不味いだろうし…自分の力が知られるのも危険。
…防ぐ手段が無いから心配してもどうにもならないか。
いや何とか読まれないかな?

さしあたって心配することはまぁ諸々が嘘とかハリー・ポッター世界とは人物が同じじゃないとかで、もしジジイが騙す気、例えば狼だった時だね。
その時は……全力全開のゴールデンボールクラッシュをする。剥き出しの内臓が砕かれる苦しみを味わう事になる。……なるべくやりたくないけど大丈夫かな?

原作のダンブルドアなら恋愛対象的に範囲外かな?


お茶を持ってジジイが待っている客間の襖を開けると…

うわぁ

…少しビックリするものが目に飛び込んで来た。

動く箒に跨がった人間の映像が空中に写し出されている。此処は自分の家、この部屋に映写機何か勿論無い。大体映写されてるのは何もない空中。

映像が出てる場所の下に有るのは箒に乗った人間が写って居る一枚の写真のみ。
 
写真から立体映像が出てる。
今の時代、何もない所に立体映像を映す技術はない。
科学でないとすると……超常の力。

例えば魔法。

少なくとも今までの前の世界と同じと言う認識は崩れた。ファンタジー要素は自分だけじゃ無かったのか。

暫定…ホグワーツもダンブルドアも本物…それに写真の絵はハリー・ポッターで有名なクディッチ。

ハリー・ポッターね。

うん?ハリー・ポッター作品だとすると……
……え、ドラゴンとか吸血鬼もいる?


あ、あー……其れにしてもこのジジイが本物のダンブルドア、自分みたいなパチモノじゃなくて本物の登場人物と思ったら感動した……って事は特に無いね。
だってこのジジイ主要最強キャラでも少年時代が公式ゲ○。後、自分の印象的にショタコン疑惑+原作No.1の畜生。

「どうかしたかね」

関わりたくないなーと思いながら見てると聞かれた。
顔面は鉄壁のニッコリフェイスなのに気付かれたか?

「それは魔法の世界の写真ですか?」
「そうじゃ。マグル、ああ魔法を使わない写真とは趣がちがうじゃろ?」
「そうですね。……何で出してたんです」
「わかりやすい証拠を見た方がいいじゃろ?」

ジジイが満足そうに写真を懐に仕舞った。
まだ疑ってたの気付いてたのか。

「……お茶をどうぞ」

「ありがとう。ズズ、…ふぅ…日本のグリーンティーか久しぶりじゃがやはり中々良いの。おっとゆっくりしたいがそうもいかんな。ミスヤミ、君もワシが来た理由は知りたかろう。」
「聞かずに帰って貰うとか無理ですか?」
「……其では早速じゃが本題に入ろう。」

……無視なのか

まぁ悩むとか考えるより先に本物なら来た目的を聞いた方が良いか。……本物となるとホグワーツ入学の手紙が何でなのか気になる。

「手紙に書いてあった通り君には、君には魔法使いになる才能がある。そこでじゃイギリスにある魔法学校……ホグワーツに入学してもらいたいのじゃ」

「…はぁ…良くわからないです。イギリスのホグワーツに何で日本人の私が入る事に?魔法使いの才能が有っても普通は日本の魔法学校とかになるんでは?
日本には魔法学校が無いんですか?」

何で遠いイギリスのホグワーツ?日本にも魔法学校は有るん……有る?有るよね?
……原作では日本はクディッチで登場してたし日本にも魔法学校が一校くらいない?
もしなくても態々年齢層が違う生徒候補の為に日本まで足を伸ばす必用が有るかな。

……そもそもハリー・ポッターの原作と何処まで一緒何だろ? 
今のところホグワーツがあってダンブルドア(仮)が校長なのは確かだけど……ハリー・ポッター居ますかとか下手な事を聞けないから、仮に原作と同じでも年代とかも判らないね。

「いや、それはじゃな…日本にも魔法学校は有るにはあるんじゃが………君はとある有名な魔法使いの血筋の子なんじゃ。出来れば君にはイギリスのホグワーツに入って貰いたい」

血筋?まぁ髪色的に外国人の血はあり得るかな。東方の他にもそんな設定が入ってたのか。
態々ホグワーツって事は、寮の名前のハッフルパフとかレイブンクローとかの血筋?

……それは置いといて

「何で今の時期です?ホグワーツの入学は17歳からですか?」
「いやホグワーツ入学は11からじゃ」
 
原作と同じ?

