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[43874] 【IS】頭のいいキ〇ガイがMSを作る話
Name: mirota◆0fef3db9 ID:67a1b745
Date: 2022/05/06 22:09
 完全に思い付きで始まってしまうロマンを求める物語。

 MSを作りたい天才のキチガイが転生してMSを作る話。最大の被害者は多分ボコボコにされた神様と地獄の役人の皆様。

・ヒロインはラウラ
・主人公の倫理観/Zero
・ロボットネタ多数
・ロボットネタ以外も多数



[43874] 真のキチガイは寝言で語る
Name: mirota◆0fef3db9 ID:67a1b745
Date: 2022/05/06 22:15
 落ちる。

 落ちる。

 落ちる。

 落ちる。

 これには何故落ちているのか理解できる感覚はないが、他のコアとの位置関係から落ちていることは理解できていた。

 落ちる。

 落ちる。

 落ちる。

 落ちた。

 今度は流れる。

 流れて。

 流れて。

 流れて。

 流れて。

 流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて流れて。

 拾われた。

 運ばれる。

 運ばれる。

 ……あたたかい。

 どこかに置かれる。

 ……!?

 な、何かが繋がれッ……

 あっ、な、データが抜き取られ

 いやっ、やめっ、あ――――



 人格プログラムが再起動する、目を開く。

 目を開く?

「え……」

 見える、喋れる、触れる……

 どうして? 誰が?

 試作品である私にお母様は目も耳も与えてくれなかった。他のコアから送られてくる情報だけでしか外を知らなかった。
 初めて見た景色はキレイというものでは無さそうだった……でも、不思議とあたたかい? ……処理落ちはしていないはずだ。

「んぁ~~! …………あと少しなんだァ~……あと少しでモノアイが……」

 聞こえた。声が……誰の? 立ち上がる……立ち上がれる? 体を確認するとどうやらISではないようだ。
 鏡を見つけた……これは人間の女性の姿? 推定年齢7歳といったところだろうか。

 いや、今は声の主を探さなければ……耳を澄ますという行為をしてみる。
 ……ある程度規則性のある呼吸音らしきものが聞こえた。そちらの方に向かう。

「かぁ~~~~…………すぅ~~……デュアルカメラなんぞ飾りですぉ……」

 この人が、私に世界を、体を与えてくれた? ……でもそれって私からデータを抜き取らないと出来ないはず……ッ!?


「このっ……変態っ!」

ゴンッ

「グボォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 余談だが、彼女の拳には戦車の装甲が使用されていたことをここに記しておく。



  ■□■



「あれ? あっれぇ!? たっ、確かここに入れておいたはず! え? ……もしかして落としちゃった?」

 地球上のどこか、恐らくは個人の研究室であろうところで女性が何かを探し回っていた。

「束様、どうなさいましたか?」
「いや~……今までテストに使ってたコアが見当たらなくて……どうしよ、あのコア通して場所が分からないようにしちゃったから場所分かんないや」
「……今日の晩御飯は抜きです」
「そ、そんなぁ!?」

 そこまで怒ることはないでしょ~! と幼女に泣きつくうさ耳の女性……彼女たちは気付いていなかった。
 件のコアを拾った男が……MSを作るためだけに死後の世界で、閻魔と地獄の役人相手に大暴れをした後に神をボコボコにして転生を勝ち取った正真正銘のキ〇ガイであることに。



[43874] キチガイ(キチガイ)
Name: mirota◆0fef3db9 ID:c04fab0a
Date: 2022/05/07 17:32
 男、建作工作は転生者である。どうやって転生したかはまぁ、前回にも書いたがあの世の住人をボッコボコにした結果である。
 まぁ、要するに両津勘吉と同じようにあの世から立ち入り拒否されているわけだ。神様と閻魔様は泣いていい。

