<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[4365] 【習作】私が○○になった訳(現実→NARUTO)
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2009/11/16 19:13


第1話




ある朝起きたら、NARUTOの世界に転生トリップとか言うものをしておりました。

赤ん坊の不自由な体で自分の置かれた情況を何とか把握する頃には、前世(?)の記憶・・・というかトリップ前の記憶と言うかも薄っすら思い出し、生活習慣病が原因の心筋梗塞なんていう妙にリアルな前世の死因なんかも思い出して、そういえば前世は夜中にパソコンやって不規則な生活だったよね私なんて思いつつ、今生では健康に気をつけて清く正しく生きようなんて決意してみたり。

・・・うちは一族に生まれてしまったってだけでその誓い、意味無いじゃん。

こうして一時期自暴自棄になった私はミルクを自棄飲みし夜泣きを必要以上にする、嫌な赤ん坊時代をすごして母親を育児ノイローゼ気味にしたものだが、それでも育ててくれた両親には感謝する。

しかし、生まれた瞬間から立ちっ放しの死亡フラグはなんとしても回避したいなぁ~と考え、前世よく読んでいた、二次創作小説のように立って歩けるようになってから直ぐ修行とかしたのだが、どうやら私には忍びの才能は無かったらしい。
 
どうせ前世の体育の成績は万年アヒルでしたよ・・・。

木登り試したら足は木にくっ付いたものの、木と垂直に立ち地面と平行になるような重力に逆らった姿勢を維持できずに、足だけ木に引っ付けたまま後頭部を地面に激突させてしまった非力さである。

アカデミーの飛び級すら出来ずに、近所で同い年のうちはイタチ君はもう中忍になろうというのに未だにアカデミーで燻っていたりする。

もうお分かりだろう。

うちは一族滅亡まで正確には良く分からないが、あと2~3年しか猶予が無い事が。

そんな私の心境を絵文字で表すとこんな↓感じ




。゚(゚ `Д)ノ。゚ヽ(  )ノ゚。ヽ(Д´ ゚)ノ゚。。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウワァァァン!! シニタクネー!!シニタクネー!!




ふざけてないよ・・・現実逃避だよ;

しかし、この情況を乗り切るには余りにも足りない力と頭脳・・・万華鏡とまでは言わないからせめて普通の写輪眼でいいから開眼してくれないかな~。と思ってはいるが、そう簡単に開眼してくれるものでも無いらしい。

とりあえず自力救済は無理だな・・・





あと数年に迫った死亡フラグ回避を自力ですることを諦めたはいいが、他力本願と言っても誰に頼ればいいかもとんと思いつかないんだよね。

まだアカデミー生の私には、余り里とうちは一族の関係なんて知らされていないが、一族の集落を覆う不穏な空気は息苦しいほどで・・・
火影様と話し合いで解決してくれるのが1番いいんだけどね。
話し合いなんかする雰囲気じゃ・・・無いな。
この殺気だった一族を話し合いのテーブルに付かせる方法なんて、私の足りない頭脳からは出てこないし・・・。

どうすればいいんだ・・・と足りない頭を総動員して考えた結果。






うちはイタチの彼女になりました・・・。



そりゃもう必死でしたよ。


*近所の幼馴染とまでは行かないけどうちは兄弟と顔見知り。
*美形が多いうちは一族に生まれたおかげで前世よりは整った顔。
*前世の反省により健康に気を使い、死亡フラグ回避の為修行をしまくった故のスリムボディー。

 
↑これらをフル活用しての命がけの押しの一手が功を奏し、なんとか彼女の地位を射止めましたよ。

前世でもこんなに必死になっていたら彼氏とか出来たのかな~?彼氏いない暦=享年だった過去は我ながら悲し過ぎだと思う。

イタチ恋人も殺してたよ?って突っ込みは今はしないで欲しい、今は!!
うちは一族のエリートでアカデミーを1年で卒業した天才で顔は美形のイタチは競争率が半端なく高かったのだ。
それを勝ち抜くのに精魂使い果たしてるから・・・。

目指すはイタチにとって里よりもサスケよりも重い存在になる事!!

・・・って言っても、イタチを落とすのにサスケの話題で釣っている時点でもうすでに駄目駄目なんだけどね・・・orz。





***********************************





死亡フラグ回避の為、うちはイタチの彼女になってから1年が経ちました。

未だにサスケより重い存在にはなれません。

それどころか益々、サスケと自分の間に越えられない壁を感じています。

多分イタチの中では
サスケ>>>>>(越えられない壁)>>>>里>>私
なんだと思います。

自分で言っていて泣けてきます。

戦略ミスを痛感しています。

泣いていいですか?

そういいつつ笑顔で
「サスケくん今日の演習で大活躍だったんだって。」
なんて、笑顔でイタチに今日のアカデミーでのサスケの様子なんか報告している、私は完全にミイラ取りがミイラになっています。

私は今年卒業するものの未だにアカデミー生だから、当然後輩であるサスケの様子なんかも耳に入ってくる事もあるので、ある時それを話題にしたら、凄い喜んだんだよイタチが!!

その時のイタチの笑顔といったら・・・理性も死亡フラグも吹き飛ばす程のそれはそれは素晴らしいもので・・・。

その笑顔は余りにも抗いがたく・・・その笑顔見たさに私は必死でイタチにサスケの話をする日々・・・。

観用少女で身上つぶす人の気持ちが良く分かったよ。

死兆星がはっきりびんびんに見える今日この頃です・・・






私は知らない事になっているけど、暗部に入ってついでに里との2重スパイなんかも始めて忙しいイタチとのたまのデートの内容が、ほぼサスケのストーキングになっています。

デートコースは決まって
甘味処→サスケを見守る→帰宅
となっております。

ストーキングするくらいなら一緒に修行してあげればいいのにと思うのですが・・・何も言うまい。

それに、サスケを見ている時のイタチの笑顔といったらそれはもう・・・

たとえそれが端からみれば変態の行動であっても無問題です。

それに、見ているとサスケも可愛いんだよね。

まだ、イタチが一族皆殺しにするまえだからスレてなくて、ちょっと生意気だけど純粋に可愛い頃だからさ~。

でも、一度冗談で「サスケくん可愛い。お~もちかえり~☆」なんて言ったら、イタチに凄い目・・・というかアレ万華鏡写輪眼になっていたよね、で睨まれたんだよね。

あれはマジ恐かった、一族滅亡の前に死ぬかと思ったよ。
2時間土下座して謝っちゃたよ。
九尾の来襲に匹敵するくらい恐かった。

イタチの中での自分の存在感の軽さに涙しつつそれでも、イタチの笑顔見たさにサスケくんの話題を増やすべく、1人の時もストーキングをしてしまう馬鹿な私・・・。

サスケくん今日は手裏剣の修行なのね~。

うんうん、私より上手いじゃん。
イタチを見上げて焦ることは無いんだよ~ゆっくり大人におなり~。
なんて、心の中でエールを送りつつ観察。

帰りは暗くなっていたので、サスケくんに危険が無い様護衛しなきゃ・・・なんて心の中で言い訳しながらストーキング。

それで一族の集落に帰って来たら死屍累々・・・



あれ・・・もしかしてあの夜って今日ですか?













背中に衝撃

その瞬間は一瞬冷静・・・あっ!こりゃ死んだな。

しかも、最初の一撃で十分致命傷っぽいのに2度も刺されたよ。

その直後に襲う激痛、筆舌に尽くしがたし・・・息が出来ない息が・・・




思えばイタチと一緒にサスケ馬鹿になっていたのは、この日から目をそらす為の現実逃避だったんだな。

観用少女だって笑わせるだけじゃなくて、ちゃんと愛してあげないと枯れちゃうのに・・・
恋人の立場に居たのにイタチにサスケの話意外何もしてあげられなかったんだな恋人失格だよ・・・もう彼は笑わないんだろうな、あの最後の瞬間まで・・・。

健康に悪いと思いつつも自堕落生活して死んじゃった前世と、死亡フラグに怯えながら結局何もしなかった今・・・何も変わって無いな私。

そんな走馬灯の最期に浮んだのはサスケの話をしている時のイタチの極上の笑顔だった。


゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
43巻のイタチのブラコンッぷりと恋人が居たらしいって所で、弟より軽い恋人って・・・という衝動で書いてしましました。



[4365] 私が○○になった訳2
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/10 14:53
第2話 




目が覚めたら・・・またNARUTOの世界に転生していました。



どうやら殺されて直ぐに生まれ変わった見たいです。

今度は死亡フラグも死兆星も見えない一般家庭なんですが、殺された直後ですっかり不貞腐れていた私は、サスケくんへの嫉妬やら、不甲斐ない自分に対する怒りとか後悔やらで理由無き夜泣きをする赤ん坊と化し、前世に引き続き両親を育児ノイローゼへ寸前に追い詰めたのでした。



そんなこんなで4年後・・・


月守ウサギ・・・只今アカデミー入学を目指し尾行術の修行と言う名のストーキング中です。

もちろんストーキング対象はうちはサスケ。

習慣と化した奇行って死んでも治らないものだね。

忍術は前世の貯金分は楽に習得出来たけど後はさっぱりで、それでもストーキングの技術は飛躍的に伸びていたりして。

サスケくんに気が付かれずに接近する為の抜き足とか、こっそりサスケ君を見守る為(覗く為)の透遁術なんて伝説の三忍と言われる自来也にだって負けない自身があるレベルだ。

でも、相変わらず木登りでは木に足を吸い付けたまま立って居られずに、頭だけ地面とコンニチハしているんだけどね。

それにしても・・・本当にサスケくんはあの日以来笑顔が消えた。
一夜にして大好きな兄が最も憎むべきものになったのだから、仕方が無い事とは言えあんなに可愛らしかったのに。

今後、ナルトやサクラと行動する事で少しは笑顔を取り戻してくれるとは思うんだけど。

ナルトといえば里人の彼に対する態度は漫画で読んでいた以上に酷い。
彼の中の九尾を恐れてか直接的な暴力がナルトに加えられることは無いけど村八分状態で何をしても無視される、何もしていないのに暴言を浴びせられるが彼の日常になっている。
酷いのは店で生活必需品も売って貰えないこと、特に昔から里にある店にこの傾向が強い。
ナルトが生活物資を購入するのは主に九尾事件の後に里に入ってきた、コンビニのような新興の店である。

九尾の事件があったのは前世で私が5才の時。
うちは一族の集落は例の里との確執で里の外れに有ったのがこの場合幸いし、被害は小さいほうだった。
それが里の上層部に九尾事件へのうちはの関与を疑わせる事になったのだが。
九尾の凄まじさは避難していた私ですら一族滅亡の前に死を覚悟した程だったので里人がナルトを恐れたり憎んだりする気持ちは分からないでも無い。
しかし大人げが無い、ナルトだって本人は知らない事とはいえ、九尾の所為で4代目火影である父親を失っているのだ。
しかも、仇の九尾は自分の腹の中である。
ある意味誰よりも悲惨な立場だ。よくあんなに真っ直ぐ育ったと感心してしまう。
すごく前向きで強い子だ、ヒナタは見る目があるね。

