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[9415] 機動六課と日記【完結】 おまけ編【完結】
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/09/25 20:40
-前作へ-
俺と日記(基本ネギま、主人公の勘違い系)
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=akamatu&all=8009

-前書き-
 赤松板にある「俺と日記」の続編(第二部)扱いになります。
 ただし、Sts編のみとなり、視点もオリ主、はやてから変更なるので、続編と言って良いのか微妙です。
 設定を継続して使用しているので、続編と言っているだけです。
 あと、やっぱり今回もgdgd出来ればいいなと思います。
 皆さん、よろしくお願いします。

-ひとこと-
 本編より長かったおまけ編も終了。
 新ネタを暖めて、少しずつ書いて・・・・半分くらいで止まりました。
 ぶっちゃげ、日の目を見ることはないでしょう。
 代わりに、別ネタを思いついたんで、こっちの方を書こうと思います。
 資料として、もう一度リリカル無印を全巻レンタルしてきた。
 今度は、オリ主を入れずにgdgdしていきたい。
 飛ばしても大丈夫なイベントは、殆ど飛ばして行こうと思う。
 あと、ヒロインどうしよう。
 自分の中では、無印~Stsの成長分を含めると、はやてかヴィータの2択になる。
 ここは譲れない。
 まあ、ヒロインとは関係ない話だけど。

 って事で、次にまた書き始めたら、よろしくお願いします。
 最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございます。


-更新記録-
09/06/07
 追加:機動六課と日記deえすていえす(リリカル)
09/06/08
 追加:機動六課と日記deえすていえす2(リリカル)
09/06/10
 追加:機動六課と日記deえすていえす3(リリカル)
09/06/12
 追加:機動六課と日記deえすていえす4(リリカル)
09/06/14
 追加:機動六課と日記deえすていえす5(リリカル)
09/06/21
 追加:犬と日記deまほら
09/06/24
 追加:機動六課と日記deえすていえす6(リリカル)
09/06/25
 修正:機動六課と日記deえすていえす6(リリカル)
 追加:俺と日記deまほら
09/06/26
 追加:機動六課と日記deえすていえす7(リリカル)
09/06/27
 追加:機動六課と日記deえすていえす8(リリカル)
09/06/28
 追加:機動六課と日記deえすていえす9(リリカル)
09/06/29
 追加:ガンダムと日記deいせかい(いろいろ)
09/06/30
 加筆:ガンダムと日記deいせかい(いろいろ)
09/07/07
 追加:ガンダムと日記deいせかい2(いろいろ)
09/07/08
 追加:ガンダムと日記deいせかい3(いろいろ)
09/07/11
 追加:勇者王と日記deさいしゅうかい(リリカル)
 追加:作者と日記deおまけ
09/07/15
 修正:勇者王と日記deさいしゅうかい(リリカル)
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとuno
09/07/16
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとdue
09/07/20
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとtre
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとquattro
09/07/24
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとcinque
09/07/26
 追加:おまけ編 フェイトの弟子は、数ミリ自重を覚えました
 加筆:おまけ編 フェイトの弟子は、数ミリ自重を覚えました
09/07/28
 修正:おまけ編 フェイトの弟子は、数ミリ自重を覚えました
 加筆:おまけ編 フェイトの弟子は、数ミリ自重を覚えました
09/07/29
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとsei
09/07/30
 追加:おまけ編 フェイト/自重しないとsette
09/08/11
 追加:おまけ編 フェイトの親友は、麻帆良の歌姫(洗脳しないよww)
09/08/15
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記
09/08/25
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記2nd
 修正:おまけ編 フェイト/自重しないとquattro
09/08/29
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記3rd
 修正:おまけ編 フェイト/自重しないとquattro
09/08/29
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記4th
09/09/13
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記5th
09/09/14
 追加:おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記6th
09/09/25
 追加:おまけ編 俺と私と結婚式と



[9415] 機動六課と日記deえすていえす(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/07 23:32
某月某日

 今日は魔導師資格、Bランク昇格試験の見学に出かけてます。
 監督官は、二人目のリインフォース。
 リインフォース・ツヴァイが担当してます。
 はやて曰く

「また女の子が生まれたんや。
 リインフォースが言うには、自分の分身って言ってたから、名前はリインフォース・ツヴァイや。
 って事は、五女じゃなくて、リインフォースの長女?
 私、この年でお婆ちゃんなんか!?
 あと、相手誰や!!
 私の娘を傷物にした奴出てこい!!
 エヴァちゃんと茶々丸さん、チャチャゼロさんにやきいれてもらうんや。
 あそこの家族は強いし、超Sが2人いるから・・・・私がやるより凄いんや。
 えっ?
 リインフォースの子やのうて、シルフヴァルキリーの子供であってる?
 そかそか・・・・兄ちゃんとの既成事実作成前に孫が出来たかと思って焦ったで」

 あんまりお兄さんに迷惑かけちゃ駄目だよ。
 とりあえず、リインの事は置いておこう。

「テスタロッサ、試験終わったぞ」

 あれ、終わったの?

「ねえ、アイン。
 なんで、2人はなのはに捕まってるの?
 これからお話しが始まるの?
 なのは的な。
 バインドとネットの違いあるけど、私が喰らった奴の再現かな?
 あと模擬戦で、ヴィータとかヴィータとかヴィータ、ついでにヴィータが毎回喰らってるコンボの練習なのかな?」

「違うぞ。
 試験者の2人が危険行為を行った為、それで怪我しない為にネットを張ったんだ」

「そうだったの?」

「そうだ。
 私たちも下へ降りるか。
 知り合いなのだろ?」




「久しぶりだね、スバル」

「師匠!!」

 うんうん、気がついたら終わってたけど。

「よく頑張ったね」

「はい!!
 ちゃんと師匠の教えを守って、無事に奥義を会得しました!!
 試験でも使ったのですが、見てくれましたか?」

 試験の開始と、捕縛シーンしか見てないけど・・・・内緒にしてた方が良いよね。

「ゴメン、ちょっとそこは見てなかったんだ。
 あとで、ちゃんと見るからね」




「スバル・ナカジマ二等陸士、ティアナ・ランスター二等陸士。
 2人には、機動六課のフォワードとして迎えたいと考えている。
 新規設立部隊の為、不安等はあると思う。
 部隊の実績などが存在していないからな。
 しかし、濃い経験は積める、昇進機会も多いなどの利点もある。
 どうかな?」

 不安材料なども正直に話しているので、2人は不安がっていると思う。
 ここは私がフォローしないと。

「スバルは、高町教導官を始めとした強者との戦闘訓練が受けれる」

「はい」

「執務官志望のティアナは・・・・私で良ければ、アドバイスなどが出来ると思うよ」

「えっ?
 アドバイスって、あのテスタロッサ執務官のですか?」

 ソレスタルビーイング的なアドバイスが出来るのは私だけだよ。

「じゃなくて・・・・どんでもない。
 き、恐縮です」

 そんなに畏まらなくても良いのに。
 あっ、なのは。
 試験の結果が出たんだ。
 なになに・・・・危険行為の為、試験は不合格。
 あと、特別講習の推薦状と、再試験の申込書?

「来週から、本局の厳しい先輩達にしっかり揉まれて、安全とルールをよく学んでこよう。
 そしたらBランクなんて、楽勝だよ。
 ねっ♪」

「「あ、ありがとうございます」」

 講習先の武装隊って、なのはとかヴィータの古巣だよね?
 偶に訓練場を破壊してたと思うんだけど・・・・・大丈夫?
 なのは・・・・なにか勘違いしてるのかな?
 友達として、ちょっと心配だよ。
 あっ、もしかして・・・・危険な場所には近づかないとか教えてくれるのかな?
 武装隊の人達は、身を持って学んだはずだからね。

「私への返事は、試験が終わってからにしておこう。
 試験を集中する為にな」

「「すみません、恐れ入ります」」




「あの2人は、入隊するだろうな」

「だね」

「高町は嬉しそうだな」

「育て甲斐がありそうだし、時間かけてじっくり教えられるしね」

 大丈夫。
 スバルは、私が多少手ほどきしてた時期があるからわかる。
 十分に育て甲斐があるよ。

「新規のフォワード候補は、あと2人だっけ?
 そっちは?」

「シグナムが別世界まで迎えに行っている」

 あの2人にはシグナムが・・・・か。

「次に会うのは、六課の隊舎だな」

「お二人の部屋は、しっかり作ってあるですよ」

 ホームシアターの設置はOK?




某月某日

「本日ただ今より、高町なのは一等空尉」

「フェイト・テスサロッサ・ハラオウン執務官」

「両名とも、機動六課への出向となります」

「どうぞ、よろしくお願いします」

「ふむ、よろしくな」

 副官さんらしき人が入ってきた。
 このメガネさんは・・・・あの小っちゃかった、グリフィス君?




「機動六課課長、そしてこの本部隊の総部隊長、八神リインフォース・アインだ」

 部隊長アインの挨拶。
 管理局、そして機動六課の理念等を手短に話す。
 やっぱり、アインは話上手だね。
 私も演説とかは練習してるけど、なのはには駄目って言われてる。
 ちゃんと、はやてに相談してアドバイスとか貰ってるのにな・・・・あと、はやてのお兄さんとか。
 なんで駄目なんだろう?
 一度くらいやってみたいんだけど・・・・。
 今度、はやてに相談してみよう。




「シグナムも、本当に久しぶりです」

「ああ、テスタロッサ。
 直接会うのは半年ぶりくらいか?」

 昔は良く会えてたんだけど、最近は全然会えてない。

「はい、同じ部隊になるのは初めてですね。
 どうぞ、よろしくお願いします」

「それはこちらの台詞だ。
 大体、お前は私の直属の上司だぞ」

「それがなんとも・・・・落ち着かないですね」

「上司と部下だからな、テスサロッサをお前呼ばわりも良くないな。
 敬語で喋った方が良いか?」

「そういう意地悪は止めて下さい。
 良いですよ、今まで通り・・・・テスサロッサで、お前で。
 あんまり意地悪すると、はやてに言いつけますよ」

「分かった、今まで通りだ。
 だから、主はやてへの連絡は無しでお願いする」

 よし、ちょっとだけやり返せた。
 このあと、アインと私で地上本部にレリックについて、あとその危険性を説明しに行く予定だ。
 そして、その為の機動六課であると。

「そう言えば、スバル達は今日から訓練開始だよね。
 私も、時間があるときは参加しなきゃね」

 スバルには、まだソレスタルビーイング的なものは教えて無いしね。
 流派東方不敗だけで、精一杯だったよ。
 ハイパーモードは、使えるようになったのかな?






[9415] 機動六課と日記deえすていえす2(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/08 23:11
某月某日

 新人達は、24時間勤務と言うことで、朝から晩まで訓練漬けらしいです。
 新人の教導としては必要なことだと理解していていますが・・・・これがはやてに知れたら、たぶん説教を喰らうと思う・・・・・なのはが。
 だって、エリオとキャロは子供だから。
 あと、責任者のアインも一緒に説教されると思うけど、私は怒られないよね?

「今日で訓練が始まって一週間。
 新人達も、ようやく慣れてきてるみたいですね。
 シグナムは、どう思いますか?」

「私は、物を教えるのが不得手だから、教導について何も言えないが・・・・お前の弟子、ナカジマは気になるな。
 テスサロッサのエクシアとは系統が違うのだろ?」

 系統と言うか、作品自体が違いますから。

「ええ。
 あと、シグナムよりの技も使えますよ。
 ただ、ちょっと体に悪影響があるので、出来る限り使用しないように言ってますけど。
 スバルのお父さん、ゲンヤさんの方針でもあります」

 二重の極みは、体にかかる負担が大きすぎて・・・・あと、人間相手には使えません。
 非殺傷設定が出来ないので。

「残念だ。
 一度手合わせをしてみたかったのだがな」

「二重の極み無しの手合わせなら、大丈夫ですよ。
 非殺傷設定がありますから・・・・・・私の特訓も、非殺傷設定のおかげで思いっきり出来ましたから」

 便利だよね非殺傷設定。
 はやてから、いろんな特訓の方法を聞いて、その効果の確認が出来るから。
 スバルの場合、ぎりぎりの状態まで追い込んで回復させる・・・・・サイヤ人方式でも強くなってたと思うんだけど、ゲンヤさんに止められたからね。
 あと、なぜかはやてに説教された。
 イジメじゃないよ、特訓なんだよ。

「そうか。
 では、今度ナカジマに手合わせを申し込もう。
 ところで、斬馬刀は持ってないのか?」

「私が教えていたときは、まだ本当に子供でした。
 あの年齢から超重量武器を使うと、体に悪影響が出そうで・・・・・一度、私のザンバーを参考に魔力で再現出来ないか試したことはあるのですが、魔力不足で不発に終わりました」

「惜しいな」

「ですね」

 今のスバルなら、斬馬刀を使えると思うから、デバイスにどうかな?
 って、なのはに聞いたんだけど、駄目って言われた。




某月某日

 今日は、ライトニング隊の隊長と副隊長、2人仲良く始末書を書きました。

「テスサロッサ、これで良いか?」

「んと・・・・はい、問題ないです」

 シグナムの書いた始末書が問題ないことを確認する。
 私もですが、シグナムも手馴れたものですね。

「私も書き終わりましたので、私の分と纏めて提出してきますね」

「すまんな」

 いえいえ、このくらい。
 でも、毎回始末書書くのは面倒です。
 私のソレスタルビーイング的な武力介入・・・・じゃなくて、逮捕術は駄目なんでしょうか?
 あと、シグナムの斉藤一的な逮捕術。
 時々周りに対して被害が出たりする場合があるので、その被害をなくせば始末書がなくなるのかな?




某月某日

 ミッドの街中をシグナムと歩いていると、子供達から握手とサインをお願いされました。

「僕、大きくなったら、ガンダムになるんだ」

 こう見えても、私とシグナムは子供達に人気があります。
 この話をすると、なのはは微妙な表情をしますが、なにか問題あるのかな?




某月某日

 はやてにお願いごとが出来たので、電話しました。
 麻帆良大に通う為、お兄さんの家に住んでいるそうです。
 お兄さんが出るかもって思ってたけど、はやてが出てくれた。

「あっ、はやて。
 久しぶり」

『久しぶりやな、フェイトちゃん』

「今度、私の弟子を連れて、麻帆良まで行こうと思っているんだ」

『弟子って、二重の極み使える子?』

「うん。
 で、一度エヴァンジェリンに模擬戦お願いしたいんだけど、大丈夫かどうか聞いてもらっていい?」

『あー、エヴァちゃんな。
 あんな外見してるけど、格闘技がめっちゃ強いんよな』

「スバルには一度、魔法を使わない達人の技を見て欲しいんだ」

『分かった。
 私も見てみたいから、エヴァちゃんを丸め込んどく。
 だから、フェイトちゃんが来れる日決まったら連絡頂戴。
 どーせエヴァちゃんは、引きこもってるだけやろうし、いつでも問題ないと思うで』

「うん、私のシフトと、スバルの訓練状況を見て、もう一度連絡入れるね」

『じゃあ、またな』

「うん、またね」




某月某日

 流派!!

 東方不敗は!!

 王者の風よ!!

 全新!!

 系列!!

 天破!!

 侠乱!!

 見よ!!

 東方は赤く燃えている!!




「久しぶりにやったけど、これって良いよね?」

「はい、師匠!!」

 朝練前のスバルとあったので、朝日に向かって叫びました。

「ティアナも一緒にやらない?」

「遠慮します!!」




某月某日

「やあ、皆。
 早朝訓練帰りかな?」

「うわー、この車、フェイト隊長のだったんですか?」

「そうだよ、地上での移動手段なんだ」

 アインと出かけるときに、ちょうどなのはと新人達を見かけたので、声をかけた。
 昔は私も、あの子達と同じように毎日毎日ぼろぼろになるまで、訓練に明け暮れてたね。
 ちょっと懐かしいな。

「エリオ、キャロ、ごめんね。
 私が2人の隊長さんなのに、あんまり見てあげられなくて」

 出来ることなら、私が直接教えたいです。
 スバルも途中までしか教えていませんし・・・・・・・羨ましいな、なのは。

「4人とも良い感じでなれてきてるよ。
 いつ出動があっても大丈夫」

「そうか、高町が言うのなら頼もしいな。
 出動があるときには、頼りにさせて貰うぞ」

「「「「はい!!」」」」

 私の、ソレスタルビーイング的なものも教えたいな。
 絶対人気者になれるのに・・・・・。
 やっぱり、なのはだけずるい。

「2人はどこかへお出かけ?」

「教会本部で、騎士カリムとの会談だ。
 私の戻りは夕方になる」

「私は別の用事だよ。
 あっ、私は昼前には戻るから、お昼は一緒に食べようか?」

「「「「はい!!」」」」

 行ってきます。




「私はガンダム~♪
 とっても強いぞガンダム~♪
 どんな相手も武力介入で一撃だよ~♪
 らっらら~ん♪
 ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

『・・・・・・・あの、フェイトさん?』

「あれ?
 グリフィス君、なにかよう?」

 せっかく気分良く歌ってたのに・・・・作詞・作曲、共に私。

『えっと、八神部隊長は、もう現地へ?』

「うん。
 アインは、もう向こうに着いていると思うよ」

『お疲れ様です』

「私はこの後、公安地区の捜査部に寄っていこうと思うんだけど、そっちは何か急ぎの用事とかあるかな?」

『いえ、こちらは大丈夫です』

 今日は、なのはが隊舎に残ってるから、どんな相手がきても先手必勝で、GNバズーカ・・・・じゃなくて、ディバインバスターを撃てば大丈夫だよ。
 なのはもソレスタルビーイング的な逮捕術を使わないのかな?

「ん!?
 アラート?」

 グリフィス君にアラート、その隣にアインのモニターが割り込んできた。

『高町隊長、テスタロッサ隊長、グリフィス。
 聞こえているな?
 こちらアインだ。
 教会騎士団の調査部で追っていた、レリックらしきものが見つかった。
 場所はエイリム山岳旧領地区。
 対象は山岳リニアレールで移動中』

「移動中?」

『ああ、内部に侵入したガジェットのせいで、車両の制御が奪われてる。
 リニアレール車内のガジェットは最低でも30体。
 大型や飛行型の未確認タイプも出てる可能性がある。
 いきなりハードな初出動だ。
 高町、テスサロッサ、そして新人達、いけるな?』

「私はいつでも」

『私も』

『『『『はい!!』』』』

 あれ?
 いつの間にか、なのは達のモニターもこっそり追加されてた。

『良い返事だ。
 シフトはAの3、グリフィスは隊舎での指揮をとれ。
 リインは現場管制。
 高町、テスサロッサ、両隊長は現場指揮』

『「了解」』

 私となのは、同時に返事を返す。

『機動六課フォワード部隊、出動』

「了解。
 皆は先行して、私もすぐに追いかける」

 パトランプを鳴らし、ギアを変え、アクセルを踏み込む。
 急いで追いつかないと。




「こちらフェイト、今パーキングに到着。
 車止めて現場に向かうから、グリフィス君、飛行許可をお願い」

『了解。
 市街地個人飛行、承認します』

 車を白い枠内に止め、きちんと施錠する。
 よし、忘れ物は無いよね?

「バルディッシュ・アサルト、セットアップ」

 バリアジャケットを生成、バルディッシュはアサルトフォームへ。
 行くよ、バルディッシュ。

「ライトニング1、フェイト・テスサロッサ・ハラオウン・・・・行きます」

 既に先行しているなのは達に追いつくため、出来る限り速度を上げて飛び始めた。

「新人達の初出動だから急がないと」




「こっちの空域は2人で押さえる。
 新人達のフォローをお願い」

 ロングアーチに、新人達のフォローをお願いする。
 空は、私となのはだけで大丈夫。

「同じ空は、久しぶりだね」

 そうだね、なのは。
 あれが・・・空戦型のガジェット。

「あの子達の方へは行かせない、ここで通行止めだ」

 多数の敵との空中戦。
 なんだろ・・・・なんとなく、はやてのお兄さんがやってたゲームに似てるのかな?
 ガジェットが弾幕をばらまいているから、よけいにそう思うのかな?

「バルディッシュのハーケンフォーム、斬れない物など・・・・・あんまりない」

 フェイト・テスサロッサ・ハラオウン執務官、突貫します。
 あれ?
 なのは、何かおかしかったかな?






[9415] 機動六課と日記deえすていえす3(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/10 23:29
某月某日

「ねえはやて、前に言ってたよね。
 アイン達の仕事を見てみたいって」

『そうやな。
 今も言ってるけど、危ないから断られてるんや』

 犯罪者達の所へ行くときに連れて行くのは、危険だらけだと思う。
 けど、今度の仕事場は比較的安全だから・・・・。

「アイン達の仕事・・・・見てみたい?」

『おっ!?
 なんや、見れるんか?』

「うん。
 今度の仕事は、オークション会場の警備。
 もしもの時のため、オークション参加者の逃げ道も確保されているから、はやてが来ても大丈夫だと思うよ。
 機動六課とは関係なく、オークションの参加者として来ればアイン達にばれないと思う。
 参加する場合、母さんかクロノに頼めば準備してくれるはずだから・・・・あと、私からも頼んでおく。
 エイミィ経由で連絡すれば良いから」

『そうか。
 私がアイン達の所に行くんじゃなくて、私が行くところにアイン達が来るんやな』

「そう言うこと」

 今まで、アイン達の仕事風景とか、全く見れてなかったからね。
 武装隊の訓練も、外部者の見学は出来なかったし、無限書庫も無限書庫で・・・・騒ぎすぎて出入り禁止喰らいそうでスルーしてた。
 今回位は、良いよね?
 麻帆良へお邪魔する、お礼って意味でね。
 エヴァンジェリンとの模擬戦もOK貰えたしね。

『なあなあフェイトちゃん。
 兄ちゃんも一緒にええか?』

「お兄さんも?」

 でも、お兄さんの方から断るんじゃないかな?
 なんとなく、ミッドに来るの嫌がってるように感じたんだけど、昔。
 死亡フラグ立てそうで・・・・とか言ってたし。

『そや、オークションって言うことは、正装せなあかんやろ?』

 うん。
 私もドレス着る予定。
 シャマルさんが・・・・夜寝ないで昼寝して、韓流ドラマ見てるときに雑誌見ながら探したって言ってたドレス。

『いつもと違う私を見て、兄ちゃんを・・・・あっと驚かせるんや』

 頑張れはやて。

『今日は良いこと聞かせてくれて、ありがとな』

「いいよ。
 六課が出来てから、皆忙しくて帰ってないんでしょ?」

『そやね。
 私と兄ちゃん、2人での生活やね。
 あとザッフィー』

 ザフィーラって、時々1人で海鳴まで戻ってるんだよね?
 家を無人のままで放置すると、家が傷むからって理由で、転移できるザフィーラが時々家を見に行ってるって話だ。




某月某日

 午前中の訓練にて、エリオとキャロに回避アクションの指導をしました。

「エリオとキャロは、スバルやヴィータみたいに頑丈じゃないから、反応と回避がまず最重要。
 特にスバルの場合、範馬勇次郎方式で・・・・一度、崖から落としたことがあるから、頑丈さはヴィータ以上かもしれないね」

「「ええっ!?」」

 フィールド系の防御魔法の使用は有りだったけど・・・・あの頃のスバルって、気休め程度の魔法しか使えなかったけどね。
 次の日、はやてに怒られたよ。

「例えば」

 周囲に浮遊させている仮想敵からの魔力弾を避ける。
 2人への見本のため、弾速も遅くしている。

「――こうやって、こんな風に。
 まずは、動き回って狙わせない」

 仮想敵の魔力弾の射出を開始させる。
 動き回って避け続け、一度だけ足を止める。

「攻撃が当たる位置に、長居しない」

 言葉通り、止めた足を動かし始めた。

「ね?」

「「はい!!」」

「これを低速で確実に出来るようになったら」

 足の動きを少しずつ速くしていく。

「スピードを上げていく」

 弾速を速く、射撃間隔も短く、そして魔力弾を撃つ仮想敵の数も大幅に増やす。
 攻撃を見極め、動きを止めず、基本に忠実な回避を続けるが、仮想敵群の真ん中にて、足の動きを止めた。
 もちろん、全方位から魔力弾が迫ってきた。

「「えっ!?」」

 エリオとキャロが小さな悲鳴を上げ、煙で隠れた所を心配そうに見ているが。

「こんな感じにね」

 ちょっと本気を出して、遠回りに2人の後ろに回り込んだ。
 先ほどの位置から、ここまでの移動あとがくっきりと残っている。

「す、すご・・・・」

「今のも、ゆっくりやれば誰でも出来るような基礎アクションを早回しにしてるだけなんだよ。
 スピードが上がれば上がるほど勘やセンスに頼って動くのは危ないの」

 私も、スピードを上げて勘に頼った時期があったけど・・・・・一度もシグナムに勝てなかった。
 あと、仲間との連携時に勘で動かれると、コンビネーションを崩したり、最悪味方への衝突もありうる。

「ガードウィングのエリオは、どの位置からでも攻撃やサポートが出来るように。
 フルバックのキャロは、素早く動いて仲間の支援をしてあげられるように。
 確実で、有効な回避アクションの基礎・・・・しっかり覚えていこう」

「「はい!!」」

 じゃあ、最初は低速で始めよう。
 これが完璧に出来るようになったら、ソレスタルビーイング的なものも教えて良いんだよね、なのは?
 駄目?




 午後からは、シャーリーと一緒に地上本部へ調べ物に出かけました。
 ガジェットの残骸から、ジュエルシードが出てきてビックリ。
 あと、ジェイル・スカリエッティの名前があったけど、書体が崩してあったから読みにくかった。
 レリック事件の黒幕は・・・・この人か?
 Dr.スカリエッティ、いずれ私が逮捕するべき人。




某月某日

『フェイトちゃん、前に教えて貰ったオークションの件やけどな、リンディさんにお願いして、皆で行くことにしたわ』

「皆って?」

『私と兄ちゃん、それにザッフィーな。
 エヴァちゃんも誘ってみたんやけど、断られた』

 八神一家(地球在住)+1。

「現地、ホテルアグスタまで来れる?
 それとも、迎えに行った方が良いのかな?」

『その辺は大丈夫や。
 リンディさんが手配してくれるって言ってたから』

 ありがとう、母さん。

「じゃあ、今度ホテルアグスタで会おうね」

『うん。
 あと、ウチの娘達をビックリさせなあかんな。
 娘達には、内緒にしててな、フェイトちゃん』

「了解だよ。
 じゃ、おやすみ、はやて」

『おやすみー』




某月某日

「スバルー、ちょっと良い?」

「なんです?」

「今度、数日の休暇が取れたときにだけど・・・・修行に行くから」

「修行・・・・また、山籠もりですか?」

 何かおかしい言葉があったのかな?
 ティアナが、変な目を私たちに向けているんだけど。

「山籠もりじゃなくて、知り合いにスバルとの模擬戦をお願いしてるんだ。
 場所は、第97管理外世界の地球、なのは隊長の出身世界だね。
 そこにいる知り合いに、強い子がいてね。
 私も昔戦ったことがあるけど、スバルにも戦って貰いたいんだ。
 凄く勉強になるから」

「その人、強いんですか?」

「うん、とっても。
 私も負けちゃったしね」

 合気柔術って名前だったよね?
 魔法で強化してた私を、ぽんぽん投げてたのは。

「ええっ!?
 師匠って、S+ですよね?
 その人のランクって、SS以上?」

「ふふっ、違うよ。
 その子・・・・エヴァンジェリンって言うんだけど。
 エヴァンジェリンは魔導師じゃないよ」

「・・・・・・師匠も魔法を使ってなかったとか?」

「こっそり射撃魔法、防御魔法の類は使ってなかったけど、強化などはこっそり使ってたけどね。
 それでも、負けちゃったんだ」

 本当に、エヴァンジェリンは強いんだ。
 強いのもあるけど、戦い方が凄く上手い。

「私もエヴァンジェリンに負けたことで、いろいろと分かったことがあるんだ。
 だからね、スバルにも戦って貰おうと思って」

「・・・・師匠。
 分かりました。
 私、やります!!」

「じゃあ、行くときには連絡するから、準備を忘れないようにね」

 一応、大怪我させないように言っておくからね。
 でも、エヴァンジェリンが機嫌悪いときだったら・・・・ゴメン。

「はい!!」




「あの・・・・フェイト隊長に勝った人って、本当に人間ですか?」

 なに言ってるの、ティアナ。
 私に勝てる相手は人間じゃないって言いたいの?
 それだと、あなたの隊長、なのははどうなるの?






[9415] 機動六課と日記deえすていえす4(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/12 13:16
某月某日

「お久しぶりです」

「うん。
 久しぶりだね、テスサロッサさん」

 あれ?
 お兄さん1人?

「あの、はやては?」

「八神嬢は、アインの所に行ってるよ。
 で、自分は散策中。
 初めて、ミッドチルダに来たけど・・・・地球と全然違うって事は無かったね。
 で、ヴィータ嬢、ツヴァイ嬢はどこ?」

「アインの所ですか・・・・分かりました。
 あと、ヴィータとリインは外の警備ですよ」

 お兄さんさっき、はやては、って言ってましたよね?
 ザフィーラもいないけど、お兄さんと一緒で散歩中なのかな?

「ザフィーラは?
 一緒に連れてくるって聞いていましたけど、散歩ですか?」

「入り口で、ペットの持ち込み禁止って言われたから、入り口に置いてきた。
 ヴィータ嬢、ツヴァイ嬢も、可愛らしいドレスを着てると思ったのに、残念」

 獣人形態になれば、中に入れたと思うんだけど・・・・・いまだに、ペット扱いなんだね、ザフィーラ。

「ザフィーラは、残念ですね。
 せっかく一緒に来たのに、外で一人ぼっち」

 外にいるシグナム達に様子を見に行くように伝えた方が良いですよね?
 巡回ルート上にザフィーラがいるなら、既に会ってるかも知れないですが。

「子供連れの人とかもチラホラ見れるし、大丈夫だと思うよ。
 自分達が中に入るときも、他の参加者の子供の相手してたし、暇な子供はザフィーラと遊んでるんじゃないのかな?
 オークションとか、子供達は暇だと思うし」

 子供の相手って・・・・あっ、そういえば。
 さっきエリオとキャロからの通信で、大きい犬がいて、その犬を撫でたって言ってたよね。
 もしかして、ザフィーラのことだったの?




『フェイトちゃん、主催者さんは、なんだって?』

「外の状況を伝えたんだけど、お客の避難やオークションの中止は困るから、開始を少し延ばして様子を見るって」

『・・・・そう』

 外にはシグナム、ヴィータがいるから大丈夫。
 それに、新人達もガジェットの相手になれてきてるし。

『アインになのはちゃん、それにフェイトちゃん聞こえますか?』

『アインだ。
 聞こえてる』

『なのはです。
 こちらも聞こえています』

「こちらフェイト。
 聞こえています」

 シャマル?
 私たちに連絡を入れるって・・・・もしかして、防衛ラインが突破された!?

『は、はやてちゃんが・・・・はやてちゃんが・・・・』

『どうしたシャマル!?
 主はやてが、どうなされた?』

 はやて?
 ・・・・・・・・あっ、会場にはお兄さんが1人だけいる。
 もしかして、もしかしてだけど。

『何でか、屋上で歌ってるんです!!』

『はぁ?』

 やっぱり。

『私も、よく分からないんですけど、気がついたら屋上にはやてちゃんがいたんです。
 オークション参加者は、会場内で待機しているんじゃないんですか?』

「たぶん、はやてのことだから、こっそり抜け出したんだと思うよ。
 アイン達も知ってるでしょ、はやての性格。
 こんな場合、はやてなら歌いに行くって事を」

 私は会場内警備だから武力介入にいけない。
 はやてだけ、ずるいな。

『ああ、確かに主はやてなら、その可能性もあるとは思ったが・・・・でも、本当に歌いに行くとは』

「はやてだしね」

『あ、あの・・・・はやてちゃんはどうすれば?』

『現在ガジェットは防衛ライン外で止められているとは言え、主はやてを1人で戻すのは危険だ。
 かといって、シャマルをその場から外すわけにはいかん。
 戦闘終了まで、主はやてには屋上にいてもらった方が、シャマルの目も届いて安全だろう。
 すまないが、主はやてを頼んだぞ』

『分かりました』




 無事に戦闘が終了し、オークションも終わりました。
 色々あったけど、一つだけ疑問に思ったことがあります。

「お兄さんは、なんで私となのはの家に泊まるんですか?」

 はやてとザフィーラは、アイン達と一緒。
 で、お兄さんは私となのはの家。

「・・・・八神嬢に言って。
 自分でも謎なんだ。
 ってか、ツッコミがいまさらだよね?」

「あれ?
 遅かったですか?
 はやてから、ツッコミは溜めに溜めて、相手が忘れたくらいにツッコミを入れるとええで。
 って、聞いてたから」

「まあ良いけど。
 じゃあ、ソファー借りるね。
 あと、部屋の鍵は閉めるように。
 それと、明日の朝、自分がここに泊まっていることを忘れないようにね。
 マクダウェル嬢のお家にお泊まりしたとき、何度か自分が泊まっていることを忘れていて・・・・朝風呂の為に、服を脱ぎながら歩いてたんだよね。
 思いっきり凹られたけど」

 いや、エヴァンジェリン。
 歩きながら脱ぐのはどうかな?
 脱衣所で脱ごうよ。

「あの、私となのはは、脱ぎながら歩くとかはないので大丈夫ですよ」

 寝間着のままご飯食べて、食べ終わってから着替えるとかはあるけど。
 でも、朝は早いから、お兄さん寝てると思う。
 私たちが着替え終わってから、起こせば良いと思うし。




某月某日

 昨日大丈夫だって言ってたのに、寝ぼけて足が絡まり、お兄さんの寝てるソファーに頭から倒れました。
 私の額がお兄さんの息子さんに直撃したとかで・・・・涙を流しならが、床を叩いてる。

「あ、あの・・・・大丈夫ですか?」

 女の人には、この痛みは分からないそうです。

「えっと、撫でましょうか?」

 母さん・・・・リンディ母さんじゃなくて、プレシア母さんが優しかったころも、私が頭を打ったときとか撫でてくれた。
 私も、エリオやキャロが頭打ったりした時は、頭を撫でてたから。
 お兄さんも撫でた方が良いのかな?

「・・・・えっと、それ本気で言ってます?」

「ん?
 なにか変ですか?」

 あれ?
 私、変なこと言いました?

「あの・・・・ね。
 頭打ったときとかなら・・・・まあ、100歩譲ってOKをだします。
 でもね、大人の男に対して、今の台詞は言わない方が良いよ。
 理由は、八神嬢にでも尋ねて」

「はい、あとではやてに聞いてみます」

 でも、お兄さん大丈夫?
 汗が引いてないんだけど・・・・。




 六課隊舎にて、はやてと合流。
 朝の出来事を聞いてみました。

「あかん!!
 兄ちゃんの息子が・・・・まだ未使用なのに死んでしまう!!
 ど、どどどどっどないしよう!?
 ここは、シャマル。
 シャマルの白魔法で、兄ちゃんを元気にするんや!!」

「は、はやてちゃん、落ち着いて下さい。
 あと、おじさんを元気にするって・・・・それはそれで、なんか違うんじゃないんですか?」

「そうか?
 じゃあ、私が元気にさせた方がええんやな?」

「だから、落ち着いて下さい!!」

 うん。
 凄く混乱してる。
 アイン達は、はやてを落ち着かせるので、精一杯みたい。
 特にシャマルが必死だ。
 お兄さんを元気にさせるって、回復魔法を使えば良いんじゃないの?
 なんで、そんなに慌ててるの?
 あと、お兄さん。
 なんで、凄く爽やかな笑顔で太陽見てるんですか?

「自分はね、切嗣さんの台詞は言えないんだ」

 誰です、切嗣さんって?
 お兄さんの知り合いですか?

