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[6186] 【完結済み。修正中】ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気)修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:25
腹に響く様な鐘の音。今日は卒業式だ。

突然こんな事を言っても混乱させるだけだろうから、説明する。
此処はメルディアナ魔法学校。つまりはネギまの世界なんだわ。笑うなよ? 本当に笑いたいのは俺の方だ。

俺が俺を認識したのは二歳になる少し前の事だった。混乱はしなかったよ。何故なら、今までを過ごした俺の記憶と知識が在ったからな。
それでも、考えを纏めるのに一日掛った。正直な話、勘弁して欲しい。

ネギまだよ? バトルだよ? 下手したら死ぬよ? 

元一般人の俺からしたら死亡フラグしか見えない…しかも、主人公の双子の兄だぜ? 死ぬ確立高いじゃん。
死ななくても親父がアレだよ? 学校中退のヤンキーみたいな英雄よ? 狙われる可能性高すぎるんだよぉ!!

と、最初は欝になった。でも良く考えれば、俺はネギと同じくらいの資質は持っている(らしい。スタンじいちゃんが言ってた)
なら、なんとかなんじゃね?
と、考えました。

スタンじいちゃんに頼み込んで封印術と結界魔法を教えてもらいましたよ。ネギを放って置いて。アーニャが居るから大丈夫だろ的な考えで。嬉しい誤算で、本当にスペックの高い身体です。脳も
魔法はね、楽しいですよ。覚えるのも使うのも、個人的には薬学とかが面白い。
攻撃魔法なんて、魔法の射手だけで良いよ。学校の書庫に忍び込めば学べるっぽいし、これなら、原作よりも大丈夫じゃね? 


そう考えていた時期が懐かしいです。

悪魔に襲われるまではね。死ぬかと思いました。俺はイレギュラー。原作主人公のネギ君が生き残るのは決定事項だから大丈夫だけど、俺はねぇ…
振るわれる悪魔の腕を凝視しながらそう思いました。
ピタッと悪魔の腕が止まって話しかけて来たのは驚きでしたよ。

「何故…落ち着いて居る」

「いや…勝てる訳ないじゃん。俺、クソ餓鬼。アンタ悪魔。しかも…爵位持ちっぽいし…」

素直にそう言いました。時間が少しでも稼げれば英雄様が助けてくれるかも知れないしね。

「…貴様は…恐怖していない。」

「圧倒的過ぎるんなら、納得すると思うんですけど?」

何故だろうか? 品定めする様に見られます。アレか? 寿命とか腕とか大切なモノを捧げれば助けてやろうとかそんなのか?

「納得か…小僧、貴様はつまらん。殺す価値も食う価値も無い…だが」

「だが?」

「生きたいか?」

何を当たり前な。

「当たり前です。死にたがるほど生きてないんで」

焦らすなよ!! 殺すなら殺せ!! 生かしてくれるなら生かして!!

「コレをやろう。」

ピンと指輪を渡される。何コレ?

「人にしか使えぬ名を知る為の指輪だ……遥か遠い昔、俺が仕えた魔法使いが所持していた物だ。」

「…何でそんな物を…」

「そのやる気の無さと、爵位持ちの悪魔を相手に話せる胆力。そっくりだ。久しく思い出せなかった事を思い出させてくれた礼だ。此処を真っ直ぐ行くと悪魔とは会わないだろう。既に蹂躪した後だからな」

それだけ言うと、悪魔は飛んで行った。
無駄に紳士でカッコ良かったです。あの悪魔の言った通りに進むと悪魔には会いませんでした…が、呪文を唱える親父殿が居ました。

ハッキリ言って嫌いです。コイツがハッスルしすぎた所為で周りの大人が向ける期待とか希望とかが重過ぎます。眼の奥にね、爛々と光っているモノが在りました。人間不信になりそうです。唯一、ただの子供として見てくれたのはアーニャの両親とスタンじいちゃんだけです。
此処が襲われたのもアレが原因の一端と予想できる。餓鬼の責任転嫁とか言われればそれで終りだけどさ…

そして、決めました。劣等生として生きていく事を!!

アレだよ。主人公はネギ君なんだからさ、優秀な弟に頑張ってもらう。俺は普通の魔法使い程度の力しか持たない駄目な英雄の息子として生きます。将来はウェールズの片田舎で農業でもしながら暮らすよ。

そう考え付いたのが吉日。滅ぼされた村から出る前にレッツ火事場泥棒、魔導書やら魔法薬の本をパクる。ついでに、石化した人の一部(服、髪、髭)を採取。
スタンじいちゃんとアーニャの御両親は助けたいしね。

んでもって魔法学校に入学。俺は劣等生…というか普通だから、ネギよりは魔法出来ないという事を主張しました。その分、薬学には精を出します。教師陣の落胆の瞳を見て計画道理と笑ってしまいそうでした。

でも、それだけでは安心出来ないのは俺が臆病で小心者だから。姿を変える方法を模索しました。幻術は…ね? 高位の魔法使いにはバレます。そこで思った。
なら、普通に年取ればよくね? っと。でもねぇ…考え付くの『別荘』ぐらいしかないんだよなぁ…
物凄く高いです。家が何件建つか分かりません。造るのも無理。造れる人無茶苦茶少ないの…正直に話して造ってもらうなんてできないしね…俺達、余り金持ってないし…
取り合えず、魔法使いの夢の島に行って見ました。淡い希望を抱いて。
そしたらね、在ったの。別荘…壊れてたけどね。取り合えず持って帰りました。マホネットで調べると、やはり修理するダケでも高いです。家が二件建ちます。
エヴァンジェリンって本当に凄い魔法使いだったという事が分かりました。あの人、コレが作れるんだぜ? 物を作る者としても一流ってなんて理不尽。

前にパクってきた、もう使わない魔導書とかを売る事にしました。内容は全部暗記しています。ハイスペックな身体…というか脳に感謝。軽い気持ちで売りに出してみたら高値で売れました。
何やら、凄い写本が在ったらしい。内容覚えていても理解出来てないから分かんないんだけどね。
別荘を直す資金が出来たので修理に出して、一ヶ月で戻ってきました。ソレからは興味無い授業はサボりながら別荘で研究の毎日。
幻術覚えて良かったです。今の俺の肉体年齢は十四歳です、反省はしていない。研究は面白い。
魔法薬はね、便利です。触媒に出来るし、チョット趣向を変えれば栄養剤が出来る。一応錬金術に入るっぽいんだけど…物を作るのは面倒臭過ぎる。ホムンクルス? 興味が在りません。材料費…というか機材が高い。
あんなの金持ちの道楽だよ…お金持ちに成りたいです。

ソレと、悪魔がくれた指輪なんだけど。本当に名前を知る為だけの物でした。
試しに精霊さん呼んで、名前を調べるとドレもコレもサラマンデルとかシルフィーヌとかウンディヌスとか…何処のゲームだよと叫びたくなるような名前でした。
まぁ、名前はバカにならないという事を知った今と成っては昔の自分をシバキ倒したいとしか思えないけどね。

ソレが切っ掛けで、誰にも内緒で召喚魔法を使ってます。精霊さんは皆良い子です。悪魔はチョイ悪な感じの良い人です。魔力のラインで繋がっているので、少ない魔力でいつでも助けてくれます。
俺が呼ぶ悪魔がオカシイのか、悪魔自体がオカシイのかは分からないけど。契約すると案外良い奴が多いです。共感出来る所も有るしね。

そんなこんなで卒業式。我が優秀でお子チャマな弟は主席です。俺は普通。此処まで差が有れば、俺が日本に行く可能性も低い。
オランダとかドイツとかに修行に行きたいなぁ

そう思いながら開いた紙にはこう書いてありました




日本で教師してこいや。ワシの目は誤魔化せんぞ




ジーザス







反省も後悔も無い!!主人公の名前は出てないぜ? 

このSSは作者の病気と、テストの鬱憤とかストレスとかで出来ています。
一般人を入れたら、こんな感じじゃね? がコンセプト。
次回は…まぁいずれ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気、コイツは最低だ)二話修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/12 04:16
今更気付いたんだが…飛行機の中では隣同士じゃん。ネギと
ヤバイ、どうしよう……ネギとは俺主観時間で半年程喋ってないんだが…いっその事逃げ出すか? 金は有る(魔導書を売ったお金の四割が残ってる)十年ぐらいならドッカで暮らせそうだし…でもなぁ…何か悪いしなぁ
コレから苦労してもらう予定だし…あの糞ジジイが追って来そうだし…
ホント…どうしようか
俺の事嫌っててくれたら楽なんだけどなぁ…コイツは何か責任感じて、僕が確りしなきゃとか言ってるの聞いた事有るし…
アーニャもネカネさんも何か異常に優しいし…あっ、俺ってば体が弱いって事になってたんだっけ? 授業サボる理由に、悪魔の魔力を浴びて以来身体が弱いんですってな感じで。
自業自得かぁ

「あの…兄さん」

「なんだ?」

やっべ、素っ気無さ過ぎたか?

「が、頑張ろうね!!」

……良い子です。コレが俺の弟です。でもそれ以上に自分が可愛いです。最低とか言うなこの野郎。

「ネギ…俺はさぁ、兄貴として最低な人間っていうのは自覚してる。でもさ、まぁ…その…頑張ろうや。応援してるからさ」

「うん!! って兄さんもだよ?!」

「俺はなぁ…普通に頭が良いだけだしなぁ…魔力も普通だし、身体弱いからなぁ。空気の綺麗な田舎で暮らしたい」

魔力云々は嘘だが、最後は本音。
優しい奥さん貰って、魔法とは関係無い世界で暮らしたい。精霊さんが住んでる世界にも行って見たいなぁ…人間は入れないらしいけど。悪魔達が住んでる所は…酒は美味いらしいけど景色が悪いって言ってたしなぁ

「兄さん…やっぱりキツイの? それなら、校長に言って今からでも」

「無理だよネギ。あのジジイ何が何でも日本に送る気だ。ネカネさんの言葉も、のらりくらり避けてただろ?」

そんな会話をしながら、イギリスから飛び立ちました。
オニオンスープが美味しいです








「いよいよ明日ですね」

「そうじゃのぉ…楽しみじゃわい。それで、高畑先生。」

学園長の言葉に、高畑・T・タカミチはまたかぁと思った

「この資料…間違いはないのかね?」

「えぇ、間違いはありませんよ? ネギ君は優秀です。」

「いや、兄の方。向こうの校長からは、ネギ君以上に出来ると言われとるんじゃが…この成績でなんでそんな事言えるんじゃろうか…大人を謀っとるらしいが…」

タカミチは、顔を顰めながら言った

「分かりません。分からないんですよ…僕には彼の事が何も分からない」

タカミチは苦手だった。ネギよりも何処かナギに近い印象を受けるあの少年の事が、理解できない。
それもその筈。彼、アギ・スプリングフィールドに取ってタカミチは死亡フラグor厄介事でしかない。彼が、アギの中にナギを見ようとしたのも原因だが…
ソレを知らないタカミチは悩み続ける







俺の記憶の中に有る電車とは、満員なのが当たり前だ。会社に行く時は当たり前の様に満員だった。それでも気が滅入るのに、脂ギッシュ!! な方々に囲まれても我慢し、過剰に香水を付けたオバタリアン…古いか? に囲まれて吐きそうにも成ったが耐え抜いた記憶が有る。

(変わる物だなぁ…周りが可愛い女の子ばかりだと…)

大変フローラルです。そんな中、身体が弱い兄(嘘)を護ろうと必死に成っているネギが可愛いです。可愛いんです。
なんか、こう…子犬を見ている様な感じで和みます。コレから苦労塗れに成るのにごめんね。弟よ
あっ、エヴァンジェリンと協定結んで襲ってもらうのネギだけにしないと…戦うの面倒だし。血液のストックなら別荘に結構有るし…童貞じゃないけど、大丈夫だよね?
錬金術科のフランシーヌさん(現在十四歳)は元気だろうか…あの人は結構タイプだったんだけどなぁ…俺の遺伝子狙いだったらしいけど。悪魔の兄ちゃんが教えてくれました。その時のショックで二ヶ月、現実世界では二日、引き篭もったけどね!!
その時からかな。悪魔の兄ちゃん達が異常に優しく成ったのって…欝に成ってきた。
ていうかさぁ、アクドイ奴はマジで居るんだって事が分かったよ。兄ちゃんがその記憶消してくれたけどさぁ…そのかわりフランシーヌさんは四ヶ月ほど悪夢と淫夢に魘されてたらしいけど。

ハァ…薬草吸いたい。

身体の薬という事でタバコの様な物を吸っています。身体に害は有りません。精神を落ち着ける効果が在ります。味は普通です。ちょっと甘い

「は、ハックシュン!!」

キャーっと悲鳴。黒が三つに青と白のストライプが二に白が四か…赤は中学生には早すぎないか?

「に、兄さん。着いたよ!! 早く行かなくちゃ!!」

「ハイハイ、迎えの人は?」

「えーっと…居ないみたい。」

まぁねぇ…電車一本遅れたし…

「それじゃあ、学生さんに付いて行きますか。ネギは先に行って良いぞ。俺の事は連絡が行ってる筈だから大丈夫だ。」

「え? で、でもぉ」

「さっさと行け。お前が行かないと理由を説明する奴が居ないだろう?」

「うぅ~…分かったよ」

走るの速いねぇ…俺も出来るけど、コッチも其れなりに早歩きしますか

「精霊さん、チョットだけ押してちょうだい」

ふわっと風が俺を押す。俺は殆ど呪文を使わない。
名前を知って、新たに名前を付けた精霊さんに頼んで協力してもらっているから。
因みに、今助けてくれているのは風の精霊さんで、名前はハヤテ。虎に鷹の羽を付けた様な姿をしてるんだけど…俺以外には高位の魔法使いの中でも視る事に長けた人か、魔眼持ちか高位の悪魔とか幻想種とかにしか見えない。
幽霊も見えます。
皆と契約する度ね、身体の門が増えてるから。微妙に人間から外れるかも知れない…と言う事は無いんだなぁこれが
悪魔と精霊、ゲームで言うなら聖と魔。対極の存在として扱われるけど根源的には似たり寄ったりなんだよねこれ、力の+と-みたいな。
ソレに、無理に高位の精霊さんと契約しなくても良いし。悪魔も同じ。
精霊も悪魔も、チャンと自我が確立してないの。希薄って言えば良いのかな?
中位の精霊や爵位持ちやソレに準ずる悪魔はチャンと有るんだけどね、差が激しいけど。下位になると精霊は自分が精霊だという事ぐらいしか認識してないし(だから人間が簡単に使役できる)悪魔は…本能だけで動くしね。オレサマ、オマエ、マルカジリ!!!
てな感じで。だから彼等、彼女等に名前をあげて己を持たせるとあら不思議。中位精霊や時間は掛るけど理性を持った悪魔(爵位は無し)に成長します。
両方とも力有るモノ。ブッチャケ悪霊とかを其の侭餌にするか、封印して、魔力を抜き出して更に浄化したものを餌にすればメキメキと力を付けてくれます。
学校の魔導書が二冊程紛失してるのはその所為だったりします。
だってさ、悪い物封印してるのが悪いんだよ…ごめん嘘。ちょっと調子扱いてた時のミスです。
たぶん、それでバレたんだろうなぁ

「このガキぃーーーーーーー!! 取り消しなさいよ!!」

「あぶぶぶ…だって、本当なんですよ?!」

「…何やってんだ、アイツ」

「あっ、ごめんなぁ。アスナがヤンチャしてん」

…あっ第一話か。拙いな…殆ど覚えてないや。京都でスクナが出て来て、祭りで超がハッスルして…どうなったけ? まぁ良いか。ネギの行く場所行かなければ回避出来そうだし


「あの、すみません」

「何よ!! って、また餓鬼ぃ!!」

「兄さん、助けて」

「兄弟なん?」

面倒臭いなぁこいつ等…無視しようか?

「ネギくーん!!」

「あっ、タカミチ!!」

パタタと高畑に駆けてくネギ。子供だな…子供だったな。

「ちょっと、アンタ。」

「あ、先程は愚弟が何か仕出かした様ですみません。」

「え?いや…頭下げなくても良いわよ。悪いのはアッチなんだし…ソレよりも高畑先生と知り合いなの? アンタ達」

「まぁ、一応。父の知り合いという事で、弟は良く遊んでもらってましたから…それと、さっき失礼をしたのがネギです。俺はアギと言います」

「うちはこのか言うんよぉ~宜しくなぁ~」

「あ、アタシは神楽坂アスナ。それで、子供が何で此処に居るのよ?」

「彼等は良いんだよアスナ君…久しぶりだね、アギ君」

「た、高畑先生!!」

そう言えば好きな男はおっさんだったな、コイツ

「久しぶり、学園長室まで良い?」

感じ悪いと思うけど、余り関わりたく無いんだ。

「あぁ、アスナ君達も着いておいで」











学園長室、ソコ開ければ妖怪…いやUMA…仙人? が居た。人間だけどね

「ちょっと待ってください!! こんなガ‥子供が教師って正気ですか!!」

良いぞアスナ!! モット言え!!

正直な所、労働基準法とかどうなってんの? 西の奴等もこの事を政府に訴えたら学園長タイーホ出来るんじゃね?
学園長の話?殆ど聞き流してますよ? 聞きたいのは俺の住むトコだし、授業は英語か数学だろうし。
学力向上させる気ないし、寧ろ試験は落ちて欲しい。そう言えばホレ薬が有ったなぁ…密告したら、オコジョ刑五年から十年だったよな確か…

「それでは、アギ君は残っとくれい。君の住む場所と担当教科の事も話さないといかんしの。あ、ネギ君、このかの婿にならんか?」

「ややわおじいちゃん」

メゴスっと良い音立てて、トンカチがめり込む。一応言っておくか…今日から見習い教師だし

「このかさん本当に嫌なら、ちゃんと拒絶しないと流されますよ?」

「うちはチャンと嫌言うてるつもりなんやけどなぁ…おじいちゃんの趣味がお見合いさせる事やし…」

「それなら尚の事です。家出するぐらいの勢いでいかないとあのタイプの人間は引き下がりませんよ?」

「そうかぁ…おじいちゃん」

「ほぉ? なんじゃこのか」

「次、無理やりお見合いさせようとしたら。縁切るわ」

「こ、このか?」

「授業に遅れるからもういくえ? アギ君ありがとなぁ」

さて、放心するエイリアンが戻るまで待つか









初任給は幾らなのだろうか?















俺の、病気が止まらない!! さっきまでリリカル書いてたはずなのに・・・・






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 何気に外道)三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:42
どうしよう…犯罪に巻き込まれた


簡単に説明するとこうだ

・成績表を突き出して俺に、「なんで残っているのか分かるかね?」という学園長
・その成績表を見て、有る事に気付く俺
・そんな俺を凝視する、学園長



成績表、改竄されてました。本当にありがとう御座います


ヤベェ~、コレって俺の罪になるのか? いや、あのジジイの罪か…俺は悪くないよね?
そこでまで考えて気が付いた。
正直に改竄されてる事を話したら、俺ってば帰れるんじゃね? 寧ろ帰れるよね。ヒャッホーイ!!!
死亡フラグも厄介事とも離れられるぜ!! ついでにこの事を本国に報告してあの糞ジジイをしょっ引いて貰おう!! ヤベェ…嬉しすぎる。
今まで信じてなかった神様、ただいまより貴方様の信徒になります!!

「…改竄されてますね。」

「それは、本当かの?」

「本当です、当たり前です。俺は頭はネギと同じくらいでも、魔法に関しては三流二流です。と、いう事で帰ります。ネギには校長の所為だと言って下さい。それでは、お元気で!!」

ネギを宜しくね!!

「ちょーーーーーっと、待つんじゃ!!」

何をする!! 魔法使って足止めスンナ!!

「改竄されているのは何処か教えとくれい。」

何故だ? まぁ良いか、コレも幸せで平穏無事な未来の為!!

「まぁ、良いですけど。魔法関連は魔法薬以外全部アウトです。一般常識とか、その辺は何もされてませんよ?」

それだけ言うと学園長はこう言った

「採用」

ちょっと待て

「不思議に思うかもしれんがの、コレは君に教師が出来るかどうかを判断する為に聞いただけじゃ。改竄されておるのも魔法関連だけなら問題ないわい。と、言う訳で、何を担当したい? 今なら、英語がネギ君のサポート。数学を担当するなら、アギ君一人で行ってもらう事になるんじゃが…」

裏切ったな!! 神様と同じで俺を裏切ったんだな、ぬらりひょん!! この、外道、鬼畜、UMA、エイリアン、仙人、人外!!色んな存在に謝れ!!

「…数学でお願いします」

もうやだぁ…お家帰りたい。

「それでの、君の住む所じゃが…もう直ぐ同居人が来るので「失礼します」ほれ、来たぞい」

扉を開けたのは黒髪褐色ガンスリンガーと辻斬りおでこでした…暗い未来しか見えない。
パパラッチとか…は無しで、事なかれ主義のシスターとか居なかったけ? そっちが良いんだけど…

「龍宮真名君と桜咲刹那君じゃ。二人とも、コッチがこの間話したアギ・スプリングフィールド君じゃ。今日から宜しく頼むぞい」

「始めまして、アギ先生」

「始めまして、龍宮さん。桜咲さん。今日から暫くお世話になります」

どんな時でも普段道理に、身に着いた処世術が憎いです。…此処で血とか吐けたら帰れるかなぁ…







学園長室に入った、龍宮真名と桜咲刹那はお互いに違う印象を持った
龍宮真名はその魔眼で、精霊に気付き。心の中でほぉっと吐いた。
桜咲刹那は、その疲れ切った瞳と何故か哀愁漂う雰囲気にちょっと引いた。

二人は前日の朝に知らされた事を思い出す。
自分達は学園長の依頼や護衛で良く部屋から出る。ソレなのにソコに魔法使いと言えど子供を預けるのはどういう事か…と。
実際にそう思ったのは刹那だけで、真名はその子供先生の片割れが使えるのかどうかが気に成った。
どういった魔法を使えるのだろうか?
自分に依頼をする事が出来るような人間なのか?
料理は出来るのだろうか?
おねしょは勘弁して欲しい。

とか考えていた。

真名からすればギリギリ合格点である。身体を動かすのが得意かどうかは知らないが、アギの身体に残る精霊の残滓は本物だ。しかも濃厚に残っている。

刹那は何をそんなに疲れているのかが分からなかったが、その瞳に有る光は知っていた。ソレは諦めという名の光。少し考えて、疲れているのは長旅の所為で、諦めているのは…突然異性だらけの所に放り込まれた事に関する事だと思い。
荷物整理ぐらいは頼まれなくとも手伝ってあげようと思った。

勘違いも甚だしい。









軽く絶望に打ちひしがれながら、挨拶を交わし。二人は教室に戻った。


続いて、俺も教室に向かった。途中、ネギと合流する。ヤル気に満ちた弟を見ると、まぁ、コイツがコレから苦労するだけだし、失敗すれば俺も帰れると思うと心が大分軽くなった。

教室の前で立ち止まる

「兄さんが先に」

「俺、副担任、お前、担任。無理に俺を立てようとするなよ(いい迷惑だ)」

お前が入らないと、俺が罠に掛るだろうが!! あんな罠に掛ったら大怪我します。普通

「…ごめんなさい」

「ほら、さっさと入れ」

ネギが扉を開くと黒板消しが落下。
ネギは無意識にソレを魔法で止める。ざまぁ
その後は…ねぇ? 言わなくても分かるだろ?

現在、弟はもみくちゃにされながら質問攻めになっています。授業時間は大丈夫なのだろうか?

「はい、次ぎぃ!!」

ソレにしてもこのパパラッチ、ノリノリである。見ててテンションが下がる。若いって素晴らしいねぇ…中身年齢不詳だけど、俺には着いていけないよ。

「あ~…アギ・スプリングフィールドです。そこのネギの双子の兄です。担当教科は数学。宜しくお願いします」

自己紹介。このまま質問攻めは嫌だなぁ…面倒臭い

「それじゃあ、質問良いですか?!」

「その前に、授業時間は後どれくらい残ってる?」

朝倉がハキハキと答える。

「後、三十八分!!」

「それじゃあ、授業しましょうか。ネギ、頑張れ」

そのまま後ろに行く。

「先生質問は?!」

「次が数学だから、その時にねぇ…先に授業するけど、残り時間で大丈夫でしょ?」

「それは…まぁ」

「ならそう言う事で」



取り合えず回避成功。次の授業はゆっくり行こう。回りのクラスはドレぐらい進んでいるのだろうか?

そんな事を考えている。ショタコンとオジコンが乱闘し始めた。周りは煽るだけ。何なのこのクラス? タカミチは何を教えてたの?
基本的に良い子でも常識無かったら意味無いでしょ? バカなの? 戦闘馬鹿なの?

取り合えずマトモそうな人間を探す…何だけ、アイツの名前…ちうだっけ? なんかもう良いや。
絡繰に聞こう。

「絡繰さん」

「なんでしょうか? アギ先生」

「あの二人を止めれるマトモな人間は誰でしょうか?」

「…龍宮真名さん、桜咲刹那さん…少々怪しいですが長瀬楓さんなら可能と思われます。言葉や雰囲気で収めるのならば四葉五月さん、那波千鶴さんが最適かと思われます。」

「ありがとう御座います。それと、貴女の主に伝言を。明日の夜、伺って宜しいですか? 有益な情報をお渡しします。と伝えてください」

「………分かりました」


乱闘は那波さんが止めてくれました。恐いね、大人っぽい人って。包容力が有りそうで俺は好きだけどね。

数学? 時間を潰しながらやりましたよ。質問に返すのも面倒臭いしね。
どうやって潰したかというと、バカレンジャーを使いました。
公式覚えれば出来るんだからさ、ゆっくりと教えながらやって貰えば出来るんだよね。勿論基本問題だけだよ? 応用は他の人にやってもらいました。
ショタ長が恐いです。

ちゃんとお給料分は働くよ? 常識じゃない。エヴァンジェリンさんの眼も恐かったです。もう少し日を置いた方が良かったです。
相坂さんは寂しそうに授業を見てました。可哀想と思うけど、関わりたく無い…外道とか言うなよ? 生きると言う事は何かを犠牲する事なんだぜ?

放課後、帰ろうと思い桜咲さん達を探しましたが見つかりません。虐めなのだろうか?
悲鳴が聞こえたので其方に向かうと全裸なアスナがいました。眼福です。飛び散った服を渡しておきました。

「あ、ありがと」

「また、愚弟が何かを仕出かしたのならボコってOKですよ? 顔はダメ、ボディでお願いします。それじゃ」

「ちょ、チョット!!」

「はい?」

「こっち見んな!!」

何故叩かれなければならない。理不尽だ。

「あっ…ゴメン。教室に戻って、あんた達の歓迎会をするから」

そう言えば、そんなイベントが有ったね。忘れてたよ…虐めじゃ無くて良かった。
ソコまで思って気付いたんだが…同室の二人って裏の関係者(武闘派)だよね?
片方は元傭兵っぽくて、片やコノちゃんジャンキーだよね?
会話が無いのも嫌だなぁ……別荘に引きこもって精霊さんと悪魔の兄ちゃん達と研究しておこうかなぁ…
スタンじいちゃん達の石化を治す薬がまだ出来てないんだよね、別荘の中で五年ぐらい頑張ったんだけど。
爵位持ち舐めてた。皆、珍しい薬草とか、魔力の篭った水晶やら宝石やら持ってきてくれるんだけどさぁ…中々ね。
石の息吹とか、なら解呪出来るのは作れたんだけど…二人分しか出来てないし。
高いからこれ以上作る気も無いしね。ネギとこのかが契約すれば万事OKだし。長ぐらいは助けて置いて、貸しでも作っとこうか?人が良さそうだったから使えると思う。

俺が逃げる時とか



歓迎会は楽しかったです。でも、それ以上にキツかったです。テンションに着いていけません。でも、朝倉は回避出来ました。四葉さんに感謝です。
今度、貢献しに行こう。











テスト…ギリギリでした。次は来週に帰ってくるのか…欝だ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気。巻き込まれ体質)四話修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:44
さてさて、どうしたものか…考えるのも面倒臭い

夜ご飯は、四葉さんが作ってくれた物をパーティー中に食べたので問題なしなんだけどね・・・

会話が少ないです。

荷物整理を手伝ってくれるのは嬉しいです。刹那さん、俺は貴女を誤解してました。ただの辻斬りではなく優しい辻斬りだったんですね。
龍宮さん。人の薬を漁らないで下さい。

「あの」

「なんだい、先生?」

「どうかしましたか?」

鞄から薬を取り出して言う

「吸って良いですか? タバコじゃなくて薬なので、誤解しないでくださいね?」

なんで、住む場所で敬語を使ってるんだろう。後、刹那さん。貴女の刀から怨み辛みが溢れてるのは気の所為ですか?
ちゃんと、浄化してる?

「私は構わないよ。」

「私もです。あっ窓は開けてください」

「ありがとう御座います」

窓を開けて、火を付ける。
落ち着くなぁ…一本吸ったら、再開して寝よ。風呂は朝、シャワー浴びれば良いか…此処の女子寮、大浴場が有るのに個室に風呂が付いてるんだぜ?
其れなりに広いの。
お金はある所にはあるんだねぇ…
携帯灰皿に吸殻を入れて、振り向くと。二人が居ません。

原因はアレ。別荘。
ヤバクネ? あの中、イロイロ有るんですけど?

急いで別荘の中に入る。

ソコには腕を組んで、さっさと話せやと眼で言ってるタツミーが居ました。勘弁してください。









「取り合えずは分かった。でも、先生はそれで良いのかい?」

正座で説教されてます。アギです。何でこんなに怒られてるかが分かりません。
でも逆らえません
戦場式の拷問でも受けてみるかい? と言われた時は、御袋さんが縮み上がりました。
後、刹那さんも怒っています。何故でしょうか?


「そうです。唯一の肉親にまで嘘を付くとは、何か疚しい事でも有るんですか?」

貴女に言われたくありません。友人信じれないでウジウジしてるじゃんデコ

「ソレにだ!! 先生はコレが誰の作品か分かってるのかい?」

「いえ…その…知りません。壊れているのを拾って修理したんで…」

誰の物かなんて知るわけないじゃん!! 夢の島に埋もれてました!! 高そうな箱と一緒に!!

「………約九百年前、天才魔法使いと呼ばれた男の遺品が数点盗み出された。マギステル・マギを含めた大勢の魔法使いが世界中を探すも、全てを見つける事が出来ずに今に至る事件だ。犯人も分かっていない。魔法学校に行っていたなら授業で習う筈なんだが?」

「知ってますよソレくらい。見つからなかったのは、杖と、箱舟と外衣の三つ。見つければ三代ぐらい豪遊して暮らせるお金が支払われるですよね?」

「ま、まて龍宮。ま、まさか…」

「コレがその箱舟なんだよ!!」

何だってーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


姉さん事件です。姉さんはいないけど。
コレがバレたら、名が売れる可能性大です。平穏が遠のく…待てよ? じゃあなんで、コレがソレだという事をタツミーが知ってんの?
ソレに、修理に出したんだから修理屋が気付くだろう。
その事を、勇気を出して言いました

「私も探した品だからな。当然分かる。大体だ!!」

ヒィ!!

おいデコ!! 俺を盾にすんな!! 死んだらどうする!!

「此処に、名前が書いて有るだろう!!」

「「どこ?」」

虚空を指して、叫ぶタツミーがシュールです。

「…そうだった…魔眼持ちは私だけだったな」

「あの、なんて書いて有るんですか?」

「ん? 簡単に作者の名前がな。」

「読めるんですか?」

「当たり前だ。勉強したしね。マウア・ガーリ・ベルグル・マスクウェル。コレを造った天才の名前だ」



…コレを闇市に流して、何処かで暮らせないだろうか?



タツミー達には黙ってもらう事にしました。その代わりに、タツミーのBB弾。妖魔、式神、悪魔、に効く破邪弾を作る事になりました。でも、チャンと料金は貰えます。結構簡単(特殊な薬品に付けるだけ。後は勝手に精霊さんが遣ってくれる)大量生産は得意なのだよ。臨時収入が出来ました。
刹那さんには、刀の浄化をする事で黙ってもらう事になりました。物凄く料金は勉強さして貰えました。個人的には精霊達の餌が簡単に手に入って楽だから料金は要らないんだけどなぁ。
でも、貰える物は貰いますよ?

取り合えず。家の中で休んでもらう事にしました。
二人とも驚いてました。便利だよね。此処の食料庫、中に入ってる物は腐らないし、食べきれないぐらいに食料が詰まってるし、奥は見えないし。
武器庫も有るんだけどね。鍵が有りません。使わないから良いけどね。研究室は年代物が多いけど、仕える物が多いし頑丈だから便利です。

タツミーは精霊が見えるので、風のハヤテ君と雷のハーリーを紹介しました。他の子は恥かしがり屋というか、俺の所為で人間の汚い所を見てから、俺以外の人間とは関わりたく無いって言うんだ。
悪魔はね…攻撃されそうだから呼ばなかった。普段此処で研究する時は悪魔のリリアさんと闇の精霊のアンちゃんとするんだけど…人嫌いに成っちゃったから…エヴァンジェリンさんなら大丈夫だと思うんだけど…

気分はお父さんです。

その後、部屋に帰ると刹那さんに修行に使わせて欲しいと言われました。
家(城)を壊さないでね? というと了承してくれたので許可しました。自然も壊さない様にとも頼みました。
精霊さん達の機嫌が悪くなるからね。
後、西の方には行かないように言いました。特殊な薬草を栽培してるんだ。売ると結構高い。天然物だからね。




次の日。授業が終り、帰ろうと思ったらアスナに捕まりました。

どういう教育してんだゴラァ!!

要約するとこう言われました。あの弟は無自覚にエロイ事を仕出かすようです。羨ましい。

「それで、ホレ薬を作ると言ったんですか…」

「そうなのよ。…本当に作れるの? あんな餓鬼に?」

造るんだろうなぁ…確か原作では作ってたような気がする。

「出来ますよ? でも…」

「でも、何よ?」

パフェをパクつきながら喋るな、行儀が悪い

「使ったら犯罪、作っても犯罪ですよ? 神楽坂さんは、受け取らなければ大丈夫ですけど」

「アスナで良いわよ。言い難いでしょ? で?アタシは大丈夫だけど何?」

「あの愚弟はオコジョ刑五年から十年は確定ですね。初犯だから五年だと思うけど」

良くヤッタ!! コレで帰れる!!

「アスナさーん」

ホレ薬片手に走るネギ。良くヤッタ!! お前は本当に良くヤッタ!! チョコレートぐらいは差し入れしてやるからな!!

「ヘブッ!!」

「モゴぉ!!」

「あ」

ホレ薬はイチゴ味でした。

周りの女子が襲ってきます。アスナが頼もしかったです。

ネギの事は報告出来ませんでした。疲れてるんです。アスナの哀れむ様な視線が痛いです。






エヴァンジェリンさんのトコに行かなきゃ…血液は三リットルも有れば足りるかな?







俺の病気は止まらない



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 家庭の崩壊した兄弟)五話修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/12 04:30
絡繰さんの淹れてくれたお茶がおいしいです。
人間じゃないのがとても残念です。

ハァ…家主は現在、馬鹿笑いしています。

まだ、戻ってきそうに無いので何でこんな事に成ったのかの説明をば

「アギ先生、おかわりの方は?」

あっ、ありがとぉ。絡繰さんは気が利くねぇ

「ありがとう御座います。それと、茶々丸とお呼び下さい。」

分かったよ茶々丸さん。俺の事も学校以外ではアギで良いから。

「畏まりました。それでは続きを」

ふぅ…茶が美味い


最初はね、物凄い恐かったです。この辺、暗くなると恐いね。そんな中を進んでお宅訪問しました。エヴァさんの最初の一言は

「良く来た英雄の息子。私を滅ぼしにでも来たのか?」

でした。溢れるカリスマにヤル気を大分削られました。幼女が偉ぶってもムカつくか、微笑ましいか、可哀想な子なのか(頭が)と思われるだけなのに…
気づけよ600歳。

で、ヤル気を失くした俺はストレートに言いました。

「ネギ襲って良いから、俺は襲うな。対価は千の呪文の情報で良い?」

最初は、ポカーンと口を開いたまま硬直。
この展開を予測してなかったのか、動揺して
最後に

「お前はマギステル・マギを目指してないのか?! というかナギは死んだだろう!!」

と、ご乱心。所詮は子供の腕力と思ってたけど、舐めてました吸血鬼。満月でも無いのに力が強かったです。コレで完璧にヤル気が無くなりました。

「じゃあ、良いよ。帰る」

「待て!! ソレは確かなのか?」

面倒臭いからもう良いよ…満月近くなったら麻帆良の外で暮らすから。カプセルホテルとかネカフェで…日本…というか故郷に帰ってきたんだから、買い物したいしね。

真・ゲッターは有るだろうか? カイザーは有るだろうか? グレンラガンは有るのだろうか?
エロゲも漁りたいけど今は無理か…美少女に分類される二人に、ゴミを見るような目で見られたくないし

「おい!! 話すのか話さないのかドッチダ!!」

「…はぁ。親父は生きてます。六年前に会いました。悪魔の軍勢を笑いながら薙ぎ倒してました。ネギが持ってるのは親父がその時に渡したものですぅ。」

「…本当なんだろうな?」

「ネギが持ってる杖調べろよ。闇の福音なら分かるだろ…で、協定結ぶの? 結ばないの? 誇りある悪が対価も差し出さない小物の訳ないよね?」

そこでね。イライラしてたから口調がヤバカッタね。慌てて薬草吸いました

Be cool Be cool

落ち着くと、エヴァさんはプルプル震えていました。ヤバイと思って逃げる準備したら。イキナリ笑い出すって何よ? スタンじいちゃん、幼女の心が分かりません

「ハハハハハハハハハ!!! そうか…アイツは生きてるのか…ハハハハハ!! アギ・スプリングフィールド、夕餉の準備をさせる。今夜はご馳走してやろう!!」


と言う訳で、ご飯をご馳走に成りました。茶々丸さんにレシピを貰いました。嫁に欲しいと思ったのは心の迷いと思いたい



「デザートにケーキなどどうですか?」

「レモンティーで、お願いします。」

「畏まりました、アギ様」

エヴァさん早く帰ってきてぇ…途中、「どうやって殴ってやろうか?」とか「氷の上に正座させてやるか?」とか聞こえるのが恐いです。
お家に帰ってタツミーの武勇伝の続きを聞きたい。下手な映画よりも面白いしドキドキするから続きが気に成るんだよなぁ…別荘の方はキー設定しました。今の所、単独では俺と刹那さんしか入れません。タツミーは物を漁りそうで危ない。
薬品は危険なんだよ? 致死のヤツも有るから。護身用に造ったんだけどね。強力過ぎて使えないんだよね…

チーズケーキ、おいしいです。

「それで協定だったな。私は構わないが…貴様はそれで後悔しないのか?アギ・スプリングフィールド?」

「ンク…ングング・・・ハァ~。別に? 俺が襲われないならそれで良いけど?」

「お前は・・・保身の為に身内を差し出すのか?」

素直に答えた方が良いよね? 嘘付いてもバレそうだし。

「ダメなの? 肉親って血が繋がってるだけよ? 普段は会話も無い兄弟よ? 家族愛とか兄弟愛とか腐向けの趣味は無いよ?」

実際にそうでした。ネギ、勉強の虫。俺、引き込もりの研究馬鹿。家庭は崩壊してます。良く俺の事、兄とか呼べるなぁ

「ほぉ…お前は自分の為に誰かを犠牲に出来るのか?」

「さぁ? 度合いに因るんじゃね? 死ぬほど人を愛した事なんてないし? まぁ、ネギなら大丈夫でしょ。闇の福音は女・子供は殺さないんでしょ?」

「もしが有るかも知れんぞ? ナギへの恨みは売りたい程あるからな。」

「それなら、エヴァンジェリンはただの外道だったていうだけでしょ? 俺は死なないし・・・帰れるし」

「貴様は…本当に…いや、だからか? かなり似てる所があるし…」

何ぼやいてるの? 痴呆か? 吸血鬼もなるのか? そう言えばこの世界にGSのマンガとアニメは存在するのだろうか? アシュ編がまた見たいなぁ…

「おい!! 私の話を聞いてるのか?!」

「聞いてますよぉ~。取り合えず、俺は襲わないでOKなんでしょ?」

「ま、まあそうだが・・・なんか調子狂うな…」

「あっ、それと一つサービス。」

「サービス?」

「エヴァンジェリンさんをこの地に縛ってるのは、親父の魔法だけど。力を抑えてるのはまた別の物。そんじゃあね。」

ドアを開けて、お家に帰る。
寮の前に着くと、一匹の蝙蝠が手紙を落としてドッカに行った。

開けてみると


名前で呼ぶ事を許した覚えは無い!! まぁ、今回はサービスしてやる


ツンしかないツンデレなのか?
対象外だから良いけど…超と葉加瀬に頼んだら茶々丸作ってくれるかなぁ…あいつ等なら遺伝子培養とか出来そうじゃね?
無理だと思うけどねぇ…協力してくれそうに無いし。

そんな事思いながら、部屋に戻ると。風呂上りのタツミーと刹那が、ボディーガードを見てました。
刹那が震えながら

「私だって・・・私だって…」

と言ってました。

その日の夜は俺の奢りで焼酎を二本購入しました。

刹那はザルでした。俺とタツミーは別荘行きになりました。

この子の将来が少し心配になりました。


追記、別荘でルパンのDVD見てたら怒られました。

マモーはビデオでしか持ってないんだよタツミー


電力は雷の精霊さんのハーリー(ハリネズミ型)が居るので問題無しです。




そう言えば…血液使わなかったなぁ…五年も前から増血剤飲んでは栄養取って、保存してたのに…
何時か使えるかなぁ…勿体無いし。
触媒にでも使おうかなぁ










誰か俺を止めてくれ





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気兄は弟を千尋の谷に突き落とす)六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/12 20:37
一人になりたい。そう思う事は贅沢なのでしょうか?




「はーい。授業開始そうそうですが、恒例の十分テスト~。プリント配るから回してねぇ」

授業です。三時間目です。コレが終われば、もう授業は無いです。一人の時間が待ち遠しい。

「先生」

「何でしょうか、村上さん?」

「あの、その…ですね」

本当に何だろうか?

「ネクタイ曲がってますよ?」

首に手をやると、本当に曲がっている。別に良いでしょ?

「ありがとねぇ…でも、小テスト中だからプリントしようね?」

「あ、はい」

ネクタイぐらいどうでも良いでしょ? スーツよりカッターに白衣の方が長かったんだから、頑張ってる方だよ?

窓を開ける。薬草を吸うのはね、癖なんだよ。

困った事に、相坂の近くに居る事になるから見ないようにしないとね。

火を付けて吸うと、仄かな甘みが口に広がる。

他の先生に見つかっても怒られないよ? 俺が吸ってるのは薬で在って、タバコじゃないもの。新田先生が五月蝿いです。

キーンと、飛行機が上空を通る。ムカつく位に青い空。眩しい太陽。でも、此処からでは自然が見えない。人が作った人工的に造った自然は有るけどね。
何で、教室に居なきゃ成らないんだろう。草原で精霊さん達とお昼寝したい。風が気持ち良ければ最良で、大きな木陰が有れば最高。
そうだ、家を買うときは草原の近くに買おう。小川が在ればさらに嬉しい。

ソレにしても…空が青いなぁ…

次は何が有るんだっけ? ネギまの事、殆ど覚えてないよ。 まぁ、ネギに関わらなければ良いと思うから、余り気にしてないからねぇ…
修学旅行は行かないようにしないと。
アレに行ったら眼を付けられるでしょ? 人形さんに。
行きたくないなぁ…京都。西の長にも会いたくないしね、一々自分を通して英雄を見る人間は嫌いです。向こうはそのつもりは無いだろうけど、ちゃんと感じるから。期待と希望。

あぁ…面倒臭い。学園長死なないかなぁ…タイーホでも良い。

「…鳥になりてぇ…」






その言葉は、無駄に教室に響いた

(ちょっと、絶対に先生ヤバイって!!)

(朝倉!! 朝倉!!)

(私に振らないでよ!!)

(アンタ、麻帆良のパパラッチなんだから何か知ってるでしょ!!)

(知らないよ!! アギ先生、ガードが堅すぎなんだもん!!)

生徒に余計な心配を掛けるダメ教師。普通なら、笑い飛ばしたりして無理やりお祭り騒ぎを起こす2-A。ソレの天敵はアギである

無駄に疲れてる眼

気だるさで身体が出来ていると言われても納得してしまいそうな態度。

何故か哀愁が漂う背中。

ネクタイの曲がりを指摘されても直さないそのヤル気の無さ。

今までこのクラスには余り無かった物を殆ど兼ね備えた男がこの教師である。

「先生」

無駄な静寂を打ち破る勇者は誰だと、殆どの人間が振り返る。

「ん~? 何だぁ、綾瀬?」

「先生は何で鳥に成りたいですか?」

((((((((((そうじゃないだろ!!))))))))))

大変纏まりの有るクラスである。








何で鳥に成りたいか…かぁ
何と無く言っただけなのになぁ…

「まぁ、ぶっちゃけて言えば鳥じゃなくても良いんだけど」

「動物に成りたいという事ですか?」

理解の有る子は助かります。何でこの子がバカレンジャー? アレか? 俺と同じでヤル気の無い子か?

「そういう事。人間はねぇ、面倒臭いじゃない? 勉強だの受験だの付き合いだの就職だの老後だの遺産だの…食って寝て子供作って、下手すりゃ死ぬ。野生が羨ましいのよね。厳しいだろうけど」

「…確かに…そうかも知れないでしょうが…人間は素晴らしい物だと思うですよ?」

ほうほう、聞こうじゃない。別に人間が嫌いな訳じゃないし、自殺願望が有るわけでもないよ?

「人は考え、学び、造る事が出来る生物です。その中には娯楽等が含まれますが…ソレを楽しいと思えるのは人間だからですよ?」

「確かにその通りだ。人として生まれたからには人として生きなきゃならん。でも、だからこそ成りたいと思うんだよ。皆も有るだろ? 将来こういう人間に成りたい。こういった生活がしたいっていうの?」

「まぁ…」

「確かに‥」

「有るわねぇ」

授業内容は他のクラスと同じくらいだし、少しぐらい雑談しよう。今日の内容はプリントに書いてある公式を覚えて貰えればソレで終わるし

「だろ? 夢が有るのは良いことだ。ソレを掴みたいと思うのも良いことだ。その夢に向かって努力するのも良い事だと、先生は思います。でも、理想は追うなよ?」

「何故でしょうか、アギ先生?」

ショタ長か、お前は俺を見るな。恐いんだよ。ネギをやるからソレで満足しろ

「雪広さん。夢と理想の区別は分かりますか?」

「い、いえ」

「コレは俺の持論で、俺がそう思ってるだけの穴だらけの事なんだけどね」

携帯灰皿に吸殻を入れて、もう一本。

「夢は見る物、理想は描く物。前者は掴める可能性は有る物で、後者は決して掴めない物だと俺は考えるの」

「?」

「う~んと、理想はね、こう…完璧でしょ?大概は?」

「そうかも知れませんが…」

「大体そうなのよ。女性なら分かるんじゃないかなぁ…例えば、理想の自分と今の自分。ドチラが優れてる? はい、朝倉さん!!」

「えっ私!!・・・ま、まぁ・・・理想の方かなぁ」

一矢報いたぜ!! 

「そういう事、理想は何時まで経っても常に自分の上に居るの。そんなモノ追っても潰れるだけよ?」

「はぁ…言いたい事は何と無く分かりますけど…」

「なら、ソレでOK。それじゃあ、今から呼ぶ人は黒板に問題と答えを書いてねぇ」

プリントには例題入れて五問しか書いてません。黒板は書いてもらいます。面倒だから。

「アスナさん。古さん。那波さん。宮崎さん。どうやって解いたかも、言って貰うから席には戻らないでねぇ」



結果だけ言えば全員正解。バカレンジャーは頭が悪いんじゃなくて、物覚えが悪い上に勉強に興味が無いのですよ。
公式見ながらなら誰でも出来る。後は暗記。繰り返せば覚えます。

「あ、あの」

「宮崎さんもちゃんと自己主張出来るようにねぇ、クラスの人で予行練習だよ?」

「はい」

ネギとイチャイチャしたけりゃ、自己主張しないとねぇ…

ソレが終わると、終了五分前。ゆっくりやってるからこんなもんかぁ
最後に、応用編のプリントを宿題で渡す。

「明日は、問題が違うけど今日と同じの出すからねぇ。ちょと早いけど授業終り。鬼(新田)がでるから騒がないようにね。鐘が鳴ったら教室出ても騒いでも良いからぁ」

そう言って教室を出る。長いするとパパラッチがウザイからねぇ。

職員室に戻って資料整理して、帰ります。ネギに体調が悪いから帰ると言わないと・・・って授業か…昼休みまで本でも読もう







「アギ先生ってさぁ…意外に私達の事見てるよねぇ」

「本屋ちゃんの事?」

「そうそう。あっそうだ!!」

「どうしたの朝倉?」

「アギ先生に質問出来ないなら、知ってる人に聞けばいいんだよ!!」

パパラッチ覚醒。寧ろ今更じゃね? と思った他のクラスメイトは正しい


「アスナー!! 」

「ちょ!! 何よイキナリ!!」

「あんた、ネギ先生と住んでるじゃん? アギ先生との違い分かる?」

急に何よ。ネギとアギの違い? 

「ヤル気?」

「いや…確かにそうだけど」

「それじゃ、疲れてる眼?」

「そうじゃなくて!!」

「ネギに聞けば良いじゃない…」

「使えないなぁもう」

五月蝿いわねぇ、餓鬼は嫌いなのよ。アギは…餓鬼っぽく無いからそうでもないけど





昼休み、ネギを探してたらタカミチと会いました。面倒臭い。ハァ…

其の侭、話しながらネギを探します。タカミチはクラスの子はどう? と聞いてきます。取り合えず、素直に

「テンションに付いていけない。」

と言いました。タカミチは冷や汗掻いてました。ちょっと、スッキリしました

ネギは女子高生と女子中学生に取り合いっこされてました。ヨクヨク考えればこのラッキースケベ。親父が英雄じゃなくても女性関係での争いに巻き込まれるのでは
? と、思います。取り合えずは、ざまぁwww

「ネギー」

「あっ兄さん、助けて」

「体調悪いから帰ります。帰りのHR、宜しくねぇ」

ネギの事は知りません。巻き込まれたく有りません。一人で読書がしたいです。










[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 皆の父さんは兄です)七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:47
やってきました図書館島。一人になれる我がオアシス。




今回の狙いは魔法薬と解呪系の魔導書が狙いです。ついでに、悪いモノが憑いてるor封印されてる本も狙いです。
精霊さん達には良い物を食べさせて挙げたい。コレもまた父心。皆良い子だしね、浄化仕切れなさそうなヤツは、皆でボコって弱らして、封印して、悪魔の皆にプレゼント。踊り食いでも何でも好きにどうぞです。
皆が皆そういう訳じゃないけどね。やっぱり、人の負の念は好きらしい。
精霊さん達は、その感情を浄化して、黒い魔力(便宜上こう呼びます)をろ過して無色にして、それぞれの属性に合わせて加工しないといけないから、一苦労さ。


所で、此処何処?


迷いました。迷子です。此処からは速やかに撤退したい。何か居たでしょ? アルなんとかイマ。
あの笑顔の胡散臭い奴。

(精霊さん、地上への道は?)

精霊さんに助けて貰う。ハヤテ君じゃなくて、闇のアンちゃん。この子はねぇ人型なの。恥かしがり屋な子だけど良い子よ? 研究の手伝いもしてくれるし、料理も美味いです。俺の料理の先生。呪いとかに詳しい子なのよ。

他にも水の精霊のヴィヴィと氷のシアと仲が良いよ? 光りのシニィとは時々喧嘩するけどね。

他にもね、アンちゃんは封印とかに敏感なの。光りのシニィもだけどね。アンちゃんの御蔭で皆の食料がザックザクさぁ。重いからゲートで送ったよ?
ゲートはね。逃げる為に必須魔法だから覚えました。
今思えば、逃げる為に覚えたのって難しいのが多いなぁ…年を取る訳だよ。幻術も難しかったし…苦労しました。精霊さんと、悪魔の皆で。

「アレ? そう言えば…」

幻術云々の事を突っ込まれてない。タツミーもUMA(学園長)も気付いてる可能性大なのに…怒られる事覚悟でタツミーに聞くか…後頭部仙人は…ボケてるかもしれないからスルーしよ。

「それにしても…多いなぁ」

見渡す限りが本。読書が好きな自分としては嬉しい限りです。

階段を上がって、落とし穴に落ち。また別の階段を上って、やっと一階に出れました。自販機のある図書館は素晴らしいです。ネタ商品がたくさん有ったのでたくさん買いました。

「あれ~何でアギ君がいるん?」

「本当です」

「あっ、先生。」

「あれれ? HRはサボリ?」

宮崎さん。男性恐怖症なのは知ってるけど、直ぐに隠れられると軽く傷つきます。

「先生ソレは!!」

綾瀬が恐いです。眼が恐いです。爛々と光っています。

「コレ? 自販機で買ったの」

「何処まで降りたですか?!」

「知らないよ?」

本当です。迷子でした。何回か泣きそうに成りました。アンちゃんが心強かったです。

「…なら良いですが…そのジュース、譲ってくれませんか? 勿論代金は払います」

そう言って、パックジュースを掴む綾瀬。

「良いよ? コレって美味しいの?」

「美味しいですよ? 先生が持っている『俺の汁』は絶品でした!!」

「綾瀬の持ってる『私の愛の液』も美味かったぞ」

ピーチ味でした。何と無く名前が卑猥だったので買ったら大当たりでした。

「『私の愛の液』は美味しいですか?!」

「『俺の汁』は美味いのか?!」

司書さんに怒られました。ごめんなさい。

『俺の汁』はオレンジでした。とても美味しかったです。アレで110円は安い。今度、大人買いする予定です。





帰り着いた、皆の部屋。綾瀬から借りたラノベが楽しみです。でもその前に、タツミーに聞かなければ

「コレ・・・美味しいですね」

「意外にいけるな」

「マーボーは初めて作ったんだけど…辛さは丁度良かったみたい」

夕食時に聞くことにします。今日の当番は俺、食器洗いはタツミー。明日はタツミーが当番です。

「あのさぁ」

「どうしたんですか?」

「何か有ったのかい?」

「俺が幻術使ってるの気付いてる?」

何だそんな事かといわれました。幻術ではなく俺の着替えの大きさで気付いた様です。盲点でした。

タツミー曰く、精霊の残した魔力とかが濃すぎて幻術が分からない

だ、そうです。学園長でも分からないよと言われました。でも、その代わりに精霊の気配で魔法関連の事は怪しまれてるから気を付けた方が良いと言われました。
刹那さんも、学園長が疑ってる事を教えてくれました。なんでも、タカミチも疑っているそうです。だから近づいて来やがったのかあのメガネ。指紋でレンズべたべたにしてやろうか?

ソコからは何時も通りに、タツミーの武勇伝を聞きます。コレは意外に刹那さんにも好評です。
昨日は人質を取ったテロリストに、仲間が負傷を負わされた所で終りだったのでクライマックスが楽しみです。
タツミーの武勇伝には勝ちも有れば負けも有り、聞き入ってしまいます。納得がいかない結末も有るので、考えさせられる事も多いです。

「それじゃあ、私達は風呂に行って来る。」

「今日はお願いします。アギ先生。」

「OK。風呂から帰ってきたら、ちょっと待っててねぇ。精霊さんのご飯も作らないと行けないから、協力してねぇ。」


二人は、風呂へ

俺は『別荘』へ。

今日も頑張って血を抜きます。


ついでに、今日はタツミー達と顔合わせをして貰おうと思っています。

皆、良い奴だから大丈夫だと思う。

取り合えずは研究を手伝ってくれる。リリアさんと、一番最初に名前を挙げた悪魔のギアンは絶対に紹介しないと。人間型だし、余り抵抗は無いと思うし

見た目黒猫のクロはどうしようか…見た目可愛いけど…死霊術とか使うからギャップがなぁ…見た目狼のガラは…真面目な奴だから大丈夫そうだけど…どうしよう?













ちょっと、風呂に入ってくる






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 此処は恐い所だと思う兄です)八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:49
龍宮真名と桜咲刹那は、俗に言う『裏』の人間である。

真名は近接も出来るガンナー

刹那は刀を使う退魔師

仕事柄、組む事が多い二人には仕事の後は各々の武器の整備をして寝るだけであった。
昔はそうだった。

今は、何故か夜食を作って待っていてくれる同居人が居る。

お帰りという言葉が自分達を迎えてくれる。ソレは大変、変な気分にさせられる。

だが、それが楽しみに成った。

故に二人は仕事を早く片付ける。今日の夜食は何だろうと考えて。

だから二人は少しぐらい協力してやろうと気に成る。暖かい寝床を造ってくれる同居人に対して。

でも、コレは無いだろうと二人は口を開いた。








水の張って有るボールから野菜が飛び出る。不思議なことに、綺麗に皮が剥かれた状態だ。
飛び出した野菜は少し大きいが、一口大に切られ鍋に音を立てて入る。

「カレーは一晩寝かせた方が美味い」

俺はそう思うね!!

約一日前まで不安で不安でしょうが無かった事が解決して良かったです。
俺はまだまだ刹那さんを誤解していました。刹那さんは優しい辻斬りではなく、心優しい辻斬りだったんだですね!!!

簡単に説明するとこう。

「友人紹介するから、落ち着いてねぇ」
        ↓
「新しい精霊かい?」「次はどんな形をしているんですか?」
        ↓
俺がリリアさんとギアンを召喚。
        ↓
タツミー達が呆然、ギアン達が吃驚
        ↓
       親睦会


最後のはね、俺もオカシイと思う。でも、何だかんだ言ってもタツミー達も2-Aだからね。それで納得しておいた。考えすぎると禿げそうだしね。

ついでに言えば、図書館島から借りてきた本は返しました。悪い物は全部祓いました。寧ろ封印しました。ギアンが家に持って帰りました。今日はご馳走らしいです。

ギアン達、悪魔が住んでる世界は便宜上『魔界』と呼んでいます。無茶苦茶広いらしいです。魔法世界ですら小さいらしいです。余り信じては居ません。
他の『仲魔』もギアンと一緒に居るらしいので、皆が喜んでくれると良いなぁ…戦いは殆ど皆任せだからねぇ。痛いの嫌だし、恐いの嫌いだし、戦うと死ぬ可能性が有るから嫌いです。そういうのはやりたい奴がやれば良いのよ。

そう言えばだけど、二人とも喜んでくれるかなぁ…洗礼加工に浄化術式を刻み込んだBB弾と祝福した後、特殊な薬液に付けた小太刀。
本当なら俺の専門外なんだけどね。頑張りました。あの二人に何か有るとネギが大変じゃん? 主に修学旅行。
俺は行く気ないしねぇ。手段も考えてるし。

それにしても、圧力鍋を使うと早いねぇ…もう一回野菜を足して、チョコと濃く入れたコーヒー入れないとね。後は弱火でジックリコトコト煮込みます。

その間に、ろ過作業をします。

用意するものは、結界を強化する為の聖水

封印する為の器具。精霊さん達と、リリアとクロとの共同作品さ!!

ろ過した魔力を溜める入れ物。


精霊さん達もクロも器用だしね。リリアは悪魔の癖に人間の使う魔法に興味を持つ変わった悪魔だからね。俺と違っていろんな事を知っているのさ。その代わりに、学園の書庫に有った魔導書を夜中に忍び込んで読むハメに成りました。
勿論、リリアを連れてです。隠匿するのに苦労しました。

あの学校の警備は案外脆いです。 魔法に頼りすぎ。
何度かネギと遭遇しそうに成ったのは、今や懐かしい思い出です。
今吸ってる薬草の調合も、書庫にあった物を参考にしています。魔法薬と封印術以外には余り、興味はないんだよね。

戦闘できると前線に出されかねない。同級の奴等は馬鹿かと思いたくなりました。
どれだけ、人が死んで。どれだけ、正義を免罪符にして殺しているのかを理解していなさ過ぎる。

十年後にどれだけ生きてるかが見物です。前線に出たがる奴が多かったしね。

考えても見ればさ、殆どのマギステル・マギってさ。戦闘力が無駄に高いんだよ。
力こそ正義と誤解されても仕方が無いくらいにね。
しかも、大衆の正義が免罪符に成ってるから。自分達が本当に正義だと思ってるのも少なくは無いそうですよ?

ハヤテとアンちゃんとシニィに情報収集して貰った時に複数有ったからね。略確実。

ソレにさぁ、この学校。麻帆良の事だよ? 普通に危ない。普通の人間がじゃなくて、それ以外が。主に学園長

少しさ、不思議になって相坂さんの事調べたの。学園長の同級でした。
余りの存在の薄さが気に成って更に調べてみたらさ、学園長が助けてやがった。つまりは学園都市に括ってるの。
性質が悪い事に、何十年も授業を受ける事によって未練が溜まる。すると存在する力が強くなる。そうすれば見えやすく成るとかは関係ないけど、内包する力は強くなる。

つまりは成仏しなくなる。未練が溜まってるからねぇ…

性質が悪いのその術式、精霊さんに調べて貰って、リリアさんにも意見を聞きました。自分でも魔導書捲って調べました。
あの術式、相坂さんが自力で存在できるように成ると勝手に消えます。
証拠隠滅です。

あのジジイ死なないかなぁ…相坂さんの後の事を考えたら哀しくなりました。
本当に孤独に成っちゃうんじゃないかなぁ…あの子

後で二人に、弾と小太刀の使い心地を聞いておこう。タツミーに至っては、お金を払えば高飛びの準備と護衛もしてくれそうだし、大切にしないとね?






アギは知らない。普通なら龍宮真名が使っていたBB弾と同じくらいの威力しか無かった筈の物が、精霊さん達が協力して造った事により、倍以上の威力を出すことなど。

アギは知らない。BB弾と同じで、嘘の様に気や魔力が通りやすく頑強な小太刀の事など

アギは知らない。自分が作る薬品類の効力の差が市販の物とは比べ物に成らない事を

アギは知らない。ソレが精霊さんや悪魔達の恩返しで有ることなど。

彼は知らない。









仕事が終わる。今日の仕事は余りにも速く終わった。互いに苦笑が漏れた。

「…本当に、トンでも先生だな、彼は」

「確かに、肉体年齢が私達と同じ年とも思わなかったしな」

笑いが漏れる。

「退屈しないな。今年は」

「お互いにな?」

彼女達は歩く家に向かって。ただいまが言える家に

「所で刹那、今日は何だと思う?」

「個人的には・・・鍋だと嬉しいが…ん?」

スンスンと寮の自分達の部屋から仄かに香る匂いに気付き、足を速める。



今夜はカレーだ!!








追記、彼と彼女達の朝

「何故居る楓」

「私も聞きたい。」

「カレーの匂いが…」

「僕達にも!!」

「食べさせてほしいですー!!」


皆、カレーが大好物です。









[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 どうでも良くなる今日この頃)九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:52
今日も今日とて授業です。飽きてきました。

職員室でもねぇ…書類纏めるのが面倒です。ネギは頑張ってます。そんな弟が眩しいです。




四時間目の授業に向かう途中、しずな先生に手紙を渡されました。まだ開いていません。嫌な予感しかしないから。
今日、職員室で新田先生に言われて思い出したんだけどさぁ…テストが近いだよねぇ。ネギが行方不明になるカウントダウンが始まりましたよ? 
授業、適当にやっておけば良かったかなぁ……でもなぁ…お金貰ってるから、ちゃんと働かないとねぇ
面倒臭い事に成らなければ良いなぁ…図書館島には行きません。
ダメ、絶対。
ネギと長時間居る事に慣れていません。飛行機の中でも三分の二は寝てました。

「は~い、授業始めまーす。プリント配って、何時もどうりに十分テストー」

「先生!!」

またお前か、ショタ長

「なんですか? ショ・・・雪広さん?」

あっぶねぇ

「あやかと御呼び下さい。っじゃなくて!! ネギ先生の事です!! 2-Aが学年最下位を脱出しないとクビと言うのはどういう事ですか!!」

俺に言うなや…俺は寧ろ最下位で居て欲しいの!!

「シラネ。意見を言いたいのなら学園長にねぇ」

「弟君の事ですのよ?!」

五月蝿いなぁ

「俺に言っても無駄なの分かってるでしょ? 雪広さん。弟にそういうテストが来てるの。つまりは俺にも来てるの。OK? 俺は自分で一杯一杯ですぅ。」

ピラピラと手紙を見せる。まだ見てないけどね。見る気も無いし。見習い扱いで結構。将来の夢は田舎で農業やりならが、ゆっくりと暮らす事よ? 俺

「?! なんと書いて有ったのですか?!」

「見てないよ? 見習いでもチャンとお給料出てるし? 非常勤講師として、偶に他の学年も教えてるし、高校の方にも借り出されたし? ソレに非常勤やるとお給金アップするから困ってる事もないしね」

「先生!!」

「何でしょうか朝倉さん」

流れを変えるんだ!! 麻帆良のパパラッチ!!

「アギ先生はチャンとした教師に成りたくないの?」

がっかりだよ。お前には本当にがっかりだよ!!

「結構どうでも良いです。成っても成らなくても副担任のままでしょうし。成っても成らなくても余り変わらないしねぇ」

「アギ先生って楽観的だねぇ…それじゃあさ、その手紙見ても良い?」

別に…いっか。俺の正体バレても皆の記憶が改竄されて、俺が居なくなるだけだし

「良いよぉ~取りあえずはテスト終わってからね。」

「了解!!」

「わ、私は「授業妨害したらダメだよ。委員長?」ぐぅ…」

ナイス朝倉!! お前の成績には色を付けておくからな!!

「あっ、そうだ。椎名~」(小声)

「何?アギ君」(小声)

「当ったから、今度パフェ奢ってやる」(小声)

「本当!! ラッキー」(小声)


ええ、当りましたよロト6.キャリーオーバー含めて、ウハウハです。

「お二人とも!!何をコソコソしてるんですか!!」

「シャー芯落ちたから拾っただけだよ?」

「そ、そうですか。私はてっきり」

「テスト開始!!」

勘弁してください

何時も通りに窓を開けて、薬草に火を付ける。
最近知ったんだけど、この薬草が生徒から人気が出てます。
周りに気を使って、薬草が燃える時の臭いを爽やかな物にした苦労が良かったようです。
他の先生からも言われました。市販のハーブ等を使って御香を造ってネット販売をしてみた所、売れてます。長谷川さんに協力して貰った甲斐が有りました。今では友達です。コスプレはしてません。
逆にちうの写真を御香セットのパッケージにしています。収入は四・六です。勿論、六は俺。

懐は暖かいぜ!! 様々なコスでパッケージ作ったからな!!

そんな事考えながら、人の居ない机を見ました。相坂が寂しそうにプリントを覗いています。時期が来れば友達が出来るだろうが…その先は孤独が待っているだろう。可能性はかなり高い。
学園長は外道だね。初恋の相手だったのか? 普通は迷いを払って成仏が常識だろうに。


「十分経ったよ。先生?」

「うぃ、それじゃあ、近衛さん、鳴滝姉妹に時間を教えてくれた佐々木ぃ、黒板に何時も通りにねぇ」

「アギ君。このかでええよ?」

プライベートでねぇ

「「ちゃんと名前で呼べぇー!!(ですぅー!!)」」

イタズラ止めたらなぁ

「うぅ、酷いよアギ君」

数学は成績上がってるから、自信もてや。


そんなこんなで答え合わせ。間違いは鳴滝姉のみ。

解説も指摘も終り。慣れてきたのか、時間が余ります。

「それじゃあ、先生。」

「はい、どーぞ。」

手紙を朝倉に渡す。

「さてさて中身は何だ!!」

「ネギ君と同じに食券五枚!!」

「学校全部の掃除に三枚!!」

「私達にご馳走をするに三枚!!」

その中で、一人。全く違う事を言う奴がいた。

「う~ん…誰かを助けるに食券十枚」

ギャンブラー椎名桜子・爆誕


「それじゃあ、気に成る結果は!! 嘘?! 椎名正解!!」

「「「「マジで!!」」」」

「ほら」

ピラっと手紙を皆に見せる朝倉。それにしても、テンション高いねぇホント

「それじゃあ、アギ先生」

「なんだぁ、朝倉」

「私のインタビューに!!」

「断る」

「何でよー。いいじゃんチョットくらい。インタビュー受けてくれたらクリアじゃん」

面倒臭いので嫌ですぅ

「ちょっと、手紙見せて」

「…はい」

手紙にはこう書いて有りました。

『2-Aの生徒を誰でも良いから助けてあげる事。無理やりはダメじゃぞい? ネギ君を助けてもOK』

舐めてやがるあのジジィ…マジで死なないかなぁ

「おーい。アギ先生、どうしたの?」

少し、相坂の事を思い出しました。あの子を助けても俺は責任を持てません。
ソレこそ地獄なのでは無いのだろうか?
ソコまで考えて気付きました

精霊さん達紹介したらよくね? エヴァンジェリンに押し付けるのも可。代価はこの間使わなかった血液。チャンと保存して有るから。鮮度も抜群よ?

もう良いよね? コレで。 どうせエヴァンジェリン以外には見えてないんだから、秘密裏に処理するのも良いし。死霊術を使うクロに預けるの良いよね?

「それじゃあ、朝倉」

「何々? その気になった?!」

コイツは…やっぱ辞めようかなぁ…

「ハァ…ヤル気なくすわぁ」

「ちょ?! 焦らすの禁止!!」

「ハァ……俺は普通じゃ見えないモノが見えます。」

クラスに響き渡ったその言葉に、全員が暖かい眼になった。本当に止めようなぁ

「まぁ、皆も知っている通りに俺は体が弱い(嘘)簡単に言えば臨死体験は二桁有ります。そしたらね、急に見えるように成ったの。普段はピントをズラしてるから見えないけどね」

「へ~ソレで? 本当の所は?」

「朝倉、お前は自重しような。はい、そこで問題です!! 朝倉の隣の席の相坂さよと言う生徒は何で居ないのでしょうか!! 正解者には、俺特製の栄養剤をプレゼント!!」

「病気で入院してるから!!」

「身体が弱くて学校に来てないだけ!!」

「単純に不登校!!」

「ネトゲ廃人!!」

やはり、此処で煌く女が言葉を放つ

「既に亡くなってる?」

「椎名正解!!」

「「「また?!」」」

「ちょっと待った!!」

五月蝿いよ朝倉。ジジィへの嫌がらせの種にするんだから、空気読めよ。俺の

「あの…もしかして…居るの?」

「何震えているのかなぁ朝倉。信じてないんだろ? だったら良いじゃん」

『私の事が分かるんですか?!』

「相坂、そんなに大きな声出さなくても良いから」

「ちょっと、止めてよ先生!!」

おもしれぇ…

「はい、皆には見えてませんが此処に居ます。可愛い女の子ですよ? 家庭的そうで」

『お料理は好きです!!』

「あっ、そうなの」

『煮物は得意です!!』

「煮物が得意らしいぞぉ」

皆ドン引き。引いてないのはタツミー、刹那、茶々丸、エヴァンジェリンのみです。

「先生、悪霊とかじゃないんですか?」

『違います!! お友達が欲しいだけの幽霊です!!』

「違うぞ? お友達が欲しいだけらしいし。悪霊なら、朝倉はもう死んでると思うぞ?」

「「「それもそうだ!!」」」

「えっ?!」

日ごろの行いだな、朝倉。

「この中で相坂と友人に成りたい奴。手を挙げろぉ!! 」

「私は良いよ!!」

意外に勇気が有るね。佐々木

「僕も!! 面白そう!!」

「私もですぅ」

意外だ…鳴滝姉妹

「私も良いかな…私の魔眼にも写らないとはぁ」

最後にポソリというな、恐いだろうが

「だ、そうだが。相坂はソレで良いか?」

『は…い…グシュ嬉しいですぅ…』

何だかなぁ……肉が有ったら嫁に欲しい子だなぁ…昔の子なら田舎暮らしにも付いてきてくれそうだけどねぇ
やったら、狙われる事確実なんだよなぁ

数十年前に死んだ筈の人間が、特殊な条件下では甦る。ソレの実例になっちゃうからねぇ。

少し、サービスするか

(シニィ、姿を投射してあげて)

仕方なさそうに、だけど優しく微笑む、金髪ショートの女性。光りのシニィ。

「え?」

「嘘?」

「「「「可愛い!!」」」」

(ハヤテ、俺の聞いた声を元に空気を震わせて。)

相坂が喋った様に、俺が喋る。声は勝手に変わるからね。

『皆さん、私が』

「見えるよ~」

「うちにも見えるえ?」

「僕にも見えるよ!!」

「私もですぅ!!」

「嘘…本当に見える」

『せ、先生』

「ちゃんと、お礼を言わないとな」

『はい。皆さん、ありがとう』

(皆、ストップ)

光りが弾ける様に、相坂の姿が消えた。

「成仏したみたいだな」

「そっか…私、隣の席なのに、何も言ってあげれなかった…」

「寂しいね…」

空気がシンミリした。本当は成仏してないけどね!!

「朝倉」

「先生…悔しいよぉ…一年以上一緒だった筈なのに…何も言えなかったよぉ」

まぁ、修学旅行で魔法を知ってから会う筈だったからね。耐性が無けりゃこんなもんでしょ。

「もし、次が有るなら頑張れば良いさ。今回は可能性低いけどな。恐がるのが普通だ。ジャーナリスト目指すなら。現実を見て、ソレを受け入れろ。そして、ソレを正しく報道して見せろ。それが正しい、姿だろ?」

「うん、うん。私、頑張るよ」

「それじゃあ、授業終り。マクダウェルさんは、話が有るので付いてきて。」

「む? 面倒だな」










そして、やってきました。寒い屋上

「それにしても、中々だな。アギ先生?」

「まぁな。学園長の糞ジジィへの嫌がらせの一環だ。本格的には放課後だ。」

「ほぅ…あの狸をどうするつもりだ?」

「そこで、一つ旨味の有る話が有るんだがどう?」

「言ってみろ。ソレで決めてやる」

簡単に説明するとこうだ

相坂縛ってるのは学園長。(術式紙に書いて見せたらエヴァさんも認めた)
あのまま、見えるように成っても。最後はこうなるんじゃね?とエヴァさんに言ってみる
エヴァさんもその可能性が高いと同意
じゃあ、責任取らせようや。エヴァさんが相坂を預かって、学園長に貸し一つ。
ついでに、俺もこの間の情報に一つ色を加えます。


エヴァさんも納得してくれました。
学園長に復讐できました。
ついでに、初恋の相手とカマ掻けたら的中でした
弱みを一つ握りました。
エヴァさんと笑いました。
気分が良いという事で夕飯に招待されました。
ワインがとても美味しかったです。
料理のレシピが増えました。
相坂人形をエヴァさんが製作中です。






とある夜のエヴァさん

「ほれ、コレに入ってみろ」

『は、はい』

人形がトコトコ動く

『動けます!! 私、動けます!!』

「ふむ…もう少し、改良してみるか? 魔力の篭った宝石でも有れば等身大の人形が作れるんだが…まだ、有ったか?」

『あ、あの。なんで、此処までしてくれるんですか?』

「ん? 気紛れと言いたい所だが…一つはあの狸爺への嫌がらせ。二つ目は私が欲しかった情報の為。最後のは…」

『最後のは?』

同じ境遇のお前が放って置けなかった…か。私も老いたか? 同情など、煩わしいだけなのになぁ

「お前が私の従者だからだよ。さよ」

『あの…頑張ります!!』

「期待してるよ。煮物は好物だしな」

『任せてください!!』




夜は更ける。









救急車を呼んでー













[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 学園長はタイーホされた方が良いと思う)十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:11
はい、予想通りにネギが失踪しました。行方不明だけどね。何処に居るかは知ってるけど









「アギ先生!! ネギ先生が!!」

「はいはい、取り合えずその事は話すから席に着いてねぇ」

面倒臭い。英語も担当ですよ? 過剰労働ですよ? ボーナスでないんですよ?

「皆さんも知っての通り、愚弟+α共が行方不明に成りました。英語も俺が担当する事に成りましたぁ…コレって過剰労働じゃね?」

その前に労働基準法違反なんだよねぇ。タイーホされないかなぁ、学園長

「それだけですか?! 心配じゃないんですのですか、アギ先生!!」

黙れよショタ長。恐いよ。

「特に心配はしていません。あのメンバーの戦闘能力は異常ですから、ついでに愚弟共は今勉強してるよ? 図書館島の地下で」

「へ?」

「朝一で図書館島の司書長から連絡が在りましたぁ、皆無事です。ついでに強化合宿をするそうです。」

「もっと早く教えてください!!」

「話しの腰を折ったのはだーれだ?」

「「「「「委員長!!」」」」」

「正解!! それでは授業始めまーす。超さん、英語は何処まで進んでますか?」

簡単な受け答えをしながら、授業を進めます。プリント用意してないから、面倒臭い。俺は寝不足気味ですよ?
昨夜、このちゃんジャンキー・辻斬り刹那☆ が爆誕しました。
ハヤテ君と頑張りましたよ。
私も行くと騒ぐデコをタツミーと二人で押さえ込みました。最終手段で、麻酔薬を使いました。
朝から殺気はきつかったです。胃に穴が開くかと思いました。
一・二時間目は俺の担当が重なりました。早く数学の授業に移りたいです。サボリてぇ

英語の授業は前の復習をしました。ネギ達が心配なようで皆が集中しません。コッチが頑張ってるのに、そういう態度はいけないと思います。
だからね、プチっと切れちゃったんだ

「お前らさぁ、好い加減大概にしろや!! ヤル気でねぇよ。コッチだって好きでやってんじゃ無いんだよ!! 寝不足に加えて、普段はしない授業やってんだ!! 他人の心配する前にやる事ヤレや!! 餓鬼共が!!」

「で、ですけど」

「ですけど? だからなんだ。ソレがどうした。ネギがクビになるから頑張らなきゃ? ハイハイ、ワロスワロス。無理だね。少なくとも今は無理ですぅ」

「………」

「集中出来ない。考えられない。人の話も聞いてない。また、最下位だろうさ。全員ヤル気がないだろ?」

この調子で数学もしました。雰囲気が悪かったです。反省してます。地が出過ぎました。











2-Aは沈んでいた。アギの言った事が原因である。
そもそも、バカレンジャーとネギが図書館島に向かったのは、噂が原因である。
そんな事を言わなければ、教えなければ、信じなければと全員が後悔していた。
そんな中で、雪広あやかは盛大に勘違いをしていた
アギの言葉をである。
寝不足とアギは言った。本当は刹那が恐くて中々寝れずに居たのが原因なのだが、そんな事をあやかが知るわけも無く

アギが寝不足なのは、ネギが心配で寝付く事が出来なかったと勘違いした。

アギが言った事に反感を持つ者は多い。そこで、あやかは言った

「皆さん、アギ先生の言った事は正論です」

「でも、酷いよ」

「そうだよ…あんな言い方しなくても」

コホンと一つ咳をしてあやかは続ける

「確かに、言い方は酷かったと思います。しかし、皆さん。あんなに怒ったアギ先生を見た事は有りましたか?」

クラスの答えはNOで有る。

アギは授業中、生徒にテスト等をさせ、答え合わせには口を出して訂正と解説の補足ぐらいしかしない。
後はヤル気が余り見られない態度で、緩く授業を進めている。
内容も、基本を確りと押さえている。ただ、無駄を省いたように単純に進める。一々口には出さない。予め配るプリントに必要な事は書いて有るからだ。
応用はソコソコにやる。テストは偶に、毎回宿題か残った授業時間に一問やるくらいだ。

出来なくても怒る事は無い。苦笑を浮かべて、ゆっくりと訂正して生徒に説かせる。

「ないでしょう? そのアギ先生が怒りました。私達が不甲斐無い所為です。考えてもみて下さい、ネギ先生はアギ先生の弟ですよ? 肉親が一時とはいえ、行方不明になったんです。イライラしているのも当たり前です。それでも、何時も通りに授業をしようとしたアギ先生を…私達は…」

「そう…だよね」

「私達が、悪いよね」

「と、言うわけで。今日から私達も強化合宿しますわよ!!」

「「「「賛成!!」」」」

「ネギ君が居なくなったら嫌だもんね!!」

「そうそう、寂しいよね!!」

どんなに怒られても、最後はポジティブシンキング。それが2-Aである







(馬鹿共め、アレがそんな玉か。)

ただ一人、エヴァンジェリンは思う。勘違いも甚だしいと。

アレは自分の弟を迷いも無く切り捨てる男だという事を、エヴァンジェリンは知っている

今思い出してもゾクリとする。自分の為に家族を当たり前の様に犠牲に出来るあの男の瞳。
アレはソレが正しいと理解している。ソレが正しく間違っているという事も理解している。
原初の考えだ。単純明快に、己が生きる道を選んでいる。
普段はヤル気の無い、発言や態度で見えないが、あの男の本質は『悪』だ
己が生きる為には何人でも犠牲にするであろう『悪』だ。
奴に誇りなど感じない。信念や狭義も感じない。ただ、死ぬのが嫌だから生きる。その為には手段は選ばない。
獣の本能に近いモノだ。
心の何処かで安堵している自分が居る事を、エヴァンジェリンは自覚している

(協定を結んだのは正解だったな…あの狸爺に一泡吹かせるような奴だ…)

そこで、エヴァンジェリンはフト思いついた。

(奴を鍛え上げたらどうなるか…面白そうだ)

吸血鬼・不死者。滅ぼされない限り永遠を生きる化物にとって、一番の大敵は退屈である。

(鍛えてみるのも一興…か)



だが、一言言わせて貰いたい




全員、勘違いも甚だしい。







放課後、学園長室に殴りこみに行きました。
もう、我慢がならんとです。
限界です。
授業の準備が面倒臭すぎるとです
時間が倍掛るとです。
普通は、他の英語担当の教師がするのが当たり前です。
ソレをあのジジィ…俺に回しやがった。後で、パパラッチに情報をリークします。
明日の学級新聞で後悔するがいい。初恋の相手を暴露される恥かしさを!!
ついでに、エヴァさんの家に居る相坂にこう言って貰う

「ごめんなさい。後頭部が長い人はちょっと」

となぁ!! このかにも、お見合いを企んでいるとちくってやる!!
孫娘と初恋相手から、冷たい視線を浴びればいいさ!!





「それで? 学園長、言い訳は?」

「いや、コレは必要な事であって」

「生徒は関係ないですよね?」

「いや、あの子達も成績悪いし…集中して勉強させるには丁度良いかなぁと」

「明日の職員会議が楽しみですね学園長? PTAの方々にも出席して貰いましょうか?」











「正直、スマンかった!!」

爺の土下座は気持ち悪かったです。気分が悪くなったので、帰ることにしました
新田先生にもちくって居ます。今回の騒ぎの原因は学園長の悪ふざけと言いました。他の先生にも言いました。

ついでに、タカミチにも愚痴りました。アレは本当に教師なのかと、人間なのかと、組織の長なのかと。
タカミチは答えませんでした。冷や汗が出てたので、心の中ではそう思っていると思います。

精霊さん達が一生懸命慰めてくれました。涙が出そうでした。





帰ると、玄関で刹那さんが土下座してました

昨夜の事で反省していたらしいです。夕食も豪華でした。
怒ってないと言いました。

寝ようと思ったら、クラスの人間が入れ替わりで謝罪に来ました。
心が痛かったです。

ソレよりも睡眠時間が削られるのが痛かったです。別荘に逃げようと思いましたが辞めました。最近、監視が付いているようです。
精霊さん達が教えてくれました。
コッソリとタツミー達に聞いた所、あのジジイの仕業らしいです。
アレでは懲りなかったらしい。
良い度胸だ。






疲れない。眠いだけ。次はループか・・・その前に寝よ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 皆が誤解する兄です)11話修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:12
さてさて、今日はテストです。我が弟の未来が決ります。結果は知ってるけど、ドキドキします。
理由はねぇ…切れちゃったでしょ? 俺
皆が謝罪に来たんだけどさ、それが新田先生にバレちゃったの。昨日は、教師とは何なのか、どういった存在なのか、を説かれました。
二時間はキツイです。

殆ど聞き流してたけどねぇ








朝のHR。普段はネギがやっているけどさぁ、いないから俺がしなくてはならない。ボーナス出無いんだよ? 副担任の仕事はやるよ? お金貰ってるから、義務は果たすよ? 
でもさぁ、他のクラスの英語まで、なんで俺がヤらなアカンの?
朝から晩まで学校ですよ?
監視も付いてて精霊さん達と戯れられません。
皆も不機嫌に成ってきています。タツミー達に夜食も作れません。
別荘で、下拵えからちゃんとやってるんだよ?
タツミー達もイライラしてます。監視されてるから。
プライベート侵害です。

でも、仕事はします。

「え~、今日はテストです。リラックスしてやってねぇ。気張りすぎると実力出せないよ? だよねぇ大河内さん?」

「え? 私?」

そう、あなた

「水泳の大会? 大会で良いのかは分からないけど。ガッチガチに成ってたら動けないでしょ?」

「う、うん。」

何事もそうだよ? リラックスして、適度にやれば良いの

「ねぇ? そういう事だから、ゆっくりやれば良いよ。それじゃあ、終りまーす。」

起立、礼。コレを見るとねぇ、教師やってんだと思うよ。本当に。まぁ、一応言っておこうか

「忘れてたけどさ、他の教科は知らないけど、数学は皆、成績上がってるから自身もとうねぇ。ソレを過信したらダメだけどさぁ。それじゃあねぇ」


さてと、学園長に直談判しに行くかね









「それで、ワシの所に来たのか? ちょ-っと、飛躍しすぎじゃと思うんじゃが?」

狸はねぇ、鍋にしたら美味しいよね? カニバリズムじゃないからしないけどさぁ

「同室の二人もイライラしてますよ? 」

「いや、じゃから…」

「あの二人がイライラしてるんですよ?」

「だから、何故ワシを疑うんじゃ?」

コイツ、馬鹿じゃね? この学園で式とか使う魔法使いは、近衛元当主のアンタぐらいしか居ないじゃん。
それとも、警備の人に責任擦り付ける気か? 身内に甘い所が有るからしないと思うけどねぇ。まぁ、組織の長なら切り捨てる時も有ると思うけど

「式符」

「?」

「魔力の追尾」

「?!」

「この学園で唯一と言って良いほどのレベルで、東洋の魔法を使えるのはだーれだ?」

「………本当に君は、何なのかね? 成績も、人物評価も当てにならん。ネギ君とは違って、全くと言って良い程に掴めん。まるで…」

「認めるんなら、止めてね? タツミーが一度、『話し合おうか?戦場で培った方法で』って零してたよ? 遠距離から狙われるのは恐いでしょ? 後ねぇ、このかちゃんにバレかけてるよ? 今なら、誤魔化して上げても良いよぉ?」

ちゃんと謝罪すればねぇ。

「監視には理由がある。組織を運営する者として、出来る限り情報が欲しかったからじゃ。先程言った通りに、君は捉え所が無い。周りの人物評価も当てにならん。」

「それで?」

だからなーに? 政治なんか知りませーん。

「だからじゃ。君は何を思い此処に来た? 君は何を考え此処に来た。答えてはくれんか」

「はぁ、如いて言えば何も?」

「は?」

耳が遠いのか? 隠居すれば良いのに

「何も考えてませんよ? 俺はね、学園長。普通に暮らしたいの。何処か空気の綺麗な田舎で、畑でも耕しながら静かにゆっくりと暮らしたいの。ソコに優しい奥さんが居れば最高なの。」

「…really?」

何故に英語? 信じなさいよ。

「本当ですぅ、マギステル・マギとかどうでも良いですぅ。ぶっちゃけ魔法とかと関係無い世界で生きたいの。」

「いや、あの…うん。マジ?」

「うん。名誉も栄誉も要らないからね。邪魔なだけでしょ? ソレは学園長が一番理解してるんじゃないの?」

「…監視は外そう。しかし、君は…ネギ君とは似てないのぉ」

「殆ど離れていたからね。アッチは英雄の息子で、俺は英雄の息子のダメな方。そんじゃあね。お給料に色つけてね。三日分」

クラスに帰りますかねぇ…その前にお金下ろしてこよう。今日はご馳走です。






「あっ、テスト返すの忘れてた…」



ネギが国に帰ろうとしていました。お金を下ろしたばかりの俺とぶつかりました。
何故かプルプル震えて泣き始めました。物凄く可愛いです。母性を刺激されます。男だから父性か?

「ネギ」

「兄さん…僕、僕」

ゆっくりと事情を聞きます。この子、兄を置いて国に帰る気満々でした。思わず叩きました。帰りたいのは俺の方です。

「ネギ、テストに失敗したとしても、俺達は教師(仮)として登録されている。授業はまだ有るぞ?」

「でも、チャンとした教師に成れなくて…試験に落ちて…修行に失敗して」

この子、思考がネガティブです。スイッチが入っています。アスナが来てくれて良かったです。他の生徒も来ました。大変助かりました。
やっぱり、ネギと一緒に居るのは慣れません。この子は主役。俺はモブです。
タツミー達に、監視云々の事を伝えるとホッとしてました。
今日は鍋にします。



三人でスーパーに買い物に行きました。白菜が安かったです。
ティッシュもお一人様が有ったので、幸せです。

寮に帰ると、部屋の前にアスナとネギが居ました。

取り合えず中に入ってもらいました。タツミー達は気を利かして外してくれました。二人にはもう少し良くしようと思います。
最近精霊さんも、二人なら大丈夫に成ってきたしね。お父さんは嬉しいです。


「「ごめんなさい」」

何故か頭を下げられました。どうやら、イロイロと勘違いをしているようです

クラス規模で…アリエナ~イ

まぁ、一々嫌な関係にしようとは思わないけどね。最低限で良いよ。
厄介事には変わりないしね?

取り合えず、許しました。ネギを先に返しました。アスナには残ってもらいます。

「それじゃ、怪我見せて?」

「…分かるの?」

分かります。精霊さんが教えてくれます。主にハヤテ君が。
包帯を解いて、軟膏(自作)を塗り、その上から粉末(自作)をつけます。こうすると、服やガーゼにもベタ付かず。剥がす時に傷口にくっ付かないので安心して剥がせます。

アレって意外に痛いじゃん? 手間が掛るけどこうした方が良いよね?

「あの…ありがとう」

「アスナさん。弟を宜しくお願いします」

戦力的に、物語的に。だから、コチラには来ないで下さい。

「考えとく…じゃね」

薬草に火を付けて、一吸い。ハヤテ君やアンちゃん達に、周囲を探らした所。監視は居ませんでした。魔法もね。



今日は久しぶりに皆と一緒に寝よう。

早く、休みに成らないかなぁ








皆さんに貰った称号を整理した所、こうなりました↓

「怒涛の更新」「作者は病気シリーズ」「病院が来い」「劣化しないクオリティ」「煽る読者」「カレー」「ビスマルク級ドS」「ドS」「最先端医療の敗北」「現代医療の敗北」「病人」「病気が正常」「不治の病」「病気が性癖」「読者をSにする作者」


皆は俺をどうしたいんだ?!

感想返しをしてないので、簡単に質問に答えます。

>>アギ君の姿に付いて

幻術が見破られていません。精霊さん達の所為です。残滓が濃いので、ジャマーに成っています

>>血液に付いて

別荘の食料庫は、ドンダケ放置しても、食材が腐りません。鮮度が保たれた状態です。
血液は此処に保存して有ります。

血液は別荘を手に入れてから、少しづつ溜めていました。その所為か、貧血気味です。
何度か、失敗扱いて死に掛けてます。

>>精霊さんや悪魔達に付いては独自設定です。
中位としていますが、魔法で使役しようとすると高位魔法になります。

原作で、ネギ君が風の精霊使って分身っぽい魔法(剣を執る友、等等)で、風の中位精霊を使っていますが、この話しだと違います。

この話しでは、下級精霊に魔力を送り、一時的に中位精霊並みの力が揮える様にする。
一時的な進化みたいな物としております。

アギの子供? もう子供でいいか

風のハヤテ君は中位精霊です。が、存在の密度が違うので一時的な進化みたいな物な下級精霊とは格が違います。



こんな所です。所々変わるかも知れません。たぶん有りませんが。

それと、ループじゃないのか?! と思われる方。
気が付いたらアルマゲドン見ながらコッチを書いていた。俺にも制御できねぇループはシリアス一直線なので、落ち着かないと出来ません。

それと、憑いて来れるか?












[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 良い人では有る兄です)十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:13
なんか、優勝パーティーをするそうです。行く気はありません。あのテンションには付いて行けません。
ネギとアスナにいかない事を告げました。体調が悪いで一発です。
行きたくないけど、パパラッチの元に行きました。
この間、下ろしたお金の内十三万を渡して、皆で焼肉にでも行って来いと言っときました。
埋め合わせはチャンとしないとね? 教師だし、俺の方が大人だしね。お釣りは返してもらいますよ?






全員が焼肉食いに行っているであろう時間。何故か、パーティーに行かなかったタツミー達と夕食を作っています

「刹那、白菜を頼む」

「分かった。先生、人参を頼みます」

「はいはい。あっ、出汁はどう?」

良いよね? こういう雰囲気。

こはと河豚にハマグリ入れて、椎茸、豆腐、エノキに蟹を入れて一煮たち。
白菜、人参、ほうれん草を加えて、もう一回。
その間に、大根卸しを用意して、豚肉を出して少し豪華なお鍋を作ります。


「この魚美味しいですね?」

「こはと河豚は骨離れが良いんだよ。食べやすいでしょ?」

「大根卸しとポン酢が…」

アッサリしてて美味しいよね。

ホクホク食べます。刹那さんがご飯を頬張る姿は結構可愛いです。
タツミーは黙々と蟹を穿っています。ミソはあげるからチョット落ち着け
鍋の後は、白味噌を少し溶かして雑炊です。

タツミーが卵を溶いてくれます。その間に刹那さんが青葱を刻んでくれます。
俺は火加減を気にしながら待ちます。

丁度良く成ったので、溶き卵を入れて、掻き混ぜて、葱を入れて掻き混ぜます。
出汁は多めに作って採って有るので、朝も雑炊食べれます。
鍋に出汁と水を足して、煮込むだけ。まだまだ少し寒いからね。来週には四月だけど。

現在春休み。終業式も終わって、気の抜ける時期です。
侵入者も多くなるという事なので、二人には頑張って貰わないとね?

皆の茶碗に雑炊を盛っていると、アスナとパパラッチが来ました。
雑炊は多めに作って有るけど、食い扶持が減るのは嫌だなぁ

「「身体は良いの?」」

心配して来てくれた様です。考えが足りなかった自分にorz

「あっ、アギ先生。コレお釣り」

お金の入った袋は少し重かったです。小銭がね? 中身を確認すると意外と減っていませんでした。

「コレ、多くね?」

「食べ放題に行ったからね~。それにしてもコレ美味しいね」

「蟹鍋してたの?! アタシも一口!!」

俺の茶碗で食うな朝倉!! アスナも涎を拭きなさい!! はしたない!!

「真名さん、お茶碗二つ追加ぁ」

「はいはい」

「刹那さん、ご飯と採って置いた出汁持って来て、後卵もねぇ」

「コップとお茶もですね」

「コタツに入りなさい二人とも」

「良いの?」

「既に、朝倉が食ってるし良いよ。」

「分かってるね~先生」

お前は遠慮という言葉を覚えような。アスナは意外に礼儀正しかったです。











腹も一杯に成って、洗い物を終わらせて風呂に入る。疲れが取れます。温泉にでも行こうか? そのまま行方不明に成れたら……無理か。ジジィが探しに来そうだ…アーニャとネカネさんも来そう出し…あの二人はねぇ…お世話に成ってるからねぇ

タツミー達はお仕事に行きました。夜食に今日はちゃんぽんを作ります。さっき採った出汁にちゃんぽん麺と野菜を加えるだけだけど美味しいかね

後は暖めるだけになったので、テレビを見ようと戻ると…

「高畑先生~」

「私のスクープ……」

二人がコタツで寝てました。風邪引くぞ? 起こそうかと思ったけど、自業自得だよね? 
ネギとかには連絡を入れました。アスナは新聞配達が有るので五時には起こした方が良いそうです。
四時半に起こしてやる

顔に落書きは基本だよね? パパラッチにはしました。写真も撮りました。コレで弱みを握れました。コレで恐くない

タツミー達が帰ってくると、思いっきり笑ってました。パパラッチ共は起きませんでした。こいつ等、地震が有ったら死ぬんじゃない?

三人でちゃんぽんを食べて、二人は寝ました。俺は眠れそうに有りません。
足を掴まれてます。アスナに…痛いです。

それにしても…皆、良い子だよなぁ。俺がコレくらいの頃はクソ餓鬼でしたよ? 少し、帰りたくなりました。スタンじいちゃんに逢いたいです。本当にあの人達だけでした。英雄の息子ではなく、ただのアギ・スプリングフィールドとして見てくれたのは。
明日から少し頑張ろうと思います。最悪、ヘルマンが来た時に奴の身体の一部が手に入れば…と思う。
精霊さん達も、悪魔の仲魔も協力してくれるしね。時間も有る。

やる事は決っているのが最高だよねぇ。昔の、アギじゃない俺だったら目的も無く生きてたと思うもん。

カチカチと時計が進む音が、美しく聞こえますよ。ヤッパリ静寂は良いねぇ。

暗い部屋に薬草に付けた火だけが、明かりを灯す。

「ア…レ…私…」

「起きたか? アスナ?」

煙を吐きながら、声を掛けます。早く足を離して欲しい。ギリギリいってましたよ? 俺の脛が。手形の痣が残ったら恐い。

「ガトー…さん」

誰?

「起きてー、超起きてー」

「あ、あれ? アギ? 」

「此処俺のお世話に成ってる部屋ね。夜這いじゃないよ?」

本当だよ?

「布団敷いてやるから、そっちで寝なさい。ネギ達に連絡はしてるから」

「あ、うん。ゴメン」





朝に成ると落書きに気付かず、部屋に帰ったパパラッチの声が聞こえました。
逃げるのに苦労しました

女性を怒らせると恐いね。ホント





ほのぼのが続く







[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 懐が暖かいと寛容になる兄です)十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:16
さてさて、休みなのに仕事です。今の内から新学期の授業の用意をしてれば後が楽だからね?
今の内に頑張りますよ?

石化を解く薬はまだ出来てません。どうしても、ヘルマンが使った石化が解けません。リリア達に薬草を頼みました。
また、成分の分析から始めないといけません。コレばかりは面倒臭いとは言わない。








職員室にも人が少ないです。新田先生と瀬流彦先生と他数人。何故か新田先生から眼を付けられています。

「アギ先生」

「なんですかぁ」

「もうチョット、ヤル気を出そうとは思わないんですか? そんな態度では生徒に示しが付きませんよ?」

お父さんですか貴方は…ウゼェ

「まあまあ、新田先生。こうやって、新学期の為に出て来てるだけでも十分立派ですよ? 」

瀬流彦先生は若いから俺と同じ考えの持ち主です。後で楽したいものねぇ。ネギはどうするんだろう?
行き当たりバッタリはキツイと思うけどなぁ

「そうは言いますがね、瀬流彦先生もですよ? 生徒を甘やかしすぎです」

「いや…そう言われましても」

俺に助けを求めないで下さい。俺には無理です。足早に、コピー機の所に向かう。プリント作りは意外に簡単です。
ネギは余り使わないみたいだけどね。教科書って、無駄が多いと思わないのだろうか?
瀬流彦先生はまだ新田先生に捕まっています。哀れなスケープゴート。そう言えば…血を触媒に何を造ろう? 自分専用の造血剤は有るし…薬には余り使わないんだよなぁ。
エヴァンジェリンみたいに、魔法触媒のヤツ作っても良いけど…精霊さん達にお願いした方が早いし、威力高いし…
どうしたモノか?

アレ? コピー機が動かない


「瀬流彦先生、コピー機が動かないんですけどぉ!!」

「ちょっと待って!! 新田先生、後で話しましょう、後で」

タタタと走ってくる瀬流彦先生。新田先生は良い人だけど自分にも他人にも厳しすぎるのが玉に瑕だよねぇ。娘さんの反抗期が大変そうだ

「アギ君、もうチョット早く助けてよ」

「夜に超包子でどうです?」

「奢り?」

「半分しか持ちませんよ」

「それでも良いか。約束だよ?」

夜は、お持ち帰りの分も頼まないと











そんなこんなでお昼です。薬草吸うにも職員室は禁煙。中庭も禁煙。喫煙所は遠い。
それなら教室で吸えば良いじゃない。
と思ったので、来ました2-A。窓を開けて火を付ける。落ち着きます。薬の効能だけどね。
これだけだとジャンキーみたいで嫌な感じ。朝買ってきた御握りを食べながら空を見る。空も大分変わります。
ウェールズの片田舎の空とは全然違う。向こうはモット蒼い。空の色が濃いんだよね。表現が間違ってるかもしれないけど。

一度だけ、精霊さん…ハヤテとシニィに頼んで町の跡地を見ました。殆ど何も残って無かった。ソレが、物凄く哀しかったなぁ

『先生』

「あれ、相坂? エヴァンジェリンの所から出て良いの?」

他の魔法使いには見えないと思うけど、用心したほうが良いのに

『はい。ちゃんと許可貰ってきました。』

「それでも、用心はしなさいねぇ。はやとちりする奴だって居るんだから。エヴァさん暴れたら、殆どの人が勝てませんよ?」

先ずは俺とネギが襲われそう。俺に関しては逃げ道が有るけどね

『ぶぅー堅い事言わないで下さい。久しぶりの外なんですから。それと、ネギ先生と近衛さんが校舎に向かってますよ? ソレを伝えに来たんです。二人とも追われてる見たいでしたよ?』

何か有ったけ? 二人の愛の逃避行? 所々物語が変わってるから? ソレだとヤバクね?

窓の外を見ると二人が走ってました。ばっちり眼が合いました。逃げれそうにも有りません。

「あがー」







相坂はそれだけ言うと、何処かに行きました。何処に行ったかは知りません。たとえ祓われてもエヴァさんの監督不届きです。
俺の所為じゃないもん。

五分もすると、私服のネギと着物のこのかさんが来ました。普通に美人です。厄介な背後関係と立場が無ければ告白してたかもしれません。
家庭的で優しくて、ゆっくりが似合うのに残念です。

「兄さん、助けて!!」

「アギ君助けて!!」

何事? 薬草吸いながら話しを聞きます。要約するとこう

ネギの場合

何故だか自分がとある国の王子で、日本に来たのは嫁探しに来た事に成っている。パートナーの事が変な風に漏れたらしい

このかの場合

ジジイの陰謀。



「懲りないねぇ…あのジジィもパパラッチも」

取り合えずは朝倉に連絡。この間の面白画像をネタに、事実と違う事を告げる。ついでに、俺を騒ぎに巻き込んで殺す気? と脅しておく。
素直に謝ってきたので、許す事にしました。実際には余り関与はしていないらしいので今度何か奢ります。


「なぁなぁ、アギ君。ウチの方はぁ?」

「学園長室に行かないと始まりません。二人とも付いてきなさい」

己あの狸爺!! 俺の昼食を邪魔するとは!! 食後の一服が台無しだ!!

やってきました学園長室。途中で来た黒服には

「教育委員会と弁護士に電話されたく無かったら、どきなさい。雇い主がブタ箱で臭い飯を食うハメに成っても良いなら動きなさい。お給金も貰えないの嫌でしょ?」

と優しく説得すると、道を開けてくれました。
ついでに、実際のトコどうよと聞くと、向こうも余りいい気はしてなかったようです。凄いね、お金の力って


「あんなぁ、おじーちゃん」

「こ、このか、そのハンマーは何に使う気じゃ?!」

ネギがこのかを止めようとしましたが、防ぎました。

「に、兄さん」

「ネギ。世の中はな言葉だけじゃ解決しない事が沢山有るんだ。コレはその一例。あんな大人に成らないように目を逸らしちゃダメだぞ?」

「ア、アギ君!! 話しが違くない!!」

必死だねぇ…嘘は言ってないよ俺。だって、このかが縁談に気付いて無かったんだもの~
誤魔化しようがないよね?

「俺はちゃーんとしましたよ? 裏を取らなかったのがアンタのミスだ。」

「おじーちゃん。ウチ言ったえ? 次ぎやったら縁切るって」

「ま、待つんじゃこのか!! コレは孫を思う心が暴走して」






アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







夜に成りました。瀬流彦先生と約束道理に超包子に来ています。中華風スープが美味しいです。胃に優しいしね。
朝倉も呼びました。何故か、ネギ、アスナ、このかも居ます。盛り上がっている様です
タツミー達も呼べば…刹那が断るか…仲良くすれば良いのに。
ハヤテ君は刹那の事を気に入っています。アンちゃんもです。ハヤテは自分と同じ純白の翼を持っているからで、アンちゃんは魔と人の混血だからだそうです。
アンちゃんが愛って素晴らしいと微笑んでいました。その代わりに、今の状況に悲しんでいます。
どうにか出来ないかと言われても、どうにも出来ません。
深くは関わりたく無いもの

「良いの、アギ先生? 向こうに行かなくて?」

「俺が約束したのは瀬流彦先生ですよ? 四葉さん、餃子追加ぁ」

――――――――はい、少々お待ち下さい――――――――

ニコリと笑うと本当に和みます。

「アギ先生って」

「何ですか?」

「僕より大人みたいだよ?」

中身は新田よりも上だと思う。若さが羨ましい今日この頃です。



今日は、タツミー達も仕事が無いので、トランプをしました。ババ抜きに魔眼を使うのは反則だと思います。
刹那さんと結託して、嵌めました。明日の夕食当番はタツミーです








不思議なヤツ


「アスナ、どうしたん?」

「そうだよ、アスナ。さっきから少しボーっとしすぎだよ?」

「えっ?! そう?」

「そうだよ。ねぇ、ネギ先生」

「ふぇ?! す、すみません。聞いてませんでした」

仕方ないわよね、此処の餃子も肉まんも美味しいもの

それにしても、なんでアイツの背中が懐かしく思えるのかしら? 訳がわかんないわ?





良く分からない兄

兄さん…僕よりも教師してるなぁ
無理はしてないかなぁ。身体が弱いのに…僕ももっと頑張らないと!!
それにしても、四葉さん凄いなぁ。こんなに美味しい餃子を作れるなんて!! スープも美味しい!!
視線を上げると、兄の姿は見えませんでした


「アレ?兄さんは?」

「あれ? 何処に行ったんやろ? さっきまでカウンターに居たのに」

「ネギ先生」

「あっ、瀬流彦先生。兄さんを知りませんか?」

「アギ君なら、もう帰ったよ? 今日は奢ってやるから、明日、学校で授業の準備しとけってさ。頑張ってね、ネギ先生」


そう言って、瀬流彦先生は帰っていきました。

正直な所、僕達兄弟は歪だと思います。魔法学校に行っている時も殆ど話せなかったし、今の学校でもです。
それでも、あの人を兄と呼ぶのは、僕を見ててくれるからだと、思います。
あの人は、僕を突き放したり、助言をくれたり。良く分からない。
それでも…あの人が兄で良かったと。僕は今日初めて思いました。

「もっと一緒に居たいなぁ」








[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 実は本当に体調が悪い兄です)十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:15
新学期が始まりました。朝礼があります。新任の教師として紹介されます。
前日、血を抜いたばかりなので、キツイです。フラフラします。ネギが心配そうに「兄さん、大丈夫?」と肩を貸してくれます。
正直、心が罪悪感で一杯です。












そんなこんなで、新しい教室。お祭り騒ぎが大好きな生徒達は

「3年A組!!」

『「「「「「「「ネギ先生&アギ先生!!」」」」」」」」」

ネギを胴上げしてます。俺は回避しました。貧血気味でテンション下がってるので着き合い切れません

「お前も大変だなぁ」

「長谷川…帰って良いかな?」

フラフラします。今日はレバニラにしよう。口臭が気になるのならば、薬を作ります。コレでタツミー達も納得してくれる筈…ほうれん草でも何か作ろう

「お、おい!! お前マジで大丈夫か?」

「……ダメポ」

「委員長、先生が気分悪いそうだから保健室に連れてくぞ」

ショタ長が何か言う前に連れ出してくれました。途中

「ナイス、判断」

と言うと

「犯罪が起こされるのもどうかと思うしな。それに、協力者を見捨てる程、私は腐ってないよ。」

ごめんなさい。弟売りました


保健室で横に成っていると、隣に誰か居る事に気付きました。そう言えば、佐々木が居なかったなぁと思って、横を向くと。佐々木が居ました。
アレ? 吸血鬼編? もう、そんな時期かぁ…ネギに巻き込まれない様にしないと…本格的に貧血です。

意識が遠退き始めると、ドタドタと五月蝿かったので気を失えませんでした。
ダリィ…

取り合えず目を瞑っておきます。
近くでネギがブツブツ言ってたけど、聞こえない振り&寝たふりしました。数学は最後の時間なので、何とかやりました。

帰りはタツミーにオブって貰いました。余り振動が来ない歩き方をしてくれたので楽だったです。
レバニラが美味しかったです。二人にも好評でした。茶々丸さんに感謝です。
でも、暫くは体調不良が続きます。最低でも一週間。
新しく手に入れた薬草(悪魔達が持ってきた)がね、血液に反応して特殊な効果を出すの。解呪の効果が有るかどうかは分からないけどね。組み合わせも何十、何百通り有るからね。倉庫に溜めてる血液は使いません。エヴァさん対策のだからね。

やっかいな事にこの薬草、一定量の血液を加えないと効果が出ないッぽいから・・・

別荘は多用する訳にもいかないの。
年を取りすぎると、親父に間違われる可能性が高いからね。本当なら整形とかしたいんだけど、そんな暇があるなら研究を進めたいしね。

取り合えずは寝ます。今日はね。その内、カモが来ると思うから…アイツは〆とかないと…タツミー達に何かされたら、俺にまで被害が来そうだし…










朝、ダルイ身体を引きずって学校に行くと何かビビリまくってる弟が居ました。
そういえば、エヴァンジェリンに襲われたのか。それなら仕方ないね。ロリババァに襲われたら俺も、ビビル。

「アギ・スプリングフィールド。何か考えなかったか?」

「別になにも? それにしても…今日はやけに肌の艶が良いね?」

「ああ、それか。別に、貴様の弟をちょっとイジメたダケだ」

この子ドSです。近づきたくありません。そっかぁ、襲ったのかぁ

「どうした。いつもより緩んだ顔をして」

「ん~? 別にぃ。ただ、チャンと約束護ってくれてるんだなぁと」

「フン…私は誇り高き、吸血鬼の真祖だ、契約は違えん!!」

そう言って、ズンズン歩いていきました。

「俺、何かマズイ事言った? 茶々丸」

その辺どうなの? 死ぬの? 俺? 勝てませんよ? 逃げれるかどうかも怪しいですよ?

「いえ、照れて居られるのかと…」

そう…なのか? 

「茶々丸!! 早く来い!!」

ツンしかないな。







今日も授業です。中三の数学は楽しくありません。前にも言いましたが飽きました。


「はい、変わらないプリントですよぉ。配り終わったら何時も通りにねぇ」

何時も通りに窓際へgo

薬草の配合を変えました。臭いも変わりました。今はスカッとする様な臭いと味です。気付けしとかないとキツイのよ

「あれ? 先生変えたの?」

「変えたよぉ…貧血気味だから、意識がスカッとするように調合しましたぁ。それと、チャンとテストしような。朝倉」

「は~い。それじゃあさ、最後に一つ良い」

インタビューと金銭、貞操関係以外なら良いけど。それ以外なら却下です。

「ネギ先生が元気無かったんだけどさぁ、何か有ったの?」

「知らないねぇ…俺は昨日一日グロッキィーでしたよ?」

「そっか。身体は大丈夫なの?」

「まぁ、感覚からして、一週間~十日はこのままだと思うよ? はい、質問お終い。テストテスト」

「は~い」

それにしても…仕方ないかぁ。初めて命の危機を感じたんだもんなぁ…あっ、二回目か。やっぱり、子供だねぇ…しかたないけどさ。

さてさて、俺は何時もの様に緩く行きますかねぇ。

それにしても、思う。お前、数学は中々サボらないよな。エヴァンジェリン。俺の監視か?監視なんだな。今日から蝙蝠に気を付け様









何だか騒がしい寮内。俺は余り関わりたく無いので、引きこもります。
一応、タツミーに何でこんなに騒がしいのかを聞いた所。ネギを励ましているらしいです。あの弟のラッキースケベは何処まで行くのでしょうか?
仮契約はキスで本契約はセクロスとでも言いたいのか?! 畜生、授業をチャンと聞いておくんだった



冷静に考えると、んな訳ないなと思い直したので少し恥ずかしかったです。

今日の晩御飯はハンバーグ。肉を食って血を造らないと

今日も仕事が無い二人と、スマ○ラで対戦しました。タツミーのサムスが強かったです。俺のピカチュウが…








実はこんな事に成ってた放課後


「あんた達!! ネギを何処にやったの!!」

「はっ? 知らんぞ?」

「え?」

「今の私は、忌々しい事だが人間と変わらん力しかない。全く持って、癪だがな。モット早く襲うべきだったよ」

「アンタ、ネギの血を狙ってるのよね?」

「あぁ、ヤツの親父に掛けられた呪いを解く為にな」

「まさか、アギも狙ってるの?! アイツは体が弱いから死ぬかも知れないのよ!!」

あぁ、らしいな。だがな、アイツはそれ以上に狡いんだよ。神楽坂アスナ

「ほう…子供嫌いと公言している貴様が子供の心配か? ドッチかに惚れたか? それとも両方か?」

「そっそそそんな訳ないでしょーーー!!」

悲鳴が聞こえたので、その場から移動したアスナに。エヴァンジェリンは詰まらなさそうに言った

「ヤツとは協定を結んでいるから襲えんよ。しかし、本当に弟を無視するとは」

面白い。面白いなぁ、アギ・スプリングフィールド!! 何処までも自分の事しか考えていない、人間らしい人間よ!!

「奴と坊やが協力するように仕掛けてみるか?」










[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 ドッチもドッチな兄と一匹)十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:18
「ああ、大丈夫かしら」

ネカネ・スプリングフィールドはかなり心配だった。原因はアルベール・カモミールという、オコジョ妖精である。

このアルベール・カモミール。通称エロオコジョ。愛称カモは、罠に掛っていた所を幼いネギに助けられてから兄貴と慕っている。

コレだけならば、心配する事は特に無い。

しかし、問題が有る。

アルベール・カモミールは女性の下着を2000枚も盗み服役していた。それが脱走したのだ。

ソレが、自分の大切な弟達の所に行った可能性が高い。
心配だ。ネギは人が良すぎて純粋な部分が多い。
あの犯罪者を疑う事は無いだろう。手紙を送ったが、アレは口が巧い。
騙され、誤魔化されてしまう可能性が高い。

それに、アギの事もある。

あの、身体の弱い弟に何か有ったらどうしよう。心労で倒れたらどうしようか? やはり、自分も付いていった方が良かったのだろうか?
ネカネは、かなり本気で日本に行く事を考えていた。









アルベール・カモミールに取って、ネカネの手紙は予想はしていた。

「まだまだ、甘いぜ。」

ポイっとゴミ箱に手紙を捨てる。しかし、この獣は知らない。他にもネカネが手紙を出す相手が近くに居る事を。ソレを知るのはネギと供に学校に着いてからだった。









あ~…ダルイ。頭がまだクラクラする。増血剤の副作用である。良く効く薬には少なからず副作用が有るんだよね。

俺の場合は多用するから、普通のより酷い。本当なら殆ど無い様に造ったんだけどねぇ。

昨日、新たに発見した要素に興奮しすぎて血を抜いたから使っちゃったんだよねぇ。
新たに発見したのは薬草の効果です。俺が日頃から愛用している薬草の中の一つと掛け合わせるとね。

生理痛がね、大分軽くなるの。

副作用は今の所無し。シュミレーションした結果でだよ?
この辺りは女性に実際に使って貰って、臨床しないといけないからねぇ…タツミー達に頼むのも、今後の生活上したくないしねぇ…

いっその事、性別が変わる魔法薬でも作ってみるか?