私は駄目だ、なまじ前世の九尾の記憶があるだけにどんなに関係ないと考えていてもナルトの中の九尾を恐れてしまう。
下手に彼と接触してその感情を悟られない自信はない。

その点ナルトと九尾を完全に分けているイルカ先生は偉大だ・・・アカデミーに行くようになったら是非担任になって欲しいところだ。






正気じゃない・・・原作に突入したらストーキングは命がけになると分かってはいるのだか、ズルスルとストーキングを止められないまま時は過ぎ。

親に見つからないように置いてある、サスケくんの隠し撮りフィルムや観察日記が部屋の隠し場所に入りきらなくなった頃。

アカデミーの卒業試験の日がやってきた。

いよいよ原作突入だ。





卒業試験は原作どおりに進み、ナルトがミズキを影分身でぶっ飛ばしたであろう一夜を幼児らしくぐっすり眠って過ごした翌日。

下忍認定試験までなら危険は無いよね?
なんて居直りをした私は今日もサスケくんの様子を観察するべく、隠れ身の術を使ってサスケくんと同じ教室内にいたりする。

我ながらストーキングに必要な術の習得率の高さに呆れてしまう。




サスケくんのナルトとのキスシーンは想像以上の騒ぎだったね、女の子たちが。

ちなみにサスケくんのファーストキッスはイタチだよ~。
生まれたばかりの弟を猫可愛がりして、無邪気にチュッチュとしていたのを近所だったからばっちり目撃したもんね~。

もちろんこのシーンはバッチリカメラに収めさせて頂きました。





・・・遅い。

待ってみて初めて分かるこの遅さ・・・。

カカシの遅刻癖を甘く見ていたよ、そろそろ隠れ身の術に使うチャクラがヤバイ。

ナルトが教室の扉に黒板消しを仕掛け始めた、そろそろだな。

マジでまじでチャクラが持たない・・・早く来てくれカカシ先生!!と思ったらぽふっと音がして、カカシの頭の上から黒板消しが落ちるのが見えた。

嗚呼・・・やっと来てくれたよ。さあ早く第7班を連れて外に出てくれ。
本当にもう限界だ。

「お前らの第一印象は、嫌いだ。」

原作どおりのカカシの台詞に続いた台詞に私は凍りついた。

「・・・ところで壁に張り付いている君は誰?」

同時にチャクラが切れた私はサスケくん達の前に姿を現し、そのまま疲労の為意識を失ったのだった。


゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

なんかぐだぐだです。
でも、どの編がぐだぐだなのかが分からないorz。



[4365] 私が○○になった訳3
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/10 14:49
第3話





前々世に声優が羊を数えてくれるってCDがあったんだよ。

そう「羊でおや○みシリーズ」むしろ永眠?
そのCDの「またせたねセニョ○ータ」は凄かったね。
何が凄いって初っ端から歯の浮くような台詞の連発でさぁ~、しかも羊を50匹数えるごとに砂を吐くような口説き文句を言ってくるんだ。
はっきり言っておやすみどころが夜中に爆笑してむしろ眠れ無かったよ。

以上・・・現実逃避と言う名の回想に何の意味があるかって?


今・・・非常に困っているんだよ。


隠れ身の術をがばれた上にチャクラの使いすぎで気絶した私はアカデミーの保健室に運ばれたんだけど、保健室のベッドの脇で何故生徒でも無いのに隠れ身の術を使って教室にいたか?という内容の質問をしてくるカカシの声を聞いていると、その、中の人繋がりでさ・・・。

ぶっちゃけ思い出し笑いを堪えるのが辛いです。
しかも、サスケくんに対するストーキングがばれないようにどうごまかそうか只今全力で無い脳みそをひねっております。

その時ひらめいたのは前世臨終間際に聞いたイタチの台詞「どうして・・・兄さんが・・・?」と一族皆殺しの理由を訊いたサスケくんに対するイタチの一言。
「己の器を量るためだ。」よっしゃ、これだ!!

「己の・・・ブフッじゃなかった、・・・自分の隠れ身の術がどれほど通用するのか試したかったんです~。」

私が持っているカメラ(サスケくん撮影用)をめっちゃ不審そうに眺めながらも、カカシはどうにか追求を切り上げてくれた。


ふぅ~危機一髪!!


その後、まだ就学前の幼児だということでアカデミーの先生に家まで送ってもらい、アカデミーの教室への無断侵入を両親にコッテリ叱られたのだった。
まぁ・・・ストーカーがばれるよりは幾分マシだ。
お父さん、お母さんゴメンナサイ・・・娘は幼児にしてストーカーです。

しかし・・・カカシは侮れないね。
いくらチャクラ切れ寸前だったとは言え他の上忍教師の目をもごまかしきった私の隠れ身を見抜くとは。
明日の下忍認定試験の追跡は諦めた方がいいのかなぁ~。
今日は気絶しちゃって7班の自己紹介見られなかったから、明日の認定試験は是非とも見たいところなのだが。
また、カカシにばれたら今度こそ言い訳は利かないよなぁ・・・。

う~ん、困った困った。

これを気にストーキングを止めるいう事を全く考えないまま、頓珍漢な方向に悩んだ夜は明けて、下忍認定試験の朝は来た。




結局・・・カメラ片手に演習場の手ごろな木の上で気配を絶って待機していたりします。
カカシの遅刻癖を考慮に入れて集合時間の2時間後に演習場に来たのだけど・・・甘かった。
その後3時間待たされちゃったよ。
記憶には無かったけど、この日のカカシ待ちの時間は5時間であったか。

やっとカカシが来た時は日が高くなって温まってきていた為、朝も早かった事もあり、私の幼児の体は激しく昼寝の時間を欲していた。
気合を入れて全てのストーキング技術を使わねばカカシにばれるというのに困ったものだ。

原作どおりにカカシが2つの鈴を取り出し、ナルトがフライングをしてカカシに返り討ちにあって試験スタート。
隠れたサスケくんの後を追いたかったが、この眠気マックスの状態で移動したらカカシにばれそうなので後ろ髪を引っ張られつつも止めておく。
こういうときに3代目火影の水晶使ったアレ、遠見だか遠眼鏡の術だかが使えると便利なんだけどなぁ~。




サクラの悲鳴が聞こえて、サスケくんの火遁・豪火球の炎の明かりが見えた。
嗚呼~見に行きてぇ~。
でも移動したらばれるかも、でも見に行きたい首だけになっているサスケくん。
悶々としながらも結局見に行けないんだよね~私ビビリだから。

う~カカシさえ居なければ思う存分ストーキング出来るのに・・・ってカカシ居なかったら話が進まないじゃん。
まっ、ナルトに弁当を差し出すサスケくんツンデレ風味が見られたからよしとするか。
私にツンデレの趣味は無かったはずだけど、あれは一見の価値有りだな。
なんて考えていたら、私の斜め前方の木陰に同業者(ストーキングの)らしき人影が・・・。
あれ、あの人お面被ってる?
しかも、忍び服に袖が無い・・・もしかしてもしかしなくても暗部の方ですか・・・。

あの人に・・・私がココに居るのばれたらとてつもなくやばい気がする・・・

どうしよう・・・・


゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

ひたすら同じペースで羊を数える声優って凄いです。
後半がこれで次回どう繋げばいいのだろう・・・。



[4365] 私が○○になった訳-番外編
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/10 14:57
番外編1




今日も今日とてアカデミーの手ごろな木に潜んでサスケくんをストーキングしております。

サスケくんは相変わらずもてますねぇ~。

今日はくノ一クラスとの合同らしく、サスケくんの周りの席を巡って女同士の熱きバトルの火花が散っています。



女って恐いですね。
私は前世イタチの彼女の地位を勝ち取った時に思い知りました。
彼女達(イタチのファン)表面はにこやかなんですけど、裏で凄いボロクソ貶されてたらしいです私。
何せエリートであるイタチとアカデミーでも成績が中の下の私では釣り合い取れていなかったのが、彼女達の誹謗中傷に拍車をかけていたみたいです。
~らしいとか、~みたいというのも、私はその裏の誹謗中傷の9割近くに気がついていなかったんですよね。
気がつかなければ嫌がらせもされていないのと同じです。

鈍感万歳です。

でもイタチが女性に求める第一条件「イタチよりもサスケのことを優先する」を見抜けなかった人たちに何を言われたくも無いですけど。

陰に篭っているのもいけませんが、イタチを掛けて拳で決着をつけようなんてこと言われていたら絶対勝てなかったでしょうからあれはあれでまぁ良かったのかな?




サスケくんの周囲の席取りバトルには決着が着いたようですね。
両隣をサクラといのが取って、前後は知らない女子が座っています。

しかし、彼女達はあの事件以来サスケくんの様子が変わった事に気がついているのでしょうか?

元々サスケくんは、あの事件の前でもイタチを追いかけるのに夢中で、アカデミーでは人懐っこい方では無かったんだけどね。
いくらうちは一族の滅亡が公になっていないとは言え、原作開始時点のサクラがサスケくんの家庭事情を全く知らないというのも不自然な話だと思う。
聞いてもサスケくんは何も語らないだろうし、話しかけるなオーラみたいなのを出すようになったから知りようも無かったのだろうけど。
鈍い私が言うのもなんだが、何かあったのかくらいは察してしかるべきだと思うのだが。

あの事件前のサスケだったら女子の集団に「好きな女の子のタイプは?」と詰め寄られて、たじたじになり髪の長い子が好きなんて白状させられる可愛げがあったのにそれが無くなっているんだけど、本当に誰も気がついていないのか?

しょせん現時点では彼女達は恋に恋しているだけで、サスケくんの様子が変わったのもクールに磨きが掛かったぐらいにしか思っていないと言う事なのかな。
どちらにしろ復讐一直線の今のサスケくんが相手では、彼女達の恋心が報われることもないのだろうけど。



その点ヒナタはよくナルトを良く見ているよな~。
ヒナタはナルトから距離は有るが彼が良く見える席についている。
前々世ではナルヒナプッシュだった私としては、ヒナタもそっとナルトに近寄っても罰はあたらんよぉ~、とかナルトもっとヒナタに近寄れ~とか心の中で念を送って見るのだが、それが届いたことは無い。

↑こう言うと私がサクラやいのが嫌いみたいに聞こえるけど、別に彼女達が嫌いなわけではない。
サクラやいのは結構「漢」とかいて「オトコ」と読む感じの漢前なところ有るし、微妙に可愛くないところもヒロインにありがちな女に対する妙な幻想が入っていなくて好感が持てるし。
うちはの事件が無ければ、7班でサスケくんはサクラあたりと付き合うようになったんじゃないかなとも考えたりする。

だが待てよ・・・あの事件が無ければ、当然イタチがいるんだよな。
サスケに彼女が出来たなんて彼が知ったらどうするだろうか。
「・・・愚かなる小娘よ・・・サスケと交際したくば俺を倒した後、交換日記から始めてもらおう。」
なんて言って万華鏡写輪眼全開にしたイタチを想像して危うくストーキング中だというのに爆笑しそうになった。
そんなことになったら誰も勝てないよ・・・サスケくんずっと彼女出来ないよ。
しかも、イタチを倒して交換日記からなんていったらキスするまでに一体どんだけ掛かるんだよ・・・。



・・・あれ?
そういえば前世でイタチと付き合っていたとき、キスなんてしたっけ?
手は繋いだことあるよな~。
じゃあキスは・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

唇どころが額にも頬にも目にも手にもキスして貰ったことないじゃん!!

赤ん坊のサスケにはいっぱいしてたくせに・・・。

本当に付き合っていたのかな・・・私たち。
その日、始めてイタチのことを恨めしく思いました。



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

うろ覚えだけど、サスケが髪の長い子が好きときいてサクラといのは髪を伸ばしているみたいな話があったので、サスケが好みのタイプをもらすなんて、絶対うちはの事件前だよね?と思い、それにいろいろな憶測付け足してみました。
オチでイタチを恨めしく思っているヒロインですがその後直ぐに「12~3のガキの交際にキスは早いか」なんて思いなおしているので恨みは長続きしていません。



[4365] 私が○○になった訳4
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/10 15:05
第4話




どうする!!私!!