「八神嬢には内緒だよ」

「えっと、分かりました」

 で、誰です?
 あと、ザフィーラは向こうで、エリオとキャロを背中に乗せて走り回っているんですけど、こっちに混ざらなくて良いのかな?
 それを羨ましそうに見てるのは良いけど、スバルだと絵的に微妙だと思うよ。
 私も小さい時に、はやてと一緒に乗って楽しかったから分かるけど、ちょっと年齢的に・・・・ね。
 私も今は駄目だと思うし。




某月某日

 昨日は、はやてとお兄さん、それとザフィーラはミッドを散策してお買い物。
 で、またお兄さんを家に泊めましたが、2回目なのでツッコミは入れません。

「じゃあ、なのは。
 私ははやて達を送ってから出勤するね」

「うん。
 はやてちゃんによろしくね」

 いってらっしゃい。
 なのはを見送ったことだし、私もお兄さんを連れて、はやての所に行きましょう。
 今度会うときは、スバルを連れて麻帆良で・・・・だね。






[9415] 機動六課と日記deえすていえす5(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/14 00:53
某月某日

 トランザムシステム完成。
 なのはは、なんでか小言を言うから、代わりにスバルとティアナを呼びました。

「よーし、じゃあ行くよ」

「はいっ、師匠!!」

「いいえ、帰って良いですか?」

 OKとの返事を貰えたので、トランザムの評価をしてもらう。

「バルディッシュ、ロードカートリッジ」

 カートリッジにより、一時的な魔力ブーストが行われた。
 そして、ブリッツアクション、ソニックムーブを同時発動。

「これが私の・・・・トランザムだ!!」

 ブリッツアクションで、腕の振りやフットワーク等の体全体の動作を高速化。
 ソニックムーブにて、高速の移動を行う。
 ついでに、フィールド系の防御魔法を発動させて、周囲に魔力色が見えるようになった。

「まだまだ!!」

 カートリッジの魔力が減ってきたら、カートリッジの2発目をロードする。
 テスサロッサ式トランザムは、カートリッジの残量が制限時間になる。

「ってな感じだけど、どう?」

「速いです師匠!!」

 ありがとうスバル。

「正直な話、カートリッジ無駄じゃないんですか?
 別にカートリッジ使用しなくても、普通に使えません?
 特に、フィールド系の防御魔法が一番無駄だと思うんですけど・・・・魔力色が目的って」

 だって、トランザム自体・・・・カートリッジシステムで代用できるんだもん。
 ヴァーチェだと、カートリッジを使った砲撃・・・・ぶっちゃげ、なのはのエクセリオンバスターと言い換える。

「だめだ・・・・素でなのはに負けてる」

「師匠!?
 だ、大丈夫です!!
 師匠のトランザムも十分凄いはずです!!」

 そうだね。
 ジュエルシードの時も、なのはに負けちゃってるし・・・・私駄目駄目だね。

「あのー、私帰っても良いですか?
 良いですよね?
 って言うか、帰ります」

「師匠ぉぉぉぉぉぉぉ!!」




某月某日

「さあ、出かけるよスバル!!
 ちゃんとアインには伝えてるから・・・・なのはに見つかる前に出るよ」

「修行の旅ですか?」

 そうそう、前に言ってた修行の話。
 ちゃんと覚えていてくれたんだ。

「じゃあ行くよ。
 明日の夜には戻ってくる予定だからね」

「はい、師匠!!
 じゃあ、ティア、行ってきまーす」

「なのはに伝言よろしく」

「って、アイン部隊長しか使えてないんですか!?
 なのは隊長に伝えるの、私!?
 それ、なんて罰ゲームですか?」

 大丈夫、非殺傷設定だから死ぬことは無いよ。
 あと、エヴァンジェリンがスバルを強くしてくれるはず。
 私は、はやてから・・・・トランザムの代わりを伝授してもらいます。




「「麻帆良よ、私は帰ってきた!!」」

 ガトー少佐の真似。

「と、言うことなのでスバルのことお願い。
 私としては、スバルが気を使えるようになってくれると嬉しいんだけど。
 エヴァンジェリンなら、出来るよね?」

「ちょっとまて、はやてからは数回立ち会いを頼まれていて、私的にはストレス発散が出来るものと思っていたんだが。
 いつ話が変わったんだ?」

「昨日。
 私のトランザムが不評だったから、私も別途修行が必要だと思ったんで・・・・スバルのこと任せた。
 大丈夫、耐久力はそれなりにあるから、ある程度の無茶も可能。
 あと、エヴァンジェリンって、凄い傷薬持ってるんだよね?」

 お兄さんから聞いたことがある、ビーカーに入った飲み薬の効き目が凄いって話。
 スバルなら、お兄さん以上の効き目に期待できると思う。

「・・・・・・まあ良い。
 暇つぶし程度に見てやる。
 ついでに、私のストレス発散にも、強制参加させる。
 で、期限はいつだ?」

「んと、明日の夕方に戻る予定」

「をいっ!!
 一日で出来るか!!
 ・・・・っ、まあ良い、あれを使うか。
 灼熱にするか、極寒にするか・・・・ぶっちゃげメンドイから、森の中に数日放置して、チャチャゼロを向かわせるか」

 おっ、流石エヴァンジェリン。
 本当になんとか出来るんだ。
 年の功ってやつだね。
 私が小学3年生の時に、エヴァンジェリンは中学3年生。
 見た目は私より幼いんだけど、年上。
 はやて曰く、結婚してくれロリババア、でも兄ちゃんはやらん。

「あのー、師匠。
 つまり私はなにをするんですか?」

「エヴァンジェリンについていって、気を覚えて帰る。
 以上」

 あと、なのはの砲撃に耐える作業が最後にあると思うけど。
 大丈夫、今度は避けれると思うよ・・・・私。
 アドバイスは、バインドにだけは気をつけて。

「分かりました。
 気って言うのが、分かりませんが、エヴァンジェリンさんについて行きます!!」

「よし。
 ついてこい、ハチマキ娘。
 行け、ザッフィー」

 お兄さんのマンション、ペット禁止だから。
 ザフィーラは、エヴァンジェリンのお家に居候。
 で、今はエヴァンジェリンの足になってる。
 ザフィーラは犬で、馬じゃないんだけど・・・・気にしたら負けかな?

「じゃあ、私ははやての所にお邪魔するから、あとはお願い。
 スバル・・・・・頑張るんだよ」

「はい!!」

 じゃあ、私は私で・・・・はやてに頼ろう。




某月某日

「悩んでるフェイトちゃんに、サプライズや!!
 ここは逆に考えて、普段なら頼ろうとも思わない人物に聞いてみるのが一番や」

 頼ろうとは思わない人物?
 お兄さんとか?

「2号さんや!!」

 はやてのお家にあるシミュレーターを作った人だよね?

「大丈夫なの?」

「2号さんは見た目からして変態さんやけど、だからこそ今回頼ってみようと思ったんや」

 おおー、流石はやて。




「あなたは!!
 次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティ!!」

 はやてを後ろに庇い、バルディッシュをセットアップ後、ハーケンフォームへ。

「ミッドチルダにて指名手配されているあなたが、なぜ麻帆良へ潜入しているのかは分かりませんが・・・・あなたを逮捕します!!」

 なぜ、2号さんという人の研究室に、この男が。

「あのーフェイトちゃん?
 たぶん、人違いやで。
 2号さんの本名は、ジェイル・S・2号や。
 それに2号さんは、私とフェイトちゃんが出会った小学3年生の時から、麻帆良にいるんやけど。
 証人は兄ちゃん、他多数や」

「・・・・・・・・えっ?
 人違い?」

 で、でも・・・・顔が同じだよ。
 あと名前も、最後に2号があるか、ないかしか違わないよ。

「ふむ、テスサロッサ君だね。
 ここにいる私は、管理局に逮捕されるような犯罪行為を行った事はないよ。
 違法医学の実行やら、管理世界へのテロリズムだとか・・・・ここの私が行ったのは、ゲーム作ったり、ロボット作ったりなど、私の趣味だよ」

 本当に勘違い?

「えっと・・・・ゴメンなさい!!
 2号さんにそっくりな犯罪者を追ってて、てっきりその人かと思ってました」

「同じだけど、別人だね」

「すみませんでした。
 今日は協力をお願いに来たのに、犯罪者と間違えてしまって」

「ああ、良いよ。
 八神君のお兄さんから、偶にだけど・・・・私を引き渡せば、懸賞金が入るんじゃないかって、正面から聞かれることあるし。
 それと比べれば、この程度」

 なにやってるんですか、お兄さん。




「修行は無事完了した?」

「はい、師匠!!
 灼熱の砂漠に置き去りにされたとき、極寒の雪山に置き去りにされたとき、数多の猛獣が生息している森に置き去りにされたとき・・・・何度も何度も死にそうな目に遭ったんですが、なんとか乗り切って見せました!!
 これも、幼少の頃、師匠に鍛えてもらったおかげです!!
 今回は、崖から落とされませんでしたし」

 うんうん。
 砂漠とか、雪山とか・・・・一日の間にどこまで行ったの?
 って言うか、本当に一日でなにしたの?

「で、気は覚えることが出来た?」

「はい!!
 まだ未完成ですが、もうちょっとで瞬動術をものに出来ます!!」

「瞬動術?」

「師匠のソニックムーブのような感じです!!」

 おおっ、本当に覚えてきたんだ。
 わずか一日で・・・・・。
 流石、エヴァンジェリンだ。

「よし、じゃあ六課隊舎に帰還だ」

「はい、師匠!!」

 そして、なのはの事はスバルに任せるから、修行の成果を存分に発揮して。
 私は、先に帰宅するから。




 そう言えば私、なのはと住んでるんだった。




某月某日

「おかしいな。
 二人ともどうしちゃったのかな。
 頑張ってるのはわかるけど、模擬戦は喧嘩じゃないんだよ?
 練習の時だけ言うこと聞いてるフリで・・・本番でこんな危険な無茶するなら、練習の意味ないじゃない。
 ちゃんと練習通りやろうよ、ね?
 私の言ってること、私の訓練・・・・そんなに間違ってる?」

 な、なのは、本気で怒ってる。
 あと、血・・・・流れてるよ。

「私は、もう誰も傷つけたくないから!!
 失くしたくないから!!
 だから、強くなりたいんです!!」

 ティアナは、少し落ち着こうよ。
 空撃ちしているのに、気づいてないよ。

「少し頭冷やそっか」

「あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「クロスファイア、シュート」

 ティアナに直撃。

「ティア――バインドっ!?」

 威力は落としているけど、ティアナは無防備状態で当たってるから・・・・あと、スバルにバインドが。
 なのは、その距離からスバルにエクセリオンバスターA.C.Sでも撃つの?
 いくらスバルが頑丈だからって、それはひどいよ。

「じっとして・・・・よく見てなさい」

「なのはさん!!」

 2回目のクロスファイアシュート。
 1回目と違い、多数のスフィアを1つに集めて擬似的な砲撃魔法へと変化させている。
 ティアナは、完全に気絶したようだ。

「ティアァァァァァァ!!」

「模擬戦はここまで。
 今日は、2人とも撃墜されて終了」

 ティアナ達は、自分達の力で強くなろうとした。
 なのはの教導の意味を理解しないまま。
 なのはの事をよく知っている私たちは、なのはよりの考えだけど・・・・でも、ティアナの事も理解できない事もない。
 私もなのはも・・・・無茶をやってた過去があるから。
 そんな過去があるからこそ、なのははティアナ達に無茶をして欲しくないんだ。
 言葉に出さないと伝わらない、伝えていないなのはにも問題はあると思う。
 一度落ち着いて、話し合った方が良いと思う。




 なのはとティアナの話し合いを目前に、緊急出動。
 今回は私となのは、ヴィータの3人で対処。
 シャーリーが、なのはの過去をまとめてたけど、それを使ってなのはの代わりに説明するのかな?
 あの時の事件・・・・疲れからか、偶然にもなのはが、足を引っかけて倒れたおかげで、背中に大怪我を負っただけですんだ。
 足を引っかけなければ、体を貫通していたとのことだ。
 この出来事があったから、ティアナ達に無茶して欲しくないんだよね。
 でもさ、シャーリー。
 なのはの過去話で使用する資料だけど、なのはに確認したの?
 黙って使ったら、あとでバスターだよ・・・・・たぶん。




 シャーリーへのバスターは無かったけど、ティアナと話は出来たみたい。
 なのはの思い、ティアナへ伝わって良かったね。
 それとさ、モードⅡだけど、西洋剣って選択肢は無かったの?
 せっかくの2丁銃使いだし、ダガーじゃなくて西洋剣リベリオンとかにしてさ。

「ジャックポット」

 って言って欲しいよね。






[9415] 犬と日記deまほら
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/21 00:51
某月某日

 今日は、主が麻帆良のおじ殿の所へ、引っ越しする日。
 主は麻帆良大へ進学なされ、おじ殿の家から通学すると言っておられた。
 確実に、私が人型になれることを忘れられていると思われるので、ここは一つ、引っ越しの荷物運びで良い所をみせようとしたのだが・・・・・ペット禁止とのことで、管理人に追い出された。
 ええい、私は犬ではない。
 狼の守護獣だ!!

「ごめんな、ザッフィー。
 ワンちゃんは駄目やって。
 だからな、エヴァちゃんにお願いしといたから、ザッフィーはエヴァちゃん家に行ってな」

 すみません主。
 私がいたらないばかりに。
 しかし、この盾の守護獣、どんな輩からも主を護って見せます!!
 特に麻帆良大で、主にちょっかいをかけそうな不埒な輩は・・・・月のない夜に抹殺します。
 なにかあれば、お呼び下さい。
 即座に駆けつけますので。

「これで、兄ちゃんと二人っきりの生活や」

 あの・・・・主?
 もしかして、わざとですか?

「なんや、ザッフィー?
 大丈夫、エヴァちゃんはザッフィーが好きやからな。
 そんなに心配することないで。
 いつもかわいがってもらってたやろ。
 忘れたんか?」

 いえ、エヴァンジェリンの事は忘れていませんが・・・・・はい、なんでもありません。
 では主、行って参ります。

「エヴァちゃんに迷惑かけちゃ駄目や。
 あと、兄ちゃんが女の人をデートに誘ってたら、兄ちゃんを噛むんやで。
 分かったな、ザッフィー?」

 了解しました。




某月某日

 朝、エヴァンジェリンを起こし、茶々丸の作った朝食を食べる。
 エヴァンジェリンを背に乗せ、主と合流し大学へと向かう。
 主の説得で、大学へ行ってなかったエヴァンジェリンも、主と一緒に麻帆良大へと通っている。

 昼、茶々丸の作った昼ご飯を食べる。
 主達の就学中、麻帆良を歩き回り縄張りの見回り・・・・もとい、不審人物が紛れ込んでいないのか探索を続ける。
 私が守護獣と言えど、麻帆良は広い。
 麻帆良に住む飼い犬、野良犬達を配下にしたことで、広範囲をカバー出来るようになった。

 夜、茶々丸の作った晩ご飯を食べる。
 エヴァンジェリンの指示なのか、肉が多めだ。
 だが、私は一つだけ言いたいことがある。
 玉葱を入れてくれ。

「駄目です。
 マスターが了承しても、入れません」

 駄目か?

「駄目です」

「ん?
 ザッフィーがなにか言ってるのか?」

「はい。
 マスターの成長が感じられないのは、野菜を食べないからだと言っています。
 あと、背中に乗ったとき、お尻に肉がついてないから骨が当たって痛いと」

 言ってない。
 私の言ってることが分かるのは良いのだが、言った覚えのないことを私の発言として伝えるのはどうかと思うが。

「なっ!?
 ザッフィー、私のことが嫌いなのか?
 そうなのか?」

「ちなみに嘘ですが」




某月某日

 おじ殿・・・・・数日に1回の愚痴は止めて貰えないでしょうか?

「良いか、ザフィーラ。
 マクダウェル嬢が、大型犬に興味を持っているのはわかる。
 だがしかしだ、決してザフィーラ個人に向けられているものではないのだよ。
 もし・・・・もしだ!!
 もし君がマクダウェル嬢に妙な感情を抱くようなら自分にも考えがあるっ!!」

 主のご友人、そして現在世話になっている家主だが。
 私の使命は、主の守護。
 おじ殿とは違いますよ。

「八神嬢に言いつけてやる」

 ・・・・で、今まで一度も言いつけていないですよね?

「そろそろすっきりしましたか?」

「まあ、それなりに。
 いやー、ゴメンね。
 自分に愚痴に付き合って貰って。
 2号さんの助手って、なにかと大変なんだよ」

 おじ殿は物書きを止められ、2号殿の助手をやっておられる。
 なんでも、覚えているネタが尽きたそうだ。
 私から言わせて貰うと、2号殿もおじ殿も似たもの同士だと思う。




某月某日

 日記は出来るだけ毎日書くように言われているが、鉛筆を口に咥えて書くのは書きにくいので、不定期になっている。
 と言うか、私が日記を書いていてもエヴァンジェリンは、なにも思わないのだろうか?

「流石はザッフィー。
 賢いな」

 ちょっとまて、エヴァンジェリン!!
 私が言うのもなんだが、それで良いのか?

「マスターですので」

 茶々丸も、従者がそれで問題ないか?

「無問題」

 いや、問題あると思うぞ。




某月某日

 茶々丸、玉葱が食べたいのだが・・・・。

「駄目です」

 茶々丸、玉葱が食べたいのだが・・・・。

「駄目です」

 茶々丸、玉葱が食べたいのだが・・・・。

「駄目です」

 茶々丸、玉葱が食べたいのだが・・・・。

「駄目です」

 茶々丸・・・。

「犬は玉葱を食べません。
 むしろ死にます」

 私は大丈夫だ。

「黙れ飼われることになれきった駄犬が」

 ・・・・・・え?

「どうしましたか?」

 玉葱は諦めます。

「そうですか」




某月某日

「ザッフィー、体洗うから風呂場へ来い!!」

 うむ、身だしなみに気を使うのは、紳士の嗜みだからな。
 主とお会いするときに、くさかったりしたら守護獣の名折れだ。

「どうだザッフィー。
 気持ちいいか?」

 そこはもう少し力を入れて頂けるとありがたい。

「マスター。
 全く気持ちがこもってない。
 やるならやるで、もう少し気持ちを込めてやれ。
 あと、その幼児体型はいい加減どうにかならないのか?
 と、言っています」

 言ってない。
 誰がなんと言おうと、言ってない。

「嘘だろ?」

「はい、嘘です。
 本当は、もう少し力を強くして欲しいと言っています」

「こうか?
 この程度で良いか?」

 おっ、丁度良い力加減だ。
 この調子で頼む。




某月某日

 日記をサボりにサボりまくって、おじ殿の重大な秘密が主に発覚した日のこと。

「ちょっと、エヴァちゃん!!
 兄ちゃんが魔法使いやないって、どうゆうこと?
 兄ちゃんには、特定の女はいないはずや!!
 そこはちゃんと調べてるし、携帯もチェックしてる。
 ・・・・・・あと、2号さんにちょっち犯罪風なお願いもしとる」

 あ・・・・主?

「なんだ、知らなかったのか?
 私はすぐに気づいたぞ。
 血の味が変わったからな」

「まさか・・・・エヴァちゃんが相手とか?
 私、信じてたのに」

「違う」

「じゃあ、誰や?
 他に兄ちゃんが狙ってる相手っていないはずや」

「まあ、昔なら綾瀬夕映なんだが・・・・・あれは、ぼーやに惚れていることに気づいて、思いっきり泣いてたな。
 ぶっちゃげると、万札を数枚使ったと言っておこう」

「・・・・・・へっ?」

「私もな、ちょっと気になって茶々丸に調べさせた。
 正直がっかりな結果だった。
 あいつのことだから、なにか面白い事が起きて、脱魔法使いだったと思ったのに・・・・・ある意味、普通の結果だったからな。
 ちなみに、魔法使い卒業の1回だけだぞ」

「えっと・・・・・特定の彼女がいたとか言う話じゃなかったの?」

「いると思うか?」

「・・・・・・・兄ちゃんの為を思って、黙秘権の発動や」

 主、それ黙秘していないと思います。

「そうか、ありがとなエヴァちゃん。
 あとは、家に帰って兄ちゃんに直接お話ししてみるわ」

 帰られるなら、お送りします。
 お一人で夜道をお帰りになるのは危険です。
 主の牙、そして盾たる守護獣ザフィーラ、主をお護りいたします。




某月某日

 今日も麻帆良は平和だ。

「ザッフィー、今日は天気が良いから、外で昼寝をするぞ」

 うむ、今行こう。




某月某日

「おや?
 君は、八神君の所の守護獣か」

 2号殿か。

「それにしても、君たちは本当に面白いな。
 彼にしても、私のことを何故か知っているようだし・・・・八神君は八神君で、闇の書の暴走を納めた。
 八神君が、どう思っていたのかは別だが。
 まあ、ここにいる私はある意味自由だから、遊びなど・・・・好きなことをやらせてもらっているよ。
 研究者としては、闇の書・・・・今はシルフヴァルキリー、その書に興味はあるが、ここにいる私には関係ないことだ」

 主の敵でないのなら問題ない。
 私は、シグナム達と違い、管理局へ所属していないからな。
 私が護るのは、主の日常だ。
 2号殿が主に危害を加えない限り、私はなにも見ていないし、聞いてない。

「今は手持ちが飴しかないが、食べるかね?」

 頂こう。

「では、失礼するよ」




某月某日

 玉葱が食べたい。
 茶々丸のガードが固く、玉葱が食べれない。




某月某日

「お父さん!!」

 ・・・・・エヴァンジェリンは、なにを言っているのだ?

「あれですよ、テレビのCMです」

 私は、青いのだが・・・・それについては?

「細かいことを気にしては駄目ですよ。
 とりあえず、雰囲気だけでも味わいたいとのことですので・・・・椅子にお座り下さい」

 これで良いか?

「はい。
 あとは、マスターが飽きるまで付き合って下さい。
 私は、台所で片付けをしていますので」

 了解した。






[9415] 機動六課と日記deえすていえす6(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/25 23:48
某月某日

 新人達の休暇中に皆でご飯を食べてたら、レジアス中将が演説してた。
 この人、評価が良いと悪いで極端に割れるんだよね。
 地上部隊の評価は、概ね良好。
 逆に海の部隊の評価は・・・・・ちょっと悪いかな。
 私個人としては、面白いおじさんだと思うんだけどな。
 ソレスタルビーイング的な逮捕術を偶然見てたみたいで・・・・・・・始末書無しにしてくれた。
 軽い身体強化のみで、エクシア無双してたのが良かったみたい。
 あと、会話をする機会が数回あったので、弟子の修行方法を話してみたら驚いてた。

「・・・・頭大丈夫か?」

 二重の極み使えるから、目指せ相楽左之助じゃないの?
 だから、相手の攻撃に耐えれる耐久力を持つための修行ですよ。
 あと、流派東方不敗を学ぶためにも体力・気力・根性とか・・・・・あと、耐久力が必須だと思う。

「・・・・魔導師ランクは必要ないのか?」

 えっ?
 まあ、魔導師ランクが高い方が素の攻撃力と防御力は高いんですけど・・・・非殺傷設定の場合、体力・気力・根性・耐久力があれば耐えれると思うので、防御力はなんとかなると思う。
 攻撃力については・・・・相手のバリアとかシールドとかを無理矢理破れるようになれば問題ないと思う。
 バリアブレイクじゃなく、物理的に割ればランクは関係ない。

「・・・・本当に出来るのか?」

 はやて、私の友達が言ってたんですけど、人間やってやれないことはない。
 無理だ無理だと言うのは簡単だけど、不可能を可能にしてきた人間もちゃんと存在する。
 あと、リアルドラゴンボール集団が本当に存在してるんだから、別に魔法とか必要ないんじゃない?
 ついでに私の歌を聞けぇぇぇ!!
 って。




 レジアス中将との会話を思い出してたら、緊急出動がかかった。
 なのはと組んでの防衛戦。
 落としても落としても、次から次へとガジェットが飛んでくる。

「・・・・斬る」

 またも一機撃墜。

「だからなんで・・・・幻影混じってる中、本物のガジェットだけ攻撃できるの?
 ロングアーチは今も解析を続けているのに」

「えっと、なんとなく。
 なのはも分からない?」

 はやてとか、はやてのお兄さんが言ってたけど・・・・・とりあえず斬っとけば分かることもあるって。
 あと、エヴァンジェリンも似たような事を言ってたと思う。

「いや、分からないよフェイトちゃん!?」

 なのはの場合は、全部まとめてなぎ払えば幻影とか無視できると思うんだけど・・・・・・やっぱりリミッター問題かな。
 とりあえず、アインがリミッター解除してガジェットをなぎ払いた。
 他いろいろあったりしたけど、長くなるので省略。




某月某日

 昨日の一件で保護した子供が、なのはに凄く懐いてた。
 大事な話し合いがあるから、ヴィヴィオにはお留守番をお願いして外出した。
 聖王教会で機動六課設立、真の目的を教えられた。
 とりあえず、ノストラダムスもビックリとだけ言っておきます。




某月某日

 ヴィヴィオの件について、なのはとアイン・・・・その他大勢の人達と話し合いをした。
 なのはが保護責任者として名乗りを上げたけど、私が反対して止めた。
 だって、なのは・・・・いや、私もなんだけど、毎日毎日家に帰るの遅いでしょ。
 子供を育てるのって大変なんだよ。
 エリオ達にしても、本当は完全に引き取って手元で育てたかったんだけど、執務官としての仕事があったから、他に預けて長期休暇の時くらいしか会いに行けなかった。
 夜遅くしか帰れない私たちを1人で待たせるのは、子供の成長に悪影響を与えそうだから、なのはと私は止めて他方が良いと思う。

「フ、フェ・・・フェイトちゃんが正論言ってる」

 私はいつも正論を言ってるよ。

「じゃあ、どうするの?
 ヴィータちゃん達も、私たちとそんなに変わらないし、かといって知らない人に預けるのに・・・・」

 良い方法思いついた。
 これなら、なのはもアイン達も賛成してくれるはず。

「はやてに預けよう。
 麻帆良なら、治安も良いし」

 騒動はあるけど。

「はやてが大学行ってる間はザフィーラ、又ははやてのお兄さんが相手してくれるはず」

 あと、2号さんの研究室ならシミュレーターがあると思う。
 お兄さんは子供が好きって言ってたから、ヴィヴィオの相手も大丈夫でしょう。
 あと、見た目だけは同年代のエヴァンジェリン。

「それに、はやてならこっちの事情もある程度知ってるから、説明もしやすいと思う」

 エイミィも候補に浮かんだけど、甥っ子達がいるから諦めた。
 遊び相手には困らないと思うけど、でも子供の人数が増えるのは、お母さんとして大変だと思うからね。

「それに麻帆良なら、ヴィヴィオに会いに行く名目ではやてに会いに行けると思うよ。
 休暇以外で。
 例えばヴィヴィオの検査前に迎えに行ったりとか」

 流石私。
 これは完璧だよ。

「えっ?
 はやてちゃんに預ける・・・・・の?」

「うん。
 だって、はやてならシグナム達を育てた経験もあるし。
 私たちよりは、大丈夫だと思う」

「うん、そこは信用してる。
 はやてちゃんなら、ちゃんとヴィヴィオを育ててくれると思う。
 でも・・・・・ね?」

 ん?
 なんで、私の方見てるの?
 今ははやての事でしょ。

「いろいろと、人とは違う常識が植え付けられそうで・・・・」

 なに言ってるの?
 はやては、ちゃんと大学に進んでるんだよ。
 中卒の私たちより、はやての方がいろいろと物を知ってると思う。

「とりあえず、私の方からはやてには連絡入れてみるね」



某月某日

「って事なんだけど、問題ない?」

「おっけー。
 数年後の予行演習に丁度ええな。
 新妻の私に旦那さん、そして可愛い子供。
 完璧や!!」

 はやてはやて、今から数年にヴィヴィオと同じ年代の子供は、絶対に無理だと思う。
 10年後くらいにしておいた方が、現実的なんじゃないかな?




某月某日

「ヴィヴィオがお世話になるお家は、なのはさんとフェイトさんのお友達。
 それと、ヴィヴィオのうさちゃんのライバルうさちゃんと友達な子のお母さん」

「ママ?」

「そう。
 あっちにいるお姉さん達、皆のママ」

 って、はやては言ってるし。

「あと、お兄さんもいるから。
 お兄さんは、パパになるのかな?」

「パパ?
 パパと、ママ?」

「うん、そうだよ。
 今日は無理だけど、数日後には会いに行ける」

「本当?」

「約束する。
 それまでは、フェイトさんとなのはさんが、ヴィヴィオのママだからね」

「うん!!」

「よし、じゃあ早速・・・・・お外でガンダムごっこして遊ぼうか?」

「それ絶対絶対、ぜ~~~~ったい禁止っ!!」

 なんで禁止なの、なのは?
 ミッドの子供達にも大人気なのに・・・・。




某月某日

 午後にお休みを取って、ヴィヴィオと一緒にミッドの街まで出かけた。
 はやてに預かるのをお願いしたけど、ヴィヴィオの着替えと日用品くらいはそろえておかないと、はやての負担が増えるし。
 それに私が預かれないんだから、こういう事くらいはしてあげたい。

「ヴィヴィオは、どんなお洋服が欲しいかな?
 好きなのを選んで良いんだよ」

 たぶん、自分の洋服を選んで買うのも初めてなんだと思う。
 初めは、店員さんを怖がっていたけど、試着を数回繰り返しているうちに慣れてくれた。
 洋服以外にも、日用品を買いそろえた。
 おもちゃ屋さんでは、大きい人形を見てたけど、手元にあるうさぎの人形の方が良かったみたいで、買うことはなかった。

「・・・・zzz」

 今日は買い物で沢山歩き回ったから、ヴィヴィオは帰りの車で寝ちゃってる。
 買った服をなのはにお披露目出来るのは、明日かな?
 それとも、お腹を空かせて起きてきて、そのついでにお披露目出来るのかな?
 今日のことで私が言えることは一つ。

「日用品って、タンスも含んで良かったよね?」

 私の車には乗らないから、配達をお願いしたけど。
 麻帆良に持って行くときは、どうやって持って行こうか?
 あと、お兄さんのお家に、タンスをもう一つ置くスペースって残ってたかな?

「ちょっと先走ったかな?」

 まあ、はやてなら、なんとかしてくれるでしょう。




某月某日

 ヴィヴィオをはやてにお願いしてきた。
 最初はヴィヴィオも戸惑っていたけど、パパ、ママと言っていたから大丈夫でしょう。
 はやては

「外堀は埋めてきたから、安心してウチの子になりな」

 って言ってた。
 お兄さんはお兄さんで

「幼女が幼女で、幼女が娘に、娘が幼女で、親は魔王で将来は2代目魔王、ついでに陛下・・・・・」

 もの凄く混乱してた。
 そろそろ現実に戻ってきた方が良いですよ。
 あと、親ははやてなんで、なのは=魔王、2代目魔王=なのはの娘って言ってるお兄さんの公式には当てはまらないと思いますよ。




 タンスは、お兄さんが台車を持って来てくれたので、それで運んだ。
 残念だったね、ザフィーラ。
 人型になって、はやての役に立てると思ってたみたいなのに。
 代わりと言ってはなんだけど、エヴァンジェリンみたいに、ヴィヴィオを背中に乗せて運んであげてね。

「わんわん、わんわん!!」

 ヴィヴィオも、ザフィーラが気に入ったみたい。
 ザフィーラ大人気だね。
 エヴァンジェリンにも好かれてるし。






[9415] 俺と日記deまほら
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/25 23:48
某月某日

 ・・・・・・・・あれ?
 凄く久しぶりだったりする?
 自分主観では、定期的に書いてるはずなんだけど、気のせいだよね?




某月某日

 八神嬢に言いたいことがある。

「家族は一緒に寝なあかん」

 とか言って、自分とヴィヴィオ嬢、八神嬢の順に川の字で寝て、わざとらしくパジャマの第一ボタン外してるのは理解してます。
 でもね、幼女の前で自分が本当に手を出すと思いますか?
 幼女の教育上、悪影響が出そうなことは絶対にしませんよ。
 八神嬢も、その辺は理解してるんだよね?




某月某日

 ネコバスじゃないけど、ザフィーラバスが大人気です。
 マクダウェル嬢とヴィヴィオ嬢、2人仲良く乗っているのをよく見かけます。
 あと、近所の子供達が寄ってくるんだけど、マクダウェル嬢がザフィーラバスへの乗車を認めません。
 ヴィヴィオは特別らしいです。
 妹分が出来て、嬉しいんでしょう・・・・同じ金髪だし。
 代わりと言ってはなんですが、ザフィーラが部下の大型犬を呼んで、子供達を乗せるように指示してます。

「うん、無数の犬の群れ。
 そして、犬にまたがる子供達。
 突っ込んだら負けかなって思ってる」

 最近、よく見る光景です。




某月某日

「「私たちの歌を聞けぇぇぇぇ!!」」

 早速マクロスに染まってるね。
 2号さんに頼んで、ヴィヴィオ嬢の分のシミュレーターを準備してもらおこう。




某月某日

 これで通算・・・・・・・・何回目だろ?
 確実に万は超えてるけど、途中から数えてないんだよな。
 ゴーストX-9・絡繰さん仕様 vs ほか全員。

「今回も、ノーダメージ。
 やっぱ反則じゃね?
 あと、毎回のことだけど・・・・・マクダウェル嬢の反応兵器に巻き込まれたんですが」




某月某日

 テスサロッサさんのお弟子さん、勇者王メカジマさん。
 瞬動術って言う、人間辞めた移動術の練習してた。
 聞いた話しだと、気を足の裏に集中して・・・・飛び出せ!!
 メカジマさん、ローラーブレードをはいているんだけど、地面を蹴るって出来るの?

「とりあえずさ、練習終わったら・・・・・穴だらけの公園をどうにかしようね?」

 あと、ヴィヴィオ嬢。
 隣で瞬動術って言うのを、サクッと成功させないでね。
 メカジマさんが涙目だから。




某月某日

 今日、久しぶりに八神家のメンバー全てがそろった。
 休暇を皆で合わせたんだって。

「で、自分は今日、空気を読んでマクダウェル嬢の所にお泊まりしてます」

 あと、ザフィーラも。
 家族が全員うんぬんとか関係なく、ウチのマンションペット禁止なんで。
 大丈夫、忘れられてるって事は無いから。




某月某日

 魔王来襲。
 ヴィヴィオ嬢の教育について、八神嬢と話し合ってます。

「テスサロッサさん、君は参加しなくて良いの?」

「なんでか、なのはに止められました。
 私は、ヴィヴィオに元気な子でいて欲しかっただけです。
 だから・・・・だから・・・・一緒にガンダムごっこをやろうと言っただけなのに」

 とりあえず、マクダウェル嬢も含めた方が良いんじゃないの?
 マクダウェル嬢と一緒にいることが多いし。
 あと、絶対に忘れられていると思うけど、ザフィーラも。




某月某日

 2号さん2号さん。
 今日は天気が良いんで、布団干しに帰ります。
 じゃ、お疲れ様です。




某月某日

 ヴィヴィオ嬢がスーパーサイヤ人みたいになってた。
 マクダウェル嬢に聞いてみると。
 かんかん法?って言う奥義らしい。
 って言うか、なんでヴィヴィオ嬢が修行してんの?




某月某日

「今日ね今日ね!!
 エヴァちゃんと一緒に、森で熊さんと遊んだの!!
 それでね、一緒にかけっこしたんだよ!!」

 ヴィヴィオ嬢が、今日の出来事を話して・・・・・・あれ?
 なにか、非常に聞き捨てにならない単語が混じってたような。




某月某日

 久しぶりに絡繰さんから逃げてみた。
 ・・・・・・激しくスルーされました。




某月某日

 2号さんが斬艦刀作ってました。
 全く手伝えない分野なので、隣でゲームしながら作業を眺めてました。




某月某日

 ヴィヴィオ嬢が公園で斬艦刀を振り回していました。
 かんかん法?って凄いんだね。
 ・・・・・・うん、自分はなにも見なかった。
 天気も良いし、布団干しに帰ろう。




某月某日

 八神嬢が路上ライブをしてた。
 ・・・・・・とりあえず、そことそこ、ついでにあっちとそっち。
 そんで、その男も。
 ザフィーラ、さっき言った人達を夜道で襲っといて。
 明らかに歌を目的とした人達じゃないから。




某月某日

 2号さんにヴィヴィオ嬢の健康診断をお願いした。
 病気も特になく、いたって健康とのこと。
 ただ、身体能力が非常に高いところが気になりました。
 握力3桁ってなに?




某月某日

 懐かしの初代ファイアーヴァルキリーくん(車椅子仕様)を、ヴィヴィオ嬢の遊び道具として渡してみた。
 八神嬢がお手本を見せて、その後ヴィヴィオ嬢が1人で練習し始めた。
 でも、ザフィーラバスの方が良いみたい。
 ファイアーヴァルキリーくんを乗り捨てて、ザフィーラバスに乗車してた。




某月某日

 魔王様再来。
 ヴィヴィオ嬢の教育について、八神嬢と再び話し合ってます。

「テスサロッサさん、今回も参加しなくて良いの?」

「なんでか、なのはに止められました。
 前回の事を踏まえ、今回は違うこと言ったのに。
 武田軍の、お館様ぁぁぁぁ!!
 幸村ぁぁぁぁぁ!!
 ごっこで遊ぼうか?
 って、言っただけなのに」

 やっぱりマクダウェル嬢を呼んだ方が良いんでないの?
 あと、2号さん。
 それと、今回も忘れられていると思うけど、ザフィーラ。




某月某日

 日に日にヴィヴィオ嬢がたくましく成長してます。
 子供は元気なのが一番です。
 でも、ちょっち元気すぎだと思います。
 マクダウェル嬢と、一体なにをして遊んでいるんでしょうか?
 スーパーサイヤ人・・・・じゃなくて、かんかん法?とか使って遊んでるんでしょうか?






