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[4660] スライムの大冒険 ~おっぱお神の導き~
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e64fcb30
Date: 2008/11/06 22:24
初めまして、このたび初投稿となるイチゴと申します。

内容は、スライムに生まれ変わった主人公がドラゴンクエスト風中世ファンタジーな世界を生きていくお話です。

私はドラゴンクエストⅢ・Ⅴ・Ⅵしかプレイしたことがありません。

残りの作品はなんとなく知っている程度です。

おまけにほとんど忘れています。

単純にスライムだったらある程度無茶しても許されそう、なんて気持ちで書いています。

なので正統派ドラゴンクエストストーリーを期待して来られた方…ごめんなさい。

ドラクエっぽい設定を借りたオリジナルと思っていただけると良いかもです。


世界観・設定も適当であり、深く考えずに気の赴くままに書いています。

スライムが変に強かったりするのは、精霊神ルビスの加護ならぬ、おっぱお神の加護とでも思ってください。

また、題名におっぱお神とあるようにちょっとHな、おっぱお成分がたくさん含まれています。

もしそういうのが苦手な方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが見ない方が良いかもしれません。

それでも読むよ、むしろおっぱお万歳いう皆様、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。







11月1日 テスト板に初投稿

11月6日 若干修正して、スクエニ板に移動










私がこの世界、ファンタジーでドラゴンクエストと似たような世界にスライムとして生まれて早何十年。

最初こそ驚いたものだが、せっかくなので気楽に楽しんで生きようと考えた。

まずはすぐに倒されないよう必死にレベル上げ。

本来なら同胞であろうモンスターを、何の容赦もなく背後から痛恨の一撃で屠ること10年とちょっと。

レベルMAX、立派なスライムに成長した。

そして生命の危機も無くなり、この世界を楽しむために気ままな旅をしていた。



そんなある日、モンスターに襲われている一人の旅人を発見。

気まぐれに助けてみたところ、その人間はとても綺麗な女性だった。

突然別のモンスター乱入による同士討ちに、当然ながらその女性は私を警戒した。

とりあえずこちらに敵意が無いことを証明するために、じっとスライムのつぶらな瞳で見つめ続けたところ、

恐る恐るこちらに手を伸ばし…、最後にはスライムである私にお礼を言い、抱き上げてきた。

この世界に生まれてから攻撃されては大変だと、人間に近づかなかった私にとって久しぶりの人のぬくもりであり、

言葉では表せない感動と安堵を感じた。



そしてこれが何より重要なのだが、その大きなおっぱ……もとい胸に包まれた時の感触といったらもう!



それから数日間、綺麗なお姉さんとの旅は最高だった。

私はスライムの愛らしさ、ぷよぷよと滑らかなゼリーのような触り心地を最大限駆使し、かまってかまって光線を乱発。

その努力が報われて、綺麗なお姉さんは事あるごとに私を抱きしめ、とても幸せそうな顔をしてくれた。

そして私もその大きなおっぱおを存分に堪能する事が出来たのだ。

それだけではない。

湖で身体を清める時、私の前で大胆に服を脱ぎ始めたのだ!さらには身体の洗い合い(?)まで!

ぷるぷると揺れるおっぱお・スライムの夢の共演。

ぷるぷる、ぷるぷる、ぷるぷる……

あの時の事を私は生涯忘れることは無いだろう。

残念な事に、このお姉さんとは目的地である町に着いた時に別れてしまったのだが、私は自分の生きる目的を見つける事ができた。



世界中のおっぱいを助け、守り、そして愛でようと!



これはそんな私の大冒険のお話である。



[4660] 2話 スライムっておいしいの?
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e64fcb30
Date: 2008/11/06 22:27
モンスターの活動が活発になる夜が明け、私達のいる森も徐々に鮮やかな緑を取り戻し始める。

「んぅ…、ふぁ~…、おはようございまふぅ…」

私が今一緒に旅をしている、見た目11~12歳で金色の髪にパッチリ大きめな赤い瞳、小柄ながらも少し膨らみかけてきた胸、

将来有望間違いなしの可愛い少女が目を覚ます。

挨拶代わりに体の一部を触手のように伸ばし、頭をポンポンと撫でる。

さて、今日も楽しい1日の始まりだ。







この少女との出会いは二日前に遡る。

その日も崇高なる目的のために森を警備していると、おっぱおレーダーが反応、すぐさま獲物……ではなく現場に急行した。

そこでは少女がモンスターに襲われていた。勿論おっぱおの味方である私はけしからんモンスターを瞬殺。

少女は命に別状はないものの気を失ってしまったため、とりあえず回復魔法を唱えつつ起きるのを待つことにした。







わたしを今まで育ててくれた魔法使いのお祖母ちゃんが亡くなってから、村を追い出されて1週間が過ぎました。

わたしはもう、どうやって生きていけばいいのか全然分かりません。

瞳が赤いという理由だけで、呪われた子として村中から嫌われたわたしを救ってくれたお祖母ちゃん。

生きるために魔法や薬などたくさんのことを教えてくれたお祖母ちゃん。

お祖母ちゃんの教えを無駄にしたくなくて、なんとか生きてきたけどもう駄目なのかなぁ…。

何もする気がおきなくて…。

だから目の前にモンスターが現われてもただボーっと立っているだけで…。

体当たりされて身体が吹き飛ばされるのも他人事のように感じます。

モンスターの腕が振り上げられたのを見て、死んだらお祖母ちゃんに会えるのかなぁと思っていたら、

急にそのモンスターが吹き飛んで、目の前にスライムが現われました。

なぜだかそのスライムが心配そうな目でわたしを見ていて…。

でももう目を開けていられなくて…。

わたしは気を失ってしまいました。







「ん…ぅ…」

だんだんと目が覚めて…でもまだぼんやりとした意識の中、わたしはとても不思議な感じに包まれていました。

なんだろう…頭にぷにぷにした気持ちいい感触の『何か』を感じる…。

こんな枕持っていたかな?なんて思いながら、ゆっくり目を開けてそれを確かめると…。

「…………………ふぇっ!?………ス、スライム!?」

な、なんで!?わたしはスライムを枕代わりにして眠っていたみたいです。

混乱しているわたしをじっと見つめるこのスライムは、なぜだか襲ってくる気配がありません。

たしかこのスライムは気を失う直前に見たスライムで…それに身体のケガも治っていて…。

「えと…も、もしかしてあなたが助けてくれたの?」

って聞いてみると、スライムが器用に縦にプルプルと震えました。

魔物使いでもないわたしを野生のスライムが助けてくれるなんてすごい驚いたけど、お礼を言ったらプルプル震えながら近づいてきました。

えとえと、触ってもいいのかな?

ゆっくりと手を伸ばして触れてみて…それでも嫌がらないようなので抱き上げてみました。

「うわぁ……」

すっごい気持ちいい感触で、思わずぎゅっと抱きしめちゃったけど全然嫌がらなくて、

むしろ嬉しそうにスライムもわたしに身体をすり寄せてくれます。

「えへへ……」

しばらくの間そのままでいて、わたしは久しぶりに笑うことができました。



[4660] 3話 神様降臨
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e64fcb30
Date: 2008/11/06 22:31
気を失っていた間にかなり時間が過ぎていたみたいで、辺りがもう少しずつ暗くなってきました。