只今サスケくんのストーキングの最中。
斜め前方の木陰に暗部らしき人を見つけて、周章狼狽の真っ最中です。

相手は暗部・・・演習場に気配立ちして潜り込む不審な幼児なんてみつかって追求されたらヤバイヨね。
昨日のカカシみたいに適当な事言ったくらいで切り上げてくれるとは思えないし。

選択肢その1・・・逃げる!!
まだ向こうが私に気がついていない場合下手に移動したら気が付かれる恐れがある。

選択肢その2・・・動かないでやり過ごす。
眠くて体動かないし、それしかないよね。
ひたすら向こうが気がついていないことを祈って、動かないでいるのが一番だよね。

そうと決まったら私は植物、私は植物、私は植物・・・
私は貝になりたい・・・ってこれは違うか。
あっなんかこっち見た気がする・・・大丈夫、多分大丈夫OKOK。
気が付かれていない、気が付かれていない・・・
ひ~ん、心臓に悪いよう・・・生きた心地がしないよう。

生きた心地がしないこと約5分・・・
カカシが7班に解散を命じサスケくん達がそれぞれ帰路につくと、暗部らしき仮面の人は姿を消した。

ふぇ~~ふぅ~~~~っ、た・・・助かった~~~?

一気に緊張が解けた私は昼寝の時間だったこともあり、一瞬眠気で意識が飛び、乗っていた枝から見事に擦り落ちたのだった。

落ちた衝撃でカメラ壊れちゃった・・・お父さんのなのに何て言い訳しよう。




*************




木登りの業・・・通常のではなく忍的な意味での。

足に適量チャクラを集め木の幹に足を吸着させる、チャクラを一定量一箇所に留めおく修行法。
でも足はチャクラで木に吸い付くからいいとして、体の方はどう重力に逆らえばいいのだろう。
実はこれ前世からの疑問だったりする。
走って上るにしても歩いて上るにしても、木に吸着している足意外は当然重力に引っ張られる訳で、とくに足から一番離れた頭が真っ先に引っ張られ地面とコンニチハしてしまう。
ちょっと勢いをつけて自分の身長より高いところに上ったときも、吸着した足を軸にほぼ180度後ろに倒れこみ後頭部と木の幹をランデブーさせる結果になってしまった。

痛かった・・・;

この忍的木登りが出来れば私のストーキング・・・というか尾行のスキルは大分上がると思われるので、訓練しているのだがこれが難しい。

足の吸着部分から頭の天辺まで芯を通すように体内にチャクラを流し支えれば出来ないこともないだろうが、それをやると一定の箇所にチャクラを集め適量放出し続けるという水面歩行の業より、体内でのチャクラコントロールの観点からみれば難易度上がると思うんだけど。

それとも何・・・皆、筋肉だけで姿勢維持してるの?
重力に逆らっているの?
それって凄くない?
くノ一でもそれ出来るの?
もしかしてサクラとかも何気に皆、筋肉さんとか?
うわ~、私が貧弱なだけですか・・・。




あの結構危険だったかもしれない下忍認定試験からおよそ1ヶ月後、中忍試験までなら大丈夫か。とダイエットは明日からみたいな言い訳を自分にしながら、サスケくんのストーキングを続行していたのだが、ここ数日はサスケくん達が波の国の任務に出かけたので、ストーキングを休止して修行しています。

波の国までストーキングに行かないのかって?
4歳児に無茶言わんで下さい。
そんなに何日も幼児が家を空けられるわけないし、私にはサバイバルスキルがありません。
影分身が使えれば、影分身に行かせることも出来るのだけど・・・そんな高等忍術は使えないし。

そういう訳で波の国へのストーキングは断念して、その間に更なるストーキング技術の向上を目指して修行をすることにしたのだ。

再不斬に白、見たかったなぁ~。
それに何よりサスケくんの写輪眼開眼とナルトを庇うところ、あと照れながらナルトにサクラが言っていた木登りのコツ聞くところとか・・・などなど・・・
考えて見たら波の国って美味しい場面てんこ盛りじゃないか!?
嗚呼~やっぱり行けば良かったかな~。

でもカメラ壊れて無いしね~。
カメラを壊して帰ったらお父さんにみっちりコッテリ怒られて、3ヶ月のお小遣い停止とおやつ抜きの罰を言い渡されましたよ。
お腹空いたなぁ~。

さて、木登りの方は膝と背筋の強化が今後の課題かな。

水面歩行は持続時間がネックかな、30秒じゃ何も出来ないよ。
集中力とスタミナが課題なんだけど、この修行をするといつも試してみたくなることがあって、なかなか集中出来ないんだ。
だから今日はそれをやってスッキリしたいと考えている。



足を開き気味に立ち、やや右足を前にだす。
腰を若干屈めて、両手の手首を内側同士をつけたままボールをもつ形にして左の腰の脇に構える。
そしてボールを持つように構えた手のボールにあたる部分にチャクラを集める。

ここまでの駄文で私が何をしたいか分かるだろうか。
多分私と同年代の方は子供の頃やったことあるんじゃないかな?
そう、あの国民的アニメの必殺技を!!?

ある掛け声と共に両手に集めたチャクラを一気に押し出すイメージで!!





「か~め~は~め~波ーーーーーーー!!!!!!」





両手に溜めたチャクラを水面歩行で足からチャクラを放出する時の要領で放出する。

かくして私のかめはめ波もどきは出るには出たのだが、チャクラを前方に放出した勢いで私の体は景気良く後方に吹っ飛び、運悪くそこにあった大木に後頭部を激突させたのだった。

これ以上頭悪くなるのは勘弁して欲しいなぁ~。




そういえばREBORN!でもツナがXバーナー出す時は柔の炎で体を支えて前方に放出した剛の炎の力で後方に吹き飛ばないようにするのが課題だったよな・・・。
今更気がついても後頭部に大ダメージを受けた後だけどね・・・。

まあ私が吹き飛んだということは、放出した力も幼児1人吹き飛ばせる程の威力があったものだと考えていいのかな?
そうだとすれば、この後頭部をぶつけた大木で体を支えながら撃てば吹き飛ばずに、かめはめ波もどきを出すことが出来るかな?
早速大木に背中をあずけ、先ほどと同じ構えを取る。

「か~め~は~め~波ーーーー!!!」

おお!!?

本家からすればひょう六玉もいいところだけど、チャクラは一応勢い良く放出されている。
まあ忍相手に通用するかと言われれば明らかに威力が不足しているんだけどね。

嗚呼・・・でも楽しい~子供の頃やりたくても出来なかった技が今、私のものに!?

気分はちょっと孫悟空だよ!!

今なら金斗運で空も飛べる気がするよ!!!

すっかりかめはめ波もどきにはしゃいだ私は結局修行そっちのけで、チャクラを使い尽くすまでかめはめ波もどきを撃ってしまったのだった。




それでもって翌日。

はしゃぎすぎの代償として、筋肉痛さながらの激しい経絡系の痛みを抱えながら修行するはめになったのだった。

しかし、かめはめ波もどきの連発がまったく無駄になった訳ではない。
たとえ大人を吹っ飛ばせるほどの威力をこの技にもたせることが出来たとしても、実戦で使えないことだけは良く分かったからだ。

大木で体を支えることで、吹き飛ばされることはないが、力の放出によって得られた推進力の分、自分の体に負荷としてかかってしまう為だ。
威力が増せば増すほどその負荷は大きくなるが、貧弱な幼児の体ではその負荷に耐えられないのだ。

苦手な印を結ばずに、尚且つ螺旋丸ほどチャクラコントロールを要しないで楽に出来そうだと思ったんだけどな~。

実は印を結ぶのも苦手なんだよ私。
あんな左右の手を違う形にするような組み合わせを、目にも留まらぬ早業で組み替えて使うなんて・・・私はピアニストじゃない!!そんな神業できるか!!
とは言っても世の中「自分は不器用なもんで・・・」で許されるのって、ガマケンさんぐらいなものだろうしな・・・。

世の中そんなに甘くないか・・・。




・・・今回の最重要課題・・・変化の術の練習でもするか。

変化の術・・・このNARUTOの世界に来るまで、このアカデミーの教科書忍術がこんなにハードルが高いものだとは考えもしなかったのになぁ~。

何が難しいかって?

変化する対象を正確にイメージしなくてはいけない点だ。

変化する対象を見ながらならどうにかだけど、大体の場合は変化する対象を見ないでするものだ、その時の難易度の跳ね上がり方といったら・・・。

よくバラエティ番組とかで有名なキャラクターを見ないで描いてみようってゲームがあるけど、あれの3次元バージョンだと考えればその難しさがお解りいただけるだろう。

すごい記憶力とイメージ能力が必要だと思うのだが、こんなに難しく感じているのは前々世の美術の成績もアヒルだった私だけなのでしょうか?

今の私は何も見ずに変化すると顔のデッサンが狂って、(゜д゜)←こんな絵文字のような顔の人物になってしまうのだ。

これではお化けである。

私が何も見ずに変化できる人物といえば、イタチ、サスケくん、今生の両親、前世の自分、前々世の自分はそろそろ記憶が怪しい。

はっきり言って使えない・・・。
特にストーキングには全く使えない・・・イタチなんて指名手配犯だから変化したら危険だし。

なんで忍者の皆様がこの術を簡単に行使できるのかが解りません

とりあえず・・・雑誌の写真を見ながらデッサンしてから変化するを繰り返して立体感覚というか人間の顔のイメージ感覚を養おうと思います。




こうして私が自分で見るのも嫌になるほどのヘタクソな絵を描いては変化を繰り返している頃、今までのストーキングと言う名の犯罪行為のツケが回って知らない所で一気に死亡フラグが100本ほど立っていたのだが、幸か不幸かこの時の私はそれに全く気が付いていなかったのだった。

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

波の国編は物理的に追跡不能な為スルーです。
主人公の修行は書きたい疑問の羅列なので無駄に長いかもです。



[4365] 私が○○になった訳5
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/11 04:07
第5話




「芸術は爆発だ!!」

某暁の髷金髪さんのような事を叫んで勢い良くスケッチブックを放り投げる。

「そして私の芸術センスは壊滅だ・・・」

只今、変化の術を使った際に漫画のように狂う顔のデッサンをどうにかする為、スケッチブックに雑誌の人物写真を描き撒くってデッサン力を養っている最中です。

余りの自分の絵の下手糞さにイラつき気味です。

変化の方もあいかわらず(゜д゜)←こんな顔になっています。



私こと月守ウサギはトリップ主人公につき物の付加価値とは無縁です。
前々世の能力そのままに今生でも音痴で運動音痴で味音痴おまけに不器用、顔も地味で頭も悪いまんまです。
ここまで自分で言うと悲しくなりますが・・・。

前世では美形が多いうちは一族の生まれだったので顔だけは少し贔屓されていたのですが、2回目の転生でそれも無くなってしまいました。
大人になったら美人になるという効果も期待しているのですが、両親の地味な顔を見る限りそれも期待できません・・・。

前々世からの記憶があるおかげで4歳児にしては忍術その他の能力はあるにはあるけど、それも“ストーキングの能力”意外は二十歳過ぎる前にただの人になるレベルだし。

脱線したが・・・とにかく前々世から引き継がれた自分の芸術的素養の無さに「絶望した!!」と言いたい情況を説明したかったのだ。



ま・・・才能は無くとも芸術家になるわけじゃないし、努力するしか無いんだよね。
ストーキングの技術だって地道な修行のくり返しだったじゃないか。

ため息をついて先ほど放り投げたスケッチブックを拾う。

人物画よりはまだ見られる風景でも描いて気晴らしするか。

そう思って修行場にしている近所の森から移動した先で、自身に立った死亡フラグの一端を発見することになろうとは・・・。





*********************





よく考えてみれば分かったハズだ・・・

雨が降ったことと洗濯物を干したことを結び付けないに等しい愚行を犯してしまっていたらしい。

そうだよ・・・下忍認定試験の時に見たお面被った暗部らしき人は正しく暗部の人だったんだ。
そしてやっぱり私があそこに隠れていたのバレていたんだ。

それでしっかり不審人物としてマークされていたにも関わらず、私はやり過ごせた事に安心して中忍試験までなら大丈夫だとサスケくんのストーキングを続行して、さらに暗部の不信感煽っていたんだ。

ナルトは九尾の器だし、サスケくんはいくら三代目が保護してイタチが脅迫していったからとは言え、木の葉の上層部からすれば不安要素であることは間違いないし・・・暗部の監視ぐらい付いていたって可笑しくないよね。

しかも、暗部は暗部でもあの時、サスケくんかナルトを監視していたのは多分「根」の者だよ!?

