目を覚ますと、辺り一面真っ白な世界だった
「え、ちょっ、ここどこ?」
慌てて起き上がり、周囲を確かめるが何もない
平衡感覚すら怪しくなりそうな場所だ
何か無いかともう一度遠くまで目を凝らして見ると、真っ白い世界に何かがあった
遠いために判別はできないが、ここにいるよりはましと向かう事にしてみた
歩くこと10分程度・・・
携帯はおろか財布さえ無かった(周囲の確認のときに手荷物は確かめてみたが何も無かった)ので実際に計ったわけではないので体感時間でだが・・・
ようやくたどり着いた時、目にしたそれは【扉】だった
それも、どこかの月刊誌でやっている漫画に登場する真○の扉ぽかった(細部まで覚えているかよ!)
なるほど、確かに鋼の錬○術師に出てくる○理の扉はこんな感じだったな
だが、なぜ自分はこんなところにいるんだろうか・・・
確か、原作ではこれを見るためには人体練成をする必要があったはずだ
錬金術なんてやったことはおろか習ったことすらないし(両の掌を合わせた後に壁や地面に押し当てて練成陣無しの練成を試したことなら何度もあったが、もちろん成功なんてするはずも無く微妙な寂寥感を何度も味わっていたが・・・)
「よう兄弟」
扉を前にして考え込んでいると、急に目の前に透明人間みたいなのが現れた
「誰だ、お前?」
わかっていながらも一応聞いてみる
内心、ドッキリだったらうれしいな〜等と考えながら
「おお!良くぞ聞いてくれました」
はしゃいだ声で答えてくれる透明人間君(仮)
「俺はお前たちが"世界"と呼ぶ存在」
「あるいは"宇宙"」
「あるいは"神"」
「あるいは"真理"」
「あるいは"全"」
「あるいは"一"」
「そして、俺は"お前"だ!」
「ようこそ、最近はここに来る人間がめっきり減ったんで来客は歓迎するぜ」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
どうやら、予想は的中していたみたいだ
ていうか、どうするんだよ俺
真理の扉をくぐるには通行料がいるらしいし、凄腕の錬金○師じゃないと身体全部持っていかれるって話だったと思うし・・・
やべ、これも死亡フラグ?(汗
とかなんとか考え込んでると、透明人間君(仮)改め真理君が話しかけてきた
「お〜い、人の話を聞いてるのか?」
「・・・っは!な、何ですか?」
どうやら、トリップしている間にいろいろ話していたらしい
「だから、もう一度言うぞ。本来ならここに来れる人間自体が稀で、さらに帰れる人間はもっと少ないんだが、お前はどうやら正規の方法でここに来たわけじゃあないらしい。とはいっても、お前の世界ではどうやらお前の身体は死んでるみたいだから、この扉をくぐって別の世界に送ってやるってさっきから言ってるんだ。」
・・・え〜っと
要するに、俺がここに来たのはたまたまで、だけど、帰るにもすでに死んじゃってるから別世界に送ってくれると・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
そいつはびっくりだ(笑
じゃねえし!
俺、死んだのかよ!!
あ、でもそういえばトラックが部屋に突っ込んでくるのを見たような気もするなぁ(遠い目
「別の世界っていったいどこになるんですか?」
とりあえず、思ったことを聞いてみた
「さぁな?わからん」
即答でした
ちょっ、え〜〜
じゃあ、
「扉くぐっても通行料とかは?」
これも疑問に思ったこと
通行料無しならうれしいんだけど、もし重要な臓器とか持っていかれたら俺異世界行っても死んじゃうし・・・
「あぁ、もちろんもらうよ。等価交換だし」
ちょっ、え〜〜(2回目
「どこを持っていくんですか?」
これはぜひ聞いておかなければ
「行く世界によって決まるな」
え?
「お前が渡してもいいといった部位と釣り合う世界に送ってやるぜ。どうせ死んでたんだ、構わねえだろ?w」
ちょ、wって・・・
「さて、そろそろ時間だ、いったいどこを差し出すんだ?腕か?足か?内臓か?」
う〜む、どうする・・・
腕とか足は却下だな、無くなったら不自由するし・・・
内臓とかも無しだな、イズミ先生みたいなったら怖いし・・・
毛髪とかは・・・巻末でヨキが頭髪取られてたなぁ
体内の要らない脂肪分とか・・・メタボ対策になるかなぁ
この二つくらいかなぁ・・・持って行ってくれるかな?
「え〜っと、渡すのはどこでもいいんですか?」
「お前の身体ならどこでもいいぞ、ただし、渡したら戻ってこないし二度と再生もできないからな」
ふむ、それじゃあ
「では、髭と脛毛と内臓脂肪や皮下脂肪の健康でいられる程度までと、顔のシミなどをお願いします」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
ぅわ、なんかすごい考え込んでる
やっぱり、不味かったかな・・・
「それでいいんだな?」
「はい、特に問題はないかと」
「わかった、じゃあ、扉を開けてやる。向こうの世界では気を付けるんだな」
「ありがとうございます。ってなにに気をつけるんですか?」
「さぁな?w」
真理君はそういって笑うと扉が開かれた
って、まだ心の準備がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
「くくく、まさか通行料にあんなもの渡すやつがいるとはな♪」
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「あ〜、これが真理なのか〜」
現在絶賛真理体験中ですw
すごいです、情報の量が半端じゃありません
なんとかまだ意識が保っていますが、そろそろ危なそうです
あ、何か前方が光って見えます
これは意識が飛びそうなのか本当に前方が光っているのかどっちなのでしょうか?
あ、光が目の前n・・・
・・・うぶですか?・・・・・だ・・ょうぶですか?・・・・
「う、ここは?」
気が付くと、目の前に金髪のきれいな女性がいました
「あ、よかった。気が付いたんですね。もう大丈夫ですから安心してくださいね」
何故だかとても体に風を感じる
空がとても近くに見えているような・・・
??あれ、ここはどこなんだろう?
「え〜っと?」
「あ、今救急隊の方たちがいるほうに向かって飛行中ですから。すぐに付くので少しだけ我慢してください」
「あ、はい」
ふむ、飛行中ですか
・・・って、飛行中??
あ、ホントだ、地面が遥か下に見えます
うわ〜、夜景がきれいだな〜
ってそうじゃなくて・・・
あ、もう着いたみたいだ
めちゃくちゃ早いな
担架に乗せられ、救急車っぽいものに乗せられていく
しまった、呆然としていてさっきの女性(美人さん)にお礼も言ってない(ついでに名前も聞いてない)
よし、こうなったら・・・
「すいません、僕を運んでくれた人ってどなたですか?」
すぐそばにいた救急隊の人に聞いてみた
「あぁ、あの人ね」
名前を聞いて、嬉しさ半分悲しさ半分でした
だって
「フェイト・T・ハラオウン執務官ですよ」
続くかな?
通称あとがき
一度消えますた
はい、というわけでもう一度再upです
リリなのだと3人娘ではフェイトが一番好きな私ですが、親友5人組だとすずかが一番な感じです
すずか、出番あるかな・・・
頑張って1話ずつ書き上げます