太古の昔には実在したらしいけど……伝説だしなぁ
一研究者としては挑戦してみたいけど…リリア達が住んでる所にそういう伝承的な物残ってないか聞いてみるか。
精霊さん達にも頼みたいけど…最上位の精霊とかじゃないと知らないだろうし、知ってても造り方を知っているかどうかは怪しいしなぁ。
その前に、あの子達に危ない事はさせたくないし。

もうちょっと考えてみる。

超に協力を頼むは…止めとこう。巻き込まれるのが眼に見えてる。
と、なると…エヴァンジェリンと茶々丸か…無理だな。この別荘の事を知られたら厄介だし。

「ハァ…儘成らないなぁ」

俺が望む効果は出ないし。血液損した。風邪に効くのとか、腰痛に効くのとか冷え性に効くのとかは、市販の物で有るし。
効果コッチの方が断然良いとは思うけど…

部屋を出る時に手紙に気付きました。ネカネさんからです。
従兄弟のお姉さんです。美人です。結構好みです。白魔法の使い手だしね。料理も上手いよ?
手紙は昼休みにでも読む事にします。コレは映像付きのじゃないみたいだし。返事も書かないとなぁ。アーニャにも書いておくか。




学校に着いて職員室へ。鬼の新田先生が鼻歌歌ってました。
以外にJ-Popsでした。似合いません。気持ち悪いです。
今なら鬼では無く。仏の新田です。
何処の安西先生だコノヤロウ

瀬流彦先生に聞いた所。娘さんが手料理を作ってくれたらしいです。少しだけ、仕方が無いと思いました。俺もね、初めてアンちゃんやヴィヴィ達が料理を作ってくれた時なんてもう…ね? 
ちょっと新田先生と美味い酒が飲めそうな気がしました。







少し良い気分で教室に行くと、HRでエロオコジョを発見しました。

こいつぁヤベェ。

奴は絶対に俺を巻き込もうとする。マジでゴメンだ。何とかしないと
そんな事を考えながら、授業に行きます。
今日は二年生で二クラス担当している先生が、風邪を引いて休んでいるのでその代行です。予め、何処まで進んでいるかは連絡を貰ったので、プリントを造れました。3-Aは三時間目。連続で授業はキツイけど、お給料の為に頑張ります。

「は~い。授業始めま~す。谷口先生は風邪で休みなので、今日は俺が代行です。プリント配るんで、全部回ったら十分間テストするから。」

生意気にもブーイング。その辺りの事考えると、3-Aは素直な子が多いです。癖は強すぎるけどねぇ。取り合えず、文句は無視して窓を開けて、薬草に火を付けます。大概、コレで黙るから。楽チンです。

「プリント回ったぁ? 回ってるね。それじゃあ始め。私語すんなよ?」

次のクラスも同じようにしました。

名前を呼ぶとビク付いてるのが分かって、おもしろかったです。癖に…はならないね。コレ
新田先生に怒られたし。放課後の俺の時間が潰れました。






アルベール・カモミールは自分の失態をその身で理解した。手紙を単純にゴミ箱に捨てたのが、仇となった。
燃やしておくべきだったと嘆いても遅かった。
目の前の五万オコジョ$が儚く消えていく

(オレッチの五万…)

何よりも、アギ・スプリングフィールドの存在がヤバかった。妖精の仲間である。カモミールは、アギに集まる精霊を感じ取り萎縮してしまう。
自分が敵う相手ではない。アギの気分を損なわせれば確実にヤバイ。なんと言ったて殆どの属性の本物の中位精霊の残滓を感じ取る事が出来るのだ。
魔力量はネギには及ばず。普通の魔法使いと同じぐらいしかないのに、ソレはありえない事だった。故に恐怖する。
アレは精霊に愛されている。

実際は、薬を使ってそう見せているだけなので。アギの魔力量はネギと同等なのだが、ソレを知らないカモミールは誤解する。






部屋に帰ると、アスナがカモを連れてやってきました。
取り合えずお茶を出して話しを聞く事に。要約するとこう

この獣が本屋ちゃんに何か(仮契約)させようとイロイロとした。ネギは誤魔化されたみたいだから。アンタが何とかしなさい

「それじゃあ、学園長に報告しとく。犯罪者が来ましたって」

「それだけで良いの?」

「向こうから監査官が派遣されるか、ネギが監視役になるかのドッチかに成るとおもうよ?」

「それって…何も変わらなくない? どうにかしたいんだけど、この変態オコジョ」

「オレッチは変態じゃないッスよ。姐さん!! 変態だとしても、オレッチは変態という名の紳士でさぁ!!」

何コイツ。普通にキモイんですけど。

「早急に連絡する。仮の措置として、コイツが何か仕出かしたら好きな様にして良いから。後、コイツは口が巧いから、話半分で聞いてくれ」

「分かったわ。何かしたら、ボコボコにしておく」




少し、アスナと分かり合えた様なきがします。出来れば動けなくなるぐらいボコって下さい。その分だけ、俺が安全に暮らせます。
学園長に連絡して、ネカネさんに手紙の返事書こう。











この作品、プロットなんて作ってない。今更そんな事に気付いて吃驚です。今回は此処まで?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 仲良しさんな同居人で嬉しい兄です)十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/01 22:58
今日も授業、明日も授業。たぶん、来週の今頃も授業。
飽きを通り越してダルイ。
綾瀬から借りたラノベを読むのが趣味になりました。早く次ぎが読みたいです。
鋼○のレ○オス











授業が終わって、やっと一息。谷口先生がまだ休んでいます。掛け持ちは疲れるし面倒臭い。
何だカンだ言いながらも3-Aに馴染んでる自分が居ます。ちょっと哀しくなりました。
この間、相坂と会ってから。あの子が毎日の様に遊びに来ます。途中まではエヴァさんが一緒なので、安心だそうです。幽霊の癖に恐いのが嫌いなくせに…
ムカっとしたので、一度ビンに封印してお説教しました。
その姿をタツミー達に見られて

「アギ先生、もう寝たほうが良い」

「先生、無理をしたらダメですよ?」

と、可哀想な子を見る目で優しく言われました。事情を説明して、誤解を解くのに一時間掛りました。

生暖かい視線と優しい態度が、痛かったです。何なの? イジメ? コレってイジメか?

その晩のご飯では二人に外道と言われました。朝倉が可哀想だと言われました。
コレに関しては反論が有ったので、言い返しました

アイツは物事の表面を面白おかしくし過ぎである。
そんな情報は嘘でしかない
事実を脚色した時点でそれは真実ではない
周りの迷惑を考えてない節が所々ある。
今はそれでも良いかも知れないが、職に就いたらそうも行かない。
毎度お祭り騒ぎは勘弁

と、口早に言いました。実際はもっと長いので省きますぅ。二人とも思う所が在ったのか、納得してくれました

最近の学年新聞の人気も高いです。

そう言えば…ネギってもうパクティオーしたのだろうか? その辺が気に成ります。関わろうとは思わないけどねぇ…
そこで大切な事に気付きました。思わず大声を出してしまったので、二人がビックリしてました。ごめんなさい

「どうしたんだい先生?」

「何か有ったんですか?」

もう、四月です。春休み中は、新学期の授業の準備とか。茶々丸のお料理教室とか、四葉さんの家庭でも美味しく作れる肉まんの作り方とか、魔法薬の研究とかで、大切な事をしていません。




「は」

「「は?」」

「…花見してない」

桜の時期逃した…


怒られました。正座で二時間怒られました。その後、桜を見に行きました。
二人の優しさに涙が出そうでした。
ヤッパリ、刹那さんはザルでした。今日は研究お休みです。
お休み…


「先生? 寝てしまったのか…龍宮、大丈夫か?」

「…少し…気分が悪い。先生は刹那がおぶってくれ…」

「お前も、無理に飲まなくても良かったのに」

「何…偶には良いだろ? 先生が言わなければ花見なんてしなかったしね」

「…龍宮」

「好い加減、名前で呼んで欲しいんだが刹那? 相棒だろ?」

「…ソレもそうだな、真名。…フフフ、案外良い物だな」

「そういうモノさ。仲間って言うのはね」

少女達は笑いながら帰る。酒瓶を残したまま










ネギは焦っていた。エヴァンジェリンの事である。自分の血を狙う吸血鬼。父の掛けた呪いを解く為に、自分を狙う悪の魔法使い。

「兄貴…何で、あの時に思い切ってヤらなかったんすか?! あの時に従者だけでもグヘェ」

「アンタは少し黙ってなさいよエロオコジョ!! 」

「か、カモくーん!! ア、アスナさん、幾らなんでも踏んづけるのは酷いですよぉー」

「だって、アギはして良いって言ってたわよ? コイツ犯罪者なんだし。口が巧いから話半分に聞けって」

「に、兄さんがですか?」

「そ、そうだ。アギの旦那に協力して貰えれば!!」

「「ダメです!!(に決ってんでしょ)」」

「グハァ…兄貴まで…」

アルベール・カモミール。脱落










「詳しくは明日で、良いんじゃないの? もう、夜だし」

「そ、そうですね。明日話しましょう。兄さんには…」

「言わないわよ。只でさえ身体弱いんでしょ? 昨日なんて、顔色蒼白だったわよ?」

「はい、それに兄さんは魔力も少なくて…」

「断然巻き込めないわね。」




彼の知らない所で誤解は広がる。そんな事を知らないアギは、朝早くから呼び出されていた。
エヴァンジェリンに

「何なのさ、朝も早くから。眠いんですけど?」

「貴様も関わっているんだ。協力しろ」

何に? 俺ってば物造りは苦手よ? 簡単なものなら出来なくも無いけど? 貴女レベルの人形とかも無理ですぅ。

「さよの事だ」

「何? 人形に入れるんじゃないの?」

「貴様が成仏した事にしたんだろうが!!」

え~…学校とか良いじゃん。もう、十年単位で居たじゃん。下らない事に呼ぶなよ。二日酔いの薬を作ろうかと思ってたのに…テンション下がるわぁ

「で、何に協力すれば良いのさ」

「子種を寄越せ」



スタンじいちゃん。初めて幼女に犯されそうです。どうすれば良いのでしょうか?


「犯罪?」

「マスター…自首して下さい。」

「なっ?! ちがっ?! ホムンクルスの材料で手っ取り早いからだ!! 勘違いするんじゃないこのボケロボ!!」

キリキリキリキリ

「巻いてやる、コレでもかというぐらいに巻いてやる!!」

「あ…あ…そんな巻かれては…」

俺、帰って良いよね? 精通来てるけどさ、余裕で。てか、何でそこまでしないといけないのさ。
公開自家発電をしろと? 確かに溜まっては居ますよ? あの空間でそんな事出来ないし。それでも最近は慣れたので、その辺の事はどうでも良くなってるんですけども?

「機材あんの?」

「あ? 有るに決っているだろう」

「なら、材料持ってくるから代金半分持って。」

「有るのか?」

「まぁねぇ…材料だけならねぇ」

「なら、早くしろ。そもそも、貴様の年齢で精通が来てる訳も無かったしな」

ビンビンです。言わないけどねぇ…ロリコン…この場合はなんて言うんだ? まぁ、六百歳のロリババァに興味は無いから良いけど

「二時間後ぐらいにまた来るわぁ」

「あっ、アギ先生。帰られる前にお茶でも」

茶々丸は本当に嫁に欲しいねぇ…

「良いよ。また後で来るから、その時にねぇ」

「畏まりました」



別荘に幾つか在ったよね。確か。無けりゃぁ成分が同じものを持っていくかぁ
出来るかどうかは知らんけども


















[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 ほのぼのメンバーな兄です)十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:19
朝、エヴァさんと約束したので材料集めました。子種はありません。有っても使いません。ソレが俺のジャスティス








材料を鞄に詰めて玄関に行くと、茶々丸が居ました。何でも荷物持ちに来たそうです。
でも、メイド服は勘弁してください。特殊な趣味は持ってません。大人な女性が好きです。

「お持ちします」

「ありがとねぇ…重くない?」

結構重い筈よ? 俺なんて一杯一杯だったもん。思わずタツミー達に頼もうかと思ってしまいました。
昨日? いや、今日の朝から二人の仲が良いです。少し嬉しい
今日は刹那さんが夕飯当番なので期待です。意外に味噌汁作るの巧いの。豆腐と御揚げの味噌汁が絶品でした。日本人には米と味噌汁だよね
中身は日本人だから嬉しいです

あ…お昼はどうしよう。外で食べるのもなぁ…3-Aの奴等に見られると集って来るからなぁ
食事ぐらい静かに取らして欲しい。夕食は別だけどさぁ

「アギ先生、昼食は如何なされますか? 宜しければ私が作りますが」

アレ? 声に出てたか?

「それじゃあ、頼むねぇ。スパゲティが良いなぁ。ホワイトスープのやつ」

「コーンは?」

「当然」

「マッシュルームの薄切りは?」

「勿論。人参もね?」

「畏まりました」

お互いサムズアップ。この具材は鉄板でしょ。お昼が大変楽しみです。
歩く歩調は、茶々丸が合わせてくれているので緩いマイペース。何故か猫が寄ってきます。茶々丸は分かるんだけど、何で俺にまで?
クロか、クロと契約してるからか? 猫は好きだよ? ドチラかと言えば犬派ですが

よって来る子猫、親猫を従えたままエヴァハウスに向かう。この道中、空の彼方、山の方にネギを発見。何やってんの? アイツ?
認識阻害の魔法がかなり雑です。此処にいる人達って、無駄に鋭かったりするから下手すりゃオコジョよ?

期待してます。誰か発見しろ!!

そうなったらお去らば出来るしね。ドッカに引きこもれる。夢に敗れた的な感じで


そんな事考えてたら直ぐに付きました。猫は途中でさよならしました。猫もこの辺が恐いみたいです。さすがは野生。見習いたい

「持って来たよぉ」

「着いて来い。」

そのまま着いて行くと別荘がありました。入りたく有りません。あの中ではエヴァさん魔法使えるじゃん。何か有ったら堪りません。茶々丸は基本エヴァさんの味方だしねぇ
少し愉快な殺戮人形でL5は勘弁

「どうした。早く来い」

「御腹が痛かったり?」

「とっと入れ!! この無気力症候群患者予備軍が!!」

蹴り入れられました。腰が痛いです。振り向くんじゃなかった。気が付いたら後ろに居ましたよ。あのロリババア。何なの? 協力して貰う人間の態度じゃ無くね?何?吸血鬼だから関係ないとでも言う気か?

ゲゲゲの人に謝れ!!

「ほら、早く来い。貴様にも手伝って貰うんだからな」

引きずらないで欲しい。俺の私服はカッターに綿パン。ソレに白衣なんだから。白衣は長年愛用してるんだから、着心地が良いの。破れたらどうしてくれる?!

ホムンクルス製作を手伝いました。エヴァさん普通に凄かったです。大変、為に成りました。そう言うと機嫌が良く成ったので、魔法薬の本見してと頼んでみたら貸して貰えました。見た事の無い物でした。
でも、古代エジプトの文字は分かりません。エジプトでも無いかも知れません。適当言っただけです。
アラブ語に似ているような気がしないでも無い。帰りに図書館島で辞典を探さないと…茶々丸が手伝ってくれたら楽なんだけどなぁ

別荘内では睡眠も食事も採らずに試験管やらフラスコに薬液入れたり、薬を計ったり、機材の扱い方を聞いたりと忙しかったです。それでも充実している時間でした。研究は楽しいね。空腹が別荘を出た瞬間に襲ってきました。
エヴァさんは寝るそうです。

「茶々丸…ご飯」

「少々お待ち下さい、アギ様」

ホワイトソースの良い匂いが、部屋に満ちます。御腹が鳴りっ放しです。

目の前に出されたスープスパ。ホワイトスープの中に色鮮やかな、細かく切られた人参が紅く光っている様に見えます。
黄金色と間違えてしまうようなコーン。甘い香りが唾液を出させます。
スライスされたマッシュルームは少し厚めで、その地味な色に反して大きさで存在を主張しています。
そして、予想だにしなかったアサリ。

「あの…何か不手際が有ったでしょうか?」

「パーフェクトだ。茶々丸、君は素晴らしい」

「…感謝の極み」

頂きます。感想は言うまでも無いだろ? レシピを貰いました。今度タツミー達が仕事の時に作ってあげようと思います。
美味しいものは皆で食べたいしね。










お昼過ぎ…と言っても三時ちょい過ぎに成りました。餡蜜と御手洗を土産に買ってたらね。俺も食べたくなったから、多めに頼んじゃった。夜のデザートにプリンも買いました。焼きプリンって食べた事ないんだよね


「ただいま~」

「ああ、おかえり先生。その包みは?」

「餡蜜と御手洗団子。コッチは焼きプリン。六個で千円だったよ。大きさも中々だったから今日のデザートにします。刹那さんは?」

「刹那なら、買い物に行ったよ。十分もすれば帰ってくると思うが…」

「それじゃあ、帰ってきてから食べよう。」

テーブルの上に餡蜜と団子を置いて、プリンは冷蔵庫

「そう言えば…弟君が何処かに飛んで行ったよ?」

「見かけたけど?」

「それだけかい?」

「別に良いでしょ? 周りが何とかするんじゃない?」

「それも…そうか」

キーンと飛行機が飛ぶ音が聞こえた

「「早く帰ってこないかなぁ」」



晩御飯は、ギンダラの照り焼きと豆腐とワカメの味噌汁に、御浸しでした。








刹那さんのお買い物

「むぅ…六十九円…確かに安いが」

左手に持った豆腐を一度置いて、隣の豆腐を籠に入れる

「やはり無難に何時ものでいこう」

スーパーを回りながらレジに向かう途中に魚コーナーへ行く

「何故に銀鱈? ………照り焼きにしよう」

お米はこの間、三人で買いに行ったのでスルー。他にも日用品を籠に入れてレジに向かう。
卵がお一人様七十円で嬉しいのは…先生の影響だと思う。
あの先生は、何処か主夫の匂いがする。エプロン姿が様になってるし。何気に料理のレパートリーが広いし

会計を済まして、帰る。

「ただいま」

「「おかえり~」」

この遣り取りがくすぐったく感じるのは、私の過去が原因で、少しツライ


「御手洗買って来たよ~」

「刹那、緑茶を頼む」

「自分で出来るだろう?」

「刹那の入れた茶が美味い」

「タツミーの言う通り。巧い人に入れて欲しいなぁ先生は」

全く…嬉しい事を言ってくれる

「先生、タツミーは止めろと言ったと思うが?」

「名前で呼ぶのが気恥ずかしい」

「刹那は名前で呼んでるじゃないか」

「…すみません、名前で呼ぶので、銃口下げてください。」

「ほらほら、お茶を入れたぞ」


御手洗団子は美味しかった



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 この学校の教師は有る意味普通じゃないのが多いと思う兄です)十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:21
昨日は朝からエヴァさんに呼び出しを喰らったので、学校に行かなければ成りません。
折角の日曜日なのに…寮を出ると、ボロボロのアスナとネギが居ました。
こいつ等は暢気で良いねぇ。
朝から遊ぶなんて、俺には出来ません。若さが羨ましいと思いました。
カモが何か言いたそうにしていましたが、無視しました。
何故かアスナとネギに暗くなる前に帰って来る様にと言われました。

子供じゃないんだから、大丈夫なのに…そんなに子供っぽいだろうか? 俺








人の少ない職員室、新田先生が居ました。ジーザス
ゆっくり出来ないじゃないか。そう思って、チラリと見ると。

コッチが引くぐらい落ち込んでいました。

背負っている影が濃いです。
他の先生方も引いています。
失礼だけど、キモイです。


(何が有ったのかしら? 知ってる?)

(知りませんよ。担当の学年も違うんですから)

(瀬流彦先生は?)

(僕も知りませんよ?! アギ君は?)

(…さぁ?)

ウザイです。まるでリストラされたお父さんが、行く当ても無く公園に行き、ブランコにワンカップ握って座っている様な悲しみがにじみ出ています。
何故かジャンケンで負けた人が、理由を聞く事に成りました。
ジャンケンは勝ったよ? 負けたのは瀬流彦先生。もの凄く絶望してました。

「あ、あの、新田先生? どうかしたんですか?」

声がドモッてます。コッチは笑いを堪えるのが大変です。

「ああ、瀬流彦先生…少し、ショックな事が有ってね…」

「ショックな事?」

そこでコッチ見んな!! 他の先生方も同じ事を思ってるのか、目を合わせません。勝手に憶測が飛び交います。

(まさか奥さんに何か有ったんじゃ?!)

(浮気?)

(新田先生の奥さんは確かに美人ですけど…)

(一途な人ですよ? 私の生徒でしたから)

(卒業生と結婚してたんですか?!)

(高校のね。私も新田先生も昔は高等部に居たの。その時のね、困ったチャンがお嫁さん。)

マジでか!? 意外だ…

(凄かったわよ?卒業式の時の逆プロポーズ。コレからも私を指導してくださいって、校門の前でよ?)

(((社会的にヤバイんじゃ?!)))


「瀬流彦先生…結婚を考えた事は有るかい?」

「……いえ、彼女も居ないですし…忙しくてどうにも」

(へぇ…瀬流彦先生彼女居ないんだ)

(意外だなぁ…もてそうなのに)

(良く、愚痴ってますよ? 中学生は犯罪だって)

(そうなのか……アギ先生は?)

いねぇよ!! 居たけど血筋狙いだったよ!!

「そうか…結婚して、娘が出来たら分かるさ」

「娘さんがどうかしたんですか?」

(アギ先生はこれからよ、そうでしょう?)

(それもそうか…困った事が在ったら相談しなよ?)

(そういった経験なら有りますが?)

正直どうでも良くなってきました。もう、良くね?

(((えっ?!)))

(冗句ですよ?)

「娘がね…お父さんの服と一緒に洗濯しないでってね……時が経つのは早いものだよ」

「「「「「新田先生!!」」」」」

「おわ、皆さんどうしたんですか?!」

「飲みに行きましょ!!」

「今日は朝まで付き合います!!」

「私も相談に乗りますから」

「僕もです!! イロイロ教えてください!!」

明日授業だから、パスします。でも、新田先生の書類は片付けました。


世の中のお父さんの辛さが、目に痛かったです。


お昼過ぎに、茶々丸から電話が有りました。エヴァさんが風邪を引いたらしいです。少しだけざまぁwwww
と思いました。
一応、お薬作っときますと社交辞令を言っておきました。彼女達にはツテのきく病院が有ったから安心です。










学校を出ると、古さんと会いました。大勢の男を千切っては投げ千切っては投げの活躍でした。眼が合いました。逃げ切れませんでした。現在捕まっています。助けてください。

連れて来られた超包子。四葉さんが新作料理を作ったので、試食を頼まれました。こう見えて、味には五月蝿いです。試食の結果は美味の一言で終わります。
海老のプリプリ感。薬味と野菜の素材を生かしたシャキシャキ感。ライスペーパーに包んで食べました。タレが特製の物でした。普通に下さいと言ったらくれました。ドレッシングにも仕えそうなので、アレンジしてみようと思います。



お家に帰って、台所へ。今日は教えて貰ったばかりのスープスパを作ります。エビを塩茹でして切ったもの加えてみました。少しだけ、スープを薄味にしたのがポイント。塩茹でしたエビの塩分が出るからね。
好評でした。ほうれん草を加えたのも美味しそうです。ガーリックトーストも焼きました。皿に残ったスープを付けて食べました。とても、美味しかったです。

食事の最中、今日あった【鳴いた鬼教師】の話しをしようと思ったけど自重しました。その代わりに、エヴァさんが風邪を引いた事を話しました。真祖が風邪って有り得なくね? とは誰も言いませんでした。
茶々丸の事を話すと二人に

「先生、茶々丸は来ると思うぞ?」

「なして?」

「アギ先生、茶々丸さん達は先生が魔法薬や薬を作るのが得意な事を知っていますか?」

言われて考えてみる。恐らく俺の事は調べていると思う。薬草学や魔法薬の成績は改竄されてない。ヤバクね?

「別荘行って来ます」

「あっ、私も修行に使わせて貰います」

「それじゃあ、私も。」


二人が汗水垂らしてる時に、薬作ってました。この別荘には沢山の薬草が自生しているので大助かりです。
他の皆も色んな所から持って来てくれるから、在庫が無くなる事は滅多に有りません。

今度から発言には気を付けよう






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 バカレンジャーの脅威。エヴァさんが可哀想だと思った兄です)十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:21
次の日。俺の授業は五時間目なので、昼まで暇です。一時間目他のクラスでやったけどさ。
チャンと、薬を持って行きましたよ? 茶々丸さんが一応病院の薬も貰いに行くらしいので、直ぐにお暇しました。
学校に戻ると、新田先生達五人が頭を抱えてました。二日酔いです。

何で次の日学校って、分かってるのに飲みに行くかなぁ。

付き合いも大切だけど、職務を疎かにしてはいけません。ちゃんとお給料貰っているんですから。











帰りのHR、ネギがまだ帰ってきていないので俺が仕切ります。

「は~い。皆さん知っていると思いますが、明日は大停電の日です。蝋燭買ったかぁ」

「買ったよ~」

「懐中電灯の電池はぁ」

「買ったよ~」

「ガスコンロのガスボンベはぁ」

「「「「買い忘れた?!」」」」

「はい、皆さん落ちが付いたので良い事教えます。今日はスーパーでガスボンベが安いです。安全の為、寮のガスも止まるので早く買いに行きなさい。それでは終りぃ」

ありがとう御座いました!!

皆、元気だねぇ。俺はキツイですよ。

「ア、アギ。そのさぁ」

「どったのアスナ? 金銭トラブルは受け付けてませんよぉ」

薬草咥えて火を付ける。貧血はかなりマシに成りました。御蔭で薬草を何時もの配合に戻せたので、良かったです。コストが違うのよ。コストが…百円ぐらい

「お金の事じゃないわよ!! ガスボンベ余ってない?」

「夜にでも取りにきなよ。晩飯食って来いよぉ」

「ありがと。あっ、ソレとさ。」

何ですかぁ? 先生は買い物して帰りたいので早くして欲しいです

「吸血鬼の弱点って何?」

エヴァ対策ですか。何だ、意外と考えてんじゃん。先生ビックリです。

「んー…銀とお日様に、流れ水。って云うけどねぇ…克服してるのも居るらしいからなぁ…手っ取り早く消滅させるのがベストかなぁ。」

「あぁ、そうなんだ」

「気を付けて帰れよ?ネギの従者になったそうじゃん。怪我したらアイツ泣くよ?」

「な、なんで知ってるのよ?!」

「カモがおデコは有りえねぇとか零してたぞ? もう一遍〆といたら?」

「……そうする。そう言えば、アンタはそういうの作らないの?」

「どうでも良いしねぇ。じゃあねぇ」

お家に帰ります。その前に、トマトとカボチャに鶏肉を買います。今日はカボチャのスープに鶏肉の照り焼き、トマトを使ったサラダです。お米でもパンでも好きなほうでどうぞ!!










ゆっくり帰る帰り道。子猫が群れてきたので少し驚いた物の、帰り着きました。
でも、寮の玄関でネギが打ちひしがれて居ました。
見つからない様に行こうと思ったらカモに見つかりました。後でアスナにチクってやる!!

「どうした。ネギ?」

「兄さん、世の中って厳しいんだね…」

理由を聞きました。煤けてるネギが危なかったです。何でも、ロリババアの夢を覗いたらしい。

今まで抱いていた父の姿が壊れたらしいです。

俺からしたら今更何だけどねぇ。スタンじいちゃんも言ってたじゃん。「アイツはロクデナシじゃった」ってさ。

「ネギ…戦わないと現実と!!」

「…うん!! 僕、諦めないよ!! 立派な大人に成るよ!!」

でも、違法行為が有ったので注意はしときます。夢を覗くのは違法行為です。オコジョ刑一年は堅いです。後で、学園長に報告しときます。無駄だと思うけどね。一応は責任を果たしますよ? 教師として、何よりも人間として

注意すると、カモが反論しようとしてきたので、黙らせました。物理的に

ネギはちゃんと反省していました。常量酌量の余地が有るので、実刑には至らないと思うけども。人としてやったら駄目な事だしね。後々バレて、俺に皺寄せが来る可能性が高いのよ。この子が何か遣らかすと。
英雄の息子は二人居るんだから的な感じで、強い魔法使いとかと無理やりパーティーを組まされる可能性大です。
普通に暮らしたいのに、そんなのは勘弁。

出来るだけ協力はしますよ? 出来るだけはね。本当にチョットしかしないけど。傷薬やるぐらいはしてあげるよ? 半額で





夜。夕食を食べて風呂から上がって、テレビでクイズ番組見てマッタリとしていたらアスナが来ました。
向こうも風呂上りだったようです。冷たい麦茶を出して座って貰いました。
ガスボンベを渡したら、アスナがクイズ番組に夢中に成ってました。刹那とタツミー(心の中ではそう呼んでます。暴力には屈しない!!)と一緒に、答えを言ってました。かなり、間違えていました。
何故かそのまま、愚痴を言い始めました。

ネギが寝ぼけて布団に潜り込んでくるとか、カモが人の下着を盗むから、獣臭いとか、ネギの風呂嫌いはどうにか成らないかとか。
ゴメンね、アスナ。
ブッチャケ、どうでも良い。
なのに、物凄く深刻そうな表情で話すので、タツミー達から何とかしろとのメンチビームが……トラウマに成ったらどうしてくれる。
子供なら絶対に泣きます。

「カモに関しては、何かで繋いでおけば良いと思うぞ? ネギの寝癖は…スマンがどうして良いか分からん。風呂嫌いはアレだ。シャンプーハットを今度、買って来るから…」

「…頑張ってみる」

「あ、あぁ。気を付けて帰れよ?」

アスナが帰ってから数分。部屋に沈黙が生まれました。
そんなに嫌なのか、アスナ。流石に心が痛くなりました。

「刹那さん。頑丈な鍵とワイヤーって有る? 出来るだけゴツイの」

「手配しと来ます。流石に…下着が獣臭くなるのは…」

「私も少し、ツテを当ってみよう。使用者にしか外せない鍵が有るかも知れないしね。」


エロイオコジョには敵しか居ません。本当に救いようがないな、あいつ。


明日は大停電。エヴァさんが動く筈。俺はお家で寝る事にします。戦いなんて…ねぇ?







と、思っていた自分が甘かったです。


何時も道理に、授業が終わって。何時も道理に、仕事に行く二人を見送って風呂上りに牛乳を飲んでいたら、佐々木さんに攫われました。

目の前のエヴァさんも驚いています


「協定は?」

「バカピンクの人間違いだ!! 私は知らんぞ?!」




恐るべきバカレンジャー。恐い筈のエヴァさんが、可哀想に見えました。





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 五日で二十話…時が経つのは早いと思う兄です)二十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:24
アギです。人違いで攫われました。勘弁して欲しいとです。

アギです。窓ガラスを割って侵入されたので、掃除が大変そうです。

アギです。窓の修理代は実費で出さないといけないのでしょうか?

アギです。悪役の筈のエヴァさんが可哀想に思えてきました。

アギです。イロイロと有りすぎてテンション下がりっぱなしです。

アギです。ネギはまだ来ません。早く解放して欲しいとです。夜食が作れません。

アギです。最近、料理人に成るのも良い様な気がしてきました











そんなこんなで、数十分。お尻が冷たいです。濡れてます。風呂だから仕方が無い。やっと、ネギが来ました。俺を発見して慌ててました。エヴァさん放って助けてくれました。
逃げようと思えば、縄は切れたけど。解いたらエヴァさんにボコられそうだったので辞めました。痛いのは嫌いです。

俺を放って外に飛び出る二人とその他。何故か、大河内さんが残っています。俺の監視らしいです。取り合えず、部屋の掃除を手伝ってもらいました。半吸血鬼化しても良い子です。
こんな子を彼女にしたいです。でも、3-Aのメンバーには手を出す気はありません。普通の人と結婚したい。
その後、大河内さんが俺を抱えて外に出ました。エヴァさんの増援にでも行くのでしょうか? コッソリと用意しておいた、吸血鬼化を解く薬を注射しました。伊達に自分で献血してません。少し視れば血管が何処に有るかは分かります

田舎で、開業医するのも良いかも…免許取らないといけないけど

帰るにも遠いいので、ネギVSエヴァを生で見ようと思い。橋の見える場所に陣取って観戦する事にしました。途中でアスナに会いました。自分の無事を告げて、ネギの向かった場所を教えました。
カモがしつこく手を貸せと言ってきたけども、無視しました。この事に関してはアスナが味方になってくれたので楽でした。










大停電。ソレは麻帆良学園を包む結界が無くなる時間でもある。必然的に侵入者が増える為、この日は裏の仕事をする人間が一斉に出る日でも有る。
龍宮真名と桜咲刹那は橋の近くの森の警備を任された。
刹那が使う式により周囲を見張り。真名は木の上でライフルを構える。二挺拳銃は腰に、特注のナイフは太股に装備してある。

刹那は野太刀と呼ばれる大きい刀を片手に、腰に一本の小太刀を挿している。

この小太刀と真名が使う破邪弾は、アギ・スプリングフィールドから貰った、または頼んだ物であるが。威力が異常なのである。

古来より精霊が鍛えた武具は、英雄に振るわれ、神話・伝承に残った。
ケルトの英雄が一人。フェルグス。彼の使った魔剣・カラドボルグも妖精・精霊が造ったという説が有るように。高位存在が造った物は素晴らしい物が多い。ソレは形が美しかったり、切れ味が鋭かったりと多種多様である。

中位精霊が一柱で造った物ならば、数少ない名工や天才が造った物と同等位の物だが…この二つは、複数の精霊が造った一品である。精霊達からすれば今の自分を創り上げてくれた主人・友人であり、父でも有るアギにプレゼントしただけなのだが…
ハッキリ言って、小太刀は危険すぎる代物なのである。破邪弾は大量生産品で尚且つ人が使う術式が使われているが。小太刀は、大地の精霊と火の精霊に水の精霊、風の精霊が造った物である。


何が言いたいのかと言うと


「私の出番は無いかな?」

と、言いたくなるほどに刹那無双なのである。



桜咲刹那、二刀流初心者。

「刀が斬れ過ぎて困ります」










「おーやってる、やってる」

橋の上では魔法合戦中。アスナも何とか間に合い。十秒ぐらい前に正式に仮契約しました。
アスナって強いね。茶々丸が手加減してると言っても互角だよ。
ロケットデコピンで笑ったのは秘密。

「ソレにしても……相坂も連れてくるなんて」

エヴァさんも心配性だなぁ…無理もないか、エヴァさんからしたら十年来の付き合いなんだから……

「悪ぶってても根は良い子ってか?」

中途半端だねぇ。ソコは共感出来るけどさぁ。そんなんじゃ、麻帆良から出たら殺されちゃうんじゃないの? と、ちょっと思いました。丸くなったんだねぇ。ソコに付け込まれない様に気を付けてね?

「さてと、帰りますか。タツミー達が帰ってくる前に寮長さんに窓ガラスの代えを貰わないと」

怒られるなぁ…窓ガラスっていくら?


「ナンダガキカ?」

振り向けば、半魚人。

どう見ても侵入者御一行です。本当にありがとう御座いました!!

河から来たのかよ!! 警備が成ってないぞ学園長!!

「アルジ、ドウスル?」

「…殺せ。騒がれても面倒だ」

…リアルでピンチです。助けてタツミー!!

タン

願いが届きました。流石はタツミー&刹那。空気の読める子は先生大好きです。この隙に逃げます。

「先生!!」

囲まれてました。タツミーの方にも大量に向かってるみたいです。

「刹那さん。これってヤバイ?」

「…ヤバイですね。どうやら他の所にも一斉に来たようです。真名の方にも…」

目の前の魔法使い、西洋魔法使いの様ですが。意外に強いのかも知れません。でもなぁ、このハゲが自分と同じ召喚魔法の使い手なのが微妙にショックです。

「……刹那さん、秘密にしてね?」

「はい?」

(ヴィヴィ、助けて。)

水の精霊である、ヴィヴィにお願いします。君達の敗因は水辺の近くに居た事だよ。

水の鎖が魔法使いを拘束して、他の鎖が召喚されたであろう人外を還します。
圧縮した水を放たれたら、堪らないよねぇ。

「タツミーのトコに行こうか?」

「…先生、出来ますね」

「精霊さん達が強いだけ何だけどねぇ…」

刹那さんは、魔法使いを捕縛して御札を張って放置しました。御札は学園長の特製らしく、張っとけば金縛りと強制睡眠になるそうです。
あの、じじいも強いんだよねぇ…タカミチより強いんじゃない?



森の方に足を向けた瞬間、刹那が物凄い勢いで走って行ってしまいました。タツミーが怪我でもしたのかな? 骨折ぐらいまでなら何とかできるけど…死んじゃってたら…って、そんな事は無いか。
話しが違ってきちゃうもんね。


周りに気を付けながら行くと、輪郭がブレてる大鬼が居ました。タツミーは左腕がダランと垂れています。刹那さんも倒れています。

何で? 嘘?!

何で二人はボロボロ? 後ろで勝ち誇ってるの誰? 俺ってまだピンチ?

刹那さん速攻ですか?! あっ、小太刀を抜く前にやられたポイね。

ちょっと、混乱しましたが。ハヤテ君が声を掛けてくれたので隠れられました。うん、逃げよう。あの二人が勝てない相手に勝てる訳ないじゃん?
魔法使って、精霊さんや悪魔の事バレたら本格的にヤバイしね。

悪く思わないでね? 二人とも







どうしようか? まだ逝っとこうか?


要望があったので、作者に寄せられたありがたい称号を追加してみる

「ラディカルグッドスピード」『子種を寄越せ』『作者に着ける薬は無い』『現代医学フルボッコ』『ルームメイトルート』『B IN病』『BINBIN物語』『別荘を所有しているかもしれない』『腹が減るSS』『中華』『BIN腕症候群』『BINBIN症候群』『医者は匙を全力投球』『病院は帰れ』『いつ寝てる?』『限定感染爆発(リミテッド・パンデミック)』『保菌宿主』『螺旋族の後継』『新人類』「Arcadia最速の男」「史上最も過労死の可能性がある作者」「RGS」『駄目だコイツ(作者)早くなんとかしないと』『アルター能力者』


何コレ? 私は人間です。螺旋力やアルターなんぞ持っていません。寧ろ欲しいです!!



プロットはこの作品にはいりません。何故なら病気だから。PCの前に座れば勝手に出てくる。

もう辞めとく? 朝は歯医者に行かなくては…



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 口が滑った兄です)二十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:26
懐から取り出すのは粉末薬。流石に数ヶ月もお世話に成ってる二人を見捨てるのは止めました。

嘘です。ごめんなさい。ハヤテ君とアンちゃんが激しくご立腹なので、助ける事にしました。
戦わなくて良いの。俺は逃げるだけぇ。向こうに戦意が在るなら、失くせば良いじゃない。

(ヴィヴィ、ハヤテ、お願い)

現れるのはバスケットボールほどの大きさの水球。ソレに薬を溶かします。
ハヤテ君がソレを霧にして送ります。

十秒もしない内に、人間は眠りの底さぁ。

この睡眠薬、毒消しの薬と麻酔効果の有る薬草(毒草)を掛け合わせて造ったオリジナルさ。何が有っても、一時間は起きません。

「大鬼さん。俺とソコの寝てるの。ドッチに従う?」

交渉? も巧くいきました。まぁ、ただ単に真名を言って、契約の縛りを斬ってちゃんと召喚しなおして、名前を付けただけ。

この、召喚師? 東洋魔法使い、どうしよう。俺の事バレてもなぁ…此処じゃない何処かに逝って貰おう。うん、そうしよう。

「悪鬼顕現、死霊の長、金色の眼、黒き小さき獣。呼び声に答えよ。」

悪魔召喚。停電中ならエヴァさんにも気付かれないでしょ。学園長もねぇ。チャンと周囲は警戒してますよ?

「アギー、久しぶりー。」

「久しぶり、クロ。コレ持って還って良いよ。」

黒猫のクロ。愛称だよ? つけた名前はネクロフィー。死霊術を使う可愛い黒猫さんです。

「えー…独り占めして良い?」

「良いよぉ。コッチに居ても使い道も無いしねぇ」

「ありがとー、アギ。今度何か持っていくから、また呼んでねぇ」

「ありがと、じゃあねクロ」

コッチに居たのは一分にも満たない、だって残留魔力を調べられたら面倒なんだもん。

「ハヤテ、二人を連れて帰るから、扉を開いて」

ハヤテを顕現させる。この子普段は子虎サイズの可愛い子なのに、現界させると体調五メートルのホワイトタイガーなのよね。
それでも可愛いけど。

「こらこら、刹那を甘噛みしない。」

キュゥーンとションボリする姿に、トキメいてしまいます。可愛いなぁもう!! 親馬鹿と言われても良い。もう、このまま逃げ出そうかしら? この子達が居れば何処でも生きていけそうな気がします。

「それじゃあ、行きますかぁ」

刹那より、タツミーの方が重かったです











帰ってきました、俺の部屋。間借りしてるだけだけどさぁ。
気付薬を調合中です。二人には眼を覚まして貰わないとね。学園長への報告とかが有るだろうし。
どんな事をしても一時間は絶対起きない睡眠薬。起こすには、睡眠薬を全部抜けば良いのさぁ。
この薬はクソ不味いけどねぇ。一回舐めて鳴きました。ソレぐらいです。

起きた瞬間に掴み掛られました。シェイクしないで下さい。気持ち悪いです。

二人が起きたので簡単に説明

二人がヤバイ
逃げよう
逃げた。
あの魔法使いは、鬼を制御しきれず自爆。
向こうも逃げた。

説明が終わったので、タツミーは別荘へ、刹那は虚偽報告。俺の事は言わない約束だしねぇ。





「痛っ!! もう、チョット優しく扱ってくれないかい?」

「贅沢言わないの。何なら、骨に直接薬を打っても良いよ?」

タツミーが静かに成りました。ざまぁです。治療法は、痛み止めを飲ませて、効いてきたら折れた骨を合わせて、栄養剤(骨折用)を飲ませて、ヴィヴィに頼んで血流操作。魔法で治しても良いけれど、骨は強くなった方が良いからねぇ。

「ドレくらいで治る?」

「一週間ってトコじゃない? 別荘の中に居れば朝には治るでしょ、外の時間では」

「世話に成るよ」

「ハイハイ。刹那さんも来たみたいだし、次は向こうか」

内臓にダメージが在りそうだから、強いのより弱い薬かなぁ。徐々に強さを上げていけば良いでしょ。

そんな、一日の始まりでした。まさか、タツミーにあーんをする事に成るとは…俺じゃないよ? 刹那さんがだよ?





二日目



どうやって自分達を連れて逃げたのかを教える事に成りました。銃口が恐かったです。

ハヤテ君を現界させました。ついでに、刹那さんに遊んで貰っています。見た目、少女を食べようとしている猛獣。タツミーが笑っていました。刹那さんがキャーキャー言っていました。

俺は今日も今日とて研究です。最近、タツミーとリリアさんの仲が良いです。喜んで良いよね?



三日目

朝からホワイトシチューを作っています。野菜は一度、全部溶かす勢いで煮込む。

「あの、先生」

「どったの刹那さん?」

「いえ、その…ハヤテはどうして私に懐いているんでしょうか?」

「純白の羽がお揃いだからだって………あ」

「先…生・・・?」

地雷を踏みました。遣らかしました。刹那さんの瞳のハイライトが消えました。レイプ目です。ちょっとゾクっとしたのは秘密。
流石にこのフラグはヤバイので、薬で忘れさせようとした所。タツミーにも聞かれてました。マジでどうしよう?








[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 逃げられない兄です)二十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:22
気まずい雰囲気がリビングに満ちてます。俺の自業自得でした。反省してます。











「…それで? 料理に没頭し過ぎて口が滑ったと」

「誠に申し訳御座いません。」

何時もの如く怒られております。今回は流石に俺が悪かったので土下座です。
頭を踏まないで下さい。


「何で…ですか」

「「ん?」」

プルプル震えている刹那さん。可愛いと思ったのは秘密です。この子も厄介事要員には変わらないからねぇ。

「私は!! 化物なんですよ!! 」

「刹那、私に取って君は相棒で友人だ。それ以上でも以下でもない。」

「真…名…それでも…私は」

タツミーカッコイイ。普通は引くと思うけどね。俺は最初っから知識として持っていたから大丈夫だけどさぁ。ソレを考えるとネギ達は大物だわ。子供の純真さの勝利なのかねぇ

「考えても見ろ。お前は自分を化物と言うがこの先生はソノ上なんだぞ?」

「「へ?」」

何言ってんの? 俺は人間ですよ? 魔法使いの子ですが、人間です。コレは絶対。

「何で、先生が驚いてるんですか!!」

「いや、俺も初耳なんだけど? 」

「複数の中位精霊を従え、複数の悪魔使役してる上に、強制ではなく自主的に協力させてるんだよ? 普通じゃないね」

………心が折れそうです。化物発言されました。しかも助けた相手に…見捨てりゃ良かった。俺の親心の馬鹿野郎。でも、子供達は可愛いです。我儘くらい聞いてあげたいじゃない!!

「ハイハイ、もうソレで良いですぅ。刹那さんとお揃いでチームを組みますぅ。今日の晩御飯から贔屓してやる」

「いや、あの、先生?」

「先生、私も魔眼持ちだ。有る意味では私も化物だよ?」

何だよぉー。三人お揃いじゃん。虐めんなよ…心はガラスなんだぞ?

「二人とも!! コレでもそう言えますか?!」

ビリリっと、いう音と共に純白の羽が現れました。普通に綺麗です白くて。肌も綺麗だね。

「あー刹那さん? 服も破けてますよ?」

「先生も紳士ならジロジロ見る物じゃないだろう?」

「いやぁ眼福ですよ。刹那さんがヘソチラしてくれるとは」

「え、あう? 見ないで下さい!!」

ドス

「目がぁ!! 目がぁぁぁ?!」

「自業自得だね。先生」


ごめんなさい。その後、刹那さんは持ち直しました。夕食も沢山食べてました。ご飯を食べ終わって、マッタリしている時に大丈夫かと聞くと

「二人が真面目に聞いてくれないので、どうでも良くなりました。ソレに、確かに私達は化物と呼ばれても可笑しく在りませんし…何よりも二人がふざけ過ぎです!!」

まぁ良いじゃない。道化になった甲斐がありました。君にはネギを守って貰わないといけないんだからね。

此処で潰れて貰っても困るのよ?

タツミーと目が合いました。苦笑した後のウインクに苦笑で返します。
それにしてもタツミー…人の頭を踏みながら作戦を立てて俺に指示しないで下さい。




その後、数日、別荘の中でだよ? では刹那さんがブスッとしていましたが、ハヤテ君と空中散歩をしているのを目撃したので、本当に吹っ切れているようです。
このかの事は禁句。秘密を打ち明けるのには、勇気が居るからね。
そして、皆の怪我が完治しました。予想道理に一週間、外の時間で七時間。現在七時半。

「やっべ、今日職員会議の日じゃん。」

「私も部活の朝練が…」

「……取り合えず学校行こうか?」


職員会議に遅れました。新田先生に怒られました。
瀬流彦先生も遅刻で怒られてました。今日の夜は飲みに行きます。
勿論、瀬流彦先生とですよ? 

そんな事を約束した朝、今日の授業は二時間目。今日も緩く働きます。



何故かお昼を誘われました。ネギにです。珍しい…何か裏が在りそうで恐いと思うのは、俺の心が汚れているから?
途中でアスナも合流しました。何だか嫌な予感しかしません。

此処は伝統の技を使わざる負えない!!

「あっ」

少しだけ、フラっとします。

「兄さん?!」

「ちょっと、アギ?!」

ポスっと誰かに支えられました

「大丈夫ですか? アギさ…アギ先生」

「大丈夫よぉ…ありがとねぇ、茶々丸」





HOLY SHIT!! 逃げられそうにない





エヴァさんが居ました。俺は茶々丸に支えられています。逃げられないこの状況。どうしろと?
取り合えず寝る事にしました。
俺の特技です。何処でであろうと寝れる自信があります













「起きろ、無気力人間」

「眠いんですけど、マジで、ドッカの誰かが遣らかしてくれた所為で。後、窓ガラスの料金請求するから。」

「……アレは私の所為じゃない」




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 屁理屈を言う兄です)二十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:32
「あら、この手紙…ネギとアギからだわ!! 校長ー!!」

日本より遥か遠い異国の地で、一人の魔法使いが扉を破壊した
















薬草に火を付けて、二人の話を聞き流す。灰皿が置いてある所は良いねぇ…携帯灰皿だと余り入らないのよ。

「だから、貴様は聞いているのか!! アギ・スプリングフィールド!!」

「…眠いのは誰の所為よ?」

一々俺に言うなって。関わりたく無いの。京都には行きたくないの。

「だからソレは、アイツの人間違いだと言ってるだろうが!!」

「はいはい、そうですねぇ、大変でしたねぇ。それで? 京都にはいけないからお土産買ってきて欲しいんでしょ? ネギに」

「そうなんですかエヴァンジェリンさん?!」

「いや、確かに呪いの所為でこの学園から出れないんだが…そうじゃ無くてだな」

「ネギ、俺達の親父はこんなイタイケナ幼女を学園に閉じ込める奴らしい。お前のする事は分かっているだろう?」

「大丈夫だよ兄さん!! 僕が呪いを解いて見せるから!!」

「だから、ソレに何年掛ると思っているんだ!!」


グダグダな会話です。 

「アギ先生、そろそろ昼休みも終りなのですが?」

「そう? アスナーそろそろ授業が始まるってよ?」

「もうそんな時間? ありがと。エヴァちゃんも茶々丸さんも行くわよ」

「ちょ?! コラ!! 襟首を持つなぁ!!」

掛けてくアスナ、ソレを追う茶々丸とネギ。徐々に顔色が悪くなるエヴァさん。ざまぁ

窓ガラス二千百十円の仇だ。さっさと払え。ホムンクルスの材料費は直ぐに振り込んだ癖に、セコイ事すんなよ。


「今日も平和だねぇ」

煙を吐きながらそんな事を言って見る昼さがり、新田先生に拉致られました。なんでも、谷口先生がまた、倒れたらしい。
あの人も体が弱いねぇ…この間の飲み会が原因じゃないの?
新田先生と同期でしょ? 結婚もしてるし、息子さんは麻帆良大で教師を目指しているらしいです


「は~い。谷口先生が倒れたので、またアギ先生が来ましたよぉ。プリント配るから、前の時みたいにねぇ」

「先生、谷口先生は大丈夫なんですか?」

「ヌカズケ混ぜてたら、立つ時にギックリ腰に成ったそうです。命に別状はありません」

「…谷口先生」

年には勝てないんだよ。年には










放課後、帰る準備をして扉を開けると挟まれました。ボインに、窒息するかと思いました。
大きすぎるのも問題だよねぇ…ヤッパリ少し、手から出るぐらいが丁度良いと思う。タカミチはしずな先生と良い関係らしいが…オッパイ成人なのか?間違えたオッパイ星人、寧ろ聖人?
モてるダンディはツライねぇ。
しずな先生から、学園長が呼んでいると教えられたので帰ります。厄介事だろ、どうせ。
学校出ようとしたら捕まりました。エヴァさんが恐いです。茶々丸、放して?

「すみませんアギ先生。マスターの命令は絶対なので…明日は夕食をご馳走します。リクエストの方は?」

「あー、明日は俺が夕食当番だから、明後日が良いなぁ。リクエストは……ヘルシーな料理で、ご飯に合うのが良いなぁ」

「畏まりました。それでは行きましょう」


諦めてますよ? ロボに腕力で勝てる訳が無いじゃない。

学園長室には既にネギが居ました。何か驚いてます。ハワイで良いじゃない。お兄さんは久しぶりに良い所に行きたいのですが?

「ふむ、それでじゃな。この親書を向こうの長に渡して欲しいんじゃよ。アギ君と一緒に」

「断る」

「に、兄さん!! お父さんの手がかりが掴めるかも知れないんだよ?!」

何を言う愚弟。このジジイは俺達が妨害を受ける事を見通して言っているんだぞ?しかも、西洋魔法使いの大英雄の息子が、『仲良くしようや』的な事が書かれた親書を持っていく事に因って、西の過激派の炙り出しも狙っている節もある。

戦いなんてくだらねぇ!! ワイキキのビーチでゆっくりしようぜ!!

と考える俺の方が正しいと思う


「何故かの? 理由を聞かせてくれんかのぉ」

馬鹿め!! 俺が理由を用意していないとでも思ったか!!

「一つ、俺は戦力では無く足手まとい。二つ、体が弱い、三つ、魔力も少ない。四つ、此処から出られない生徒が居る。ソレは副担任として放って置けない。」

学園長が何か言おうとするが、畳みかける。まだ、俺のターンだぁ!!

「幸いな事に、エヴァンジェリンは授業を何度もサボっている。その埋め合わせには丁度良い。コレで出席の単位も稼げるしな。もし、俺を行かしたいんなら呪いを解いからです。教育者として進言します。何か反論は?」

「エヴァの呪いは、お主達の父が馬鹿魔力に任せて掛けた物でもあるんじゃ…本人以外には解く事が出来ん。そうじゃろう? エヴァンジェリン」

「例外として、自力で解く方法も有るがな。その為には貴様等の血が大量に必要になる。」

「それじゃあ、俺は行かないという事で良いですね?」

唸る学園長。ざまぁ見ろ。そもそもアンタには貸しが有るんだ。相坂の事とかなぁ。

「に、兄さん。一緒に行こうよ!! 僕が頑張るから!!」

「ネギ、俺は足手纏いにしか成らない。お前が行って来い。頑張れよ」

「待つんじゃ!!」

もう、決ったじゃん。争い事も痛い事も嫌いなの。したくないの。

「何でしょうか? 学園長?」

「どうしても、ダメかね?」

「教師にしたのは貴方ですよ?」

「……分かった。親書はネギ君に任せよう。お主は本当に掴めんのぉ」

其の侭、お家に帰りました。













死亡フラグ回避成功!!

修学旅行中は平和です。

今日の晩御飯は、お好み焼きでした。タツミーが作ってくれました。でも、チーズは邪道だと思うんだ。

お好み焼きにはプリプリのエビにイカ。
ソレと豚肉
厚い生地の中に入っているキャベツのシャキシャキ感を楽しむ物だろう!!

ご飯のお代わり!! 四合炊いてて良かったぜ








[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 同士を発見した兄です)二十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:33
さ~て、先立つ死亡フラグを叩き折ってやった昨日。余りにも嬉しすぎて、地酒を購入。
また、三人で飲みました。刹那さんはヤッパリ、ザルです。
二日酔いの薬も酒の匂いをフローラルにする消臭剤(食後用)も作っているので、遠慮なしに飲みました。美味しかったです。
今日の授業もルンルン気分を隠しながらユル~クやりました。
幸せへの第一歩。
俺が望むスローライフへの障害が一つ無くなりました。











今日の当番は俺。手羽先と餃子の具となるミンチを買ってきました

最初に、手羽先の持つ所以外の骨を取り除きます。手でね? 取り除いたら、水で洗いましょう。血を綺麗にね。焼くと肉の味が少し落ちる。
洗い終わったら、水気をクッキングペーパーで拭き取ります。叩くようにして拭きましょう。

その二、餃子の餡を作ります。作り終わったら餡を手羽先の中に詰めます。先にボウルに入れて、お湯の中でコネタ方が良いです。ボウルにボウルを重ねてね?

塩コショウを振ったら準備完了。手羽餃子の完成です。

コレをねぇ、網焼きすると美味しいの。アギになる前の好物でした。日本酒にもビールにも合うよ?





「先生、今日は何ですか?」

「焼肉」

「ホットプレートは出して置いたよ、先生」

ナイス、タツミー。

「野菜、切って置きますね。」

「ありがとぉ、刹那。」

「いえいえ」

「真名さーん。お茶出してぇ」


育ち盛りの子は沢山食べないとねぇ。
そんな事を考えているとお客様が来ました。この寮には無駄に鼻の利く人間が多くて困ります。忍者とかパパラッチとかチビッ子姉妹とか、アスナとか…アスナは日頃苦労してるから許せるけどねぇ
あの淫獣。ウルスラの寮で下着を盗みました、八十九枚。謝りに行きましたよ? 夜中に。 ネギは寝てるし、アスナを起こすハメに成りました。夜中に食べたハンバーガーは美味しかったです。 グッドマンさんがね。恐かったです。事情を話すとコーヒーを出してくれました。優しさが痛いというのはどういう事なのでしょうか?

スタンじいちゃん。不能に成る薬を作った俺を許してください。一時的だとしても、同性が恐怖する物を作ってしまいました。

だってさ、あの野郎このかを巻き込もうとして、街中で遣らかしたんだよ? 俺的にはOKさ。二人揃って帰れるしね。でもさぁソレをネタにあのジジイが強請って来たらヤバイじゃん?
アスナと二人でフルボッコしました。アスナのパンチに腰が入ってきたよ。



「で? 何しに来たの?」

「その…何だ…」

「マスターはお礼を言いに来たのです。アギ様。先日の言葉、素晴らしい物でした」

まぁ、晩飯でも食っていきなよ。多めに作ってるから。
タツミー達も何の問題も無く了承してくれました。

エヴァさんは焼肉奉行でした。どうでも良いけど俺の牛タン食うな

「コレ…美味しいですね」

「手羽先を餃子にするなんて発想は無かったよ。先生」

「確かに…良く考えついたな。貴様」

「塩コショウを出して有るのは何故ですか? アギ様」

それはねぇ、個人の好きな味付けに出来るからだよぉ。薄味だと飽きるし、濃口でも飽きるからねぇ。

「勉強になります。明日は楽しみにしていてください」


本当に楽しみです










チュンチュンと小鳥が五月蝿い早朝。起きると、隣にエヴァさんが居ました。

「何事?!」

急いで自分の体を確認します。服は乱れてません。腰も痛くは在りません。スッキリもしていません。

「良かった…襲われては無い」

「貴様は私を何だと思っているんだ」

其の侭五人で登校しました。刹那の朝錬の時間に合わせてるから早いよ? 茶々丸達は授業の用意の為、一度家に帰りました。
そうすると何時もの三人に成ります。今日はねぇ作るプリントが多いから、タツミーに手伝ってもらいます。餡蜜三杯でOKしてくれました。今度、茶々丸に習ってみようか?


「先生、コレは?」

「え~と。四十ページの公式を写して置いて。ソレで終りだからねぇ」

作業が捗りますよ。



「は~い。引き続き谷口先生が、入院しているので来ましたよぉ」

「先生」

「何でしょうか、杉内さん」

「谷口先生はそんなに酷いんですか?」

「トイレに行こうと無理やり動いたので、コケて右指の中指、人差し指を骨折しました。コケた時の衝撃で腰も酷くなったようです」

「……谷口先生」

懲りないよねぃ、あの人も


四時間目は3-A。こいつ等は何時も元気で良いねぇ。


「先生!!」

「何だぁ朝倉。」

「最近、私の扱いが酷いような……まぁ良いか。この間のパートナーがどうとかの話。一体どういう意味なの?」

此処で、ソレを持ってくるか!! その発想は無かったわぁ

「つまりはアレだ。大人が子供言う立派に成れの一種だよ」

「どういう事?」

薬草を吹かしながら、全員に聞こえる様に言う。授業終了まで後、十分だから良いよね。

「ちゃんとした大人に成らないと、一人に成るって事。常識をちゃんと持っておかないと、ソレは社会不適合者だろ? そんな人間と一緒に居たいか?」

「あはは…恐いね」

「だろ? そういう事。パートナーは…仕事仲間でも、恋人でも友人でも良いから、そう言ったモノを作りなさいって事かな? 少し早いけど、授業終り!! 外に出て昼飯食って来なぁ。」

元気に教室を出る生徒達。

「早く夜に成らないかなぁ」







やってきましたエヴァハウス。コック茶々丸の料理が楽しみです。楽しみでしたが


「だから、この成分表を見ろと言っているんだ!!」

「だから、コッチも成分表一々取りに帰ったんだ!!」

論争中です

「なら、分かるだろうが!! 此処は3;4に成らなければオカシイだろう!!」

「それはさっき言っただろうが!! 俺専用なの!! 個人の体質を調べて作ったの!! 第一、お前の持ってきたのは一般のヤツだろうが!! 此処はコレで良いの!!」

「だったら、コレは何だ!! こんな数値は出ないだろう!!」

「特殊栽培の薬草だっつてんだろう!! 今度持ってくるからそれで良いだろうが!!」

「こんな、化物薬草が在って堪るかぁ!!」

「有るんだよ!!」

通称『魔界』に







そんな二人にコーヒーを入れるメイドロボ。

「お二人が楽しそうです」

「ケケケ、ゴ主人モ楽シインダロ? 話ガ合ウ奴ハ中々居ナイカラナァ」

「そうですね。姉さん」

茶々丸、そう言うとクッキー片手にコーヒーを運んだ







「ソレで、朝帰りに成ったと」

「ホドホドにしてください。先生。心配したんですよ?」

「誠にすみませんでした」

朝早く、土下座するアギが居た








皆様がくれた称号をまた纏めてみる


『作者がメイドインヘブン』 『クーガーを超えた者』 「到達者」 『投稿数より二つ名のほうが多い作者』 『読者がオチオチ寝られない』 『ブレーキなぞ既に捨てた』 『DIO=作者』 「ウィルス進化論体現者」 『作者の病気はアギにも治せない。』 『作者は電波受信中』 「ジェバンニが一晩でやってくれた所じゃない」 「ジェバンニ以上の仕事量」 「戦闘機人」 「クーガーの持論を体現した者」 「週刊でもなく日刊でもなく時刊」 『ジェバンニ涙目』 『病院逃げて』 『リアルジェバンニ』 『三番目の刹那(アンノウンレプリカ)』 『自重を知らない神』 『最速の後継者』 『時刊むしろBIN刊』 「人じゃない」 『作者はドM』 『ドSでドM』 『作者はドBIN』 「病気紳士」 「文章のストレイト・クーガー」 「病気ははステータスだ!希少価値だ!」 「執筆最速理論」 「アブドゥル・アルハザード」 「最高傑作なコーディネーター」 「自動筆記」 『ストーリーが湧き過ぎて困ります』 『萌えもあるよ』 『瞬神BIN一』 『チラシの裏のトップは譲らないBIN』 『スーパー病気タイム』 『BIN式執筆進化論』 『作者はマグロ。止まったら死ぬ的な意味で』 『座っていれば湧き上がる。嘘じゃねぇ!』 「数多の異名を持つ者」 『作者ー、俺だー、結婚してくれー』 『チラシの裏の神、寧ろ魔王』 『もっと評価されてもいいはず』 『ワシのプロットは108式まである』 『マッディゴーストライター』 『読者をBIN感にさせるS』 「毎食後に見るのが吉」 『最速の英霊ライター』 「ラディカルグットスピード筆部限定」 「バーサーカーソウル」 『寝るのを諦める読者』 「黄金聖闘士」 「固有結界(BIN of The Wrold)」 「多重次元執筆現象」 「BIN乏性」 『bingo(BIN特攻)ゲーム』 『何時寝ている』 『妙にお腹のすく作品』 『そろそろ世界最速執筆』 『投稿速度=病気の進行速度』  「チラシの裏の金八先生」 『ニート製造機』 『BIN氏複数人説』 『真祖の筆者』  『大量生産される寝不足の読者』


恐れ多いのが多いいねぇ。プロフィールも貰いました

チラシ裏の疫病神BIN。

読者に不治の病を振り撒く程度の能力の持ち主



らしいです。
因み、私の今の作戦コマンドは『ガンガン逝こうぜ!!』


まだ、付き合え






















皆、チョット自重しよう。お互いに。




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の病気 早起きは苦手な方な兄です)二十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:35
朝も早い時間から、タツミー達に拉致されました。修学旅行の準備だそうです。俺には関係ないけどねぇ。

故に寝ます。

知った事じゃねぇよ。俺は眠いの。今日は日曜なんだから昼まで寝ます。普段働いてるんだから良いでしょ?


ゴリ

「昼は奢るよ?」

「イェス、マム」


眉間に伝わる冷たさが恐かったです













やって来ました。麻帆良の外。初めてです。人が多いです。空気が汚いです。帰りたい。もう、ダルイ

「ほら、行くよ先生」

「先生、早く行かないとお嬢様を見失います」

刹那は護衛じゃん。俺等いらないじゃん。何さぁ、人の惰眠を妨害してさぁ

「何処に行ってんのかねぇ」

「小物を見てるみたいだよ」

「……ネギ先生はお嬢様と付き合っているのでしょうか?」

「「ナイナイ」」

「しかし…」

あの子にそんな甲斐性はありませんよ? 今の所は。将来は知らないけどねぇ


「なんて言ってるか分かる? 」

「えーと…『なぁなぁコレなんか、どうやろ?』『いいですねー可愛いですよ!!』」

デートじゃねぇか

「やっぱり…このちゃん」

落ち着こうねぇ刹那。竹刀袋に手を伸ばさない

「真名さん」

「…しかたがナイか」

ガシっと掴む。

「ちょ、真名?!」

「行くぞ、刹那」

「しかし、お嬢様が」

「式を飛ばしておけば良いんじゃない? 俺もハヤテに頼むから」

それでも渋る刹那を、引きずって買い物をしました


「先生、ソレは何かな?」

「DVD」

「何のですか?」

「ゲッターとカイザーと紅の豚とVガンと初期ガンダム」

何さ? 自分の金で買ったんだから良いじゃない!!


お昼を食べに近くの店に。入ってみるとネギ&このかが居ました。向こうからでは見えない位置に陣取り、注文をして薬草に火を付ける

「先生、匂いでバレたらどうするんですか」

「この匂いは飲食店でなら、料理の匂いに掻き消されて分かりませーん。」

「刹那、少し落ち着け。私のポテトやるから」

「あっ、スマンな真名」

「俺にも頂戴」

「から揚げを所望する」


そんな事を喋りながらも、二人を監視している三人組みが気になります。何やってんだ?あいつ等。
勿体無いけど、ポテトを千切って、風に乗せて飛ばす

べチャ

「わっ、何よコレー」

コッチに注意が向いたので手招き。静かに、けれども素早くコッチに来る柿崎、釘宮、ギャンブラー(椎名)。

「何で、タツミーと桜咲さんと一緒に居るの?」

「先生もデート?!」

「兄弟揃って?!」

「で、正直どう思うよ?」

「「「買い物がえり」」」

「宜しい。で? 何してんの? チア三人組み」


話を纏めるとこう

買い物ついでに遊ぶ目的で来たら、ネギ達を発見
良い雰囲気
デートじゃね?
ネギ淫行教師疑惑、このか毒婦疑惑発生
監視しよう



「お前ら馬鹿だろ」

「「「酷!!」」」

タツミーに席を動いて貰って、三人を座らせる。こいつ等、考えが足りなさ過ぎる

「あのなぁ、アイツは数えで九歳。今年十歳だぞ? 精通も来てねぇよ」

そこで、何で顔を赤く染める。変な事は言ってないぞ?

「真名さん。俺、変な事言った」

「特には無いと思うが?」

だよねぇ。若い子の心が分かりません

「まぁ、良いか。そんな二人が付き合って居たとしても、俺らは関わっちゃいけないの。分かるだろ? この中で彼氏持ちは?」


柿崎が恐る恐る手を上げる居たんだ彼氏持ち。まぁ、どうでも良いけど

「なら、分かるだろ?」

「………うん」

人の男女関係に入って良いのは弁護士ぐらいだろ。離婚の時とかの。第三者が入るとややこしく成るからねぇ。
たとえ、仲が良くても向こうが相談してくるまでは関わっちゃダメなのよ。
あからさまに暴力とか受けてなければね。浮気現場を見たとかも別だけどねぇ

「だったら、どうすれば良いかも分かるでしょ?」

「はい」

「それじゃあ、行ってき。」

「うん、ありがとね、アギ先生」

そう言って三人は、ネギ達の所に行きました。その間に、会計を済ませて外に出ます。余り、関わりたくないのさぁ

「刹那さんもこれなら良いでしょ?」

「えぇ、まぁ。式もハヤテも付いているなら」

「それで? 結局は何をしていたんだい? あの二人は」

目の付け所が違うねぇ。流石はタツミー。

「アスナの誕生日プレゼントを選んでたんだと」

「「え?」」

「俺はさっき買ったよ?」

「知ってたんなら教えてください!!」

だって、刹那が面白かったから……

「刹那、今回の事で少し分かっただろう?」

「何をだ?! 私は本当にお嬢様が心配で」

「だからだよ。ハラハラしたろ? 心配になっただろ? 今の距離ではそれしか出来ないのが分かっただろう?」

「………分かっている。でも、恐いんだ」

「その辺は、まだ良いんじゃないのぉ? 時間はまだ、少しは有るし。修学旅行中には嫌でも決意しないといけないと思うよ? 話は聞いてるんでしょう?」

「…はい」

「だったらいいじゃん。ほら、早く帰ろ」

その後、少し考え込んでる刹那さんと一緒に居ました。

そして、タツミー。ありがとう。タツミーが言っていた事なんて、全く考えていませんでした。ヘルマン対策にアパート探しも始めてるんだ。
修学旅行終わったら、余り関わりたく無いじゃん。



早く修学旅行、始まらないかなぁ











次の日の新聞配達


「行って来まーす」

何時も道理の新聞配達、明日からは修学旅行なので、今週は今日で終り。
そんな事考えて、寮の玄関に行くと、コーヒの缶を持ったアギが居た

「おはよう、アギ」

「ん~おはよう、アスナ。はいコレ」

小さい包み

「何?コレ?」

「懐中時計。俺の趣味丸出しだけどねぇ。誕生日でしょ? 今日」

「え、うん」

「写真も入るから、好きな人の写真でも入れれば良いよ。頑張ってねぇ」


ノソリとダルそうに歩く後ろ姿が見えなくなると、少し嬉しくなった


「アイツって異常におっさん臭いわね~」









実は前日に渡すのを忘れて、夜中トイレに起きた時に気付いたという罠だった。








ゴメンよ、三時前に終わらなかった。今回は此処で終りかな? 学校あるし。二十五話だから丁度良いよね?




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は末期 嵌められたアギです)二十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:36
ネギ・スプリングフィールドは子供である。今年十歳なのだから当たり前の事である

ネギ・スプリングフィールドは教師である。労働基準法等は無視しているが修行の一環として教師をしている

ネギ・スプリングフィールドは魔法使いである。まだ見習いという立場だが父の様な立派な魔法使い(それもどうかと思うが)を目指して有る

ネギ・スプリングフィールドには目的が有る。死亡したとされているが自分を助けてくれた父と会った事が有るからだ

これらの理由から父の手がかりが有るかもしれない京都への修学旅行は、ネギに取って渡りに船であった。
夜は興奮して中々眠れず。朝はハイテンションで起きた。
そんな彼にも、残念な事が在った。兄のアギ・スプリングフィ-ルドの事だ。ネギに取ってアギは不思議な存在だった。
魔法学校に在学中も余り…というか殆ど話す機会が無かった。飛行機の中では緊張したのを覚えている。
体が弱く、魔力も自分より少ない。ネギにとってアギは護らなくてはならない存在なのだ。
ネギは麻帆良に着てから何時も不思議に思う。アギは自分と同じ年なのに、自分より遠い存在の様に感じるからだ。
ヤル気の無い態度。疲れた目。投げやりな言葉遣い。それでも、押える所は押えている。不思議だけど、決して嫌いにはなれない。そんな存在だった。


「兄さんも一緒に来れたら良かったのになぁ」


朝一で駅に来た彼はそう言った。











龍宮真名と桜咲刹那は荷物を纏め。部屋を出た。
お互いに荷物が多いのは彼女達が裏の人間であり、京都に行く危険性を知っているからである。
正直な所、二人も修学旅行はハワイが良かった。
危険が少ないからである。勿論、ハワイにも魔法使いは居る。
しかし、それは西洋魔法使いであり。近衛このかを狙う東洋魔法使い、関西呪術教会の人間ではない。
二人は軽く溜め息を吐いた

「…行くか」

「…そうだな」

二人は一度振り返り、言った

「「行って来ます」」











アギ・スプリングフィールドが目を覚ますとソコは新幹線の中で、少し堅い枕は絡繰茶々丸の膝の上だった。

何コレェ

最初に思ったのはソレだけである。ありえない。何故に? ホワァイ?
驚愕が張り付いた顔で、周りを見渡すと。エヴァンジェリンが恥ずかしそうに言った

「ジジイが折れてな、私が修学旅行に行けるようにしたんだ。…そのお前のお蔭だ」


(謀ったな!! 謀ったなジジイィィ!!)

気分は流竜馬なアギの心の叫びで有る










は~い、起きたら新幹線でした。本当に何なの? 何なのコレ?! イジメだろ?! 責めて用意させてよ!! 魔法薬も何も持って来てないよ!!
死ねってか?! そうなんだな!! 俺を殺したいんだな!! クソジジイがぁ!!

大体なんなのさぁ、エヴァさんの呪い自体解けて無いじゃん。魔力チョットしか無いじゃん。使えねぇよ!! 使えませんよ。吸血鬼。中途半端にすんなよぉ 完全に封印解けよぉ

魔力制限設けて遣ってるんじゃないよ!!

「それで、二人とも。何でかなぁ? 何でこんな事するかなぁ?」

「私だって面倒事が少ないハワイが良かったんだよ? ムシャクシャしてやった。後悔も反省もしていない」

「あの…私は、ネギ先生よりもアギ先生の方が引き出しが多いいですし…学園長の命令も在ったので」

ジーザス。あのジジイ、俺を最初から行かせる気だったようです。

「まぁまぁ、別荘も持ってきたから良いじゃないか」

「エヴァさんに見つかったらどうするの? ネギに見つかったらどうするの? 陣を敷いてないとはいえ、触ったら転移ですよ? 馬鹿なの? 」

「先生、部屋は別々ですし。その危険性は少ないですよ?」

どうせ、屁理屈だよ!! 畜生…死亡フラグしか見えねぇ…

「ねぇねぇアギ君!!」

「はいはい、何ですかぁ佐々木さん」

「音羽の滝だよ!! アギ君も飲まなくて良いの!!」

ゴメンねぇ、佐々木。先生は頭が痛いの。ぶっちゃけ、使えない人間を演じきるつもりだから、楽しみませんよぉ?故に、潰れて来い

「先生はね。迷信は信じないからなぁ…皆と飲んでおいでぇ。先生は体調悪いので、バスにいます」

「あははは、体が弱いと大変だね。…大丈夫? 水筒に水取って来てあげるよ!! 恋愛の!!」

先生は、貴女の良心に心が痛いです。ゴメンね佐々木。死亡フラグに近寄ったらねぇ。俺、回避できる自信が無いです。

「あぁ~クソ。マジであのジジイ死なないかなぁ」

案の定、クラスの半数が酔いつぶれました。バスの中が最悪です。瀬流彦先生には連絡しましたよ?

だって他に頼れる魔法使いが居ないんだもの。

瀬流彦先生は防御に掛けてはネギ以上だと感じております。ネギはその防御を貫けると思うけど、時間が掛る筈。
修学旅行中は部屋に引き篭もるか、瀬流彦先生か少し苦手な新田先生と一緒に居るつもりです。

体が弱いという設定は此処で使わなければ、命に関わる。

ヘルマンの事とかは半ば諦めてるよ? そもそも、俺はアイツの嗜好に在ってないしね。才能無いし、在ったとしても鍛えてないもの。
マッハパンチのパクリをネギに放ってれば良いよ。俺は家で寝とくよ。

ああ、蛙事件の時は寝てました。忍者が気絶したらしいけど知らんよ。
大体、ソレで中忍とか在り得ないよ。蛙が苦手な忍者ってなにさ。

「アギ先生、暖かいお茶です」

「ありがとねぇ、茶々丸」

本当にありがとう御座います。貴女のフォローが心の癒しです

「そう言えば、相坂は何してるの?」

「さよなら、居るぞ? 清水寺で昇天しかかったのには驚いたが…」

気の迷いってヤツでしょ? それにしてもお寺の匂いは良かったなぁ…線香の匂いではないと思う。エヴァさんに着いて置こうかなぁ、いざと成ったら茶々丸が居るし、盾にも成るし。














「此処が今日からお世話に成る旅館です。」

どうでも良いからさぁ、こいつ等をさっさと旅館に運べや。タツミー達も手伝えよ。


部屋は一人部屋でした。今日は自棄酒でもしようかと思います。

本当に、鞄の中に別荘が在ったのには驚いた。チャンと持ってきた箱に入ってるし。皆が寝静まったら、中から薬持ってこよう。
いっその事、血液取って来てエヴァさんに上げようかなぁ。自力で呪いを解いてもらうのも良いかもぉ








まだ……俺のターンだ!! 昼だって活動時間さぁ。午後は授業だけどねぇ。外が大雨です。サボリたいけどテストが帰ってくるのよねぇ
就職も決ってないし…マジでどうしよう


夜が待ちどうしいです。昔から朝と昼はダルイんだよねぇ、小学生の時から



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は末期 逆襲のアギです)二十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 12:21
「な、なぁ真名。本当に良いのだろうか?」

「…刹那は命令されたんだろう? だったら仕方ない。私は純粋にムカッとしたからだ」



という会話が、朝に在ったようです。
ハヤテ君が教えてくれました。調子扱いて別荘で研究なんてするんじゃ無かった。
後悔しても、もう遅いけどねぇ









「アギ先生。3-Aの人数が少ないようですが?」

「ハシャギ過ぎて疲れたみたいですよ? 皆、風呂に入って寝ちゃいました。此処に居るのは例外です」

何で、俺に聞く。



そんなこんなで、自分の部屋で横に成ります。畳みの匂いが好きです。
あぁ…もう寝たい。

「無視するな!!」

何で来るんだよ。ロリババア!! 寝れないだろ!! 貧血気味なの!! ツライの!! 一杯一杯なの!!

もう。放って置いて…

「それで? 何なのさ? 眠いんですけど? 果てし無く眠いんですけど?」

「まぁ、落ち着け。私の呪いの事だ」

エヴァさんが言いたい事はこうだ

今なら契約の精霊を騙しているというか誤魔化しているから、魔力に制限を受けないはず。

しかい、ジジイが楽したいが為に、学園の結界以外の魔力封じをしやがった。

あの、ジジイをどうにかしたい。出来るだけ惨たらしく。



OK、相棒。アンタと俺は兄弟だ。


「…エヴァさんが使うお金って、学園長が出してんの?」

「ああ、そういう契約だからな。ジジイのポケットマネーから出ている」

「エヴァさんってさ、美食家だよね?」

「舌は肥えてるからな。そう言えば、新しくワインを作ったんだ。今度飲むか?」

「是非、頂きます。茶々丸、今までの月の出費と学園長の収入は分かる? 出来れば組織として、どれだけの資金が有るかもお願い。」

「畏まりました。」

ククク…目にもの見せてくれるわ!!

「エヴァさん、このかを呼んできて!! 茶々丸の作業が終わり次第に作戦開始!!」

「…そういう事か、さよも居た方が良いな」

「パーフェクト」











電子音が響く、麻帆良の書斎。ソコの主であるUMA…エイリアン…近衛…学園長は、一時間前に判を押した書類と全く同じ物に判を押した

「もしもし」

『もしもし、おじーちゃん?』

「おぉ、このか。どうしたんじゃ?」

孫娘の電話にテンションが上がり始めた、学園長。気分は有頂天である

「このか?……どうしたんじゃ? 何か在ったのか?」

『おじーちゃん。……うち、おじーちゃんの事、忘れんからなぁ』

ガチャン

「ほっ?!」

何? 何の事? ワシ死ぬの?!

再び鳴る電子音。学園長は再び電話を取った。

「このか?!」

『あの、近衛君』

「……さよちゃん。どうかしたのかのう」

『あの、私、その…昔、私の事が好きだったって聞いたから』

その言葉に、淡い青春時代を思い出し。目頭が熱くなった。なんと、懐かしい事か

『それで、その。ごめんなさい!!』

学園長の青春は砕かれた

『後頭部の長い人はチョット……気持ち悪いです』

否定も此処までくれば、笑いしか出ない

ガチャンと切られた電話。ツーツーっという音が無性に涙を誘った

再び鳴り響く電子音。学園長は自棄に成って居た

「次は誰じゃ?!」

もう、半泣きである。

『アギですけど?』

「何じゃ? 何か在ったのか?!」

『組織の運営資金に手を出しましたね?』

「な、何の事じゃ?! そんな事する訳無いじゃろう!! タイーホされるじゃろうが!!」

『フッ……ネタは上がってますよ? 大変なんでしょ? エヴァさんへの払いは?』

「なっ?!」

『電子データにしたら直ぐに分かっちゃいますよ? 次は、法廷で会いましょう。学園長殿』

「ま。待ってくれい!! 何かの間違いの筈じゃ!!」

『お孫さん…泣いてましたよ? それでは』

「ワシは無実じゃーーーー!!!!」





その二時間後。エヴァンジェリンから、冗談だという連絡が有るまで、ただ、判子を押し続ける老人が居たと言う










エヴァさん達は帰りました。俺はもう風呂には入っているので、布団に横になっています。その前にチョット、トイレ。

「紙が…無いだと?」

仕方ない、旅館のを使おう。部屋のトイレットペーパーぐらい補充しておいてよ。

トイレから出ると、このかと合いました。

「なぁなぁ、アギ君。おじいちゃんどうやった?」

「懲りてたよ。もう、絶対にお見合いはさせないってさ。」

「ホンマ~!!」

「ホンマホンマ。そう言えばだけど、実家が京都なんでしょ?」

「そうやえ~。何か聞きたい事でもあるん?」

「美味しい漬物屋とか、教えてくれたら嬉しいです」

「良えよ? 地図書いたげるな~」

其の侭、部屋で地図を描いて貰いました。京都ではシネマ村と本山には関わらない方向で行きます。
明日は金閣寺を見ようと思うんだ

「あっ、お茶でも入れるぅ?」

パタリと、倒れました。貧血です。ハシャギ過ぎました。ツライ…

「アギ君?!」

「……貧血だから大丈夫ですぅ」


そこから意識が在りません。こんどから、もう少し自重しよう。そう思いました。












今更気付いたんだが…三日ほど寝てないっぽい。どうしよう? 少し休んでも良いよね? 明日も学校だし、卒論の発表会だし、友達の家に泊まるし…



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は末期 帰りたいそう思ったのは間違いでは無いと思ったアギです)二十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/04 01:27
朝起きると、このかさんが寝ていました?

何故に?

桜色のポッチが見えました。イロイロと危なかったです。


そうだ、祇園に行こう









「それじゃあ…一晩中看ててくれたんですか?!」

「うん。途中で眠ってしもうたけどなぁ…アギ君。無茶したらアカンよ?」

ごめんなさい。本気で涙が出そうです。心が痛い…でもなぁ…関わったら不幸一直線なんだよなぁ

「それじゃあ、部屋に戻るわ。」

「ああ、ありがとう。このかさん」

ほななぁっと言って部屋に戻るこのかの後ろ姿にキュンと来たのは間違いではない。…少しだけ…自分が恥ずかしくなりました。
それでも、関わりたくありません。






「それで、綾瀬が間違えて攫われたのか? 背が違うだろう背が」

「ソレが…枕も一緒に持って行ったらしく…」

馬鹿なの? その誘拐犯は馬鹿なの? 髪の長さで判断したの? 誘拐じゃなくて愉快だよ?!

「いや、そいつ馬鹿だろ?」

「…使う魔法はそれなりでした…ネギ先生が居なかったら、そのまま逃げられて居たと思います」

「ふーん。で? 他にも何か有るんでしょ?」

「………間違いは起こってませんよね?」

「何の?」

「お嬢様との事ですぅ!!」

「ナイナイ。貧血で気絶中でしたよ?」

「なら、良いです。私は護衛に戻ります。先生は?」

後ろを指差して、言う

「お寺巡り」

吸血鬼とねぇ。相坂がまた昇天しかかったらどうしよう? 材料が無駄になっちゃうよ?


「早くしろ!! バスが行ってしまうだろう!!」

黙れ、オコチャマババア。寺は逃げないよ。俺が逃げたいんだよ!! このかに聞いた漬物屋に行きたいの!! 家の女中さんが美味しいって、送ってくれるぐらいなんだよ? 食べたいじゃない。ネット販売もしてないんだよ? 此処で買うしかないじゃないのさぁ!!

「………ハァ」

「…頑張ってください。先生」

「ほら、さっさと行くぞ!!」

エヴァさんのテンションの高さが憎らしいです。金閣寺は綺麗でした。
本当に金色に見えたぜ…疲れてるなぁ

「アギ先生。コレを」

差し出されるスポーツドリンク。お兄さんは嬉しすぎて涙が出そうです。
良い子だねぇ、茶々丸は。自重しない主人とは月と鼈だよ。
京の自然を目に写しながら、薬草に火を付ける

「私にも寄越せ」

箱の底を軽く弾いて一本。ソレを其の侭咥えるエヴァさん。

「火」

「チョット待て、箱を直さして」

「火なら有るだろうが」

顎を持たれて、薬草を合わせられる。

人目が無いから良い物を…

「周りを気にしろよ」

「ふん、人払いはしてある。今の魔力でも認識阻害と人払いの結界ぐらいは張れるからな」

そーなのかー…どうでも良いよ

「次は?」

「ん? 大仏だ。」

好きだねぇ…ホント

「お前は行きたい所は無いのか?」

「漬物屋。このかさんが教えてくれたトコ」

「近衛このかがか……良し、先にそっちに行くぞ。あいつの家は京都でも有数の家だからな。間違いはないだろ」

「知ってるの? 近衛の実家?」

まぁ、俺も知ってるからねぇ。病弱そうなお父さんが巫女ハーレムなんでしょ?

「アイツの父、近衛詠春は貴様の父の盟友だ。婿入りしてからは関西呪術教会の長に成っているが…下を纏めるのには向いていない様だな。今回の事も有る」

「仕方ないんじゃないの? 大体から、西洋魔法使いの大英雄の盟友さんを頭に出来た事が不思議と思うんだけどねぇ」

「さぁな。ジジイ也に思惑が在ったのだろう。ソレよりも何を買うつもりなんだ?」

何って

「すぐきは時期外れだから…千枚漬としば漬けかなぁ…」

「お前は…本当に十歳か?」

良いじゃん別に。緑茶と漬物。カリッと一齧り。

ポリポリ言わせながら、茶を啜る。

幸せそうだなぁ…

もう少しだけ…頑張ろう。












と思いましたが、ヤル気が失せました。何で、目の前でリア充してるの見ないとアカンの?
お前の無鉄砲さの所為だよね?

最初に、殺害のコマンドを選んどくべきだったのか?

「ちょっと、アギも手伝いなさいよ?!」

「凄い、知恵熱やん!!」

「ガキだな、こっちは」

「…帰りたい」

「アギ先生、お気を確かに」

茶々丸さんが欲しいよ~。癒し的な意味で

















馬鹿みたいだろ? PCの前から動けないんだぜ? もう少しだけ…逝けるよね?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 リアルに言ったら好きより愛が欲しい。アギです)二十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/04 01:25
その日、自由時間が明けた時から、ネギ先生の様子が可笑しかった。コレは何か有る。私の直感がそう叫んだ。

「…うそ」

私は見た。トラックが飛ぶのを…少し、本当に短すぎる時間だったけど。私はその瞬間を見た。次に見たのは、杖に跨り空を飛ぶ先生

「スクープだぁ!!!!」












僕は…僕はどうすれば良いんだろう?
初めて好きと言われた。あの好きは、僕を一人の男性として好きだと言う意味の言葉だ。
でも、彼女は…宮崎さんは僕の生徒で
教師と生徒がそういった関係に成るのはいけないことで…
こんな事、新田先生や瀬流彦先生にも相談できないよぉ
カモ君は朝倉さんに魔法がバレた事を、巧く纏めてくれたけど…今は居ないし

「ネギ…そんなに悩んでるなら、アギに相談したら?」

「で、でも…兄さんには余り心配を掛けたくないんです。只でさえ体が弱いのに…」

「それは…そうだけど。案外、何とかしてくれるかもよ?」

「ですけど……僕、兄さんと余り喋った事が無いんです」

「はぁ?! 何で? 兄弟でしょアンタ達?」

「僕も兄さんも、専攻とかが違いますし…僕は魔法の勉強ばかりで、兄さんも研究ばかりで…」

「なら、行って来なさいよ。良い機会でしょ?」

「で、でも~」

「さっさと行って来ーい!!」

「わ、分かりましたー!!」












今日も疲れて、気が重い。癒しが欲しい。大体さぁ…あのジジイは何考えてんの?
最初に言ったじゃん。魔力も魔法もネギ以下で体も弱いって…全部嘘さけどさぁ。普通分かるだろ? 将来の夢も言いましたよ。
その辺、どうなの? まさか、俺を無理やり関わらせて、マギステル・マギにでもしたいの? 
そんなの、あんた等が旗印として欲しいだけでしょ?
ソレぐらい分かりますよ? 英雄の忘れ形見の肩書きはデカイからねぇ・・・タツミーに依頼したら暗殺とかしてくれないかなぁ
殺し屋とコネとかないかなぁ…エヴァさんは…無いか。あの人、根っこの部分は良い子ちゃんだし。
超に接触は…止めとこう。イラン事しそうだ。



「それで、来たのか」

「はい…兄さん、聞いて良いですか?」

「宮崎に告白された事か?」

青春だねぇ…お兄ちゃんはムカムカしていますよ?

「あの、それも何だけど…パンツ穿いて下さい!!」

いや、旅館の着物? にノーパンは気持ち良いのよ。楽だし

「まぁ、座れ」

「……はい」

「ソレで? 何に困ってるの?」

「告白の事です、僕は…」

ネギの悩みはこうだ

宮崎のどかに告白された。

ソレは嬉しいが、友達としてではなく。異性としてだった。

自分は教師、相手は生徒。禁断の関係

イギリス紳士として、女性を傷つけるのはいけない

ニーサン、助けて



どうしろと? 何かもう、ヤッちゃえば? とか思ってしまう。さてさて、少し話しますかねぇ。恥ずかしいけど











「それじゃあ、カモッチ。行くよ?」

「応さ!! ブンヤの姐さん!! カメラもバッチリだぜ!!」


その放送映像は、3-A全員の部屋に流れた。そして、祭りが始まる。

その名も、『死して屍拾うもの無し!! 唇争奪戦!! ネギ&アギ先生ラブラブキッス大作戦!!』

である。今の所は、各班が出場者を選び。騒いでいるが、その騒ぎも直ぐに収まった。朝倉和美がカメラの視点をアギの部屋に絞ったからである。
マイクも仕掛けて有るため、声が拾える。仕掛けたのはカモだ。

『それで、自分はどうして良いか分からないと…』

『うん。』

二人が何の会話をしているのか、殆どの人間が気付いている。渦中の人でも有る宮崎のどかも、画面を食い入る様に見ていた

『ん~…お前は好きってどういった物か分かるか? 感覚的に?』

『分からないから、来たんだよ~…僕には…まだ、良く分からないんだ。宮崎さんの事は好きだよ? でも、それは友達としてで…』

『ネギ、俺の話をしてやる』

((((((マジで!!!))))))

3-A全員は、二人の恋愛教室に夢中に成った












「ネギ、俺の話をしてやる」

「兄さんの?」

まぁ、情けない話しだけどねぇ…思い出して哀しくなってきた

「俺が…というか、俺達が向こうに居た時、俺は一人の女性と付き合ってた、一ヶ月ぐらいな」

「そうなの?」

「おう、それでだ。ブッチャケ、その人を抱いてる」

「抱いてる? 包容したの?」

………そういった知識皆無なのね。

「S○Xしたって事。簡単に言えば子作り」

「ぶっ!! に、兄さん?!」

前も後ろも堪能しましたよ? 最後が最後でなので、死のうかと思いましたが

「俺はその人の事が…まぁまぁ好きだった。年上だったけどな。毎日、ヤッてたんじゃないの? それでも分かれた。何でだと思う?」

「………嫌いに成ったから?」

ちょいと惜しい。

「正解は、冷めたからだ。好きじゃ無くなっただけ。向こうも、スプリングフィールドの血が目当てだったからな」

「嫌いに成るのとどう違うの?」

「冷めるとな。その人の事がどうでも良くなる。嫌いでもなければ好きでもない。居ても居なくても同じって事」

「????…兄さんが何を言いたいのかが分からないよ」

当たり前。分かり難く言ってるんだから

「つまり、好きっていう感情はその程度の物なの。誰もが抱く淡いモノ。」

「違うよ!! 少なくとも宮崎さんは、真剣に言ってくれたよ!! 僕はソレが嬉しいから困ってるんだよ!!」

答えは出てます。この子は真面目過ぎ。ヤッパリ、環境で性格は変わるんだねぇ。

「なら、ソレで良いじゃん。俺は風呂に行くよ」

「ちょっと!! 兄さん!!」

気づけよ。嬉しかったんなら、そうなんだろ?

「引っ込み思案が勇気を出して、告白したんだ。嬉しかったら、先ずソレを伝えて来い」

「…その次はどうしたら良いの?」

「自分で考えろ」

俺はもう知りません。勝手にイチャイチャしてろよ。愛されてるんだからさ。

「に、兄さん!!」

「じゃあねぇ~」

青春だねぇ、若いって事だよ。子供先生









「アギ先生ってさ」

「どうしたの? 美沙?」

「大人だよね…なんていうか…中身が」

「そうかもね…チャンとネギ先生の答えを出さしてあげてるもん」

「って言うか、ネギ君鈍すぎ!!」

「「「「同感!!」」」」

「本屋ちゃん頑張れ!!」

「そうだそうだ!! 猛烈アタックすれば、行けるよ!!」



彼女達は、インパクトの強さに話題を微妙に逸らした









「兄さん…パンツ…持って行ってないよ」


ネギはそれだけ言うと、頭を冷やす為に外回りに出かけた。自分の部屋で、身代わりを作ってから








見えた…あの先が・・・



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 やる事はやります。アギです)三十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:14
パンツもシャツも着けてません。アギです。
久しぶりに、幻術解きました。この時間なら誰も風呂には来ないだろう。来ても刹那ぐらいだろ? それなら大丈夫だし。

「それにしても……」

チャプっと音を立てて、湯の中から手を出して顔を洗う

「……気持ち良いねぇ」

お盆と徳利持って来て良かったね。酒は心の汚れを洗い流してくれるよ。

ちゃんと、体も髪も洗って入ったぞ? 常識だしね。それにしてもどうするかねぇ…スクナと人形対策全く出来てないよ…戦わないから良いけどさぁ。
でも……人形さんはこっちに来そうだしなぁ…素直に石化しとこうかなぁ

白い濁り湯に写った顔を見て苦笑。俺ってこんな疲れた眼してんのかぁ…心労だな絶対。主にクソジジイ×2の所為だよ…本気で殺し屋を探してみるか?

お湯を手で掛けるように肩から胸に。指先が傷口に触れた。
昔の傷。悪魔との契約を舐めてた自分の戒め。

「クロの時は焦ったなぁ…ハヤテとシニィ、ギアンが居なかったら死んでたかも」

傷も残っちゃったしね。

「あ~、やっぱ温泉最高」











タン

「ホギでした~」

これで全部か。しかし、あの先生のフォローも大変だ。アギ先生の話にも驚いたけどね。それだけ。
あの二人、特にアギ先生は魔法の事はバレたくないようだしね。学園長とも仲が悪いみたいだし。一方的に構ってくる祖父をウザがる孫ってところかな?

「お祭り騒ぎに巻き込む訳にも行かないしね」

そうだ、餡蜜を奢ってもらおう。ソレが報酬だ。しかし…

「失敗した札はチャンと処理しないとね。ネギ先生」

3-Aの皆は宮崎のどかを応援する気満々だしね。今は外回りに行っている事は教えておいて上げよう。

「…私も甘くなったのかな?」

まぁ、それもいいさ。同じ部屋に住む仲間なんだし、日頃お世話になってるかならね。刹那共々











はい、油断してました。刹那さんだけかと思ってました

「どう言う事なのよ!!」

アスナは無いだろ、アスナは…ハァ・面倒臭い…

「まぁ、立つなや。見えるぞ?」

静かにしてください。酒が不味くなります。

「魔法薬の実験に失敗してねぇ…身体の成長が早まっちゃたのさぁ…俺の体が弱い原因でも有るのよ。無理やりな成長だったからねぇ」

嘘です。でも、バレる事はありません。何故なら、素直に嘘を吐いてるからです。

「……魔法薬ってそんな事も出来るの?」

およ? 興味が有るのか? 胸を大きくする薬は…有るっちゃ有るけどねぇ。服用期間が長いから、お前には無理よ。短気そうだし。

「いや、普通なら無理。複数の魔法薬が変な風に混ざった奇跡ですよ。当時は俺一人だけだったから、俺以外は誰も知らないしね」

ハヤテに頼んで、薬草を運んで貰う。アスナ達から見れば、独りでに薬草が飛んできている様に見える。土の精霊…大地の精霊か。この子、中位精霊になってから格が上がったからねぇ。お父さんは鼻が高いですよ。

風呂を囲ってる岩の一部が変形して、灰皿になる。薬草の火は火の精霊のイーファに付けて貰いました。

火の精霊イーファ。普段は鳥の姿を取っているけど、人型にもなれる。俺が三番目に名前を付けた精霊さん。一番目はハヤテ。二番目はアンちゃん

大地の精霊アーシー。蛇です。コブラとガラガラヘビを合わせた様な子です。好きな事はお昼寝。

「アスナさんも刹那さんも、ネギにはというか全員には秘密だよ? 心配させるからねぇ」

灰皿の中に吸殻を入れると、岩が吸殻を包むようにして元に戻る。フィルターなんて在りません。寧ろいりません。

「それじゃあ、ごゆっくり~」

やれる事はやっと来ますか……面倒だなぁ。ゆっくりしたいです。










スーツに着替えて、外にでる。少し歩いて空を飛ぶ。ハヤテに乗せて貰っているだけだけどね~。魔力使うの面倒だし。アンちゃんとハヤテとシニィには迷惑掛けっぱなしです。
光りと闇と風の情報収集は便利なのさぁ。

無断で人様の家の庭に下りる。

「あらあら、こんな夜中に何のようどすか? 小さな魔法使いさん?」

「アポも無しにすみません。少しお伺いしたい事が有りまして…旦那さんは?」

「あの人なら仕事で、日本にはいまへん。帰ってくるのは来週になるやろうなぁ」

まぁ、俺の目的は貴女ですけどね

「そうですか…所で、桜咲刹那、月詠という名に聞き覚えは?」

「知っとるよ? 二人とも才能がある子やったからなぁ…そう言うアンさんは…刹那はんの知り合いどすか? 月詠にはアンさん見たいな知り合いは出来んやろうし…あの子は狂っとる人斬りやからなぁ…」

あの子ってそんなにヤバイの?! 会った事ないから良いけどさぁ。絶対に会いたくないね。俺なんて瞬きする間に下ろされちゃうんじゃない。

「まぁ、その事で一つお話しが」

「良えでっしゃろ。話しを聞くだけどすえ? 其処から先は、自分で決めます」

「話しを聞いてくださるだけで結構ですよ。青山さん」

交渉は得意とはいえないけど出来ますよ?











帰ると、宮崎さんに自分の答えを言っているネギが居ました。物陰に隠れて様子を見てました。大切にしろよ、ネギ。良い女の子は少なくて、良い女はもっと少ないんだから。

「アギ先生。どうしたんですか?」

「あっ、新田先生。ちょうど良かった。実は、漬物屋で美味しいのを買ったんですが多く買いすぎまして。お土産に一つどうですか?」

まぁ、俺はこれから何もしないからねぇ。コレぐらいはして上げるさ。


懐が痛いなぁ







お風呂の二人


「刹那さん、アギの事知ってたんでしょ? 余り驚いて無かったもんね~」

「………」

「もう~、教えてくれてもって…アレ? 刹那さん?」

「………」

「ちょっと?! 顔真っ赤じゃない!! 早く上がらなきゃ?!」

「…ォ…ォ…ガ」

「へ?」

「パオパオが……きゅぅ」

「刹那さん?! 刹那さーん!!」




彼女がナニを見たのかは、アスナは知らなかった。位置的な問題である。









病気完治の為!! シリアスを書く為!! この作品の完結の為に!!

チラ裏よ!! 私は(五時間の仮眠から)帰ってキタァァァァァァ!!!!!!!!!


学校行ってきます。向こう側はなんか綺麗でした。ブッチャケ覚えていません



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方(転生物さぁ 作者は終末期 勘違いも甚だしいと思う、アギです)三十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:58064d7d
Date: 2009/03/19 12:15
はい、少ない睡眠時間にもめげずに生徒の相手をしています。朝方に仮契約で出てくる武器武具アイテムの説明をしていましたが、アギ・スプリングフィールドは華麗にスルーしました。
その結果が、現在の状況です

この年になって、なんでゲーセン来なアカンの? 何? 意外に楽しいから困るんですけど。此の侭入り浸りになりそうです。

「こいつ、弱ぇww」

「先生のカードの構成が悪辣過ぎるです……共感出来ますが」

策に嵌めて罠にカウンターは当たり前ですよ? 猪突猛進な人は嵌め易くて笑えます。心が軽くなりました。

「兄さん、面白い?」

「結構な。お前もやってみろ。綾瀬、説明頼む」

「はい、です。」

さーてと、此の侭何処かに行きますかねぇ…

「アギ君」

「ハイハイ、何ですか。このかさん?」

本当に何なんだろう? まさか!! ポッチを見たのがバレたか?! ジジイに弱みを握られてしまう!!











そう言う事では有りませんでした。ホッと一安心です。お兄さんはビクビクでしたよ?
何でも、昨日のネギとの会話を聞かれていたらしく。その事を謝りたかったらしいです。良い子ですね。先生は貴女が眩しくて堪りません。
俺は別に気にしないけどねぇ。昔の事だし、良い教訓でしたよ。皆とも仲良くなれたしね。

そんな事を話して居ると、何時の間にかアスナに抱えられて居ました。何で?

「西の長の所にコレを持っていけば、僕の仕事も終わりです。そうすれば、このかさんを狙う人達も手を出せなくなる筈です!!」

ネギ、熱弁。

マテ、ちょっと待て!!

甘いよ!! 甘すぎるよ!! 自分の組織の長の娘を狙う奴らよ? いや、ネギはその事知らないけどさ…それでもその発想は無いよ…人間の暗い部分を見なさい!!

足手纏いに成るからとも言えませんでした。アスナさんは健脚過ぎます。震動が半端無かった…気持ち悪かったです。持ち方が最悪だったので、電車の中で呻いてました。

気が付けば階段を駆け上がっていました。俺は荷物です。震動が…尿意を催すぞ
強がりました、ごめんなさい。喉も渇きました。何か飲みたいです。


「アスナ、トイレ」

「私も、探してるわよ!!」


あぁ、だから駆け足なのね。

「二人とも、閉じ込められてる事を忘れてませんか?」

「ちびせつなさん。トイレは大事なんだよ?!」


そういえば、良くお漏らししてたね。ネカネさんが困ってたのを思い出したよ。
手紙…届いたかなぁ。アーニャにも届いたかなぁ? 二人とも元気だろうか?











トイレは間に合いましたよ? 洩らしません、(膀胱が)破裂するまでは!! 男の子の誇りに賭けて!!

やっと一息付けました。薬草吸いながら自販機を見てます。ネギ達は後ろで魔法がどうとか言っていますが、興味がありません。
確か、犬っぽい奴が出て来たと思うんだけど……どう逃げようか? 門を使ってこの結界の中から逃げれるかが解らないので、使えません。と、言うかネギ達が居るので使えません。
どうしろと?

先ずは、喉を潤してから考えようと思います。少し腹に何か入れてた方が落ち着くしね。焦りは禁物ですよ

「普通の品揃えだなぁ……図書館島の地下見たいに面白商品…?!」

【初めての赤色】

「なん…だと? 」

買うしかないじゃないか!!




普通にトマトジュースでした。一口でガッカリです。





「へへへ、そいつは聞き捨てならんなぁ」

「誰?!」

「うお?!」

目の前に大蜘蛛が落ちてきました。風圧で飛ばされました。式神っていう奴かぁ…覚えたら便利そうです。頭が痛い


「兄さん!!」

「先生!!」

「う…そ…」

「い…た」

目の前が真っ赤です。頭も軽く打ったので痛いです。触ってみたらタンコブが出来てました。蜘蛛に乗っている少年も何故かビックリしています


「こんのぉぉぉぉぉぉ!!」

「よくも兄さんをぉぉぉぉ!!」

へ? 何もされていませんよ?

アスナ、蜘蛛を一撃で退治。ネギ、魔法の射手で集中砲火。

コレ、何てイジメ?


「ぐっ、舐めるなやぁ!!」

「うっ!! ぐっ!! 」


ネギ、フルボッコ。

「私も居るのを忘れるなぁぁ!!」


大変な事に、二人相手でも敵いません。まぁ、タッグで戦う訓練してないから当たり前だよねぇ。
俺は逃げます。




「ネギ先生、一旦引きましょう!!」




「アギ先生が大変な事に!! ネギ先生も!! あぁアスナさん頑張って!!」


「何やってんの宮崎?」

「へ?」

「お、おばけ?」

勝手に殺すな!! まだ、偽造戸籍も作ってないんだから、早いんだよ









卒論発表会、メンドかったです。

馬鹿みたいだろ? 友人の家でPC占領してるんだぜ?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方(転生物さぁ 作者は終末期 敵対するより、取り込んだ方がいいと思う。アギです)三十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:f896080f
Date: 2009/03/19 12:16
相手の手の内は読めている。こいつは言動からしても、突撃大好き特攻野郎だ。

「これでどうや!!」

「既にその手は読めている」

ひらりと手を返す。

「なっ…そんな?!」

「凄い……全滅です」

膝を着く小太郎。敗者は無様に倒れれば良いのさ。











「もう一回勝負や!!」

「宮崎ぃ、代わって」

「あっ、はい。わかりました」



カードゲームの話だよ? 肉弾戦なんかする訳無いじゃない。

経緯はこう

俺逃走
宮崎発見
小太郎発見
小太郎「お前大丈夫か? 魔法で治したのか?」発言

誤魔化す俺。空気の読めない犬
名探偵のどか爆誕


相手の表層意識が読めるとか…卑怯だと思うんだ。orz

この子、ゲーセンでボコッた子だった。俺の体の事も心配してくれたらしい。でも、敵なんだよねぇ……毒でも盛ろうかしら? 無味無臭の有るけど…致死性の高いのしかないからなぁ。

流石に自嘲しました。こんな事考えるなんて…疲れてるのかなぁ



「それで、次は何する? トランプ? ウノ? 花札も有るよ?」

昨日買って、ポケットに入れっぱなしでした。何が何処で役に立つのかが分からないねぇ。

世の中は、大概そういうモノだけどさぁ

花札をしました。こいこいで丸裸にしてやりました。精霊さんとタッグを組ませたら無敵ですよ。ベガスで一山当てようかしら?
 
椎名でも誘って………駄目だ。儲け過ぎてマフィアとかに追われる未来しか、想像出来ない。

アイツの幸運、少し分けてくれないかなぁ…切実に思います。
取り合えずは、ネギが来るまで停戦ですよ? 
戦いなんてくだらないよ。
精霊さんや悪魔のご飯にする訳にもいかないし…何よりも、皆が馬鹿になったら大変だからね。








チッ

「お嬢様、此方です。」

「ちょ、せっちゃん、早すぎや~」

くそっ。白昼堂々と街中で襲ってくるとは…しかし、狙いはお嬢様ではない?
月詠か!! あの戦闘狂め……

「お嬢様、失礼します」

「わっ、またCG?」

もしもの時は…使う

背に背をった竹刀袋。その中に入っている夕凪では無いもう一つの刃。アギ先生がくれた、小太刀。
異常なまでの切れ味と軽さ、頑強さ。魔力・気の収束率まで上げてくれる。私が持つ最高の一振り。
生半可な刀…いや、名刀でさえもコレを使えば斬れる自信がある。

(殺してしまうかもしれない……だが)

振るう時が来れば、振れる。私にはその自信がある。



絶対に護って見せます。











ババ抜き五連勝中のアギです。こいつ本当に弱い。
ウノでも三連勝。宮崎さんとのRのやり取りには焦ったね。

小太郎? スキップで虐めてましたよ?

するとね。「あっちや!!」とか言って逃げました。負け犬が

「宮崎さん。アデアット」

「はっ、はい。アデアット。犬上小太郎!!」

何処に向かったのかねぇ

「ネギ先生と交戦中です!!」

「手伝いに行ってあげなよ。未来の妹候補さん」

「あぅ……で、でも」

「それを使えば、違う戦い方ができるでしょ?」

「?…!! はい!! ありがとうございます。アギ先生!!」

頑張りなよぉ。俺は逃げるからさ。結界破って。

「さてさて、お願い。ハヤテ、シニィ」

俺には頼もしい子供兼友人が居るからねぇ。

逃げるのは得意ですよ








「今のは危なかったで!! ネギィィィ!!」

「くっ!!」

パリィン

「な、嘘や…何で結界が?!」

「兄さんだ!! きっと兄さんだ!!」

「逃げるぜ兄貴!! 姐さん!!」

「分かってるわよ!!」

スパァン!!

「ブゲ!!」

「今だ!! ラス・テル・マ・スキル・マギステル!!」

闇夜切り裂く一条の光、我が手に宿りて敵を喰らえ

「白き雷!!」

「ぎゃ!!」











意外に簡単な作り何だなぁ、この結界。鳥居も使ってるのかな? 
潜り続けるという事を繰り返させてるんだから、何らかの意味が有るのは確かだな。
残念な事に東洋の魔法の知識は無いからなぁ…意外な事に、呪を解くカギが隠されてるかも知れない。
呪詛返しとか…陰陽術で一番恐ろしいのは呪って聞いた事が有るし……

「書庫とかな、無いかなぁブグェ!!」

「早く逃げるわよアギ!!」

ちょっと待って!! 首!! クビがぁ!!









流石にこれ以上はジャック出来そうにない。ごめんな。また、明日だ。

ジョバンニさん使わせて貰います

〜アギの愉快な家族達一覧〜




(精霊)
風:ハヤテ(虎+羽)
光:シニィ(????)(金髪ショートの女性。気が強い)
闇:アンちゃん(????)(女性)(前髪が長く顔半分が見えない)
大地:アーシー(????)(蛇)
水:ヴィヴィ(????)(不明、多分女性)
氷:シア(????)(不明、多分女性)
火:イーフィ(????)(鳥/人、多分女性)
雷:ハーリー(????)(ハリネズミ)
木:コマ (????)(小人)

(悪魔)
男性型:ギアン(????)(魔族)
女性型:リリア(????)(夢魔)
猫型:クロ(ネクロフィ)(魔獣型)
狼型:ガラ(????)(魔獣型)
鬼:名称不明 (????)






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方(転生物さぁ 作者は終末期 少しだけ、兄らしい事もしてみた。アギです)三十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:f896080f
Date: 2009/03/19 12:19
「先生、大丈夫ですか?」

「はい、そんなに大騒ぎする程の怪我では……」

人がエズいている隣で乳繰り合ってます。この湧き上がるモノは何なんでしょうか?

「あの…ごめん」

「もう…良いです…次から襟首持つの止めてね? 切実に」

ほんと、お願いします。

「ゲホっ…あ゛~…飲み物が欲しい」

「ちょっと待ってて、買って来てあげるから!!」

ちょ?! 待ってよ!! 敵に見つかったらアウトですよ!!

「ど、どうしたんですか?! ちびせつなさん!!」

「ほ、本体の方で何か有ったみたい…です。れんら…」

ちっこい刹那さんが消えました。確実に何かが有りました。もういやぁ

「に、兄さん!! 早く行かないと!!」

「先生!! ジッとしていてください!!」

「で、でも!!」

「兄貴!! これを使おうぜ!!」

カモは、故ちびせつなの残骸を持ち上げた

「……居ないよりはマシか…ネギ、それを使って「式」を造れ。それに刻まれてる術式を其の侭使えばできると思うぞ?」

本当に大丈夫? 大丈夫で有ろう事は知ってますよ? でも、微妙っぽいんだよなぁ
だって、タツミーと俺にハーフがバレてるのよ? 刹那さん。俺というイレギュラーにバレるのは…まぁマズイと思うけど。タツミーにもバレてるのよ?

違うアクションするかも知れないでしょ?

俺は、それが怖い。別に、あの子達が死ぬのは構わないのよ。夏休みまでは。大体、刹那さんはヘルマンの時は役に立たないし。超の時も微妙だった様な覚えが…ヤバイなぁ。
本格的に、忘れてきてる。年かなぁ…中身はおっさんです。ボケが来てもおかしくない。精神的に。
ネギの分身も殆ど役に立っていなかったと思う。俺が行く? 行きません。人形さんが居ます。死亡フラグには何を犠牲にしても近づきませんよ?

タツミーに電話しよう。あの二人は『式』を造ってからその事で乳繰り合ってますよ?時々聞こえる

「…秘密だったので」

とか

「実は、前からうすうす」

とか、話しながら、俺が作った傷薬を塗ってますよ? 宮崎がネギに

そこに、エア・ブレイカーカモが、宮崎のアーティファクトを持ってウンチク垂れ始めました。良いぞ!! もっとやれ!!

「真名さん?」

『何か有ったのかい? アギ先生』

「襲われちゃいました。刹那さんも危ないみたい。頼める?」

『餡密五杯でどうだい?』

「ノン。十杯でお願い」

『クッ…君の依頼は断れそうに無いから、困るよ。契約成立。最終日は頼むよ』

「OK。楽しみにしてるよ~」

ふぅ…これで大丈夫だと思う。だからハヤテ、そんなに甘噛みしなくて良いから。お友達を信じて上げようね?
確かに、ああいう子は今時少ないけど…友達は信じるモノだよ?

それにしても、東洋魔法……どうにか調べられないだろうか?
興味が尽きない。恐らくだが、西洋魔法と違い東洋魔法の『召喚』はコストが違う。俺達は、杖やそれに類似する魔法発動体を使う。高位魔法使いは使わない人もいるが…エヴァさんとか。でも、あの人は真祖。基本が違う、あのエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルという存在その物が発動体になっているのかも知れない。

いや、でも……考えすぎか? 真祖という存在自体には興味が有る。腕や足が捥げた程度では致命傷には至らず。腹に大穴を開けても瞬間に完治するあの再生能力。外法により人を超えた化け物。その術式を細かく紐解いていけば……呪という形で最高の回復魔法が完成する可能性がある。

昔から考えている。死なない為に

そもそも、人から真祖になる過程が分からない。どうやって、人から外れるのか? この事には興味が尽きない。命では無く魂という物がどうなるのかすら分からない。魂という物を歪めて、精神・肉体を新たにするのか? 遺伝子レベルでの改変なのか?

どうなんだろうか?