暗い森の中を動くのはとても危険なので、今日はここで野宿かなと思って準備していると、

スライムさんが突然森の奥に消えてしまいました。

スライムさんはモンスターなので去って行っちゃうのは仕方なくて、むしろ助けてくれた事のほうが奇跡なのかもしれません。

それくらいは分かっているけれど、わたしは悲しくて泣いてしまいました。

なかなか涙が止まらなくて、でもこのままじゃ駄目だと思い…、

目をごしごしと擦って泣き止もうとすると、葉っぱが揺れた音がしました。

モンスターかと思って慌ててそちらを見るとさっきのスライムさんがいました。

スライムさんが身体から腕(?)みたいなのを生やし果物を持っていて、わたしの前まで来ると果物を手渡してくれました。

わたしは果物よりもスライムさんがまた戻ってきてくれたことが嬉しくて、ぎゅっとスライムさんを抱きしめてまた泣いてしまいました。

スライムさんは泣き止むまでずっと腕で頭を撫でててくれました。



わたしはその時の嬉しかった気持ちを絶対に忘れないと思います。



貰った果物を食べた後は、今日一日色々なことがあったので疲れて眠くなってきてしまいました。

でもスライムさんはどうするのかな?寝ている間にいなくなったらどうしようと考えていたら、

スライムさんがだんだん大きくなって、それからわたしを包むように形を変えていきました。

突然のことに驚いてしまいましたが、じっとしているとスライムさんの寝袋ができあがりました。

ぷよぷよぷにぷになスライムさんの寝袋は、今までに感じたことのない不思議でおもしろい感じで…、

あたたかくて、とても安心できて…、

いつの間にかわたしはぐっすりと寝てしまいました。







少女が目を覚ましてから色々あった(特に泣いてしまった時にはどうしようかと思った)が、仲良くなることに成功。

うんうん、さすが私だ。

一人で旅をしているからか、なんだかとっても寂しがり屋なようで私を抱きしめて離さない。

残念ながら私を抱きしめるにはまだまだ小さいが、たまには膨らみかけ(本当に僅かだが)の感触も悪くないと思いつつ善哉善哉。

しかし困った。私が離れようとすると泣きそうな顔になってしまう。

私には世界中のおっぱおを守るという使命があるので、あまり一人の小さなおっぱおだけに構っていられないのだが…。

だからと言って紳士な私は見捨てることも出来るはずが無い。

おっぱおは小さいがこの女の子はとても可愛いし、なんと言うか妹属性+健気な感じで庇護欲が掻き立てられる。

どうしたものかと考えていると、突然おっぱおの神様が降臨したのだ。



貴様は今までただ、そこにあるおっぱおを楽しんでいただけだと!

自分で作り出してこそのおっぱおだと!

不覚ッ!私は自分の未熟さを痛感した。

そう言えばどっかのじいさんも言っていた。逆に考えるんだと。

膨らみが無くてむしろラッキーだと!自分の理想通りに育てることが出来ると!



私は生きる目的に『育てる』を追加し、これからこの少女を陰日なたに助け、

理想のおっぱおに育てるために共に旅をすることを決めたのだ。

もちろん旅の途中で素晴らしいおっぱおに会うことも忘れない。





ちなみに夜は私の奥義の一つであるスライムシュラフを発動。

ウォーターベッドなんか目じゃない。スライムシュラフは相手を包み込み、寒さ・地面の硬さ・モンスターから身体を守り、

快適な眠りを約束する。

その上、合法的に相手の身体全体を触れて楽しむことが出来る優れものだ。

これもレベルMAXまで鍛え、身体の形を自由に動かすことに成功した私ならではの特権だ。

他にも腕の形にしたり、何本も触手のように展開することも可能である。

いや~、いつぞやは一見貞淑だが実際はドMな僧侶のお姉さんを触手プレイでヒーヒー…げふんげふん。

それでは可愛い女の子を包む感触を楽しみつつ、今晩はこれにておやすみなさい。



[4660] 4話 おっぱおは蜜の味
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/06 22:32
少女と旅を始めて三日目、これといった問題も無く至って順調だ。

たまに出くわすモンスターを少女の魔法と私の素晴らしい攻撃でバッタバッタと倒していく。

地図によるとあと2日程で大きな町に着くようだ。

ちなみにこの旅では私も少女の荷物に紛れて町に入るつもりである。

これから私が手塩にかけて育てるおっぱおに万が一の事があっては大変だからだ。

そうそうこの少女、名前をティータと言うらしい。

私には呼びかける事が出来ないが可愛らしい名前ではないか。







スライムさんと出会ってから三日が過ぎて、わたしはスライムさんと仲良くなれました。

このちょっと変わったスライムさんはとても強くて、賢いです。

他にも果物や木の実を持ってきてくれたり、身体の形を変えることまで出来ます。

こんなスライムさんがいるなんて聞いたことありませんでした。


あ、あと…その……胸が好き…みたいです…。


途中の湖で身体を清めようとした時のことです。

スライムさんの身体も洗ってあげようと思い、一緒に水の中に入りました。

久しぶりの水がとっても気持ちよく、お世話になっているスライムさんの身体を手で優しく丁寧に洗いました。

そのお礼だというようにスライムさんも器用に身体の形を変えて…えと…わ、わたしを洗ってくれました…。

と、特に胸を……。

好意を無駄にしてはいけないと思い我慢していましたがとても恥ずかしかったです。

ス、スライムさんは胸が好きなんでしょうかっ?

思い切って聞いてみると、縦にぷるぷると震えました。

どうやら正解みたいです。なんで好きなんでしょうか?

う~ん……、一生懸命考えて一つの答えが浮かびました。

もしかしたらスライムさんも寂しいのかもしれないと。

わたしはまだその…小さいのですが、大きければスライムさんと同じような感触なのかもしれません。

だから少しでも仲間と似たものに興味があるのかなと…。

わたしも寂しい気持ちは分かるので、恥ずかしいけど出来るだけ我慢しようと…思います。



そっそれでこの話はお終いです。次にスライムさんに名前を付けようとしたのですが、結論から言うと決まりませんでした。

わたしがいくつかの名前を呼ぶと、スライムさんが激しく横に震え始めます。

ちょっと残念です…。自信あったんだけどなぁ…『ゲロゲロ』…。



[4660] 5話 あらたなるおっぱおの巻
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/06 22:34
ティータと旅を始めて五日目、どうやら今日の夕方までには町に着くらしい。

私は町に忍び込んだことはあるが、人と一緒に訪れたことは無いのでちょっとドキドキ新鮮な気持ちで一杯だ。

ああ、なんでもルイーダの酒場で登録すれば堂々と町に入れるらしい。

そんなことをティータが一生懸命話してくれた。

その際に、一緒に付いて来てくれるよね?どこにも行かないよね?と、

心配そうに目を少し潤ませて話す様を見て、萌えてしまったのは秘密である。







むむっ!あと少し、この森を抜ければ町まで一直線というところでレーダーに反応あり!

至急現場に向かいます!

スライムバディをぶるぶる揺らしてティータに緊急事態をアピール。

すぐさま駆け出し現場到着!

女性2人がたくさんのモンスターに囲まれています。

青髪の戦士なお姉さんが奮闘しているが、黒髪の僧侶なお姉さんは麻痺にでもかかっているのか動けないらしく中々ピンチな模様。

今すぐ出て行くか…それとも九死に一生、最高にアピールできるタイミングまで待つか…それが問題だ。

しかしながら私がうんうん悩んでいると、いつの間にか遅れて到着した相棒が攻撃魔法を放ってしまった。

シット!最悪の展開だ!なんて思いながらも、しょうがないので適度に攻撃…撃退成功。





「大丈夫ですかっ?」

敵がいなくなったのを確認すると、あわてて駆けよるティータ。

下手をしたら自分まで襲われる可能性があったのに何の躊躇もせず、そして戦闘が終わればすぐに相手の心配する。

そういうところはとても素晴らしいと思う。そう…思うのだが…ちょっとだけ私のことも考えて欲しいと思うのは駄目なのだろうか。

「ああ、ありがとねお嬢ちゃん。おかげで助かったよ」

戦士なお姉さんはそう言って笑顔を見せます。カッコよくて姉御って感じな…うん、美人で賞を進呈しよう。

「よ、よかったです。それでそちらのお姉さんは?」

「それが麻痺しちゃってね。薬も無いしどうしたもんかな…」

ふむふむ、やはり麻痺か。

麻痺といえば身体をろくに動かすことが出来ず、一方的に責めることが可能というとても美味しい状態だ。



じゅるり…



一見すると大和撫子な印象を持つお姉さんはとっても美味しそうで…。

そのお姉さんが苦しそうに地面に座り込んでいて…。

これが普段ならすぐにでも、もう我慢できない!→いただきます!のコンボが炸裂するのだが…。

そんな事をしたら間違いなくおっぱお育成計画は断念するだろう。

今回は鋼鉄の意志を発動し泣く泣く断念…。治療魔法をかけてあげる。





治療の振りしてお姉さんにちょっとだけ抱きついたけど、これくらい許してくれるよね?



