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[7594] 【習作】現実→ワンピース(予定
Name: みぐるみ◆c9c40269 ID:aaf39a01
Date: 2009/03/29 15:45
みぐるみといいます。初心者ですがどうにも書きたくなってしまい今回投稿させてもらいました。

設定としては、現実→ONE PIECE+オリジナルという形になります。予定ですが。

この作品では悪魔の実の元設定やらなんやらを捏造してます。
空白の百年を盾に好き勝手しちゃう小説です。作者は単行本派なのでジャンプを読んでいません。
よって設定と矛盾が生じる可能性が有ります。

そうでなくてもこの先、悪魔の実の設定が原作で出された場合予告なくこの作品は消滅する可能性があります。

ご都合主義と捏造が目立ちますので、苦手な人はスルー推奨



[7594] プロローグ一歩手前
Name: みぐるみ◆c9c40269 ID:aaf39a01
Date: 2009/03/27 17:09
「お母さーん!寝る前に絵本読んでくれない?」

始めは元気よく、だんだんと小さな声になってくる娘に対して苦笑する。
いつの日も、寝る前になると絵本を持ってくる我が子に返す返事もお決まりのもの。

「またなの?本当にこの絵本が好きなのね」
「むぅー。お母さんだってこの絵本大好きじゃない。この前だって抱きしめながら寝てたの知ってるんだからね」
「なっ、あ、あれはねぇ!」

娘に対して並べ立てるのは取り繕うような言い訳の山。
いつの間にやら悪いほうに成長したなぁ、と心の中でため息一つ。
この子が、知るはずのないあの悪魔にそっくりになられたら困ってしまう。

「わかったわよ!一回だけだからね!」

言い負かされた。屈辱である。
バッと奪い取るようにして絵本を受け取り、娘の手を掴んでベッドの上へ放り投げた。

「痛ったぁ!何するのよ、眠気覚めちゃったじゃない!」
「黙りなさい」
「・・・ごめんなさい」

威圧するように・・・じゃない。言い聞かせるように発した言葉は無事に娘に伝わったようだ。

「はぁ、まったく。こんなところだけあいつに似ちゃって・・・まぁそこに惚れたんだけど」
「お父さんもどうしてこんなの選んだんだか。私にはわからないわ」
「口が減らないわねぇ・・・まぁいいわ。今夜は特別よ」

-今夜は、珍しく水面に月が映えている。波もなく、ただ綺麗に。
初めてあいつに会った日と同じ。そんな日だったからだろうか、普段よりは語り部に成りきれる気がした。

「昔々、あるところに-


そこからは、私も物語に入ってしまった。もっとも、相変わらず脚色された内容に呆れながらも、だが。



むかーしむかし、海には女王が。そのほかの場所には王がいました

女王と王はとても仲がよく、最後には結婚しました

女王と王は幸せでした。お互いに、出会えてよかったと思うくらいには

しかし、そんな日常も長くは続きませんでした

ある日、女王の部下が言うのです

「王様の力は強すぎます。我らにも分けてください」

確かに、王の力は強大でした。おおよそ、なんでもできたのですから

王はこの言葉を受け入れ、部下たちに自らが持つ力のほとんどを分け与えたのです

その後日、王は女王の部下たちによって封印されてしまいました

王には部下を倒すだけの力が無くなってしまっていたのです

女王は怒りました。何故こんなことをしたのかと

部下は言います。全て女王のためだと

それでも、女王の怒りは収まりませんでした

あくる日、女王は言いました

「全員から水の加護を奪います、そしてその姿を保つことも許しません」

その言葉が終わったとたんに、部下の姿が崩れ去り、奇妙な模様をした実に変わりました

女王はその全てをどこかに吹き飛ばすと、どうにかして王の封印を解こうとしました

しかし、王自身の強大な力をもってされた封印は解けることはありませんでした

嘆き悲しむ女王は、ある日気がつきました。子供ができている、と

そうとわかれば後は子供が優先されました。何故ならば、それが唯一の王とのつながりだったからです

やがて、生まれてきた娘を「ラプラス」と名付け、女王は寂しいながらも娘と二人で暮らしているのでした

王自身に残された力は少なかったのですが、その力でなんとか脱出できるだろうと信じて


・・・・あら?」


寝ている。それはもうぐっすりと。
自分がしっかりと話していたのにも関わらずだ。

「ふふ・・・明日覚えてなさいよ・・・」




翌日、娘にそのことを話したら
「お母さんが途中から物語に入り込みすぎて読まなくなった」
とのお叱りを受けたのはご愛嬌というものだろう。



[7594] プロローグ
Name: みぐるみ◆c9c40269 ID:aaf39a01
Date: 2009/03/27 23:10
目を覚ます。身を起こす。ベッドから降りる。
そこでようやく気づく。そこが自分の部屋でないことに。