「ならなんで今の時期に入学の案内が?」

まさか年齢を間違えたとか無いだろうな。

「……実はのミスヤミ最近まで君の存在は……一切知られてなかったのじゃ」

うん?        

「知られてないって……えっと魔法使いとしてとかですか?」
「その通り君は魔法使い、いや魔法使いの卵として認識されて居なかった。
少し前ワシの古い友人が……所用で日本のこの町の近くに来ていたんじゃ。それでじゃ。その、友人が今まで感じたことの無い凄まじい魔力が感知したのじゃ。 
友人は当然どんな相手か気になる。友人がその魔力の持ち主が何者か調べて居たのが……君だ」

「私?」

「そうじゃ。友人は何かが気になって君が何者か調べるのに日本の魔法使いに確認したそうなんじゃが、日本の魔法使いは君の事は一切知られていなかったそうじゃ。

有り得んと友人は言っていた。

その理由はワシら魔法使いは数が少ない。
だから総数を増やす為に有る一定以上魔法使いへの資質を持つものは11までに大体見付けられる。
小さな資質なら見逃す事も有り得るが君の様な強大な資質を持つものを見逃すなど有り得ん。

つまり君に魔法使いの資質が突然産まれた可能性が高い」

「はぁ資質が突然生まれた」

「…うむ…結局何故突然魔力が産まれたのかは解らなかったそうだ」

「……突然魔力が産まれるって珍しい事てすか?」

「少なくとも君の様な例はワシは知らんよ。
友人が君の事を知ったのは今から28日前なんじゃが。何か変わった事は無かったかね?友人もそうじゃがワシも気になるの」
「28日……う~ん……特に変わった事は無いで……すよ」

………………思いっきりある。

「そうかの……残念じゃが解らないなら仕方ない。
まぁこれでこの時期になった事情は判って貰えたかの?
……それでは改めて聞こう。夜魅くん君には魔法使いの才能がある。ホグワーツ魔法学校で魔法を学んでみる気はないかね?」

「無いです」キッパリ

うん、答えは一つ。

「そうか……うん?…今…なんと?」
「ホグワーツにいく気は全く無いです」 

ホント誰が行くか。

「……………スマン少し予想外じゃの…何故行く気が無いのじゃ?魔法には興味は無いのかね?」
「まるで興味が無いって事は無いですけど、私は日本が好きなので(外国怖い)。後、年齢的にキツそうなのですよ」

外国の学校で一人だけ六年遅れって小学生で例えたら中学にいく頃に小学一年からのやり直し。
下手すれば卒業するのは24。冗談やない。

「それに……今までの人生はずっと(ハリー・ポッター風の)魔法無しで生きてきましたし、今更魔法が使えるとか余り……」

11才なら行くかも知れないけど17から魔法少女、もとい魔法使いを目指したくない。

「……遅すぎたという事かの…………………………しかし……………ではそうじゃな一月程のホグワーツ体験入学というのはどうかね。」
「……1ヶ月だけ?ホグワーツにはそんな制度が?」
「いや初の試みじゃが君の場合は事情が事情じゃしの今回は特別じゃ。どうじゃな?体験入学をしてみるかね?」

特別、そんなにも私をホグワーツに行かせたい?
何のために?

特別、突然目覚めたこと?それとも血筋?
血筋?…………あ、そもそも原作だと最強のダンブルドアが遠い日本まで直接来てるって、自分は相当厄介な事案?
ホグワーツに囲い込む気?……それなら原作で言えばあの占い学の先生の立場に似てるかもしれない?
違うかな?

仮に行かない場合はどうなるだろ?
……良く解らない。

「う~んそもそも血筋ってどんな血です?私の血筋がほしい人でも居るんです?」
「……ふ…む、血筋については少し調査が難しくてのハッキリと誰の血とは言えん。だが…君の母方の方の血筋が偉大とされる古き血なのは確かなんじゃ。それが君にとっては厄介な事かもしれんが、魔法使いには古き血、血筋を重要視する者達も居る。だからな。有名な血を引いておる者を欲しがる人間が居ないとは言えん。…それに君は…いや少々強引な手段でも…あー…日本なら全く知らない相手から脅迫めいたお見合いの話が来るとかかの」

日本ならって本場のイギリスの魔法使いならもっと過激な可能性もある?と言うか言葉濁さなかった?
血って事は養子にするとか…結婚…子供を産ませ……ゾワッとした。 


今の所自分の事は何処まで知られてるんだろ。
……ほっとくといきなり誘拐犯、レ○プ魔登場とかあり得そうな。
多少は防衛は出来るかも知れないけど………けど真正面からじゃないと…一先ずダンブルドアの保護下に入った方が安全かな。