[9415] 機動六課と日記deえすていえす7(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/26 22:36
某月某日

 機動六課にギンガとマリーが出向してきた。
 ギンガとスバルの模擬戦があり、拳を寸止めしてギンガの勝利で終わった。
 でもさ、スバルなら耐えれた攻撃だと思うけど・・・・なんで寸止めで終わったんだろ?
 寸止めで終わらなかったら、いずれ耐久力の差で、ギンガが苦戦してたと思うんだけど。
 ギンガの体力量より、スバルの耐久力の方が上回っているはず。
 私は信じてるよ。




某月某日

 地上本部公開意見陳述会当日。
 今日も今日とてレジアス中将が力説してる。
 今日はいろんな事があったので、簡単に情報のみを羅列していきます。

 今日は地上本部公開意見陳述会。
 レジアス中将頑張る。

 夕方にテロリスト来襲。

 なのはと一緒に新人達と合流する為、動かないエレベータに動かないエスカレータ、動かない自動ドア、反応のない自動販売機などの難所を越えた。
 自動販売機からジュースを取ったのは内緒だよ。

 機動六課壊滅、お留守番にシャマルだけを残したのは失敗だったかも。
 補助が中心のシャマル1人じゃ守りきれないよね。

 ギンガが攫われ、スバルが怒りのスーパーモード発動、そしてスバル重傷。
 耐久力自慢でも、防御は大切だよ。

 なぜかスカリエッティ一味から仲間に誘われた。
 しかも、私とエリオの父親と言われたし・・・・それ、違うんじゃないの?
 プロジェクトFの理論を築いたのはスカリエッティかも知れないけど、私の生みの親はプレシア母さんだよ。
 父親は知らないけど。

 ヴォルテールがキャロの制御を離れて暴れた。

 はやてが昔言ってた、犯罪者は自分のことを喋りたがるって。
 スカリエッティは地上本部へ通信をつなげ、演説をしたらしい。




某月某日

 ゲンヤさんから、スバルとギンガを保護した時の経緯、そして戦闘機人事件の事を聞いた。
 機動六課本部を、懐かしの巡航船アースラに移動することが決まった。
 久しぶりだね、アースラ。




某月某日

 はやてから連絡があった。
 数日前にヴィヴィオがいなくなって、次の日には楕円形のロボットをお土産に帰ってきたそうだ。
 ガジェットだよね、あれ。

「ヴィヴィオ、そのロボットどうしたのかな?」

「んとね、ドクターさんが健康診断するって言って、いつもの研究室じゃない所へ連れて行かれたの。
 で、広い部屋に椅子が一つだけあって、その椅子が調子悪くて私がいないと駄目だって。
 ・・・・・だから、はやてママに習った方法を試したら、故障が直ったんだよ」

「なにしたのかな?」

「咸卦法使って、右斜め45度位から・・・・思いっきり殴る。
 はやてママは壊れた機械とか、斜めから殴れば直るって言ってたよ。
 そしたら、ちゃんと動くようになったよ。
 椅子はぼろぼろになったけど、結果オーライ文句なしなの」

「へーそうなんだ」

「でね、でね、ドクターさんが変な顔してたんだよ。
 良い事したから、お礼にロボットを1つ貰ったんだ。
 あとね、ドクターさんの所に知らないお姉ちゃんが沢山いたんだ。
 なんでか決闘を挑まれたんだけど、斬艦刀を取り出して振り回して歌を歌ったら、お菓子を沢山貰ったの。
 あとは・・・・・フェイトママのガンプラを椅子に座らせてきたから」

 えっ!?
 なんですと・・・・・・お?

「麻帆良まで送ってもらったんだけど、ドクターはパパと一緒にいたんだって。
 私と会ったドクターは誰だったんだろ?」

 2号さんのそっくりさん・・・・・・・スカリエッティか!!
 ヴィヴィオを攫って、一体なにをしようとしたんだ。
 あと、私のガンプラ返せ!!
 スカリエッティ・・・・必ず捕まえます。




某月某日

 スカリエッティが動き出した。
 ゆりかごと言うところから通信があったんだけど・・・・・・壊れかけの椅子の上に、私のガンプラがあった。

「スカリエッティィィィィィィィ!!」

 あなたは、絶対に許さない。




 カリムが、機動六課隊長・副隊長陣のリミッターを完全解除してくれた。
 スカリエッティのいる聖王のゆりかご、その対策に本局次元航行艦隊も合意。
 クロノがミッドチルダに向かってる。
 機動六課は、3つのグループに分かれる予定だ。
 まず、聖王のゆりかごに、なのはとヴィータ、それにアイン。
 スカリエッティのアジトには、私。
 首都防衛に、シグナムとリイン、そして新人達4人。




 現地で、アコース査察官とシスター・シャッハと合流し、スカリエッティのアジトへ潜入開始。
 途中でシスターと分断された。

「フェイトお嬢様。
 こちらにいらしたのは、帰還ですか?
 それとも・・・・反逆ですか?」

「どちらも違う。
 犯罪者の逮捕・・・・・それと、私のガンプラの為だ。
 返せ」

 戦闘機人の、3番トーレと7番セッテとの戦闘を開始する。
 戦闘機人セッテの、自由自在に襲ってくる無数のブーメラン。
 そして手足に生えた羽のようなエネルギー刃で斬りかかってくる戦闘機人トーレ。
 AMFにて魔力結合を阻害された中での戦闘は、私の不利に進んでいた。
 モード・エクシアでの戦闘は、基本的に身体強化のみを使用できれば問題ないのだが、それでも普段通りの出力が出ていない。
 私の刃は2つだが、相手の刃は10を超えている。

『いやー、ご機嫌よう。
 フェイト・テスサロッサ執務官』

「スカリエッティ?」

『私の作品と戦っているFの遺産と竜召喚師、聞こえてるかい?
 我々の楽しい祭りの序章は、いまやクライマックスだ』

「なにが、なにが楽しい祭りだ!!
 今も地上を混乱させている重犯罪者が!!
 あと、私のガンプラ返せ」

『重犯罪?
 人造魔導師や戦闘機人計画の事かい?
 それとも、私が骨幹を設計し、君の母君プレシア・テスサロッサが完成させた、プロジェクトFの事かい?』

「全部だ。
 あと、私のガンプラ返せ」

『やれやれ。
 いつの時代も、革新的な人間は虐げられるものだな』

「そんな傲慢で、人の命や運命を弄んで。
 あと、私のガンプラ返せ」

 スカリエッティの戯れ言が続き、通信画面だと分かってはいるのだが・・・・通信画面に映るスカリエッティに斬りかかるも、地面からバインドが飛び出し、捕縛された。

「普段は温厚かつ冷静でも、怒りと悲しみには、すぐに我を失う」

 目の前に・・・・本物のスカリエッティが?

「君のその性格は、まさに母親譲りだよ。
 フェイト・テスサロッサ」




『『だから、戦って下さい!!』』

 エリオ・・・・キャロ・・・・。
 そうだね、もう迷わない。
 プレシア母さんの事も、今は置いておく。
 スカリエッティを捕まえてから、改めて悩めばいい、迷っても・・・・私には仲間がいる。

「モード・伊達政宗。
 戦極ドライブ発動」

 エクシアとは違う、もう一つの私の力。
 そして、私の最大の切り札。
 今こそ使います。

「装甲が薄い。
 当たれば落ちる!!」

 ボディアーマー付きのモード・エクシアとは違い、モード・伊達政宗では装甲はない。
 本当は鎧も着る予定だったのだが・・・・私の知ってる日本の鎧は、全て男性物のため、鎧は諦めた。
 ガンダムには、男性用と女性用の区別が存在しないため、気にしてなかった。
 しかし、鎧は実在する。
 そして女性用がないので諦めました。
 私が無知なだけかも知れないけど。

「さっきの私は2刀流。
 今の私は・・・・6爪流だ!!」

 手数は、当社比3倍だ。

「DEATH FANG!!」

 戦闘機人セッテを、三刀で空中へと斬り上げる。
 その後、戦闘機人トーレと斬り合いを続けた。

「JET-X!!」

 両手の六刀を交差させ、真空の刃で戦闘機人トーレを切り裂いた・・・・非殺傷だけど。

「あとは、あなただけだ。
 スカリエッティ!!」

「素晴らしい・・・・素晴らしい・・・・素晴らしい。
 ああ、この力、欲しかったな。
 だが、私を捕らえる代償に、君はここで足止めを喰らう。
 私がゆりかごにたくした夢は終わらんよ!!」

「おぉぉぉぉぉ、PHANTOM DIVE!!」

 スカリエッティを切り上げた後に跳ぶ。
 着地と同時に、魔力を雷へと変換、その雷を武器へ・・・・それを全力で叩きつけた!!

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・広域次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティ。
 あなたを逮捕します。
 そして、私のガンプラ返せ」




 アジトが自爆したり、なのはがゆりかごをぶち抜いたり、フリードが大怪獣決戦をしたり・・・・スバル対ギンガの一戦は、耐久力の差でスバルが逆転勝利。
 うん、やっぱり寸止めで終わらなければスバルが有利だね。
 あと、レジアス中将がお腹に風穴を開けてたけど、日頃の運動のお陰で一命を取りとりとめた。
 やっぱり体力と気力って大事だね。

「忘れてた。
 ティアナ1人で、戦闘機人数名を捕縛したんだよね?
 凄く頑張ったんだね。
 ティアナも、これを機に私の弟子になる?」

 ガンプラだけど、なのはが・・・・なのはが・・・・壁と一緒にぶち抜いたそうです。
 私のガンプラぁぁぁぁぁぁ!!!!






[9415] 機動六課と日記deえすていえす8(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/27 21:57
某月某日

 私は、今日・・・・お墓を用意した。
 土を盛っただけの簡素なお墓。
 そして、遺体はない。

「ゴメンね。
 助けてあげられなくて」

 ほんと・・・・私は、弱い。
 大切なものを守れない。
 これでも、少しは強くなったと思っていたんだけど・・・・でも、まだ力不足だ。

「ゴメン。
 私の・・・・ストライク」

 2号さんに、フェイズシフトっぽい物を作って貰って装着していたんだけど・・・・なのはの砲撃は防げないよね。
 あれ、実弾じゃないし。

「もし・・・・もしだけど。
 ヴィヴィオが持って来たのが、暁だったら無事だったのかな」

 2号さん作、ヤタノカガミ装甲っぽいものを追加してるから。

「やっぱり、私では不可能を可能にすることは出来ないんだ。
 フラガ少佐なら無事だったのかな?」

 ばいばい、私のストライク。




某月某日

「ねえ、どうして?
 どうして、私のストライクを助けてくれなかったの・・・・なのは!!」

「えっと・・・・ね。
 落ち着いて、フェイトちゃん」

「どうして助けられなかったの?
 いったい、ゆりかごでなにがあったの?」

「ゆりかご内でね、メガネをかけた戦闘機人から、いろいろと話しかけられたんだ。
 ワイドエリアサーチで戦闘機人の場所を探していたんだけど、簡単には見つからない。
 だから、サーチャーが見つからないように時間を稼ぐ必要があったの。
 でね、戦闘機人の話だと、あの椅子が動力の鍵となっているって言ってたから・・・・」

「だから、あの子を殺したの!?」

「いや、どちらかと言うと壊しただよ」

 私にとっては、違わない。

「戦闘機人の話を信じて・・・・あの子に向けて、砲撃をしたの?」

「う、うん。
 で、でもね・・・・あの椅子が凄く頑丈で、魔法が効きにくくて」

「だから、何度も何度も砲撃したの?」

「ちょっと、落ち着こうよね」

「答えて、なのは!!」

「・・・・・・・うん。
 全力全開でね」

 なのはは、助けようと思わなかったの?
 あの子は、スカリエッティに人質にされただけで、一つも悪くないのに?
 どうして?
 なんでなの・・・・なのは。

「なのはぁぁぁぁぁぁ!!」

 頭、冷やされました。




某月某日

「ゴメンね。
 弱い師匠で・・・・本当にゴメンね」

「師匠は強いですよ!!
 だから、挫けないで下さい!!」

「・・・・私、帰って良いですか?」

 ありがとう、スバル。

「まだまだ、修行が足りなかっただけだよね。
 弱いなら、今以上に強くなれば良いんだよね?」

「そうです、師匠!!」

「・・・・本当に帰っても良いですか?
 ってか、私って全く関係ないですよね?」

 大丈夫、答えは・・・・あった。

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバル!!」

「師匠!!」

「スバルぅぅぅぅ!!」

「師匠ぉぉぉぉ!!」

「だから、私は帰って良いんですよね?」




某月某日

 事件当日の、シグナムの行動記録を見せて貰った。
 アギトって子とユニゾンしてた。

「あれって・・・・モード・真田幸村が、完全になったの?
 リインとのユニゾンは良かったよ。
 シグナムは火、リインは氷。
 ユニゾンしても火力上がってないし」

 熱量って意味でね。

「でも、アギトって子は火。
 火の2人合わさって、炎となる」

 誰かいないの?
 ユニゾン出来る雷属性の子って?

「ねえ、知らない?」

「知らないです。
 ってか、なんで私に聞くんですか?」

 ティアナ、冷たいよ。




某月某日

 2号さんから荷物が届いた。
 新しいストライク。
 それと・・・・2号さん作の、フェイズシフトっぽい物。

「よーし、さっそく作るよ」

「仕事が終わってからだ。
 終わるまで、私が預かっておく」

 アイン・・・・ひどいよ。
 私の楽しみを奪うなんて。

「じゃあ、有給使う!!」

「却下だ!!
 事件が終わったと言っても、後処理がまだまだ残ってるんだ。
 テスタロッサ1人、休ませるか」

 横暴だ!!




某月某日

 新生ストライク、完成。
 あの子のお墓まで、一緒に行きました。

「大丈夫、君の事は忘れないよ」




某月某日

 麻帆良にいるガジェットだけど、2号さんの研究室で掃除係に就任したらしい。
 初めはガジェットに乗ってたんだけど、エヴァンジェリンに見られて。

「なんだ、お前には乗り物があるのか?
 なら、ザッフィーに乗らなくて良いな」

 とか言われたそうで、以来ガジェットには乗ってないそうです。
 暇してるガジェットを、2号さんがバイトに雇ったそうです。
 あの体で掃除出来るんだ・・・・知らなかった、意外と凄かったんだ。




某月某日

 ふと、思い出したことがある。
 ティアナって執務官希望なんだよね?

「なにか手伝うことある?」

 断られた・・・・なんでだろ?




某月某日

 新事実発覚。
 ヴィヴィオって、聖王なんだって・・・・スカリエッティが言ってた。

「うん、私はなにも聞いてない」

 はやてを敵に回したくないし・・・・聞かなかったことにしよう。
 無理矢理、親元から離すなんて良くないことだよね。




某月某日

 合体技を練習しようと思う。

「行くよ、スバル」

「師匠!!」

 これが、私たちの必殺技。

「超級!!」

「覇王!!」

「「電影弾!!」」

 魔力を雷に変え、体中に纏い、回転を始める。
 回転は少しずつ速く、そして強力になる。

「撃って・・・・スバル!!」

「はいぃぃぃぃ!!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 目標に向けて、体当たりを決行。
 そして、最後に

「爆発!!」




 スバルと2人、正座させられて説教された。
 あの、そろそろ足が痛いんだけど・・・・駄目かな、アイン?




某月某日

 レジアス中将が退院する日。
 バキ全巻、持って行った。

「レジアス中将復活!!
 レジアス中将復活!!
 レジアス中将復活!!
 レジアス中将復活!!」

 病院では静かにするよう、看護師さんに怒られた。
 ちょっとした冗談だったのに。
 コミック本は、暇つぶしに読んでみるって。




某月某日

 ティアナがなのはに、なにか相談してた。
 悩み事なら、私が聞いても良いのに。






[9415] 機動六課と日記deえすていえす9(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/28 22:51
某月某日

 レジアス中将から、バキについて連絡があった。
 日本語が読めない・・・・今はイラストで雰囲気だけで進めているとのこと。
 ここは、エヴァンジェリンからのアドバイス通り

「ググれ」

 と、返答しておいた。
 さあ、今日は外回りだね。 




某月某日

 今日は、師弟対決。
 私とスバルの模擬戦。

「行きます、師匠!!
 私のこの手が真っ赤に燃える!!」

「フォトンランサー・ファイア」

 射撃。

「もう一度。
 私のこの手が真っ赤に燃える!!
 勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」

「貫け剛雷!!
 サンダースマッシャー」

 極太ビーム。

「まだ終わりません。
 私のこの手が真っ赤に燃える!!
 勝利を掴めと轟き叫ぶ!!
 ばぁぁぁぁく熱!!」

「そぉい!!」

 アークセイバー。

「私の・・・以下略。
 ゴォォォッド」

「私のこの手が光ってうなる!!
 あなたを倒せと輝き叫ぶ!!
 愛と怒りと悲しみの、シャイニング・フィンガー・ソード!!.
 ・・・・・・バルディッシュ・ザンバー。
 面、 面、 メェェェェェェェンッ!!.」

 早口言葉は大切だね。
 ザンバーで叩きつける。

「ま・・・・まだです!!」

「てい」

 おまけに突き。




「スバル。
 大技を出すのは問題ない。
 でもね、相手が待ってくれるとはかぎらないんだよ」

「じゃあ、どうすれば良いんですか?」

「まず1つ、技を出すのを待ってくれる相手と戦う。
 2つ、相手の大技にあわせて技を出す。
 3つ、相手を動けなくして技を使う・・・・つまり、なのはのバインド+砲撃だね。
 4つ、先手必勝・・・・相手に気づかれる前に準備したあと使う。
 5つ、前口上を省略する。
 6つ、早口言葉を練習する。
 などの方法があるよ」

 私のお薦めは、3番か4番だね。




 模擬戦の結果は、私の勝ちで終わった。
 スバルの耐久力は、かなりあるけど、連続オーバーキル攻撃には耐えれなかったみたい。
 非殺傷設定、様々だったね。
 どんな強力な攻撃でも、死なないし。




某月某日

「今日は、ティアナの特訓だよ。
 今日の特訓のために、麻帆良からアカツキを送ってもらったんだから」

 こっちの自宅に、全部は置けないので、残りは麻帆良の2号さんの研究室に置いてます。
 今日は、ヤタノカガミ装甲っぽいのを追加してる、アカツキ・オオワシ装備を使用します。
 ただし、このアカツキは、私のコレクションの1つではなく、今日の日のために用意したガンプラ。
 組み立ては、無論私が。

「・・・・なんです、その玩具」

「私のガンプラ」

「なのは隊長に壊されたとか言ってませんでしたか?」

「それはストライクの方。
 こっちはアカツキ」

「で、特訓とはなにを?」

「うん、それはね。
 このアカツキには、ヤタノカガミ装甲っぽいものを追加してるから、射撃魔法を跳ね返すよ」

「・・・・はい?」

「だから、このアカツキは、射撃魔法を、跳ね返すよ」

「・・・・えっ!?」

「跳ね返すと言っても、絶対に跳ね返せるって事はないよ。
 要は、AMFと同じだと考えればいい。
 ヤタノカガミ装甲っぽいもので、跳ね返すことが出来ないくらい高出力にするか、多重弾殻射撃を使うかだね。
 でもね、ティアナの使う多重弾殻射撃は、今のままだと通用しないと思う」

 なんせ、2号さんにヤタノカガミ装甲っぽいものの作成を依頼したとき、私がいろいろと射撃魔法使って実験したからね。
 ティアナの使うヴァリアブルシュートだと、ちょっと難しいと思う。

「フェイト隊長。
 私に、普通の日常を返して下さい!!
 なにが悲しくて、玩具に向けて魔法の訓練をする必要があるんですか?
 あと、その非常識な物体は本当に玩具なんですか!?
 実はロストロギアだった、とか言わないですよね?」

 ひどいなティアナ。
 私はティアナの為を思って、頑張ってるのに。




某月某日

 J・S事件の後始末が終わりそうなので、数日休みを取ることが出来た。
 エリオとキャロも一緒に休みを取って、麻帆良まで遊びに行きました。
 評判を調べてない動物園や遊園地より、麻帆良の方が楽しいから・・・・ヴィヴィオも一緒に4人で遊び回ったよ。
 ヴィヴィオの友達、森の中で熊さんを紹介された。
 ヴィヴィオって、友好関係が広いんだね。
 ちょっとビックリだよ。
 あと、フリードと熊さん・・・・それとガジェットが仲良くなってた。




某月某日

 麻帆良のガジェットだけど、2号さんがフェイズシフトっぽい物を追加したからヴィヴィオの訓練相手に丁度良いみたいなんだ。
 ヴィヴィオの斬艦刀って実剣だから、物理衝撃を無効化できれば壊れることはない。
 いろいろと魔改造を実施したって話だから、とにかく凄くなっている。
 現在、茶々丸のゴーストX-9と互角に戦えるのは、ガジェットのRVF-25 メサイアバルキリー(シモン・ヨハネ・ペテロ付き)だけだ。
 あと、最近料理も覚えたんだって。
 やっぱり、ガジェットって凄かったんだ。




某月某日

 麻帆良での最終日。
 ガジェット先生による、お料理教室が開催された。
 生徒は、キャロとヴィヴィオ・・・・それにエヴァンジェリン。
 料理は、オニオンサラダとオニオンリングとオニオンスープ、ザフィーラのリクエストだ。
 私が言えることは一つ

「なんで、エヴァンジェリンはご飯炊いて終りなの?」




某月某日

 休暇も終り、ミッドチルダに戻ってきた私とエリオ、キャロとお兄さん。
 なんでも、死亡フラグ大絶賛期間が終わったとのことなので、幼女に会いに行くと言ってついてこられた。

「ヴィータ嬢とチンク嬢、それにルーテシア嬢。
 ツヴァイ嬢にアギト嬢はどこ?」

 ヴィータとリイン以外のメンバーは、どうやって知ったの?
 流石お兄さん・・・・だと言った方が良いのかな?
 とりあえず、お兄さんがいなくなったことに気づいたはやてから、アインに連絡が回ってたみたいで。

「主はやてからなのですが・・・・とりあえず、正座しておくようにとの事です」

「また正座なのか!?
 ってか、思いっきりばれてる?」

 お兄さんは正座して、お昼ご飯食べて、また正座して、晩ご飯食べて、麻帆良に帰って行きました。
 正座してる間、暇な人達とお喋りしてたので、お兄さんは暇ではなかったんでしょう。




某月某日

 やっぱり日本語は読めないと、レジアス中将から連絡があった。
 困ったときの2号さん。

「って事なんですけど、なんとかなりませんか?」

『その程度なら、すぐ対処しよう。
 明日にでも、ミッド語に翻訳した物を送ろう。
 こんな事もあろうかと!!
 ガジェットに翻訳機能も付けてたから』

 ガジェットって、本当に凄いんだね。
 じゃあ、本が届いたらレジアス中将に送ろう。
 地上本部に着払いで良いよね?




某月某日

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

 シグナムとの、モード・伊達政宗とモード・真田幸村での模擬戦。
 雷と炎で、周りの地形がちょっと変わったりしてるけど・・・・大丈夫だよね?

「「戦極・・・・ドライブ!!」」

「「これで最後だ!!」」

 なのはから2人仲良く、頭冷やされました。
 周囲の被害が、大きすぎだとアインに説教もされました。




某月某日

 久しぶりに、犯罪者をエクシア無双で逮捕しました。
 シグナムも牙突無双で逮捕したとの事です。
 今は、2人仲良く始末書書いてます。






[9415] ガンダムと日記deいせかい(いろいろ)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/06/30 22:55
某月某日

 知らない子から、使い魔になれと言われた。
 周りを見渡すと・・・・・すっごい田舎だった。
 あと、いろんな動物や幻獣たち、それと子供達・・・・あと、ハゲがいた。
 詳しい事情を聞くと、拉致監禁らしい。

「とりあえず、武力介入しちゃって良いんだよね?」

 動物や幻獣たちも、私と同じ召喚されたとか言ってたし、使い魔の証も刻んだって言ってたから・・・・相手の同意無しでの行動、ファイナルアンサー。
 つまり、ここは犯罪者育成の学校だよね?
 さっきから私の話を全然聞いてないし、聞く気もないみたい。
 凄く自分勝手だね。
 私を拉致したって事、本当に理解しているのかな?
 それとも、自分がなにをやっているのか理解出来ないように教育しているのだろうか?
 って事は、暴れてOK?

「時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウン。
 犯罪者撲滅のため、武力介入を行います」

 モード・エクシア、起動。
 今日は、最初っからクライマックスだよ。
 そういえば、ピンクの髪の子の声って、どこかで聞いた事あるような・・・・気のせいかな?




 こうして今日も、次元世界の平和は守られました。
 どんな難事件も、武力介入で一気に解決。
 よい子の皆、悪い事をしちゃ駄目だよ。




某月某日

 拉致監禁はいけない事だと、理解して貰いました。
 武力介入後、全員に正座させて説教しました。
 この世界は、登録されてない世界のようで、管理局に戻る目処がたっていません。
 地道に、近くの世界をなんとなくで移動しながら、ミッドチルダ、又は地球を目指します。

「今度はなに?
 ・・・・・って、巨大な土の固まり?」

 私の第六感が言っています。
 武力介入のチャンスだと。

「見つけた、世界の歪みを。
 あなたのその歪み、私が断ち切ります!!」

 モード・エクシア、起動。

「ガンダムだ・・・・私がガンダムだ!!」




 こうして今日も、ガンダムエクシア、フェイト・T・ハラオウン・・・・未来を切り開きました。
 あと、宝物庫を襲ってた土の固まりは、土塊のフーケさんって名前の盗賊さんらしい。
 なのはに習って、全力全開で攻撃したら・・・・宝物庫が破損しちゃいました。
 代わりに動く武器庫、ガンダム試作3号機・デンドロビウムのプラモデルを置いていくから許してね・・・・じゃあ。




某月某日

 ミッドに戻ろうと頑張っているんだけど、今のところ戻れる気がしません。
 今日立ち寄った世界では、魔導師が一般的に認識されてるようです。

「にゃう~ん、お困りですか~♪
 はあい、まじかる☆ひよりんだよぉ♪」

 この魔導師のデバイスは、ベルカ式かな?
 ヴィータのグラーフアイゼンに似てるから。
 バリアジャケット、ベルカ式なら騎士甲冑か・・・・これも、ヴィータと同じフリフリでヒラヒラだから、やっぱりベルカ式なんだと思う。

「お困りですか~♪」

 この世界の魔導師は、人助けが仕事なのかな?
 とても良い事だよね。

「お困りですか~♪」

「はい。
 不慮の事故で、今日泊まる場所がないんです。
 持ち合わせも心許ないので、困っていたんです」

 この世界で、私が所持してる通貨は使えないと思うし。
 でも、第97管理外世界、地球の日本に似てるよね。
 言葉の壁は、翻訳魔法で問題ない・・・・この魔法って、凄く便利だよね。

「だ~いじょうぶっ♪
 そんな時は、まじかる☆ひよりんにお任せよ♪」

「じゃあ、お願いしても良いですか。
 まじかる☆ひよりんさん?」

「じゃあ、魔法の力で解決だよぉ~♪」

 この世界の魔法か・・・・不謹慎だけど、ちょっと興味あるかな。

「ようし、じゃあいくよぉ。
 ピンプル、パンプル、ロリポップン。
 マジカルマジカル、るんららぁ。
 そ~れっ、にゃう~ん♪」

 あれ?
 がさごそって、自分のポケットをあさって・・・・携帯電話?

「う~んと、雪希ちゃんの番号は・・・・・あった」

 どこに電話かけてるのかな?
 念話を使えば早いと思うんだけど、この世界には念話自体がないのか、念話の使用が場合によって禁止されてるのかな?

「えとね、雪希ちゃん。
 外人さんが、泊まるところないんだって。
 だから、今日泊めて貰っても良いかな?
 これも、魔法少女への試練だよ。
 まじかる☆雪希ちゃん」

 電話の相手の人、凄く驚いてるけど・・・・迷惑じゃないかな?

「ありがと~、雪希ちゃん。
 じゃあ、今から行くね。
 あと、今日は私も泊まるから・・・・健ちゃんによろしくね」

 あっ、大丈夫みたい。

「お待たせしました。
 えとね、雪希ちゃんがOKだって」

「ありがとうございます」

「いえいえ、魔法少女として当然の事をしたまでです」




 こうして今日も、まじかる☆ひよりんは大活躍です。
 晩ご飯はすき焼きでした。
 とっても美味しかったです。

「魔法のハンマーで、どんな願い事もOKだよ、えへへ♪」




 お礼に、ガンプラ(ホワイトドールのガンダムハンマー装備)を玄関に飾りました。
 2号さん作、不審者相手にハンマーをお見舞いする防犯機能付きの、優れものです。
 でも、朝から遊びに来た進藤さんって子が襲われてました・・・・なんで?

「ぐえっ。
 うぅ、ま・・・また、こんなオチなの?
 ガクリ」




某月某日

 まじかる☆ひよりんさんと一緒に、困った人・・・・主に雪希ちゃんって子を助けました。
 不用意に魔法を使うといけないと思った私は、ひよりんさんが使う魔法のサポートをしました。
 でも、ひよりんさんの使う魔法って、不思議だよね。

「魔法のハンマーで、なんでも粉砕だよ♪」

 今日も進藤さんって子がオチを担当してくれました。
 めでたしめでたし。




 こうして今日も、進藤さんは大活躍です。
 どんな事件でも、ひよりんさんが暴れる前に駆けつけてくれます。
 耐久力に自信のない人は、進藤さんの真似をしないようにね。
 まじかる☆ひよりん臨時アシスタントとのお約束だよ。
 あと、進藤さんにはボール進呈。




某月某日

 はやてのお兄さんに、凄く似た人を発見。
 上杉刹那さんって名前らしい。
 刹那・F・セイエイと、名前だけ一緒だね。
 とりあえず、本日お世話になる袁術ちゃんに、ゾゴッグとジュアッグをプレゼント。

「そこの御仁。
 優れた武勇を持つと見受けられる!!
 私と一勝負、お手合わせ願えないか?」

 華雄さんって人と、身体強化のみを使ってガチバトルしました。
 でも、なんでだろ・・・・・・射撃魔法を使わねばならないと脅迫概念に似たなにかを感じました。
 上杉さんに尋ねてみると。

「⑨相手だから、スペルカードルールの弾幕ごっこの方が良かったかな?
 華雄さんは、弾幕飛ばせないけど。
 でも、人間は飛ばせます」

 よく分かりません。
 でも、はやてとかお兄さんなら知ってそうです。
 帰ったら聞いてみます。




 こうして今日も、無事に宿泊先が見つかりました。
 ⑨の意味は分かりませんでしたが、誰かのペットのシーモンキーの事とは違うはずです。
 あと、上杉さんとお兄さんを交換しても、周りにはしばらくばれたりしないんじゃないかな~って思います。




某月某日

 職人さん達からライトセーバーを貰ったので、お礼にボルジャーノンを渡しました。
 あと、手持ちのコレクションを見せたところ・・・・等身大MS作成プロジェクトがスタートしたみたいです。
 上杉さん、あとお願いします。




 こうして今日も、ガンダムの素晴らしさを広める事が出来ました。
 元の世界に戻るという目的があるので、協力は出来ませんが、実物が完成したら連絡下さい。
 見に行きます。
 連絡方法は・・・・・気合いで伝えて下さい。




某月某日

 幻想郷って場所に迷い込みました。
 今日は、博麗神社にお泊まりです。
 お賽銭を入れたら、即承諾、貨幣が違っても問題なしです。
 あと、百式を賽銭箱の中に飾りました。
 宿泊のついでに、明日別世界へ転移するときも協力してくれるそうです。
 それにしてもここは、静かで良いところですね。
 争い事とは無縁の世界のようです。




 こうして今日も、親切な人に出会えて良かったです。
 ところで、幻想郷ってどこかで聞いた事あるような・・・・・気のせいだよね?
 さあ、明日も頑張ってミッドへの帰還を頑張ります。




某月某日

 愛と正義のマジカルステッキ、マジカルルビーちゃんと名乗るインテリジェントデバイスと友達になりました。
 カレイドステッキの機能は、魔力を無制限に供給し、マスターの空想を元に現実に奇跡を具現化する。
 現在、新しいマスターさんと、平和の為に日々頑張っているそうです。

「へー、大変だねルビー」

「そうですよ。
 特に、元マスターなんて・・・・いい年こいて恥ずかし格好しますし。
 その相方のセレブさんは、ファッションセンスがナナメ上をいって面白くないですし」

「元マスターさんか・・・・苦労してるんだね」

「でも、今のマスターに出会えたんで、全て帳消しです。
 現マスターは、大きいお友達の夢をロマンが詰まってますから。
 でも、メイドさんへの悪戯は禁止ですよ。
 そういった行為は、業務内容に含まれていませんから」

「平和の為に、頑張ってね」

「はい。
 私は、愛と正義の使者ですから。
 マスターの力を使って、悪と戦ってます。
 それにしても、フェイトさんと言いましたか。
 なかなか話が、あうじゃないですか」

「それほどでも」

 褒められてるんだよね?
 ちょっと照れるな。




 こうして今日は、日々平和の為に戦っている魔法少女のデバイスと仲良くなりました。
 なんとなくですが、ルビーちゃんには、ストライクフリーダムが似合うと思ったので、プレゼントしました。
 ルビーちゃんの一時代理マスターとして、武力介入しちゃいますよ♪




某月某日

 無事に海鳴市へ辿り着きましたが、私が知っている海鳴市ではなさそうです。
 翠屋がありませんでした。
 ・・・・・平行世界って奴かな?

「ところで、この・・・・どこかで見た事あるような本はなにかな?」

 落ちてる本を拾い上げると・・・・本から見知った人達が飛び出してきた。

「闇の書の起動を確認しました」

「我ら闇の書の蒐集を行い、主を守る、守護騎士でございます」

「夜天の主の下に集いし雲」

「ヴォルケンリッター。
 何なりと命令を」

 ・・・・・・・・あれ?
 闇の書って、道端に落ちてる物のか・・・・はやても拾ったのかな?

「あの・・・主?」

 とりあえず、見なかった方向で行こう。

「・・・・そぉい」

「「「「えっ!?」」」」

 モード・伊達政宗、MUGNUM STEPで守護騎士達を吹き飛ばし気絶させる。

「よし、今のうちに。
 闇の書・・・・蒐集」

 守護騎士達全員が闇の書へと吸収されて戻った事を確認する。

「えっと、ガムテープはあったかな・・・・・・あった。
 まきまき」

 闇の書をガムテープで封印処理を施して。

「設置完了」




 こうして今日も、元の世界への帰還を目指して頑張りました。
 拾った闇の書は、ダンボールの中に【拾って下さい】と書いた紙を持たせたアストレイ・レッドフレームと一緒に入れておきました。
 この世界の守護騎士達、私の事を忘れてると良いな。
 今日の事は、全てなかった事にしておきましょう。






[9415] ガンダムと日記deいせかい2(いろいろ)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/07 00:36
某月某日

 転移直後を人に見られました。
 ・・・・警察とかに通報されるのかなってビクビクしてたら、天の御遣い様と言われて崇められました。
 ここは九洲、九州とは違うって。
 あと、邪馬台国復興軍の幹部達を呼んでくるので待ってて言われたけど・・・・軍隊呼ぶの?
 しかも復興軍。
 国を取り返してる最中なのか。

「うん、邪魔にならないように、さっさと次に行きますか」

 とりあえず、私の代わりにガンプラを置いていこう。
 御神体として崇めて下さい。

「ピンクザクを」

 ミーア専用ザク。
 2号さんにお願いして、ミーアのフィギュアも準備しました。
 ライブ中って事で、手に乗せてます。
 あと、ボタンを押せばライブ開始。
 ミーアとザクが踊りますが・・・・なにか問題ありますか?

「えっと、後は書き置きを。
 御神体として、種運命のザクを置いておきます。
 ボタンを押せばライブが始まるので、皆さん一緒に歌って下さい。
 ソーラーパワーで充電されるので、電池が切れそうになったら日の光に当てて下さい」




某月某日

 どこだろ、ここ?

「あっ、すみません。
 少し聞きたい事があるんですが、良いですか?」

 ふむふむ、ここはデルフィニアって所で、去年庶子の王様が王座に返り咲いた。
 その時に、隣には勝利の女神がいたそうな。
 女神の出自は分からないけど、天から降ってきたとかの噂がある。
 ・・・・もしかして、また次元転送を見られてたら、ここでも御遣い様とか言われたのかな?
 危なそうなんで、さっさと次に行きますか。




某月某日

 また、よく分からない場所に出てきた。
 万里の長城かな?
 ずっと壁が繋がってるんだけど・・・・あれ、人かな?
 翼があるみたいだけど、翼人っていうのかな?
 って、襲ってきた!?

「いきなりなんですか?」

 こっちの話を、全く聞いてない。
 武力介入で、話を聞いて貰うしかないか。

「エクシア、目標を駆逐する!!」

 非殺傷でね。

「後ろから増援?
 挟まれた!?
 でも、私は負けない!!」

 武力による紛争の根絶、それがソレスタルビーイング。
 ガンダムがそれをなす、私と共に。
 そうだ、私が・・・・私たちがガンダムだ!!
 だから、私は負けない!!

「まさか、新たなエトランジェ!?
 武器を納めて、俺たちの話を聞いてくれ!!」

 ・・・・いや、そっちから襲ってきて、不利になったとたん話し合いをしようとか言われても、ね。
 一度、頭、冷やそうか?
 なのは的に。




 最初に襲ってきたのと、後ろから来た集団って、敵同士らしい。
 挟み撃ちされたと思ったのは、完全に私の勘違いだ。
 あと、この世界では、アームドデバイスの事を永遠神剣と言うらしい。
 魔法の構成は、ミット式とベルカ式とも違うようだけど、魔方陣が円形だから、ミッド式の魔法に近いね。
 ミッド式に近いけど、非殺傷設定は存在しないみたい。
 私に倒されたのに、誰1人として死んでいなかったからビックリされた。

「お詫びと言ってはなんですが・・・・ガンプラ進呈」

 剣繋がりで、エクスカリバーを持ってるデスティニーガンダム。
 相手にフリーダムがいたら、一度は勝てると思います・・・・・ぶすっと刺して。




某月某日

 今度こそ、私の知ってる海鳴か思ったんだけど違ったみたい。
 翠屋はあった。
 でも・・・・でも・・・・私の知ってる、なのはがいなかった。
 代わりに

「とっても可愛いなのはがいた」

「どうしたのフェイトさん?」

 なに、この可愛い生き物は?
 なんだろ、最初になのはと出会ったときと同じ位の年齢なんだけど、こっちの方が可愛く見える。
 あと、家族構成が違ってた。
 なのはのお父さんがいない代わりに、お姉さんのような人が3人いた。
 とりあえず、暫くの間、高町家へ居候する事になりました。




某月某日

「フェイトさん、公園でこれ拾いました」

 ガムテープで封印処理された闇の書と、アストレイ・レッドフレーム。
 あれ?
 この二つって、翠屋がない世界に置いていったと思うんだけど、なんで?
 あと、ガンプラが凄くボロボロなんだけど。

「えっとですね。
 私が産まれる前から、公園にあったそうです」

 ・・・・次元転送って、時間のズレあったかな?

「それで、海鳴の怪奇現象として有名なんですよ。
 勝手に動く本とガンプラって。
 それに、誰かが触れようとすると、ガンプラが拒む。
 ガンプラを越えても、見えない壁かなにかで本に触れないらしいです」

 ・・・・はやてに拾われるんじゃないの?
 なのはが拾って問題ないかな?