自分が知る薬草、魔法薬の成分を思い浮かべて出来そうな事と出来ないだろうと思う事を纏める。
最初からピースの足りないパズル。答えなど出ない。ピースを埋めるには知識が足りない。

これでは…解けない。


「アギ? アギー? こら、無視するなぁ!!」

「うお!!」

冷たいスポーツドリンクが美味しかったです。でも、突然首筋に付けるのは反則だと思うんだ。










アギが考え事に没頭する、数秒前

「で…やってくれないのかい? お嬢ちゃん。ナーニ、その本の事ならバレないさ。アギの旦那はこっちに気づいてないぜ? 兄貴も知りたいだろ? 旦那が何を考えているのか?」

「うっ…でもぉ」

「大丈夫でさぁ、兄貴だって旦那と仲良くしたいんでしょ? だったら、旦那の事を良く知らなきゃ…なぁ、宮崎のお嬢ちゃん?」

「確かに…そうですけど…ど、どうしましょう? ネギ先生」

「………絶対に秘密だよ? それに、ちょっとだけだからね?」

「(よっしゃあ!! アギの旦那ぁアンタの秘密を、暴かせて貰うぜ!!)」

「アギ・スプリングフィールド」

「え?! 何これ?」

絵本。イドの絵日記に写るのは無数の数式。己の考察。考察の否定。

ネギ・スプリングフィールドに分かったのは、最後の文章のみ。

―――これでは…解けない

「何て書いて有るんですか? 数式ばかりで…」

「こりゃあ……薬? いや、でも…最初のは真祖の事だろ?」

「………凄い。この中の一つは魔法薬の成分表だよ…」

「そう言えば、旦那は研究者だったなぁ…なにが解けないって言うんだ?」







この後、三人で考えている姿を不審に思ったアスナにバレ。ネギは拳骨。のどかは説教。カモはアスナに〆られた後で吊るされ、アギが吸う薬草の火種を長時間近づけられた。

二人語る

「二人が怖かったです。段々笑顔になっていく所が……」

「僕、絶対にアスナさんと兄さんを怒らせたくないです」

二人は二度とアギの心を覗かない事を、自分に誓った


「アスナ。最近パンチの切れが良いな」

「あっ分かる? こう腰の捻りを入れると良いのが分かったのよ」


どこか似ている二人であった。












その頃、依頼を受けた龍宮真名はライフルを構えていた。

タンタンタンタン

連続して引かれる引き金。その動きに迷いは無く。その姿は十三番目のGの様だった。

「そろそろこっちは良いかな? 」

その視線の先には、気絶した雪広あやかの姿が有ったのは御愛嬌だ。

「さて、ネギ先生の式と近衞は?」

両目の魔眼が妖しく輝く。その瞳に映ったのは矢を引き絞る異形と、巫女服を着崩した女、学生服の少年。

視線をズラせば戦闘中の相棒。

直ぐにライフルを構え、引き金を絞る。

刹那が戦っている相手に、一瞬の隙を作る。そして、その場を離れる。

次に見たのは矢を放った異形。走りながら片手で構えたライフルの引き金が引かれた。

式のネギの腕が貫かれる。弾丸は矢に当たった。しかし、その威力と当たった場所が悪く、軌道が変わらない。

「刹那!!」

近衛を庇う様に立ちはだかった刹那に矢が当たる。落下する二人。しかし、それは近衛このかから溢れ出た光に因って防がれた。

刹那の傷も消えている。その二人に、小さく成ったネギの式が近付き何かを言うと刹那は近衛を抱えて移動した

「助かったか……依頼は…これでは失敗だな…クソッ!!」











その時、二人は?!


「宮崎ぃ」

「ひゃ、ひゃい!!」

「ネギを横にするから枕を宜しく。」

「えっ?!」

「顔を何度か殴られてるからな。頼むぞ? 妹候補」











「アンタって、結構気が利くわよね?」

「兄ですから」











また、占領しました。奴は寝ましたよ? 本当だよ? 物…んんっ
眠くなったからだよ?



すまんな、今日の更新は夜からになりそうだ。帰るのに時間かかるしね。




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 一教師。アギです)三十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 16:18
どうも、アギです。

現代科学の進歩に驚きました。 パパラッチの感性というか習性というか、直感? に恐れを抱いた今日この頃です。
他人の鞄にGPSって何考えてるのこの子? 普通じゃないよ? ギリギリ犯罪じゃね?
そこん所、どう思うよ? 刹那さん

「……迂闊でした」

「いや、人の目を見て話そうよ?」

俺、何かした? このかのポッチを見たのがバレた? それとも、御手洗団子を勝手に食べた事がバレた?

「……すみません」

「だから、俺の眼を見れや」

マジで何かした? 部屋での雰囲気がギスギスするのは嫌ですよ?

「(アギ先生の顔がマトモに見れへん?!……真名から聞いたけど、非○○って本当ですか? とか聞けへんよ~)」











階段上がれば桜道。ソコには並ぶは巫女さんで。正直、舐めとんのかと小一時間愚痴りたくなりました。
もう、ヤル気なんて有りませんよ。薬草咥えて火を点ける。

「……帰りてェ」

もう、アレですよ。『お帰りなさいませ、このかお嬢様!!』じゃないよ。あんた等知ってて放置してるだろ? 何? 自分の娘を御付の護衛とその他+αで護りきれると思ってんの? 馬鹿なの? 阿呆なの? もう死んでよ。

子供を持つ人の配慮じゃ無いでしょ? 普通は自陣で護ってるよ? 外に出すとしても護衛はもっと付けるよ? そうすれば、西と東の交流が出来るじゃない。あのジジイもだけど、此処の長も何考えてるの?
あんた達なら人も殺した事有るでしょ? ソレぐらい分かりなさいよ。
二人とも、親のする事じゃねぇよ。
子供(の様なモノ)を持つ身として怒りますよ?

「なぁなぁ、アギ君」

「何ですか~このかさん?」

「引かんといてなぁ?」

「? 何に?」

「ほらぁ、ウチの実家って無駄に大きいから」

「あぁ、そういう事。引かない引かない。」

コッチは生まれて、自分を認識した時にはリアルファンタジーでしたよ。コレぐらいで引きません。大体、このか個人の資産でもないしねぇ。こんな家にも住みたいとも思わないし。
アレだよ、ヤッパリ一軒屋だよ。 田舎の。

「………キツイなぁ」

携帯灰皿に、吸殻入れてポツリと言ったら周りには誰も居ませんでした。コレ、帰ってもバレそうになくね? 

振り返って帰ろうとすると、手を捕まれてました。離してください。

「アギ君、コッチや~」

「………はい」

会いたくないなぁ…近衛詠春に。いや、寧ろ会ってジジイを始末できないか相談出来ないか? 何処となく親馬鹿そうだし…ソレがダメなら東から西に移籍出来ないかどうかを…











「あっ、兄さん!! コッチです。隣空いてます!!」

弟よ、何故そんなに嬉しそうなんだ? 兄は今すぐ帰りたいのですが…

「え?! 私も真ん中?!」

「ええから、ええから。アギ君もコッチ来てぇ」

諦めました。正座で座りましたよ? 西の長は病弱そうです。寧ろ、過労死寸前の様に見えます。貸しを作っても使えそうに無いなぁ…

薬草吸うペースが速くなってます。コレがストレスか…本物のタバコに走ろうかしら? 乾燥大麻も別荘に有ったよな? 自生してるし…

「東の長の意を汲み、私達も東西の仲違いの解消に尽力するとお伝え下さい。任務達成御苦労!! ネギ・スプリングフィールド君!!」

「あっ…はい!!」

ん? 終わった? それじゃあ、帰るわ。徐に立ち上がると

「今から、帰ると日が暮れてしまう。今日は泊まっていくと良いでしょう。歓迎の宴を御用意しますよ」

いや、帰るから。俺は帰るから。ネギが珍しく「自分達は修学旅行中だから」と言っているけど、無理だね。周りがお祭りモードだもの

「それなら、私が身代わりを立てておきましょう。アギ・スプリングフィールド君も、ゆっくりしていってください」

「いえ、俺は帰ります。ネギは今居るメンバーの引率な。俺は帰って向こうの生徒を見てるから」

「えっ?! アギ先生帰るの?! 勿体無いよ!!」

黙れ、パパラッチ。お前なんか石に成ってアボンしちゃえよ

「朝倉ぁ。俺は教師なの。お前等の副担任なの。分かる? ちゃんと、職務は全うしますよ。しなけりゃ、給料泥棒になっちゃうでしょ?」

「に、兄さん。それなら僕が」

「俺はお前と違って、アスナにおぶって貰ってたから大丈夫です。お前は此処で休んで朝に帰って来い。それじゃぁねぇ。」

襲われると分かっていて、泊まりませんよ? 死んじゃう可能性高いし。痛い思いもしたくありません。詠春の昔話に付き合う気もありません。アレはダメだ。盟友の息子だからって安心してる節がある。

「アギ君帰ってしまうん?」

「お給料貰ってるからねぇ。ソレに学園長関連の事には関わりたくないのさぁ。面倒臭いし。その辺の事は分かるでしょ?」

「あ~…おじーちゃん。諦め悪いからなぁ」

「でしょ? このかさんが学園長に似なくて本当に良かったですよ?」

「それなら、しゃぁないなぁ。また、明日やな。」

「また、明日。」

早く帰らないと、薬草切れそうですよ。鞄の中にストックを多めに持って来て良かった。今日で三箱めです。











階段まで行くと、何故か長が居ました。足が速いですね。

「アギ君と呼んでも良いかな?」

「お好きにどうぞぉ。で、何ですか? 」

本当に何さぁ。後、九本しかないんだから。早く帰りたいんですけど?

「泊まっては行ってくれませんか? 君には是非話したい事があります」

知らんがな。

「何ですか? 父親の事? マギステル・マギに付いて? どうせ、クソジジイからの手紙に何か書いてあったんでしょ? それなら、お断りですぅ。関わりたくないですぅ。」

「………このかの事です」

ハァ? ネギに任せなさいよ。あの子のバックにあんた等が居るから、俺はノータッチで行きたいんですけど? 

「家庭訪問は受け付けてません」

「いえ、そういう事ではなく。アギ君の夢はお義父さんから聞いています。私はその夢が良いモノだと思います。それで、出来たらですが……その夢に娘が着いて行きたいと言ったら、連れて行ってくれませんか?」

嫌です。NOです。有り得ません。

「……気が早すぎですね。俺とこのかさんは教師と生徒です。それ以上でも以下でもない。それと、俺は魔法関係者を連れて行く気は有りません。もう、いいですか?」

「………分かりました。無理を言ってすまなかったね。アギ君、それでは…また何時か」

「………その何時かが在れば良いですねぇ。近衛詠春さん」











階段を下りきって『風の扉(ゲート)』で帰りました。部屋に帰ったらエヴァさんが薬草吸ってました。気に入っている様です。

「一箱、三百五十円になります」

「……三百円にしろ」

結局、三百三十円でカタが付きました。俺の儲けなんだけどね。











それじゃあ、皆。今日も始めようか?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 条件反射が恐いと思った。アギです)三十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:20
旅館の夕食。それも、修学旅行になると何故か、スキヤキとかが多い。正直、余り好きでは有りません。

「……赤味噌…美味いなぁ」

「伊勢海老を入れると更にな…」

「でも、何で京都で伊勢海老?」

「「さぁ?」」

そんな、アギとエヴァと真名の夕食風景

茶々丸がコッソリと赤味噌を購入した原因だったりする











部屋に戻って千枚漬けをポリポリ。

「アギ様、お茶です。」

「ありがと、茶々丸。エヴァさんの所に居なくて良いの?」

「マスターは現在入浴中なので、今は自由にしても大丈夫かと」

この子が欲しい。本気でそう思い始めました。何で、人間じゃないんだろ。本当にそう思います。






【その頃の本山】

「マジっすか?! アギの旦那、帰っちまったんすか?!」

「うん。…俺は教師だからって…僕の方が疲れてるんだから、お前が残れって」

「マジかぁ…仮契約して貰おうと思ってたんすけどねぇ」

「…誰とですか?」

カモは刹那の言葉に、笑いながら答えた。

「そりゃあ、勿論。刹那の姐さんに決ってらぁ!!」

「ブフゥ!! …エホエホ…私ですか?!」

一寸、噴いてむせる刹那に畳みかけようとするカモ。懲りる気配は微塵も無い

「だって、姐さんはアギの旦那と同室で前衛じゃないっすか!! 体の弱い旦那には一番の従者でさぁ!!」

「う、あ、え? た、確かに…あぁ、でも、仮契約て、その…あの…」

「恋人探しの意味も有りますがね。パートナーですし」

「(アギ先生と恋人? 人生のパートナーにもなる? ええええ?!でも、うちの事受け入れてくれてるし、あぁぁぁでも、あんなのあんなの)」

昨晩見たものが、文字道理に脳内にちらつく

「(アカンて、絶対に裂けてまうて~…で、でも、先生は初めてじゃなくて…あうぅ)」

「はっはっは。ソレは止めておいた方が良いですよ?」

「お、長!!」

「長さん」

「基本的に気を使う刹那君には、西洋魔法の肉体強化と相性が悪い。気と魔力は反発しあうからね。タカミチ君みたいに感卦法を習得しないと」

カモの企みは、詠春が握りつぶした。ソレに、少しホッとした刹那であった。何が裂けるかは知らない。

「そうなんですか」

自分の知らない知識にネギは感激し、カモは後ろを振り向いて、「五万が」と吐いた。すかさず飛んでくる、箸がカモの眉間に当って砕けた


「アスナ~お箸は?」

「いや、何か勝手に体が動いて…何処に行ったんだろう?」

突込みが身に染み付いた神楽坂アスナがポツリと言った。






【旅館・アギの部屋】


茶々丸が部屋から出て、五分程して。一つ気が付いた。

「あのまま残ってたら、東洋魔法が調べられたかも…いやでも……クシジジイと繋がってるっぽいしなぁ」

勿体無かった様な、助かったような…良いや。風呂に入って寝よう。携帯の電源は切りました。充電切れを理由にします。
巻き込まれたくないものぉ

「長湯なんですねぇ、エヴァンジェリンさん」

「まぁな。こういった温泉に浸かるのも随分と久しい。貴様も飲むか?」

お猪口に一杯貰います。お風呂だからね。ソレぐらいしか飲みませんよ? 薬とか道具とかも昨日の内に出してるし、攻めて来られても大丈夫。血液も出して保存しております。シアには悪いけどねぇ。冷凍保存しておかないと。

最後の手段というか、まぁ嫌がらせだけどねぇ。緊急事態に血をあげたら呪いが解けちゃった的な? あのジジイには怨みが沢山あるから。

「コレ、高いでしょ?」

「ん? 分かるか?」

後味がね。大好きですよ。しつこくなくて









【そんな時の本山】


カポーンという擬音が勝手に頭に出てきそうな大浴場。今は二人の少女の貸切状態に成って居た

「…このかって関西呪術教会の長の娘さんなんでしょ? 刹那さん」

「そ、それはその…」

アスナは今更な事に気が付いた。刹那はどう答えようかと考えたが、直ぐに必要が無くなった

「そいえば聞いたわよー!! シネマ村での活躍!! このかを身を挺して護った事とか!!」

「それが、私の務めで望みですから…アスナさんも大変だったでしょう? 」

「…うん。まぁね。アギが吹っ飛ばされた時は本当に…」

「えっ?! アギ先生が戦闘に出たんですか?!」

刹那からすれば有りえない事である。自分が知る限り、争い事は大嫌いなヤル気のない男がアギだからだ

「いや、襲われた時にね。大きい蜘蛛の化物が出てきたんだけど、ソレが上から突然来たものだから、その着地の衝撃で…本当にビックリしたわよ。アギを見たら、頭から赤い液体がダラーっとで。結局ソレはトマトジュースだったんだけど」

「ぷっ!! トマトジュースですか」

「そう、トマトジュース」


二人の笑い声が浴場に響き渡った。


近衛詠春とネギ・スプリングフィールドが来る五分程前の話である






【旅館・アギ】


風呂上りのコーヒー牛乳は真理だと思うんだ。

「何を言うか。フルーツ牛乳だろ」

「いいや、コーヒー牛乳だね。」

コレに関しては譲れない。俺の生前? からのジャスティスだから!!

「「まぁ、いちご牛乳は有りえないがな!!」」

この決着は、お互いの好みだという事で終わった。

自分の嗜好を人に押し付けるモノじゃないしねぇ。ロビーに行くと忍者と古さんが寛いでました。
何故、俺をチラチラと見る。

「先生」

「何ですか? 長瀬さん」

「初めてでは無いというのは…本当でござるか?」

「ちょ?! カエデ、聞く事じゃないネ!!」

あぁ、こいつ等も何だかんだ言っても思春期だもんなぁ。本当だと、言ってやろうとしたら携帯が成りました。俺のじゃないよ? 長瀬さんのだよ? ゴッドファーザーとは…いや、何も言うまい。
嫌な予感がするので、部屋に戻ります

「先生」

「何? 真名さん」

条件反射で立ち止まってしまいました。教師な自分が憎いです

「今日の依頼の「真名殿、少し宜しいでござるかな?」…何だい、楓。先生、少し待っててくれ」











【学園長室】


電子音が響き、学園長はビクッとした。最早、トラウマである。

「…もしもし?」

『学園長先生!! ネギです!!』

少し、ホッとしたのもつかの間。

『襲撃です!! 長さんもやられました!!』

「なんじゃと!! 」

どうする。タカミチは海外出張中。自分が行きたいが、エヴァンジェリンの外出許可の為に、一時間に一度は判を押さなくては成らない。ん? エヴァンジェリン?

「ネギ君。飛び切りの援軍を手配する。少しばかり持ちこたえてくれい!!」













[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 裏方に居るのが楽です。アギです)三十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:21
バタバタと部屋に戻って鞄を漁る。何処に遣ったっけかなぁ

「先生、早く」

「チョイ待ち。…あっ」

そう言えば、アンちゃんに影の中にしまって貰ったんだっけ?

(アンちゃん。二番の瓶と十番の魔法薬だして)

ポンと飛び出る。瓶と試験管。空中キャッチでハイどーぞ。

「…コレは?」

「封印する為のアイテム。魔法薬を瓶に入れて五秒で発動するから。」

「使い方は?」

「出来るだけ、召喚された異形の多い場所。まぁ、それでも封印範囲は出来るだけ広くしてるし。終了までの時間が長いから、有る程度は離れてても大丈夫だけど。封印し終わったら直ぐにフタしないとダメだからね」

「分かった。依頼料は要らないよ。後、弾…ありがとう」

およ? タツミーが依頼料要らないなんて…どうしたの?

「何か有った?」

「プライドの問題だよ。私のね」

まぁ、良いか。頑張ってねぇ












「それで? 私の封印を完全に解くんだな?」

『そうじゃ、今動ける魔法使いで一番強いのはお主じゃからな。』

「まぁ、そうだろうな。アギ・スプリングフィールドは良いのか?」

『…彼は動かんじゃろう。ワシには全くと言って良いほどにあの少年が掴めん』

ククク、そうだろうさ。私にもアレが良く分からないんだ。

『それでは、準備に取り掛かる』

「ああ、終わったら茶々丸に連絡してくれ」











【本山付近・祭壇への道途中】


「やるやないか!! 新入り!! どうやって本山の結界を抜いたんや?! 最初からあんさんに任しておけばよかったわぁ!!」

「んーんー!!」

天ヶ崎千草は狂喜していた。欲しかったモノが意とも簡単に手に入った。
全ては目的の為。長い時間育んだ暗い感情が踊る心を抑えながら言う

「安心しなはれ、このかお嬢様。酷い事はしまへんから。」

コレは本心である。彼女が欲しいのは膨大な魔力タンク。自分はそれを制御させて貰うだけ。
西洋魔法使いを追い出す為に。

「さぁ、祭壇へ向かいますえ」

「待て!!」

千草は幼い大きな声を聞いて、視線をズラして嗤った。
千草からしてみれば、子供が三人。
一人は西洋魔法使いの英雄の息子。
一人は厄介な能力を持っている英雄の息子のパートナー。
一人は混ざり物の神鳴流。

確かに厄介だろう。普通ならば。既に、近衛このかは己が手に有り。リョウメンスクナノカミを操る為の仕掛けを、既に近衛このかに仕掛けている

「フフ…諦めの悪い。本山でガタガタ震えてれば後悔はせんへんかったろうに…あんた等にもお嬢様の力の一端を見せてあげまひょ。お嬢様、すこし失礼」

「ん゛っ!!」

オン

そう唱えるだけで門が開く

キリ・キリ

続く真言。詠むわ異形

ヴァジュラ・ウーンハッタ

ソレは、昔。鬼と呼ばれ、妖と呼ばれ。今も尚、妖怪と呼ばれる存在。

幾多の『式』鬼が召喚される


「一応、殺さんよーにとだけは、言うとくから安心しぃ。ほな」






【残された三人】



「くっ!!」

「刹那さん…さ、流石に私…こんなの」

「風花旋風・風障壁!!」


少しばかりの猶予が出来る。カモが、千草が喋っている最中にネギに頼んだ障壁が三人を包む

「手短に作戦を纏めようぜ!! どうする?! コイツは不味い状況だ!!」

カモの言葉に刹那が答えた

「…二手に分かれましょう。此処には私が残ります」

「そんな!! 無茶です!!」

「そうよ!! あんなに居るのに、刹那さん一人じゃ!!」

刹那は、二人に一度微笑むと言った

「これしか有りません。お二人はお嬢様をお願いします。お嬢様を助け出せれば、私達の勝ちです。それに、元々私はああいう異形を祓うのが仕事ですから」

「だ、だったら私も残る!!」

「「ええ?!」」











【旅館・アギの部屋】


「それで、来たんですか」

「何だ? 来てはいけない理由でも有るのか?」

満載です。寧ろ貴女のそのセリフを聞きたくないから、来ないでください
どうするかなぁ、血液の解凍終わっちゃったんだけど…もう使えないよ? たぶん。俺の魔力を多分に含んだ血液。

「それでも、戦いが終わったら戻っちゃうんでしょ?」

「……気に食わない事だがな」

フム……使うか? 今は緊急事態。エヴァさんの為に血を飲ませても罪にはたぶん成らない。寧ろ、その事で釘を刺していない向こうが悪い。
良し

「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。自由を望みますか?」

「…当たり前だ。あんな窮屈な所に十五年も縛られてきた。」

「それじゃあ、はい。」

影から取り出した血液に、眼を見開くエヴァさん。驚いてる驚いてる。まぁ、当たり前だけどねぇ

「き、貴様…コレは」

「俺の血。昔から取っては保存して、取っては触媒にして、ってな感じで取っておいたんだよねぇ。御蔭で貧血ですよ?」

「対価は何だ? 私の自由と引き換えに何を望む?! たとえ、呪いが解けずともこの血液の対価に何を望む?!」

決ってるじゃない。俺の目的は二つ。スタンじいちゃんとアーニャのご両親の石化を解く事と。平穏な田舎暮らし

「この、血液を俺が渡した事を秘密にしてくれれば。後、魔法薬の研究を手伝ってくれたら嬉しいかなぁ。まぁ、アレだよ。協力関係を結んで欲しい」

「それだけで良いのか? 魔法を教えてやっても良いのだぞ?」

「戦いは嫌いなの。ゆっくりと平穏に暮らしたい。貴女なら分かる筈だ吸血鬼。平穏が如何に幸せなモノなのかをね」

「…誓ってやろう。その契約を私は破らない。部屋に戻る。貴様はゆっくりと休んでいろ」

「はいはい。」

バタンと閉まるドアを見ながら、切っていた携帯の電源を入れる。リダイヤルを押してコール三回

『もしもし? 仕事どすか?』

「はい、お願いします。鶴子さん。恐らくですが…神が斬れますよ?」

『フ、フフフフフ………嬉しい事を教えてくれますなぁ。それじゃ、今からでます。』

「はい、それでは………高い買い物だったなぁ。俺も行きますか」

そう言って、俺は闇に沈む





扉って便利だよね











そう言えばですが、今日家に帰るのがメンドクなって吉牛にハイって豚丼大盛りを頼んだらこうなりました

店員「豚丼大盛りお待ち」

ドン

パカ

店員・俺「…………」

机に置いた瞬間にに陶器が割れました。これは何を暗示しているのだろうか?


ソレと、アギ君のナニは普通です。
初めて、ソレも中学生の妄想はこんなもんですよ。どれだけ入るかも分からない可能性が高いですし。
まぁ、あの恐怖と好奇心が入り混じった顔にはゾクッときますが………



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 皆が頑張っています。アギです)三十七話
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Date: 2009/03/19 12:21
「なぁ、お嬢ちゃん。一つ聞いてもええか?」

「何よ!!」

「最近の女子は…その…なんや」

「?」

「下着は着けんのか?」

「え゛?! 」




なんとも締まらない一場面を、風に伝えられて笑う男が一人居た


「アスナ…俺を殺す気か……」

腹筋的な意味で…ハヤテも良いから、パンツ持っていこうとしなくても良いから?! 戦闘中は履けないでしょ!!

キューンじゃ有りません。もぉ可愛いなぁ……分かったから、持って行って良いから、直ぐに帰ってくるんだぞ?

「さてと、何時かが以外に早く来ましたねぇ。近衛詠春」

試験管に入っている魔法薬を掛ける。煙を上げながら石化が解ける。この魔法薬でも、ヘルマンの石化は解けない。

「うっ…私は? …そうだ、このか!!」

「祭壇の方に向かっている様ですよ? 詠春さん」

薬草に火を付ける。火種がジジジと音を立てる

「アギ君?! どうして此処に?!」

まぁ、貸しを作りに来たとは言えません。台無しになっちゃうからねぇ

「コレを渡しに来ましたよぉ。石化解除薬ぅ。コレで最後だから、本当に危ない人に使ってねぇ。それじゃあ、足手纏いはお暇しま~す」

「君は来なくて良いのかい? ネギ君は向かったんだろう?」

「足手纏いは行きませんよぉ? 戦場なら尚更。俺はねぇ、詠春さん。魔法も不思議も関係ない、普通の世界で楽隠居したいの。彼方の石化を解いたのは、彼方が強いから。代金は請求しますよ? 二つしか作ってない貴重品ですからねぇ」

今度こそ、本山を後にする。俺の今回の目的は、さっき決ったからねぇ



「アギ君!! 私の借りだ!! 何時か必ず返す!!」


嬉しい事、言ってくれるねぇ。
もう少しだけ、協力してあげるよ。それも、貸しにするけどねぇ

「悪鬼顕現。先の眼。隠された知。刹那の腕。呼び声に答えよ」

現れたのは、最初の臣下。俺の良い兄貴分。ギアン。ギアン・ヴァサ

「どうした、アギ? また下位の悪魔を召喚するのか?」

「違うよ、一寸、手伝って。」

「? まぁ、良いか。それとな、珍しいのが手に入ったんだ。今度は別荘の方に呼んでくれや。酒も持っていくからよぉ」

「OK。後でリリアも呼ぶからさ、コレとコレを何時でも撒けるように待機しててくれない?」

「ハヤテはどうした? 散歩か? 普段はベッタリなのに」

「お友達を助けに行ったんだろうさ。お父さんは嬉しいけど、悲しいです」


本当に、良く懐いたねぇ…













呼び出された『式』鬼達に取って、神楽坂アスナの得物は厄介な物だった。しかし、下着を履いていない事を指摘すると余り激しく動けなくなったので。心を落ち着かせ、本当の意味で怖ろしい物を見た。

「往くで!! 嬢ちゃん!!」

ガギ

「ぐっ!! 」

大鬼の重い一撃を夕凪で受け流す。小太刀は抜かない。否、まだ抜けない

「強いなぁ、嬢ちゃん。その腰のは抜かんでええんか?」

「頼り過ぎは過信を呼ぶのでな。コレは確実に『殺す』時か、今の私では『倒せない敵』が出てきた時にのみ抜くと決めている!!」

「咆えたな嬢ちゃん!! 何が何でも抜かせて見たいわぁ!!」

迫る鉄塊。流すは刃。鋼が擦れ、火花が飛ぶ。

足は止まらず。腕は動き続ける。

何時しか周りも、興奮し始めた。

ドチラが勝とうが、賞賛が送られる。

ドチラが負けようが、賞賛が送られる。

実力が伯仲した闘いは、それだけの価値がある。

ソレに水を注す、罪人が一人

ヒュッ

「嬢ちゃん、屈めぇぇぇ!!」

「なっ?!」

刺さる刃は鬼を貫き、有るべき場所へと還そうとする

「セーンパイ♪ 死合いましょ」

狂人・月詠。その遥か背後に溢れ出た光りの柱が、刹那とアスナに知らせる

間に合わなかったと


「ンフフフ♪ あの子供魔法使いは間に合わなかったみたいやなぁ。ウチには関係ないからええけど。ソレよりも、早く始めましょ、センパイ」

ソレが合図に、二筋の剣閃が刹那に迫る。

ギギィィィ

「おろ? センパイも二刀流なん?」

「………抜かせたな…月詠!!」

鍔迫り合いからの蹴り。避けられるのは確信して放った。飛び引いた月詠が体勢を立て直す前に、刹那が夕凪をしまい。小太刀を抜く

「先生、力を貸してください」

ニタァっと月詠が笑う。気配が変わった。纏う気の質が変わった。流れる気が美しく刹那を、小太刀を包んでいる。

「アハ…アハハハハハ!!」

邂逅は一度。

「にとー連撃、斬鉄けーん」

「神鳴流奥義、斬鉄剣!!」

鉄に罅が入る。

頬に血が垂れる。

月詠は、刀を一本失い、刹那は頬を切られた。


剣が叩きつけられる戦場に、空気が抜けるような音が響く。

「ぬお?!」

「何じゃ?!」

「いあたぁ!!」

「ちょ、ソコはだm!!」

草むらから放り投げられる、一つの瓶が淡く光ると。本来ならば還る筈の鬼が吸い込まれる

「刹那!! 絶対に割るなよ!!」

パンパンパンパン

「チィ!! 鉄砲か!!」

「舐めるなぁ!! 小娘!!」

龍宮真名に迫る、鳥の顔に黒い羽を持つ烏族。

ソレすらも、龍宮真名はライフルを放した手で二挺の拳銃で撃ち貫く

「小娘? こう見えても、プロなんだ。刹那、相棒が助けに来たぞ? 先生にも感謝してやれ」

「うひゃぁー。あのデカイの本物アルか?!」


「真名…」










「止めてよ小太郎君!! 僕は君と戦ってる時間が無いんだぁ!!」

空を飛んでいた、ネギ・スプリングフィールドに立ちはだかったのは、犬上小太郎だった。

強く望む。
己と対等な者との戦いを。
己とより強い者との闘いを。

その望みを叶える為に、犬上小太郎は立ちはだかった。

「お願い、退いてよ!! 闘いなら後ででも出来るでしょう?! 約束するから!!」

「出来るかボケェ!! お前は今やないと本気で戦わん!! 先に進みたいなら、俺を倒していけやぁ!! 男やろ!! 拳で語れや!!」











皆、まだ大丈夫か?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 出番がありません。アギです)三十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/06 04:59
刹那、アスナ、カモ。この三人の誤算は、ネギ・スプリングフィールドが子供であるという事を忘れていた事だ。
元来、ネギ・スプリングフィールドは頑固な子供である。コレと決めた事は何が何でもやろうとする。今回は、その頑固さと子供っぽさが悪い方向に向いてしまった。
小太郎の挑発に乗ってしまったのだ。

「男やろ!! 拳で語れや!!」

この言葉に、ネギは雰囲気を変えた。カモが言う

「ダメだ兄貴!! 挑発に乗るな!!」

「大丈夫だよカモ君…一分で終わらせる」

小太郎は喜び。ネギは自分の勝ちを宣言した

開始の合図など無く。二人は合わせたかのように進み、その場を飛び引いた

「なっ?!」

「十字手裏剣?! デカ過ぎやろ?! ガッ!!」

叫んだ小太郎は、横からの一撃を喰らい。吹き飛んだ

(残像…分身攻撃!!)

「だ、誰や!!」

「熱くなって、我を忘れ大局を見誤るとは……精進が足りないでござるよ? ネギ坊主」

「な、長瀬さん!! 夕映さん!!」

「ほれ、ネギ坊主。詳しい事は後で話すでござるから、先に己の本来の役割を果たすでござるよ」

「で、でも」

「早く!!」

「分かりました!!」











【祭壇への道・中間点】


「真名…来てくれたのか!!」

「まぁね。ソレに、途中で心強いスケットと合流してね。思いの外、早く来れた」

「スケット? 一体誰が…」

「西の長だよ。」

刹那は自分の耳を疑った。西の長・近衛詠春は石化の呪いを受けていた筈だ。
ソレを解けるであろう、治療魔法の使い手も含めて今は全国に散らばっている。援軍が来たとしても早すぎる。一体誰が…ソコまで考えて、ヤル気の無い気だるげな眼の同居人が脳裏を過ぎった。

「まさか…アギ先生が?」

「その通りだよ。ハヤテも刹那の傍に居るよ」

「先生……真名。私はお嬢様の所へ向かう。此処を頼んで良いか?」

「任せな、相棒。殆どの鬼が先生が貸してくれた封印の瓶に封じられたからね。」

「ありがとう。アスナさん!! 私に掴まってください!!」

刹那は、アスナの近くまで進むとそう言って続けた

「アスナさん。私の事を気持ち悪がっても構いません。ただ、力を貸してください!!」

「? 何だか良く分からないけど…当たり前でしょ? 友達じゃない」

美しく広がる純白の翼。その姿にアスナは半ば見惚れた

「アスナさん。早く!!」

「え?あ、うん」

アスナの腕を掴んで宙に舞った刹那に、アスナは言った

「刹那さん。気持ち悪くない、その逆で綺麗過ぎるわよ?」

「…ありがとう御座います。アスナさん」



「さて」

二挺拳銃を構えて、真名は月詠に言う

「君の相手は私だ」

正直な所、近接で勝てる可能性は少ない。遠距離でもだ。刹那という相棒と仕事をするからこそ解る。月詠は強い。
人も殺しているだろう。それでも、引く訳には行かない。

「ん~もう、仕事も終わったんで帰ります。」

「何?」

「ウチの仕事は、千草さんが封印を解くまでの足止めだったので…お姉さんも強そうだから戦ってみたいんですけど……タイプではないんで。それじゃ」


「助かった…のか? 」








【森の上空・アギ】


「お~…ヤッパリ間に合わなかったかぁ…どう思う? リリアさん」

赤黒い蝙蝠の様な羽を広げて、宙に留まっているリリアは眼を細めて言う

「流石は神の一柱…ってトコかしら? まだまだ、主様じゃ従えれないわよ。荒御霊とはいえ、神の一部だもの。この間従えた鬼だって、普通なら考えられないわよ。相当、嫌だったんでしょうね。召喚した人間が」

あぁ、やっぱりそうなんだ。結構良い人? 鬼だけど人でいいか。素で強いし…四人が束になっても勝てないんじゃないかなぁ? 

「およ? 刹那だ。」

「あら、翼を出してるじゃない。人を抱えてるみたいだけど……真名じゃなくて、弟君の従者じゃない? アレ」

ふ~ん。自分を出せたのか…成長してるんだねぇ…先生は嬉しいですよ? 俺はもう関わる気がないですから。ヘルマンの時は役立たずなのハッキリ思い出したし。
エヴァさんと協定組めたからねぇ。
エヴァさんと一緒に居れば超の時も大丈夫だろうし、タツミーに狙われなくて済むしね。

「ハヤテどうだった?」

戻ってきたハヤテに聞く。

「……結局渡せなかったのか…一々、旅館に取りに行ったのに…残念だったねぇ。」

少し哀しげなハヤテに胸の高鳴りが止まりません。タツミー達も大丈夫みたいだしね。

ネギも橋の上で何かしてるし。

「「あっ」」

スクナが出てきちゃったねぇ……全部じゃないけど

「撤収ぅ」

「ハイハイ」











【祭壇前・ネギ】


間に合わなかった。遅延呪文を使って足止めしたのに…このかさんを助けられなかった。
封印を解くのを阻止できなかった。
残った殆どの魔力を使った『雷の暴風』も効かなかった

僕は…どうすれば…

「残念だったね、ネギ君」

「うっ…」

「兄貴、仮契約カードだ!! カードを使えば姐さんが召喚出来る!! 今は生き残る事を考えるんだ!!」

カモの言葉にネギは頷いた。胸の中には自分への怒りが渦巻いている

小太郎の挑発に乗らなければ

本山が安心だと、警戒を緩めなければ

結果は違ったかも知れない

「従者を呼ぶのかい? 良いよ。結果は変わらない」

ギリィ

と奥歯が鳴った。悔しさで涙が出そうな自分を叱咤してネギは叫ぶ

「召喚!! ネギの従者・神楽坂明日菜!!」

目の前に現れる自分の従者。その姿に安堵を覚える。

「アスナさん…すみません。このかさんを」

「解ってるわよ!! ソレよりも、って、何よアレー!!!」

驚くアスナに、千草が笑いながら言った

「二面四つ手の大鬼『リョウメンスクナノカミ』千六百年前に打ち倒され封印された。飛騨の大鬼神や。」










今気付いたんだが…今日は金曜日だ。土曜だと思っていたのに…学校じゃないか?!
中途半端でスマン。また、夜だ。今回は此処まで。皆も寝ろよ? 俺はメガテン3で忙しい
取り合えずは、スクナが終わったらループにもどろうと思う



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 傍観者、アギです)三十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:23
ヴィシュ・タルリ・シュタル・ヴァンゲイト

「こいつ!! 西洋魔法使い!! しかも、コイツぁ…」

小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ

「姐さん、奴の詠唱を止め…兄貴を抱えて逃げてくれ!!」

「えっ?! 何?!」

「早く!!」

時を奪う毒の息吹を

「石の息吹」









【森の上空・アギ】



「アレが石の息吹かぁ」

あ~ネギはカスちゃッたねぇ。近衛詠春は何をしているんだか

「リリアさん。此処に居てもバレないよね?」

「バレないわよ? 五重に結界も張って有るし、高度が高すぎるもの」

まぁ、そうだけど。俺も、シニィの御蔭で見ているんだし

「弟君、助けなくて良いの?」

「勝てそうに無いので……と言うより。後々面倒臭そうなので嫌」

クスクス笑うリリアの吐息が当ります。くすぐったい

「ソレでこそ私達のご主人様。そういう判断が出来るから、皆、彼方が大好きなのよ?」

「……そう」

恥ずかしいからストレートに言わないでよ。お父さんはドキドキですよ?











【祭壇への道・橋】


石の息吹が発動した瞬間に起こった事は三つ有る

一つ、神楽坂アスナは石の息吹の回避成功

一つ、ネギ・スプリングフィールドは右腕にカスり石化が始まった

一つ、フェイト・アーウェルンクスが前に掲げた腕が断ち切られた


「久しぶり、と言えば良いのかな。アーウェンルクス!!」

「近衛詠春?! 馬鹿な…僕の石化をどうやって」

断ち切られた右腕を拾い飛び引いて、フェイトは気付いた

「上?!」

「刹那君、頼みましたよ!!」

「はい!!」

上空を自分が出せる限界の速さで飛ぶ刹那。向かう先はリョウメンスクナの肩に居る天ヶ崎千草が抱える、近衛このか。

フェイトはソレをさせまいと詠唱に入るが、詠春がソレをさせない。振り下ろされる刀と、障壁が鬩ぎ合う

「くっ!! 相変らず堅いな!!」

「今の君では僕の障壁は崩せないよ。年老いたその体では…ヴァーリィ・ヴァンダナ(水妖陣)!!」

「…私もただ年老いて来ただけじゃない!!」

百列桜華斬!!

円を描くように振られた剣が、水の腕を断ち切る。

「その光り、我が手に宿し災いなる眼差しで射よ。」

「しまった!!」

残された腕が空を指す。標準は刹那。詠春が踏み込んだが間に合わない

「石化の「困りますなぁ、邪魔せんといて下さい」 ナァッ!!」

真後ろからの斬撃。その一撃はフェイトをピンポン玉の様に湖上に飛ばした

「鶴子君…何故君が…」

「フフフ、神が斬れると教えられましたんや……ソレにしても詠春はん。一寸、鈍りすぎとちゃいますか?」

鶴子に言われ、詠春は苦笑いすると「君には言われたくないよ」という本心を隠して言った

「年には勝てなくてね…」

「そうどすか…刹那はんも巧く行ったようですし…あの異人さんも味方で宜しいんでしゃろう?」

「異人? なっ?! エヴァンジェリン!!」











【祭壇上空・刹那】

長、足止め頼みます

刹那はリョウメンスクナをも恐れずに、一直線に飛ぶ

「天ヶ崎千草ぁぁ!!」

「なっ?! 何時の間に」

近寄れば、スクナの力は使えない。アスナが突然消え、驚いている自分を見つけた近衛詠春と合流した時に教えて貰った事だ。
その言葉は正しい事で、現に天ヶ崎千草はスクナの力を使えず。己の『前鬼・後鬼』を顕現させた。

裂帛の気合を込めて刀を一線させる。両手に握った野太刀が『式』を切り裂いた

「お嬢様は返してもらう!!」

「馬鹿が、何の用意もしてないと思わりはったん?」

何時の間にか宙にばら撒かれていた御札が、刹那と千草をそれぞれ囲っていた

「コレは!!」

「初めての時は当てんかったけど、今回は燃え尽きてしまい!!」

――――――――――――――ほぅ、スマンが私は熱いのが嫌いなんだ

幼い少女の声が響くと、空間が凍りついた

「な、何や?! 」

ゾクリと千草の背筋が震え、冷や汗が溢れ出した

「お前は悪か?」

「ヒッ?!」

「エヴァンジェリンさん!!」

「桜咲刹那、近衛このかを連れて離れろ。こいつは私の獲物だ!!」











【森の上空・アギ】


俺って物凄い人達を揃えてしまったんだなぁと思った。
だってさぁ、あの二人、スクナが完全に封印から解かれるのを待ってんだよ? 天ヶ崎千草はエヴァさんに吹き飛ばされて湖に落とされましたよ? しかも、エヴァさんも鶴子さんも話している事が恐いんですけど
ハヤテ君がビクビクしてるよ? ドレだけ鬱憤溜まってたんだエヴァさん。鶴子さんも笑い声が恐いです。

「リリアさん、あの人達に勝てると思う?」

「無理」

ですよねぇ

「あの小さい子は真祖でしょ? 存在としての土台は私の方が強いけど、あの子は長い年月を掛けて己を磨いてる様だし……」

「六百歳だしねぇ……爵位持ちに直したら侯爵級ぐらいじゃないの?」

「絶対に勝てないわよ。私とギアンの二人係で騎士級までしか倒せないのよ? クロとガラが加わっても子爵級が精一杯よ。」

まぁ、相性の問題も有るしねぇ…クロは多対一が得意だし、ガラは白兵戦が大好きだし。ギアンは対一が得意だし。リリアは広範囲殲滅か精神攻撃だもんねぇ

「さてと、俺達も移動しますか」












学校だと焦って行ったら、学校に着いて今日は授業取っていない事を思い出した。

豚丼はこの事を暗示していたのか…

三時までカラオケ行ってました。ギリギリまで歌いたかったです



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 あの人は人間なのかと、本気で思います。アギです)四十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/07 05:47

「其処な異人はん。アンさんの目的は?」

「契約に従ったまでだ…個人的には連れてきたい奴が居たんだがな」

鶴子はポンと手を打って聞いた

「もしかして、ヤル気の欠片も見当たらない魔法使いさんの知り合いどすか?」

「……お前も、目が死んだ魚の様な餓鬼の魔法使いを知っているのか?」

「………お互い知ってる御人の依頼みたいどすな」

「あ、あの。お二人とも? 其処まで言う必要は無いんじゃ」

「「あの子(奴)を表現するには一番の言葉でっしゃっろ?(だろう?)」」

「…先生」

アギの味方は刹那だけの様だった











何だろうか? 今物凄く、貶されたような気がする

「…まぁ良っか。」

さてさて、ギアンも巧くやってくれてる見たいだし…早く来ないかなぁ

「それにしても、彼方も容赦が無いわね。」

「まぁ、居ても居なくてもさぁ。もう害にならないんなら役に立って貰うのが当たり前でしょ?」

「ねぇ、やっぱり悪魔に成らない? 皆協力するから」

一寸、魅力的だと思ったのは内緒。全部はやる事やってからだからねぇ

「さぁねぇ」

「アンやヴィヴィ達と違って、私達はこっちには余り居られないのよ? 不公平だと思うんだけど?」

全部終わったら考えるよ。本当にねぇ。有る意味、そっちに行った方が安全なんだけどさぁ。
精霊さん達もそっちには行けるし。俺も寂しくないし。

「スタンじいちゃんとご飯食べて、酒飲んで。ゆっくりしてから決めるさ」

「フフフ…悪魔に成るなんて言ったら怒られるんじゃないの?」

だよねぇ








私の前には一人の英雄と二人の最強がいる

「それでは、私が気を逸らしますので二人は」

「ドチラが多くの腕を落とせるかの勝負だな!!」

「フフフ、負けられまへんなぁ」

この人達に任せて良いのかが心配になってきました。アギ先生、なんて人達を寄越したんですか…長が腹の…胃の辺り押えています。
長が持って来てくれた魔法薬によってネギ先生の石化は解除されました。
私にはアギ先生が良く解らない。
自分は役立たずの足手纏いと言うが、私達は今回の戦いでアギ先生に助けられている。
真名達の応援、長の救出、神鳴流最強の青山鶴子の参戦。話を聞けば、エヴァンジェリンさんが此処に早く来れたのも、座標を書いた紙を部屋に送られたからだとの事。

「本当に…彼方には感謝してもしきれない」

「どうしたの刹那さん? 」

「いえ、何故かアギ先生の手の上で遊ばれてるような気がして」

私がそう言うと、アスナさんは少し考えて

「良いじゃない。ヤル気無し、気力無し。それでも頼りに成るんだから」

「まぁ、そうですけど」

ドッと疲れが押し寄せて来た。安心したからか、このちゃんの体温を感じているからか。いろんな事がどうでも良くなってきた。
このちゃんが起きたら、全部話そう。一族の掟なんてもう知らない。
先生みたいにゆっくりっと生きるのも良いのかも知れない

「ん…せっちゃん?」

「このちゃん、もう少し寝ときぃ」

「せっちゃん。天使みたいやなぁ…凄く綺麗や」

「このちゃん…うち…うちぃ」

「おやすみ、せっちゃん。やぁっと、このちゃん言うてくれたなぁ」

こんなにも簡単な事だったのか…

「私は……大馬鹿者だったんだな」

「今更だね。」

「…真名」

少しボロボロに成った真名が居た。何時もの様に不敵な笑みを称えて、私を見ている

「苦戦したか?」

「まぁまぁね。でも、先生から貰った依頼料と差し入れで十分な払いだよ」











「それでは、往きますよ?」

「何時でも良いぞ!!」

「ウチもや」

リョウメンスクナノカミに対峙するのは、たったの三人。されど、侮る無かれ。

一人はサムライマスターの異名を持つ英雄

一人は今も尚恐れられる真祖の吸血鬼にして古き大魔法使い

一人は神鳴流歴代最強の女剣士


「神鳴流決戦奥義!! 真・雷光剣!!」

帯電する刀が振り下ろされ、膨大な熱と光りがスクナの前面に振り下ろされる

身体を焼く感覚に咆えたスクナが腕を振るう。しかい、ソレさえも無駄に終わった

右腕一本が軽い音を立てて止められる。残った右腕も湖に落ちた

「こんなものか? 大鬼神。」

エクスキューショナーソード

固体、液体を無理やりに相転移させる理不尽の刃が腕を切り落とす


「滅殺斬空斬魔剣!!」

最強が振るう刀に込められた膨大な気が、左の二本を一刀で消滅させる


スクナは思い出した、嘗て己を封じた者が使った技を。最初に受けたのは雅に、過去に己を傷つけたものだ。
スクナは怒り、咆える。
二つの顔が怒りと痛みに歪む。それでも倒れないのは鬼神の意地か
前面の口が大きく開き、集束した魔力が放たれる。その威力は確実に人を消滅させ山おも崩す威力が有るのだろう。
故に、最強はソレを受ける

「詠春はん!!」

「年寄りにはキツイんだけどね!!」

―――真・極大雷光剣!!

―――極大雷光剣!!

鬩ぎ合う事すら許さない。魔力の閃光は二つの雷光によって掻き消される

「まだまだ往くぞ!! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!! 契約に従い我に従え氷の女王!!」

咆える事さえ、動く事さえ許されない。この場に居る三人がソレをさせない

「拡散・斬光斬魔剣!!」

「拡散・斬光剣!!」

四方八方に飛び散る気の斬撃。その巨大な体躯が仇となったスクナには何もできない。
両の腕は切り落とされ、消滅させられ。身体は無数の斬撃と雷光による熱でボロボロだった

「来たれ!! とこしえのやみ!! 『えいえんのひょうが』!!」

限りなく絶対零度に近い低温での150フィート四方の広範囲完全凍結殲滅呪文。
氷の棺に閉じ込められたスクナが、その中まで氷付くのに時間は掛らない

「アハハハハハハ!! 何処かで見ているか!! 感じているか!! コレが!! コレこそが!! 貴様が解き放った力だ!!」

それにしてもこの吸血鬼。テンション上がりすぎである

「まだ、終わらせんぞ。これは祝砲だ!! 」

「ウチも便乗させて貰いますえ!!」

全ての命ある者に等しき死を、租は安らぎ也

「『おわるせかい』」
「真・極大雷光剣!!」




飛騨の鬼神は倒れるのではなく

無残に消滅した。












「アレって人間?」

「いや、俺に聞かないでよ」

うん。言いたい事は解るよ? 解っちゃうよ? でも、人間なんです。片方は
アレだよ?エヴァさんは解るよ? 真祖だし。吸血鬼だし、古い大魔法使いだし。でもさぁ、鶴子さん何者? 人が出せる出力じゃないよ? 気が枯渇しちゃうよ? 普通。

歴代最強っていう情報が在ったから近衛詠春よりも強いのか的な感じで、助っ人頼んだけどさぁ。
あの人が一千万ですよ? 億単位だしてもあのレベルは中々雇えないよ?

「強さのインフレってやだなぁ」

「彼方も人の事言えないわよ?」

無理です。勝てません。精霊さん達を全力で総動員すれば逃げるぐらいは出来ると思うよ? でも、絶対に勝てません。寧ろ、戦いません。

『おーい、そっちに行ったぞ』

「リリアさん。準備して、もう直ぐ来るって」

「OK…そう言えば、ハヤテ達は?」

「スクナの残りを食べに行ってるよ?」




さてさて、俺の為に少しだけ付き合ってね。






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 洒落にならない事になりました。アギです)四十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/07 06:45
想定外

彼が思ったのはそれだけだった。

しかし、ソレは屈辱であり。彼が許容しきれるモノでは無かった。

責めて一太刀は浴びせる。何もせずに引き下がる事は出来ない。

幸いな事に、スクナを倒した面々は浮かれている。自分の石化を解いたあの魔法薬の出所を知りたかったが、諦める。

今回はスクナの力の一部が摂取出来ればそれだけで良い。ソレが、彼の所属する組織の決定であり。彼の決定でも有った


――――――障壁突破・石の槍

「刹那さん!!」

「なっ?!」

彼は暗く笑った。











ガサガサと背の高い草を掻き分け、踏みしめて駆ける

「何で…何でや…何で、あないな化物が」

女は逃げる。スクナを消滅させた二人は化物だ。残れば殺される。
そう思わされるモノが在った。あの狂気さえ逃げ出してしまいそうな瞳。
振るわれた、考えられない攻撃
自分には防ぐ術がない。防ぐ事さえ許されない。

圧倒的過ぎる


「何処まで逃げるの?」

女、天ヶ崎千草は目の前の少年に声を掛けられ立ち止まり気付いた。移動していない。此処はさっきも通った場所だ。走り易さがその証拠だ。

「アンタは!!」

「あぁ、初対面よ? アンタが知ってるのは弟」

「ウチを捕まえに来たんか?! 」

ハァ…面倒になって来た。何かもう、見逃そうかしら…まぁ、そんな事したらギアン達に怒られるか。

「…リリア」

捕まえにって、もう捕まってるんだよ?
まぁ、殺す気はないから安心しなよ。ただ単に俺は知識が欲しいだけだから
あ、後は近衛詠春への貸し。
どうせ、捕まれば殺される可能性高いんだし過激派にさぁ
アレでしょ? 結構上の人間に支援して貰わないと出来ないよこんな事。組織に属してるからって、高位の人達のスケジュ-ルを全部分かる訳が無いんだから。
アンタの口からイロイロと出る前に始末されるのが落ちだよ。


「ヒィ!! い、何時の間に?!」

「始めまして、彼女はリリア。夢魔にして俺の臣下で協力者。」

「それじゃあ、頂ま~す」

リリアの唇が重なった

うわぁ、エロ











その不意打ちは成功したかの様に見えた。彼にも、狙われた刹那にも。
刹那は何時まで経っても来ない衝撃に、眼を見開いた

「…ハヤテ?」

ポツリとでた言葉に大気が震えた。

「アンさん?」

次いででた言葉に、影が揺れた

姿など見えずとも、この場にいる事がわかった

石の槍はその先端から『風化』しその発生元は『闇に沈む』

刹那は知っている。風と闇の中位精霊とその主を。

「まさか…風と闇の中位…いや、もっとも高位に近い中位精霊が居るなんて…想定外にも程がある…」

その言葉を最後に、フェイト・アーウェンルクスは風の塊に吹き飛ばされた


「真名…其処に彼等が居るのか?」

「ああ、信じられない事に…スクナの欠片を喰らってる。二柱に感謝だな刹那。」

「…アギ先生にもだな。」

自分の無事を確認に、アスナやネギ。それにこのか達が駆け寄る。
刹那は軽く手を振って答えた。











「それで? この人に何するの? 一応ギリギリまで精気は吸ったけど」

いや…うん。そう頼んだけど…

「やり過ぎだよ、リリアさん。この次はハヤテ達が帰って来ないとって、帰ってきた。」

「で? どうするの?」

「この人から、怨み辛みと一緒に魔力とかを盗って行こうかと」

「OK サポートするわ」

精霊さん達に頼んで、簡易の神殿を作る

千草さんを横たえる台が、大地から生え。周囲の空気が浄化される。
神殿が見つからない様に闇が周囲を覆う。宙に光球が浮かび俺達を照らし湧き上がる水が陣を引き、陣が完成すると水が凍る
突如生える若木が、筆となり、特殊な樹液が溢れ出す

イロイロとビショビショに成っている千草を御湯で清める。全部精霊さんにやって貰ってるけどさ。

「それじゃあ、始めますか」

溢れる樹液の受け皿に、自分の血を混ぜる。特殊な媒介の完成。
後は、裸にした千草さんに魔方陣を書きます。

額から始まり、咽、溝、腹、陰部。腹には二つ描かないといけないから面倒臭い。
それが終わったら、全身に描く。全部が一つの陣に見えるようにしないといけないからねぇ。
筆の細さを帰るのが面倒です。

「御主人様? 出来るだけ早くして。私にはこの空間が少しツライわ」

「後、一寸だから、もう少し我慢して。」











「あ、後。その人、本当にギリギリまで精気を吸ったから、注入しないと衰弱死するから」

「……マジでか」
















この話でエロなど書かぬ!!誰かが書いて



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 朝は静かに過ごしたい。アギです)四十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/07 11:25

太陽が黄色く見えます。アギです。
千草さんの怨み辛みに魔力は封印させて頂きました。もう、一般人ですよこの人。
ついでに、この人が知る限りの知識も吸い出させて貰いました。今頃はリリアさんが纏めてくれている筈です。頼りになる仲間が居るのは良い事だと思いました。

それにしてもどうするか…旅館に帰って結界張って致しましたが。

匂いがエライ事に成っております。この部屋の消臭もしないと…

「布団は…ヴィヴィ達に頼むか」

千草さんは洗浄中です。まだ意識も戻ってないけどねぇ。リリアさんが遣り過ぎました。旅館に戻って最初にヤッタのは栄養補給と心臓マッサージですよ

その後は致しましたけど。メガネを白くするのは興奮しました
洗浄中の千草さんにはこれから一緒に、本山に行って貰います。近衛詠春にコレで貸しがまた一つ。ついでにもう一個ぐらいは作りたい

十分ほどで洗浄も終り、着替えも終わったので外に出ます。自分の身代わりが作れるようになりました。簡単な事なら、俺だけでも吸えるからねぇ。難しいのはリリアさんが居ないと無理。記憶の受け皿が足りません。理論的には大丈夫だけど、頭が痛くなったりしたらいやじゃん。

旅館を出る時に

「昨晩はお楽しみでしたね、アギ先生。マスターには内密にしておきます、記憶データの画像も処理したので、ご心配なく」

と茶々丸に言われたので死のうかと思いました

後、千草さん。ギュっと手を握らないで下さい。アレは救命措置なので、愛とか好意とか全く無い行為です

「それでも、繋がるのが男女の不思議やで?」

「さいですか」


朝も早い時間、電車に乗る

「ウチは…ただ、逆恨みしてただけなんやろうなぁ」

「何を当たり前な。戦争したらなら、何処もそんなもんだよ。向こうにもアンタと同じ奴が居ると思うし、魔法世界の魔法使いは基本的に魔法を使えない非魔法使いを見下してるよ。潜在的な部分で」

いや、アレは酷かった。人種差別だよアレは、人は見てきたというか見せられて来たからねぇ。
ゾクリとしましたよ。微妙に旧世界と魔法世界の魔法使いには溝がある。考え方の問題だろうねぇ…
そこら辺考えると、ネギも危ないかも…周りが居るから大丈夫か? 大丈夫だな。そんな事になったら、アスナ辺りに〆られると思うし。

電車が止まり、駅に着く。其処を降りればバス停に丁度バスが来ていた。運が良いのかね?

「歩く?」

「…はい」

薬草咥えて、火を点ける。

「ただ、認めたく無かったんや。自分が一人になった事を…最初は両親の死の否定から入って其の侭ズルズルと」

「まぁ、西洋魔法使いが怨み易い状況だったんだろうねぇ。千草さんの他にも多いでしょ?」

「ええ、其れなりに居ますなぁ。上層部にも幾人か……」

やっぱりねぇ…向こうからすれば体の良い駒だからねぇ。切り捨てて口封じ。シンプルだけど、権力持ってる人間がやれば恐い事ですよ。

「さて、今なら西の御偉いさんが殆ど揃ってると思うけど……どうする?」

「…横っ面を叩いたります。ウチが出来るのはそれぐらいでっしゃろ? 今の長はんは余り恐がられ取らんからなぁ。上層部も道連れにしたりますわ」

階段を上り、桜並木の道が見える。中からは人の声が聞こえる。

「アギ君、来ると思っていたよ。」

「助っ人さんはどうでしたか? 二人ほど向かったと思いますけど?」

最強だったよと、近衛詠春は苦笑した。まぁ……見てて嫌になったもんね。あの強さ。

「長、罪を償う為に戻ってまいりました」

「そうそう、魔力とかも封印しといたからねぇ。千草さんと一緒に掃除でもしなよ。動きにくいでしょ?」

「ハハハハハ……コレで幾つかな、君への借りは?」

二つ…欲を言えば三つかなぁ

「お好きなように。借りだと思うなら誰にも俺の事は喋らないでよ。俺の夢は知ってるんでしょ?」

「確かに…お義父さんなら、あの手この手で君をどうにかしようとするかもね。分かりました。誓いましょう。ソレと、これからも困った事が在れば力に成りましょう。」

「それじゃあ、そういう事で。身代わりは別に立ててきたよぉ。茶々丸に感謝しといて。あの子が居なかったら誤魔化しきれなかったからねぇ」

魔法薬を多量に使いましたよ。昨日の夜の事は全員うろ覚えに成ってる筈。教師も含めてね。勿論、瀬流彦先生も。

「ネギ君なら離れで寝ていますよ。他の子達は本館の客室で寝ています。」

「ありがとうねぇ」










スヤスヤと寝てます。ネギが。まぁ、起こさないで上げとこう。疲れてるだろうし、エヴァさんの魔法を見てたなら弟子入りするでしょ。才能溢れる夢見る少年は

部屋を出て、薬草を吹かしながら進む。扉を開けて中を見るとアスナ達が寝ていた。背負っていた袋を下ろしてアスナの枕元に置いて置く。この子、パンツ履いてないです状態だからねぇ。
流石にソレはヤバイでしょ? ハヤテも情操教育が行き届いて来ました。親離れはして欲しくないです。
このかもまぁ、安らかに眠っちゃって。こうして見ると、二人とも可愛い女の子なんだけどねぇ

「ハァ……ネギも恵まれてるねぇ」

部屋を出る。靴を履きなおして歩いていると刹那さんとタツミーが居ました。俺に気付いて居たようです。この子達も大概能力が高いねぇ

「おはよう、二人とも」

「おはよう、先生」

「おはよう御座います。アギ先生。」

挨拶すると、朝が来たって感じがするねぇ。挨拶は大事だよ、挨拶は

「先生、コレ」

瓶を渡されたので、其の侭影に放り込む。現在、アンちゃんが俺の影の中に居ます。

「役に立った?」

「効果抜群だったね。」

なら、OK。

「話せたでしょ?」

「はい。ありがとう御座います。不意打ちからも護ってくれて」

不意打ち? 何それ? 何の事? アンちゃん? 何かしたの?

「怪我が無いならそれで良いでしょ。話はお終い。俺は帰るよ」

「あの、一緒に帰りませんか?」

五月蝿いのは嫌です。朝から3-Aのテンションとパパラッチのテンションには着き合えません

「…静かにゆっくり帰るよ。皆を起こして置いて。何時までも誤魔化して置けないからねぇ」

「…分かりました。」

「それじゃあ、私も先に帰るよ。良いかい? 先生」

「良いよぉ。二・三人で帰るのが丁度良いしねぇ」

「あっ、それじゃあ少し待ってて下さい。皆さんを起こして来ますから。旅館でイロイロ誤魔化すのにも、人が居た方が良いですよね?」

まぁ、確かに。茶々丸だけだと無理が有るし

「それじゃあ、早くしてねぇ」

「はい!!」

朝から元気だねぇ。俺はコレから先の事考えないとなぁ



旅館に帰る途中で、足がガクガクになりました。短時間で階段の上り下りをするモノでは在りません。只でさえ腰が痛いのに……

「朝風呂にもでも入りますかぁ」

それにしても、タツミー。何故に鼻をクンカクンカさせる。一寸トキメイタだだろうが


朝風呂から上がったら3-Aの連中と鉢合わせしました。タツミーが「一緒に入るかい」と言って来た所為で周りが騒ぎましたが、シカトして部屋に帰りました。
朝まで運動していたので、眠いです

「チョット、アギ!! 何で、アンタが私の着替え持ってきたのよ!!」

「茶々丸に用意して貰ったから運んだだけですよ?」

寝かせてください











次で最後か…、寝るわ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 俺は寝たらいけないのでしょうか?アギです)四十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/07 13:16
アギです。疲れたので寝ようとしたらアスナに邪魔されました。その後、自分が如何に大変だったかを語るアスナの話を聞きながらお茶を啜ってました。
アスナの話しが終わると、エヴァさんが来ました

勘弁してください。眠いです。腰が痛いです。足が言う事聞きません

「おい、近衛詠春からの伝言だ」

何?

「どうぞぉ」

「お前は…本当に…アレだな。まぁ良いか。ぼうやを連れてナギが住んでいた場所に行くから、着いてきて欲しいそうだ」

「パス」

「…私は伝えたからな」

其の侭出て行くエヴァさん。何か機嫌が悪いな? どうしたんだ? 呪いが解けなかったとかか? 

「ねぇ、それで良いの? お父さん何でしょ?」

あぁ、普通はそう思うか。

「どうでも良いんだよね。親父とか。顔も声も知らないし、逢いたいとも思わないし……ネギはファザコンギミだから喜ぶだろうけどねぇ。俺からすればだから何? って話なのよ。」

「アンタって、ネギと正反対よねぇ……本当に兄弟? 」

「血液検査してみる? 」

「良いわよ、面倒臭い。それと、今ぐらい幻術解いたら?」

「誰かが来たら面倒だろ? そんなんだからバカレンジャー何て言われるんだ。数学は良い所行ってるんだから、もう少し考えろよ」

「……言い返せないのが悔しいわねぇ」

「俺は寝る。昼には起こして」










そして来ました、甘味処。タツミーに餡蜜ご馳走中ですよ。長との約束? あんなの約束じゃないよ。伝言伝えられただけだし。強制力も何も有りませんよ? 俺は悪くない

「それにしても、良く入るねぇ」

「良く言うだろう? 甘いものは別腹なのさ」

そう言われましても……ねぇ? 何処に入ってるのさ、その五杯目の餡蜜。考えない方が良いのかなぁ…良いよね? 
そう思いながら、白玉を頬張る。コレはモチモチしてて好きです。黒蜜も美味しい。きな粉も掛ってるのが有るなぁ

「すみませーん」

「はい」

店員さんを呼んで一言

「白玉きな粉追加で」

「私も、餡蜜追加」

「白玉きな粉お一つに、餡蜜お一つですね~。ありがとうございま~す」

タツミー…まだ、食うのか…太るよ?

「何か考えたかい?」

「NO sir 白玉一個いる?」

「貰おう」

店内で銃を出すな、玩具でも捕まるんだぞ!! それ違法改造されてるから

甘味処に三時間も居ました。自分でも驚きです。タツミーの食欲に脱帽しました。あの子、八杯食べたよ。信じられないだろ? アレだけ食って、今夕食食べてるんだぜ?


「気持ち悪くならないの?」

「別腹だと言っただろう」

「先生、それよりも何で来なかったんですか?! 長が寂しがってましたよ?!」

知らないよ? 約束とかしてないもの。

「先に、真名さんと約束してたからねぇ。それに、親父とかどうでも良いしねぇ。」

「……物凄く先生らしいですね。」

「それが先生の持ち味じゃないか、刹那?」

「確かに」

「物凄く貶された気がしますよ?」

「「プ!!」」

笑うなよ!! 何だよぉ…

「ほらほら、先生。茶碗蒸し上げるからスネないでくれ」

「私も、御浸しあげますから」

「お前ら、馬鹿にしてるだろ? 」



少し遅めの風呂に入って一息。食べすぎで少し御腹が痛いです。

「……疲れた」

「アンタ、何時も疲れてない?」

待て、俺はチャンと確認して入りましたよ?

「何故居る」

「アンタが気付かなかっただけでしょ?」

アスナさん。恥じらいを持ってください。お兄さんは悲しいですよ

「普通は、入らないと思うんだが?」

「普通はねぇ…アンタは何か違うのよ。こう…お爺ちゃんと居るみたいな?」

いや、有っている様で有ってないんだが……

「…まぁ、良いか」

「それはそれでムカつくわね」

どうしろと? ハッスルしたばかりなので、そんな気しません。その前に中学生だし、俺は中身お爺ちゃんだもん。

「空が綺麗だねぇ」

「そうね~……そう言えばだけど、ネギが寂しがってたわよ?」

「俺は俺。ネギはネギ。其処まで一緒じゃ無くて良いでしょ? もう、上がるわ」

風呂から上がって、タオルで隠す。一応、配慮はしてますよ?

「着替え」

「ん?」

「着替え、ありがと」

「どういたしましてぇ…のぼせるなよぉ」




部屋の窓を開けて布団に入る。明日は帰るだけか……早く帰りてぇ



















それで起きれば知らない家に居ました。何故かこのかさんの膝枕でした

「あ、おはよう~アギ君」

「……おはよう?」

またか? またなのか? 俺は寝たらいけないのか?

「すみません、先生。長がどうしてもと…」

しかも、犯人も一緒かよ?!

「裏切ったな!! 俺の気持ちを裏切ったな!!」

「アギ君、ウチ等と一緒に居るのいやなん?」

「…そういう訳ではないですよ? ただ、毎回人が寝てる時に誘拐するのはどうかと思うのですよ。ねぇ…刹那さん?」

「すみません」










今回は終り!! 暫く更新はなし。ループに戻ります。ゆっくりシリアス書くさぁ
ついでに滅殺斬空斬魔剣とはラブひなで素子が使ってた業だったりします

メガテンはノクターン。マニアクスもやったけどね。ライドウは買ってない、誰か貸して



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者は終末期 自業自得でした。アギです)四十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/09 02:07
さてさて、本当ならば今頃は新幹線に居る時間なのですが…

「これも美味しいよ? アギ君」

「流石京野菜……この人参の甘味は…」

「市販の物では出せませんね」

「はっはっは、コレは私も好物でね~」

近衛さん家で昼食中です。











発端は長です。近衛詠春です。過労死すれば良いのに……

「それで? 何で拉致したの? 犯罪ですよ? 訴えますよ?」

「いや、アギ君の気持ちも解るんだが……千草君とこのかの事なんだ。」

「いや、だから無理だって言ったでしょ?」

「そっちではなく、魔法に関しての事です。このかは既に目覚めてしまっている。此の儘では麻帆良に帰す事も難しいんだ」

知らないっての

「囲えば?」

「過激派がね……千草君共々狙っているんだ。奴等はこのかを旗印にするつもりなんだ。それは僕もこのかお望まない。」

予想出来ましたよ? 最悪なんですが…

「…一本良いですか?」

「構わないよ。私も吸いたくて仕方が無いんだ」

お互いがライター片手に、火を点ける。

「つまりは、麻帆良で二人を保護しろと?」

「出来れば、千草君の魔力封印を解いてくれれば千草君は保護しなくて良い。これも縁だと、鶴子君が僕の護衛をしてくれるらしい。」

……アンタだけ安全じゃんか?! 何? 俺に死ねと? 千草さん居た方が楽じゃん!! 何? 何で? ネギかジジイに頼めよ!! 

「君の言いたい事も解る。しかし、私は長として倒れる訳にはいかないんだ」

「…不特定多数の為に娘を疎かにすると?」

考えられねぇ…テンションも下がるわぁ…引き篭もろうかしら?

「……そうなるね。私は最低な父親だよ。」

「あのさぁ、このかさんには話した? 魔法の事、自分の立場の事? アンタなら解ってるだろ? 西と東のトップの血縁者っていう事がドンダケ俺にとってイラナイモノか? あの子に取ってドレだけ枷になるのか?」

関係者になりたくねぇ…スクナの件はシカトすれば良かった。そうすれば、戻れたかも知れないし、人形さんもこの程度と思ったかも知れないのに…俺の阿呆

「…解っているつもりです。…だからこそ、私は早く組織の膿だしをしなくてはいけない」

「…何で俺なの? 知ってるんでしょ? 俺の夢に近衛という一族は障害でしかないのよ? ネギで良いじゃん。アイツなら死に物狂いで護ると思うよ?」

「ネギ君には悪いが、あの子はまだ幼すぎる。」

待ってー。超待ってー。同じ年なんですよ? 双子なんですよ?

「君なら…任せられる。スクナの時と良い。私の石化を解いた時と良い。君になら任せられる。」

…自業自得でした。なにこれぇ?

やり過ぎた? やり過ぎたの? エヴァさんの事はクソジジイが隠れ蓑になって解らないはずですよ?
鶴子さんには俺の事を喋らない様に言った筈ですよ? 特に名前

アレ? 何処でミスった? 石化解除しなければ良かった?

どうする。俺一人というのは不味い。将来のスローライフ的に
エヴァさんも帰ったし…長に何か在ったら俺への負担は増し増しだし…千草さんを連れて行く。ネギとか淫獣が何か言ってくるはず。特に淫獣。そうすると関わる事が多くなる=巻き込まれる。
主人公だから確実だよ。逃げ道がない…マジか…マジでか…どうするよ。
此の儘の流だと俺に皺寄せが来る。まだ、偽造戸籍も出来てないのに…考えろ。考えるんだ!!


教師辞めればよくね?


「…一つ条件が在ります。」

「何でしょうか?」

「夏休みまでです。これ以上は譲れない。その間に、このかさんに自分の立場を知ってもらいます。千草さんも連れて行きます。それと」

「それと?」

「東洋魔法の基礎が書かれた書物を貰っていきます。特には呪いと癒しに関して」

俺への報酬だ。癒しはこのかに必要なんだから、拒めないだろ?

「呪いに関しては…承諾しかねます」

「何故ですか? 解呪するには呪いの術式を知らなければ意味が無い。彼方はそれで良いのですか? 俺を含め、千草さんも呪殺の対象なんですよ? 俺に死ねと言うんですか?」

「…解りました。しかし、呪いに関しては貴重な物が多い。」

「大丈夫です。客室を貸してください。其処に書物を置いて貰えれば出来る限り移して帰ります」

「解りました」

はい、コレで話は終り。俺は客室に行くぜ。ぶっちゃけ別荘

「刹那さん。話を聞いていたなら見張り頼みます」

「…解りました。それと…すみません」

「もう、諦めました。今回だけだよ? 次からは切るから、詠春さんもね。」











やってきました我が領地!! 現在、俺、リリア、シニィ、アン、で書物の書き取り中。キツイです。思ったよりも多いです。因みに五日目です。

「アギく~ん。ご飯で来たえ?」

「…皆休憩。」

この子、勝手に入ってました。怒りましたよ? 滅茶苦茶怒りましたよ? 涙目が可愛かったです。

「アギはん。もう少し頑張ってな? ウチもこのかお嬢様に前鬼・後鬼の作り方教えとるさかいに、素材はくれはるんでっしゃろ?」

「まぁね。」

今日の晩御飯はから揚げ等の揚げ物にサラダです。トマトが新鮮でした。素材の味で勝負に出たか…塩を掛けて丸齧りたい。
味噌汁では無くスープはコーンポタージュ。薄く切ったフランスパンをコンガリ焼いて崩したのが入っている。
サクサクとした食感が溜まりません

結局、外の時間で十八時間掛りました。もう、古文は見たくありません。幾つか覚えたよ。呪い。無茶苦茶簡単なの。腹痛とか風邪とか引くの
ショボイけど、基礎なんだよ?コレから発展させんの。熱病とか


次の日というか、日曜の朝一の新幹線で帰りました。帰る時は鶴子さんが付き添ってくれました。最後に貰った手紙が恐いです。
開けられません

「それでは、弁当を買ってきます」

「俺は良いよ。寝る」











麻帆良に帰ってきたら、学園長室に強制連行されました。千草さんに関しては長が連絡しているので問題ありません。刹那さんとの中仲が微妙なので、空気が微妙です。











俺を舐めるな!! 大魔王!!!!



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者はご臨終 逆襲のアギーシュ。すみません、調子に乗りましたアギです)四十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/09 03:16

「君は!! 自分が何をしてしまったのか理解しているのかね!!」

ガンドなんとか先生が五月蝿いです。コッチは帰ってきたばかりでキツイんですけど? エヴァさんも笑ってないで、何か言ってよ。

「聞いているのか!! アギ・スプリングフィールド君!!」

「え? まぁ…はい」

プヒーと薬草吹かしながら、答える。ヤル気? 在りませんよ。只でさえ疲れてるのに…
あ~ダリィ。そんなに吊るし上げたいの? 大人のやる事じゃねぇよ
責任の擦り付け合いにつき合わせる気ですか? 薬草を取り出しもう一本。

「私にも寄越せ」

「だから、三百三十円で売るって」

「ケチケチするな。 後でカートン買いするから、一本寄越せ」

「ハイハイ」

一本渡して、携帯灰皿の予備も渡す。ライター? 魔法使えよ

「君は?! 大体、何でそんなに仲が良いんだ!!」

「「生徒と教師が仲良かったらいけないのか?」」

「プッ!!」

「何を笑うのかね!! 瀬流彦先生!!」

瀬流彦先生、アンタナイス















帰ってきたら査問会。 俺は悪い事してませんよ?

「それで、アギ先生。何か言う事は有るかの?」

死ねばいいのにと言いません。チャンと我慢しています。胃が痛い。

「如いて言えば。何がいけないのかと…本来なら、エヴァンジェリンさんは十二年も前に解放されてた筈ですし。何かいけなかったんですかねぇ。西の危機に学園長の孫であり、西の長の娘の近衛このかを助ける為に、呪いを誤魔化したのは学園長ですし? 俺は、魔力回復の為の吸血行為を死なない程度ならという事で許しただけですよ? 大体、最初からハワイにして置けば今回の事件は無かった筈ですよ?」

「自分に落ち度は無いと?」

当たり前じゃん。俺は悪い事はしてませんよ?

「はい、俺は学園長や他の魔法先生方から言われてませんし禁止もされてませんよ?エヴァンジェリンに血を与えてはいけないとは。ドチラかと言うと、彼方方の失態では無いですか? 学園長先生、ガンド…ルフィーニ先生? 」

「確かにそうですよ。ガンドルフィーニ先生。僕は旅館の生徒達の護衛で何も出来ませんでしたし、アギ先生が言った通りに今回の修学旅行はハワイにしておくべきだったと僕も思います。」

瀬流彦先生。アンタ…常識人だったんだな。今日は奢るから飲みに行こう

「なっ?! 瀬流彦先生!! 君も魔法使いならエヴァンジェリンがどういう存在なのかは解っているだろう!!」

それがオカシイの。馬鹿じゃないの? このおっさん馬鹿じゃないの?

「大体から、エヴァンジェリンの罪は既に時効が過ぎてますよ? 賞金も取り下げられてますし。人の過去に拘って、俺の生徒の未来を潰す気ですか? 教師の癖に」

言葉に詰まるガンドル(これでいいや)に微笑みかけてやる。コッチはいい加減、イライラしてるんだ。
近衛詠春から無理やり娘の事を押し付けられるし。断れない状況作ってだよ?
あの人、刹那が盗み聞きしてるの知ってて話しましたよ?
ハヤテ達が教えてくれたけど、他にも何人か魔法使いが潜んでましたよ? 
断ったら危険な目に会いそうだったので条件付けで妥協したんだよ?

冗談じゃねぇよ

これ以上厄介事は嫌なんだよ。

「しかし、本国は納得せんじゃろう。そこでじゃ、パ「お断りします」…まだ、何も言ってないんじゃが?」

知るか

「ならば、今月付けで教職を辞めましょう。今月が無理ならば夏休みに入ると同時に辞職しましょう。コッチはボロボロなんだ。本来ならば、空気の綺麗な田舎でゆっくりと暮らしたいんだよ。エヴァンジェリンとは、学園長が契約を結んでるでしょ? 麻帆良に居る限りは衣食住を提供する代わり学園護って貰ってるんでしょ?」

口を閉じる学園長。ざまぁwwwwwww

「クッ…アハハハハハ!! ジジイ、お前の負けだ。コイツは正論しか言っていないぞ?」

当たり前です。今回の事に関しては俺に部が有る

「そもそも、人が寝てる間に拉致紛いの方法で何の準備も無く敵地に送るって何事? 何回も死ぬかと思ったよ? 知ってるでしょ? 俺の魔力は一般魔法使いと同じ量で尚且つ、魔法は苦手。体を動かすのも苦手。何で送った? 英雄の息子だからか? 答えろよ」

「…その通りじゃ。ネギ君を含めて君も、ナギの忘れ形見。歩み寄る使者としては最高の人材じゃった」

「ふ~ん。あんた、最低だね。タカミチに頼めよ。仲間の方が良いだろうが。しかも現役。コレで終りですね? 俺は帰りますよ。教師の仕事も今月限りで止めさせて貰います。」

「待つんじゃ!! どうしてもかね?」

「彼方の下で働きたくありません。それでは」

「私も帰るぞ? 」

エヴァさんと一緒に帰りました。爆笑しながら

「見たか? ジジイのあの顔!!」

「最高だねぇ…読みが外れまくったってあの顔」

気分は最高。テンション上がってきました。ウキウキ気分でお家に帰ると、刹那さんと千草さんが土下座して誤ってました。タツミーに
事情を聞くと、やっぱり喧嘩したらしい。しかも、下らない理由で。何でも、このかに最初はどういった魔法を教えるかで争ったらしい
千草さんは先に、前鬼・後鬼を作ることから。別荘の中で教えてるしねぇ。気持ちは解るよ?
刹那は、癒しの魔法を最初に。このかは自分が護ると言ったらしい。うん、コレも解るよ? やっと昔の関係に戻れたんだしね。

そうやって、議論している最中にタツミー餡蜜買って帰宅。
テーブルの上に置いて、緑茶を持ってきたら二人が掴み合った拍子に餡蜜転倒。
そのまま、ご臨終。タツミーブチギレ

絨毯のシミ…取れるかなぁ。蟻とかが入ってきたら嫌だなぁ


「「誠に申し訳有りませんでした!!」」

「誠意が足りない!!」





「…エヴァさんの別荘で寝かして貰おう」












今日は、用事が有るんだ。此処までかな。次は何時になるかは解らない。


何時(なんじでもいつでもドチラでも可。俺の気紛れだ!!)








[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者はご臨終 胃が痛い。アギです)四十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/10 05:33
部屋からこそこそと退散する。だって、タツミー恐いんだモノ
部屋に帰った瞬間にあの空気。胃が痛いです。
こっちは疲れてるって言うのに…エヴァさんハウスに行くのも面倒になってきた。
疲労と心労が天元突破しそうです。コッチだとまだやってないんだよねぇ…なのに他のは有るし…どうなってんだろ?

「……ヤバイ…本格的に胃が痛い」

「アレ? アギ、何時帰って来たの? このかは?」

振り向けばアスナ。何故か彼女が女神に見えます

「……ヘルプミー」

「はぁ?! チョット、確りしなさいよ!!」

もう…ダメ…

「アギ? アギ?!」











気が付くと部屋でした。夢? 起き上がると、額に乗ってたっぽいタオルが膝に落ちた

「……病院に行った方が良いのだろうか?」

「当たり前でしょ?」

「ぬぉ?!」

「失礼ねー、アンタを運んでやったの私なんだけど? 体調は?」

アスナに言われて、胃の辺りを触る。大分良くなったかな?

「まぁまぁかな? 他の人は?」

「あの三人なら買い物に行ったわよ…何であのメガネの女の人が居るのかは…このかがさっき説明してくれたし。大変だったみたいね?」

大変だったみたいとかじゃなく、大変でした。ストレスとの闘いでしたよ。魔導書写しは解り易い様に翻訳しながらだったし…やってもやっても終わらないし…

「……聞かないで」

「…ゴメン」

その後、三十分程昨日の話を聞きました。ショタ長が俺が近衛の家に滞在している事に暴走したとか、早乙女がラブ臭がぁ!! と新幹線で叫んで鬼が降臨したとか、ネギと宮崎が上手くいってるっぽいとか、このか不在の夕食は最悪だったとか、淫獣がまた下着を盗んだとか…

淫獣……まだ懲りてない様だな


買い物から帰ってきた三人は、俺を見るなり土下座でした。雑炊をタツミーが作ってくれました。まだ、三時なんだけど…朝と昼食ってないので美味しく頂きました。出汁の元を使った汁は薄味で、少しだけ入ってる調味料が良かったです。
人参と卵が美味しかった

アスナはこのかさんを呼びに戻りましたよ? あの子には、まだ自分がどういった立場に居るのか教えてないからねぇ

「それじゃぁ、頼んだよ。千草さん」

「任しときぃ。少し酷な事やけど…お嬢様自身の事やし、教えな為にもならんから……フォローは頼むで? 先生」

「それもやって欲しいんだけど……刹那さんじゃ、ダメだもんねぇ。」

距離が近すぎるからねぇ…以前の距離だったら良かったんだけどさぁ

「それじゃ、刹那さんの事は真名さんお願いね。あの子、自分が死んでも~ぐらいの事は言うと思うから」

「まぁ、仕方ないね。」

それだけ頼んで、レッツエヴァハウス。いや、茶々丸なら俺の体調も予測が付くのではと思う。エヴァさんにも聞きたい事は有るし、休養するにも静かな所はエヴァさんの所の別荘ぐらいしか思いつかないしねぇ

ゆっくりと歩いていると、瀬流彦先生に会いました。お昼の事で軽く盛り上がり、八時過ぎに超包子で会うことにしました。何でも、弐集院先生も来るらしい。美味しい物マップを貰おうと思うんだ。

「それにしても…本当に辞めるの?」

「明日の朝一で辞表を出しに行きます。コレばかりは、譲りませんよ。幸いな事に、教科の進み具合は周りと合わせてましたし、谷口先生も退院したみたいですし、授業はむりでも非常勤講師や他の新任教師の指導が出来ますから」

「そうか…それでも、暫くは滞在するんでしょ?」

「はい、長との契約が有りますし」

「それじゃあ、また飲みに行こう。休みが取れてもする事無いからねぇ…彼女が欲しいよ」

「まぁ、頑張ってください。瀬流彦先生の優しさとかにチャント気付ける人が現れますよ。」

俺個人としては、新田先生と同じように逆プロポーズを期待している。校門の前で。瀬流彦先生も高等部まで引っ張られた事が有るし、可能性は低くは無い。
椎名が言ってた。おそらく当る。

「…それとさ、ガンドルフィーニ先生の事は余り悪く思わないであげてね。あの人にも家族がいるから、少し臆病になってるだけだと思うよ。基本は良い人だし、立場的にも学園長側にいないといけないからね」

まぁ、そんなところでしょ。護るモノが有ると臆病になるからねぇ…俺も自身の為に相当臆病になってるし。

「解ってますよ。それじゃ、俺はコッチなんで」

「うん。それじゃ、八時過ぎにね。早く来ないと先にやってるからね?」











薬草一本、口に咥えて上下させながら歩く。風が気持ち良いです。火を点けると細い煙が空に上がっていく。
やっと、ゆっくり出来る。そう思うとかなり気が楽に成りました。
やっぱり、人間嬉しい事が有ると気分が良いね。





「それで来たのか?」

「切実に胃が心配です」

「あの…アギ様? 私にそういった機能は付いていません」

マジでか…まぁ良いや

「その代わりに、胃に優しい料理のレシピをお渡しします。別荘の中でも、其方を中心に出します」

「ありがとぉ。茶々丸。本気で嫁に欲しいねぇ」

「茶々丸は私の従者だぞ?」

ケチケチしないでよ










今日投稿がないと思って寝た人~抜き打ち更新ですよ?


このタグの名の元に↓

『文外に“寝るな”と書く鬼作家』「逝くぞ読者。寝不足の覚悟は十分か」『読者の生活リズムを狂わせる執筆者』『抜き打ち更新』






馬鹿みたいだろ? 寝たいのに眠気が来ないんだぜ? ウズウズしてしまうんだ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の執念 頭が熱い。アギです)四十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/10 09:41
エヴァさんの別荘で、ワインを飲みながら言われました

「そう言えばだが」

「何? 」

チビチビ飲みながら聞き返す。何故、そんなにイライラしていらっしゃるのでしょうか?

「さよの体がもう直ぐ出来る」

「良かったじゃん。相坂も外に出たがってるんだし」

良かった。別にお前の血を寄越せとかじゃなかった。貧血気味な俺としては死活問題だからねぇ…ストックも後少ししかない

「手伝え」

「何を? 身体出来てるなら俺必要ないじゃん。」

「魔力制御だ。幽体を肉体に戻すのは簡単だ、それが自分の体ならな。しかし、さよの場合はホムンクルスだ。貴様が子種を寄越していたらこんな面倒は無かったんだぞ?」

ですよねぇ。記憶の上書きだけで済むし、チャンとした身体だからそれなりに頑丈だもん、普通のホムンクルスと違って

「大体、貴様の血を飲んだ時に私はフレッシュな口当たり期待したんだぞ!! それが、あんなにもコクの有るもの寄越しおってからに!! 次のパックを楽しみにしたらそっちはフレッシュだったし…パックに血を採った日付ぐらい書いておけ!!」

そんな事言われても…全部飲んだ人に言われたくないです

「血液パックの事は次から気を付けるけどさぁ…子種云々の事は嫌だよ。公開オナニーしろと?」

「オナ…お前、その発言に恥ずかしさとか感じないのか?!」

何で赤くなるのさ。子種子種言ってるのに、中学せいならオナニーぐらいしてるだろうが。男女関係無く

「恥かしがる理由が無い。誰でもする事だし、しない方がオカシイ。人間の三大欲求だよ? 薬や魔法薬作ってる身とすれば恥かしがる理由も無い。」

「まぁ…それもそうなんだが……(ヤッパリ調子が狂うな…コイツ)」

「相坂の件は手伝いましょう。イロイロと強化しないと後々ヤバイし。手伝った身としては其処までは協力しますよ? 協力者でしょ? お互いに」

「…初めから、そう言えば良いだろう!!」

だって楽したいんだモノ…まぁ遥か上にいる先達の技術を見れるからデメリットは少ないんだけどねぇ



「アギ様、それ以上は御身体を壊されますので…」

ごめんなさい。











そんなこんなで、三日ほど別荘に居ました。胃の方も茶々丸さんの御蔭で良くなりました。エヴァさん宅で現在七時ちょっと過ぎ。約束の時間までまだ有るので、エヴァさんとダベッてます。

「しかし…私まで謀ってるとわな。貴様の魔力量は血を飲まなければ気付かなかったぞ?」

「もしかして、それで機嫌悪かったの? この間」

頷くエヴァさん。それは八つ当たりだと思うんだ。俺、悪くない

「それと、貴様が非童貞という辺りだな。さよの時に貴様が出してればこんな苦労はしなくても良かったというのに」

まぁ、流石に二徹するとは俺も思ってなかった。でも、凄かった。あの魔方陣も使った魔法薬も、今の魔法使いは知らないんじゃないかな? 知っていてもかなり古い人で、尚且つ学者系の人じゃないと…考古学の

「良いじゃん成功したんだし。俺も、あんな凄いの見れて素直に驚嘆したよ? 流石、大魔法使い。」

「当たり前だ。私は闇の福音だぞ?」

薬草吸いながら、クツクツと笑うエヴァさんがカッコイイです。

「アギ様、そろそろ時間です。お約束の時間に遅れますよ?」

「もうか…それじゃあ。お暇します。今日はありがとうねぇ。エヴァンジェリンさん、茶々丸」

ドアノブに手を掛けて、外に出る。

「アギ・スプリングフィールド。貴様は私の協力者で、私を呪いから解き放った恩人だ。私が認めよう、貴様は私の盟友だよ…アギ」

「ありがと、俺は偉大な先達に認めらて嬉しいよ。エヴァさん」











そして、来ました。超包子。八時に来たのにもう食べてました。弐集院先生が

「あっ、アギ君!! こっちこっち!!」

「早くないですか? 瀬流彦先生」

「それは違うよ。アギ先生、其処に旨い物が有る。ならば食べるのが真理だと僕は思うんだ」

何故にそんなに説得力が有るんですか…弐集院先生。体型か? 太ってるからか? ポッチャリとは言わせない。

「まぁまぁ、良いじゃない。アギ君は何食べる? 餃子? 肉まん? ワンタン?」

「四葉さん。胃に優しいモノをコースで」

―――――解りました。体には気を付けてくださいね。先生

四葉さんのほにゃっとした笑顔で癒されます。良いねぇ…こういう子には幸せに成って欲しいよ。

「何処か悪いのかい?」

「ふむ。胃が凭れたりしてるんなら、この買い食いマップを上げよう。易くてヘルシーだから、気軽に食べれるよ?」

「ありがとう御座います。弐集院先生。体の方は…神経磨り減らしてましたから…胃が痛くて」

二人ともあ~と吐いてから、ポンポンと俺の肩を叩いた。何だろう、視界が歪んでるよ? 

「まぁ、今日は僕が奢るよ。瀬流彦君の分もね。」

「「アザース!!」」

――――先生、前菜が出来ましたよ

「ありがとう、四葉さん。良い匂いだよ。」

野菜とスープ中心に食べさせて頂きました。御粥が美味しかったです。今頃は、千草さんがこのかさんに厳しい事言ってるだろうなぁ
お土産買っていこう。アスナ達の分も…杏仁で良いかなぁ?

帰ると、千草さんが疲れてました。このかには結構キツク言ったみたいです。刹那さんはタツミーに諭されてました。まぁ、コレばかりは自分自身で決めないといけないからねぇ。自分の事も周りの事も。

「フォロー頼みますえ? アギはん」

「私からもお願いします。お嬢様…このちゃんには笑っていて欲しいんです」

「慕われてるね、先生?」

「そうなのか?」

どうなんだろうねぇ…どっちでも良いか。来週の木曜日には居なくなるんだし




お土産片手に部屋に行くと、アスナが何か言ってました。部屋に上がって話を聞くと、チョコ型ホレ薬を発見

「アンタ、本当に懲りないわね。エロガモ」

「あ、あの。コレは僕が頼んだ物で!!」

取り合えず、割ってはいる。

「まぁまぁ、少し落ち着こう。逃げるなカモミール」

ピタッと止まるカモミール。コイツ…マジでどうしてやろうか

「ネギ、ホレ薬は違法だ。有る意味では、相手の意思を無視出来る物だからだ。解るな?」

「…うん。」

「まぁ、興味が有るのは俺も解るさ。市販されてるのも違法性の無いものだから大丈夫だ。しかし…コレは違うな。お前が欲しかったのはマホネットで買えるやつだろ?」

チョコを取って口に入れる。それで、アスナを見る。動悸が激しくなった。アウトだ。

「コレは違うな。そうだろう? カモミール?」

「え?! そうなの? カモ君!!」

「お、オレッチは良かれと思って…っていうか旦那は大丈夫なんすか?!」

まぁ、動悸が激しくなるだけだしアスナが異常に可愛く見えるだけだし。元から恋愛感情も皆無だかねぇ

「理解してれば、錯覚に気付く。ただ、アスナが異常に可愛く見えるだけだ。ただそれだけで、恋に落ちるんならそりゃ偽物だよ。アスナ、前に渡した薬があるだろ?」

「え?! あ…うん。」

カモミールを捕まえて、持ち上げる

「飲ませろ」

「ちょっと、待って。取って来る」

「に、兄さん。余り酷い事は…」

「大丈夫だ。日常生活に支障はない。カモミール、お前に番も番候補も居ない事は調べて有る」

普通に生活する分にはなぁ!!

「持ってきたわよ。」

「投入」

「はい」

「ムグゥ?!」

咽るカモミールを押えて、数秒。嚥下したのを確認すると解放する。

「な、何を飲ませたんですかい?」

「男として死ね」

白い体がもっと白くなったカモミールを放置して外に出る。この薬はかなりヤバイ。アスナの一挙一動に反応してしまう。屋上で、頭冷やそう。薬草を吸ってれば精神高揚も押えられる。

このかは明日で良いか













カモミールの絶望

「あ…あぁぁぁ」

涙が止まらず。体は冷たく、心だけが滾る

「何も…何も感じねぇ…」

カモミールは盗んだ下着を前にそう吐いた










「旦那ぁーーーー!! オレッチが悪かったぁ!! だから、助けてくれぇ!!」

そう言ってカモミールが、泣き叫ぶまで後一時間








今なら寝れる!!


気に入ったというか、個人的に笑ったタグを編集しました↓

「世界最強のチラシの裏」『チラシの裏のアリス』「チラ裏の猛攻」『最速のドS紳士』』『河原で小石の山を崩してる鬼を河に突き落としてきた』










ふと思った、みんなも寝ろよ? 俺も布団に入るから。昼過ぎには用事があるから出るけど。
なんで約束したんだろう…




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の執念 イロイロと解き放たれそうです。アギです)四十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/10 22:09
心地良い風が吹きぬける屋上。ゆらりゆらりと、上がっては消えていく煙を見ながら確認する。

動悸は治まった。頭も冷えている。後は、部屋に戻るだけなのだが……

「何で隠れてるの? このかさん」

「なんや…近づけそうに無い雰囲気だったから?」

疑問に疑問で返すな。











隣に座ったこのかとボケッとしている。薬草は三本目に突入。アレだよ、声を掛けるタイミングが…ね?
面倒臭いなぁ……突き落としてやろうか? ダメか。
近衛を敵に回すのはねぇ…あのクソジジイも、ッパないし。詠春さんとか戦いたくないね。人間じゃ無いよあの人。

「あんなぁ。ウチ、一応は理解してるつもりなんよ」

「何を?」

「父様の娘で、おじーちゃんの孫っていう事……」

ふ~ん。まぁ、千草さんに教えられたんだから理解出来てなかったら魔法教えて終りにしてるしねぇ。

「正直、嫌や。何で狙われなアカンの? 何で争いの火種にならなアカンの? なんで…旗印にならなアカンの?」

否定に入ったんだ。まぁ、それが普通だろうねぇ…

「そんなの解ってるでしょ? 東西の長の直径。千の魔法を越える魔力量。実父は英雄の一人。美味しい所だらけだよ? 周りの人間からしたら」

「……解っとる。解っとるんよ……ウチだけなら良い。でも…せっちゃんを巻き込むのは嫌や!! 誰かを傷つけるのも嫌や!! どうして…ウチを放っておいてくれへんの? 何で…争い事にウチ等は巻き込まれなアカンの!!」

うざってぇ……諦めろよ。お前ぐらいの年の子供なら扱い易いし、操りやすいからに決ってるだろうが。
俺でも考え付きますよ? 薬、拷問、人質、等等。エロイ事含めたら数秒で五通りは誰でも出るよ?

「アギ君もそうなんやろ? 千草さんが教えてくれたえ? 」

ソコまで話したの? 千草さん。俺に丸投げですか? 何ですね? 

「まぁねぇ。そうですよ? それが何か?」

「何で平気そうにしてられるん?! 恐くないん? 嫌にならんの?」

いえ、恐いし嫌ですよ? 何より面倒臭いし、ネギのパワーアップのフラグにされそうだし。家族を失ってソレに後悔しながら強くなるってまさに主人公じゃん?
本当に在りえそうだから困る

「当たり前。死ぬのは誰だって嫌ですよ? 痛いの嫌いだし、キツイの嫌いだし。俺は、自分で答えを出してるから普通で居られるの? 解る? 答えを俺に求めないでよ。」

「……何で? 何で答えを聞いたらアカンの?」

「自分で決めないと意味が無いでしょ? 人の答えをまんま使っても意味が無いの。俺は、長に頼まれて依頼料も貰ったから魔法と自衛手段と方法は教えるよ? 夏休みまでは。それ以降は関知しないから…自分で決めてよ」

「アギ君…ウチの事嫌いなん?」

ドチラでも在りませんよ? 今は依頼受けたから、最低限の事はするけどねぇ

「別に? 好きでも嫌いでも無いよ? 教師と生徒の間にいらないでしょ? それは」

「個人的には?」

「ドチラでも無いですよ? まぁ、依頼は受けてるから最低限の事はするけど? 絶対じゃ無いし。割り切る事だねぇ。ヒントねこれ。」

「割り切る? 何を? 何を割り切れば良いん?! ウチは今の侭が良い…誰かが傷つくのも、大事な人が傷つくのも嫌や!! 何を割り切るん?」

…アレ? 此の儘行ったら潰れそうじゃね? この子? 面倒臭ぇ…最低限の関係で居たいのに…

「今自分で言ったでしょ? 不特定多数と大事な人。ドッチか捨てるだけ。コレが一番簡単な、選択肢。ヒントは此処まで、刹那さんと真名さん辺りに聞けば良いんじゃない? 俺は帰ります。魔法の事は千草さんに言ってねぇ」

其の侭このかを置いて、俺は帰ります。眠いのよ。胃が痛くなってきたし。辞表も書かないと











朝、誰よりも早く起きて学校に向かいます。新聞配達中のアスナに会いました。

「あ、大丈夫? アギ?」

「まぁねぇ。薬の効果は抜けたし、解毒薬も飲んだから大丈夫よ?」

「そう。アンタも無茶するわねぇ。ホレ薬を飲んで確認するなんて」

薬師ですから…分類的には

「ああしないと、カモは誤魔化すかも知れないでしょ? 案の定、自爆してたし」

「そうだけど…もう少し自分の事も考えなさいよ? アンタ、ネギ以上に無茶よ?」

「確信が在ったからするの。自制心には自信がが有るからねぇ…あ、ネギに朝のHRは出れないって言って置いて。学園長室に行かないといけないから」

「解った。気を付けて行きなさいよぉ」

足が速いねぇ…。俺はゆっくりと行きますよ。部屋も借りたし、詠春さんからもふんだくったからねぇ。薬代と依頼料。
懐はホコホコしてますよ? 長谷川と協力して売りさばいてる御香も、第三弾を出して売れ行き好調。在庫はもう有りません。

転売したら倍以上で売れました。

以外に女性も多いいのよ。長谷川も女性信者が増えたって喜んでたしねぇ

薬草吹かしながら道を行く。もう、此処は歩かないと思うと綺麗に見えるねぇ…嬉しいって事さ。











「待っていたぞ? アギ」

「何故に?」

エヴァさんが居ました。本気で解りません。

「この先にタカミチが居たからな。露払いに来てやったんだ…感謝しろよ?」

「ありがとう、エヴァさん。研究の方は今週の日曜から始めるつもりなんだけど大丈夫?」

「む…その日はぼうやの弟子入りテストをする予定なんだ…スッポカスか?」

ソコはやって下さい

「それじゃあ、日曜の夕方からは大丈夫?」

「それなら大丈夫だ。場所は?」

「金曜日に教えるから大丈夫。秘密の場所だから、漏らさないでよ?」

「当たり前だ。」

「それじゃあ、任せたよ? タカミチとか勝てる訳が無いもの」










ルート迂回で向かいました。何かグッドマンさんが居たけどシニィとハヤテに姿を消してもらって正面突破しました。気付いてないでやんの

「失礼します。辞表提出に来ました」

俺は、自由になる!!

違法行為が多いいかも知れないけどねぇ。バレなければ大丈夫さぁ。
その為にエヴァさんと協力関係結んで、詠春のトコから呪い関係の書物コピって、貸しも作ってきたんだから。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の執念 一段落、女性は強いと思う。アギです)四十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/10 23:38

「どうしても……留まってはくれんかね?」

「貴方もクドイですねぇ。嫌です。辞めます。」

渋ってんじゃねぇよ

「引継ぎの方も今日中には終わりますので、授業の心配は有りませんよ?」

非常勤の人が正式に教師になるんだしねぇ。チャンと教員資格も持ってるし
俺やネギみたいな子供に教師させるよりはマシだよ。普通。自分より頭が良いからって子供に教わりたくないのが普通だし。
俺だったら、嫌だね。ボイコットするね。

「……解った」

「それでは、4月30日付けで辞めさせて貰います。授業が在るので失礼します。学園長先生」

スカッとした~。
まぁ、学園長室に人を配置していない事には見直してあげるさ。甘いけどねぇ







「無理に縛るべきでは無かったか…ワシの慢心が原因かのぉ。子供と侮ったのが間違いじゃった……惜し過ぎる人材を逃してしもうた。」

(全く…お前にそっくりじゃわい)











学園長に辞表を叩き付けて、授業を済ましてまた授業。
途中に空き時間が在ると感覚が狂う…PSP買おうかなぁ。コッチではモンハン出たばかりみたいだし
廊下の窓を開けて、煙を吐きながら外を見る。
皆、元気だねぇ。サッカーなんて最後にしたの何時だったか…
思い出せないなぁ…まぁ、隠れてフィールドワークしてたから遊ぶ暇とか無かったしねぇ。この際、何処かで遊んでみるか? エヴァさん連れて。あの人なら此処周辺の面白スポットとか知ってそうだしね。

「ダルゥ」

「アギ先生、シャンとしてください」

何処から現れた、鬼の新田!! 気配を感じなかったんですけど?

「何時から居たんですか?」

「はぁ、ついさっきですよ。アギ先生、教師を辞職なさるそうで?」

「えぇ、元々向いていない仕事でしたし。身体もボロボロなんですよ。丁度良い頃合です。非常勤にちゃんとした人も居ますからね」

他の先生方にも言い訳はちゃんと考えてるからねぇ。動じません、辞めるまでは!!

「そう…ですか。残念です。君の授業は他の生徒にも人気が有ったんですが…」

「まぁ、それはそれ。コレはコレですよ。授業の良し悪し関係なく勉強しないと、苦労するのは自分ですから。そうでしょ? 新田先生」

「確かに…そうですなぁ。明日にでも飲みに行きませんか? 美味しい料理屋を知っているんですよ。安いですがね」

「良いですねぇ…連絡下さい。一応は夏休みに入るまでは麻帆良に留まってますから。養生しておかないと飛行機もキツイんですよ」

丁度、鐘が鳴ってネギが出てきた

「アレ? 兄さんに新田先生。どうしたんですか?」

「ん? 授業が始まるまでの時間、世間話をね。次はもう無いなら昼の準備でもしておけよ? ネギ」

「解ってるよ。兄さんも余り無茶をしないでね? 」

「解ってるさ」











授業は何時も通りにゆっくりと、刹那さんから殺意を感じるのは気の所為で在って欲しいなぁ。
そんなに怒らなくても良いじゃない。自分で考え、自分で決めて。そうやって人は大人になるんだよ。多分
タツミーは苦笑してるし、このかさんは良く分からないし。何故かアスナの机の下でカモが土下座してるし。また何かしたのか?
もう、関係ないから良いけど

「は~い。桜咲さん、近衛さん、龍宮さん、神楽坂さんに…」

最後誰にしよう…目が合った奴にしよう。ショタ長以外で

ぐるりと見渡すと、全員逸らしやがった。良い度胸だ、コノヤロウ

「朝倉、の五人は何時も通りにねぇ」

「先生、何故に私? 嫌なわけじゃなんだけど…」

「偶には割を食え。お祭り騒ぎの元凶」

「日に日に私への態度が酷くなってない?!」

五月蝿いなぁ。アスナはスラスラと書いてるじゃない。今のバカレンジャーはそれなりに出来る子になってるのよ?

「自業自得だと思う人、挙手!!」

うわ~、殆ど上がったねぇ

「朝倉、民主主義バンザイだ」

「トホホ…昔の自分に自重しろと言いたい」

ざまぁwwww


答え合わせは全員正解。成績上がったねぇ…ヤル気と根性と忍耐力がアレば秀才は出来るからねぇ。
人によって、費やす時間が違うけど。

「それでは、宿題プリントを今の内に配っておこうかねぇ。配り終わったら名前書いといてねぇ」

プリント配って、回ったのを確認してから応用に入る。やり方教えれば、プリントも簡単ですよ。

「はい、授業はおわり。残り十五分は今の内にプリントするか、周りと静かにダベるか好きにしてねぇ」

こうやって、確認するとバカレンジャーは直ぐに取り掛かるんだよねぇ。

宿題の問題が少ないのと、授業の最後にやり方教えるのがポイント。

あとは、忘れない内に反復させる時間を作ってやれば問題無しさぁ。最終的には、家で一・二問復習すれば良いだけしねぇ

「それじゃあ、先生はお先に昼に行きます」

「「「えぇ~!!」」」

「教師の特権だねぇ」











お昼は屋上ですよ? 中庭とか食堂は禁煙だから薬草吸えないのよ。教室だと他が五月蝿いしね。
今日のお昼は、食堂のおばちゃんも絶品のソースカツサンド。

「この厚みで…二個入り四百円はお得過ぎる…」

三つ買っちゃた。お金が在るって余裕が在る事だねぇ~。懐にも心にも。偽造戸籍も後少しで出来るし。後は、全部準備中。夏休みまでには間に合うな。
あと少しの辛抱ですよ。
イギリス行きの飛行機乗って、変わり身立てて行方不明。七年は地下で過ごさないといけないけどねぇ。隠れる場所は意外と在る物だよ。幻術使えて良かった

「アギ君」

「ふぁい?」

このカツ旨い。冗談抜きで。

「ング…何ですか、このかさん?」

「ウチの答えを言いに来ました。」

決意表明ですか……まぁ、自己暗示も在るから構いませんよ? 俺は

「聞きましょう」

「ウチは戦わん。降りかかる火の粉が在るんなら逃げる。」

まさかの逃げの一手。予想外ですよお兄さんは

「それに、夏休みまでは最低限の事はしてくれるんやろ? だったら、その間に逃げれるようになる。なってみせる。それでも無理なら、襲われん様にする」

「矛盾してるねぇ…まぁ、良いんじゃないの? 千草さんにチャンと言いなよ?」

「うん。せっちゃんにももう言うて来たえ。本当はアギ君に一番最初に言いたかってんけど…せっちゃん滅茶苦茶怒ってたから…」

敵は同居人でした。リアルにピンチでしたよ俺

「ありがとうな、アギ君。ウチ、自分で決められた。流されんかった。」

「まぁ、仕事だからねぇ。」


其の侭、ご飯を食べました。以外に食べるのねこのかさん。俺のカツが一袋貰われていきましたよ。卵焼きとトレードで。










早く来ないかなぁ……ヘルマン。




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の執念 懐かしいと思う。アギです)5十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/11 00:57
帰りのHR。報告は特には無し。明日が祝日だから暴れ過ぎないようにぐらいしかないからねぇ。

「あっ、そうだった。」

「何か在るの? 兄さん」

ネギにも言うの忘れてた

「俺、水曜で教師辞めるから」

「「「「「「「?…?! えええええええええ!!!!!」」」」」」











エヴァさんと茶々丸にタツミー以外が五月蝿かった三時間程前。俺はヘトヘトですよ? 千草さんは俺と入れ替わりで教師に成ります。詠春さんの手回しのお蔭です。
現在、荷物を簡単に纏めてます。別荘に突っ込んでるだけだけどね。

「兄さん!! 何で黙ってたのさ!!」

「そうよ!! 水臭いじゃない!!」

「先生!! 考え直してください!! 長との約束を違えるのですか?!」

五月蝿いなぁもう。

「ネギ達に黙ってたのは余計な心配を掛けたくないから、長との約束は守ります。後でこのかさんには教えるし、来る時は千草さん一緒だからそれなりに安全です。納得いかないなら仕事をしなさい。護衛が仕事でしょうが」

黙り込む三人。それを見てからトランクに荷物を収納。ネギ達がいるから別荘に入れれないじゃんか。

「それでも…言って欲しかったよ…兄さん」

お前は…御人好し過ぎるんだよ。目的に一途になれや

「ネギ。お前はお前の道を歩け。結局、最後は自分で決めるんだそうやって揺らいでると後悔するぞ? エヴァンジェリンに弟子入りするんだろ? 対策は出来たのか?」

「え?! 何で知ってるの? 対策の方は古さんに中国拳法を教えて貰う事になったよ?」

「そうか…頑張れよ。俺は養生するさ。副収入もあるから一人で大丈夫だしな。アスナもネギも早く帰れ。このかさんが晩飯作って待ってるぞ?」

「「…はい」」

そんなにションボリしなくても良いじゃん。

刹那さんも何か言いたそうだけど、言わないみたいです。解ってるんだろうねぇ…実際に倒れてるし、俺にはキツイって事が。大嘘だけどねぇ

「先生」

タツミーも何か在るの? 違うでしょ? 俺達はもっとドライな感じじゃん。同居人且依頼人みたいなさぁ

「晩御飯は食べに入っても良いんだろう?」

「…何故に?」

「………舌が肥えた」

「………私もです」


お前等……少しは努力しようよ。レシピは置いて在るんだからさぁ













気の抜けた会話の後、新田先生から連絡が在ったので今はお店に居ます。
なんと、新田先生の元教え子がやっている居酒屋。他にも瀬流彦先生と谷口先生が来ました。
谷口先生…体は大丈夫なの?

「何か言いたそうだけど…どうかしましたか? アギ先生」

「いや、体の具合は大丈夫なのかと」

「……実は僕もそう思ってました」

「…私もですよ。谷口先生」

男三人の心配を一身に受ける谷口先生。アンタ、飲むのが好きだな。俺は自重して飲んでないのに。新田先生が居るから飲めないけどね、どの道

「もう、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。皆さん。新田先生も、昔みたいに麻紀先生で良いのに」

「流石に、そうは行きませんよ。旦那さんに怒られます。なぁ、大祐君」

「僕に振らないで下さいよ、新田先生」

笑いながら包丁を握っているのは店主の桐嶋大祐さん。付き合いは古いらしい。

「はい、煮魚と刺身出来ましたよ」

「あ、ありがとう御座います」


刺身は新鮮で旨かった。赤身も好きだけど白身も良いよねぇ
新田先生の奢りで、ただ飯でした。
瀬流彦先生もね。帰りは二人で帰りましたよ。

「それにしても…早いよね」

「何がですか?」

感慨深げに瀬流彦先生が言う

「僕達がこうやって良く夕飯を一緒にするようになってからだよ…最初は…どうやって仲良く成ったんだっけ?」

えっと…たしか…

「「新田先生だ!!」」

声が揃った

「そうそう、新田先生に僕が生徒に甘すぎるって何時もの事で怒られてる時に」

「俺が薬草吸ってたらタバコと勘違いされて…」

懐かしいなぁ…意外に楽しんでたんだなぁ、俺

すっかり暗くなった夜の道。今の俺には精霊は付いてない。全員別荘である事をして貰ってる。

その代わりに

「ニャー(監視が付いてるよ、アギ。どうする?)」

「やっぱり、空はウェールズの方が綺麗だなぁ(無視して良いよクロ。害意が在るのは向こうが手を出してきてからだよ。)」

付かず離れずの距離にクロが居る。俺の使い魔という事に成っている為、魔力が在っても疑われない。悪魔の擬態と言う物はかなり高度で、近づいても分からない事もある。理性と確立した自我で本能を押えられる悪魔なら、それはより隠密性を上げる

魔力操作が一番巧いのはリリア。
対人戦闘が一番巧いのはギアン。
多対一が一番巧いのはクロ。
対一が一番強いのはガラ。


隠密性は最初から猫の姿に成っているクロが街中では一番違和感が無い。
外になると、ガラが一番だけどね。狼だし、狩は好きだって言ってたし


家に帰ると、何時もどおり。今日は寝ます。明日はエヴァさんの所で打ち合わせでもしますか





今日のエヴァさん



「さよ、具合はどうだ?」

「う…あっ…だ…いぃ」

エヴァンジェリンは、微笑んで言った

「無理はするな、まだ、幽体が肉体に馴染んでいないだけだ二日もすれば喋れるようになる」

「は…い」


エヴァンジェリンは、微笑んで。さよの頭を撫でた





イカン、テンションが可笑しくなりすぎてる。一時間じゃない。
落ち着いて精進しないと・・・チョコチョコこの回は修正すると思う。
消すのはしない。戒めにする。




もう少し、クオリティ上げれればなぁ。タイピング速度も



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 少しだけ、エヴァさんが小さく見えた。アギです)五十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/11 02:48
朝、自分一人しかいない部屋で人を待つ

「…何を緊張してるんだか…私らしくないな」

インターホンが鳴り、声を掛ける

「開いてるよ」

「お邪魔するヨ」

超鈴音。自分の依頼人。その掲げる目的に共感したからこそ依頼を受けた。少しばかりの私怨…後悔が在ったからだ。

「それで、どうしたんだい? 超。私は依頼を受けた、打ち合わせもした。なのに君はまだ話す事があると言う」

「単刀直入に言うヨ。アギ・スプリングフィールドの事ネ」

ドキリとした。彼を裏切る事は出来ない。イロイロと世話になっているし、敵対してもメリットが略無い。デメリットの方が大きい。何よりも仲間を売る事はしない。
刹那に関しても情報は渡していない。渡さずとも超は既に知っている可能性が高い。コレは確信している。

「先生がどうしたんだい?」

「アギ・スプリングフィールドは死ぬ」


ピチョンと蛇口から落ちた一滴の水の音が大きく聞こえた












朝っぱらからエヴァさん宅に訪問しました。
怒られました
蹴られました
茶々丸が優しいんです。優しいんです。


「それで、別荘を貸せと?」

「良いでしょ? どの道此処に住まわせて貰うんだから。先達の意見が聞きたいんだよ」

エヴァさんは少し考えて

「…本人を連れて来い。監視の方は私が何とかしよう。久しぶりに戦闘以外で本領を発揮できるしな。伊達に魔女狩りの時代から生きてはいない」

頼もしいです。最終的にはエヴァさんが鍵だからねぇ。親しくしといた方が得ですよ。ネギが試験に受かっても顔を合わせなければ良いんだし。
借りてる部屋はダミーだからね。隠れ家の役割も在るけど。
基本的には借家に居るけど、他の時間は此処に居るからねぇ。此処まで監視したらエヴァさんが爆発するから、止めないといけないし。
此処で悪魔を召喚すれば気付かれないし、エヴァさんは侵入者用の結界とリンクしてるから誤魔化せる。
後は、俺がどう動くかなんだよねぇ。
クロは戦闘に出せないから、三人に頑張って貰うとして…精霊さんは…その日の天候だなぁ。確か、雨が降っていた筈だしね。ヴィヴィ辺りかなぁ

「このかさんと千草さんなら、連れて来てるよ。後は本人の決意表明を聞いてあげて。虐めても良いけどね。ある程度は心の強さも鍛えないといけないから」

そうじゃないと、呪いとか教えられないよ。罪悪感が少しでも混じれば、弱くなる。返されても大変だし。
罪悪感を抱いても良いけど、それを全部飲み込める様になって貰わないとねぇ。治療系の方は才能が在るみたいだし。コッチはゆっくりとできるし。

「ほぉ…私は厳しいぞ? あんな天然娘に耐えられるのか?」

「あの子、思ったよりも芯が通ってるよ? 千草さん…実際に誘拐した本人から、イロイロ教えられてるからねぇ。危機感もチャンと持ってる。」

「…そうか、茶々丸。近衛このか、天ヶ崎千草を連れて別荘に行け。お前はどうする? 付いてきても良いが…手は出させんぞ?」

どうするか…帰るのも嫌だし

「魔導書を読んでるよ。知識は欲しい」

「どの道、別荘か。それと、別荘内では幻術を解け。」

「了解。エヴァさんには隠しててもしょうがないしね。」

精霊さん達が居ないのはやっぱりキツイな……何とか、誤魔化せてるけど。此の儘だと魔法先生・生徒が五月蝿いだろうし。道具は有るけど……消耗品だからなぁ。直接見られなければ、何とかなるけど…これはエヴァさんの知識を借りるしかないか。
報酬は薬草で良いかな? 興味も持ってたし。

「茶々丸、先に行く。着いて来いアギ」

「はいはい」

「畏まりました。アギ様、食事の方は?」

「茶々丸のお勧めでいいよ。」

「畏まりました。後で、紅茶をお持ちします」

本当に欲しいなぁ











別荘内の一室で、魔導書を読み漁る。ドレもコレもが古い物で、今は忘れられてしまった物も多い。本当に良い物は残る。コレは確かだ。しかし、それを使う・使える人間が居れば話だ。
魔法使いの才能の一つは魔力量。コレが足りなければ改良するしかない。既に出来上がっている物を改良する事ほど難しい物は無いと思う。
薬に関してもだ。既に絶滅してしまった薬草・幻獣などの一部は手に入らない。
成分表が有ったとしても補える可能性は皆無と言っても言い。人工的に作れるようになるまで何十、何百年と掛るだろう。その前に忘れ去られてしまう可能性の方が高い。
エヴァンジェリンが収集した魔導書、アーティファクトはそのドレもが俺に取って素晴らしい物だ。心が躍る。此処に記述してある魔法薬、エヴァンジェリンが保存している魔法薬の成分表。その技術。全てを使って試したいという欲求に駆られる。

「ダメだ…先ずは奴を捕らえてからだ。」

エヴァンジェリンは今年までは麻帆良に留まるだろう。何だかんだで義理堅い所がある。そこは好ましく感じるが、信用はしても過度の信頼をしてはいけない。
彼女は己の矜持に従い行動を続けるだろう。何処かでぶつかる可能性もある。

「熱くなりすぎたな…少し、休憩するか」

備え付けの時計を見れば六時間程経っていた。茶々丸に悪い事をしたな。そう思いながらも、辞められそうに無い。煙を吐きながら階段を下りる。携帯灰皿に灰を落としながら、階段を折りきると。唸っているこのかさんを発見

「う~ん…コレは本人の感覚しだいどすからなぁ…余り焦らんと、ゆっくり行きまひょ。お嬢様」

「なんか、後チョットで掴めそうな気がするんよぉ。もうチョットだけ付き合ってぇな。千草姉さん」

仲が良くなってるねぇ。此の儘独立できるんじゃないの?