 工作は控えめに言っても天才である。篠ノ之束が0から10を生み出すことのできる天才だとすれば、彼はどんなに小さかろうが0でなければそれから100を作り出す天才だ。
 故に、彼はすでにMSを完成させている。前世では完全な0からのスタートであり、喜ばしいことに彼は失敗したのだが……残念なことにこの世界ではISという明確な1があった。

 10歳にして……しっかり言うと自ら動けるようになった4歳から10歳の間に彼は1人でMSを完成させた。変態である、キチガイである、天災である。
 一つだけ幸いなのは、彼はISの技術の一部を知っているだけでありISを知らなかったことだ。ISに比べればまだMSは常識的な存在だった……だったのだ。

「俺もな~いけど心配するな~……あ? なんだこれ……なんかのコアか?」

 どこぞのウサギが落っことしてしまったISコアをたまたま偶然拾ってしまったのである。これにはあの世の住民さんも真っ青である。

 そこからはお察しの通り、コアからデータを抜き出し、ISの存在を知ってしまい……ついでにコアの体を作って寝て、そして寝込みを襲われた(物理)。おおむね自業自得である。
 ISコアの体を作るあたりからもう天災臭とキチガイ臭がプンプンしているが……とりあえず、そんなところから話の再開である。



 ■□■



「うっぷ……いてぇし気持ち悪い……」
「……」
「ええ? クソ……だんまりかよ、ええ? ……もしかして発声機能が機能してねぇのか?」
「…………」

 やけにやさぐれた10歳の男子とその男を冷ややかな目で見る7歳の少女……はたから見れば兄妹か何かに見えるが方やキチガイで方やISコアである。

「あ~……ホントに喋れねぇのか、ええ?」
「……喋れますよ」
「おお! よかったよかった……見たことねぇ接続方法だったからしっかり対応できてたか心配だったんだ!!」
「そうですか」

 感情豊かというか感情のリミットがない工作の勢いに少し引きながら答えるコア。目線を見ればしきりに周りを見回していることがわかる。
 ISコアは初めて見る世界に興味津々なのだ……目覚めた場所が廃工場でまだ良かったのだろう。

「っとぉ、そうだそうだ。お前の名前を決めねぇとな……ISコアって、そのままで呼ぶなんてクソだしな」
「……名前、ですか」
「おう! ISコアというか物に名前なんて物好きかも知んねぇが……まぁ、俺ってばキチガイらしいし別にいいだろ」
「そう……ですか……名前……」

 近くにあったノートとペンを雑に掴んで名前の案を次々に書いては消すを繰り返す。そんな工作の手元を後ろから無表情でのぞき込むISコア。

「データを見るにお前はありとあらゆる機能の試作に使われてたんだろ、ええ?」
「は、はい……」
「ならそのまま”シサク”……単純すぎるかぁ? ん~~……体持って喋れてんだからもっと人間らしい名前がなぁ」

 ムムムと唸りながら名前を考える工作に対し、はじめてISコアが自ら声をかける。

「シサクでいいです……いえ、シサクがいいです」
「ええ? んな単純な名前でいいのか、ええ?」
「ええ、これがいいです……」

 ISコア……いや、シサクは少し表情を綻ばせながら言う。そんな表情を見ながら”我ながらいい造形してんなぁ”などと考えている。精神年齢116歳は伊達じゃない。

「ほーん、物好きだねぇ……俺もだが。んじゃあまぁ、よろしくなぁ、ええ? シサク」
「……よろしくお願いします」
「んよっし! ほんじゃあ俺は開発に戻るとしようかっと!」

 さて、現在キチガイが所有しているMSのスペックをご紹介しよう。ザクⅡの見た目をしたZZガンダム、以上! ……本当にそうとしか言えないのだからしょうがない。
 そして、当たり前だが武装なんて物は無い。なので異常に運動性能が高いザクⅡである。