「そしたら今日、この本から助けてって声が聞こえてきたんです」

 レイジングハート、マスターが盗られたよ。
 闇の書のゲペルニッチに盗られたよ。

「月日が経つにつれ、雨風にさらされた、ガムテープの封印が弱まってきたんだね。
 ちょっと待っててね。
 今、布テープ持ってくるから、もう一度封印しようか」

 はやてが拾えないし。

「駄目です!!
 そんなの、かわいそうです!!」

 普通、話す本って怖いんじゃないの?
 流石なのは、勇気は人の数倍あるね。

「封印解いたら、闇の書の主になっちゃうけど、良いの?」

 なのはのデバイスは、レイジングハートじゃないの?

「闇の書の主って、なんですか?」


 ガンダム説明中


「で、ゲペルニッチが旅立ったの」

「すいません、フェイトさん。
 難しくて、よく分かりません。
 あと、なんで歌うんですか?」

「はやてだから」

 とりあえず、もう一度、ゲペルニッチ対策を考えてみよう。
 ファイアーヴァルキリーくんがないし、サウンドブースターもないから、ゲペルニッチ戦が厳しいと思う。
 って事で、あとはお願い、バルディッシュ。




某月某日

 私が夜寝て、バルディッシュが夜寝ないで考えた案。

「闇の書に新しい名前与えましょう」

 マスター権限で、名前変えて、バグを消すようにすれば良いんじゃないの?
 あとは、ページが溜まってないうちに武力介入すればOK。
 無理があっても、それを無視するようにすれば大丈夫・・・・だと思う。
 険しい山があっても、それを吹き飛ばせば、歩きやすい道になる。

「って感じだよ。
 それに、戦力も十分にあるから」

 私でしょ、恭也さんに美由希さん、晶にレン。
 それとヴォルケンリッターも出てくると思うから、大丈夫だと思う。
 高町家の戦力って・・・・ぶっちゃげ、レジアス中将が求めているものだと思う。
 魔力って美味しいの?
 この一言だけで、高町家の異常さが分かってくれると思う。
 スバルに教えている、無理矢理バリアを割る・・・・全員出来るようですが、なにか?
 この人達の欠点は、特になし。
 空戦に関して、空中移動を覚えたから解決済み。


 神速って凄いですね。
 瞬動術とは違うんですか?

 えっ、瞬動術を知らない?
 瞬動術とは・・・・・こんな感じです。

 全員、1日で会得。
 このことを、スバルが知ったら、涙目だね。

 あと、空中でも移動できるらしいですよ。
 虚空瞬動って名前です。
 あの・・・・あれですよ、あれ。
 右足が沈む前に、左足を踏みしめれば、水上移動が出来るって理屈と同じです。
 空気を蹴れば良いんじゃないんでしょうか?

 夕方、買い物から戻ってきたら、空中戦が繰り広げられてました。
 うん。
 やっぱり、おかしいよね、この家の住人。


 ってな感じで、空戦も問題なし。
 ・・・・出てきたばかりのヴォルケンリッターって、戦力になるのかな?

「とりあえず、明日。
 作戦を開始しよう。
 なのはは、新しい名前を考えてきてね」




某月某日

 ゲペルニッチ、フル凹。
 私が封印処理をする前に、ヴォルケンリッターを蒐集しただけの状態なので、ゲペルニッチも弱ってた。
 その上で、作戦開始。
 私がエクシアで斬って、恭也さんと美由紀さんが小太刀で斬って、晶とレンが殴って・・・・とりあえず、ヴォルケンリッターが少しひいてました。

「私が新しい名前をあげる。
 今日から君は、闇の書じゃないの。
 ペルソナ全書なの」

 闇の書、改めペルソナ全書、修復完了。

「なんで、ペルソナ全書なの?」

「だって、ヴォルケンリッターさん達って、仲魔じゃないの?」

 ちょっと違うと思う。
 とりあえず、闇の書問題は解決。
 ヴォルケンリッターは、高町家での生活が始まる。
 まず最初に、修行しようか?
 ゲペルニッチ戦では、なにもしてないしね。

「って事で、恭也さん。
 皆を、しっかり鍛えて下さいね」




某月某日

 ヴォルケンリッターの日々。
 シグナムとシャマルは、翠屋のお手伝い。
 ヴィータは、なのはと一緒に学校へ。
 ザフィーラは、お家の守護・・・・翠屋は、食べ物扱ってるので、お店側がペットを持ち込むのはどうだろうって事で、1人お留守番。
 あと、恭也さん達と修行。
 魔導師でない恭也さん達に負けて、騎士の名を返上しようかと悩んでいるのを見かけた。
 あの人達に負けても、それはそれで仕方がない事だと思う。
 フォトンランサー・ファランクスシフトを完全回避されたときは、私も少し泣いたけど。

 私?
 私は、翠屋の手伝いと、ガンプラの作成だけど。






[9415] ガンダムと日記deいせかい3(いろいろ)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/08 22:18
某月某日

「美由紀さん、なにしてるんですか?」

「なのはがね。
 名前を間違えてるようだから、修正してるの」

 ・・・・マジックで?
 一体、なにを。

「これこれ」

 えっと、旧闇の書。
 現ペルソナ全書。

「仲魔って言ったら、悪魔全書じゃないのかなって思って」

 なのはが、ペルソナ全書で良いと思うなら、別に細かいところは気にしなくても良いのでは?
 と、言うか、勝手に触ると怒ると思うよ。
 しかも今回、マジックで思いっきり書いてるし。

「あの・・・・私は関係ないですからね。
 全ての被害は、美由紀さんが被って下さい」

「えっ!?
 どういうこと?」

「だって、怒ると思うよ。
 なのはに確認せず、勝手に変な事したら」

 なのはと・・・・恭也さんとかが。
 私が言える事はただ一つ。

「成仏して下さい」

 なむ~。

「ちょっ!?
 私死ぬ事確定なの!?」

 私にも不可能な事はあります。
 恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか、恭也さんに勝つとか・・・・人間って加速装置はついてないと思います。
 それに、あの人、不意打ちも効果無いし。
 バックアタック無効って、ちょっとしたチートスキルじゃないの?




某月某日

 美由紀さんが、新しい荒行に挑戦中。

「高町家名物!!
 尹藻武死乃卿!!」

 庭に吊されているようです。
 楽しいのかな?

「そんな冗談は止めて、助けてよ」

 あっ、それ無理です。
 私は吊されたくありません。

「なのはの知識が間違ってたから、修正しただけなのに。
 この仕打ちは、酷いよ」

 とりあえず、マジックで書かれた文字は、無事に消えたみたい。
 昔はやても言ってたしね。
 醤油をこぼしても大丈夫だった・・・・って。




某月某日

 今まで、お世話になりました。
 また、自分のいた世界に帰るため、旅を続けます。
 お礼と言ってはなんですが、私のコレクションの一部進呈。

「木馬隊、アルビオン隊、第08小隊、フリーデン隊・・・・どれが良いかな?」

 考えるのがメンドイので、ガンダムMk-II(ティターンズカラー)を3機にしました。
 一機だけなのは用に、バリアジャケットと同じ白を基調としたエゥーゴカラーにしても良かったかもしれませんが、必要があれば、塗り替えるでしょう。
 2号さん魔改造は、シールドの耐ビームコーティングだったと思う。
 私のフォトンランサーも、数発は防御可能。




某月某日

 ウサ耳少女発見、霞ちゃんって名前。
 保護者の香月さんって人が難しい事を言っていて、よく分からないから、ガンダムの事を考えます。
 霞ちゃんがガンダムガンダム言い出したんで、一緒にガンダムガンダム言いました。
 ガンダムが好きなんだね、たぶん。

「一緒にガンダム見ようか」

 バルディッシュに頑張って貰って、香月さんのPCへ初代ガンダムを全話転送。
 上映開始・・・・・香月さん、アニメを見てるときは静かにお願いします。




 シリーズ全話のデータを渡し、時間があるときに見るように伝えて・・・・私は次の世界へ行きます。
 ところで、ここってどこなの?




某月某日

 アーカムシティって言う、アメリカの街に出ました。
 でも、私のいた世界とは違うようです。
 そして、凄くカッコイイロボットがいました。
 簡単に言うと、ドラム缶のような胴体にドリルの腕・・・・凄く欲しいです。

「でも、窃盗は犯罪だよね。
 バルディッシュ、データの収集をお願い。
 帰り着いた後、2号さんに作成をお願いしてみるから」




某月某日

 口寄せの術ってので、間違えて呼び出されました。
 金髪の少年に、注意してから、次の世界へ向かいます。
 それにしても忍者って、本当は忍んでないって話だったけど、本当だったんだ。
 はやてのお兄さんが言ってたから、また冗談なのかなって思ってた。
 忍者は、分かりやすい。




某月某日

 どこかで見たような事のある建物の中に出た。

「フェイトさん!?」

「あれ・・・・なのは?」

 かわいい方の、なのはがいた。
 それに、はやてと・・・・・私?
 昔の私と、同じ姿をしてる。
 そっくりさん・・・・じゃなくて、私自身になるのかな?

「って、ここって・・・・時の庭園?」

 昔のお家だったのか、どおりで見た事があると思ったよ。

「とりあえず、説明お願い」


 少女説明中


 ふむふむ、ジュエルシード事件だね。
 私の時との違いは、ユーノと出会ったのがはやてで、こっちの私と戦ってたのもはやて。
 なのはは、海でジュエルシードを強制発動させてたときに乱入してきて、ここまできたっぽい。
 ヴォルケンリッターは、恭也さんの仕事の手伝いをしてるって・・・・海外で。

「なんとなくわかったよ。
 とりあえず、お近づきの印に・・・・進呈」

 昔の私には、エクシア。
 はやてには、Zガンダム・・・・マクロス系は所持してないから、可変機ってことで。

「・・・・ありがとうございます」

 昔の私って、こんなにビクビクしてたかな?
 ジュエルシード事件の時に、はやてと出会ってアニメ見て、アニメの話して、歌を歌って・・・・この子とはちょっと違うかな。

「私も手伝うよ」

 母さんを止めなきゃね・・・・・・武力介入してでも。




「そんな事を思ってた時代もありました」

 ビックリ。
 なんで、母さんの所に・・・・はやてのお兄さんがいるの?

「おおっ!?
 テスタロッサさん?」

「私の知ってる、お兄さん?」

「ガンダム大好きのテスタロッサさんか・・・・・・って、なんで君が?」

「お兄さんこそ」

「自分はね。
 アルコールと、その場のノリで絡繰嬢・姉に手を出そうとして・・・・ズボンを脱いでるところを八神嬢に目撃された。
 で、お仕置きとして、2号さん作【とりあえず、どこか違う世界とかに繋がってると嬉しいな、2割の確率で池ぽちゃしますワープ装置】で出来た穴に落とされたら、ここに出た」

 穴って、あれ?
 ジュエルシードが暴走して出来た奴だよね?
 プレシア母さんが落ちていったの。
 とりあえず、帰り道ゲット。

「あれ?
 皆、固まってるね?」

 この程度で止まってると、麻帆良では生活できないよ。
 ある意味、麻帆良って何でもありだからね。
 って事で

「ねえ、レールガンって知ってる?
 別名、超電磁砲って言う、カッコイイ名前もあるよ。
 フレミングとかいう人の公式を使って、砲弾を撃っちゃうんだけど。
 最終学歴が中卒の私は、詳しい事は知らないけど、こういうのが・・・・レールガンって言うみたい」

 ウェイブライダーを取り出し、射出。
 そして、プレシア母さんに直撃、撃破。
 ありがとう、ウェイブライダー・・・・君の事は忘れない。

「ただのコインでも、音速の3倍位で飛ばせば、そこそこ威力がでるって話。
 私の場合はゼータの、体を通して出る力補正がついてる物と思ってるんだけど、どう思う?」

「母さん!?」

「大丈夫、落ち着いて。
 レールガン使うための電気は魔力だから、非殺傷付き。
 だから気絶してるだけ、死んでないよ」

 プレシア母さんを気絶させて確保。
 こっちの私に預けて、サザビーを配置。

「かわいそうだけど、この子が真犯人って事でお願いします」

 ネオ・ジオン総帥の機体って事で・・・・駄目?

「私、自分のいた世界に帰りますね。
 じゃあね、なのは」

 お兄さんを掴んで、麻帆良と繋がってるらしい穴に飛び込む。
 無事に帰れると良いな。

「決して、後始末が面倒だから、逃げようとか思ってないからね」




某月某日

 無事に元の世界へ帰り着いた。
 それなりに長い時間旅してたけど、こっちでは1ヶ月しか経ってなかった。
 あと、お兄さんは、帰ってきたときに私と一緒だったこともあって、今日もはやてに説教されてる。

「なんや、胸か?
 胸なんか?
 貧乳や巨乳がええんか?
 私みたいな、その中間は駄目なんか?」

 とりあえず、落ち着こうね。
 どうどう。
 ・・・・・あっ、またお兄さんをワープの穴に押し込んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 図書館島の周りにある湖に落ちたっぽい。
 これが2割の池ぽちゃか。




某月某日

 六課隊舎に帰ってきたけど、誰からも心配されてませんでした。

「テスタロッサか、休むなら休むと、先に言ってから休め。
 とりあえず私の方で、有休届けを出しておいた」

 あの・・・・アイン?
 私、誘拐されて行方不明になってたんですけど。
 有休扱いなの?
 って、一気に1ヶ月分減った?
 地道に溜めてたのに。

「一杯頑張って、誰にも迷惑をかけずに帰ってきたのに。
 ああ、不幸だ」






[9415] 勇者王と日記deさいしゅうかい(リリカル)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/15 00:01
某月某日

 師匠が旅に出たので、弟子の私が日記を書きます。
 初日ですので、師匠への一言と、今後の目標を叫びたいと思います。
 まず、師匠へ

「私も山籠もりに連れて行って欲しかったです!!」

 私もレベルアップしたいです。

「打倒ヴィヴィオ!!」

 麻帆良に行ったときに模擬戦をしたけど、全戦全敗中。




某月某日

 私も師匠に習って、修行の旅にでます。

「って事で、行ってきます。
 アイン部隊長」

「師匠が師匠なら、弟子も弟子か。
 ちゃんと帰ってきなさい。
 あと、人に迷惑をかけないように・・・・絶対だ!!
 この迷惑とは、テスタロッサ基準じゃないぞ。
 ランスター基準で考えろ。
 無論、ナカジマ基準でも駄目だ」

 ティア基準なら、なにも出来ないと思います。
 師匠直伝・・・・私はなにも聞いてません。
 気のせいです。

「って事で・・・・マッハキャリバー、ギア・エクセリオン!!
 続けて、ウイングロォォォォォドッ!!」

 飛び出せ!!




某月某日

「そんなこんなで、よろしくお願いします!!」

「私の安眠を妨害して、一言目がそれか!?
 貴様・・・・本当に、一度くらい死んでみるか?」

 師匠とか、八神さんに教えて貰った方法で頼んだんだけど、駄目かな?
 寝てるのを無理矢理起こして頼めば、OKしてくれるって。
 10回中20回位は怒るけど。
 1回につき、2回位は怒るって話です。

「で、なんのようだ。
 ネタ探しなら、非常食か、はやての所にいけ。
 または、2号の研究室からパチってこい。
 あと、ザッフィーバスには乗せんぞ」

「修行に来ました。
 ヴィヴィオに勝てるよう、鍛えて下さい」

「・・・・・・それ、なんて無理ゲー」

「無理ですか・・・・ね?」

 でも、スーパーモード発動しての、二重の極みなら・・・・大丈夫だよね?

「貴様は、一撃で相手を落とせるように鍛えているようだが・・・・元々の基礎身体能力の高さ、それに咸卦法で強化を行っているヴィヴィオを一撃で落とすのは厳しいと思うぞ。
 あと、最近だが、ヴィヴィオは新技を覚えたぞ」

 げっ・・・・また、差が開いたの?

「ヴィヴィオが言うには・・・・よく分からないけどなんだが凄いバリア」

「よく分からないけど、凄いバリアか・・・・二重の極みで割れる?」

「知らん。
 自分で試せ」

「じゃあ、さっそく修行に行きましょう!!」

 エヴァンジェリンの足首を掴んで、いざ出発。
 目的地は、地下室の修行場。
 フェイトさん曰く、精神と時の部屋。

「貴様ら師弟は、人の話を聞く事を覚えろ!!」

 エヴァンジェリンも人の話、聞かないでしょ。




某月某日

 青い海ときらめく太陽、バカンスに最適な環境だ。

「あっ、すいません茶々丸さん。
 パイナップルジュースをおかわり」

「お待たせしました。
 マスターは、天然の生温い水道水です」

 私のは、とても冷えてて美味しい。

「このボケロボ!!
 誰が水道水を頼んだ!!」

「・・・・私の独断と偏見からチョイスしましたが、なにか問題でも?」

「大ありだ!!」

「・・・・理不尽です」

「私の台詞だ!!」

 ・・・・せっかくのバカンスなんですから、もうちょっと楽しみましょうよ。

「茶々丸さん、もう一杯お願いします」

「少々お待ち下さい」

「だから、私の話を聞けぇぇぇぇ!!」

 だから、落ち着きましょうよ。
 怒りすぎ過ぎると、健康に悪いですよ。

「で、なんで修行しにきたのに、バカンスしてるんですか?」

「お前が遊びだしたからだろうが!!
 お前ら師弟は、いい加減にしろ!!」

「マスター、五月蠅いです」

 ですよねー。




某月某日

「よし、修行完了」

 ちゃんと夜寝て、マッハキャリバーが夜寝ないで頑張った成果が・・・・この新魔法。

「これで、打倒ヴィヴィオ。
 今度こそ勝ちます」

 ギュッと、拳を握りしめる。

「それは明日にして・・・・茶々丸さん、ご飯のおかわり。
 大盛りで」

「はい。
 新しいおかずもお持ちします」

 今日もご飯が美味しくて大満足。

「・・・・・・・・・もう、なにも言わん。
 突っ込むのが面倒だ」

 せっかくの美味しいご飯なのに、なにが不満なんだろ?




某月某日

「よし、勝負だ!!」

「うん、良いよ」

 広場で対峙する、私とヴィヴィオ。
 私は、マッハキャリバーをセットアップして、バリアジャケットを装着。
 ヴィヴィオは、斬艦刀を持ち、咸卦法発動。
 ・・・・くっ、対峙するだけで気力が減っていく気がする。

「先手必勝!!
 スーパーモード・・・・じゃなくて、明鏡止水だぁぁぁぁぁぁ!!」

 スーパーモードとの違いはないが、明鏡止水の方が凄いって師匠が言ってた。
 ぶっちゃげ、戦闘機人モードだし。

「流派東方不敗が最終奥義ぃぃぃぃ!!
 以下略・・・・石破ぁぁあぁあぁ天驚ぉぉおおぉぉお拳っ!!」

 流派東方不敗の最終奥義。
 天然自然の力を借り、それを気功弾として撃ち出す。
 まあ、なのは隊長のスターライトブレイカー、それの私バージョンと思えば問題ない。

「よく分からないけどなんだが凄いバリア!!」

 ・・・・・あれ?
 普通に防がれました。
 師匠、どうすれば良いんですか!?
 私の心に存在する師匠、アドバイスをっ!!

『集いし願いが、新たに輝く星となる、光差す道となれ!!
 シンクロ召喚っ!!
 飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!!』

 ・・・・師匠?

『スターダスト・ドラゴンの攻撃。
 シューティング・ソニック!!』

 あの、師匠?

『キャロとフリードに覚えさせようと思うんだけど、どう思う?』

「ししょぉぉぉぉおおぉおぉぉぉっ!!」

 私へのアドバイスじゃないんですか?

「ならば・・・次は新技だ!!
 いくよ、マッハキャリバー」

 ウイングロードをヴィヴィオの周りに、無数に配置する。
 徐々にスピードを上げて、ヴィヴィオの周りを走り続ける。

「今っ!!
 ヘル・アンド・ヘブン!!
 ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ・・・・ふんっ」

 ヴィヴィオ目指して一直線。

「おぉぉぉぉぉっ!!」

「よく分からないけどなんだが凄いバリア!!」

 バリアに当てる少し前、両手をダイヤモンドダストの形から、ダブルパンチに変更。
 そして、2号さんに頼んで付けて貰った新機能、ギン姉を真似ての腕のドリル。
 ドリルを全力全開全回転にして、ヴィヴィオのバリアに叩きつける。
 私のドリルがギュンギュン唸ってIS発動、二重の極み。
 ドリルでバリアを削り二重の極み、絶対破壊の一撃でバリアにトドメを・・・・ついでにヴィヴィオも倒せないかなって思ったり。

「割れろぉぉぉぉぉ!!」

「・・・・てい」

 バリア張ったまま、斬艦刀で打ち上げられました。
 私の攻撃中だったから、バリア張ってあったよね?
 自分の攻撃は、バリア素通り出来る優れものなの!?
 これで、連敗記録更新。




某月某日

 師匠が山籠もりから帰ってきました。
 話を聞くと、いろんな次元世界にガンプラを置いてきたそうです。
 あと、拉致監禁されたって言ってましたが、師匠の冗談だと思います。
 師匠を拉致とか監禁とか出来る人っているのかな?




某月某日

 機動六課解散の日。
 隊長陣vsフォワード陣。
 私が感じた事・・・・最終卒業試験の名を借りた、処刑でしょうか?
 開始前から、ガションガション・・・・プシュープシュー聞こえてるのは気のせいですよね。

「そんな事を思っているときもありました」

 開始早々、師匠に打ち上げられ、シグナム副隊長に叩き落とされ、なのは隊長にぶっ飛ばされ、ヴィータ副隊長に地面に埋められました。
 ついでにアイン部隊長が地面を石化させて、脱出不可に・・・・私、まだ戦えるんですけど、強制リタイア?
 あと、犬神家って言うんでしたっけ、この状態。
 見せ場無しって、酷くないですか?




某月某日

 昔、私が師匠に助けられた時と似たような状態で、2人の子供を助けました。
 私と違って火災ではなく、水害でしたけど。

「よく頑張ったね、偉いよ。
 もう大丈夫。
 安全な場所まで、一直線だから」

 シールドで水を止めたまま、子供達を背負って、落ちないように服を掴んで貰う。
 ついでに、マッハキャリバーに頼んで、バインドで固定もしておく。

「真っ直ぐ行った方が近いから・・・・このまま全てをぶち抜く!!」

 壁を見据え、拳に力を込める。

「ロードカートリッジ!!
 一撃必殺!!
 私のこの手が真っ赤に燃える!!
 勝利を掴めと轟き叫ぶ!!
 爆熱ゴッドフィンガー!!」

 ついでに、ドリル全開。
 外に出るまで、速度を落とさず、全ての壁をぶち抜き・・・・時々「いてっ」とかの声が聞こえたような気がしたが、気のせいだと無視して全速前進。
 無事脱出完了。
 子供達もたいした怪我はなく、ミッション達成。
 でも、私の壊した壁の破片で、同僚が数人怪我したとの事・・・・注意力不足だね。




某月某日

 師匠が

「なんだろ、凄く忘れている事があるような。
 いろいろと仕掛けた物の結果とか。
 仕込んだネタの回収とか」






 と、言ってたので

「大丈夫です。
 私の生活には、特に関係ない事だと思うんで・・・・気にしない方向で行きましょう。
 全ての答えは、各々の心の中にある」

 って、返しました。






[9415] 作者と日記deおまけ
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/11 15:45
 登場キャラクタ全員ではないですが、人物紹介だったりエピローグだったり、適当に書き連ねます。
 本当はフェイトさん視点にしようかと思ったんですが、フェイトさん視点ではなく作者視点で書き書きしました。


【ミッドチルダ】
フェイト・T・ハラオウン
 原作よりは大人になっていると思うが、自重しない性格なため、プラスマイナスゼロ・・・・いや、マイナスか。
 ガンダム大好きで、無数のガンプラを常時バルディッシュに収納してる。
 犯罪者は、武力介入後に捕縛しているが、始末書を書くのが多いのが不満である。
 自称常識人で、周りから「違うだろ」とのツッコミが入る。


高町 なのは
 親友の将来を心配している常識人。
 ちょっと付き合い方を考え直した方が良いのか、ティアナと一緒に話し合ってる姿を見かけます。


八神 リインフォース・アイン
 部隊長として、フェイトとシグナム、ついでにスバルの後始末に駆け回った。
 部下達からの信頼はあつい。
 ある程度、フェイト達のあしらい方を覚えた強者。
 一言、パーフェクト超人。


八神 リインフォース・ツヴァイ
 部下達曰く、小っちゃい上司。
 麻帆良では、チャチャゼロと仲が良い。
 サイズ的に話があうのだろう。


八神 シグナム
 アギトとのユニゾンで、モード・真田幸村が完全になった事で浮かれ、犯罪者逮捕時にハッスルしすぎて始末書の量が増えた。
 フェイトが新しい力を会得するまでの間、自分の方が有利だと考えてる。
 あと、家事は出来ません。


八神 ヴィータ
 守護騎士の常識人筆頭。
 何気に、掃除・洗濯・料理・裁縫・・・・等の家事は、はやてに叩き込まれているため完璧。
 問題は、いつまで経っても子供っぽいところが抜けないこと。


八神 シャマル
 医務室は、連日大人気。
 主にフェイトとスバルの余波で。
 たまになのはの余波での被害者もいます。


スバル・ナカジマ
 最終目標は、師匠超え。
 現目標は、打倒ヴィヴィオ。
 災害救助の仕事中、救助者の救出する人数は多いのだが、必ず周りへの被害が発生する。
 始末書を書くのも、師匠譲りなのか?


ティアナ・ランスター
 執務官を目指して、パーフェクト超人アインの助手をしながら勉強している。
 あと、なのはとヴィータにも協力して貰っている。
 フェイトさん?
 どうやって執務官試験、合格したんでしょうか?


エリオ・モンディアル
 原作水準、普通に育ちました。
 フェイトに汚染されないコツ等を、知らない人達から聞かれる事があるが、エリオ本人は理解してません。


キャロ・ル・ルシエ
 一度、フェイトに教えられた事を試そうと
「フリードとエリオ君をリリース、地縛神コカライアをアドバンス召喚!!」
 って事を叫んだが、なのはとティアナに止められました。
 キャロ本人は、よく分かっていません。


ギンガ・ナカジマ
 妹の将来が心配です。
 なのはさん、どうにかなりませんか?


レジアス・ゲイズ
 肉体改造に励んでいます。
 まだ、無理矢理シールドを割れるレベルに達していません。
 低ランク魔力弾なら、気合いで消せます。


ジェイル・スカリエッティ
 麻帆良にいる2号(コピー)が、予想以上に好き勝手に過ごしている事をフェイトに聞いて、大ショック。
 同一人物だから、たまに刑務所と麻帆良で交代できないか考えてる。


【麻帆良】
早乙女 フユキ
 実は、知らない間に人生の墓場行きの書類にサインしていたりする。
 ヴィータとリインから、名前と判子を頼まれたので、名前の枠以外が隠された怪しい書類にもサインしました。
 2号の助手をしているが、意外と給料が高かったりする。


八神 はやて
 究極の切り札を所持している。
 現在、使うタイミング待ち中。
 大学卒業と同時に、罠カード発動予定。
 趣味の路上ライブは、固定ファンが出来るほどの人気。
 不審人物は、兄ちゃんとザフィーラが秘密裏に処理している。


八神 ヴィヴィオ
 新技のバリアが聖王の鎧という事は、本人は知りません。
 麻帆良強者番付で、最上位に食い込んでいる。
 咸卦法+斬艦刀の斬撃に耐えれる人間は、殆どいない。
 森の熊さんなど、人間以外の友好の幅も広い。


エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
 フェイト、スバル師弟の被害を良く受ける。
 封印は解けているのだが、麻帆良に居座っている。
 はやての勧めにより、大学へ通い始めた。
 最近の趣味は、ザッフィーバスでの麻帆良散策とザッフィーの世話。
 基本ゲーマーなため、ゲームは今でも続けている。


絡繰 茶々丸
 稼働年数が10年を越えて、いろいろと悟った部分が出てきた。
 エヴァンジェリンで遊ぶ事を覚えた。
 エヴァンジェリンの言う事をたまに聞かないヴィヴィオでも、茶々丸の言う事は絶対に聞く。
 最近、ガジェットとか言うライバルが出現した。


チャチャゼロ
 エヴァンジェリンの封印が解けた事で、日中も1人で出かける事が可能となった。
 夜もお酒を飲みに出かけたりするし、酒飲みの友人もいたりする。
 普通に人形のチャチャゼロが飲食店に1人で来ても、誰も驚いたりしないのが麻帆良クオリティ。


ザフィーラ
 忘れられているかも知れないが、はやての守護獣である。
 基本マクダウェル家で生活していて、麻帆良の住人達からエヴァンジェリンの乗り物として認識されてたりする。
 麻帆良の飼い犬、野良犬達のボスでもある。


ジェイル・S・2号
 好きな事をして生活している変人。
 発明品から収入を得ており、知られていない大富豪でもあったりする。
 フェイトのガンプラの魔改造も、趣味の一つ。


ガジェット
 茶々丸にライバル認定されている不思議ロボット。
 ヴィヴィオが貰ってきたため、八神家預かりだが、2号の研究室へ就職してる。
 魔改造の結果、家事全般は基本として、ヴィヴィオとの模擬戦も普通に出来る。
 買い物に行くと、いろいろとおまけを貰ってたりするし、子供達に大人気。
 実は、スバルより強かったりする。


【次元世界(平行世界)】
高町 なのは
 平行世界の魔王様。
 この世界では、魔王ではなく闇の書・・・・現ペルソナ全書の主。
 銃型のデバイスを使い、幻術を混ぜた魔法を使う。
 ぶっちゃげ、幻術でペルソナを出した後に通常の魔法を使っている。
 属性魔法はどうにか出来たが、アリスの【死んでくれる?】の効果をどうしようか悩んでいる。


高町 シグナム
 打倒高町兄妹、晶とレンの4人。
 守護騎士の将として、強さを磨いているが、魔法無しでは勝てる気しない。
 魔法有りでも、恭也相手は無理だと言いたい。
 騎士の名を返上した方が良いのか、悩んでる。


高町 ヴィータ
 なのはと一緒に小学生生活を満喫してる。
 野球の時、バット代わりにグラーフアイゼンを使い
「コメートフリーゲン!!」
 と言って、打ち返すのは反則だと思う。


高町 シャマル
 翠屋の手伝いと、家事をして過ごしている。
 近所の奥さん方に混じって会話してると、未婚のはずなのに、既婚者と間違われる事があるのが悩みの種である。


ザフィーラ
 この世界でも、基本ペット扱い。
 しかし主と一緒に住んでいるため、麻帆良にいるザフィーラより、良い扱いを受けているのだろうか?


フェイト・テスタロッサ
 よく分からなかったけど、大人の自分が母さんを止めてくれたと思っている。
 現在は親子の仲も修復されて、日本で幸せに暮らしている。
 あと、ガンプラって面白いのかなって興味を持ち始めている。


プレシア・テスサロッサ
 レールガンの一撃により、実はここ数年の記憶が無くなった人。
 フェイト(平行世界)の献身的な介護により、親子の仲も修復された。
 現在、闘病生活中。


八神 はやて
 ユーノと出会った事により、レイジングハートを手に入れ、魔法少女になった平行世界のはやて。
 両親は生きているし、足も悪くない。
 ついでに、ギル・グレアムって言う知り合いもいない。
 なのはとはクラスメイトである。






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとuno
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/15 00:02
某月某日

 レジアス中将から長期休暇を貰えたので、修行の旅に出ようと思います。
 今の私は、地上本部所属の執務官。
 六課解散してから、地上勤務になりました。
 次元世界でガンダム無双も良いけど、ミッド地上でガンダム無双も良いよねって思って。
 子供達に大人気だしね。
 私が長期休暇を取りたいって話したら、同僚さん達が両手を挙げて喜んでた。
 曰く

「ヒーローショーのような理不尽な逮捕劇を見なくてすむ」

 曰く

「現場に近所の子供達が乱入するのを止めなくてすむ」

 曰く

「レジアス中将の、緊急視察の心配をしなくてすむ」

 曰く

「ウチの子供達に、今日のフェイト執務官・・・・ガンダムの事を言わなくてすむ」

 曰く

「味方の攻撃に巻き込まれる心配をしなくてすむ」

 曰く

「あの、グレートに揺れる胸が見れなくなるとは・・・・隊長、私も休んで良いですか?」

 などなど、言ってた。
 皆、レベルが不足してるんじゃないの?
 もしくは、SUN値ってのが不足してるから?

「でも、SUN値って、なんのことだろ?」

 あと、最後の人、ちょっとお話し聞かせて貰って良いかな?
 大丈夫、非殺傷だから、死ぬことは無いよ。
 ちょっとした手違いで、腕の1本か2本、ブチッと切れちゃうかもしれないけど・・・・・問題ないよね?




某月某日

「休暇貰ったんで、修行の旅に出ようと思います」

 アギトとユニゾン、真田幸村なシグナムが羨ましいんで。
 私の伊達正宗を完全にするか、新たなる力を手に入れたいです。
 安西先生・・・・バスケで無双したら、開始1分経たず、退場させられました。

「次元世界では怒られるかも知れないので、平行世界に行きたいです。
 2号さんなら出来るって信じてます。
 と、言う事で、ワープ装置を借ります。」

 以前の拉致監禁騒ぎ、2号さんのワープ装置で帰って来れたような物ですし。
 だったら、行く事も可能でしょう。

「出来れば改良を加えて、持ち運び可能なサイズにして、池ぽちゃ機能を削除、この世界へ確実に帰還する機能を付けて下さい。
 今日は、はやての家に泊まろうと思うので、明日までにお願いします」

 さて、用事も済んだ事だし、はやてに合流しようか。
 今日は、路上ライブをしてるって聞いてたから・・・・こっちかな。
 私も混ざって、一緒に歌おう。
 こう見えても、それなりに上手なんだよ、歌うの。




某月某日

 ワープ装置が届いた。
 配達員は、ガジェット君・・・・えっ、判子いるの?

「えっと、これで良いかな」

 特に名前書いたり、判子押したりする紙がなかったので、ガジェットの額に押した。
 ・・・・拒否られた。

「な、なんで!?」

「フェイトちゃん、なんでガンダムって判子持ってるの?
 それじゃあ、受け渡し拒否されるよ」

「だ、駄目なの?」

「うん、駄目やよ。
 普通の判子は、持って来てないの?」

「ミッドに置いてきた。
 まさか、判子使うとは思ってなかったからね。
 この判子は、バルディッシュに収納してた奴だから」

 受け取れないのか、どうしよう?
 あとで、2号さんの所に直接取りに行けばいいのかな?

「ちょっと待っててな」

 はやてが向こうに行って、こっちに戻って。

「これで良い?」

 私の代わりに、はやてが判子を押して受け取ってくれるみたいだ。
 はやても、ガジェット君の額に押してた・・・・あれで、正解だったんだ。
 でも、はやてって八神じゃなかった?
 早乙女って判子押してるよ。
 ・・・・あっ、ここはお兄さんの家だから、お兄さんの判子使えば良かったのか。

「よし、荷物も届いたし、冒険の旅に出発だ」




某月某日

「あっ・・・・また、母さん?」

 時の庭園に出るの、2回目だね。
 それにしても、紫好きだね。

「だ、誰!?」

「・・・・そぉい」

 母さん気絶、捕獲完了。
 なんでか、このかけ声、好きなんだよね。
 ヴィヴィオも使ってるって言ってたし。

「さて・・・・可愛いなのはがいた世界とは、また違うんだよね?
 ウェイブライダー突撃喰らって、捕獲したし。
 流石、2号さんと言うとこだね」

 手紙書いて、麻帆良にワープ穴繋げて、母さんと手紙を落とす。
 手紙には、母さんの治療と、ガジェット君の貸し出しの事を書きました。

「なのはと出会ったジュエルシード事件、母さんに被害が行かないように、私が上手く立ち回ってみせる」

 ガジェット君が来たら、母さんの身代わりをお願いしよう。
 大丈夫、母さんの娘の私が指導するんだから・・・・完璧な身代わりになれるよ。
 私に任せておけば絶対に大丈夫。
 全てをあざむいてみせるんだから。

「あと、ちょっと調べてみたんだけど、今日ってアルフが出て行った日だ。
 母さんに雷落とされて、お仕置き受けて・・・・気絶してる間にアルフが出て行った」

 この雷って、比喩表現じゃ無いからね。
 本当に雷が直撃しました。
 今となっては、思い出話の一つだね。
 本当なら、今日伝える必要があるんだけど、準備が出来てないから・・・・今日一日寝ていて貰おう。
 たぶん、明日には準備が完了すると思うからね。
 こそこそ動くって、本当に大変だね。

「でも、私頑張るよ!!」

 絶対に、誰にも気づかれないように立ち回って、皆が笑顔で事件が終了するようにしてみせる。
 うん、私なら絶対にやれる。




某月某日

 ガジェット君到着。
 2号さんからの返事もあった。
 母さんの治療は、引き受けたって。
 自分が担当するのはメンドイから、お兄さんが主担当で治療を行うとのこと。
 既に治療法も確立してるから、お兄さんが担当しても問題ないって言ってた。
 病気より、薬の過剰摂取が問題だって。

「ガジェット君、これ着て。
 そして、これを塗り塗りするっと」

 紫のマントに、紫の口紅・・・・・これで、どこから見ても完璧に母さんだ。
 ああ、自分の才能が恐ろしい。

「ガガッ・・・ビィィッ・・ガガ」

「うんうん、台詞もそんな感じ。
 ガジェット君も上手だよ」

「ガ、ガガガガ」

「これなら、絶対に大丈夫だよ。
 母さんと本当にそっくりで、ビックリしたよ」

 ガジェット君も、演技上手だね。
 こんな特技があったなんて、知らなかったよ。

「うんうん、この調子でリンディ母さんもクロノも、なのはにも気づかれないように行こうね。
 私の時と同じように、最後は飛び降りれば問題ないよ。
 私の時とは違い、2号さんのワープ装置で作ったワープ穴に飛び込むけどね」

 そして、治療済みの母さんを届ければ完璧無敵、また来週。
 これも一つの親孝行だね。

「ガジェット君の最初の仕事は、ここの私に、アルフが出て行った事を伝える事だよ。
 今と同じようにすれば、絶対にばれないから・・・・自信を持って演じてね」

「ガピィィィッ!!」

 うんうん、ガジェット君のやる気が伝わってくるよ。
 最初の1歩は、確実に成功させなきゃね。




「ギギギ・・・ガ、ピィィィッ!!」

「はい・・・・母さん。
 アルフ?」

 よし、気づかれてない気づかれてない。
 次は、アルフが逃げ出したって事を伝えて。

「ガガァッ!!」

「はい・・・・母さん」

 完璧だよ、ガジェット君。
 後ろで見守ってる私でも、気を抜くと母さんだと思えてきた。
 ガジェット君は、多才だね。
 なのはとの決戦まで、体を休めるように伝えて、こっちに戻ってきて・・・・作戦会議をしよう。

「ピガァァァッ!!」




「よし、完璧。
 あとは、明日だね。
 なのはとの決戦、そして・・・・時の庭園での決着」

 大丈夫だよ、ガジェット君。
 私は・・・・大丈夫。

「皆が、ハッピーエンドになるように頑張ろうね」

「ガガッ」

「よーーしっ。
 ファイトー」

「ギギーーッ!!」

 この調子で、なのはとか、アルフとか、クロノとか、リンディ母さんとか、エイミィとかをあざむこう。






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとdue
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/16 00:36
某月某日

 こっちの私と、なのはとの最終バトル。
 なのはの、GNバズーカバーストモードの一撃で、決着。
 うん、あれは防げないね。
 非殺傷だったけど・・・・あの時は、死ぬかと思ったよ。

「ここから、私たちの演劇が始まるんだね。
 頼んだよ、ガジェット君」

「ガガッ」

 まずは、こっちの私に対して次元攻撃して、アースラに時の庭園の場所を教えつつ、ジュエルシードを確保。
 一体、どんな攻撃するんだろ?
 見てからのお楽しみって言ってたけど・・・・あんまり強い攻撃は駄目だよ。

「ピガァァァッ!!」

 おっ、目の前の空間が割れた。
 そして・・・・紙皿にホイップクリームを大量に盛ったものを投げ込んだ!?