うん、間違い無さそう・・・でなきゃ今、私の前にこの人が居るわけが無い。

第2部開始にはまだ早いですよ・・・サイくん。






どうせ描くなら見晴らしのいい所へと思い、展望公園のベンチで絵を描き始めた私の隣に彼が来て、第2部登場時より少し幼い笑顔で私のスケッチブックを覗き込んで「下手糞ですね。」と声かけて来たときにはいろんな意味で心臓止まるかと思ったよ。

サイもスケッチブック持っていたし、絵を描くのが趣味みたいだから一瞬プライベートかとも思ったけど、ナルト達と出会う以前の彼が他人に積極的に話しかけて来る可能性は低いと思うのだ。
それがワザワザ私に話しかけているということは、一般人を装って探りを入れている可能性が大きいと推測されるわけで。
一般人を装うには人選ミスだと思うのだが・・・。

とにかくこの一般人を装っているサイの追求をかわさなければ、里に仇名す不穏分子としてダンゾウのところとか連れて行かれて尋問→拷問→死亡ってことになるのだろう。

幼児だからって容赦・・・してくれないだろうな。
なんていったてカカシは5歳で下忍になっているし、イタチだって7歳で下忍になっているのだ、年齢を理由にスパイその他の活動をする能力がないとは見てくれないだろう。

とにかく私はもう死にたくない~~~!!

テンパり過ぎて表情筋が苦笑いの形のまま定着している私の隣に腰をかけたサイはスケッチブックをひろげて絵を描き始めた。
覗いてみるとそこに描かれているのは私のとは月とすっぽん程もレベルの違う絵。どちらが月かは言うまでもない。

「なんですか?ジロジロ見て。」

絵を覗きこんでいる私にサイが再び声を掛けてきた。

「・・・サ・・・お兄ちゃんは風景描いているんじゃないんだね。」

やべぇ~、話す切欠を与えてしまった。早く話を切り上げなきゃと見たまんまの事を言ってみる。

「えっ、君も風景描いていないじゃないか。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「もしかして風景を描いているつもりだったの?」

思いっきり首を縦に振って頷く。

「ああ・・・下手糞すぎて分かりませんでした。」

こ・・・これでも人物画よりはマシなんだ、これでも人物画よりはマシなんだ、これでも人物画よりはマシなんだ、これでも人物画よりはマシなんだ、これでも人物画よりはマシなんだ、これでも人物画よりはマシなんだ・・・以下エンドレス・・・。

くぉぉぉぉぉぉぉぉぉのぉぉぉぉぉぉぉぉ野郎~~~!!!

奴が「根」の者で私の素性を探りに来たらしい人物でなければ、胸倉掴んで幼児・・・と言っても中身の私は前々世から通算するとアラフォー年齢だが、にその言葉は酷いんでないかい!?しかも笑顔で言う事でもないよ!!と問い詰めていたところだよ。

すっかり絵を描く気をなくした私は、引き止められたらどうしようと怯えながらスケッチブックを閉じて、「根」のストーキング・・・じゃなかった尾行を警戒・・・私は気配を絶つのは得意だけど気配を察知するのは苦手なので大した意味は無いのだがをしながら家路についたのだった。

寿命も縮んで心も無駄に傷ついて、踏んだり蹴ったりだよ。





************************





その日、久しぶりに外出をしたサイは趣味の絵を描くために展望公園に行くとそこには先客がいた。
アカデミー入学もまだであろう幼児がスケッチブックを広げてなにやら一心に描いている。
少し覗いて見たままの事を口にすると、幼児は酷く驚いたように彼の顔を見ていた。
その後も幼児は彼の方をチラチラと見てくるので声を掛けたら、彼の絵に興味が有ったようで2~3言声を掛けてやったような気がするが、会話の内容は彼の頭には残っていない。

その後、任務とは関係の無い事だったのでサイの記憶からその幼児のことは直ぐに忘れ去られたのだった。





************************





木の葉の里・・・火影の執務室で三代目火影は暗部からの報告を受けていた。

約1ヶ月前に行われた下忍認定試験において新人の第7班ことカカシ班は、メンバーにうちは一族のサスケ、人柱力のナルト、と現在微妙な立場にあり尚且つ里の今後に関ってくるであろう2人が居たこともあり、念の為にと護衛兼監視として暗部を1人送り込んでいたのだが、そこで第7班の様子を伺う不審な幼女がいたという報告が上がったのだ。

その後、不審な幼女について調査させた結果は火影を困惑させた。
一般家庭で両親ともに忍者では無いにも関らず彼女はすでにアカデミーの上級学年~下忍並の忍術を独学で身に付けたらしい、特に尾行に関する能力は特別上忍クラスの技術があるというから末恐ろしい。
そしてその尾行術を使って毎日のようにうちはサスケを監視しているという。
下忍認定試験の前日にはアカデミーの教室にかなり高度な隠れ身の術を行使して忍びこんでいたとも言う。
とはいえ嘗ての三忍やはたけカカシや、うちはイタチの存在を考えれば、彼女も彼らのような早熟の天才といえなくも無いが、それではうちはサスケを尾行・監視している理由が分からない。
しかし、他里の者やその他不審人物との接触は無く監視情報をどこかに報告する様子も無いとのことだった。
両親すら彼女の奇怪な行動に気が付いていない様子なのだ。

現在のところ特に里の害になる行動を彼女が取っていないので監視だけに留めているが、今後の彼女の動き如何では非情な処置を取らざる得なくなるかもしれない。

暗部から提出された幼女・・・月守ウサギに関する報告書から視線を外し火影は深々とため息をついたのだった。



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


この話から文体を変えてみました。読みにくかったらスイマセン。
ヒロインの設定もかなり出すようにしました。
前回書いた死亡フラグですが「根」~云々と言うのは完全にヒロインの思い込みで、本当は三代目直轄の暗部方面から立っています。他のところかも立つ予定です。
サイは絵描きつながりで出てきただけなので、第2部までヒロインがストーキングを続けない限りはもう出てこないと思います。



[4365] 私が○○になった訳6
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/13 01:52


第6話




私 何故 ここに居るの?

私 何故 また死んでるの?

私 何故 まだストーキングが止められないの?





・・・某3人目のファーストチルドレンの如く自問自答しても始まらないが、私いきなりまた死んでいます。

正確には・・・気が付いたら幽霊になっていました。

浮いているし、触れないし、声も周囲に聴こえないみたいだし、第一私の姿が誰にも見えていないので99.9%

幽霊になったので間違いなさそうです。

幽霊になった前後の記憶がハッキリしませんが、幽霊になっている以上は死んでいるものと思われます。




原因は多分、この間接近遭遇した死亡フラグだと思うんだけど。
喉元過ぎたら清々しいほどに熱さを忘れて中忍試験までは大丈夫かな?って懲りずにストーキング続行しちゃっていたから、不審人物としてサクッと殺されちゃったんだと思うんだけど・・・

いかんせん記憶が無い・・・




・・・しかし、私よ。

幽霊になって真っ先にサスケくんの背後に取り付くのは我ながらどうかと思うのだが・・・。
そこまでストーキングしたいのか?自分。

前世でイタチ私になんか変な術でもかけた?サスケくんをオートで追跡する幻術なんか・・・まさかねぇ?
仮に掛けられていたとしても、前世で死んだ時点で無効だよね。

・・・なにかやったとしたら、やっぱあの笑顔か・・・?。
本当にあれは凶器のように素晴らしかった・・・もう一回見たいな~。




どうやらサスケくんの前にいろいろ濃ゆい少年ロック・リーくんがいるので、今は中忍試験の始めの方だと分かります。
中忍試験は命がけになるからストーキングは諦めていたんだけど、幽霊ってストーキングには便利だね。
命がけどころがもう死んでいるから死ぬ心配ないし。

予想以上に濃いガイとリーの師弟を見てから教室に入るとサスケくんの背後からいのが抱きついてくる。
わかっていた筈なのに回避が遅れ、サスケくんの背後にいた私の体をいのがすり抜けていく・・・

ぐぇっ何この感触めっちゃキモイ・・・。

今度から人にすり抜けられないように気をつけよう。と思っていたら、赤丸が私の方を見て吼えた。
ナルト達に声を掛けたキバが不審そうにこっちを見る。
同時にシノもサスケくんでは無く明らかに背後の私がいるあたりをみて眉をよせている。
彼らには見えていないが、犬と蟲には私の姿が見えるらしい。

しばらくルーキー達でわいわいやっていると、来たー。
薬師カブトが声を掛けてきた。

確かに・・・試験直前にあんなに騒がれたら私でも睨むよな。

それを切欠に後輩に忠告する振りをしてサスケくん達に接近するんだから恐れ入る。
認識カードを取り出したカブトにサスケくんが我愛羅とリーの情報を求める。

やっぱり気になるのね~。実はあの時サスケくんの背後から現れた我愛羅の更に後ろに私もいたんだよね。
それでも誰にも気がつかれなかったんだから、私の抜き足って我愛羅より上だったりする?
私の尾行って上忍レベルだったりする?調子乗っていいですか♪




音の里の奴らがカブトにつっかかったりしていたが、イビキが現れて第1次試験のスタートだ。

試験問題はさっぱり分からないね・・・。
あんなの自力で解けるサクラってもしかして宇宙人とか思います。
前々世で原作読んだ時もちっとも試験の意図に気が付かなくて、ナルトに共感してドキドキしていたっけ。

それにしてもサスケくんの「さっぱり分からない」って感じの顔をしたときは幽霊でカメラを持っていないことを心底悔やんだね。
まぁ幽霊でなければ試験会場に侵入することも出来なかったんだけどね。

10問目は精神的な揺さぶり云々よりイビキの顔が、一番脅しになっていると思うのは私だけ?
話は原作どおりに進み、私は警戒していた筈なのに窓から乱入したアンコに体をすり抜けられた。

この感触は慣れないな・・・まじ気持ち悪い。




次はいよいよあの第2試験だ・・・

私はなんだかんだで結構サスケくんの事を可愛く思っている。
ずっとストーキング・・・もとい見守ってきているしね。
故にむざむざと大蛇丸の呪印を・・・というかサスケくんの首に変態が噛み付くという行為を見過ごしにする訳にもいかないと思う。
生身であれば今頃、木の葉くずしを何処に避難してやりすごそうかガクブルしているところだが、幸いでもないが今の私は多分もう死んでいる。

ある意味恐いもの無しだ。

動物には私の姿が見えるようだし、嫌がらせぐらいは出来るだろう。

覚悟しろよ!!大蛇丸!!