となるとホグワーツはやだし外国も怖いけど体験入学はした方が良い?
体験入学まで進めるという事は何か理由が有るかも知れないし。

「行った方が良いと思いますか?」
「……それは君の考えで変わるから何ともいえんな。少なくともワシは君がホグワーツに来た方が良いと思う」

…………

「そうですね……体験入学、よろしくお願いします」

はぁ、後悔する選択な気がする。

「……あい判った。っと君はまだ未成年じゃったな。保護者の者に確認を取らんといかん。ミスヤミ保護人の者に連絡は取れるかね?」
「ちょっと待ってて欲しいです」

電話で保護者に連絡……出るかな?
連絡する保護者は両親でない。両親は三歳ぐらいの頃に交通事故で死んでる。三歳から親戚筋の今の保護者に頼ってる。
両親が死んだ事は残念とも安心とも複雑な心境。
別に嫌いでは無かったけど……転生者(異常)な自分がどう思われるとかね。まぁ転生者じゃなきゃ三歳だし両親との思い出は無かったけど。


あ、出た。もしもし…知らないおじいさんが来て魔法学校に体験入学しないか誘われ……プツン。

話の途中で切れた。最後に直ぐ此方に来ると言ってたからいいかな。保護者は親戚だけど両親並に愛情を注いでくれてる。 
……まぁこの神社の維持が名目で離れて住んでるから最近は余りあってない。

5分後異様に焦ったバット装備の保護者が来た。早いな。
自分は閉め出されて保護者とジジイで話し合ってる。
警察か救急車を呼ぼうとしてたけど大丈夫?

二時間後。談笑するジジイに保護者。
体験入学の許可が降りた。ついでに学校は一時休学の届けが出してくれるとのこと。
最初はあんな怪しんでた保護者が何でそんな乗り気に…と言うかそんなアッサリ魔法とか諸々何で信じる?
…保護者に魔法で洗脳したりしてない?

「それでは行こうかミスヤミ、いやヤミくん」

は、今日!?

急すぎないという私の話は聞いては貰えない。保護者も何故か反対しない。やっぱり洗脳してない!?

勢いに押されて着替えとか荷物を家にあった一番大きなリュックに詰め込んだ。コンセントを抜く等、家の戸締まり、食糧を保護者に渡すなど準備を急いで済まし準備完了。後、数少ない友人に手紙。
『俺は風、自由な風だ。輩よ暫しの別れだ。達者でな!アバヨ!(外国に行くことになりました。帰るのは一月後ぐらいです)』


最後に保護者から現金を数万円ほど持たされた。

イギリス行くのに大丈夫かなと思ったけど、ホグワーツは全寮制だし魔法界は物価が安いから一月なら何とかだそうだ。足りない時は多少は支援してくれるとのこと

それとイギリスへの旅費も問題ないそう。

現在、私はリュックサックを背負い保護者に一月の別れを告げて、ダンブルドア先生のローブを掴んでる。 
誰か祖父の傍に居る孫娘とか想像しなかった?
違うよ。危険物を持つような感じでローブ端を摘まんでる。

姿現し、テレポート。

景色が歪んでく。……意外に気持ち悪くはない?
景色が元に戻ってローブ姿の魔法使いらしき人物が多数、もうイギリスに来たー!

と思ったらまだ日本。……日本にも魔法使いは居たんだ。
どうやら空港?みたいな場所の様。
流石ダンブルドア結構な注目を浴びてる。

煙突の中を何か所か経由してイギリスに飛んだ。
何で煙突何だろ。  
そして日本の自宅から一時間経たずイギリス……魔法使いハンパない。

……お陰で初の外国の心の準備が全く出来てない。

ああ、イギリス、外国。言葉通じない。
イギリス語だと挨拶ぐらいしか出来ない。
目の色が違う。黒髪が居ない。周りの人の言葉が宇宙語にしか聞こえない。
……あと…パスポートがない!不法入国!

ガタガタしてたらジジイから魔法使い様の滞在許可書を貰った。名前も書かれた普通のパスポート…にみえる。
…偽造だよね?……セーフと思っとこう。

言葉については翻訳の魔法を使えば良いと言われた。文字に言語どちらも解る便利魔法なう。

では掛けてくださいな。

え、人には掛けれない?じゃあどうしろと?