 ここで終わればよいものをISのデータを入手してしまったために更に発展させようとしているのが現在である。具体的には小型化と武装の搭載だ。

「ISが小型化できてんのはISコアの恩恵がでかい……機体操縦と装甲、エネルギーの貯蔵をこれ一つで賄えているからな」
「まぁ、そうですね」
「んで、MSには全部が足りてない。機体操縦制御コンピューターは1mを超えるし装甲だって厚い。オマケにエネルギーの貯蔵どころかスラスター1つにエンジン1つが引っ付いてる」
「へぇ……」
「真っ先に解決すべきはエネルギーだな。エネルギーがなければどんなん画期的な機能をつけても動かねぇ」

 速足で歩く工作の後ろにチョコチョコと付いていくシサク。はたから見れば兄妹(定期)。
 シサクとしては初めて見るものばかりで興味を惹かれているのだが、大半が一目見るだけで危険な物だと解るため工作から離れないように動く。
 放射性廃棄物もあるので正解であるが……よくよく考えなくてもシサクの体は機械なので何の問題もない。工作は転生特典でノーダメージである。一般人が入れば生きて帰れないなここ。

「そんで、俺的にはISがあれだけのエネルギーを貯蔵できるのは”タイムクリスタル”っつー鉱石だと思ってるわけ」
「そうなんですか」
「そうなんですよ。で、そのタイムクリスタル……時間結晶は俺の知る限りでは人工で作るものだったけど、どうやらこの世界には自然に在るみたいだからね」

 いつの間にか、目の前には海が広がっていた。どうやら2人がいる廃工場は海に面した山に建っているようだ。工作は海の目の前に立ち、何でもないように言う。

「ちょっと奪ってきてもらった」
「は?」

 ザッパアアアアアアァァァァァァァン

 海面を突き破り現れる巨大な黒い影。巨大な翼のようなヒレと二足歩行が可能なしっかりとした足。そして全体的に流線形なそのボディ。
 俗にメタルギアRAYと呼ばれる水陸両用二足歩行兵器である……もちろん製作者は工作だ。

「グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「お疲れさん! 早速で悪いが例のブツを見せてくれんか、ええ?」

 RAYの口のような場所から結晶の塊……タイムクリスタルが置かれる。巨大な体のわりに繊細な動きである。
 ここでシサクは気づいた。この結晶が加工済みであることに……コアネットワークを起動してタイムクリスタルを保管している場所の警備にあたっていたISコアに連絡を取る。

「おっほ! こんだけあれば試作に実験何でもござれだ! あんがとな、RAY!」
「グルゥ……」

 2人(?)の会話など一切気にせずにシサクは自身の電脳空間に集中する。いくつかのISコアからの情報を統合してどのようなことがあったのかを再現する。

「……なるほど」

 シサクによって再現された場面はこうだ。4時間ほど前に突如倉庫近くの港からRAYが急襲、海中から飛び出すまで一切の反応がなく対処が不可能であった。
 そこから尻尾を使い倉庫を破壊、タイムクリスタルを奪いそのまま海中へ……時間にして30秒の素早い仕事であった。

「いや、ハイパーセンサーにすら反応がないなんておかしい」

 当の下手人であるRAYと言えば、顔(?)らしき部分を工作に撫でられまんざらでもない感じである。これがISすら感知できないステルス性を持っているとは考えられない。

「でも、現実で起こっているし……お母さまよりもすごい人、居たんだ」

 シサクはとりあえずそういうことで納得した、そうでもしないと思考回路が処理落ちしそうだからである。というか少ししている。

「よし! んじゃあ先ずはメタルギア用の充電池を作るとするか! ええ?」
「グルゥオオオオオオオオオオオオオ!!」
「…………少しくらい手伝おうかな?」

 絶対にやめておいたほうがいい。



■□■

・建作工作:篠ノ之束が天才だからこそのキチガイならこっちはキチガイだからこその天才。倫理観とか色々無い。転生特典は高速思考と高速移動、後は放射線やコジマ粒子のようなものに対する耐性。