「は・・・?」

白。白白白白。振り返れば黒ずくし。
意味もなく二色に分けられた何もない部屋。いや、自身のベッドだけが存在する。
ベッドの中央。縦半分に世界の全てが分かれている。

思い返すのは昨日の出来事。
起床。朝食。学校。バイト。夕食。思い返す。
・・・何も変わったことは無かった。しいて言えばバイトでの疲労に少しの頭痛。

それだけだ。
こんなわけの分からない空間にいる理由には成りもしない。
そして、自身がその場所に残されている理由にも。

呆然。

半端に開いてる口、驚きに染まった目。誰にも見せれるものではない。

「ははっ、間抜けな顔してんな坊主」

頭上。人間の死角の一つ。そんな場所から不意に声をかけられる。
上を向いて、宙に寝転がっている。頭の後ろで手を組み、足は組んでいる。
昼寝のポーズ。自分がそう呼んでいる格好でそいつはそこにいた。

「・・・お前は上を向いている。俺の顔が見れるわけがない」
「んん、推測だぜ?だが、お前は絶対にそうなるんだよ。23年も観察したんだ。分からないことなんてないさ」

それに、世の中全部知ってるわけでもあるまい?
そう付け加えると、恐らく自分をここに呼び寄せたであろう人物が腹ばいになってこちらに視線を向ける。
・・・美形だ。ちくしょう。

「確かに、世の中全部知っているわけではない。だが、今一つ知っていることが増えた。お前はストーカーだ」
「はっはー、中々面白いこと言うじゃねぇか、坊主。さすがは<俺>だな」

意味不明。どうやら俺を拉致したやつは電波君らしい。美形でも電波では魅力も半減だ。
でもその全てがサマになっているのも憎らしい。

「説明は面倒だからしねぇぞ。全部理解しろ。かったりぃ」
「最低限の義務ぐらい果たせ拉致犯。背中と尻のコスプレには目を瞑ってやる」

笑いながら流された。不快だ。
不快の原因がふわっと降りてきて、俺の額に指を2本当てる。
自分の考えが見透かされているようで気に入らない。ついでに野郎に触られても嬉しくもない。

「不快だ。触るな」
「あっ、ばっ、おまっ」

指を叩き落す。やたら焦っているエセ悪魔君、超笑える。


「-あ?」

流れ込む。流れ込む流れ込む。知らないはずの力、知識。
そして悪魔の思いと願い。苦しみと焦り。

わからない。何故自分が■されなければならなかった。
わからない。何故俺が■切られなければならなかった。
ワカラナイ。何故私の愛■下が刃金を向けてきたのか。
ワカラナイ。何故僕の■に邪な思いを向けられたのか。

わからない。分からない。ワカラナイ。解からない。



・・・ハッ、知ったことか。
既に終わりきったこと。何よりこれは<俺>の記憶ではない。
ならば関わりもない。只の物語の欠片。こいつの過去など興味もない。

「お、おい。無事か、頭は。生きてるか?廃人か?あぁ、可能性の1つを潰しちまった・・・戻るのに後何年かけりゃいいんだ・・・」

この野郎、人が記憶の整理をしているのをいいことに好き勝手言いやがって。

「お前がストーカー野郎じゃないってのはわかった。まさか前世もどきとは思わなかった」
「はっはー、そうだろうそうだろう。俺もこんな効果だとは思わなかった」

後悔先に立たず。この国にはいい言葉があるな。
死ね。反省しろ。でもお前がいなきゃ俺って存在しなかったんだろうか。


僅かな疑問。聞いても笑って流される。漫画汗を見るに知らないらしい。

「まぁ、ワンピの世界の元締め的存在だってのはわかった。で、俺はどうすればいい?」
「クルクルの効果が転生だなんて予想できるか。愛されすぎるってのも問題だな」

ネーミングセンスの欠落は著しいようだ。原作だと「クルクルの実、食べると転生する」ってな効果か。
なんともいらねぇ能力だ。死んでからしか効果がわからないなんて恐ろしい。
ガイコツ君が喰った実と同じくらい変だ。

「で、愛されすぎてるってのは只の冗談か?悪魔が何に愛されるってんだよ」
「ハッ、森羅万象全てにだよ、坊主。じゃなきゃあの力はありえねぇだろ。ってか記憶受け継いでるんでないの?」
「知らんな。能力とお前が封印される寸前の呆然とした気持ちしか見ていない」

原型。そう称すればいいのだろうか、こいつの力は。
異能者の名を欲しいままにしている悪魔の実の能力者。その全てはこいつから零れ落ちた力の破片。
かの世界では王とさえ唄われた異能の寄せ集め。支配できなかったのは海だけだ。しかも理由がありえない。