「あっ・・・・こっちの私にヒット」

 ついでに、アースラにもベチャッと1枚ヒット。

「ギギ、ギッ」

 ジュエルシード回収。

「・・・・・・・・す、凄いよガジェット君!!
 パイ投げなら、私の時と比べて痛くない。
 よく考えてるね」

 次は、武装局員戦か。




「プレシア・テスタロッサ、時空管理法違反、及び管理局艦船攻撃の容疑であなたを逮捕します」

「武装を解除してこちらへ」

 武装局員さん達が、私の周りを固めて、ついでにアリシア姉さんの遺体を発見しちゃった。
 でも、一つ問題が・・・・なんで、私が囲まれて、ガジェット君はスルーされてるの?
 母さんの役は、ガジェット君だよ。
 私は、エキストラさんだよ・・・・・ちゃんと、変装してるし。
 今の私は、フェイト・T・ハラオウンではない、クワトロ・バジーナと読んでくれたまえ。
 サングラス付けたから、大丈夫。

「ガガッ!!」

「「うわぁぁぁ」」

 ガジェット君の体当たり炸裂。
 武装局員さん2人を吹き飛ばした。

「ガガ、ギギギ・・・ピガァァァァッ!!」

 うんうん、アリシア姉さんを傷つけたら駄目だよ。
 母さん怒るし。

「なっ!?
 なんだ、こいつ。
 傀儡兵・・・・なのか?」

 違うよ、母さん役のガジェット君だよ。

「う、撃てぇぇぇっ!!」

 正面にいる武装局員さん達から、無数の砲撃が飛んでくるが

「ガギッ!!」

 ヤタノカガミ装甲っぽいの、緊急展開。
 このバトルフェイズの攻撃全てを、攻撃者自身へ反射する。
 そしてバリアジャケットの効果も無効とする。

「「「ああぁぁあああぁあぁあぁあぁああぁぁぁぁっ!?」」」

 見事返り討ち。
 流石、ガジェット君。
 ちなみに、バリアジャケット無効とか嘘だから。
 なんとなく、言ってみただけ。

「ギ、ギギ」

 そうそう、そこで胸張って、偉そうに。
 武装局員さん達の回収が始まってるから、アースラにいる私に・・・・真実を伝えてあげて。
 悲しいけど・・・・きっと大丈夫、私も乗り越えてきたから、こっちの私も乗り越えれるはず。
 なのはも、アルフも、クロノも、リンディ母さんも、エイミィも・・・・皆いるから、きっと大丈夫だよ。
 あと、なんで私も映してるかな?
 母さん役は、ガジェット君なんだってば。

『あなた、何者なの?
 プレシア・テスタロッサは、どこ?』

「プレシア・テスタロッサなら、今武装局員さん達を倒したばかりじゃないですか」

 もしかして、リンディ母さんには見抜かれてるのかな?
 いいや、まだ大丈夫のはず。
 私も、ガジェット君も、ミスはしていない。

「私は、通りすがりです」

 リンディ母さんを正面に見据えて、ハッキリと答えた。
 流石私。

『・・・・フェイトさん?』

「クワトロ・バジーナです」

 サングラスが見えないんですか?
 百式は、赤くしなくて良い・・・・そのままの色で。

「今は、私に構う必要があるのですか?
 プレシア・テスタロッサから、メッセージがあるようですが」

 ガジェット君、出番だよ。
 私の時と一緒でも良いけど、アドリブが混じってもOKだよ。

「ガッ・・・ガ、ガギッ!!
 ビィイィィイィィッ!?
 ギギッ!!」

 今、凄く良い事言った!?
 上手すぎるよ、ガジェット君。

『・・・・クワトロさん。
 そこにいる傀儡兵、あなたの言うプレシア・テスタロッサは、なにかを言っているんですか?
 あなたは、理解しているようですが』

 ・・・・えっ!?
 リンディ母さんは、聞こえなかったの?

『・・・・母さん』

『フェ、フェイトさん!?』

『一体どうしたんだい、フェイト?』

『今、母さんが褒めてくれた』

『待ってくれフェイト。
 どこに、あの鬼婆がいるんだい?』

『なに言ってるの、アルフ?
 母さんは、そこにいるよ』

 ガジェット君を指す、こっちの私。
 うんうん、もしかしたら気づかれたと思ったけど、大丈夫だったね。

『フェイトちゃん、フェイトちゃんがなにを言っているのか、私には分からないよ!?』

 あれ?
 なのはも聞こえなかったのかな?
 ガジェット君のいい話。

『だって、紫のマントに紫の口紅・・・・母さんだよ』

 うんうん。
 やっぱり私だ。
 よく母さんを理解してるね。

『そこっ!?
 フェイトちゃんの、お母さんを見分ける基準は、そこなの?』

『フェイトさん・・・・マントと口紅以外を見てもらってもいいかな?
 本当に、あなたのお母さん、プレシア・テスタロッサに見えるの?』

 ふっふふ、甘いよリンディ母さん。
 マントと口紅の事を除いても、ガジェット君の演技力を舐めちゃ駄目だよ。

『マントと口紅以外、マントと口紅以外、マントと口紅以外、マントと口紅以外』

「ガガッ!!」

『・・・・やっぱり母さんだ』

『『『ええぇぇぇぇぇぇっ!?』』』

 流石ガジェット君、ナイスアドリブ。

『フェイトちゃん!?
 フェイトちゃんの言うお母さん。
 どう見ても、ロボットだよ。
 人型ですらないのに・・・・本当に、気づいてないの?』

『ん?
 君は・・・・なにを言ってるの?』

 リンディ母さん達が、シリアスシーンを壊したりしたけど、こっちの私に真実を伝える事が出来た。
 やっぱりリンディ母さん達は、ガジェット君の声が聞き取りにくかったようで、声が聞こえたこっちの私が、気絶するのに耐えながらも、頑張って伝えてくれた。
 私の時は倒れたけど・・・・こっちの私は、強いんだね。
 次は、終局・・・・か。
 頑張ろうね、ガジェット君。




 プレシア母さんの代わりに傀儡兵を配置したガジェット君。
 ついでに私も、ガンプラを数機配置しました。
 旧ザクを3小隊ほど。

「あっ、言うの忘れてたけど、傀儡兵の設定はオートにしておいてね。
 ガジェット君のマニュアル操作だと、ここまで来れないと思うから」

「ガッ!?」

「・・・・もしかして、マニュアル操作してた?」

「ギギ」

「駄目駄目、マニュアル操作禁止。
 シミュレーターで、茶々丸と互角なのはガジェット君だけだし、その君がマニュアル操作で傀儡兵を動かしちゃ駄目だよ」

 ガジェット君が言うには、もうちょっとでなのはを落とせたらしい。
 ついでに、なのはを助けに来たこっちの私も別の傀儡兵で狙ってたんだって。
 強いのは分かったから、倒しちゃ駄目だよ。




「ギギギッ。
 ガガガッ。
 ピピピ・・・ピッ」

『いや、だから・・・・なにを伝えたいのか分からないんですけど』

「ガピィィィィッ!!」

『クワトロさん?
 通訳をお願いしたいんですけど・・・・私じゃ、全然話が通じてません』

 えっ、それなりに会話してませんでした?

「ギギッ?」

「うん、そうだよね。
 プレシアさんも、ちゃんと自分の主張を訴えてたよね」

「ガッ!!」

「無視されるって酷いね」

「だから、僕たちは全然理解出来てないんだって!!」

 正面の壁が壊されて、クロノ登場。

「君たちが、一体何者で、本物のプレシアがどこにいるのかも分からない。
 そして、そこの傀儡兵がなにを伝えたいのかも分からない。
 と言うか、分かるか!?
 本当に世界は、いつだって、こんなはずじゃない事ばっかりだよ。
 まさに、今がそれだ!!
 なんだって、この事件。
 最後の最後で・・・・おかしな方向へ話が進んでいるんだ!!」

 ・・・・クロノ、疲れてるのかな?

「母さん!!」

 こっちの私、参上。

「ギギッ!!」

「あなたに言いたい事があってきました。
 私は・・・・私は、アリシア・テスタロッサではありません。
 あなたが作った、ただの人形かもしれません。
 だけど私は、フェイト・テスタロッサは、あなたに生み出してもらって、育ててもらった・・・・あなたの娘です!!」

「ピガァァァァ!?」

「あなたが・・・・それを望むなら。
 それを望むなら、私は、世界中の誰からも、どんな出来事からも、あなたを守る。
 私が、あなたの娘だからじゃない。
 あなたが、私の母さんだから!!」

 うんうん、私も同じこと言ったけど・・・・こうやって聞くと、涙が流れそうだね。

「フェ、フェイト!?
 本当に理解出来てるんだ・・・・と言うか、アレが鬼婆だと、本気で思ってるんだね」

 アルフ、親子(片方偽物)の会話を邪魔しない。

「フェイト・テスタロッサ。
 一体君は、アレとどんな会話を成立させてるんだ?」

 クロノも邪魔しない。

『フェイトさん、本当に大丈夫?』

 リンディ母さんも。

「ピピピ・・・・ピポッ?」

 うん、分かった。
 ここの・・・・スイッチON。
 私が押し込んだスイッチで、時の庭園の崩壊が開始された・・・・ガジェット君、予定より派手だけど、火薬の量間違えてない?
 声に出すと、周りに聞こえるから・・・・アイコンタクトで。
 えっ、目分量で作ったから、ちょっと入れすぎたかも知れない・・・・でも、大丈夫、僕を信じて。
 うん、信じるよ。

「母さん・・・・手を!!」

「ビビーーッ」

「母さん!?」

 ガジェット君と、アリシア姉さんのポットが落ちていく。
 アースラ側は気づいてないと思うけど、下に出来た穴って・・・・2号さんのワープ装置で出来たワープ穴だから、麻帆良に繋がってるんだよね。
 無事に帰り着いたかな、次は私・・・・そして、この穴を閉じなきゃね。
 でも、最後に

「フェイト・テスタロッサ」

「なんだい、あんた。
 フェイトと同じ顔して、あんな分けわかんない物を鬼婆と言ったり・・・・一体、なにが目的なんだい?」

「私は・・・・ハッピーエンドが見たかっただけなんだ」

「これが・・・・これがハッピーエンドに見えるのか!!
 あんたは?」

 うう・・・・アルフが怒った。

「今は無理だけど・・・・今年のクリスマス。
 フェイト・テスタロッサ。
 君が良い子にしてたら、クリスマスプレゼントを贈るよ。
 私から、君へ」

 言葉を区切って、ワープ穴めがけて飛び降りた。

「忘れないでね、クリスマス。
 クリスマスに、また会おう。
 私は、クワトロ・バジーナ」

「だから、あんたはなにがしたかったんだ!!」

 アルフ・・・・叫ぶ前に逃げようね。
 そろそろ危ないと思うよ。
 じゃあ、私は一足先に。

「ひとときのさようなら」






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとtre
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/20 01:06
某月某日

 プレシア母さんの病室で、ベットに眠る母さんと、血塗れのお兄さんが床に倒れてた。

「・・・・?」

 私のレベルが足りないんだろうか、いまいち状況が理解出来ない。

「お兄さん、お兄さん・・・・なんで?」

 母さんの寝汗が大量に出てたから、役得だと思って服の着替えと、汗ふきを行っていた。
 汗ふきが終り、服を着せている途中にヴィヴィオ乱入。
 母さんが寝汗がベトベトで気持ち悪そうだから、着替えと汗ふきをしてたと説明。
 じゃあヴィヴィオも着替える、って言葉と共に服を脱ぎ出すヴィヴィオ。
 お兄さん的に嫌な予感がしてきたので、危険回避の為に行動を開始しようとしたところで、はやて乱入。
 ヴィヴィオが半裸で、母さんも半裸、そして母さんの着替えを所持しているお兄さん。
 ガジェット君を振り回して、お兄さんを強打。
 ヴィヴィオの着替えを済ませて、ヴィヴィオと母さんの洗濯物を回収して帰宅したはやて。
 そして、現在にいたる。

「って、事ですか?」

「うん。
 あと、パンツ見えてる」

 数歩分、横にずれる。

「ところで、母さんの容態は?」

「病気は完治。
 複数の薬を大量に混ぜて摂取してたせいで、体の中がボロボロになってたって2号さんが言ってた。
 んで、よく分からんけど、2号さんが注射打って・・・・今にいたる。
 2号さん曰く、注射打ったし、あとは寝てればそれなりに治るよ・・・・って言ってた」

「注射って?」

「2号さん謹製。
 2号さんが大丈夫って言ってるから、大丈夫でしょう」

 2号さんだし、何とかなるよね。




某月某日

 ヴィヴィオと一緒に森まで遊びに行きました。
 友達と言って、うさぎとか山羊とか、馬とか牛とか、熊とか狼とか、大蛇とか大鷲とか・・・・あと、ドラゴンとかを紹介されました。
 麻帆良の森って、凄いんだね。
 あとドラゴンって、森に生息してたっけ?
 地球のドラゴンは、幻想の生き物だったと思うんだけど・・・・実はヴィヴィオ、竜召喚と竜使役のスキルを持ってたのかな?




某月某日

 2号さんの研究室まで、プレシア母さんの現状などを聞きに行った。

「彼から簡単には聞いてると思うが、治療は完了している。
 あとは、暫く絶対安静だ。
 無理に起きようとした場合、無理矢理にでもベットに押さえつけたまえ。
 ああ、念のため言っておくが、無理矢理と言っても・・・・魔力ダメージによるノックアウトは駄目だからね。
 当て身などで落とすか、無針注射器に睡眠薬を入れた物を渡すから、それを使うと良い。
 睡眠薬も、私特製の物だから、即寝れる優れもの・・・・使われた時の記憶も消えるし。
 八神君おすすめの一品だ」

 なにに使ってるか知らないけど・・・・はやて、それ犯罪だと思う。

「分かりました。
 私が見舞いに行ったときに、母さんが起きてたら使います。
 あと、アリシア姉さんって、どうにかなりませんか?」

 2号さんだから、なんとかしてくれそうな気がしてなりません。

「ふむ・・・・少し考えてみよう。
 ああ、テスタロッサ君。
 確か私と同じ名前の犯罪者が捕まっていたよね?」

「ジェイル・スカリエッティですか?
 はい、捕まえましたけど」

 私のガンプラを人質にした犯罪者。

「出来ればで良いのだが・・・・その人と個人的な話を少々したいのだが、出来るかね?
 むろん、秘密裏にだが。
 または、研究資料などを拝見してみたいのだが」

「どうしてです?」

 なんのため?
 じつは・・・・関係者だったとか?
 まさかね。

「その犯罪者は生命操作や生体改造などで捕まったのだろう?
 アリシア君の件でだが、参考になる資料などがあればと思ってね」

 ・・・・なるほど。
 2号さんって、ガンプラの追加パーツ作ったり、ヴィヴィオの斬艦刀作ったり、シミュレーター作ったり・・・・基本的に玩具作ってるから、アリシア姉さんの件は専門外だからか。
 ちょっと位、良いよね。

「分かりました。
 知り合いにお願いして、少しだけ通信が出来るようにセッティングしてもらいます。
 準備が出来たら連絡します」

「ああ、お願いするよ」

「では、失礼します」

 2号さんへの用件が終わったので帰ります。
 でも、帰る前に・・・・ガンプラ用の新規パーツが無いか漁ってみた。
 新規パーツが無かったので、T定規を1つ持って帰ります。
 サイコフレーム代わりで良いでしょう。




某月某日

「って事なので、明日ジェイル・スカリエッティと通信します。
 最後に通信ログ全削除しますけど。
 知り合いにお医者さんの真似事をお願いしてるですけど、その人の専門とは違っているんで・・・・その道にプロに聞きたい事があるって言ってました。
 それでですね、秘密裏が良いって言ってたので、ログ消そうと思って。
 許可下さい」

『許可を求めている割には、最初に"します"って言ってないか?』

「気にしないで下さい。
 で、オッケーですか?」

『・・・・一つ確認しておく、お前の知り合いは犯罪者か?』

「変態さんですけど、犯罪者じゃないです」

 麻帆良だと、いたって平凡な一般人だと思います。

『勝手にしろ』

「ありがとうございます、レジアス中将」

 休暇終わってミッドに帰る時、お土産買って帰ります。
 木刀で良いのかな?
 ってか、疲れてます?




某月某日

 2号さんとジェイル・スカリエッティが通信する日。
 私は邪魔にならないように、部屋の外で待機してる。
 途中、2号さんが大爆笑してたけど・・・・なんだったんだろ?

「で、どうでした?」

「くっくくくく・・・・いや、大丈夫だ。
 同じ研究者として、好き勝手に研究できる者と、でいない者との違いに優越感を感じて、つい大爆笑してしまった。
 アリシア君の件だが、なんとかなりそうだ。
 ちょっと材料集めに、ガジェットに頑張って貰う必要があるが・・・・あれは優秀だし、すぐに素材を見つけてくるだろう」

 本当にどうにかなるんだ?

「プレシア女史の体調が元通りになってから、彼女に話をして見ようと思う。
 プレシア女史の考えも聞いてみなければいけないからね。
 あと、私の考えを納得して貰う必要もあるし」

 なんだろ・・・・アニメであってる人体錬成でも挑戦するのかな?
 いや、アリシア姉さんの件は、一応言ってみただけなんだけど・・・・本当になんとかできるとは。
 ジェイル・スカリエッティと話したから、人工魔導師計画とかじゃないよね?
 それで母さん駄目になったんだけど・・・・私が産まれて。




某月某日

 プレシア母さんの見舞いに行くと、母さんが起きてた。

「フェイト!?」

 驚いていたけど、無針注射器の睡眠薬を投下。
 ・・・・本当に、即寝た。

「ふう、ミッション達成」

 次は当て身に挑戦してみようかな。

「とりあえず、相手の首にチョップすれば良いんだよね?
 てぃっ・・・・ってかけ声付きで」

 漫画とかでは、それで気絶してたし・・・・なんとかなるよね?




某月某日

 ガジェット君が冒険の旅に出たそうです。
 私もついていった方が良かったかな?
 何となくだけど、面白そうな気がしてなりません。




某月某日

 エヴァンジェリンが冷たいです。
 ヴィヴィオとエヴァンジェリンのお家に行ったとき、エヴァンジェリンはまだ寝てたので、茶々丸さんとお話ししながら起きるのを待ってただけなのに。
 どうして怒ってるの?

「お菓子美味しかったよ。
 お代わり頂戴」

 ヴィヴィオも美味しかったよね?

「・・・・それは私秘蔵の一品だ!!
 凄く高かったんだぞ。
 それに、限定生産品で入手困難な品物だ。
 茶々丸が普通のお茶菓子を出してただろう、それで我慢できんのか!?
 と言うか、隠してるのを勝手に食うな!!」

「・・・・なんとなく。
 私の勘が、美味しい食べ物があるって訴えてきて。
 つい、茶々丸さんに聞いてみました」

 茶々丸さん、いい人だし。
 聞いたら普通に出してくれた。

「茶々丸ぅぅぅぅっ!!
 お前か!?」

「お客様ですので、失礼の無いように対応致しました。
 あと、細かい事に対して怒鳴り出すのは・・・・歳ですか?
 歳なんですね?」

「くっ・・・・ま、まあ良い。
 今日の所は大目に見てやろう。
 で、今日はなにしに来た?」

「ヴィヴィオと山で遊ぼうと・・・・で、その前にお昼ご飯を食べようと思って。
 ついでに、エヴァンジェリンも一緒に遊ぶ?」

「帰れ」

 なんで怒ってるんだろ?
 あと、ザフィーラの定位置は、エヴァンジェリンの下なの?
 エヴァンジェリン、ついさっき起きたばかりなのに、ザフィーラに乗ってるね。
 ・・・・・・・・おっ、久しぶりザフィーラ。






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとquattro
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/08/29 23:12
某月某日

 ガジェット君、無事帰還。

「2号さん2号さん・・・・それって、レリックじゃないの?」

 もの凄く見覚えのある物体が、2号さんの手に握られている。

「ふむ、テスタロッサ君。
 これこそが、ガジェットに探させた材料だよ。
 そしてこれを」

 黒のマジック?

「・・・・これで完成」

 核鉄って書いたみたいだ。
 ま、まさか・・・・これを使ってアリシア姉さんを?

「核鉄なら、死者蘇生しても問題ないだろう」

「・・・・おおっ。
 2号さん、頭良い」

 でも、レリックって高エネルギー結晶体のような物だった気がしたんだけど。
 単に高エネルギーだけで死者蘇生が可能なら、ジュエルシードでも死者蘇生できるんじゃないの?
 ・・・・あっ、ジュエルシードが入手困難だからか。




某月某日

 アリシア姉さんの件を、2号さんが母さんに伝えるって言ってたので、ついていきました。

「プレシア女史。
 アリシア君だが・・・・蘇生できる可能性がある」

「ほ、本当なの!?
 本当にアリシアが!!」

「蘇生出来ない可能性も有るがね。
 私の考えでは、8割方は成功すると見込んでいる。
 リアルチートの手を借りようと思ってるしね。
 ただし、蘇生した場合でも・・・・プレシア女史がテスタロッサ君、フェイト君に対し、アリシア君の偽者と思った事を、アリシア君にも思うかも知れないがね」

「ど・・・・どういこと!?」

「生前のアリシア君との違いが出る可能性が高いからかな。
 一番分かりやすいのが、魔力量だね。
 アリシア君は元々魔力量が少ないと聞いているが、レリックウェっふんげふん・・・・核鉄の力で魔力が増強されると思うからね。
 それより、プレシア女史。
 いまなら、普通に頭が回るだろうから言っておく。
 子供は成長するものだ。
 その成長も、親の予想通りに成長するとは限らん」

「そのような事は、分かっています」

「だからだ。
 アリシア君の蘇生が成功して、順調に成長したとしよう。
 その成長したアリシア君が、プレシア女史の知らないアリシア君となったら・・・・それは失敗作になるのかね?
 周りの環境次第で、人は大きく変わるぞ。
 特に、ここ・・・・麻帆良ではな」

 あのー、難しい話が続くようなので、先に帰ります。
 私的には、アリシア姉さんが生き返るなら問題ないと思う。
 母さん的には、プロジェクトFateが失敗と言った原因って・・・・アリシア姉さんの死体が残ったままだからじゃないの?
 アリシア姉さんの死体使って、蘇生させるなら問題ないと思うけど。
 とりあえず、アリシア姉さんの蘇生が成功したら、一つアリシア姉さんにお願いしてみよう。
 アリシア姉さんの武装錬金の形状はなんになるのかを。




某月某日

 今日は、アリシア姉さん蘇生の日。

「と、言う事なので頼むよ、ヴィヴィオ君」

「おっけー」

 あれ?
 ヴィヴィオ?

「これを飲ませればいいの?」

「そうそう、このレリッ・・・・じゃなくて、核鉄をね」

「じゃあ、お口開けて。
 宝石っぽいの押し込んで・・・・とりあえず叩く。
 えいっえいっ」

 あっ、無理矢理詰め込んだ。
 2号さんなにもしてないけど・・・・それで良いの?
 ちょっと心配。

「不安そうな顔をしなくても、なにも問題はないさ。
 この作業は、ヴィヴィオ君がやることに意味がある。
 なんとなく、聖王の加護とか付きそうじゃない?」

「聖王?」

「テスタロッサ君には関係ないよ、こっちの話」

 聖王って、カリムの所の王様だよね?
 既に滅んでる。
 でも、なんだか昔・・・・誰かから、聞いたことあるような気がしてならないんですが、聖王って言葉。
 なんだったけ・・・・はやてが怒ると怖いから、即座に忘れようとしたことは思いだしたんだけど、なにを忘れようとしたんだっけ?
 ねえ、バルディッシュ。
 覚えてない?

「あっ!?」

 そう言えば、ヴィヴィオ=聖王ってスカリエッティが言ってたの思い出したよ。
 聞いた当時はビックリしたけど、すぐ忘れた。
 ってか、2号さんも知ってたんだ。
 でもさ、アリシア姉さんってミッド生まれだから、ベルカの王様の加護って無理じゃないの?
 ベルカの場合って、加護とか祝福ってベルカの騎士に対して有効なんだよね?
 アリシア姉さん、ミッド出身で騎士でもないんだけど、大丈夫?

「今日はここまでで良いでしょう。
 あとは、核鉄が体に馴染むのを待つだけだ」

 じゃあ、私帰りますね。
 進展があったら連絡下さい。




某月某日

 2号さんから、アリシア姉さんの蘇生に成功したって連絡がありました。
 流石2号さん。
 本当になんとかなりました。




某月某日

 アリシア姉さんは、2号さんから玩具を貰って、ヴィヴィオと一緒に遊び回っているみたいです。
 私は、プレシア母さんとお買い物などをして過ごしています。

「ゴメンね、フェイト。
 母さん無理しすぎて、薬に頼って正常じゃ無かったみたい。
 アリシアが戻ってきた今だから分かる、あなたも私の娘だと」

「母さん」

 ・・・・でも、母さんの娘さんは、平行世界のミッドで裁判中じゃないの?
 私の母さんは、アルハザード行きって言ってた空間の裂け目の穴に落ちましたけど。




某月某日

 ヴィヴィオとアリシア姉さんが遊んでる広場まで、様子を見に行きました。

「我が名は、八神ヴィヴィオ!!
 悪を断つ剣なり!!」

 斬艦刀をアリシア姉さんに向け、名乗りを上げる。

「わがなはアリシア・テスタロッサ!!
 テスタロッサのつるぎなり!!」

 アリシア姉さんも、2号さんから貰った斬艦刀をヴィヴィオに向けて、名乗り返した。
 2人とも、泥だけなってまで遊ぶのは良いけど、遊び終わったら広場を元通りに戻すんだよ。
 なのはが訓練した後みたいに、ボコボコになってるかけど・・・・ガジェット君なら元通りに出来るだろうから、ちゃんと後片付けをお願いするようにね。

「アリシア姉さん・・・・元気になって良かったね」

「フェイト・・・・あれって、その一言で済むの?
 アリシアもだけど、ヴィヴィオって子、本当に人類?
 遊びの範疇を超えてると、母さん思うんだけど」

「なに言ってるの母さん。
 子供は元気なのが一番だよ」




某月某日

「きょうね、ヴィヴィオちゃんといっしょにもりにあそびにいって、たくさんのどうぶつとともだちになったんだよ」

「良かったわね、アリシア」

「うん」

 ヴィヴィオの友達って言うと・・・・あの動物たちか。

「アリシア姉さん。
 ヴィヴィオの友達って、熊とか大蛇とか、狼とかドラゴン?」

「・・・・フェイト、なに言ってるの?」

「うん、そうだよ!!」

「ア、アリシア!?」

 あっ・・・・母さんが倒れた。

「疲れてるのかな?
 母さんをベットまで運ぶから、案内お願い」

「こっちだよ、フェイトおねーちゃん」

 アリシア姉さんが生き返った事で、いろいろと気が抜けたんでしょう。
 これからは、アリシア姉さんの為に、ちゃんとした生活をしなきゃ駄目だよ。




某月某日

 そろそろ休暇も終わるから、お土産を探しに買い物に行こう。
 レジアス中将には木刀で良いよね?
 他の人達には・・・・お菓子とかで良いか。
 あと、エヴァンジェリンの家にいって、茶々丸からお菓子も貰ってこよう。
 エヴァンジェリンが隠してるお菓子って、美味しい物ばっかりだしね。

「エヴァンジェリンにばれないよう、エヴァンジェリンが寝てる間に貰ってこよう。
 代わりに、うまい棒を置いておけば大丈夫だよね?
 茶々丸のフォローに期待します」




某月某日

 ミッションコンプリート。
 大量のお土産GET。
 ザフィーラ、エヴァンジェリンには内緒だよ。






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとcinque
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/24 21:29
某月某日

 「師匠ぉぉぉぉっ!!」

 ん、どったのスバル?
 またヴィヴィオに負けたんだ。

「ヴィヴィオに勝つためのアドバイス下さい!!」

 ヴィヴィオにね・・・・正面からガチで戦って勝つのは、修行不足で無理じゃないの?

「とりあえず、不意打ち。
 後方より奇襲して、一撃で沈める」

 不意打ちした後は、ごめんさないって謝るの。
 あと、不意打ちは1回しかしちゃだめだよ。

「分かりました師匠。
 今から行ってきます」

 うんうん、頑張れ若者。

「あっ、ヴィヴィオ?
 今からスバルが遊びに行くからね。
 あと、奇襲されるかもしれないから、気をつけてね」

 スバルだけ、アドバイスするのは不公平かと思ったので、ヴィヴィオにもアドバイスしておく。




某月某日

「師匠ぉぉぉぉっ!!」

 また、スバル?
 不意打ちが聞かなかったとか?

「金髪で大剣持った幼女がいたんで、不意打ちアタックを決行したら・・・・知らないおばさんに雷落とされました。
 痺れがとれてから気づいたんですけど、人違いだったみたいです」

 雷落とし・・・・プレシア母さん?
 って事は、アリシア姉さんに奇襲かましたの?

「それでですね、ヴィヴィオ2号とおばさんに謝罪と説明してたら、ヴィヴィオに不意打ちされました」

 逆に不意打ち喰らったの?
 災難だったね、スバル。

「あと、ヴィヴィオ2号に勝負挑んだんですけど、負けました」

 アリシア姉さんにも負けたんだ。

「一体何者ですか、ヴィヴィオ2号!?」

 アリシア姉さんね。

「バリア系、シールド系、フィールド系・・・・全ての防御魔法が切り裂かれました。
 ヴィヴィオ相手に数秒は耐えれる防御魔法が、紙切れのように一瞬で駄目になりました」

 ああ、そう言えば。
 そんな事もあったね。

「私もよく知らないんだけど。
 アリシア姉さん斬艦刀の一撃って、防御魔法無効の効果があったね。
 素手だと、無効化出来ないけど」

 私やプレシア母さんの防御魔法も、無効化されてたしね。
 あと、バリアジャケットは無効化されないけど。
 ちなみに、斬艦刀を私が使っても、防御魔法無効の効果は発動しませんでした。

「それともう一つ。
 ヴィヴィオ2号との対戦後、おばさんにもチャレンジしてみましたが・・・・激しく雷落とされました。
 何度も何度も。
 ビリビリ痺れて、感電死するかと思いました」

 それって、おばさん呼ばわりされたから怒ったのでは?
 または、スバルの耐久力が高くて、一度でノックアウト出来なかったからじゃないの?
 スバルって、弱くはないんだけど、戦う相手が強すぎるのが問題なんじゃないの?
 日頃、ガンダム無双してる相手・・・・犯罪者が相手なら、スバルも無双出来ると思うよ。




某月某日

「「私たちの歌を聞けぇぇぇ!!」」

 はやてがミッドに遊びに来たので、路上ライブを決行。
 予想以上に観客が集まり・・・・なぜか、レジアス中将もいた。

「レジアス中将。
 そのキャラクター物のTシャツ、全然似合ってないですよ。
 普通にポロシャツとかにしません?」

 近くの喫茶店で、レジアス中将を仕事以外の話をして、大変驚いた事が一つ。
 流行モノとかに敏感なんですね。
 正直、信じられません。

「人の日常に文句をつけるな。
 それにだな、私の部下には若い者も大勢いる。
 部下達とのコミュニケーションを円滑にするには、気軽に話せる話題は多い方が良いからな」

「仕事の話にして誤魔化そうとしてるけど・・・・趣味なんじゃないですか?」

「ふん、そうとも言うな」

 いや、まあ。
 だからといって・・・・私には関係ないんですけどね。
 レジアス中将が流行モノに敏感でも。

「ああ、それだったら。
 店を出て右、最初の信号を左。
 そこの商店街の一番奥にある店がお勧めだ」

「ほんとですか?
 ありがとうございます。
 じゃ、早速行こか。
 フェイトちゃん?」

 いや、やっぱり関係あるかも。




某月某日

「さあ、ティアナ・・・・今日は絶好の修行日和だよ!!」

「帰って下さい」

 せっかく遊びに行ったのに、追い出されました。
 くすん。




某月某日

 何となく、親孝行しようと思ったので、リンディ母さんにザラメを10キロ送った。
 とても喜ばれた。




某月某日

 リンディ母さんが喜んでくれたので、プレシア母さんにも送ってみた。
 マッサージチェアを・・・・なんでか母さんから怒られた。
 なぜ?




某月某日

 海鳴に行ったら、知らない2人組に声をかけられた。

「・・・・じょ、冗談だよ。
 す、すずなにアリ助?」

「「ちっがぁぁぁぁぁうっ!!」」

 ・・・・あっ、思い出した。

「ご、ごめん。
 すずかに、ネーナ・トリニティだよね?」

「ちょっ、なんで私だけ思いっきり間違えるの!?
 ってか、その名前って、あんたの好きなガンダムって奴じゃないの?」

「ア、アリサちゃん。
 落ち着こうよ。
 フェイトちゃんなりの冗談だと思うから・・・・ね」

 うんうん、すずかはよく分かってくれてるよ。
 駄目だよ・・・・・・・・アリサ。




某月某日

「よし、スバル!!」

「はい、師匠!!」

「修行するよ」

「はい、師匠!!」

 2号さんのワープ装置を起動させて・・・・おっ、繋がった。

「とりあえず、1ヶ月程度したら、私たちも行くから・・・・それまで1人で頑張ってね」

「あ、あの・・・・師匠?」

「あお、注意事項だけど。
 現地の人達に、本名を知られたら駄目だよ。
 ちゃんと、隠しとかないと」

 私も正体を隠して、クワトロ・バジーナって名乗ってるし。

「この仮面を貸してあげるから、名前を名乗るときは、シャア・アズナブルって言うんだよ」

 シャアマスクと、シャアヘルメットを進呈。

「と、言う事で、出発!!」

「えっ!?
 うわぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!」

 獅子は我が子をも谷へ突き落とす。
 大丈夫だよ、スバル。
 ちゃんと有休申請は出しといたから。

「あと、シャアヘルメットの中に手紙を入れておいたから、ちゃんと読むんだよ」

 手紙の中身は


 とりあえず、頑張れ。
 ゲペルニッチがフライングで暴れるかも知れないけど、その時はその時で・・・・修行の成果を発揮しなさい。
 警察の世話になったら駄目だよ。
 あと、お小遣いも入れといたから、それを使って下さい。
 無駄遣いは駄目ですよ。


 ってな感じで、お小遣いは一万円入れておきました。
 あと、私とプレシア母さんにアリシア姉さんは、クリスマスの日に行けば良いよね?
 ゲペルニッチが空気を読んで、フライングしない事を祈ります。

「そだ、はやてとエヴァンジェリンも一緒に行かないか聞いておこう。
 あと、ヴィヴィオとお兄さんも行く気あるかな?」






[9415] おまけ編 フェイトの弟子は、数ミリ自重を覚えました
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/28 00:17
某月某日

 師匠から、新たな修行場に突き落とされました。
 落とされたときは焦ったけど、よく考えたらいつもの事なので、気にしない事にしました。

「ところで、ここってどこ?」

 なんだか、見た事のある場所のようです。
 気のせいかな?