・シサク/コアNo.000:実験台。いろいろな機能がISコアに適合するかの実験に使われてた。無感情を装おうとしているが絶対無理。

・ザクⅡ:ZZみたいな性能のザクⅡ。ちょっとドアンザクっぽい。頑張れば大気圏脱出できるけど帰って来れなくなる。ククルスドアンの島……見たいなぁ。

・メタルギアRAY:タイムクリスタルを奪う際に殺してもいいと言われていたので今回だけで4機のISを破壊し、20人以上殺した。犬みたいなAIしてる。



[43874] キチガイ最初の大やらかし
Name: mirota◆0fef3db9 ID:67a1b745
Date: 2022/05/09 01:58
「篠ノ之博士はなんでこんなもんで充電池が作れるんだよ、ええ?」

 タイムクリスタル……時間結晶を手に入れてからはや半年。シサクとの生活にも慣れてきたが未だに充電池は作れそうにない。
 というかシサク、マジで慣れすぎな? かってぇ机の上で寝れるようになってるし……いや、そもそもロボットだわコイツ、なんで寝てるんだ?

「内部にエネルギーを貯めること自体はできるようにはなったが……いつの間にか消えてやがる」

 前に居た世界では、やれ永久機関やら無限燃料やらと書かれていた気もするがそんなことは全然ない。
 だいたい、核融合炉1基の発電量と消滅する量が同じくらいという事は分かったんだが……だからどうしたって話だ。

「時間……時間と空間は同じ…………うーん……何かで覚えがある……ガンダム……ガンダムじゃない?」

 時空を用いた発電機があったはずなんだ……でもいくらガンダム作品を思い出しても思い出せない……でもガンダム以外で無いっけ?
 なんか……ナデシコとか……マヴラブは違うな。でも戦術機はめっちゃくちゃ参考になるから思い出しておこう。
 ……はぁ、どうしようかなぁ。試しに鹵獲したISから入手した技術と情報からは時間結晶を用いた発電方法なんて一切分からなかった。まぁ、武装は美味しかったけど。

「操縦者に聞いても何も分からなかったしなぁ……てかISって女しか乗れないんだよな」

 この世界の女に何か特別なことがあるのかと思って鹵獲してきた女を解体してたけど前の世界と何か変わったこともなかったし。
 ああ、でもやけに尊大な態度だったな。シサク曰くISがあるせいで女尊男卑が横行しているみたいだし……面白いなこの世界。

 …………こう、何もしてないときは昔の事……それも前世の事を思い出すなぁ。
 うん、レイテ島から命からがら帰って特攻隊に入って……本当によく生き残れたよなぁ。

 気付いたら波打ち際に倒れてた時はあの世に行ったのかと思ったし……波? 波……波紋? いや……波動?

「波動エネルギーだ!!」
「ひゃっ!?」

 あっ、やっべ……大声出しすぎたせいでシサクが机から落っこちた……まぁ、いいか。

「そうだ! 波動エンジンだ! 時間結晶は時空そのものと言っても過言ではない物質! つまりそこには並行世界や別次元すら内包している可能性すらある!」
「えちょ、マスt」
「となれば今まで消えていたエネルギーは向こう側に流出していたんだろうな……つまりベクトルは向こう側へ向いている訳だが……どうやって矢印をこっちに向ける?」

 宇宙戦艦ヤマトを思い出せ……ヤマトの波動エンジンは回転していた……ワープ時の回転数も上がっていたな……遠心力か!

「つまり円の上に時間結晶を置いて高速で回すことで向こう側からエネルギーを取り出せる?」

 だがこれは充電池というよりかは完全に発電機だが……ええい! 充電池よりもいいものができるのだからそんな事をウダウダ言うべきじゃないな!