「エヴァさん。このかさんはどうだった?」

何時の間にか隣に居たエヴァさんに聞いてみる。物凄く嬉しそうなんだもの

「合格だ。己が言った決意の矛盾。それさえも理解し、己の為に考え己の為に決める。自分が定めた道を流されずに歩くと言い切ったよ。」

やっぱりねぇ…発破を掛けすぎたかなぁ

「私は近衛このかを認めてやれるよ。四葉五月と同程度にはな。」

「そこまで?」

「あぁ、流されない強さ………強者には絶対的に求められる物だ。私は、流されていたからな。」

「エヴァさん?」

「昔の事だ。弱かった時のな……それよりも、茶々丸が待ってるぞ。貴様が没頭しているのを邪魔をしてはいけないと、時間をズラしたらしい。」

「直ぐに行きましょう。このかさん!! 千草さん!! ご飯ですよぉ!!」

「コラ、私を引っ張るな!!」











食堂に相坂が居た事に驚きました。このかさんは、魔力を巧く出せずに困っている様です。コレは個人の感覚が物を言うからなぁ。

このかさんは相坂と茶々丸と料理談義しています。まぁ、息抜きは必要だよねぇ。俺は千草さんとエヴァさんと一緒に、ヘルマンの石化を受けた人の一部に付いて意見を出し合っています。在る意味で呪いという石化の魔法。それも爵位持ちの悪魔が使った石化と言ったら二人とも凄くノリノリになりました。とても、心強いです。









アギが書庫に篭ってる間



「近衛このか、魔力を使う、引き出す感覚を使いたいのなら仮契約しろ」

「へ? エヴァちゃんと?」

「…アギが居るだろう」

「お嬢様とアギはんを仮契約させたら、学園長と長の思いの侭になりますよ?」

「チィ、そうだったな。」








皆寝ろよ? 俺も今日は寝て、次はループに行くから。
今日は此処までです。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 癒しを理解しました。アギです)五十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/12 05:52

「なぁなぁ、アギ君」

「何でしょうか? このかさん」

本当に何でしょうか? 俺は何もしてませんよ? 大体、まだまだ魔力が引き出せなくて唸ってたでしょ? あ、それか

「何で、アギ君大きくなってるん?」

「…………千草さん?」

隣に居る千草さんに聞く。何故に貴女も驚いているんでしょうか?

「お嬢様……天然なんどすなぁ」







「コレが天然というモノなのか?」

「戯け、説明不足で魔法使いだから~ぐらいの事で納得してたんだろ。」











そんな事が在ったエヴァさんの別荘での生活二日目の朝。説明するのが面倒だったので、千草さんに丸投げしました。反論は受け付けませんでした。
魔法教えるなら、俺の幻術の事ぐらい教えている物なのかと思ってたし。俺も幻術解いてるんだから…リアクションがあっても良いじゃない
お兄さんは寂しいですよ? 

前日と同じように書庫に昼間で篭って、エヴァさんと話し合い。魔法薬に関しては小まめに成分表を書いて保存していたので、読み漁りました。
エヴァさんは、俺が『俺の別荘(箱舟)』から持ってきた薬草類を調べて云々言ってました。百面相なんて初めて見たよ。

茶々丸と相坂が用意した昼食を食べに行くと、このかさんが千草さんに慰められて居ました。
感覚が掴みきれないらしい。俺の出る幕じゃないし、他人の魔力操作なんてキツイし疲れるし面倒臭いのでやりません。
相坂の時ので懲りました。

それなのに…

「何故女の子座りになる!! 」

「うぅ…無理やりなんて…」

「マスター…自首してください」

茶々丸に庇われながら失意のどん底です。幼女何かに…幼女何かにぃ…

「事後だ!! じゃ無くてだな、と言うか貴様も舌を絡めて来ただろうが!!」

だって…溜まってたし、久しぶりだったし…エヴァさん上手なんだもの…

「千草姉さん…仮契約って激しいんやなぁ…ドキドキしてきたわ」

「お嬢様…アレとは別に考え時なはれ。唇合わせるだけで良えんや。この魔導書にもそう書かれとる」


発端は、千草さんの一言

「仮契約なら、解除出来るんちゃいますか? それなら、仮契約して魔力を使う感覚掴ませて解除すれば良えやないんか?」

「確かに…良し、近衛このか。私が手本を見せてやる」

此処から、俺の拘束。仮契約→俺涙眼

「分かったか近衛このか。仮契約するとこの様に仮契約カードが出てくる。こを持ってアデアットと唱えると魔法具(アーティファクト)が出てくる。」

「アスナが持っとったヤツやな。」

「そうだ。そして、コレを使って従者に魔力を送り身体を強化する事も出来る。」

「…この仮契約カードに書かれてる称号は何か関係あるん? エヴァ先生」

「それは、契約した従者を表す名だな。二つ名程度に覚えておけば良い。アギのは…『隠れた賢者』だな。まぁ、コイツらしいと言えばコイツらしい。」

隠れた賢者? 隠者じゃじゃない。俺の理想形ですよ? 誰にも関わらずに俗世から離れて暮らしたいです。

「おい…何時までも凹んでないで、さっさっとアーティファクトを出せ!! そんなに嫌だったか?! えぇい、見た目か?! 見た目の問題か?! 貴様は変な所ばかり親父に似てるな!! 小さかったらいけないのか!!」

だって幼女だよ? 真祖といえども幼女だよ? 世間じゃタイーホものだよ? 俺のジャスティスが…

もう、良いか…別に死ぬわけじゃないし

「アデアット」

現れたのは腕輪…役に立ちそうにも無いんですけど?

「そんな目で見るな!! 調べてやるから、少しゆっくりしていろ!!」

「アギ様、暖かいスープをお持ちしました」

「ありがとう、茶々丸。」

優しさが心に沁みる食後でした。











「契約執行六十秒、このかの従者・アギ・スプリングフィールド!!」

「…何か…気持ち悪い」

「お前も大概オカシイな」

いや、だって他人の魔力に包まれてるって気味が悪いんだもの。生暖かいし。

「ウチ、魔法が使えたで!!」

「お嬢様、浮かれとらんと魔力の流を感じて体で覚えなはれ。そうじゃないと、他の魔法なんて夢のまた夢や。」

「解かっとるって………コレが魔力何やなぁ」

少し離れた所で姦しい二人。俺はエヴァさんにアーティファクトの説明を受けています。

「つまり、幻術使ってもバレないと?」

「それも能力の一つだ。コレは使用者を隠す、隠匿するのが能力らしいからな。それを着けて仮契約カードを見てみろ」

素直に仮契約カードを着けて、エヴァさんとのカードを見ると

「…凄いな」

在るのに見えなくなった。触れている感覚は在る、でも、視界に情報として入って来ない。

「茶々丸は見えるか?」

「…いいえ。視覚に何の情報も在りません。触れれば解かりますが…」

「更にだ、私が契約執行してもその効果が現れない。完全な隠匿だ。調べてみたが……コレは魔法協会には登録されていない。作ったのは良いが欠陥品として破棄された物だ。魔法協会にも、契約した事が解からんよ。」

「…コレ、使えるけど使えないねぇ。出せば契約執行出来ないんだし……念話も出来ないでしょ?」

恐らくだけどねぇ

「出来ないだけじゃない。それを出していなくても出来ないんだよ。破棄されるのも解かる。」

ミニストラ・マギの存在意義がかなり削られるからねぇ…本当にまぁ…俺らしいアイテムだと思うよ?

「そう言えば、このかさんとの契約は?」

「解除するだけだ。契約してまだ五分も経っていない。ソコの陣に入れ」

「りょーかい」


契約解除はホンの数秒で終わりました。このかさんは魔力の扱い方が解かったようです。元気に霊符を燃やしています。

夕飯までは、俺は茶々丸と相坂とで調理をしていました。勝手に実験器具を使うのはダメだしね。明日は、このかさんに前鬼・後鬼を作って貰わないとなぁ。
千草さんにもその予定でやって貰ってるし。封印した瓶も持って来てるし。


「先生」

「もう直ぐ先生じゃなくなるんだが…何だ? 相坂」

「私も魔法使えますよ?」

ふわりと浮かぶ調味料の入った小瓶。魔法違う

「それは、ポルターガイスト。魔法違う。超能力」

まぁ、サイコキシネシスとかの複合だろうねぇ。脳もかなり弄ったし体の耐久力も常人レベルにして寿命も延ばしたから…防衛本能とかが働いたのかも
ちょっと調べたいなぁ…エヴァさんが許さないか…


「私だけ仲間外れですか?」

「さよさん、私も魔法は使えません。私とはお揃いですよ?」

「あ、そうだね。私と茶々丸さんはお揃いだね」





この子達は癒し系だなぁ











起きたら次の日の朝五時でした。何事? テンションが変に上がってループが書けない。


以下、笑ったタグ紹介


「読者を病気」『更新サイクルに読者の生活を巻き込む漢(BIN)』『閻魔と三途の川の渡し守とは顔見知りの作者BIN踊る』『賽の河原で作者と読者』『ワクチン涙目w』『ダチョウ倶楽部』『閻魔も渡し守も読者』「ドSなBINとそれに狂喜乱舞する仲間たち」『作者は特別Sなんじゃない、俺達(読者)が作者よりもMなだけだ』


それと、感想をくれる皆様。励みというか何時もニヤニヤしながら喜んでいます。皆様の隙をついて更新したりするともう…

感謝しております。次回も宜しくお願いいたします。





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 疲れてる時にはお酒は控えようと思った。アギです)五十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/12 10:11
別荘生活三日目。今日はこのかさんの前鬼・後鬼作りの日です。
千草さんとエヴァさんに協力して貰って、結界張ってます。それなりに大きいので、このかさんには一発で成功して欲しい。
なので、ただいま鬼の選別中

「出せやコラァ!!」

「封印してまた閉じ込めるんかい!!」

「久しぶりに子供に逢いたい」

最後の鬼さんごめんなさい。もうチョイ、待って。君はちゃんと還すから

そう思って、一際大きい鬼に目を付けました。何で、リアルに傷だらけなの?
何か刺さってるし

「何故に君だけボロボロなの?」

「闘いの最中に横槍が入ってな、小太刀を持ったお嬢ちゃん護ったらやられてしもうたんや」

小太刀? 刹那さんか…横槍は月詠かな?

「その横槍ってさ。メガネ掛けた人?」

「そうや、中々強そうやったけど…気に食わんかってん。」

この鬼…それなりに強いな

「アンタ、前鬼になる気ある?」

「ワシに主を守れ言うんか?」

「俺じゃなくて、西のお姫さん」

「おぉ!! あのお嬢ちゃんか…ちゅうことはや。あの神鳴流のお嬢ちゃんも居るんやな?」

「その通り。このかさんが許可したら戦っても良いよ?」

俺はノータッチだからねぇ。

「乗った。後ろの狐女も一緒にしたら丁度良いやろ」

「ちょっと待ってぇな。ウチは了承しとらんで?!」

「良いねぇ…アンタとは旨い酒が飲めそうだ」

「あんさんもちょっと待ちぃ!!」

候補決定!!











「それで…この鬼さん達と契約すれば良えの?」

「そうどす。やり方は昨日復習した通りどすえ、お嬢様」

「了解や!! 宜しくなぁ、二人とも」

此処からは一人でやって貰わないとねぇ…一応、千草さんが見てるから俺は後処理に行きます。
エヴァさんを待たせてると後が恐い

「クロ」

「なーに、アギ? 僕、鬼を食べるの初めてだから残すかも知れないよ?」

食いしん坊の癖に…

「食べちゃダメ。アレは一匹は除いて何時も道理にするから」

「……一寸だけ抓むのは?」

だからダメだって

「ダーメ。クロには何時も道理に手伝って貰うけど…お前ばかり美味しい思いはさせられません」

「まぁ、そうだね。ガラが五月蝿そうだし」

そんな事を話しながらエヴァさんの所に

「おい、一体何をするつもりだ? この程度の奴等ならお前の悪魔でどうとでもなるだろう?」

「まぁ…そうなんだけどねぇ。使い道が在るんなら使わないと勿体無いでしょ?」

えーと…あ、居た居た。

「其処の鬼さん。」

「何や? 」

「ゴメンね」

「は?」

理解しなくて良いよ。まぁ、怨みも無くなるけど

「おい…何をするつもりだ?」

「エヴァさん。五月蝿いかもしれないから防音結界張っておいて」

「? まぁ、構わないが」

それじゃあ、始めますか。精霊さん達が居ないと面倒臭いんだよなぁ













ゾクリと肌が粟立った。何だこれは? 何だなんだコレは?!

「ハハ…素晴らしい!! 素晴らしいぞアギ・スプリングフィールド!!」

かぼそく呻き声を上げる異形を見つめながら興奮する。久しぶりだ、久方ぶりの惨劇だ!! 一切の情も無く、淡々と事を進めるその姿こそ。貴様を盟友と認められる、心から思える理由だ!!

「アギーこの人達? 意外に脆いよ?」

「まぁ…こういった事されるの初めてだからじゃない? 運が良ければ生き残れると思うし、そうすれば対抗策でも作るんじゃないの?」

普段と変わらぬヤル気の無い声で、悪魔と話すアギ。己の為には他のモノなどどうでも良いとでも言いたげに、徐々に結界を収縮していくその姿。
正しく同類。私と同じ道に居る者。

本来ならば還る筈の鬼共が潰れて消えていく。送還ではなく消滅。二重の結界の内の一つが、還す事を阻んでいる。ソレの内側に在る結界が鬼を押しつぶしている。
懐かしきかな、遥か昔。私を滅ぼそうと向かってくる教会の騎士共を、司祭共を。私を滅ぼし、名を上げようとした魔法使いとその従者共を地べたに這いつくばらさした。勝利の日々が私の体を熱くさせる

目の前で、圧縮されて物言わぬ肉塊になった異形の成れの果てを当たり前の様に封印しなおして、アギは悪魔に言った

「それじゃあ、宜しく」

「あいあい。この人達に付いてたのも一緒で良いんでしょ?」

「その通り。」

私には解かる。超越種、幻想種である私には見える。有象無象の怨念が、死霊が、アギに襲い掛かろうと群れているのが。
アギはソレさえも気だるげに一瞥するだけで、何もしない。

怨霊共は悪魔に導かれて封印される。少し変わった容器だ。封印が終わるとその容器、瓶が三つ繋がったような形の容器に純度の高い暗い魔力が溜まっていく。
そういう事か

「怨み辛みを凝縮・洗礼して霊薬にする。爵位を持たない悪魔に力が在る筈だな…成長させたのか。本来なら長い時間を掛けて強くなる筈の悪魔達を、最も効率良くリスクの少ない方法で」

「じゃないと襲われた時、危ないじゃない。偉大なクソ親父殿には敵が多いからねぇ。皆には俺が逃げる時間とかも稼いで貰わないといけないんだから」

「? お前はぼうやの様に覚えていないのか? 魔法の射手以外の攻撃魔法は」

「闘いも、痛いのも、嫌いなの。平和主義者なのよ。」

「どの口が言うか…まぁ、良いだろう。お前の戦う姿など想像も出来んからな」

何事も無かったかのようにその場を後にする。今夜は一本開けるか












このかさんも契約が無事に終わったようで、ハシャイデいます。まぁ、気持ちは解かるよ。俺も最初はハシャイデた。
スタンじいちゃんには調子に乗るなって良く注意されてたなぁ。それが我慢できなくて、もっと上の魔法を、もっと難しい魔法をって頑張っけ。
少し、感傷的になってしまった。
スタンじいちゃんは俺に取っては父の様な人だった。そのまま、じいちゃんでも有ったけど…酒臭かったけど、その匂いがなんか好きだったなぁ。
英雄の息子というフィルター越しに俺を見る周りとは違って、俺という個人を見てくれた数少ない大人。アーニャのご両親もそう。年の近い子供が居たからだと思う。
後少し…本当に、後少しで材料が揃う。

「それにしても…」

むにむにと人の頬を抓まないで下さい。決意を新たにしている時に

「なんれふかぁ?」

「お前は、本当に老け顔だな…肉体年齢が十四…もう十五か? には見えんぞ」

言わないでよ。気にしてるんだから

「精神の問題だよ…疲れてるからねぇ」

やっと、手を離してくれたのでチャンと喋れる。もう…ヒリヒリする。

「…ナギとガトーを足して割ったような顔だな…いや、今の詠春の方が良いのか?」

「ガトー? 」

誰だっけ? あっ、タカミチの師匠だっけ? もう死んだ

「お前の親父の仲間の一人だよ。タカミチの師でも在る。もし、生きていたなら気が合ったかもしれないな、タカミチも何処かヤル気の無い人だったとぼやいていたし。」

それは、違うと思う

「実際の所は達観していたのだと思うが…今と成っては解からん。しかし…髪を切ろうとは思わんのか?」

「面倒だし…後ろで纏めてたら良いでしょ? 邪魔にはなってないんだから」

「まぁ、そうだが」

ていうか、退いてよ。エヴァさん軽いけど暑いよ。

「このワイン美味しいねぇ…何年物?」

「ん? コレは…去年の夏に作ったヤツだからな。」

大体三十年~二十五年だねぇ。俺も作ろうかなぁ




次の日起きると、茶々丸さんに怒られました。テラスで眠っていたらしいです。

「マスターもほどほどにしてください。」

「むぅ…なんだ、心音を聞いてたら眠くなってだな」

「俺も、少し疲れてたから…ごめんなさい。てか、あのまま寝てたの? 」

「…貴様が早々と寝てしまうからだ。退くに退けなくなってな…」

「二人とも」

「「ごめんなさい」」

何故か茶々丸から、黒いオーラが見えました





「ケケケ、二人トモ抜ケテルナァ」

「五月蝿いぞ、チャチャゼロ」

「あっ、始めまして」

初めての合いました。チャチャゼロに







[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 明日は筋肉痛確実なアギです)五十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:09
手は揃えて前に

足は肩幅に

円の軌道を常に

足はゆっくりと動かす

「おい、少し腰が高いぞ」

「細かいなぁ」


ただいま早朝の太極拳の真っ最中です。

茶々丸に怒られて少し反省した所までは良かったんだけどなぁ。その後、朝食まで時間が有ったのでエヴァさんが

「体を動かすか」

と、申されたので丁寧に断ったんです。が…


「パス」

「却下」


という感じで引きずられて体を動かしています。何故に太極拳? 地味に疲れるんですけど。
しかもね、物凄く細かいの。
もっと緩急をつけろとか、張りを出せとか…知りません。朝ごはんまだぁ?











別荘生活四日目。予定では後三日は居る予定です。本当はこのかさんに前鬼・後鬼を作って貰えればそれでOKだったんだけどねぇ。
後々の事を考えてこのかさんと、二体には戯れて貰っています。
海も有るからねぇ。海水浴をしてますよ。
前鬼…元大鬼の剛鉄童子(このか命名)と後鬼、元狐女の珠女(このか命名)と千草さんと一緒に遊んでます。
まぁ、常時魔力供給を義務付けてるから修行にはなってるよ? 本当だよ?

別に面倒臭いとか、個人的に呪い関係の書物を読み漁りたいからとかが理由では無いよ?

だって、現在逃げてるし

「逃ゲルナヨォ~」

ナイフが頬を掠めました。俺は全力疾走です。勝てる訳がないじゃん

「逃げるはボケェ!!」

回避と逃走には自信が有ります。何とか紙一重で避け続けてますよ。

「モット熱くナロウゼ」

何で身の丈三倍も有るような大剣振るう殺戮人形と戦わなければならないのさ

「てっちゃんが居るじゃん!! 其処で海水浴してるじゃん!! 俺は弱いの!! 貧弱なの!!」

「御主人ガ駄目ト言ウカラ駄目ダ」

理不尽だ。ギアン達は呼びません。と、いうか呼べません。現在薬草などの材料とかを採取して貰ってるからね。邪魔はしたくないのよ。

ガン

地面が砕けました。何コレ? 

「あぁ、クソッ!! アデアット!!」

エヴァさんとの契約解除しなくて良かったぁ

「チッ…何処ニ行キヤガッタ」

コレは便利です。イロイロ試した結果。足音も気配も自動で隠してくれます。その代わりに使用中は魔法の類は一切使えません。

微妙過ぎる

因みに、隠す物を任意で指定できます。でもねぇ、一々アデアットと言わなければならないのよ。意味なくね? 自分で誰かが隠れてますよと教える様なモノだよ?
しかも、小声で言っても意味が無い。

『マジで使えるようで使えねぇ』

出来るだけ距離を取って、物陰隠れます。エヴァさんは助けてくれません。何故なら、もしチャチャゼロを三十秒以上拘束して地べたに這い蹲らせられたら魔導書暮れるって言うから…
卑怯だよ、七百年も前のだよ? 欲しい。それに記されてる知識を吸収したい。
知識欲に勝てませんでした。メルディアナにもそういうの有ったけどさぁ…エグイ罠とか無茶苦茶掛ってるから見れなかったんだよね。
罠が一つでも発動したらバレるし。あのジジイなら俺に何を要求するか解かったものじゃない。リリア達に酷い事されたら押える自信も無いし

『此処まで離れたら良いかな?』

俺が得意な魔法は結界術と封印術。攻撃性皆無と馬鹿にされるかもしれないけど、結界を舐めて貰っては困る。

「マガ・マギ・ゴディア・マラスクス」

「ソッチカ!!」

全てを縛る大地の鎖、不可視の縛鎖にて彼の者を跪かせよ

「オォォ?!」

「大地の縛り!!」

ベタンと地面に落ちるチャチャゼロ。引力の縛りはキツイでしょ?

「ノォォ、コレグライ…ブゲ」

「ふぅ…やっと終わった」

大地の鎖は持続時間が十秒程度何だよねぇ…普段は魔法薬の触媒使うからもっと在るんだけど…個人ではこの程度です。呪文の詠唱も削ってるし。
地面に落ちたチャチャゼロを直ぐに結界で地面事包んで圧縮、動きたくても動けないよ。ピッチリと包んでるから。結界の上に腰を掛けて薬草を吹かす。

「あ~疲れた。もう、絶対にやらない。俺は肉体派じゃないっての」

「三十秒経ッタゼ?」

「…後ろからとか辞めろよ?」

「シネーヨ。御主人ニ何サレルカ解カンネェシナ」



よっしゃぁ!!  魔導書ゲットォォォ!!











「ほぇ~それで疲れとるん?」

「災難どしたなぁ」

「先生も大変なんですねぇ」

「…マスター」

「私はコイツの実力が知りたかっただけだ!!」

「闘い嫌いって言ったじゃんか」

今日の夕食はグラタンです。大きい皿に入っているのを個人で取って食べる。コッチの方が意外に旨いのよ。
今日は茶々丸さんとこのかさんが作ってくれました。俺? 俺は明日の筋肉痛の為に薬を作ってましたよ。軟膏タイプの…絶対なるよ、筋肉痛。

「ケケケ、オ前モ災難ダナァ」

「だったら、もう少し手加減してよ。」

チャチャゼロは話せば良い奴ですよ? 昔話とかタツミー並みに面白いし、戦闘シーンの説明は細かく解かり易いし…映画とか作ったら凄い事になるんじゃね?

「まぁ、飲メヤ」

「一杯だけね。茶々丸から止められてるから」

「アギ様…二杯までですよ?」

茶々丸は優しいねぇ…

「一寸待て!! それは私が作った七十年物!!」

「ケチケチスンナヨ、御主人。コレハ俺ヘノ報酬ダ」

「…香りも最高です。流石はエヴァさん」

「ま、まぁな!! じゃない!! 私にも寄越せ!!」











「千草姉さん」

「なんどす? お嬢様」

「アギ君ってお酒飲めるんやなぁ」

「…度数が低ければ問題ありまへんよ。お嬢様も飲んでみはりますか?」

「ん~じゃあ、ちょっことだけ」

「はいはい」


えっ?! このかさんも飲むの? もう無いのに

「茶々丸、日本酒持ってこい」

「畏まりました」

「ワインわぁ?」

「お嬢様、日本酒も美味しいですよ?」

俺以外皆で飲みやがった…明日の朝に残ったら嫌がから我慢するけどさぁ。少しは遠慮してよ








起きてるぅ?


このかの前鬼・後鬼

前鬼・剛鉄童子。愛称てっちゃん。刹那と戦ってた鬼

後鬼・珠女。愛称たまちゃん。結界術・幻術が少し使える。後、忍術を少々。打たれ弱い



寝すぎた…頭が痛い。今日、とある資格の説明が在るから学校に行かないといけないのに・・・

以下、笑ったタグ

『睡眠乖離すチラ裏の星』『せかいのほうそくをみだすBIN』『BINさん、最近チラ裏の極一部の時空間が歪んでるんですが』『Mr.BIN(ミスタービ(-)ン)』『クーガーも、足りないところが指摘できない』



ついでに、そう来たかと思ったやつ

>>「あ、、『悪魔』め!!!」

>>BIN「悪魔でいいよ。悪魔らしいやり方で更新続けるから。」

>俺はあの方にはなれませんwwww




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 経験の差が激しいと思う。アギです)五十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/13 05:14

「アァァ!! 見つからねぇ!!」

「本当にこの森なの? この辺、毒草しか生えてないわよ? ギアン」

「目印は無いのか? 主を待たせるのは嫌なのだが」

「目印は…色が青」

「? それなら、先程見つけたが?」

「「それだ!!(ソレよ!!) 流石、ガラ!!」」

此処は悪魔の住む世界。

広大な大地、広大な森林、広大な湖、広大な荒地、広大な砂漠、魂の凍る様な極寒の地が広がる。広大な世界

月の様な物、太陽の様な物が空に上がる。魔性の地

その大地で、三体の悪魔が叫んでいた



「「魔獣に食べられそうじゃねーか!!(じゃない!!)」」

「叫ぶ前に戦え!!」











「はっ!!」

「どうした? アギ」

「いや、何だかとても心配になって……何だろう?」

「知るか。ソレよりも、腕の回転が遅すぎるぞ!! 流れる様にだ!!」

筋肉痛だって言ったじゃん…エヴァさん横暴だよ。これでも大分良くなったんだけどね…軟膏作っておいて良かった。
また、朝から太極拳。嫌いじゃないよ? フィールドワークもしてたし、此処最近は全くしてなかったけどさ。体を在る程度は動かしておかないと頭も回らないし

「ほら、其処はもう少し力を入れるんだ」

「へ~い」

「余計に力を抜いてどうする?!」

だって…痛いんだもの…研究者に体術や戦闘をさせないで下さい。茶々丸助けて
あっ、このかさんは二日酔いにもならずに元気に味噌汁作ってます。魚を焼く香ばしい匂いが食欲を増進させてます。
鯖を焼いているそうです。大根卸しに醤油だよねぇ

「ほら、足をもう少し開け、腰も落とす」

「エヴァさん」

「ん? 何だ?」

「コレって、意味在るの?」

何故か溜め息吐かれました。ちょっと、ムカッとしましたよ?

「太極拳のが姿勢に厳しいのは気の運用を体に正しく教え込む為だ。気を使わずとも魔力を流せば、習得した後と前では大分違う。どの武術でも、型が在るのはそのためだ。自然とそうなったんだろうがな。それに、お前は貧弱すぎる!! あの程度で筋肉痛とは何事か!!」

エヴァさんの所為だよ?

「いや、研究者に肉弾戦とか戦闘技術を求めないでよ。俺は戦いには向かないんだから」

「アホか!! 体ぐらい在る程度鍛えておかないと、長時間の研究や実験に耐えられないだろうが!!」

「体は丈夫ですぅ。無駄な贅肉も無いですぅ、薬でブーストしてるから大丈夫ですぅ」

「お前は…決めた!! 私が決めた!! 今決めた!! 絶対にお前には体を鍛えてもらう!!」

「フザケンナ!! 研究させろ!! 読書させろ!! 剣や杖を持つ為に俺の手は在るんじゃない!! フラスコ・ビーカー・試験管!! 様々な実験器具を持つ為に在るんだ!!」

「この、研究馬鹿がぁ!!」

大振りのパンチなど喰らわんよ!!

横から両手を添えて逸らす

「…出来るじゃないか。ほら、飯にいくぞ」

そのまま、鼻で笑ってその場を後にするエヴァさん。乗せられた…六百年はデカイなぁ。あの人、俺の弱点をピンポイントで狙ってきますよ?
研究大好きな所とか、面倒臭がりの所とか……

「勝てそうに無いなぁ…」











「アギ、貴様!! さっきの仕返しか!!」

「塩鯖は貰った!!」

いや、御腹が空いて空いて溜まらんのですよ。











「はい、今日はてっちゃんとたまちゃんと戦闘訓練をして貰います」

「…ウチ、余りそういうのはしたくないんやけどなぁ」

「お嬢様、先ずは護身を教わってからや。じゃないと、逃げる時間も稼げまへん」

「そうやなぁ。好き嫌い言ってる場合やないな。逃げる為には足止めが必要やもんな」

聞き分けの良い子は好きですよ? 先生として。

「それじゃあ、チャチャゼロ先生宜しく」

「任セトケ。派手に切リ刻ンデヤルゼ」

まぁ、その辺は互いの匙加減で宜しくねぇ。俺は知りません。

其の侭、薬草吹かしながら離れた場所から様子を見て唖然としました

「ハハハ!! 今回はチャンとした契約しとるさかい。本当の全力で暴れるで!!」

「ヤルジャネェカ!!」

鉄の棍棒と大剣とナイフが風を切ってぶつかり合ってます。強すぎじゃね? あの鬼

「ウチの事も忘れたらあきまへん!!」

空を切る苦無がチャチャゼロの動きを停滞させるか、逃げ道を少なくする。自身の軽さを生かして暖簾のように棍棒を避けるチャチャゼロがカッコイイです。

「数百年の殺戮経験は伊達じゃないねぇ…そうでしょ? エヴァさん」

「当たり前だ。チャチャゼロは私が造った最初の従者にして歴戦の古強者だ。アレぐらいの事は出来るさ。」

流石としか言いようが無い。どちらも強いが、チャチャゼロの経験が勝っている。複数を相手にするのにも慣れてるみたいだしねぇ。
携帯灰皿に吸殻入れてもう一本

「ほら」

「…だから、買いなさいよ」

「良いではないか。ストックは大量に持って来てるんだろ? 後で三カートン買うから寄越せ」

「まいど~」

フーっと煙を吐いて、空を見る。

長い間、精霊さん達と会っていない。ソレが少し寂しい。此処は我慢しなくてはならない。
己の別荘に行けば少しの間は会える。ソレまでが待ちどうしい


「近衛このかの魔力供給が巧くなってきたな」

「まだ、それしか教えてないのよ。魔力の制御も一緒に鍛えられるから一石二鳥だし、自分の限界も分かるからねぇ。何よりも」

「戦う事への耐性を付けるか…呪いも教えるのだろう?」

まぁね。それが無いと逃げ切れないよ。金縛りとか結構簡単だったしねぇ…少し弄ればかなり恐いよアレは。


「良い先生してるでしょ?」

「馬鹿が、お前は元々教師だろ?」


そう言えばそうだった。もう直ぐ解放されるけどねぇ

「何を笑っている?」

「後少しで教職から解放されるのが嬉しくて…コレで、本格的に研究できる」







戦闘訓練はこのかさんが気絶するまで続けさせましたよ? 限界は知って置いた方が良いからねぇ。千草さんも心を鬼にして教えてました。
現在、このかさんは就寝中。お風呂に入って速攻で寝ようとして居たので叩き起こして、晩飯食わせてから寝せました。
明日もするんだから当たり前。泣き言は聞きません。人事だから!!

「それにしても…スパルタはキツイわぁ……アギはんは平気そうどすな」

「仕事ですから。ソレに其処までスパルタでは無いでしょ? エヴァさん」

「まぁまぁだな。私ならモット厳しくする。何処か知らない土地に放り出して鍛えるとかな」

流石エヴァさん。ミス・スパルタ。其処に痺れも憧れもしないけどねぇ

「大体から、詠春さんが俺と自分の事を利用して言外に『魔法大戦行っとく?』的な事言ったんだから、俺的には十分優しいつもりだよ?」

俺が関係ないなら、好きなだけドンパチやっても構わないから良いけどさぁ。俺が一枚噛んでたら巻き込まれるじゃん。

面倒臭い。

まぁ、あの人にもその気は無いのは解かってから、依頼を受けることでもう一つ貸して上げたんだから、結果的には損得無しでいいのかな?

「あの温厚な長が思い切りましたなぁ」

「いや、元から近衛詠春は怒らせると怖ろしいと言われていたぞ?」

「まぁ、人間幾つも顔を持ってるモノだからねぇ。」








[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の妄執 呪いは恐いと思う。アギです)五十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/13 22:02
朝の太極拳に慣れてきた別荘生活七日目、今日が最終日です。 相も変わらずこのかさんの強化をしております。
やはり、魔法を使えるようになったというのは嬉しいらしく少し発破を掛ければ驚くぐらい努力します。

「お前も悪だな」

「いえいえ。俺はただ、もっと魔力操作が巧くならないと次にいけないよと教えただけですよ?」

才能在る子が努力するととんでもないね。魔力の流が物凄く綺麗です。千草さんも驚いていました。前鬼・後鬼に適量の魔力を送る事も覚えたようです。
次は、初めての呪い・初級と始めての治療魔法・初級に取り掛からないとねぇ。魔法薬使って威力を上げる方法も教えておこう。寧ろ魔法薬を使って、自分の力量ではまだこの程度っていう事を教えとかないと……

あっ、エヴァさんに聞かないといけない事が在ったんだった

「エヴァさん、そういえばなんだけども…」

「何だ?」

構えを取って、朝方軽く試してみた事を見せる。

「こんなん出来ました。何か気持ち悪いんだけど?」

ポンとエネルギー弾みたいなのが出る、勿論ヤムチャにでさえ通じないであろう威力のだけど。いや、魔法使いとしては出来ないとオカシイんだけど

「…貴様は私を舐めてるのか? ソレは発頸だ!! 気と魔力の違いも解からんのか?!」

「いや、魔力じゃないのが出たから聞いてるんじゃん。短気は損気だよ?」

「グッ……ソレは体の何処からでも出せるのか?」

「無理。手からしか出ないと思う」

「イメージの問題だな。今のお前は気の流れを掴みかけてる状態なんだ、これからも朝にやってるのを続ければ今のヘッポコ状態もマシに成るだろう。」

面倒臭いなぁ…朝は惰眠を貪るのに限るよ。二度寝は気持ち良過ぎる

「良いな? 続けろよ? 絶対に続けるんだぞ?」

「はいはい。」

「返事は一回だ!! もう良い、直々に監視に行く」

「エヴァさんが?」

「茶々丸がだ!! 私も眠い」

ですよねぇ。











このかさんに、呪いや治療の魔法を教えるのは次に回しました。千草さんとの話し合いの結果そうなりました。
今は魔力操作に集中してるから、今日まではソレ一本に絞って次回に回そうという事になりました。
個人的にはさっさと教えて、ゆっくりしたかったんだけどなぁ。

「夏まで時間は在るんや、基本を大事にコツコツ行きまひょ」

「基本は絶対だもんねぇ…」

でも、面倒なのに変わりは無く。俺はエヴァさんの書庫に退避してました。見ててもつまらないです。チャチャゼロ無双気味だし、俺が口を出すよりも千草さんに口を出して貰った方が良いでしょ?
女性どうしなんだし、先輩後輩の間柄になるんだしねぇ…晩御飯は何だろう?

「アギ様、紅茶をお持ちしました」

「ありがとう、茶々丸。」

後ろに下がった茶々丸から、受け取った紅茶を飲みながらページを捲る。関西呪術協会に有った物を写した物だ。今は簡単な物から読んでいる。

金縛りや病魔(風邪)等の呪い

昔でいえば風邪も重い病だったかも知れないが、今はそうでもない。
しかし、馬鹿には出来ない。風邪から肺炎にする事も可能なのだ。この呪いは……
金縛りもかなり簡単に覚えられると思う。掛けても、相手との力量に差が有れば悲しい結果に成ってしまうが…人を呪わば穴二つとも言うし
他にもくだらない効果の物も在るが、やはり目を見張るのは『死』に至る呪い。呪殺と呼ばれる呪術。
じわじわと、相手に恐怖を覚えさせながら数日から数十日掛けて殺す物も有れば。子々孫々、その一族をどん底に突き落とすような物も有る。一定の年齢に達すると発動するという物だ。
他にも、胡蝶の夢の様に夢と現実を錯覚させて殺したり。そのまま、胡蝶の夢に落とす物もある。

「恐いねぇ…修学旅行を襲ったのが千草さんだったのは幸運だったんだろうねぇ」

本当に恐い。何時、何処で、誰が、誰に、全ては殺された誰かが解かった時点で手遅れ。次の標的になる。
集団の中でなら疑心暗鬼も起こせるだろう。そうすればガタガタになったチームは機能しなくなる。

更にページを捲る

「…呪詛返し」

食い入る様に見てしまう。古今東西様々な呪いが有るが日本の陰陽道等で使われる呪いは必ず上位に食い込むと思う。
その呪いを返す。決った体系の中に有るモノだが、侮ってはいけない。陰陽道は遡れば古代の中国で生まれた自然哲学思想、陰陽五行説を起源として日本で独自の発展を遂げた自然科学と呪術の体系だ。
他にも中国の占術・天文学の知識を消化しつつ神道、道教、仏教などの影響を受けている。つまり、他の体系での応用が聞く可能性は高い。

「一度試すか? 千草さんに軽いのを掛けてもらって…感覚を掴めば…」

「アギ様」

「どうしたの? 茶々丸」

「ご自愛下さい。今しばらく考えを煮詰め、マスターと千草さんに相談してから実行された方が実りが多いかと…」

確かに…興奮するといけないなぁ。

薬草を取り出して火を点ける。今日はもう止めて置こう…熱くならず、冷たくならず。常に冷静ではなく平静を

「茶々丸、おやつにしようか。エヴァさん達と」

「…はい。クッキー等如何でしょうか?」

「良いねぇ」











夕飯を食べ終えて、風呂にも入り後は寝るだけとなった。

「眠れない」

部屋を出てテラスに向かう。先客が一人で酒を飲んでいた。

「隠レテナイデ出テ来イヨ。一緒ニ飲モウゼ」

「突然声を掛けないで下さいよ。ビックリするじゃないですか」

「ケケケ、オ前ガソンナ玉カヨ」

「臆病者という事で有名ですよ?」

弟に全て任せてノウノウと生きている、英雄の息子の駄目な方ですから。

「臆病ナノハ良イ事ダ。臆病ダカラ生キ残レル、引キ際ガ解カルノサ。御主人ダッテ在ル程度強クナルマデハスンゲェ逃ゲップリダッタゼ?」

「逃げるが勝ちですよ。」

「ホラ」

「どうも」

チンとグラスを合わせて、一口。

「デ? 眠レナインダロ?」

「えぇ、気が昂ぶっているようで…普段ならこんな事はないんだけど」

「気ヲ使ッタカラダロ。魔力ト違ッテ身体エネルギーラシイカラナ。まぁ、一杯ヤッテ酔イガ回レバ寝レルサ」











静かな夜を、過ごしました。結局寝たのは二杯目を飲み終わってから、ヤッパリ茶々丸に怒られた。
何だ? 監視でもされてるのか?












風邪引いた。咽が痛い。来週試験。シケンコワイ。オヤスミ






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の除霊 酒は命の水だと思う。アギです)五十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/13 23:51
エヴァさん家の別荘で過ごした一週間。微妙に感覚が狂っているので、フラフラします。

「アギ様、ソファーに」

「うん…そうする」

茶々丸に支えられて、ソファーに座る

「それじゃあ、ウチ等は帰ります。ありがとう御座いました」

「ほななぁ。エヴァちゃん、茶々丸さん、アギ君。また明日」

「おう、また、明日」

「ちゃん付けは辞めろ」

「このかさん、千草さん。また」

帰る二人を窓から見ながら、一息ついた。









「そういえば相坂は?」

「「あっ?!」」











新居に向かうその道で、何故かタツミーに会いました。

「調子はどうなんだい?」

「特には変わらないねぇ…どうしたの? 何か疲れてるみたいだけど」

「少し、嫌な事を耳にしてね…決ったわけじゃないんだけど」

…アレか? タツミー御用達の一つ、甘味処・あみが今月…というか今日で閉店することか?

「あみが潰れちゃうもんねぇ」

「? 何を言ってるんだい。アソコが潰れるわけ無いじゃないか」

「いや、今日で閉店よ?」

「マジで?」

「マジで」

手を引かれてというか、途中から担がれて甘味処・あみまで行きました。正確には拉致されました。

「そんなに拗ねないでくれ、先生。白玉上げるから」

「…二つ」

「はいはい」

白玉に嵌りました。モチモチ感と冷たさが丁度良くてねぇ……きな粉を振ってるヤツも、餡子と一緒のヤツも緑茶に合うんだよコレ

「「……フゥ」」

「二人とも何やっているんですか?」

「見て解からないのかい? 刹那」

「どう見ても和んでるだけだよ?」

「いえ…私が聞きたいのはそういう事では無いんですが…良いか。この二人だし。スミマセ~ン。御手洗団子一皿下さい!!」

「餡蜜追加!!」

「白玉餡蜜追加!!」

「まだ、食べるんですか…」

何で、そんなに呆れるのさ…甘い物は脳に良いんだよ?

「一寸いる?」

「……一口だけ」











刹那さんとタツミーと別れて帰宅。買ったばかりの真新しい部屋は、何処か殺風景だったがそんな事を気にしている暇は無かった。

「何で居るの? チャチャゼロ」

「御主人ガ、オ前ガ朝チャント運動スルヨウニ見張レッテサ」

エヴァさん…俺を殺すつもりですか? 殺戮人形と毎日過ごせと? いあや、チャチャゼロは良いヤツだし。嫌いじゃないけど……良いか。酒飲み仲間が出来たと思えば

「ケケケ、夕飯でも作ってやろうか?」

「出来んの?」

「斬ルダケノナラナ」

「座ってテレビでも見てろ。」

却下だ却下!! 台所は俺のテリトリーだしね。

今日の晩御飯はとても簡単。卵と玉葱を使った味噌汁にほうれん草とキノコとベーコンのバター炒めです。

軽く茹でたほうれん草を一口大に切ります。切ったら、ベーコンを切りますコレも一口大。でも、最近はコンビニで切って在るのが売ってるから便利だよねぇ
椎茸は薄切りに、シメジはも切って崩す。
後はフライパンにバターを敷いて、炒めながら塩コショウ。お好みで醤油を入れると香りは倍増です

「でーきた」

「御主人ヨリハ料理出来ルンダナ」

「当たり前。これは酒のツマミにも丁度良いぞ?」

「ヒヒヒ、解カッテイルジャネェカ。御主人ガ隠シテタノ持ッテ来タゼ」

流石はチャチャゼロ。俺には出来ない事を平然とやってくれる!!

コップ一杯飲み終わったらエヴァさんが殴りこんできた。茶々丸いなければ危なかったと思う。でも、お説教は勘弁。
偶にはハメを外したいです。











帰ってきた寮の部屋意外な程に広く見えた。

順番的に今日の当番は刹那なので、リビングでテレビを見ながら待つ。

『アギ・スプリングフィールドは死ぬ』

『それはそうだろう。人は何れ死ぬよ? 超』

『そうヨ。アギ先生はソレが早かっただけネ』

『何時…』

『今年の七月二十七日ネ。まぁ、私達の計画が成功すれば変わる未来ヨ。あの先生は面白いから、私としても死んで欲しくないネ』

『何処で?』

『場所は特定不明』

『何故だ…持病か?』

『他殺としか解かってないヨ。ただ…』

『ただ…何だ?』

『残酷すぎる方法だったネ。思い出しても胸糞が悪くなるヨ。ただの文字列が忌まわしいぐらいに』











「……私に…何が出来る」











只では寝ない!! 自愛? 自重? 母の腹に置いて来ました。 でも、今回は此処まで、流石に勉強もしないと、ヤバイから。学校に行かせて貰ってる身だしね。



俺がワロタグ


「生きてる次元が違います」『神龍の力すら上回るBIN』『読んでいるのなら、神様だって寝不足にしてみせる』『エミヤシロウを絶望させた最大の要因』『眠れない読者、寝かせない作者』『BIN氏に「お前達には速さが足りない」と言われたら反論出来ない』『クーガーも弟子入りする速さ』『矜持もスピーディーと賞賛』


ソレと困ったチャンがwwwww

『チラ裏のBIN氏がArcadia征服を企んでいるそうです』

無理だから!!





                                            寝ろよ






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者を除霊 解放されたと思った。アギです)五十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/14 11:11
なんだかなぁ…授業がお葬式みたいな雰囲気なんですが…

「あの…アギ先生」

「はいはい、何ですか? 杉内さん」

予想は付くんだけどね~

「先生辞めちゃうんですか?」

「はい、ゆっくりしたいので」

シーンと静まり返った教室。居心地悪いわぁ…担任とか副担任とかじゃないのに、何でこうも落ち込まれなアカンの

「はい、テスト開始。最後ぐらい満点取って見せろぉ」

「…一言多いいと思います」











少し憂鬱だった二時間目を終えて、四時間目の準備中。3-Aです。予測されるのは泣き落とし的な策略が来そうで恐いです。
ショタ長とかが暴走したらタツミー辺りを盾にして防がなければ……淫行教師の汚名を背負ってしまう。
ネギとかも巻き込んで来そうなのが本当に恐い。学園長とか便乗して来そうだモノ、後タカミチとか。
俺に着いてた監視の目は解かれました。エヴァさんが何か言ったらしいです、瀬流彦先生も何か言ってくれたらしいです。

鐘が鳴ったので教室に向かう。何故だか嫌な予感がビンビンなんですが?

「は~い、今日で最後のアギ先生の数学ですよぉ。ほら、プリント回せぇ」

「アギ先生。コレを見てください」

ショタ長がエラク真面目だなぁ。差し出されたプリント? を見るとクラスの名前がズラッと書いてある。判子も押して有るなぁ。何コレ?

「コレがどったの?」

「署名です。私達はアギ先生に学校を、教師を辞めて欲しくは有りません。学園長に直訴しようと思っています」

イヤイヤイヤ……でっかいお世話ですよ? 俺が辞表を出したんだから

「ちょっと、マテ。何でそんな事をするの? 朝倉、説明」

「はーい。それでは解説するよ。先ずはコレ、アギ先生が授業を行ったクラスと、行ってないクラスの成績表のグラフ。先生が三回以上連続で授業したクラスと全く受け持ってないクラスだとね。成績が大分違うの」

いや、ソレは公式暗記させるように授業してるからだし、解かり易い様にプリントに纏めて配ってるし。自分で解説とかもさせるから覚えやすくなってるからだろ?
誰でも出来るじゃん。

「それと…コッチが先生の人気グラフ。先生何気に男子校とかウルスラにも顔出してるから、意外と知られてるよ? 授業も結構人気みたいだしね。」

…まぁ、お給金上がるから人が足りない時はイロイロとしたけど…

「それで、先生が教師辞めるってことが広まってから委員長が署名を取りに走ったのよ。そしたら集まる集まる」

「それで、こうなったと。」

「そうみたい。実際に私も辞めて欲しくないしねぇ。」

「…一つ言いますが…教師を辞めるのは自分の為です。辞表も受理されましたので、決定は覆りません。以前言ったように、俺の体はボロボロです。日常生活では余り支障は有りませんがキツイ事には変わりませんし、そろそろゆっくりとしたいので教師には戻りません」

「…やっぱり、結構無理してるの?」

「まぁ…ソコソコね。お前の取材を断るのもキツイからだよ。」

「あー、ヤッパリか…」

「それじゃあ、プリント配ってぇ。いつも通りにねぇ」










四時間目に有った署名云々の件は却下しました。質問もノラリクラリとかわしましたよ? お昼も何時もの屋上ではなく空き教室で食事です。

「それで…何で此処に居るのかな? このかさん」

「大勢で食べた方が美味しいやんか」

「そうどすえ、食事は大勢で取った方が心も満足できるさかいになぁ」

京都美人姉妹が……似非姉妹だけどね? 美人っていう事も間違いじゃないし…ソレよりも問題なのが

「真名さん、俺のミートボールを抓もうとしない!!」

「チッ 先生の所為だよ? 私と刹那は美味しい御飯が食べたいんだ」

「真名?! 私を一緒にするな!!」

「というか、アギ!! 貴様も私のから揚げを取ろうとするな!!」

「地鶏が食べたいです」

「アギ先生、ならば今日は鳥料理を中心にします。」

「ありがとねぇ、茶々丸」

ホントに嫁に欲しいです。

「だから、物欲しそうな目で見るな!! 茶々丸は私のだ!!」

「…チャチャゼロが居るじゃん」

「いや、アイツは…」

「ゴメン。俺が悪かった」

切るのは得意でもその後が…そう言えば、チャチャゼロを家に置きっぱなしにしてるけど大丈夫だろうか?

帰りのHRで、何故か話をする事になりました。まぁ、教師としてのケジメの付け方としては良い方法なんだろうけど…何を話せばいいのか

「それでは、最後にアギ先生お願いします」

なんで、潤んだ瞳で俺を見る。ネギ

「あぁ、…最後に何を話したら良いのか良く分からんが…皆さんと過ごした日々は忙しくも楽しかったです。数学の成績も上がったしね」

特にバカレンジャー。お前らはヤレば出来る事が証明されたから、新田先生とかの目が厳しくなるぞ?

「佐々木まき絵さん。数学に関してはバカレンジャーは卒業です。寧ろ、バカレンジャーの殆どが卒業だね。」

「「ホント?!」」

「マジあるか!!」

「信じられんでござるなぁ」

「…授業が解かり易かったからです」

「ホント。ポストバカレンジャーだった刹那さんもねぇ」

「私、ポストバカレンジャーだったんですか…」

成績表を見ようね。英語とかはギリギリですよ? 国語とか歴史とかは強いみたいだけど。

うーん、後何か言う事は…

「それでは最後に、取り合えずは夏休みに入るまでは麻帆良に居るので街中で有ったら宜しくねぇ。以上です。ネギ先生、後はお願いします」

「はい、アギ先生…お疲れ様でした」

「頑張れよ、ネギ」

「…うん」


其の侭職員室に帰り、荷物を纏めて帰る。玄関を出ると、煙を吐きながらタカミチが俺を見ていた。

「お疲れ様。アギ君」

「…何しに来たの?」

コイツはヤバイかな? 何気に俺の戦闘能力はゴミだし。タカミチは攻撃力高すぎるし。

「……何もしないよ。エヴァに止められてるしね、学園長も君には何もするなと言われてるよ。しいて言えば護衛かな? 君の辞職に納得していない人もいるから」

「…ハァ、大変だねぇ。大きい組織は。」

「ハハハ、出来れば君には残って欲しいんだけどね。」

嫌です。

「もっと、マトモな人間が多かったら考えたけどねぇ。瀬流彦先生ぐらいしか居ないし、後、弐集院先生とか」

あの人から貰ったグルメマップは最高でした。易いし巧いし、満足させて頂きました。本当にありがとう御座います!!

タカミチ? マトモではないでしょ。普通は副担任とか補佐をするよ。知り合いだし先達なんだから。

「後、護衛とか要らないから。」

「しかし…」

「おい、少し遅いぞ。アギ」

エヴァさんソレは横暴です。

「エヴァ…」

「タカミチか…貴様は不要だよ。私が居るからな」

「エヴァさん、買い物して帰りたいんだけど?」

「アギ様、今日の夕飯は私が」

いや、今日じゃなくて明日の夕飯とかの材料を買わないと。ハムとかも買わないといけないし。
後、洗剤とか

「お前等、人のシリアスを壊すな!!」

「いや、もう行こうよ。今日は洗剤が安いんだから」

「お茶も安いですよ? アギ様」

「この、主婦共め…何だか私が間違ってる様な気がしてきた」

生活は大事ですよ。貯蓄もエコも経費削減もね。








今日のチャチャゼロ

「暇ダ」

トンとテーブルから降りて、テレビをつける

「碌ナノガヤッテネェナァ」

ゲームの電源を点けてコントローラーを握る

「ケケケ…俺モ戦国時代ニ来タカッタゼ。日本ニハナ」

戦○○双をやりこむ人形がとある部屋に居たという













本格的に勉強しないとヤバそうなので、かなり不定期になります。

以下略

「Arcadia裏の覇者」『むしろ普通を母の中に置いてきた』『加速装置が壊れた作者』『定期BIN』『超加速した所で追いつけない』




無茶苦茶気に成ったのが一つ

「Arcadiaチラ裏のBIN氏がSS界を征服しつつあります」

詳細プリーズ






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者を除霊 研究したいでも出来ない。アギです)五十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/14 21:26
エヴァさんと茶々丸と買い物中。チラチラとエヴァさんがお菓子コーナーを見てるのを見ると何故だか暖かい気分になります

「茶々丸…お菓子でも買おうか」

「確か…チョコレートが安かったと」

買いたい物は殆ど籠に入れてるし、お金は儲けてるから少し贅沢しても良いかなぁ

「そう言えば、世界のチョコレート展とかやってるんだっけ?」

「はい、先日から二日後の五月二日まで…」

女の子は甘い物が好きだねぇ、タツミーに餡蜜、刹那さんに御手洗、エヴァさんにはチョコですか…タツミー以外似合ってるなぁ
タツミーは餡蜜よりブランデーとかの方が似合ってるような気がする…恐いから言わないけど

「マスター、お菓子コーナーで買い物をしたいのですが?」

「そうか? ソレならば着いていこう。アギ、お前も来い」

「はいはい。」

まぁ、幼い侭吸血鬼にされて今に至るんだから仕方の無い事なのかもねぇ。反動ってヤツかな











家に帰るとチャチャゼロがコントローラーを握り締めて

「真田ァァァ!!」

と叫んでいました。迷惑だから叫ぶな。俺も男泣きしそうになったけど…自重しような。
取り合えず、無視を決め込んで荷物を出すことにしました。寝る前に別荘から出したので整理するだけ。トランク開けて服を出すぐらいなんだよなぁ。
私物って言ったらゲームのハードとソフトぐらいだし…テレビは買ったし。DVDはゲーム機で見れるし

「アギ…」

「どうしたチャチャゼロ?」

「鬼武者もヤッテ良イカ? セーブデータハ消サナイカラ」

「別に良いけど?」

「ヨッシャァ!! 今夜ハ寝ナイゼ!!」

お前は寝ないだろ、元々…突っ込みません。負けた気がするから

「夕飯はエヴァさん所だけどどうする?」

「信長フルボッコ」

コイツ……早く何とかしないと…




空が赤い。夕焼け空の下を煙を吐き出しながら歩く。気楽な日々が徐々に近づいているから足取りが軽くて軽くて…踊りだしたいぐらいです。

「あっ、アギ君。今からエヴァちゃんトコ?」

「そうだよぉ…このかさんもでしょ? 千草さんも疲れてるっぽいのに頑張るねぇ」

「お嬢様に教えなイカン事はまだまだ有りますからなぁ…闘いからの逃げ方も教えなアカンし、時間稼ぎだけ教えても意味が無いでっしゃろ?」

そうだけどね。千草さんも先生を始めるから大変だろうに…他の魔法先生や魔法生徒がどう動くかは解からないけどね。
奴等は修学旅行の時の誘拐犯が千草さんだとは知らないだろうから、千草さんが気を張っても余り意味は無いんだけどさ。
他にも西の出身の魔法先生…というか神鳴流が居るけど、罰一の…

「今日も魔力制御だけだよ?」

まだ、教材纏めてないから

「ほうかぁ…でも、ウチ頑張る」

「その意気や、お嬢様。基礎は確りせなアカン。」

「そうだねぇ、東洋・西洋関わらずに基礎はチャンとしておかないとねぇ」

何事も土台がなってないとね。自力を上げとかないと薄いモノになっちゃうからね。人間的にも

それじゃあ、今日は資料纏めておかないとなぁ…ついでに西洋魔法の治療系の初歩も少し纏めて置こう。両方出来れば文句言われないし、初歩を知っとけば応用も出来るでしょ…たぶん

「「「おじゃましま~す」」」

「お前等は打ち合わせでもしてるのか?」

「いや、途中で会った」

スープも鳥の中にご飯を詰めて炊いたモノも、非常に美味でした。

「それじゃあ、帰ります」

「アギ君は残らんの?」

「家にチャチャゼロ置いたままだからねぇ」

ゲームしてるけど

「そうなんか…明日はどうするん?」

「明日から、次のステップに行きます。基本は座学だからねぇ。ノートと筆記用具を持ってくる事、ソレが終わったら千草さんと実地訓練。魔力制御もやるからねぇ」

「解かった。ぞれじゃあ、また明日なぁ」

「ほな、また明日」

「はいはい、また明日ねぇ。茶々丸もご飯美味しかったよ。エヴァさんもまた明日ね。」

「はい、それでは」

「朝の運動はチャンとするんだぞ? チャチャゼロに見張らせてるからサボったら解かるんだからな」

……ゆっくりさせてよ











家に帰ると、何故かタツミーが居ました。

「何で居る」

「私は思った。体が弱い先生一人では大変だろうと…寮母さんに言ったら夏休みまではお世話して来なさいと言われた。」

本当の所は学園長かな? 

「ジジイも大変だねぇ」

監視が居なくなったのはその為か…エヴァさんの御蔭で無くなったけど…そう来るかぁ。まぁ、真名さんだったらから良いけど。タカミチとかネギとかだったら最悪だったよ。

「…夕飯は?」

「食べてきたからありません」

「そんな……」

明日はカレーにしてあげよう。











夜、自分の部屋になった一室でホッと一息付いた

「…アギ先生が死ぬまで約三ヶ月…」

超から聞いた話しではかなり無残な殺され方をしたらしいが…

(どんな恨みをかったというんだ…)

己が知る限り、調べた限りで一番怪しいのは天ヶ崎千草だが…そのような素振りは見れなかった

「ホント…私も甘くなったかな」

ペンダント握り締めてそう言う。答えなど帰ってこない。彼はもう居ないのだから……

夜が過ぎる。日が昇り始めると、騒がしい声が聞こえて目が覚めた

「ホラホラ、姿勢ガ歪ンデルゼ?」

「だからって、ナイフで襲ってくるなよ…」

コッチの気も知らずに騒がしくものほほんとしている先生にムカッと来たのは、許されると思う。

「面白い事をしているね…ドレ、私も手伝おう」











頭が痛い。アギです。何故だかタツミーまで太極拳の監視になりました。人の額をパンパン撃つのは止めて欲しい。
馬鹿になったらどうする!! まだ、研究に入ってないんだから…エヴァさんに意見を聞こうと思っていた事がスポッと抜けたじゃないか!! 本当に勘弁してください。

「お前の一族は本当にムカつくな!! どういう教育してるんだ」

「いや、ネギじゃなくて佐々木が悪いんじゃないか…挑発に乗ったエヴァさんもエヴァさんだと思うよ?」

「バカレンジャーに挑発されるとヤケにムカつくんだ…特に佐々木には」

あ~………勘違いで俺を攫うぐらいだもねぇ。相性が悪いのかも…

「それで? 私に聞きたい事が有ったんだろ?」

「あ、そうそう。この呪詛返しなんだけど…」

「ふむ…専門外だが、中世の頃には一般的だった魔除に似ている気がしないでも無いが…」

「……此処を変えて」

「そうか…陰陽五行思想の考え…」

「そう、一つの事に特化させれば…」

「まて…試して見ない限りはなんとも言えん。別荘に行くぞ」

「エヴァさん学校は?」

「サボる」

お互い根っこの方は研究者だものね…たぶん











書きたい…でも、書いてたら落ちる確立が高すぎる…でも…

書きたい。でも、我慢しなと…



以下略

『「へっへっへ、読者さん今夜も寝かせないぜ。」「きゃぁっウイルス!!」』『最近BIN氏の眷属が増えすぎて困る件』「BIN氏なら冨樫とヒュージョンしてもプロより早い」「にわとりがなく頃に」『SS界の大魔王BINが文庫本の日刊に挑戦するそうです』『アンブレラ社すら勝るウイルス、人々はこう呼んだ………「BIN」と…』


勉強しないとなぁ。最近、とある作品の三次を書きたくて仕方が無くなるときが在る。




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者を除霊 新たな試み、心が躍ります。アギです)六十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/15 09:51
陰陽道には陰陽五行思想という物が在る

木火土金水。左から春、夏、季節の変わり目、秋、冬の象徴であり。木は火を生み火は土、土は金、金は水、水は木を育む。
逆も然り。互いが補助し、相殺するこの関係。

アギ・スプリングフィールドが目を付けたのは、この考えを『呪詛返し』に使い。特化させるという事で、面倒臭いが成功すれば魔法を反射する事が可能に成るであろう事だ。

木行は火行の力を増幅させるが、土行を剋す。

火行は土行の力を増幅させるが、金行を剋す。

土行は金行の力を増幅させるが、水行を剋す。

金行は水行の力を増幅させるが、木行を剋す。

水行は木行の力を増幅させるが、火行を剋す。

前提に増幅服させる力の方が大きい場合か、同等の場合に起こる事だ。行ではなく気と言ってもいいが、其処は割合する。この考えを元にすれば、石化の呪いとは土行を元に火行で増幅した呪いと考える事が出来る。
推測の域のを出ず。試してもいない考えと理論だが、試す価値は在ると考えている。

そして、古い時代より生きる真祖にして、大魔法使いであるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルもその考えを試す価値が在ると思ったからこそ協力する。


「ちょ?! エヴァさんもっと力抑えて!!」

「お前がもう少し力を出せば良いんだろうが!!」

「相剋とかの説明したじゃん!! 氷は水気と木気のモノっぽいって納得したじゃん!! もう少し押えないと相侮が起こるって!!」

「だからお前がもう少し火気を強めれば良いんだろうが!!」

「そっちの水気が強すぎるから、コッチで土気を作って剋してるんでしょうが?! 火気の無駄になるわ!!」


つまりは、この二人は何処かマッドなのだ














ネギ・スプリングフィールドには一つの強い思いが在る。強くなりたい。人を護れるくらいに強くなりたいという思いである。
それはとても純粋で人ならば誰も一度は思う事だ。

ネギは力…圧倒的な力を目にしている。

最初は悪魔達が蹂躙した故郷で見た、悪魔の力。

次に見たのがその悪魔達を薙ぎ払った、死んだといわれている父の力

次に封印されていた。大鬼神、リョウメンスクナノカミの力。存在するだけで圧倒的な力だ

次が父の仲間で有り、関西呪術協会の長。近衛詠春が振るった力

次が青山鶴子という女性が振るった力。

最後に、弟子入りを志願した。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの振るった力。

エヴァンジェリンに弟子入りしたいと思ったのは、彼女が振るう力とは魔法だからだ。自分も魔法使いであるネギにとって、とても都合の良いモノだ。住んでいる所も近く、面識も在る。

彼女に試験に合格し、絶対に修行を付けて貰う。彼はそう決意して体を動かす。

現在、共に修練を積んで居るのは自分一人では無い。自分の生徒達と一緒なのだ。
従者をしてくれる、神楽坂アスナ。その稽古を付けてくれて居る桜咲刹那。
新体操の練習に励む佐々木まき絵。

共に練磨する仲間が居ると、自ずとヤル気が出てくる。

「ほら、ネギ坊主。足が動いてないヨ!!」

「はい、古老師!!」











所々、焦げ付いたり、凍ったりしている体を引きづりながら二人は満足した表情で食卓に付いていた。
外の時刻ではまだ昼前である。

「マスター、アギ様、先に手当ての方をします」

「私より、アギの方を優先しろ。魔力も体力もギリギリの筈だからな」

「いや、まだ大丈夫。ソレよりも早く次の段階に移りたい」

「ダメだ。先に手当てと食事を取って休憩を挟む。レポートを纏めなくてはならないしな」

あ~忘れてた。纏めて置かないと教えられないしねぇ…千草さんにも意見を聞かないといけないし…

「アギ様、少々沁みます」

本当に沁みるから困る。軽い火傷だから酷くもないし後も残らないから良いけど…
優しく包帯を巻かれると表情が崩れそうになりますよ。

「今日のご飯は?」

「白身魚のムニエルを主食に野菜を使おうかと」

「楽しみしてるよ」

食事も楽しみだが、その後が楽しみすぎて興奮する。食事時だから薬草吸えないなぁ…熱くなると碌な事にならないから、自制しないといけにのに

「しかし…予め使い捨ての発動体を自作した方が効率は上がるだろう?」

「そう何だけどねぇ…千草さんに見て貰いながらじゃないと暴走した時に危ないから。」

「それもそうだな…食前に一杯どうだ? 」

「頂きます。良いかな? 茶々丸」

「食前酒という事ならば、一杯だけですよ? マスターもアギ様も」

「解かっている。ほら、グラスを出せ」











「…という事に成ります。何か質問は? 訂正が有ったら教えてね千草さん」

「えーと…つまりは力のバランスを取らないとアカンって事?」

「大まかに言えばそうだと思うけど…千草さんお願いします」

「はいはい、力のバランスは大事な事や。火を剋すの水を使ったとしても水が弱ければ火は消えんさかい。必要なのは、どうすれば良いか考える事どす。相性を考えて、剋せる属性を見極めて力を行使する。火を消す為の水が弱いなら、金を使って力を集めて増幅させてやれば良い。木を使って志向性を持たせて回避するのも一つの手や。」

…その辺が面倒臭いんだけどねぇ

「ついでに言えば、自分で霊符を創れるようになれば良いね。教科書道理の霊符、呪符を造るのも良いけど、自分が使いやすい様にアレンジするのも一つの手段だよ? まぁ、何事も勉強って事」

「ほうかぁ……なんや、難しいなぁ」

「まぁ、最初だけどすえ? 基礎を押えれば割と簡単やから…最初が肝心なんや。」

「そうやな…頑張る!!」

「それじゃぁ、千草さん。後は宜しくお願いします」

「任しとき。基礎はずーっとやっとるからな。簡単な呪いは実演するいう事で良いんでっしゃろ?」

…そうだねぁ…腹下しの呪いでも実際に掛けてソレの解除の仕方。返し方を体に覚えさせるのも良いかもねぇ

「そうですね。最初は俺達が実演して、その後、実際にやって貰うのが良いね」

「それじゃあ、基礎が出来たらそっちに移りまひょ」

頼もしいねぇ…俺は少し休みます。神道の方も纏めないといけないのよ…色んなモノから影響受けてるから…その分、応用の幅が大きいのが利点なんだけど













やっぱり、一日一回は書かないと落ち着かない…息抜きには持ってこいだねぇ。
暗記系には勉強後、七時間程の睡眠が良いと聞いた事がありますが本当なのだろうか?



今回の、陰陽道や陰陽五行思想には独自解釈が含まれています。コレチガクネ? 的なことは出来るだけスルーを…………


以下略

『超魔界村より鬼畜な更新速度』「現実を壊すのが趣味」「むしろ作者の趣味が現実を壊す」「置いてけぼりで、読者涙目」『チラ裏の概念を変えた漢BIN』『相対性理論を理解したいならBINを見ろ』『神の祝福も悪魔の誘惑も置き去りにするBIN』『これがデフォだ文句あるならかかって来い!!』『チラ裏はもうすでにBIN氏の固有結界内』



咽が痛くてタバコが吸えない。神は俺に死ねと申すか?!



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者を除霊 何事も基本が大事、暗記もね。アギです)六十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/15 13:46
捏ねる。簸たすら捏ねる。

「おい、魔法薬が切れたぞ」

「ストック分を持って来てる。鞄の中に入ってるから」

「茶々丸」

「はい、コチラになります」

捏ねる。捏ねて捏ねて魔法薬を垂らしてまた捏ねる

「…腕が痛い」

「お前は人間だからな…私とは根本的に力が違う。戦いの歌は使えないのか?」

何それ? …身体強化のヤツか…覚えてないよ。

「覚えてない」

「チッ、貴様の事だ。どうせ、戦わないから良いやとでも考えて覚えなかったんだろ?」

その通りです。先にゲートを覚える事を優先しました。

「…返す言葉もありません」

「戦闘用の魔法も使えるのが在るんだ。研究のみ焦点を絞るからそうなる…後で教えてやるから今は自業自得でヤレ」

「…はい」

過去の自分に言ってやりたいね。普段は精霊さんやリリア達に任せっきりだったもん。











今日は土曜日、外の時間では夜の十時。もう少しで弟の弟子入りテストが有ります。茶々丸に一撃入れるのが合格条件らしいです。
どうせ、弟子入りするんだけどねぇ。俺にはどうでも良い事です。あの子がチャンとやっていてくれれば周りがヨイショするだろうし、明日からはエヴァさんの別荘は使わないしねぇ。

エヴァさんには予めその事は教えています。フルボッコされそうになりました。茶々丸が庇ってくれなかったら…
一応、研究室も見せました。機材も新たに入れました(エヴァさんが)。でも、ほかの事は見せてません。出来上がっていないし、全部知られるのは都合が悪い。本当の事に少しの嘘を混ぜるのが素直な嘘吐きの俺です。

今は、エヴァさんの別荘で

「ほらほらどうした!! 何時も前鬼・後鬼が護っているという事は無いんだぞ!!」

ノリノリでこのかさんイジメをしています。

今日の朝型からせっせと捏ねた粘土に魔法薬を加えて作った土人形。人形遣いのエヴァさんが操れば、とんでもない動きをする簡易ゴーレムになります。

「っ!! 」

このかさんも頑張って逃げ回ってるけどねぇ…体力持たないよ。

「何の為に霊符を渡した!! 何の為にアギから術を習っている!! 何の為に天ヶ崎千草に指導して貰っている!!」

「御札さん水気の力を散らして!! 土剋水!!」

そう来たか…まぁ、あのゴーレムが粘土で出来ているから使ったんだろうね。取りあえずは合格点。でも…まだだよぉ

「アギ、やれ」

「はいはい。」

祖ハ何也ヤ、乙(きのと)ヨリ吹ク風也。汝(なれ)ハ何也ヤ、祖ヲ土トス命也。シカラバ風ハ何也ヤ、風ハ土削ル災イ也!!

「ん?! っ!!」

「どうした?! 呪いも返せないのか!!」

キツイ…力の制御が難しいよコレ。慣れない所為も在るけれど…やっぱりデリケートだよ。

今回は、木気で土気を弱らせて、其処から金気にも影響を与える呪いを使っています。簡単に言うと、口(土気)を封じて鼻(金気)を行使させて力を消耗させてるの。金縛りと、腹下しを混ぜて使ってます。
因みに言えば、もっと力を込めれば肺と脾臓を不調にさせる事も出来ます。本来ならば長期の呪いで、其処に風邪を促してやれば肺炎に其処からは、あの時代なら普通に死ぬね。
今は短期のヤツだから制御が難しすぎて、これ以上は出来ません。一応、呪いの媒介にこのかさんの髪を使ってるけど。
髪は金。このかさんと繋げる為に火気で抵抗を弱らせてから水気で繋いでそのまま木気で弱らせてます。
基本、人は土に属するって考えだからねぇ。木気の呪いは利き易いのかもしれない。まぁ、抵抗も在るし金気で散らして解呪も出来る。火気を使って別の形で返される事も在るから対策は入念にして在ります。

「(木気の力を散らしめよ、金剋木!!)」

「ん…散らされたねぇ…残留魔力はどうするのかな?」

「…飲み込みは早いみたいだな、昨日のが利いたか」

前日、と言っても別荘内でのね。このかさんには呪いを掛けました。腹下しの。千草さんは反対したけど、知った事ではないので問答無用でやりました。
涙目で頑張るこのかさんが居ましたよ。千草さんも親身にアドバイスして二十時間ぐらい掛けて解呪に成功。そのまま返されても困るので、元から排除しました。
結構簡単な部類なんだよね。腹下し。触媒とか使って効力強めて使ったけどねぇ。

「枯れし力に水を与えよ、水生木!! 東方より来たれ荒ぶる風よ!! 炎を煽り乾かせ!!」

片手の親指と小指を立てて、金気と水気を呼んで、もう片方で手の薬指を立てて体内に合った木気を集めて、増幅した水気で少しづつ木気を高める

「熱風で、水気を飛ばすか…魔力頼みの力押しだが…」

「合格かな? 魔力量も才能の一つだし。まだまだ、初歩しかやってないのに呪いを解いて、残った呪いの力を自分で増幅して使ったんだから」

才能の在る子は凄いねぇ…俺がコレを使うのには滅茶苦茶集中しなきゃ出来ないのに…嫌になる

粘土のゴーレムは乾燥して土ではなく砂になりました。


「合格だ。」

「今日はもう休んで良いよぉ。体に溜め込まれてた木気も使ってるから肝とか筋が大分疲労してる筈だから。茶々丸に御粥作って貰ってるからソレを食べたら寝なさい。千草さん、サポートお願いね」

「解かっとります。お嬢様、コチラに」

「ウチ…少しは出来るように成った?」

「今の所は十分。次は治療系に行くから。それでも、反復は忘れないようにねぇ」

「うん」













さて、俺は家に帰って寝る筈だったんだけど

「何で、此処に居なきゃならんのよ?」

「お前が居た方がぼうやを揺さぶり易いからだ」

「すみません。アギ様、マスターの命令は絶対なので」

「いや、茶々丸の所為じゃないから。謝らなくても良いよ。悪いのエヴァさんだし」

「ふん」











「更新速度が漸く日刊に落ちそうです」

     ↑
お前が俺に火をつけた…勉強させてくれ。気分転換に書いてるけどさ。
夜は無理やり寝ることにしました。暗記力を上げる為に。
しかし、よほど疲れてないと三時間~五時間で目が覚めてしまう。コレでも良いのだろうか?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者を除霊 俺の家族は良い子ばかりです。アギです)六十二話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/15 15:53
どうも、物凄く眠いです。茶々丸とネギが試合してるんだけどねぇ

「…眠い」

「お前は、本当にヤル気が無いな。」

だって、普段から、チャチャゼロVSてっちゃんを見てるんだよ?
正直、見ててつまらない。

「ファ…ダル」

おっ、今のは良い線行ってたけど…メカのバランサーを舐めたらだめだね。あの避け方は茶々丸だから出来るんだねぇ。
センサーとかも高性能だし、ボコボコにされてるねぇ

「ちょっと、応援ぐらいしなさいよ!! アンタ、兄貴なんでしょ?!」

「あのさぁ、頑張ってる人間に頑張れって言うのがドレだけ酷い事か理解してる?」

弟を大切に思ってくれてるのは良いんだけどねぇ…物語の主要人物だし?
でも、もう一寸考えようねぇ
黙るアスナを尻目に薬草を咥えて火を点ける。

「ハァ…帰りたい」











顔を殴られダウンして、腹を蹴られてダウンして、足を払われダウンする。
一方的過ぎるのも面白くないねぇ。エヴァさんも不機嫌だし…

「チッ…この程度か」

イライラが凄いです。

「エヴァさん、余りイライラしない。チョコ食べる?」

「……貰おう。」

上着のポッケに入ってました。この間買って入れっぱなしだったみたい。甘い物は出来るだけ携帯してるけどねぇ。甘い物は好きだし、取らないと頭が回らない

「それにしても…男の子だねぇ」

「お前とはまるで正反対だな。」

「そういうモノじゃないの? 人間みな同じじゃないんだし。」

それに、この試合で魔法禁止されてないみたいなのに、使わないネギが悪い。

「お前ならどうする?」

「この試験? 」

「ああ」

どうするって…逃げますよ? 戦いたくないし。痛いのも嫌だし。研究は別だけど

「勿論、戦う事前提でだ」

「…場所が解かってるんだから、罠を張る。魔法薬も使う。大体から付け焼刃の武術だけで合格出来るほどエヴァさんは甘くないじゃない」

「まぁな。しかし…お前の考えは私好みだな。」

「勝たないと意味がないんでしょ? ソレだったら汚い手を使うのは当たり前。相手によっては人質使うのも良いと思うけど、エヴァさんには無謀すぎるけどねぇ」


まぁ、どうせ合格するって知ってるからどうでも良いんだけどねぇ

無効では佐々木達が何か揉めてるし。もうそろそろ何じゃない?

二本目を吸い終わる頃に決着が着きました。

「寝てるねぇ」

「根性が足りない証拠だ。私の言葉も聞かずに気絶するなど…」

いや、アンだけフルボッコされてるんだから仕方が無いと思う。

「それじゃあ、俺は帰る。チャチャゼロがまだゲームやってるんだよ」

「あのボケ人形…」

一応、フォローはしておこう。

「アスナ」

「…何よ」

ジト目で見ないでよ。俺にも都合とか在るんだから

「コレ、ネギに渡しといて」

「…素直じゃないわねぇ」

薬を渡して帰ります。ネギには強くなって貰わないといけないの。周りがヨイショし易い様にね

「…眠い」











家に帰るとタツミーとチャチャゼロがゲームで対戦してました。

「二人とも…というか真名さん寝ろよ」

「…あと少し」

「ケケケ、俺ノ勝利デオ開キニシテヤンヨ」

「いい加減して寝なさい。俺は別荘に行くから、俺が帰ってくるまでには寝てね」

それだけ言って別荘にGO!!

別荘に入ると、風の塊に押し倒されました。久しぶりだモノね。ハヤテ

「ハヤテ、他の皆は?」

頭を家の方に向けて軽く鳴くハヤテ。そうか、今はハヤテが休憩中なのか

「どんな感じに成っているかは見れば解かる大丈夫だよ。それにしても、また強くなったねぇ」

もう少しで上位になるんじゃないの? スクナを食べたのが利いたねぇ

「…そう、次はアンちゃんが休みなんだ。それじゃあ、少しだけ遊ぼうか」

ハヤテを顕現させて背に跨る。モフモフしてて気持ちが良い。久しぶりの空の散歩。疲れが癒されます。

「ん? 刹那さんも元気だよ。このかさんとも巧く行ってるみたい」

ハヤテも心配性だなぁ

あ~眠くなってきた

「後、もう少しで……また、皆と一緒に居られるから…」

おやすみなさい

寝て起きたら、別荘の部屋にご飯が用意してありました。気配の残り…魔力の残滓から、作ったのが誰だか分かる。

「いただきます」

手を合わせて噛締める。久しぶりの家族のご飯。心が満腹に成りました。

「家族は良い物だねぇ」












違う、勉強しなと………でも、薬の所為で眠い



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の昇天 イロイロと騒がしい。アギです)六十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/16 06:01



嘘吐き。
アギ・スプリングフィールドを知れば誰もがそう思う。
魔力量、虚弱な体。全てが嘘だ。
貧血になるのは血を抜くからで、体が弱いのは戦いたくないからだと言う。
身体の年齢すら偽り、当たり前のように暮らしている。

箱舟と呼ばれる別荘を所持していると知った時は、唖然としてしまったが。奴は笑いながら話したその経緯を聞いて、私は馬鹿らしくなったのを覚えている。
武器庫、宝物庫も在るのにその扉を開ける鍵が無い。奴はその事すらどうでも良いと笑う。
以前、奴が私に言った『ゆっくりと平穏に暮らしたい』という言葉に偽りは無いのだろう。
その事が解かったのは幸いだった。

何処か攫めない男。それが、コイツだ。

しかし、コレは予想出来なかった。いや、コレを私に教えると言う事はそれだけ信用されているという事なのだろう。

私は真祖。誇り高い闇に生きる吸血鬼。契約は違えない。

その事を知っているからこそ教えたのだろう。

箱舟の中で、私は紅茶を飲みながらそう思った











別荘のキー設定を変えました。個人で入れるのは俺、エヴァさん、茶々丸、このかさんに千草さんだけに設定しました。俺にギアンやハヤテ達が含まれているのは当たり前。
やっぱり、自分の研究室は良いねぇ。落ち着きます。
今日は祝日。つまり、エヴァさんも学校をサボる事無く研究できます。このかさんは座学中、御札の製作をしています。
千草さんが見ているので大丈夫。

「おい、手が止まっているぞ」

「ん? あぁ、ごめん。」

今は朝なので太極拳中。慣れましたよ。血行が本当に良くなるから困る。
魔力の流とは別のも解かる様になりました。逃げ足も速くなったぜ

「それにしてもさぁ」

「なんだ?」

常に円を意識しながら動く。

「吸血鬼が朝方に体操ってどうよ?」

「別に構わんだろ…日の光は克服してるんだ。流水もな」

泳げないくせに…

そう思ったのは秘密。言ったらボコられそうだからねぇ…

朝食はこのかさんが作りました。このかさんと千草さんは就寝中、徹夜でやってたみたいだからねぇ。御札製作は楽しかったみたいですよ。
東洋の治療…御札を傷口に付けるヤツとか楽しいみたいです。一回使ってみましたが、軽い切り傷、擦り傷には丁度良いみたい。

「で? ネギはどうよ?」

「まだ、何も教えては居ないから何とも言えんが…魔力量は折り紙つきだな。なんだ、弟が心配か?」

「そうだねぇ…まだ潰れてもらっちゃ困るねぇ…俺に負担が来るし、何よりも面倒だしねぇ」

そろそろヘルマンが来る頃なのかな? アッチの方も準備は終わったし…やっと精霊さん達と一緒に居られるよ。
結構寂しいものだね…あの子達と一緒に居れないと

「お前は弟に何を望んでいる?」

最低だけど、周りと同じかな?

「周りと同じかなぁ…アレは父親の影を追い続けてるからねぇ。英雄には持って来いでしょ。血筋的にもねぇ…俺としては良い意味で有名になって欲しいよ。その分、俺とは比較されてダメな方として周りから見られるしねぇ。何処かに引き篭もっとけば、俺を狙っても意味が無くなる」

「…私はお前を襲撃する奴等が哀れに思えるよ。」

「ソレが良いんじゃない。それで誰も帰ってこなかったら奴等こう思うだろうさ。『ヤツは何かに護られている』ってね。そしたら、勝手に頭の中で結びつけるさ。俺と関係在る人物をね」

ネギとかとね。

「お前は本当にアクドイな」

「そうしないと、平穏なんてやって来ないよ、只でさえスプリングフィールドの所為で嫌な思いしてるんだから。子は親を選べず、生まれも選べない。親も子を選べない。世の中は不公平に出来てるんだから」

「確かに…世の中が平等でアレば私は存在せず。幸せも不幸も存在しない。」

「そういう事。だからこそ楽しい、面白いという事が在るんだろうけどね」

「違いない」











別荘から戻ると、刹那さんが待機してました。タツミーとチャチャゼロにゲームでフルボッコされています

「いい加減、テレビ独占するなよ。人形と巫女」

「せっちゃーん。ウチも入れて~」

「いや、辞めようと何度か思ったんだが…」

「勝ち逃ゲハ許サネェ」

「こ。このちゃん?! イキナリ抱きつかんといてぇ!!」

「今日はもう、終りにしときますから。遊んどきぃ、お嬢様も護衛さんも。ウチは明日の授業の準備があるさかい、コレで帰ります。」

何なんだろうねコレ? 疲れてきた。

「家で飯食うか?」

「…お世話に成ります」

「あのボケ人形の主だからな…私は」

「あぁぁ、お二人の背中に影が…」

茶々丸、期待してるからね。

歩きながらエヴァさんの隣で薬草に火を点ける。エヴァさんも吸っています。認識阻害の魔法をエヴァさんが使っているから、文句は言われません。
ゆっくりと歩いて行く。
祝日なので人が多いのが嫌だなぁ…人混みは余り好きでは有りません。香水とかの入り混じったあの匂いがどうもね。

「そう言えばだけど…相坂はどうするの?」

「さよの戸籍は別に作った。茶々丸に任せたが…バレる事はないだろう。あのジジイも顔も体型も変わっている奴を一目見て解からないだろうさ。」

「現在は、一般常識の勉強をなさっています。」

そうか……平穏に暮らせれば良いね。

「ネギ達には?」

「教える訳無いだろう。何処から情報が漏れるか解からないんだ。特にぼうやはその辺が甘い」

だろうねぇ。仲間には喋っちゃいそうだしねぇ

「それで? 何故、桜咲刹那では無く天ヶ崎千草と仮契約をさせた?」

「このかさんの馬鹿魔力は使い道が多いからねぇ。今の所はこのかさんにアーティファクトを持たせてた方が良いでしょ? 千草さんなら、術者の立ち回り方を傍で教えられるし。千草さんを従者にするより、このかさんを従者にさせた方が得る物が多いよ。式の運営のしかたとかねぇ」

「確かに…ソレで出てきたのがあのアーティファクトか」

「らしいちゃ、らしいよ。あの扇は陰陽術の発動体には持って来いだし、近接になることの方が多いけど…符も数が在るからね」

「生かすも殺すも、近衛このか次第か…」

「そうだねぇ…夏休みまでは面倒見るけど、その後は知らないし。俺は気楽やるよ」











もう少し…頑張ってから寝よう。資格は欲しい。
取り合えず、三時間睡眠を定期的にとってみる。意見ありがとう。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の昇天 ウチの弟は多分、間が悪い。アギです)六十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/19 11:38

今日からネギの修行が始まるそうです。

修行を見に来るかと言われましたが断りました。俺にトバッチリが来たらどうする?!
現在、お家でまったりしています。ヘルマンが来るまでイロイロとオヤスミにしました。逃げる前に体に休養が欲しいのです。
このかさんも今日はお休み。他人がどういう修行をするのかが気になるそうです。千草さんも付いているし、刹那さんも付いてるから大丈夫でしょ。
タツミーも今日は神社の仕事が在るらしいので居ません。

でも……

「オ~イ」

「何だよ、チャチャゼロ」

「偶ニハ外ニ出ヨウゼ」

「……買い物に行くか」

チャチャゼロが五月蝿いです。エヴァさんコイツの調整した方が良いんじゃないのぉ?











夕暮れ時の麻帆良の町並み、殺戮人形頭に乗せて買い物帰りレンガ道。薬草吹かして買い物袋を前後に揺らす。自前の袋なのでエコ仕様、奥様方にも人気の一品。

実は裁縫得意です。

実験で出来た汚れとか、解れとか直してたら意外と覚える物です。頭の上でケケケと笑うチャチャゼロが、酒は無いのかと五月蝿かったので酒屋によってスコッチ購入。

そう言えば、長谷川にお香のストック渡すの忘れていたので今度持っていかないといけない。
大事な収入源、大事に育てないとね。

「ソレヨリモ、買イ物袋ヲ売ッタ方ガ良ンジャネェカ?」

「それも…いや、面倒臭い。何よりも美的センスが大丈夫なのかが解からん。」

「ソレジャア、アイツニ聞イテミレバ良イダロ?」

チャチャゼロが前を指差す。その先を見るとアスナが走っていました。コチラに

「………危なくね?」

「前見テネェナ」

ブツカル前に、チャチャゼロ掴んで投擲。

「チョ?!」

「グッバイ相棒!!」

最近少し使えるようになった気で、強化して投げてみた。壊れても直せるから良いよね? ついでに調整して貰う。エヴァさんに。

「「ヘブ!!」」

「ストラーイク」


返って来たのは、文句と拳骨でした。頭が痛い。


「それで? 何で半泣きなの? 」

ネギと何か在ったけ? ヘルマンの前のイベントは終わったでしょ?

「…アイツが」

アスナの話を聞くと、何でも我が弟は昨日冒険をしたそうです。
それで、危険な目に合ったのだと…
ソレを知らなかったアスナが何で自分を連れて行かなかったと聞くと

ネギ曰く。元々は自分とは関係の無い人を巻き込んでしまったので、何時までも迷惑を掛けては…

アスナ、ブチキレ

ネギとアスナが売り言葉に買い言葉。

「それで、爆走して来たと?」

「そうよ…アイツ…今更関係無いとか酷いじゃない…」

まぁ、ネギが悪いね。関係無かったのはエヴァさんと戦う前までの事で、今じゃ立派に関係者ですよ。

「…大人に成ることだねぇ」

「生えないんだからしょうが無いじゃない!!」

「? 何が?」

何が生えるの? 角? 触覚? 毛?

「うぇ?! いや、違う!! 聞くな!!」

「いや…追求はしないけども…今回のはネギが悪いよ。アスナの怒りはもっともだと思う。」

「でしょ!! アギからも何とか言ってよ」

「いや、俺の言う事なんぞ聞かんでしょ? アイツは子供だし」

「………アンタ双子でしょ? 年は一緒じゃない」

いえ、中身は孫とお爺ちゃんぐらい違うと思うよ?

「…無理。だから、最初に言ったじゃん。大人に成るしかないって、アスナが大人に成れば言いだけだよ。今回はネギが悪いけど、売り言葉に買い言葉で喧嘩したアスナも悪い。」

「………」

「ネギの事だから今頃自己嫌悪になって悩んでるだろうさ。謝りに来るのも時間の問題だと思うよ? ソレまでに考えてみたら? 自分が何で、従者になったのか。何で、まだ従者をやってるのか」

「………うん」

何で、そんなに落ち込んでるのさ? アレか? 自分も悪かったとか思ってるの?

(若いねぇ)

「オ前ハ老ケスギダナ」

チッ!! 破損は無しか…

「五月蝿いチャチャゼロ。飯でも食っていくか?」

「…行く」

帰り道でタツミーと合流。買い物袋に甘味が追加されました。


「アンタ…良い所に住んでるわね」

「まぁ、副収入とかイロイロと豊富だからねぇ…修学旅行の時に比べたら…」

「? どうしたのよ?」

「まぁ、先生にもイロイロ在るんだよ。」

一千万と三十八万………いや、安い買い物でしたよ? 薬代は倍以上吹っ掛けたしさぁ





買ってきたしめじ、マイタケ、椎茸を水で洗って切って、バターで炒めてほうれん草を足して一品上がり。
味噌汁はワカメと豆腐を具にしました。何か、アスナが生える生えない言っていたから
鯖を塩焼きにして、今日はお終い。京都で大量に買って、送った漬物もあります。
大根卸しはアスナが作ってくれました。簡単だから失敗のしようが無い。

「…おいしい」

「それはどうも」

「ケケケ、日本酒デ一杯ヤリテェ」

「少し自重した方が良いぞ? チャチャゼロ? 先生のことだからエヴァンジェリンにチクられる」

「もう、チクった。」

「マジデカ?!」

マジです。いい加減しろや殺戮人形。

「何で、アンタはこんなに料理できるの? ネギはからっきしなのに」

「…いや、最初は魔法薬とかで栄養素のみを取ってたんだけど」

「取ってたんだけど?」

「胃が小さくなって……ご飯が食べられなくなる寸前まで行ったから…覚えた」

本当にビビリました。一口食べて胃に入れたら嘔吐。コレは流石にヤバイと思って料理を始めたんだよ。固形物が暫く食べられなかったけどね。











「あうぅぅ…アスナさんとケンカしちゃった…」

「先生、大丈夫です。謝れば許してくれますよ」

ネギを励ますのどか。ソレを見ながら、私は続ける。

「お前にはもう話したが、今の貴様等は只の魔力タンクでしかない。使いこなす為にはソレを扱う為の精神力の強化が必要だ。悪い例はソコに在るから良く見ておけ」

「あはは……ネギ君はまだ子供やからしかたがないんやないかなぁ?」

「戯け、ならばアギはどうなる」

「…アギ君は中身が大人やもんなぁ……追いつくのも大変や」

「フフフ、アギはんも苦労してはりますよお嬢様? お嬢様に教える術は全部試してから教えとるんさかいに」

「ええっ?!」

「当たり前だ。只教えるなら教科書を持たして、天ヶ崎千草を付ければいい。そうなったら……今頃お前は呪詛返しも出来ない卵のままだったがな」

「……ウチ、苦労掛けとるんやなぁ」

「このちゃん、そないに落ち込まんと頑張ろう? アギ先生も頑張ってるんやから」

こいつ等はこのままで良いか…問題は…

「何時までしゃがんでいるつもりだ。ぼうや」

「で、でもぉ」

「黙れ。私の教えを請うのならば、うじうじとするなよぼうや。私は貴様を破門にしても構わないんだ」

「…はい」











食事の後は洗い物、タツミーとアスナがしてくれています。その間、俺はゆっくりしながらテレビを見る。

「アギー、お風呂借りても良い?」

「バスタオルは真名さんに出してもらってねぇ」

「解かった」

女の子はお風呂が好きだねぇ…俺も好きだけど。
疲れが取れるし、気持ち良いからねぇ…入浴剤も使ってます。






「先生」

「何? 真名さん?」

「風呂場で魔法が発動したみたいなんだが…」

「ネギが召喚したんでしょ? 問題はないと思うけど」










「入浴中に?」

「…電話掛けてくる」












土曜に再試。もう、いやぁ






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の昇天 その発想は無かった。アギです)六十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/19 12:58
この間、ネギに召喚されたアスナは全裸でタカミチと遭遇。ネギとの関係は悪化。

「断る」

「まだ、何も言っていません!!」

ショタ長御降臨。ネギとアスナの仲直りの手伝いをするから、一緒に南の島に行きましょうと誘いに来やがった。
いかねぇーよ。
俺は南国の空気よりも、最近慣れて来た部屋の匂いと薬草の匂いが充満する家から出たくありません。
というか、巻き込むな

「アスナはは連れて行って良いから、俺は寝ます。」

その日の晩、アスナが来ましたよ。延々と愚痴ってました。

俺と真名さんとチャチャゼロで慰めました。御蔭で寝不足です。

しかも、家に帰らず延々と俺の家でイジケテやがった!! 別荘にも入れない、エヴァさんと研究も出来やしない!!
ストレスはMAXだよ!! しかも、何気にチョクチョク来る刹那さんと一緒に仕事に行ってたよ…ストレス発散に良いそうです。
俺も研究したい…一応纏めてあった資料を千草さんに渡したから良いけど…気に成ります。あの人、何だかんだ言って優しいから…エヴァさんが厳しくしてくれてると思うけど

「アギ先生も一緒に!!」

「だが断る!!」












アスナを見送り、俺と真名さんは朝食です。太極拳はやっていますよ? 額を撃たれたくないから…

鮭の切身の大きな骨を竹串を使って処理した後、荒塩を振って焼く。
焼いている間に味噌汁温めて、ついでに、厚揚げと青梗菜を甘く煮たヤツも暖める。

「ご飯できたよー」

「お茶を出してくる」

朝は沢山食べたいので、漬物に梅干も出す。

「私の分はどうした」

「いや、何時来たのさ。エヴァさん」

「ゲートでチャチャゼロの影からだが?」

普通に来てよ。普通に…

「何で行かなかったの? 南国なんて滅多に行かないでしょ?」

「餓鬼と行っても詰まらん。近衛このかと刹那は行かせるがな、時には生き抜きも必要だろ。特に近衛にはな」

「まぁ…そうだねぇ。」

遊びたい盛りだしねぇ。息抜きしないとスランプになるかも知れないし…

「アレ? 千草さんは?」

「奴なら護衛として着いて行くそうだ。」

「あ、そう」

鮭を追加しないと










朝食食べたらマッタリとしたくなるのが、人間という者で…真名さん達を見送った後、ゴロゴロしています。
お昼は良いや…眠い。

「平和だねぇ」

「俺ハ退屈ダガナ」

だったら、コントローラーから手を離せや。天誅してんじゃねぇよ

「…はな○見たいんだけど」

「後チョット…」

ダメだこの人形……早く何とかしないと…

チャチャゼロは風の縛鎖で縛って、転がしました。俺のテレビだ。俺が好きな番組を見る!!

「ソレニシテモヨォ」

「?」

「オ前ノ幸セッテ、ドコカノ主婦ミタイダナ」

「うぐぅ」

ソレは言うなよ。そう思ってガーデニングを始めました。普段は別荘でやってるけどねぇ。
お香に使う香草とかを栽培します。

「オイ、コレハ何処ニ置ケバ良インダ?」

「右端に宜しく。ソレは余り日の光に当てない方が良いんだよ」

チャチャゼロが便利です。コイツ、何気に力持ちだからなぁ。
土いじりも楽しいです。野菜でも育ててみようか? 将来の事を考えて
そんな事を思っていたら、携帯に着信有り。このかさんからか…

「もしもし授業は?」

『もう、終わったえ? あんな、今日学校終わったら委員長達と南の島に行く事になってん』

「エヴァさんと本人から聞いたよ。行って来なよ、偶にはお休みも必要ですよ?」

『うん、分かった…それでなぁ、アギ君も来いひん? ウチ、アギ君とも遊びたいねん』

「俺は行きません。このかさん達で行って来なさい。俺はエヴァさんと話す事も有るからねぇ…遊ぶ暇は有りませんよ」

『ほうかぁ……残念やなぁ』

「刹那さんと遊んできなよ。帰ってきたらまた、修行が始まるんだから」

潰れて貰ったら困るの。主に貴女のお父上が恐いから

『うん。それじゃ、切るえ?』

「はいはい。勉強に励みなさい」

携帯を切って、テーブルの上に置く

「ケケケ、行ケバ良イジャネェカ。」

「お前は酒が目当てなだけだろ? 俺には一門の得もねぇよ。」

そして、今日は寝ません。舐めるなよ。パターン的に寝ている間に拉致されるのが目に見えてるんだよ!!

「人は学ぶ物なのだよ」

「オ前、本当ニ休ンダ方ガ良インジャネェカ?」

黙れ人形。俺は疲れてない!! 可哀想な人間じゃないんだ!!







最近、家の近所で人形の兄ちゃんと呼ばれています。原因はチャチャゼロ。
だって、コイツ買い物に行く時は絶対に着いて来るんだもの。人の頭にしがみ付いて。

「あらあら、アギ君。今日も買い物?」

「ええ、今日は鶏肉が安かったので行って来ましたよ」

「あら? 広告に載ってたかしら?」

「載ってませんよ。ソコの肉屋のですから」

「そうなの、それじゃあ、私も勝ってくるわ。ありがとうね」

ご近所付き合いも大切です。今の人は二つ隣の小堺さんの奥さん。お子さんが今年麻帆良女子中に入学してるから、娘さんから俺の噂を聞いてたみたい。
偶に、オカズを分けてくれます。魚の煮物が絶品です。

今日のご飯はシンプルに鳥の塩焼き。塩コショウで下味付けて、ソースで召し上がれ。
タツミーが居るから、在る程度は健康に気を付けないとねぇ。太らしでもしたら、恐いよ。
ぶつ切りも買ってきてるから、これはカレーに使おう。

家に帰ると、タツミーが既に帰ってきてました。刹那さんとこのかさんも居ます。

「アレ? 南の島に行くんじゃないの?」

「その前に、挨拶に来たそうだよ。な? 刹那」

「はい、この度はお休みを頂けた御蔭でこのちゃんと遊びにいけるので」

律儀だねぇ。そういう所は好きだけど

「はいはい、良いから行って来なさい。休みは必要だよ。先生してるんだからそこら辺も考えないといけないの。コッチは義務を全うしてるだけ」

「…はい、それと…すみません」

「は?」

首に衝撃を受けて、振り返った瞬間にタツミーがニヤリと笑っているのを見た











「すみません先生。お嬢様の…このちゃんのお願いなんです」

「だって…アギ君だって休まな倒れてまうもん」

「おい、アギは捕まえたんだ。さっさと行くぞ!!」

金髪幼女に従って、ロボっ子と京美人二人に、褐色の女が人形と荷物片手にマンションから出て行った。

一つ異様なのは、担がれてるのが荷物だけではなく人だった事だろう












そうだ、不貞寝しよう



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の足掻き 初デート?アギです)六十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/19 16:22
拉致紛いの方法で連れ去れたが、俺もちゃんと学習しています。

「それじゃあ、行ってらっしゃい」

人形と幻術のコラボですよ。

お金はちゃんと在るから、今日は外食しよう。久しぶりにプロが作るご飯が食べたい
ドリア…いや、此処はハンバーグにいくか? 
スパゲティも捨てがたい。


「今夜は薬膳ですよ?」

「なんで居るのさ、茶々丸」











今回の計画は、全て茶々丸が仕組んだ物でした。俺が逃げるのも想定済みだったそうです。
茶々丸曰く

「目に見えない疲労が溜まっているので、ゆっくりとしてもらう為に仕組んだ」

との事、かなり省略するとこうです

俺とエヴァさんが一緒に居ると議論、論争になるから却下。
チャチャゼロと一緒にするとチャチャゼロが五月蝿いので却下。酒も飲むから余計に
刹那さんとこのかに関しては、俺が一人に成れない可能性が高いから却下
タツミーも同じ。

茶々丸…君は神か?

「いえ、アギ様の言動と態度を見れば、極力皆さんと関係を持たないようにしているのが分かりましたので」

「良くみてるねぇ」

「我が主と対等に話せる。そして、我が主が認めて居る。私が動く理由はそれだけで十分です」

主の為に…か。茶々丸からしたら今の充実した生活をしているエヴァさんの為なんだろうねぇ。
対等に話せる相手が居るのは良いことだ。不死者に取って最大の敵は退屈。張り合いがない生など地獄でしかないんだろうねぇ
俺には分からんよ。退屈は幸せの一つだ。山も無く谷も無い平らな道。
俺が欲しいのはソレだよ。日がな一日、精霊や悪魔と過ごしながら土を弄る。研究をする。短い人の人生では足りない位だ。
対等の存在など、育てれば良い。俺からすればリリアさんがそうだ。ギアンもハヤテもアンちゃんもシニィも。皆皆が俺と対等の家族であり仲間であり、臣下である。

人が入る余地など無い。争い等は要らない。ただ、平穏な時間を貪りたい。血等、名声等、栄誉等、そんな物は要らない。
何一つとして欲しいと思わない。必要なら手に入れる事も考えるが、そうは成らない可能性の方が高い。

「アギ様、コーヒーをお持ちしました」

「ありがとう。何かお勧めの映画とかは在るかな?」

「…先日から【金の為なら死ねる】という映画が始まっていますが、賛否両論です。」

取り合えず行って見るか

「茶々丸、映画を見に行こう。久しぶりの自由時間。研究も出来ないなら、デートに付き合って」

「……デート……あ、あの、私で宜しいのでしょうか?」

何を言うかと思えば、俺が知っている人の中で、一番俺を心配してみているのは俺の仲間を抜いたら君だけだよ?

「茶々丸が良いの。一番俺を見てるだろ?」

「……はい」

制服を着替えて私服モードの茶々丸と映画を見に行きました。メイド服以外も似合うなんて…

『何で!! 貧乏でも良いじゃないか!! 幸せじゃないか!!』

『馬鹿が!! そんなモノはマヤカシだ!! 家族が居る? 愛する人が居る? フザケルナよ!! 金が無ければ何も出来ない!! 俺はお前達の様に傷の舐め合いはしたくないんだ!!』

『兄さん!!』


「もの凄く…共感出来る部分が有って恐いです」

「…幸せとは…一体何なのでしょうか?」


物凄く微妙な映画でした。でも、与えられた疑問に正確な答えなど出せません。

幸せとは何なのか?

人其々だよ。日本で生まれ育った人間は、飢餓等で苦しむ人達を可哀想と言う。でも、ソレは不正解。彼等はその生活の中に幸福を見つけ出している。
同情するなとは言わない。ただ、考えろとは言いたいけどね。今の自分の生活を人に可哀想と言われてそう思えるか否かを
俺は幸せでは在るよ? 夢をまだ叶えてないないけどねぇ

星が光る麻帆良の夜空の下で茶々丸と歩いて帰る。

「アレ? アギ君に…エヴァンジェリンの」

「瀬流彦先生、今帰りですか?」

「え? そうだよ。超包子で何か食べてから帰ろうと思ってね。一緒にどう?」

「茶々丸、行こうか?」

「…体に優しいモノだけですよ?」

「ありがとう」

三人で向かう超包子。3-Aの大半が行っている南国の島、四葉さんは居るのだろうか?

「アギ先生、久しぶりネ」

「お前等は行かなかったのか?」

――――――はい、お店が、私の夢がありますから

四葉さんがカッコイイです。先生の教えを護っている子は大好きですよ

「僕はいつも通りに、餃子と中華スープにご飯の大盛り」

「俺は…茶々丸に選んでもらおうかな?」

「はい、春雨スープに野菜中心の物を、肉料理は一品で、デザートを少々。宜しいですか? 四葉さん」

――――――はい、畏まりました。アギ先生はスタミナの付く料理もお勧めしますけど?

「先ずは、健康を整え疲労を取ってからが良いかと」

――――――そうですね。少々お待ち下さい


この二人と暮らしたい。そう思ったのは間違いでは無いと思うんだ

「アギ君は何で絡繰さんと一緒に居たの?」

「デートですよ? 映画館に行ってましたよ」

「生徒と教師…もう、教師じゃないから良いのか。やるねぇアギ君」

瀬流彦先生は頑張ってよ。超頑張ってよ

「瀬流彦先生は良い人居ないんですか?」

「…谷口先生がお見合いを進めてくれてるんだけどね…四年前の麻帆良女子中の卒業生なんだけど…」

マジか…瀬流彦先生にもやっと春が!!

「僕の受け持ちのクラスにその人の妹が居るんだよね…」

「……気まずいですね」

「そうなのですか?」

「そうなんだよ……その子から去年バレンタインデーにチョコを貰ってるから余計に…なんだか、物凄く見られるし」

うわぁ

-――――はい、餃子出来ましたよ。瀬流彦先生

餃子にご飯、そしてスープの後にそっと話を聞き始めてから頼んだビールを出す

「…ア、アギ君」

「飲みましょう。愚痴りましょう。俺も元生徒共に未だに翻弄されてるんです」

「あ、ああ!! 飲もう!! 今日は飲もう!! 明日は休みだしね!!」

「アギ様」

「俺は飲まないよ。瀬流彦先生と心のリフレッシュをするだけだよ。記録したらダメだからね?」

「…はい。」


その日閉店ギリギリまで、愚痴った。酔い潰れた瀬流彦先生は、新田先生に電話して運んで貰いました。
教師の住む寮と新田先生の家って割と近いらしいです。











「アギ様、今日はゆっくり出来ましたか?」

「うん、茶々丸のお蔭でね。デートもしたし」

「…その、明日も頑張ります」

「うん、朝からお世話に成るよ。茶々丸。」

「はい、お休みなさいませ」












謀られたエヴァさん達



「私が謀られるとは…やってくれる!!」

「ど、どうしましょう?! 私、今度やったら…!!」

「大丈夫や、ウチも何とか説得してみる!!」

「私の夕飯がランクダウンしそうな気がしてきた」



「ケケケ、妹ヨ。今ノ内ニアギノ奴ヲ休マセロヨ…」


敵は内に居た。
この人形、主人よりも妹を優先した辺り従者失格である

「普段ハ我儘モ言ワネェ妹ガ俺ニ頼ンダンダ。ダッタラ、俺ノスル事ハ一ツ。ソウダロ?」










さて、勉強しよう。卒業できないとか洒落にもならん



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の足掻き 最近危機に敏感?に成りました。アギです)六十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/19 21:12
静かな朝。体を揺すられて目が覚める

「朝ですよ。アギ様」

「ん…おはよう。茶々丸」

「はい、おはよう御座います。朝食に、トーストにベーコンエッグ、サラダは如何ですか?」

「貰う~…太極拳の後で」

「シャワーを浴びている間に出来上がります。」











幸せです。このまったりゆっくりな生活が、最高の幸せです。

「アギ様、紅茶が入りました」

「うん。ありがとう…今日は何をしようか?」

茶々丸に聞いてみる。このままマッタリするのも良いけどねぇ…茶々丸と何かをするのも良いと思うんだ。
今なら、学園長のクソジジイにも笑顔で接せられるかも知れない。

「…散歩などは如何でしょうか? 健康にも心のリフレッシュにも最適化と思われます」

「それじゃあ、そうしよう。茶々丸に懐いている猫には午後に会いに行こうか?」

「はい」



目的も無く歩く散歩道。日の光が少し眩しいが何故か気分が良くなる。ふと視界の隅に映った公園に拠る事にした。
ベンチに座ってのんびりと、公園を眺める。
今日は土曜日。休日です。当たり前のような事だが、幼稚園や保育園も大概休み。
公園のブランコを子供が揺らし、滑り台を流れるように多くの少年少女が滑る。砂場では山を作り、穴を開けてハシャグ。
平和だ。平穏だ。自分が望む世界の一部が眼前に広がっている。普通の世界。それが酷く眩しく見える。
魔法も争いも関係ない。ただ、其処に在る幸せ。
だけど、悲しい事に人間は今以上の幸福を望む。当たり前の幸せは幸せでは無くなるのだ。何故、ソレが分からない。不思議で堪らない。振り返れば己が幸せだという事が分かるのに、俺を含めて人は今以上の幸福を望む。
夢を見て、描いた理想に手を伸ばす。悪い事ではない。悪い事ではないが…人は穢れを嫌う。穢れが無ければ綺麗も分からないのに…
立派な魔法使いを目指す者達は自分がドレだけ幸せなのかを理解しているのだろうか? 俺は理解できているとは思う。確信は無い。
人は矛盾しているからなのかも知れない。他人の幸せを望む時も有るのに、不幸も望む。

「っ?! ダメだな…ゆっくりしすぎるとどうでも良い事を考える」

今の幸せを受け止める。今はソレだけで良いじゃないか。
子供に大人気の茶々丸を見ながらそう思った。しかし、こうしていると茶々丸がロボという事を忘れてしまう。

(そう言えば…九十九神というのが有ったな…エヴァさんの魔力と電力が動力の茶々丸なら…案外早く成るかもしれないな。自分で考え善悪を判断出来るんだし)

そんな未来を想像すると、心が温かくなった。今日はこんなにも気分が良い。

ハヤテも喜んでいる。久しぶりの外だ。必要な事とはいえ、長い時間別送に留まらせてしまったからなぁ。
以前は無かったが、俺が精霊を連れていると何かしら他の精霊達が活気付く。今日はハヤテとシニィにアンちゃん。ソレとアーシーを連れているから公園の大地が風が光りが、そして闇が活気付いている。
公園の大地に力が溜まる。降り注ぐ光りに優しい力強さが在る。吹く風が疲れを取るような心地よさを、公園の玩具や木々の影が夜の様な優しさを持っている。

太陽の昇り具合を見て、おおよその時間を予想して茶々丸に声を掛ける。

「茶々丸、ソロソロ昼にしよう」

「はい、それでは皆さん。また」

子供達に別れを告げてコチラに来る茶々丸と、並んで公園を出る。
時計は見ない。散歩っていうのはそういうモノだろ?













アギの知らない南国で、天ヶ崎千草は近衛このかと桜咲刹那を眺めながらジュースを飲んでいた

「皆、元気一杯どすなぁ」

「嬉しいんだろ? 南国に来る事など普段なら中々ないからな」

「そういうエヴァンジェリンさんも、嬉しいんじゃないのかい?」

「ふん。奴が居れば百点だったがな。居なければ八十だ。ぼうやでは知識が足りないからな。」

パチパチと碁石が音を立てる

「ちょっと、待った。」

「またか? 貴様は日本人の癖にジジイ並に弱いな。天ヶ崎」

「ソレは偏見や!! ウチが得意なんは将棋どすえ?」

何だかんだ言いながら、楽しそうな三人は次の瞬間に思いっきり噴いた

「アギって本当に従者が居なくても大丈夫なのかしら?」

「…オレッチがアギの旦那への高感度ナンバー10を教えてやるぜ!!」

「「「ブッ」」」

意外な事に、アスナとネギは飛行機の中で仲直りしていた。原因はアギである。

アスナは約三日ほど世話になった為に、アギとネギの違いに気付き。ネギが何で自分を呼び出した(召喚)のかを考えて、自分が大人に成るしかないと思ったのだ。

ネギは、体の弱い兄に自分の仕出かした行き違いで迷惑を掛けた事を反省して。ちゃんとアスナと話し合い、謝罪をして自分の意思をちゃんと伝えようと努力したのである。

その結果。互いの意見を理解し、元の関係に戻ったのである。

アスナは、弱いくせに何かと忙しそうなアギがネギに関する事で忙しくならないようにという気持ちと、無理をしやすいネギが心配で従者を続ける。

ネギも、これ以上兄に迷惑を掛けないように、心配を掛けないようにする為に、自分が目標とするマギステル・マギになって兄を安心させる為に決意を新たにして、自分を手伝ってくれるパートナーとしてアスナを従者とした。

そんな二人の心配は、アギのパートナーである。一応、仮契約の説明を受けて居るアスナがが言った事が、カモが輝く瞬間を作った。

「でも…兄さんはそういう事は考えてないと思いますよ? 」

「そう言われればそうね…アイツ身体が弱いし…戦いとかには向かないもんね」

「いえ、そういう訳ではなく。兄さんが静かに暮らしたいと零したのを聞いた事が在るんです。職員室で」

話す三人の傍で聞き耳を立てる三人。気になるのは仕方が無い。
一人は己と対等な存在と認めてるし、仮契約もしている。
一人は、イロイロな事情でそうなったが肉体関係を持っている。
一人は、未来に起こるだろう惨劇を回避する為に近くで護っている。

「三人ともなにしてるん?」

「「「しっ」」」

「「????」」

このかと刹那が?を浮かべるのも仕方が無い。











ブルリと背筋が冷たくなった。風邪か?