「惚れた女の土地を攻められるかよ」
「うるさい黙れ思考に介入するな」
「一息!?ったく、ガキにゃまだ早かったな」
「戯言はともかく。力の回収をすればお前は生き返れるし、俺も平和に過ごせるようになると」

そうなのだ。力さえ戻れば、こいつは元に戻る。
自然によって形作られたモノ。精霊みたいなもんか、と勝手に推測。
違ってもさしたる問題はないが。

「ああ、目が覚めれば、お前は俺の世界に送られる。拒否権は・・・あるが、お前は俺の頼みを断るわけもない」
「チッ・・・流石に俺からの頼みじゃ断りずらいな。しょうがない、請け負ってやろう。金で」
「・・・能力を1つやろう。終わったらな」
「妥協するか、しょうがないことだ」

家族にも友人にも、会えなくなる。が、そんなことはささいなことだ。
家族は血の繋がった他人。友人は赤の他人。別段気にすることではない。
どうにも、この考え方は不評だったが、前世が悪魔君ならばそれっぽい考え方にも納得だ。

「・・・おい、俺は家族は大事にしてたはずだぞ」
「記憶に無いな。お前が不良っぽく暴れてる場面なら大量に見たが」

顔を背け、下手糞な口笛を吹き始めたこいつは本当に俺なんだろうか?
「人格は環境によって構成される」、そう唱えた人がいると昔授業で習った。
どうやら当たっているようだ。

「ま、まぁともかく!頼むぜ俺!嫁が待ってんだよ!」
「最終的に女か。最悪だな。親のか・・・」

親の顔が見てみたい。そう言おうとしたのだが、口を閉ざす。
自然から生まれた。記憶を見るにそれが本当なのだろう。

だが・・・だが、だ。それを認めたら・・・こいつは世界に認められたアレということになってしまう。
認めない。俺が、もう一人の俺がそんないい存在だなんて、認めないぞ!

「まぁ覆せない事実だ。諦めてくれ。」
「思考を・・・いや、もういい。さっさと送ってくれ」
「送れないぞ」

・・・は?

「何が切欠になってお前をここに呼んだと思ってるんだ。ベッドだベッド。いや、正確に言えば誕生日なんだが」

そう、いえば、今日は・・・日を跨いでいればだが・・・23回目の誕生日だ。

「ベッド、これも切欠。13歳の誕生日に、送り主不定のやつが届いただろう」

お前が見たホラー映画から、13がいいということに気づいて送ってやったんだ。感謝しろ。
殴り飛ばした。

「で、俺にどうしろというんだ」
「ぐっ・・・少しは自分を殴るのを加減しようとか思わねぇのか。

・・・まぁ、いい。転送は簡単な話だ。寝ろ」

殴り飛ばした。
何故か壁に激突して跳ね返ってきた。避けきれずに衝突。消える。

「・・・死んだか」
《死んでない。融合した。まぁ後は言ったとおりだ。ベッドで寝たら次の日には別世界だ。俺も寝るからあと頼んだ。封印で待ってるぜ》

どうやら寄生されたようだ。記憶も少し、補われた。
・・・あと不老。自然は不滅らしい。欝だ。

「ま、あの世界で生き残るには必須か・・・」

部活で剣道をかじった以外は何も習っていないのだ。自然、能力頼りになる。
ベッドに入る。笑いが止まらない。

-退屈な日常からおもしろ人間満載の世界へ。
なんとも、日ごろ読み漁っている小説向けな展開ではないか。
そう思うと、笑いをこらえるのが大変だ。

ハハッ、朝が楽しみだ。
寝巻きのまま放り出されるという愉快なことになるだろう。

-楽しみだ。








ども、作者です。
見ている人がいるみたいで感激してます。おっどろきー。
・・・ニヤけが止まらない。主人公の気持ちがわかります。別の意味で。

ゴ、ゴホン。このSSにはプロットが存在しません。
なにせノリと勢いで書いてる作品ですので。恐らく短編連載という形に収まります。

完結させる、と宣言して完結させた人を私はみたことが無いです。あくまでも私は、です

な・の・で!宣言しましょう!
完 結 さ せ ま す !