自分で掛けてみるのじゃ?は?
無理だろと言った。

先生の予備の杖と言うのを借りて言われた通り魔法を使ったら…おお、本当に周りの言語が解る。文字も判るよ。…ジジイなに驚いた顔をしてる。
バカな娘には出来ないとでも思った?
って杖が割れてる。何で!?

杖を壊したことは謝ったら許してくれた。

さて、ダンブルドア先生何処に行くので。
ダイアゴン横丁?

あああの……ヤバそうな場所。









[41627] 杖入手
Name: ソウクイ◆023050f9 ID:e50a1dc1
Date: 2015/11/16 11:25
イギリス国内のとある街中を物珍し気に見回す黒いワンピースの金髪の少女、その少女の後ろにはローブから青色のズボンに紺のセーターに着替えた老人が、孫娘をお守りをする祖父の様に少女の後ろを歩く。

老人ははしゃぐ少女を優しく嗜めると少女と老人は錆びれた一軒の酒場に入った。

其処は漏れ鍋という店、不思議な世界への入り口がある店。老人は漏れ鍋の店主等に挨拶をすると、何もない煉瓦の壁の前に立つ。老人は見てなさいと言うと杖を取りだし煉瓦を順番に叩く。

すると煉瓦は独りでに蠢き、壁が開いた。
開いた先は魔法の世界。

様々な魔法用品が売っているダイアゴン横丁。

イギリスに来て直ぐにジジイに連れてこられたのはダイアゴン横丁。魔法使いっぽいのが沢山だ。言い方変えれば怪しい人間が沢山だ。

ここがダイアゴン横丁ね。
げ、原作よりはマシな……マシな……ううダメ……

気持ち悪い。

目玉商品で本物の目玉とか売ってる。
他にも動物の生皮、体液とか尻尾とかコウモリっぽい生き物の解体された部品、原型がある骨、なんだあれ…標記は!?…う、馬の…せ…性器。

うわぁ、平然と売買してる。
魔法使いは皆グロ耐性がある?

無いと無理ならもうこの時点で無理!
理科室のホルマリン漬けみたいな物しかない。
日本人には何かの心臓って響きだけでキツいよ。

う、大ネズミの、な、内蔵を薦められた。

ううもう魔法とかどうでもいいから帰りたい。
こんなん使って授業受けなきゃいけないのか。

うん?おお!面白そうなお菓子ショップ!
お腹すいてるから丁度良かった!

お菓子ショップに突撃しようとしたらジジイに捕獲された。

ジジイが言うには先ず1ヶ月の体験だから教科書とかは借りれるそう。けど制服、鍋、フラスコ、杖、望遠鏡やらペットは自分で買った方が良いと進められた。

と、その買い物の前に日本円の換金、原作で何度か登場するグリゴッツ銀行に来た。
地下にドラゴンやらとんでもアイテムやら
……安全とは真逆のイメージがスゴい有る。

おお本当にゴブリンが銀行員……そう言えば何でゴブリン?そう言えば魔法界のお金を造ってるのがゴブリンだっけ。

ゴブリンに日本円を渡すと換金してくれた。
結構な枚数の金貨ジャラッジャラッと…本物の金…これ絶対、普通に売ったら元の日本円より儲かりそう。
 
うん、普通に犯罪なそうだ。
お金を貰った袋に入れてと……軍資金は手に入れた!!

と言うことで来ました御菓子ショップ、はジジイに却下されて魔法ペットショップ。

色んな動物がいるね。

どれにしようか?

ペットはホグワーツではネズミ、フクロウ、ヒキガエル、ネコの中から選ばないといけないそう。

飼うのに普通な動物ラインナップ。
……ヒキガエル以外ね。

他の魔法生物はダメなのか聞いてみた。

自由にしとくと蜘蛛とかグリフォンとか連れてくる生徒が居たからで禁止。(それってハグリット?)
……と言うか禁止ってことはホグワーツ内で以前は飼ってた?
ネズミ、ネコ、フクロウだけ、つまりポケ○ンみたいに三つからしか選べない。
……ヒキガエル?最初から選択肢に入らない。

猫、ネズミ、フクロウ何れを選ぶか。

……ネズミはやだな。
イメージがアズカバンの囚人のロンのペットのアレ、オッサンが思い浮かぶからね。
少年が30、40代の禿げたオッサンをペットにしてたとかアレはトラウマ。

残るはフクロウ、ネコ。
役割はフクロウは手紙、猫は…猫は…傍に置ける癒し?