「ニャー」

「ん? 膝の上が良いのか?」

子猫は可愛いねぇ。心が満たされるよ。

「アギ様、重くはありませんか?」

「大丈夫、寧ろ暖かくって眠い」

現在、猫に囲まれいます。子猫率が多いのは何故だろうか? 頭にも乗っています。しかも飼い猫ばかり。
野良は茶々丸が持ってきた餌を食べてる。

「茶々丸」

「はい」

「幸せだねぇ」

「そうなのですか?」

「何れ分かるよ。ソレだけ猫に好かれてるんだから」

「…はい」

あ~眠い。今日は晩御飯いらないかもぉ












三時間ほど寝たら、夢の中で知らないおっさんに言われた

「だから言ったのに」

そのだからは何なのかと問いたい。

息抜きに書いてないとイライラしてしまう。ふぅ、また、勉強に戻る。
落ちたら本当にヤバイもの



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き タツミー?めざしとご飯で十分だよ アギです)六十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/22 17:18
ゆったりとする。朝の涼しさは心地よくて、眠気を誘う。
座り込んだ地面は少しだけ湿っている。普段なら気持ち悪いと思うのに、今はソレさえも心地よく感じる。

朝日の光は暖かく、影に入れば涼しい。

そんな中で、何故に体を動かさなければならんのだと愚痴りたくなるが体を動かす。
チャチャゼロもエヴァさんもタツミーも居ないのに…やら無いと調子が出ないんだよねぇ。
そんな中、気付いた。俺達が住む世界にはマナが在る。大気中にも大地の中にも、水、火、影、光の中にもある。
精霊が居る。彼等は隣人の様な存在で、気付けば近くにいる。其処まで視れる俺が異常なのかもしれないけど

だから、そんな世界の中に精霊や魔力でない何かを感じた時は不思議に思った。
魔力と気の区別が付くようになって少し。
何処か気に似ているようなソレは俺の興味をそそる。

「研究止められてるし…少しぐらいなら良いか」

ソレに触れ、ソレを集めてみたりと、動きながらやる。

面白い事に、この力は体に取り込める。意識してやればホンの少しだけだけどね。これは面白い。

「今度、エヴァさんに聞いてみよう」

おばあちゃんの知恵袋は素晴らしいね











月曜日、エヴァさん達が帰宅。そのまま学校に行きました。タツミー? ご飯は出してませんよ?
腹の虫が収まりません。刹那さんは要注意にとどめました。お土産美味しかったです。お酒は夜にでもチャチャゼロと飲みます。

お昼は意外と暇なので公園でのんびりと鳩に餌をやっています。何故か猫ばかり集まる。

「おい、頭に二匹も乗らないから」

「ケケケ、茶々丸ト同ジデ好カレテルジャネェカ」

チャチャゼロはもうデフォです。

慣れたというより居ないと何処かおかしい。主に俺の頭が。コイツ、俺に肩車させるからなぁ…

ニャーニャーニャニャー、フー!! ニャーニャーフー!!

頭の取り合いしないでよ…

「モウ行コウゼ」

「動きたいけどねぇ」

膝上に猫が寝てるのよ、二匹程…飼い猫だから蚤とかの心配はなさそうだけど…暖かくて

「…シャーネェナ。起コシテヤルカラ昼寝デモシトケ、御主人達ト合ウノハ夜何ダロ? コノカ達モ夕方ダ。三時頃ニ起コシテヤルヨ」

「…ソンキュー」

こいつは良い奴なんだよねぇ…偶に優しいから甘えちゃうよ

お休み










「本当ニ寝ヤガッタ……マァ良イカ」

俺は暖かさも冷たさも感じない殺戮人形。御主人を護る為に血に濡れた殺戮人形
従者が血塗れなら、その主人も血塗れ。襲い襲われ数百年。此処十と五年は静かな物だ。

主人からすればソレは過去望んだ物だったのかもしれない。でも…

俺には退屈な日々だ。

動けず喋れず楽しめず。少しは喋れたが、それだけだった。外を見ることも出来やしない。

そんな退屈を壊したのがコイツだ。

主人の封印を解きやがった。正確に言えば手伝いをしただけらしいが…コイツが居なければ出来なかたんだろう。
主人の態度を見れば分かる。ソレでも、俺の退屈は変わらないと思っていた。
ソレは良い意味で裏切られた。近衛このかの訓練。前鬼と後鬼との戦闘。鈍った感を取り戻すのには丁度良く、楽しかった。

コイツとの追いかけっこも楽しかった。遊ばれた感が拭えないが…それでも楽しいモノは楽しかった。
コイツとの生活も楽しい。ゲームが出来る。外に出れる。映画も見れる。酒も飲める。

「俺モ丸クナッタノカ? 御主人ノ事、笑エネェナ」

それでも、この日々に価値は有る。

「ケケケ、オイ三時ダ。起キロ」

中々起きない猫塗れのアギの頭を蹴っ飛ばして笑う。こんな日々が続くのなら、俺は大歓迎だ。偶に殺し合いがしたくなるけどなぁ











頭が痛い。チャチャゼロが蹴った…中々起きなかった俺も悪かったけどさ

「手加減しろよ」

「本気デヤッタラ頭ガ付イテナイゼ?」

「起こしてくれてありがとうございます」

いや、洒落にならないよ。本当に出来るから

「今日モ戦闘ハ在ルノカ?」

「ん~…そうだねぇ…」

少し考えてみる。今日は密教系の事だから、戦闘はないんだけど…

(魔力供給しながらの方が良いかな? 後々の事を考えれば)

よし、そうしよう

「戦闘有りで行こう。」

「ヨッシャア!!」

その前に、資料を纏めないと。エヴァさんにも聞きたい事が在るからねぇ。結構関係無い事だから怒られるかもしれないけど

「アギ君、今日も宜しくお願いします」

「アギはん、コレお土産や。海外のお酒とつまみ。」

「はいはい、宜しくねぇ。千草さんもありがとうねぇ。」

(チャチャゼロ、今日は俺とお前で月見酒だ)

(了解。夜ガ待チ遠シイゼ)


そんな念話をしてから別荘ヘ。今日は密教系のお勉強です。陰陽道はイロイロ混じりすぎで面倒です。
仏教とかもやらないといけないのよ。道教とかも…

「はい、そでれは今から教える言葉を覚えて置いてください」

「はーい」

「死霊を切りて放てよ梓弓、引き取り給え経の文字」

「死霊を切りて放てよ梓弓、引き取り給え経の文字」

コレは死霊成仏の呪歌。死霊の部分を生霊や化生に代えても使えるのよね。言霊に力が在るのかどうかは知らないけど、魔力を込めて、強く念じながら使えば出来ました。
一々、クロに弱い死霊を持って来て貰った甲斐が有りました。下級悪魔にもそれなりに効きました。倒せはしなかったけどねぇ。

「はい、コレは死霊や生霊、下級の化生に効きます。成仏させたり、元の体に戻してあげたり、改心させたりとかね。」

「改心させるのなら、小さい経を持ち歩くのが宜しいで? 実際に自分で念を込めて写経したものなら尚良しや。」

「…ウチ、達筆じゃないんや」

いや、関係ないから

やっぱり、先に調伏法とかの方が良かったか?









再試、120中97で合格しました。でも、気管支炎が悪化、リンパもやられた。本当は昨日から報告ついでに投稿しようと思っていたのに…
皆、風には気をつけて



以下略

「頭文字B」『あまりの乱用でキーボードに泣きつかれたBIN』「はじめにBINがあった、BINはArcadiaと共にあった、BINはArcadiaであった」【BIN道夢想流】『チャチャは俺の嫁(姉妹丼的な意味で)』






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き チャチャゼロは飲み仲間です。アギです)六十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/22 21:14
このかさんは座学中。千草さんはその監督。

チャチャゼロは模擬戦闘中、エヴァさんと茶々丸はネギの方を特訓中。

つまり、暇です。研究し始めたら他の事はどうでも良くなるから自重しています。

自重してるから、簡単な薬を作っています。研究じゃなくて調合だから問題なし。

「早く終わらないかなぁ」

暇なんだよねぇ…一人で酒飲むのも良いけど、チャチャゼロと約束してるし。千草さん達の邪魔は出来ないし。
畑でも作るか?

「…良いかも」

そう思ったのが吉日、早速畑を作りました。アーシーが頑張った、頑張ってくれた。

何を育てようか?













このかさんの特訓も終り一段落、エヴァさん達が来るのを待ちながらチャチャゼロとモンハンしてます

「ちょっと、早く尻尾斬ってよ」

「マテ、地味ニダメージ喰ラッテルンダカラ回復サセロ」

尻尾がウザイです。左右に振ってるんじゃないよ。

「あっ、麻痺弾尽きた。作ってくるから、頑張れ」

「チョ?! 罠位張ッケヨ!!」

お前がモタモタしてるのが悪い。虎の子閃光弾を使うのは勿体無い

「ヨッシャア!! 尻尾斬ッタゾ!!」

「捕獲? 討伐?」

「報酬目当テ」

「OK、眠らせる前に麻痺させる」

「刻ムノハ任セロ」

捕獲した所でエヴァさん達が着たので別荘へ

現在、エヴァさんに怒られてます

原因はこの間というか、少し前に気付いた力に付いて。吸収したら調子が良くなると言ったら叩かれました。
無論、逸らしました。スペックの高い体と朝の習慣に感謝

「貴様は仙人にでもなる気なのか?」

「? 無理だよ。霞を食って生きてるような人達になりたいわけが無い」

太公望とかには有って見たいけどねぇ。この世界なら本当に居そうだから夢が在るよねぇ

「…貴様が使っているのは外氣と呼ばれるモノだ。霞を食うとは外氣を吸収する事で食事など要らず、自然界に在るエネルギーで十分だからだよ。細胞にエネルギーを吸収するから、老いなど無い。殺せば死ぬだろうが…再構成出来る奴だって居るかも知れん。」

「…マジ?」

「マジだ。だいたいな、外氣を取り込み操れるだけで貴様は化物だ、本来ならば其処に到達するのに、才が在る者でも数十年以上掛るとも言われている。お前はアレか? 喧嘩売ってるのか?」

いや、知らんし。

「マスター…アギ様の普段からの心構えや態度、周囲の状況などが原因なのではないかと思われますが?」

「む…確かに…そうかもな」

「どういう事?」

「基本的にお前は事なかれ主義だろ?」

まぁ…面倒臭いのは嫌いだし

「しかも、自然界…と言うよりも精霊を複数使役している。本当ならばソレだけ異常な事なのだが…それと、気が使えるようになって魔力と気の判別が出来るように成ったのも原因だろうな」

いや、だから何?

「つまりだ。アギ・スプリングフィールド、お前は自然に溶け込みすぎなんだ。故にお前は自然エネルギー…精霊などを含めてそういったモノと相性が抜群に良い。動物にも好かれているようだしな」

「…精霊さん達と相性が良いのはアレだよ。俺が名付け親だからだよ?」

「その所為で好かれているんだろうが、長い事中位…今は上位か? それ程の力を持った存在に好かれて共に居たんだ。お前の感覚は魔法使い以上の物になっているんだろうさ。」

良く分からんが…余りしない方が良いみたいだねぇ

「無意識で外氣を吸収出来るようになったら、人間という器から外れるぞ。何せ不老で殺されない限りは不死だからな」

「肝に銘じておきます」

「……私は構わんがな」

いえいえ、永遠なんて地獄に囚われたくありません。











エヴァさんと話した後は何時も通りに研究、研究。実験、実験。結果は失敗。
一番巧く行ったのは陰陽道。少しだけ石化がブレタ。少しだけね。
次に巧く行ったのは古代の秘術。と言っても今ならそう言えるだけの代物で、昔は少し出来る魔法使いなら誰でも出来た様なモノらしいです。
それでも、今の時代の魔法使いで使える人は少ないんじゃないのかなぁ
コレよりも昔のモノになると、月、日、曜日、星の位置も考えないといけないし、大規模な魔方陣を敷かないとならないから、出来ません。
もう、絶滅してしまった薬草類や手に入るのも稀な幻獣の角やらが必要になるから無理。
やっぱり、ヘルマン捕まえて解剖しないとダメかぁ

エヴァさんが帰って、風呂に入って酒を出す。

「おまたー」

「待ッテネーヨ。」

ベランダに出て酒を置く。良い物件買ったからね。自殺者が出て人が寄り付かないから格安でした。
怨霊とかそんなのはクロに連れて行ってもらいました。後は、魔法薬とか使って浄化して、家具とかを新しくして、御札貼って終了。

「ナンダ…アイツ等ガ買ッテキタノジャナクテ日本酒カ」

「文句言うなよ、コレでも結構良いヤツなんだぞ?」

「ツマミハ塩カヨ…大好キダゼ」

「調子が良いなぁ。」

「ケケケ、言ウナヨ。二人キリノ月見酒ダ、ユックリ静カニイコウゼ」

まぁ、文句はないなぁ。今日は満月ではなく半月。少し物足りないかも知れないけど、ソレが丁度良い。
タツミーは寝てます。泣き言言うまで許しはしない。明日焼肉で、タツミーにはオクラオンリーの料理を出してやる。


「オ前モ意地ガ悪イナ」

「嫌いか?」

「大好キサ」











今日のタツミー

「どうした真名? 元気が無いようだが」

「…先生が本気で怒ってるんだ」

「………私もか?」

「いや、刹那は土産効果で厳重注意で済んでいるだろ? 私は…」

「私は?」

「ご飯のランクが底辺だ」

「………煮物でも食うか?」

「貰う」




その日の夕食は、エビの天麩羅で私は涙を飲んだ








……ユックリ出来ない




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き タン塩にはレモン汁。それがジャスティス。 アギです)七十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/23 22:05
朝の日課で天気予報を確認する。

ヘルマンが来るのって雨が降ってる時期じゃん? 来る日が予想できればやりやすいからねぇ。
変態悪魔紳士からしたら俺の戦闘能力はゴミですよ。戦うなんてコマンドはありません。

朝御飯? タツミーには明太子とご飯を出したよ?

今夜は焼肉パーティーです。スクラッチで二十五万当ったからねぇ











「と、言うわけでだ」

「いや、全く分かりません」

夕飯前に別荘でこのかさんの訓練中、エヴァさんが一緒に来ました。なんでも、ネギを凹ったので今日は休みとの事。ついでにこのかさんの戦闘訓練をやって貰いました。
このかさんですが、低級の死霊怨霊なら成仏させる事が出来ました。千草さんが言っていた。本当に相手の成仏を思う心がアレばこの程度の事で呪歌を唱えずとも良いそうです。
その高みに上る為には神道の禊や祓いを教えた方が良いのかも…でも、先に調伏法を学んで貰います。符術が使えるから、単純に強化できるからねぇ

「おい、現実逃避も良いがやって貰うぞ」

「…あの、痛いの嫌と言った筈なんだけど?」

「出来れば逃げ足が今までの数倍以上になるが? 粘土を使う時や、魔法薬を使ったりする時も便利だぞ?」

うん、それは分かるんだけどね。でもさ、戦いの歌覚えたから良いじゃない

「戦いの歌を覚えただけでは無意味だぞ? 呪文を封じられたらどうする? スプリングフィールドの名の重さはお前が一番理解しているだろう?」

「………ハァ。だから、最後の調整は頼んだじゃん。それだけじゃ…ヤッパリ足りないか…」

「あぁ、何事にも完璧はないからな。用心に越した事はない。何、短時間出来れば逃げられるだろう。何なら、最終的には私が面倒を見てやるよ」

「…一瞬ソレでも良いと思った自分が憎い」

「まぁ、私も厄介事が多いからな」

右手に魔力、左手に気、合成なんて出来る筈もなく、手の皮が捲れました。

「ウチが直したるわ」

アーティファクトではなく、チャンと魔法を使う辺り教えを実戦しているので怒れません。

この後、五回ほど同じ事の繰り返し。結果的には出来ませんでした。当たり前です。タカミチでも、別荘を使って習得した感卦法を、俺が使える訳ないじゃん。

瞬動は覚えたよ? 使い勝手悪いね、コレ。直線にしか動けないでやんの。





別荘を出て、食事の準備。今日は焼肉、手羽餃子と一緒に手羽明太も作りました。
食卓には俺、このかさん、刹那さん、エヴァさん、茶々丸、チャチャゼロ、千草さんにタツミーがいます。
タツミーは今日の夕飯の献立を聞いて、謝ったので許しました。

「次は無い。刹那さんもね」

「「はい!!」」

寧ろ、今で俺は構いません。

「アギ君、キャベツ切っといたでぇ~」

「椎茸といかも終わりました」

「肉の方も、下味付けたの出来上がりや」

「ケケケ。今日モ飲モウゼ、アギ」

「焼酎も持ってきたぞ!!」

「はいはい、それでは始めましょうかねぇ。ご飯も沢山炊いたし、それでは皆さん」

手を合わせて

「「「「「「頂きます!!」」」」」

牛タンには塩コショウにレモン汁が最高だと思うんだ

「塩ダレだろ?」

「いや、純粋に塩コショウだけでも」

タツミー、エヴァさん。君達とは話し合わないといけないようだ。







「仲良く食べれば良えのになぁ」

「ウチはレモン派や。せっちゃんは?」

「ウチもこのちゃんと同じや。でも、タンとカルビよりロースが食べたい」

「あっ、コチラのロースが焼けましたよ?」

「酒ガ足リナイゼ」











住んでる人以外が帰った我が家。居るのはタツミーとチャチャゼロと家主の俺のみ。
こうやって、三人で居ると何故か落ち着きます。今は三人でユックリしてるよ。片付けは茶々丸とこのかさんと千草さんが手伝ってくれたから楽でした。
タツミーと刹那さんも、テーブル拭いたり、俺特性の消臭剤で匂いをけしたりとしてました。
今は映画を見ています。タツミーが借りてきたヤツ。

「それにしても…平和だねぇ」

「良いじゃないか。先生が望んでいたモノじゃないのかい?」

そうなんだけどねぇ…

「ソロソロだと思わない? チャチャゼロ、お前の感としてはどうよ?」

「ケケケ、ヤッパリオ前ハ考エテタカ。ソロソロダロウサ、前マデハ警戒シテタミタイダガナ……緩ン出来テル。襲撃スルナラ…ソウダナ、俺ナラ一週間以内ニスルナ。モット詳シク言ウナラ三日前後だ」

そうだよねぇ

「真名さん。天気予報やってそうな番組に変えて」

「ああ、分かったよ」

一時停止で映画は止めて、チャンネルを変えるタツミー。ニュースの天気予報が丁度やっていた。

二日後は雨。正確には明日の夜から雨だ…早ければ明日か

「ビンゴだねぇ」

「アァ、雨ノ日ハヤリ易イカラナ…結界ガ張ッテアッテモナ」

「…来ると言うのかい…敵が?」

「嫌な事にねぇ、修学旅行の件で捕まってないのが一人、西洋魔法使いで高等魔法を使う嫌なのが何かするには、警備員の心理面からしても打って付けだよ、雨が降るし、アイツは水のゲートも使うからねぇ」

さてさて、どうなる事やら。フェイト自身が出張る事は無いと思うけど…

「準備はしとかなきゃねぇ」

「私もしておこう」

「オッ? 俺モ出張ッテ良イカ?」

「エヴァさんに許可貰ったらね。狙いはネギじゃないかな? 俺は殆どノーマークだと思いたいけど…一応、転移用の札は持ってるから、それで逃げるよ。真名さんも持ってるでしょ?」

「一応ね、逃げる先はエヴァンジェリン宅かな?」

「正解」











さーて、ヘルマン。楽しく踊って行ってね。ネギと












風邪になんぞ負けてたまるか!!

実はヘルマン編はうろ覚え。ネギまは単行本何処に行ったか分からない。それでも…書いて良いですか?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き 準備万端。アギです)七十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/23 00:05
夜、雨が降り始めた。

「来ると思うかい…先生」

「来て欲しくはないねぇ…でも、良く言うでしょ?」

嫌な事ほど良く当る

「確かに…でも、今日はなさそうだよ。エヴァンジェリンとは連絡を取っているんだろ?」

「まぁねぇ…結界と繋がってるから、直ぐに分かるってさ。連絡来たら逃げるよチャチャゼロ連れて」

「私も逃げるさ、余計な出費はしたくない」

「それじゃあ、今日はもう寝ようか。」

「そうだね」

ヴィヴィが既に外で見張ってるけどね、分裂して。水だからねぇ…











ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイ!!

(あんなんに勝てる筈も無い!!)

逃げる、逃げる逃げる。本能が警鐘を鳴らす。アレには勝てない。戦っても勝負にならない。

アレは異常だ。戦ってはならない。

(嫌なもんと変なもんを見てしもうた)

京都での仕事で捕まってしまったが、何とか脱走できた。追っ手を撒いてようやっとゆっくり出来ると思った矢先に出会ってしまった

「…ネギのヤツに知らせな…アイツを倒すんわ俺や!!」

「ほう、ソレは困る。彼にはイロイロと因縁が在ってね」

「ナッ?!」

「少し、眠っていてくれ「てやるか、アホンダラぁ!!」ぬぅ!!」

狗神を使って眼暗まし、瞬動を使い一気に距離を開けて犬の姿で逃げる。

奴等の目的地は麻帆良だ。あそこは西洋魔術師の日本での拠点。あそこに逃げ込めば何とかなる。
距離も近い。確か結界が張ってあった筈だ、自分が侵入すれば直ぐにばれる筈だ。

「貸し一つやからな、ネギ」

逃亡者の名は犬上小太郎という少年だった









「逃げられた様だな、ヘルマン卿」

黒い帽子とコートで姿が見えない長身の男が、髭を蓄えた老紳士に言う

「すみません。どうも、あの様な未来が楽しみなモノは…」

「まぁ、良いだろう。ソレも我等の本能の一つだ恥じる事は無い、。しかし、麻帆良に入る前に捉えよ。私の探し人は逃げ足が速そうだからな、アイツと同じで」

「はっ。承知しました。スライムと共に先に行きます。」

「その方が良いだろう。私は確実にあの少年に会わねばならない。託した者としてな。」

すぐさまその場から居なくなる老紳士。残るは黒いコートの男のみ

「チィ、誓約が多すぎるな…本来の十分の一も力が出せないか…割り込みを掛けた代償か…」

男は何処か忌々しそうに、そして楽しそうに言った。

「長すぎる生、強くなりすぎた力……お前なら今の俺を、俺達の様子を見てなんて言う?」

男が思い描いた男は、頭の中でこう言うのだ。

『羨ましすぎるぞコノヤロウ』

「……そうだよなぁ、貴方はそう言う人間だった。」











朝、雨が降ると憂鬱な気分になる。エヴァさんからの連絡は無し、タツミーも学校に行きました。
現在、チャチャゼロとモンハン中。ショウグンの殻が固いです

「だから、ハンマーの方が良いって言ったじゃん」

「ウルセェ、俺ハ太刀ト双剣シカ使ワネェ!!」

「だったら爪壊せよ」

「爆弾ガ在ルカラ良イジャン」

報酬がヘボかった


昼になっても連絡はなし、暢気に飯を作っている暇など無いのでカップ麺で我慢。体に悪いんだけどねぇ

「外氣ヲ取リ込メヨ」

「やりすぎるとアウト。祝人外になるから、乱用はダメ。全部が終わってからなら良いけどねぇ…お前等と暮らすのも楽しそうだし」

「期待セズニ待ッテテヤルヨ」

はいはい、なる気はサラサラないからねぇ。

それでも、そんな未来は少し魅力的だと思った。研究三昧の毎日、茶々丸の気遣いにチャチャゼロという飲み友達。
良いねぇ。そんな選択肢も

今の内に、自分がする事を確認する。

先ずは逃走。戦いたとは思わない

次に近衛このかの保護。コレは二つ手を打ってるし、保険も掛けてる。

三つ目は、ヘルマンの捕獲。コッチも適当な理由も出来てるし、用意もして在る。

四つ目は…状況しだい。ヤツが居たら使う。居なければ使わない

こんな所か? 大まかな確認は

待つのには慣れている。ユックリと行こう。

準備は万端、戦力は過剰。エヴァンジェリンという協力者は俺にとって最高の札だ。
ヘルマンの目的はネギ。俺はあの災厄で奴とは出会っていない。修学旅行でも大した事はしていない。緘口令も敷いてある。あの長が口を滑らす事は殆ど無いだろう。在ったとしても、俺の評価は魔法使いとしては最低だ。
ネギのように英雄の息子の才気など感じられない筈だ。
既に悪魔四体。俺の頼れる仲間はコチラに来ている。雨の中、ヴィヴィの監視から逃れる術も略無いと言って良い










「麻帆良に入られてしまったな」

「良いじゃん。片手間に始末出来るんだしさ。」

「それもそうだが…彼が逃げれば殺されるのは私達だ」

「…記憶は封じて在るんだから大丈夫だろ?」

「…速い事に越した事は無い。あの少年は私が追う。君達は人質の方を宜しく頼むぞ?」

「任せとけ」

麻帆良の放課後、異物二つ侵入した。運の悪い事に、エヴァンジェリンは別荘の中でネギ・スプリングフィールドの訓練中。

彼等は気付かれる事無く侵入した。他の魔法使い達を軽視してはならない。ただ、今回は相手が悪かった。それだけの事である。




すまない、調子扱いた…頭痛がパネェ。
今回は落ちます。一応ネカフェ行って来よう近いうちに…明日も点滴食べてくる
御休メ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き 待つのは慣れてる。アギです)七十ニ話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/23 22:04
その日、というか別送内の夜。ネギ・スプリングフィールドは在る事を必ずすると決めていた
その在る事とは己の過去を教える事である。
従者であるアスナと良好な関係を維持する為、隠し事は無しでいこうと考えたからである。
最初は、宮崎のどかも一緒にと思ったが、少々ショッキングな事なのでアスナの反応を見てから決めようと思ってるあたり。成長が伺える
アスナにはリョウメンスクナノカミや大量の鬼と遭遇し戦った経験が在るために大丈夫だと判断したのだ。
アスナを軽視しているわけではない

「本当に良いの? 簡単に人に見せて良い物じゃないでしょ?」

「大丈夫ですよ、アスナさんは僕の従者なんですから。」







「面白い事をしているな…宮崎のどか、使え」

「で、でも」

「何、お前は偶々ぼうやの名前を呼んでしまっただけだ」

「う? え?」

「事故なら仕方が無いだろう?」

こうして無垢な少女は大人に成る









来た、犬上小太郎の侵入を確認。
変態悪魔紳士はまだ侵入していない。

「真名さん、ソロソロ着そうだよ」

「了解、それにしても敵が可哀想に思えてきたよ」

「狙うならその逆も覚悟してないとオカシイでしょ? 標的は常に狩られる側じゃないのさ」

「確かに…」

さてさて、エヴァさんの所にはまだネギ達が居るみたいだねぇ。プランBで行くかな?
まだ、時間があるからもう少し待とう。
それにしても御腹が空きます。緊張が少し切れた…

「真名さんお茶入れて、羊羹切ってくる」

「水? 栗? 芋? ドレかな?」

「栗」

「直ぐに緑茶を入れよう。刹那が居ないのが残念だ」

刹那さん達には今日はお休みと伝えてるから、今頃ノンビリしてるんじゃないのぉ?
調伏法も教えたけど…詰め込みに成っちゃたからなぁ。資料も渡したし、刹那さんと千草さんが居るから大丈夫だと思うけど
千草さんも先生頑張ってるからねぇ…3-Aはやはり騒がしいらしです。
俺も古典とか苦手だから気持ちは分かるんだけどねぇ

二切れずつ切って小皿に乗せて、持っていく。爪楊枝も忘れずに。

ズズズ

「「旨い」」

緊張も必要だけど、適度に休みを入れないとね?

(ん? 小太郎拾われていったなぁ……まぁ、良いか。俺とはもう無関係だし)

エヴァさん何してるのかなぁ…また、ネギをフルボッコにして笑ってるんだろうなぁ
頭の中でエヴァさんが高笑いしてます。五月蝿い

「オイ、暇ナラ砂漠ノティガ手伝エ」

「はいはい、それじゃあ俺も刀で行こうか」

「サポートは要るかい?」

タツミーも嵌っています。

「勿論」

「ティガシリーズガ中々揃ワネェンダヨ」

「ならば捕獲か」

悪魔がコチラに向かってくるまでは休憩タイムですよ。











過去の光景は、アスナに取って美しい物に見えた。自然が広がる田舎の風景は何処か羨ましく思える

「…なんで裸がデフォなのよ」

『そんな事いわれても~』

「まぁ、良いけど…それにしても、アンタ昔からガキだったのねぇ」

自分がピンチになればやってくると思い、川で溺れたりする辺り、無茶なのも昔からのようだ。

「ねぇ」

そこで気付く、居るべき奴の姿が見えないのだ

「アギはどうしたの?」

『僕と兄さんの関係は歪なんです…僕達は兄弟で一緒に住んでいるのに接点が不思議なぐらいないんです』

「どういう事?」

『…兄さんは…その…人間嫌いというか…周りの大人が嫌いだったみたいです。そうじゃないのが、今僕と話しているスタンおじいちゃんと、僕の幼馴染の両親だけでした』

「何で? それでもアンタとは兄弟なんだから遊んだりするでしょ?」

『いえ、本当に接点が少なかったんです。兄さんは朝も早くて、僕が起きると殆ど居ませんでした……外で遊んでる姿も殆ど見た事がありません』

「……アンタは不思議に思わなかったの?」

『この頃は思いませんでした…と言うよりも、お互いが眼中に無かったのかもしれません。僕は魔法の練習に夢中でしたし…兄さんが何をしていたのかもしりません』

場面が変わる。村は炎に包まれ、泣きながら歩くネギを映し出した

「何が起こったの?」

『大量の悪魔が僕達の住んでた村を襲ったんです…そして』

スタンと呼ばれた老人が、悪魔とほかの魔物を封印して石になった

『僕は父に合いました』

雷が悪魔を薙ぎ払い、単身で悪魔の軍勢を打ち倒す男が見えた

『恐かったけど…憧れました。でも、父さんが兄さんの名前を出すまで、僕は忘れていたんです!! 僕は…無意識の内に兄の存在を忘れていたんです』

「アンタ達兄弟が、偶にギクシャクしてるというか…何だか煮え切らない感じだったのはその所為?」

『…はい。それでも、兄は僕を見て言ったんです』

杖を託され泣き叫ぶネギに遅れてきたアギは、普通に言った

大丈夫か?

『僕は…最低な事をしてしまいました。兄が居なければこの杖は僕の物になると考えていました。』

「ネギ?」

『兄さんは、杖を見て僕に言いました。大切にしろよって…それから僕達は救助に来た魔法使いに助けられ、メルディアナ魔法学校に入りました。僕は…兄さんを護らないといけないんです。酷い事を考えていたのに、邪魔だとさえ考えてしまったのに…何時も変わらない兄さんは…』

また、場面が変わる。

「飛行機? 」

俺はさぁ、兄貴として最低な人間っていうのは自覚してる。でもさ、まぁ…その…頑張ろうや。応援してるからさ

『何時も僕の心配をしてくれてる…僕は、兄さんに何も返せていないんです』

場面の全てが漂白されたように白くなり、目の前にはネギの顔が在った

「だから…協力してください。兄さんが心配しなくても良い様な…マギステル・マギになるために」

「良いわよ、協力してあげる。心配掛けすぎたらアイツ、本当に死んじゃいそうだしね」

「私も手伝います!!」

「私も!!」

突然出てきた乱入者に驚くも、嬉しい気持ちになったネギとアスナ。ソレとは別にエヴァンジェリンは笑いを堪えていた

(心配?…確かに心配しているな……自分の為に)

背筋がゾクゾクする。此処まで肉親の心を弄び、周りを巻き込みながら己を守る為の駒を作っている

(やはり…お前は私と同じだ。悪辣さなら私以上かもな…アギ)






ヤッパリ言わせて欲しい。勘違いも甚だしい











「クチッ」

「風邪カ?」

「それよりも、罠はまだかい先生」

「ちょい待ち。」

ティガはティガでも二頭かよ。配信なんて何時落としたんだ?

「ソウ言エバ…オ前ノアーティファクト使エナインダロ?」

「先生、何時仮契約したんだい?」

「エヴァさんに無理やり、しかも無効みたいなもんだからねぇ。ソレよりもなんでその話題? 後、捕獲玉宜しく」

本当になんで? 従者とかイラナイし

「俺ヲマスターニ契約スレバ増エルジャネェーカ」

「……その発想は無かった」

「確かに…相手が人形だから魔力供給は出来ないが、武器は増えるね」

「でも、しません。今魔力使ったら、バレるじゃん。イロイロ」

「ソレモソウダナ…ヨッシャ!! 捕獲成功!!」






あっ、ヘルマンとスライムが侵入した










最低でも…一日一話!!



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の悪足掻き 結局の所、ネギが一番の死亡フラグ。アギです)七十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/24 20:29
敵が侵入しました

此処の警備は結構優秀なんだけど…今の状況ではしかたないねぇ

人員も問題かも、今日のシフトは夜の人達よりはレベルが低いみたいだし。

真名さん達が異常なだけだけどねぇ。エヴァさん何て鬼ですよ?

『アギ…来たぞ』

(OK…コッチでも確認したから大丈夫。ネギは?)

『帰ったよ…酷い兄貴だ、弟を贄にするとはな』

(目的はどう考えてもアレでしょ? 巻き込まれるのは嫌なの)

念話を打ち切って、真名さんに指示を出して準備完了。

およ? コッチに来るのはスライムみたいだねぇ…好都合ですよ

「クロ」

「なーに? 僕の出番?」

「待機だよ待機。このかさんのテストもしないといけないからねぇ。俺が指示したら頼むよ?」

「は~い。このかはご飯くれるから好きだよ」

はいはい、今度鰹のたたきを上げるから。全く…猫の姿だからか、普通に魚が好きなこの子は悪食の大喰らいだから、困る。
食べてる姿にはキュンとするけど











所変わって麻帆良女子中の女子寮。
少し…ではなくかなり愉快な事になっている一室。

「お願いや…ネギは…それだけは!!」

「あらあら、ネギは効くのよ? こう…ズボッとするだけだから…ね?」

「ちづ姉…止めてあげて!! 男の子にはきついよ!!」

と、犬上小太郎を拾った。アギ元教師の元生徒二名が小太郎の尊厳をかけた闘いを繰り広げた後、現在は食事中なのである。
本来ならば、もう一人の同居人。雪広あやかが居るのだが用事か何かでまだ帰っていない。

追っ手から逃げてきた小太郎は、運が悪く記憶が曖昧になっている。思い出そうとすると頭痛がする。
其れだけではなく、極度の緊張状態だったのか最初は恩人である二人を攻撃してしまった程だ。
消耗のぐあいが見て取れる。
ソレを含めてもだが、如何せん食べすぎな小太郎。
那波千鶴は嬉しそうに見ているが村上夏美は若干引いている。

「?! んっ!!」

「そんなに掻き込んじゃ詰まるのは当たり前だよ!!」

「あらあら、お水出すの忘れてたわ」

小太郎の命や如何に?



とはならず、根性で飲み込んだ小太郎。彼は素早く身構え近くに居た夏美達を庇うようにして立った

「ほう、もう動いても大丈夫なのかね? 犬上小太郎君」

「お前…」

悪魔到来。

小太郎は有無を言わさず飛び掛ろうとしたが、その前に動きを封じられる。
腹に衝撃を受けて、飛び掛る寸前まで行った小太郎は逆に飛ばされた、家具を破壊し壁に罅を入れてやっと止まる

「姉ちゃん…逃げ」

「小太郎君!! 貴方!!」

「ちづ姉!!」

夏美が止める前に、千鶴は一歩踏み出して老紳士の頬を張った。小気味の良い音がする

「イキナリ子供殴るなんて…何を考えているんですか!!」

正しき怒りを表せるのは良い事だが、相手が悪い

「コレは失礼した。私はヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン。しがない没落貴族です。お嬢さん、私は貴女を攫いに来た。もし無抵抗で着いて来てくれるのならば…手荒な事はしない。私も淑女に手を上げたくないのでね」

「私だけを連れて行くのならば良いでしょう。その代わり」

「ああ、約束しよう。それではコチラへ、心強きお嬢さん」











小太郎が襲われるホンの少し前、大浴場でも異変が有った。

(しもた…コレじゃあ、逃げられん)

大浴場で己が囚われたのが解かった近衛このかは、触媒を持って来ていない事を悔いた

(印を組む暇も無さそうやしなぁ…アギ君に怒られてまう)

至って冷静で居られるのは、自分がどういった立場の人間なのかを理解させられたからだ。この状況、自分が殺されない自信がある。

(千草姉さんは…助けに来てくれるな…せっちゃんは捕まってる可能性の方が高いなぁ…アギ君の訓練がキツクなるわぁ)

そんな事を考えながら、近衛このかは攫われた。

(夕映達も一緒…ネギ君が狙いなんかな?)

此処まで考えられるのは、アギ・エヴァ・千草のスパルタ訓練の賜物である。

(アギ君…助けに来てくれるかなぁ。来られたらウチ、参ってしまいそうやわぁ)

以外にコレが素なのかもしれない






遠見で悪魔の行動を見ていたエヴァンジェリンは、ワインを一口飲んで笑っていた

「ほう…やはりぼうやが狙いか…ツクヅクゆっくり出来ない一族だ」

「マスター…アギ様は」

「アレがあの程度の輩に捕まる訳がないだろう? 逆に食われるよ。油断すれば…私もな」

彼女は動かない。手を出す事も無い。
彼女からすれば、どうでも良い事だからだ









ところがどっこい

「彼は抵抗しなかったのかね?」

「コイツなら、結界張って引き篭ってただけだぜ? しかも、油断しまくりで寝てやがった」

「…兄と弟でこんなにも差が出るとは…彼にも少しは期待していたんだが…」

水球の中でグッスリと寝ているアギを確認してヘルマンは溜め息を付いた。

「そろそろ彼が来る頃だ…おまけの彼を頼んだぞ?」

「ヘイヘイ、任しとけってこの大雨の後の舞台でそうそう負けねぇよ。私達はな」











学園長室で、近衛近右衛門は頭を抱えた

「まさか…侵入を許すとは」

直接、一体の悪魔が脅迫しに来たのだ。孫娘と他の生徒が心配なら手を出すなと

「…アギ君に切られるのも当たり前か……」

近衛近右衛門は動かない。動けない。









龍宮真名はスコープ越しに悪魔達を見て笑った

「先生は敵に回したくないな」

哀れに思う。既に一体は仕留められている。やろうと思えば人質を全員逃がす事も可能だろう。
でも、ソレは有り得ない。彼は面倒臭い事が嫌いで、痛いのも厄介事も大嫌い
平気な顔で嘘を吐き。笑顔を浮かべて人との関係を切り捨てる

「それにしても…鈍ったか? 刹那」

捕まっている相棒に声を掛ける。聞こえる距離ではないが…それでも声が出た

「まぁ、今の平穏がお前の望む物だったのは解かるが……役に立たないと切られるぞ?」

彼はそういう人間だからね。コッチもヒヤヒヤしてるよ

「本当に…人が悪い」









ネギ・スプリングフィールドは走っていた。

何故か傷を負っていた小太郎と共に走る。

「兄さん」

「焦るなネギ、焦ったらあいつ等の思い通りになってまう」

「でも!!」

「俺等で絶対に助けるんや…お前の兄ちゃんにはカードゲームで負けっぱなしやからな。勝ち逃げはさせへん」

兄が攫われた。生徒が攫われた。あの悪魔が自分と戦う為に攫った。従者も攫われた。
援軍も呼べない。呼べば兄に何をされるかがわからない
小太郎は例外だ。悪魔自身が言った。彼の存在は心強い…それでも、焦ってしまう。

(兄さん)

自分を心配してくれる兄。エヴァンジェリンに弟子入りする時、アスナに傷薬を渡していてくれた、チョット不器用な兄。
自分が護ると決めた兄。絶対に

(取り返す!! 許さないぞヘルマン!!)

ネギの心は怒りで燃え上がっていた











約束護るぜ!! 一日一話。でも、面接の時は勘弁な!!

就職活動は早めにしなさい。俺は卒業決っても、就職決ってないんだ。

『君は何をしていたのかね?』

とか言われたくないだろ? 殴りたくなるぞ?

さて、問題。今私が聞いてるBGMは?

最終鬼畜全部声
嵐の中で輝いて
誰かが君を呼んでいる
ヒート
ダイナマイトエクスプロージョン

どれでしょう? 答えは次回
当っても別に何も無い



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉帰り カッとなってやった。言い訳も理由も用意してあるから後悔はしていない。アギです)七十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/24 23:12
「それにしてもよぉ」

「どうかしたのかね?」

「コイツヘボ過ぎじゃね?」

「…彼は魔法学校でもかなりダメな子と評判なようだ。私が貰った資料によれば…」

「資料によれば?」

「魔法ダメ魔力も少なくやる気も無しな上に、授業もサボる、目上に対して無礼な態度。友人も作らず魔法薬学にしか興味を示さない。しかも、一般常識等では普通より上の成績を出すから、困ったちゃん扱いされていたらしい」

「つまりはヘボなんだろ?」

「ヘボというかダメというか…才能を弟に吸われた出涸らしと呼ばれている」

HAHAHAHAとアメリカンな笑いを誘う内容にスライム幼女三体と変態悪魔紳士は本当にHAHAHAと笑った

そのセリフを聞いているアスナはイライラしていたりする

「アギを馬鹿にしてんじゃないわよ!! この変態悪魔!!」

怒るアスナに四体は顔を向けて不思議な顔をした











世界樹の舞台から離れたマンションの一室で、一体の殺戮人形がドン引きしていたのは本人しか知らない











うん、アレだよ? いくら優しく温厚なアギさんでも格下の生物に此処まで言われたら怒りますよ?

「オイ、気ニスルナッテ。真贋モ見極メラレネェ阿呆ノ戯言ダロ?」

「そう何だけどねぇ…個人的にはねぇ…スライム如きは消滅させても良いかなぁ何て思うのですよ」

「ダカラ止メロ。アノ人形ジャ魔法モ使エナイダロ?」

何言ってくれてんの? 使えますよ? エヴァさんと俺の合作ですよ? 重さを出す為、魔力が在ると見せる為に、あの胴体の中には特製の魔法薬がパンパンに詰まってるのよ?
そこら辺の魔法使いよりも在るぜ?

「使えるんだよねぇ」

「マジカ…オ前モ御主人ト一緒デ、ソウイウ所ニ妥協ハネェンダナ」

うん、仕事はキッチリします。適当にやってると学園長みたいになっちゃうんだぜ?

「大体からさぁ…イロイロと鬱憤も溜まってるんだよ?」

「例エバ?」

「一人暮らしでようやっと一人でハッスル出来ると思ったら、タツミーが上がりこんだし? 詠春さんに貸しを大量に作ったけど厄介事回されたし? 刹那は使えない子だし? エヴァさんは茶々丸譲ってくれないし?」

「最後ノハドウカト思ウゾ?」

嫁に欲しいんだよ

「だからさぁ……暴れます。言い訳も理由も作ってるから大丈夫。ついでにこのかさんの試験も出来る。千草さんも向かってるからねぇ」

「ズリィゾ!! 俺モ暴レテェ!!」

「お前が出たら台無しだからダメェ」

マギ・マガ・ゴディア・マラスクス。繋げ、傀儡の檻。意思は離れその身は影にて暗躍する!!


OSIOKIDA!!











ゆったりと包まれてる折の中、仕掛けは上々。何時でも往けます。

水生木

コイツ等の間違いは、水気たっぷりの雨の日に世界樹の近くで事を起こそうとした事です。

(ただじゃ置かない。苦しんで消えなよ? 下等な魔物風情が)

水気を糧に木気を強める

強めた木気は火気を生み出し、力を強める。

本当なら、ダメな方法。でも、此処には世界樹というここら一体の木気の集まる場所の近く。

丁度ネギ達も来た様なので、ネタバレします。

「気を付けろよネギ!! コイツ等強いで!! 見た目によらず!!」

「うん!! 打撃が効き難いみたいだね」

ソレはそうだよ。スライムだモノォ

「アタシ達はスライムだからな!! 打撃なんて効かないぜ!! って…おいあめ子? どうしたんだよ? おい!!」

核に木気が届き力を吸われる
吸われた力が木気を更に強める。

水生木、水は木の糧となる。ならば、木気は? 強くなった木気に手を加えればそこから生まれるのは火。
猛火にバケツ一杯の水の掛ければどうなるか?

答えは簡単

「う…ア…体ガァァァァアァッァァァ!!」

蒸発するだけである

「「えっ?!」」

小太郎とネギは呆然とするしかない。突然、敵の一体が粟立ち蒸発したのだ。コレにはこの場に居た全員が唖然とした。

「何が…」

良いねぇ…お兄さんは自信タップリでいた奴を蹴落とすの大好きです

「は~い。困ったちゃんのアギ君ですよ~」

「何?!」

はっは~、アスナのペンダントは外して捨てます。魔法無効化されたからねぇ…アスナはそのまま水牢に投げ込みました。邪魔だモノ

「チョット!! 投げ捨てないでよ!!」

「はいはい、ゴメンねぇ。それは置いといて、このかさん」

「ウチ?」

そう、貴女

「これから試験をします。内容は簡単、水牢破ってエヴァさんの家まで逃げる事。OK?」

「でも…触媒が」

「開始の時に渡すから気にしなくて良いよ?」

「待ってくれないかな? アギ・スプリングフィールド君…彼女達に逃げられるのは困るんだよ」

それはねぇ…そうだろうけどさぁ…俺もね、仕事なの。最低限の事はしないといけないからねぇ
契約破ってあのトンでも人間な親父さんと戦いたくないのよ

「シラネ。余裕扱きすぎたお前が阿呆で使えない三流だからでしょ?」

良い具合に頭に来ているようです。ピキっと青筋立ててやんの。ネギと小太郎はまだスライムと戦ってるよ…早くノしてこの変態と戦って欲しい。
この体は人形だから痛みも疲れも感じないけどねぇ

「大体さぁ…石化しか能が無い悪魔に、使えないとかダメとか言われたくないのよ? 分かる? その辺?」

「其処まで言うのなら喰らってみろ。私の石化を!!」

(エヴァさん、実験開始するからレポート宜しく。俺も纏めるから)

『分かった。ソレよりも何故出てきた? お前の趣向とは違うだろ?』

(格下に馬鹿にされるのがムカ付きました。真贋も見切れない奴にとか…我慢できませんでした)

『……分かるぞ。ぼうやも最初はそうだったからな。命一杯やってやれ!!』

エヴァさんは同士です

「カッ!!」

悪魔の本性全開の顔で石化ブレス。閃光だけどねぇ。実験実験、この人形にはねぇ、大量の魔法薬と霊符が仕込んで在るのさぁ

「にじり寄る悪意、雄雄しく聳える大樹の力によりて散らせ!!木剋土!!」

満ちよ命、悪鬼羅刹、魑魅魍魎を包み阻め、満ちよ満ちよ母なる水よ。満ちる命は他なる命を育む力となれ

水生木

木剋土

この舞台は好都合。試しに試した石化を解く為に使った方法は数知れず。巧く行きかけたのはこの術のみ。本来ならもっと多くの言霊が居るが、仕込んだ霊符に書き刻み込んだ呪が代用になる

「馬鹿な…防がれた…だと?」

「…やっぱりぶっつけ本番じゃダメかぁ」

左腕の指の先っちょが石化した。現在侵食中。

(エヴァさん、俺達の考えは大体有ってるみたい)

『コチラも確認した。詳しい事は次にしよう』

(了解)

左腕が使えないので外す。人形は便利です。中に仕込んで在る霊符もまだ有るからこのかさんが捕まってる水牢に投げ入れる

「ちょ?! アンタ腕!!」

「人形だから大丈夫。驚きすぎだよアスナ…生身で俺が戦闘とか出来る訳無いじゃん」

「う? え? 人形? 何処が?」

「全部、エヴァさんとの合作だよ? 其処の変態悪魔も分からなかったみたい」

「確かにそこの悪魔は変態だけど…って後ろ!!」

いや、分かってるから。

悪魔パンチで御腹に穴が開きました。人形だから痛くない。

「まさか…コレほどのモノが作れるとは思わなかったよ」

「驚きでしょ? 間抜って言うんだぜ? 変態紳士」

余裕がなくなってるこの悪魔、とても心が癒されます。良いねぇ…癖になりそうです

「はい、このかさん試験スタート。この人形は、爆発します」

「なっ!!」

もう遅いんだよ、変態悪魔紳士











「オカエリ」

「ただいま、それじゃあラオシャン行こうか?」

「真名ハ?」

「俺達で上位に行こうぜ?」











舞台を見ながら、一人の悪魔が笑う

「ハハハハハハ!! そう来たか!! 逃げに逃げてから噛み付く、最後の最後までヤル気の無い言葉で相手を無視する。」

嘗ての主もそうだった。政務は面倒と言いながら我が盟友に押し付けていたのを思い出す

「どうするヘルマン? 他にも悪魔が一体と上位に近い精霊が一体隠れているぞ?」

彼に会いに行くのはもう少し待とう。何をするのか観て見たい。

「試すのは……後でで良いか。幸い別荘も所持している様だしな。持って来て損をしたぞ? 小僧」











正解は、ダイナマイトエクスプロージョン。マクロス7大好物です。

さて、おまけも投下


「自爆?!」

「驚くな長瀬楓、アレは人形だ」

「…それでも普通ではござらんな…アギ先生は」

「普通では私も認めないさ…しかし、お前よりも忍者らしいな」

「な?! 拙者は忍者では?! (酷いでござる!!)」

「だったら、影分身で自爆して敵を倒してみろ」










数日後、アギの元に忍者来るが、ガンナーと剣士に撃退されてたりする。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉帰り 不幸は後からやって来る。アギです)七十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/25 23:03
不意に目が覚めた

(襲われたのか?)

体が巧く動かない。迂闊だった、武器も無い。

(鈍ったか…未熟だな)

視界が明瞭になる。気を集中させただけだが、ソレでも見える距離が違う。

(先生?)

視界に映る元副担任には左腕が無い。顔も見えない。男が被って見えない。

(あれ? 何で? 先生との位置が)

爆発。

(え…あ…アアアアアアアアアアアアアアアアア!!)

「貴様ァァァァァ!!」

羽が飛び出し、体中を気が駆け巡る。

今まで出せた事も無い速度で、私は男の左腕を手刀で切り裂いた

「グッ!!」

「よくも…よくも!!」

私の理解者を、受け入れてくれた人を、仲間を!!

「ころ「落ち着き」痛!!」

「良く見ぃんさい。人形や人形」











(テストかぁ~…テストなら頑張らなアカンなぁ。)

「こ、このか?」

「チョット離れててな、夕映」

石になった人形の腕を拾い上げて、中から符を取り出す。既に周りは見えない。ウチだけの空間を作り出す。何事も集中力が大事なんよ。

(優しいなぁ、アギ君。木気に土気まで置いて行ってくれるんやもん。敵わんわぁ)

石に集まっていた土気。その中の符に溜め込まれていた木気。サービスが良すぎる。

(カッコ良かったわぁ…悪人みたいな笑い方が似合い過ぎやで)

水生木、木生火、火生土

水気は周りに満ちていて、木気は符に込められていた。木気を少しづつ強めて、火気を生み出し、更に強めて、石に含まれてる土気を強める。

(そういえば…裸見られてもうた…キスもしたしなぁ)

「邪怪駆逐、水難打破!! 土剋水!!」

水を剋す、土気の衝撃。

水牢は四散し、ソレを形付くって居た異形も打ち砕く。

「アレ? せっちゃんに千草姉さん…何で喧嘩しそうなん?」

「この、羽っ子が暴走しとりましたんでなぁ。ちょいとお説教を」

「だからと言って、式で叩くのはやりすぎです!!」

(…せっちゃん元気やなぁ。昔に戻ったみたいや…アギ君の御蔭やなぁ)

ニャーと黒い子猫が、大きい鞄を咥えて舞台に下りる

「クロちゃん、どうしたん?」

「アギから支給品だよ? 裸だと風邪引くからだって~」

鞄から取り出した、白と赤の大きな布。手に取ると、勝手に撒き付き服になる。

「うわ~巫女服やぁ」

「合格したら上げるって言ってたよ?」

「ホンマ!!」

「うん、それとね、アレ食べて良い?」

四散した水牢を指して言うクロ。このかは少し考え、言った

「アギ君が怒るよ?」

「そうかぁ…スライムって食べた事無かったのに」

ションボリするクロに一寸ときめくが、我慢してもらう

「ほいじゃぁ、姉さん、せっちゃん。スライムだけやっつけてエヴァちゃんの家に行くえ?」

「そやなぁ。この悪魔はん何気に強いし、子供先生に頑張って貰いまひょ。ホレ、あんさんの刀や」

「これは…感謝する。」

刹那が握るのは夕凪ではない、名も無い小太刀。

「ネギ君!! スライムはウチ等で何とかするから!! コッチお願いなぁ!!」

「分かりました!!」

瞬時に入れ替わるネギと刹那、何気にヘルマンの左腕を切りつけてから動いた辺り刹那も大分頭にキている

「これは…私の願った形にはなったな」

「僕は貴方を許す気は有りませんから!!」











ネギとヘルマンの戦いに小太郎も参戦。急造のコンビーネーションが何かに嵌り、二人の連撃がヘルマンを撃つ

(左腕が動かない…アギ・スプリングフィールド、やってくれる!!)

アギ人形の中に詰まっていたのは聖別し祝福した油、魔法で処理されているので立派な魔法薬である。
性質の悪い事に、発火に使ったのは烏枢沙摩明王符。実は次にこのかに教える物だったりする。何処までも実験なのだ。
烏枢沙摩明王は金剛夜叉の代わりに用いられるほどの明王で、元は火の神(アグニ)。その為か世界の汚穢の一切を焼き尽くすと言われるぐらいの存在だったりする。
簡単に言えば、浄化の炎。浄化の炎で聖なる油に火を点け爆破。悪魔や悪鬼羅刹からすれば、硫酸をかけられる様なモノである。
今回は真言も何も唱えず、符に書き込んだ呪に魔力を通して使った為、其処まで威力は無いが…結果は観ての通り。
ヘルマン涙目である。

「オラァ!!」

「グッ!! 中々やるじゃないか!!」

我流・犬神流・疾空黒狼牙!!

小太郎の呼び出した複数の狗神が、絶え間なくヘルマンに襲い掛る。ダメージは極小でも衝撃は受ける。体勢を崩せば大きい一撃が放たれる。

「ネギ!!」

「来れ虚空の雷、薙ぎ払え!!」

「させるかぁ!!」

石化の閃光。二人は当たり前の様に左右に分かれて避ける。

悪魔形態から人間形態に戻るヘルマン。その一瞬の停滞に、小太郎が作り出した影分身と呼び出した狗神がヘルマンに踊りかかる

悪魔パンチ!!

本来なら早く重い一撃も、左腕を焼かれた痛みと、普段とは若干違う重心、動かない左腕が邪魔となって威力とスピードを削る

トンと背中に手の平が当たり、ヘルマンはその場から跳び退こうとした

「?! 足が!!」

「ヘヘヘ、狗神にもこういう使い方が在るんや!!」

ヘルマンの影に小太郎の影が重なり、其処から姿を現した狗神がヘルマンの足に噛み付き、大地に留めていた

「解放!!」

「遅延呪文?! 何時の間に!!」

雷の斧!!











ソレよりも前に、近衛このかと天ヶ崎千草、桜咲刹那はスライムニ匹。すらみぃ、ぷりんを無に返していた

刹那が向かったすらみぃは精霊刀に切り裂かれた所を、千草が放った呪符により力を奪われるという事を数回繰り返され、最後に、刹那の放った雷鳴剣で焼かれ消滅した。

このかと相対したぷりんは、自ら作った水牢を破壊されたダメージ。自分の欠片がバラバラにされた上に見知らぬ術で力を散らされた事を怨み、容赦なく接近戦に持ち込もうとしたが出来無かった

「困るなぁ嬢ちゃん。ウチ等の姫さんに近寄ったら!!」

「何だこの鬼!!」

「上がお留守になっとるえ?」

振り下ろされ大地に罅を入れる棍棒

隙を突いて雨の様に降り注ぐ苦無

このかの前鬼・後鬼が、ぷりんを近づかせない

(チッ…ヘルマンのおっさんも使えない…此処は一旦退くか?)

逃げようとしたぷりんは、気付く既に結界を張られている事に

(なっ?!)

「逃がしまへんよ?」

後鬼・珠女がクツクツ笑う

「ノーマクサンマンダー・バーザラダン・カン」

形造るは独鈷印(火界印)。唱えるは、不動明王火界咒

(お不動さん、力を貸して)

「ノウマク・サラバ・タタギャテイビャク・サラバ・ボッケイビャク・サラバダ・タラタ・センダ・マカロシャダ・ケン・ギャキギャキ・サラバ・ビキンナン・ウンタラタ・カンマン!!」

真言を唱え、残った符を投げる。水牢破った術式の工程を再び使い途中で帰る。

水気で木気を木気で火気を。

(ここら辺は木気が集まり易いんやなぁ…アギ君がくれた御札が無かったら気付かへんかったわ)

燃える符は不動明王の力を借りて更に燃え上がる。浄化の炎は化生に対して絶大な威力を誇る。
その炎を更に増幅する為に木気を掻き集め、周りに満ちる水気で少しづつ育み送る。
アギが、密教、神道、道教等を教えるのは陰陽道がその影響を多大に受けているだけではない。
応用の幅が広く、選択肢が多いいからだ。
仕事はキッチリとこなす。アギは仕事人なのである。凝り性とも言う

投げた符に珠女が苦無を投げ、更に加速しぷりんに突き刺さる。

ぷりんは不思議で堪らない。大量の水で構成される自身の体燃え上がる。コレはオカシイ

「な…んで…」

「お不動さん…神さんの力を借りた浄化の炎や。草々の事じゃ消えへんよ?」

ぷりんはその言葉を聞き取る事無く消滅した。

「ゴメンなぁ、ウチは自分で決めたんや。降りかかる火の粉からも全力でにげるて、でもなぁ、逃げ切れんかったら戦うしかないんや。アギ君の教えはキツイけど、正しいからなぁ。ウチの情報を外に漏らされるのはダメなんよ。ゴメンなぁ。」

「お嬢様…行きましょう。アレ等は化生、人を喰らって来た妖物ドス…同情してはあきまへん。心の隙を突いて来るのは妖物も人間も変わらんのや、心を強く持たな」

「…そやなぁ。帰ったら、お不動さんにお供えもせなアカンしな。」

「そうや、お不動さんに怒られますえ?」

「アギ君にもやな? せっちゃんは?」

「あの子なら、アギはんの所に行きました。遠距離から人形を動かしたんや、負担も在るから心配やと言っとりましたえ?」

「あ~…せっちゃんも心配性やなぁ。千草姉さんも本当はせっちゃんと仲良いやろ?」

「互いに認めれるぐらいには…どすがなぁ」

笑いながらこのかの手を引く千草。他の人間の心配はしていない。ネギはエヴァンジェリンに師事しているし、小太郎は仕事仲間だったので知っている。
何よりも、エヴァンジェリン自身が、この闘いを見ているし。悪魔もアギ人形にダメージを負わされている

(そう言えば…)

「お嬢様、何でスライム相手に戦ったんどすか? 刹那はんとウチで十分だったのに?」

「う~ん…あの子等、アギ君馬鹿にしたからなぁ…一寸ムカっときたねん」

「お嬢様はアギはんの事が好きなんどすなぁ」

(ウチが抱かれた事教えんで良かったわ)

「でもなぁ…せっちゃんも、たぶんアギ君の事好きそうやしなぁ…ワケワケしたほうが得かなぁ?」

「それは…アギはん次第どすえ?」

ちょっとこのかの考えに「最近の若いモンは」とか考えて、自分も人の事を言えない事に気付いたりして、自己嫌悪に耽る千草であった











「君には…驚かせられてばかりだ…ネギ・スプリングフィールド君。勿論、君の兄君にも…」

「当たり前です。兄さんが貴方の左腕を使い物にならなくしてなかったら、こうも簡単には行かなかった」

ヘルマンはフッっと笑い言う

「君は私を殺さないのかね?」

「必要がありません。兄さんもアスナさん達も無事ですから」

「私が君の敵だとしてもかね?」

「変わりません…村の皆は何時か必ず自由にして見せます。マギステル・マギになって」

其処に、ニャーと鳴いて黒猫が瓶を咥えて降り立った

「君は?! 」

瓶に吸い込まれるヘルマン。黒猫に向かって身構えるが、直ぐに構えを解いた。

「コレは封印して、私が保管しておく。良いな?」

「はい、師匠」

エヴァンジェリンが居たからである。彼女の処置は妥当である。此の侭ヘルマンを還せば、彼を封印から解き放った何者かに再び召喚されてしまい、現在の麻帆良やネギ、アギ、このか、アスナ等の情報が漏れてしまうからだ

「別荘で休め。挑発に激情せずに己を見失わずに戦えた事は褒めてやろう」

「あ、ありがとう御座います!!」













ラオシャン戦の途中、刹那さんが乱入。窓から来ましたよ。

「…何でゲームしてるんですか?!」

「暇だから?」

「オイ、早ク右肩壊セ」

「いや、最初に角折るのに、大樽Gの無駄遣いしたのお前じゃん!!」

「兎に角、大丈夫なんですね?!」

「え…うん」

アレ? もしかして心配して来たの? ちょっと嬉しいかも? この様子だと自力で水牢破って来たみたいだし…小太刀握ってるから…千草さんも来たみたいだねぇ。
この子、使えない子じゃなくて、ヤレば出来る子でした。

「良かった…ウチ…先生が殺されたかと思ったんよ?」

「…ゴメンね? 今日はカレーにするから」




その前に、もう一つ厄介事が有る見たいだねぇ

「久しぶりだな、小僧」

「見逃してくれたんじゃないの?」

出会いが強烈だから直ぐに気付けたよ? 逃げようにも逃げられない相手って嫌だなぁ

「何、試しに来ただけだ」

「はぁ…七十ニ柱の内の一柱が直々に? 買い被りだねぇ」

「あいつにそっくり過ぎるお前が悪い」

「シラネ」

勝てる訳無いよなぁ…ぱっと見、爵位は公爵、大公爵じゃないの? ソレでも誓約がかなり掛ってるみたいだけど…

「あの時はもっと抑えてたでしょ?」

「人間がつけたランクで言えば子爵レベルまでな。本来の力を持っては来れないんだ。特殊な召喚でないとな」

「…だから、来たの?」

「いや。ただ、お前がその指輪を持つに相応しいか、俺の眼に狂いは無かったのかを確かめるためだ」

真鍮と銀で出来た指輪。もう少し先だと思ったんだけどなぁ











このか無双? な回です。
次はダレ無双になるんだろうか?約束は護ってるぜ!!

以下、今日あった実話

俺「もう、大丈夫でしょ?」

医者「…ダメ、喫煙は続けて今日も点滴」

俺「タバコは吸います」

医者「筋肉注射しとく? BIN君に薬が効きにくいのは体質だから仕方が無いけど、前も直りかえの時にインフルエンザとかにもなったじゃない」

俺「…タバコ」




ニコチンパッチで肌が荒れるので、張れない身体とても憎い
薬が効き辛い体質もね・・・おやすめ!!









[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉帰り 無理です。アギです)七十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/26 01:55

「それ以上近づくな!!」

いやいやいや。刹那さん、気持ちは大変嬉しいけども、力量を見極めようねぇ

「小僧の女か?」

「NO。生徒だよ。こう見えても元教師」

「…本当に、お前もアイツも自分に合わない事させられてるな」

「分かる? 俺はもう辞めたけどねぇ」

あ~あ、エヴァさんは呼べないなぁ…あの人は盟友だからね。殺すには惜しい。研究の手伝いもしてもらわないといけないからねぇ

(エヴァさん、チャチャゼロ借りる。後、二日経っても俺と連絡取れなかったら後お願い)

『どういう事だ?! まさか!!』

(そういう事、コレは俺自身のツケだからねぇ…何とか死なない程度に頑張るよ)

『………明日の晩は茶々丸が旨い物をフルコースで作るらしい、秘蔵の酒を飲もうかと思っているんだが?』

本当に優しいなぁ…良い女には弱いのに…一瞬ときめいたよ

(それじゃ、頑張らないとねぇ。楽しみしてるよ?)

『ああ、約束だ。私が立会人もしてやろう』

何時の間に仕掛けたんだか…

「それじゃあ、往こうか?」

「挨拶はもう良いのか?」

「良いの。刹那さんはエヴァさんの所に帰んなさい。チャチャゼロ」

「オウ!!」

「仮契約するぞ? 許可も下りた」

チャチャゼロ連れて別荘に、悪魔も一緒。指輪はもう嵌めています。名前が解からん。勿論真名がだよ?
王様の力が強すぎ。

でもさぁ

「帰れって言ったでしょ?」

「私だって戦えます!! 時間稼ぎも!!」

ハァ…喜べば良いのか、厄介事が増えた事を嘆けば良いのか…











ネギ達一行はエヴァンジェリンの家の別荘で治療を受け、疲れた身体を休めていた。其処に主であるエヴァンジェリンの姿は無く、茶々丸の姿しか見られなかった。
別荘内に居るのはネギ、小太郎、のどか、茶々丸、古、和美のみ。
他のメンバーは別荘の外に居た

「ちょっと、まだ!!」

「いま入ったばかりです」

モジモジと体を震わせているのはアスナ。ブッチャケトイレの我慢中。
別荘に入るという選択肢が思い浮かばない当たり、恐るべしバカレッドである。

(気を紛わさないと…ヤバイ)

キョロキョロと周りを見渡し、二階に上がるこのかを発見したアスナは話しかける為にゆっくりと歩いた。
聞きたい事は有る

何時の間に強くなったのか? アギの試験とは? 等の事。

しかし、二階に上がるとその考えは吹き飛んだ。

「何よ…コレ」

「神楽坂アスナ…他言無用だ。喋ろうモノなら、殺す」

背筋が凍るような殺気を受けてコクリと頷くことしか出来ない

「この…か?」

「うん…」

手が白く成るほど強く握られている。

エヴァンジェリン、近衛このか、天ヶ崎千草、アスナが見ているのは映像。
現在、アギの別荘内で行われている死闘の映像である











「始めるぞ?」

「チョイ待ち。悪鬼召喚」

異界からの召喚ではなく、転移。短縮した呪文でもコレくらいは出来る。

「…マジか?」

「ちょっと洒落にならないわね?」

「この身はただ主の牙として在る。貴様等は違うのか?」

「「んなワケねぇだろ!!(ないでしょ!!)」」

「迷惑かけるねぇ。クロは呼べないんだ、あいつにはもしもの時の事を頼んでるから」


仮契約は完了。悪魔顕現、精霊収集、顕現開始

大気が震える、異形が現れる。その数十二体

(コレでも五分な感がいなめない……まぁ、やるだけやるさね)

「先生、アレの名前解かりますか?」

「いや、絶対に引くよ?」

「ケケケ、今更ダロ?」

言って良いのかなぁ? ハヤテ達はヤル気満々だけど…ギアン達は大体分かってるみたいだし…

「アスモダイ」

「「へ?」」

「アスモダイ、アスモデウス、アエーシュマ…好きなのでどうぞ」

「「七つの大罪?!」」

「そう呼ばれる事も在るな…指輪、何処まで使える?」

あぁ、そういう事ね

「アンタの真名は今だソロモン王に押えられてる事位は解かるよ」

「そうか…ならば、俺を従えてみろ!! 我が真名をこの身に刻んでみろ!! ソレが出来なければ、待つのは死だ」


無理。いや、もう本当に無理です。伝説に勝てる訳が無いだろうが!! 意地でもコイツを異界に還さないと…

「二人とも、ギアンに従え!! ギアン、リリア、ガラ、全力全開で行け!!」

マガ・マギ・ゴディア・マラスクス!! 

響け真実の鐘、世界は許容し、力を抑えよ。名は真名となり、魂を解放する。
見開け、紫紺の瞳!! 煌け、刃金の毛!! 英知の血は飲み干され、魔女は世界から解き放たれる!!

「ギアン・ヴァサ!! リリアン・フォラ!! ガラ・ラ・ハルパー!! 悪鬼解放、邪怪発生!! その姿を現せ!!」

真名に繋がるキーを唱える。須く、この世界に召喚される悪魔は誓約の元に縛られる、世界が許容出来ない程の力を持つ者は勿論の事、力無き者も誓約により枷が着けられる。
ソレを解き放つ。世界は異物に厳しいのだ

「先生!! どれくらい強いんですか?!」

「スクナの四倍以上は確実!! でも、誓約の縛りがあるから、スクナと同じぐらいか一寸上!! 」

でも、スクナ以上に厄介。封印解放後のスクナよりもマトモだし、知恵も回る。力の運用も凄いと思う

じっとはしてられません。死んじゃうから

「ハーリー!!」

バチバチと音が鳴る。

「ハヤテは刹那のサポート!! アンは何時でも魔法薬が取り出せるように!! シニィとイーフィは撹乱!! コマとアーシーは奴を足止め!! シアとヴィヴィは全員のサポート!!」

あぁ、クソッ!! 幻術に回す魔力も勿体無い!! 髪がウザイ!! 

ギアン達、頑張ってるけど相手になってない!!

『ギアン!! 眼を使え!!』

『いや、お前に負担が』

「構わん!! ハ-リー撃てぇぇ!!」



side out




side エヴァンジェリン


映し出す映像を見て身震いする。

「は…ハハハハハ!!」

笑いが止まらない

「あんなゴッツイの出せるんやなぁ」

「何よアレ?!」

そうだろう…私も驚く。

「アレは奴の力ではなく、従える上位精霊の力だ…本来なら莫大な魔力を使う魔法も、上位精霊が使おうとすれば、そのコストは下がる」

まぁ、普通は上位精霊を従える方がリスクが高いんだがな

「私達魔法使いはアレをこう呼ぶ」

千の雷と…いや、アレはソレ以上か? 絶対に喰らいたくないな




side out





side アギ


皆巧く避けたみたいだけど…

「中々に痛い一撃だ、だが足りんな」

ですよねぇ…切り札切るにも、時間が掛る。

ギアンとガラにチャチャゼロ、刹那が四人がかりでも一撃も与えられないんだよ?
異常過ぎる

ガクンと体から力が抜ける。素早く影から魔法薬を取り出して飲み干す。

(負担がデカ過ぎる)

「ようやく…攻撃が当り始めた…か…」

頭が痛い、指輪容赦なく伝えようとしてくる。

「アン…魔法薬のB-4」

ポンと出てくる魔法薬、中身は本物のマンドラゴラを磨り潰したモノ。死霊は死んでるから死なないのさ

「マガ・マギ・ゴディア・マラスクス、籠の鳥は停滞す、籠から逃げても其処は檻、豪雨の格子が翼を捥ぎ落とす!! 投げ捨てられろ愚かな供物、汝、籠から飛ぶ事はあらじ、祖は全ての動きに枷をを着ける!!」

空の縛り!!

「呪いか!! 面白い、悪魔王を呪えるか小僧!!」

呪いじゃなくて封印術だ。効いてないけど……

『どう?』

『若干速さが落ちてる…若干な!!』

勝てる気がしねぇ…魔力も半分使ったよ



side out





side アスモダイ


予想以上の粘りに心が躍る。枷が有ってこそのこの闘い。所詮は俺も悪魔の一柱、闘争は好きだ。
ソレよりも、小僧が従える男の悪魔と、小娘の剣がやっかいだ

「そら、どうしたひよっこ共!! 手が出てないぞ!!」

「クソガ!! 魔王がひよっこ虐めんな!!」

拳を避けて軽く小突く。それだけでも吹き飛ぶがな、精霊共も厄介だ。幾ら悪魔を傷付けてもすぐさま回復させる

足止めも厄介だ。今の俺では、先ほどのイカヅチも少々堪える

何よりもこのひよこ

「チッ!! 貴様、ヴァッサゴの眷属だな!!」

「知らねぇな!! 俺はアギの家族で仲間で臣下だ!!」

数秒…いや、二秒~五秒先まで見えてるな…面白い

「オラァ!!」

「甘い!! 其処の人形もだ!!」

ヴァッサゴの眷属の右腕を吐いた炎で消し炭にして、死角から切りかかる人形の剣を蹴りで折って、跳んだ剣の破片を掴んでハーフに投げ付け、首筋に迫った刃を魔力放出で弾き飛ばす。

(チィ…あの女悪魔も面倒だ、的確にサポートしてやがる。)

楽しいが、体が動かない。枷が多すぎる

(ソロソロ発破をかけるか…こんな所までそっくりだとわな)

「何時までも後ろでゆっくり出来ると思うな小僧!!」

地獄の火炎、どう防ぐ?


side out







side アギ



眼前に迫る炎、避けられない。速すぎる。ゲートも無理だ

(ヤベ…死んだ)

眼を瞑る。短い人生だった。いや、前世分の記憶とかも有ったから長いのか?

それでもやっぱり短いと思うのは、俺が強欲なのだろうか?














一日一話、自重した方が良いんだろう?

(´-ω-`)<タバコスイタイデース



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉帰り プチっときた。アギです)七十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/26 21:37
炎は俺に届かなかった

何故?

壁が有ったからだ、俺は魔力が勿体無かったので障壁は張っていない。正確には張れる余裕が無い。

眼前に現れたのは分厚い石と氷の壁

石は融解し氷は溶けて蒸気になった。それでも、俺には届かなかった

何やってるんだよ

「大…丈夫? アギ?」

「リリア…何やってんだよ」

綺麗な肌が爛れちまってるじゃねぇか…綺麗な髪も焦げて…

「御主人様を…護るのが、私達の望みだもの。大丈夫、向こうに還る…だ…」

アン、封印の瓶!!

「ラゲーナ・シグナートーリア…絶対に治すから休んでろ」

「ありがとう…優しい…御主人様」

何やってんだよ、勝手に還ろうとしてんじゃねぇよ











side ギアン

リリアがやられた…あの炎を喰らったら消滅だぞ?

左腕の再生が遅すぎる、周りの力を借りてもこのスピードだ。完治すんのに一ヶ月はかかるぞ?
コレでも、まだ手加減してやがるなんてよ…

「ガラ」

「どうした、良い未来が見えたか?」

馬鹿、逆だ。アイツの一撃は俺達に取っちゃ致死だぞ?

「俺を食え」

「…正気か?」

正気も正気だ。今の俺じゃあ足手纏い、何の役にも立てない。だったら、託すさ。俺の全部を預けても大丈夫な奴に

「当たり前だ馬鹿が…リリアはアギから知恵を貰った。俺は楽しみを貰った。お前は忠義を知った。クロは自由を貰った。俺等の望みはアイツが幸せに生きる事だ…お前もそうするだろ?」

「…承知した…お前の分まで主を護る」

それが、俺達の望み。理性をくれた大事な主、生をくれた大事な家族、共に笑ってくれる大事な仲間。
ソレを護れるなら…恐くはないさ






side エヴァンジェリン

ギャーギャーと五月蝿い神楽坂アスナを天ヶ崎の式神が黙らせる。

「ちょっと…助けに行かなくて「黙りんさい!!」!! 何よ?!」

「黙れ、神楽坂アスナ。コレは我が盟友の戦いだ。部外者が出張る隙など微塵も無い」

「でも!!」

「黙れ…私はな…奴の本気が見たいんじゃない、奴の全力が見たいんじゃない、奴が死ぬのを見たいんじゃない。」

あぁ、そうだ。私が見たいのは

「私は奴の本気の全力を…死に者狂いの全力を…奴の心の底に有るモノが見たくて溜まらんのだ!! 誰が対等と認めた存在の死を望むか!! 本来ならば、アソコに居るのは桜咲刹那でも、チャチャゼロでもなく、私なのだ!! ソレを我慢してこうやって立会人をしている!! 小娘は黙っていろ!!」

「ぅ…!!」

「近衛このか、良く見ておけ。貴様が師事する男の力を…奴はキレたぞ?」

「解かっとる…アギ君の今の立場は…ウチにも訪れる可能性が在るんや…」

良い具合に育っているな。それで良い。ソレでこそ私達が鍛えている人間だ

奴は身内に甘い。私も…そうだがな…そんな身内を傷付けられれば…

「見せてみろ、私を殺せる盟友よ。貴様の力を…」











side アギ



聞こえてるぞ? 大馬鹿共、勝手に居なくなるな!!

「■■■■■■!! ■■■■■■■■■!! 戻れ!!」

「なっ!!」

「主!!」

真名は力を持つ。でも、ただ口にすれば良いだけじゃない。力を込めて、一寸特殊な方法で使わなければ、意味が無い。

使役法。大嫌いな術。家族を、仲間を使役なんてしたくない。それでも…好き嫌いは言ってられない。

「チャチャゼロ、刀貸せ」

「オイオイ、自殺トカ無シダゼ?」

「馬鹿、大事な家族を傷つけた奴に何もせず死ねるか」

半分に折れた剣で、邪魔な髪を切る。

やってやるよ、使役してやろうじゃないの。 そして、土下座させてやる。

「チャチャゼロ、刹那、お前達の命。俺に預けろ」

「ケケケ、今更今更。俺ノ今ノ主人ハオ前ダロ? 御主人」

「もとよりそのつもりです。アレ相手に生き残るにはソレしか無いでしょ?」

良いね良いね。初めて熱くなってるよ。怒りが限界突破すると、逆に冷静になるっていうのは本当らしい

「時間稼ぎ宜しく。」

「何秒ですか?」

「馬鹿ダナ、何分ノ間違イダロ?」

「ソレもそうですね。往きます!!」

さてさて、もう引くに引けない。魔力も半分。コレでダメならどうするか? 考えるのは止めにして、さっさと行動。

(アーシー、コマ、イーファ、ヴィヴィ、ハーリー。集合。シニィは撹乱続行、シアは足止め、ハヤテは全力で往け。アンは引き続き待機。)

「四方の山に囲まれし、人が恐れし彼方の者よ」

俺の切り札でフルボッコにしてやるぞ? アスモダイ










side アスモダイ


どうやら本気になったようだ。今までとは眼が違う。爛々と光るその眼差しは本気になったのだろう

(ヤレヤレ…身内に甘いのも変わらんのか)

「余所見シテンジャネェ!!」

人形の攻撃が苛烈さをました。
今までサポートに回っていた精霊の一柱が攻勢に回った。ハーフの小娘の攻撃の威力が上がった

(面白い!! さぁ、どうする? 時間稼ぎをして何をする!!)

小僧の声が聞こえる

「四天は朽ち、阻むもの既に無し。神便鬼毒酒は既に枯れ、童子切りは此処にはあらじ。崇り祀るる老ノ坂、先の峠に眠りし大明神。首は繋がり肉は現世に有り。通る道に横道あらじ、京の杯には既に意味はなし。恐れる物は在らず。四天の縛りは千切れ、剣は錆び、折れた。門の鍵は有らず、我が声に答えよ」

(召喚? 今更なにを)

「名は酒呑!! 酒呑なれど酒呑にあらじ!! 酒顛なれど酒顛にあらじ!! 朱点なれど朱点にあらじ!! 名は真名を通り、真名は名と成る!! 来たれ酒天!! 猛る力を世界に示せ!!」

五芒星? 破邪の術か? しかし、召喚? まさか…天子?

「悪鬼顕現、酒呑童子!!」

東洋の鬼だと











side エヴァンジェリン


「参った…日本三大悪妖怪、日本最強の鬼と呼ばれる鬼を召喚とは」

笑いが止まらない。近衛このかも、天ヶ先千草も、口を開いて唖然としている。あの、バカレッドも何やら思い出そうとしてる
そこまで知られている鬼。

「そうだ…もっと見せろ…貴様の底はもっと深いだろ?」

愉快過ぎて咽が渇く。そうか…ソレも良いが…

(力尽くというのは面白くない)

クツクツと笑いが漏れた。










side アギ



「ゴメンね、しゅうさん。完全な状態では呼ぶ事が出来なかった」

真後ろに立っている鬼に言う。

「仕方が無い、我を呼ぶ程の相手だ。準備も出来なかったのだろう? ならば、それで良し。二割ほどの力しか出せないが…何とかして見せよう。戦いは鬼の本分だ」

そう言って、跳ぶ紅い鬼。角は五本、短い乱れた赤髪が揺れる。

(魔力は四分の一以下…)

「足止め、頼むよ?」

『任されよ!!』

悪魔王VS最強の鬼。良い勝負だよ…ホント。

(アーシー、コマ、イーファ、ヴィヴィ、ハーリー…配置に付け)

「見せてやろうじゃん。西洋と東洋魔法の可能性、『五方偽神』」

俺を中心に五体の上位精霊を特定の位置に配置。

力を巡らせる。

(アン、魔法薬S-A~B全部!!)

飛び出し割れる瓶。溢れ出す魔法薬に切り取った髪を放る。

準備完了。指輪に魔力を流し、真名を探る。既に死んだ伝説。封印は解かれている筈なのに、解かれた封印の残滓が強すぎて探れない

(だったら、無理やりブチ破る)

「力よ廻れ。木生火、火生土、土生金、金生水、水生木。力廻り、力を育み再度廻る」

バチっと二の腕の肉が裂けた。三度廻らせ、既に体が魔力に耐えられない。流石伝説。神から知恵を授かった、祝福された王。格が違いすぎる

外気を取り込む。形振り構っていられない。死にたくない、仲間を死なせたくない。
何よりも、アイツに負けたくない。絶対に謝らせるんだ。俺の家族に…
外気を取り込み、傷が塞がる。直ぐにまた傷は開いて、また治る。

(何処の苦行だ…密教僧でもないのに)

痛みを耐える。後少し…後少しなんだ…

(見えた!!)

「全軍、一斉攻撃!! 足を止めろ!!」

マガ・マギ・ゴディア・マラスクス!!

(ぶっつけ本番…やるしかない!!)

われは全能の神の力を得て、ここ に何時を呼び出す。そして、われはバララメンシス、ポーマキエ、アポロロセデス、最も強力なる王子ゲニオとリアキデ、タータルスの玉座の大臣たち、第九天のアポロギアの玉座の王子たちの名と力を借り、此処に創造す。

名を刻む神剣よ、此処に生じよ。王命により、全てを刻め

 









side アスモダイ


見破った、真名が暴かれた事が漠然と解かった。

(しかし…力任せに来たか…面白い!!)

ただで、従う気は無い。何よりも、一度押えられた名。封印は既に解けているがその残滓は強烈なものだ。
本来なら自身で振り払っているが…俺を含め七十ニ柱は誰もソレを振り払っていない。コレは懐かしく愛おしいからだ。
彼の事を未だに我等は引きずっている。

最初は怨んだ。友好的な最初は殆ど無いだろう

次に不思議に思った。人の王、神の祝福を受けた選ばれた人間。なのに、不思議なほど、周りの人間に無関心な所が有った

次に後悔した。人は怖ろしい。同じ生命を持った存在なのに、怖ろしい程中身が違う。彼は人を恐れていた。気を抜けば利用されるからと

次に唖然とした。彼は王になど本当は成りたくなかったと言った。王にならない方法を知る為に神に頼み貰った知識にはそんな事は刻まれていなかった。

次に笑った。政務を同胞にやらせていた事にだ。私は何時の間にか彼が好きに成って居た。元々風変りな悪魔と自身を認識していたが、此処までとは思わなかった。

そんな彼は人間で、当たり前のように死んだ。皆が理解していた。彼は敵わぬ夢を持って死んだ。

『何も関係ない。静かで安穏な暮らしをしてみたかった。皆と一緒にな』

ソレは詰らないと皆で笑った。でも、少し考えさせられた。我等の寿命はどれほどなのかは解からない。
彼が死に、元の世界に還れば荒々しい日々が待っていた。何時の間にやら、強く成って居た。だが、ソレも虚しい物に成ってしまった。
多くの同胞は眠りに付いている。退屈な日々は我等に取って毒だった。
起きているのは、俺を含めて六柱程だ。その中で旧世界と呼ばれる此処に来る変わり者は俺ぐらいだろう。

俺は、いや。俺達は、彼が夢見た世界で暮らしてみたいのだ。ソレが夢と成っていた。地位などに興味は無い。この思いは驚くほど強く、自身でも驚いた。
彼は我等に多くをくれた。我等は彼に多くを与えたが、ソレが釣合っているかは解からない。彼は望みを叶えていなかったのだから

そんな時、暇つぶしに力を封じて来たこの世界で懐かしい思いをした。

アギ・スプリングフィールド。彼に何処か似た少年。俺を恐れずに居た人間。それだけでも面白いと思った人間は、俺と言う理不尽を許容した。
諦めきった顔が、彼を彷彿させた。

(彼も小僧も、望まぬ道に諦めを見出した)

それでも、彼は何とかしようとしていた。再びこの世界に来て見れば、小僧も彼と同じ事をしていた。

(故に溜めさせてもらった)

殺す気などない。神の祝福も受けていない、人の子。短い時間で調べてみれば英雄の子だと解かった。魔法の才が無い等という情報も有ったが。中々どうして…この人の子は彼よりも狡賢いようだ。
ヘルマンをコケにしていたのを見た時は、久しぶりに笑った。
小僧は何を望んでいるのだろうか? 情報を纏めて予想すれば、出た結論は彼が望んだ物と同じなのではないかと思った。

(既に合格だ。その指輪は、お前の物だ)

「全軍、一斉攻撃!! 足を止めろ!!」

小僧が攻めに転じる。さぁ、どう出る? 俺は魔王。只では引かぬよ

東洋の鬼は強く、他のモノ達も中々だ。コレだけの力を戦力を有する小僧。
アギ・スプリングフィールドよ。俺は何時でも良いぞ? 

貴様の思う通りに…

「やってみろ」













さて、自重すると前回言ったっから…別にニ・三日更新しなくても良いんだろう?

にしても、設定が随分と酷い事にwwwww


〜アギの愉快な家族達一覧〜




(精霊)
風:ハヤテ(虎+羽)
光:シニィ(????)(金髪ショートの女性。気が強い)
闇:アンちゃん(????)(女性)(前髪が長く顔半分が見えない)
大地:アーシー(????)(蛇)
水:ヴィヴィ(????)(不明、多分女性)
氷:シア(????)(不明、多分女性)
火:イーフィ(????)(鳥/人、多分女性)
雷:ハーリー(????)(ハリネズミ)
木:コマ (????)(小人)

(悪魔)
男性型:ギアン(ギアン・ヴァサ)(魔族)
ソロモンの悪魔、七十ニ柱の予言の貴公子(ヴァッサゴ)の眷属の末端
アギに多大な負担を掛けるが、先見の魔眼を持っている。でも見れるのは三秒~五秒先
でも、消耗が激しいので使い処が難しい

女性型:リリア(リリアン・フォラ)(夢魔)
ギアンと同じくソロモンの悪魔、七十ニ柱の探索者の総統にして、主君(フォラス)の眷属。でも。夢魔でも在る。
薬草などをギアン達と共にアギにプレゼントするのはその血筋故のモノと思われる
特殊な能力は殆ど無いが、アギと共に学んだ魔法や、盗み見た魔導書などから多くの魔法を使える。
悪魔としての土台が在るため、魔力も高い

猫型:クロ(ネクロフィ)(魔獣型)
????? 実はもう決めているけど、出しません


狼型:ガラ(ガラ・ラ・ハルパー)(魔獣型)
ギアンと同じくソロモンの悪魔、七十ニ柱の死と破滅の伯爵(ハルパス)の眷属。
他の悪魔達と違い、アギの集めていたドラマや小説に影響されて忠義を知った。
サムライに憧れているらしい。日本に侍はいないと言われ、涙を流した
密かに人型に成る練習をしている。クロとは喧嘩友達


鬼:酒呑童子
元々は、侵入者に無理やり召喚されていた。しかも、不完全過ぎて存在がブレルぐらいに酷い方法で。侵入者の技量が低いのではなく、態と。
完全に使役できないので、不完全で尚且つ自分が使役できるレベルで召喚したため。
アギの提案に乗り、アギと契約した。因み、杯も交わしている

侵入者はクロに美味しく頂かれた。ついでに、元々が犯罪者なので、逃げても西の術者に捕まってしまう未来が有った。

酒呑童子を召喚するために、多大に悪い事をしていたので仕方が無い。
首塚大明神から、土や奉納されていた酒などを盗んだりと、結構やってる



以下略

『作者はニコチン中毒、読者はBIN中毒』『常人の異常が通常の漢』『BIN式変換「御慈愛→御死合」』「みのBIN」






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉帰り 自分より仲間が強い方が得。アギです)七十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/27 01:14




楽しい。闘いとは我が一族、種族にとって最高のモノだ。
毒を盛られ、力が弱り、酒に酔いつぶれ寝首を掻かれた遥か昔。
奉納され、崇められた今まで。
無理やりで不手際も多く嫌な召喚をされた事も多々在る。
この人間は違う
鬼を恐れない。鬼神を大明神を悪鬼を恐れない。
稀有な存在であり、真名を抑えるという事にかけては、この人間以上の術者を知らない。
我を御する事の出来る術者は居た。それでも、我等は、我等の一族は戦いの為に駒として呼ばれ、還る。
不毛だ。我等は鬼。誇り高き闘いに生きる妖也。
誰もが我等を見ない。呼んでも其処に感謝も敬意もない。ソレが悪いとは言わない。
しかし、気分は悪くなる。

だが、この人間は我等を見る。

酒を共に飲む。

気に入らない術者から逃れる為に契約した人間は、我が望んだ人間だった。

鬼と呼ばれ、鬼神と崇められ、悪鬼と恐れられる我を知って尚、杯を交わす事の出来る。人間が居るだろうか?

我をただの鬼。酒呑として見る人間が居るだろうか?

我は知った。人を喰らって居た時よりも、攫った女を犯して居た時よりも、名だたる鬼を従え、その上で酒を飲んでいた時よりも

楽しいと、嬉しいと思える『生』が在るという事を

(アギよ、汝が望むのならこの異形も飲み干して見せよう)

完全な形で出れなかった事が残念だが、相手も同じ。位の在るモノなのだろう

なれど

(負けてはやらんよ!!)











戦いは同等と言って良い肉弾戦に入った。

互いが殴れば大気が揺れる。

アスモダイの吐く火炎を酒呑の吐く火炎が防ぐ。逆もまた然り

「ハハ、俺の炎を防ぐとはな!!」

「カカカ、我は酒呑み、神酒、霊酒の類も飲み干していてな!! 我の火炎は悪鬼を燃やす炎にも負けんよ!!」

精霊達も、刹那、チャチャゼロも介入する事が出来ない。

出来てもしない。彼、彼女達の司令塔は今だ命令を出していない。ならばどうする?

力を溜める。

刹那は、精霊刀に有りったけの気を流し込み他の精霊達も何かを溜めている。
唯一違うのはチャチャゼロ。
彼女は、大量の魔法薬を飲み、ばら撒き、一心不乱に準備をしている

(ケケケケ、良イナコノ感ジ…昔ヲ思イ出スゼ)

彼女が思い浮かべるは、中世の世。魔女狩りの火が今だ残っていた時代の事

(俺ハ御主人ノ守護人形デ戦イノ戦闘ヲ突ッ切ル、切リ込ミ人形ニシテ殺戮人形)

血が通う筈も無い人形が、過去を思い出して笑う

(良イ、良イゼ。御主人様ヨォ。先陣突ッキッテ、血ノ雨ヲ降ラセヨウゼ!!)

全てが整う。人形は一枚のカードを取り出して、口を開く

「アデアット」

現れたのは、分厚く無骨な片刃の鉄塊。ソレを握り人形は笑う

「俺ニ打ッテ付ケジャネェカ」

名を「集力の剣(シュウリョクノツルギ)」この名を見て当たりを付けたアギを心強く思う。

「マダダ。マダ合図ハ来テネェ。落チ着コウゼ相棒」

そして、全てを動かす号令が下る

「全軍、一斉攻撃!! 足を止めろ!!」

「シャァ!!!」

チャチャゼロは勢い良く飛び出した










side アスモダイ


鬼の一撃で、飛ばされる。ダメージは少ないが、防いだ腕が痺れる。
互いに枷を着けられている身。本気で戦ってみたい相手だ

「シャァ!!」

人形の一撃を蹴りで逸らそうとして、止める。全力で、横に避ける

「ケケ、流石ニ避ケルシカネェヨナァ」

(何だ、あの異常な魔力量と集束率は?!)

横に避けたのが間違いだと気付いたのは、顎をかち上げられてからだった

(しまった?! )

空中で停滞する。空を飛ぶなど児戯に等しい。

「グルアァァァ!!」

「グッ!!」

更に上空に吹き飛ばされる。

圧縮された風の塊が身体を押しつぶし、切り裂こうとする。防いだ腕はボロボロに成って居た。

力の殆どをこの一撃に込めたのだろう。出なければこんな事にはならない

(神の加護も無く多種多様の精霊から愛されているとは!!)

「神鳴流決戦奥義!!」

「上?!」

火炎を吐こうと口を広げたが遅かった。周囲に居る風の精霊が、一挙に顎目掛けて衝突してくる

(あの精霊の指示か!!)

「真・雷光剣!!」

「その程度!!」

ハーフ故に気や魔力の潜在的総量は人間よりは上だろうが、防ぎきれるそう考えたが、違った

(雷精?! 風で呼んだのか!! 忌々しい精霊がぁ!!)

気と魔力の融合技が在るのは知っている。しかし、攻撃の瞬間に外部から手を加えて発現させるとは!!

(最初の雷精の指示か!!)

「グォォォォォォォ!!」

思い、力を抑えられ、枷を着けられようとも公爵級程度の力は出せる筈が!!

「落ちろ!!」

圧力に負け落ちる。ダメージはそれほどでもない。大地に激突する前に身体を浮遊させる

瞬間大気が悲鳴を挙げた

「絶対零度…氷精か、だが、我が炎は全てを燃やし尽くすぞ!!」

氷結した身体事炙る。中々に厄介だ。

「溶かしている間は隙だらけだがな!!」

豪腕が俺の腹を撃つ。コレが狙いか!!

足に力が入らない、この鬼とは互角。効かない筈が無い

「残念だ。我も布石よ」

振り下ろされた爪を避けるも、足を軽く切られる

大地に手を付けば、既に俺は囚われていた。大地を突き破り四肢を縛る大樹の根。力任せに千切り、拳に力を込めると。
体から力放出されている事に気付いた

「吸魔、吸力が目的だと? 今更」

体が動かない何故だ?

「ケケケ、種ダヨ。悪魔ノ身体ヲ栄養ニスル植物ノ種ダ」

「聞いた事も無いな」

「創ッタンダロウ? 上位精霊ガ」

それだけ言うと、人形は崩れ落ちた。アレだけの魔力量を集めた剣を振るったのだ、当たり前の結果だ

「それで? 俺を従える事が出来るのか?」

眼前に、足を引きづりながら現れ。紅い左腕を俺に向ける小僧に問うた











side エヴァンジェリン

開いた口が塞がらないとはこの事だ。

チャチャゼロの攻撃は、あのアーティファクトの効果と、大量の魔法薬のお蔭なのだろう
後で、調整してやらなければな

(ソレよりも…あの威力だ)

風の咆哮を見た様な気にさせる

「エヴァちゃん、さっきの何? 何が起こったの?」

「台風があったとしよう。大型のモノだ。ソレを圧縮したのがアレになるのだろう。間違いなく、広域殲滅魔法を更に圧縮した対個人殲滅魔法だ。有り得ん名前だがな」

人では無理だ。上位精霊だからこそ出来る荒業だ。使役者よりも強すぎる精霊に悪魔、鬼神を従えるアギも、十分化物だ。

「せっちゃんのは?」

「感卦法と言う究極技法だ、外部から精霊が助力したから刹那でも使えたのだろう、刹那自身分かって居ないだろうがな。相反するエネルギーを纏め合致させる技法だ。習得には才能がある者でもツライ修行が必要だ。」

「そして、あの氷結魔法は私が以前使った魔法を圧縮し、範囲を設定したものだ。略ではなく、確実に絶対零度だよ。丁寧に回りに空気の断層作って味方への被害を最小に留めたようだ。最後のは解からん。想像は出来るがな、精霊の本領発揮という所だろうさ」

さぁ、後はお前のターンしか残っていないぞ? 私に何を見せる? この争いで、泥臭く、暑苦しくも爽快で美しい戦いの最後に貴様は私に何を見せる

何処まで私の胸を高鳴らせる?

我が盟友よ。友よ。愛しい協力者よ。

この闇の福音、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルに何を見せてくれる

アギ・スプリングフィールド!!











一日一話。

簡単に質問を返そうかと思った!!

エクスカリパー?さんの質問

>>スクナと酒呑童子って全力で遣り合ったらどっちが強えの?

酒呑童子は、最強の鬼とされています。しかも、鬼神として土地神としても信仰されていた事も在るそうです。
私、独自の考えですが。酒呑童子のが強いと思います

スクナに関しては、ネギまで現れたのは、荒御霊だと思っています。ぶっちゃけ、アレで完全体のスクナの四分の一かと…
少なくとも神として崇められた過去を持ち、未だに信仰が残っている鬼神にして守り神ですので、だからタカが人間が勝てたのではないかと…
神は色んな側面を持っていますし。一神教のだいとうで多くの神々が悪魔として描写されてますから。
そういった存在を完全に召喚するには神の加護…この場合ソロモン王ですね。見たいに特殊な道具と与えられた知恵等が必要かと思われます

ついでですが、アギ君も悪魔召喚(確実に無理な者)をしたり格が違いすぎる者を召喚した場合、多大なリスクがついたりします。
ソレを軽減する為の指輪であり、魔法薬や術具なんですけどね


こんなトコかな?

プロット作らなくても書いている内に個人設定出てくる私は、絶対に病気だと思う。

以下略

『ニコチンパッチですら匙を投げた』『BIN氏は2人いるか偏在が使える』「BIN氏が有頂天に逝くようです」「BIN氏が魔王様(T・N)をフルボっ子にしたようです」

ついでに、

>>『たばこ止めればよくね?』
>無理wwww

>>【私の限界突破率は53万ですbyBIN様】
>ノン。私のアブノーマル値数は、五十八万です。因みに、相手によって大幅に変動しますwww



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 任務終了、チャチャゼロがカッコヨスギ。アギです)七十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/27 04:30
箱庭、ソレは俺の領域

悪魔を…アスモダイをこの中に入れたのは、少しでも自分が有利になる為だ。
麻帆良には住んで日が浅い。正確には周囲の精霊達と仲良くなっていなし、力を振るおうにもバレたくない。
俺が、ネギに余り関わりたく無い、事件の表舞台に出たく無いのは死亡フラグ満載だからだけが理由じゃない。
メルディアナに通っていた時、俺は周囲からダメな子と思われていた。そう思われるようにしていた。原作通りにネギは神童をしていた。勿論の事だが、比較される。その時に聞いてしまった

『英雄の息子は一人しか期待できない』

『大切にせねば』

簡単にすればこれだけの意味合いの言葉。でも、その意味を考えると怖ろしくなった。
やはり、何処かでマンガの世界だから甘いものと思っていた部分があった。甘く見過ぎていた。

使える英雄の息子が二人いたら?

答えは簡単だ。ドチラかが居なくなっても替えが聞く。

俺の被害妄想なのかもしれない。でも、そういった未来も有り合える。俺が自分の為に考え出した答えは、正解だった。
この選択で、俺は救われている。精霊達にも助けられた、悪魔にも助けられた。俺からすれば魔法自体が眉唾物。精霊や悪魔も魔法使いも大して変わらない存在と認識している。
勿論、今は違う。でも、必要以上に恐れる心配は無い。良い人間が居れば悪い人間も居る。ソレと同じ。何も変わらない。
でも、俺は悪魔や精霊達よりも、人間が恐かった。
人間だからこその考え、判断。ソレが出来る自分が嫌いで恐い。

だからだろう、俺は肉親でさえも恐い。内心、何時もビクビクしている。薬草を吸うのはそういった物を押える為であり、誤魔化す為。快楽にも逃げた。

だからだろう、俺は精霊が悪魔が好きで堪らない。俺の大切な家族、仲間、臣下。皆が居れば他に『者』は要らない。そう断言できる。

だから…俺の家族を傷つけた奴にはソレ相応の事をして貰う











我は全能の神の力を得て、ここに何時を呼び出す。そして、われはバララメンシス、ポーマキエ、アポロロセデス、最も強力なる王子ゲニオとリアキデ、タータルスの玉座の大臣たち、第九天のアポロギアの玉座の王子たちの名と力を借り、此処に創造す。

名を刻む神剣よ、此処に生じよ。王命により、全てを刻め

(足りない)

圧倒的に魔力が足りない。幾ら五行相生法を使っても魔力が足りない。俺の許容魔力は当に超えている。

(…主人公なんかじゃないからなぁ…インスタントヒーローにもなれやしねぇ)

足りない、何もかもが足りない。

真名押えた。それだけでは奴は従わない。

何かが足りない、魔力異常に何かが足りない

(ソロモン…ソロモン王、神の加護受けた人の王…何が足りない?)

神の加護など有り得ない。俺は元一般人。ただ、何の因果か主人公の兄として生まれた脇役みたいなモノだ。

(何が足りない?!)

大嫌いな使役法。思い出せ、ソロモンのみ許された方法を!!

指輪は何も教えない。教えるのは真名のみだけである。これでも破格なのは解かっている。それでも…

(指輪は真鍮と鉄で出来ている…真鍮と鉄? 鉄だ!!)

解かった、何が足りないのか思い出した

ソロモン王は魔神を使役するさいに、指輪を使い分けた。良き魔神(天使)を使役する場合は真鍮の部位を、悪き魔神(悪魔)を使役する場合は鉄の部位を投げ当て、呪文を唱えるといかなる魔神も強制的に従わせた。
確かそうだった筈。

「今一度、請い願う。偉大なる神ゼバオトよ。汝が力に今一度願う」

マガ・マギ・ゴディア・マラスクス

『我は全能の神の力を得て、ここに何時を呼び出す。そして、われはバララメンシス、ポーマキエ、アポロロセデス、最も強力なる王子ゲニオとリアキデ、タータルスの玉座の大臣たち、第九天のアポロギアの玉座の王子たちの名と力を借り、此処に創造す。

偉大なる主なる神ゼバオトよ。創造を許し給え、怖ろしい鉄の神剣を創造する事を許し給え。
神命を受け、王命となりし剣よ。我を糧とし此処に現れよ。汝は名を刻む刻銘の剣。
聖魔の分別を知る偉大な力也』

体中の力が座れる、指輪に集まる力の圧力に耐えられそうも無い。腕の肉がまた裂けた。左腕はもう真っ赤だ。
意識が朦朧としてくれれば楽なのに…痛みがそうはさせてくれない

(痛いのは嫌いだって云うのにさぁ…今更、引けないわな)

戦いなんて下らない。争い事も下らない。臆病者と笑えば良い。小さな世界を望む俺を好きなだけ笑えば良い。俺は何とも思わない。
だけど、ケジメはつけて貰う。

「王命の剣!!」

声を出すのが辛い。呼吸をするのも面倒になって来た。外氣を吸収したのいいけど運用しきれずに、足から嫌な音がする。

(ネギは凄ぇや…こんな事しなくても強くなるんだからさぁ)

代償はデカイ。絶対にもうやらない。

足を引きずって、アスモダイに向かう。

(皆、頑張ってまぁ…俺には勿体無いなぁ。コマ、頑張り過ぎ。ハヤテも、ハーリーも、シアも、皆頑張りすぎだよ。チャチャゼロ、特にお前だ馬鹿人形)

動かない殺戮人形。

(倒れてるくせに何でカッコイイんだよ)

どれくらい歩いた? もう、一時間以上歩いたみたいだ

「それで? 俺を従える事が出来るのか?」

(やっとかよ…)

「王命の剣……其処まで使えるか…指輪にも認められたようだな。アギ・スプリングフィールド」

何笑ってんだコノヤロウ











side アスモダイ





懐かしき神剣が目の前に在る。鉄色の神剣。我等を従えた王の剣。認めよう、お前は彼と同じ場所に立っている

「ソレを使えば…俺達でも消滅させられるぞ?」

当れば、大天使、大悪魔、関係なく滅ぼせる。真名とはソレが出来る力を持つ。ソロモンと同じ指輪の使い方が出来るならな

何も言わずに、肩から心臓目掛けて、神剣が突き刺さる。激しい痛みが身体を魂を駆け巡る

(消滅を選んだか…満足だ)

思えば退屈な日々だった。

嘗ての同胞達とも疎遠になる。当たり前だ、我等が住む世界は余りにも広く広大過ぎる。皆が集まるまで数百年掛った。
それでも、あの時には戻れない。嘗ての輝かしい日々は戻らない

誰かが言った

何故人に惹かれてしまったのか?

同感だ、嘗ては人の娘に恋をした事もある。しかし、ソレとはまた違うモノだった。

議論が続いた。

長く続いた討論の結果に俺を含めて皆が納得した

『我等は彼を友として、対等で尊敬できる存在として認め好いていた』

後から気付き、我等は自身の不甲斐無さになげいた。何が魔神か? 友の望みも叶えられぬ我等が……
所詮は過ぎた事。だが、変わらぬ事実だった。
幾ら力を得ようとも虚しい事だった。
其々が、何かしら事を始め退屈に毒され眠りに付いた

(そうか…俺は終わらせたかったのか…この無意味に長く退屈な生を)

消滅を受け入れよう。

痛みが無くなると、唖然とした。

「消滅を選んだのではないのか?」

彼は俺に気だるそうに言った。

「馬鹿じゃねぇの?」











side アギ



コイツ、何言ってくれてんの? 

「消滅も何も、従えろ言うたのアンタじゃん?」

馬鹿らしい

「俺はお前の使役悪魔を」

「治せるだろ? 悪魔王なんだから」

ソレぐらい出来るだろ? 出来ないなら、知識を寄越せ。無いなら持ってる奴を紹介しろ。説得は任せる

「大体、リリアに謝って無いだろうが」

悪い事をしたらごめんなさいでしょ? 悪魔はどうか知らんけど

「フ…ハハハハハ!! そうか…謝罪をしていないから此処に居られるのか」

何で笑ってるの? イカレた?

「どうでも、良いけど。出来るの? 出来ないの?」

「喜んでやらせて貰おう。コレを付けて置け」

渡されたのはまた指輪。しかも金と黒。趣味悪いぞお前

「この世界に俺が居なくとも、思念で会話できる。黒の指輪を嵌めさせて、魔法薬や治療魔法を使えば、勝手に指輪が効果を増大させる。それで十分だろう?」

「…インスタントかよ…まぁ、良いか。」

「謝罪の品だ。あの悪魔はフォラスの眷属だろ? なら、その指輪の価値も解かるはずだ」

「へー…」

「それでは、俺は戻る。コレより、お前は七十ニ柱と契約する事が楽に成るだろう。覚悟しておけ、我等と契約すると言う事は神々の加護が無いお前には相当な負担を強いる。」

「アンタ以外としねぇよ。痛いのも戦うのも嫌いなんだ。それに、俺はさっさと隠居してゆっくり暮らしたいの」

だから、何故笑う?

「……そうか…お前もか…アギ、運命と呼ばれるモノがソレを許さなかったらどうする?」

どうするって…どうしよう?

「…新世界でも作るよ。運命なんて糞喰らえだ。俺は平穏に生きたい」

「新世界か……面白いな。お前は…もう一度聞く、何故俺の消滅を望まなかった? 先の理由だけじゃないだろ?」

還りながら聞くなよ。変な悪魔だなお前

「人間よりも悪魔や精霊が大好きだから」

「変わってるな、お前」

五月蝿い。後は…

「見逃してくれた借りを返しただけだ」

それだけ言うと最後にキョトンとした顔で還って行きやがった。一本取れた気分で最高です。

体中から力が抜ける

「エヴァさーん…見てるなら後よろしくぅ」

「先生」

何よ? 俺はもう動けませんよ?

「体中が痛いです」

「このかさんに治して貰おうねぇ」

俺もだよ。もう絶対にあんな無茶しない。命が幾つ有っても足りません。絶対に寿命縮んだ。絶対に、十年ぐらい縮んだ

(代償も恐いなぁ)











side エヴァンジェリン




最後まで我を通したか

「近衛このか行くぞ」

「はい」

「ウチはこの子に一寸、話ときますわ。イロイロ話して口止めしとかな」

そう言えばそうだな。もう少し脅しておくか

「神楽坂アスナ、喋れば躊躇無く殺す。貴様だけではなく。貴様の関係者から先に殺す」

殺気をぶつける。ドンドン青くなる顔色が愉快だ

「わ、解かってるわよ…絶対に誰にも話さない。」

「どうだかな、危険そうなら、貴様の記憶を弄る。」

「私に魔法は」

「方法は幾らでも在るんだよ。ソレを忘れるな」

「…はい」

最後まで我を貫く強さ、貴様の心の底に見えた恐怖。見させて貰ったぞ? アギ・スプリングフィールド。

人間嫌いの面倒臭がり。そんなお前が、誇りに思えるよ。

鼻が高いとはこの事だな。そうだろう?

二代目ソロモン王?











終りねぇ~

最後は呆気なく、何時も通りにだる~くいきました。反論は…知らん!!

以下略

『BIN氏より先に読者が倒れる』『アブノーマルではない BINノーマルだ』『アブノーマル逃げてぇ』


『害のないタバコを開発してしまっても構わんのだろう?』
切に願う。喫煙者のために!!

オヤスミ





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 代償の結果。アギです)八十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/27 20:23

馬鹿者め、無茶しよって

「だからこそ…なのかも知れんがな」

ザックバランに成った赤毛を撫でる。あの戦いから既に三十と五時間。此処では三十五日…いや、四十日以上か…

「早く起きろ、退屈が嫌いなのは知っているだろう」

まぁ…こんな長閑な時間も嫌いじゃないがな











「エヴァンジェリンさん!! 今は私の時間です!!」

「戯け、貴様如きに看病させて堪るか!!」

「残留した外氣を除去したのは私です!!」

「魔法薬を使ったのは私だ!!」

「二人と、五月蝿くしたらアカンえ?」

「「はい!!」」

兎に角、このかを怒らせてはいけないと心に誓った二人だった。何が在ったかは…二人しか知らない












アギです。体中が痛いとです

アギです。喋るのにも激痛が伴います

アギです。何時の間にやら茶々丸に下の世話をされていたとです。

アギです。もう、茶々丸に貰ってもらうしか道がないと考えるのは疲れているからでしょうか?

アギです。エヴァさんが優しいようで恐いとです。青筋がビンビンに出ているとです

アギです。このかさんの纏うオーラが何処か黒いとです

アギです。何故だか腰が妙に軽いとです


起きれば激痛。気絶も出来ずに悶える事も出来ません。
外氣の後遺症です。エヴァさんと刹那曰く、経絡がボロボロだそうです。
ヘタをすれば仙人一直線だったそうです。刹那に感謝です。この子はやれば出来る子ではなく。物凄く出来る子でした。

刹那の傷はこのかさんが治しました。記録された映像を見て驚きました、完全回復ってなにさ。天才ですね、解かります。

(先生としてヘボでも、育つ子は育つんだねぇ)

「そういうモノだよ。」

現在、念話で会話中。俺だけだけど…本当に口を開くのだけで激痛が奔ります。こんなの初めてです。

「それとがな…」

(何?)

「お前の左腕。肘から先は切り落とさせて貰った」

(……ハァ?! 何で?!)

アレ? でも有るよ? 付いてるよ? 肘から先

「外氣を自然に吸い込む様に成っていたからな…切り落とすしか無かった。お前はまだ人間で居たいのだろう?」

(そうだけど…コレは何よ? 人形?)

「吶喊で造った貴様と同一のホムンクルスだ。私に掛れば体の一部を造るぐらい造作も無い」

流石エヴァさん!! 現代の魔法使いじゃ出来ない事を平然とやってくれる!!

尊敬します。本気で

(材料は?)

「貴様の血と、子種」

(ブフォ!!)

「最初から説明してやる。私達が来た時、既に貴様の左腕の一部は手遅れだった。だから、切り落とした。」

(其処は理解した。でも…代償が少なすぎる)

「当たり前だ、貴様の払うべき代償は身体が回復したら来る。残り半分がな」

(半分?)

「そうだ、貴様の身体の治療が終り別荘内で三日ほど過ぎた時に異変が起きた。私達が駆けつけた時には、既にリリアが処置を行っていたよ。それに天ヶ崎が加わって三日三晩経って漸く収まった。別荘内での弊害だな。現実三時間が、コチラでは三日だ。」

リリア? そうだ、リリアの怪我を治さないと

「動くな。貴様の記憶を除いて、リリアの怪我は治療したし指輪も渡した。貴様の方が重症なんだ。身体だけではなく、魂もな」

(魂?)

「ソレが代償だ。人が何の加護も受けず悪魔王を従えたのだ、その代償が魂の疲弊。そして貴様は悪魔王の司る『色欲』をその身に納めた。その反動としてだ、大変だったぞ? 溢れ出す魔力が女を狂わせる。私も危なかったが…耐える事が出来た。」

ヤバクね? このかとか刹那とか千草さんとか

「お子様二人は直ぐに気を失わして何とかしたがな、天ヶ崎は大変だった。コレもリリアが納めたよ。私はお前の周りに結界を張る事で精一杯だったからな」

リリア…ありがとう。

「それでだ、色欲を納めたまでは良いが意識の無いお前に自制も発散も出来ない状態に陥った」

(もしかして…)

「三日三晩はその時間だ」

うわぁ…死にてぇ

「リリアは悪魔としての格が上がったようだぞ? 喜んでやれ」

クツクツ笑いながら言わないでよ。俺は物凄く恥かしいです。てことは千草さんもかよ…もうやだぁ

「ついでに、残りの二人にも見られたようだぞ?」

ガッデム!! ヤベェ…アノ二人にゴミを見るような眼で見られ続ける授業とかマジで洒落に何ねぇ

「ソレが断続的に続いた、ソレが終り貴様が目覚めたという訳だ。残りはこれから先に来る」

(先?)

「魂の拡張とでも言えば良いのか? ソレが起こり、貴様の魔力総量などが大幅に上がる。悪魔の加護とでも思えば良い。私が予想するに地獄の様な痛みが数時間から数日は続くだろう。良かったな、人外に一歩前進だ。精霊達もソレを何とかしようと力を貴様に送っているから今程度の痛みで済んでいるんだ」

(ぐ、具体的にはドレぐらいの痛みなのでしょうか?)