どうも、地雷でした。




[7594] 始まりは海 出会いは港
Name: みぐるみ◆c9c40269 ID:aaf39a01
Date: 2009/03/30 16:04
目覚めたのはいいが、やはり寝巻きで放り出されていた。
まぁ、寝巻きはジャージだから別段困りはしない。
問題は・・・

「本当にベッド以外何も渡されないとは思わなかった。靴とかどうするんだ・・・」

だが現在は海の上だ。ベッドの船で漂っている。
不親切極まりない。送られる位置すら聞かなかった俺が言えたことじゃないが。
・・・反省。



状況がよくわからない。
まず、いきなりあんなことになって自分を把握しきれていない。
色々な情報が自分の中にある。気持ち悪い。自分で得た知識はともかく、貰ったモノが多すぎる。

自分の確立をするため、記憶を辿る。
あっちでの23年の記憶。楽しかったわけではないが、つまらなくもなかった。
回想終了。薄っぺらな人生だったことを自覚し、ちょっとへこんだ。

貰った能力は把握している。これはどうでもいい。
悪魔の記憶。ゴミだ。忘却する。
ベッド。転送しか役割が無い。

「・・・案外あっさりと整理がついたな。あいつの半生の記憶がほとんどだったか」

なんてやつだ。いらないモノを押し入れるとは。
もはや別物として考えたほうがいい。俺の精神的に。


-能力選択。フワフワの力

あー、原作でも似たようなやついたっけな。
モクモクの実。煙なのに人を拘束できる変な能力。

今選択した能力は単純なもの。空に浮く雲になれる。
それだけだ。攻撃性もまるでない。

ここにはもう何も用は残っていない。
生きるためには食べ物も水も必要だ。ここにいたら死ぬし。
さっさと移動しよう。

・・・視界がおかしいことになる。
全方位が見れるなんて不思議な気分だ。
自分に視線を向ける。わたあめだ。あえて言うなら・・・漫画雲だ。
ふわふわ。


流れる流れる。だが風の流れには逆らえない。そういう能力だ。
どうせ当ても無い。とりあえずは陸地と船に注意を向けとけばいい。





第一話 始まりは海より The start : from the sea!






「はいはい。おとなしく捕まってくれ。主に俺の飯のために」
「くそっ、ふざけるな!俺を誰だと思ってやがる!?」

髭面親父ですね、わかります。



「おーい、飯の種連れてきたぞー」
「またテキトーにそこらの海賊捕まえてきやがって・・・ホント便利だよなぁ、お前のペタペタの実の能力」
「ハッ、生活資金の元を逃がすわけねぇだろう。ともかく、金くれ金」





あれから、町の有る陸地にたどり着いた俺はとりあえず海軍基地に来ていた。
理由は簡単だ。金のため、この一言につきる。

海軍の基地に行けば、賞金首のリストが見れると思ったからだ。
戦うのは怖い、が。それ以上に能力を信頼している。
あらかじめ剣と銃の効果がないとわかっているので安心だ。
注意するのは海桜石を使った武器だが、そこらの海賊が持っているわけもない。

「ん?何だお前は。海軍に何か用でもあるのか?」
「あぁ、今この島についたんだ。この近海の賞金首リストを見せてもらおうと思ってな」
「海賊狩りか・・・来い、こっちだ」

早速基地に近づくと、見回りらしき海兵に声をかけられる。
この世界での初会話だ。どうせなら美人さんが良かったと思うが、贅沢は言えないか・・・
少し歩くと、詰め所らしき場所に着いた。

「少し待っていろ。リストを持ってくる」
「あぁ、わかった」

一言だけ残すと、その海兵は詰め所に入っていった
入って少し待つ。そうすると、何やら騒がしくなっていることに気づく。
入り口に腰掛けて座っていたのだが、海兵がわらわらと出てきている。

「おい、そこのお前!」
「・・・俺か?」
「そうだ、これからお前にはテストを受けてもらう」

ニヤッとした気色悪い笑みとともに、物騒な一言。
抜き身の剣を手にしていることからして、危険。
その男を冷めた目で見ていると、俺をここに連れてきた海兵が申し訳なさそうに声をかけてきた。

「悪いな・・・新しく海賊狩りが来たと言ったとたんに、こうなった」
「チッ・・・別にアンタが悪いわけじゃないだろ。頭の足りてない奴が悪い」
「そうだが、まぁ責任の一端はあるだろう。死にそうになったら助けてやる」

無手だが、格闘術でも使えるのか?
その言葉を聞いた俺は、笑ってこう答える。

「使えない。いずれ覚える」
「・・・」

口をあけて驚いている海兵君を放っておくと、目の前でニヤニヤ笑っている阿呆に言った。

「ほら、さっさとかかってこいよ。俺は狩りに行かなきゃならないんだ」
「ふん、作戦会議が終わるまで待ってやったんだ。感謝しろ」

斬りかかってくる。身体を横にずらして避ける

-能力選択。ペタペタの力

唐竹に振り下ろされた一撃から、手首を反して一閃。
身体が切り裂かれた。

「はっ、この程度で海賊狩りをしようなんざ・・・」

どろり。切られた部分から溶解。
溶けた部分から溢れ出す液体を操り、男に纏わりつかせる。

ククッ、阿呆めが。素手でいる時点で格闘術か悪魔の実の能力者かどっちかで決まりだろうが。
格闘でない以上、悪魔の実の能力者だと考えるのは普通だろう。もしくは自殺志願者だが。