某月某日

 早朝、マッハキャリバーが魔力反応を感知したので、こっそりと見に行ったら・・・・小さいなのはさんがいました。
 なぜ、なのはさんが小さくなっているのか分からなかったのですが、1人で砲撃の練習をしている姿を見ると、なのはさんだなって実感しました。
 なのはさん=砲撃。
 師匠も間違いないって言ってたし・・・・あそこで砲撃をしている、小さいなのはさんは、なのはさんなんでしょう。
 細かい事は、全て捨てても問題ないでしょう。
 なんたって、師匠の修行なので。

「とりあえず、師匠のアドバイスに従って、ゲペルニッチと言う人を倒せば修行完了するのかな?
 どう思う、マッハキャリバー?」

 マッハキャリバーも分からないか。
 あとは、師匠達が来るまで、マスクとヘルメットつけて、名前をシャア・アズナブルと名乗っていれば、好きに過ごしていて良いんだよね?
 って事で、早速アイスを食べに行くよ。

「何段まで、乗せてくれるかな?」




某月某日

 シグナム元副隊長と、ヴィータ元副隊長に襲われました。
 ・・・・書く名前が長いんで、シグナムさんとヴィータさんで良いよね?
 とりあえず、急に襲われたとき、この台詞を台詞を叫んでみようって言われた事があるので、叫んでみた。

「そんなに戦争がしたいのかよ、あんた達はぁぁぁぁぁあぁぁっ!!」

 不思議と・・・・勝っちゃいました。
 あれ?
 シグナムさんって、牙突スタイル、モード・真田幸村を愛用してましたよね?
 それ、全く使ってなかったんですけど。

「な、なんだよ・・・・お前。
 ぶっ叩いても、叩いても立ち上がってきやがって。
 化け物か」

 酷いですよ、ヴィータさん。
 師匠による修行の成果です。

「と、言うか。
 ヴィータさんにシグナムさん、なにしてるんですか?
 こんな所で遊んでいて、管理局の仕事は休みなんですか?」

 特にシグナムさん。
 師匠と一緒に、BASARA無双しなくて良いんですか?

「「管理局!?」」

 ・・・・なんで驚いてるの?
 なになに、あたしが局員かどうか?
 えっと、現在有休中らしいですけど、立派な管理局員ですよ。
 あと、そっちも局員じゃないですか・・・・もしかして、辞めちゃったんですか?
 辞めるなら辞めるで、はやてさんには伝えたんですか?
 親に内緒で、こっそり辞めちゃ、怒られると思いますよ。
 日本で一緒に暮らすにしろ、まだ卒業して無いじゃないですか、はやてさんは。
 今、はやてさんが住んでるお兄さんの家って、これ以上人数が増えると大変だと思いますよ。
 お兄さんにはやてさん、ヴィヴィオの3人も住んでいるんだし。

「ちょっとまで。
 仮面、お前なに言ってるんだ?」

「主に兄君などいない。
 それに学校にも行っておられない」

「・・・・もしかして、人違い?
 ヴィータさんに、シグナムさんですよね?」

「ああ」

 人違いじゃないみたい。
 でも、なんで?

「2人の親って、八神はやてさんですよね?」

「・・・・主だ」

「今、麻帆良大に通っている大学生。
 子供は、長男ザフィーラ、でもエヴァンジェリンの所に居候中・・・・+微妙に存在が忘れられている。
 長女シグナムさん、次女シャマルさん、三女ヴィータさん、四女リインフォース・アインさん、五女リインフォース・ツヴァイ、六女ヴィヴィオ。
 趣味は、ストリートライブに家事など」

 違ってます?
 あっ、違うところがあるんだ。
 はやてさんは小学生で、四女以降がいない。
 あと、趣味にストリートライブは無し。

「ここって、どこなんでしょ?」




某月某日

 昨日から、小さいはやてさんのお家にお泊まりしてます。
 シグナムさん達は、私の監視のためだとか言っているのですが・・・・監視って、なんで?
 まあ、師匠達が来るまで、住むところが見つかったのでラッキーです。
 ちゃんと偽名名乗ってますよ。

「あたしはかつて、シャア・アズナブルと呼ばれた男だ!!」

 って。
 かつてもなにも、数日前からシャア・アズナブルと名乗り始めたんですけどね。
 それと、見た目で分かると思いますが、あたし女です。




某月某日

「アイゼン!!
 シュワルベフリーゲン!!」

 ヴィータさんから、4つの鉄球が飛んでくるが。

「効かぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」

 腕をクロスさせた、十字受けで耐える。
 なのはさんの砲撃に比べたら・・・・この程度!!

「防御魔法無しで耐えるか・・・・ちっ、化け物か。
 あの仮面は!!」

 あっ、カートリッジ使った。

「こいつなら!!
 ラケーテン」

 カートリッジの魔力を燃料にし、それをロケットのように噴射させる。
 ヴィータさん自らが回転し、徐々に速度を上げ、推進剤の噴射と回転の遠心力も合わせて打撃力を高める、ヴィータさんお得意の攻撃だ。
 あと、前から思ってたけど、これって非殺傷とか関係なくない?
 物理攻撃だよね?
 って言うか、ピッケルっぽいよね、先っぽ。
 直撃したら、普通死なない?

「ハンマァァァァァァァ!!」

 流石のあたしも、ピッケルアタックは受けたくないな。
 直撃すると、体のフレームが変形したりするかもしれないし。
 ここは、力で押し通る。

「スゥゥゥゥゥパァァァァァァモォォォドォォォォォッ!!」

 昔も言ったと思いますが、ただの戦闘機人モード。
 スーパーモードも、明鏡止水も同じものです。

「あたしの拳に砕けない物は・・・・無いと思う!!
 いや、無ければいいな」

 腕を振りかぶり、体を弓に見立て、拳を矢に。
 そして、ヴィータさんのグラーフアイゼン、その先端のピッケルっぽいのを狙って・・・・一撃を解き放つ。

「IS発動、二重の極み!!」

 衝突する力と力。

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

「あぁぁぁぁぁぁ!!」

 あたしの知ってるヴィータさんと比べ、こっちのヴィータさんは弱いと思う。
 だから、この衝突も。

「あたしの勝ちです!!」

 グラーフアイゼン・・・・そのハンマーの片方を粉砕し、死に体となったヴィータさんにトドメの一撃をお見舞いする。

「あたしの以下略・・・・ゴッドフィンガー!!」

「なっ!?」

 ゴッドフィンガーで、ヴィータさんの頭部を掴み。

「ヒィィィィィトッ!!
 エンドゥゥゥゥゥゥッ!!」

 ヴィータさんを持ち上げたまま、腕のドリルの回転を始めた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 あたしの腕を中心に、ヴィータさんがグルグル回る。
 これぞ、人間扇風機。
 流石に、完全に無防備になったヴィータさんに、ゴッドフィンガーの一撃は当てられません。
 代わりに、あたし流のヒートエンドを使用しました。

「と、止めろぉぉぉぉぉぉ!!」

 あと、30秒ほどしたら止めますよ。
 そう言えば、このヒートエンドって・・・・ヴィータさんの首って大丈夫だよね?
 回しすぎて、外れたりしないよね?

「ぐだぐだ考えてないで、止めろ!!」

 聞こえない。




某月某日

 今日は、シグナムさんと戦いました。
 やっぱり、こっちのシグナムさんも、あたしの知ってるシグナムさんより弱いと思います。
 何度か倒れましたが、私の耐久力を超える事は出来なかったようです。

「なんだろ・・・・あたしって、以外と強かったんだ」

 ヴィヴィオに、ヴィヴィオ2号と、幼女に連敗してたから・・・・ちょっとだけ自信なくしてたんだ。

「ま、まて・・・・なんたる理不尽」

 えっ、別にあたしは・・・・普通の人より、ちょっとだけ耐久力に自信があるだけだよ。




某月某日

 そう言えば、はやてさんのお兄さんはいないんだろうか?

「えっ?
 あたしの親戚?
 ・・・・シグナム達の他にいないけど」

 あれ?
 シグナムさん達って、はやてさんの娘さんじゃなかったんだ。
 ってか、お兄さんはいないんだ。




某月某日

「ザフィーラ、お手」

 ・・・・反応無し。

「はやてさん、ザフィーラがお手してくれない」

「いや、ザフィーラは犬と違うよ。
 私が、犬を飼いたいって言ったから、普段は狼形態でいてくれるんや」

「でも、あたしの知ってるザフィーラは。
 ザッフィーの愛称で子供達に人気ですよ。
 ペット禁止のマンションだったので、知り合いに預けて、その知り合いのお家で生活してます。
 普段は、その・・・・エヴァンジェリンっていう子なんですけど、その子を乗せて歩き回ってますよ。
 ぶっちゃげ、ザフィーラはエヴァンジェリンとこの犬って認識してる人が多いのでは」

 ・・・・あっ、ザフィーラが力尽きた。

「わ、我は・・・・主を守る盾、そして牙たる守護獣。
 決してペットではない。
 それに狼だ」

 でも、向こうのザフィーラは、それなりに充実した生活送ってると思うんだけど。




某月某日

 朝起きて、はやてさんの朝食を食べる。
 はやてさんの昼ご飯食べて、おやつのアイスを食べる。
 はやてさんの夜ご飯食べて、テレビ見て寝る。
 シグナムさん達と模擬戦したりするけど、だいたいこんな感じで過ごしてます。

「ところで、ゲペルニッチって誰?」

 師匠が来てから聞けばいいよね。
 それにしても、シグナムさん達って良く出かけるけど、どこに行ってるのかな?




某月某日

「ああぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」

 重要な事を思い出した。

「ど、どうしたん!?」

「今日、翠屋のデザート半額フェアの日だ!!
 って事で、行ってきまーーーーーす」

「お土産、よろしくな」

 今日は半額だから、いつもの2倍食べるよ。




某月某日

 小さいなのはさんもだけど、小さい師匠を見かけた。
 ・・・・本当に師匠かな?
 ガンダムガンダム言ってないけど。

「人違いないのかな?」

 でも、他人のそら似にしては似てるな。




某月某日

 何となく、この世界の事が分かってきました。
 次元世界ではなく、平行世界とか言うのでしょう。
 以上、考察終了。

「まあ、分かった事で、あたしには関係のない事だしね」

 師匠、早く来ないかな。
 あと、ゲペルニッチって誰?




某月某日

「どっか~~んっ!!」

 完全勝利。
 ヴィクトリー。
 今日もシグナムさん達に勝ちました。
 えっへん、連戦連勝です。




某月某日

 今日は大食いチャレンジをやっているお店に行って・・・・・・・・出入り禁止喰らいました。
 やっぱり、3回連続チャレンジはやり過ぎだかな?

「店長泣いてたぞ」

「・・・・腹八分目って言うしね。
 今度は、別のお店探そう」

「もう止めとけ」

 えーーーっ。
 せっかくのお小遣い稼ぎなのに・・・・ヴィータさん酷いよ。




某月某日

 お世話になってばっかりなので、今日はあたしが家事をしようと思います。
 こう見えても、家事位普通に出来ますよ。
 あと、料理も。

「り、理不尽です」

 シャマルさん、なに言ってるの?
 はやてさんによる花嫁教育かなにかで、八神一家は一通りの家事は出来るんじゃないんですか?
 ヴィヴィオも練習中って言ってたし。

「こっちの人達って、家事出来ないんですか?」

 はやてさんが家事を教えてないなんて・・・・意外だ。




某月某日

「シャマルさん、準備は良い?」

「はい、先生」

 料理が上手に出来ないシャマルさんに、私の一日お料理教室を実施します。
 美味しい料理を食べたかったから、頑張って覚えました。

「料理は気合いです。
 ガーーッて感じで、ブワーーッてやって、バッと完成」

「・・・・えっと、なにがです?」

「ん?
 料理ですけど」

 だから、ガーーッ、ブワーーッ、バッ・・・・って感じ。

「手順とかは?」

「・・・・気合いです」

 シャマルさんの料理レベル上昇ならず。
 シャマルさんのレベルが足りてないのかな?




某月某日

 ヴィータさん達が、次元転送魔法を使いモンスター退治に出かけるそうなので、ついていきました。
 分厚い本を持って、倒したモンスターから蒐集ってのを行いました。
 経験値を集めてるのかな?

「ヴィータさん。
 集めた経験値は、均等に分配するんですか?
 それとも、レベルが低い人に多く分けるんですか?」

「はあ?
 なに言ってんだ、仮面。
 あたし達は、闇の書のページ蒐集をやってんだ」

「モンスター倒した経験値を、その本で集めてるんじゃなかったんですか?」

「違うっ!!」

「じゃあ、経験値は?」

「そんなこと知るかっ!!」

 ええーーーっ!?

「じゃあ、モンスターがアイテム落としたりとかは?」

「ゲームじゃねえんだ・・・・落とすか!!」

 記念品として、ドラゴンの牙を持って帰ろう。
 はやてさんにお土産として。

「拾うな!!」

 お土産、ヴィータさんが捨てちゃった。
 残念。




某月某日

 はやてさんが入院しました。
 あたしがはやてさんの代わりに家事をして、八神家を支えるしかありません。
 まずは、はやてさんの着替えを準備しましょう。

「・・・・ってなんですか、その顔?」

「いや、なんつーか・・・・ギガ理不尽?
 人として、なにか間違ってる気がする」

 そんな事言ってないで、はやてさんの入院に必要な物をまとめる手伝いをして下さいよ。




某月某日

「なあ、前から聞きたかったんだが。
 なんで仮面なんだ?」

「師匠に渡されたからですけど」

「・・・・お前の師匠って、どんな奴なんだ。
 やっぱ、強いのか?
 それとも、変な奴なのか?」

 師匠か・・・・一言で言うと、ガンダム。

「そうですね、あたしが小さい頃、お父さんの所に行こうとして火災に巻き込まれた事があるんです。
 その時に助けて貰ったのが、師匠との出会いになります」

「そうか」

「その時の師匠は、とてもかっこよかったんです!!
 あたしの上に落ちてきた瓦礫を吹き飛ばし、燃えさかる火を吹き飛ばし、あたしの立ってた床も吹き飛ばし・・・・間一髪、師匠に救出されたんです」

「そう・・・・えっ!?
 ちょ、おまっ!?」

「その時に思った事があるんです。
 とりあえず、いろんなものを吹き飛ばせるようになれば、あたしも人助けが出来るんじゃないかって。
 師匠に助けられた事から、あたしは管理局で災害救助をやろうと思ったんです」

「・・・・お前の考えに、あたしはついて行けない。
 お前って、昔から、いろいろ手遅れだったんだな」

 ん?
 なにかおかしかったんですか?
 あたしと、師匠との出会い。




某月某日

 小さいなのはさん、小さい師匠、そのお友達2人。
 はやてさんのお見舞いに来てくれました。
 なんだろ・・・・じっとあたしの方を見て。
 ゴミかなにか、仮面についてるのかな?
 手鏡で確認してみるが、特にゴミは付着してなかった。
 なんで、あたしを見てたんだろうか?
 謎だ。




 ちょっとお昼寝してたら、皆いなくなって、入院中のはやてさんまで消えてた。
 散歩に行ったのかな?
 って、外の巨大モンスターがいる!?
 ついでにはやてさんたちも。
 はやてさん率いる八神一家に、小さいなのはさんと小さい師匠、それと知らない子供達。
 なにか、話し合ってるね。

「もしかして、あのモンスターがゲペルニッチ?」

 なら、あたしの修行は、あのモンスターを倒す事に違いない!!
 いや、絶対にそうだ!!

「スバル・ナカジマ。
 じゃなくて、シャア・アズナブル、突貫します!!」

 はやてさん達が、驚いているけど、関係ない。
 あたしは、ゲペルニッチを倒すだけだ!!

「でぇぇぇえぇぇえぇやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 渾身の一撃をお見舞いするため、ウイングロードをゲペルニッチまで一直線。
 あたしの腕のドリルは全力で回転中。
 はやてさん達、あたしの方を指さしてる・・・・大丈夫大丈夫、あたしって強いんだから。
 そして、ゲペルニッチの顔に、大きく振りかぶった一撃を・・・・。




 あとから聞いた話だと、あたしはゲペルニッチにパクッと食べられたそうです。
 そして、あたしが食べられた後、師匠達が来てゲペルニッチを倒し、あたしを無事救出したとのこと。

「・・・・あれ?
 あたしの修行、失敗?」






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとsei
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/29 21:39
某月某日

 スバルの有休を勝手に提出してた件について、なぜかレジアス中将から小言を言われた。
 スバルの上司の人が、直接言いに来てくれても良いのに、なんでレジアス中将が間に入ったんだろ?
 不思議だ。




某月某日

「さあ、ティアナ。
 スバルが修行に行ってる間、私が代わりにティアナと遊びに行くよ!!」

「いえ、1人で行きます」

 しょぼーん。
 なぜかティアナが冷たいです。




某月某日

「ねえ、なのは。
 なんでかティアナが冷たいんだよ」

「フェイトちゃん。
 一度、辞書で自重って単語、調べてみようか?」

 自重?

「じじゅう。
 船舶・車両・構造物などの、それ自体の重量」

 じゃなくて、こっちだよね。

「じちょう。
 自らを重んじること。
 自分の品性を保ち、卑下しないこと。
 自尊」

 既に、ティアナに言われて調べてるけど。

「又、最近は、調子に乗るな。
 落ち着け。
 謹慎。
 自主規制。
 などの意味も含めて使われる」

 で、それがなに?

「ゴメン、ティアナ。
 私じゃ力になれそうもないよ」

 なのは・・・・疲れてるのかな?
 ワーカーホリックだし、たまには休んだ方が良いよ。

「ねえ、なのは。
 疲れてるんなら、少しは休もう、ね?
 なのはが無茶して倒れたりしないか、心配だよ。
 大丈夫、私が伝えておくから、なのはは休もうね」

 なのは1人だと、すぐ無茶するから・・・・やっぱり私がついてないとね。
 本当に心配だよ。

「えっ!?
 なに?
 私が駄目だしされてるの!?
 なんで?
 ちょっ、助けてよヴィータちゃん!!」

 ん?
 ヴィータは、今日休みじゃなかったかな?
 麻帆良に行くって、昨日はやてから聞いてるし。

「やっぱり、疲れてたんだね、なのは」




某月某日

 キャロからフリードを借りて、麻帆良まで来ました。

「アリシア姉さん。
 私が後見人してる子から、竜を借りてきたよ。
 アリシア姉さんの、友達のドラゴンに会わせてみようと思って。
 あの森には、ドラゴンってあの子しかしないよね?」

「うん、タマちゃん1匹しかいないよ」

 あのドラゴン、タマって名前なんだ。

「フリード、アリシア姉さんについていくんだよ。
 地球のドラゴンと友達になってきなさい。
 友達になれたら、今度はキャロも一緒に来れるしね」

「はーい。
 フェイトおねーちゃん、いってきます。
 フリードくん、いくよ」

「キュクルーーッ!!」

 うんうん、フリードがタマと仲良くなったら、次からキャロも連れてこれるね。
 で、キャロを連れてきたら・・・・次はエリオだね。




「キ、キュクルーーーッ!?」

 あれ?

「フリード、どうしたの?
 すっごく、ベトベトしてるけど。
 一体、どんな遊びしたの?」

「フェイトおねーちゃん、ただいまー。
 えっとね・・・・タマちゃんがフリードくん、たべようとしたの。
 だから、ちゃんとたすけたんだよ。
 5かいくらい」

 フリード、意外と弱かったんだ。
 あと、ドラゴンの世界も弱肉強食なのかな?
 ドラゴン同士、同族を食べようとするって。

「なんかね、わたしがフリードくんをつれてきたから、タマちゃんがしっとしたみたいなんだ。
 もてるおんなは、たいへんなんだよ。
 えっへん」

 ・・・・友達が出来れば良いなって思ってたけど、今日は失敗したね。

「ゴメンね、フリード。
 フリードの友達が出来ればなって思ってたけど、私が悪かったよ。
 じゃあ、帰ろうか?」

 頭が外れるんじゃないかって位、高速で首を上下させる。
 本当に怖かったんだね。
 おー、よしよし。




某月某日

 ここ数日、あんまり面白い事がありません。
 平和なのは良い事ですが・・・・ガンダム無双の機会がなくて、ちょっと残念。
 決して、犯罪が起きる事を期待してるんじゃないんですよ。
 ただ・・・・ちょっと暇だなって。




某月某日

 あまりにも暇だったので、シグナムを呼んで、訓練ルームでガチバトルしました。
 勢い余って、訓練ルーム全壊・・・・現在、始末書書いてます。
 あと、訓練ルームを頑丈にする要望書も書いてます。
 ガンダニュウム合金を使えとは言わないけど、もうちょっと頑丈にした方が良いと思うよ。
 無理だとは思うけど、なのはの砲撃が直撃しても壊れないのが理想だね。
 目標は高く持った方が良いしね。




某月某日

 要望書の件で、レジアス中将から連絡があった、無茶言うなって。
 あーー、やっぱり無理か。
 なのはの砲撃って、古代ベルカの超兵器、聖王のゆりかごをぶち抜いた実績があるからね。
 ただの訓練ルームに、それを求めたのが失敗か。




某月某日

「ねえ、ティアナ。
 スバルってどこ行ったの?
 最近見かけないんだけど」

 せっかく、私の新しい武装を見せようと思ったのに。
 バルディッシュの新形態、真・ザンバーフォーム(穴あき)。
 なんと、切ったキュウリがくっつきません。
 えっへん。

「・・・・フェイトさんが連れて行きませんでしたっけ、スバル」

「私が?」

「はい。
 あと、勝手にスバルの有休申請出してたと思います」

 ・・・・あっ!!

「思い出した!!
 ゲペルニッチ戦に向けて、スバルだけ先に送っといたんだった」

 いやー、ゲペルニッチ戦の参加者を募集してたけど、スバルを送ったの忘れてたよ。

「うんうん、スバルは1人で修行中だったね。
 じゃあ、ティアナも一緒に行く?」

「行きません」

 やっぱり、ティアナ・・・・私が嫌いなのかな?
 なんでか、対応が冷たいと思う。
 どこが悪いのかな?
 ず~~ん。




某月某日

 ゲペルニッチ戦の参加者決定。
 ゲペルニッチ発生の時期は、私たちと同じ日程だと信じて、出発日時を決定してます。
 私たちの時って、はやてのお見舞いに行こうとしてた日にグレアム提督の使い魔のネコ姉妹が暴走させたんだよね。

「って事で、12/24に突撃します。
 ゲペルニッチは、あっちのはやてが歌って、ゲペルニッチに約束のスピリチアクリエイションを手に入れるように仕向けるか。
 全員で凹って退場させる方向でいきましょう」

 かわいいなのはが闇の書を持ってた時って、高町一家と共同でボコったしね。
 私個人では、ゲペルニッチ戦は3回目だから・・・・手早く凹って終わらせたいなって思ってる。

「うむ、私としては凹る方を押す。
 最近荒事が無かったからな。
 あと、貴様達師弟のせいで、ストレスが溜まってるんだ」

 もう、エヴァンジェリンは怒りっぽいんだから。
 茶々丸を見習おうよ。

「私はどちらでも構いません。
 メンドイなら、マスターごと封印処理しましょう。
 大丈夫、ネギとニンニクを持って行きますので」

 うわー、茶々丸。
 後半、エヴァンジェリンに聞こえないよう、小声で言ってるよ。
 うん、いつも通り、黒いね。

「私はどっちでもええで。
 どっちにしろ、私はゲペルニッチに歌を聞かせるだけや」

 うん、はやては戦えないしね。

「じゃあ、自分は後ろから応援する方向で」

 お兄さん、あっちの小さいはやて達を見るのは良いんだけど、こっちのはやてからお仕置き喰らわないようにしようね。 
 あと、カメラの準備はまだ早いよ。

「ヴィヴィオも頑張るー!!」

「わたしもー!!」

 ヴィヴィオとアリシアは凹る方ね。

「私は・・・・フェイトに謝らないとね。
 ずいぶん酷い事をしたし、許してくれるかしら」

 プレシア母さん。
 大丈夫、きっと分かってくれるよ。
 あっちの私には、ちゃんと伝えてたから・・・・クリスマスプレゼントを楽しみにしててって。

「ガガァツ、ギピィィィ!!」

 ガジェット君・・・・凹るんじゃなくて、捕獲するの?
 モンスターボールは自作したから、あとは体力削って投げるだけ?
 ゲペルニッチって捕獲可能なのかな?
 う~~ん、ポケモンじゃないから、無理かも知れないよ。

「よし、参加者は以上だね」

 マクダウェル家より、エヴァンジェリンと茶々丸。
 八神家より、はやてとヴィヴィオ、それにお兄さんとガジェット君。
 テスタロッサ家より、プレシア母さんとアリシア姉さん。
 それとお供として、ザフィーラにタマ。
 以上が参加者だね。
 あと、お兄さんを八神家として計算してるけど、問題ないよね?






[9415] おまけ編 フェイト/自重しないとsette
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/07/30 22:28
某月某日

 ゲペルニッチ戦当日。
 ゲペルニッチ登場は、夕方ちょい前だったと思うので、それまで遊ぶ事にします。
 他の人達は知らないけど、私ははやてと一緒に歌の練習で時間を潰します。
 ちなみにおやつは400円までです。
 バナナはおやつに含みません。
 ただし、玉葱はおやつに含みます・・・・ザフィーラ限定で。

「なぬ!?
 それは、ちと横暴ではないのか?」

 黙れ、飼い犬。




 到着。

「あっ!!
 丁度、ゲペルニッチが暴れてるっぽい。
 ついでに、こっちの小さい私たちもそろってるね。
 ただ一つ疑問なのが・・・・はやてのヴァルキリーが無い」

「・・・・ホントや。
 私がヴァルキリーに乗ってないで。
 なんでや?」

 こっちには、お兄さんがいないとか?
 はやてのヴァルキリー、プレゼントしたのはお兄さんだし。
 作成者は違うけど。

「あとさ、スバルっていなくない?
 ゲペルニッチに気づいてないのかな?」

「あの、スバルさんですが、フェイトさんがゲペルニッチと言ってる物体内に反応があります。
 補食されたのでは?」

「・・・・パクッっと?」

「はい。
 パクッと」

 ・・・・スバルって、戦闘機人だよね?
 食べたら体に悪そうな気がするけど。
 鉄分が豊富と思えば、問題ないのかな?

「とりあえず、ゲペルニッチを凹りに行こう。
 スバルは、途中で助ければ問題ないと思う。
 簡単には消化されないと思うから。
 じゃあ、皆行くよ!!」

「「おーーっ!!」」

 ちびっ子2人だけが、返事返してくれた。
 自力で飛べるのが、私とプレシア母さん、エヴァンジェリンに茶々丸とガジェット君。
 自力で飛べないのが、ヴァルキリーに乗ったはやて、タマの頭に陣取ったアリシア姉さん、エヴァンジェリンと交代でザフィーラに乗ったヴィヴィオ、茶々丸の左手で足首を掴まれてるお兄さん。
 全員、なんらかの理由で飛行は出来てる。
 それにしても、エヴァンジェリンって飛べたんだね。
 瞬動術は見た事会ったけど、浮遊術ってのは初めて見たよ。
 こうして飛んでるところをみると、エヴァンジェリンも魔導師っぽく見えるね。




「久しぶりだね、フェイト・テスタロッサ。
 良い子にしてたようだから、お姉さんからのクリスマスプレゼントだ」

 プレシア母さんを、前面に押し出す。

「・・・・フ、フェイト」

「母さん?
 母さん?
 誰?
 かっ、母さん!?」

 仲良きことは美しきかな。
 あっちは置いといて、こっちは勝手にゲペルニッチをフル凹にしとこう。
 多数決でも、凹ることに決定してたし。

「って事で、皆行くよ」




「いちばんて、アリシア・テスタロッサとタマちゃん」

 アリシア姉さんが飛べない為、タマを足場にしてる。
 つまり、ドラゴンナイト。

「わがなはアリシア・テスタロッサ。
 テスタロッサのつるぎなり!!
 ほえろお、ざんかんとーーう!!」

 アリシア姉さんの斬艦刀が伸びに伸びて・・・・150Mガーベラ、じゃなくて150M斬艦刀へと姿を変えた。
 アリシア姉さんは、大きくなった斬艦刀を軽々と振り回しているが、足場のタマは必死に翼をばたつかせている。
 高度も、少しずつ下がってきてる。
 下手しらた、自滅しない?

「いちげきひっさつ、いちいせんしん、いちにちいちぜん。
 うおおおおおおお・・・・すべてをたちきれざんかんとう、いっとうりょうだん!!」

 縦に一振り。
 アリシア姉さん特有、防御魔法無効の効果により、ゲペルニッチのバリアを全て破壊。
 +縦一文字に真っ二つ。

「わがざんかんとうに、たてぬものなーーし。
 えっへん!!」

 アリシア姉さん、無い胸を張るのは別に良いんだけど・・・・そろそろタマ、落ちそうだよ。
 体力の限界で。
 早く、斬艦刀を元に戻してね。




「二番手、八神ヴィヴィオとザッフィー」

「ワンッ!!」

 アリシア姉さんと同じ。
 ヴィヴィオも飛べないので、飛べるザッフィーに乗ってる。
 乗馬ならぬ、乗犬・・・・いつもの、エヴァンジェリン状態だと思えば良い。

「ザッフィーGO!!」

「承知!!」

 ザフィーラが跳んだ。
 って、普通に喋った。

「刃馬一体ッ!!
 でーーーいっ!!」

「今が駆け抜ける時!!」

 ザフィーラが走った。

「刮目せよ!!」

「これが我らの!!」

「乾坤一擲の一撃なり!!」

 ゲペルニッチを横一文字。
 アリシア姉さんとあわせて、十文字斬り達成なのだ。

「斬艦刀、逸騎刀閃!!」

 斬艦刀を竜巻のようにグルグル回し、ついでにゲペルニッチを刻んだ。

「ふっ、我らに」

「断てぬものなし」

 ・・・・ザフィーラ、かっこつけてるのは良いんだけど、君なにもしてないよ。
 ヴィヴィオの足になって、走っただけ。
 あとさ、隣のエヴァンジェリンが五月蠅い。

「ヴィヴィオめ、私のザッフィーを一人占めにして・・・・私も飛べないと言っとけば良かったか。
 あと、いつの間にか日本語を喋れるようになってたとは、流石私のザッフィー。
 凄く頭良いな!!」

 ザフィーラが話せるの、今気づいたみたい。
 ってか、たまにお父さんとかエヴァンジェリンが振ったとき、返事してなかったかな?

「よし、麻帆良に戻ったら、ザッフィーの会話の練習をみっちりやるぞ。
 テレビでお父さんが話してたから、ザッフィーが話してもおかしくないしな。
 私のザッフィーは、凄く頭も良いし」




「三番手、フェイト・T・ハラオウン」

 エヴァンジェリンの会話に付き合ってたら、アリシア姉さんとヴィヴィオが斬った箇所の再生が始まってた。
 あと、こっちに向けて無数の触手が襲ってきた。

「バルディッシュ。
 真・ザンバーフォーム(穴あき)。
 でぇぇぇぇぇいっ!!」

 襲ってくる無数の触手を切り刻む。
 無論、切った触手はひっつかない。
 流石、穴あきザンバー。

「・・・・ついでだ」

 触手以外に、ゲペルニッチ本体も短冊切りに。
 いや、穴あき使ったから・・・・なんとなく、ね。




「四番手、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
 恐れろ、世界最強の悪の魔法使いを!!」

 いや、そんなかっこつけなくて良いから、次々行こうよ。
 後ろがつかえてるんだし。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック。
 契約に従い、我に従え氷の女王。
 来たれ、とこしえのやみ。
 えいえんのひょうが」

 あーゲペルニッチが凍った凍った。
 わー、凄い凄い。

「全ての命ある者に等しき死を。
 其は安らぎ也。
 おわるせかい」

 砕けた砕けた。
 前3人に斬られた箇所の修復が済む前に、凍って砕けたので、ゲペルニッチの見た目はボロボロ。
 エヴァンジェリンも、とりあえず暴れられてスッキリ。
 魔方陣見えなかったけど、エヴァンジェリンって、魔導師だったんだ。
 初めて知ったよ。
 まあ、麻帆良の住人だし、特に驚かないけど。




「五番手、絡繰茶々丸」

 お兄さん、最初っからずっと茶々丸に足首掴まれて運ばれてるけど、そろそろ頭に血がのぼったんじゃないの?

「いきます!!」

 右手ワイヤー付きのロケットアームを射出。
 ボロボロのゲペルニッチの体には、所々に亀裂が見受けられる。
 胴体の亀裂の一つ、そこに右手が入り込んだ。

「・・・・要救助者発見」

 腕を引くと・・・・あっ、スバルだ。
 気絶しているスバルを引っこ抜いた。
 これで、右手にスバル、左手にお兄さんを装備した茶々丸の完成。




「ガガッ!!」

 ガジェット君、モンスターボール投射。

「捕獲できるかな・・・・あっ、逃げた」

 捕獲失敗。

「ガピィィィィッ!!」

 ガジェットビーム。
 こうかはばつぐんだ!!

「ピッ!!」

 再度モンスターボールを投射。
 ただし、次はスーパーボール。

「おっ・・・・おっ・・・・おおっ!!」

 捕獲成功。

「ギギギッ!!」

 やせいの やみのしょのやみ をつかまえた。

「あれ?
 ゲペルニッチじゃないんだ。
 ねえ、ガジェット君。
 ニックネームは、ゲペルニッチだよね?」

「ガッ!!」

 うんうん、やっぱりそうだよね。




 こうして、私にとって3度目のゲペルニッチ戦が終了した。
 特に新しい発見は無く、皆で凹って終了した。
 凹りに参加しなかった人達のことを、簡単にだけど、まとめてみた。


・はやて
 とりあえず、いつも通り歌ってますが、なにか?
 ゲペルニッチ捕獲した後、私も一緒に歌ったよ。

・プレシア母さん
 小さい私とお話し中。
 家族の中は修復の方向へ。
 良かったね母さん。

・スバル
 茶々丸に救出されたが、気絶中。
 茶々丸が救出しなければ、たぶん放置してたかもしれない。

・お兄さん
 茶々丸に捕まれたまま戦闘観戦中。
 気合い入れて、茶々丸のスカートの中を覗いてる。
 あと、高いところが好きなエヴァンジェリンの中も覗いてる。
 でも、頭に血がのぼりすぎて、ちょっと危険かも。

・平行世界の小さいなのは達(小さい私除く)
 なんか、固まったままだね。
 早く再起動しないかな?
 一度、叩いた方が良いのかな?

・平行世界の小さい私
 プレシア母さんとお話し中。
 あと、生き返ったアリシア姉さんにビックリ。
 クリスマスプレゼント、喜んでくれたかな?


 少し疲れたから、いろいろと聞きたそうにしてる平行世界の小さいなのは達・・・・明日で良いよね?
 今日は、クリスマスパーティーをしよう。

「あっ、今気づいたけど。
 私偽名使ってないや」

 まっ、良いか。






[9415] おまけ編 フェイトの親友は、麻帆良の歌姫(洗脳しないよww)
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/08/11 01:07
 私にとって、2回目のゲペルニッチ戦。
 後始末と言うか、後日談と言うか・・・・とりあえず、いろんな人達の様子を私視点で紹介していきます。
 決して、私の存在が微妙に薄くなってきたから、無理矢理フェイトちゃんと交代したなんて事はないですよ。
 私は皆のヒロイン、八神はやて。




トレーナーとポケモン

「ゴゴゴッ、ゴルッ!?」

 ・・・・ゴメン、私じゃわからへん。
 フェイトちゃん、通訳お願い。

「えっとね、ポケモンのニックネーム文字制限を忘れてたって言ってる」

「ビィ?
 ビビッ!!」

「おおっ、ガジェット君。
 いま、凄く良い事言った!!
 流石だよ!!」

 ・・・・フェイトちゃん?

「んとね、ガジェット君曰く。
 そんな幻想、この手でぶち殺してやる!!」

 ・・・・上条さん?
 ああ、手?に持ってるマジックね。
 直書きするから、文字制限とか関係ないって言いたいのね。

「ガジェット君、頭良いよ!!」

 最初ヴィヴィオが拾ってきたときは、ここまでネタ脳を積んでなかったはずやけど・・・・まっ、良いか。
 ちゃんと働いて生活費入れてくれてるし。
 私の生活に、なんら変化もないしな。
 で、誰とポケモンバトルするんや?

「ギギッ!!」

「んと。
 今度の麻帆良祭で、使えるんじゃないかって言ってる」

 ああ、麻帆良祭ね。
 確かに、毎年恐竜とか巨大ロボとかいるし、ゲペルニッチが混じってもおかしくないな。
 昔あった、火星ロボ決戦で、兄ちゃんも乱入したらしいしね。




テスタロッサ一家

 小さいフェイトちゃんと、プレシアさんの仲が少しずつ良くなってるのが分かる。
 小さいフェイトちゃんの使い魔アルフさんが、プレシアさんを警戒してるけど・・・・小さいフェイトちゃんが説得するでしょう。
 うんうん、やっぱり親子は仲が良くないとな。
 アリシアちゃん?
 あっちで、ヴィヴィオと斬艦刀振り回して遊んでるよ。
 少しくらい、空気読む練習しような。




名犬ザッフィーとムキムキザフィーラ

「話は聞いた。
 貴様達・・・・主の考えに背いて、勝手に蒐集行為を行っていたそうだな。
 同じ守護獣として、私は恥ずかしい。
 それでも、誇りある主の盾たる守護獣か!!」

「・・・・それを貴様がいうか?
 主以外の命令を聞いている貴様が」

 ザフィーラ同士、白熱した討論を行ってるみたいだ。
 でも、ザフィーラって魔法使えたり話したり出来るってのは前からしってたけど、人型になれたんやな。
 すっかり忘れてた。
 あと、エヴァちゃんが少しだけあっちの世界に行ってる。

「嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ。
 ザッフィーが、私のザッフィーが・・・・あんなムキムキマッチョだなんて。
 私のザッフィーは、もふもふしてて、私が乗っても大丈夫な位大きくて、人間の言葉も理解出来て、しかも日本語を話せる、凄く頭の良い犬なんだぞ。
 あれは、ザッフィーじゃない」

 うん、こっちのザフィーラと、あっちのザフィーラは別犬だと思い込もうとしてるんやね。
 別に、ウチのザフィーラは・・・・ずっと犬やから問題ないんじゃないの?
 私が覚えてる限り、産まれてきてから数日位しか、人型の姿を見た記憶ないんやけど。
 まあ、ワンちゃん同士仲良くしいや。

「そうだ、アレは・・・・私のザッフィーじゃないんだ。
 ザッフィーの姿を借りた偽者なんだ。
 偽者なら・・・・狩らないとな」

 あっ、エヴァちゃんの脳内決定が出たみたい。
 とりあえず、そっちのザフィーラ、早く逃げて。
 あと、茶々丸さんも止めないと。

「別に偽者が狩られても、問題ありません。
 あと、メンドイです」




自称・写真家の兄ちゃん(今日のみ)

 兄ちゃん・・・・なに、小さいなのはちゃん達の写真撮りまくってるんや?
 昔、十分に撮ってなかったか?