「ざっと、今の十倍以上。気絶も出来ないだろうな」

発狂するわ!!

(狂います)

「無理だな、代償と言っただろう? 貴様は狂えずに痛みを受ける」

ホント勘弁してください











「あの…先生は?」

「現在はマスターが、現状の説明中です。」

「大丈夫なんかなぁ」

カチャカチャと食器が擦れる音が響く

「ケケケ、アイツガドウニカ成ル玉カヨ。今頃悶エテルンジャネェカ?」

修復されたチャチャゼロが、酒を飲みながら言う。ソレを聞いて顔が真っ赤になる二人。唯一の成人である千草は就寝中。
体に負担が掛り過ぎたためだ。
精には魔力が多分に含まれている。ソレを運用しなければならなかったのだ。彼女の精神疲労はとんでもない領域に至った。床に付いてからは眠りっぱなしである。
ふと、思い出したかのように起きても、排泄と食事をして身を清めるとまた直ぐに寝る。
彼女が一日で起きている時間は三時間ほどが良いところだ。

真言立川流という宗派が有るが、ソレと近い方法を使った。知りもしない事を手探りとリリアの協力をへて成功させたのだ。
コレだけの代償で済んだのが良かったのである。ヘタをすれば快楽に堕ち、女として終わっていたかもしれない程の作業だった。
ソレを、教えられた二人は顔を紅くしたり青くしたりと大変だった。
食器を片付けて洗い物が終わると、茶々丸、チャチャゼロは魔法薬の調合を始める。エヴァンジェリンがこれから必要になるであろう物の材料と成る物を作らせているのだ。
この作業にこのかと刹那は入れない。二人はコッソリとアギの様子を見て、今だこの別荘に残っているギアン、リリア、ガラ、クロと顕現しっぱなしの精霊と戯れて、気を紛わす事だけだった。











「…エヴァさん、体の痛みが引いてきたんだけど?」

「何?! 速すぎるぞ!! 一寸待ってろ!!」

「無理っぽい、だって喋っても痛くない」

「この化物が!!」

「俺は人間だ!!」

「アホか!! 悪魔と精霊の加護を受けた上で仙人になりかかった中途半端な人外的な人間だろうが!!」

「人間じゃん? 最後に人間て付くじゃん?」

「知るか!! 取り合えず待ってろ」

何だかんだで、何時もの日常が帰ってきた。その姿を見て二人は笑う

「相変らず仲が良いなぁ」

「はい、少し羨ましいです」

「今度ドッカに遊びに行かへん?」

「何処までも、お供します」











ノンビリな感じで続く~

以下略

『BINより俺達がブロークン』『リポDよりも煙草が効くBIN体質』『チラ裏の守護聖人、セントBIN』『ドSのBINには朝飯前の事である』『「おやすみ」それはBINの精神破壊呪文』『世界にBIN菌がばらまかれました』『一服するのはいいが・・・・別に書いてしまってかまわんだろう?』



とうとう八十話か…何やってるだろうね。俺



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 隠語ってカッコヨクね?アギです)八十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/27 23:59

「刹那頼む」

「しかし…先生も疲れているだろうし…」

「ソレでもだ」

授業と授業の間の休憩時間。真名は本気で頭を下げていた。

「…耐えられそうに無い」

「其処までなのか?」

「ああ…何時の間にか…緑茶を啜っている自分が居るんだ」

「しかし、先生が痛みなどに…緑茶?」

それなりに事情を知っている刹那は、『?』と首を傾げ聞く

「一寸待ってくれ、何に耐えられないんだ?」

龍宮真名はゆっくりと口を開いた











「茶々丸と先生のかもし出す雰囲気に」

「あ~……老成してるからな~」

「アレは既に悟りの領域だよ。最近白髪が増えたと言っていたし」

茶々丸・アギのほのぼの生活空間は、かなりの物らしい











分厚く切った肉にピーマン、タマネギと茹でたトウモロコシを串に刺す。
コトコト煮込むスープは湯気を上げ、新鮮な野菜が、ザクザクと音を立てながら切り分けられる。

機材はいらない、石で出来た大き目の囲いの中で木が燃え、炭が燃える。
持ってきたのは鉄板一枚と網一つ。油を敷いて野菜がシンナリとなり水が出る。油で撥ねる水にアチッと漏らすのはご愛嬌
網をセットした囲いの火は少し強めだったが、刹那が火掻き棒で調整してこのかが串を置く

ドカッと座る椅子の上。出された飲み物は程よく冷えて居て一気に飲めた

「…何故、私の従者と阿吽の呼吸なんだ?」

「嫁に下さい」

「却下だ」

ただいま別荘内でパーティー中。バーベキューは皆で食べる。

「先生、焼き蕎麦できたよ」

「サンキュー真名さん。こういうの得意?」

「戦場ではこういった事も覚えるのさ」

「お肉焼けたで~」

「センセー!!氷が足りません」

ハイハイ、シア、ヴィヴィ。お願い

ポンと出てくる氷の塊。アイスボックスに入る前に刹那が切り砕いた。

「お前は…いや、もう何も言わん!! チャチャゼロ酒だ!!」

「オッシャ!! 今日も飲むぜ!!」

「ホンならウチも混ぜて貰いまひょ。ウチもようやっと全快しましたからなぁ」


やっぱり良いねぇ。俺はこういった生活が好きなんだよ。前回の戦いでかなりの魔法薬も使っちゃたし、散在です。まぁ、元手はただだから良いけどさ

(白髪が増えたなぁ)

代償はトンでもなかったです。人前でアレだけ喚き散らして泣いたのってたぶん始めて。茶々丸が居てくれて良かったです。別荘内で約十日。
碌に睡眠も取れずに呻いてました。食べ物食べても吐いちゃうしねぇ…イロイロと悟りそうになった。冗談抜きで……

「茶々丸」

「何でしょうか、アギ様?」

いや、もう本当に迷惑掛けました。ただ傍に居てくれて、世話してくれた彼女には頭が上がりません

「…苦労を掛けたね。」

「私は当然の事をしたまでです。」

「それでもだよ。」

「…ありがとうございます。アギ様、スープはどうですか?」

ホコホコと湯気を立てるスープ。コーンの代わりにポテトが入っている。口に含んで歯を立てる前に、舌で弄れば溶けてしまう。
優しい味が広がる。あぁ…本当に幸せだ

「最高だよ、エヴァさん達の所に行こうか。秘蔵の酒を飲ませてくれる約束だしね」

「今日は存分にお飲み下さい。」

「あぁ、そうするよ」

串に刺さった肉は肉厚で、肉汁が零れてしまう。誰もソレを咎められない。ソレがパーティー。
タマネギとトウモロコシは甘く。ピーマンは独特の苦味が丁度良い。
秘蔵の酒は後回し。こういう場では発泡酒。陽気に騒いで食べて飲んで喋って笑う。
お子様眠り、秘蔵の酒の封が切られる。

「どうだ?」

「もう、匂いだけで最高」

笑いながらグラスを揺らして、口に運ぶ。一気に飲むのは勿体無い。
ゆっくり飲もう。

「焼酎ガ飲ミテェ」

「「「雰囲気壊すな」」」

俺とエヴァさんに千草さんが怒ってもしょうがないと思うんだ。
でも、その後に出るのは笑いで陽気な酒を飲む


生きてるって素晴らしい!!








宴が終われば響く寝息。安らかに眠る人の子の、健やかなる明日を願う。顕現させた九の精霊と、四の悪魔。
この世で絶対の信頼を寄せれる唯一の家族。

「皆、お疲れ様。ギアン、腕は?」

「酒呑の旦那がくれた酒を飲んでたら治ったよ。」

ハハハと笑う先見の悪魔。彼が俺の兄貴分だ。

「リリア、調子は?」

「最高、夢魔としての格も上がっちゃたしね。」

ウインクするのが、俺の助手。

「ガラとクロは?」

「変わり無し。ただただ精進するのみです」

「え~とねぇ。スライムは美味しくなかった」

食べたのね、何時の間に食べたんだか…良いけど

「クロ、御腹壊しても知らないよ?」

「アギが治してくれるから大丈夫!!」

「はいはい、一度痛い目みなさい。」

優しい闇が背後から包んでくれる。

「アン…ありがとう。ハヤテもコマもシアもね。皆無茶し過ぎだよ?」

キューンじゃないのハヤテ。可愛いなもう!! 

「シニィもアーシーもご苦労様。アーシーの防御が無かったらリリアは消滅してたよ」

本当にね…もう、あんな事は有って欲しくない。

「ハーリーとイーフィもね。ハーリーは刹那に力を貸したでしょ? 大丈夫だった?」

バチバチと音が鳴る。大丈夫みたいだ

「さてと、コレからが本番だ。なにやらきな臭い事を元生徒が企んでいるらしい。今日、こんな手紙が届いた」

本当にねぇ…俺なんて無視すりゃ良いのに。超の奴…俺に何か在るのか? 協力はしない、でも敵対もしませんよ? 俺は

「戦うつもりも敵対するつもりも無いから、皆、自重するように。アスモの事で気が立ってるのは仕方が無いとしてね。明日からは、一日交代で頼むよ? アレが無いと始まらないからね」

素直な子は好きですよ。それじゃあ、俺も寝ますかねぇ

別荘の部屋に戻って歯を磨く。鏡に映る自分の姿を見て苦笑が出た

「精神疲労で本当に白髪が出来るとはねぇ…染めるか? いっその事、黒にするか?」

そんな戯言を言ってみる。ソロソロ、アイツから連絡が来る時間だ。何で毎回夜なんだよ。









交信終り、寝て起きたら現実へ。太陽の光が眩しいです。

お昼はチャチャゼロとノンビリと、夕方は買い物済ませて夕食準備。俺が食わずともタツミーが食べる。ついでにこのかと刹那も食べて行く。
ネギの食事は大丈夫なのだろうか? ソレが少し気に成ります。最近、三回に一回のペースで食べていくからねぇ。

チャチャゼロ連れて、超包子。久しぶりの感覚だけど、個人的には七十日ぶりなのよ。凡そだけどね。

カウンターに座って、餃子とスープを頼む。

少し待って、出てきた料理。皿の下には封筒一枚。食べながら読む

(…まぁ…妥当だねぇ。俺を引き込まないのはありがたい。)

「店主」

「ハイハイ、何ヨ?」

「美味しかった、俺は『満足』したよ。ついでにお土産で杏仁豆腐を五つくれないかな?」

「ソレは良かったヨ。お持ち帰りは一寸待って欲しいネ。先生はお得意様だからサービスしとくヨ」

「ありがたい。それじゃあ、追加で春巻きとシュウマイを頼む」

「毎度!!」

う~ん。サービスねぇ…何がくるのやら

「ケケケ、忙シイナァオ前モ」

「関わりたくないのよ、だから動かなきゃねぇ」

出来立ての春雨はカリっとしていて、美味かった。中身のアンもとろみが程よくて…

お土産片手に、帰ると見知った影が一つ

「何やってんの?」

「私に勉強教えて!!」

ハァ?











一日一話。

茶々丸は俺の嫁!! とアギが咆え続ける回。でした。


以下略

『BIN氏が悟りを開くようです』『知らなかったのか?BINは読者を寝かさない』「食事描写に定評のあるBIN」


おまけ


茶々丸とアギ

「アギ様…我慢していませんか?」

「何を?」

「いえ…姉さんが…その、イロイロと溜まっていると…ゴニョゴニョ」

「一寸、チャチャゼロとお話ししてくる」

玄関に向かうアギの背中に声を掛ける

「あの…私にもそういった機能が在れば…」

「良いから!! お願いですから勘弁してください!! 嫁に来てください」

この数秒後、このか達が来ることでウヤムヤに成ったが、意外な所で一騒動が起こる


「あの葉加瀬、超さん」

「どうしたの?」

「どうしたネ?」

「子供を作る機能は開発されないのですか?」

「「ブフォ!!」」

アギは知らない。マッド二人に問い詰められる未来が有る事を






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 先生復活。アギです)八十ニ話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/28 02:22
姉さん事件です

いや、ネカネさんは従姉弟なんだけどね。そう言えば、手紙書いてないなぁ。
アーニャとネカネさんは人間として別ですよ? 二人ともちゃんとした人だし、何のフィルター無しに見てくれるし。ネカネさんは微妙な

所があるけど

ソレよりも、事件です。買ってきた杏仁豆腐が、タツミーとアスナに侵略されました。
俺が確保できたのは自分の分のみです。

「で? 急にどうしたの?」

「龍宮さんも知ってると思うけど…中間試験が近いの」

もう、そんな時期なのか…何だか懐かしいねぇ

「それでさ、私はネギと同じ部屋だしチョット頑張ろうと思って勉強してたの…そしたら」

「神楽坂さん、ゆっくり話そう。何、私も先生も口は硬いしね」

カッコイイねぇタツミー…無駄に。涙目で焼肉食べたいと謝った時は可愛かったのに

カチャ

「何か変なこと考えなかったかい?」

「No、Sir!!」

「えっと…続き良い?」

「「どうぞどうぞ」」










はい、アスナの気持ちは良く分かりました。俺も経験在るよ、何十年も前にね。

「つまりだ、勉強途中にチマチマと訂正されていくと何だかヤル気が無くなるから、終わってから見て欲しいといったら」

「ネギ先生が間違いが多すぎてと言ったと」

「…うん」

ショボーンとしているアスナ。それはネギが悪いわ。人から言われると何故かヤル気が激減するんだよねぇ
でも、アスナの頭が悪いのも事実。

「真名さん」

「餡蜜一つ」

「杏仁返せ」

「引き受けた」

「え? え?」

簡単に言えば、今日から強化合宿が始まるという事です。

さてさて、俺の担当は数学と英語に理科系。国語とかはタツミーに任せます。ついでに刹那も呼ぶか、ポストバカレンジャーだし

電話したら、五分ぐらいで着ました

「速いねぇ」

「………バカレンジャーには成りたく無いんです」

切実な問題だねぇ

中間試験の範囲を確認。以外に狭いじゃん。これならいけるよ。多分

「それじゃあ、最初に自分がわからない所全部書き出してねぇ。俺はテキスト作るから、一時間したら戻るからねぇ」

「「は~い」」

チョット待てタツミー。pspを起動してるんじゃない。しかも、俺が買ったVPやってんじゃねぇ

「真名さん、まためざしに戻る?」

「じょ、冗談だよ先生!!」

どうだか……さてと、久しぶりにやりますかねぇ。ヘルマン解剖してると鬱になってくるから息抜きには丁度良いです

幻術使うのが外に出る時になってるから、最近そっちでも気を付けないといけなくなってきた。魔力が誤魔化しにくくなってきてるのよ。

契約の弊害です。
こっちはエヴァさんに頼んだから良いんだけど…ヘルマンが五月蝿いんだよね。ちゃんと回復もさせてるんだから、もう少し静かにして欲

しい。
一応、血液と、咽周りの器官が調べ終わってる。結果は当たり。この辺怪しいと思ってたらビンゴでした。
エヴァさんが従わせれば良いじゃないかと言ってましたが。この変態紳士は要りません。後で、皆が美味しく頂きます。

「もうソロソロか…後どれくらいかなぁ」

意外と早くテキストを作れたので楽でした。魔法を使って自動筆記なので楽です。

「後、三時間チョイダ。ソレヨリモ狩リニ行コウゼ?」

「何処?」

「火山テオ」

「…俺、ライトで行く」

「俺ハ大剣」











別荘から出てリビングに行くと、頭から煙が出ているようなビジョンが似合う二人と、カチャカチャとVPやってるタツミー。
やる事やってるなら怒りません。俺はそういった授業が一番良いと思う。周りの迷惑にならないならね

「出来た?」

「何とか…」

「刹那…本当にバカレンジャーになるよ?」

タツミー、追い討ち掛けない。今の刹那は虐めたくなるのは解かるけど自重して

「アスナは?」

「後、少しぃ」

「ふ~ん、じゃあ、もう止めて良いよ。はい、次はコレをしなさい。解からない所は直ぐに聞け。全問正解できたら夜食が豪華になります

。刹那さんは、文系ね。真名さんお願い。解かる所だけで良いから」

「先生…甘味は出るの?」

「はいはい、だしますよぉ」

ちゃちゃと始めろ、糖尿病予備軍。

薬草に火を点けて、煙を吸う。やっぱりコレが良いねぇ最高です。

「オイ、飲ンデ良イカ?」

「却下、俺も我慢してるんだ。お前も我慢しろ」

「俺ノ御主人ハ、全員厳シイゼ。」

「アギ、此処なんだけど…」

「…アスナ、掛け割りの後で足し引きだ。かっこが付いてたらそっちが先だ」

「あぅ」







所代わり研究ラボ。二人のマッドがうな垂れていた


「超さん…科学は科学は命の神秘に辿り着けないのかなぁ」

「諦めたら其処で試合終了ネ!! もう一度最初から構想を練るヨ!!」

あーでもないこーでもないと、二人のマッドは考え続ける

「あ、そう言えばアギ先生はどうなったの?」

「ん? 先生は条件を飲んでくれたヨ。」

「何も言わなかったの? アギ先生」

「聞けなかったヨ。人も多かったからネ」

実は違う。超鈴音にはアギに意見を聞くという選択肢が浮かばなかったのだ。質問したら答えるだろうが、ソレが真実かどうかの見分けが

付かないからだ

(本当に分からない人ネ。其処が面白いんだけど…素直な嘘吐きというエヴァンジェリンの情報が正しくて困るヨ)







刹那…本当に微妙なラインなんだねぇ…先生ビックリです。タツミーはヤレば出来るのに、やらない子だから本当は頭良いのよ。

このかさんに電話したらネギは猛省中。半泣きで謝られてドキっとしました。女じゃなくて良かった


「うん、全問正解」

「やった!!」

喜ぶな、出来て当たり前なんだから、公式も載せてるんだから…まぁ、それでも良いけど。豚も煽てりゃ木に登る~

「次は英語ね。単語と文法覚えるのが面倒だから…先に夜食です」

「「「やった」」」

俺、秘蔵。茶々丸特製バニラアイスだ!! 抹茶はやらん!!

「コレ…柔らかくて美味しい」

「本当です…どうやったら…」

「黒蜜は?」

「自分で取って来い」










マタ~リが続く。

以下略

『作者は自重しない、読者よ勝手についてこい』『アギには茶々丸を、BINには煙草を』

おまけ

今日の茶々丸

「………」

「どうした茶々丸?」

「いえ……少し考え事を」

「ソレならば良いが…コレをアギに届けて来い。」

「コレは? 偽装薬だ。魔力のな…ついでに、明日は私の所に来るように伝えてくれ」

「畏まりました」

夜道を歩きながら、不意に思いつく

「そうだ…アギ様に螺子を巻いて貰おう」




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 漲って来た。アギです)八十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/28 03:26



螺子を巻いて貰おう。

私は機械人形。でも、ただの機械人形ではない

闇の福音、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの魔導と麻帆良が誇る天才、超鈴音が作り出した。魔導と科学のハイブリット

螺子を回して貰い魔力を補給する事が出来る。私にはセンサーでしか熱を感じる事が出来ない。

でも、魔力なら私が感じられる。動力なのだから当たり前だ

「夜分遅くに失礼します」

「どうしたの? まぁ、上がりなよ」

其処にアスナさん達がいた。理由を説明させると仕方が無いと思ってしまう。


取り合えず

「アギ様」

「なに? 茶々丸?」

「螺子を回して下さい」

螺子を回して貰う











螺子を回して下さい。茶々丸にそう言われました。回しますよ?
魔力を送るんでしょ? 知ってるよソレぐらい。にしてもなぁ…エヴァさん封印解けて全力全開なのに…
燃費悪いのかなぁ?

(ちょっと調べてみようか? 魔力を溜めてる所に異常が有ったら大変だし)

「その前に、動力部見せて。」

「はい、どうぞ」

工具は何処に置いたっけか…

「工具は下駄箱の上の棚です」

「ありがとう。ちょっと、やる事出来たから、テキストやる事、英語は真名さんが得意だから、わからなかったら聞きなさい。刹那もね。」

「「はい」」

「茶々丸は俺の部屋で待っててねぇ」

一応、エヴァさんに連絡しておこう

『エヴァさん』

『どうしたアギ? 薬に不備でも有ったか?』

『ソレは大丈夫。茶々丸の事なんだけど』

『嫁にはやらん!!』

『そうじゃなくて、動力部に問題が在るかも知れないから覗くよ? 魔道でしょ、動力部は』

『何? メンテナンスは魔導、科学のドチラも欠かしてないんだが…一応、私も向かう。三十分もすれば付く』

『魔法使わないの?』

『ジジイが五月蝿くてな』

あ~大変だねぇ…封印解けたのに

『気のせいかも知れないけど…ごめんね』

『気にするな、超も呼んでおく。先に作業に取り掛かってくれ』

『了解』




自室にて、チマチマと螺子を外す。茶々丸の指示がないと出来ませんよ。工具で足りない物は、作りました。
形を変えるのなんてアーシーが居れば大丈夫。鉄だしね

「…問題は無いんだけど…弄っていいのか?」

コレ、改良できるよね? 西洋に東洋魔法技術が加わった上で科学と融合したら凄くね? ヤバイ、知識欲が滾って来た。
どうする? 勝手にやっちゃう? 絶対にエヴァさんが怒るな…身内には甘いし。俺も人の事は言えないけど…

(まだ、十分ぐらい掛るなぁ)

「あの…何処かに問題が?」

「ん? いや無いんだけど…改良出来そうだから、それでチョットね。魔力注入はするよ? どっちが良い? 螺子か直か?」

「その…直接で」

「解かった。少しそのままで居てね。エヴァさんにも意見を聞かないといけないから」

「はい」

手を着けて魔力をゆっくりと送る

「んっ…あぁ…」

「あれ? 強すぎた?」

「もう少し…お願いします」

少し、弱めよう。茶々丸に何か有ったら嫌だし

「ふぅん?! 」

「何やってんのよ!!」

「モガ!!」

アスナ…膝は勘弁









「それで、気になって聞き耳立てたら、イヤンな声が聞こえたから吶喊したと」

「ごめんなさい」

いや…俺もあの声にはドキっとしたから、初心な女の子なら勘違いしても仕方が無いか
首が痛い

「まぁ、紛らわしかったのは認めよう。それで? テキストは?」

「……赤で一杯です」

チーンと効果音が聞こえそうな感じで、突っ伏している刹那と満足げなタツミー

「真名さん、本場の喋りでいったでしょ?」

「癖なんだよ、先生。リスニングも在るんだ、為には成るさ」

仕方が無い。言語の癖は中々抜けないからなぁ…テキスト見ながら、赤ペンで単語の意味を書いて、文法はポイントを書く

「赤で一杯でも、出来るじゃん。刹那より点数良いよ?」

五点だけ

「いや…ネギも頑張ってるからさ。私も頑張らなきゃと思って…」

「それで良いんだよ。平均取れれば良いの。背伸びしたって辛いだけだよ。向上心を持つのは良い事だしねぇ」

「えへへ…何かヤル気出てきた」

「それじゃあ、単語帳を造れ。全部テキストに書いたから、後は教科書え出る範囲の文で解からない単語もね。そっちは辞書を引いて。刹那もだよ?」

「…はい」

「頑張ろうね。刹那さん!!」

二人が書き取りを始めて、少ししてから、超が来た、五分遅れでエヴァさん到着。
アスナと刹那には、書き取り終わったら帰るように言ったので大丈夫。戸締りはタツミーがしてくれるしね

「それで、異常は有ったのか?」

「無かったんだけどさ、此処の術式在るじゃない? コレを少し変えて」

「? それじゃあ、駄目ヨ。其処を変えると此処の回路が…」

「いや、それなら此処をこうやって変えれば…」

「エヴァさんわかるの?」

「お前が写した資料には私も目を通しているからな…何れは変えようと思っていたんだ」

抜け目が無いねぇ。超も考えながら燃えてます。何だか漲って来た!!

「此処じゃ詳しく検証できないヨ!! ラボに行くネ!!」

「よっしゃぁ!! ハイブリットを造るぜ!!」

「興味は尽きんな。西洋魔法に東洋魔法と最新の科学技術の融合か…直ぐに行くぞ!!」

茶々丸は空気を読んで何も言わなかった。











朝、隈が出来た二人と幼女が良い顔をでラボで熟睡しているのが、葉加瀬に発見された。

「何で私を呼んでくれなかったんですか!!」

「眼からビームは出せるようにしたぜ?」

「GJ!!」

アギと微妙に仲が良く成ったのはマッドだからである。ロマンなのさ









ハプニングが有ってドキドキでした。本当にごめんね。

以下略

『書き込み一つで朝まで頑張るMな読者』『神魔でさえ止められない者、BIN』『Sの境地とはまさにコレのことなり BY BIN』

オマケ

真・茶々丸


「これは?」

「術式を変えてな、今までよりも少ない魔力量で動ける様になった。念の為に電力でも動く様にしてあるは代わらんが…どうだ?」

「体が…柔らかいです。マスター」

「当たり前だ、式神化の術を変えて組み込んで在る。時が過ぎれば、お前は擬似的な精霊、ありは妖怪化する。」

「ドレほど掛るのでしょうか?」

「さあな。チャチャゼロならば直ぐにでも成るが…お前なら…最低でも十年は掛るだろう。それでも破格だぞ? 私という幻想種の従者だからこその時間だ」

「はい…ありがとうございます。マスター」

エヴァンジェリンは初めて、茶々丸が笑うのを見た


「茶々丸さんが柔らかいです!!」

「だから、説明しただろうが!! お前は本当に抜けてる部分が在るな!!」

「だって~今は高校の寮に居るんですよ? 解かりませんよ!!」

さよが驚いたのは言うまでも無い。何気に、中学ではなく高校生活をしているさよだったりする



お詫びというのもオカシイけど、小ネタ

瀬流彦の恋心

「ハァ…高杉さん。悪い子じゃないんだけどなぁ」

見合い相手女性で困っている、瀬流彦。中学教師の彼には出会いが少ない。
そんな彼にとって、見合いは嬉しい物だったが…

(教え子のお姉さんだもんなぁ)

頭を抱えてしまう。夕方の道でそんな事をしたら危ない人と間違われても仕方が無い

「あの…大丈夫ですか?」

「あっ?! スミマセンちょっと悩みがあって」

「クス…少し聞いても良いですか?」

ソレが、さよ・相川・アタナシアとの出会いだった。


続きはみんなの妄想で!!






適当な設定

さよ・相川・アタナシア

元、幽霊だった相坂さよである。体もホムンクルス(強化体)であり、容姿も違う。
ハーフな感じの外見だが、何処と無く日本人の色が濃い。現在、ウルスラに通う一般人として暮らしている。
意外な事に、エヴァンジェリンが一部の魔法具(個人的にイラナイ物)などを売った金を渡した為、それなりに金持ち。
魔法は使えないが教えていないだけである。寿命も一般人と同じ程度。
ホムンクルス体だが、人間と区別してもわからないレベルの物なので、医療関係でバレる心配もない。

存在がバレたら危険なため、その存在を知っているのはエヴァ、アギ、茶々丸、チャチャゼロのみだが、超も知っている。エヴァンジェリンの要請を受けて、戸籍などを造った。
さよがどういった存在か理解できる為である。
実は、エヴァと超、茶々丸は偶に影から見守ったりしている。


終り!!



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 悪をなして正義をする? どうでも良いです。アギです)八十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/02/28 23:08

「それじゃ、行ってきま~す」

「頑張ってなぁ」

「あの、行ってらっしゃい!!」

「もう、怒ってないわよ。」

ガチャンと扉が閉まったので、僕は電話をする事にした。

『もしもし?』

「あっ、兄さん? ネギです。実は相談したい事が…」

電話越しに兄さんに相談する。それと、謝罪。僕の所為で迷惑を掛けてしまったから…

相談事は授業に関して、兄さんが学校を辞めてから皆の成績が若干落ち気味何です。
新しい数学の先生も困っていました。

『授業のやり方? そんなもん、要点だけ教えてるだけだぜ?』

「要点?」

『俺は数学だからな、必要なのは簡単に言えば公式だ。後はそれをどう使うか。ぶっちゃけ暗記だからな。テキスト作って、十分テスト。回答・答え合わせは生徒任せ。途中途中訂正はするけど、やってたのはそれだけ。』

「要点を抑えれば良いの?」

でも…それだけだと、楽しくないから皆つまらないんじゃ…

『俺が授業で使う時間は三十分ぐらいだ。残りの時間で好き勝手やらせてたり、どうでも良い話とかしてたぐらいだぜ? ネギは英語だから、数学みたいには行かないだろうが……実際に他の英語教師とか生徒に聞いてみたら良いんじゃないのか?』

「うん、そうしてみる。ゴメンネ兄さん、僕の所為で迷惑かけて…」

『仕方ないさね。俺等は十歳、まだまだ子供。これからヤレば良いんだよ。切るぞ?』

「うん、オヤスミ兄さん」

『はいはい、オヤスミ。後、カモに言っといて』

「え?」

『自重しろ』

(カモ君…何したのさ?! 兄さんの声が物凄く低かったよ!!)

電話を切って、実戦して見る。

宮崎さん達に聞いてみよう

「その前にご飯や」

「はーい」







「よっしゃぁ!! 紅玉でた!!」

「嘘ダロ?! 尻尾切ッタノモ羽壊シタノモ俺ダゼ!!」

「頭壊したの俺だもんねぇ。ルナ揃う!!」

ライト使い舐めんな!!











少し早めの晩御飯を食べて、準備をする。
今日は、昼頃まで寝ていたので中々に体の調子が良い。左腕も違和感が無くなったしねぇ。
石化解除薬は試作型が三種類完成している。単純にABCと名前を振ってあるが…改善点はまだまだ多い。
実験開始は明日の夕方。エヴァさんが学校から帰ってきてからすぐに行う。
本当なら、今からでも取り掛かりたいが俺自身の厄介事に決着が着いていないので明日に回した。
厄介事というのは…

「アイツ…マジでやるつもりかよ…」

夜中に送られてきたローブである。ただのローブなら問題は無かった。ただのローブなら…

「魔方陣が七十ニ…召喚陣付きローブかよ…」

しかも、人が起きた瞬間に空間を割って出てきたし…正直恐かったです。別荘内で良かった。

(時間が空いたら呼べって…どれだけ魔力を消費するのかも解からないって言うのに・・・)

そんな事考えながらテキストを用意しているとインターフォン。以外に速いなと思いつつドアを開けると

「こんばんわ」

「…何しに来た…超」

トラブルの種が来ました…帰ってもらおうとしたら、その後ろからアスナと刹那。
空気呼んでください。

「もう…良いや取り合えず上がれ」











「それで、のどかを呼んだですか」

「はい…僕の授業はやっぱり解かりにくいんでしょうか?」

食事の後、宮崎さんと夕映さんに来て貰って質問をした。

「…しいて言えば…ネギ先生の授業は普通です。でも、頑張ろうと思わせるですよ」

「うん、ネギ先生が一生懸命やってくれているのが…伝わってきますから」

「あ、ありがとうございます…それで、兄さんの授業はどうだったんですか?」

違いが知りたい。僕は先生としても頑張らないといけないんだ

「アギ先生の授業ですか?」

「はい」

「アギ先生の授業は…その…」

何で、口ごもるんだろう? 

「あの、本当の事を言ってください。宮崎さん」

「その…アギ先生の授業は、解かりやすいとかじゃなくて…」

「解かりやすいとかじゃなくて?」

「解からないといけないんです」

どういう事なんだろう?

「そうです。アギ先生の授業は解からないとオカシイ様になっているんです」

「どういう事ですか? 夕映さん」

「テキストに答えが全て載っているんです。ソレが小テストのですから…」

「アギ先生の授業は短期集中なんです」

「しかも、その後で直ぐに復習やからなぁ」

「このかさん?」

「あんなぁ、ウチがアギ君に魔法教わってるのは知ってるやろ?」

「「「はい(です)」」」

このかさんの話を聞く。

「そん時もな、テキストやねん。だから、ソレを貰って説明を受けたら放りっぱなしなんよ。自分で努力せな身に着かんねん。少ししたら、実践テストが在るから物凄く集中するんよ。」

集中させられる授業だったっていう事なのかな?

「学校の時も同じでな、回答は呼ばれた人がヤらなアカンから、考えなアカンねん。どうやったら伝わるとか、解かりやすいとか」

「そうです。だから、たとえ呼ばれなくと考えないといけないですよ。しかも、頭の中で勝手に自分ならこうするとか考えるようになってしまうんです」

「授業する時間も短くて…終わったら読書とかしても良いから苦に成らないんです」

「そうなんですか…」

兄さんもイロイロ考えてやってるんだなぁ…僕も見習わないと!! 

「ありがとうございました。夜分にすみません」

「あの…迷惑とかじゃないですし…大丈夫です…それに…ネギ先生とはもっとお話ししたかったですから…」

「宮崎さん…」

(のどか…頑張るです!!)

(本屋ちゃん、ファイトや!!)











アスナを超に任せて、刹那に個人授業中。現在、現代国語。この子、漢字とか古文には強いです。

「国語は問題なし…歴史も大丈夫っぽいから…英語と理系だねぇ」

「文法が…」

「泣き言は聞きません。ほら、テキスト。さっさとやる」

「…スパルタですね」

「このかさんにも、スパルタですよ? 危なくない程度に(嘘)」

実際は呪いも掛けたりしてます。体に直接教える…なんかエロイなぁ…
実際には解呪とかさせる為にやってるんだけどね。力を借りた神様にもちゃんと供物を捧げたり、感謝の気持ちを込めてお祈りしてるから凄いのよ。あの子

「先生…此処が…」

「過去系使いなさい」

この子は…英語苦手なんだね。解かるよ? その気持ち。元日本人ですか…生まれた異国でクイーンなイングリッシュを自然に覚えたけどね。
仕方ないさ、生まれだもの…
それでも、少しづつ学力は向上しているので特に文句は在りません。
今日の夜食はハムサンド。水に漬けて苦味を抜いたオニオンスライス…タマネギだけど
ソレがアクセント。を一人三個づつにアイスティー。茶々丸に教えてもらった方法で淹れたから美味しいです。
残りは復習なので、超を連れて自室へ

「それで? 用件は何?」

「先生に質問が有って来たヨ」

質問?











「で、このか。アギ先生には何を習っているんですか?」

「僕も気になります」

教えても…良いんかな? 特には何も言われてないし…大丈夫やろ。
一応、千草姉さんに聞いとこ

「ちょっと、待ってな」

『千草姉さん』

『何どすか? お嬢様。暫くは復習やから、アギはんの所には行ったらあきまへんよ?』

『そうじゃなくてな…』

『…大丈夫ですやろ? 長はんからの依頼と知ってるんやし…でも、あの事は秘密どす』

『解かっとるよ? ごめんなぁ、姉さん』

『良えって、風邪引かんようになぁ』

「ウチが教わっとるんは、陰陽術と神道と密教と道教とかやな」

「物凄く滅茶苦茶ですね」

「いえ、そうでも無いです。陰陽道は色んな物から影響を受けているです。神道や密教も含まれているですよ。それで、この間の術はどうやったんですか?!」

夕映はこういうの好きやなぁ…ウチも人の事言えへんけど…











夜道を歩く。先生の答えは本物だ。嘘が見えなかったでも…

「見えない…本当に見えないネ」

あの答えはマギステル・マギを目指す者の言葉ではない。でも…

「人間の答えとしては正しいかも知れないネ」


『シラネ。過去を帰る気はさらさら無いしねぇ。ソレをやったら今までの俺が馬鹿みたいだし。俺はね、超』

(自分が幸せなら他はどうでも良いのよ。厄介事を持ってこないかぎりは俺は何もしないし、ゴメンだ。…か)

「彼方は外道よ…でも、どの魔法使いよりも人間らしいかも知れないネ」

アレとは絶対に敵対しない。アレは自分に害が在るとすれば潰しに来る人間だ。成程、エヴァンジェリンが盟友と認める筈だ
あの人は容赦なく切り捨てる事が出来る人間だ。手段も選ばないかも知れない…何より

「手が読めないヨ…どれだけ強いのかも解からないね」

誰よりも警戒すべきは先生かもね










今日も、何時も通りに病院に行きました

俺「タバコ吸います」

医者「筋肉注射逝っとく?」

俺「注射が恐くてタバコが吸えるか!! 俺はニコチンを摂取するぞ!!医者!!」

医者「じゃあ、注射ね」


アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

と言うわけで、体調が治りました。凄いね注射。痛かったけど

以下略

『兄貴をリスペクトしすぎて世界に反逆した男』『神様とガチでやりあえる作者』『BIN HAZARD プレイヤー=BIN 感染者=俺ら』『BINが茶々丸を開発したそうです』『BINはもうチラ裏の調教師』「チラ裏刑事~ドS派~BIN」『ネギ、ときどき空気』


それと春野さん。私はHP持ってないです。投稿はしてるけどね。ネギマfateだったらたぶん俺。プロット紛失したから続きが無いのよ。削除してもらうか検討中

オマケ

続・瀬流彦

「さよちゃんで良いのかな?」

「はい、瀬流彦先生」

「先生は止めて…今の僕はただの瀬流彦だからね」

「それじゃあ、瀬流彦さんですね。フフフ…こうやって男の人と話すのは初めてです。普段は一人で買い物してますから」

「寮の友達は?」

「私、現代常識に疎いみたいで…古いらしいんです。私服ももっと御洒落したほうが良いってよく言われます」

「そうかなぁ…さよちゃんはその侭が一番だよ」

再び合った女子高生。この時間だと良く合うみたいだ…何故かこの子には気兼ねなく話す事が出来る。
少し、古臭い所が在るんだけど…其処がそうさせるのかも知れない

最近では、さよちゃんとこうして話すのが楽しみになっている。

此の侭、少し行った所でさよならだけど、元気を貰えてる気がする。今度アギ君に話してみよう。
何気にこういう事はアギ君に良く相談してるなぁ










今日の茶々丸

「………」

パラリとページを捲る。自分の可能性に驚いた物の、ソレの御蔭で私にはやる事が出来た

「茶々丸…何を読んでいる」

「ひよこ○ラブです」

「このボケロボが!! お前にはまだ早いわ!!」

「そうは言いますがマスター。準備して置くには速い方が得策です」

「相手が居ないだろう!!」

「いえ…将来の事を考えると速い方が良いのです。マスター…その時は子供に名前を付けてください」

「私が…名付け親に…だと」

「私の子はマスターの子でもあります」

「私の…子?…ハッ?! ダメだ!! お前をヤル奴は私より強い事が条件だ!!」

(戦力分析開始…クリア…クリア…クリア…)

「未来の事ですから」

「そ、そうだな!! 未来の事だな」




チャチャゼロの憂鬱


「クソッ…棘ジャネェ」

カチャカチャと指を動かす

「チィ、閃光玉ガ切レタカ…罠ハ後二つ」

只管に指を動かす

「捕獲ダ…ソレシカナイ」

紅玉を手に入れる為には!!

「アッ、充電切レタ!! 俺ノ努力ガァァァ!!」

「チャチャゼロ、五月蝿い」

畜生!!











[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 異世界の技術に驚いた。アギです)八十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/01 02:06
超が帰ったので、復習の出来を見ます。やる事はやりますよ。

「刹那…此処はaじゃ無くてrだから」

「…はい」

それにしても…この子。ヤレば出来るのよ。本当に

「アスナ、合格。」

「本当?!」

嘘吐いても仕方が無いでしょ?

「マジで、英語と数学はOK。残りもこの調子で行きましょう」

刹那はねぇ…英語が問題だねぇ。国語とかは成績良いのに…他のも平均。英語がダメ

「刹那は英語だけだから…このかさんとかに教えてもらいなよ。ネギだって寮に居るんだし」

「はい…精進します。」

コレでお開き。

「それじゃ、終り。」

「あのさ…聞きたい事が在るんだけど…」

何? 何か解からない所でも有ったのか?

「何さ?」

「何で…アンタは力を隠してるの?」

何故知っている











犯人はエヴァさんでした。フォローしたのもエヴァさんでした。千草さんもしてくれたそうです。
今度ケーキを奢ってあげようと思う。千草さんに。
エヴァさん? ±0じゃん。寧ろ若干マイナスだよ?

エヴァさんのアホォ!! ロリババア!! 痴女(無理やり唇を奪った的な意味で)!!

面倒くせぇ…アスナに魔法が効かないから余計に面倒だよ。

「ねぇ、何でなの?」

「アスナさん、先生にもイロイロと事情が…」

良いぞ刹那!! もっと言え!!

「でも…毎回危ない所助けて貰ってるし…少しは話して欲しいわよ…」

「ソレは…そうですが」

コッチ見んな!! 

(どうする? 素直に嘘を吐くにも…バレたら後がヤバイし…そうだ、そうしよう)

「俺達がどういう立場の人間か知ってるか?」

「うん、英雄の息子なんでしょ? 千草さんに教えられた」

アレ? アスナってこういう子だった? 何かこう…もっと猪突猛進な感じじゃ無かったっけ? 話しやすいから良いけど

「そう。で、俺達は双子。その両方とも強くて才気が有って使える人間だったらどうなる?」

「えっと…凄い?」

「…まさか」

はい、アスナさん0点。う~ん、やっぱりこういう事はタツミーや刹那の方が解かるかぁ。

「刹那正解」

「え? どういう事? 私にも教えて、刹那さん!!」

「…替えが効くという事です…」

そういう事。組織とはそういう物なのよ、一部の人間はだけどねぇ。だから嫌いなんだよ。人間…特に大人は。
こいつ等は…まぁ大丈夫な方。慣れも在るけど、フィルターが無いからねぇ。其の侭の俺等を見てくれる
修学旅行とか…雅にソレ。いや、そのつもりが無いのは解かってるんだよ。でもねぇ、血筋に期待しすぎ。
それに、イライラする事に代わりは無い。薬草に火を点けて一服。静かな部屋にチャチャゼロの叫び声が聞こえたけど無視。

「……何で」

ん?

「何で平気そうな顔してるのよ?! 酷いとか思わないの?! 怒ったて良いじゃない!! 何で…なんでそんなに…」

「いや、もうそういうのは捨てたのよ。諦めてるの。だから、力を隠してるOK?」

「それでも…」

いや、あげな大嘘? 一部周りの真実だけども。それで怒られても理不尽なのですよ?
俺は、ソレを何とかしてるワケだし。これからどう動くのかもしてるし? 教師辞めたから確実に修行失敗だと思うから、魔法使い失格の烙印が押される筈だし

「アスナさん…私達は何も出来ないんです」

「でも!!」

「アスナさん!!」

ビクっとするアスナ。プルプル震える刹那。コレ、何処の青春ドラマ?

「取り合えず帰れ。」

「はい…また来ます、先生。アスナさん、行きましょう」

そう言って、帰る二人。何だか悪い事した? 的な気にはなりましたが。チャチャゼロが気になるので放っておきます

「チャチャゼロ何か有ったのか?」

「2Gガ今日発売ダッタ…」

何…だと?





少し遅い帰り道、私はアスナさんを励ましながら歩いている

「アスナさん…大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃない…ネギは…この事知ってるのかな? ずっと黙ってるのは辛いよ」

ソレはそうだろう。私もお嬢様…このちゃんと今の関係に戻るまでは辛かった。アスナさんの気持ちは解からないでも無い。
でも、この事は黙って無くては成らない。魔法界にアギ先生の事が知れ渡ったら確実担ぎ上げられるだろう。
ソロモン七十ニ柱の悪魔を従える事が出来る。その可能性が在るという事は危険すぎる。それだけで、ある種の英雄とされてしまうだろう。
既にアスモダイを従える事に成功してしまっている。もし、魔法界からの要請などを断れば…

(確実に危険視される…暗殺という事も有り得る)

「アスナさん…この事は黙っていないといけないんです」

「でも…」

「アギ先生が殺されても良いんですか?」

「殺されるって…そんな訳」

「ソレが在るんです」

極端な事だが可能性は高い

「ネギ先生にも話してはダメです。何処から情報が漏れるか解からないんですから…最悪、ネギ先生がアギ先生と戦う事にも成りかねないんです」

「…解かったわよ。言わない。誰にも言わない。」

「この話はもう終りにしましょう。気分が滅入る」

「そうね…」

アギ先生は夏休みまではこの地に居る。ソレまでは…絶対に護らないといけない。私は二度救われている。
その恩も返していないんだ









ショックだ…発売日逃した。チャチャゼロと一緒に自棄酒飲んでます。
つか、早いよ出るの。

「明日買いに行くか…朝一で」

「アダプタモ頼ムゼ」

「何で?」

「ムカットキテ思イッキリ地団駄シタラ破損」

「馬鹿じゃないの?」

「ウルセェ…逆鱗ガ足リナカッタンダ」

ソレならば仕方が無い。そろそろ、試してみますか…いや、エヴァさんが居る時にしよう。ここで死んだら馬鹿みたいだ











一日一話。約束護る。今日もまた。

以下略

『かつて在り、やがて来るチラ裏の王』『納得の成分分析』『BIN病患者のタグがもはや概念武装』『キーやんサッちゃんと素手で喧嘩出来るようになったようです』『今度のバイオハザ-ドの発売にあわせてBINハザードが発売されるようです』


問題児発見www何処の運命かとwww


オマケ


続続・瀬流彦

僕は何を考えているんだろうか? 彼女は高校生…ソレも一年生だ。家庭の事情で十六歳でも、彼女は学生だ。なのに…

「あっ、この餃子美味しいですぅ」

「でしょ? 僕も大好きなんだよ」

違う、僕は間違っている。僕は教師だ。まだまだ勉学に励むべき高校生と晩ご飯してたらダメじゃないか!!

「瀬流彦さんは、お酒飲まれないんですか?」

「君が居るからね。恥かしい姿は見せられないよ」

お酒弱いし。じゃなくて!!

「瀬流彦先生、コレはサービスヨ」

「ありがとう、店主…って焼酎?!」

「大丈夫ですよ、私は気にしませんから。」

そう言ってクスクス笑うさよさん。どうしてだろう? 何故か飲んでも良いように思えてしまう

(アギ君…僕はどうすれば!!)

『告白するんだ!! 十六歳の女性とは結婚できるんですよ? 魔法先生の給料は一般教師より良いんですから。踏み込まないと、後悔するよ!!』

(そ、そうなのか? いや…でも!! 僕は彼女の事が好きなのかも分からないんだ!!)

『馬鹿を言わないで下さい。何故誘ったのか? 好きだからでしょう? 何故躊躇しているのか? それは、彼方が彼女を愛しているからです!!』

(そう…なのか? いや、そうだったのか!!)

グイッと酒を飲み干す。気弱な僕はこうでもしないと話せそうに無い

「さよさん!! 僕と結婚を前提に付き合ってください!!」

「え?! あ…あの…その…ごめんなさい」

終わった…フフフ…ダメだったよアギ君…

「その、友達から始めませんか? いや、始めてください!!」

(アギ君!! コレは良いのかな?! 僕は…)

『GO!! 捕まえなさい。それが、彼方の幸せに繋がる筈です!!友よ!!』

(アギ君…そうだね。僕は掴むよ!! 幸せを!!)

「その…宜しくお願いします」

「えっと…私も、末永くお願いします」


因みに、瀬流彦が飲んだのは焼酎ではなく。原酒と呼ばれるモノだったりする









「どうかしたんですか? アギ様」

「ちょっと、友人にね…それより、今日は何?」

「ムール貝があったのでパエリアを作りました」

「アギ、早く来い。冷めてしまうだろうが」

「待ってよ!! エヴァさん」

キューピッドは念話を使う





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 油断した。アギです)八十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/01 04:36

朝、俺は全力で掛けていた。時間は十時少し前。この時間なら大丈夫なはずだ
俺はそう思っていた
だが、甘かった。親父は俺にこう言った

「昨日で売り切れちまったんだよ…次の入荷は…三日後だな」

「在庫も無し?」

「あぁ、残念だったな」

フラフラと店を出る。しくじった。チャチャゼロに何て言えば良いんだ
その時、メールが届いた。タツミーからだ。授業中に何やってんだと言いたくなる。居眠りでもしていた方が良いだろうに
昨日は仕事で出ていたから、帰ってきたのは夜中だ。
メールを見て、俺は再び駆けた。

『机の中を見たかい? 日頃の感謝の気持ちだよ。先生』

靴を放り出して、自室に駆け込む。引き出しを開けると其処には!!

「真名さん…貴女が神だ」

欲しかったモノが二つ。またメールが来た

『一緒にナルガを倒そうじゃないか』

カッコイイ!! 其処に痺れたぜ!!

「チャチャゼロ!! アダプタも買ってきた!! 直ぐに狩り行くぞ!!」

「ヨッシャァ!! 漲ッテ来タゼ!!」











ゲームに熱中し過ぎてエヴァさんとの約束に遅れる所だった。
茶々丸が迎えに来てくれなかったら危なかったよ。ホント
そのまま、別荘に入って研究室へ。

「それで? どんな感じ?」

「試作薬Aはダメだな、反応が無い。寧ろ呪いが強化された」

そうかぁ、筆を走らせて書き込む

「Bは?」

「微妙だ、解ける事には解けるが遅すぎる。それに、範囲も狭い。石化した部分を全てつければ解除できるには出来るだろうが」

「その前に窒息死?」

「そうだ」

また、筆を走らせる

「Cは?」

「Bと同じだが…此方の方が範囲、速度、両方とも上だ。これからはCを強化する方針で行く」

「それとは別のも試さないとね。」

「ああ、材料は在るんだ。気長にいこう」

成分表を纏めて、検討しなおす

「この薬草だが…コレに含まれる成分と同じ魔法薬が在る」

「なら、次はソレを加えよう。コッチのはこの魔法薬を強化する方が良いのかな?」

「だな…従来の解除薬では話にならん」

やっぱりそうかぁ…コレを造るのにも一手間なのに…

一旦休憩しようという事で、食事にする。何故か雰囲気が重い。何か有ったのか?

「アギ…マズイ事に成った。一応は手を打ったが…私の油断だスマン」

「いや、何? 何が在った」

「お前が力を隠しているという事だ」

は?

「いや、え? どういうこと?」

「監視だ。私ではなく近衛このかでも天ヶ崎でも刹那でもない。神楽坂アスナに監視がついていた」

…マジでか。いや、まだ悲観するな。何処までバレタかだ。流石に刹那が一緒だったんだ。ソロモン云々の話は無い筈…

「何処まで? 誰に?」

「指輪や悪魔精霊の事は大丈夫だ。精霊は昔からの事だからな…しかし、魔力量の事はばれた。陰陽術等の事は詠春関連だから既に知られている。。それと、監視を行っていたのはジジイだ。」

やっぱりか、クソが!!

「あの下等生物が呼び出されていた所を見て、追ってみれば案の定だ。奴はジジイに言ったぞ。アギ・スプリングフィールドは精霊に愛されているとな。どうする? 両方に釘は刺したが…ジジイは関わろうとしてくるぞ?」

「しかも、油断無くか?」

「あぁ、今の所貸し一つと言う所だ。お前が何故力を隠すのかを知っているらしいからな」

そうか…周りの真実と俺の真実を履き違えたか…
まだ、挽回できる。一つ貸しなら返せば良い。最悪、このかを使うか?

「悪い顔をしているな…どうせ、嘘を教えたのだろう? あの二人に」

「まぁねぇ…まだ、大丈夫だ。寧ろ、逆に貸してやる。ジジイの動きは解かる?」

「大体な。もう直ぐ学園祭だ。その時に問題がある。異常気象に感謝だな。」

「詳しく頼む。実験・研究をするにもバレたらパァだ。」












別荘から出て、一服。お互いに薬草を揺らしながら煙を吐く

「しかし…懲りないな、あの下等生物は」

「仕方ない、アレは害獣だ。報復はその内にするさ。それと、一つ報告するの忘れてた」

影からローブを取り出して広げる

「ほぉ、ソロモン七十ニ柱…全ての印が在るな」

「そう、こんなのが送られてきた。しかも、時間が空いたら呼べとさ」

「今日か?」

「今日だねぇ…と言いたいけど。バレたら危ない。もう一度別荘に入りたいんだ。」

「まて、別荘を少し弄らなければ危ない。今日は終りにしよう。」

「残念だ。出来ればヴァレフォールかヴァッサゴの情報を聞こうかと思っていたんだけど…」

「予言の貴公子と盗賊の公爵? 魔法薬か?」

ヴァレフォールは魔法の薬の作り方を惜しみなく伝えてくれるとされる。その中で使えそうな物が在ればと思っていたんだが…

「呼べば研究は終わるな」

「ソレは無い。コレは俺の、俺達の手で終わらせるんだ。頼れば喰われる可能性がたかい、それに」

「それに?」

「楽しみが無くなるだろ?」

「ク…確かにそうだ。解かっているじゃないか」

まぁねぇ。魅力的だけど、自分で考え造り失敗して成功する。だから、遣り甲斐が在るんだよ

「明日までには終わらせる。今日と同じ時間だ。気を付けろよ?」

「解かってますよ。それじゃあね。茶々丸もまた、明日」

「はい、御気を付けて御帰り下さい」

ヤッパリ嫁に欲しいなぁ











家に帰ると、既にアスナ達が勉学に励んでいた。

『チャチャゼロ、監視は?』

『今ノ所ハ感知シテネェ。が、帰リハ解カラネェ』

『今は無いんだな?』

『保障スル』

一応聞いておくか…対策は練らなくてならない。コレは痛手だ。超が絡んでくる可能性も在る

「二人とも…昨日、何か話しながら帰ったか?」

「? アンタのことは絶対に喋らないって話はしたわよ?」

「まさか!!」

そうだよ、バレたよ。嘘の部分が

「バレた。」

「私の…所為? 私の所為なの?!」

ちょ?! 揺らすな掴みかかるな!!

「アスナさん落ち着いて下さい!!」

「あ、ゴメン…でも、どうするのよ?! このままだと」

「大丈夫、バレたのは魔力量の事だ。カモの野郎が精霊云々と抜かしやがったらしい。」

マジで害獣だよアレ。エロイし獣臭いし事態をかき回すし。
懐から一枚の符を取り出す。コレを造るのは大変だった。筆でお米に文字を書くぐらい大変だった

「刹那、アスナ。コレをカモに貼れ」

「「解かりました」」

「後、アスナ。お前の所為じゃないよ。俺のミスだ。刹那もな」

「でも…」

「すみません。私が迂闊でした」

だから良いって。

「ほら、勉強始めるぞ」

「「はーい」」

テキスト配って何時も通りに、俺は質問が無い限りは薬草吹かしてノンビリする。
考える事は多い。アスナ・刹那の監視。アスナだけだが、ソレはこれから刹那が何とかするとの事。
あのジジイもそうそう出来ないはずだ。エヴァさんの後ろ盾はデカイ。
しかし、腐っても関東魔法協会理事だ。魔法使いとしての腕は凄い物だろう。舐めて掛ればコッチがやられる。
呪いも考えたが返される可能性が高いし、何よりもバレる。

(迂闊に手を出せないか……立場…権力と実績の壁か…面倒だ)

折角ゆっくり出来ると思ったらコレだ。イライラが募るばかりだ。胃が痛くなってきた。

(あの、ジジイと淫獣が!! 碌な事しねぇ!!)

その日は少し早めに終わらせ。二人を帰した。既に幻術で俺は十歳の姿に戻っている。部屋の扉と窓の上に札を張って中は見えないようにしているが用心の為だ。

「マァ、モシモノ時ハ全部叩キ斬ッテヤル。俺ガ壊レレバ良イダケダカラナ。ケケケケ」

「馬鹿が、そんな事させるかよ」

「…スマネェ。馬鹿言ッタ。真名ハ今日モ仕事ナンダロ? 帰ッテクルマデ鉱石集メヨウゼ」

「そうしますか」

スマンなチャチャゼロ。頭は冷めた











何だかイロイロと凄い事に…どうでも良いか

以下略

『生身でアンチスパイラルを瞬殺』『BIN教それも一つの真理』「読者歓喜す深夜のBIN」『BINさんが読者の女の子(高校生)と交際を始めたようです。』(いやあ、在るけどさ)


おまけ

エヴァンジェリンの氷

「ジジイ、奴に何かしたら私は再び戻るぞ?」

「はて? 何のことかの?」

下等生物は既に捕まえた。少し力を込める

「ほら、喋れば生かしてやる」

「喋る、喋ります!!」

「良い。何故其処までアギ君に括る?」

決っている。

「私にも誇りが在る。受けた恩は返す。それだけだ…それに、アギは私好みの男だ。」

「ホッ。惚れたのかね?」

「好きに解釈すれば良い。後、忘れるな? 近衛詠春は組織の為に娘を半ば切っている。その為のアギだ。解かるな?」

「…このかを盾にする積もりかね?」

「知らんよ。全てはアギ次第だ。機嫌を損ねない方が良いぞ? 私を含めてな」


さて、アギには謝っておくか。まぁ、アイツは只で起きる様な奴では無いからな

(踊らされるが良いさ)






カモの絶望2

帰ってきたアスナと刹那の姐さんに、何かを貼り付けられた。
ソレが旦那の差し金だと言うのが問題だ。効果が解からない
恐怖が心を支配する。

唾を飲み込んで、俺ッチは下着に手を掛けた。良かった悦びを感じる。

「一体!! イタタタタタタタタ!! 何だコレ?! イテェ!!」

「ふん、また下着を取ろうとしたのね」

「あ、アスナの姐さん…コレは…」

「さぁ、アギは悦びをを感じたり興奮すると、痛くなる成るそうよ? 私は知らないから。アンタも寝れば?」

ま、まさか!!

全身が痛いのは気のせいだった。いや、正しいんだが。一番痛いのは…

「俺ッチが…メスになっちまう」

漢の象徴が!!

「あっ、伝言だけど。次は笑ったり泣いたり出来ないようにするってよ? おやすみ~」


勘弁してくだせぇぇ!! 旦那ァァァァァアァ!!







[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 勝利?敗北? 中途半端な俺は引き分けが丁度良い。アギです)八十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/01 15:26

さぁ、どうする?

決ってる。勝ちに往く。

と、言いたいが。それではダメだ。それでは余計に向こうを煽る。

ならばどうする?

負けなければ良い。

そして、何時でも勝てる準備をしよう。

裏表関係無く。奴を迂闊に動けない状態にすれば良い。敵味方関係なく。奴を縛る。

幸いな事に、奴の周りは善人と行き過ぎた善人が多い。







「アクドイな」

「嫌い?」

「良いや? 寧ろ」

ソレでこそお前だろ?











中間試験、成績発表の日。神楽坂アスナと桜咲刹那の努力は実り、二人とも総合TOP10に入る成績でその日の学校を終えた。

アスナの努力を知るネギは勿論喜んだ。そして、自分の不始末の尻拭いをさせてしまった兄、アギ・スプリングフィールドに感謝を述べにアスナと、同室である近衛このか、使い魔であるカモと共に、アギの家へと向かい。

兄の現状を知る


その前日、関西呪術協会の長。近衛詠春は一つの報告を秘密裏に受ける。
ソレは簡潔な事を書かれた手紙であり。在る一部の人間達の事実が書かれていた。差出人は天ヶ崎千草。彼女は罪を犯し狙われる立場に居る人間だ。その罪を償う為という事で西洋魔術師の集う麻帆良へ出向している身だ。
決まりとして、彼女は報告書を週に一度提出する事になっている。近衛詠春はその報告書を読み。己の娘が魔法使いとして育っている事を喜び、半ば切り捨てる状態に成ってしまった事を悔やむ。

しかし、彼の判断は組織の長としては正しかったのだろう。成果は上がっている。天ヶ崎千草の証言と提出した証拠を元に、かなりの人間を処理した。彼自身が命、身柄を狙われる立場に居たが神鳴流最強が護衛に付いた事で、彼を狙う者は用意に動けない。
これ幸いと、彼は青山鶴子の夫にも依頼を頼んだ。コレが組織改善の一手となった。西洋魔法使いを敵視する幹部の悪行を調べ上げ、多くの人間の前で晒し排除した。見せしめの様に思われたソレは一度ではなく。
組織の膿を吐き出しきるまで続いた。関西呪術協会に置いて何処か頼りなく甘い長は居なくなり、怖ろしく、厳しい長が其処には居た。

その反面、組織が少しガタついたがソレも数年内に収まる物だと詠春は確信した。若い術者も着々と育っている。
そんな時にこの一報。彼は直ぐに義父に関西呪術協会の長として連絡を入れる。

(まだまだ、返しきっていない。彼に何かが在るとあの馬鹿に顔向け出来ないんですよ。お義父さん?)



一方、アギ・スプリングフィールドは清潔な部屋で点滴を打たれながら天井を眺めていた。
隣に付き添って居るのはエヴァンジェリンと茶々丸、エヴァンジェリンの頭にの乗っているチャチャゼロで有る。
アギは貧血と胃痛により倒れ、今日めでたく入院したのだ。
コレは前日に決定していた事である。彼の貧血は自業自得の物であったが、周りはそれを知らない。
胃痛は神経性の物だが、入院するほど酷くは無い。ならば、何故入院しているのか?

エヴァンジェリンと魔法薬が原因である。

貧血なのはエヴァンジェリンに血を吸わせた為であり、胃痛は魔法薬を飲んだからだ。
全ては自作自演の事で有る。
彼は周囲から体が弱いと認識されている。それは、学園長も変わらない。魔力の事はバレたがそれだけで有る。
この入院の原因は誰か? 問われれば事実を知るものは学園長となる。真実を知るものはアギだと答える。
真実を知るのは誰か? エヴァンジェリンとチャチャゼロだけである。茶々丸はこの事を知らされていない。

そして、アギが倒れれば来る人間は決っている。彼と関わりが在る人間だ。
それらの人間が来ると、アギは弱弱しく手を上げる。本当に辛そうに上げる。事実、辛いのだ。本当に貧血だし、胃には小さな穴が開いている。
故に嘘ではない。彼は本当に体調を崩し入院している。一週間は病院生活である。

そして、一部の者には彼が何故倒れたか原因は判っている。
アスナ・刹那・千草・このか・真名。この五人は彼の事を知っている。アスナと刹那はその一旦に関わっている。故にこの結果を見て認めなければならない。彼の事を誰にも漏らしてはいけないと。巻き込んではいけないのだと
千草は刹那から事情を聞いている。彼女もアギの関係者で在る、彼女が知るという事は近衛このかも知る事と成る。
アギはこのかの師匠である。彼に教わり千草とエヴァンジェリンに学ぶという事をしている。
アギが動けないという事は、彼女の修行期間が減るという事である。新しい事でなく復習の日々に成る。このか自身面白くない。
そして考える。コレが自分にも有り得る未来だという事を彼女は知っている。教えられている。

既に父との関係は半ば切られている事も理解している。父がアギに自分の師をしてくれるように頼んだのが、精一杯の事なのだと理解しているし、させられた。
その、在る意味では父との最後の繋がりの様な師匠が倒れた。祖父の所為である。
このかは思う。コレが一人という事なのかと。逃げる為には強くならなければ成らない。連れが居ると柵が増えるという事は教えられている。
個が郡に勝つには頭を使わなくては成らない。さらに、強く。より強くならなくてはならない。その事は教えを請う三人から言われている。
呪いの恐さも教えられている。エヴァンジェリンが教えた。アギが体に直接教えた。辛くて折れそうになった時は千草が支えてくれた。自分が折れないように。
在る意味で、拷問に近い事かもしれない。
それでも、何一つ無駄では無かった。悪魔に攫われた時にソレを知った。
彼に教えを請う事は無駄ではない。寧ろ最善に近い事だった。

病院の帰り彼女は決意新たに千草とエヴァンジェリン、そして刹那に言う

「ウチ、強くなる。お爺ちゃんと縁を切る事になっても良い。エヴァンジェリンさん、千草姉さん、せっちゃん。ウチ、アギ君の事護りたい。護れるぐらい強う成る。成りたい」

全員が岐路に立った。コレはエヴァンジェリンとアギの策である。道を誘導したのだ。自分が都合の良い様に。

(本当に…手の中で踊ってくれる。ジジイ、お前は徐々に丸裸に成っていくぞ?)

エヴァンジェリンは心の中で嗤う。その滑稽さに。











病室には茶々丸とアギだけが居る。彼の世話は自分がすると茶々丸が言ったからだ。

「アギ様、痒い所は?」

「大丈夫だよ。力加減も丁度良い」

看護師が驚く程の看護っぷりの茶々丸に、瀬流彦が驚いたのは笑える事になった
彼も知る。言われなくとも解かってしまう。何が原因かを…
彼も魔法先生なのだ。監視には気付く。病院より離れた位置に感じた微量の魔力。瀬流彦自身、攻撃力は低い。しかし、防御やサポートには自身が有った。
彼は、見舞いの後。アギが住んでいるマンションやその周囲を探る。そこで見つけた僅かな、もう消えかけている魔力の残滓を見つける。

こうして、彼は自分が知らないままにアギに誘導される











学園長、近衛近右衛門は頭を抱える事に成った。
アギの事である。体が弱いと聞いていたがこれ程とは予想出来なかった。
近右衛門はアギに協力要請をするつもりで居たのだ。学園祭が間近に迫ったこの時期、とある現象が二十二年周期で起こる。
本来なら来年起こる現象が、異常気象で今年起こる事が解かったからだ。
自由に動ける駒が欲しかった。学園祭、麻帆良際には大勢の人が来る。学園の魔法使い達ではフォロー仕切れないかもしれないのだ。生徒には学園祭を楽しんで欲しい。
しかし、一般人には犠牲を出したく無い。その為の決断だった。
英雄の息子という肩書きは大きい。マギステル・マギを目指す魔法使いや見習いの士気も上がる。是非とも手放したく無い人材である。
ネギとアギの違いは解かっている。子供考え方か大人の考え方が出来るかの違いだ。
アギは後者だ。コレは確実である。辞表を出す切欠となったあの日にソレは確信できた。その強固な意志も素晴らしい。
何より、力を隠している事も解かった。手放すには惜し過ぎる。

「…どうしたものかのぉ」

三日後、ウェールズから手紙が届き。近右衛門は断念する。コレはメッセージだ。通告だと理解した。
遠まわしに彼は自分に言っている

『関わるな』

と、既に関西呪術協会の長から、『闇の福音』エヴァンジェリンから、孫娘から、も通告が来ている。

其々がアギを潰すつもりか? と。

既に、魔法先生の中でもアギ・スプリングフィールドが倒れたのは学園長が原因かも知れないとの噂が在る。

噂を払拭する為にも、彼に手を伸ばす事は出来ない。

そう、自分は敵に回してはいけない者を敵にしようとしていたのだ。通告が在るだけマシなのかも知れない。
近右衛門はエヴァンジェリンに詫びの品を渡してアギに渡すように頼んだ。

それでも、諦めきれない思いが在る。近右衛門は考え続ける。どうすれば、アギが此方に靡くのかを










今日の茶々丸




眠りに付いたアギを茶々丸は見下ろす。

何処か苦しそうなのは仕方が無い。それでも、時折肌蹴る布団を直したり、水タオルで額を拭いたりと甲斐甲斐しく働く

既に、関節などのスキマが見えない身体。新しいボディになった茶々丸は、人にしか見えない。耳に付いているソレが、彼女がロボで在るという証明に成っているが。イヤホンか? 
と、疑いそうにも成る

「…アギ様」

キョロキョロと誰も居ない個室を見回して、ゆっくりと顔を下ろす

「早く、元気になってください」

顔お上げた茶々丸は、不意に考え思った

「ひよこ○ラブではなく、たまごク○ブを読むのが先でした」

そう言ったのを聞いたのは、個室の入り口で認識阻害の札を持って護衛しているチャチャゼロ、ただ一人で有った

「オーオー…青春ダネェ…御主人モ恥カシガラズニ来レバ良イダロウニ」

ハァと溜め息一つ付くと顔を上げて言う

「マァ、俺モ人ノ事言エネェカ。アギヨォ…マダG級ノ雌火竜倒シテネェンダ。早ク回復シロ」

夜は静かに耽る


エヴァンジェリンと千草、刹那はこのかの修行をつけて居たりする。



終り



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の持病 退院しました。アギです)八十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/01 20:16

「あの馬鹿孫は…本当にやってくれる」

見た目からして高そうな机の上で筆を動かすのは、メルディアナ魔法学校の校長にして、アギとネギの祖父である。
ボヤクのも仕方が無い

「ネカネが卒倒しぞ? 似たような内容の手紙が二通も届くとわのぉ」

原因は手紙である。しかも自分では無くネカネ・スプリングフィールドとアンナ・ユーリエウナ・ココロウァに届いた手紙。
ネカネにはネギとアギの二人から。アーニャにはアギからの手紙が届き。それを読んだ二人は速攻で自分に連絡を寄越した

『アギが入院した』

二人とも同じ事いう。正直信じられなかったが、ネギの手紙にも同じ事が書いてあった。信じるしかない。
そうなると、此方もやらなくてはならない事がある。友人を問い質すのは辛いが、コレも校長の勤め。卒業生の修行先の事で起こった事にも配慮しなくてはいけない。
仕事はキッチリとする。出なくては、下の者、これからの未来を夢見る者に示しが付かない。

こういった所がアギと似ているのを、本人達は知らない











一週間の入院生活を終え。退院しました。アギです。
入院生活は暇と言えば暇でしたが、意外とそうでも無かったです。何故かアスナは毎日見舞いに来たし、ネギも二日に一回は来たし。
刹那とタツミーも来たし。ついでにモンハン持って来てくれたから良かったです。
でも、困った事に以前モンハン買いに行った店で予約したのを忘れていて、家に届いたのは良い物の…要らないんだよねぇ。
学園長からの侘びが来たし。気分が良かったので刹那とアスナに上げました。ついでに本体もプレゼントした。
ユーザーが増えるのは嬉しいです。
一番以外だったのは長谷川が見舞いに来た事だね。久しぶりに話したよ…あの子は唯一の常識人だからねぇ。ネットアイドルでコスプレイヤーだけど…
サイトの方も相変らず人気らしく。女性信者から次の御香はまだかとの問い合わせが凄いらしい。
ソレの相談に来た。取り合えず簡単に話して二種類出そうという結果に。甘い香りと爽快感を増したフレッシュな香りの物を出す事に決定。
それと、モンハン仲間が増えました。チャチャゼロに内緒でG級の古龍に往ったぜ!!

そんな一週間を過ごして、帰ってきた我が家では。タツミーが家事をしてました。

「お帰り先生。今日は雑穀雑炊にしたよ」

「ありがと、真名さん。まだ脂っこいのはキツイからねぇ。それと、ただいま」

「オイ、飯食ッテ風呂入ッタラ狩リニ往コウゼ? 天燐ガデネェンダヨ」

「はいはい」

土鍋で作られた雑炊には、色取り取りではなく。人参やほうれん草、細かく切られた白菜が入っていた。
ソレを茶碗に移し、手を合わせた所でインターホン。空気読めよと思いながら誰が来たかと確認すると。
瀬流彦先生がお土産片手に居た。

「アギ君、退院おめでとう!!」

「瀬流彦さん…わざわざ、どうもありがとうございます。どうぞ、上がってください」

喜んで、お招きします。だって友達だもの

お土産は四葉さんが作った特製スープ。ありがとうねぇ…

瀬流彦さんは現在良い人が出来たので毎日が幸せだそうです。お見合いの話も漢らしく断ったそうで…
パパラッチは黙らしました。弱みは握って置くものです。タツミーも女の子。人の恋話には興味が在るらしく。
二人で「そこんとこどうよ?」と聞くと、恥かしそうにでも嬉しそうに話す瀬流彦さん。
相坂と合わせて幸せに成って欲しいモノです。

ピンポーン

また? 次は誰だよ…

「は~い!! 鍵は開いてるよ!!」

「おじゃましま~す」

「先生、お邪魔します」

「アギ君、お邪魔するえ?」

「兄さん、退院おめでとう!!」

「だ「カモ、貴様は帰れ」そんな!!」

害獣立ち入り禁止

「旦那、責めてこの札を!!」

はぁ? お前この間、大学部でも盗みを働いただろうが!!
しかも、余計な事ばかりペラペラと…
印を絡めて一言

「怨!!」

「ギュワ!!」

パタリと倒れて動かなくなる害獣。

「兄さん…カモ君に何をしたの?」

「縛ったのさ、奴の雄の象徴を」

何故か内股になってプルプル震えるネギと。心なし前かがみになる瀬流彦さん
男の子だから仕方が無い。潰さないだけマシだと思いな

「それよりもさぁ…クックが強いんだけど?」

「アスナ、クック先生は俺達に倒される為に居るんだ。村クエでフルフル虐めて、武器つくりなよ。それか協力プレイ」

「え~…アイツなんか気持ち悪いのよねぇ」

「あ、それじゃあ私と集会フルフル行きますか? 火炎属性の武器で楽勝ですよ? 後、罠と爆弾」

「お願い刹那さん。どうしてもクックに勝ちたいのよ」

俺はクック先生のご冥福を祈ります


その後、カモは気絶させたまま外に放りだしてスマブラしたり、モンハンしたりと時間を潰してから、皆を帰しました。
それから風呂に入って、自室でノンビリと薬草吹かしながら影に向かって一言

「さっさと出てくれば良いのに…エヴァさん」

ズルリと影から出てくるエヴァさん。ちょっとホラー

「何、餓鬼どもばかりだとゆっくり出来ないだろう?」

エヴァさんは自分の影に手を突っ込んでワインとグラスを取り出す。
無言で受け取ってワインを注いで乾杯。胃が心配だけど、魔法薬も飲んでるから大丈夫なはず
付き合いは大切にしないとね

「何に乾杯?」

「お前の退院と…そうだな。ジジイの泣き面にはどうだ?」

「最高」

「だろ?」

少し若いワインは、フレッシュだった










さてさて、軽く飲んだら別荘へ。研究研究

「そういえば…ゲート禁止されてなかった?」

「ジジイに認めさせた」

さいですか。やっぱり強いねぇ

「それで? 任せっきりに成っちゃったけど…どんな具合?」

「強化型はまあまあの結果だ。やはり速さが問題だな。」

「成分表は?」

「コレだ」

うーん…コレとコレは変えないとして……

「エヴァさん、コレは…」

「いや、ソレを帰ると他の成分が混ざりにくくなってだな…」

「だったら、こっちのを加えて…蒸留すれば」

「む? そうすると、この薬草が無駄になるぞ?」

「いや、だから蒸留した後でこの魔法薬をもう一回加えなおす」

「…試してみよう。それと」

何?

「おかえり、アギ。我等が研究室に」

「ただいま、エヴァさん」











「一つ聞きたいんだが…モンハンとは面白いのか?」

「最高」

「…私も買うか」











ちょっと、出る事になったのでまた明日。一日一話は意地でも護る

以下略

『作者の病気は読者の元気』『水戸BIN門(読者が平伏す意味で』『一日一話だと・・・読者を欺いたBIN』『高笑いしているBINに聖剣持った勇者が俺たちの冒険はこれからだ』『次の衆院選に「BIN」氏出馬!?』『BIN叙事詩』『BINの小さな鍵』


今日も茶々丸

エヴァハウスで皿を洗いながら、茶々丸は気付いた

「たまごでは無く、ゼクシィの方が妥当なのでしょうか?」

茶々丸はそれだけ言うと、食器を拭き手を拭きコンビニに向かう

「さよさん?」

「茶々丸さん?! あの、コレはですね……ゴニョゴニョ」

茶々丸はソレを見て一言

「良い人が出来たんですね」

と笑った

「…はい。年上の人なんですけど…優しい人で…何処か放っておけない人で…」

「家で話しましょう。時間は有りますか?」

「あっ、友人に電話します。ちょっと待っててください」

さよが電話している間に、ゼクシィを購入する茶々丸を見ている人物が一人居たりする




「茶々丸も育っているみたいで安心ヨ。でも…少し早くないカ?」





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 足掛かり。アギです)八十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/02 16:04

「いや、だからさ…」

「…………」

本当に悪いとは思ってるんだよ?

「仕方ないじゃん? お前居なかったし」

「…………」





「Gテオ」

「だから、まだ出てないんだって!!」

「ズリィゾ!! 俺ヲハブッタナ!!」

だから、ごめんって!!











朝、朝食を作ろうかと思ったら影に沈みました。

「ほら靴だ。」

「その前に、アレはないよ」

「いいから、始めるぞ」

はいはい

太極拳ですよ? この間から、エヴァさんとの組み手方式に変わりました。現在、世界樹の広場で修練中

「大分、様になってきたな」

「アレだけやらされたらねぇ…モンハン何処まで行った?」

エヴァさんも買いました。仲間が増えて楽しいです。

「ん? クックだ。」

先生!! 一夜にして授業終了ですか?!

「……やり込んでるね」

「ギアノススーツを作っている最中だ」

報酬狙いかよ…

無駄なお喋りしながら体も動かす。いや、流が出来てるからね。結構楽なのよ。
真剣勝負でもないし

『エヴァさんエヴァさん!!』

『念話でどうした?』

「こんなん出来る様に成りました」

外氣を集めて射出。これならヤムチャも倒せるぜ!!

「アホカァァァァァァァァ!!!!!!!」

問答無用で殴られました。技を使うなんて卑怯だよ

『外氣は使うなと言っただろうが!!』

『吸収してないよ?! 集めて固めて出しただけじゃん!!』

「それでも、危ないはボケェ!! 私だって痛いモノは痛いんだぞ!!」

「痛い!! ギブ!! 関節技は勘弁!! アァァァ!!」

アキレスが!! 俺のアキレスが!!

「まぁ、良い。今日は終りだ。」

その後、ゲートで送って貰いました。エヴァさんは家で朝御飯食べて行きました。
茶々丸が迎えに来たのでしぶしぶ学校に行ってました。流石に十五年も中学生してたら行きたく無いよねぇ
少し、可哀想になった。でもね、エヴァさん。

鞄からアダプタはみ出てるよ?


「ケケケ、御主人ザマァ」

「笑わない。帰って来た時に何気ない顔で見てあげるのが優しさだよ」

チャチャゼロを頭に乗っけて公園へ。買い物ついでに散歩です。久しぶりに座ったベンチは硬く。公園だなぁと思った
座ると何処からとも無く猫が集まり始めました。久しぶりなので今日はモフモフしよう。

「あ~癒されるぅ」

にゃ~ん

「オ前……茶々丸ミタイダゼ?」

良いの。俺も茶々丸も猫が好きだから。モフモフした小型犬とかも好きです
ポメラニアンとか…抜け毛が激しいらしいけどねぇ
あのマンション、動物OKだけど…買う訳にはいかないもんなぁ
ちょっと残念。でも良いよ、今は猫とゆっくりするから。
時間も過ぎてお昼前。買い物しにスーパーに。お米とか買って置かないとね。備蓄がないから。後、味噌。
少し重いけど頑張って帰る。お昼はうどんにしよう。油揚げ甘く煮て


家に帰って昼食後、別荘に入って白衣を纏う。
C型試作薬・強化型。今の俺の研究対象。数々の薬草・魔法薬を試すがどうにもいきず待っている。
悔しい事に、何かが足りない。解除できる。しかし、そのスピードは遅く解徐中に死んでしまう。中途半端に石化している状態なら大丈夫だが、完全に石化した状態で使えば死んでしまう。
残念な事に、複数使うと人間は死んでしまう。薬は用量用法を守って使わなければ毒にしかならない。

(毒か…既に毒草の類も使ってるんだけどなぁ)

この場合の毒とは何だろうか? 毒草を使った複数の試作薬は全部残念な結果に終わっている。
その中でも酷かったのが試作薬A。呪い強化って何さ。

「毒ねぇ…薬・毒草の類以外の毒? 」

使っていない毒…使っていない毒…
魔物の身体? 既にヘルマンの体の一部を使っている。念には念を入れて隅々まで調べ上げた。
成分表も出したし。簡単な実験もして試した。

そういえば…

「歯や骨は調べて無いなぁ……調べるか。」

軽くぼやいて白衣を脱いで、ローブを纏う。七十ニの印が刻まれたこのローブ。不思議なぐらいに俺の体にマッチしてます。
エヴァさんが強化した別送でね。召喚しましたよ。魔力を三分の二は持っていかれたね。
アスモダイを呼んだだけで別荘が軋みました。念のために枷は着けたまま呼んだのに…あの人強すぎます。
しかもね、俺の魔力ゴッソリ削った理由が、他のニ柱に割り込み掛けさしたからだよ? 本当ならノンリスクで呼べる筈なのにオカシイと思ったよ
魔神の考えがわかりません

また戦闘かと身構えたら笑われました。現在、ソロモン七十ニ柱中、六柱と契約しました。アスモだけみたいだよ…あんな代償が在るの…

扉を開けてヘルマンと対面。俺を見て驚いています

「その…ローブは…」

「好きに想像しなよ。さて、実験開始だ」

ねぇ? モルモット?











最近、僕には悩みがあります。学校の休み時間中だけなんですけど…

「刹那さん、閃光玉切れた」

「分かりました。ペイントし直して一旦下がりましょう」

皆さん携帯ゲームに夢中なんです。師匠も最近やりだしまして…

「ぬぅ…何故村クエにティガが出てくるんだ?!」

「ソイツは討伐しなくて良いんだよ。依頼が違うだろう?」

長谷川さんとも仲が良く成ったみたいで嬉しいんですけど…

「あの、ネギ先生!!」

「あっ何でしょうか宮崎さん?」

「一緒にお昼しませんか?!」

そうしよう。僕もやってみようかなぁ・・・

「はい、一緒しましょう」

「はい」










一日一話!!昨日は大変でした。↓な感じです

俺「日曜日も何て…酷い」

医者「念のためだよ。私も今日は暇だからね。」

開業医だものねぇ…十年以上の付き合いだし

俺「そう言えば…娘さん元気? 熊本の大学行ったんでしょ?」

医者「昨日の夜にね…紹介したい人が居るって…」

その後。点滴終わるまで話して。夜は近所の焼き鳥や行きました



おまけ


今日のさよさん

好きな人が出来た。それだけで、私は幸せだった。
その人から、結婚を前提に付き合ってくださいと言われた。
沢山の人が見ていたし、嬉しくて。
それでも恥かしかったのでお友達から始める事にした。

この間、茶々丸さんとコンビニで合ってお泊りしに言った。
エヴァンジェリンさんは居なかったけど…今度報告しに行く事にした。
このかさん達にも報告したい。アギ先生にも報告したいなぁと言ったら

「フフ、さよさんと瀬流彦先生のキューピットですよ?」

と、茶々丸さんに教えてもらった。
ありがとう、ございます。アギ先生。
エヴァンジェリンさんと共に私に肉体をくれた恩師に感謝した。

そんな事を知った次の日、つまり今日。学校が終わったので、何時もの様に遠回りする。

「さよちゃん。」

「あっ、待たせちゃいましたか? 瀬流彦さん」

「いや、待ってないよ。今来た所。それじゃあ、行こうか?」

「はい」

帰りは買い物をして帰ります。今日は魚の煮付けを作ります

彼の家で










そんな二人を見守る影が一つ

「さよさん。お幸せに…私も今日は煮物にしよう」

アギ様は喜んでくれるだろうか?



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 歓喜の咆哮。研究者の意地。アギです)九十話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/03 03:35

後少し、後少しだ。

足りない物が分かった。どうすれば良いのかも分かった。凡そ一ヶ月。別荘に缶詰した甲斐が有った。
何と言うマヌケな事をしていたのだろう。
初歩的なミスを犯していた。最初の頃、初めての実験をした時のようにすれば良かったのだ。
何と言う未熟。ある程度の魔法薬や霊薬を作れる様になって、在る程度の知識を得たからといって天狗に成って居た。

無様だ。不甲斐無い。

最初の気持ちを忘れていた。情熱が失われていた。

成分が分かっただけで止める馬鹿が何処にいる?

研究は其処で終わらないのだ。ソレを再認識した。

足りない物は揃った。熟成も終えた。

表に出せば発禁物だが、コレはどの悪魔にも在る。はぐれ悪魔や召喚された悪魔を倒して使いましたで通る。
己が呪い等受ければ調べるのが当然だ。通してみせる。

「クッ!! そうだ、俺は研究者だ。何時までも挑戦し続ける。ソレが楽しいんじゃないか」

得られる達成感は堪らない。失敗した時の悔しさは堪らない。故に、次の。その次へのバネに成るんだ。

「もう直ぐだ。もう直ぐ出来上がる。」

俺の役目ももう直ぐ終わる。コレが終われば…俺は…

(やっと……ゆっくり出来る。もう直ぐだよ、スタンじいちゃん)

今尚、眠り続ける。師に頭の中で告げる

何故か叱られた様な気がする

『急ぐな、このバカモン』

疲れてるなぁ…取り合えず、イラナイモノは処理しとこう












チャチャゼロの行動は迅速だった。
最近、と言っても此処二日程だがアギの様子がオカシイ。

隈が酷い。妙にやつれて居る。

そして、普段なら夕食の準備に掛っている時間になっても別荘から出てこない。
すぐさま、エヴァンジェリンと茶々丸を呼んだ。
自分が入っても良いが、自分にはやるべき事が在る。監視の発見だ。

普段遊んでいるように見えても遣るべき事は遣っている。

二人は直ぐに駆けつけた。勿論、一緒に住んでいる龍宮真名も一緒だ。
真名は直ぐに何かあった時のための準備を完了させた。
主人と妹は別荘内に入って行った。勿論、別荘内にもそれなりの物が在る。真名が準備したのは無駄に終わる。

彼女は既にツテの在る医療機関に連絡を入れている。
一時間が嫌に長く感じる其処で出てきたのは……

顔が真っ赤なエヴァンジェリンと

そのエヴァンジェリンを何処か冷めた眼で見る茶々丸

茶々丸に抱かれて気絶しているアギだった。

(取り合えず…点滴は必要だね)

「何ガ有ッタンダヨ? 御主人?」

「マスターは自首した方が宜しいかと」

「チガッ!! アレはアギからしてきたんだ!! 私も被害者だ!!」

(本当に何が在ったんだい? 先生)

真名、点滴をしてからアギを起こす事にした










その頃、麻帆良女子中女子寮の一室で一人の少女が黙々とゲームをしていた

「だから、無視しないでくれよ!! すげぇでしょ?! この青い飴玉・赤い飴玉年齢詐称薬!!」

一人だけ喚くのはカモ。害獣である
他に居るのはカモの主で在るネギ。アスナと同室のこのかに、このかの護衛で親友の刹那。三人からのカモヘの視線は冷たい。
アスナは、勇気を出して学園デートに意中の男性、高畑にデートの誘いをしようとするも失敗。
乙女らしい恥かしさが敗因である。ソレを知っている三人、勿論カモもコッソリと見ていたのだから分かる。
なのにソレは無いだろうと思う三人。

「なぁなぁせっちゃん。アスナは…」

「はい、憂さ晴らしの為に何故か一人でフルフルを乱獲してます」

「アスナさん…僕はどうすれば良いんでしょうか? このかさん、刹那さん?」

「「………」」

聞かれてもどうすれば良いのか分からない。二人はまだそういった経験が無いからだ。流石に仕方が無い
そこで二人は気付いてしまった。そういった経験が無いのは認める。
彼氏など居ない。まだまだ中学生、未来がある…が
目の前の少年。ネギには良い仲の少女が居る。何気に兄から助言を貰って余程の事が無い限り、暇がアレば少女と会っている。
中々に小まめだ。

(せっちゃん…ウチ等って)

(アカン!! それ以上はダメやこのちゃん!!)

「ふ、二人とも何で落ち込んでいるんですかー!!」

「だから、コレを使って大人に成れば良いんですって!!」

カモの叫びに三人の乙女がキラリと目を光らせる。
が、三人とも在る事に気付く。
アスナは自分が魔法などを解除出来る事に気付き、何かのショックでその効果が切れた時の事を考え溜め息を吐いた。
このかと刹那は未来の自分の姿が分かるという事に興味を示したが…何かと関係の在る男はそういった事に気付く可能性が高い。
しかも、自分達に興味が在るのかどうかも分からない。二人は溜め息を吐いた。

二人の考えは正解であり。細かい所は違う。何気に一緒に居る時間が長かった二人、微妙にだが琴線に触れた事は有ったりする。
二人のネックは家柄だったり、その護衛だったりとするのでソレが関係無くなれば可能性は在るが二人はその事を知らない。

「いや、其処で溜め息って?! それじゃあアレだ!! 兄貴にコレを飲んで貰ってデートの練習して慣れれば良いんすよ!!」

この一言で俺天才!! と胸を張るカモだが、速攻でネギが反論した。

「ダメだよカモ君!! 僕には勇気を出して思いを打ち明けてくれた人が!!」

コレに同調するように三人が続いた

「そうや、本屋ちゃんの恋路。邪魔したらアカン」

「そうですよ、あの勇気に私は感銘を受けました」

「何言ってんのよ。私が好きなタイプはね、世の酸いも甘いも経験した様なおじ様…あっ」

アスナはポンと手を打って聞いた

「それってさぁ、何処まで年を取れるの? 誤魔化すんだっけ?」

「三年から五年ぐらいッス!! 」

「飲めば更にイケル?」

「…さぁ? 其処までは…」

「分かった。ちょっと出てくる。」

そう言って着替えて、出て行くアスナ

「アスナー何処に行くん?」

「心当たりが在るんですか?」

「アスナさーん。今日は僕の青クック手伝ってくれるって…」

「アギの所に行って来る!!」

「「「「………え?!」」」」

そう言ったが最後。既にアスナは駆け出していた。

このかと刹那は直ぐに思考を纏める。二人はアギの本当の姿、外見を知っている。

肉体年齢十五歳。最近十六に成ったらしい。髪は適当に切った所為でワイルドを通り越してだらしなく成って居たのでエヴァンジェリンが切った。現在短髪。
顔は苦労している所為か老け顔と言って良い。
その状態で年を取らせる。恐らくだが、見た目的にはアスナ好み?
世の酸いも甘いも知っている。寧ろ遣ってる事が大人過ぎて赤面したのは最近の事デアル。

ヤバクね?

二人は慌てて駆け出した。ネギも着いて行く

(そうだ、兄さんに手伝ってもらおう)

何気に兄弟で遊ぶのが初めてに近いので、何処か笑顔のネギだった。











所変わりアギは、茶々丸に介護されながら食事を取っていた。点滴も終わっている。
が、どうにも記憶が無い。薬が完成したのは覚えている。後処理したのも覚えている。何故かエヴァさんに睨まれている。
何かしたのだろうか?

「本当に記憶が無いんだな?」

「うん。俺、何かしたの? 薬が完成して有頂天になったのは覚えてるんだけど…」

なら良いと言うエヴァさん。何が在ったの?

「もしかして…一人で完成させたから怒ってる?」

「そんな小さい事で怒るか!! 私は…その…アレだ!! 人間の癖して篭り過ぎるお前に怒っているんだ!! もっと自分を大切にしないか!!」

いや、そんな事言われても…溢れる好奇心と言うか知識の探求と言うか…研究欲がね?

「お前は人間なんだ。別荘のデメリットは分かるだろう?」

「まぁ…ソレ覚悟で使ってるからねぇ。じゃないと、今の俺は居ないよ」

「確かにそうだが…今の肉体年齢は分かっているか?」

「十六? もう直ぐ十七かも…このかさんの修行以外でも結構使ってるからねぇ」

「……いい加減にしておけ。髪は後で切ってやる……次、こんな事が在るようなら噛むぞ?」

「ソレは勘弁。俺は人間だからねぇ…まだ、人を捨てられるぐらい生きていないのよ?」

「だったら自重しろ」

は~い。にしても…俺、本当に何をしたんだろうか?

アスナが飛び込んで来たのは髪を切り終わって、シャワー浴びて居る時。
突然来て、人の裸を見て怒るなよ。
それから、少し遅れてネギ達が来ました。既にアスナの用件を聞いていたので普通にモンハン遣ったよ?
刹那のアカムをタツミーとチャチャゼロと一緒に手伝って、アスナのティガをエヴァさんと手伝って、ネギのクック亜種とザザミを手伝いました。
このかさん…貴女もユーザーだったのね。アカムは今度手伝うから。

デートねぇ…久しぶりだけど…ゆっくりやるかねぇ。気晴らしには丁度良いだろうし、何か買ってやるかぁ…
長谷川との商売も巧く行ってるし? 余裕在るのよおじさんは。
最後の方までエヴァさんが機嫌悪かったのは何でだろう? 










友人からも言われた。お前馬鹿なの? 死ぬの? 自重しないの? と。
一日一話。コレは俺が決めたルール。俺ルール。じゃなきゃしねぇよ。書いてて楽しいからSS書いてんだ。
コレだけは破りたくねぇ。意地が在るんだ。正しくは無くとも間違いでも無い

なぁ、そうだろ?



おまけ

今日のエヴァさん

駆けつけた別荘では、アギが狂ったように笑い。喜んでいた

「お、おい。アギ」

私達に気付き、駆け寄るアギ。ちょっと待て!! ブツカル!!

「エヴァさんやったよ!! 出来た!! 完成した!!」

何?!

「本当か!!」

正直に嬉しい。共に研究した者として、一人の研究者としてだ。興味も尽きない
其処まで思って抱かかえられて居る事に気付く

「ちょ?! 放ムゥ!!」

包容からキス。嬉しいのは分かるが止めろ!! イキナリ過ぎる!!

「プハッ!! 落ち着ムゥゥ!!!」

ヤメ…茶々丸!! 見てないで助けろ!!

「マスター…自重してください」

「いや、違うだう?! お前も正気に戻れ!! 馬鹿者!!」

メメタァ!!!!

「ヘブゥ!!」

「アギ様!! 大丈夫ですか!!」

「放っておけ!!」

クソッ…されるのは苦手なんだ。










「マスター? ドチラに?」

「風呂だ!!」

アギの奴め!!




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 老けてると言うな。アギです)九十一話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/04 00:07

「ファ~……あふ、顔洗おう」

朝起きて、顔を洗って太極拳。こんな俺に誰がした? エヴァさんです。今日も今日とて組み手中。
加減してください

「ところで…今日はデートだな…」

「んぁ? そうだけど? 気分転換には持って来いっしょ?」

「ソレはそうなんだが…」

何か用事でも在るのだろうか? 俺の役目は九割方終わってるからねぇ、手伝うよ?

「何か困った事でも有った?」

「うむ。明日時間を空けておけ。」

何故に?

「何で?」

「茶々丸が…な。明日は一日フルコースをするんだとさ。お前の体調が心配なんだろう」

茶々丸…

「エヴァさ「嫁にはやらんぞ!!」最後まで言わせてよ」

その後、何故か攻撃が激しくなった。くそぉ…爆弾落としてやる!!











「さよさん、瀬流彦先生と結婚を前提にイチャついてるよ?」

「なん…だと?」











取り合えず、年齢詐称薬を飲んでみる。鏡を見てみると大人に成った俺が居た。

(これじゃあ、条件に合わんだろ…自前で幻術かけよう)

スーツに腕を通すのは久しぶりで、チョット懐かしくなった。先生してました…昔。
アギになる前の名前とかは忘れたなぁ…金○よりGT○(アニメ)派でした。コッチにも有るし。
カメレオンとかやんねぇかな? あの下品? っていうか下ネタ満載な所とか好きなんだよ。熱いし。

「時間はまだ有る…コーヒーでも飲みながら一服するか」

近くの喫茶店でコーヒーを購入する事にした。首周りがスースーする。短髪は楽だけど切った後の違和感がねぇ。




少し着飾って気合を入れて寮を出た。注意するのは朝倉やパルに見つからない様にする事だ。
その為に速めに出た。デートの練習と言えども緊張する

(アレ? そう言えばコレって初デートじゃない? 私?)

無性に恥かしくなった。なんて事をしているんだろうか?
いや、コレは練習。ノーカン、ノーカン。
そう頭の中で唱えながら、待ち合わせの場所に向かった。チョット速かったかもしれない。
アギらしい人物は見当たらず。一人の時間が少し続きそうだ。

「アギの奴…忘れているんじゃないんでしょうね?」

だったらぶん殴る。女の子を待たせるとは何事だろうか?
そう思った時に、声を掛けられた。

「おせーぞ姫さん?」

「え…ガ…アレ? 何で…涙が…」

分からない、けれど懐かしい。そう思えた。







おはようございます。ネギです。今、僕達はアスナさんのデートの練習が巧く行く様に祈りながら尾行しています。
兄さんはまだ現れていないようで、アスナさんは待っているようです。

「ネギ君」

「はい? 何ですかこのかさん。」

「アギ君、どんな感じやと思う?」

兄さんの年を取った姿ですか…想像が出来ません。

「ちょっと分からないです」

「ほうかぁ…ウチもせっちゃんも予想が付かんでドキドキや。なぁ、せっちゃん」

「はい、興味は尽きません。あっ、アスナさんに誰か近づきます」

慌ててアスナさんを見ると、目をこすってました。ゴミでも入ったのかなぁ?
ポンポンと頭を軽く叩かれて、笑われてます。もしかして…アレが兄さん?!

「うわ…渋い。僕も大人になったらああ成るんですか?」

「…無茶苦茶アスナ好みやん?!」

「いえ、アギ先生が言っていましたけど。薬とかで体質が変わってるから、かなり変わるんじゃないかと…」

少し残念です。あっ!! 兄さん達が腕を組んだ!!
アスナさんが少し恥かしそうです。兄さんは…変わりません。今度、僕も遣ってみようかなぁ?
最近、「好き」の意味が分かってきたような気がするんです。なんか、こう…胸中が暖かくなるような感じで…

「兄貴、旦那と姐さん見失っちまうぜ?」

「早く追いつかなきゃ!!」

兄さん達の後を着いて行く。恥かしそうなアスナさんと何時も通りの兄さん。年の差カップルって言うんですよね? 見た目的には
それにしても…兄さん

「大人だなぁ」

「いや、ソレはそうでしょ? アギの旦那は女も抱いてるですし…今更デートぐらいじゃ動じないんじゃ?」

顔が真っ赤になるのが分かる。カモ君…そんなにハッキリ言わなくても…
このかさん達も顔が真っ赤だし。コレってセクハラになるんじゃ?

「買い物するみたいですね?」

「小物を買うみたいやな? アスナ、そういったの中々付けへんからなぁ…丁度良いんちゃう?」

「兄さん流石です…其処まで考えてた何て…」

コッソリと覗きます。何処か親子にも見えるその姿に、チョットだけアスナさんが羨ましくなりました。

「あんなにくっ付いて…アスナ、好きなんわ高畑先生やろ?」

「心変わりは許しません…って、アレはエヴァンジェリンさん?」

「え? 師匠が居るんですか?」

周りを見渡してもソレらしい人は…アレは…茶々丸さん? 隣の人は…幻術で大人に成ってる師匠だ!!

「合流しますか?」

「でもぉ…見失ったら」

「俺ッチが行って来るぜ!!」

カモ君が向かいました。

「あっ、叩き飛ばされました」

「凄い豪速球やなぁ」

「カモくーん!!」










いや、うん。イキナリ泣かれて困りました。眼にゴミが入ったらしいので安心したけど…いや、ねぇ…女の子って化けるねぇ
ちょっとオメカシして綺麗な服着ただけでこんなに変わるんだものぉ。最初、分かりませんでした。アスナも分からなかったみたいだけどね。
仕方ないさ。詐称薬使って二十歳ぐらいに成ったら笑ったもん。老けすぎてて…笑えば良いさ。二十五ぐらいに見えたよ…ごめん、見え張った。三十前に見えました。

だから、自前で幻術使って二十五ぐらいに成ったらねぇ…まさに、自分の考えが反映されました。三十半ばでしたよ。
今は薬草吹かしながら腕をチョット上げて、組ませています。コレぐらいしないと、デスメガネは気付かないでしょ?
アレはねぇ…家族とか仲間とかそんな感じでアスナの事見てるからねぇ…しずな先生と宜しく遣ってるみたいだし。
初恋は実らない場合が多いけどねぇ、此処まで絶望的だと少しぐらい協力したくなります。
アスナとデートする理由を話したら皆不憫すぎるとか言ってたよ? タツミーとかエヴァさんとか茶々丸とか…チャチャゼロが同情したんだよ?
特殊な趣味のアスナも悪いと思わなくも無いけどさ。

少し話しながら、歩いてると言葉数が少ないアスナの初々しさに苦笑が漏れました。
馬鹿にしたんじゃなくて、羨ましくて。アスナに文句言われたけどねぇ。

「コレで恥かしがってたら、タカミチ処か男と付き合えないぞ?」

と言うと、ヤケクソ気味に解かってると反論されました。其処からは何時ものアスナに成ったみたい。
適当な店に入って昼食とかにしようかと思ったけど、先にアクセサリーでも買ってやろうと思ったので違うお店に入りました。
焦らなくても奢ってやるよ。タカミチでダメだったらネギでも狙いな。あの子、宮崎と良い感じだけど、まだまだ入り込めるからねぇ。
髪留めとネックレスを買ってあげました。
それなりに手ごろな値段だったしねぇ。
店員さんに、「娘さんですか?」と聞かれて凹みました。老けてるのは事実なんだけどね。

「昼は、何処か適当な店で済ませるか?」

「う…えっと…アギの好きにして良いわよ」

それじゃあ、前に弐集院先生に貰ったグルメマップで決めよう。女の子だからねぇ。
安くて美味くてヘルシーな物のほうが良いだろうし。

今日は恋人役ですから…成り切る事位やってやります。楽しいしねぇ…空かうの








今日も頑張る一日一話。
カキフライ、美味しく食べたら、食中毒。

気を付けろよ? マジでパネェ……何で食べたんだろう…

以下略

「ゼロのルイズにBINタールヴが呼び出されたようです」「絶対遵守のギアスをもつBIN(読むてきな意味で)」『更新するたび読者も他作者も漢にするBIN』『BIN様に触発され更新停止作が復活するようです』『理想郷発・突然変異進化体BIN』「BIN氏はカズマでした」『一日一話ルールにしびれるし憧れるが真似が出来ないBINルール』

>>『どうやら (*´Д`)=出雲さんがBIN病に罹患したみたいですwww』
>俺の所為やない!! 俺は悪くないんや!! 好きですけどね。あのクオリティは欲しい。

オマケ

今日も茶々丸



「アギ様…ハァ」

「茶々丸、いい加減にしろ。後悔するなら反対すれば良いではないか」

ソレはダメです。アスナさんには経験が必要なんです。

「いえ、私は既に一度デートしてますから」

「何?! あ、アギめ…私に断りもなく…」

それに、私はアギ様に誘って貰いましたから。

「行くぞ茶々丸」

「ドチラに?」

「アギの尾行だ!! どう行ったデートをするのか見てやる!!」

「マスター…まさか?!」

「勘違いするな!! 私はお前の主としてだな!!」

「行きましょう。マスター…早くしないと」

「……気に成って居たのか」

気に成る物は気に成るんです。

「全く…さよも、茶々丸もどうしてこう…イロイロと速すぎると思うんだが…私がおかしいのか? 寧ろ、瀬流彦は呼び出すか?」

止めてください。さよさんは幸せなんですから

「いや…寧ろ、私がアギを…じゃなくて!! 私は何をトチ狂っているんだ?!」

「マスター…置いて行きますよ?」

それと、マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に

「おい、今何か変な事考えただろう?」

「いいえ、そんな事は」










「夜にメモリーをチェックしてやる」

コッソリとそう決めたエヴァンジェリンだった






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 仕掛け完了。アギです)九十ニ話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/05 01:25

何故だろう? とても悲しい

何故だろう? とても楽しい

何故だろう? とても寂しい

何故だろう? とても嬉しい

なんで…こんなに気持ちがグチャグチャになるんだろう? 答えは知らない。考えても分からない。
でも、今が楽しいのは事実だ。この春雨スープも美味しいし…隣で食べてるアギも美味しそうに食べてる。
烏龍茶も美味しい。暖かいくて落ち着くには丁度良い。
それに、このゆったりとしている感じを味わえるなら。この不思議な気持ちも悪くは無い。
私はそう思う。










「何で箸を投げる」

「いや…身体が勝手に? アンタだって指を絡めて何か言ってたじゃない」

「…身体が勝手に」

不思議な事も在るもんねぇ











あの二人は物凄く相性が良いのではないかと思います。僕は足元で悶えているカモ君に聞いてみる。
カモ君も凄いなぁ…当った割り箸が砕けるぐらいの威力だったよ?

「カモ君、何か考えたでしょ?」

「か…仮契約の事を…ヘブ!!」

カモ君にまた割り箸が当りました。三つ

「カモ君、オイタはアカンよ?」

「カモさん…不用意にその様な事は考えない方が宜しいかと」

「カモさん知ってますか? イタチの肉は生臭いんですよ?」

師匠!! 助けてください!! 僕はエヴァンジェリンさんに最後の希望を託します。
エヴァンジェリンさんは数百年の時を生きる吸血鬼。僕には何も出来ないこの状況も何とかしてくれる筈です!!

「何でアイツはあんなにオヤジの姿が似合っているんだ? 本当にナギとガトーを足して二で割った様な姿じゃないか? もうアギを屈服させるか? いやいやいや、落ち着け私。無理やりは詰まらん。茶々丸絶対に嫁にはやらん。大体アイツは私と対等だ。ソレは出来ん。しかし…噛むか? そのまま…外に出て悠久の時を…アイツなら笑ってるだろ? 薬も作り終わってるんだ。別に構わんだろ? 奴とは互いが無理やり…してるんだし? 茶々丸絶対に嫁にはやらん。いや寧ろアギを私の婿「マスター自重してください」ヘブ!!」

一部聞こえませんでしたが恐かったです。じゃなくて、茶々丸さんなんていう事を!!

「茶々丸さん!! なんて事を!!」

「ネギ先生、アギ様とアスナさんが出てきました」

「そうじゃ、無くてですね?! 師匠の機嫌が悪くなると大変な事に…」

「あの…ネギ先生?」

「それに、茶々丸さんは師匠の従者じゃないですか。確かに先ほどの師匠は恐かったですよ? でも、やりすぎですよ?」

「いえ…あの…」

此処は先生としてちゃんと注意しないと…

「……見失いました」

え?











さてさて、今が夜ならカラオケとかビリヤードとか暇つぶしが出来るんだが…残念な事にまだ十二時ちょい過ぎ。
何しようか?

「何処か行きたい場所とかある?」

「…考えてなかった」

どうしようかねぇ…俺も考えてないよ?

「アギの行きたい所で良いわよ? 私、無計画で来ちゃったし」

「…散歩でもするか」

ソレが良い、公園でノンビリしよう。小休憩も必要だからねぇ。後、癒し。
薬草揺らしながら公園へ。此処は何気に猫が多い。子供達も多い。そして、子供と猫の仲が良い。
茶々丸効果です。でも、今日は人が少ない。何か在るのか?
でも、猫は寄ってきます。ベンチ座らせたアスナに群がります。俺が指示してるからねぇ。
指輪の使い方が解かってきました。多分、付属の機能だと思うけど…動物の言葉がわかります。
全部は無理だよ? まだ、完全に使えてないから。

「うわ、ちょ…コラ、舐めないの」

「好かれてるじゃないか」

本当にねぇ。

「ソレは嬉しいんだけど…暖かくて眠くなる」

「寝ろよ。三時頃には起こしてやるから」

「でも…悪いじゃない。アンタに」

「目元の隈を治してから言いなさい。寝れなかったんだろ?」

本当にまぁ…初々しい。思わず苦笑がでる。変な意味ではなく。もう、自分には無い物が少し羨ましくて。
アスナには怒られたけどねぇ。

「ちゃんと起こしてよ?」

「はいはい、オヤスミ」

そのままのび太君の様に寝てしまうアスナ。緊張してたんだろうなぁ。相手は俺なのに…乙女だねぇ。
自販機でコーヒーを二本購入。三時まではゆっくりします。
俺が寝たら起こせないからねぇ。おじさんも辛いです。

「夜は…豪華に行ってやるか。まぁ、頑張れ。姫さん」









ノンビリと日光浴をしている兄さんをやっとの事で発見した僕達は、直ぐに隠れる事にしました。
どうやらアスナさんは眠っているみたいで、兄さんはその隣で薬草を吸いながらコーヒーを飲んでいます。

「あ~アスナ、昨日良う寝れんかったみたやしなぁ。コレは仕方ないなぁ」

「はい…朝も早かったですから…」

「なぁ、何故か頭が痛いんだが? 何か有ったのか? 茶々丸?」

「特には? マスターがアギ様を見て何か言っていたのは覚えていますが…小声過ぎたので、聞こえませんでした」

「そうか? ソレにしても…アギの奴はアレだな。今の外見が精神年齢だな。」

「先生は老成してますから…普段も何かと忙しそうですから、仕方が無いのでは?」

「そうやなぁ…ウチもイロイロ習ろうとるさかいに…迷惑かけとるなぁ」

皆さん思うところが在るみたいです。僕も少し…僕のミスでこの間もアスナさんの事で迷惑を掛けてしまいました。
兄さん、ごめんなさい。

「でも…アスナさん気持ち良さそうです」

師匠が光の屈折を使って僕達にも見えるように、兄さん達の様子を映し出してくれているから二人の顔も見えます。
あっ、アスナさんが倒れた。兄さんに

「………ホンマになぁ(ウチもして貰おうかいな? 膝枕)」

「………ですねぇ(一緒に住んでましたけど…こういった事全くありませんよ!!)」

「緊張してたんですね。アスナさん(私はされるよりする方が好きですよ? アギ様)」

「餓鬼だな(何故こうもイライラする?)」

皆さんも僕と同じ気持ちみたいです。良いなぁアスナさん。何だかあの二人…

「本当に…気持ち良さそうです」

僕も何だか眠たく成ってきました。

でも、我慢です。兄さんが時々知らない人に話し掛けられては「娘さん?」と声を掛けられて凹んでいます。
兄さんの背中が煤けて見えます

「……兄さん」

アスナさんにも詐称薬を飲んで貰った方が良かったんじゃ?










三時を過ぎる前に、良い事を考え付いた。携帯取り出しメールをして置く。向こうも話したいことが在るだろうしねぇ。話さないけど。

咽が渇いたが動けない。ガッチリ服も掴まれてるしねぇ…早く時間が来て欲しい。
薬草揺らしながら時計を確認。三時になったので起こす。中々起きなかったので最終手段。

「あっタカミチ」

「何処?! 何処に高畑先生が!!」

ハヤッ!! 何この子? 本気で驚いたんですけど?

「…アギ~…アンタ」

「中々起きないお前が悪い。ほら、行くぞ。映画でも見よう」

「っっっ!! もう…分かったわよ。何か見たいのでも在るの?」

「少し前に茶々丸と見たヤツの第二弾がな…速すぎるんだよ…監督」

「何それ?」

「金の為なら鬼になる」

「あ~…レンタルで見ようと思ってた奴だ。一回因って良い?」

「それじゃあ、ネカフェで見るか。先に第二弾見せても面白くないからなぁ」

最近は便利な所が増えたからね。DVD借りた後で行きました。やはりイロイロと考えさせられます。この作品。
家族との絆を大切にして細々と、でも苦しい生活をする弟。
家族との絆を切り捨てて、金を得て自分の幸せを掴もうとする兄。

そんな二人の話。兄の周囲には誰もいない。弟の周囲には家族と仲間が多く居る。
そんな二人の、互いの幸せを掴もうとするお話し。

二人とも正確正反対だし…どこか兄がツンデレに見えるのは気の所為だろうか?
まぁ、良いか。

「おーい。晩飯行くから一寸止まれ」

「え? 何処? 余りお金持って来てないわよ?」

「俺が奢るに決ってんだろ? タカミチにならそうするだろうし? お前学生。俺は社会人。それじゃあ、眼を瞑って今から俺の言う事を確りと聞け」

「う、うん」

眼を瞑ったアスナの額に額を合わせて言う

「今から、魔法を使う。周りにも気付かれない様にするから。心配は無い」

「うん」

「今から使う魔法は、アスナに全くの害は無い。良いか? 全くだ」

「…分かったわよ」

「なら、眼を開けて自分の姿を見てみろ」

「うんって…顔が近いわよ!!」

仕方ないだろうが、こうでもしないと出来ないんだから。

そして入ったレストラン。一寸高め。でも余裕。麻帆良に来てからはイロイロと儲けが多いからねぇ…椎名とか椎名とか長谷川とか椎名とか長とか…
貯金もしてます。暫くは働かなくても過ごせるのよ? おじさん。
しかも、雪広グールプがオーナーの所だからハズレでは無いです。値段も少しだけ高いだけだからね。

「ちょっと、本当に良いの?」

「大丈夫だって、周りから見たらおっさんと二十歳過ぎの大人のカップルか、仕事の上司と部下にしか見えん」

今のアスナは大人の姿です。服も少し豪華にしました。俺もね。幻術さまさまです。コースで頼んで、ワインを一本。

「私、飲めないんだけど?」

「舐めるぐらいで良いんだよ。」

黙々と食べる…と、いう事は無く。軽く話しながら食べる。やけに質問が多いなぁ。
ある程度は答えるけど…。ネカネさんとは連絡取ってるのか? とか、ちゃんと取ってるつーの。

「そう言えば…ネギはちゃんとアーニャとかにも手紙出してるのか?」

「アーニャって誰?」

「幼馴染」

出して無いようです。あの子は…その辺ちゃんとしてないから怒られるんだよ。

「これ…意外と美味しいわね」

「一杯しか許しません。」

「は~い先生」

コイツ…もう酔ってやがる。まぁ、大丈夫か? コレくらいなら…











「アーニャに出すの忘れてました…」

本当に忘れてたよ…怒ってるだろうなぁ。もっと早く寄越せって書かれそう。

「ネギ君、アーニャって誰なん?」

「僕達の一つ上の幼馴染です。ちょっと気が強くて…」

良く蹴られてたなぁ…僕。

「ソレよりもだ!! 何故奴等は美味い物食っていて、私達はマッ○なんだ?」

「中に入ったらバレます。マスター」

「そうですよ、エヴァンジェリンさん」

「僕もそう思います。」

「チッ!! 帰ったら覚えてろよアギ」

兄さん、アスナさんもだけどお酒は二十歳に成ってからだよ!! もう、今度飲んでたら怒るからね!! 身体が弱いんだから…











俺の下腹部、ビックバン。

山も谷も無いです。次でデート(仮)が終わるんじゃないかなぁ…ネタが出て来ても使えないのが多い。版的に!!XXXなど書かん!!

以下略

「幻のBIN竜を探して」『ジェバンニの師匠、もしくは神』『天上天下BIN我独尊』『もはや世界も届かないBIN』

最近Xリンクを落とそうかと考える。でもさ、イヤホンとか居るって聞いたんだけど? その辺どうなの?
要らないんなら、特定の時間で狩りに出かけようかと思う。時間が有ればね。さいしょっから初めて。

徒然白書さん、アッテルヨ?


金の為なら死ねる→金の為なら鬼になるです。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 命短し恋せよ乙女。アギです)九十三話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/06 00:03

仕掛けは上々。アスナに酒を飲ませたのは箍を外す為で…おじさんは若い子に発破を掛けるだけです。
何だか、ネギ達もコッソリと見てるし? エヴァさん…暇なの?
茶々丸もだけど…チャチャゼロの相手してやりなよ。
あいつ、最近良く愚痴るんだから

「帰ッテモ俺空気何ダゼ?」

とか言われた日には涙が出そうになったよ?

今、家で多分真名さんと一緒にゲームしてると思うけど…










「中古ダカラ買ッテ貰ッタンダガ……テイ○ズ面白レェ」

「忠告しとくけど…三週した上で特別な事しないと、彼の秘奥義使えないよ?」

「マジデカ」


僕は……過去を断ち切る!! 










レストランを出て、ゆっくりと歩く。夜の道は少し涼しい。

「今日はどうだった?」

「そうね~…楽しかった。うん、コレならいけそう」

そうじゃないとねぇ。おじさんの努力がパァですよ?