「なっ!?何をした!!」
「能力で固めた」

ペタペタの力は接着剤。能力者の技なので、海兵が動けるようになる可能性も無い。
固まれば鉄なみ・・・とは言わないが。人間が動けるほど柔らかいわけでもない。
覆ってしまえばもうこっちの勝ちだ。

「さて、さっさとリストをくれ。馬鹿の相手は疲れた」
「くそっ!卑怯だぞテメェ!!」
「素手に剣で襲い掛かってくるのは卑怯だと思わないか?」

笑い声。まだ若い男の声だ。

「ぷっ、くくっ・・・自分から立候補してそれかよ!笑えるぜ、ガヴィ!」
「黙れ、グリーズ!誰もやりたがらないからしょうがなく私がやっているんだぞ!?」

笑っていたのは案内してくれた海兵。
なんだか雰囲気が変わっている。斬りかかってきたほうも剣呑な空気ではなくなっている。
あれだ、ギャグ漫画の空気だ。周囲の海兵も笑い始めている。

「悪かったな、青年!新しい海賊狩りを試すのはここの伝統なんだ。ほれ、リスト」
「俺が能力者じゃなかったら重症だぞ・・・」
「実力も無い奴が海に出たら死ぬだろう?未然に防ぐのが目的らしいぜ。あ、ガヴィの奴を解放してやってくれ」

苦笑しつつ、能力から解放してやる。

「あー・・・あっさり負けたな。これだから能力者ってのは・・・」
「ふん、能力が無かったら只の人なんでな。しょうがないだろう」

MPの無い魔法使いと同じ理由だ。
そう言うと、俺はさっさとそこから立ち去った。



「おもしれぇ奴が来たな、ガヴィ」
「やられるこっちの身にもなってみろ・・・まぁ、これで少しは町の安全も上がるだろう」
「ははっ、海軍が一般人を頼んなっつーの。さ、仕事に戻るぞ」
「さっきまで散歩に行くと言ってサボってた奴が言えることじゃないぞ、中佐なのを自覚してくれ」

笑う。自分には過ぎた位だ。
不審者から中佐にランクアップするだなんて、誰が思うだろうか?
このわけのわからない世界は、どうしようもなく実力主義のようだ。
あのつまらない世界よりは幾分か楽しめるだろう。
たとえ、それが書類処理だとしても、だ。



-2時間後、あのジャージ男が300万ベリーの首を持ってくるだなんてのは過ぎたサプライズだろう


そこから2ヶ月ほど、あの不思議な男と付き合うことになるのだが、プライベートな会話は少なかった。
多分あいつも同じ世界から来たのだろう。何も教えてやらないけど、な。


あー、ここで冒頭に戻るわけだが。
2ヵ月で賞金首8人。合計して3200万ベリーもの大金をかっさらっていった。なんて野郎だ。





「-ほれ、240万ベリーだ」
「どーも。それじゃあな」
「待て待て待て!」

グリーズに呼び止められる。珍しいことだ。

「何だ、あんたが呼び止めるなんて珍しいな」
「いやいや、おもしれぇ情報を教えてやろうと思ってな。今、港に海賊王の船が来てんだよ」
「・・・ゴールド・ロジャーか?」
「ああ、手は出すなよ・・・ってもういやがらねぇ」

見てみたい。そう思うのはしょうがないだろう。
何せ漫画の中では伝説の人物だ。

港に着く。何やら騒がしいが、しょうがないことだろう。
やっぱ夜に来よう。若いシャンクスとかも見たいが今は人が多くて面倒だ。
考えをあっさり翻すと、町の中に戻って行った。




夜。いい酒を持って海賊船へ向かう。
見張りが2人いた。

「おーい、そこな少年たち。この船の船員かい?」

特徴的な、麦藁帽子と真っ赤な鼻。
これはもう決まりだろう。

「ああ、そうだが・・・アンタは?」
「おい、シャンクス。ちったぁ警戒しろよ!」
「おいおい、バギー。こいつは酒を持ってるんだぜ?敵じゃねぇよ」

その後、少し言い争いをしていたが、声をかけたらすぐに止めてくれた。

「待て待て、俺は冒険話を聞きに来ただけだ。酒はやるよ、聞かせてくれるならな」

そう言うと、あっさりバギーも陥落した。
それからは、酒を飲みつつ話してくれた。

バギーがバラバラの実を食べた時のこと。空島へ行ったこと。そこのかぼちゃジュースが逸品だったこと。
船を作ってくれた魚人のこと。白髭との戦いのこと。

たくさんあったが、おおよそそんなところだろうか。
さすがに最後の島のことは教えてくれなかった。

「ははっ、いい話が聞けた。ありがとな、未来の海賊たち」
「あん?まだ話してないハデなことが残ってるぜ!」
「ああ、聞きたいんだがな。船の上を見てくれ」
「げっ・・・副船長じゃんか」