[4660] 6話 おれ、生まれ変わったらスライムになるんだ…
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/15 14:09


「それじゃあ簡単に自己紹介しようか。まずは私でエリス・ハーヴェイ、20歳。職業は冒険者で戦士。
 趣味は身体を動かすことと食べること。さっきはホント助かったよ。あらためて礼を言わせてくれ」

「それじゃあ次は私ね。名前はサラ・テンプル、18歳。職業は同じく冒険者で僧侶ね。
 趣味は料理と…あとは可愛いものが好きかな。先ほどは助かったわ。スライムさんもありがとね」

エリスさんにサラさんか…2人ともいいものを持っているのぅ。是非ともお近づきになりたい。

「えと、わたしはティータ・レンハイムです。年齢は11歳で、趣味は…しゅみは…いっ、今一緒に
 旅をしているスライムさんが好きです!」

ははは、私が好きだなんて嬉しい事を言ってくれるではないか。

「ははは、仲良いんだね。けっこう強いみたいだし良い仲間じゃないか。」

「はいっ!それにスライムさんは果物とって来てくれたり、寝袋になったりもしてくれるんですよ!それにとっても優しいんです!」

よしよし、上手く私をアピールしているではないか。いいぞ!その調子だ!

「それはかなり変わっているわね…。ふふっ、私もスライムさんの寝袋で寝てみたいわ」

いよしっ!よしよしっ!私はいつでもOKですよ!



それからしばらく雑談が続いて、2人も同じ目的地だと分かりご一緒することに。

道中サラさんに抱きしめられながらの移動で幸せでした。

隣を歩くティータの視線がちょっと怖かったけど。







最初お祖母ちゃん以外の人とお話しするのは怖かったけど、

エリスさんとサラさんはとても優しくて、途中からは笑ってお話ができるようになりました。

お二人はずっと一緒にパーティを組んでいるそうです。

「ティータはドルディー町は初めてかい?」

「はいっ」

「そっか、それじゃあ町に着いたらとっておきの美味しい飯屋を案内するよ」

「ありがとうございますっ」

わたしは今エリスさんとドルディー町についてお話をしています。

ですが、さっきからもう片方の隣がとっても気になります。

どうしよう……。

そちらではサラさんがスライムさんを胸に抱いて、時折り指で突っついたりして楽しそうにしています。

スライムさんも幸せそうで……。

なんだか胸がもやもやして、ついスライムさんをじ~っと見てしまいます。

む~、やっぱり胸……なんでしょうか?

サラさんの胸はとても大きいです…。それに美人さんだし…。

下を向いて自分の胸を見ます。

全然膨らみがありません…。

それでもスライムさんはあきらめずに1日1回は触ってきますが…。





成長すればほんとうに大きくなるのかな?



[4660] 7話 免罪符をてにいれた
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/15 14:08


予定通り夕方にはドルディー町に着き、私とティータの登録(ティータは私を登録するために冒険者の仮登録)を済まし、

お礼ということでお姉さん達のおごりで一緒の宿に泊まることになった。



くくくっ、みんな!私の時間が始まるよ!









今日はお姉さんたちと一緒に泊まることになりました。

お祖母ちゃん以外の人と一緒に食事をするのは初めてです。

せっかくの美味しそうな料理も緊張して味が分からないし、なにを話していたのかもよく思い出せません。

一緒にお風呂にも入りました。そこではちょこっと色々ありましたが…。

そして寝る前にいろいろとお話をしていた時に、わたしは今日ずっと疑問に思っていたことを思い切って聞いてみました。

わたしの瞳の色が怖くないんですか?って…。

お姉さんたちは出会ってから一度もわたしのことを、村の人たちと同じ…汚いものを見るような目で見ませんでした。

でもそれは危ないところを助けたからで…、それも今日限りだと…。

そんな返事が返ってきたらどうしよう…嫌だな…。

返事がくるまでの時間がとても長く感じられて、やっぱり聞かなければよかった。

そう思って泣きそうになってしまったわたしに、エリスさんは「なんで?」って逆に聞き返してきました。

わたしは小さな声で「瞳が赤いから…」って答えたら、

「わけが分からん」って…。

そんな返事がくるとは思わなくて、頭の中がグルグル回ってうまく考えられません。

そんな時にサラさんが苦笑して教えてくれました。

赤い瞳が呪われているという話はすごく古い言い伝えで、そんなのを今でも信じているのは古い田舎だけだと。

そしてわたしをぎゅっと抱きしめて、

「私はティータちゃんが好きよ。かわいいし優しいし、友達になりたいと思っているわ」

って言ってくれて…。

私は嬉しくて泣きながらありがとうって言って…、抱きしめられたまま寝てしまいました。







ティータとお姉さん達との心温まるシーンを眺め、感動につぶらな瞳を濡らしつつ、

でもまったく話の輪に入れないという疎外感を味わいながら、

私は今日のお風呂場での出来事を脳内で再生して眠りについた。





「ふ~ん、けっこう広くてきれいじゃないか」

「そうですね。ティータちゃん一緒に身体洗いっこしようか?」

「はっはい!よろしくお願いします!」

私は目の前に繰り広げられる桃源郷に、ただただ敬礼の姿勢をとるばかりである。

エリスさんのおっぱおはそんなに大きくないが、ツンと上を向いた綺麗な形をしている。

戦士である彼女の身体も余分な脂肪が全くついておらず、スレンダーで見ていて飽きない。

サラさんのおっぱおは一言で言うと大きい。余計な言葉で飾る必要はない。

もちろんただ大きいだけではなく、全く垂れておらずピンクなさくらんぼもとても綺麗だ。

意味も文脈も関係なく「連邦の乳は化け物か!?」なんて言ってみたくなる。

ティータは……………うん、いくら私でも五日で育てるのは無理だ。

出会ってから毎日マッサージしたからといって、そんなに簡単には育たない。

千里の道も一歩から、気長にいくことにする。

念のため一応褒めておくと、膨らみかけのちっぱいには夢がたくさん詰まっているのである。

それにその感触自体よりも、真っ赤になって恥ずかし気な表情の方がよっぽど愉しい。



そんなわけで今回は道中仲良くなったサラさんに狙いを定めてみよう。

ふふふっ、まずはさり気なく近付いてぷるぷる震えながら存在をアピール。けっして無理をしてはいけないよ。

スライムの愛らしさならそんな事はしなくても十分だからだ。

そして待つことおよそ10秒。

フィーーーーシュッ!!狙い通りだ!!

サラさんが私を持ち上げ、洗い始める。

そして生の、柔らかいおっぱおに包まれるように…。

読者の皆様にはお見せ出来なくて申し訳ない。うへへへへへ…………。










「え~と、ティータちゃん?どうしてこのスライムさんは胸ばかり触ってくるのかしら?」

「ふぇっ、ごっごめんなさい!」

むむ…、久方ぶりの感触に我を忘れていると、なにやら危険な雰囲気になっている?

ちょっとやりすぎたか?

これは可及的速やかに戦略的撤退かと思われたが、なんとティータからの支援砲撃が。

「そのっスライムさん寂しいんです。わたしと一緒に旅しているから仲間にも会えないし…。
 ここら辺ではあまりスライムも見ないし…。だからすこしでも似たようなものに興味があるって!」

なんと!私にはそんなバックストーリーが隠されていたのか…。

見ればお姉さん達が私を見る目もさっきより優しい感じがする。

これは流れに乗るしかない。私は空気を読めるスライムなのだ。断じてKYなんかではない。

下を向き、寂しそうに、心持ち身体を沈ませる感じでぷるぷる震える。

後はお許しが出るまでじっとその場で待つ。我慢勝負だ。






「ふぅ、しょうがないわね。こんな事言っても分からないだろうけど、あまり無闇に女性の胸を触ったら駄目よ。スライムさん」

サラさんはそう言って苦笑しながら、人差し指で私の頭をつんっと突いて抱きしめてくれた。



計画通り!



再び柔らかいおっぱおに包まれながら、先程のティータの支援砲撃について考えてみる。

年下の少女が謝る+切々と悲しい私のバックストーリ+反省する振りができる私

なんと言う恐ろしい組み合わせ!