「それなら良し…それじゃあ、行くか」

「何処によ?」

「タカミチの所」

「え? ……無理!! 一寸速いって!!」

ダメですぅ。もう、連絡入れちゃったもんねぇ

「いけるいける。いけそうなら、当って来い。」

「砕けたらどうすんのよ?!」

「馬鹿かお前? 砕けるのも当たり前だ。それが告白でしょ? 」

「う…で、でも~」

「良いから行くぞ? 大丈夫だって、タカミチは大人だ。お前が本気で好きだっていう事を伝えればちゃんと答えてくれるさ。」

「……やっぱり、明日とかには…ダメ?」

「ダメ。背中は押してやる。場所も整えた。後は、お前が一歩前に進めば良いだけよ? 根性だせや。」

「…分かった。分かったわよ!! 告白してやろうじゃない!!」

それで良いよ。振られるにしても、振られないにしても、答えは得た方が良い。
命短し恋せよ乙女ってね。
何やら隣で

「やれるやれる絶対出来る出来るのよ私」

とかブツブツ言ってるアスナにちょいと引いた。これも、恋する乙女の弊害?
良いか…俺が凹む訳でも無いし。そのまま歩きながら待ち合わせの場所へ。
少し早めに着いたけど、のおっさんなら五分ぐらい前には待機してるでしょ。階段を下りると、タバコを吸いながら佇んでいるタカミチを発見。
取り合えず声を掛ける。

「久しぶり、タカミチ」

「アギ君? その姿は…」

「幻術だよ、そんでもって用件はコイツ」

幻術解いたアスナの背中を押して前にだす。

「アスナ君?」

「ちゃ-んと、聞いてやりな。コレも大人の仕事だよ? 俺からはそれだけ、じゃあねぇ」

大人の対応を期待します。振るならちゃんと振りなさい。一抹の希望は人を殺すよ?









改めて、僕は兄の事を凄いと思いました。此処まで準備してたなんて

「兄さん凄い」

「此処まで準備してたんかぁ…アスナ、ここぞって時に逃げそうやからなぁ」

「お酒を飲ませたのもこの為だったんですね。気分を高揚させて大胆に…と」

「フン。しかし、何故未だに見守って居るんだ? 私は帰るぞ」

「私もご一緒します。マスター…アスナさんの告白の行方。気には成りますが…私達が見て良い物では有りません。」

そうかも…僕もそう思いました。恥かしいですよね。改めて、宮崎さんは凄いと思います。
僕だったら…出来ないかも…

「僕達も帰りましょう」

「そうやな。結果は帰ってからアスナを見れば分かるしなぁ」

「そうですね。」

アスナさん。頑張ってください!!







「あの…高畑先生」

「何だい? アスナ君」

彼から連絡が来たので、待ち合わせ場所に少し早めに来て待っていた。現れた彼の少し驚いた物の、幻術だという事の方に驚いた。
アスナ君に聞くと詐称薬を使っているとの事、彼の魔法では無いらしい。少しシドロモドロに成っているアスナ君が、可愛く見えた。
僕からしてみれば彼女は証であり、家族であり、妹の様なものだ。最初は無愛想な子だったのを覚えている。
無感動とも言って良いぐらいに、表情が動かない子だった。
今の彼女とは正反対だ。ソレが嬉しい。既に亡くなってしまった師の言葉は、提案は正解だった。
彼女は知るべきではない。過去の事など忘れて居て欲しい。ネギ君の従者に成ったのは知っている。
これも何かの縁なのかと思ってしまう。アスナ君の記憶が戻ってしまうのでは? と悩みもしたが仲間達が掛けた魔法は草々の事では解けない。
仲間の力量は知っているから安心している。彼の用件がアスナ君の事らしいが…一体何だろうか?

正直な所、僕は未だに彼を…アギ君の事が分からない。コレを気に少しでも近づければと思っていたが彼は直ぐに帰ってしまった。
仕方が無い。昔からだが、僕は彼に避けられている。何故かは分からない。魔法学校の方でも大人を避けていたらしいと報告が来ている。
そんな事を考えながら、アスナ君を見る。最初は僕の方からネギ君の事など聞いた。お互い共通の話題が在った方が話しやすいと思ったからだ。
すると、意外な事にアギ君の事が少し分かった。
ネギ君のミスをフォローしているそうだ。何時もお世話に成っているらしい。御蔭で成績も上がったそうだ。
素直に嬉しいと思う。アスナ君の成績向上は僕も知っている。彼女が頑張っている証拠だ。
ネギ君の頑張りを見て頑張らなきゃと思ったらしい。彼女は優しく、強く育っている。
時々、ネギ君の発言に困る時が在るそうだが。彼はまだまだコレからだ。
だから、アスナ君の言葉は以外だった。

「あの…好きです!! 高畑先生の事が一人の異性として好きです!!」

まさか…告白されるとは思っていなかった。
僕にとってアスナ君は託された子でも有った。それに、彼女は僕の家族で妹の様な子だ。
家族愛は持っている。兄弟愛の様なモノも持っている。でも、僕は彼女の気持ちに応えることが出来ない。
年も関係しているのかも知れない。教師としての自分が関係しているのかも知れない。
でも、僕自身が。何も持っていない素の高畑・T・タカミチが彼女に異性としての気持ちを…愛しさを持っていない。
僕の中では完全に彼女は家族や妹の様な存在なのだ。

(あぁ、そうか。だからアギ君は大人の仕事と言ったのか…)

「アスナ君、僕は…」

大人の仕事、ちゃんとさせて貰うよアギ君。











コトっと音を立ててコップを置いた。
今は超包子のカウンターで軽食をしている。だってさぁ、足りなかったんだもの。レストランだけじゃ。普段から良く食べるようにしてたのが悪かったのかなぁ?
でも、食べないとダメだし…美味しいものは幾らでも入るんだよ。

「だからと言って、閉店間際に来るのはどうかと思うネ」

「良いじゃん。丁度、超が居たんだからさぁ…基本的にお互い不干渉何だから。今日はお客として来てるよ? お持ち帰りもお願い。真名さんに甘いもの二つ」

「はぁ…なんで帰ろうかと思っていた所に来るか…」

そう言いながら、手は動かしてるじゃん。この仕事人め

「そう言えばさぁ…さっきまでアスナとデートしてたんだけど」

「アレ? アギ先生は茶々丸狙いじゃ無かったのカ? 」

いえ、嫁に欲しいです。その為にはエヴァさんを何とかしないと

「そういうデートじゃなくて、練習だよ。アスナがタカミチに告白する為の」

「アイヤー、アスナさんも茨の道を進んでるネ。高畑先生、しずな先生とデキてるって噂が在るヨ?」

「だろうねぇ…だからね。ちょっとお酒飲まして発破掛けてタカミチ呼び出した」

「先生…鬼ネ。恋する乙女は傷つき易いヨ?」

「でも、何時までも引きずる訳にも行かないだろ? 命短し恋せよ乙女ってね。コレがダメなら、次を探せば良いのよ。ネギ辺りが有望」

「宮崎さんが泣くヨ?!」

「そん時はそん時。既に俺の問題じゃないもんねぇ」

「外道ネ…外道が居るヨ。」

それよりもさぁ…何で鍋振ってるのさ?

「私の晩御飯ネ。先生も食べるカ?」

「頂きます」

さてさて、どうなってるかねぇ…










言った、言い切った。恐い、とても恐い。
でも、私は後悔しない。だって、本当の気持ちだから。

「アスナ君、僕は…君の気持ちに答えられない」

やっぱりかぁと思った。私にだって分かる。だって好きな人の事だもん。ずっと見ていた。
何時も眼で追っていた。何時も気に成っていた。

「そう…ですか」

「君の事を嫌いという事じゃない。寧ろ、僕はアスナ君の事が好きだよ? でも、僕の好きは異性に対する好きではなく。家族として、妹の様な子としての好きなんだ」

そっか…

「小さい頃から君を知っている。だから…ゴメン。僕の中で、アスナ君は既に家族の様なモノなんだ。恋愛の対象では無い」

「ありがとうごさいます。高畑先生…チャンと…振ってくれないと…私…」

「アスナ君」

「ありがとうございました!! おやすみなさい!!」

私は駆け出した。あの場に居たくなかった。でも、モヤモヤした気持ちは無かった。
正直な気持ちを、思いを伝えられた。それだけで満足だった。
高畑先生は、私を子ども扱いせずにチャンと自分の気持ちを、考えを伝えてくれた。
ソレが嬉しかった。でも悲しかった。でも、それ以上に…

(スッキリした)

目的も無く走る。今の状態で帰ったらネギやこのかを心配させてしまう。自分の事だ、泣き出してしまうのが分かる。
今だって泣いているのかもしれない。走っているから息苦しいのか? 泣いているから息苦しいのか?
ソレは分からない。ただ走る。走って走って辿り着いたのは超包子だった。明かりが灯っていたからだろうか?
無意識に目指してしまったのかもしれない。聞きなれた二人の声が聞こえてくる。
超さんとアギの声だ。
私は、ゆっくりと近寄った。美味しそうな匂いが漂っている。二人の声がはっきりと聞こえてくる距離になると御腹が鳴った。

「だから、タケノコは煮た方が美味しいんだって!!」

「違うネ!! タケノコはその食感を生かせる炒め物が一番ヨ!!」

下らない事を言っている。何だろうか? ちょっとムカっとした。

「ちょっと、私にも何か食べさせてよ!!」

少しぐらい我儘を言っても許されると思うんだ。今日だけは…









帰り道は遠回り。現在、アスナを背負っています。原因は超。何が

「飲んで騒いで泣いて、明日は新しい自分を始めるよろシ!!」

だ。 中学生が飲むんじゃ有りません。人の事は言えないけどね。アスナはバクバク食べてガバガバ飲んで落ちました。
落ち方が物凄く面白かったです。頭からカウンターにゴン!!っとね。
食べてる最中は俺に文句言い撒くって、飲み始めたら号泣して大変でした。イロイロ吹っ切れた様です。
俺のスーツ、涙と鼻水と涎でベトベトですよ。クリーニングに出さないと…

「なぁ、超」

「なんネ?」

「何でアスナに構った? お前はそういう奴じゃないだろ?」

「まぁ…同じ女の子として励まして上げたくなっただけヨ。私も女ネ…先生の行動が外道過ぎたのも在るヨ」

「俺は背中を押しただけですぅ」

「ソレが駄目ヨ!! もっとデリケートに扱うネ!! 茶々丸を任せられないヨ!!」

「バッカ、茶々丸の時は対応が違うんだよ!!」

そんな事言い合いながら女子寮に向かう途中です。このかさんとネギには連絡してるから大丈夫。ついでに、このかさんとGティガ行って来ます。
このかさん、笛使いだからサポートに期待。

「ウッ!!」

「どうした?」

「どうしたヨ?」

「……吐きそう」

「超パス!!」

「うぇ!! チョット待つヨ?! ア、アスナさん、下を向くヨ!! コッチは駄目アル!!」

「もう…無理」

「「あ!!」」











今日も頑張る一日一話。
何処とは言わないが○が痛い。パネっす。皆、気を付けろ? 奴等は何所にでも居る。
正直座るのも痛いです。
さてさて、アスナ振られました。超とアギの関係が仲が良いように見える。中立どうしならこんなもん?
まぁ、良いか。

久しぶりにモンハンヤッタ。訓練所が制覇できない。フルフルに負けた。orz
遣りたい人とか居る? 決めてないけども。もう一回クック先生の授業を受けてくる。

つか、恋愛かかなアkンのや!! と思いました。計画性がないからですね。認めます。
恋とは、傷つけ傷つけられるモノ。持論っす。

以下略

「超進化人類エヴォリュダーBIN」『神にも魔王にもなれるBIN』 『読者の語彙力に挑む作者』『もう感想とタグ考えるのすら億劫な位の話数と更新速度なんですがorz』『絶対更新者』『異常BIN域』

それじゃ、オマケだぁぁぁ!!





今日のエヴァさん。


「確か…此処をこうして…出来た」

『それと、マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』

プチっと何かが切れる音がした後、エヴァンジェリンはプルプルと振るえだした。
ご立腹である。怒髪天である。
が、次の記録を見て動きが止まる

『何でアイツはあんなにオヤジの姿が似合っているんだ? 本当にナギとガトーを足して二で割った様な姿じゃないか? もうアギを屈服させるか? いやいやいや、落ち着け私。無理やりは詰まらん。茶々丸絶対に嫁にはやらん。大体アイツは私と対等だ。ソレは出来ん。しかし…噛むか? そのまま…外に出て悠久の時を…アイツなら笑ってるだろ? 薬も作り終わってるんだ。別に構わんだろ? 奴とは互いが無理やり…してるんだし? 茶々丸絶対に嫁にはやらん。いや寧ろアギを私の婿「マスター自重してください」ヘブ!!』

(私がこんな事を?!)

「いやいやいや、待て。コレは何かの間違いだ。茶々丸は絶対に嫁にはやらん。しかし、コイツは本当に私の従者か? 殴るか普通? いや、確かにこんな醜態を晒した私を止めたの良いが…」

ブツブツと言葉を続けていると、エヴァンジェリンの中で何かが繋がった

『それと、マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』

『マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』

『満足させられない…身体的に』

「…成長する薬を作ってみるか? そうだ、そうしよう!! 私がアギを貰えば茶々丸を嫁に出さなくても良いじゃないか!!」

流石私だ!! と夜も遅くに叫ぶエヴァンジェリン。










「マスター………早く何とかしないと…」



さよセル!!

「それで? 今度の休みに?」

「はい、私がお世話に成ってる人達に紹介したくて…ダメですか?」

「良いよ? 僕もチャンと挨拶したいしね。さよちゃんの親代わりの人なんでしょ?」

「はい…一人は何処かヤル気が無いんですけど…ちゃんと要点を抑えてて何かと頼りになる人で…」

(アレ? 何処かで会った事が在るような…)

「もう一人は、厳しいんですけど優しくて…私が高校に通えるのもその人のお蔭なんです」

(優しいひとなんだなぁ)

「もう一人は、私のお姉さんみたいな人で…お料理も教えてくれるんです」

(さよちゃん…僕は君に出会えて良かったよ…)

「優しい人達なんだね」

「はい。エヴァンジェリンさんも、アギ先生も、茶々丸さんも良い人です」

「え? えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」


瀬流彦の明日はどっちだ!!!!






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 ブラフ?フェイク? 真実? さぁ、どれでしょう?アギです)九十四話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/06 06:06
アスナがゲロった。超に。

秘密とか情報とかじゃなくて物理的に。

そんな事を話しながら、タツミーと杏仁を食べてチャチャゼロと酒を飲んでいたらエヴァさんが来た。丁度夜中の一時ごろ。
物凄く迷惑だったので帰ってもらおうとしたら。

「薬を作るぞ!!」

と言われたので、反射的に

「効果は?」

と聞いてしまった。うん。俺は悪くない…と、思いたい

何でも、肉体を成長させる薬を作るそうです。でも、一つ問題が有ったので聞いてみた。

「吸血鬼にも効くの?」

「知らん…だが、造るからには最高の物を創る」

正直に言います。トキメキました。最高、エヴァさん最高。痺れたので早速別荘へ行って準備とかを初めました。七日程篭って準備完了。

現在は其々の自宅で休憩中なんだけど…

「アギ様、お茶です」

「ありがとう、茶々丸」

エヴァさんご飯大丈夫かなぁ?











日曜日、日も高くないその時間。俺は外に出る事にした。茶々丸も一緒だ。
何時もの様に公園に向かう。昨日はそんなに居なかった子供達が元気に出迎えてくれる。

「茶々丸~!!」

「人形の兄ちゃん!! トンネル掘ろうぜ!!」

子供は純粋だ。穢さを知らない…と、思いたい。間違いなくこの子達は純粋に育っていると思う。
麻帆良に敷かれた結界が、そうさせているのかも知れない。茶々丸はメカだ。普通ならば有り得ない技術力の結晶。
外に出れば騒ぎになるだろう。まぁ、今の姿なら大丈夫だと思うけど…
それでもだ、この麻帆良に居る人間はその事を不思議に思わない。結界の効力だ。不思議を不思議と思わない。
コレも一種の洗脳なのでは? と考えたが。俺でもそうすると思う。此処の技術力は異常の一言に尽きる。
四速歩行のロボットが暴走しても、また科学研かと声がするのは異常だ。慣れも有るのかも知れない。
それでも、イロイロとマズイと思う。

ベンチに座る。既に此処は俺の特等席になっている。ソレぐらいの頻度で俺は此処に来る。
日差しも丁度良く、元気な声が聞こえる。此処に居ると平和の素晴らしさが分かるような気がするから…俺は此処に座る。
トンネル作りは他の子に譲った。遊んでも良いけどそんな気分じゃない。
ただ、ゆっくりしたい。少し疲れた…エヴァさんの所為で。一度立ち上がって自販機で飲み物を購入。
二つは絶対に買う。ソレぐらいの時間、此処に居る事が多いからだ。

ボケッとしていると、何時の間にやら猫が寄ってくる。どうでも良い事だが、クロがメスである事を最近知った。
何でも、麻帆良の野良・飼い猫のアイドルらしい。オスにね。
僕っ娘? と考えたが下らなさ過ぎるので薬草に火を点ける。吸えばゆっくりとだが落ち着く。

「アギ様?」

「ん? 何?」

「いえ、少々お疲れの様でしたので…」

確かに疲れて居る。好きな事には全力で挑む。何時までも変わらないと思う。
実際に、エヴァさんの提案は魅力的だ。身体年齢を大幅に変えられる。幻術等の幻ではなく、実際に成長を早められる。
それは、とても素晴らしい事だ。正直な所疲れている。身体もだが精神もだ。この間の学園長の攻撃は効いた。精神的に。
此処は敵地と変わらない。騙すのにも一苦労所じゃない。

何時の間にか二本目も飲み終わっていた。薬草も後少ししか残っていない。時間もかなり経っている様だ。
隣に茶々丸が座っている。顔を見ると少しだけ笑ってくれた。最近、茶々丸が良く表情を表すようになった。
式神化の術式を新たに使ったからだろう。十年もすれば、精霊化か妖怪化するとエヴァさんと予想している。
精霊にはならないで欲しい。絶対に狙われる。恐らくは電子精霊になるのではないだろうか?
出来れば妖怪の方になって欲しい。

「茶々丸…寝て良い?」

「どうぞ、頭は此方へ」

俺は茶々丸に膝枕をして貰って空を見た。

「ねぇ…茶々丸、俺は人が嫌いだ」











僕が彼を見つけたのは偶然だった。僕は彼に感謝している。昔からの知り合いを解放して貰った。
コレだけでも。感謝の対象になる。ソレだけではなく、彼女の友としても居てくれる。僕では彼女の専門的な話には着いていけないから…
十五年は長い。彼女はそれだけの時間を縛られた。ソレを解放してくれた事には感謝の念しか浮かばない。
丁度見かけたアギ君はエヴァの従者だある絡繰茶々丸と一緒にいた。丁度良いと思い近づくと彼の声が聞こえ、僕は咄嗟に身を隠した。

「ねぇ…茶々丸、俺は人が嫌いだ」

(どういう事だ?)

僕には理解できない。アスナ君や刹那君とも仲が良く、このか君にも魔法を教えている。学校で彼の授業を受けた生徒からもそれなりに人気だ。
そんな彼が何故?

「魔法使いも嫌いだよ…奴等は英雄を押し付ける」

そんな事は無いと思えなかった。修学旅行の件も有る。あの時はネギ君だけを向かわせれば良かった。それと、僕だ。プロパガンダには持って来いの人材だ。

(彼にそう思われても仕方が無い)

「マスターもですか?」

「エヴァさんは別。だけど、他の魔法使いはねぇ…瀬流彦さんも別だね。茶々丸、魔法使いはね、所詮魔法が凄いから使いたくて堪らない種族っていうか…まぁそういう人間なんだよ。力を使いたくて堪らない」

「何故…そう思われるのですか?」

「魔法使いは人々を助ける事を基本としている。皆がマギステル・マギを目指している。例外も多いのは知ってると思うけど…大体はそうだよね?」

「はい。ネギ先生も目指しておられますし…この学園に居る魔法使いの殆どはそうだと思われますが?」

それはそうだろうと思う。僕も多くの人を救いたいと思ったから、今の僕が居るんだ。

「でもね…それだけなら魔法は要らないんだよ。確かに魔法は便利だ。術式体系も出来てるしね。教えれば一般人でも『火よ灯れ』と唱えれば使える可能性も高い。」

「治療の魔法は素晴らしいよ? 大怪我が一瞬で治ってしまう事だって有る。でも、其処に辿り着けるのは一部の人だ。ソレだったら魔法の勉強じゃなくてさ。医療や経済、農業とかの知識を溜め込んでボランティアに行かせた方が多くを救えると思わない?」

ソレは…

「可能性は高いと思われます。」

「可能性ではね。それにね、今の時代。電話一本で人が救われるシステムも有る。魔法使いが必要になるのは魔法使い関連の事と荒事が殆どじゃないのかぁ…と思うとね。魔法使いは何て傲慢何だろうと思ってしまう。俺もソレを否定できないから、余計に嫌いになる。」

「しかし…アギ様は魔法使いです。過去にも魔法使いに助けられたのでは?」

そうだ、彼とネギ君は故郷を焼かれた。ソレを救ったのも魔法使いだ。

「アレはねぇ…イーブンだよ。悪魔に村は滅ぼされた。実行したのは悪魔だよ? でも、命令したのは? その原因を作ったのは?」

魔法使いだ…ダメだ。彼は人の暗い部分を見すぎている

「不思議な事にね、俺を助けたのは人でも魔法使いでもなく。悪魔だった。その後、俺が見たのは悪魔を薙ぎ払う父親。正直、化物としか見れなかったね。異常すぎるよ。強すぎ。」

違う、あの人は人間だ。何処までも人間らしい人間だった。
あの人の仲間もだ。師匠もアルビレオもラカンも詠春さんも。

「その後、魔法学校に強制入学だよ? まぁ、親戚が校長だったり卒業生だったりとした所為だけどさぁ。俺は魔法とか全然ダメからねぇ。教師からは失望の眼でしか見られなかった。後は同情。弟と父親はアレだけ立派なのに、この子だけ…みたいな?」

そんな事が有ったのか…いや、否定できない。魔法使いも人だ。そういった事が在るかも知れない。

「正直ねぇ。魔法使いも人間も恐くて仕方が無いよ。気を抜けば利用しようとする。視野が狭いのも多い。前線に出たがる奴も多かったしねぇ。戦う暇が有るなら違う事をしろっての。魔法使いにも罰が有る。オコジョ刑とかね。でもさ、刑だから何れは解かれる。善行を重ねれば解かれる。何で封印しないのかねぇ」

「…アギ様はどう考えられるのですか?」

「俺はその辺良く勉強してないから分からないけど…恐いんじゃないの? 魔法を一生封印されるのが。一般人からすれば、魔法使いは常に拳銃持ってる様な物だよ? 力が無くなるのが恐いんでしょ。たぶん」

「ならば…どうするのですか? アギ様は何れは麻帆良を離れるのでしょう?」

「決ってるよ。普通に生きる。名前も全部捨てて、一般人として生きたい。魔法も荒事も派閥争いも関係ない。平穏でゆっくりした暮らしをしたい。農業とかね。土を弄るの好きだし。それに…魔法使いは何れは滅びると思うよ?」

「何故そう思われるのですか?」

「茶々丸、君の存在がそう思わせる。超の科学力は何れ人が到達する通過点に過ぎない。君は魔導と科学のハイブリットだけど…AIなどは科学の産物だ。より強く強固な外郭を持つアンドロイドと人間。危険な所に行くにはメカの方が断然優れている。人はソレを見て、状況や情報整理して指示すれば良い。その情報整理でさえ機械の管轄になるだろうさ。電子精霊? そんなモノ、居れば便利なだけの代物に成り下がる。ヘタをすればウイルスになる。」

「………」

「否定しきれないだろ? 人は魔法など無くとも人を救える。治療できる。癒す事が出来る。造る事が、忘れる事が、学ぶ事が出来る。魔法は秘匿されている。何故だ? 魔女狩りの経験がそうさせてる。でも、ソレは一部でしかない。そう思える。一般人に魔法が伝われば? 魔法使いの存在意義は無くなるだろうさ。誰かは忘れたけど、高度に発展した科学は魔法と変わらないって言う言葉が有る。その逆もまた然り。最終的には魔法は廃れる。魔法使いと非魔法使いの差は絶対的だ。遠い未来、魔法は要らない物になる可能性が高い。そんな道を進みたいとは思わないよ。俺は。」

「俺は…魔法使いに生まれたく無かったよ」


僕はそれだけ聞くと、急いで報告に向かった。彼が魔法使いを辞めると言っても辞められる訳がない。
あの人の血統というだけで狙われる理由は十分だ。そんな事になれば、彼は魔法使いを怨む。あの人を怨む。
魔法使いという存在を抹消しようとするかもしれない。そうなったら、討たなければならない。
兄弟で戦わせるかも知れない。僕が戦わなくていけなくなるかも知れない。それだけは避けたい
何よりも、彼の発言は拒絶で満ちている。彼が自分の思った通りに動いたら…

(彼は一人に成ってしまう)

その前に、少しでも人への魔法使いへの悪感情を薄めないと…彼は一人に成ってしまう!!











「…行った?」

「はい…高畑先生の反応は遠ざかりました。」

一芝居うったけど…大丈夫かなぁ

「何故…突然あの様な事を?」

「学園長への嫌がらせと忠告。コレで絶対にジジイは俺を引き込もうとはしない。」

「…あの…先ほどの言葉は全部?」

「どうかな? ソレよりもお昼にしよう。夜は少し油っこい物が良いなぁ」

起き上がって、茶々丸の前に立つ。

「それでは…揚げ物にしましょう。」

「良いね。カツ? 天麩羅?」

「…両方では?」

「最高です」

さてさて、あの妖怪ジジイはどう動くかな?

お昼はうどんを食べました。稲荷が美味しかったです。甘辛いのが何とも言えません。
厚いのもね。










○が痛い。

以下略

『おまけも本編』『読者とBINの根比べ』『暗黒神を認めさせたBIN』

後『BIN氏がマスクマンのゴットスピード・ホロウを習得したようです』
ってペンデュラム?


おまけ

また、エヴァさん


リリリと電話が鳴ったので、エヴァンジェリンは面倒臭そうに受話器を取った

(たっく、茶々丸め、何故アギの所に行く。晩飯はアギの所で取らねば…別に嬉しいわけじゃないが…)

「もしもし?」

『あっ!! 私です。さよです。』

「おお、どうした? 何か問題でも在ったか?」

『あのですね、紹介したい人が居るので、今晩お伺いします』

「…なん…だと?」

『えっと、八時頃に伺います』

電話は切れた


「ちょっと!! おい!! さよ!! さよ?!」

エヴァンジェリンは考えに考えた末に一つの答えを導き出した

「まさか…顔合わせというやつか?」

チクタクと時計の音が響く。やけに大きく聞こえるのはそれだけ静かだからだ。

「まてまてまて、なんだ? アレか? 私に紹介するのか? さよは嫁に行く気満々なのか? 」

其処まで言って、約六百年生きた真祖の吸血鬼は大声で叫んだ

「アギィィィィィ!!」

影に潜る。ゲートを使って向かうは、友の家。










さよセル!!!


「アレ? さよちゃんどうしたの?」

「あっ。瀬流彦さん。今晩にですね、エヴァンジェリンさんのお家に行く事を伝えたんです」

(神よ!! 僕の命日は今日なのですか!!)

「フフフ、驚くだろうなぁ」

「さよちゃん? 大丈夫なのかな?…僕は」

「大丈夫ですよ。だって、瀬流彦さんは私が好きになった人なんですから」

(神様…僕は誓って彼女を穢していません。フレンチなキスを一回しかしていません。僕は…僕は…)

「そうか…な?」

「はい!!」

(僕は大魔王と戦う事を誓います!! アギ君。出来れば力を貸して!!)

『ちょ!! 待ってエヴァさん!! 何も泣かなくても!!』

「気…気の所為かな?」

「はい?」

少しだけ首を傾げるさよに、ドキッとしながらも。冷静に言葉を紡ぐ瀬流彦

「いや、アギ君の声が聞こえたような…」

「気の所為ですよ。気の所為。今日はクラムチャウダーに挑戦したんです。沢山食べてくださいね?」

「それは、楽しみだなぁ」

瀬流彦は一時的に考えるのを辞めた







「うぅぅ…私はどうすれば」

「だから、取り合えずは話そうよ? それからね? ね?」

「し、しかし…さよの未来が掛っているんだぞ?!」

「だから、大丈夫だって!! 瀬流彦さんは麻帆良でもマトモな魔法使いで、人間だよ? 俺の友人でも在るんだからさぁ」

「…皆が私を置いていく」

「大丈夫だから、ね? 落ち着こうよ。エヴァさん」



エヴァ一家図

エヴァンジェリン

さよの母? 的な存在。間違っては居ない。ホムンクルスの培養層を提供したのはエヴァンジェリンだから

アギ

さよの父? 的な存在。間違っては居ない。材料を提供したのアギで。設計図の様な物を作ったのはエヴァとの共同作業だからだ。

茶々丸

さよの姉? 的な存在。文句は言わせない

チャチャゼロ

さよの姉? 的な存在。実際に、エヴァが面倒を見れない時はズット居たし。話し相手にも成って居た






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 さよセル!!!!)九十五話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/07 00:37

アギです。 エヴァさんが五月蝿いとです

アギです。 さよさんが男を紹介するらしいとです

アギです。 その男は瀬流彦さんでFAとです

アギです。 瀬流彦さんの死亡フラグでは無いのかと考えてしまうとです。

アギです。 錯乱するエヴァさんを落ち着けるのに苦労したとです。

アギです。 エヴァさんの言葉が無駄に重いとです。

アギです。 涙目のエヴァさんにゾクッとしたとです。死にたくなりました。











「来る!! もう直ぐ来る!! 大丈夫か?! 本当にコレで大丈夫なのか?!」

「一応幻術で大人の姿になってるんだから、威厳とかは大丈夫だよ。後、少し落ち着こうね?」

「お前がそんなんだから。さよがホイホイと馬の骨に着いて行ってしまうんだ!!」

「ちょ?! エヴァさんの管轄でしょ?! 俺の責任じゃないよ!!」











瀬流彦とさよはエヴァハウスの前で立ち止まっていた。正確に言えば、立ち止まっていたのは瀬流彦だけである。
怖い物は恐い。しかし、彼は既に決心していた。

(ちゃんと報告しないと…僕は男としてケジメを着けないといけないんだ!!)

それでも足が竦む。瀬流彦はそっとドアノブに手を掛けて耳を澄ました

『大丈夫なんだな?! 絶対だな?! 絶対に大丈夫なんだな?!』

『はいはい大丈夫ですから。そんなに慌てないでドシッと構えて。』

『分かっている!! もうちょっとコッチに来い』

瀬流彦は、深呼吸をして手に力を込めた

(エヴァンジェリンさんって…案外気さくな人なのかも…)

「お邪魔します」

「エヴァンジェリンさん!! 来ましたよ~」

瀬流彦が中に入って見たのは、妙齢の美女と壮年の男。瀬流彦は状況が一瞬の見込めず。ポカンとした。

「瀬流彦さん、取り合えずこちらに」

「さっさと動け人間。挨拶も出来んのか?」

口調を聞いて思考が回復する。

「アギ君に…エヴァンジェリンさん? あっ、幻術?」

其処まで口で言って、慌てて動く。テーブルでは無くコタツ。ソレに何で? と思いながらも二人の前に座る

「どうぞ、お茶です」

「あ、すみません」

「さよさんも」

「ありがとうございます」

お茶を出した茶々丸は、ススススと動き。空に成っていたアギとエヴァンジェリンの湯飲みにお茶を注いだ。

沈黙が場を支配する。瀬流彦からすれば堪ったものではない。エヴァンジェリンの纏うソレは王者の物だ。逆らう気など起きない。寧ろ、命令されれば従ってしまうような気さえしてしまう。
そんな弱い心を叱咤して、瀬流彦は口を開いた

「今日は、こんな遅い時間に時間を作って頂いて誠にありがとうございます」

「…良い。要件はなんだ?」

声は低く、冷たい刃のように突き刺さる。

「エヴァさん、そんなに威圧しない。相さ…さよちゃん。今日はどうしたのかな? 何か有ったんでしょ?」

アギの言葉に少し楽に成った瀬流彦は、エヴァンジェリンと眼を合わせてしまった。

(凄い睨まれてる?!)

「はい、その…此方の瀬流彦さんとは…その…け、結婚を前提にお付き合いをしてるんです!! その報告に来ました!!」

声が大きくなるのは、恥かしさと緊張の為。瀬流彦はさよの言葉に力を貰ったような気がした。

(僕も言わなきゃ)

「僕はさよさんが好きです!! 愛しています!! お嬢さんを僕に下さい」

「誰がヤルカァァァァ!!!!!!!!!」

「エヴァさん!!」

一瞬にして形成された魔力の刃。断罪の剣が瀬流彦の首を切り裂こうとしたその時、アギの言葉に反応してチャチャゼロと茶々丸がエヴァンジェリンを止めた。

「放せ!! 其処の馬の骨が殺せない!!」

「エヴァさん!! 二人の話をチャンと聞いてからでも遅くは無いよ? 少し落ち着いて…ね?」

瀬流彦は息も絶え絶えである。目を凝らせば自分の周りを無数の糸が包囲していた。
死は直ぐ其処に有る。数秒前には殺されそうになった。自分の知らない内にだ。
冷や汗が背中を伝う。叫ばなかったのは奇跡だ。

「クッ!! 落ち着いて居られるか!! さよの将来が掛っているんだぞ!!」

「それも、俺達が決める事じゃないでしょ? 少し落ち着いて話を聞こうよ。さよちゃんの幸せはさよちゃんが自分で掴むものだ。解からない訳じゃないでしょ?」

「…スマン。熱く成り過ぎた。さよ、続きを話せ」

ほっとしたのもつかの間、さよが無自覚に爆弾を投下した

「むぅ…瀬流彦さんは馬の骨なんかじゃありません!! 私の大好きな人なんですから!! もう、キスだってしてます!!」

ブフッとお茶を吹いたのは仕方が無い。

「キ…キスだとぉ!!」

「エヴァさんそんなに興奮しないの。今日日、高校生と成人が付き合ってたらソレぐらい当たり前だってば。それで? どんなのしたの?」

「フレンチなのを…キャ」

(オワタ。僕オワタ)

瀬流彦は絶望した。

「おい、馬の骨」

ペタペタと断罪の剣で頬を叩かれる瀬流彦。

「は、はい」

「遺言は聞いてやる」

(殺す気満々ですかぁ!!)

「まぁまぁ、エヴァさん。瀬流彦さん一つ聞いても良いですか?」

アギの言葉に姿勢を正して、「はい」と答える。エヴァンジェリンは再び茶々姉妹に取り押さえられた

「さよちゃんと、別の一般人十人が魔物に襲われています。助けれるのはアナタだけです。しかも、ドチラかしか助けれません。援軍も無し。ドチラを助けますか?」

ソレは、マギステル・マギを目指す者には酷く嫌らしい質問であった。

「それと…嘘は吐けませんよ? 吐いた瞬間にエヴァさんが激怒します。俺も止めません」

数秒の時間が数時間に感じた。それほど集中して考えた。
さよを選ぶのはマギステル・マギを目指す者として魔法先生として正しいのか?
知らない十人を助けるのが正しいのか?
瀬流彦は考える。さよを見捨てる事など出来ない。彼女は瀬流彦の生活や、心に深く入り込んでいる。
瀬流彦は、心を決めた。ソレと同時に涙が流れた。

「僕は…さよちゃんを選びます…例え、その十人に怨まれても…僕は…僕は!! さよちゃんを選びます!!」

瀬流彦は夢を捨てた。ただ一人の愛しい人。それを見捨てるなんて出来ない。してしまったら自分が信じれなくなる。
瀬流彦はもしもの時は、さよの為だけの魔法使いになると決心した。

「だってよ? エヴァさん。認めてあげたら? やっと…さよちゃんが幸せを掴んだんだ。瀬流彦さんに力が足りないなら与えてやれば良い。ソレだけでしょ?」

「………私は吸血鬼だ。滅ぼされない限りの不老不死。血を啜りながら、悠久の時を生きる誇り高き化物だ。そんな私の身内を…娘のような者をどこぞの馬の骨にくれてやる事など、考えられるか!!」

「護ります!! 力が足りないなら着けて見せます!! 僕に…僕にさよさんをください!!」

「黙れ小僧!! 貴様に!! 貴様などに!!」

「取り合えずは力を試そうよ? エヴァさんの闇の吹雪(全力全開)を瀬流彦さんが防ぎきれば認めたら?」

落とし所を提案するアギ。その言葉にエヴァンジェリンは少し考えてから、瀬流彦を連れて別荘へと向かう。

「瀬流彦さん。コレ」

「アギ君…コレは…」

「護る為には手段を選んじゃダメだよ? 頑張って」











side アギ




「アギ先生!! 瀬流彦さんは大丈夫なんですか?!」

「大丈夫さね、茶々丸とチャチャゼロが着いて行ったんだし。エヴァさんも内心は解かってるんだよ。」

だから、落とし所を提案したのだ。頭で理解できても感情で理解できないのが、知性と感情を持つ生物の厄介な所だねぇ
ズズズっとお茶を啜る。

「さよちゃん。エヴァさんはね、本気で君の事が心配なんだよ。だから、ああも熱くなる。俺を含めてエヴァさんも身内には甘い。自覚も有るからねぇ…君が可愛くて仕方が無いのよエヴァさんはさ。」

「で、でも」

「エヴァさんは長い事独りだった。だから、チャチャゼロを造ったんじゃないのかなぁ。喋れる相手が欲しかったんだろうさ、純粋に戦力もね。何でエヴァさんが人形しか回りに置かないのか考えた事有る?」

「い、いえ。茶々丸さんもチャチャゼロさんも凄いなぁぐらいにしか…」

簡単な答えだけどね。外れてる可能性も高いけど

「エヴァさんは吸血鬼の真祖。日の光も流れ水も克服してるし、吸血も嗜好の一つでしかない。そんな彼女は不老不死。寿命の有る生物を周りに置いても置いて逝かれるだけだからじゃないかなぁ…って俺は考えるのよ。そんな彼女に情が移る存在がいた。それがさよちゃんだったら? エヴァさんは死に物狂いで何とかしてやろうと考えるよ。独りの辛さも、幸せの重みも、この麻帆良では一番知っている筈だからね。嬉しい反面、悔しいのさ。」

「悔しい…ですか?」

「娘が幸せに成るのは嬉しい。でも、他人に娘を取られた様で悔しい。過保護な母親の気持ちなんだろうさ。だから…大丈夫だよ。お母さんを信じて待ってあげなさい」

「…はい、お茶…入れてきますね……お父さん」






「お父さんねぇ……ヤベェ結婚式とか絶対に出ねえ。」

絶対に泣きそうだもん。さよちゃんの淹れてくれたお茶は、何故か塩辛く感じた。泣いても居ないのに不思議で堪らない。
一時間経つと、エヴァさんがプリプリ怒りながら出てきた。瀬流彦さんはボロボロ。スーツはズタズタ。凍傷も多々有る。
治療した後が見れたから大丈夫でしょう。

再び向かい合う形で座った俺達四人。瀬流彦さんは床に手を着いて、大声で誇らしく言った

「お義父さん、お義母さん、娘さんを僕にください!!」

「顔を上げろ。」

顔を上げた瀬流彦さんは何処か逞しくなっている様な気がした。

「正直な話、答えはNOだ。だが…お前は耐えて見せた、こいつの手を借りたとしてもだ。」

見えないように脇腹突かないでよ。痛いじゃない

「さよとは漢字で書くと小夜。小さな夜と書く。夜は絶対に訪れる物だ。夜は優しく怖ろしい物だ。その優しさを、太陽の昇る時間にも持てるように、小さな夜を持てる様にと願い付けられた名前だ。…大切にしろ、絶対にその夜を穢すな。もし、貴様がこの契約を破ったのならば…」

ゴクリと唾を飲み込む。エヴァさんの威圧が半端ないです。

「生きたままその五体を引き裂いて生きたまま豚に食わせてやる!! その覚悟が在るのなら持っていけ!!」

「…ありがとうございます。絶対に…絶対に幸せにして見せます!!」

瀬流彦さんは泣きながら言った。さよちゃんも泣いてるよ。エヴァさんも危ないなぁ。
俺もね、一寸ジ~ンと来た。さよちゃんの名前にそんな意味が有ったなんて知りませんでしたよ。











さよセル!!!!【完】

イロイロと痛い。円座頼りにならねぇ。食欲も有りません。ウィダーが美味しいです。

全部さよセル。瀬流彦の戦闘シーン? 思い浮かばなかったよ? だって、結界張って防ぐだけだもの。
瀬流彦が試験を合格出来たのは、アギが渡した魔法薬のお蔭。試験管に魔力をタップリと溶かした液体が入っていたのです。
結界が破られそうになった時にそれを使ってしのいだ瀬流彦。でも、エヴァさんはちょっとお怒りモード。
ついでに戦闘訓練を付けられたのでボロボロになりました。

以下略

「静符のS席も余裕で顔パスのBIN」「たまに人生を深く考えさせるBIN」「1日見なければ禁断症状でエターナルフォースブリザード」


守衣さん。そっちのマスクマンも知ってるよ!! 悠久は素晴らしいです。声優も神ばかりだしなぁ。
感想を視て、チャンピョン!! チャンピョンの事かと勝手に叫びました

オマケ

エヴァギ



さよ達が帰った後、エヴァンジェリンとアギは何も言わずにお茶を啜っていた。

不意に、エヴァンジェリンがポツリと言った

「お母さんか…」

あぁ、ソレは効くだろうとアギは思った

「俺もお父さんって言われたよ。さよちゃんに」

「なぁアギ。私は今の侭で良いのだろうか?」

「どういう事?」

首を傾げる

「幸せ過ぎる。さよは私の事を母と呼んだ。子も居ない…人を殺し続けてきた私の事を…は…は…だと」

「其の侭で大丈夫だよ。其の侭のエヴァさんが一番だよ」

声無き部屋に涙が落ちる。アギはそっとエヴァンジェリンの横に座り。小声で言った

「ねぇ、エヴァさん。■■を創らない? エヴァさんが望むなら…チャチャゼロも茶々丸も連れてさ…其処で…」

「それも…良いな。そうしよう…もう、独りは飽いた。」






ついでのオマケ。寧ろ本編? どっちでも良いか


学園長室で近衛近右衛門は頭を抱えた
高畑の報告が原因である。

(『俺は…魔法使いに生まれたく無かったよ』か…根本から間違いじゃった。此方には時間が無さ過ぎる)

世界樹。蟠桃が二十二年に一度の魔力放出を行う。異常気象で一年前倒しに成ってしまった事が悔やまれる。
まるで、世界がアギ・スプリングフィールドに手を出せないようにしているように感じてしまう。
有り得ない事を考えて、近右衛門は頭を振った。

(しかし……何処が真実で何処が嘘なのかのぉ…全てが掛け無しの本音に聞こえてしまう。その逆に全てが嘘に聞こえもする。)

近右衛門が嘘だと断定できるのは『俺は魔法とか全然ダメ』という部分だ。何故なら、彼が実力を隠しているのを知っている

近右衛門が本当と断定できるのは『普通に生きる。名前も全部捨てて、一般人として生きたい。魔法も荒事も派閥争いも関係ない。平穏でゆっくりした暮らしをしたい。農業とかね。土を弄るの好きだし』という部分と『人は魔法など無くとも人を救える。治療できる。癒す事が出来る。造る事が、忘れる事が、学ぶ事が出来る。』という部分だ。後者は自身も考えた事がある。

「しかし…高畑君ものぉ…もう少し、考えてくれれば良いんじゃが」

高畑はアギに使われたのだ。ソレは直ぐに解かった。コレは忠告と何かだ。その何かが解からない。
気に成るのは、唯一名前が出てきた『超鈴音』の事だ。
しかし…彼女の名前は茶々丸の製作者として出てきただけとも考えられる。

「待てよ…確か、茶々丸君を作ったのは…」

ピーンと来た。コレはメッセージだ。

「ほっ…この状況で貸しを造られるとは…高畑君を止めたのは正解じゃったか…」

もう、あの子には手を出せない。ヘタをすれば超と何かをするかも知れない。ブラックリストに載っている科学の天才。
しかし…

「彼女が何をするのかもサッパリじゃよ…」

近右衛門の苦悩は続く




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 ソロソロ学園祭らしい。アギです。)九十六話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/08 01:46

アギです。最近、夕食時に居る人数が多い。いや、うん。多い
タツミーは当たり前だ。一緒に暮らしてるんだし、結構前からそうだったし。
刹那も…まぁ仕方が無い。このかさんの修行も有るから護衛として居るのは当然だ。
このかさんと千草さんは二日に一回程度の頻度で居る。コレは俺の責任もある。
修行は毎回、切りの良い所で終わらせる様にしてるんだし。遅くなる時だって有るさ。
茶々丸は…許す。寧ろ居て欲しい。
エヴァさんは、茶々丸の事も薬の事も有るから居て当たり前。

さて、何が言いたいのかと言うと。いい加減、これ以上は入らんのですよ


「外食しなさい」

「このかが帰ってこないと御飯作る人が居ないの!! 私は料理ヘタなの!! お金無いの!!」

「兄さん…御腹が空きました…アスナさんの料理は……」

「兄貴…すみません。俺ッチが詐称薬を購入しなけりゃ…」










「解かった。但し、害獣。お前は飢えろ」

「旦那!! 勘弁してくれぇ!!」











何時もより多い人数での食卓。から揚げの取り合いになる事を間違い無しのこの状況、意外な事にタツミーが解決してくれた。
人が増えたので買いに行ってくれたのだ。現在、茶々丸と一緒にから揚げ揚げてます。
隠し味は大蒜と醤油。コレだけで御飯食べられるよ? 盛り付けの時は下に野菜は敷きません。味が移るし、水気が邪魔。
それと、ツナサラダ。
コレだけではない。キンピラゴボウも出来上がり。汁物は豚汁。野菜は多めにね。
バランスが大事なのさ。

「このから揚げ…美味しい!!」

「下味が付いとるなぁ…醤油?」

「ソレと、大蒜やな」

何気に味を盗もうとしないでよ、このかさんと千草さん。ネギは一杯食べなさい。そして強く成りなさい。俺の為に。

「エヴァさん、ソレ俺の湯のみ」

「? 間違えた…」

いや、似てるの使ってるから偶に有るけどね。

御腹一杯に成ったら解散。但し、洗い物はやって貰う。
その後、軽く話してさようなら。ネギ達が来たのは、もう直ぐ学際だからと学際で使えるただ券を俺に渡すのも目的だったらしい。
3-Aはお化け屋敷をするらしい。今更ねぇと思ったが、忍者が居るなら何かと面白いと思ってしまう。
あの忍者とはそんなに話した事ないけど。

「で? どんな感じなの?」

「…まぁまぁって所かな? ソレよりも先生」

「何?」

「最近…というより。今日? ぐらいからエヴァンジェリンと仲が前よりも良いみたいだけど…何か有ったのかい?」

「前からこんな感じだと思うけど? ねぇ、エヴァさん」

「そうだな…前からこんなモノだと思うが?」

首を傾げる俺達。何で溜め息吐くのさ

「…茶々丸に刺されるよ?」

「何故ですか?」

茶々丸がお茶を入れながら言う。それもそうだと思う。

「いや…だって、アレだろ? 茶々丸は先生の事…OK、これ以上は口にしない。だから、腕を下ろしてくれ」

「何なの? 俺茶々丸にどう思われてるの?!」

嫌われてたら最悪だよ?!

「…少し前に、このかさんと刹那さんが同盟を結びました。」

「何の?」

「故に私は考えました。強敵だと。そして考え付きました。私が妖怪化・精霊化するまでの時は長すぎます。ならば、マスターとわけわけした方が得策だと…」

無視しないでよぉ…疎外感が凄いです

「茶々丸…明日メンテしよう。少し調整が必要だ。」

「マスター…私は壊れてません」

「何処がだ!! トチ狂ってるだろうが!!」

「騒ぐんなら向こうでねぇ…真名さん。俺、もう寝るわ。風呂は朝入る」

「解かったよ。大変だね、先生は。でも、もう少し回りに気を使った方が良い。」

何にさ?










清々しい朝、何時も通りに太極拳。でもね、一つ気付いた。今、やってる太極拳、合気道の型が混じってる。
ソレを言ったら笑われました。やっと気付いたかと。気付くも何も、武道の経験なんて無いから分かりません。
未だに俺の戦闘能力はゴミですから。エヴァさんに攻撃なんて当らないよ? 初期ヤムチャとベジータぐらいの差だよ?
勝てる訳有りません。
絶対に無理。

体を動かし終わった後は、御飯。今日は洋風。トーストにスクランブルエッグかと思いきや。昨日の残りのツナサラダをロールパンに挟んだツナサンド。
コーンスープと召し上がれ。スクランブルエッグも有ります。
やっぱり欲しいなぁ…茶々丸。

「そんな眼で見てもやらんぞ」

喋らせてよ…

「ケケケ、ソンナ事ヨリモンハンシヨウゼ!!」

「待て、私はまだ上位なんだ。手伝え」

「ご飯食べてからねぇ。茶々丸、レモンティー」

「此方に。マスター、早くしないと学校に遅れます」

「くっ…己、ガノトトス。絶対に手伝えよ?! 帰ってきたら絶対だぞ?!」

「はいはい」

そう言って、御飯を食べて学校へ。俺じゃないよ? エヴァさんと茶々丸だよ?
俺はノンビリとテレビを見ます。最近、朝に遣ってる時代劇が面白い。
チャチャゼロが、戦国時代に行きたいと呟いている時が有ります。どうしてくれようか? この人形?

「さて…今日も行きますか」

「飽キネェナ。オ前モ」

散歩はね、体の為に必要なんだよ? 何時もの公園で、何時もの様にベンチに座る。
やっぱり良いね。平和って。猫が相変らず寄ってくる。何を言っているか解かる様に成ってから余計にねぇ。俺の方から伝える事も出来るし。

「オイ、ソイツ何テ言ッテルンダ?」

「…俺の膝に乗ってる三毛猫がね、クロに恋してるって」

「雄カヨ…珍シイナ。クロッテ雌ダッタノカヨ」

「俺も、こいつ等に言われるまで気付かなかったよ」

「僕ッ娘カ?」

「そうだな……お前、調整して貰った方が良いんじゃねぇの?」

「ヒデェ!!」

だって…ねぇ。

「それよりもさ、この子達使えるよ。この子から聞いたんだけどさぁ…瀬流彦さんの所にさよちゃん通い妻らしい」

「マジデカ?! ヤルナ、アノ細目」

本当だよ…まさかロリコンだったとは…いや、違うのか? 定義が違うな。
普通だ。普通。
ちょっと、考えてから立ち上がる。

「帰ルノカ?」

「いんや、買い物」

「今日ハ魚ガ安イラシイゼ? 広告ニ載ッテタ」

「…お前……お手伝い人形になってるなぁ」

「…ソウカ?」

「ああ、でも今のお前が一番良いよ」

「…サッサト行クゾ」

照れちゃってまぁ…エヴァさんとそっくりだよ。本当に











検査入院させられそうに成りました。断固拒否したけどね? カメラを飲んだよ。
バリウムが美味しかったです。ソロソロ、新しいレスを作ろうと考え中。



以下略

『BINさんが新世界の神になるようです』『BIN病=罹ると死ぬ(寝不足的な意味で)』「森羅万象に執筆力で立ち向かう男」「読者? BINBINにしてやんよ」『1日更新が無いだけで死亡説が流れそうなBin』『ディスティニープランに更新としか判断されないBIN』


オマケ

エヴァギ!!


「だから!!…なんでダァァァ!!」

落ち着こうね。奴の理不尽攻撃に叫びたくなるのは解かるけどさぁ

「ケケケ、マタ御主人ノ三死カヨ」

「仕方ないよ、エヴァさん苦手みたいだし。」

「もう一回だ!! コイツの素材が居る!!」

何が造りたいのかは聞かないけどねぇ

「エヴァさん、俺がライトで行くからチャチャゼロと宜しくねぇ」

「ギッタンギッタンにしてやる!!」

「ケケケ、俺ヲフットバスナヨ?」

ハンマー諦めて他のでやれば良いのに







「今日も平和です」

茶々丸がそっと吐いた




刹木(せつこ)

「せっちゃん……どう思う?」

「エヴァンジェリンさんですか?」

「そうや」

昼休み、二人は弁当を広げながら話す。

「前から仲は良かったですが…怪しいですね」

「やろ? 何だか何時も近くに居るし……大丈夫やろうか?」

「一応…アギ先生のストライクゾーンから離れていますから…大丈夫だと思いますが」

「? 何でアギ君のストライクゾーン知ってるん?」

「真名が教えてくれましたよ?」

「…龍宮さんも狙ってるんやろうか?」

「まさか」







「好きに想像すれば良いさ」

「どうしたんでござるか? 真名殿?」

「ちょっとね」

忍者とガンナーは共にプリンを食べていた。




ネギナ!!


「アスナさ~ん…お願いしますよ~」

「帰ってからね。このかに頼んだ方が良いんじゃないの?」

「いえ…このかさんとはランクが違いすぎて…」

「片手剣辞めたら? 」

「物凄く使いやすいんですよ。他のはどうもしっくりこなくて」

「ティガねぇ…装備変えてから行かなきゃ」


仲の良いパートナー同士だった。



ドレを続けるか…ソレが問題だ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の疫病 学園祭二日前。アギです。)九十七話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/08 06:06
さて、関係ない事かも知れないが…魔法は秘匿されている
そして、本来ならば魔法は普通の人間が知る事など無い。
例外も多々あるが、普通はそうなのだ。

もし、そういったモノを知ってしまえば?

知った者が好奇心旺盛な人間だったら?

魔法や剣の物語に興味を持ち、憧れる様な年代っだったら?

ソレを知り、使う者に話を聞きたがるだろう。教えを請うだろう。

悲しい事に、彼等とソレ等は住む世界が違う。

日常の中に車に轢かれ死ぬ危険性が含まれているように

転んで頭を打ち、打ち所が悪く死んでしまう可能性が有るように

何事にも死は付き纏う。











綾瀬夕映には悩みが有る。ソレは魔法だ。
担任でも有るネギ・スプリングフィールドに教授して貰っているが、初歩の初歩でしかない。
ネギは日頃からエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルに訓練を受けている。強くなる為だ。彼が強くなろうとするのは、過去の事が原因なのだろう。
それと、父の影を追っているのだと思う。
夕映はそう考えている。そこで、夕映は思った。ならば、ネギの兄で有るアギはどうなのだろうと。
ネギに授業中、無論魔法の授業中にだ。聞いた事が有る。その時に周りに居た友人達、のどか・和美・アスナも知りたがった。
その時のネギの話を聞く限りでは体の弱い普通の魔法使い。但し魔法薬学では常にトップだったらしい。
アギを知る人間にも聞いた事がある。コレは自身の知識欲、好奇心を満たす為の行動だった。
ネギの従者をしていて、何かと世話に成っているらしいアスナはこう言った

『う~ん…気が利く奴よね。アギから貰った傷薬とか凄いし…まぁ、何かと頼りに成る奴よ?』

何処か誤魔化している様な感じも有ったがこうである。一時期同室だった桜咲刹那はこう言う

『アギ先生ですか? 私からすれば恩人です。あの人には助けて貰ったり迷惑を掛けた記憶しか在りません。体が弱いのに…自身の事を不甲斐無く思うばかりです』

本心なのだろうが、個人的には頭を捻る。恩とは何か? 迷惑とは何か? 自身が巻き込まれた修学旅行での事件では、彼の名を聞いていない。
が、それも仕方ないと納得した。なんでも、桜咲刹那にはイロイロと込み合った事情が有ったらしく自身の親友でも有る近衛このかとの仲が、いまいち詰められない様な状況にあったらしい。
今のこのかの状態を見ればソレが解かる。
最後に、天ヶ崎千草。修学旅行での事件を起こした本人にも聞こうと思ったが、考え直した。
何故なら、話を聞く限りその事件にアギは関与していないからだ。

この時点で、綾瀬夕映の中で纏まった情報は

『アギ・スプリングフィールドは一般の魔法使いと同じレベルで有り、ネギよりも劣っているが魔法薬学に付いては上回っている、体の弱く気の利く頼りに成る少年』

である。

しかし、その評価は覆される。スライムという魔物に攫われ、ヘルマンと名乗る悪魔とネギが戦う事になった事件。
アギ・スプリングフィールドも同じく攫われていたが、ソレは人形だった。
予期していたとしか思えない。彼のその時言っていた言葉で解かったがエヴァンジェリンとの合作らしい。
後で知ったがエヴァンジェリンは『人形使い』という二つ名を持つ程の人形師だった。
そして、アギは簡単にスライムの一体を倒した。ネギや小太郎が時間を掛けていた相手をだ。
彼が友人に魔法を教えている事もその時に知った。
そして、ネギが避ける程の攻撃を彼は左手で防いだ。防ぎきれずに少し石化したが…したのだ。
直ぐに己の中での評価が変わった。
友人に聞いてみれば、彼女は複数の魔法を教わっていた。分類的に言えば東洋魔法だ。アギもネギも西洋魔法使いなのにコレはおかしい。
最初は教科書が有るのかと思った。自分とこのかの違いはその魔力量と血だ。このかの親は英雄と呼ばれる程の人物と教えられた。組織の長でも有る。

しかし、話を聞いて行くと在る事に気付いた。アギはこのかに対してテキストを作っている。
と、いう事はだ。アギは自分が理解した事を近衛このかが理解しやすい様にしてテキストを造っている。
直ぐに己の中で結論が出た。ネギでは無くアギに魔法を教えてもらおうと。
別にネギに教わるのが嫌な訳では無い。ただ多忙なネギよりも、教師を辞め時間が有るだろうアギに習った方がお互いに有意義だと思ったのだ。
時を見て、アギに頼みに行こうと思った時。アギが入院した。出鼻を挫かれた。
彼が退院してから少し時間を置いて頼みに行ったのが、昨日の事だ。トンカチを動かす手が止まる。悩みとはその時の事なのだ。

「夕映? どうしたの?」

「何でも無いです」

昨日の事を思い出す

『断る』

『何故ですか?! 先生のお体が弱い事は知っています。ですが、このかには修行をつけているではないですか?!』

自分の問いに帰って来たのは冷たい言葉だった

『このかさんのはね、近衛詠春かえあ依頼されて多額の依頼料を貰ったから遣ってるの? 解かる? 俺にはね、綾瀬に魔法を教えても得る物が無いの? 解かったら帰れ』

『待ってください!! 私も魔法の関係者です。ネギ先生は自身の修行や教師の仕事で、余り時間が有りません。だから、迷惑を掛けないようにアギ先生に頼みに来たんです!! それに、話してくれるだけでも良いです!! 私は魔法を知りたいんです!!』

『知らん、帰れ。お前に時間を割く意味が無い』

『才能が無いからですか?』

『メンドイから。興味が無いから。エヴァさんに聞きなよ? ネギの邪魔に成ってると思うなら自分で辞書でも引っ張り出して、魔導書読んだら?』

反論しようと口を開けば、被される様に言われた

『それにさぁ、解かってるの? 綾瀬は既に二回死んでるんだよ?』

意味が分からなかった。自分は生きているからだ

『石化して砕かれなくて良かったね? スライムに捕食されないで良かったね? 前者の時は綾瀬に殺す価値も無かったから。後者は人質だったから。良かったね? ネギが負けなくて。』

ゾッとした。背筋が冷たくなった

『大体さぁ…俺とこのかさんがスライムをどうしたか見てたでしょ?』

『倒したのでは無いのですか?』

見ていたのだ、ソレぐらい解かる。悪魔も封印された。

『ハズレ。消滅させたの。倒したじゃ無くて殺したの。で? 魔法を知った綾瀬は出来る? 自分と同じように考える事が出来て、自分と同じように何かを食べる事が出来る知的生命体を殺せる?』

『そ…それは』

『見れば解かるから。言葉で何とでも言えるけどね。顔色悪いよ? ついでだから教えてあげる。ヘルマンはね、もう居ないよ?』

『還した…ですか?』

『消滅して貰ったよ? エヴァさんが後腐れなく、時間を掛けて。それじゃあ、ねぇ。俺は綾瀬が何をしてもされても、魔法を教える事はしないよ。どうでも良いから』

其の侭閉じられた扉。呆然とした。でも、諦め切れずに彼がダメなら友人に教えてもらおうと思った。
しかし、友人からの返答もNOだった

『ダメなんよ。あんなぁ、ウチが教わっとる事はな。本当なら門外不悉の物有るんよぉ』

『でしたら、教えても良い所なら教えてくれますか?』

『それも出来ひんのよ。千草姉さんからも言われてるし、アギ君にも言われてるしなぁ…アギ君が教えてくれん様に成るまで時間も無いから、ウチも自分の事で手一杯なんよ』

『そうですか…解かったです』

友人もダメだった。ネギ先生にこれ以上時間を取らすのも悪い。そう考えエヴァンジェリンの元に向かったがソレもNOだった。

(………知りたいです。大体何ですか?! アギ先生は酷すぎます!!)

あの少年は自分の事等どうでも良いと言い切った。ソレが怒りを呼ぶ。

「イタッ!!」

自分の指を変に打ってしまい、指が少し切れた。釘の入れ方も悪かったのかも知れない

「大丈夫?」

「だ、大丈夫です」

「夕映~ウチが薬持っとるから、茶々丸さんに手当てして貰い?」

「解かったです…茶々丸さん。お願いするです。」

「解かりました、此方え」

治療は直ぐに終わったが。イライラが止まらない

「綾瀬さん。何を考えているのですか?」

「…茶々丸さんは、エヴァンジェリンさんの従者ですよね?」

「はい。そうですが?」

「何で…エヴァンジェリンさんは私達に魔法を教えてくれないですか? ネギ先生の時にも過酷な試験が有りましたし…」

「はっきりと申し上げれば…」

「申し上げれば?」

「面倒臭いからだと思われます。」

「そ、それだけですか?」

「はい、ソレだけの理由です。アギ様にもソレだけの理由で断られたのでしょう?」

ドキリとした

「何故…知っているですか? 誰にも話して無いのに…」

「昨晩、アギ様に聞きました。怒っているのでしょう? 話を聞いたので解かります」

「そうです。あの男…どうでも良いと理由で!!」

「ですが、ソレは当たり前の事です。実際に、このクラスの大半の人間との繋がりはアギ様の中では切れています」

「ソレは酷すぎです!!」

「そうですね。しかし、綾瀬さんは殺せますか? その覚悟が無い者に、その程度で潰れる様な人間に、マスターもアギ様も魔法を教えようとはしないでしょう。知的好奇心を満たそうとするだけなら当然です。」

「……なんでですか? 何でそんなに!!」

「責任が有るからです。マスターはネギ先生に魔法を教えていますが必要ないと思えば教えないでしょうし、破門して師弟関係を切ります。アギ様もこのかさんに魔法を教えるのは夏休みに成るまでです。そこで、アギ様とこのかさんの師弟関係も切れます。そして…お二人は自分の弟子が厄介事に巻き込まれても死ななければそれで良いと考えています」

「な…何故ですか? それでは鍛える…教える意味が」

「それで潰れるならその程度らしいです。実際に、このかさんにどういう修行を付けられているかお聞きに成っては? このかさんは骨が折れても変わらずに続く修行を耐えていますよ? 自身が回復魔法を使えるようになってからは…その前にも、骨に直接魔法薬を打って治された事も有ります。自身に人権は無いと思わされるような呪いを掛けられた事もありますよ?」

知らなかった。ネギが行う以上の荒行・苦行だ。

「なぜそんな事が許されているですか?! 止めるべきです!!」

「このかさんの修行はアギ様に一任されているからです。それに、このかさんの立場も有りますし、このかさん自身の決意もあります。私が教えられるのは此処までです。他に私が言える事が有るのならば…」

「……何ですか?」

「綾瀬さんやネギ先生達が居るステージとマスターやアギ様が居るステージが違うという事と、死ぬ覚悟殺される覚悟が無い者に、マスター達は人を簡単に殺せる方法を教えるような人ではないという事です」

言葉が出なかった。ステージとは何だ? 魔法使いと言う時点で一緒では無いのか?

保健室で私は立ち尽くす事しか出来なかった










二つ目。

今回、ネギパーティーの一人を動かして見た。

以下略

「一日一本いにしえの秘薬」「猛毒状態でも解毒薬を飲まない漢、BIN」【BIN料理のレシピは108式まである】「現実→BIN氏(憑依)」『遺伝子をいくらコーディネートしても届かない高み』



おまけ

アギこの


「で? 俺の所に来たのね…刹那つれて」

「そうなんよぉ…突然夕映に聞かれてな? 何でそんなに苦しい思いをしてアギ君に魔法を習うん? ってな。」

「それで? 何て言ったの?」

「? 普通に、アギ君がお父様に頼まれたからって、言ったえ?」

「大変だな、刹那」

「いえ、こうやって美味しいものが食べられるので…」

美味しそうにアイスを食べる刹那とタツミーにエヴァさん。
エヴァさんは研究があるからねぇ…最近良く来るよ? ネギの修行もあるのに大変だねぇ

「あっ、ウチも食べて良い?」

「好きにしなさい」

(本当は、アギ君が好きやからって言うたんやけどなぁ)











「このかさん、アナタを障害です」

ちょっと、ご乱心気味の茶々丸が言った



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 猫と公園。アギです。)九十八話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/09 00:13

別荘生活一日目

エヴァさんの理論の下、研究と実験を開始。
吸血鬼の体を成長させる薬を作る事に着手する

二日目

吸血鬼化のプロセスが解からず。手探り始めた研究は無謀とも言えるが、数種類の薬草・毒草・魔法薬・幻想種の一部等を調べなおす。
エヴァさんの血液を採取し、血液に魔法薬等を加えて経過を見る

三日目

前日の実験は全て失敗。その代わりに、腐食の呪いの効果が在る魔法薬に吸血鬼殺しの毒が出来た。
後者は廃棄する。

四日目

流石に寝ていないと辛い。が、止めるに止められない。エヴァさんと共に理論の見直し。魂という概念。霊体ではなく魂の変質が問題かもしれない。と議論するも憶測の域を出ずに見直す

五日目

オカシナテンションで思いついた事を言う。『霊薬』それも、魂に影響の出るような効果が在る『霊薬』を造ってみるのはどうかと言ってみる。
正直、自分が何を口走っているか理解出来ていない。
しかし、遣ってみる価値は有るという事でエヴァさんの別荘から大量に持ち込まれている魔導書に眼を通す

六日目

五時間ほど寝ていた。霊薬の製法の解読は出来ても材料が無い。成分表も無い。
悔しいが魔神を召喚する。
魔力の負担がそれほど感じられない。魔神曰く、体は人間の侭、中身が変わって来ているらしい。
魔力を誤魔化す魔法薬を貰う。こいつは学者肌。学び知る事の大切さを知っている為、答えは言わなかった。中々話の解かる奴だ。
次はチャンと堕とされる前の姿で召喚しよう。真名を辿れば出来る筈だ。そちらの方でも興味をそそられる。無論、エヴァさんに控えて貰う。
霊薬の材料とソレとは別に材料を貰う。サンキュー、アスタルト。

七日目

霊薬が二つ。本命には後一日時間が要る。先に出来た二つの霊薬を試すも結果は失敗。
霊薬が毒薬に変化。飲めば真祖に成る可能性有る為、実験は出来ない。

八日目

頭が痛い。しかし、本命の薬が完成。血液の反応に毛・皮膚・唾液・肉片の反応を見る事に。
結果は反応なし。イライラが募り、前日に出来た毒薬と一緒に叩き割る。
霊薬と毒薬が反応し、肉片に変化が起こる。大気汚染は無し。希望が見えた。俺とエヴァさんを護ってくれたハヤテとヴィヴィに感謝する。もう、寝る事にする

九日目

残った霊薬のストックと新たに作り直した毒薬の分量を変えながら反応を見る。
期待した変化が見れた。分量は八対ニ。
毒も使い方や分量に拠っては薬なると再認した。久しぶりに風呂に入る。
夜。エヴァさんが薬を試す。結果、何も怒らなかった。もう時間だ。一眠りしてから外に出る事にする。











「エヴァさん?」

「…成功した…成功したぞ!!」

大体十六歳ぐらいのヤングエヴァさん降臨。研究は成功したようだ。

取り合えず、幻術使って前の姿になるエヴァさん。行ってらっしゃい












別荘から出て一息。まだ、眠い。
エヴァさんは遅刻です。だってもう十時だもの。新田先生に怒られていないか心配です。
テンション高いからなぁ…暴れなきゃ良いけど。
遅い朝食は御握り。茶々丸が作ってくれたみたいです。嫁に欲しいなぁ…

「ナァ、一ツ聞キタインダガ」

「何を?」

「オ前、コノカ達ノ好意ニハ気付イテルダロ?」

「何を当たり前な。気付かない方がオカシイでしょ? 眼を見りゃ解かるっての」

「知ッテテ放置カヨ…報ワレネェナ。アイツ等モ」

「俺が許してるのは茶々丸とエヴァさんとお前ぐらいだよ? ドキッとする時は有るけどねぇ」

可愛いし、器量も良いし

「真名ト刹那モカ?」

「どうだろうねぇ……タツミーは違うんじゃないかな? 刹那はねぇ…このかさん捨てきれないでしょ? 千草さんもイロイロと厄介だからねぇ」

西とか東とか面倒だね。ホント
今は巧く遣ってるけど……それ以降はどうなるか…このかさんが中学卒業して此処に留まるなら居るかもしれないけど…詠春さんも頑張ってるみたいだしねぇ。
ハヤテ達の報告を聞いても、膿だしも粗方片付いてる様だし…どうなるかは全く解からないよ。
その頃には関係なくなってるし

「悪イ男ダナ、アギ」

「違うよ? 廻り合わせが悪かったんだよ。生まれとかね」

「ケケケ、ドノ道オ前ハ悪党ダゼ」

そうだけどさ。まぁ、仕方が無いじゃない。要らないモノは要らないんだし。手元に置いといても面倒なだけだしねぇ。
只でさえスプリングフィールドの名に困ってるのにさぁ。他の面倒なんて見れません。
義理も有りません。良い男はもっと居るんだから、そっちに行きなさい。ネギとかね。
小太郎も磨けば光りそうなのにねぇ…

「取りあえず…散歩に行こうか?」

「ショウガナイカラ、付イテ行クゼ」

公園で猫に囲まれる。言葉が解かるとね。余計に集まるんだよ、こいつ等

ニャー

「へぇ、子供が生まれたの? 良かったねぇ」

ニャ~

「ダメ、家の子(クロ)は嫁にはやりません。出直して来い」

フー!!

「猫又になってから出直して来い」

ニャーニャー

「? 茶々丸は何時も通りに元気だよ? 心配しなくても前みたいに襲われる事は無いさ」

ニャ~ン

「…美女になったら考えてやろう」

「サッパリ解カラネェ」

だろうね。俺とこいつ等しか解かってないよ。
普通の猫にクロを嫁がせるか!! ボケ!! 頼み込んでも嫌です。逆にお前が食われるぞ? 物理的に。
そっちも心配しない。え? 名前が嫌い? ネギだから? いや、それって犬じゃ…
あぁ、匂いが嫌いなのね。解かったから、俺はあの子に何も出来ないから。少し落ち着きなさい。
一通り戯れて手を叩くと、猫達が徐に去っていく。あの子達にも生活が有るからね。マーキングとか、餌探しとか。交尾とか? まだ発情期じゃ無いみたいだけど…麻帆良だからなぁ。侮れません。
もう十二時半。買い物して帰ろうかと思ったら着信有り。誰だと思ったらアスナでした

「もしもし? 何か有ったの?」

『すみません、宮崎です!!』

なしてアスナの携帯で掛ける?

『あ、あの!! パルが!!』

「早乙女が何かしたの?」

『アギ×ネギ本を学際で販売するって!!』

何遣ってんの?! 肖像権の侵害だよ?! 寧ろ何で俺とネギ何だよ!! 止めてよ、非生産的な!!

「止めろ。アスナと刹那と茶々丸に全て燃やす様にいえ。後で説教しにいく」

『わ、解かりました。それと…今日は学校に泊まるらしいので…』

「解かった。日を改める。絶対に燃やせよ? 絶対だよ?!」

『はい!! 必ず!!』











「ケケケ、腐女子ッテヤツカ?」

「…何処でそういう知識つけてくるんだよ?」

「テレビトネットダ。オンラインハマダヤッテナイゼ? 」

当たり前だ。










一日一話!! 

未だに腹が下ってる。寒い…もう暖かくなってもいいと思う今日この頃。○が痛いです。トイレに行きたくなって集中力が切れたら、Gガノにやられたorz
過去の栄光が嘘のようだ

以下略

『何気にマルチタスクしているBIN』『原作の暗部をあえて書くのがBINクォリティ』『更新の大津波』『チラ裏から覗く目』『BINのための葬礼』


おまけ


エヴァさん

昼休み、屋上に呼び出されたネギ達は驚いた。原因はエヴァンジェリンである

「コレを見ろ!!」

ヤングエヴァ降臨

幻術を知る者は今更的な感じだったが、次の言葉で驚愕する。

「どうだ!! アギの協力の下!! 私は自身の肉体を成長させる事に成功した!! これで満足できんなどとは思わせんぞ!! 茶々丸!!」

「「「「ええええええ?!」」」」

「ソレは凄い事なんですか?」

「ネギ先生、私もサッパリで…」

ネギは夕映とのどかに説明をする。
吸血鬼になる為の魔法が既に失われている。詳細も無い事。
つまり、二人は手探りで吸血鬼を『成長』させる事に成功したという事

(せっちゃん…強敵や)

(大丈夫ぶや、このちゃん。ウチ等も積極的に行けばなんとか…)

「このかさん、刹那さん。コレで人数は互角です。しかし…私達には時間が有ります。」

「「クッ!!」」

「それで? 何でエヴァちゃんはそんなに嬉しいの?」

「ん? ………何故、この研究を始めようと思ったのかは忘れたが…凄いことなんだぞ?!」

「いや…それは解かったんだけど…どう凄いの? 私…これからアカムに行こうと思ってたんだけど?」

「む? 私も行こう。私は帰ればアギ達が居るからな」










「マスター…いえ、何も言いません。」

茶々丸が始めて呆れた



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 猫の軍勢。アギです。)九十九話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/10 00:02

ソレは、決して容赦はしない。

肉体的? 精神的? 否、そのドチラも酷使させる。

たった一度の判断で、ソレは決断する。

麻帆良の夜。星が輝く夜空の下で、外灯が明かりを灯す。

薄っすらと浮かび上がる姿。しかし、彼の周りは闇に埋もれていた。

爛々と輝く無数の瞳。その中から一歩進んで、灰を落とす

「さて…始めるか」

獣の声がそれに答える様に鳴いた。











「新田先生行った?」

「行ったみたいよ?」

「それじゃあ、続きをしましょう!!」

おーと小声で同調する。その姿を見ながらネギもハンマーを握った。












コツコツと、廊下を歩く。態と音を立てているのだ。宿直室により、新田先生に差し入れを入れて一言断ってから目的地に向かう。
感じる。闇の中に潜む気配を。
奴等、俺を警戒している。俺が誰だか分からないからだろう。
だが、奴等の潜む横を通るとアレっと小声が聞こえた。当たり前だ、俺は既に教師を辞めている。
本来ならば此処には居ないのだ。

そんな事を思いながら目的地に着く。

ガラリとイキナリドアを開けると、誰も居ない空間が広がっていた。馬鹿め、俺は魔法使いだ。奴等を誘き出す事等容易い。
俺は懐から一枚のカードを取り出し。魔法を唱えた。

「ネギの恥かしい写真欲しいのこの手に止まれ!!」

「欲しいですわー!!」

「「「「「委員長?!」」」」」

「兄さん?! 何時の間に撮ったの?!」

「嘘です」

ネタバレする。コレは銀行のカードです。幻術で一寸大きく見せただけ。

全員居るのを確認してから、茶々丸に言う

「茶々丸、罪人を前に出せ」

「畏まりました。」

グイッと前に出される早乙女。早乙女にネギと宮崎が何か言っている。

「ハルナさん早く謝って!! 兄さんが怒ってるよ!!」

「パル!! お願いだから早く謝って!!」

「そんなに大げさに言わなくても~。アギ君だって話せば解かってくれるって」

ほぉ、良い度胸だ。反省が無いな

「早乙女、同人を書くのは構わん。だがな…肖像権の侵害だ。よって、お前の持つ原稿の中で俺が不快に成る作品全てを処理する」

「ちょと待ってよ!! ソレは横暴」

「コレの何処がだ!!」

「何で持ってるの?!」

宮崎が持って来てくれました。何とか早乙女を説得しようとしてたみたいだねぇ。許さんけど

「刹那、コレを読んでみろ」

「わ、私がですか?!…はい」

半分ほどページを捲って顔が真っ赤になりました。一緒に覗いてたこのかとアスナも真っ赤です。

「なぁ…早乙女。俺は悲しいよ…元教え子の作品を燃やさなきゃならないんだからなぁ」

「そ、それだけは勘弁してください!! アギ×ネギは書きませんから!!」

「だが、断る!! と言いたいが…今から全力で作業に打ち込むなら考えてやろう」

考えるだけだがな!! 今頃お前の部屋の原稿はクロが率いる猫軍団によってバラバラだ!!
俺の一言を聞いて素早く作業を開始する早乙女。刹那が持ったまま固まってる原稿を取り上げて、ビリビリに破く。

「全員作業に戻れ。」

刹那達に言ってから教室を後にしようとしたら、茶々丸に呼び止められた。
何でも、エヴァさんの調子が悪いらしい。副作用だろうか?
保健室で寝ているそうなので、保健室に向かうとウンウン唸っているエヴァさん発見。

「症状は?」

「アギか…身体がダルイ、頭が痛い。風邪ではないんだが…」

…あ!!

「月のモノじゃね?」

「……コレがそうなのか?!」

未体験なら解からないか…いや、下着が汚れるから解かるだろ?

「……テンション上がりすぎて解からなかった」

「馬鹿じゃないの? つか、何で身体を成長させたかったの?」

「……何時までもあいつ等が、敬わないからな。その為だ(お前が満足出来そうも無いからなどと言えるか!!)」

あの子達は…もう。そういえば、このかさんもエヴァちゃん呼んでるしなぁ

「それじゃあ、帰ろうか? おぶって行って上げよう」

「逆だ、光栄に思え。」

背中が温い帰り道、突然重みが減った。

「…何故だ」

「固定されてなかった…てトコじゃない? 」

恐らくだけど…帰ったら作り直しかぁ。材料はまだ有るから良いけど

「………」

「いや、そんなに落ち込まなくても」

「五月蝿い!! コレでお前も満足させられ…あ」

「はいはい、ありがとうね。今のままでも良いじゃない。俺達の関係は変わらんよ」

「…変わる」

「何時か…でしょ? エヴァさんが言いたいのは。その時で良いんだよ、その時で」

「…うん」

軽いねぇ…この重さに数百年の歴史を足されたら参っちゃうね。絶対。

「でさ、茶々丸を「やらん!!」良いじゃない!!」

「アホ、お前が私達のモノに成るんだ」

嫌です。俺は誰の支配も受けずに自由になります。

「違うね、俺が茶々丸達を貰うの」

「……やってみろ」

「その気になったらねぇ」

今のままで良いじゃない。俺は別に不便は…してるな。でも、エヴァさん達に不満は無いんだから。











「コレで全部かな?」

(そうです隊長!!)
(全部に旦那の顔が書いてあります!!)

「それじゃ、爪とぎ開始~」

ニャー

それにしても…人間って不思議だねぇ。僕にはさっぱり分からないよ。何でアギ達兄弟でこういう事をさせたいんだろ?
子供も出来ないのに…
何でだろ? 御腹空いたなぁ…あの悪魔余り美味しく無かったしなぁ
伯爵だったから美味しいと思ったのに…前に食べた騎士級の方が美味しかったし、昨日ガラと食べた子爵級のが美味しかった。
ピンキリって有るんだなぁ…強くなりたいから我慢するけど。コレが終わったらアギに御飯作って貰おう。
人間の御飯も美味しいもんね。

「それじゃあ、撤収~」

ニャー











「おい、まだか」

「アギ~御腹空いた~」

「手伝ってよエヴァさん!!」

今日も賑やかアギさん家。











今週? 卒業式。就職できなかった…
バイトかぁ…


オマケ

エヴァギ

「何で帰らないの?」

「ダルイ」

薬は切れたじゃないの

「ダルイ、眠い…寝る」

「風呂は?」

「もう入った…寝る」

人の布団に入るな。タツミーの使え、タツミーの

「アイツのは硝煙の匂いがする」

だからってこっち来ないでよ?! 今日は誰も居ないからフィーバー出来ると思ったのに……

「タツミーのふ「おやすみ」だから出なさいって!!」

「zzz」

寝やがった…この幼女どうしてくれようか?

「あ、暖かい…別に良いか」

ムラムラとかしないし。










「何でお前が居る」

「エヴァさんが無理やり入って来たんじゃない? 何? 痴呆?」

「違う!! どうして私は…その…穿いて無いんだ」

「何を?」

「し、下着だ!!」

パンツ穿いてません。

「汚れたから捨てたの、エヴァさんじゃない」

アホらし、御飯食べよう

「あ、アギ様。おはようございます。生理痛の薬を買ってきました…マスターは?」

「部屋で丸まってる。布団被って」

「? 体調の方は?」

「もう、戻ったから必要ないけど…締まっておいて。」

「解かりました。それと…今日は私も同衾します」

「え?」











[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 キス魔ネギ。アギです。)百話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/11 00:05
始まりました学園祭。人が多くて吐きそうです。いや、香水の匂いが……
パレードを見ながら思います。

(コレはもうアウトなんじゃ?)

恐竜とかロボとかね。結界が有るから良いけど…写真とか取ってる人が居るよ?
この場合はどうなるんだろうか? アレかな? 麻帆良を出る時に劣化するとか? 映像が。
一応、電子精霊も発見されてるし使い手も最低一人は居るだろうし…どうでも良いか。
俺、麻帆良所属じゃないし。一応はメルディアナ所属です。仮が付く魔法使い見習いだけどね。
この学園祭、ネギが勝とうが超が勝とうが俺にはもうどうでも良いです。エヴァさんと隠居するのも良いと思う様に成ってきた。絆されたかなぁ…
茶々丸が居るから困る事は無いと思うんだ。
メルディアナのジジイからの勅命が有ったら厳しいけど…有り得ません。俺を知ってるからね。今までの報告とかも見ているだろうし。
俺が非協力的なのは伝わってるよ。


「兄さーん!!」

「走るな、転ぶぞ?」

まぁ、3-Aの出し物ぐらいは見ていこうと思ったから誘いに乗りました。











ネギと一緒にホラーハウス。ネギは大河内の方で、俺は佐々木の方。其処まで一緒じゃなくても良いでしょ?
渋ったから

「一人は恐いのか?」

「ち、違うよ!! 兄さんが倒れないから心配なだけだよ!!」

と、簡単に挑発に乗ってくれました。扱いやすいなぁ…
ホラーハウス? 面白かったよ?
ただねぇ…触ってこようとしてたからね。ついつい

「おさわり禁止。」

と、言ってしまいました。何故か抗議されました。お前等ちゃんとお化けやれよ。
ホラーハウスを出ると、ネギがトランクスと上着だけでしばかれていました。
アスナの拳は痛そうです。取り合えず止めて、事情を聞くと。ネギ有罪。ホラーハウス飛び出して、アスナの胸を鷲づかみ。
この子のラッキースケベは何処まで行くのだろうか?



「宮崎が泣くぞ?」

「そうよ!! 気を付けなさい!! 本屋ちゃん泣かしたら承知しないわよ!!」

「ごめんなさ~い!! 僕だって態とじゃないんですよ!!」

はいはい、君はハーレムエンドに行くと思うよ? 宮崎、意外と包容力が有るっぽいし? 成長したねぇ…あの気弱な子が…
俺は、其処で分かれて本命の甘味廻りに向かいます。甘い物も塩っ辛い物も大好物ですよ?

最初はジャンボドラ焼きを食べる。少し離れてるけど、今日は安くなってるからね。お茶も美味しいと評判の店です。後でタツミーに自慢してやろう。
食べた感想は『やられた』です。餡子と抹茶の半々とは思わなかった…どうやって造ったんだ? 店長?
その後は、御腹が一杯に成ったので一服しながらノンビリと歩いてました。世界樹の近くで瀬流彦さんと遭遇。たい焼きを差し入れして最近の近状を聞きます。何故か明石と名乗るおじさんも拠ってきた。明石裕奈の父親らしいです。

「あ~、そういえば大学教授の父親が居るって言ってたなぁ…だらしないとも」

「あははは、いや~どうも面倒臭くてね。その点、瀬流彦君はキッチリとしてるねぇ」

「い、いや…僕も変わりましたから」

お? エヴァさんの言った事は護ってるみたい。昔の自分を捨てて新しい自分になったってか?
カッコイイねぇ。

「瀬流彦さん。明石教授に聞いたら? 後、新田先生とかに」

「何を?」

「結婚生活に付いて」

「へぇ、瀬流彦君にも春が来たのか…良し、ドンと来い!!」

じゃあねぇ

「ちょ?! アギ君、火種だけ残していかないでよ!!」

知りませ~ん。


時計を確認すれば午後四時。意外と話し込んでたみたい。今日の最後はパフェを食べると決めている。完全予約の一品なんだぜ?
タツミーとかが居るとどうしても『和』が多くなるからね。偶には『洋』のスイーツが食べたい。
店に着いたら、名前を出して予約券を出す。周りの目が痛いです。主に女性からの…
限定だからね。コレが狙いで麻帆良際に来る人も居るし…運が無かったと諦めなさい。ついでにレモンティーを頼んで、外で食べます。
意外と人が居ないのは時間が時間だしね。皆、屋台かレストランとかで夕食中だと思うよ? だから静かに食べれるこの時間を選びました。

静かだからねぇ…ゆっくりと味わえる。この甘味。スティックの香ばしい香りにサクッとした食感。
堪りません。チョコもくどくないし、適量で使ってあるから飽きないです。
そんな風に食べながら、目の前のリア充を眺めてます。まぁ二人の死角に居るから、気付かれないのが当たり前何だけどねぇ…見てて楽しいです。
二人とも初々しい。俺には無かったぜ、こんな時期!! しかも血筋狙いだったからね…何だろう? 泣いても良いのかな?

そんな時に魔力反応。ネギの様子が少しオカシイ。聞こえてきたセリフは

「キスはフレンチで良いですか?」

「ブフォ!!」

「アレ? アギ先生!!」

クソッ!! パフェ吹いたじゃねぇーか!!

「あ、お構い無く。直ぐに撤退するので」

男としてね…こういった場面は覗いたらいかんのですよ。悔しい、でも見ちゃう!!

「コラー!! アンタも止めなさい!!」

何故か怒られました。しかし、アスナ。幾らネギが好きだからといっても、邪魔はしない方が良いと思うんだ。

「アギ先生!! ネギ先生は世界中の魔力で正気を失ってるんです!!」

「アギも見てないで何とかしてよ!!」

そんな事、言うたかて。知らんがな。

でもなぁ…こういうのはチャンとした空気でやって欲しいと思う。お互いに好き有ってるんだし? ハーレムは宮崎が許せば良いだけだし? 多分許すし?

「クッ!! アスナさん、先生と宮崎さんを連れて逃げてください!!」

「解かった!! 行くわよアギ、本屋ちゃん!!」

二人を担いで跳ぶアスナ。普通に凄いと思う。この子、無意識に気とか使ってるんじゃないの?

「此処まで来れば…アギ。何か手は無いの?」

「宮崎とキスさせれば良いだけだろ?」

「あぅぅぅぅ!!」

「そんな事したら、本屋ちゃんが死んじゃうわよ!!」

「何? キスしてないの宮崎? アレだけデートっぽい事してるのに?」

時間が有るなら出来るだけ一緒に居なさいと忠告したのに…根性無しどもめ。まぁ、ネギの年ならそういうモノなのか? 良く分からんけど。

「だったら、対象を変えれば良いだけだと思うけど? 」

「そ、ソレって…」

「例えば、宮崎にする前に俺とキスしろ!! とかアスナとキスしろ!! とか 刹那とキスしろ!! とかで良いのよ。」

「解かりました。兄さんと先にフレンチします」

「「「え゛!!」」」

振り向けばネギ。アレ? 俺ピンチ?!





百話目…時は早いモノです。これからどうするか…バイトしながら資格でも取るかなぁ。
此処まで来れたのも、感想をくれる読者の方々のお蔭です。さて、取りあえずは切りの良い所まで書いたら、一時停止します。修正とか加筆とかもしたいしね。ループとか書かないといけないからね。すずかのグッドエンドを書くかどうかを、ずっと悩んでいたんだ。
皆の脳内保管で宜しく。

オォール・ハイル!! チィラァァァウラァァ!!

以下略

「ゥワァ―ヨゥジョエロィ」「BIN:知らなかったのか俺はヨウジョでもいけるんだぜ?」「孔明の罠を越えたBINBINトラップ」『常に新しい萌を読者プレゼントするBIN』『地球皇帝BIN(声優は若本で)』


おまけ

エヴァゼロ

「ナァナァ御主人」

「どうした、チャチャゼロ」

「何デ大キク成ッテンダ?」

「ん? 身体を慣らす為だ。新たに改良した魔法薬のな。この状態を固定するには、定期的に魔法薬を摂取しなくてはならない。予想では後、一週間は飲まなくてはな…」

「ケケケ、大変ダナァ」

「そうでもないぞ? 新たに発見したんだがな。当時の姿にも成れる。薬が効いている間に戯れに試したら出来たからな」

「生理痛デウンウン言ッタ癖ニ…」

「五月蝿い!! もう時期は過ぎたんだ。別荘の中に居たし、アギが薬をくれたからな」

(アーア。腑抜ケチマッテ…マァ…ソレデモ良イカ)




セルアカ


「でねぇ…アイツは独占欲が強くて…」

「そうなんですか…」

(さよちゃんは違うな。包容力有るし、余り甘えられないけど…)

「其処が似たのか、裕奈がお父さんっ子に成ってしまってねぇ」

「嬉しいんじゃ無いんですか?」

「ソレはソレ。コレはコレ何だよ…何時かは嫁に行ってしまうんだろうなぁ」

(明石教授…奥さんが亡くなられても…頑張ってるんだなぁ)

「瀬流彦君。君は後悔しないように、精一杯愛して上げなさい」

「教授?」

「僕は…後悔しっぱなしだ。あの時こうすれば。こうしていれば。まだまだ、愛し足りなかった。もっと、愛せた。そう…思ってしまう。」

「……はい。でも…」

「でも?」

「明石教授、カッコイイですよ? 他人に、そんな事を話せる大人は中々居ないと思います」

「瀬流彦君…そうか…カッコイイか。良し!! 学際が終わったら飲みに行こう!!」

「是非とも!! 自慢の彼女を紹介しましょうか?」

「良いねぇ。悩みが有ったら、何時でも相談しに来なさい。先輩として出来るだけ助言してあげよう!!」

「宜しくお願いします!!」

世界樹が発光したのはこの五分後の事だった。





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 失われた尊厳。アギです。)百一話加筆修正
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/12 04:03
ヤバイ。何がヤバイかって? 眼がヤバイ。完全に逝ってる。
墓穴を掘った。何で最初に俺の名前をだしたんだ? 先にアスナか宮崎の名前を出しておけば良かった…
そう思ってたら、援軍がきた。何だか高飛車そうな感じの魔法使い。

その周りに現れた仮面の異形。アレは影だな。操影術と言う奴だろうか? そこら辺の事は調べたり勉強していないので分からない。
しかし、戦闘手段としては中々に使えるとは思う。影は何所にでも有る。それは、どんな状況でも使える可能性が高いという事だ。覚えて見るのも一つの手なのかも知れない。
だが、あの程度のなら何時でも抑えられる。魍魎を押えてしまえば『影』は『固定』されて動けなくなるからだ。
関係は無いが、陰陽道さまさまだ。俺は西洋よりも東洋の方が適正が高いのかもしれない。
でも、あの女ではネギを抑えられないだろう。何時でも動ける状況の筈なのに、追い討ちが無い。
期待しない方が良いな。

「昨日は遅れを取りましたが…今回はそうは行きません!!」

ヤッパリか…早く逃げよう

「アスナ!! 宮崎と俺を担いで逃げろ!!」

「え?! 手伝わなくて良いの?!」

「バッカ、俺の尊厳が掛ってるんだよ!! 見たく無いだろ?! 俺とネギのフレンチキス!!」

早くして!! 今ならアレを捨て駒に逃げられる。世界樹の方に逃げれば魔法先生が居る。俺は魔法がダメな子という事に成っているが、使えない訳ではない。
この場で魔法を使っても良い。正当防衛で尚且つ相手が魔法使いだからだ。
それでも、使わない方が良いに決ってる。学園長に情報は余り渡したく無い

「フレンチキスって…アレよね? そのディ、ディープキス」

「そうだよ!! ベロチューだよ!! 早乙女の同人みたいな内容は嫌だろ!!」

早く担げって!! 建前上、ゲート使えないんだよ!!

「キャァァァァ!!」

「「あ」」

「アスナの馬鹿ァ!! 助けてエヴァさーん!!」

本当にお願いします









「?」

「御主人? 何カ有ッタカ?」

「いや、アギの声が聞こえたような気がしただけだ」

「惚気カヨ」

「五月蝿い!!」











「アスナGO!! お前だけが頼りだ!! 宮崎!! カード出せ!!」

「すみませんアスナさん!! 前衛お願いします!! アデアット!!」

「結局私が戦うの?!」

「それでは…その唇、貰い受けます。兄さん」

嫌だ!! 何が悲しくて男とキスしなきゃならんのだ!! 

「「キス・ターミネーター!!」」

「馬鹿言ってないで、助けろ!!」

ネギの踏み込み。繰り出された拳をアスナのハリセンが受け止める。流石は主人公、俺には絶対に出来ない。
あの子の身体スペック高過ぎなんだよ。しかも、ネギは真面目に訓練する良い子だからねぇ。
俺とはクンフーが違う。

「アスナさん!! 眼を瞑ってください!!」

パチっと一瞬の閃光。

(眼暗ましか…)

「効かないわよ!! 眼を覚ましなさいバカネギ!!」

空を切るハリセン。後退したネギは、構えを正して再び全身。
アスナの切り上げを半身を逸らして避ける。片手を離して繰り出したアスナの拳を絡め取るような動きで捌く。

「チィ!! 無駄に高いスペックだな…宮崎」

「ダメです!! 最初の眼暗ましから、アギ先生にキスすることしか頭にありません!!」

「……マジでか」

「…凄く…濃厚なのを…」

もういやぁ!! やってられるか!! 仕方が無い、魔法を使う。コレならネギと同じように誤魔化せる。
俺には魔法学校よりも以前。壊滅した故郷でスタンじいちゃんから魔法を習っていた、確かな過去が有る。
余り知られたく無いが…仕方が無い。 

マガ・マギ・ゴディア・マラスクス!!

「先生?」

「全てを縛る大地の鎖、不可視の縛鎖にて彼の者を跪かせよ!!」

完全版で止めてやる!! その隙にアスナがネギを気絶させてくれれば、俺達の勝ちだ。

「罪人よ跪け、汝を裁くは父なるモノ。汝を縛るは星の畏敬!!」

「アギ!! 早くして!!」

五月蝿い!! キツイんだよコレ!! 制御が難しいというか、コレも封印術の一種なんだぞ? 捕縛系の魔法でも有るけど…これは元々、封印する為の一つ前の工程に使われる魔法だとじいちゃんが言っていた。
封印の瓶で封印は出来るが、中には効果範囲から逃げる奴も居る。だからこそ、足を止める必要が有る。確かにその通り、ヘルマンの時は隙を突けたのと、攻撃中の停滞が有ったからだろう

「座して裁きを受けよ!! 大地の縛り!!」

ガクンと床に激突するネギ。オカシナ魔力の影響はまだ残っている。何をするか解からない。流石に大地の縛り…重力の鎖は効く様だ。正確には引力

「止め!!」

「馬鹿!! 素手でやれ!!」

パン

「………」

「………アスナさん」

「あは、あははは……ごめん」

「キス…します」

何なのこの子? 馬鹿なの? そうでした。バカレッドでした。
どうする? どうすれば良い?
いや、ソレよりもだ。なんでアスナの攻撃で魔力が打ち消されない? 何故だ?
もしかして…アスナが危険と思っているのがネギだからか? 
違う、今は仮説を立てている時ではない。
この場をどう切り抜けるからだ……

(そうだ!!)

「アスナ!! 下がれ」

「キスします」

ネギはもう一寸其処に居て!! 魔法先生達もアレだよ、チャンと効果範囲とかをキチンと図って教えろよ!!
後で絶対に文句言ってやる。瀬流彦さんに…あの人、リア充しすぎだと思うんだ。
結婚式には出たいけど出たく無い。

「どうするのよ?」

「答えは簡単だ。ネギ、さぁ来い!!」

「「エエェェ!!」」

「兄さん」

走って近づいて来るネギ。まだだ。後少し…今!!

「秘儀!! アスナバリアー!!」

「サセルカァァァ!!」

馬鹿な…反応しやがった!!

「チュー!!」

「来るな愚弟!!」

咄嗟に魔力を込めて蹴り飛ばす。防がれたか…なんでこんなにも戦闘力が違うんだろうか?
クンフーですね。分かります、でも納得できません。この子強すぎ。ラディ○ツVS農民のおっさんぐらいの差じゃ無いから良いけど…

「チィ…防がれた」

「何で人をバリアーにするのよ!! 危なかったじゃない!!」

「うるせぇ!! 何事も経験だと思って護って下さい!! ホントお願いします!!」

「兄さん…キスしましょう」

ダメ…もうダメ…精霊は使えない。クロは昨日還した。召喚とかしたらバレる。

「ダメです!! わ、私とキスしてください」

「本屋ちゃん?!」

「わかりました…宮崎さんとキスします」

頑張れ宮崎。骨は拾ってやる。

「うっぅぅぅ…ダメよ!! 先に私にしなさい!!」

「アスナさん!!」

「ダメよ本屋ちゃん…ネギが本当に好きなら、こんな理由でしたらダメ!!」

「で…でも!!」

「大丈夫よ…何だかんだで、アイツとキスした事有るんだし…今更よ。高畑先生にも振られちゃったしね。本屋ちゃんの事、応援してるんだから。」

アスナがカッコイイです。頑張れアスナ!!

「分かりました…アスナさんにキスします」

ほっと一息。コレで俺の貞操は護られました。ウホッな趣味は無いからねぇ

「アギ先生!! アナタも魔法使いなら何で何もしないんですか!!」

アレ? 何言っちゃってくれてんの? ていうか誰?

「ネギ先生!! 先にお兄さんにしなさい!!」

「おま?! そうか!! ウルスラの!!」

思い出した!! 何故か他の学校の教師の変わりに、暇だった俺が担当したんだった!!
ザコの分際で何て事を!!

「分かりました…兄さん」

「だ、ダメ!! アギ逃げて!!」

いや、もう良いや。アレだよ。ノーカンにすれば良いんだよ。うん。割り切ろう。タダデハオカンゾタカビシャオンナ!!
よく考えれば、ネギはまだ九歳だよ。ノーカンノーカン。大体から、俺が…俺が…

「アスナ…飲み物買ってきて置いて」

「ア、アギ? 何悟ってんのよ?!」

「兄さん…いきます」

唇が合わさる。舌が侵入してくる

(今!!)

逆にキスを此方からする。ネギの鼻を抓む

思いっきり息を吸う。

「ムグゥ!!」

バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ

「ちょ?! ア…アギ?」

「はうぅぅぅ…凄いですぅ…」

バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ

「何時までやってますの?!」

「お、お姉様!! ネギ先生の顔が!!」

バタバタバタバタバタバタばたバタバタバタバタバタバタバタ…………

(落ちたか…)

「ペッ!! 餓鬼が、女抱いてから出直して来い」

だから…眼から零れるのは涙じゃない。心の汗なんだよ…たぶん…きっと…グスン












「ア、アギ? 」

「…飲み物」

「はい、アクエリ」

口に含んで濯いでうがいして吐く。

ネギは説教されてます。名前覚えていない人に。ソレを見ながらケーキを食べる。宮崎が奢ってくれた。
甘いのが何故かショッパイです。
ネギはね、窒息させました。殺しては無いよ? 死んでたら物語が終わっちゃうし。鼻を抓んで、肺の中の空気を全力で吸いだしただけ。
ネギは意外と持った方だと思う。

「何も泣かなくて……いや、ごめん。」

「もう、放っておいて…」

「そんなに…嫌がらないでも」

「お前…雪広に同じ事されたらどうする?」

「ごめん、私が悪かったです」

苺が美味しいです。そんなに構わなくて良いから、一人にしてください。

「あ、あの…ごめんなさい。兄さん」

「……お前の不注意も有るけど学園側の不注意でもある。予め、効果範囲を詳しく割り出してなかったんだからな…学園長には報告しておけ。俺が言った事含めてな。」

「…はい」

ケーキも食べたので、俺も帰ります。刹那は来るのが遅すぎ。がっかりだよ…
今日は茶々丸に癒してもらうから良いけどね。
席を立って帰ろうとしたら、手を掴まれて引っ張られました。まだ、何か有るの?
おじさん、もう一杯一杯何だけど?

「アスナ、何か用?」

「……ありがと。結果的には私達の唇、無事だったわけだし」

俺の唇が大破ですが?

「だから…その…」

「え? チョ?! なっムゥ!!」

馬鹿、舌入れるな!! 反応しちゃうから!!

「うわぁ」

「アスナさん凄い」

「な、何やってるんですか?! アギ先生!!」

口で言う前に止めて。

「んっ…フムゥ…」

「プハッ…どういうつもりだ?」

「し、舌入れるんじゃないわよ!! 別にアレよ?! その…口直しとお礼よ!! じゃあね!!」











「兄さん。僕、アスナさんがお姉ちゃんになってくれたら嬉しいな?」

「わ、私もアスナさんを御義姉さんと呼んだ方が良いんですか?!」

「…興味ない。刹那、いい加減動け」

「アカン…ウチ出来ひんよ…アンナ濃厚なの何て…このちゃん。ウチどうすれば良いん?!」


お家に帰る、でもその前にある物を回収。アンちゃんとハヤテが活躍中です。

…ちょっと。甘かったかな?











多分、コレで終り。次からは暫く修正と別のをゆっくり書く。ただの物書きに戻ります。


それじゃあ、オマケだ!!

アギ茶!!

「それでは…宜しくお願いします」

「いや、そんなに畏まらなくても…」

約束というか…朝に言われてたからね。添い寝ぐらいドンと来いです。

「茶々丸は…」

「はい?」

「暖かいね」

「…そうでしょうか?」

「そうなんだよ」

暖か~い…何時もより早く眠れそう。

「アギ様…その…堅くは有りませんか?」

「気に成らないよぉ…茶々丸。、暖かいって言うのはね。茶々丸の心が暖かいって事だよ」

「私は…既に心を持っているのでしょうか?」

「持ってるよ。俺が感じてるから…おやすみ」

「はい…お休みなさいませ…アギ様」










「私を置いて寝るな!!」

「zzz」

「マスターの入るスペースが有りません」

ロリババアに変身!!

「コレでどうだ!!」

「どの道、スペースがありません。キツキツに成ります」











アスこの!!

部屋に帰って直ぐに布団に潜り込んだ
感触がまだ残ってる。

(うぅぅぅ…何やってるのよ私!! 振られたからって節操無さすぎよ!!)

布団の中で自己嫌悪に耽る。本当に何やってるんだろう…

(大体アギもアギよ…し…舌なんかから…絡めて!!)

「全部アギが悪い!!」

「アスナ? どないしたん?」

「フェ?! いや、その…何でも無いわよ?」

「アスナ…アギ君とキスしたんやろ?」

何でこのかが知ってるのよ?!

「せっちゃんが教えてくれたえ? アスナぁウチ、アギ君の事が好きやねん。アスナもそうなん?」

「うぇ?! ちょ?! その?! す、好きとかじゃ無くて?!」

「アスナ、先に言うとくけど。ウチとせっちゃんは本気や。だから、好きに成ったら教えてなぁ?」

「えっと…うん」

私にとってアギはどんな人何だろう?










「アスナさーん!! 僕のお義姉ちゃんに成るんですか?!」

「アスナ?」

「ち、違うわよ!! アレはお礼って言ったでしょ!!」

タイミングが悪過ぎるのよ!! バカネギィィ!!



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 分からない。アギです。)百ニ話
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/12 06:27
朝、ノソリと上体を起こすと茶々丸が居なかった。キッチンの方で音が聞こえるから、朝食を作っているのだろう。本当に嫁に欲しいです。
動かない左腕。エヴァさんが抱きついています。この真祖は何とかしなきゃ…と、思わないでもないけど…
仕方が無いんだろうなと思った。俺でもエヴァさんと同じ境遇だったらこう成るよ。
寧ろ、もっと捻くれてたかも知れない。それだけ、エヴァさんは心が強かったんだろうと思う。
十歳の女の子が突然吸血鬼に成ってしまった。その後は追われる日々。何度四肢を潰されたんだろうか? 何度貫かれたのだろうか?
想像も出来ない地獄だったんだろう…

「エヴァさん…朝だよ」

「…後五時間」

「長いよ!!」











麻帆良際二日目。何時も通りに太極拳をして部屋でチャチャゼロとモンハン中。エヴァさんと茶々丸は祭りに行きました。茶々丸は今日明日は帰って来ないそうです。
やっとの思い出G古龍を出して休憩中。テレビも付けずに茶を啜る。
タツミーはお昼頃に一度帰ってくるって言ってたから、ソロソロ準備をする。

「今日ハ何ヲ作ルンダ?」

「ラーメン」

手抜きではない。即席ラーメンを作る前に、キャベツをざく切りにします。もやしは芽を取りましょう。の黄色い所ね。
それにプラスでチャーシューを細かく切ります。
切ったら中華鍋で炒める。塩コショウを忘れずにね。キャベツとかがシンナリしてきたら少しだけ御湯を入れて弱火に掛けます。
それから、麺をを御湯で茹でる。三人前。
野菜を炒めながら、また少しだけ御湯を足して蒸らす。煮込みに近いです。
麺が茹で終わったら湯切りして中華鍋に投入。また御湯を少し足してスープの元を二人前投入。
はい出来上がり。野菜から出た水が有るからね。一応味見して味が薄かったら残ってる一袋と御湯を足して調整。
濃かったら御湯を少しづつ足せばOK。ほうれん草も合うよ? 醤油にはね。

タツミーが帰ってきてるのをハヤテに確認してもらってるから、早めに作りました。タツミーもハヤテに気付いてるから寄り道せずに帰ってきます。

「ただいま」

「お帰り~」

「オ帰リダナ」

三人前作ったのはタツミーが以外に食べるからです。俺も結構食べるしね。
昼食食べたら洗い物。直ぐに終わるけどね。
何にも無い静かな時間が過ぎる。

「先生…今日、何か予定は有るかい?」

「特には無いけど?」

あの女に復習する以外には

「それなら…武道大会に来てくれないかな?」

「何で? 予選は昨日だったじゃない。」

「応援に来て欲しい…では、ダメかな?」

可愛い…じゃなくて。何で?

「だから何で? 真名さんなら良い所までいけるでしょ? 」

「君が応援してくれたら、良い所までいけそうだからだよ(本当は不安だから…なんだけどね)」

………呪いを掛けるにしても近い方が良いか。タツミー負けたら帰れば良いんだし。応援席に居ればどうとでも成りそうだしねぇ。
要注意はアル…なんとかだな。こいつは分からない。エヴァさんも苦手そうだし…

「ダメかい?」

「OK。分かった。行きましょう。後一つ」

コレだけは言っておかないとね

「俺と真名さんは友人。それ以上でも以下でもない。OK?」

「そうだね。それじゃあ、私は行くよ。コレ、チケット」

まぁ、当たり前だよねぇ。そういう関係だもん。

「あぁそうだ。先生」

「何?」

ドアから顔だけ出してるタツミーがニヤリと笑った

「別に、惚れさせたらさっきの関係は崩れるんだろ?」

「………は?」

「フフ、それじゃあね」

バタンと閉まるドア。呆然とする俺。唖然とするチャチャゼロ。

「オイ、アギ…」

「いやいやいや、ソレは無いって」

「イヤァ…アレはソウダロ?」

有り得ないって、タツミーに限ってソレは無い。俺も無理。あの人、今の仕事好きそうだし…
断定出来ないけど。

「真名ナラ問題ハネェダロ?」

「……いや…でも…ねぇ?」

どうしろって言うのさ。嫌なんだよなぁ…こういうの。
超の作戦か? 情で絆して利用するつもりなのだろうか? 
いや…アイツはそんな事しないだろうし…タツミーの冗談?
きっとそうだね。

「…外、出るか」

「ソウスルカ」

符を持って外に出ます。時間潰しは公園でしよう。猫が俺を待っている











公園でボーっとしてからチャチャゼロ頭に会場へ向かう。
人が多くて気持ち悪い。
どうしても、人混みが好きになれない。昔はあの眼が嫌だった。次第に慣れたその視線は、俺の知らない所でストレスに成って居た。
当たり前だ。あの環境で気付かなかったネギは純粋だったから良い子になった。
俺は人が好きでは無くなった。嫌いでも無くなった。もっと別の視点で見る事にしたんだ。損になるか得になるか。それだけだ。
人を見る目はそれなりに有ると思っている。だからこそ、タツミーの言葉に驚いた。あの言葉は冗談なのだろうか? 
冗談でも冗談じゃなくても、嬉しいモノは嬉しい。美人に言われれば悪い気はしないが、それだけだ。
正直に言って厄介だ。あの言葉が嘘や冗談なら今までと付き合い方は変わらない。
しかし、本心ならば…付き合い方を変えなければならない。
タツミーが嫌いという訳では無い。ただ…其処まで必要ではないという事だ。
あの魔眼には価値が在る。射撃の腕や経験も頼りに成る。でも、エヴァさんとチャチャゼロに茶々丸が居れば其処まで必要とは思わない。
戦闘経験はエヴァさんとチャチャゼロの二人には敵わない。
射撃の腕前は少しは劣るだろうが茶々丸で十分。
咄嗟の機転という辺りはタツミーの方が上だろうが、茶々丸は成長できる。その可能性を捕まえた。

必要ない。しかし、惜しい気もする。

「面倒だなぁ」











一日一話!! 別に時間が有る時に書くのは普通だよね?
修正…面倒です。モット前にすれば良かったと公開中。見つけるのがメンドイ

以下略

『止まらないやめられない』『終末のBIN時間』『迫り来るアギ仙人フラグ』『疾風のドS竜』「ネギ:どっどどど童貞ちゃうわ!、兄貴がテクニシャンなだけや!」『ドS? そんなモノはとうに超越した!! byBIN』

今回はオマケ無し。



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(今回はイロイロと覚悟が居るかも知れません。出来るだけ軽く書いていますが、食事中には読まないでください。)百三話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/13 13:59
武道大会会場に着きました。遠目でネギを確認。タカミチを確認。犬を確認。
直ぐにその場から逃げました。関わりたく無いです。絶対に巻き込まれそうなんだもの。
そのまま、自分の席に行こうとしたら茶々丸と遭遇。

「アギ様…此方へどうぞ」

席を探そうかと思っていた所にそう言われたのでホイホイと着いて行く。
いや、人混みで酔ってグロッキーだったので……

そしたらね、オカシナ事に…

「さぁ、始まりました麻帆良武道大会!! 優勝するのは誰か!!」

ジャッジ朝倉が元気です。何時の間にやら俺は実況席の茶々丸の隣に居ます。
御丁寧に俺のマイクまで用意して有るよ? 
何なの? この流れ? 俺も喋らなきゃ行けないの? タツミー負けたら帰るよ?
そう言ったらソレでもOKだそうです。逃げられません。
取り合えず薬草に火を点けて落ち着きます

「アギ様、灰皿です」

「ありがとねぇ…最初の試合は?」

「犬上小太郎VS佐倉愛衣さんです。」

え? 予想を立てないといけないの? 豪徳寺さんがやってよ

「まぁまぁ、そう言わずに。」

「それじゃあ…犬上に一票」











「アギ様…トトカルチョはどうしますか?」

「…違法じゃないの?」











予想通りに犬っ子圧勝。アレじゃ俺も勝てないです。近接だったらねぇ。俺は魔法使い型ですから…たぶん…きっと…
でねぇ…今、二回戦目何だけど…ものっそい見られてる。クウネルに。
舐め回す様な視線に鳥肌が立ちます。気持ち悪いなぁ…接触する機会は今の所無いから気を付けないと…
確か、アレがアル…ビレオだったよな。何だっけ? 確か物凄く悪い趣味が有ったような気が…
そうだ!! 人生の収集!! 半生だったか? 確かソレだ!! ヤバイな…ソロモン関係はバレたらアウト。精霊関係もだ…何よりも、俺の計画がバレるのは不味い。
アレとは絶対に関わらない方針で行かないと…アレの本体は確か図書館島の地下だったよな。手持ちの道具で逃げられるかどうかだ…アレが分身体ってのが厄介だ。
物理的な攻撃は殆ど無効だろうし…腐食の薬は持って来てない。危なすぎるから…
アレにも影が在るから縛るか? いや…無理やり力任せに破られる可能性のが高いか。
チクセウ…もしもの時は逃げの一手だけど…アレに付き纏われたりするのも嫌だ。

「見事なカウンター!! 一撃で決りました!! 勝者クウネル!!」

結果は見えてたしねぇ…攻めれば良いってモノじゃないよ。

次の試合に興味は無く。適当な事言ってお茶を飲んでました。そして…第四試合。

タツミーVS古

コレが終われば、最悪直ぐにでも帰れる。呪い云々よりも逃げる事の方が大事だ。
それにしてもタツミー…五百円玉が勿体無いと思うのは俺だけ?