船の上からレイリーが覇気を叩きつけてきている。怖すぎ。
最後に見た単行本では、ロギアに攻撃している描写もあった。
関わらずに逃げたほうがいいだろう。

「さすがに冥王に関わる気はないよ。また会うときまで元気でな」

一度、バギーの肩に手を添えた後、背を向け、町に向けて歩き出した。
追ってこられたら雲になって逃げるが、追われないにこしたことはない。




「シャンクス、バギー。何があった?」
「あぁ、副船長。町の奴が冒険話を聞きたいってんでよぉ。酒も貰ったし、話してやってたんだ」
「どことなく変な奴だったけど、害は無さそうだったぜ」

「(・・・ふむ。確かに雰囲気がおかしい男だった。だが気にかけるほどでもない、か)
 
 見張りの交代だ。もう休め」





・・・恐ろしいな、あれが海賊王の仲間か。
ま、収穫はあった。もうすぐロジャーは自首するだろう。俺も、東の海へ向かおう。
うまくすればそこでスモーカー(小)にも接触できるかもしれないしな。




-バラバラの実、回収完了。

















ども、作者です。
今回の内容は若いシャンクスとバギーに会ってみよう、です。
あまり接触していませんが。

モブキャラA,Bが出張っていますが、名前は5秒で考えた上にトリップキャラっぽいのも仕様です。
通常、不審者がいきなり中佐になるのはありえません。仕様です。
シャンクスたちの警戒心が低いのも仕様です。

ごほん。習作でなくネタにしたほうがいいのかもしれませんね。

コメント返しはこちらでしたいと思います。あれもコメントへのコメントだと反省して。

>レロ様
えっと、ロリパラですか?作者はイチャパラしか知りません。
主人公は神様を信仰してません(・ω・`)
私の知らない漫画も多いので、漫画の名前を教えてもらえないでしょうか?
その後、調べてみて、あまりにも類似してるようだったら設定を練り直します。

>ザクロ様
2度目のコメントありがとうございます。
だけど作者の小さい頃のあだ名はホラ吹きみっちゃんでした。
でもがんばります!(多分

>木工ボンド様
かの太公望が暴れている漫画は3巻までしか読んでないのです。
正確には回収するというか、写し取るが正確でしょうか?(あいまいです
がんばります!(きっと
ネタバレになるので詳しくは言いませんが・・・まぁ、終わりのイメージはできてるので、なんとか!

>ニッコウ様
上記のように、私の小さい頃のあだ名はホラ吹きみっ(ry
完結させるだけならいつでもできちゃう、とだけ言っておきます!
悪い意味で!



誤字、脱字、ここおかしいんじゃないのー?などという指摘は随時受け付けております。
発見したらビシバシ言ってやってください。



[7594] 大海賊時代の始まり 白猟(小)との出会い
Name: みぐるみ◆c9c40269 ID:aaf39a01
Date: 2009/03/30 16:03
【伝説の海賊、ゴールド・ロジャー処刑台へ!!】

此処最近の新聞はそれがトップ記事になっている。
3日後、ローグタウンの処刑台で公開処刑になる。
そろそろ、スモーカー少年を探したほうがいいかもしれない。
モクモクの実はかなり使える能力だろう。


・・・逃走用にな。





第二話 大海賊時代の始まり Start in Ocean thief Age!




ローグタウン。知識の上では、海賊王が処刑された町。
これから、ゴール・D・ロジャーが処刑される町。

さて、最前列を確保しておこうかね。
原作のスモーカーは、海賊王が死ぬ寸前に笑ったことを知っていた。
多分、比較的前のほうにいるだろう。望遠鏡の類を使ってたら意味も無いがな。


3日分の食料と、暇つぶし用の何冊かの本。
それだけを持って、広場の前のほうへ向かう。
既に最前列は埋まっていた。その後ろの列ももう埋まりそうだ。
さすがにミーハーが多い。俺が言えたことじゃないがな。


「おぅ、あんちゃん!アンタも伝説の海賊の処刑を見にきたのかい?」
「まぁな。多分、時代の節目になるだろう。それだけの出来事だ」
「節目って・・・あぁ、確かに。海賊王が処刑されたら海賊も減るだろうしな!」


逆だ。先を知っている俺にしかわからないが、これからは大海賊時代に入る。
時代の節目うんぬんはパクリだが、間違いではない。

まだ話しかけてくる男を無視して、1冊目の本を読み始めた。



-3日後

周囲は静まり返っている。
かの海賊王が処刑台に上ったからだ。

「これより!海賊、ゴールド・ロジャーの公開処刑を執り行う!」
「海軍本部の名の下に、罪人に最後の発言を許可する!」

さすがに威圧感が凄い。ロジャーの威圧感か、場の異様さから生まれる威圧感かはわからない。

-目が合った。
勘違いかもしれないが、視線が交わった瞬間、笑った。
その次の瞬間だ。静かに口を開いて、言葉を発した。






おれの財宝か?