これなら今まで以上に無茶しても大丈夫だろう。

むしろもっとやれ!という神の導きに違いない。

私は目の前のおっぱおを楽しみながら、未だ見ぬおっぱおに思いを馳せるのであった。



[4660] 8話 へんたい目覚める
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/06 22:38
町に着いてから5日が過ぎて、その間わたしたちはずっとクリスさんとサラさんと一緒にいました。

村から出たばかりで身寄りのないわたしに、どうすれば生活していけるのかを教えてくれました。

美味しいと有名なお店に行ったり、大きな服屋さんにも行きました。

クリスさんとサラさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

ただお2人には新しいお仕事の約束があって、ちょっと前に別れてしまったのですが、

別れ際に「私達はこの地方で活動している、また会おう」って…。

特にサラさんは別れを惜しむよう、いつまでもわたしを抱きしめてくれました。

えへへへ、とても嬉しかったです。







「はぁ~…」

「いい加減辛気臭い顔してため息つくのやめろよ」

「だって…」

「しょうがないだろ。既に仕事の約束があったんだから。」

「そうだけど…」



ティータちゃんと別れてから3時間ぐらい経って、私達は草原を歩いている。

あともうちょっとで私の中のティータちゃん成分が無くなりそう。

森で私達を助けてくれて、それから一緒に行動したティータちゃんはとても可愛い女の子だった。

ティータちゃんとはずっと一緒のベッドで寝た。

最初の内は緊張していて…、

手を繋いであげると朝まで離さなくて…、

慣れてきても、最初は遠慮がちに…、

でも私から優しく抱きしめると、蕩けるような天使の笑みでぎゅっと抱きついてきて…。

正直よく私の理性は頑張ったと思うわ。

でも、一つ心配事があるの。

宿でお話してなんとなく分かったのだけど、今までかなり大変な人生を過ごしてきたみたい。

それでもあんなに真っ直ぐ育っているのは、お祖母ちゃんのおかげみたいで…よっぽどいいお祖母ちゃんだったんだろう。

それにしてもティータちゃんが生まれた村の人達には、ただただ怒りがわくばかりである。

あ~、神の裁きでもおきないかしら。

疫病とか、村全焼とか、局地的大地震とか…。

それともいっそのこと私がおこしちゃう?


「神にかわっておしおきよっ!」


なんて…。だって私僧侶だし、多分大丈夫。神様だって許してくれる。

そしてそれを見て感動するティータ、駆けつける私、重なり合う影……うふふふ……。

「おい…おいっ、サラ!」

「うふふふ……、えっ!?な、なに?」

「いや…もういい、なんでもない…」

「そうなの?」

エリスどうしたのかしら?具合でも悪いの?



まぁ、しばらく会えないのは残念だけど、ティータちゃんも冒険者になることだし、

各地のルイーダの酒場を通じて連絡を取り合えるから今は我慢するわ。










(テスト板の時の)あとがき


読者の皆様、ご精読ありがどうございます。

たくさんの感想やPVが増えていくおかげで、楽しく書くことができました。

最初の予定では、この後3人で旅して色々あるけど最後には楽しく暮らす、

みたいな感じでもうちょっと続いて終わりでした。

ただ感想を読んで、文章を書いているうちに色々アイデアが浮かんできまして、

物語を続けたいと思うようになりました。

そんなわけでスライムの冒険はまだまだ続きます。

出来るだけ楽しいお話を創れるよう頑張ります。

そして誤字等を修正した後、「スクエニ」に移そうと思っています。(11月6日に移しました。)

はたしてこれがスクエニでいいのかちょっと疑問ですが…。

「違うんじゃない?」と思う方は感想にて意見を貰えれば幸いです。参考にします。(ありがとうございました。)

タイトルは「スライムの大冒険 ~おっぱお神の導き~」あたりにしようかなと。

ではでは読者の皆様、これからもよろしくお願いします。



[4660] 9話 新しい舞台へ
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/15 14:12


ドルディー町で過ごした5日間、たいへん美味しゅうございました。

風呂場の一件によりお姉さん達は私を可愛がってくれた。

おかげで私も思う存分甘えてパフパフすることができた。

それにティータも楽しく過ごせたようでなにより。

ただサラさんから私に似た、黒い何かを感じたのは気のせいだろうか…?







わたしたちはこれからこの国の首都《ラグアイバ》に向かいます。

なぜなら冒険者として本登録するために、冒険者用の学校に通わなくてはいけないからです。

学校は首都に建てられ、冒険者の質の低下を防ぐために造ったそうです。

入学するにも卒業するにも試験があります。

なのである程度の実力がないと正規の冒険者になれません。

合格しないといつまで経っても仮の、『自称』冒険者だそうです。

正規の冒険者は依頼の斡旋・施設の利用等、いろいろな優遇を受けることができるので、絶対に本登録した方がいいと

サラさんたちが奨めてくれました。







私達は現在首都ラグアイバに向かって進んでいる。

冒険者用の学校か…。

なかなかしっかりとした設備に、多様な講義を受けることが出来るらしい。

ティータにとっていい成長の機会になるだろう。

私も非常に楽しみである。

学校には沢山の生徒がいるだろう。

それに首都にはお姫様や貴族の令嬢もいるはずだ。



おっぱおに貴賎なし



これは私の持論である。

ただ、お姫様や貴族の令嬢といったレアおっぱおにも会って見たいと言うのも本音だ。

私が今まで相手にしてきた人間はほとんどが旅人・冒険者である。

今までこっそりとしか町に入ることが出来なかったためだ。

それはそれで問題なく、十分満足しているが…。

大切に育てられた箱入り娘を、世間知らずなお嬢様を…、

はたまた心の奥に汚されたい願望を持つ変態人妻淑女を…、

ぐふふふ…、なんにせよ先が愉しみである。







ドルディー町を出て三日目、わたしたちは首都ラグアイバに到着しました。

ふぁ~、とっても大きくて人がたくさんいます。

まずは冒険者育成学校《シタスクエー》に向かいます。

場所を聞きながら入り口から歩くこと40分、大きな建物が見えてきました。

大きな3階建ての建物に広い敷地。

周りを見てみると、グラウンドでは剣を持った人たちが一生懸命訓練しています。

うぅ…、なんだか緊張してきました…。

でも正規の冒険者になれるようがんばりたいと思います。







常識の有無を確かめる筆記試験と、簡単な身体能力測定、使うことの出来る魔法の実践を終え、

ティータは無事に入学することが出来た。

これは予想通りだ。

一緒に旅をしていて分かったのだが、ティータは若くてもかなり優秀な魔法使いの卵である。

ちなみに私はティータのお供・付属品みたいな扱いで何の試験もなかった。

だからと言って何もしなかった訳ではない。

緊張して震えるティータを励ますべく最善を尽くしたと自信を持って言える。

それにしてもよっぽど緊張していたみたいだ。

応援の合間合間におっぱおを揉んでも何の反応もなかった。

スライムさんはちょっと悲しいぞ。










あとがき


とうとうスクエニ板に移動しました。

最初に考えていた話が終わり、これからはまた新しく妄そ…考えながら作るので、

ゆっくりな更新になるかもしれませんが、最後まで続けたいと思います。

テスト時の感想掲示板で×××はどう?という嬉しくも難しそうな感想をけっこう頂きました。

もしかしたら、ここまで読んで下さった皆様の中にも、同じ感想を持つ方がいるかもしれないので、

以前感想板にて書いたことを(今の考えも含めて)、ここに載せておこうと思います。


×××については、まだまだ私の文章力が足らないと、今のストーリーがしばらく続く予定なので書けそうにないです。

触手やスライムはとっても好きなのですが…、

いつかは書きたいと思っています。

ストーリーの『その後』や『番外編』とかの形で。

なのでそれまでは皆様の妄想でカバーをお願いできたらと。

まだまだ作者は甘いな、全然分かってない。

俺がスライムならこうするぜ、げへへへ…みたいな。

そこの感想掲示板で皆さんの考えるスライムプレイについて

意見出し合ってみるのも面白そうです。


そんなわけで、これからもひとまずはライトな表現でいきます。

長くなりましたが、あらためてよろしくお願いします。

みなさまにもおっぱお神の導きがありますように…。



[4660] 10話 安全第一
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/15 14:14

えへへへ!無事に試験に合格して入学できました!


これから入学する上での注意点などを説明してもらい、学生寮に案内してくれるそうです。

入学式は毎月1日に行なわれるのですが、もう寮に住んでもいいみたいです。

お部屋の大きさは8畳くらいで、一人部屋。

ほとんどの学生がここに住んでいるそうです。

寮には大きな食堂や売店まであるらしく、大半のモノはここで揃うと聞きました。

トイレやお風呂はみんなで使います。

でもひとつスライムさんに申し訳ないことがあります。

スライムさんは一緒にお風呂に入ることができません。

衛生上問題があるらしく…といってもスライムさんは平気なのですが、

モンスターの中には「腐っている」など危ないのがいて、

お風呂に入れたら生徒が病気になってしまうとのことです。

それを聞いていたら、隣のスライムさんがゆっくり震えた後、ぱたり……って倒れてしまいました。


えぇ!?


そ、そんなにショックだったのかなっ?

というか言葉が分かるのでしょうかっ?