************************





中忍試験から遡ること数日・・・

うちはイタチは暁の同僚が音の里に潜らせている間者からの情報を見て眉をしかめた。
大蛇丸が弟のサスケの身体を次の器にしようと狙っていることはもちろんだが、そのサスケを観察する為に音が放った間者がサスケを毎日のように尾行している幼児の存在を知らせていた為だ。

その幼児の存在を知った時、イタチの脳裏を掠めたのは木の葉のある組織であった。
九尾の事件などで親を亡くしたりなどした戦災孤児などを集め、任務に忠実な駒として育成する組織「根」。
「根」のトップであるダンゾウはいくら何も知らないとはいえ“うちは”であるサスケを警戒しているであろう。
いくら三代目火影が庇護しているとは言え、ダンゾウがサスケに手を出さないとは言い切れない。
サスケを尾行している幼児とは多分なんらかの使命をダンゾウから受けた「根」の者であろうと推測される。

その幼児が何の使命を帯びているかは分からないが、機会があれば消しておいた方がいいだろう。とイタチは結論付ける。

漆黒の闇の中、イタチの写輪眼が紅く輝いていた。




゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


プランA三尾の人柱力通称サダコ(仮)に遭遇するのことをやろうと思ったら、46号で人柱力全員登場してしまったのでプランB、いきなり幽霊になっている主人公になりました。




[4365] 私が○○になった訳7
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/18 22:55


第7話




第2次試験開始直前

ナルトが試験官のアンコにクナイを投げられて、背後から血を舐められている。
なんかアンコってこういうところは大蛇丸の弟子って感じだよね。
その彼女の背後から舌でクナイを返す不気味な草忍に変化した大蛇丸。

「この時点で気がつこうよ!!アンコさん!!
あの舌は明らかに蛇属性だよ!!大蛇丸以外に居たらそれこそビックリだよ!!」

そんな私の叫びは誰にも聴こえるはずも無く、第44演習場通称「死の森」に突入だ!!







大蛇丸に遭遇する前に、幽霊の身体で出来る事を試してみた。

まず、動物には私の姿が見えるらしい。
声は聞こえるかが確認出来ないので微妙なところ。

気合を入れれば葉っぱを少し揺らす程度には物に触れる。
こんな程度で何の役に立つかは分からない。

人や物に触れなので、当然すり抜けることが出来る。
これはかなり気持ち悪い・・・車酔い3時間分に相当すると思う。

人にとり憑くことは出来ないらしい。
サクラで何度か試した。
サクラの身体にもぐりこみなが気合を入れてみたりしたが、すり抜けるだけだった。
無駄に気持ち悪くなった。

鏡には映らないから確認のしようはないが、手足の大きさからして幽霊の私の姿は今生の月守ウサギ4歳のものらしい。

この幽霊の身体・・・かなり使えないなぁ~。







そんな試行錯誤をしているうちに、ナルトに化けた雨隠れの忍に遭遇。

サスケくん強くなった上に、仲間を気遣えるようにもなって~
なんて感慨を抱きつつココは静観。




雨隠れの忍を撃退した後、三人バラバラになった時の合言葉を決めようという事になった。

合言葉、覚えられないよ・・・サスケくん。
と思っていたら、物凄い風が・・・風遁か!?
あまりの強風に幽霊なのに私もつられて飛ばされてちゃったりする。

急いでサスケくんを探すとサクラと合流していた。

続いてナルトも来た。
ナルトが合言葉答えているよ~実は私より優秀な子!?とか驚いていたら。

「ナルトに覚えられる訳がねぇ。」とサスケくん。

あっそうか、安心した。
ナルトはまだ私と同じお馬鹿属性だと信じたいんだよね。

それを聞いたナルトに変化していた敵は変化を解いて姿を現した。

あっ草忍に化けた大蛇丸だ・・・。

そうだそうだ、さっきの合言葉決めの会話を聞いていたんだっけ。
すっかり忘れていたよ!!
そうと覚えていれば、隠れている大蛇丸に何か嫌がらせを試みたのに!!




大蛇丸が殺気を飛ばしてくる・・・

伝説の三忍舐めていたよ・・・
幽霊なのに殺されるかと思ったよ・・・固まっちゃって嫌がらせどころじゃねぇ~。
サスケくんが自分を刺して動いたことで私もやっとフリーズから開放される。

次は何があるんだっけ?

大蛇が現れた、こっちを見てる・・・。
気合を入れて大蛇に体当たり・・・ちょっと触ったような気がしたけど、すり抜けてしまって余り効果が無い。

サスケくんが手裏剣を放ってその大蛇をしとめると、大蛇の中から大蛇丸が・・・はっきり言って気持ち悪い。
サスケくんは動けないし、サクラもまだ固まってる。
指先に気合を入れて大蛇丸の鼻の穴に突っ込んでやれば嫌がらせ程度にはなるかなと思って実行するが、避けられた。

「あなたチョロチョロ煩いわよ。」

大蛇丸がこっちを向いて殺気びんびんで睨んで来た。
私が見えると言う事は奴は半分動物なのか!?
侮りがたし蛇人間!?

「ふっさすが伝説の三忍と呼ばれたオカマ!!しかし、サスケくんの背後霊として精一杯あんたの妨害をさせてもらう!!」

ビビリながらも精一杯虚勢を張って宣言する。
どうせ私は幽霊だ、殺せるもんなら殺してみろ!!とはいえ恐いよ~。

「一瞬たりとも気を抜いちゃ駄目でしょ。
獲物というものはねえ一瞬たりとも気を抜いちゃ駄目なの。
・・・・捕食者の前ではね。」

サスケくんの方に向き直って言う大蛇丸。
・・・私の宣言は無視ですかい。
殺気を向けられるのも恐いけど、話振っておいて無視は無いんじゃない?

とりあえず精一杯目障りになるように大蛇丸の周りを飛び回ってみる。
それこそン●にたかる蝿の如く。

どうやら大蛇丸は私の姿は見えているが声は聞こえていないらしい。
飛び回りながら言った罵詈雑言は聴こえていないようだ。
唇は読めているみたいだから、奴の視界に入った時に悪口は言おう。

しかし大蛇丸は殺気は時々飛ばしてくるものの基本私のことは無視と決めたらしい。
飛び回る私をスルーしてサスケくんに詰め寄っている。




ナルトが来たが、大蛇丸の力に動揺しているサスケくんは原作どおり巻物を大蛇丸に差し出そうとしている。
それは私でも分かる下策だ。最初の風遁といい殺気といい大蛇の口寄せといい、中忍試験どころのレベルではない力の持ち主なのだ。
中忍試験の合格条件である巻物を差し出したところで取引が成立するわけが無いことは馬鹿でも分かる。
案の定、同じようなことをナルトに指摘されてどつかれている。

その間、私は今度は大蛇丸の目に指を入れられないものかと飛び回っているが全て交わされている。
それでも大蛇丸は流石に不愉快指数が上がっているようだ、やった!?

口寄せされた大蛇相手に漏れ出した九尾のチャクラで戦っているナルトに大蛇丸が五行封印を施す。
一方サスケくんはナルトの「ビビリくん」発言でようやく己を取り戻したようだ。




サスケくんと大蛇丸の攻防が始まる。
正直2人とも速くて幽霊でも動きが追えません・・・よってここの攻防は静観。
やっぱりサスケくんは強い。
超上忍レベルの敵が紛れ込んでいない通常の中忍試験ならば十分受かるレベルだろう。
前世の私が12才の時なんて、あんな動き出来なかったぞ。火遁・龍火の術なんて使えなかったぞ。

草忍から奪ったであろう顔の皮が焼けて大蛇丸本体が顔を出す。
大蛇丸がサスケくんとサクラに金縛りをかけて、巻物を燃やしてなんだかんだ言っている間も私は大蛇丸の周りをブンブン飛び回って奴の不快指数を上昇させるべく奮闘するも、殺気を飛ばされるだけでスルーされる。

ついに大蛇丸が首を伸ばしてサスケくんに呪印を刻もうとする。
ソレを妨害するべく私もサスケくんのほうへ飛ぶ。
何か妨害しなきゃ・・・大蛇丸が不愉快になること・・・不愉快なこと・・・






「あなた本当にウザイわね・・・。消すわよ・・・。」

「ももも・・・もう死んでいるからここ恐くないモンね!!第一私のほうが1000倍は不愉快だ!!」

もうすでに死んでいる人間の魂を消滅させる方法って・・・屍鬼封尽ぐらいだよね・・・多分。
大蛇丸の殺気って幽霊も殺せそうな程だから、脅されるとまじ恐いんですけど。

「ふ・・・まあいいわサスケくんに呪印は施すことは出来たんですもの。
あなたが何者か知らないけど、もう彼は私のものよ。」

そう言うと大蛇丸は噛み付いたサスケくんの首筋から離れていった。




私が何をしたかって、向こうも不愉快だが私も大変不愉快なことだ。

大蛇丸の首がサスケくんに向かったとき、とっさに私はサスケくんの身体に潜り込むと、頭だけ大蛇丸が噛み付こうとしていた首筋に出るようにすり抜けさせたのだ。
普通の人間から見れば何もないが、私の姿が見える大蛇丸から見ればサスケくんの首から私の首が生えてきて、自分は丁度私の顔に向かって毒牙を伸ばそうとしているように見えるのだ。
しかも私は頭に気合を入れたから、インパクトの瞬間は私の顔面をすり抜ける不快感は大蛇丸も十分味わったはずだ。

もちろんインパクト時は私は目をつぶってましたよ。
ただでさえ草忍の顔の皮貼り付けた大蛇丸の顔が接近・・・しかも自分の頭というか顔をすり抜けていくなんて(自称)乙女の私には耐えられませんもの。
正に捨て身の嫌がらせだ。

これは私の精神に結構なダメージを与えたが、向こうもそれなりに不愉快になってくれた様なのでよしとしよう。




しかし・・・サスケくんにはしっかり呪印が刻まれてしまったぞ。
これから捨て駒・・・じゃなくて音忍三人衆が来るんだっけ?

う~ん、どうしよう。
っていうか人の身体すり抜けすぎて気持ち悪い~。







*************************************







大蛇丸は不愉快だった。

彼の次の器となるうちはサスケは予想以上に強く美しく大変彼を満足させたのだが、その周りを飛び回っていた幼児の霊は目障りこの上無かった。
声こそは聞き取ることが出来なかったが、読唇術を使えば何をいっているのかは分かる。
その幼児の霊はあろう事に彼の美しい器に憑いているらしい。
あの世に逝かずこの世に長く魂を精神を留めているらしいことは興味深かったが、いかんせんその幼児の霊には力が無さ過ぎる上に美しくなく研究対象にもしたくない。
しかも、力が無いくせに目障りな行動をとり彼が殺気を向けると一時は怯むが「もう死んでいる」と居直って再びチョロチョロと動き始める。
極めつけは彼が正に噛み付こうとした瞬間、うちはサスケの美しい首筋から幼児の頭が生えてきた時だ。
幼児の顔に突っ込む形でサスケの首に噛み付いた時にその顔に触れる感触がわずかにしたのが気色の悪いことこの上なかった。

うちはサスケを手に入れるとしても、あの幼児の霊がまた憑いてきては堪らない。
「魂を消す術も研究した方が良さそうね。」
呟くと大蛇丸は成り変った草忍の死体に気がつき、自らの方へ向かっているであろう元教え子の方へ意識を切り替えたのだった。



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜



大蛇丸に主人公を見えるようにしました。
NARUTOの世界って穢土転生とか魂をどうこうする術はあったけど、幽霊そのものに対応する術は無かった筈だと思うのですが・・・あったら根本から主人公の幽霊ライフだ崩れてしまう。



[4365] 私が○○になった訳8
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/19 00:07


第8話




五行封印をされて昏倒したナルトと呪印の侵食で気絶したサスケくんを守る為、サクラ一人で奮闘しております。

いくら忍として鍛えているとは言え同年代の男子2人の体を防衛し易い地点まで移動させ、大掛かりなトラップを一人で仕込み、更に気を張った寝ずの番は相当こたえていると思います。
私が生身だったら見張りくらいは手伝いたいところです。

一応周りを見てきたら音忍がすでに潜んでいました。
彼らはサクラの疲労がピークに達するであろう夜明けごろを狙って仕掛けてくるようです。

大蛇丸には私の姿が見えたから視覚的な嫌がらせも出来たけど、音忍の奴らには私の姿見えないからどうすることも出来ないんだよね。

鼻の穴に指でも突っ込むか?




