フランス革命の後に処刑台に消えたマクシミリアン・ロベスピエール。革命を先導した男の死によって時代は一つの終わりを迎える。
彼が携えていた革命の詩は、かつて王朝を守護していた王家の詩であった。詩篇と呼ばれし神の言葉は呪いと力であり、それらの力を用いる者を詩人と呼んだ。
詩篇は彼の死の後この世界から消え去った。恐ろしき詩人の存在は闇の中に葬り去られ、フランスは現代へと続く長い道を歩き始めることとなる。
だが詩篇は消えていなかった。ロベスピエールの死の後、何者かが持ち去ったのだ。
革命の詩は滅びず、新たなる革新をもたらすべく別の世界へと渡ったのだ。
6千年の安寧の中で揺蕩うハルケギニアへと。
そして二百年の歳月が流れた──
冲方丁原作、シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Éon〜(アニメ版)完結後、革命の詩は時空を超えてハルケギニアの世界に出現する。
詩篇が求めるのは革命。
滅びと再生。
歴史は再現される。
だがこの世界にはもう一つの詩篇が在った。
始祖ブリミルが残した王家の詩との対決。
歴史を再現しようとする詩篇は我らに見覚えのある名を現す。
サンジェルマン伯爵。
ポンパドール夫人。
マクシミリアン・ロべスピエール……
ストーリーはアニエス=ギーシュ=ワルドを中心に描いていきます。
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