まだ出会ってそんなに経っていないけど、スライムさんがとってもおりこうさんなのは分かりますが…。


うぅ、スライムさんには謎がいっぱいです。








ここがこれから私たちが住む乙女の花園、学生寮か…。

本来モンスターは人間とは別の場所に住むらしいのだが(万が一暴走したら危険なため)、

私は特別にティータと一緒に住めることになった。

まぁ当然だろう。そこらのおバカなモンスターと私を一緒にしないで欲しいものである。

担当した職員もよく分かっている。

決して駄々をこねた訳ではない。

あぁ、もちろん女子寮と男子寮に別れている。

男子寮にはまったく興味がない。

私達の部屋はまぁまぁ…だな。

備え付けのベッドと収納ダンスがあるくらいだ。


私は部屋の真ん中に立ち、ゆっくりと深呼吸をする…。

ここが私とティータの愛の巣……いや、この学生寮をハーレムとするための始まりの場所である。

今日から早速、寮の安全を守るために見回りをしなくては。

特に生徒の部屋の安全が重要だ。うへへへ…。








寮に入って最初の夜、なかなかねむれません。

ベッドの中でもぞもぞと寝返りをうち、今日一日のできごとを振りかえります。


うぅ…、あのときは恥ずかしかったなぁ。


仲間のモンスターさんは人間と住む場所が違うと説明されて、その場所に向かう最中にスライムさんが、

やだやだぁという感じにぶるぶる震えて、わたしにしがみついて…。

目もウルウルさせて、今にも泣きそうで…。

そしてとうとう大泣きしてしまって…。

結局3時間くらいたっても離れなかったスライムさんを見て、

職員さんが「ハァ…。しかたないなぁ…。本当は駄目なんだけど。まぁスライムならいっか…」

って特別にOKしてくれました。

でもわたしもスライムさんと離れたくなかったので、ちょっと恥ずかしかったけどとても嬉しかったです。


わたしのうでの中ですやすや眠るスライムさんを優しく抱きしめて、

スライムさんに心の中で「ありがとう」って言います。

いつも助けてくれて、ありがとう…

いつも傍にいてくれて、ありがとう…

これからもよろしくね…

スライムさんと出会ってからまだほんの半月くらいしかたっていないけど、もうずっと一緒にいる気がします。

たくさんのありがとうを心に思い浮かべながら…その日は眠りに付きました。








入学式まであと1週間ちょっと。

わたしたちは学校の準備をしたり、首都の近くでモンスターを退治して過ごしました。








入学式まであとすこし、現在ティータと一緒にレベル上げと資金稼ぎの最中だ。

私にとって、そこらのモンスターは貯金箱と同じである。

倒せばいつでもお金が手に入る。

しかもこの貯金箱は中々優秀な錠が付いている。

戦闘力という優秀な錠は一般人には開けることが難しい。

それに町の外に行けば沢山あるのだ。

この世界様々である。

そんな戦闘とは関係ないことを考えながらティータのサポートをしつつ、ティータの視界から外れる度にオーバーキルを連発する。



モンスターがッ!倒れても!攻撃するのをやめない!!





お風呂の八つ当たりなんかじゃないですよ?









あとがき?


元ネタはジョジョのディオ様です。(すいません、間違えましたm(_ _)m  ジョナサンです)

若かりし頃の名言です。

私も人間をやめるぞーーーーっ!



[4660] 11話 ともだち100人できるかな?
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/15 14:23


入学式当日は、ぽかぽか陽気のとてもいいお天気です。

ん~っ、今日から学校が始まります!

気合は十分です!

自己紹介も一生懸命考えました!

授業も、みなさんと仲良くなってお友だちになるのも、精一杯がんばります!







「おはようお嬢ちゃん、どうしたのこんなところで?」

「ふぇっ!?」

「もしかして家族の入学式を見に来たのかな?お母さん達と迷子になっちゃった?」

もう少しで入学式の会場というところで、見知らぬお姉さんに話しかけられました。

「えっ!?ちっ、ちがいます!」

「ふふ、恥ずかしがらなくて良いって。まかせなさい!お姉さんが一緒に探してあげる。」

わたしが話そうとすると、分かってる分かってるって……聞いてくれません。

結局そのまま会場まで手を繋がれて歩いて歩いていきました。






「あはははは…。ほんとごめんね。まさかこんなにちっちゃい…じゃなくて、え~と、かわいい女の子が同期生とは思わなくて。」

長い入学式が終わって、誤解も解け、わたしを迷子だと思って連れてきてくれたお姉さんは何回も謝ってくれました。

「そ、それじゃあ自己紹介しよ!ねっ!よし決定!私はナミ・エルフィード。お年頃の16歳で、盗賊希望になるのかな?
 将来の夢は世界を股にかけるぶんや…記者になりたいの」

迷子だと勘違いされたのは恥ずかしかったけど、ここに来るまでの間に優しく(わたしが泣かないように…)してもらって、

おかげで優しい人だってわかりました。

きれいな栗色の髪と瞳の元気なお姉さんです。

「ふぇ~、記者さんですか。ってすいません。わたしはティータ・レンハイムです。年齢は11歳で、希望の職業は魔法使いです。
 それと好きなものはスライムさんです! 」

「ティータちゃんね、うん!これからよろしくね!」

「はい!こちらこそよろしくお願いします!」

「んふ~、ティータちゃん素直でいい子だね~。にしてもやっぱり魔法使いだったんだね。
 服装見れば分かったけど…、スライムつれているなんて変わってるね。魔物使いの素質でもあるのかな?」

「えっと、わからないんです。危ないところをスライムさんが助けてくれて、それから一緒にいるんです。
 でもスライムさんはとっても優しいし、おりこうさんなんですよ」

「へ~、感動的な出会いがあったのね。謎のスライムとかわいい少女か…。記事になりそう(ボソッ)
 後で詳しく経緯を教えてもらってもいい?もちろんご飯くらいご馳走するから」

「わ、わかりました。あとそろそろ教室に行かないと間に合わないかもです…。」

「へっ!?あちゃ~誰もいない…。よし!ティータちゃんダッシュ!」

わわわ、そう言ってまたわたしの手をつかむと走り出します。

台風みたいな人だなぁと思いながらも、学校で最初に知り合ったナミさんとは仲良くできそうで嬉しいです。







わたしたちのクラスは18人でした。

男の人9人、女の人(わたしを含めて)9人のちょうど半々です。

年齢はわたしが一番年下で、一番上が19歳でした。

みなさん優しそうで仲良くなれそうです。

今日はクラスで自己紹介やオリエンテーションでした。

その後はみなさんと食堂でご飯を食べました。

スライムさんは大人気で、みんなに可愛がられていました。

ただスライムさん男の人には絶対に近付きませんでした。

男の人が近付くと、ささっと逃げ出します。


男の人が苦手なのかな?


そして今日一番嬉しかったことはナミさんとお友達になったことです。

あれからもいろいろお話して一番仲良くなりました。

早く明日にならないかなぁ…


今夜はちょっと興奮して、なかなか眠くなりませんでした。








クラスの連中は女性9人に男9人か…。

男は私の邪魔をしなければどうでもいい。

女性は…ふむ、なかなかいい粒が揃っているではないか。

中でも一番はさっきのナミという娘か。

彼女はティータと仲良くなったみたいだし、チャンスはたくさんありそうだ。

職業に関係なく冒険するために大切なことをこのクラスで学ぶのだが、実践系は他のクラスとも合同でするらしい。

なのでチャンスはこのクラスに限らず、学校全体である。

ふふふ、恐ろしい。私はこの学校に永遠の伝説を打ちたててしまうかもしれないな。




ティータの自己紹介の番では、隣にてでしゃばらない程度で存在をアピール。

その後も常に笑顔でリズムよくぷるぷる震える。

みんな(おっぱお)、よろしくね!











入学式が終わり、次の日から授業が始まりました。

教室では、各モンスターの特徴や弱点から野外で食べられる木の実・キノコまで、

冒険に必須ないろいろなことを教わります。

教室の外では、戦士系の職の人は走ったり、試合をします。

わたしたち魔法使い見習いは今、的に向かって順番に魔法をうっています。

10回中10回とも成功して、

「へ~、凄いわね。その年でこれだけ出来るなんて優秀よ。」

って褒められました。わたしに魔法を教えてれたお祖母ちゃんもすごいって

言われた感じがしてとっても嬉しいです!