「昔の偉い人は言った。
 それはそれ、これはこれ」

 やり過ぎないようにな。
 小さいなのはちゃん達に迷惑かけたときは、ザフィーラにガブッと噛みつかせるからな。
 あと、エッチなのはだめやで。
 パンチラも禁止や。

「大丈夫、そっちは自分の記憶に収めるだけだから。
 自分を信じてくれ、八神嬢」

 うんうん、真面目に言ってるのは良いんだけど・・・・自信を持ちすぎるのもな。
 警察の厄介になるのは駄目やで。




小さいなのはちゃん達

 小さいアリサちゃん達に魔法について説明してるっぽい。
 まあ、こっちの時も驚いてたしな。
 中学卒業後の進路について話してるとき、いきなり管理局で働くって言い出して、魔法についても説明して・・・・いやー、大変やった。
 私は普通に進学したから関係ないと思ってたけど、アリサちゃんの追求は私まで来たよ。
 知ってたなら教えなさいよって。
 いや、無理言いなさんな・・・・魔法は秘密なんやで。
 なあ、小さいなのはちゃん。

「なんですか、八神さん?」

 高校くらい、ちゃんと行こうな?

「えっ?」

 こっちのなのはちゃんな・・・・中卒後、ミッドチルダまで行って就職したんよ。
 フェイトちゃんと、ウチの娘達も一緒にな。
 私は、普通に進学して、今は大学に通ってるけど・・・・高校くらい出てた方が良いと思うよ。
 就職前にも、嘱託魔導師として・・・・学校を休んでまでアルバイトを頑張ってたから、小さいなのはちゃんも心配なんよ。

「ちょっと、それホントですか!?
 ・・・・えっと、八神さん?」

 うん、私の時はそうだったよ。

「なーのーはー」

 あー、やっぱりこっちでもアリサちゃんは強いんやね。
 小さいなのはちゃんタジタジだ。

「それ私には関係ない話じゃないですか」

 いや、なのはちゃんだし。
 フェイトちゃんから聞く話だと、ワーカーホリックでちょっと心配だって。
 この前会ったときも疲れてるって話だし。
 ネタ脳搭載のフェイトちゃんに心配されるなのはちゃんって、どんだけヤバイんや?
 小さいなのはちゃんには、周りに心配されないような大人になってほしい。




フェイトちゃんとスバル、こっちの娘達

 遠くでガチバトルしてるな。
 フェイトちゃんvsスバルと娘達。
 フェイトちゃんの圧勝やな。
 ・・・・それにしてもフェイトちゃん、ノリノリだ。
 シグナムに勝てるってのが嬉しいのかな?
 最近、シグナムに負け続けてるって言ってたし・・・・アギトって子とユニゾンした真田幸村モードが反則って話らしいし。
 そういえば、こっちのシグナムって、るろ剣読んでないんかな?
 牙突使ってへんし。




小さいクロノ君とリンディさん

 なにがあったんだろ?
 二人そろって頭抱えてる。
 仕事で大変な事でも起こったんだろうか?
 偉い人は大変だね。
 責任取る意味で。
 偉い人は言いました、責任者は責任を取るためにいます。

「いや、君たちのせいで苦労してるんだが。
 特にフェイト・T・ハラオウンと名乗る人物が」

 私、美少女ですから、難しい事は分かりません。
 フェイトちゃんは、昔っからあんな感じですよ。
 思いっきり、右端から左端へ思考が振れる感じです。

「フェイト・テスタロッサをウチで引き取ったら、あのように成長するのか?
 フェイト・テスタロッサの為にと思って、母さんも養子の件を考えているのだが・・・・これは、考え直した方が良いのだろうか?」

 とりあえず、漫画とアニメとゲームを与えなければ、こっちのフェイトちゃんと同じにはならないと思いますよ。
 あとガンプラ。

「もう一度、フェイト・テスタロッサの件は考えてみよう」

 養子以前の問題として、実母と再会してるんですけど・・・・それについては?

「・・・・あっ」

 実母がいるんだから、養子として迎える必要ないですね。
 やっぱり子供は、親と一緒が良いですよ。




足場以外、出番無しのタマ

 そう言えば、タマはどないするんだろ?
 アリシアちゃんは、こっちの人間だから、こっちで生活すると思うけど・・・・タマは麻帆良の野良。
 こっちで、アリシアちゃんに飼われるのかな?
 それとも、麻帆良で野良生活を続けるのかな?




大きい私と、小さい私

 でも、おっぱいは小っちゃいんや」
 フェイトちゃんとか、フェイトちゃんとか、フェイトちゃんは、私の豊乳マッサージで大きくなったけど、私とエヴァンジェリンは小さいままや。
 私の豊乳マッサージは間違えてるんやろうか?
 なあ、そこんとこ・・・・どう思う?

「えっ!?
 一体なにが?」

 だから、私特製の豊乳マッサージ。
 あっちで無双してるフェイトちゃんを見れば、分かって貰えると思うけど。
 フェイトちゃんが成功例。
 失敗例が、私とエヴァンジェリン。
 私とエヴァンジェリンが絶対に大きくならないのか?
 マッサージの方が間違えてるのか?

「う~ん、私のマッサージが間違えてるとは思いたくない。
 でも、マッサージが間違えでないなら、私も小さいままなんやろか?
 目の前に、私の将来の胸がある。
 これが・・・・現実か」

 私個人としては悲しいけど・・・・うん、激しく悲しい。
 でも、兄ちゃんの相手として考えると、小さいままで良かったと思う。
 成長のせの字すら見えない、エヴァンジェリンには勝てないけど。

「なあ、大きい私の言う兄ちゃんって・・・・ロリコンなんか?
 ヴィータは危なくないんか?
 成長しないって言ってるし」

 ヴィータは大丈夫。
 年齢制限で、手出しされないから。
 だって、まだ10代前半だし。

「へっ?
 10代前半?
 ヴィータの実年齢は、結構あるって言ってたで」

 私の誕生日に産まれる姿を見てるから、そんな事知らん。
 ヴィータは私の娘や。
 ウチの家族は、殆ど一緒の誕生日や。
 私とシグナム、シャマルにヴィータ・・・・それとザフィーラも、だったと思う。
 うん、ザフィーラもや。
 お母さん、忘れてないで、たぶん。




兄ちゃんとエヴァンジェリン

「と、言う事で・・・・私は吸血鬼だ」

「・・・・ま、まさか!?」

 あれ?
 兄ちゃんも、私みたいにスルーすると思ってたけど、驚いてない?

「ふっふふふ。
 そうだ、おびえろ」

「マクダウェル嬢が・・・・合法ロリだったなんて!?
 くそっ!!
 気づかなかった昔の自分を殴りたい!!
 ああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁっ!!」

 うん、流石兄ちゃん。
 気づく視点が、人とは違う。
 吸血鬼→人外。
 ではなく、吸血鬼→長生き?→年齢制限クリア。

「おいっ!!
 貴様は、それで良いのか!?」

「えっと、マクダウェル嬢。
 マクダウェル嬢が吸血鬼で・・・・今と、なにか変わったりする?」

「私は、元賞金首だ」

 元って事は、今は賞金かかって無いから、問題ないのでは?

「でも、現女子大生。
 幼女の女子大生・・・・良し」

 兄ちゃん、兄ちゃん・・・・ちょっと、落ち着こうな。

「私は、魔法使いだ」

「麻帆良のリアルドラゴンボール集団と比べると、なにか違いある?」

 攻撃魔法飛ばすか、気を飛ばすかの違いくらいじゃないの?
 どっちも人間辞めてる意味では同じだと思う。
 あと、ウチの娘達やフェイトちゃんも魔導師だし・・・・だからなにって感じ。

「吸血鬼は血を吸うぞ」

「マクダウェル嬢って昔から、美容とか健康とか長生きとかの為に、自分から血を吸ってなかった?」

 うん、私も吸われた。
 ウチの娘達に、あとフェイトちゃんも吸われてるはず。

「・・・・あ、あとは・・・・私は凄く強いんだぞ!!
 貴様なんか、いつでも殺せるんだぞ!!
 ほんとだからな!!」

「自分の場合。
 死にかけるのは、マクダウェル嬢が血を吸いすぎる時だけだし。
 その時は、毎回絡繰さんに助けて貰ってるから問題ない」

 最近、エヴァちゃんが殺しかけてるのって、スバルだけじゃないの?
 フェイトちゃんとか、ヴィヴィオとか、アリシアちゃんとかの場合って、不意打ちアタック喰らって気絶してない?
 あと、タマにかじられたりとか。

「って言うか、手加減を故意に忘れる最近の絡繰さんの方が、ちょっち危なかったりする。
 正直な話」

 うんうん。
 ゲペルニッチの時も、兄ちゃんはずっと逆さまやったからな。

「・・・・なあ、茶々丸。
 なにか言う事ないか?
 あいつらを見返せるようなやつを」

「・・・・黙れ蚊」

「ん?
 なにか言ったか?」

「いえ、なにも言っていません。
 歳ですか?」

 うん、兄ちゃんの言うとおり。
 最近の茶々丸さんって、エヴァちゃんに反逆してるよね。
 ストレス解消の為かな?






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/08/15 02:51
某月某日

 実は生きてた母さんに連れられて、麻帆良に引っ越してきました。
 なのは達と別れるのは寂しいんだけど、行こうと思えばいつでも行けると聞いているので、休日に会いに行こうと思います。
 私の養子の話をしてたリンディさんやクロノには悪いんだけど、やっぱり母さんといたい。
 アルフは、まだ母さんを気にしているけど、大丈夫だよ。
 今の母さんは、優しかった頃の母さんだから。
 それにアリシア姉さんもいる。

「ねえ、フェイト」

「母さん?」

「あなたは、大きいフェイトのようにはならないわよね?」

 大きい私?
 こっちに来たから、管理局に所属するのかは分からないけど。

「大きい私は、将来の私だから・・・・私も、大きい私のようになるんじゃないの?」

 容姿的には、一緒になると思う。

「あのね・・・・あの理不尽さを真似しちゃ駄目よ。
 アリシアは、大きいフェイトを真似してる所もあるけど、あなたは駄目よ」

 アリシア姉さんは、真似しても良いんだ。

「アリシア姉さんは良くて、私は駄目なんですか?」

「アリシアは・・・・アリシアは・・・・既に手遅れだったの。
 アリシアの、元気に遊んでいる姿を見れるのが嬉しくて好きにさせてたんだけど・・・・知らない間に、あんな感じになっちゃって」

 あんな感じ・・・・あっちで、はやてさんとこのヴィヴィオと、斬艦刀を振り回して遊んでる。
 闇の書事件の時、母さんと話してて闇の書の防衛プログラム戦を見逃していたけど、なのは達の話からすると、アリシア姉さんは凄かったらしい。
 私も、アリシア姉さんを見習った方が良いよね?

「母さん。
 私も頑張るから。
 アリシア姉さんの妹として、恥ずかしくないように頑張るから」

「フェ、フェイト!?
 あなたはもっと、普通でいて良いのよ?」

 うん、母さんの娘として頑張るよ。




某月某日

 引越祝いとして、いろんな物を貰いました。
 この前、会ったばかりの私なのに、皆さんが親切で良かったです。
 以下に、貰った物等を書いて行きます。


 はやてさん * 日記帳 *
 はやてさんのお兄さんが、最近書くのを止めているので、それをパチって来たそうです。
 お兄さんのを参考に、私も日記を書くようにすると良いよって言ってました。
 昨日の分以前のには、お兄さんの日記が残ってます。


 お兄さん * 体操服 *
 麻帆良の小学校で使われている体操服らしいです。
 既に学校に通っているアリシア姉さんのとお揃いです。
 お兄さんにお礼を言おうとしたら、はやてさんに連れて行かれて、言えませんでした。
 今度会ったときに、お礼を言おうと思います。


 ヴィヴィオ * お菓子の詰め合わせ *
 既に半分くらい食べられているのは、気にしない方が良いのだろうか?
 あと、アリシア姉さん。
 私が貰ったんだから・・・・先に食べないで。


 ガジェット * モンスターボール(ゲペルニッチ入り) *
 ・・・・えっと、闇の書の防衛プログラムを捕まえた物だよね?
 貰ったのは良いんだけど、これをどうすればいいんだろうか?
 あとで、アリシア姉さんとか、大きい私に相談してみようと思う。


 エヴァンジェリンさん * なし *
 エヴァンジェリンさんは手ぶらで来て、私の血を吸って帰りました。
 母さんも、アリシア姉さんも、既に吸われているらしいです。
 はやてさんのお兄さんにいたっては、数日に1回は吸われているって聞きました。


 茶々丸さん * 麻帆良マップ *
 遊びや買い物などで使える麻帆良の地図。
 部活動の一つ、散歩部と協力して作成したとの事です。
 いろいろと情報が載っているので、今度探索してみようと思います。
 面白そうな所が沢山あるので。


 ザフィーラ * 玉葱 *
 こっちのザフィーラの好物らしいです。
 アルフは食べれないって言ってたけど、ザフィーラは食べても問題ないのだろうか?
 あっちのザフィーラも、玉葱を食べていたんだろうか?


 2号さん * モンスターボール(空) *
 あの・・・・なにを捕まえればいいんですか?
 とりあえず、頂いておきますが・・・・えっ、アリシア姉さん!?
 私の代わりに捕まえておくから、期待してて?
 えっと、お願いします。


 大きい私 * ガンプラ *
 貰ってすぐ、母さんがゴミ箱に投げ入れてました。
 母さん?
 せっかく貰ったんだし、作ってみようかなって思っていたんだけど。
 大きい私が、ここまで気に入っているんだから・・・・私も、ちょっと気になってます。
 面白いのかな?


 スバルさん * 機動六課の制服 *
 以前、スバルさんと大きい私が所属していた実験部隊の制服。
 スバルさんが使っていた服なので、今の私にはサイズがあっていません。
 私が、大きい私まで成長しても、着れなくなると思います。


 大きいなのはさん * 翠屋のシュークリーム *
 大きい私と同じ年齢のなのは。
 「絶対、こっちのフェイトちゃんみたいになっちゃ駄目だよ」
 って、言ってました。
 大きい私との仲は、とても良さそうなんだけど、なにか気に入らない事でもあったのかな?
 あとで、大きい私に聞いてみようと思います。




某月某日

 お兄さんが暇だという理由で、麻帆良を案内してくれました。
 案内の途中、広場で休憩するときにアイスも買って貰いました。
 夕方、買い物帰りのはやてさんに会ったら、はやてさんはお兄さんを捕まえて、どこかに連れて行きました。
 お礼言ってなかったんだけど・・・・今度会ったときに、お礼を言おうと思います。

「そう言えば、大人の男の人と、手をつないで歩いたのは初めてだ」

 アリシア姉さんの記憶でも、お父さんの姿は無く、私の記憶にも無い。
 もし、お父さんがいたら・・・・お父さんって、あんな感じなのかな?
 つないだ手は、温かかったと思う。

「今度・・・・今度会ったとき。
 お父さんって呼んでも良いかな?」

 明日、アリシア姉さんに相談してみよう。




某月某日

「おにいさんのこと?
 いちど、おじさんっていったことあるけど、すこしきずついてた。
 かわいそうだったから、わたしはおにいさんっていってるけど」

 確か、30過ぎてるって話だから・・・・私とアリシア姉さんにしたら、おじさんになるのかな?

「ふ~ん、おにいさんをおとうさんね。
 わたしもおとうさんのことはおぼえてないけど、かあさんがさいこんしないと、おとうさんはできないとおもう。
 でも、よぶだけなら、べつにいいんじゃないの?
 おにいさん、だれにもなまえでよばれないけど、おにいさんがわかるなら、どんなよびかたでもおーけーっていってるし。
 おにいさんは、きにしないとおもう」

「良いのかな?
 アリシア姉さんは、言わないの?」

「わたしは、かあさんとフェイトがいるからいいよ。
 でも、はやてさんにもいってたほうがいいよ。
 おにいさんかんけいで、たまにこわくなるから」

 あとで、母さんにも聞いてみよう。
 お兄さんをお父さんって呼んで良いか。
 明日は、はやてさんに聞きに行こう。




某月某日

 母さんは、お兄さんの事をお父さんって呼んでも、問題ないって言ってた。
 でも、母さんと一緒にいるときには、呼ぶなって言ってる。
 はやてさんが怖いから・・・・なんで、はやてさんが出てくるのだろう?

「あの、はやてさん」

「小さいフェイトちゃんか。
 どうしたん?」

「私って、お父さんがいないから・・・・お兄さんをお父さんって呼んで良いですか?」

 母さんが私に優しくしてくれて、アリシア姉さんも優しくしてくれる。
 次は、お父さんが欲しいだなんて、凄くワガママになったと思う。
 駄目だな、私。

「ん~。
 呼ぶだけなら、別にええで。
 そうか~、小さいフェイトちゃんは、お父さんが欲しかったんか?
 フェイトちゃんから、そんな話は一度も聞いた事無いから、やっぱ完全に同じって事はないんやね」

 大きい私は、お父さんが欲しくないのかな?
 ・・・・そうか、リンディさんの養子になってたから、母さんはいなくなったままなのか。
 だから、お父さんが欲しいって言わなかったのかな?

「そうやね、小さいフェイトちゃんの好きにしたらええで。
 兄ちゃんには、私から伝えとくから」

「あっ・・・・お願いします」

「気にしなくてええで。
 ちょっと、兄ちゃんに聞きたい事が出来たから・・・・丁度良かったわ」

 ・・・・あれ?
 はやてさん、ちょっと怖くなった?

「はやてさん?」

「なんでもないで。
 ちょっと、兄ちゃんとお話しするだけや・・・・フェイトちゃん的な」

 大きい私的?




某月某日

 2号さんから、スラッシュアックスと言う物を貰いました。
 麻帆良の中で、バルディッシュの代わりに使うと良いとの事。
 まだ、試作段階で、これから少しずつ使いながら改良していくそうです。
 とりあえず、今はボーンアックス(試作型)。

「アリシア姉さん。
 これって、デバイスじゃないの?」

 カートリッジシステムが付いてる。
 あと、モード変更機能。
 ハーケンとザンバー、二つのモードがある。
 カートリッジの使用は、ザンバー限定らしい。
 デバイスじゃないの?
 魔法の補助はしてくれないけど、直接的な武器になるし・・・・違うのかな?

「ああ~、いいな~フェイト。
 あたらしいのもらってる。
 じゃあ、こんどわたしも、ヴィヴィオちゃんといっしょに2ごうさんのおへやをあさりにいこう」

 あの・・・・姉さん?
 私、漁ったんじゃなくて、貰ったんですけど。






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記2nd
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/08/25 01:15
某月某日

「どうしたの、フェイト?
 母さんのベットに潜り込んできて。
 一人で寝るのが寂しいの?」

「違うよ母さん。
 た、たたたた・・・食べられちゃうよ!!
 私、妖怪に食べられちゃうんだよ!!」




 アリシア姉さんと一緒に見たビデオで、妖怪は人間を食べるって言ってた。
 そして今日、学校から帰宅中・・・・変な頭をしたお爺さんを見かけたんだけど、アリシア姉さんが妖怪さんって言った。
 お父さんから、あのお爺さんは妖怪さんだって聞いたそうです。

「フェイトもきをつけないとだめだよ。
 こどものおにくはおいしいらしいから、たべられないようにしないと」

「えっ!?
 私、食べられちゃうの?」

「にほんじんは、たべなれてるとおもうから、フェイトみたいながいじんさんは・・・・たいへんだよー。
 くししっ」

「ええーーーーっ!?
 私、ビデオみたいにパクッって食べられるの?
 アリシア姉さん、食べられたら痛いよね?」

「わたしは、たべられたことないからわからないけど、こんどスバルちゃんがきたときにきいてみるよ。
 タマちゃんとか、ゲペルニッチとかにたべられたことあるから」

 ・・・・そう言えば、私の目の前で食べられてたね。




「大丈夫よ、フェイト。
 妖怪なんて、非科学的で非常識極まりない物体なんて存在しないわ。
 今日は、母さんが一緒に寝てあげるから、お休みしましょう」

 うみゅ、母さんは温かいな。
 妖怪に食べられるのは怖いけど、母さんと一緒なら大丈夫だよね?
 食べられたりしないよね?




某月某日

 また今日も、学校帰りに妖怪さんを発見。
 やっぱり、私は狙われているんだろうか?
 今日は、はやてさんのベットに潜り込みました。

「なんや、小さいフェイトちゃん。
 小さいフェイトちゃんは、オバケとかが怖いんか?
 大きいフェイトちゃんだったら・・・・怖がるどころか、逆に無双しにいくで」

 大きい私って、怖いものがないのかな?




某月某日

 やっぱり今日も、妖怪さんがいた。
 ううう・・・・絶対、私が狙われているよ。
 食べられちゃうよ。

「って、なんだこの状況!?
 ご褒美か、ご褒美なのか?
 日頃の行いが良いからなのか?」

 今日は、お父さんのベットに潜入しました。
 お父さんは騒いでたけど・・・・近所迷惑だから、寝るときは静かにしてね。




 朝起きたら、お父さんははやてさんに連行されてました。
 朝ご飯の時間になっても、戻ってきません。
 それにしても、昨日のお泊まりでも思ったけど、はやてさんのご飯は美味しいね。




某月某日

 今日は、お父さんと一緒に神社へお祓いに行きました。
 巫女のお姉さんが、ハトに銃を向けて撃ってたので、ここの神社は大丈夫なのか心配してたら。

「あの巫女さん、いつもモデルガンを撃ったり、分解整備してたりするから、気にしない方が良いよ」

 そう言われても、気になるのですが・・・・お父さんも気にしてないですし、気にしないことにします。
 お祓いの効果が出たのが、今日は妖怪さんに会いませんでした。
 マルカジリは怖いので、明日からも会いたくないです。




某月某日

「フェイト・テスタロッサ。
 大きい方と同じで、貴様も私をなめているのか?」

「えっ・・・え?」

 あの・・・・エヴァンジェリンさん。
 いきなりなんです?
 私、なにかしました?

「最初は、母親。
 次は、はやて。
 その次は、非常食。
 つまり、テスタロッサ家、八神家と続いた。
 その次は、私じゃないのか?
 順番的に」

 えっと、私がベットに潜り込んだ人達?
 でも、順番的にって・・・・なにが?

「まあ、あれだ。
 貴様は、フェイト・T・ハラオウンと違って、かわいげがあるからな。
 私も鬼ではないのだから・・・・多少は甘えさせてやるぞ」

「えっと、昨日お父さんと神社に行って、お祓いを受けたので、もう大丈夫です」

「そ、そうか」

「それに、エヴァンジェリンさんの所に行った場合は、茶々丸さんのベットに潜り込むと思います」

 エヴァンジェリンさんの保護者って、茶々丸さんだよね?
 はやてさんより年上と聞いてるけど、見た感じが同い年に近いから、流石にエヴァンジェリンさんのベットには潜り込まないな。

「・・・・ふっふふふふふ」

 ん?
 エヴァンジェリンさん?

「貴様もか、フェイト・テスタロッサ。
 貴様も・・・・奴を同じなんだな?
 大人と子供との違いはあれど、貴様も奴も、フェイトであることに変わりはない。
 貴様もいずれ、奴のようになるのだな」

 ・・・・おーーい、エヴァンジェリンさん?
 もしもーし。

「あの、茶々丸さん?
 エヴァンジェリンさんは、どうしたんですか?」

「マスターですか?
 気にしないで下さい。
 いい歳なんで・・・・さっしてあげて下さい」

 エヴァンジェリンさんも、大変なんですね。

「茶々丸さん、エヴァンジェリンさんにお大事にって、伝えて下さい。
 私は帰ります。
 お邪魔しました」

「はい、わかりました。
 お気をつけて、帰られて下さい」




某月某日

「フェイトちゃん!!」

「あっ、なのはさん」

 珍しいな、なのはさんが一人で麻帆良に来るって。
 なのはさんが来るときは、大きい私と一緒なのが多いって聞いてる。
 それにしても、凄く慌ててるけど、何かあったのかな?

「どうしたんですか?」

「あのね・・・・フェイトちゃん。
 大きいフェイトちゃんだけど、どこに行ったか知らない?
 ティアナから、またスバルがいなくなったって聞いて。
 あっ、ティアナはスバルと同期、機動六課時代では私の部下だった子だよ」

 大きい私から、名前だけは聞いたことがある。
 修行に誘ったり、遊びに誘ったりしても、毎回断られてるって。

「えっと、大きい私でしたら・・・・自分より強い人に会いに行く。
 って、言ってました」

「・・・・えっと、スバルも一緒に?」

「はい。
 大きい私とスバルさん、それにヴィヴィオとアリシア姉さんの4人で出かけました」

 ついでに、タマも。
 正確には、4人と1体。
 ドラゴンって、匹じゃないよね?

「う~ん、誰にも迷惑かけてなければ良いけど。
 やっぱり無理かな」




某月某日

 なのはさんと母さんが、お酒を飲みながらグダグダしてた。
 気のせいだろうか、二人の周りだけ暗く見えるんだけど・・・・疲れてるのかな?
 大きい私と、アリシア姉さんが帰ってきたら聞いてみよう。
 なんで、なのはさんと母さんが疲れてるのかを。
 なのはさんについては、大きい私との付き合いが長いとのことだから、的確なアドバイスが貰えると思う。
 母さんには、肩叩き券を作ってから渡せば良いのかな?
 こっちは、お父さんに聞いてみよう・・・・いつも暇そうだし。




某月某日

 修行から帰ってきた大きい私に、なのはさんの事を相談すると。

「ああ、たぶん仕事のしすぎで疲れが溜まってるんだよ。
 もう、駄目だな、なのは。
 体調管理くらい、きちんとしないと・・・・社会人失格だよ。
 じゃあ、ミッドに戻ってから、無理矢理にでもなのはを休ませるよ」

「お願いします」

 もしかして、私の友達のなのはも、なのはさんみたいになるのかな?
 今度、アリサとすずかに伝えておこう。
 なのはが無茶しないようにって。

「えっ!?
 ちょっと待ってフェイトちゃん。
 なんで、私の方が心配されてるの!?
 普通、逆じゃない?」

「良いから良いから。
 大丈夫、私の方から伝えておくから。
 なのはは、休もうね。
 本当に仕事のしすぎだよ」

「だから、私の話聞いてる!?」

「うんうん。
 聞いてる聞いてる。
 疲れてるんだよね?」

「まあ、多少疲れてはいるよ。
 フェイトちゃんが起こす行動での気疲れが、大半を占めるけど」

 やっぱり、疲れてたんだ。
 無理しちゃ駄目だよ。






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記3rd
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/08/29 23:13
某月某日

 期末試験が来週行われるそうです。
 麻帆良に来て、初めての試験ですので、頑張ってみようと思います。

「良い点数が取れたら、母さん褒めてくれるかな?」

 私が勉強している横で、アリシア姉さんとヴィヴィオがゴソゴソと、なにかをやってる。
 愛用の大剣とか、全身真っ黒の服とか、大きな風呂敷とか・・・・なにをしてるんだろ?
 2人とも、勉強しなくて良いのかな?

「アリシア姉さん。
 期末試験は来週だよ。
 勉強しなくて良いの?」

「だいじょーぶ。
 ちゃんと、ヴィヴィオちゃんとたいさくたててるから」

「そーそー、準備もOK。
 絶対に成功させるんだから!!」

 ・・・・なにを成功させるんだろ?
 部屋の中で素振りすると、部屋が散らかって片付けが大変なんだけど・・・・勉強は?

「よしっ!!
 ヴィヴィオちゃん、行くよ!!」

「OK!!」

 で、サングラスして外出?
 もう、夜遅いよ。
 アリシア姉さん、無断外出は母さんに怒られると思う。
 ヴィヴィオは、はやてさんに怒られると思うけど・・・・大丈夫?

「フェイト。
 ちゃんといいこにしてるんだよ。
 おねえちゃん、がんばるから」

「うん。
 よく分からないけど、アリシア姉さんも頑張って」

 でも、無断外出だから、後で母さんに怒られるよ。




某月某日

 朝早く、茶々丸さんが、アリシア姉さんとヴィヴィオを連れてきました。
 2人して、正座して母さんから説教されてます・・・・はやてさんは笑ってるけど。

「ねえ、お父さん。
 なんで2人は怒られてるの?」

 2人は、試験対策って事で無断外出してたはずなんだけど。

「う~ん。
 簡単に言うと・・・・試験の問題用紙をパチりに、職員室に潜入。
 んで、こういう場合のために雇われてた絡繰さんと戦闘、負けて捕縛された。
 で、現在プレシアさんから説教されてるの」

「えっと・・・・それって良いの?」

「まあ、麻帆良だし。
 毎回、数組はパチリに行くって聞いてるよ。
 2人が捕まったのは、絡繰さんだけど・・・・実は、ザフィーラも参加してるって聞いてる。
 で、別口を捕まえたって」

 ・・・・問題ないんだ。
 だから昨夜、大丈夫って言ってたんだね、アリシア姉さん。

「あの2人がチートとは言え・・・・絡繰さんは、もっと理不尽だしね。
 相手がザフィーラだったら、成功したかも知れないけど」

「成功した場合って・・・・良いの?」

「まあ、後で絡繰さんが来るんじゃないの?
 だから、現場でザフィーラを突破しても、結局絡繰さんに捕縛されると思うから、結果は変わらないと思う」

 私は怒られたくないから、普通に勉強しよう。




某月某日

 気分転換に、ちょっと運動しよう。

「バルディッシュ、モード・アックス」

 横切り、斬り上げ、振り回し。
 十数回の振り回しを終えて、一度動きを止める。

「バルディッシュ、モード・スラッシュ」

 斧モードから、剣モードへと形を変える。
 本来は手動式なんだけど、バルディッシュを武器の核として装着しているので、変型などはバルディッシュが補助してくれる。

「やぁぁぁぁぁっ!!」

 縦斬り、斬り上げ、縦斬り、斬り上げ・・・・斬り上げ。
 剣モードが使用できる限界を超えたので、斧モードへと切り替わる。
 剣モードでは、スラッシュゲージと言うものがあり、このゲージが無いと剣モードは使用できない。

「バルディッシュ、カートリッジロード」

 スラッシュアックスから、空になった薬莢が吐き出される。
 1つのカートリッジで、ゲージの半分が回復する。
 カートリッジの使用以外でも、時間経過での回復もある。

「これで最後っ!!」

 再び剣モードへと切り替え、大きく1歩踏み込む。
 剣モードの切り札・・・・属性解放突き。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 武器にまとわせた属性の力を、切っ先の一点に集中させ始めた。
 現在の属性の力は、強撃。
 物理攻撃の威力上昇だ。

「バルディッシュ。
 属性解放っ!!」

 集中させた力を解放すると・・・・ドォォォォン!!
 と、大きな音と共に爆発が起こり、その反動で私の体は大きく仰け反り硬直した。
 うん、大きな威力を期待できそうだが、その分リスクをともなう。

「ふう、良い運動だった。
 でも・・・・なんで防御が出来ないんだろ?
 アリシア姉さんとヴィヴィオの大剣は、防御できる。
 私は出来ない」

 剣モードは、大剣に似てるよね?
 大剣と同じように構えれば、防御できないかな?

「駄目かな、バルディッシュ?」

 ・・・・あっ、駄目なんだ。




某月某日

 また早朝から、アリシア姉さんとヴィヴィオが母さんに怒られてた。
 昨晩、再チャレンジしてきたらしいのだが、やっぱり茶々丸さんに捕まってた。
 2人とも、普通に勉強しようよ。

「お父さん。
 どうして2人とも、普通に勉強しないの?」

「ぶっちゃげ、面白くないかららしい。
 あと、あの2人の成績は学年上位で、順位は一桁だから・・・・本当に、ただ面白いからやってるだけ」

「・・・・え、えっと」

 良いの、それ?

「まあ、自分の妹が中学生の時は・・・・図書館島で遭難したクラスメイトがいたからね。
 妹は、クラスメイトを送り出したので遭難してないけど。
 ついでに、探しに行った自分も遭難して、綾瀬嬢に忘れられてたからね。
 いや~、懐かしい思い出だ」

 ・・・・遭難?
 えっと、図書館島に試験勉強に行って、遭難?
 わ、わわわわわっ・・・・私、図書館島には、勉強に行かないよ!!
 絶対、行かないよ!!




某月某日

「う~~ん。
 ようやく、めんどうなしけんがおわった。
 きょうから、またたくさんあそぶぞ」

「アリシア姉さん」

「ん?」

「勉強してる姿を見てないんだけど、大丈夫?
 勉強やったの?」

「ぜんぜんしてないよ。
 ヴィヴィオちゃんと、からくりさんをたおすほうほうをはなしあってた」

 ・・・・私が見てないだけで、実は試験勉強してると思ってたけど、本当にしてなかったんだ。

「アリシア姉さん、試験大丈夫?」

「んー、だいじょーぶだよ。
 おねえちゃんにまかせなさい。
 こんかいは、とくにちょーしがよかったから・・・・きっと、がくねん1だよ」

 私は、とても難しかったんだけど・・・・国語と社会とか。
 アリシア姉さんって、凄いんだ。

「そう言えば・・・・大きい私って、どうだったんだろ?」

 学校の成績って、良かったのかな?
 今度聞いてみよう。




某月某日

 成績発表。
 私は、真ん中より上くらい。
 アリシア姉さんは、学年1位。
 ヴィヴィオは、学年5位。

「う~ん、私が一番下だ。
 もっと勉強を頑張らないと」

 夜、母さんが励ましてくれた。
 アリシア姉さんとヴィヴィオの成績は、気にしない方が良いって。
 大丈夫だよ、母さん。
 次は、もっと頑張るから。




某月某日

 大きい私が来たので、学校の成績について聞いてみた。

「う~ん。
 私は、中学校までしか行ってなかったから、それまでの成績になるんだけど・・・・それなりに良かったよ。
 あ、あああ・・・あ・・・そう!!
 ネーナだ!!」

 ・・・・誰?
 私の知らない、大きい私の友達?

「ネーナの頭が良かったから、勉強を教えて貰ってたんだ。
 あと、すずか」

 すずか・・・・あっ!?
 もしかして、ネーナってアリサのこと?

「えっと、アリサのことかな?」

「・・・・うん、アリサ。
 声が似てるから、ちょっと勘違いしてたよ。
 そのアリサがスパルタでね、試験前にはいろんな教科の勉強を見て貰ってたんだ」

 へー。
 ネーナって人、アリサと声が似てるんだ。
 私も、誰かから勉強を教えて貰った方が良いのかな?

「まあ、試験当日には、殆ど忘れてたから・・・・鉛筆転がしたりしてたけど。
 でもね、意外と当たるんだよ、鉛筆転がし。
 一度、全部選択問題だった時があるんだけど・・・・全問正解で、アリサに勝っちゃった。
 鉛筆転がしの事がばれて、沢山怒られたけどね」

 鉛筆転がしか・・・・本当に大丈夫かな?
 母さんに聞いてみて、今度挑戦してみよう。 




某月某日

 大きい私が、母さんに説教されてた。
 鉛筆転がしは駄目なんだって。

「そうなの、お父さん?」

「・・・・自分は、結構お世話になったな。
 殆ど外れてたけど。
 でも、分らないときに穴埋めする場合は便利だよ。
 だから、分らない場合のみに使用すれば良いんだよ。
 あっちのテスタロッサさんみたいに、選択問題全てに使うのは止めておいた方が良いと思う。
 ぶっちゃげ、存在がチートだから正解したもんだと思うし」

 チート?
 アリシア姉さんと、ヴィヴィオの事もチートって言ってるけど・・・・なにかズルしたり、騙したりしてるのかな?
 それとも、意味が違うのかな?






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記4th
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/09/07 08:32
某月某日

「やってやるぞ!!」

 お父さんが、朝から凄くやる気を出してた。

「あの・・・・はやてさん。
 お父さんは、なんでやる気出してるんですか?」

「昨日、フェイトちゃんが兄ちゃんに聞いてたことあるでしょ?」

 えっと・・・・昨日お父さんに聞いたことは。
 お父さんのお仕事はなんですか?