やっぱり飼うなら猫だね。

理由は手紙だす相手が居ないとかじゃないよ。
猫が好きなだけ……ホントだよ?

それに此処に居る猫は普通の猫より知能が高いだろうから、ミセスノリスみたいな情報収集とかしてくれるかも?……必用な情報って何かあるかな?

まあ備えあれば憂い無しって考えもあるし猫でいいね。

猫の棚は彼処か…………何れも可愛い…黒は有りがちかな…長靴履いてる猫?却下…………飼うのは……よし君に決めた!
オレンジの毛に黒の斑が付いたネコ!猫にしては少しサイズが大きいけど可愛い。

名前はゲレゲレ、え?やめた方がいい?じゃあプックル。

お値段、金貨一枚もとい1ガリオンでお釣りが結構一杯。1ガリオンは日本円で千円未満。800円くらい?でネコ一匹でお釣りが結構出る。
ホントに物価が安いみたい。
いやホント可笑しいぐらい。少し可笑しくない?
……安さが不安なのは日本人特有かな
何か厄介なのが引き取られてありがたいみたいな顔してたの気のせいかな?まさかプックル地雷だった?

ジジイは微笑んだまま何も言わない。

……嫌な感じわするけどペット手に入れたー。

プックルを入れた籠を片手にブラブラ。

鍋は何かドラクエの錬金釜ぽいのをみつけて形的に人気が無いのか安かったので購入。
望遠鏡やフラスコ等も安そうなのを見付けて購入。

荷物が多くなってきたからカートで荷物運び

次はマダム・マルキンの洋装店で制服作成。
空中に浮かぶ巻き尺で隅々まで寸法された。泣きたくなった。
……身長とか計られると泣きたくなるんだよねー。 

寸法終了後、制服完成までの間に最後は杖、オリバンダーの杖ショップに来た。
うん、此所は予想してたよ。
あ、プックルは何かやらかさない様に、ダンブルドア先生に入る前に眠らされた。……大人しいんだけどな?

店内にはいると……小さい店。
箱が一杯有る。此処で魔法を使う杖……今更だけど本当にハリー・ポッターの魔法が使えるか不安になってきた……あ、一度使った後だった。
  


「いらっしゃいませ。おお、ダンブルドア教授、どうしたのですか?」
「うむ、オリバンダー、この娘、ルーミア・ヤミの杖を見繕って貰いたいのじゃ」
「そちらの……態々アルバス・ダンブルドアが連れてくるとは……いえ失礼しました」
「ふふ、今回は特別でな。ルーミア此方はオリバンダー老、ワシが知る限り一番の杖ショップ、オリバンダー杖店の店主じゃ」
「ルーミアです。良い杖をよろしくお願いいたします」
「お褒めいただきありがとうございます。それと初めましてルーミア・ヤミ、貴女のご希望の杖はきっと見付かりますよ。
それではご購入の前に少しこの店の説明を致しましょう。……多くの杖がこの店から持ち主の手に委ねられ、そしてその生涯を共にしました。
オリバンダーの杖は一本一本強力な力を持った物を芯に使っております。 
この店では一つとして同じものはないのです…巨人の筋肉、オクトパスの脚、ユニコーンの毛、ドラゴンの心臓の琴線、一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根……様々な材料で杖は造られますが重要なのは、どれが自分に合っているかです。
例えば他の魔法使いの杖を使っても決して自分の杖ほどの力は出せないわけです。 
そう言う訳ですのでまずは貴女にあった杖を探しましょう。其では先ず採寸といきましょう。杖腕はどちらかな」

「利き腕なら右腕です」

原作知識で杖腕が利き腕だと解るから戸惑わずに右腕を出す。
それにしても話長かった。

右腕を伸ばすと銀色の目をしたオリバンダー店主はポケットから巻尺を取り出して肘から肩、膝から脇の下、頭の周り、掌の大きさ、色んな角度から長さを測って、ふむふむと一人で頷く。うん、日本人にはキツい。
てか日本ならセクハラ扱いでアウトだ。

「ふむ、これは…」

オリバンダー老が首を傾げながら店の奥に行くと箱を持って戻ってきた。箱から出てきたのは大振りの杖。

「…此方の杖を握って!?」バン!

思ってたより大きな杖を持つと、途端に破裂。
原作でもハリー・ポッターの杖選びで色々反応があったけどこんな反応もあるんだ?