スライムさんは魔法に失敗しちゃったり、うまく制御できず的にあたらない生徒に近付いて応援しています。

えへへへ、やっぱりスライムさんは優しいな~。

スライムさんはすっかりクラスのみなさんと仲良しです。

みなさんもスライムさんが好きで、


「このスライムかわいいよね~。さわり心地いいし、ぜったい癒し系だよ」

「そうそう!それに賢いし。言葉少し分かるんじゃない?」

「あははは、そんな筈ないって。まぁ気持ちは分かるけど。」


「ねねっ、知ってる?こうやって抱きしめると、すごい嬉しそうな顔するんだよ」

「ほんとだ~、うりうり!」


「スライム君よく寮の中で見るよね?」

「あ~、寮の中がお散歩コースらしいよ?」

「らしいね。そういえばこの前廊下を一人で歩いていたら、スライムが付いてきて部屋まで入ってきちゃって。」

「ほうほう、それで?」

「特に動く気配もなくて、どうしたものかな~?ってとりあえず着替えたの。
 そしてちょっと遊んであげればお部屋に帰るかな?って考え付いたときには…もういなかったの。」

「なんだそりゃ。」

「私の他にも似たような事があるって人が結構いるのよ」

「何がしたいのかな?」

「一説では部屋まで送り届けて、安全を確認すると立ち去るって。」

「ほほぅ、そりゃまたカッコいいナイト君だね。」


こんな感じで、わたしのクラスだけにとどまらず大人気です。








〈魔法の授業の先生〉


「へ~、凄いわね。あなたくらいでこれだけ出来るなんて優秀よ。」

そう言って、私は噂のスライムの主人である女の子を見る。

まだ小さい。

たまに幼い子供が入学することがあるが実はちょっと不安だった。

でもこれなら大丈夫そうだ。

いや、むしろこの学校でも上位クラスだろう


そして噂のスライムは……いた。

先ほど魔法を失敗した生徒に身体をすり寄せて……どうやら励ましているらしい。

う~ん、やっぱり変わってるわね。

通常スライムはただぷるぷる震えているだけだし。

かしこさが上がれば主人を励ますぐらいは出来そうだが、関係ない他の生徒を励ますなんて…。


あ~、なかなか研究意欲をそそられるスライムね。

内容は…そうね。

「はたしてスライムはどこまでかしこくなるのか!?大解剖…ではなく大実験してみよう!」

こんなとこかしら。









あとがき?



11月15日 とある貴重なアドバイスを頂き、町の名前を変えました。
        といっても逆読みっぽくなっただけですが。
        削除は怖(ry

10話のあとがき間違えました。申し訳ありません m(_ _)m

ジョナサンの名言でした。ディオ様は殴られたほうでした。

私も殴られてきます…。「無駄無駄無駄ァーーー!」



[4660] 12話 日常1 やらないか?
Name: イチゴ◆f65de783 ID:e8e4e0a9
Date: 2008/11/21 21:47


!地雷注意!

今回はおっぱおとは真逆な内容です。

単に作者が最近知ったネタを使ってみたかっただけです。

トラウマになるかもしれません。

それでもOKという方はお読みください。

では…


補足 

日常は番外編みたいな感じで時間軸が多少ずれるかもしれません。















最近気付いたのだが、このクラスには害虫がいるようだ。

その害虫の名をロリコンといい、筋肉ムキムキな野郎である。

こいつが私のティータをちらちら眺めるのだ。

そして私の事が邪魔なのだろう。熱い視線で睨んでくる。

私が育てているおっぱおを横から掻っ攫おうとは不届き千万!極刑である!

そのため、この頃は常にティータの傍にいるのだが、いい加減うっとおしくなってくる。





現在私はティータから離れ、上の階の空き教室で見守っている。

ティータのクラスは敷地内での実習中だ。

奴にとって私が傍にいない今がティータに近付くチャンスであり、私にとっても決定的な瞬間を捉えるチャンスである。

そして見張ること約10分。


おかしい、奴がいっこうに現われない。

私の計画は間違っていたのか?

なんて考えていると、突然教室のドアが開いた。



しまった!



外に意識を集中しすぎてしまった。

さてどうごまかしものか…、ん?なぜ奴がドアから現われるんだ?

ドアを閉めて、目を血走らせて寄ってくるではないか…

邪魔者から始末しに来たのか?

オモシロイ…、返り討ちにしてくれるッ!

最初から全力で、そう思い目にもとまらぬ速さで動かしたはずの身体が途中で失速し…、

そればかりか徐々に力が入らなくなる。

何故だ…?

ふと奴が粉の入った袋を握っているのが目に入り、空気中にもうっすらと粉が舞っているのが分かる。


しまった!毒か!?



                              奴が近付いてくる




どうする気だ?まさか私を殺す気か?





                              ニヤリと口を歪ませ、私を見下ろす






どうする!?速く逃げなければ!







                              ベルトをはずし、ズボンを脱ぎだす








んん?









                              動けない私を両手でつかみ、腰の位置に










ま、まさかッ!?










                              私の口に立派な棒を










や、やめろ!やめてくれ!!












アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!










おまけ


「スライムさん今日どこに行ってたの?」

はて?

不思議なことに今日一日の記憶がない。

ふ~む…、まあどうせ生徒のおっぱおでも楽しんで楽しんでいたのだろう。

とりあえあず、ぷるっと震えてななめに顔を(身体を)傾げてみる。

「えっと、もしかしてわからないの?えへへ、ヘンなスライムさん。
 それじゃあ、スライムさんのからだを洗いに行こう?」

ティータに抱えられて洗い場に行く。

「う~ん、今日どこまで遊びに行ったんだろう?なんだか変わった匂いがするし…。
 あんまり遠くまで遊びに行っちゃだめだよ?」

了解了解、縦にぷるぷる。

優しく洗われながら今日一日の疲れをとるであった。










あとがき?


ついカッとなって書いた。今では反省している。(反省しています m(_ _)m )

ネタが分からない方で知りたい方、適当に検索すると出てきます。

でも分からない方が良いかもしれません。

兄貴ーーーーーーーーーッ!



[4660] 13話 けっとう!
Name: イチゴ◆8ce539ee ID:661bab56
Date: 2009/07/27 00:43

学校にも慣れ、授業は大変だけどクラスのみなさんと楽しく過ごしていたある日、

わたしとスライムさんは決闘することになりました。





始まりは8日前、

3ヶ月先に入学を終えたクラスに、ルビーさんいう魔物使い見習いの方がいます。

そのルビーさんがお昼休みに突然クラスに現われて、

「私と決闘しなさいっ!」って…。

ルビーさんはキラーパンサーを仲間にしています。

初めてキラーパンサーを見ましたが、とても強そうで…それに迫力があって怖いです。

スライムさんのかわいさとは正反対です。

「どうせ、そんなみみっちいスライムなんかじゃ勝てないだろうけど!
 覚悟しておきなさい!」

それだけ言うとさっさと自分のクラスに戻っていきました。

どうしてこんなことになったんだろう?

びっくりしているわたしにナミさんが教えてくれます。

わたしが来るまではルビーさんが人気者だったそうです。

魔物使いは珍しく、それがまして正規の冒険者になる前の、生徒が仲間モンスターを連れているのは非常にレアだって。

その人気をかわいいスライムさんに全部奪われる形になってしまい、スライムさんを邪魔に思っていたと。

そ、それはスライムさんは悪くないよねっ。

ナミさんもあんなのは逆恨みだから放っておけって。

それに実際キラーパンサーは強いモンスターでスライムじゃ勝てないって…。

大好きなスライムさんが傷つくのは絶対にいやなので、ナミさんの言うとおり無視することにしました。



それから1週間が過ぎて…。

ルビーさんは毎日文句を言ってきます。

クラスのみなさんはわたしの味方をしてくれてるのですが、なんだか悲しいです…。

それに最近はスライムさんも元気がなくなってしまって…。

スライムさんごめんなさい。

優しくスライムさんを抱くと、弱く震えながら身体をすり寄せてくれます。









決闘宣言から1週間、よくもまぁ飽きずに文句を言いに来るものだと感心しつつも呆れる。

ルビーは若干胸は足りないが、スレンダー系の美人である。

ベッドの上なら喜んでいくらでも相手になるのだが…。

だがしかし!

毎日文句を言われるティータには悪いとは思うが、これはチャンスである。

これを機に学校中の人気を独占するのだ!