「はい」

「まあ、その関係かな。
 兄ちゃん、昨日答えてないでしょ」

「はい」

「兄ちゃんは、2号さんの助手をやってる。
 助手って言うより、手伝いって言った方が良いのかもしれないけど・・・・今はガジェットがいるし、殆ど兄ちゃんはなにもしてないかな。
 2号さんって、研究だけが出来ればいい人やから、他所との話し合いとか、研究発表の打ち合わせとか、自分中心でやるから駄目なんよ。
 そこら辺の調整とかを、兄ちゃんはやってるね。
 研究発表とか話し合いとかは、定期的と言っても数ヶ月に1回程度やから、兄ちゃんは殆ど暇なんよ。
 まあ、昔は物書きさんやったけど、書くネタがなくなってからは、2号さんの助手にね」

「ちゃんとお仕事してるのに、どうして教えてくれなかったんですか?」

 助手ってお仕事だよね?

「う~ん・・・・ぶっちゃげ、フェイトちゃんに凄いって言って貰える職じゃないと思ったから」

 でも、お母さんも元研究員だから、助手でも凄いと思うよ。
 2号さんって、いろいろと凄い物や不思議な物を沢山作ってるから、そのお手伝いでも十分凄いと思う。

「とりあえず、兄ちゃんは明日には元に戻ると思うから、気にせんでええよ。
 元に戻ってないときは、エヴァちゃんに言って、ちょっとばかし血を抜いて貰うからすぐに元通りや」




某月某日

「母さん。
 アルフしらない?」

 結構前から、全然見かけないんだけど・・・・どこ行ったんだろ?
 アルフはしっかりしてるから、1人でも大丈夫だと思うけど、母さんしってるかな?

「アルフね。
 麻帆良の犬達を支配下に置くって言ってたわよ」

「麻帆良の犬達?」

「エヴァンジェリン所のザフィーラが羨ましかったんでしょ」

 エヴァンジェリンさんを乗せたザフィーラを先頭にした、大行列の犬達の事かな?
 あれは凄いと思った。
 私も、一緒に行進したいなってアルフに言ってみたけど断られた・・・・嫌だから断ったんじゃ。

「打倒ザフィーラを目標に、山で修行してくるって言ってたわ。
 野生化してなければ良いんだけど」

「・・・・アルフ」

「まあ、暫くしたら勝手に戻ってくるでしょ」




某月某日

「う、ううう・・・う~。
 はやてさん、恥ずかしいよ」

「大丈夫や!!
 ほら、頑張ってな」

 今日は、はやてさんのライブの手伝いをしてます。
 ネギを持って、上下に振ってるだけだけど。
 うう~~っ、やっぱり恥ずかしいよ。




某月某日

 春休みに入って、朝から学校に行かなくて良くなったから、最近の朝は遅いです。
 しかも、母さんやはやてさん、お父さんに茶々丸さんのベットに潜り込んでます。
 とっても温かくて気持ちいい・・・・ぎゅっと抱きつくと、抱きしめてくれるので、とても幸せ。
 でも、お父さんの所に潜り込んだ日は、はやてさんがちょっとだけ怖くなってたり、お父さんが少しだけボロボロになってたりします。
 あと、茶々丸さんの所に潜り込んだ日は、エヴァンジェリンさんが少し冷たいです。

「エヴァンジェリンさんも寂しいなら、一緒に潜り込む?」

 エヴァンジェリンさんに怒られました。
 だって、年上と知っていても、見た目が同じ位だから・・・・つい。

「本当に一緒に潜り込まなくても良いの?」

 頭にご~んって拳骨された。
 あぅ、なんで?




某月某日

「フェイト・テスタロッサ。
 貴様にこのギターをやろう。
 私が、暇つぶしに作った・・・・この伝説のギターを」

 伝説のギター?
 あの、エヴァンジェリンさん。
 全体的に赤黒いんですけど、なにか塗ったんですか?

「もとの設定に従って、大量の血液を塗り込んだ。
 飲み残しを捨てるのは、勿体ないからな。
 有効に再利用させて貰ったぞ。
 まあ、半分以上が非常食の血だがな」

 お父さんの事、非常食と言って日頃から飲んでるけど・・・・それって常食じゃないのかな?
 どちらかと言うと、お父さん以外の人が非常食になるんじゃないの?
 飲む回数的に。

「あの・・・・私、ギター弾けないんだけど」

「はやてに教えて貰え」




某月某日

 昨日、エヴァンジェリンさんに貰ったギター。
 アリシア姉さんとヴィヴィオが持って行った。

「姉さん。
 借りるのは良いんだけど、壊さないでね」

 貰い物だから。




某月某日

 今日は、はやてさんにギターを習いたいと思います。

「いいか、小さいフェイトちゃん。
 その場のノリで、何となく弾ければ問題なしや」

「・・・・えっ!?」

 あ、あの・・・・はやてさん?

「大丈夫、私もそうやった。
 初めのうちは、何となくで弾いてれば良いんや。
 後から上手くなる」

 あの、私楽譜も読めない素人なんですけど。
 ・・・・それ以前に、エヴァンジェリンさんにギターを貰うまで、ギターに触ったこともなかったんですが。
 はやてさんのギターにも触ってなかったし。

「めでたしめでたしや!!」

 えっと、今度本屋さんでギターの本を買ってきます。




某月某日

「なのはー!!」

「フェイトちゃん!!」

「なのはー!!」

「フェイトちゃん!!」

「なのはー!!」

「フェイトちゃん!!」

「なのはー!!」

「フェイトちゃん!!」

「なのはー!!」

「フェイトちゃん!!」

 私の友達のなのはがいる平行世界の海鳴までやってきました。
 2号さんの研究室からなのはのお家への電話が可能なので、事前に今日行くことを伝えてました。
 地球の科学力って凄いね。
 今日は、なのは達と沢山遊びます。

「あと、どうしてお父さんがこっちの翠屋にいるの?」

 カメラ持って。
 ・・・・あっ、はやてさん。

「ちょっと兄ちゃんと大事なお話があるから、兄ちゃんを連れて帰るな」

 えっと、今日は特にお父さんを誘ってないので、私に断られても。
 右手にお父さんの頬を掴んで引きずるはやてさん。
 こんな時、どんな顔をすれば良いんだろう?

「嘲笑え」

 エヴァンジェリンさんもいたんだ。
 ・・・・はやさてんの左手に。




某月某日

 昨日とは逆に、なのは達を麻帆良にご招待。
 アリシア姉さん達がタマ達と遊んでいる裏山まで行ったり、エヴァンジェリンさんとザフィーラとお供の犬達の行列を見たり、広場で修行している大きい私とスバルさんに会いに行ったり、はやてさんの路上ライブを聞いたり、妖怪さんを発見して逃げ出したり、母さんとなのはさんが話し合ってたり、エヴァンジェリンさんのお家で茶々丸さんからおやつを貰ったり・・・・いろんな事がありました。
 なのはとか、アリサとか、すずかとか、はやてとか、ヴォルケンリッター達とか・・・・まあ、連れてきたメンバー全員が驚いてたけど、なにかおかしい所ってあったかな?

「ああっ!!
 なのはさんと母さんの仲が良いのに驚いた?」

「全然違うの!!」

 あれ?
 違ったんだ。
 他は・・・・麻帆良では日常的な様子だったよね?

「ねえ、フェイトちゃん。
 ここって、本当に地球なの?
 日本なの!?」

「なに言ってるの、なのは。
 地球の日本に決まってるよ」

 なのは達が、なにに対して驚いたりしてるのか分りません。
 私が、麻帆良に馴染んできた証拠でしょうか?
 うん、私はここで生活してる・・・・みんなと一緒に。
 ちょっと嬉しいかな。




某月某日

 昨日のことを沢山、母さんにお話しをしました。
 なのはさんもいたので、母さんと一緒に聞いてくれました。
 大切な友達のことを話すのって・・・・ちょっとだけ恥ずかしいけど、なんだか嬉しいな。

「・・・・そう言えば、なのは達。
 とても驚いたりしてたけど、なにかおかしかったかな?
 母さんとなのはさん、なんでなのは達が驚いたかわかる?」

 ・・・・2人して、力尽きた?
 えっと、どうしたの2人とも。
 ねえ、なにか変だった?

「あああっ・・・・フェイトが・・・・フェイトが」

「小さいフェイトちゃんが・・・・小さいフェイトちゃん」

「「でも、まだ大丈夫なはず!!
  私たちは負けない!!
  絶対に染まらせはしない!!」」

 2人とも、仲良いんだね。
 あっ、コーヒーがなくなってるから、お湯沸かしてきます。
 ついでに、茶々丸さんから貰ったおやつを持ってこよう。
 エヴァンジェリンさんが買ってる、凄く高いおやつらしい・・・・茶々丸さん、優しいよね。






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記5th
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/09/13 13:31
某月某日

 よし、今日はお父さんの所に潜り込もう。
 枕を持って、お父さんの部屋の窓から、お邪魔します。

「あれ、はやてさん?」

 丁度、ドアから入ってきたはやてさんと目があいました。
 私と同じように、手には枕を持って・・・・はやてさんも目的は同じかな。
 じゃあ、一緒に寝ましょう。
 右にお父さん、左にはやてさんと挟まれて、川の字になって寝ました。
 それにしてもはやてさん、そのネグリジェ・・・・凄く薄くないですか?
 体が透けて見えてますよ。
 それに、ちょっと寒いと思います。




某月某日

 遊びに来た大きい私。
 来て早々、はやてさんにアイアンクローで持ち上げられてた。
 うわー、凄く痛そうです。

「あのな、フェイトちゃん。
 いい加減、私も大人になりたいんよ。
 現状のままだと、兄ちゃんのジャスティスは壊せないんよ。
 だからな、せっかく勇気を出して・・・・本当に勇気を出してみたんよ。
 それをな・・・・それを・・・・もう、あんな勇気はぽんぽんと気軽にだせんのよっ!!」

 あっ、大きい私があっぷあっぷしてる。
 凄く痛いんだろうな。
 お父さんの正義?
 一体、なんの話をしてるんだろ?

「なあ、フェイトちゃん。
 フェイトちゃんは、私の敵なんか?」

 私にはよくわからないんですが、たぶん関係ない話だと思うのです。
 ご飯も食べたんで、お家に帰ります。
 また、独り寝が寂しくなったら潜り込みます。
 ばいばい。




某月某日

 麻帆良で知り合った友達が遊びに来ました。
 昨日から説教されてた大きい私が逃げてきたので、友達を紹介しようと思います。
 私と仲の良い友達の2人。

「えっと、こっちがアリサで」

「違うっ!!
 私はナギよ!!」

「あれ?
 じゃあ、こっちがアリサ?」

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 フェイト、いい加減に私たちの名前を覚えなさい」

 ・・・・また、間違えた。
 凄くアリサと似てるんだよね、声とかがさ。

「・・・・ネーナ?」

「「ちっがーーーうっ!!」」

 大きい私も間違えてる。
 前も、アリサのことをネーナって言ってたけど、ネーナって人とアリサは、そんなに似てるんですか?

「じゃあさ、少し酸っぱい焼きそばパン食べる?」

 酸っぱいって・・・・腐ってる?

「「それも微妙にちがぁぁぁぁぁぁうっ!!
  メロンパン寄こせ!!」」

 焼きそばパンが嫌いなのかな?
 腐っているのは無視する方向で。
 私、焼きそばパンって嫌いじゃないんだけどな。
 メロンパンの方が好きだけど。

「でもさ、そっちのナギだっけ?」

「ルイズです」

「そうそうルイズね。
 私、一度どこかで見た記憶があるんだ。
 しかも、武力介入で凹ったような気もしないでもない。
 ・・・・気のせいかな?」

「気のせいですよ。
 だって、あなたみたいな失礼な人と会うのは初めてですし」

「そうかなー?」

「絶対にそうです」

 また、知り合いに似た人がいるのかな?
 ネーナって人以外で。

「ああ、何となくティアナに似てるんだ。
 ティアナも、なぜか私に冷たいし・・・・私は仲良くなりたいんだけどな」

「私は、そのティアナさんって人に同情します。
 いろいろと大変なんでしょうね」

 ナギもうなずいてる。
 私は、よく分らないな。




某月某日

 ナギとルイズの2人が、ペットの犬に乗って、エヴァンジェリンさんとザフィーラの犬の大行進に混じってた。
 ハヤテとサイトだったかな?
 2匹とも、凄く息が荒いんだけど・・・・無茶させてない?
 普通の犬で、守護獣のザフィーラに対抗するのは無理だと思うよ。
 とりあえず、2人と目があったので、手を振っておいた。




某月某日

 今日は、ザフィーラのシャンプーを私がしました。
 アルフがいないから、全然シャンプーしてなかったけど、変じゃなかった?
 あと、茶々丸さんにお願いされたんだけど、エヴァンジェリンさんが帰ってきてからするんじゃないのかな?
 私が遊びに来たときに、エヴァンジェリンさんがいなかったから頼まれたんだけど。

「問題ありません。
 私たちに被害が来ないように、丸め込みます。
 ええ、全く問題ありません」

 茶々丸さんが言うなら、大丈夫だと思うんだけど。

「ねえ、ザフィーラ。
 本当に大丈夫?」

「・・・・まあ、私には被害がないことだし。
 最悪の場合、もう一度シャンプーで身だしなみを整えれば済むことだ」

 じゃあ、大丈夫だよね?

「・・・・事なかれ主義の駄犬が」

 茶々丸さん?




某月某日

 大きい私と、エヴァンジェリンさんが鬼ごっこしてた。
 部分部分しか聞こえてないけど、大きい私がエヴァンジェリンさんの趣味を邪魔したらしい。
 もう、駄目だよ。
 あと、微笑んでいた茶々丸さんが記憶に残りました。




某月某日

 母さんに、美味しいって言って貰えるような料理を作りたくて、料理の勉強を始めました。
 はやてさん、茶々丸さん、2号さん、ガジェット君・・・・3人と1体の所を回って、少しずつ上手になりたいです。
 今日は茶々丸さんに教えて貰いました。
 ちょっと失敗して、黒こげになった卵焼きを複数作りしましたが、最後の方は上手に焼けました。

「黒こげになった卵焼き、どうしましょう?」

「大丈夫です。
 マスターに喰わせます・・・・もとい、マスターが快く処理してくれます。
 あと、ザフィーラも手伝わせ・・・・手伝ってくれます」

 エヴァンジェリンさんが・・・・ありがとうございます。

「えっと、上手に作れるようになったら、エヴァンジェリンさんにも美味しい物を作りますね」

「それが良いですね。
 マスターも喜びます。
 ちなみに、好物はネギとニンニクです」

 ネギとニンニクを使った料理・・・・今度、調べます。

「茶々丸さん、今日はありがとうございました」




某月某日

 今日は2号さんに料理を教わりました。
 一人暮らしが長いので、料理経験も十分みたいです。
 お味噌汁を習いました。
 なぜか、アリシア姉さんとヴィヴィオが2号さんのお部屋を漁ってました。
 プライバシーってなんでしょう?




某月某日

 私はガジェット君の言葉が理解出来ないので、通訳に大きい私を連れてきて料理を教わりました。
 ガジェット君の指示通りに作ってる私より、大きい私が焚き火の上で骨付き肉を回して焼いている方から、凄く良い匂いがしました。

「だー!!
 上手に焼けました」

 でも、台所で焚き火は止めた方がいいと思うよ。
 あと、お肉を沢山焼いてるけど、誰が食べるの?




某月某日

 ちょうど冷蔵庫に入っていたすっぽんを使った鍋料理を、はやてさんに教わりました。
 冷蔵庫にあるもの、なんでも良いよって言ってたので、見たことのない物を選んだら、すっぽんでした。
 すっぽんって、スーパーに売ってたのかな?
 私は見たことがないので、たぶん珍しい物だと思います。
 はやてさん所の冷蔵庫って、凄いな。
 私が作ったお鍋が、はやてさんとお父さん、ヴィヴィオの晩ご飯になりました。
 私もお邪魔して一緒に食べたんだけど・・・・味が薄かったりしたのかな?
 お父さんとヴィヴィオが、私とはやてさんを見てたんだけど。
 やっぱり私が作ると、美味しくないのかな?




某月某日

 大きい私が、はやてさんにアイアンクローされて説教されてた。
 また、なにか怒られることをしたのかな?
 悪いことをしたら、ちゃんとゴメンなさいって謝らなきゃ駄目だよ。
 このことを母さんに話したら、ちょっと変な目で見られた。
 なにか、おかしかったかな?




某月某日

 大きい私と入れ替わりで、なのはさんが来た。
 また、母さんとお話しに来たのかな?
 いつもは昼過ぎくらいに、ゆっくりと来るんだけど、今日は朝早くから息を切らせてやってきました。
 今日に限って、走ってくるとは、いつものお話しとは違うのかな?
 とりあえず、お茶とお茶請けを出して、話の邪魔にならないように遊びに行ってきます。
 今日は、どこに行こうかな?
 よし、お父さんに遊びに連れて行って貰おう。




某月某日

 アリシア姉さんとヴィヴィオと一緒に森に行きました。
 タマに餌をやりに行くそうです。
 子供3人で、バケツに行ったお肉の塊を持って移動するのは、ちょっときつい作業です。
 私は魔法を使ってますけど、アリシア姉さんとヴィヴィオは素で力があるっぽいです。

「おーーい、タマーーー!!
 ご飯だよ!!」

 アリシア姉さんがタマを呼ぶと、どこからかタマがやってきました。
 隣ではヴィヴィオが、タマと一緒に来たと思われる狼や犬等にもお肉を渡してました。
 あと、アルフとか・・・・アルフ?

「あっ、アルフ。
 こんな所にいたんだ。
 大丈夫?
 全然連絡がなかったから、心配してたんだよ」

「いや、ちょっと修行中に知り合いになった犬達に協力することになって、少し麻帆良から離れることになったんだ。
 大丈夫、心配しなくて良いよ。
 私はフェイトの使い魔だから、どんな奴にも負けないよ」

「協力って、なにするの?」

「二子峠にいる、ノロイって奴を倒しに行くのさ」

 呪い?
 えっと、この前見た映画に出てた呪術師のようなもの?
 魔法とは違うメカニズムだと思うし・・・・ちょっと心配だな。
 ん、なにアリシア姉さん?

「二子峠って、赤カブトじゃないの?
 ってか、イタチを倒すために仲間を集める犬って」

 あと、ヴィヴィオも。

「うんうん、でもさノロイって実際見てみたくない?」

「あっ、それ言えてる。
 ちょっと見てみたい気がする」

「じゃあ、後でアルフに頼んどく?」

「んー、タマちゃんに頼んどけば良いんじゃない?
 アルフより先回りして、ノロイをパクッと咥えてきてもらえば。
 用が済んだら、元の場所に戻しとけば、アルフとか他の犬達にもばれないって」

「う~~ん、それもそうかな。
 じゃあ、タマちゃんに頼むって事で」

「決定だね」

 えっと、アリシア姉さんにヴィヴィオ?
 アルフが心配じゃなかったんだ。
 あと、ノロイって知ってるんだ、2人とも。
 イタチとか言ってるけど、犬じゃないの?
 アルフは犬達に頼まれたって言ってるし・・・・イタチに似た犬じゃないの?




某月某日

 母さんに内緒で、私が1人で晩ご飯を作りました。
 アリシア姉さんに何度も何度も、摘み食いされたけど、頑張って完成させました。
 美味しい美味しいって言って、母さんは泣いて喜んでくれました・・・・あと、なのはさんも。
 晩ご飯の最中、大きい骨付き肉(大きい私曰く、こんがり肉)を差し入れに、大きい私が来たんですが、母さんとなのはさんに説教されてました。
 なんだか最近、大きい私が説教されてる姿をよく見ます。
 駄目だよ、皆に迷惑かけちゃ。
 今度は、どんな料理を作って、母さんを喜ばせようかな?






[9415] おまけ編 小さなフェイトの麻帆良奮闘記6th
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/09/14 23:39
某月某日

「あのね、お父さん」

 私がこれから言おうとしていることは、ちょっと恥ずかしい言葉なので、自分でも顔が赤くなっているのが分かる。
 でも、勇気を持って・・・・伝えるんだ。
 私の言葉を、お父さんに。

「私・・・・私、お父さんのことが、大好きです。
 お父さんは、私のこと好きですか?」

 言っちゃった。
 わーわー、言っちゃったよ。
 恥ずかしいけど、言っちゃったし、聞いちゃったよ。
 その・・・・お父さんの返事は?

「兄ちゃん、ちょーーーっと・・・・向こうで大事な話をしような。
 大丈夫大丈夫、今の私は、とても落ち着いてるよ。
 フリーザにクリリンを爆発させられた時の悟空のごとく」

 ・・・・あれ?
 お父さん、はやてさんに連れていかれちゃった。
 はやてさんにも、大好きですって言おうと思ったのに。
 じゃあ、はやてさんは後回しにして、エヴァンジェリンさんのお家へ行こう。
 やっぱり、大好きな人には大好きって伝えないと。
 恥ずかしいけど、頑張ります。




某月某日

 お父さんが包帯まみれになってた。
 昨日、大怪我したのかな?

「はやてさん。
 お父さんの看病を手伝って良いですか?」

 一緒にいたはずのアリシア姉さんとヴィヴィオが、知らない間にどこかへ行ってました。

「あの、はやてさん?」

「フェイトちゃんの好きにしたらええよ」

「ありがとうございます」

 今日は、お父さんの看病のお手伝いをしました。
 でも、また遊びに来た大きい私が、はやてさんにアイアンクローされて説教されてました。
 悪い事したら、ちゃんと謝らなきゃ駄目だよ。

「お父さん、大丈夫?
 お水持ってこようか?」




某月某日

 今日もお手伝いに行こうと思っていたのですが、アリシア姉さんとヴィヴィオに止められました。

「でも・・・・お父さんが心配だし」

「大丈夫だって、はやてママがいるんだし」

「そうそう。
 きょうは、エヴァちゃんちにおとまりするよ。
 そろそろかいにゅうしとかないと、つぎのひがいしゃはわたしたちってことにもなりかえないし」

 被害者?
 なんのことだろ?




某月某日

 怪我が治ったお父さんが、エヴァンジェリンさんと難しいお話しをしてるみたい。
 でも、怪我が治ったのに元気がない様子です。
 どうしたんでしょう?

「フェイトさん。
 責任ってなんだろうね?
 って、言ってきてくれませんか。
 大丈夫です。
 それで、分かってくれます」

 はぁ、分かりました。
 お父さんとエヴァンジェリンさんの話に割り込んで、茶々丸さんにお願いされたことを言ってみます。

「お父さんお父さん。
 責任ってなんだろうね?」

 言い終わったので、2人のお話しの邪魔にならないように、この場から離れます。

「茶々丸さん。
 これで良いの?」

「完璧です。
 では、今日は餃子でも作りましょう」

「はい!!
 よろしくお願いします」

 確か、ネギとニンニクが大好きなんですよね?
 エヴァンジェリンさんは。
 頑張って沢山作ります。




某月某日

 あれ・・・・お父さん?
 と、一緒にいるのは、ザフィーラとガジェット君、それに2号さん。
 なにを話しているんだろ?
 皆、難しい顔をしてる・・・・と思う。
 ザフィーラとガジェット君の表情は読めないけど。




某月某日

 お父さんが何処にもいません。
 麻帆良から、いなくなっちゃいました。
 皆は、すぐに帰って来るって言ってるけど、ちょっと心配です。
 あと、なんでか最近のはやてさん・・・・凄く幸せそうです。
 大きい私が、冷蔵庫にあった、はやてさんのプリン食べてしまっても、笑って許してました。
 説教がなくて嬉しそうな大きい私ですが・・・・なんで、はやてさんの所の冷蔵庫を開けたんでしょう?
 ウチの冷蔵庫を開ければ良いと思うのは、私だけでしょうか?




某月某日

 お父さんが、シグナム達と一緒に帰ってきました。
 聞いてみると、家族会議のためにミッドまで迎えに行ったんだって。
 今晩一晩、十分に使い切って、納得出来る結論を出すとのこと。

「・・・・アリシア姉さん。
 ザフィーラは?
 家族会議って言ってるのに、ザフィーラいないよ」

「ザッフィーは、エヴァちゃんとこのいぬだよ」

 ・・・・あれ?
 ザフィーラは、はやてさんの守護獣じゃなかったかな?
 向こうでは、そうだったよ。

「あと、家族会議してるのに・・・・なんで、爆発音とか聞こえてくるんだろう?」

「きのせいだよ。
 フェイト、きょうははやめにねるよ」

「う、うん」

 もう一つ、聞きたかったことがあるんだけどな。
 どうして、大きい私が・・・・家族会議に参加してるの?




某月某日

 一晩を予定してた家族会議、まだ終わってないみたいです。
 ついさっき、エヴァンジェリンさんが家族会議に途中参加しに行きました。
 茶々丸さんは参加出来ないとのことです。
 ・・・・ザフィーラは?




某月某日

 家族会議は、まだ終わりません。
 今日は、2号さんが途中参加しに来ました。
 ・・・・ザフィーラは?




某月某日

 ようやく家族会議が終わったみたいです。
 結論は・・・・明日、はやてさんとお父さんの結構式をするって事で落ち着いたそうです。
 結婚式?
 はやてさんとお父さん、結婚するんだ。

「母さん。
 なにか贈った方が良いよね?」

「フェイト。
 あなた、全然驚いてないのね」

 えっ?
 驚いてるよ。
 だから、プレゼントのことを母さんに聞こうとしてるんだけど。

「そうかな?」

「明日結婚式があるのよ。
 驚かないの?」

「夫婦になったら、結婚式をするんじゃないの?」

 はやてさんとお父さん、仲が良かったからね。

「いや・・・・そんな事じゃなくて」

 なにか、おかしかったかな?

「アリシア姉さん。
 プレゼント決まった?」

「ううん、まだきまってないよ。
 フェイトもいっしょにさがしにいこー」

 あっ、うん。
 お部屋から、お財布持って来ます。

「じゃあ、母さん。
 行ってきます」

「いってきまーす」




 麻帆良の外に出ていたアルフが、丁度帰ってきました。
 冒険の話を一杯話そうとしてたんですが、今は結婚式が大切です。
 今度、時間が空いたときに聞くから・・・・アルフも結婚式の準備をするんだよ。




 そう言えば、もう一つ。
 赤ちゃんも生まれるんだって、はやてさんが言ってた。
 結婚すると赤ちゃんが生まれるんだ。
 いつ産まれるのかな?
 結婚式が終わった後?






[9415] おまけ編 俺と私と結婚式と
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011
Date: 2009/09/25 20:33
某月某日、俺の日記

「私・・・・私、お父さんのことが、大好きです。
 お父さんは、私のこと好きですか?」

 ・・・・うん。
 男女の恋愛感情とかじゃなく、単純に好きか嫌いかってことでしょ?
 悲しいけど、それくらい理解してるよ。
 だからさ。

「そろそろ、解凍してくれないかな?
 だんだん体の感覚が無くなってきてるんだけど」

 今の状態。
 頭以外は氷漬け・・・・ぶっちゃげ、死ねます。
 マクダウェル嬢から習った魔法らしいです。
 あれですか?
 ゲペルニッチ戦で使った、指パッチンでバラバラに砕ける奴。

「う~ん、兄ちゃんやし・・・・なんとかなるで。
 たぶん」

 自分、一般人なんで無理です。
 氷漬けするなら、リアルドラゴンボール集団とか2号さんとかにしてくれない?

「あの・・・・冗談じゃなくて、本当に感覚がないんですけど」

「大丈夫。
 しっかり反省したら、あとで包帯巻くから」

 それは、大丈夫なのか?




某月某日、私の日記

 さて、今日の兄ちゃんは、ほとんど動けないから、私が献身的な介護をせなならんな。
 今日明日が、特に危ない日やし。
 2号さんに作らせた薬を飲んどく必要があるな。
 絶対に兄ちゃんに手を出させて・・・・私の幸せな未来に乾杯せなあかん。
 母1人で育ててきたけど、ウチの子達も、そろそろパパが欲しいよな。
 子供達、母さん頑張るからな。

「はやてさん。
 お父さんの看病を手伝って良いですか?」

 ・・・・ナイスブロック。
 小さいフェイトちゃん、防御率高すぎ。
 なんで、勝負を決めようと思ったときに、毎回毎回邪魔しに来るの?

「あの、はやてさん?」

「フェイトちゃんの好きにしたらええよ」

「ありがとうございます」

 よし、大きいフェイトちゃんが来たらお仕置きや。
 最近、握力が強くなってきたから・・・・右手でフェイトちゃん掴んで、左手でリンゴを握りつぶすのを見せた方がええんかな?
 今の私に不可能なことはないで。

「そや、今日は諦めよう。
 明日や・・・・明日もあるんや。
 今晩、ヴィヴィオとアリシアちゃんとお話ししようか」




某月某日、俺の日記

「やっちまった」

 今日は、この一言しか言えん。
 卒業までは、我慢すると決めてたのに・・・・無理だった。
 しかも、なに?
 2号さん印の妊娠薬、危険日に飲むと効果抜群、確実にお子様をGET出来ます。

「大丈夫や。
 ちゃ~~んと、2号さんにお願いして、変な影響が出ないように細心の注意を払って作って貰ったから」

 2号さんを脅して?
 って事は、来年には産まれるの?
 そこまでしなくても、手を出した時点で責任は取りますよ。
 ってか、それくらい知ってるでしょ?

「ウチは子沢山やけど、やっぱり実子も欲しいかなって思って。
 別に皆が嫌いって事はないんやよ。
 兄ちゃんの子供が欲しいんや」

 ・・・・完敗です。




某月某日、私の日記

『おめでとうございます』

「ありがと、茶々丸さん。
 んで、兄ちゃんがそっちに行くと思うから、相談にのってあげて」

 確実にエヴァちゃん家に向かってると思う。
 相談出来そうな人は、エヴァちゃんか2号さん、それとプレシアさん。
 この3人なら、確実にエヴァちゃんやね・・・・兄ちゃんやし。

「ああ、そうそう。
 エヴァちゃんに伝言お願い。
 一足先に大人の階段上ったで」

『分かりました。
 ババァ、いい加減大人になれや。
 何世紀、乙女を護り続けるんだ。
 大人ぶってるが、単なる耳年増なくせに、見てるこっちが恥ずかしいわ・・・・ぷっ』

 うん、全然違う。
 でもそれが、茶々丸クオリティ。

「とりあえず、私に被害が来ない方向で」

『・・・・スバルさん辺りに押しつけます』




某月某日、俺の日記

 知り合いの男達を集めて、ミッドにいる八神家の長女~五女までの説得方法を検討中。
 ガジェット君の性別は不明だが、男と言うことにしておきます。

「シグナム達には、正直に話すしかあるまい。
 あと、ヴィヴィオと私は良いのか?」

 つまり、八神家六女と長男のことか。

「ぶっちゃげ、ヴィヴィオ嬢の説得はいらん。
 既にパパと呼ばれてるし。
 あとザフィーラ、お前の説得もいらんだろ・・・・ずっと前からマクダウェル嬢に飼われてるし。
 それに、男を説得するのに、やる気が起きない」




某月某日、私の日記

 兄ちゃんが、ミッドの管理局に就職したウチの子達を連れ戻しに外出しました。
 大事なことなので、全員集めて家族会議をするって言ってた。
 兄ちゃんには言ってないけど、シグナム達の説得はする必要ないで。
 昔から言ってたし。

「将来、兄ちゃんのことは、お父さんって言うんやで。
 大丈夫、お母さんに任せとき」

 って。
 あと、大きいフェイトちゃんが勝手に冷蔵庫開けて、プリン食べてた。
 今は幸せ一杯やし、笑って許した。
 賞味期限が昨日までだってのは内緒だけど。
 子供達が帰ってくるのが待ち遠しいな。




某月某日、俺の日記

 ミッドからシグナム達を連れて帰還。
 んで、八神家+自分(ザフィーラ抜き)の家族会議開始。
 説得に手間取ると思ったが、そんな事は無かったぜ。
 かわりに。

「おじ上殿。
 我らが主と契りを結んだと言うことは、是非とも責任を取って頂かねば困ります。
 具体的に言うと、即座に挙式をあげましょう」

「そうだぜ、おっちゃん。
 今日にでも、はやてとの結婚式をやろう」

 先走りすぎているのを引き留めるのに苦労してます。
 ってか、思い立ったが吉日って言いますけど・・・・結婚式は無理でない。

「なんだ!?
 はやての事はどうでもいいってのか!!」

 んな事は言ってない。
 だから、室内でハンマーとか、燃える剣とかを振り回さないで。
 特にシグナムさん。
 火事になるから。
 あと、いつの間にかテスタロッサさんが混じってた。
 いつ来たの?
 もしかして、最初っからいたのかな?
 自分が、気づいてないだけで。




某月某日、私の日記

 昨日、結婚式を行うって言い張ってた子供達をなだめて、準備が完了次第行うことにすると宣言してくれた兄ちゃん。
 まず必要な物として、ウエディングドレス。
 これだけは絶対に譲れん。

「って事で、サクッと作って」

「・・・・・・・・ちっ。
 まあ、今日の所は許してやる。
 で、どんな風なのが良いんだ?
 私にお任せで良いのか?
 その場合、貴様の胸が足りてないがな」

 でも、エヴァちゃんよりあるよ。

「娘達が張り切ってるから、そっちの意見を参考にして。
 知らない間に、雑誌を沢山買ってきて、ずっとにらめっこしてるから」

 私も裁縫は得意な方やけど、エヴァちゃんにはかなわへん。
 茶々丸さんが着てるメイド服とか、全部エヴァちゃんの手作りって話。
 私も、実際に何着か作って貰ってるけど・・・・ぶっちゃげ、お店で買うより良い物だと思ってる。
 って事で、メイド服も作れるなら、ウエディングドレスも作れるでしょうって事で呼び出しました。




某月某日、俺の日記

 衣装関係は、手先の器用なマクダウェル嬢にお願いしたことだし。
 今日は、会場設営とかのお膳立てを押しつける人を呼ぼう。

「って事で、2号えも~ん。
 すぐ家に来てくれない」

『わかった。
 そう言えば、ザフィーラは呼ばなくて良いのかね?
 昨日からマクダウェルが参加していると聞いてる。
 そして、ザフィーラはマクダウェル宅で留守番』

「いや、誰も気にしてない。
 唯一、マクダウェル嬢が寂しがってるだけだ」

『・・・・そうか』

「って事で、本当にすぐ来てよ。
 遅れると、寿命が縮むと思うから・・・・2号さんの」

 シグナムさんとヴィータ嬢が、後ろで素振りしてる。
 あと、アインさんとリインフォース嬢は、本をめくってる。
 シャマルさんは、腕まくり。
 全員、準備はOKみたいだ。
 2号さん、早く来ないと・・・・本当に寿命が縮むと思うよ。
 因みに、ヴィヴィオ嬢は、八神嬢の所へ避難してる。




某月某日、私の日記

「もしもし、フェイトちゃん?
 私私」

『私私詐欺?』

「んとね。
 結婚式の日取りが決まった。
 明日、兄ちゃんと結婚式をあげるから、仕事休んで祝いに来て。
 あと、なのはちゃんとかスバルちゃんとか、フェイトちゃん関連の知り合いも、休ませて連れてきて」

 初日にはいたけど、昨日はいなかった。
 いつの間に帰ったんだろう?
 まあ、フェイトちゃんだし。

『うん、わかった。
 じゃあ、レジアス中将連れてくる』

「う~ん、私の知らない人だけど・・・・フェイトちゃんの知り合いなら良いか。
 って事で、お願いね」

『はーい。
 じゃあ、また明日』

「うん、明日」

 服関係はエヴァちゃん。
 会場設営とか、その他諸々は2号さん。
 んで、招待客はフェイトちゃんにお願いしたし・・・・あっ、海鳴方面の人達も呼ばなきゃ。
 あとで、アリサちゃんに電話しよう。
 あとは、小さいフェイトちゃんに伝えれば終了かな。
 フェイトちゃん経由で、アリシアちゃんとプレシアさんに伝わるし。

「よし、あとはアリサちゃんに電話すれば準備万端・・・・のはず」




某月某日、俺の日記

 準備期間は短かったけど、主に2号さんが頑張ったおかげで、なんとか結婚式は行えた。
 式の直前、神父さんを呼んでなかったことに気づいたときは焦ったけど、テスタロッサさんが連れてきた教会関係の人に、急遽代役をお願いして、なんとかなった。
 途中から、テスタロッサさんとかヴィヴィオ嬢とかアリシア嬢とか、他いろいろ・・・・つまり、いつものメンバーが暴れ出し、麻帆良の広域指導員の人達が集まって大騒ぎになった。
 指導員の人達が思いっきり不利だったが、騒ぎに釣られて麻帆良中から人が集まって、更に騒ぎは大きくなり、一種のお祭り状態へと変化していた。

「う~ん、ある程度予想できていたけど。
 結婚しきって事を忘れてるんじゃないの?
 暴れてるメンバーって」

「まあ良いやないか。
 子供は、元気なのが一番やて」

 あきらかに、ケシカラン体をした大人が混じってるけど。
 そこは、スルーするべきだね。

「元気すぎるのも、困るけどね。
 それにしても・・・・いつの間にか出店が出てるし、流石麻帆良」

「そやね。
 さっきも、知らない人達におめでとって言われたしな。
 子供達も笑ってるから問題ないよ」

 笑ってると言うより、楽しんでるって言う方が正しいと思う。
 特に暴れてるメンバーは。
 シグナムさん達は、八神嬢の方を見て泣いてるし・・・・あと、写真撮りまくってる。

「よし。
 そろそろ私も、あっちに混ざろうか。
 兄ちゃんも一緒に」

「じゃあ、行こうか」

 八神嬢は、愛用のギターを取り出し・・・・一体、どこに隠してた?

「今日は、思いっきり歌うよ!!
 麻帆良にいる皆、私の歌を聞けぇぇぇぇぇぇ!!」

 さて、八神嬢が歌い出したし、いつものごとく、不埒なことを思ってる奴に天誅を喰らわせるか・・・・ザフィーラが。
 こんな結婚式も良いんじゃないの?
 自分達ならさ。
 因みに、自分が入り婿になりました。




 おしまい





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