「壊れておるの。オリバンダー、先の杖の材料は?」
「…た…耐久に優れた大振りの樫の木29インチ、ユニコーンの毛製です。杖が壊れた前例は有りますが……振る前に破裂は初めての経験ですな」
「………夜深くんに貸した予備の杖が破損していたから嫌な予感はしてたが……あの杖は相性が良すぎたと判断したが違ったか」

え、壊れた杖不良品じゃ無かった。

「ダンブルドア教授……」
「あ、いやスマン、最初に言うべきだったな。破裂した杖の代金はワシが払おう」
「いえ、ダンブルドア教授頂きません。プロとして見抜けなかった私の失敗です。それに私も杖がダメになる予感を感じてたのです。……それより問題は彼女の力に通常の杖では耐えられない事です」

つまり杖が使えない。自分にはそんな力がある?
ハリー・ポッター世界の魔力って人によって差がそんな有るのかな?

あ?杖が使えないって事は……もしかしたら魔法使いの道が閉ざされた?

「通常の杖ではと言うと?何か有るのかね?」
「はい、正直曰く付きと言いますか使い道が無いと思っていた杖ですが、……いえ見て貰った方が早いでしょう。少しお待ちください」

オリバンダー老が奥にいって小さな店なのに台車に乗せて何か持ってきた……ファ!?

魔法使いの杖だ。えっと一目で解る魔法使いの杖だ。え、何製?何か世界観が違う。デカイ、RPGに出てくる杖みたい。

「むう?それが杖……いや確かに杖じゃが、魔法使いの杖としたらそんな規格外な杖は初めて見るの」
「はい、規格外です。先ず大きさの違いが目につくでしょう。サイズは80インチは有ります」
「……通常の倍以上じゃな。材質も木には見えんが?金属か?」 
「ええ金属なのは確かなのですが………銀では有りません。マグルの開発した合金というのでも有りません。材質が何なのか解らないです。
ハッキリ言いましてこの杖は色々と曰く付きなので正確な事が判らないのです。一説には材質はミスリルと言われています」
「……ミスリルじゃと?」

ミスリルってゲームとかでは有るけど架空の金属……って魔法の世界で架空も何もないね。

「一説にはです。長年の経験からの憶測のみですが判っているのは、この杖がとてつもない杖だと言うことです。まぁ憶測だけですがね。
そもそも私が知る限り…今までこの杖を使える者は誰も現れておりませんでしたから」

それ元々使えないか使い道に成らないって事じゃない?

「…ですがお嬢さん、何故か貴女が来たときに真っ先にこの杖が思い浮かびました。どうか持ってみてもらえませんか?」  

台車に乗せたまま近くまで持ってこられた。

え、何この固唾を飲んで見守るみたいな空気は? 
別に持つのは構わないけど……この杖何と言うか、色は銀色、杖の頭には竜と王冠を合わせたみたいな装飾に中央に黒い宝石、持ち手には金のグリップ。メカメカしさを少なくしたリリカル製の杖みたい。
   

けど誰も使えないとか……あ、この杖。

あーー、持ってみたら誰も使えないのは納得。
これはイメージ的に魔法使いには使えそうには無いね。
うん?真ん中の黒い石が光った?

ゴオオオオオ!!

「なんと!」
 
杖を上に少し持ち上げたら、周りに風の渦が。
店全体がギシギシ言ってる。
このままだと文字通り店ごと吹き飛びそうだ。

!?寝てるプックルがグルグル回ってる!
ナニ呑気に寝てるんだ。此のままだと回ってるモノに巻き込まれて!

「止まれ!」

……おお、言うこと聞いてくれる。
落ちてきたプックルをキャッチ。

「……お、おお!杖が主と認めている。
やはり貴女が持ち主でしたか」
「スサマジイの…」

オリバンダー老には憧憬?
何かダンブルドア先生の方には呆れた様に見られてる。

何にしても使える杖を発見。

杖のお値段は5ガリオン。思ったより安かった。ハリー・ポッターのが七ガリオンだったんじゃ。
オリバンダー老曰く自分にしか持てない物だからだそう。

兎に角このあと制服も受け取ってこれでホグワーツに行く準備は出来たよ。

……







[41627] ホグワーツ行き特急
Name: ソウクイ◆023050f9 ID:d5ff3937
Date: 2015/11/16 11:29
教科書等は何故かダンブルドアが用意してくれる事になって、残りの制服、杖もペットを手に入れた。
大体ホグワーツに行く準備は出来た。
さて準備が出来て即入学と言う訳にもいかない。 
日本と違ってホグワーツは九月から新学期なそうなのだよ。今は8月に成ったばかり。