「どう思いますか? 豪徳寺さん?」

「いや、ソレよりも龍宮選手の指弾の錬度に驚きです。」

確かに…でも、タツミーの本領を発揮できるのは狙撃だと思う。あの人の技能は暗殺とか向きだよ。
それに関しては茶々丸もそう。その辺の技能は一流以下二流以上という中途半端なんだけど…コレから先は分からない。
古さんも頑張ってるけどね。最初に貰った一撃が効いてる。ソレで眼が覚めたのかも知れないけど…タツミーはまだ手加減してるね。殺す気で戦ってないからねぇ。そういう意味では試合で出せる全力なのかな?
負けても勝っても俺からの評価は変わらない。本当にどうするかなぁ…惜しいけど、欲しいという訳でもない。

「布槍術!! 流石はウルティ麻帆良の優勝者!!」

「それでも…ギリギリだと思いますが?」

「だねぇ…真名さんに距離は関係ないでしょ」

事実その通りでした。布を貫く指弾。脅威です。アンナの喰らったら穴が開いちゃうよ。
それでも、タツミー負けちゃた。敗因は古の意外性と成長スピードと真名さんの手加減だね。
それでも、カッコ良かったよ。真名さん。

「それじゃあ、俺は用事が在るので帰ります。」

「お気を付けて」

茶々丸の言葉に頷いて、人混みに紛れる。茶々丸も分かってるみたいだねぇ…あの分身体に。

会場を出て屋台で焼き蕎麦を買って、ベンチに座る。念話で声を掛ける

『真名さん』

『先生…負けてしまったよ。折角応援に来て貰ったのに不甲斐無い』

『本気じゃなかったでしょ?』

『全力だったさ。』

『なら仕方が無い。それと、カッコ良かったよ。真名さん。今日は餡蜜を買ってきてあげる』

『ありがとう…先生』

念話を打ち切って、眼を凝らす。視線の先には何も見えない。でも、その先に何が在るのかは知ってる。図書館島、胡散臭い奴が隠れている場所。

「本当に…大人は好きに成れない」

嫌いでも無いけどね。

焼き蕎麦を急いで食べて、モニターを見る。ネギが勝ったみたいだねぇ。お話しの通りに。アスナと刹那の試合に興味は無い。小太郎とクウネルのもエヴァさんのもね。
今の所、クウネルは近くに居ない。視線も感じない。警戒は常にしている。このままの調子で行けば、今日やりたかった事は全部出来る。
懐から取り出した髪と符と人型。



「早く時間に成んないかなぁ」











考える。人間…それも、女性に対して一番の屈辱は何か? 最初はその身体などが他人より劣っていたり、惚れていた男に手酷く振られたり、都合の良い女扱いされた時等と考えたが、ドレも違う様な気がしたので、考えるのは止めた。
ならば、人として辱めてやろうと考える。人として、自意識が確立していて、学校という場所で集団生活をしている人間に対して、辛い事は何か?
集団で生活する上で確実に出てくる問題はイジメだ。人は自分より劣っている人間を見つけるのが巧い。
他人より劣っているという事が、ストレスになる生物だ。故に、余程親しい仲でも恥かしい所は中々見せない。
それでは、その恥かしい姿を何も知らない大勢の前で晒せば? ソレは多大なストレスを与える事が出来るという事だと思う。
高校生にも成れば有る事は絶対に恥かしい。中学生や小学生でも。勿論、社会人でも老人でも恥かしいと思う事をさせてやれば良い。ソレが俺の復習の形。
大体、乙女も男も唇は大事なんだよ。尊厳が有るんだ。俺はソレを穢された。ならば、穢し返してやる。鬱に成るぐらいの、自殺しても可笑しくない方法で。
まぁ、脱げ女だからその辺は大丈夫でしょ? 裸を見られても平気で自分の装備ぼ改善をしてないんだから…
アレだよ? 敵地で気絶して置いていかれたら犯されるね絶対。負けたら裸。レイパーが喜んで修行するんじゃないの?

どんな呪いを掛けるのかは決めてます。腹下しの呪いを出来るだけ強くして掛けます。
と、いうか…既に掛けました。現在、ネギと試合中。面白いぐらいに顔色が悪いです。
試合開始と同時に呪いを掛けたら屁が出ました。観客爆笑。ネギ呆然。脱げ女赤面。
其の侭、締まらない試合開始。黒衣の夜想曲とか使ってるけど…ネギには既に破られてるんだから、改良ぐらいしようね。
呪いを強める。また顔色が悪くなった。其処にネギの攻撃が腹部ヒット。


大変、面白い事になりました。笑いが止まりません。我慢していますが…

高音に攻撃ヒット。吹っ飛ぶ高音は既に気絶中。つまりは体から力が抜けた状態。漏れる何か。それに気付くネギと朝倉。咄嗟にネギが魔力放出で吹っ飛ばしたけど…朝倉と一緒に冷や汗掻いてます。
高音はプカリと池に浮いています。豪徳寺さんが飛び込んで助けたけど…気が付いた高音には分かる。自分がどうなって、何をしたのかをね…

顔が赤から青になって再び気絶したようです。ざまぁwww

「さてと…帰って御飯の準備でもしますかねぇ」

餡蜜買って帰らないと












修正が面倒すぎる…もうやだぁ…

それと、猫さんか報告が有ったので書きます

>>近頃、BINさんを引き合いに出して感想を書く人が居ます。
ここの投稿掲示板でも数件、さらに関係のない他サイト様にも何件か見ました。
この様なことが多々起こるといらぬ外敵を作ると思います

皆、止めてくれ。俺も基本は事勿れ主義なんだ。敵は作りたくない。マジで


Gfessさん。誤字報告助かってます。ありがとう。



以下略

『BIN氏はリアルに未来への咆哮を歌うそうです(死際的な意味で』「アギの過労死とBINの過労死どっちが先か」[エミヤシロウ並の俺ルールなBIN]「bps:BIN氏は下書きなしで仕上げる外道」『「ドS)王 マオウ再び!』『BIN通 読者を討つもの』『ニュータイプへの進化をキャンセルし続けるBIN』



今日のエヴァさん


「何故帰ったアギ!!」

「師匠…僕なんて試合直前に帰られましたよ?」

「私もです…アギ先生は基本的に人の多い所が苦手みたいだから仕方がないでしょうけど…あんまりです」

「ええい!! こうなったら、桜咲刹那!! 覚悟しておけ!!」

「え?! 八つ当たりですか?!」

「文句あるか!!」










「あの…マスター」

「なんだ?」

「アギ様が、頑張ってねと伝言を…」

「さて、全力で行くか!!」

「(計画通りです)」

茶々丸が本気でこのせつを潰しにかかるそうです



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 凄いよ真名さん!! アギです。)百四話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/13 22:35

絡繰茶々丸は試合を見ながら考える。第一試合から同じ事を考えていた。
隣に座るアギ・スプリングフィールド。その頭の上に居座る姉。どう見ても姉ではない。
知れば知るほど見た目では分からないだろう。
その身に宿る魔力は本物で、造りも本物と同じ。
アギ・スプリングフィールドはヤル気の無い目で試合を見ながら時折言葉を紡ぐ。
何よりも、薬草の配合が根本から違っている。知っている者にしか分からないだろう。知っていても自分以外は気付けないと考える。
初めは何故? と声を掛けようかと思ったが、直ぐに止めた。今までも、彼が動く時は極力情報を漏らさないように動いているのを知っている。
この間も、私には知らせず何かをしていたようだ。入院した時とか……
でも…気に成ってしまう。ソレは『心』というモノが在る証拠に成るのだろうか?

『茶々丸は……暖かいね』

本当だろうか? 以前言われた言葉が気になる。

私は本当に精霊化するのだろうか? 妖怪化するのだろうか? 

十年という月日が遠く、怖ろしい。怖ろしいと思えるのは心が在る証拠に成るのだろうか? 分からない。
でも…

『茶々丸。暖かいって言うのはね、茶々丸の心が暖かいって事だよ』

彼の言葉が…

『持ってるよ。俺が感じてるから』

怖ろしさを祓ってくれる。何かが暖かくなる。

(たとえ…間違いだとしても…私は心が在ると思いたい)

ソレが、彼の言葉なのだから…











「布槍術!! 流石はウルティ麻帆良の優勝者!!」

「それでも…ギリギリだと思いますが?」

「だねぇ…真名さんに距離は関係ないでしょ」

少し、龍宮さんが羨ましくなったのは秘密です。











意識の半分を持っていかれてる状態で、空を見上げる。公園に人だかりは無く。無人と言っても良い位に人が居なかった。
傍から見れば眠っている子供の様に見えるだろうけど、コレには意味が在る。
チャチャゼロが小声で「暇ダ…」と言っているけど、我慢してもらうしかない。
現在、麻帆良の魔法先生や魔法生徒は世界樹近辺での告白阻止の為に忙しい状態に陥っている。
超の事も警戒しているためか、一部の魔法先生は緊張状態だ。
現在、俺が持っている情報は多くは無い。

超が企んでいる計画

龍宮真名も敵陣

エヴァンジェリンは手出しはしない。

俺との不干渉契約

コレぐらいだ。麻帆良に引き篭もっているのだから仕方が無い。でも、俺には外と連絡をし合っている人物に心当たりが有り。その人物が集める情報は其の侭俺に伝わっている。
別口で学園長にも伝わっては居るだろう。

全ては契約の為の対価と言っても良い。俺が夏休みまで、絶対に護らないといけない近衛木乃香。普段は気の抜けた声でしか呼ばないからねぇ…チャンと発音できますよ? 元日本人ですから。
俺は契約上、近衛木乃香を保護しなくてはならない。攫われたらアウト。殺されてもアウト。怪我はOK。そういう風に契約している。チャンと書類にして判も貰ってるから守らなくてはいけない。
まぁ、殺されたりしなければ腕の一本ぐらい捥がれても大丈夫かと考えています。
エヴァさんの技術が凄いからね。チャンと代価は払ってるし…等価だよ?
俺の元手はただだし。懐は痛くない。
喜ばしい事に、千草さんは意外と馴染んでいるようでここら一体は千草さんの管轄らしい。式神が使えるからねぇ…偵察、監視に時間稼ぎには持って来いでしょ
そして…なんで俺が此処に居るのか?

簡単な事で…近衛の契約と名前の所為でねぇ…お客さんを待ってるのよ。だから、人形に半分意識を送って動かしてるんだし…チャチャゼロの偽者作ったんだし…徒労に終われば良いんだけどなぁ

「アギはん…来ましたえ?」

来ちゃったかぁ……チャチャゼロが居るから大丈夫だと思うけど…

「チャチャゼロ、殺すなよ? 千草さん、俺は完全に後衛に回りますんで『式』をお願いします。サポートはするので…」

「分かっとります。でも…使っても大丈夫なんどすか?」

「その辺は大丈夫です。人形の方に半分は魔力を移してるんで…それに、大地の縛りはやろうと思えばネギも使えますし…他の一般魔法使いも使えますから」

スタンじいちゃんが改良してない奴は…だけどね。

「ソレヨリモダ…腕ノ一本グライハ良イダロ?」

「切るな捥ぐな折れ」

「ケケケ…詰ンネェ」

はぁ…さてさて、出迎えますか。違う事考えながら動くのは慣れてるから良いんだけどねぇ…甘いモノが食べたくなるんだよなぁ

(そうだ、餡蜜買って帰ろう。タツミーの分も買っておけば文句は言われないだろうし…エヴァさんにも買っておこう)

「それじゃあ、始めましょう」

「はいな」

「オウサ」











チャチャゼロを頭に乗せて帰宅。餡蜜も忘れずに買いました。侵入者の人達ね…二人だったんだけど…雑魚でした。俺達が相手をしたのはね。
他の関係者も頑張ってるみたいだし…契約が無ければねぇ…。契約の事は学園長も知ってるからなぁ…
俺達が相手した二人は。元々は西に所属していた魔法使いと、西洋魔法を使う傭兵崩れのコンビだったんだけど…
式神対決で千草さん圧勝。其の侭相手を捕縛。
傭兵崩れはチャチャゼロにフルボッコ。見た目に合わない速さと力強さに驚いた所に小回りの効くナイフの連撃で軽く刻まれてました。ちゃんと治療したよ? 死なれたら俺の監督責任になるから。
ついでに両手を折って、金縛りで口が動かない様にしました。
三人でベンチに座ってコーヒー飲んでたら、神多羅木さんが引き取りに来ました。この人の声って余り聞いた事が無い。
その人が他の先生や関係者の事を千草さんに報告してた。
何でも、瀬流彦さんと明石教授が意外と相性が良くて活躍中らしい。
瀬流彦さん…オールラウンダーな人とか攻撃専門の人とかと相性が良いんだって。
麻帆良での刹那のお師匠さん、葛葉さんとも良いらしいよ? 浮気の心配は有りません。
苦手だとか恐いだとか愚痴ってたから…最近余計に恐いらしいです。瀬流彦さんが惚気るからだよ? 自業自得だよ。

私室に入ると、人形が横に成って居たので制御を切って札を剥がす。変わり身…映し実とも言うけどそれに身代わりの術式混ぜて本人に見立てた人形。札を取ってしまえばただの人形に戻る。
別荘に放り込んで証拠隠滅。呪いの追跡等させません。実際に、俺は戦ってたし。茶々丸にはバレてたし。エヴァさんにも報告は行くからねぇ…クウネルにもバレてると思うよ? 人形の事は。
あんな危ない人間が居ると分かってる所には行きません。隠匿術のスキルは上げてるからね。タツミーにだって、ジックリ観察されないと分からない自身が有るぜ。

そう思っていた時間も在りました

「それで? 敵さんはどうだった? 先生」

バレてました。モロバレでした。魔眼は恐いなぁ

「あの場で分かっていたのは私とクウネルとかいう奴だけだよ。アレは只者じゃあ無い。」

「アレねぇ…親父殿の仲間らしいよ? 情報が正しければだけど」

「らしいね。アルビレオ・イマ。コレが本名だよ。良かったのかい? あの場に来ていたら過去のだけれど父に会えたよ?」

「どうでも良いよ? 嫌いだし。」

よく考えたらさ、エヴァさんの封印を解く時間有ったのに子作りしている人間ですよ? イロイロ有ったんだろうけど…所詮ソレはアッチの事情。

そう言ったら、頷いて

「それもそうだね…餡蜜貰うよ?」

「一個だけだよ? 俺とエヴァさんの分が有るんだから」

「分かってるよ」


エヴァさんが帰って来たのは三十分後でした。焼き蕎麦、たこ焼き、明石焼きに焼き烏賊持って帰ってきましたよ。
楽しかったんだろうねぇ…

「この明石焼き…出汁が良いね」

「焼き烏賊も中々だと…」

「そうだろう。私がこの眼で見て買ってきたからな…私にも一つ寄越せ」

明日は麻帆良から逃げます。朝一で。鶴子さんに預けられた手紙も有るし…何時でも良いとは言われてたから、丁度良い。
明日、夕方過ぎにネギ達が居なければ…プランA。居ればプランB、若しくはCです。
東大目指して見ようかなぁ…行かなきゃ行けないし…妹さんの所。
あっ、連絡要れとか無いと…











修正が面倒臭い。

Gfessさん、助かってます。コレより修正に入ります。迷惑掛けてすみません

おまけ

アギゼロ

「ナァ、アギ」

「何?」

「俺モ外ニ行キテェ」

いや、お前連れて行ったらバトルになりそうだし…大丈夫か?

「…ダメ」

「暇何ダヨォ…連レテ行ケヨォ…」

駄々っ子のように動くな!! 

「ダメだこいつ…早く何とかしないと…」










「私も行きたいんだが?」

「超の計画最後まで見届けるんでしょ? 今度連れて行ってあげるから。時間がアレば」

「絶対だからな!! 約束だからな!!」

「はいはい…オヤスミ」










「何故居る真名さん」

「薬くれ…古にやられた所が疼きだした…」

あの子、素で強すぎるもんねぇ



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 麻帆良脱出!! アギです。)百五話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/14 20:57
朝、まだ少し薄暗い道を歩く。既に六時前なのに意外と明るいレンガ道。
コツコツと音が鳴る。ガラガラ五月蝿い旅行鞄を引きずって肺から煙を吐き出す。
朝も早いこの時間。人気は少なくガラガラという音が響く。
ポトリと落とした灰が風に吹かれて崩れて消える。隣に並ぶ友人は、何処か眠そうに煙を吐く。
幻術で姿を偽る事もせずに歩くのは、それだけの理由が在るから。鞄に入れたのは箱庭と、数種類の薬品。
『別荘』と呼ばれる箱庭には着替えや道具が大量に入っているので、以外と身軽なのだ。

「エヴァさん…別に見送りとかしなくても良いのに」

「友も見送らない馬鹿が何処に居る…手筈通りにな?」

「はいはい。エヴァさんもね?」

「分かっている…車には気を付けるんだぞ?」

子供じゃないから大丈夫だっていうのに…いや、子供ですけど。

「それじゃ…行って来ます」

「ああ…行って来い。お土産忘れるなよ?」

饅頭ね。










「……寝過ごした」

「ケケケ…ドジダナ。俺ハ麻帆良ヲ出タラ御主人ニ送ッテ貰ウカラ、伝言ナラ伝エテヤルゼ?」

部屋でガンナーと殺戮人形が喋っていた











路面電車? で良いのだろうか? ソレに揺られて三十分。行きで買った御握りを食べようかと思ったが止めた。
中には人が殆ど居ないが、始めてみる景色がくれる安らぎが食欲を抑える。此処で何かを食べるのはいけない様な気にさせる。
何所にでも有るような風景が、こんなにも新鮮な物だとは思わなかった。電車にも揺られ続けていたので少し眠い。
頭に乗っけたチャチャゼロが、何も言わずに揺れている。こいつも何か思う所が在るのかもしれない。

『機嫌良さそうだな? チャチャゼロ』

『ン? マァナ。コウイッタノモ…悪クネェト思ッテナ』

平穏。俺が求めるモノ。ソレと正反対の力ばかりやってくる。ソロモンの魔神は十三柱になった。いい加減に夜中に起こすのは止めてほしい。

アスモダイ、72の軍団を率いる魔神。初めて契約したソロモンの魔神。七つの大罪の一つを司る大悪魔。
奴が俺に寄越した指輪は普段は付けない。大切に保存している。何よりも、俺に美徳は似合わない。

名前だけ挙げれば、自分が如何に過剰な戦力を保有しているか解かる。
40の悪霊軍団の頂点に立つアスタロト。彼を呼び出す際に行った実験は成功した。彼は彼で有り彼女と成った。ソレを喜ぶのは向こうの自由だ。忠誠なぞ誓わなくて良い。
お願いですから上司を紹介しようとしないで下さい。勘弁してください。争いは勘弁です。後、愚痴らないで下さい。ソロモン王の事なんて知りません。

26の軍団を持つ予言の貴公子、ヴァッサゴ。彼は美しく偉大だった。過去、現在、未来の出来事全てを見通すことができるが、その術は封印しているとの事。
面白くないからだそうだ。

29の悪霊軍団を率いる地獄の長官、フォラス。リリアの遠い親に当る悪魔。最近リリアが教えを請いに行っているので、中々に寂しい。

26の軍団を指揮する伯爵ハルパス。性格は好戦的なうえに血を好む。人の血を飲もうとしないで下さい。後、エヴァさんと喧嘩するな。
コレがガラの遠い親とは思えない。皆、違うモノが混ざっているらしいけど…

はっきり言って、バレたら死刑な状況。今回の事件、戦争は避けたい。俺が巻き込まれなければ好きにすれば良い。
現在、未だ人間で居られるのは奇跡なのかもしれない。若しくは精霊と悪魔のお蔭かも知れない。
バカみたいにでかくなった魔力量。コレがバレたら実験されると思う。
厄介事しかやってこない。

『オイ、着イタゼ』

「…降りるか」

気が重い。全ては自業自得かもしれないけど…鶴子さんに助っ人頼むんじゃ無かった。
手紙の内容は重要ではない。俺が行く事に意味が在る。ソレが俺宛に貰った手紙の内容。妹さんには別にある。渡せば解かると言っていたので嫌な予感しかしない。
しかし、麻帆良に残るのも危ない。前者の方がまだ、マシだと思ったから来たのだ

でも…

「階段…長いよ」

「ケケケ。マァ、頑張レヤ」

降りろよ。

階段を上がる前に軽く食べたくなったので、階段に座って遅めの朝食。
何だか上の方から叫び声とか、打撃音とか爆音とかが聞こえてくるけど気にしない。気にしたく無い。

「…帰ろうかなぁ」

「何や…えらい背中が煤けとるで?」

振り向くと、狐目の女性がタバコを吸いながら俺を見ていた。何処と無くヤル気が無いというか…怠けるのが大好きですといった雰囲気がします。ちょっと酒の匂いもする。

「いえ…人に合う為に来たんですけど…階段が」

「あ~…最初はウチもきつかったからなぁ…頑張れとしか言いようがないで? それで、誰に合いに来たんや?」

この人…知ってるのか? 一応聞いておこう

「青山鶴子さんの妹さん何ですが…確か…素子さん? という人です」

「鶴子って…光化学兵器を生身で跳ね返すあの鶴子さん?」

何そのとんでもパワー…出来そうだから恐いなぁ

「えぇ、その鶴子さんです。青山の剣鬼。神鳴流最強の青山鶴子さんに言われて来ました。」

「…大変なんやな」

「…はい」

何だか同情された。










旅行鞄を持ってヒーコラ言いながら階段を上がる。上がり終わって気付いた。
身体強化すれば良かった…

「抜ケテルナ」

「言わないで…疲れてるんだから」

ちょっと、現実逃避してみる。気とか魔力とかで身体強化してないのに人間を打ち上げる拳を持った女性とか
完全にメカです。ありがとうございましたなカメに乗ってる褐色美人とか
あわあわしてて見てて癒される女性とか
今、目の前で昇天しかかってるおっとりしている女性とか
再生中の眼鏡掛けた男性とか
その男性に擦り寄っている黒髪の女性とか
あからさまに妖気を振りまいてる刀を持った大和撫子とか

居るわけ無いよね? 居たらおかしいよね?

「む? 妖気? 」

ヤベ、眼が合った

「戦オウゼ? 現実ト」

「…普通に生きたいです。」

「ミュー?」

カメが飛んでるんだぜ? 嘘見たいだろ? 魔力も気も感じないんだぜ?

「ミュ、ミュミュミュー」

「あぁ、そうなの。何時もの事なんだ……君の名前は?」

普通に動物の言葉は解かるよ? 指輪の御蔭で

「ミュミュ~」

「温泉タマゴ? タマって呼ばれてるの?」

メスらしいですよ? 

「少年…其処の人形からは離れた方が良い」

「ミュウ?」

「こら、コッチに来るな!!」

カメが苦手なんですね。勿体無い。猫も飛んでるよ。オカシイ。絶対におかしいよね?
現実だから認めるけどさ…さっさと用件済ませてゆっくりしよ

「すみま「だから、アンタは妹でしょうが!!」…」

「血は繋がっていません!!」

もう一回

「すみ「だから、私に近寄るな!!」…」

「相変らずやな~モトコ」

ソロソロ…怒っても良いよね?

「む、むつみさん戻って来てー!!」

「あら? 綺麗なお花畑は?」

好い加減に取り合ってくれても良いと思うんだ。鶴子さんから、この人達なら非常識なれてるからもしもの時は…って言われてるし。寧ろ手紙に書かれてたし…良いよね?
俺、頑張ったよね? 寝不足なのに…頑張ったよね?

「ゴールしても良いよね?」

「オイ…イヤ、何デモネェ」

マガ・マギ・ゴディア・マラスクス

「監視ハ付イテネェゼ?」

頼りに成る友人は心強い

「全てを縛る大地の鎖、不可視の縛鎖にて彼の者を跪かせよ」

お話しする為には静かにして貰わないといけないよね?

ベタンと大地に引っ張られて貼り付けになる人々。一応、昇天しかかってた人とその人の救助を行っていた人には掛けてません。
また、昇天されても困るし…俺は手紙を渡してゆっくりしたい。

「青山鶴子さんの使いです。青山素子さん…お姉さんからお手紙ですよ?」

直ぐに魔法の効果が切れて、他の人達が立ち上がった。それでも、一人だけ立ち上がらずにプルプル震えてる人が一人。
たぶんというか…この人が素子さんで間違い無し。素子って呼ばれてたし

「本当に…姉様から?」

「はい、昨日電話をしたんですが?」

「あ、君がアギ・スプリングフィールド君? 」

眼鏡を掛けた男性が、頬を掻きながら続けた

「俺が伝え忘れちゃって…ゴメン素子ちゃん。取り合えず、中にどうぞ」

何だか、憎めない人だなぁ…この人






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の魂葬 チャチャゼロ危機一髪。 アギです。)百六話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/15 15:12


コトリと置かれた湯飲み。一言断ってから頂きます。
お茶と一緒に出された饅頭は、餡子の甘味が丁度良くて、緑茶に良く合う

「ケケケ、ソンナニ珍シイノカ?」

「当たり前や!! 機械でも無いのに動く人形、しかも、考えて喋る事が出来る何て!!」

いや…うん。魔法の秘匿とか完全に無視です。はい。

「いや~素子ちゃんの『ひな』とかで慣れてるけど…本当に魔法って有るんだね」

「そうねー…何だか今更な気もするけど…」

どの道、素子さん。青山の関係者で、イロイロ常識ハズレの体験をして来たらしいので今更だそうです。
波乱万丈の人生だって男の人、景太郎さんは言います。東大三浪とか、縁結びの呪いとかモルモルなんとかの遺跡とか…冒険をしたらしいです。
頷いた女性は成瀬川なるさん。景太郎さんの彼女だそうです、打撃力が半端無い。目の前で繰り出されたアッパーで人が空を飛びました。
フォームとか滅茶苦茶なのに古さんレベル。有り得ない…まぁ、景太郎さんのラッキースケベが原因なので何も言わないけどねぇ。
凄いねこの人。直ぐに甦りました。何でも、考古学を勉強中で海外を飛び回っているとか…俺の間が悪くて、帰ってきて直ぐに電話が有ったそうで…すみません。
笑って許してくれる辺り、この人の懐は広く深いです。人の良さそうな笑顔だしねぇ。
最初はリア充モゲロとか思っていたけど、慣れました。ネギとかで。嫉妬すら湧きませんよ。こうも、ラブラブだと。
俺に出来るのは、暖かく見守るだけです。ハヤテは麻帆良に置いて来ています…もしもの異常事態の時は、エヴァさんからの念話が有るから心配なし。
なので…

「早く復活して欲しいなぁ」

「ハハハ…素子ちゃん鶴子さんの事が苦手みたいだしね…もう一寸待ってあげて」

「あの人、異常の塊みたいな人だもんねぇ」

そういう事を体験するから、非常識に慣れてるんだねぇ。











「なぁ…解体してもええやろ?」

「嫌ダッテ言ッテルダロ?!」

「ええやん。減るもんや無いんやし~」

「アギー!! 助ケロー!!」

チャチャゼロの救助はしておこう。










「ハァ…此処だ」

素子さんの案内で、私室にお邪魔します。手紙の内容は知りません。エチケットだからね。自分のしか読んでないよ。
通された部屋には大きい鏡が一枚。シーツを掛けられた状態で鎮座してました。

「…あの…それで、手紙には何と?」

教えて貰わないと、此方も動けない。一応、時間をくれれば魔法薬を用意出来るんだけど…

「その前に…一つ聞きたいんだが?」

「何でしょうか?」

「青山との繋がりは知っているのか?」

意味が分かりません。

「鶴子さんと知り合ったのは依頼をしたからですけど?」

「…ソレの事は私も知っている。リョウメンスクナが出たのだろう? 手紙に書いてあった。そうでは無く。『青山』と『近衛』との繋がりだ…最初から説明した方が良いみたいだな」

「…お願いします」

素子さん曰く。関西呪術協会と神鳴流の繋がりは古い。退魔を生業とする戦闘集団神鳴流。呪術や封印術などを使い国の未来を詠んだり、退魔もやっていた関西呪術協会。(その前は陰陽錬とかイロイロと名前が変わったらしいので割合する。)
が、協力関係に在るのはそのスタンスに在る。後衛と前衛が見事に別れているからだ。他にも、訓練中の大きな怪我や、仕事での大怪我等も有る神鳴流からすれば、癒しも使え、式で偵察も出来て情報を多く持つ後衛の存在は有りがたいモノだった。
呪術協会からすれば、完全な前衛である神鳴流剣士は有りがたかった。近接戦闘が出来る者も居るが多くは『式神』に頼る。その式が倒れれば終わってしまうのだ。完全な前衛が足りない状況だった呪術協会からすれば、神鳴流との協力は身内や仲間を守るためには有りがたかった。

此処までは分かる。しかし、『近衛』と『青山』の繋がりが分からない。名家どうしの繋がりなのだろうか?
そうすると、少し厄介だ。近衛近右衛門は未だに健在である。青山も無碍には出来ないだろうし、他の神鳴流との繋がりも個人で多く持っていると思う。

「私達姉妹からすれば、現・関西呪術協会の長、近衛詠春殿は兄弟子に当る。その関係で私は幾度か稽古を付けて貰った事もある。姉様は当時から最強と呼ばれていたからな…」

どんよりと影を背負う素子さんに、同情したのは間違いじゃないと思う…

「スマンな。話しが逸れた…まぁ、そんな関係で私達姉妹と近衛詠春一家とは付き合いが有る。今代は私達姉妹だが…その前もそのまた前も誰かと繋がりが有るんだ。」

「はい…それで? 」

「今回…姉様の手紙に書かれていたのは、極秘だ。正直な所…詠春殿の我儘なのかも知れんが…何か考えが有っての事だろう。」

「つまりは誰にも喋るなと?」

「そうだ。既に部屋に結界は張ったから…バレる事は無いだろう。」

「分かりました。」

頷いて答える。詠春さん…何か有ったのか? いや…手紙自体はかなり前に渡された物だから…
このかさんの近状を聞きたいのか? でも…千草さんが報告している筈だから…
何だろうか? 本当に分からない。あの人は俺の夢を知っているから無理強いはしない筈だし…

「それでは…始めるぞ? 座して待っていろ。勝手に向こうから来るはずだ。」

シュルリとシーツが剥がされた。現れたのは鏡、その鏡は気持ち悪い程に磨かれている。
肌が粟立つ感覚を覚えた。魔力だ。鏡…いや、鏡の向こう側から何かが来ている。
最初に現れたのは手。男性の物ではなく女性の綺麗な白い手だった。次に足、体、顔。全体が外に出る。

「つ、鶴子さん?!」

「姉様?!」

「あらあら…少々遅かったどすなぁ。アギはん。詠春はんも待っとったえ?」

驚く間も無く、鶴子さんの次に詠春さんが出てきた。心臓に悪いので本当に勘弁して欲しい。











鏡とは異界に繋がっていると言われる時が有る。ソレを最初に言い出したのは誰かは知らない。もしかしたら、子供の思い付きだったのかも知れない。しかし、鏡は魔を映す。
合わせ鏡などは有名だろう。鏡に魔物を封じる事も有る。鏡は写すモノ。ソレは現実の世界を映し出しているのか、此処と似ている何処か違う世界を映し出しているのか、或いは映った者の内面を映し出すのか…全ては使い方次第なのだろう。
近衛詠春と青山鶴子が使ったのは、鏡を使った転移だ。正確には鏡と鏡を繋げて通ってきたとの事。こんな難しく、死の危険を孕む方法で来るなと言いたくなったが、先読みしたかのように説明され納得してしまった。
予めマーキングして魔力を込めて繋いでいた鏡を、近衛詠春は送ったのだ。青山鶴子の名で。緊急の避難口に成っていたそうだ。
予め誓約を決めた鏡同士での通路。他の所には出れないのが欠点だし、後を追われる可能性も高いのが頂けないが。その分、鏡の中で迷う事が無く安全だ。
上級の魔法使いか専門の魔法使いしか取れない手段だけど…コレは俺に言っているのだろうか?

関西呪術協会にはまだまだ、強大な魔法使いが居ると…

ソレだったらお門違いだ。

俺と関西呪術協会という組織は関係は無い。近衛詠春個人とは依頼者とその依頼を請け負った関係は在る。それだけだからだ。
今回、俺は近衛詠春に対して二つの選択肢しが有る。
此の侭、今の関係が切れるまで待つ事
今すぐに逃げ出す事

今日、ネギが夕方に麻帆良に居れば前者。居なければ後者。

(面倒な事をしてくれる…)

超に少しイラッと来たが、直ぐに収まった。どちらでも生き残り逃げ切る自信が有るし、高い確率で超の敗北が見えているからだ。
既に、未来の道筋を決めるモノがこの時代に在る。その事に気付いているだろうに…

「それで? 今回の用件は何でしょうか? 近衛詠春殿?」

「その前に、姿を偽るのはどうかと思いますえ? 魔法使いさん」

「いや、構わないよ鶴子君。彼にも事情が有るんだし、その事も口外禁止の契約をしているからね…僕が来たのは他でもない。このかの事です」

「? 千草さんの報告で十分だと思いますが?」

もしかして…

「ああ、分かってるよ。今回はこのかに伝えて欲しい事が有るんだ。君の口からね」

「組織の膿を出し終わったんですか?」

だから、戻ってきても大丈夫とでも伝えれば良いのだろうか? 最終的にはこのかさんの問題だから、俺にはどうする事も出来ないし。する気も無い。

「ソレも終わったけどね…もし、このかが望むのならば…無かった事にしても良い事を伝えて欲しいんだ。ソレがあの子の幸せなら…そうしても良いと思っている。幸いな事に今なら後継者の育成を始めるからね」

……コレがギリギリの選択何だろうね。この人に取っては…

「学園長はどうするんですか?」

「僕が何とかする。手筈は整えてるからね…あの人と戦えるぐらいには、勉強しているつもりだよ」

「確かに伝えましょう。しかし、夏休みに入ると同時にです。今のこのかさんなら…」

即決する事が出来るだろう。別荘に二時間ばかり篭るかも知れないけど…

「お願いします…しかし、このかは…その…」

「優秀ですよ。上位存在を崇め称える事も欠かさずに出来ています…東洋魔法の適正は高いです。陰陽道も使えていますし、応用も自分で考えて自分なりに強くなろうとしています。現状では…ネギと戦っても七:三でこのかさんが勝つでしょう。」

「本当ですか?」

本当です。バカみたいに才能があります。魔力頼みの力押しでもネギや俺個人にも勝てると思う。
何だかんだで、千草さんに加えて刹那とも仮契約したらしいし。戦力的に居れば前衛2の後衛に2、遊撃1だからね。このかさんの式を入れたら。千草さんのを入れたら前衛4に成るし

コレでネギが帰って来なかったら、詠春さんとの立会いの場を作らないとなぁ…書類も書いて貰わないと…俺の責任問題に成らないようにね。

「本当です。」

「……良かった。」

「詠春はん。ソロソロ時間どす」

「分かりました…アギ君。また、何時か」

「えぇ、また何時か」

コレで俺の用事は終り。後は連絡待ちながらブラブラしてくるさ。

鏡に消えた二人を見送ってから、頭を下げる

「本日はありがとうございました」

「いや、此方の方こそ騒がしくしてしまってすまない。コレからの予定は?」

「ブラブラしてから帰りますよ。チャチャゼロも心配だし…」

「成瀬川先輩と浦島が居るから大丈夫だと思うが…」


「ちょ?! だからダメだってスゥちゃん!!」

「何トカシロー!!」

「ちょっと!! メカタマ何体作ったのよ?!」











「スマンな」

「取り合えず…手伝ってください」











チャチャゼロを再び救出してから外に出る。相変らずガラガラと音を立てる旅行鞄を引きずりながらの散歩。何故か素子さんが一緒。

「あの…何で?」

「興味が在ってな…東洋魔法使いは知っているが西洋魔法使いは知らないんだ。興味が出て当然だ。大学も休みだし」

「俺は落ち零れ何で、期待しているような事は出来ませんよ?」

「ソウダゼ? コイツ自身の戦闘能力ハ雑魚ダ。(今ハナ)」

チャチャゼロが合わせてくれる。最初からそういう風に打ち合わせしているので、安心です。

「そうなのか? その人形を見てかなりの腕前だと思ったんだが」

「あ~…コレは友人の作品なんで。」

「御主人ハ大魔法使イダカラナァ…」

「そうか…あっ、此処だ。此処の蕎麦が美味い」

山掛け蕎麦を頼みました。ついでに炊き込みご飯…鳥飯を頼んで食べました。美味しかったです。
特に話題が無かったので、刹那の事を聞いてみたら知っていました。直接会った事は数回だけだそうです。しかも、刹那が小さい時だったみたいなので覚えていないかもと言っていました。
取り合えず、強いですよ。と言ったら、麻帆良に行くのも在りかも知れんと零していました。
ゴメンね刹那。君の死亡フラグだったかもしれない。
其の侭、和菓子屋を紹介して貰い数点購入。お土産もバッチリです。再び旅館に帰る時は身体強化(魔力)を使いました。
其の侭、カオラ・スゥさんからチャチャゼロを護りつつ他の人の話を聞いて再び平穏の大切さを知りました。
付き合うまでにドレだけ冒険してるんですか、景太郎さん。
結婚式はまだ先らしいです。お互い卒業してからと考えているんだとか…お幸せにとしか言えません。
未だに諦め切れてない人が多いようですが…

『アギ、坊や達が何かするみたいだぞ?』

『そう…それじゃあ、急いで戻るよ。』

『入り口で待っているぞ?』

『了解』

最後に魔法使いらしく夢を上げようかね。

「そろそろ時間なので、この辺でお暇します」

「もう帰るのかい? 何なら泊まっていっても」

この人、良い人だなぁ。此処に住みたいと思ってしまった。チャチャゼロが常にピンチだから無理っぽいけど

「いえ、約束が有るので…気持ちだけ貰っておきます」

「約束が有るなら仕方が無いか…約束は大事だからね」

思い入れが有るらしい。

「それでは、ひなた荘の皆さん。縁が有ればまた何時か」

ゲートで帰る。一寸驚いた顔をした素子さんを見れたので、嬉しいです。

麻帆良から離れた場所に出る。予め、人が少ない場所を選んで居るので大丈夫。監視にも注意してるけど、この辺まで管轄外だからね。

「さてさて、今回は勝っても負けてもドッチでも良いからねぇ」

「ケケケ、俺ノ出番ハマタネェノカ…ツマラナイゼ」

そうそう、戦いが有って堪るかっての。











今日の分おわり~。ラブひな微クロス、コレで終了。だと思いたい。AIが止まらないも好きなんだけどねぇ…
因みにですが、五十話でちょろっと出てきた新田先生の元教え子。オリ設定ですがひと夏のKIDSゲームのキャラの名前だったりします。
薫さん、魔いぬさん、明斗さん。訂正サンクス。

以下略

『ドSの系譜』『地獄から来た作家』『そろそろBINが多重クロスに乗り出すようですww』





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 結局は善人なんだと思う。 アギです。)百七話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/16 22:02

「面白イ事ニナッテンナ」

「だろ? 」

「本当に頑張るねぇ…演出凝ってるし」

巨大なホログラムで現れた超。個人的にはこういう展開大好きです。見てる分には
麻帆良に帰って来てみれば、楽しげにバトル中のメカ軍団とイベント参加者の群れ。エヴァさんに迎えに来て貰わなかったら、巻き込まれてたよ。
エヴァさんが水昌を使って『遠見』をしてくれているので、映画を見ている気分です。
あ、タカミチがやられた。

「タカミチもやられたねぇ…」

「時間跳躍弾だな…龍宮真名が大分、魔法使いを減らした…」

「仕方ないよ、敵の力量が高すぎる。あの魔法使い達の中で、本当の戦場に立った事の有る人間なんて皆無か極小でしょ?」

「そうだな」

事件のレベルにも拠るけど…もう一寸外に出した方が良いんじゃないかな? タカミチとかに同伴させれば経験にはなるでしょ。空気を知るだけでも大分違うと思うけど…
それよりも

「視られてるねぇ」

「あぁ、視られてるな。ジジイと超だろうさ。」

信用無いのは当たり前なんだけどねぇ…気分は悪いよ。

「ソロソロ顔を見せたらどうだ? 二人とも」











黒い球体が時を削る。一般人の眼には見えない速さで動き続け、弾丸を避け続ける。
長瀬楓は、壁を蹴り、気を使い、更に速く駆ける。

(くっ、何と言う正確な射撃…更に跳弾まだ交えて来るとは…)

更に跳ぶ。真下を通った弾丸がまた時を削った。

(兎にも角にも…接近しない事には始まらないでござるか)

「おっと」

逸れた弾丸が障害物に当たり、跳ねて向かってくる。顔を逸らすだけで避けたが、続いて放たれる弾丸が進むのを邪魔する。
楓は龍宮真名という人物を少しは知っている。何時も飄々としているクラスメイト。気も使え中々に強い好敵手でも有る。
そんなに試合出来ないのが難点だが、桜咲刹那と同じ様に退魔の仕事をしているようだ。
故に思う。

(この殺気…尋常では無いでござる!!)

再び、壁に足を着けて跳ぶ。

(最悪…道連れにさせて貰うでござるよ。真名殿)



龍宮真名の心には少し焦りが出ていた。
普段ならこんな事は無い。原因は、超が言った一言。

『アギ・スプリングフィールドは死ぬ』

友人兼同居人の死。超が未来から来たという事は知っている。この計画に賛同し協力するのは自身の意思で決定した物だ。それだけなら、焦りなど生まれなかった。

『残酷すぎる方法だったネ。思い出しても胸糞が悪くなるヨ。ただの文字列が忌まわしいぐらいに』

犯人が分かれば対抗策は有った。しかし、超が知っているのはアギ・スプリングフィールドの最後。
どの様に死んだかだけだ。
失いたくない。そう思う。アギと暮らし始めて数ヶ月、その生活は楽しい物だ。仕事から帰ってきたら夜食が有る。
必ず声を掛けてくれる。当たり前の言葉の遣り取りが気疲れを取ってくれる。
刹那とも良い関係になれた。前を任せられる相棒は頼もしかった。
その全てに、アギが関わっている。失うには惜しい。失うのは嫌だ。そう思い、考えてしまう。

(負ける訳には行かない…最悪、この事を告げる!!)

心の隙を作るのは当たり前の事。ソレまでは確実に引き付ける

長瀬楓の戦闘スキルは中々に厄介だ。しかし…

「私の魔眼は全てを暴くぞ? 楓」











エヴァさんが前を向きながら、言った。出て来いと。その言葉に反応したのか、虚空にモニターが、背後から近衛近右衛門が現れた。

「やはりバレていたカ…流石だとしか言えないネ。エヴァンジェリンさん」

「フォフォフォ…中立はお主等二人じゃからのぉ。気にせん方がオカシイんじゃて」

そうですね。

「私は忙しい。謝罪は後でで良いかナ?」

「モニターは残しておけ。そちらの方が良く見える」

「分かったよ。アギ先生もソレで良いカ?」

どうでも良いです。

「どうでも良いよ…それから、一つ聞きたいんだけど?」

「何かナ? 手短に頼むヨ」

一応揺さぶってみよう。最終的に超が勝ってしまったらどうなるか分からないんだし…

「お前、俺の事信用してないだろ?」

「…どういう意味かな? 私はあなたとの契約は破っていないガ?」

「そうじゃなくてさ…お前、頭の片隅に有るだろ…不安が」

「…どういう事かナ? 此度の計画は順調に行っている。私が不安に思う事は無い。ネギ先生にも勝つ自信は有るヨ?」

そうですか…だったら良いや。

「なら、ソレで良いさ。時間を取らせて悪かった。」

俺の言葉を聞くと超はモニター其の侭、画面から消えた。

「アギ…お前の言った『不安』とは何だ?」

「ソレはワシも気になるのぉ」

結構簡単に思いつくんだけどねぇ

「因果逆転」

「…成程な…確か、あいつは未来から来たとか言っていたな。」

「既に結果を内包した存在が来ることによって、確定している…か。して…勝率はどう考えるのかね?」

「超の敗北は濃厚。勝ったとしても、俺とエヴァさんには関係ないから、どうでも良いさ。その辺は超とネギの運次第」

「確かに…私も縛られていないからな。何時でも此処を出て行ける」

「本当に良いのか? 超君の計画が成功すれば、可愛い弟子、弟とは二度と会えなくなるぞい?」

まぁ…普通は、そう思うよねぇ。
でも、俺に限って言えば全く問題なし。元々接点が少なかったし、中身が違うから何処までも他人として見れる。
居なくなっても痛くも痒くも無いよ。
超が勝ったらね。それ以外だと変わりに持ち上げられそうだから困る。

「此処で負けるのならソコまでの男だった…それだけだ。稽古をつけるのも面倒だしな」

「どうでも良いよ? 他人の問題に余り口を出したく無いしねぇ…どの道、オコジョにされるか、魔法世界に隔離されるだけでしょ? 死別する訳でも無いんだし」

「……そうか。アギ君、一つ…聞いても良いかね? 」

「何ですか?」

「君は、何故中立を保った」

簡単に言えば、負ける確立が高かったし。超の理想は叶わないと思うから何だけど…

「最初は面倒だったからですね。次は、さっきタカミチに超が言った事です。『この世界の不正と不均衡を正す』って。本当はこの後も言葉が続きますけど…この言葉を聞いて協力しなくて良かったと思いましたよ。」

無理だから

「ククク、確かに…無理だな。」

「世界を正す? 少しの不正や不均衡を正す事なら出来ると思いますよ?」

軍事力や金銭を提供すれば少しは改善される事も有る。それで、混乱を呼ぶのは眼に見えてるけど。

「超は結局善人なんですよ。多くの人を救いたい。そう思っている。無理だと分かっているのに挑戦しようとしてる。そんな奴に着いていく程…俺は物好きじゃ無い。それだけです」

「厳しいのぉ…」

当たり前です。何だかんだで甘いんだよ、超は。計画の支障や障害が分かってるなら、ソレを先に排除すべきなんだよ。
時間は有った筈だ。ネギとその関係者を麻帆良際中だけ、監禁しておけば良い。手足を封じ、薬で眠らせ、記憶を弄る。一々手の込んだ罠を仕掛けなくても、それだけで良いんだ。

「結局の所、超は甘い。皆、考えすぎなんですよ。もう少し簡単に考えても良いって言うのに…無駄に頭が良いから分からないんだろうねぇ」

俺はそう思う。真名さんが味方に居るんだから、狙撃すれば良い。ネギではなく、他の人間を。
ネギの人柄は分かっている筈だ。だったら、絶対に取るであろう動きを予測すれば簡単なんだよ。
何よりも、理想論過ぎる。不平等は在って当たり前。不正もそうだ。故に世界は成り立つ。
故に「生」が輝く。

「善悪で物事を判断するのがねぇ…人それぞれだろうに…」

おっ、ネギが超の所に辿り着いた。どうなるのかねぇ











今日の分終り。修正に入ります

明斗さん、Gfessさん、エリックさん誤字訂正ありがとうございます




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 知らされた真実。 アギです。)百八話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/17 11:59

水晶が映し出す映像を見ながら、モニターも見る。
ネギと超の戦いが始まった。正直な所、デタラメ過ぎて笑ってしまいそうに成る。
時間跳躍…移動なのか? まぁ、ソレの弱点というか欠点は分かったけどね。無理です。
攻撃する動作がいるからね、ソレを感知して防げれば対抗出来そうだけど決め手にはならないよ。

「反則のオンパレードだねぇ」

「あの二人のみだがな」

本当にねぇ…主人公強いよ。











航時機使い同士の戦いは、デタラメの一言に尽きる。
超が航時機を使い、ネギの後ろを取れば。ネギが航時機を使い超の後ろを取る。
映像を通して、見る二人の戦いは見ていても楽しい物では無い。
映像の中で、超がネギの持つ航時機の限界を見抜き優位に立ったかのように言うがそうは思えない。
一度だが、超はネギの攻撃を喰らっている。超の持つ航時機は背中に背負っている物なのだろう。
ちがくとも、アレが無ければ航時機が使えない事が分かる。自分でバラしてるんだもん。気付かない方がどうかしている。
自分で、『AI』とか言っちゃだめだよ。俺の隣でエヴァさんも呆れてるし。
何よりも、超とネギの遣り取りがツマラナイと感じてしまう。

『事ここに至って、頭の良い君は解かっているハズネ。私の計画が意味する物を』

「前のエヴァさんより、敵の親玉やってるよねぇ」

「五月蝿い!! アレはバカピンクの所為だ!! ジジイ!! 貴様は笑ってないで、どっか行け!!」

エヴァさんの強制転送。続いて結界。コレで、俺達以外が此処に来る事は出来ない。
流石エヴァさん。普通の魔法使いでは出来ない事を、平然と遣ってのける!! 理由がお子様の八つ当たりなのが、可愛いです。

「それにしても…」

「そうだな…」

嗤ってしまう。

『私の同士に成らないカ? 悪を行い世界に僅かながらに正義をなそう』

耐えられません。










ソレは虚空から響いた。場違いな二つの笑い声が超とネギの二人の耳に入る。
その出所は直ぐに解かった。空中に展開されるモニターから聞こえてくる。ソレは笑い声でありながら嗤い

「何がオカシイ?」

「兄さん?! それに師匠!!」

二人は、そのモニターに集中する。モニターの中の二人は腹を抱えて肩を震わしながら、荒い息を付いていた。

『いや…ねぇ?』

『そうだな…「悪を行い世界に僅かながらに正義をなそう」何ぞと言われたら嗤うしかない。』

「……アナタなら解かるハズダ。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル!!」

『悪い魔法使いだからか? そんなモノは私が気に入ったから名乗っただけに過ぎん。私は私が思うままに、己の正義で生きてきた。偶々ソレが他の奴等に取って悪い事だった。それだけだ』

エヴァンジェリンに続いて、アギが言う

『「この世界の不正と不均衡を正す」って言うのは素晴らしい事だと思うよ? でもさ、夢を見すぎ。自分がドレだけ反則してるか解かってるの? お前には言う資格は無いんだよ。それにねぇ』

『はっきりとした善と悪が在るって本当に思っているの? 所詮それは大多数が指示したモノでしかない。グレーゾーンが有るからコソ世界は動いてるんだよ?』

「…私なら巧くやれる!! 資金も資材も蓄えた!!」

『無理だね。今すぐにでも破綻させられる計画が成功すると?』

「どういう意味ダ!! 貴方達とは不可侵・不干渉を契約した!!」

クツクツと嗤いながら、アギは超に言った

『エヴァさんとだろ? 俺は『満足』とは言ったけど了承はしてないんだぜ?』

『私も、アギに協力してはいけないとは契約していないなぁ。そうだろ? 超鈴音?』

「!? ……ならば、今から言う事実を知っても言えるか? ネギ坊主も良く聞くネ。七月二十七日、アギ・スプリングフィールドは死ぬ。」

超の一言は悲しいほどに、全員の耳に届いた。

「どういう事なんですか超さん?!」

最初に反応したのは、ネギだった。未来人の言う事だ、この場で苦し紛れの嘘を吐くとも思えない。

「言葉の侭ネ。これでも、私の邪魔をするカ? アギ・スプリングフィード!!」

畳み掛けるように超は言う

「アナタの死んだ後には、ホンの少しの内臓の一部が残っただけダ!! 見るも無残に跡形も無く死ぬ運命が待ち受けて居るぞ?! 此処で歴史が変われば生き残れる!! それでも邪魔をするカ!!」

アギ・スプリングフィールドは薬草を吸って、煙を吐き出すと詰まらなそうに言った。

『で? それだけ?』

超とネギの顔が驚愕に彩られる。

『ありがとうねぇ。教えてくれて、コレで回避出来るよ? 最初からお前は間違えてるんだよ。お前と言う『未来』を決める因果が此処に有る時点で、お前の計画は破綻している。成功確率は二分の一ではない。二十%以下だ。』

「に、兄さん?」

『ネギ、速くやっちゃえよ? 心配せずとも何とかなるから、お前はお前の「正義」…我儘を貫き通せば良いんだよ。分かったか?』

「はい!! 超さん、往きます!!」

「ま、待つネ!! アギ・スプリングフィールド!! 本当に回避出来ると思っているのカ?! アナタの考えを当て嵌めれば!!」

『エヴァさんが居る。頼りに成る友人が沢山居る。ソレが…俺とお前の違いだよ。超鈴音、お前は麻帆良祭が始まったと同時にネギを監禁すれば良かったんだ。薬を使ってもな』

「?! そんな…馬鹿ナ…」

一瞬だけ思考の海に入ってしまう。研究者…探求者故の弊害かも知れない。
ソレは、致命的な隙だった。

雷華崩拳!!

雷を纏った一撃が超の背中を捉える。致命的な一撃。超の背負っていた機械・航時機が破損する。

「しまっ!!」

まだ使える。まだ完全には壊れていない。超は時間を跳ぼうとして、更なる一撃を浴びせられる。

桜花崩拳

突風を纏う一撃が完全に、超の航時機を打ち砕いた。

「超さん、僕の…僕達の勝ちです!!」











モニター越しの映像を見ながら、溜め息を吐く。正直な所、気が重い。
まさか、未来人から自分の死を告げられるとは思わなかった。想定の範囲外だ。
約一ヶ月。俺が殺されるまでの残された時間。
相手が解からない。俺を殺して得をするのは、魔法使いの連中だろう。ネギを担ぎやすくなる。でも、ソレは無いと考える。普通の魔法使いや少し強いくらいの魔法使いなら撃退出来る。
英雄クラスは動かないだろうし…動いても逃げる事は出来る。近衛詠春の戦いを見た感想だ。逃げる事は出来る。巧く行けば撃退も可能だ。
ヘルマンは完全に消滅したから、復讐も無い。人形は俺の力に気付いていないだろうし…ヘルマン達の会話を聞いていれば解かる。

「…アギ」

「解かってる。用意をしよう。敵が誰かも解からないし…七月が終わるまでは麻帆良に居られない。」

巻き込まれる可能性の方が高い。確実にだ。近衛このかや桜咲刹那達と関係を切るのには丁度良い時期だし。
卒業まで居るのは辛い。

「護ってね?」

「仕方がないな…護ってやるさ」











早めに終わる。一日一話。そう言えばですが、この間、演劇見てきました。面白いね、演劇。ガラパは面白い
友人に感謝。

以下略

『デュオが時を止めて解除した時、一話出来上がってた話は有名』『BIN氏は本当に二度死ぬ』『20~23日にかけて読者に絶望をプレゼントするBIN便が贈られるようです。』



[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 普通の貴さ。 アギです。)百九話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/17 15:52
ネギと超。二人の戦いは激戦になった。
当初、超は魔法を使えない。使えたとしてもソコまでのレベルではないと思っていたネギは、完全に裏を掻かれた。
超は魔法を使えた。しかも、かなりのレベルでだ。薄っすらと体に浮かぶ術式。
ソレが超が魔法を使える理由だという事を理解したネギは、気を引き締めて詠唱を始める。
杖に跨り、常に動く事も忘れない。
超の武器は魔法だけではない。時空跳躍弾、一撃で自分の負けが決る凶悪な反則。ソレを避けながら、ネギは超を観察する。
兄に言われ人を観察する様にしているのだ。
実際の所は、アギが宮崎のどかの為にネギに忠告した事だったりする。髪型や少しの化粧。服装や仕草。こういった事を観察して褒めろという意味だったのだが、少し歪曲しているのかも知れない。
ネギは気付く。超が詠唱の度に何かに耐えているのを

(何であんなに苦しそうに……まさか!!)

「その術式で無理やり魔法を使っているんですか?!」

「御名答…正解の商品は君の敗北で良いかナ?」

(止めさせないと!! 超さんが持たない!!)











どうするか…超の言葉は確かに衝撃を与えた。今考えられる事をエヴァさんと話す。

「契約が問題なのか?」

「いや、ソレは無い。今の所、お前の体はギリギリ人間と言える」

ギリギリ?

「不思議そうな顔をするな…七つの大罪の内の一つをその身に納めたんだぞ? 魂の拡張とはそういう事だ。肉体は精神を通し魂に繋がっている。そう聞いた事も有るし、私達が作った体を成長させる霊薬。アレも、魂に影響が有る霊薬を元にしているだろ?」

「つまり、遅かれ早かれ俺は人で無くなる?」

「一概にそうとも言えん。ギリギリと言っただろ? 私が見ている限り、お前の行動や言動は以前と同じだ。魂が拡張された為による魔力の増大、精神の補強が貴様を人に留めてはいるが…中身だけを見れば十分に人外だ。肉体への影響が極小で済んでいるのは、精霊達のおかげだろう」

そうなのか…しかし、だったら何で俺が死ぬ? 精霊達が常に護っている状態の俺を跡形も無く殺せるのか? 
瞬時に転移しようと思えば出来るんだ。ならば…偽装? いや、アレはそういう風には作ってないし…欠陥品だ。
今から間に合うか? いや…しかし…

「………一つ言っておくが…お前のクローンを創ろうとしたら時間がかかるぞ? どうやっても所詮はクローン。お前の魂に肉体が着いて来ないし来れない。今の体だから大丈夫なんだ。腕は拡張が始まる前に付けれたから大丈夫なんだ。」

「…人形でも無理だしねぇ…」

ダメだ。頭が回らない。

「今考えるのは止めておこう。明日からだ。」

「…うん」

気が重いなぁ。

エヴァさんのゲートで家に帰る。誰も居ない。居るのは俺とチャチャゼロだけだ。
チャチャゼロも喋らない。気を使っているんだろうか? ならば余計なお世話だと言いたいが…

「ナァ…飲モウゼ? 明日考エリャ良イジャネェカ。イザトイウ時ハ…護ッテヤル」

「そうか? …そうだな。俺にはお前達が着いてるもんな!!」

「ソウダゼ!! 今日ハ飲モウゼ!!」

台所から大量に酒を出す。コレは逃避だ。でも、ソレでも良いと思う。明日考えるしか選択が無い。
今の状態では何も考え付かない。それに…

「お前の前でなら泣けるからな」

「何カ言ッタカ?」

「何も? ツマミは何を作るか考えてんだよ」

「ホウレン草ノ奴!! 」

「無い…先に買い物行くか?」

「速ク行コウゼ?」

頭に飛び乗るチャチャゼロの重みに安堵を覚えて苦笑する。サイフを胸のポケットに入れてドアを開ける。
今日は良い事も悪い事も両方在った。それだけだ。まだ見ぬ敵が誰かは知らない。
ならば、生き残る為の最高の準備をしよう。
そうしないと…今までやって来た事が無駄に成ってしまう。

「人ガ無駄ニ多イナ」

「大分マシになった方だよ? 皆、今から帰るんじゃない?」

人混みの中を移動する。チャチャゼロとも中々喋れないけど、仕方が無い。
ネギと超の戦いは、ネギが勝ったようだ。歴史は俺の知る通りに進んでいる。簡単に行ってしまえば、俺が原因なのかも知れない。本来なら知らない事を知っている。故に、その方向に事柄が進んでいるのかも知れない。
スーパーに着くと、以外に人が多い事に驚いた。上でドンパチやってても、下は平和なモノだ。コレが望むモノ。
耳に入ってくるのは麻帆良祭の事ばかりだが、少し落ち着く。ほうれん草と椎茸、シメジ、ベーコンを籠に入れて、ついでに他のモノも買っておく。
トイレットペーパーも買う。お一人様だったから、チャチャゼロに幻術かけて二つ買える!!

「金持ッテル癖ニ…」

文句言うな

「金が有る人間ほど、ケチなんだよ」

帰り道は其の侭、二人で歩いて帰る。長く伸びた影が後ろで揺れる。楽しそうに歩く家族を見ると、心が軽くなった。
家族とはアギになってからは無縁なモノだった。俺がそう認識出来ないのも問題なのかもしれない。
でも…仕方が無い。俺にとって両親とは顔も思い出せない二人の事で、アギにとっての父親はスタンじいちゃんだった。
ナギ・スプリングフィールドには何も感じない。余計な事をしてくれたなとしか思えない。
考えるとガリガリと頭が痛くなる。あの光景は、何処かでトラウマに成っているのかも知れない。
あの時は、余りの圧倒的な力に恐怖が麻痺して居たんだと思う。じゃなきゃ、喋れない。アスモダイと喋れなかっただろう。そのまま死んでいた。
運が良かったのか、悪かったのか。
ドチラとも言えない。指輪が無ければ皆と合えなかった。指輪が無ければ魔神とも契約は出来なかった。
指輪が無かったら、俺は此処には居なかった。指輪が無ければ校長にもバレ無かった。

「人生侭ならないなぁ」

「ナーニ黄昏テンダヨ。酒ガ有ルンダ。楽シク行コウゼ!!」

今はお前に感謝するよ。チャチャゼロ。











やられた。負けてしまった。まさか超まで負けるとは思わなかった…いや、私の甘さが原因だ。
鈍っていたのかも知れない。

「帰る…いや…私はアソコに居る資格が有るのか?」

超はバラした。ネギ先生とその仲間に。

「何を落ち込んでいるカ?」

「君が負けた事と…自分の失態にだよ。超」

超の顔は何処かスッキリとしていた。

「そんなにアギ・スプリングフィールドが大事なのカ? 惚れた?」

どうなんだろうか? 私は彼の事が大事だ。仲間で友人の彼を見捨てたくは無い。戦場でもないんだ。彼は平穏を望み生きている。
ソレの手伝いをしてやりたいと思った。失うには惜し過ぎると思った。
何よりも、彼は私に教えてくれた。ソレが意図した行動ではないのは解かる。彼は労いのつもりなのだろうが、私はそうは思えなかった

帰れば暖かい料理が有る。「お帰り」という言葉が迎えてくれる寝床を用意していてくれる。
暖かい気持ちにさせてくれる。退屈を祓って、長閑と平穏を味合わせてくれる

(そうか……私も…)

「そうなのかも知れない…けど…」

「けど?」

「私は彼の望む世界に暮らしたい…ソコに行きたいと思っているんだ」

「…最初から私は負けていたという事カ…一つ、私が垣間見たアギ・スプリングフィールドを教えておくヨ」

超が私に教えた事は、私が知っている事の多すぎて笑ってしまった。

「失礼ナ…でも…笑っていた方がいいネ」

「気を使わせたな超。すまない」

「雇い主としてはアフターケアぐらいやってやるのが義理ヨ!! でも、気を付ける事ダ。私は最善の準備をしたつもりだった…なのに…アギ・スプリングフィールドには言外に『道化』と言われたヨ。敵ですら無い。その価値も無いように嗤われた。」

「ソレが彼の面白い所さ。敵と味方と有象無象、そうやって人を分けている。刹那も知らない間に切られそうになっていたからね」

超は溜め息を吐いて言った

「本当に外道ヨ。あの先生…惚れてるのぐらい解かりそうなのにネ…寧ろ解かってるから放置してるのカ?」

「ああ…その線は有力だね。近衛の事も全く相手にしていない」

「やっぱり女の敵ネ。神楽坂アスナの時も性急過ぎヨ…敵は強大だナ。龍宮」

「何…私は後ろからゆっくりと着いて行くさ…無理やりね?」

私達は笑って分かれた。今日の失態は明日に生かす。今日の屈辱は明日への糧になる

私は生きているのだから











「ただいま」

扉を開けると酒の匂いがした。

「「おかえり~」」

チャチャゼロと先生がグラス片手に飲んでいる。一言文句を言ってやろうかと思ったが止めた。
ホニャっとした顔で「真名さんもどう?」と聞かれたら、少し前まで悩んでいた自分が馬鹿らしくなった。

「今日のお酒は『大妖精』でっす!!」

「『魔王』モ開ケテルケドナ!!」

「それじゃあ、両方貰おうかな? ツマミも新しく作るよ」

ヒャッホーイと浮かれる二人を不思議に思いながらも、エプロンをつけて冷蔵庫を開けた。

(私も…普通の女なんだな…)

教えてくれたのはアナタだよ? 











自重? 何ソレ? 楽しいの?
後で修正します。終わるまではチラ裏から出ません。この作品はチラ裏だから許されるんだと思います。出すとしても、全部修正し終わってから。


以下略

『この俺にブレーキなんてねぇ、ただ駆け抜けるだけだ』「BINが文殊を作り始めました」「新型スカウターを作りましたBIN氏に向けると壊れました、公訴する前に負けました^q^」『煩悩の数だけ BIN がある』







[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 もう、教える事は何も無い。 アギです。)百十話。ちょっと加筆
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 13:31
麻帆良祭も終り、超も未来に帰った。残ったのは教えられた死亡フラグのみ。
厄介事だけが残る。これもまた人生か…勘弁してください。
振り替え休日が二日程有りましたが、家からは出てません。茶々丸とタツミーにエヴァさん以外は家に入れていません。
何でも、お茶会に招待されたらしいですが…行きませんでした。エヴァさんにスクミズ猫耳ニーソをさせようとしていた変態のお茶など飲みたくありません。
此処三日ほどは、何も考えずにボーッとしていました。何かを忘れている様な気がする。
でも、思い出せない。思い出そうとしても思い出せない。
開き直りました。
死亡日時が決っているなら、その前に動けば良いじゃない。護衛を連れて。

今はちゃちゃと仕事をする事にしました。焦っても何も出来ないんだから…こんな時こそゆっくりしないとね。













エヴァさんの別荘でこのかさんの修行中、ネギ達がやってきました。普段は箱庭でしているんだけど、今回は状況を考えてエヴァさんの別荘で行っております。
まぁ…俺の死亡フラグ云々で集中力を欠いていたから何だけどね。ネギもそう。
修行を一旦中止して、食堂に行く。

茶々丸が入れてくれたお茶を飲みながら、羊羹を食べる。この二つは鉄板です。何時までも変わらない美味しさを提供してくれる。
過去の偉人に感謝です。餡子にお茶って合うよね~

「それで? 聞きたい事っていうか…気になってるんだろ?」

この場に居るのは俺とエヴァファミリーにネギパーティー。筆頭のネギに尋ねる。

「…うん」

案の定、元気が無い。ウザったく思う。ソレが普通なんだけどね

「遅かれ早かれ人は死ぬ。もし、超の言った通りの日に死ななくても俺は死ぬ。そうだろ?」

「それはそうだけど…何でそんなに落ち着いて居られるの?! 死んじゃうかも知れないんだよ!!」

「ネギ…お前…俺が死ぬ事を望んでるみたいに言うなよ。」

「だって!! だって…兄さんが居なくなったら…僕は…」

「日時が決ってる、教えられてるんだぞ? 護衛を着けるさ。その日から一週間は外にも出ないよ。」

中々納得が行かないみたいです。俺も自分で納得出来ない事を言ってるからねぇ…仕方が無い。
この空気は嫌だなぁ…流を変えよう

「この話題は一旦終了。俺からも話が有るんだ。このかさん」

「ウチ?」

そう、アナタ

「近衛詠春からの伝言を与ってるから、帰ったら手紙を読む事。誰にも話さない事…刹那にはOKだから。それでも、他言無用。」

「アギ君には?」

「俺は直接会って口頭で言われてるから知ってるよ。手紙にしたのは俺だからね。そこで、このかさんには試験を用意しています。ネギと戦って勝ちなさい。」

「兄さん?!」

「ちょっとアギ?! コイツこんなんだけど強いのよ?!」

「何を考えてるですか?!」

「いやいやいや?! ソレは無茶だって!!」

「本気なのか?! お前はまだ常識を持ってると思っていたのに…」

「ソレは無茶ヨ?! ネギ坊主はこれでも中々に才能の有る弟子ネ?!」

「このかが怪我したらどうするの?!」

「そうやで?! 俺のライバルが姉ちゃんに負ける訳ないやん?!」

有象無象が五月蝿いです。お前等、このかさんの強さとかデタラメさとか知らないから言えるんだよ。
俺が教えれる事は全部叩き込んだし、エヴァさんも千草さんも協力してくれた。はっきり言って、この中でエヴァさん達を抜かして一番強い魔法使いはこのかさんですよ?

「黙れ。俺は近衛木乃香に言ってるんだ。で? どうする? 出来る?」

「ほうか…全力全開やな。ウチは何時でも往けるで?」

「「「「「えぇぇぇ?!」」」」」

耳が痛いです。

「ネギ、手加減した瞬間にエヴァさんが怒るから」

「嘘?!」

ホント











外ではドンパチが始まりました。ソレをエヴァさんと見ながら思います。
本当に努力する天才程、反則な奴は居ないと。

迫り来る魔法の射手を軽くあしらうこのかさん。ネギも小手調べで放ったんだろうけど、こうも簡単に逸らされた上に跳ね返されるとは思わなかったみたい。

「厄介だな…陰陽道とは…コレは仏教か?」

「一応陰陽道だよ。ネギの得意属性は風と雷。オールマイティに他のも使えるけど、比較的に多いのは光・風・雷の三属性。光以外は剋しやすいし、何より基本魔力の差が有る分このかさんが優勢」

実際の所、魔力量の差は魔法使いに取って大きい。勝てない訳ではないが魔力量に合った技術を伴っていたら勝つのは難しい。
一撃で勝負が決るような魔法をポンポン使ってくる魔法使いとは戦いたくないよ。

「しかし、ぼうやには体術が有る。」

「だね…でも、その為の前鬼・後鬼だ。」

ネギが魔法の射手で弾幕を張り、一瞬視界から消える。このかさんも眼暗ましと解かっているのだろう。障壁だけで耐える。
力強い踏み込む。正面からに一撃は速く綺麗で、当れば終わると解かる。ネギもみぞや腹を狙っているようだ。防がれても顎を狙うだろう。俺ならそうする。
しかし、その一撃は鉄塊に防がれる。振りぬかれた鉄塊は軽々とネギを吹き飛ばした。

「中々に強いな。近衛の前鬼は」

「俺が選んだんだよ? 近接では元から刹那レベルだったんだ…しかも、彼は酒呑童子の眷属の末端。向こうに戻った時に扱かれたんじゃない? あの人何気に戦闘狂だから」

普段は眠っているか、自分を鍛えているか、一族総出で酒を造ってるらしいよ? 野菜とかも。彼らにも生活が有るからね。
でも、ネギも強いね。自分で後ろに跳んでダメージ逃がしてるし、受身も取ってる。何よりも障壁も厚いからね。
てっちゃんは笑ってるけど、たまちゃんは溜め息吐いてるよ。

「一対一じゃないの?!」

アスナが叫んでいるけど、前鬼と後鬼は陰陽師とセットだよ? 戦いの時はね。
ネギも漸く本気に成ったみたい。振るわれる鉄塊を紙一重で避けながら懐に入って嘗を繰り出す。
決ったか? と思ったけど防がれてた。鉄塊を握ってるのは片手だもんね。当たり前か…戦闘経験の差はでかすぎる。ネギは間違いなく天才と呼ばれる人間で魔法使いだけど、まだ子供で経験も浅い。一回一回の戦闘内容は濃いけど、もっと数をこなさないといけないね。

でも、素直にネギには拍手を送りたい。あの鉄塊の威圧感にも負けずに懐に飛び込む度胸と紙一重で攻撃を避け続ける集中力と技術に。

空気を押しつぶしている様な音がする。ネギの髪が少し散った。紙一重だけど、頭部へのあの一撃は紙一重でも危ない。
距離を取った瞬間に苦無が飛んで来る。ギリギリで横に転がる事で避けた。周りが五月蝿いけどエヴァさんが一睨みして黙らせた。
淫獣は踏んで置く。
今の所は、このかさんの優勢。正面には大鬼。周りを囲むは一体の狐女。

「動きながらの詠唱も早いね」

「当たり前だ、私が鍛えているんだからな…で? ドチラが勝つと思う?」

エヴァさんの言葉に、周りも気になるのか静かに成ってる。俺的には…

「このかさんだね。」

「何故だ?」

「このかさんは最初だけしか使ってないでしょ?」

魔法をね。さっき、たまちゃんから何か渡されてたし、参戦するのも遅かったから…ね。
ネギが『剣を執る戦友』を使った。捕縛されたのは前鬼。無詠唱の魔法の射手で後鬼を牽制してこのかさんに接近するのではなく、前鬼に向かって攻撃。
確実にし止める為か上位古代魔法だ。でもね…ソレはこのかさんも知ってるんだよ?

苦無が札を貫き地面に突き刺さる。ネギの詠唱が終わるのと同じだった。この時点で既にこのかさんの方が早い。
札に予めから術式が書いてある。力有る言葉と共に

「木気『雷』乙になる戊!! 霊符の力により陽『木』を散らし反らせ!! 土生金、金剋木!! 」

元から有る金気と札に込めた金気を合わせた上で水気を作り出して雷を散らして金気で剋すか…

「予め五行の気を其々の札に込めているか……コレは強みだな」

「消耗品故の利点だ…そうそう破られる物でもないし…何よりも後鬼も結界を張っている。前鬼・後鬼の経験がこのかさんの術を生かしているんだ。」

「道教も厄介だな…」

「それも陰陽道には影響を及ぼしてるからね。有る意味で万能。でも、器用貧乏にも成ってしまう。」

ドレも長所と短所が有るからね。

そらされた『雷の斧』は散らされ、再び集められ放たれる。見事なカウンターだよ。術式構築、起動。両方とも早い。
最初に魔法を教え始めた時からズーットやらせている魔力操作が生きている。

ネギも致命的なダメージにはなっていないみたいだけど…もう、終りだね。このかさんが何を渡されたのか解かった。ネギの髪だ。
取り出した人型に髪を貼り付けて『縛る』簡単な金縛り。しかし、それに使われた魔力は膨大。基本を極めていけば強くなる。全てがそうだ。
後は、ソレをどう使うかの問題。少し工夫した小手先の技も強いだろうが、地道に積んだ自力が現れる基本技は、何よりも信頼できる力になる。

「丁寧に影縛りもしているな…ぼうやの負けだ」

「あの狐女は忍術も少々使えるし、結界術も使えるからね…今のこのかさんの布陣とは戦いたくないよ。」

「ハッ、お前なら直ぐにでも終わるだろうが。過剰戦力を持っているくせに」

「…欲しくは無かったんだけどなぁ」

動けないネギに扇子でピシャリと一撃入れて終り。丁寧に、周りに残留していた木気を集めてるから、痺れてるだろうね。
最後の最後まで気を抜くなと教えているからね。偶に護れない時も有るけど…痛い目を見れば治るから放置します。

「アギくーん!! 勝ったえー!!」

「試験は合格!! 今日は終りにするから、ゆっくり休みなさーい!!」

ふぅ、後はあの手紙の事だけど……どうするのかな? 戻れば強い後ろ盾に揺ぎ無い地位が待っている。その代わり、普通の暮らしは出来ない。
縁を切れば、普通の暮らしの中に戻れるけど。狙われる可能性は高い。
前者の方が美味しいけど…

「…考える事事態が無駄か……俺には関係ない。」

「何がだ? 」

「近衛家の事」

「そうか…ソレよりも他のはどうする。奴等は騒ぐぞ?」

「研究室に篭る。」

「私も行こう。念のために幾つか魔法具を見繕った…後で試すぞ」

ありがとうございます










アギとエヴァンジェリンが研究室に向かい。ネギとその関係者しか居なくなった広場では、ちょっとした騒ぎが起こっていた。
原因は、近衛このかの強さである。

ネギは気絶中で宮崎のどかの膝枕でぐっすりと寝て居たりするのだが、周りはそうじゃない。
朝倉和美と綾瀬夕映は根掘り葉掘り聞き出そうと騒ぎ囃し立て、アスナはソレを見ながら過去を思い出す。
翌々思い出せば、このかが強いのは当たり前だと思い出したのだ。スライムに捕まった時、檻を破壊し残りのスライムを消滅させたのは近衛このかと桜咲刹那、天ヶ崎千草である。

(何よりも……先生が先生だからねぇ)

アギ・スプリングフィールド。ネギの双子の兄。エヴァンジェリンの盟友。このかの師匠。
隠された力を使っているのを視た事が有るから驚きは少なかった。

普段使わない頭を使って整理した情報を纏めて、納得するとアスナは親友に群がる野次馬を蹴散らしに向かった。

「このかの姐さん。是非とも兄貴と仮けブヘァ!!」

「黙りなさい、淫獣。このか、茶々丸さんがお昼作ってるから手伝いにいこ?」

「解かった~…でも、アスナって料理出来た?」

「食器を運ぶぐらい出来るわよ」

「ほうか…今度一緒に作ろうな?」

「刹那さんも一緒にね」

「うん!!」











「踏むなんて酷いぜ…ヒィ!!」

眼前に突き立てられた小太刀に悲鳴を上げて、硬直するカモ。
そのカモに向かって刹那は笑顔で言った

「次は有りませんよ?」

「は、はい…」











ガラパを知っている人がいて嬉しかったりしています。

明斗さん、誤字訂正ありがとうございます。感謝です。
蒼夜さん、スルーしてた所がありました。気付かなくてすみません

以下略

『理想郷狩りのBIN 賞金5億ベリー』『もはやArcadiaの異変と化しているBIN』『BIN型エンジンを搭載した戦闘機……追い付けるものではない!』『ウィキペディアと広辞苑にBINの項目が増える日は近い』

修正は入りまーす。





[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 矛盾する考えと恐怖。 アギです。)百十一話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 20:23
七月になった。周囲の警戒を強める。
エヴァさんから貰った魔法具は最終的に使えなかった。
契約の弊害。魔法具が俺に付いて来ない。

やはり、頭の隅に何かが引っかかっている。しかし、思い出せない。
考えるのをまた中止する。
このかさんの修行は継続中。もう直ぐで契約が切れる。速く時間になって欲しいと思いながらも、恐いと思ってしまう。
死にたくない。頭の何処かでは理解している。俺はイレギュラー。
過去、アスモダイに会わなければ今の俺は居ない。知識が無ければこんな性格にもなって居なかった確立が高い。

解かっている。

生きたいと思いながらも、死ぬのも当たり前と諦めている。

この矛盾した思いが頭を痛める。

痛めると言えば、問題が一つ起こった。近衛このかと桜咲刹那、この二人に告白された。無論断った。
近衛と縁を切っても過去が残る。後から過去が追いかけてくるのは明白だ。
一緒に居れば俺も狙われる。
このかさんは納得はしていないが理解はしている。刹那も同じだ。
二人とも譲れない物がある。勿論俺にも在る。俺の未来に大きい厄介事はこれ以上は要らない。
只でさえ、ソロモンの魔神がいるのだ。頭が痛い。

泣いていた。二人は泣いていた。俺はソレを見て、その場を後にした。初恋は実らない可能性が高い。当たり前だ。初めてなのだから…
心が痛まないとは言わない。それなりに情は湧いていた。それでも、切らなければ成らないのなら切り捨てる。
俺の生き方だ。夢を掴む為の生き方だ。文句を言われても改める気は無い。
しかし、俺は二人を侮っていたらしい。次の日、普通に修行に来た。
女とは強いモノだと認識を新たにした。今日は少し早めに終わらせた。学期末テストが近いらしい。
その為の勉強を疎かにする訳にもいかない。千草さんはテストを作るのに苦戦しているらしい。新田先生と揉めてなければ良いけど

そんな事を考えていると、声を掛けられた。力強く、芯の通った声だった

「アギ君、ウチは諦められん。やから、勝手に着いて行く。着いて行って認めさせる。だから…逃がせんよ?」

「……お好きにどうぞ」

女の子は強いと思った一日でした。











何時も通りとは少し違う朝。何故かタツミーが朝食作ってました。
美味しかったです。茶々丸が調整の為暫くは来れないそうです。寂しい
エヴァさんも朝食を食べに家に来ます。寧ろ居座ってます。学校の期末テストも近いので、基本は俺が晩御飯を作っている。

俺の死亡フラグの打開策は見つからず、取り合えずは障壁の強化をしました。念の為、ハヤテを何時も付けてます。
それ以外は、普段と変わらずにチャチャゼロと散歩したり、公園で猫と戯れたり、チャチャゼロとゲームしたりして過ごしています。

夜に成ると、ネギ達が毎晩来るように成りました。
期末試験対策だそうです。ネギからすれば心配だからなんだろうけど…宮崎の相手をしてあげなさい。

騒がしく成る我が家の夜。深夜になれば唐突に静けさが広がる。此処に居るのは俺を含めて四人だけ。
俺は予定を繰り上げる事にした。

超に自分の死亡日時を告げられた時に、最初に考え付いた事だ。

その事は既に近衛近右衛門とメルディアナの校長の両方に手紙を出してある。勿論、関西呪術協会の長、近衛詠春にもだ。

普通ならしてはいけない行為だが、来るのが解かっているなら待ち受ければ良い。

恐らく、コレはネギの為に用意されたモノでは無いかと邪推する。俺というイレギュラーのもっとも効率的な運営方法。『犠牲』

俺が死ねば…ネギは怒るだろう、今まで以上に力を付けようとする。周りはそんなネギを支えようと癒してやろうと動く。信頼関係の強化・ネギの戦闘能力の向上。
もし、ネギが英雄として遥か未来に描かれているのならば…もってこいの材料なのだアギ・スプリングフィールドという存在は。

俺は完全にネギまの事を覚えている訳ではない。既に朧気なのだ、俺の『昔の記憶』は…

だからなのか? こんなにも体が震えている。二回目の明確な死の気配を感じているのかどうかは解からない。
考えたく無い。頭が痛い。恐い。

                                        でも

                                      それ以上に

                                  仕方が無いと思っている 

                                      自分が恐い











遠く離れた異国の地でネカネ・スプリングフィールドは鼻歌を歌いながら、部屋の整理をしていた。
心配していた弟の様な存在が帰ってくる。修行の失敗は残念だったがネカネはアギの将来は別に魔法使いで無くとも良いと思っている。
成績を見れば解かると思うが、アギは魔法薬学・薬草学等はトップだったのだ。自分用の薬が造れる様にその分野ではネギも敵わないと思っている。
何かと手を焼いたネギと手を焼かなかったアギ。
まるで正反対の双子の兄弟を思い出すと、ネカネはクスっと笑って整理した部屋を出て、紅茶を淹れに行った。

メルディアナ魔法学校校長室ではルグリス・スプリングフィールドは、送られてきた手紙を読むと頭を抱えた。
机の上に有る二枚の手紙。西洋魔法使いの英雄の双子の息子。自分の孫から送られてきた手紙だ。
ドチラも内容がブッ飛んでいる。近衛近右衛門に連絡を取り確認した所、事実だという事が確認できた。
しかし、ルグリスは近右衛門に言っていない事が有る。近右衛門に確認した内容は両方の手紙に共通した『未来人』で『ネギの子孫』の事である。
ネギの手紙にはその後で、兄の死が教えられたと書いてある。コレにはたまげた。殺しても死にそう無い孫の一人、変な所が父親にそっくりなアギが死ぬ。
自殺でもなく、寿命でも無く。人の手に拠って…急いでアギの手紙を確認すると、全く同じ事が書いて有り頭が痛く成った。
近右衛門に言っていないのは、アギの手紙の後半部分。『石化解除薬』の完成に付いてだ。ハッキリ言って、偉業である。本国の魔法使いも匙を投げた石化を解除出来る魔法薬を完成させた。

その経緯を説明した書類、成分表、経過のテスト結果。全てが紙に書かれ送られてきた。最後に、普通に暮らしたいと書いて。
此処までの偉業を捨てる孫に困り果てる。魔法学校に通っていた時からそうだ。魔法の授業は巧妙に手を抜き、教師達を騙し抜いた。何故そうまでして魔法を…魔法使いを避けるのか…
ソコまで考えて、今更な事に気付いた。この答えは既に出ている事だった。近右衛門から報告もされている事だ。

しかし…そうすると、誰の手柄にするかが問題となってくる。ネカネではダメだ。白魔法使いだが、解呪出来るような技量が無い。寧ろ、魔法世界にもいない。魔法薬学の成績は良いが…アギ程ではない。

「『闇の福音』…そうじゃな。彼女に被ってもらおう。」

アギの手紙にも書いてある。エヴァンジェリンに被せろ許可は取ったと、何故にソコまで仲が良いのかは解からないが。いろんな意味で大物な孫に頭が更に痛くなる。
ネギの手紙にもアギとエヴァンジェリンがとても仲が良いと書いて有るが……

「あやつは一体何をしたんじゃ?」

「校長、紅茶をお持ちしました…どうしたんですか?」

「いや…アギの交友関係でちょっと…」

「???」

「まぁ、別段気にする事では無いんじゃがの(気絶されても困るし…)」

彼等は、ゆっくりと紅茶を飲んだ。











近衛詠春は届いた手紙を読むと溜め息を吐いた。娘の事が書いてあった。
今の所、自分の娘は縁を切る事は考えてはいないらしいが、戻る気も無いらしい。ソレを素直に喜べない自分が居る。
娘には平穏に生きて欲しいが『血』が邪魔をしている。アギに合えたのは幸運だったと思っている。手紙の内容に拠れば現時点ではネギ・スプリングフィールドより強いとの事

戦闘能力や知識面でもかなり優れているという事が書かれている。ソコまでは良かった。
次に書かれていたのは、アギが死ぬかも知れないという事だ。コレには動揺した。体が弱いと言っていたがソコまで酷いのかと思ってしまった。
しかし、手紙を読み進めれば違うという事が解かったが。逆にもっと気分が重くなった。

「未来人が居るとは…」

その事は天ヶ崎千草からの報告書にも書いてあった。しかし、その未来人がアギの死亡日時を告げていくとは考えもしなかった。
直ぐに護衛を手配しようとしたが、続く文に思いとどまる。ソコには、もし自分が死んだ場合の時に取って欲しい行動が記されていた。

「……そうですか。このかは…」

最後の文章は親なら他人よりも娘を優先しろと書いて有った。

「耳が痛いですよ…アギ君。あの子は家のに似て諦めも悪いし強いんですから…君もウカウカしていると捕まえられますよ? 私みたいに……さて、考えたく有りませんが準備をしないといけませんね。」

近衛詠春は、そういうと部下を呼んだ











今回、勝手に校長の名前を付けました!! 解からないんだもん!! 仕方が無いよね?

以下略

「あらゆる時間と時空に存在す『門の鍵にして守護者』のヨグ=ソトースと大親友のBIN」『…考える事事態が無駄か……BINには関係ない。』『狂人のアドレナリンBIN』「BIN:私と闘いたければ三大兄貴を倒してこい!」

後、少しで終わりそうだ…






[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 バイバイ麻帆良。 アギです。)百十ニ話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/18 20:21
騒がしい夜。3-Aは学期末テストで一位を取った。アスナがもうバカレッドとは呼ばせないと自身を付けていた。
このかさんと刹那とは微妙な雰囲気には成らなかった。コレは彼女達が強いからなのかもしれない。
ネギは宮崎と初めて自分からキスをしたそうだ。恥かしそうに俺に報告するな。嬉しいとか思っちゃうだろうが。主人公補正が恐いです。
千草さんは他の先生方と飲み行くらしい。何だかんだで、最初は仲の悪かった葛葉さんと意気投合したそうだ。
瀬流彦先生が苦手らしい。惚気が凄いらしいですよ? 明石教授との仲が良く成ったらしい。さよちゃんを紹介したそうだ。

全部は昨日有った事で、今夜はネギ達…『白き翼』のメンバーと飯を食いに来ている。
焼肉の食い放題という定番んお場所だが、だからこそ楽しい。
俺はそう思う。
俺とエヴァさんは保護者の振りをする為に幻術を使っている。エヴァさんは素でヤング状態に成れるから楽で良いねホント

「ねぇねぇ、あの二人って付き合ってるの?」

「私に聞かないでよ朝倉。あの二人は前から仲良かったわよ?」

「そうなんよ……ウチとせっちゃんの告白断られたのに…エヴァちゃんと茶々丸さんだけヅルイと思うんよ」

「そうですね…でも…無理やりにでも一緒に居れば良いんです。な、このちゃん?」

「そうやな。ウチ等は諦めん!!」

このかさんが笑って言っているが、取り合うつもりは有りません。
隣を歩いているエヴァさんが笑っているのは何でだろうか?

「気にするな。近衛も中々に強くなったと思っただけだ。私の敵では無い…二重の意味でな?」

「そっちも取り合いません。」

「何、私は永遠だ。ゆっくりと攻めてやるよ」

茶々丸は未だに調整中。テストは何とか受けたらしいけど……大丈夫だろうか? 少し前に会いに行って、俺もイジッたけど特に問題は無かった。
心配です。

『それで、アギ。今は何柱だ?』

『変わってないよ? アスモダイ、ヴァッサゴ、アスタロト(イシュタル)、フォラス、ハルパス、ゴモリーの起きていた六柱。その六柱が起こしたアモン、バエル、ゼパール、マラクス、ナベリウス、フルフル、クローセルの十三柱だ。』

『ハルパスの馬鹿とフルフル、それにアモンとは戦ったな。流石にアモンは死ぬかと思ったぞ?』

『同感、アスモダイとイシュタルの召喚が間に合わなかったら死んでたよ。酒呑の召喚は時間が掛るから出来なかったし』

ハルパスとフルフルはね、俺と精霊と悪魔とエヴァさんで倒せたんだよ。フルフルは能力的に俺達のが有利だったし。
アモンは無理、箱庭ではなく違う別荘を強化したモノをエヴァさんと作ってそこで戦ったんだけどね。誓約の枷がついてるのに化物でした。アスモの時は普通の召喚異常に着いてたから、戦えたんだよ。
アレが本当のソロモンの魔神の恐ろしさだね。地面は一面マグマになるし、吐く炎を意の侭に操るし、略絶対零度の『永遠の氷河』を溶かすし。
別荘も使い物なら無くなったし、髪が焦げたし。それでも何とか従えたよ? しかも、戦った理由がね。寝ぼけてだからね。消滅させてやろうかと思った。
途中で眼を覚ましたんなら戦い中断してよ。低血圧とか嘘吐くな、炎の公爵!! 大体、お前の前身は太陽神だろうが!! 

「おい、着いたぞ」

「? ああ。じゃあ、入ろうか。」

「そうしよう。お酒は家に帰ってからだね。先生」

「何時の間に隣に来たの? 真名さん」

フフフと笑うタツミーにドキっとしたの秘密。最近タツミーが女の子過ぎて困る。茶々丸、速く帰ってこないかなぁ











アスナが叫び、ネギと宮崎がイチャつき、綾瀬と早乙女がソレを囃し立て、朝倉が更に煽る。このかさんと刹那が忙しなく肉や野菜を焼いては、イロイロな人に配っている。
俺はゆっくりと食べてるよ? 自分の分は自分の領地に確保済みです。

「騒がしいな」

「こんなもんでしょ? 焼肉の食い放題なんて」

「自分の分は自分で確保しておかないといけないのが、暗黙のルールだからね。」

アスナ、その豚バラはまだ生だから止めなさい。

「私のカルビ…」

「ホレ」

「あ、ありがとう。アギ」

「兄さん!! タン塩焼けたよ!!」

ネギからタン塩を貰って、代わりに上ロースをやる。沢山食べて大きく成りなさい。

「おい、私もタンが食べたいんだが?」

「自分で頼みなよ」

「今、食べたいんだ先生」

ヤラン。絶対にヤランぞ!!

「すみませーん!! タン塩追加!!」

騒がしい夜も今日で終りだと思うと、少し寂しいです。明日から夏休み、俺の仕事は終わりました。
もう、此処に居る理由は無い。
瀬流彦さん達にも昨日内に挨拶しに行った。二人とも幸せそうだったから、和んだ。
俺の知る歴史とは違い、「白き翼」の結成が早まっている。このかさんと刹那も参加しているようだ。何か理由が在るのかも知れない。
俺は明日の朝一で此処を出る。その事は既にネギにも教えてある。
校長やネカネさんにも伝えてあるので、迎えも来るだろう。寧ろ来て貰う、俺も命が掛ってるしね。
最初の内は魔法薬を作って細々と生きていくつもりだ、それで金を溜める。今もそれなりに金は溜めてるけど、家や土地を買うとスッカラカンに成りそうだから、少しは溜めて置かなければ成らない。
その後、大体半年後にエヴァさん達と違う所に引き篭もるつもりだ。エヴァさんは一応今年までは麻帆良に居るつもりらしい。気が変わればもっと速く来ると言っていた。
家や土地を買うのはブラフ。俺がこの世に居ると思わせる為のね。
でも、俺が死ねば全てが無駄になってしまう。そういう意味でも、今回の死亡フラグは何としても叩き折らなければならない。乗り越えないといけない。
腹も膨れたので、会計を済ませて帰路に着く。ネギ達と分かれて三人で歩く夜の道、エヴァさんは今日は家に帰るそうです。チャチャゼロを一人にしておくのも可哀想だからね。
チャチャゼロは、昨日エヴァさんの家に帰しました。タツミーも明後日には家を出ます。俺が明日には出るからね。
片付けも終わってます。だから、今日は外食だった。

家に帰ると二人きり。最後の晩餐とは言わないけど、酒を片手にソファーに座る。
カーテンを開け、月を見ながら酒を飲む。
ツマミはコンビニで買ったサラミとさきイカ。

「先生…いや、アギさん…かな?」

「どっちでも良いよ。真名さん」

カランと氷が音を立てた。

「本当に行くのかい? もう少し此処に居ても」

「時間が無いんだよ。これ以上此処に居ても意味が無いし、関東魔法協会の邪魔になる。俺は所属していないからね。」

コレが表向きの理由。

「…私は…以前、マギステル・マギの従者だった。」

「知ってるよ。四音階の組み鈴に所属していたんでしょ?」

調べたからね。

「女性の過去を詮索するのは、いけないことだよ? アギ」

「仕方が無いでしょ? 俺は臆病なんだ。」

「だったら…知っているだろ? 私は…恐いんだ。失う事が」

「…だったら、足を洗えば良い。何時でも辞められるだろ?」

トクトクと音を立てて、酒がグラスを再び満たす

「出来ないんだよ……ドレだけ時が過ぎても、体が覚えている。普通には戻れそうも無いそう思っていた…そんな時に君が来た。」

「俺?」

「そうだよ。君は、労いのつもりで夜食を作ってくれていたんだろうけど…君がそうやってくれている内に、私は気付いた。気付けた。コレが私の望んで居たモノだってね。仕事は今でも好きだ。でも…こうやって、普通に女をしている時の方がもっと好きだ」

「………」

「私はね、アギ。君に恋をした。君の答えは聞かない。予想が付くからね。ただ、言葉にして置きたかったから言っておくよ。私は君が好きだ。仲間として友人として異性としてね。私は勝手に追いかけるよ。君が振り向いてくれるように…だから…死なないでくれ」

「死なないよ。俺は普通に暮らしたい。平穏に暮らしたいんだ。今までゴタゴタに巻き込まれて来たんだ…そろそろ、夢を叶えたい。」

「応援してるよ。ソコには勝手に行くから」

「応援されなくても叶えるさ。勝手に来るのは好きにすれば良い。後ね、一つ教えておくよ。」

「何かな?」

「近衛このかと桜咲刹那と違って真名さんなら、歓迎するよ。真名さんなら、柵も縁も全部切って捨てれるでしょ?」

驚いた顔をした真名さんの顔を見ながら酒を飲んだ。
次に響いたのは笑い声。とても綺麗な笑顔の真名さんが笑った。


朝、日が上る前にシャワーを浴びて着替える。真名さんはまだ寝ている。昨日は遅かったし、アルコールが入っているから起きれないだろう。
荷物片手にマンションを出る。
見送りは断った。ケジメを付けたかったから…

「ばいばい、真名さん」











アギがマンションから出ると一つの人影が、空からアギの家の前に降り立ちドアを開けた。
寝入っている龍宮真名を確認すると、影は一つの鞄に残っていた荷物を入れて再び外に出た。

人影の名は茶々丸。本来なら、研究ラボに居る筈の機械人形。彼女は、もう見えなくなったアギに向かって頭を下げた。

「さようなら…アギ様。お待ちしております。約束の期日まで…」











皆様、コレまで付き合ってくれて誠に感謝しております。
ぶっちゃけ、良い所突いてる人がヒヤヒヤしてます。只の思いつきとノリと妄想垂れ流しでプロットも控えも下書きも無しに只淡々と書いていた。この病気シリーズ? も後ニ・三話。もしかしたら五話程で終りです。多分。
終わった後は偶に、外伝的な何かを書くかも知れませんが…

後少し、お付き合いして頂ければ…嬉しいです。

それと、版移動はしない方向で考えています。版移動するのは完結後、修正してから、と考えております。




以下略(受け取ったぜ!! 兄貴!!)

『バイオハザードを呼ぶ者』『チラ裏の森と最速の獣』『Arcadia地帯の暴れん坊』『BINのファランクス』『BINのカタクラフト』『兄貴と中毒の申し子』『最後の更新状』『夢幻BIN影』『誇りを賭けた病気』『Arcaddiaの伝説』『中国語で「病(やまい)」とは「bìn(びん)」と読みます(本当』




[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の黄泉路 犯人はヤツ。 アギです。)百十三話。
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 12:24
二度目の飛行機の旅は快適だった。寝不足気味だったのでグッスリと寝れたからなのかも知れない。
空港に着くと、ネカネさんが迎えに来てくれていた。常にハヤテを自分の隣に呼んでいる。
今の所、不振な輩は居ない。

「お帰り、アギ」

「ただいま、ネカネさん」

空港出ると、車が一台止めてあった。荷物を車に入れる前に、鞄の中から薬品を複数取り出して、ローブの中に入れておく。魔法処理をしてあるので、ちゃんと保存できる造りに成っている。
自分でしたんだけどね。アスモダイに貰ったローブは着ない。感づかれても困るからだ。
しかし、何かを忘れている。かなり前から、頭の隅に何かが引っかかっている。
でも、思い出せない

「どうしたの?」

「何でもないよ…懐かしいなって思っただけ」

「…そう」











メルディアナ魔法学校。懐かしき我が母校だが、良い思い出は少ない。
長い廊下を歩き、階段を上がる。時々擦れ違う魔法学校の教師の視線が鬱陶しい。
俺が修行をリタイアしたのを知っているからだろうが、反応があからさま過ぎる。大人なら、もう少し抑えろよ。
一際大きい扉が見えた。あの扉の向こうに、此処。メルディアナで最強の護衛が居る。

ドアを開けて部屋に入る。

「久しぶりじゃの、馬鹿孫」

「そうだな、クソジジイ。」

「ふ、二人とも!!」

ネカネさんが怒るけど気にしない。

「それで…どうする? 今から行くか?」

「出来るだけ早い方が良い。此処の職員の眼も鬱陶しいからね」

少し考えてから、立ち上がる校長。

「ネカネ、此処で待っていなさい」

「はい。」

「ワシの後に付いて来い。」

再び、階段を下りて廊下を進み。更に階段を下りる。
見えたのは魔法処理された扉。此処から見ただけでも解かる程に厳重な処理がされている。此処なら、襲われる可能性も低い。

「アギ…魔法薬のサンプルは提出せんのか?」

「成分表は渡したでしょ? 一応、予備を鞄の中に一つ入れてるからソレを量産すれば良い。」

扉を開くと、無数の石造が並んでいた。その中から探す。少し進むと、ソレはソコに有った

「……スタンじいちゃん」

やっと…やっと終わる。やっと話せる。話したい事は沢山有るんだ。
懐から、魔法薬を取り出そうとローブに手を突っ込んだ瞬間、その声を聞いた

――――――――――障壁突破・石の槍。永久石化!!

振り向いたが遅い。ソコには無かった筈の水の塊が有った。他の石造の影に隠れていたのか!!
避ければスタンじいちゃんの石造が砕ける。避けられない。障壁も無意味

(ハヤテ!!)

呼びかけても反応が無い。何故だ?! 何で…

肉を貫かれる、ダメだ、背骨も砕けた。意識が残っているのはこれ以上の痛みを知っているからだ。

「アギ!! 貴様!!」

「動かないで貰おう、ルグリス・スプリングフィールド。やはり、君がジョーカーだったようだね。アギ・スプリングフィールド。」

「フェ…イト…何で…俺を…」

痛みは直ぐに消えた。穴を開けられた腹から石化が始まっている。
ジジイも動くに動けない。地面を見ると、少しだけ石の棘が見えた。その棘は石造の真下にある。動けば多くの石造が砕かれる。中には修復不可能な程に砕かれるモノも出てくるかもしれない。

「君がヘルマンをあしらったのは知っている。僕もね、あの場に居たんだよ。水溜りを通して見させて貰った。君の知識・機転はネギ・スプリングフィールド以上だ。その人脈もね。」

それだけ…の筈が無い。

「勿論それだけじゃない。僕が君を意の一番に殺す事を決めたのは、君の魔法薬を作る技術だ。僕の石化を解除した魔法薬を作ったのは君だ。あの状況では君以外に考えられない。君の過去を調べれば自然と行き着いたよ。君が石化を解除出来る魔法薬を作ろうとしている事はね」

腕は既に動かない。速く…魔法薬を外に出さないと…石化してしまう!!
何故だ!! 何で来ない!! ハヤテ!! アン!! シニィ!!

(浮遊の魔法で何とか…)

「それにだ……君の死は彼への警告にもなる。例え彼が怒りに身を任せて僕を追ったとしても、簡単に排除できる。」

コツコツと音を立てて近寄るフェイト。俺が何も出来ないのを解かっている…

「残念だけど、魔法薬は廃棄させて貰うよ!!」

拳が、俺のローブを身体事叩く。試験管が割れた

「ギィ!!」

掛った!!

「? 何を笑ってる?」

「ケハッ…ただじゃ死なないって事だよ!! ジジイ!!」

フェイトが叩いたのは右の胸。確かにソコにも魔法薬が入っている。でも、石化解除の魔法薬は左胸の方なんだよ!!
扉で石化解除の薬を二つ、ジジイに送る。もう一つは俺の真後ろ、スタンじいちゃんの真上だ。

石化が、肺まで到達してきた。最後の呼吸で酸素を取り入れる

「マガ・マギ・ゴディア・マラスクス!! 我が意の侭に貫け!! 水針!!」

細く鋭い水の針が右の胸から伸びる。有りったけの魔力を込めた。水の針はフェイトの障壁を貫いて。左腕に突き刺さった。

「グッ!! コレは!!」

「カカカカ、腐食の呪い。俺の研究の…副産物…だ」

「イギィ!! アアアアアアアアアアア!!」

「速く…腕を捨てないと……魂事…腐るぜ?」

ブチィと音がすると、顔を掴まれた

「塵と成れ!! 」

石化した部分から砂になって行くのが解かった。御丁寧に風を呼んで散らしてやがる…

(コレで…終り…かぁ)

フェイトは逃げた。逃げ足は早いようだ

「アギ!! 確りせんか!!」

最後を看取るのがジジイっていうのがなぁ

(ツケが全部回ってきたか?)

もう、心臓も石化する。記憶がフラッシュバックした。
その中に、今まで忘れて居て思い出せなかった事が有った。

(そう…いう…事か…何て無様。今頃思い出すか? 普通)

本当に救いようがないな。アギ・スプリングフィールド


石化から解除されたスタンが最初に見たのは、一掴みの砂を握り締めて涙を流すルグリス・スプリングフィールドだった。











アギ・スプリングフィールドの死は、直ぐに麻帆良に届いた。
ネギ・スプリングフィールドは呆然とし、涙を流した。関係者も勿論、涙を流した。一番酷かったのは近衛このかと桜咲刹那だった。

「誰?! 誰がアギ君を!!」

「…フェイト…アーウェンルクスと姿形、使用魔法が一致した。」

「奴か…このちゃん、行こう」

「…そうやな…ケジメは付けさせて貰う!!」

彼女達の心に有るのは悲しみと怒りだった。ネギが落ち着いて居られたのは、今まで見たことも無い二人を見たからなのかも知れない。
ネギは、直ぐに行動した。先ずは師匠であるエヴァンジェリンにこの事を知らせに行った。
しかし、エヴァンジェリンは

「…そうか……」

と一言言うと、ネギを追い出した。ネギは、始めてみたエヴァンジェリンの姿に衝撃を受けた。
全くの無表情。恐怖が背筋を這い上がった。
部屋に帰るとネギは、直ぐに荷造りを始めた。アスナも一緒だった。勿論このかも刹那ものどか達も、荷造りをしていた。
元々は魔法世界に行く為にウェールズに行くつもりだったのだ。その予定は変わらない。ただ…ソレまでの時間を兄の所で過ごしたい。その思いが強かった。
涙が、嗚咽が止まらない。息が詰まる。

「グッ…ヒィッ…」

ネギ・スプリングフィールドは本当の意味で一人に成った。










近衛このかは桜咲刹那の部屋に既に荷物を詰めた鞄を持って座っていた。彼女達とネギの心境は違う。
お互い怒りを持っているの確かだ。しかし、このか達が持っている怒りは「してやられた」という怒りだった。
既にエヴァンジェリンの所には顔をだした。エヴァンジェリンは一人で泣いていた。その姿を見て、不思議に思った。

アギ・スプリングフィールドは本当に死んだのだろうか?

陰陽道の中には占いも在る。そして、アギの体の一部は直ぐに入手できた。エヴァンジェリンの家からマンションに向かった刹那が、窓の一部を破壊して部屋に侵入しアギの髪を入手した。
龍宮真名の姿を探したが、居なかった。恐らく、何処かで泣いているのかも知れない。
そう思い、下手な希望を持たせない様に探す事はしなかった。

結果は、出なかった。生死が判別出来ないのだ。

しかし…死んで居ない可能性が高い事は解かった。

「これは…秘密にしておかなアカンな」

「ですね……ネギ先生に付いていけば何か解かるかも知れません」

二人はアギが死んだとは微塵も思っていなかった。




その頃、龍宮真名は茶々丸に連れられて歩いていた。アギの死を聞いた時は何が何だか解からなくなった。しかし、部屋で蹲っていると茶々丸が合鍵で家のドアを開けて入ってきて言ったのだ

「アギ先生は生きています」

どういう事だと怒鳴った。茶々丸はただ、自分に付いて来いとしか言わなかった。
目的地はエヴァンジェリンの家。ソコには涙で眼を腫らしたエヴァンジェリンが、怒りを顕にして腕を組んで待っていた。
茶々丸は、鞄を一つ取り出すとその中から『箱庭』を取り出した。
真名には見えた。その周りに漂う精霊を。

「本当に?」

「はい…私が必要も無いメンテナンスを受けていたのは、この為です。」

「…どういう事だ」

「中に入れば解かります。最初から、アギ先生の手の上の出来事だったんです。」

その言葉に、エヴァンジェリンは一つの事に気付いた。

「は…ハハハハハ…まさか…そうか、そういう事だったのか!! チャチャゼロ!! 貴様も一枚噛んでるな!!」

「ソウイウ事…泣イテル御主人も可愛カッタゼ?」

「はい、録画もバッチリです」

「ど、どういう事なんだ?!」

真名の叫びに茶々丸が笑顔で言った。

「ダミーです。」











多分…次で最後…だといいな…

以下略

[ついにBINの天国行きが秒読みのようです]「七つの大罪(病気)を司る悪魔王BIN」『ハスターより早いBIN』『因果律を調整する者BIN』『BIN粒子最大圧縮! 連装更新砲、発射!!』











[6186] ネギま!! 元一般人の生き方。(転生ものさぁ 作者の再誕 計画通り。 アギです。)百十四話。【完】
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/03/19 00:33

眼を開ける。視界に映っているのは見覚えの有る部屋だった。
培養液の中に居るのを思い出して、ヴィヴィを呼んで体内の培養液を排出。
ハヤテとイーファに体の表面に付いた培養液を風で吹き飛ばして貰って、熱風で乾かして貰った。
服を着て、リビングに行くと暖かい料理が容易してあった。試しに口に入れる。
粥だったので、吐き気も無く。チャンと食べれた。

「まさか…自分で自分の記憶操作してるとは思わないよなぁ……念の為のクローンもチャンと使えたし…」

でもどうしよう? この事、茶々丸とチャチャゼロにしか教えてないよ? 茶々丸には文章で。チャチャゼロには口頭で。
茶々丸がこの事を知ったのは、恐らく二日前の夜中だと思う。チャチャゼロに頼んだからね。

「絶対にエヴァさん怒ってるよなぁ」

カチャ

「勿論、私もだよ?」

「…早いですね、皆さん」











「つまり…ヘルマンと戦う以前から既に入れ替わって居た?」

タツミーの言葉に、頷く。エヴァさんも気付かなかったんだ、フェイト如きが気付ける訳も無い。

「待て、それならば…アスモダイと戦った時はどうなんだ?」

「アレは俺だよ。別荘に入った瞬間に入れ替わった」

「私が見ていたんだぞ?」

「光の屈折と幻術の応用だよ。後、人型も使ったね」

ソレプラスで、少し弄ったからねぇ

俺が思い出せなかった事は、その時の『俺』が『偽者』だったって事。
俺自身が思い出せずに気付かないんだから、周りが知る事も出来ない。しかも、御丁寧に自己暗示を使って、少しだけ性格も変わってた。

「いや、自分でも良く考え付いたなって思うよ? 今なら。最悪の可能性を考えて随分前から仕込んでたモノが最後の最後で使えたんだから」

本当にそう思う。俺が忘れていたのはこの事とそれに関連する幾つかの事

例えば、俺が違和感を持たないように、クローンにハヤテ達を近づけて、感覚を同じにしたりとか
記憶操作と暗示で、本当に必要な物は別荘の中に閉まって置くとか
死ぬ瞬間にしか暗示が解けなかったり、記憶が戻らなかったりとか
そのクローンは、肉体的には中身が有っても、精神とかそういうのは、俺自身が人形に繋がった時と同じように動かしていたとか

自分でビックリです。

「刹那達には…」

「伝えないよ。ソレを含めての策なんだから」

「…外道だな。アギ」

「ケケケ、女ノ敵ダナ」

「しかし…コレでアギ様とゆっくり暮らせます。マスターも何時でも麻帆良を出れますし。」

確かにね。ソレが夢だから今まで必死に策を練ってきた。自分自身も騙して、周りも騙してやって来た。

やっと…やっと…

「その通り。俺は漸く自由に、ゆっくりと暮らすための条件をそろえた。其処でだ、真名さん、エヴァさん。二人はどうする?」

「決っているだろうが。約束したのを忘れたのか? 世界を創るとな!!」

「私は…少し遅れるだろうね。後始末をしなければいけない。」

まぁ、仕方が無いね。

「それじゃあ、俺の事は秘密という事で。」

「あぁ、感づかれない為にも、暫くはエヴァンジェリンさんの所で厄介になろう。良いかな?」

「構わん。全ては未来の平穏の為だ。私は…少々疲れた」

「ソレは、俺もだよ。エヴァさん…ショックな事に人間じゃ無くなっちゃったしねぇ」

「「「「はぁ?」」」」

いや…うん。舐めてましたソロモン。クローンの方は余り影響が無かったんだけど、本体であるこの体はダメでした。
膨張した魔力で破裂しそうになって…防衛本能と生存本能の思うが侭に外気で魔力を押さえつけて、精霊さん達にも協力して貰ってたら…

「人間の侭、人外に成っちゃったんだよねぇ…殺されない限りは不老不死ですよ。」

「本当か? 本当に…」

「うん。吸血鬼じゃないけど…ずっと一緒だね。」

「やれやれ…私はどうすれば良いのか? 一人だけお婆ちゃんに成るのは不公平だと思うんだが?」

「時が来たら私が噛もう。それで、大丈夫な筈だ。茶々丸、血液のストックを有りったけ集めておけ。私のよう成るまでには最低でも三百年は居る。毎日飲まなくても大丈夫だが…最初から、強い者の血を飲むと堕ちるからな」

「畏まりました」

「それじゃあ、取り合えず。寝ても良いかな? 精神的疲労が酷いんだ」

俺はそう言って、その場で落ちた。死の瞬間を体験させられたんだ。発狂しなかった事を褒めて欲しい



朝起きると、タツミーが隣で寝てた。驚いた。

「アギ様? 朝食はお粥にしましたが…」

「ありがとう、まだ胃が元の調子に戻ってないからね。普通食はキツイんだよ。」

朝食をゆっくりと食べて、また寝る。体の…特に内臓とかの調子がまだ、元に戻ってないからね。無理に動けない。
そんな、別荘生活が一週間ほど続いて体が動く様に成った。
エヴァさんは、既に学園長との契約を破棄してきたそうだ。学園長もソレを了承した。しかし、最低でも今年は麻帆良に残るという条件でだ。
あのジジイもエヴァさんにはチャンと卒業して欲しいんだと。変なところで人間味が有るな。
エヴァさんも、一応ソレで納得した。コレからは夜の仕事もしないらしい。するとしても余程の事が無い限りしないとの事。
ソレと、今は何が在っても家から出ないと言って来たらしい。買い物は茶々丸に任せるんだって。
更に十日経って、全快した。

体調も、魔力も問題無し。

「それじゃあ、始めますか」

従えた魔神を五体召喚する。内二体は真名に干渉して悪魔ではなくその前の姿に戻す。

「始めるのか? アギ」

アスモがニヤリと笑う

「主を呼び捨てにするな、アスモ」

アスタロト、今の姿はその前のイシュタル。

「また…この姿に戻れるとはな……長生きしてみるモノだ」

アモン、今の姿は神々しい姿のアモン・ラー

「やっとチャンとした召喚かよ…退屈だったぜ?」

偉大なる王、バエル

「呼び声に応じ、参りました。我等が王よ。」

48の悪霊軍団を指揮する侯爵、クローセル

呼び出した悪魔・旧い神。彼らが居なければ世界など創れない

異界のへの門を開くのはイシュタル(アスタロト)その世界には何も無い。草木も光も空気も水も。何も無い。
故に此処に世界が出来る。
大地は彼等の領地を其の侭転移させる。太陽は、アモン・ラーが用意する。その太陽に熱を与え、更に燃やすのはアスモダイの炎。異界への門を固定したイシュタルが草木に力を与え、アモン・ラーが風送り、空気を入れる。大きく張られた結界に空気が満たされ循環する。
核となるモノは、まだ出来上がらない。ソレを創る為には長い時が居る。
しかし、コレだけでは住む事は出来ない。精霊達に頼み、光を世界に満たす。暗い世界が明るくなる。
元から、彼等の領地には彼等の軍団は居ない。彼等は一人一人がその領地の王にして、実力者。

「クローズ、水源を頼む。バエル…一番キツイけど…宜しく頼む。こっちの事が終わったら直ぐにアスモ達を還すから」

「解かりました。」

「まぁ…仕方が無いな。お前と契約したのは俺の意思だ。それに…ヤツは一度降してる。遅れは取らねぇさ」

「頼む」

最終目標は、七十ニ柱の内の三十体以上の魔神との契約と…海だ。
バエルには一番キツイ作業を行ってもらう。
俺もキツイと思うけど……コレぐらいはやって見せるさ。夢は直ぐそこなんだ。時間はドレだけ掛るかは解からない。十年掛るかも知れない。
それでも…時間は有る。仲間も居る。やれない事は無い。

途中途中、栄養剤等を補給したり、仮眠を取ったりして別荘内で二十日程経ってから、一段落が着いた。

「これから、どうする? 連絡はするが…ソレまでの間、此処に留まるのも危ないだろう?」

「…異世界とかに行く。出来るだろ? イシュタル?」

「お任せ下さい。アナタが望むのなら、扉を造って見せましょう。遥か昔、神と呼ばれた存在として。そでしょ? アモン」

「良いだろう。他の世界で養生しておけ。お前はソロモンが手にする事の出来なかった、我等が夢見たモノを掴もうとしているのだ。我等の名に懸けて、送り届けてやる」

扉が開く。

後は潜るだけだ。

「…卒業したら私も行くからな。ソレまでにイロイロと用意しておけ」

「私の分も頼むよ」

「行ってらっしゃいませ、アギ様。私も、マスターと共に行きます」

「ケケケ、俺ハ着イテ行クゼ?」

笑ってしまう。何と言おうと俺は情に絆された。自分が思っていたよりも数段弱かったようだ。

「それじゃあ、行くか。チャチャゼロ? 」

「オウサ!!」

俺達は扉を潜った。勿論、精霊達も一緒にね。











「ぬぉ!! リアルモンスターハンター!!」

「出タ瞬間ニ火球ハ無イダロ?!」

「「何?!」」











コレにて終幕。敢て、ネギ達のその後は書きません。ただ、解かっている事は、原作通りのメンバーが冒険する。それだけです。
信頼関係も違います。ですが、ネギとアスナ・のどかの信頼関係は原作よりも強く。
アギの死に拠って仲間の団結力も上がっているという事です。
さて、気になる終りにしたのは以前感想で、『モンハンを書く前振り』的な事が書いて有ったのを三話ほど前のを書いてる時に思い出したので、やってみるか? 的な感じでしました。
もしかしたら、書かないかも知れません。書くかもしれません。
期待せずに居てくれたら、皆さんが忘れた頃に書いてるかも知れません。

約一ヶ月と半分。大体二ヶ月なのか? という長い様で短い様な時間。お付き合いありがとうございました。
碌に返信もしないBINですが、これからも、宜しくお願いします。



以下略

『主人公にすらドSなBIN氏』『て言うかこの世全てにドSなBIN氏』『て言うか俺らがドM』『でもそうしたのはBIN氏』『俺の腕はな、物語を書くために付いてるんだよ』『読者に絶望を与える漢BIN(連載終了的な意味で)』











オヤスミ


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