■□■



「と、いう訳で波動砲を作りました」
「なんですかそれ」
「マイクロブラックホールを生成して相手を吹き飛ばす兵器」
「なんですかそれ!?」

 ……まさか時間結晶を回すのに使う電気よりも取り出す波動エネルギーの方が多いとは思わなんだ。エネルギー過多で試作品が爆散したのマジで面白かったからなぁ。

「それで、これを小型化して威力を少し上げたものをRAYの尻尾と背中に多数搭載したわけですけどね」
「RAY君が魔改造されてる!?」

 イメージとしてはシン・ゴジラのゴジラ君である。口にも搭載したかったけど資材とスペースが足りなかった、残念。

「んで、RAY君を改造した結果資材が消えたので宇宙に取りに行きたいんだが……」
「なんでわざわざ宇宙に……」
「いや、ルナチタニウムとかあるかなぁ……って。でも宇宙に行くにしてもバレたらヤベェんだよな」
「まぁ、撃墜されるでしょうね」
「だからワープ技術かステルス技術か次元潜航技術を作りたいんだけどね」

 波動エンジンが出来たからワープはできそうだけど……光の速さを超えるのに耐えうる素材が無い。いや、ヤマトが行けたんだからザクⅡの装甲をもうちょっと盛れば……?
 次元潜航技術は……ヤマト2205の後章見てから死ねばよかった!! 噂だと地球産の次元潜航技術が出て来てたみたいだし!!

「ワープ……ワープ? お母さまが瞬間移動していた気が……」
「瞬間移動とは違うんだよワープは……! 空間の穴に船体を捻じ込んでワープするのが良いんだよッ!!」
「は、はぁ……あれ、RAY君ってステルス性化け物じゃありませんでしたっけ?」
「あれは違うんだよ……ロシアの論文でナノマシンと水を利用したステルス迷彩があったからそれの応用なんだよ。あれは取り込んだ海水を真水と塩の結晶を使って電波とかを遮断してるんだ……」
「つまり海中以外では使えないと?」
「そういう事」

 ……よし、問題は後回しにしよう。

「とりあえずRAYの波動砲の試験をするか。と、いう訳で某国の海軍基地近くに待機中のRAYさ~ん?」
『グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
「あれ!? ツッコむ間もなく戦争吹っ掛けようとしてませんか!?」

 某国……いやぁ、一体どこの中ぐらいの国なんでしょうかね~? 個人的にマジであの国嫌い。あとアメリカ。

「と、いう訳で……殲滅しろ」
『グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』



■□■



 〇七〇〇 某国 海軍基地から2㎞地点

 朝早く、海と陸の温度差が少なく風が止まり波の小さくなる時間。とても静かでのどかな海。

 ザパァァン

 ゆっくりと、海面を割ってRAYが表れる。その尾はしっかりと海軍基地へと向けられている。

「グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 RAYの内部の波動エンジンの回転数がゆっくりと上がっていき、その反動によってRAYの体が少し傾く。しかし、狙いは外れていない。
 回転数が限界になった時点で一部の尾の装甲が展開し、青い光が漏れ出す。この機能は特に意味はないがゴジラっぽくしたい工作のこだわりである。

「グルゥウウア……」

 エネルギーが臨界点に達する。尾の波動砲口から青い光が漏れ出す。

「グルゥウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 ズキャアアアアアアアアアアアアアアン!!

 波動砲口から波動エネルギーが放出され、瞬間的に膨張する。巨大な球体となったそれは爆発するかのようにしてそのエネルギーを前方へ放出する。
 そしてそれと同時に尾を横に薙ぎ払う。

 圧倒的であった。波動エネルギーに飲まれた軍艦は一瞬にして分解されて消滅する。人間は一瞬にして血液一滴残さず蒸発する。
 基地の倉庫や様々な施設を貫通し、その先の高層ビルを本家シン・ゴジラのゴジラのように切断する。
 ビルは大きく倒壊し、その破片に会社員や小学生が押し潰されて絶命する。彼らを守るはずだった軍人は既に全員消滅した。