それで一月の間があると聞いて帰れると思ったらまだ帰れない。準備が出来た後に連れてこられたのは漏れ鍋の部屋、用事が有るとかジジイは何処かに行った。

このままジジイが帰ってくるまで、何もする事無いのか~とか暇だな~とか呑気な事を考えてたら、五分後ジジイと入れ替わる様に来たのは老婆。

……この時逃げれば良かった。

老婆はホグワーツ副校長でグリフィンドールの寮監ミネルバ・マクゴナガルと名乗った。

え、原作の有名キャラだ。

原作でハリー・ポッターを本来ダメな一年なのにシーカーにする+高級なニムバス2000という箒をハリー・ポッターに送る。
ハーマイオニー・グレンジャーにタイムターナー、時間逆行の反則道具を使わせた等、スネイプ先生より自分の寮を依怙贔屓してる気がする先生だ。
あのジジイからの信用度も微妙な先生が来た。

何で新学期前の忙しい時期に此処に?

え、ジジイが特別に連れてきた?目的は新学期に向けて猛勉強。拒否権は?……無いですか。

そして問答無用とばかりに始まる詰め込み教育。間違い、拷問教育。
内容は担当の変身術だけ?ご冗談をほぼ全教科だよ!


可笑しい。本当に可笑しい。

意外に今の自分は結構頭は良いよ。
バカキャラ?バカルテッド?知らんね。

ろくに勉強はしてないのに学年では成績がトップ、本を一度読めば全部覚えるみたいな某禁書目録さんみたいな廃スペックだからね。浮遊呪文?一発で出来たよ?

そんな、そんな廃スペックな頭がパンクするレベルの勉強量を受けさせられてる!
勉強しても勉強しても魔法を数十覚えても!ドンドン!ドンドン課題を出される!一日の勉強で夏休みの宿題以上の量を受けさせられてる!
ネコババア睡眠時間ぐらい寄越せ!薬飲ませて寝させないて何だ!

其の拷問が十日!

十日後ようやくババアが帰ったと思ったら次は、ハリー大好きハリー・ポッターシリーズ人気ナンバーワンのセブルス・スネイプ先生登場。

自分的には好きでも嫌いでもない。今回の件で嫌いになった。

セブルス先生による頭可笑しいだろボケ!な授業の開始!教科書の内容数冊分を一日で理解して!!書いてある魔法全部使える様にしろとか可笑しいやろ!!
後いきなり魔法薬とかも作らせてくるな!ホ○やろう!

更に十日後、帰ってきたババア、帰らないスネイプ。
タイムターナー付でね!同じ時間に2つ同時に授業を受ける驚異の勉強倍キャンペーン!

授業を幾つも受ける?原作見たときはハー子さん努力家とか思ってたけど、違う!こんなんマトモな神経で受けれるか!ハー子さんはドMだ!マゾっ子だ!!

何で学校体験の前に拷問体験をしなきゃいけないんだよぉ!!!

五日後ようやく悪魔達が立ち去った。
山ほどの課題を残してね!!
うん、ルーミアって人食い妖怪だよなとか本能に任せようとかスゴい迷ったよ!

はぁ……東方的に人食い妖怪って普通の妖怪なんだよ。
そもそも私は人なんだよ。

まぁ食べるは冗談にしても癒しが居なければ確実にヤってた。
後定期的にお菓子くれるからキレるにキレられなかった。…意外にも…特にスネイプ先生が、誉めたりお菓子くれる時がスゴい多かった。

頭も撫でたり……何か恐ろしくて勉強に逃げたよ。


と、それは置いとくとして今は課題を解く。
残しとくと課題倍とかあの猫ババアは平気でしそうだからね。体験入学まで後数日しかない。

もう実質1ヶ月の体験入学した気分なんだけどね。
呪文も結構使えるようになったし。無言魔法やら、閉心術やら……もう帰ったらダメかな………。

魔法使い対策は何とか成りそうだし。

ホグワーツは九月から開始だから10月まで、保護者からはその期間に合わせて既に休学届けを出したと連絡があった。


…はあ、今さら帰ってもしょうがないか。留年とか大丈夫かな。

……というか……私の夏休みはどこに消えた。



ーーー

イギリス、キングズ・クロス駅。
人の波でごった返した駅。
10番線と9番線の間の柵の前、何かのタイミングを図っている、カートを押した変わった家族連れがなん組も居た。
変わってる事はもうひとつある大人は殆んど手ぶらで、カートを押してるのは少年や少女だけなのだ。