欲しけりゃくれてやるぜ・・・

探してみろ

この世の全てをそこに置いてきた









ザンッ・・・!!


-沈黙が辺りを包む。
始めに声を上げたのは誰だっただろうか?

わからない。

雄叫びは広場全てに伝わっていき、人々の心を震わせる。
それは、これから世界に広がる火。

そう語られたのもわかる気がする。
少なくとも自分は、それを感じ取れた。


物語の序章は幕を閉じた。
ここからは原作までは時間がありすぎる。
足りない力を補うための術を求めよう。










広場で、ぼーっとする。
悪魔の実と海軍。シャンクスにバギー。ちょっとしか見ていないが、レイリー。
それだけの情報があっても、どこか現実感に欠けていた。

ここが別世界なのも、常識が違うのも、認識が変わったことさえも、把握した気になっていた。
人の死。前の世界では触れることさえ無かった事を前にし、ようやくこれが現実だと知る。

「オイ」

既に広場には人はいない。
それもそうだろう。何せ6時間以上経過している。
空耳だ。アニメで聞いたような声なんて聞こえない。

「オイ!そこのやさ男!!」

振り返る。1人、少年がいた。
スタスタと近寄ってきたので片手で頭を握る。

「ん?空耳が聞こえたなァ、だ・れ・が!ヤサオトコだって、坊主よ」
「いたたたた!?痛ェ!離しやがれ!!」

昔から言われ続けた悪口を聞いて、陰鬱な気持ちは頭の隅へ。
目の前の小生意気な子供の頭を握りつぶすことに全力をそそぐ。
数秒もしないうちに払われてしまった。なんてガキだ。

「お前、処刑のときにもいたな。ここで何してた」
「教える気は無い。礼儀を知れ、礼儀を」

12,13あたりだろうか。
怒りで顔を見ていなかったが、こいつはどう見てもスモーカー(小)だ。
触った時点で能力が確認できなかった。どうやらまだ能力者ではないらしい。

「チッ、それはどうでもいい。海賊王の関係者か?テメェ、目を合わせてただろう」
「関係者じゃねーよ。船員と知り合いなだけだ」
「・・・俺の家に来い。事情を話してもらう」
「やなこった。話してやる理由も無いね」

能力者じゃないスモーカーに用は無い。
できれば手ごわくなる前に能力だけ回収しておこうと思ったが、無駄足だったか。

・・・立ち去ろうとしたが、スモーカーが服をガッシリ掴んで離さない。

「・・・少年、名前は?」
「スモーカーだ。さぁ、こっちへ来い!」

結局、あの後スモーカー少年の家に引っ張りこまれた。
どうせ一緒に酒を飲んだだけだ。話してやっても問題ないだろ。

「酒飲んで冒険談聞かせてもらった。それだけの関係だ。俺海賊じゃないし」
「本当か?本当だったら海軍へ行けるだろう」
「行く必要も無い。電伝虫で連絡をとってやろう。確か入り口に飼ってたよな?」

唖然としているのをほっといて、さっさと連絡しよう。疑われるの疲れるし。


-あー中佐、中佐。こちらペタペタです。どうぞー。
-こちらグリーズ中佐。何か用か?
-いや、海賊じゃないかと疑われてるんで、ちょっと弁明してくれ。
-ハァ?同胞にでも捕まったか?
-いえ、海軍希望らしき少年に。ちなみに今ローグタウンにいる。
-あっはっはっは!オイ、聞けよお前等!ペタペタが海軍希望のガキに捕まってるそうだ!


あ、ちょ、あの馬鹿何広めてるんだ!
電伝虫越しに大爆笑しているのが聞こえる。コノヤロウ。


-あー。さっさと違うと言ってくれ。視線が痛いんだ。
-ぷくくく・・・あー、電伝虫越しですまないね。少年。私はグリーズという。階級は中佐だ。
その男は間違いなく海賊じゃないよ。何せ我が町自慢の海賊狩りだからな!