予想通り夜明け前に音忍達はサクラの前に姿を現しました。

ですが一晩中私が鼻の穴に気合を入れた指を入れて回り続けたせいでザクとキンは鼻が相当むずがゆかった様子で、潜んでいたところから出てきた今、盛大にくしゃみしています。

ドスは顔の大半を覆う包帯が邪魔だったので、露出している左目に指を入れてみました。
瞬きが多かったので目が乾いたのでしょう。

この手は私が見える妖怪大蛇丸には避けられて出来なかったんだよね。

3人はサクラから大蛇丸の名前を聞いて驚いていましたが、とりあえずサスケくん抹殺の任務を優先させたようです。

しかし、音忍3人組って末路を知っていれば憐れにも思えますが、実際このシーンを目の前にしているとムカツク奴らです。

私も嫌がらせは続けているのでザクとキンのくしゃみは続いています。

しかし、くしゃみと目の乾きだけでは流れに大して影響を与えられるわけも無く、サクラを助けに現れたリーがやられてサクラはキンに髪を鷲づかまれています。

それにしてもこの3人は明らかに大蛇丸にボコボコにされた後のチーム相手に何をしているのでしょうか?

老婆心ながらサクラを嬲っている暇があったら任務をこなした方が良いと思うのですが。
そんなことをしているからサクラに決意を固める時間を与え、その後いのシカチョウトリオに乱入され、覚醒したサスケくんにボコボコにされる結果になるんだよ。

まぁその方がこちらとしてはありがたいからいいんだけど。




髪を切ったサクラちゃん本当カッコイイ~♡
思わず「お姉さま~」って言ってサクラの背中に張り付いちゃったね私は。

元が少年誌だからかこの世界の忍はやたら大技を披露しているが大技は止めを刺す時のみ使うもので、それ以外のときにやたらお披露目していいものではないと思うのだ。
「切り札は先に見せるな」と某銀髪の妖狐様もおっしゃっているではないか。

この世界では基本忍術を軽く見ている節があるようだが、サクラの変わり身の術を使った戦法はザクの不意を突くことに成功した。
サクラに打撃力のある技が1つあれば彼は戦闘不能になっていたことだろう。
しかし、現時点でのサクラにそんな技はないので、ザクの腕に噛み付いたまま殴られ続けている。

サクラを殴りながらザクが時々くしゃみをしているのは私の嫌がらせである。
これぐらいしか出来ないのよね。




サクラを腕から剥がしたザクの前に現れるいのシカチョウトリオ。

「いのが出て行くのに男の俺らが逃げられるか。」

シカマルは男尊女卑とも取れる発言が多い子ですが、それ以上にフェミニストだと思います。
なんとなくだけどNARUTOに出てくる男性キャラでフェミニストが少ないような気がするんだよね。
まあ男女関係無く戦っているんだから仕方が無いとはいえ、やはりシカマルは貴重だと思います。
実は今生でお付き合いしたい人NO.1だったりします。
なんと言っても「頭いいし出世しそう。」は作者のお墨付きだし、死兆星とも無縁そうだし。

そんなことを考えているうちに、ザクがしなくても良い挑発でチョウジを怒らせ肉弾戦車が炸裂する。
ザク自慢の斬空波も肉弾戦車の突進をとめることは出来ない。
インディージョー●ズの遺跡みたいな一本道の廊下で使われたら恐怖以外の何ものでもない技だと思う。

シカマルが影まねの術でドスの動きを止め、いのが心転身の術でキンの身体を乗っ取るも、仲間を攻撃するという予想外に行動に出た為、形勢を逆転されてしまう。
そこへタイミングよくリーを探しに来たネジとテンテンが現れる。

しかし・・・ネジよ。

「マイナーの音忍ふぜいがそんな二線級をいじめて勝利者気取りか!」

情況も忘れて笑いだしたくなるほど偉そうだな。

そんなこんなしている内にサスケくんが覚醒。

呪・・・呪印半端ねぇ~。

読む立場の時はなんとも思わなかったけど、実際見てみると大蛇丸よ・・・なんちゅうもんサスケくんに植え付けてくれちゃってんの!?
やばいやばい、素人というか最弱ステータスの私にでも分かる程やばいチャクラだ。

なのにそんなやばい状態のサスケくんをなんで挑発出来るのかな?ザクは。
噛ませ犬にも補正ってあるのかな。
後は原作どおりの流れでザクがサスケくんに両腕を折られて、さらに暴走したサスケくんをサクラが抱きついて止め、音忍の中では一番情況判断力に富んでいるであろうドスが巻物を置いて立ち去った。

はぁ~長い夜明け前だったなぁ~。




それからサスケくん達は2日を体の回復にあて、巻物を開こうとしたナルト達の前にカブトが現れ同行を提案する。
単純にカブトを信じたナルトと違いカブトに不審を持っていたサスケくんも、塔の周りにいるであろう巻物をなるべく余計にストックしておきたい連中“コレクター”の存在を示唆され、コレクター対策の為に人数が必要だと解釈するとカブトの同行の提案を、利害の一致による取引として受け入れる気になったようだ。

カブトって本当にこのあたりの駆け引きが上手いよな。
伊達に眼鏡掛けていないよ。
あの大蛇丸のスパイで厄介な人物ではあるが、前々世メガネスキーの血が騒ぐね。

塔へ向かいながらナルト達を的確に導く様は、こいつ猫被っている時は教師でもいけるんじゃないか?とも思う。




原作の通りに雨忍を倒して、巻物を手に入れどうにか合格。

次は第3次試験予選だけど・・・
原作の展開とは言え見て居るだけしかできないのがこんなにしんどいと思ったことはなかったなぁ~。

こんな幽霊になっているとは言え、この世に留まっている限り身の振り方を決めなくてはならないときなのかも知れない。




゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


鼻の穴にこだわる主人公・・・ヒロインとしてどうなの?です。
幽霊ボディは物理的な無理を解消しますが、原作と関らせるのは難しいかもです。



[4365] 私が○○になった訳9
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/22 18:30


第9話




塔の中で壁紙に記された“中忍”の心得の説明をするイルカ先生の話を聞きながら、少し今後について考えてみた。

「天無くば智を職り機に備え、地無くば野を駆け利を求めん、天地双書を開かば危道は正道に帰す」

この場合“天”とは頭脳、“地”とは身体をさし、知恵が無ければ勉強しなさい、体力が無ければ鍛えなさい、天と地両方揃えばどんな危険な任務も安全になるという主旨の事を言っているのだが、良く考えてと言うか良く考えなくても私両方ないじゃんと思うわけで。

“地”にあたる身体はチャクラコントロールこそ前世の貯金で幾分マシだが、尾行用以外の忍術は良いとこ新米下忍並だし、体術なんてアカデミー生にも負ける自信がある。

なら“天”にあたる頭脳はと言うと、こちらの方が壊滅的だったりする。
トリップ小説などではスキルに恵まれなかった主人公は原作知識と知恵で乗り切ったり、周囲が勝手に良いように勘違いしてくれるものなのだが、私の場合原作知識はあれど知恵の方は全くと言っていいほど無い。

そもそも考えて戦うってことが苦手なんだよね。
前々世だってRPGを力技というか雑魚モンスター相手にレベルを上げて、最終的には攻撃力の高い魔法と打撃力だけでラスボス戦に挑んでいた気がする。
属性なんて気を使わなかったし、補助魔法もほとんど使わなかった。
それで属性攻撃に失敗して敵を回復させている体たらくだ。
某有名RPGを買った時などは薬草をケチり、初っ端からスライムに全滅させられたという黒歴史を持つ。

脱線しすぎたが、まあなんだ私には知力も体力も圧倒的にたりないのだ。
足りていたら前世であっさり殺されることもなかっただろう。

しかし、このままサスケくんをストーキングだけしているには今後の展開は余りにも辛すぎる。

特に前々世でNARUTOの43巻読んで号泣した身としては、サスケくんとイタチが戦うところは見たくない。
前世でイタチとサスケくんを身近に感じてしまった今となってはなおさらである。
まあ今生ではストーキングしているとは言えうちは一族とは縁も所縁もないのだが。

今の私は幽霊だから死ぬ心配なく暁とかにも接近することが出来る。そのかわり介入することも出来ないけど。

方法は後で考えよう第2部まではあと3年はあるはずだ。




方針になっているのだかなっていないのだか分からない事だけ脳内で決めた私は、現在サスケくんの背中にへばりついて火影様の第3試験の説明を聞いている。

こんなに至近距離でストーキングが出来るのも幽霊の特権だね。

中忍試験の真の目的は「同盟国間の戦争の縮図」という言葉に若い受験者が多い為か、皆戸惑いが隠せないようだ。

この世界に来る前の世界でだってスポーツを通じて各国の“友好”なんて言っておいて、その実結構シビアに国の威信と面子を賭けた国際大会が結構あったものだ。
その最たるものがギリシャの神々への奉納試合が起源のアレだと思うね。
優秀な選手を育てることができる国力を示したり、スポンサーが自社製品を売り込んだり、なんだかんだで経済効果も大きいしで結構、本音が建前から透けて見えていたと思う。
ようするに中忍試験とはそれが命がけになるかならないかの差こそあれ、そういう意味では前々世の国際スポーツ大会と変わりないのだ。
まあ、下忍達が命がけで試験に挑んでいるというのに、それを見物する大名達は賭博行為に興じているのが気に入らないところではあるけどね。




第3試験の予選の説明を月光ハヤテが行い、カブトがリタイアを申し出る。

そういえばそんな流れだったなあ。なんて思っていたらカブトが一瞬こっちを睨んできた。
サスケくんの方じゃなくて明らかに私の方を睨んできた・・・まさか見えてる?
恐いよ・・・カブトさんそれが本当の顔なんだね。

カブトは次の瞬間にはナルト達に笑顔を向けていたけどなんだったんだろう。

サクラが呪印を心配してサスケくんにリタイアを進めているけど、聞きゃーしねーよこの子。
ナルトもサクラの口ぞえをしようとしますが「オレはお前とも戦いたい・・・」って言われて説得をやめてしまいました。
分からんでもないけど・・・呪印は本当にやばいんでもっと止めて下さい・・・ナルトくん。




予選1回戦はいきなりサスケくんです。
対戦者の赤胴ヨロイってだれだっけ?
木の葉の額宛をしているから木の葉の忍であるのは分かるんだけど、どんな奴だったけ?