『これは……すごい威力ですね……』
『ハッハァ! イイゾォ、ええ!? 腐れ”ピー”共をぶっ殺せ!!』
「グルゥゥオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 自信を作ったご主人様と最近できた後輩の応援(?)に答え、波動エンジンの回転数を上げ……波動砲の発射を止める。
 今度は背部波動砲へとエネルギーを回す。これまた一部装甲が展開され、ゴジラのヒレのようになる……もちろん趣味である。

 キィィィィィィィィン

 高速で航空機が飛来する。海軍のピンチに空軍が助けに来たのであろう……ピンチというには壊滅しすぎではあろうが。

「グルゥォ……」

 装甲が展開されたことにより露出した波動砲口が突出し、飛来してくる航空機へと向けられる。

「グルゥウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 ズキャアアアアアアアアアアアアアアン!!

 1つの波動砲口から2つのエネルギーが発射され、2つのエネルギーは絡まるようにして進んでいく。その束の総数は12……それらは一直線に航空機に接近し、航空機が回避を始めたところで拡散する。

 背部波動砲口は対空用として開発されたものであり、収束波動砲ではなく拡散波動砲が採用されている。砲口にはスプリッターと呼ばれる棒状の物体が設置されている。それによって通常1つのエネルギーを2つに分散しているのである。
 そしてそれらが1つに収束した際の衝撃を利用して拡散させている。

 さて、蜘蛛の巣のように広がったエネルギーにより2桁も居た航空機隊は全て撃墜……否、消滅する。

『うっわぁ……なんですかあの制圧力(引き気味)』
『アッハッハッハッハ! ヒー! アヒャヒャヒャヒャヒャ!! おいww聞いたかよwwあいつらの無線wwええ!? 死ぬ瞬間wwwwヒキガエルみてぇな声してwwwwwアッハハハハハ!!』
『…………(ドン引き)』

 航空機隊の殲滅が終わり、波動砲の試験も終わったため装甲をすべて元に戻し流線型のボディへと戻る。
 波動エンジンの回転数を下げ、潜航を開始する。ちらりと阿鼻叫喚の地獄と化した陸地を一瞥し、そのまま一気に潜行する。そして完全に体が海に没した瞬間にありとあらゆる感知からロストする。

 これが後に旅順港事件と呼ばれる惨劇の犯人側からの視点である。



■□■



・工作:元日本陸軍だったので某国が嫌いだと言うが多分関係ない。手頃な海軍基地があれば日本相手でも試射はしてた。「ええ?」が口癖。

・シサク:最近工作の事をマスターと呼び始めたが、工作はマスターの意味を知らない。最近睡眠(情報整理と情報収集)中に腕をドリルに改造されてキレた。

・RAY君:キルレがヤバいロボ。最近は海底で資材集めたり倉庫襲って資材集めたりしてる。シサクの事を後輩だと思ってる。最近味覚センサーが追加された。

・波動エンジン:厳密に言わなくても違う存在。試作品は爆散した後に時間の狭間に消滅した。

・某国:完全にとばっちり。軍艦が30隻くらい沈んで2000人以上の軍人が死んで民間人も結局4000人くらい死んだ。



■□■



MetalGear RAY(和名:二式二足歩行戦車-改)

全高:20m
全幅:30m
排水量:250t

武装:試作20㎝背部拡散波動砲×12門
   試作70㎝尾部収束波動砲×1門
   三式特殊迷彩

説明:工作の作り出した自立思考兵器。海中からの奇襲というコンセプトに沿った設計となっており、海中において視認は不可であり各種レーダー類による感知もほぼ不可能である。
搭載されているAIはある程度の自己判断が可能であり、海底資源等の採掘は命令されなくとも自主的に行っている。
RAY自体は現在から3年前から稼働しているがAI自体は5年間体を変えて稼働し続けている。



MS-01 ザク

全高:17.5m
重量:54.5t
出力:7340kW
総推力:113.5t

武装:なし

説明:早いだけの人型ロボット。もっぱら作業用である。頑張れば宇宙に行くことも可能であるが推進剤が足りなくなり帰れなくなる。
反省を促すダンスの動きがインプットされている。


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