この1週間何もしなかった訳ではない。

むしろたくさんの種を蒔いてきた。

落ち込むティータを慰める私。

ティータはますます私に優しく接するようになった。

おっぱおを揉んでいる最中、顔を真っ赤にするのは相変わらずだが、全く嫌がる様子を見せなくなった。

むしろ私を優しく抱きしめて、終わるまでじっ…と待ってくれる。

時々ピクッと反応しても絶対に手放さない。小さく漏れる声も可愛らしい。

そして寝る時も常に一緒だ。

またクラスのみんな、いや、他のクラスもスライムがティータを慰める様子を見て、非常に私に好意的だ。

そろそろ仕上げの時間である。蒔いた種を刈るのだ。

私がキラーパンサーを倒せばこの人気は不動のものになるだろう。



私が新世界の神になるッ!









あれから8日目、今日もルビーさんが文句を言いに来ました。

いつものようにみなさんが止めようとしてくれます…が、今日はスライムさんがルビーさんの前に立ちはだかり、

かるく体当たりしてしまいました!

わたしが慌ててスライムさんを止めようとすると、ぶるぶる横に震えて…、

もう許さない!って、わたしのために怒ってくれて…。

感動して…、でもスライムさんが傷つくのは嫌でやめるようお願いしたのですが…、

結局今日の夕方に決闘をすることになってしまいました。



夕方クラスのみなさんに付き添われて決闘の会場まで向かいます。

そこは小さいながらも観客席のあるリングでした。人がいっぱいいて満員です。

ここは戦士や武道家さんたちが定期的に校内武術大会を行なうときに使われる場所だそうです。

「ふんっ、よく逃げないで来れたわね!」

ルビーさんはすでにリングで準備を終えていました。

それを見てスライムさんもわたしの腕の中からぷるっと飛んで地面に着地します。

わたしが泣きそうになって、スライムさんが死んじゃったらどうしようって…。

そんなわたしをスライムさんがいつもみたいに頭をポンポンと撫でてくれて、

リング中央に向かって行きました。









リングの中央に立つ。

すぐ目の前にはキラーパンサーが立っている。

こいつを倒せば会場中が私の虜か…。

うえへへへへ…、笑いが止まりませんなぁ。









急に会場が静まり、アナウンスが流れた後、カーーーンッとゴングが鳴り響く。

大地を揺るがすような歓声。

動き出すキラーパンサー。

スライムさんが攻撃を素早く避けようとして……吹き飛ばされてしまいました。



その後もキラーパンサーの一方的な戦いが続きます。

時折りスライムさんも反撃するのですが、長くは続きません。

攻撃されては飛ばされて…、それでもぷるぷる震えながら立ち上がって…。

もう見ていられませんっ!スライムさんに「もうやめて!」って、さっきから伝えているのですが、

チラッとこちらを見るだけで、また立ち向かっていって…。









そろそろ頃合か…。

私はもう何度目か分からぬ回数を飛ばされながら、タイミングを計る。

ダメージは無い。

攻撃を食らえばちょっと痛いがそれだけだ。

常に治癒魔法はかけている。

今回の戦闘のポイントはあくまでも人気を得ることだ。

そのためには感動のシーンを演出しなくては駄目なのだ。

それを初っ端から最強魔法をぶっ放すなり、全力の体当たりなんかした日には一撃で終わってしまう。

すると、どうだろう。

ティータは大丈夫かもしれない。しかし、私をろくに知らない連中は、私のことを畏怖…、いや化け物のように見るだろう。

これはリアルなのだ。

愛らしいスライムがそんな事をしたら絶対に引く。

少なくとも私を抱きしめたいと思う連中はいないだろう?

というか若かりし頃、おれ強ぇ!みたいな感じで、襲われている旅人を「しゃくねつほのお」で倒して助けた。

そして褒めて褒めて~ってぷるぷるしながら近付いたら、顔を盛大に引きつらせ、全力で逃げられた…。

うん、落ち着いて考えてみれば、しゃくねつほのおって怖いよね。

だってこれ、一般人なら骨まで消し炭になりそうだし。

…ふふふっ、認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというものは。

しかし、私は反省ができるスライムである。

同じあやまちは2度としないYO!









わたしがリングに上がって止めようとしたその時!

スライムさんが最後の力を振り絞り、稲妻のような速さでキラーパンサーに体当たりした。

あんなにダメージを受けた状態で、まさかそんなに鋭い攻撃がくるとは思っていなかったキラーパンサーは

防御することもできず、場外に吹き飛んで…急所に当たったのかピクリとも動きません。

一瞬会場が静かになって、それからすごい歓声が聞こえて。

わたしは急いでスライムさんに近付きました。

スライムさんはぼろぼろになりながらも、誇らしげに、いつもと変わらぬ笑顔でいて…。

わたしはスライムさんに抱きついて座り込んだまま、わんわんと大泣きしてしまいました。












あとがき


お久しぶりです。色々あって半年以上空いてしまいました。

大変申し訳ないです m(_ _)m

もう覚えている人はいないかもしれませんが…(汗

最近ようやく少し時間が取れるようになりました。

凄いゆっくりペースになってしまうかもしれませんが、

地道に書いていきたいと思います。




[4660] 14話 けっとう!後日談
Name: イチゴ◆8ce539ee ID:661bab56
Date: 2009/07/29 17:53


ルビーさんとの決闘騒動から少し日が経ちました。

決闘が終わってからも色々あってバタバタと大変でしたが、最終的には全て丸くおさまりました。

もちろんスライムさんは元気いっぱいです。

あの後すぐに会場にいた保険の先生に医務室に連れて行ってもらい、診てもらったのですが、

「驚いたな…、見た目に比べてダメージがほとんどない。これなら念のため2・3日安静に過ごせば大丈夫だ。」

という結果で、あの時はほんとうに安心しました。

そして今回の件でスライムさんとももっと仲良くなれた気がします。


ほんと~に全て無事に終わったのですが…。

これでめでたしめでたし、ならよかったのに…・

ど、どうしてわたしはあんな事しちゃったんだろうっ!

うぅ…、今思い出すだけで恥ずかしいです。

あの時は興奮しててよく考えてなかったというか、

スライムさんがわたしのために頑張ってくれて、感動して、なにかお礼したいと思って、

スライムさんが一番好きそうなものをって…!


と、とりあえずこれでこの話は終わりです!

もうすぐ授業が始まるので失礼します!










HAHAHAHAHA!

スライム最高!やめられませんぁ!



…おっと、紳士たる私の言葉ではなかったね。すまないすまない。

あの決闘以来ついに私の時代が来たようだ。

皆の私への視線は好意でいっぱいで、私の株はうなぎ上りである。

穏やかな心を持ちながらも激しい怒りによって目覚めた伝説の(ry

ではなく、常にスマイル癒し系ながらも主人のためには命を張る、底力を秘めたけっこう強いスライムとして大好評だ。

若干の懸念は保険医が私に少し疑問を抱いているようだが…、野郎だからどうでもいいか。


そんなことよりも!

ティータの私への好感度がまたグンと上がったのだ!

決闘を終えた夜、いつものように一緒に寝ようとすると、ティータが上のパジャマを脱ぎだしたのだ。

こ、これは一体なにごとぞ!と私の思考がイイ感じになってきた時、

ティータが潤んだ瞳で、頬を上気させて、私を優しく胸に抱いて、

「あ、あの…、どうぞ…」

って、小さな声で呟いて!

あのときの感動は言葉では表現が難しい。

全米が感動した!っていう台詞はこういう時に使うといいと思う。

今までだって「直に」触れたことは何度もあるが、

ティータが「自分から」(ここテストに出るよ)というのが超重要である。

もちろん紳士は女の子に恥をかかせたりはしないので、

せっかく勇気を出して言ってくれたであろう言葉を無駄にしないよう、

思う存分揉みほぐし、吸い尽くしたとここに記しておく。










〈保険医♂〉


あのスライム見た目はぼろぼろで汚れていたが、深いダメージは一つもなかった。

僕もあの決闘を見ていたが、スライムは何度も吹き飛ばされ、かなりのダメージを負っている筈なのだが…。

何か秘密があるのだろうか?

少し注意深く観察するとしよう。








あとがき


今回短くなってしまいました m(_ _)m

あ、ちなみに保険医♂は全然重要なんかじゃありません。

♂には興味ありません。この中に(読者の中に)大きなおっぱお、小さなおっぱお、お汁がでちゃうおっぱお、超おっぱおがいたら、私のところに来なさい。以上!