試合前にカカシに呪印が暴走したら試合は中止する旨を伝えられたサスケくんが愕然とした表情をする。
なにもそんな顔しなくても、自分の力を試したいのは分かるけど、サスケくん、君、本来集中治療室行きくらいの状態だって自覚ある?
っていうか絶対無いな・・・そこがチャームポイントといえばソレまでなんだけど。

試合はヨロイの掌からチャクラを吸引するという厄介な技に悩まされ一時呪印が暴走しかけたが、サスケくんは元来のプライドの高さと気力でそれを押さえ込み、一時試験の前に見たリーの体術をコピーしそれに自分技を合わせて勝利することが出来た。
私はそれを審判のハヤテの隣で見ていた。
だって試合中のサスケくんの動きが速すぎてついていけないんですもの(涙)。

この時点で私は赤胴ヨロイが大蛇丸のスパイだったことを思い出した。
原作も大分忘れているなぁ~今更だけどメモにでも取っておけば良かった。

呪印を封印するというカカシにサスケくん「本選に残る奴の試合を見たい」と駄々を捏ねるも「2度もワガママはきいてやんないよ」と却下される。
そりゃそうだ、カカシ先生もっと言ってやって下さい。

良く覚えていないけど試験運営側としては危険な呪印を刻まれたサスケくんを早く隔離したいだろうし、大蛇丸の介入という大きなイレギュラーが発生した中忍試験自体を中止したいのだろう。
大蛇丸が何をするか分からないという中止の際のリスクと、大蛇丸を泳がせて様子を見るということ、それから他国に対する体面もあり仕方なく試験を続行しているのが現状だと推測する。

そんな情況で呪印を刻まれたサスケくんなんて、厳重な監視の上隔離して呪印を何とかするのが最優先の集中治療ものなのだ、サスケくんを狙う大蛇丸の様子を見る為にリタイアを強制こそしないものの、1回戦に出しただけでも大譲歩だ。

とりあえずこれから封印の呪を身体に書かれて耳なし芳一(?)状態なサスケくんを見なくては♪




封印はサスケくんの呪印を中心に帯が伸びる様な放射状にカカシの血によって書かれた。

なんだ耳なし芳一じゃなかったのか・・・記憶違いか・・・チェッ

でもカカシに「(封印の式を書く為)服を脱げ。」と言われて慌てるサスケくんが可愛かったなぁ~。

カカシに術式の呪を身体に書かれているときもなんかモジモジしているし・・・そんなに恥らって警戒する必要無いのに・・・あっ今、触ったところはやばかったかも。

頭に腐の付く女子が読む薄い18禁本じゃないんだからカカシが変なことするはず無いのに、もしかして他人に触られるのが苦手なのかな?
それであのいかにも絡み付いてきそうな大蛇丸のところへ行っちゃうんだから、よほど煮詰まっちゃたんだろうな。

嗚呼~それにしてもカメラ!!
カメラが壊れていなければ・・・それ以前に生身の身体があれば!!

地団太踏んでいる内に呪印の封印は終わり。



「成長したわね・・・カカシ」



ギョゑ!?



お・・・大蛇丸!?いつの間に!?


あ~!!あのベストは!!?
そういえば音忍の担当上忍に化けていたんだっけ?

不意の大蛇丸の登場に私が狼狽しているうちに会話は進み、カカシが相打ち覚悟で千鳥を構えるが、大蛇丸はサスケくんはいずれ力を求めて自らの意志で自分の下に来ると相手にせず、去り際に殺気を飛ばしてくるに留まった。

カカシも怯む殺気・・・私にも飛ばしてきたよ・・・。
しかも死の森で飛ばしてきたのの1.5倍(当社比)はあったよ・・・多分。

今、変化の術を使ったらこんな→((((;゚Д゚)))ガクブル顔になっている事間違い無しだ。

幽霊をこんなにビビらすなんて大蛇丸・・・恐ろしい子。




その後は暗部の護衛付きで病院へ運ばれたサスケくんに憑いていった。

予選の内容は大体覚えているし、大蛇丸の殺気を浴びて疲れていたのだ。

サスケくんは寝ているしどうしようと考えて、そこで幽霊になって初めて家の様子を見てみることを思いついたのだ。
そういえば幽霊になってから自分の葬式すら見に行ってないなぁ~。
仏壇は長○川かな?

なんてのんきに考えながら月守家の自分の部屋を覗いた私は驚愕した。




なんで私の部屋に私が居るの?
しかもレースなんて編んでいるの?
いや・・・レースが編めるって事は部屋の中の私は生きているってこと?
じゃぁ、ここで幽霊やっている私は?





もしかして今の私って幽霊じゃなくて見たら死ぬって噂のドッペルゲンガーってやつかもですか?







*************************************







中忍試験第二次試験終了直後

薬師カブトは本来の主である大蛇丸から1つ不可解な命令を受けた。
それはうちはサスケの背後のあたりにどんな方法でも良いのでプレッシャーを掛けろというものであった。
大蛇丸がうちはサスケの身体を欲しがっているのは先刻承知しているが、その背後とはどういうことであろう?
疑問に思いつつもカブトは主の命令通り試験会場を去る間際に、サスケの背後のあたりに殺気を飛ばしたのであった。

一方カブトに不可解な命令を下した大蛇丸の方は音忍の担当上忍に化けて居る壇上からその光景を眺め、サスケの背後にいる幼児の霊がカブトの殺気を受けて怯えるのを見て、ほんの少しだけ溜飲を下げたのだった。



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


やっと出せた主人公生き返りフラグ!!



[4365] 私が○○になった訳10
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/23 02:25


第10話




たった一つの命を捨てて
生まれか変わった幽霊の身体
うちは兄弟の対決を阻止して砕く
私がやらねば誰がやる





某新造人間のキャッチフレーズもどきで前回気合をいれたばっかりだったのに!?

自分まだ死んでいないかもってどないな事やねん!!

思わず似非関西弁になってしまったが・・・

落ち着け・・・もちつけ・・・私

そうだ、良くこういう場合には素数を数えると落ち着くっていうなあ・・・




・・・素数ってなんだっけ?




・・・3と3の倍数で馬鹿になって落ち着こう。1、2、さ~ん、4、5、ろっく~ってそんなことしている場合じゃないか・・・。




とりあえず情況を整理しよう情況を。

一つ、今の私は動物と一部妖怪(大蛇丸)には見えるが人間には見えない状態である。

一つ、今の私は物体をすり抜ける事が出来る。物体に触れない。ただし気合を入れると葉っぱを揺らすぐらい程度で動かす事が出来る。

一つ、今の私は空が飛べる。

以上のことから私は自分が幽霊みたいなものになったと結論づける。

それで自分は死んだとスッカリ思い込んでいたんだけど、家に帰ってみると私こと月守ウサギは明らかに生きていて部屋でレース編みなんぞしている。

ここで混乱・・・

今の幽霊の私は月守ウサギで無かったら、一体なんなんだ?

そういえば幽霊のような状態になった原因というか其のあたりの記憶が無かったんだっけ?

ストーキングに夢中で深く考えて無かったよ。

その辺に何か現在の情況の鍵があるかも知れない。

考え込む前に目の前の生身の自分から離れておこう。
万が一幽霊の自分がドッペルゲンガーで生身の私がそれを見たから、今死んで幽霊になっているなんて事だったら嫌だしね。

考えられる可能性としては・・・


その1、赤ん坊からスタートするから気がつかなかったけど、実は転生トリップではなく憑依トリップだった。
そして何かの拍子で本来の月守ウサギの身体から私の霊が追い出された。

その2、私はドッペルゲンガー・・・何らかの原因で魂が身体から出てしまい、生身の私がこの姿を見たら死んでしまう。

その3、多次元宇宙論・・・NARUTOのいくつもの可能性により分岐した並行世界の一つに魂だけ迷い込んでしまった。
先ほど見た生身の私は並行世界の月守ウザギであり幽霊の月守ウサギとは関係ない。

その4、この時間軸から先、未来で死んだ私の魂が時間を遡ってしまった。
あれ?この場合もドッペルゲンガーになるのかな?

その5、実はこれ全部夢。
そうすると私はどんな状態で夢を見ているのかが気になる。



・・・ココまで考えた時点で頭割れそうだ・・・。

助けてハウル!!いやこの場合クレストマンシー!!
3回名前呼ぶからさぁ~!!

1は生身の月守ウザギがレース編みをしている事から可能性は薄いと考えよう。
レース編みは前々世の私の趣味だったりする。
意外と簡単な上に不器用な私でも乙女ぶりっ子でき、しかも材料はすべて100円ショップで揃うお手軽さが気に入っている。
どのように憑依していたかは分からないが、本来の月守ウサギの趣味も同じになっているとは考えにくい。
しかも生身の月守ウサギが方眼編みで編んでいた模様はイタチの万華鏡写輪眼模様という我ながら・・・なんとも言えないものだった。
こんな模様編むイタイ子は私だけだよ・・・多分。

そこで残る可能性は2,3,4,5の説だ。
しかも穴だらけの推論で当てにならない・・・マジ助けてください。
クレストマンシー!!ピカール艦長でも構いませんから!!

とにかく幽霊になった経緯が分からないとなんとも言えんなぁ~。

とりあえず生身の自分を見ていれば何か思い出すかなぁ~。
でも、生身の私に幽霊の私を見られて、もし幽霊の私がドッペルゲンガーだったら・・・それ即生身の私の死亡フラグだ。

ということは・・・自分で自分をストーキングしなくてはいけないということですか?

それって・・・不毛の極地じゃない?



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


幽霊改めドッペルゲンガー主人公です。
クレストマンシーは『ハウルの動く城』の著者の人気シリーズから。



[4365] 私が○○になった訳11
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/25 13:40
第11話




自分ストーキング10日目・・・

はっきりいってつまらないです。

自分観察していてもねぇ~不毛だし。

それに生身の私、家から出ていないし。

木の葉崩しを気にしながらも、日がな1日修行もせずにレース編んで家庭菜園の野菜の世話する日々。

まあよくよく考えると私、月守ウサギの姿(推定)で幽霊になっているとは言え大蛇丸に思いっきり喧嘩売っちゃったんだよね。
あの時はもう自分死んでいるからと強気に出れたけど、自分が生きているかも知れないとなると話は別だ。
もし今、生身の私が下手に外出して大蛇丸に姿を見られたら想像するだに恐ろしい。
うん、これはこれでいいか、私外出しない方がいいね。

引きこもり万歳。





家庭菜園はストーキングに続く前世からの癖だったりする。

理由は単純・・・イタチがキャベツが好きだと『者の書』で読んでいたので、いざとなったらキャベツで命が買えないものかと考えたのだ・・・。

親に泣きついて庭の日当たりの良い一角を耕し、初めての農作業に試行錯誤をくり返し、近所でも評判の美味しいキャベツを育て上げたのだ。

もちろん収穫のたびに近所へのおすそ分けと称してイタチの家へもキャベツを持っていった。
イタチと交際する前から、ある意味キャベツを貢ぐ日々・・・。

後にサスケくんがトマトが好きだと知ったので、将を射んとすればなんとやらでトマトの栽培も始めた。

このトマトはサスケくんも喜んでくれて、サスケくんの笑顔を見たイタチも喜んでいた。

サスケくんには毎年決まった季節にトマトを持ってくる私は“ハムの人”ならぬ“トマトの人”として認識されていたようだ。

一回だけ私の家庭菜園を覗きに来た幼き日のサスケくんに「赤ちゃんってね~、キャベツ畑で生まれるんだよ。」と良くある嘘を教えたこともあった。
それで後でイタチに怒られたんだよね。
「サスケは染まり易いんだから変なこと教えるな」って。

・・・・・・まさかまだ信じているなんて事はないよね、サスケくん・・・。

うちは一族に相応しくない趣味だと言われたこともあるけど、うちは一族であるが故に死亡フラグ全開の身としては、1%でも死亡フラグ回避の可能性があるキャベツ栽培の方が良いやと打ち込んだっけ。

さすがにキャベツで命は買えなかったけどね。




今頃ナルトは自来也について口寄せなんかしているのかな?