周りから人が消えた瞬間、父親の行けという掛け声、カートを押して柵を越え柱に向かって走る少年。
少年は柱にぶつかり姿を消した。

少年が消えた柱を越えた先、無傷の少年が現れる。
大丈夫だと知っていた筈の少年は柱の前で反射的に目を閉じ、ホーホーと大量のフクロウが鳴く音が聞こえ恐る恐る目を開けた。

少年の目に飛び込んできたのは表では見えない駅ホーム。其処は9と4分の3番線と呼ばれる場所、魔法学校ホグワーツへと向かうホグワーツ特急があるホーム。

もうすぐホグワーツの新学期。
11から18までの若々しい魔法使いの卵の少年少女達にその保護者達が、別れと新学期に向けて集まっていた。
そんな人々の中をスイスイと進む一本の棒。
棒はホグワーツ行きの紅色の蒸気機関車に乗り込む列の中へと消えた。

また一人家族と別れを済ませ列車に乗り込む栗毛の少女、グリフィンドールの誇る才女ハーマイオニー・グランジャー。
は、置いといて

「え?」

一人汽車に乗り込んだ少女、

少女の名はルーナ・ラブグッド。

髪は腰まで伸びたダーク・ブロンド。
瞳は銀色で大きい。左耳の後ろに杖。
胸元にはバタービールのコルクで作ったネックレス。
耳には蕪のイヤリング。
格好がアレな事と言動が空想的なため、周囲からは「変人」と思われている少女。そんな彼女でも少し戸惑う事がある。

彼女は汽車の中で座れる席を探して居た。
だけど運悪く空いている席は中々見付からない。
ルーナは有るコンパートメントの前で止まった。
其処は一人しか使用してなかったが……入りづらい。……

「ハートの10にダイアの8……ストップ?」
「ガウ」
「もう一枚…………ダイヤの4、残念」
「が、がぅ~」
 
ルーナより年下に見える笑顔の美少女に、中型犬並みの豹柄の猫?がブラックジャック。

「少し良い?」
「うん?なにかな?」
「貴女の横の其れは何」
「……猫?」

当然のような返答、

どう見ても、猫の規格に合わない。

ルーナはそんな猫が存在したか自分の記憶を探し回った。結果は居ない。……猫科の枠なら居るが恐ろしくて想像から外していた。

「そうなんだ。……他に席が無かったんだけど座っていい?」

ルーナはこういう猫も居るんだと新たに記憶して当初の目的に戻る。

「空いてるから座っていいよ」

「……そうありがとう。私はレイブンクローの三年生、ルーナ・ラブグッド…よろしく」

「る、ルーナ?……私はルーミア・ヤミ。三年生って事は13?私の四才下?三年生……うわぁ」

ルーナはルーミアの可笑しな態度と最後の台詞をスルーした。

「ルーミアはそんなチビなのに私の四才上?17才?本当に?」   
「え、うん」
「発育不良?何かの病気?…………人の身長は人それぞれだね」

ルーナはマイペースだが本能が無い訳ではない。
危険な空気を読んで発言を自粛。
プックルは席の端で丸くなりガタガタと震えた。

ルーナは悪鬼を見ないように雑誌を広げた。
雑誌の名前はザ・クィブラー。
ルーナの父親が出版している少しアレな雑誌だ。
雑誌の内容。

・魔法界にマグルのTVゲーム、クラ○ドという人生を入れるべき。
・娘が冗談を信じた時の対処法、効果がない百選。
・ハエと人間が融合した生物。
・音楽で人を誘拐する怪生物。
・従者が語るカリスマ吸血鬼Rさんの生き様。
・アルバス・ダンブルドアに恋人!?
正体はホグワーツのS教師、ダイアゴン横丁でデート、目撃情報あり。
・例のあの人は今も生きて復活の機会を伺っている。
近々行動の危険あり。
・ネコよりキツネの方が魔法生物として良い!?
八雲研究員が語るキツネの良さ!

原作と違う意味で可笑しな雑誌を読み続けるルーナ。

飽きて暇になるルーミア。

ルーナは別に嫌いじゃないルーミア。

ルーナに絡みホグワーツにつくまで暴露+トランプ大会。ハフルッパフに居ても可笑しくね?と言われる穏やかなルーナはただただ巻き込まれた。




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