「海賊狩り・・・?お前海賊狩りだったのか!?」
「ノーコメント」

-あー、中佐。ありがとう。帰ったら覚えてろよ。固めてやっかんな

素敵に最悪なことをバラしてくれた野郎はどうでもいい。受話器を叩きつけるようにして切った。
問題は、剣呑な視線を向けてくるこの少年だろう。

「オイ」
「何だ、スモーカー少年」
「俺に戦い方を教えろ」
「無理」

どうやら、本当に海軍を目指しているようだ。
身体こそしっかりと鍛えられているものの、戦う術はまだ無いってとこか。

何故かと追求されたが、能力者だということを明かしてさっさと諦めてもらった。
その代わり、明日から道場を探すのを手伝うことになってしまった。
俺に利益が無いことを訴えたが、無視された。

「お前も一緒に鍛えるぞ。能力に頼ってるようじゃ半人前だ」

・・・このやろー。






結局、一緒に通うことになった。
スモーカーが選んだ道場は何故か、<棒術・十手術教えます>
などという変な道場だったが。

まぁ、食事と住居は提供してくれるらしいからな
暫くは海賊狩り止めてゆっくりしよう。
思えば、この世界にきてからまともにまったりした記憶が無い。
いい機会だろう。



「オラァ!そこの腰抜けェ!!もっとシャンとしやがれ!!」

・・・予想外だったのが、師範が異常に厳しかったということだけだ。
2年で実戦レベルまで叩き込まれるなんて、このときは思いもよらなかった。



「よし、皆伝をやろう」
「腐ってくたばれ爺。この恨みは忘れねぇぞ」
「カァッ!!」

振り下ろされた十手を手に持った昆で防ぐ。

「ふん、成長したの。あのへっぴり腰が嘘のようじゃ」
「黙れ爺。しごくときに性格が変わるから弟子もいねーんだ」
「ふん、目の前にいるじゃろーが、1人」

俺は皆伝をした。スモーカーはまだだ。
身体が成長しきってないので、まだ無理には教え込めないのだそうだ。

「うっし、じゃあもう行くわ。2年間ありがとな」
「鍛えたくなったらいつでもくるがいい。門戸は開けておくからの」
「ハッ、アンタが生きてたらな」

それだけ言って、俺は家に向けて歩き出した。


「おーい、少年。俺は出て行くぞー」

バタバタと階段を下りる音。居間のドアが乱暴に開かれた。

「どういう意味だ!」
「そのまんま。そろそろあの町に帰らなきゃならんのでな。後はじーさんに鍛えてもらえ」
「・・・・・・」
「また来るさ。生きてたらな」
「あぁ・・・」

始めから長いことはいれないと言っておいた。別に急なわけでもない。
そっぽを向いて送り出すスモーカーに対して苦笑。

「みやげでも持ってきてやるか、世界の珍獣図鑑にしよう」

嫌がらせになるか。
まぁ、14ならまだ心は少年だろう。
次に来るのがいつになるかは知らないがな。

そのころには海軍に入ってるかもしれない。
ま、あいつなら平気だろう。何せ未来の白猟のスモーカーなんだから。

































ども、作者です。
一発キャラだったハズのグリーズさんは何故か出張ってきました。仕様なんです。
スモーカー少年の同門になってしまった主人公。
海軍での通り名は「ペタペタ」です。接着剤そのまま。
本人も嫌ってはいない様子。

ロジャーと目を合わせて笑われたのは「最後に変な奴を見れた」って感じです。

さて、返信をば

>ザクロ様
かつての悪魔君の記憶があるので、人間に対しては平然としている様子です。内心は汗ダラダラですが。
原作にはもう何話かしたら入る(と思う)ので暫くお待ちをーです。

>うぃる様
トリップキャラらしきグリーズ中佐は、13で飛ばされて海兵さんに拾われています。
そこから訓練をして現在中佐になりました。肉弾戦は強くないですが、指揮能力が高いためにこの階位に
ってな感じな設定。原作知識はありません。白人設定です。

原作でもコビーが海軍に拾われてますので、地方の基地の規律はそこまで厳しくないだろうとの捏造設定です。
・・・でも、アーロンパーク編のネズミが大佐なんですよ?そこを踏まえたら・・・うーん・・・
フィ、フィクションですから・・・この作品だけの・・・(だんだん小声に

>松闇様
どうも、はじめましてです。
ガヴィ・・・というか多分グリーズですね。
海兵2人の会話の後だと思いますが、あの部分に「Side_グリーズ」と入れても、短いので視点の変更は入れないことにしました。

わかりにくかったとしたら申し訳ないです^^;実力不足でした。

>ニッコウ様
回収しても、能力重複がバレるのを防ぐために主人公は自粛しています。

能力コピー!→相手がビックリ!→能力VS能力などという展開は・・・多分無いです。
期待してたら申し訳ない^^;

でも能力者涙目ですw

>風鈴華残様
回収系です。ルフィに付いていかせるのはどの辺りからかは迷い中です。

フワフワの力は次の話かその次の話で多分また解説します、よ?うん。(挙動不審

陥落、ご指摘ありがとうございます。修正しました。

>コーラ大好き様
私は嘘つきみっちゃ(ry
ごほんごほん、応援ありがとうございます、がんばります!(多分!


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