サスケくんはカカシと修行だよね・・・。

この中忍試験本選の準備期間に何かあったかは正確に覚えて居ないので原作の流れに任せていればいいよね。
本当はサスケくんの修行も見に行きたいけど、今は自分の身の方が一大事だ。

それにしても地味な生活だな~。

生まれてこの方、ストーキングという孤独な作業に没頭していたから遊びに来る友達もいないし。

この幽霊の身体の件が一段落ついたら生活スタイルについて真面目に考え直そう。





レース編みの方は大分形になってきている。

もともと鍵編みって早く出来上がるものだしね。

生身の私は今回は少し大き目のレースの巾着を編んでいる。

一方の面がイタチの万華鏡写輪眼の模様で、もう一方がサスケくんの万華鏡写輪眼の模様だ。

我ながらなんとも言えない物編んでるなぁ~。

でも、これ何か引っ掛かるんだよね・・・。
編んだ事があるような・・・何かを入れる為に・・・何を・・・

あの巾着の大きさ・・・

何を入れるつもりだったんだ?私?

頭の中に曖昧なイメージが浮んでくる・・・

それは何かとても悲しい事だった気がする・・・。

何か・・・大切なものを・・・

私は何を失ったの・・・・。







****************************







「この子は・・・」

大蛇丸は木の葉に潜入させていた間者からの報告書に見覚えのある顔を見つけて呟いた。
彼のお気に入りに取り付いて、魂だけの状態なのをいいことに随分と舐めた真似をしてくれた幼児の顔である。
どうやらその幼児は生前から彼のお気に入り、うちはサスケを着け回し暗部に目をつけられていたらしい。
報告書によると尾行術以外は大した能力は持っていないようだが、うちはサスケと何の接点も無い幼児がサスケを着け回しているという1点が不審な事この上ない。
彼が会ったのは俗に言う幽霊になった幼児だったので、大方暗部にでも消されてなおサスケに取り付いているものと見える。
もっとも暗部に消されたであろう故に、彼限定でうっとおしい存在になった事実に大蛇丸は舌打ちする。

「生きていても死んでいても、うっとおしいわね。」

しかし、たいした力も美貌もない取るに足らない幼児の霊に労力を裂いてどうこうするのも彼の矜持を傷つける事のような気がする。

地味に何をしてもどうにもならないものが存在することを大蛇丸は始めて感じ、地味に疲労を覚えたのだった。



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

生身の主人公が居るのがバレたら即死亡しそうです。



[4365] 私が○○になった訳12
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/10/25 17:56
第12話




一番は無事だから・・・

嗚呼・・・でも、もう戻らない・・・




謎の喪失感に悩まされながらも、自分をストーキングすること更に5日。

レースの巾着は完成した。

縁取りが編み目の数を数え間違えて少し愉快なことになっているが、私の作品にしてはまともな出来といえるだろう。

生身の私はいそいそとその巾着に「サスケくん隠し撮りベストセレクション」を収めたミニアルバムを入れている。

あれ~なんかこれ見覚えあるぞ?
作った記憶があるぞ~。

あっ、木の葉崩しの時にベストセレクションだけは持って避難出来るように作ったんだ。

あと、何かもう一つ目的があったような気がするけど・・・なんだったけ?

とにかく記憶があるということは、この生身の私は今の幽霊の私の過去の姿という事になる。
すると生身の私はこれから死んで、幽霊の私が何故か過去に来て、生きている頃の自分を見ているということでいいのか?
しかし、これから死ぬにしても幽霊の私が時間を遡っていることの説明はどうするんだ。
可能性としては幽霊の私は死ぬ直前の夢とか?
幽霊の身体で大蛇丸と接触したのも夢だったらありがたいんだけど。

まだ判断するのは早いかな・・・でも、これから死ぬのは確定臭い・・・。




まずいことに巾着が完成した事で生身の私が外を眺めてそわそわし始めました。

中忍試験の準備期間なら危険は無かったはずと、ストーキング熱が再燃したようです。

なんかこの感覚覚えているような気がするんだけど、私結局ストーキングしたんだっけ?

今、外に出るのはヤバイヨね・・・

大蛇丸とか、大蛇丸とか、大蛇丸とか・・・

わ~!!私!!思いとどまれ~~~~!!!!




良かった・・・サスケくんが修行している場所分からなくって。

カカシと崖の上にいたって事しか覚えていなかったんだよね。

おかげで思いとどまった生身の私は部屋で修行しております。

演習場とか森は中忍試験本選出場者が修行していたりするので使えないのです。

しかし・・・私の変化の術は進歩すると言う事を知らないなぁ~。

相も変わらず顔が人外・・・体系もところにより人外・・・

「・・・4歳児に不都合な場所に出入りする時は、もう前世の姿でいいか・・・。」

ため息混じりに生身の私が呟きます。

浮上する記憶・・・これも覚えています。

変化の術の進歩に見切りをつけて、変化が必要な時は前世の姿で通す事にしたんだっけ?

誰かに見られても私の前世の姿を覚えている人なんて里には多分居ないしね。
前世で関係があった人々は皆うちは一族・・・皆、殺されている。

それに前世の姿は前々世、前世、今生通じて一番のお気に入りだし。
客観的に見れば中の上程度の容姿だが、私は前世の自分の姿なら鏡に見入ってナルシストになれる自信がある。

思い出した、この時点で私は前世の自分以外への変化をアカデミーに入学してからでいいやと先送りにしたんだ。

次の瞬間、ミニアルバムを取り出して眺めていた生身の私の言葉に幽霊の私は驚愕した。



「しかし、この『サスケくん隠し撮りベストセレクション』だけでもイタチにも見せてあげたいな。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・。

今、なんて言った?生身の私・・・これが巾着を作ったもう一つの目的か?

なんか物凄く重要な事に繋がっている気がするのに・・・思い出せない。

もう一回あの人生の幸福そのものの笑顔が見られるとは思えないけど、せめてサスケくんの成長の記録だけでも見せたくて。

ぶっちゃけ無目的ストーキングが辛くなってきて・・・

私・・・結局どうしたんだっけ?



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
主人公が病んできているような気がします。
でも病んででもいないと指一本動かすタイプではないから、これでいいのか



[4365] 私が○○になった訳13
Name: よげんさ◆0ecd0591 ID:f8c8e75b
Date: 2008/11/01 22:24



第13話




対策も考えもないままタラタラと自分ストーキングをしている内に、あっという間に中忍試験本選の日がやってきてしまった。

ナップザックに貴重品もちろん「サスケくん隠し撮りベストセレクション」も含むを詰め込んでいつでも避難できるぜ!?という感じの生身の私を確認してから家を離れて試験会場へ向かう。

なんで自分死んだか?とかなんで時を駆ける幽霊?だとかの問題は脇において置いて、それよりも何よりも解決すべき問題があるのだ。




本選会場は各国の忍頭や大名が集まっていい感じに盛況だった。

木の葉崩しが始まったら全員いい感じに眠っちゃうんだよね~。なんて思いながら会場を見回す。
ここで疑問なんだけど木の葉崩しの時、下忍のサクラにも解除できた幻術になんで各国の忍頭まで掛かっていたんだろう?とね。
砂と音と木の葉の問題に関りたくなくてシカマルと同じで、皆寝たふりしていたんだったりして。
案外流れ弾ならぬ流れ手裏剣でも刺さりそうになっていたら寝たふりしながら避けていたとか・・・。

おっと、思考がそれた・・・私は何処で試合見ていようかな。

ゲンマの隣・・・いやいや風影に化けた大蛇丸に丸見えだな~。
関係ないか・・・でも木の葉崩しまでは目立たないところに居たいなぁ。
シカマルの後ろに憑いてようっと。




第1回戦はナルトVSネジ。
大体原作どおりに進んで、ネジが呪印とそれにまつわる本家との因縁について語りだす。

ヒナタが3歳の時だから大体10年前か?
ヒナタが誘拐されて日向ヒアシが誘拐犯を討ち取るが、犯人の招待が同盟条約を結んだばかりの雲隠れの忍頭だった為に事件は雲隠れの里との外交問題に発展。
雲隠れの里は盗人猛々しいというかなんと言うか、同盟条約を結んだばかりにも関らず同盟国の名家の子供を誘拐しようとしたにも関らず、その点には見事にしらをきり逆に同盟国の使者である誘拐未遂犯を殺害したとして日向ヒアシの死体を要求。
狙いは日向家の血系限界である白眼であることは明白、なんだけど・・・これは雲隠れの里が無理を通して道理を引っ込めたっていうのかなぁ~。
しかし木の葉の里の軍事機密ともいえる白眼の秘密を明かすわけにはいかないので、日向ヒアシの双子の弟であるネジの父日向ヒザシの死体を代わりに雲隠れに引き渡した。
分家である日向ヒザシは一族に伝わる呪印により死後は白眼のを封じる為、雲隠れの里の白眼の秘密がバレる恐れはない。
その呪印はネジの額にも刻まれているわけだが・・・。

ネジよ・・・こんな外交からんだ事件の真相をこんな各国の大名や忍頭居るところで喋っちゃっていいのかい?
この会場に雲隠れの里の忍もきているよねぇ~?
この内容って機密情報じゃないの?それで50年後ぐらいに情報公開されるとかって類のさぁ~。
会場の偉そうな人たちに何のリアクションもないけど・・・皆知っている公然の秘密って奴なのでしょうか?

そんなこと考えている間に試合は終わって、シカマルの「いけてねー派」発言にひとしきり笑った。
シカマルはイケテル派だよ。
真のいけてねー派の私は隣で幽霊やっているけどね。
見えないけど・・・。




第2試合はサスケくんがまだ来ないので特例として第3試合を先にすることになったのだが、カンクロウが棄権したため、第4試合のシカマルVSテマリの試合が始まった。

シカマル・・・頭良くて出世しそうで尻に引けそうでいいんだけどなぁ~、もうテマリと公式っぽかったからなぁ~。
これがその始まりかぁ~あ~あ。

この試合運び・・・生で見ても良く分からない。
前々世で原作読んだ時も3回くらい読み直してやっと解ったような気がするし。
どうやってシカマルはテマリの影を捉えたんだっけ?
日が落ちて影が伸びた辺りまでは何とか解るんだけど・・・。
パラシュートの影でそれでテマリが扇子に隠れて・・・それでなんでシカマルの影まねが成功するんだっけ?
やっぱり1回じゃ理解できません。

なんか頭脳格差を感じる・・・。




据え置かれていた第2試合はサスケくんとカカシが無駄にカッコよく登場して始まった。

それにしてもこの2人何処へ行っていたんだ?
後、こんなギリギリまで何してたんだ?
試合直前までイメトレでもしていたの?
それとも大蛇丸が干渉してこないようにあえてのギリギリ?

遅れて来た甲斐はあったか、サスケくん普通にイケテルから。
目にも止まらぬ早業で・・・って見えないから・・・。

サスケくんのリーを模倣した体術に耐えかねて我愛羅が球体になる・・・
我愛羅がじゃなくて我愛羅を覆う砂が球体になるんだ。

サスケくんの千鳥が炸裂し、砂の球体に穴が開く。

そういえば中ってどうなっているんだ?
見たいような見たくないような・・・

なんて思っていると会場の人々がバタバタと眠りはじめた。
あれ?私には全くかかっていないけど幻術か?

木の葉崩しが始まった・・・作戦開始だ!!?

オペレーション便乗の開始だ!!



゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
最近短いなぁ~。


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.052388906478882