[4660] 15話 勇者があらわれた!
Name: イチゴ◆8ce539ee ID:661bab56
Date: 2009/07/30 21:41


「わぁ~、人がいっぱいいるね。」


今日はお休みでスライムさんと一緒に買い物に来ました。

買い物が終わってお店から出たら、いつの間にか人だかりができてます。

「ん~、見えないなぁ。何があったんだろうね?スライムさん」

スライムさんも気になるのか、プルプル跳ねています。かわいいなぁ~。

「ティータちゃん!」

「あっ、ナミさん!こんにちわです。」

「ティータちゃんもう勇者様見た!?どこにいるの!?あ~私も見たいなぁ~!」

「勇者様!?」

「あれ、今ここに来てるの知らなかった?ってごめんね、話してる場合じゃないんだ。
 是非インタビューを…、またね~!」

「ふぇ~、勇者様かぁ。わたしたちもちょっと勇者様探してみようか…って。
 スライムさん?ど、どこに行っちゃったのっ?」










勝手にいなくなってすまないティーたん、だけどスライムに引けない時があるんだ☆

確かこの国の勇者は女のはず…、これは千載一遇のチャンス!




魔物達の悲願、憎き勇者一行を倒す!




…は冗談で(笑)




勇者を揉み倒す!




…はまずいか?間違って本気で攻撃されたら流石にマズそうだし。

よし、ここは搦め手で…。










《 勇者 》


久しぶりに故郷に帰ってきた。

多くの人に注目されるのは恥ずかしいが、やっぱり故郷はいいな。

「か~、やっと人もいなくなって落ち着いたな。
 しっかし、毎度毎度帰ってくるたびに大層なお出迎えは疲れるぜ。」

グレンが肩を回しながら言う。

「ふふ、まあ仕方ないじゃない?なんと言ってもユリアはこんなに可愛い勇者なんだし♪
 それにしても、せめて手でも振ってあげればいいのに。みんな喜ぶわよ?」

ステラが私の首に腕を回して話しかけてくる。

ステラはスキンシップが好きだ。

「私は人と話すのは苦手だ…。そういうのは任せる。」

「も~、もったいないなぁ。まぁ、そういうところが好きなんだけど!ん~♪」

腕に力を入れて、更にくっ付いてくる。

うぅ…、恥ずかしい。

「ステラ、外はそういうの止めろと…言っても聞きゃしねぇか。はぁ…。
 それじゃ今回の旅は長かったし、しばらくの間は休養ってことでいいな。
 俺は先に帰るぜ。お前らも速く帰れよ。」

グレンが後ろ姿に手をぷらぷら振って去っていく。

「私も帰る。」

それだけ言って素早くステラから離れ、家路へと足を向ける。

後ろから、つれない・放置プレイ等の単語が聞こえてきたが気にしたらイケナイ気がした…。





もう5分も歩けば家に着く。

そんな場所で地面に青い物体を発見した。

スライム?なぜこんな場所に一匹で?

まさか危険があるとも思えないが、一応スライムの様子を注意深く見つめる。

時々小刻みにぷるぷる震えるだけで、その場を動こうとしない。

………?怪我でもしているのかな?

そ~っと近付くと、こちらに気付き視線を向けてきた。

可愛い。それに今にも泣き出しそう瞳に保護欲をそそられる。

そういえば、スライムとなんてもう随分戦っていないし、触れてもいない。

強くなってからというもの、遭遇するモンスターほとんどがデカくて威圧感のあるものばかり。

癒しの「い」の字もないようなものばかり相手をしてたせいか、スライムがとても愛らしく感じる。


抱っこしても大丈夫かな?


でも、私はなぜか動物に嫌われるからな。

犬はすぐ吠えてくるし、猫には必ず引っかかれる。

好きなのに…。

どうしようか悩んでいると、スライムの方から近付いてきた。

こ、これは触ってもいいってことだよね?

うん、そうに違いない。

危害を加える意思がないことを示すように、ゆっくりと手を伸ばし…、

うわぁ、可愛い。それに柔らかくて気持ちいい。

スライムは全然嫌がる素振りを見せない。

むしろ私に身体をすり寄せてくる。

それにどうやら怪我もないようだ。

「くす、おまえはいい子だね。」





その柔らかい身体を思う存分抱きしめてから、飼い主(?)を探すことにした。

「おまえの主はどこにいるんだろうね?」

スライムは状況がわかっていないんだろう。

機嫌良さそうにぷるぷると、私にくっついてくるだけである。

ちょっとくすぐったいけど、我慢我慢。

もうこんなことは無いかもしれないし。

でも服の中に入ってこようとした時は焦ったな。

飼い主は人目に付かないよう、服の中に入れて移動するのかな?

これだけ可愛いと誘拐される危険もあるだろうから、多分そうなんだろう。










あとがき


初めてタグなるものを使ってみました。
ただ使ってみたかっただけです。
変だったらゴメンナサイ。

勇者は、天然+口下手+勘違い(されちゃう) or 天然+ドジっ娘+癒し系
が個人的に好きです。
どっち出そうか10秒くらい悩みました。



[4660] 16話 魔物史上初
Name: イチゴ◆8ce539ee ID:661bab56
Date: 2009/09/30 21:11

むひょーーーーーー!



全世界の魔物みんな!ついでに何処かにいるかもしれない魔王様(笑)

私はついにやったよ!

勇者のおっぱおでパフパフしたお!

魔物史上初の快挙達成だYO!

勇者の名に恥じない形のキレイなおっぱおだった。

あれか、黄金比ってやつか?

それにしてもこの勇者、全然嫌がる素振りを見せなかったな。

それに顔を埋めて、思いっきりむにむにしても平気だったし。

さり気なくポッチをツンツンしてもOKでした。

う~ん、もしかしてMなのか?

なんか嬉しそうな顔してたしな。それとも天然なのか?

よく分からんが、この調子ならいずれ最後までイけちゃうんじゃないだろうか?

まあ、なんにせよご馳走様でした!

勇者万歳!!










スライムを抱いて歩くこと30分、学校の近くまで来てしまった。懐かしい。

ルイーダの酒場で飼い主について聞いた方がいいだろうかと考え始めたとき、

突然スライムが腕から飛び出し、駆けていった。

驚きつつも追いかけると、

「あ~!スライムさんやっと見つけた!もぉ、一人で遠くに行ったらダメだよ?」

女の子がスライムを抱いて話していた。

どうやらあの少女がスライムの飼い主らしい。

見つかってホッとした反面、少し寂しい…。

用も無くなったので立ち去ろうと背を向けて歩き出したその時、スライムが再び私に飛びついてきた。

「わっ、ダメだよスライムさん。ごめんなさいお姉さん。」

少女にスライムを返すためにスライムを掴むが…、離れない。

ぎゅっとしがみついてきて…、これ以上力を入れて掴んだら弾けちゃいそうで怖いし。

「もぅどうして…。本当にごめんなさい。いつもはこんなことしないんですけど。えと…、

 スライムさんもしかしてお姉さんと知り合いですか?」

「ああ、と言っても先程知り合ったばかりだが。

 迷子になっていたようだったので飼い主を、君を一緒に探していたんだ。」

スライムと出会いの顛末を話して、

少女からお礼の言葉を貰い、

お互いに自己紹介をして、その日は帰宅した。



私が勇者だって知ると少女…ティータはとても驚いたけど、

変に畏まるのは止めて欲しいって伝えたら、分かってくれた。

最初はぎこちなかったけど、スライムの話で盛り上がって、別れる前には自然に話せていたと思う。

話すのが苦手な私と二人きりだったけど、変な空気にならなかったし。

一緒に近場までの日帰り冒険をする約束もした。

出会ったばかりだけどティータのことを好ましく思えて、仲良くなれたらいいな…と思う。

それにスライムにも会えるから。

次会うときが楽しみだ。










なんと!今日は勇者様…じゃなかった。ユリアお姉ちゃんと仲良くなりました!

ユリアお姉ちゃんは勇者様です!

そしてとってもキレイな人です。

あまりたくさん話す方じゃなくて…、クール系美人って言うんでしょうか?

でも冷たい感じじゃなくて、一言一言ゆっくりと優しく話しかけてくれました。

ユリアお姉ちゃんもスライムさんが可愛いって言ってくれて…えへへ。

それに今度一緒に冒険することになりました。

わたしが冒険者の卵だと知って、いろいろ教えてくれるって。

なんだか信じられません、夢みたいです!

約束の日がとっても楽しみです。










あとがき


相変わらず更新がとても遅いです… m(_ _)m



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