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[9666] 【ネタ】ネギま!現実来訪系パロディ【最強物】
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/19 12:21
息抜きで書いてみました。所謂魔が差したというヤツです。

ネタですので設定とかその辺は甘いかも知れませんがご容赦ください。
好き勝手やらせてもらいますが、よろしければ見てやってください。よろしくお願いします。
携帯ですので短いのはご容赦を。



[9666] セフィロスはまず髪を切れ
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 04:23
俺は、産まれながらにして死神が見える銀髪でオッドアイの少年『黒神 炎凱』
この神が与えた異能で日夜戦い続け、ついに爆発した。
いやまぁ、流石に爆発したのは嘘だけど、戦い続けたのは嘘。
『黒神 炎凱』ってのは嘘で、オッドアイも嘘、銀髪ってのだけは嘘で、少年なのは嘘。
死神が見えるのは本当、助けてください…。
本当の名前は■■■■
子供の頃から死神が見えた。
実は、死神が見える人ってのは結構居る。
だって、その死神はノートで人を殺したり『卍解ッ』とかやってたり。
多分それらの作者は俺と同じ力があるのだと思う。
そんな風に今でこそ俺も落ち着いてるが、この力の異常性に気付いた時は酷かった……厨二病的な意味で。
中学校に入ってから、この力の異常性に気付き、死神が出て来る漫画…もとい文献を読み漁った。
『黒神 炎凱』ってのもその時考えた名前で、死神が見える人が結構居る事に気付くための代償だった。………未だに思い出す度、部屋中をゴロゴロしてしまう。
そして、その時の代償はもう一つある。
それは『オタク』と呼ばれる人種になってしまった事だ。
最初は死神が出る漫画目当てで買ったジャ〇プ、次第に『い〇ご100%』も読むようになり、気付いた時にはマガ〇ンやサン〇ーも読み始め、アニメ、ゲーム、ラノベ……とまぁ、今に至る訳で。
そんな俺でも今では立派な魔法使い(〇歳まで守り続けた的な意味で)
そんな魔法使い君が今ハマってるのは、転生系SS。
良いなぁ、漫画の世界に行きたいなぁ…と、日々考え続けた結果、テンプレ通り間違って殺されて転生出来るんじゃね?と……。
幸い、間違って殺される事には苦労しなかった。
死神の鎌は見え放題、後はそこに飛び込むだけ。
そう思って鎌に飛び込んだんだけど………………長いな。
自己紹介済んじゃったよ。
じゃあ、とりあえずもう一回いっときますか!
俺は死神が見え「もう良いです」……。
不意に声が掛けられる。
「遅れてすみません、天使です」
紫色の髪の自称天使がそこに居た。
……天使ですって、テンプレだからって手を抜き過ぎじゃあないかい?
「すみません、マニュアル通りなんですけど…」
「マニュアル通りにやってますというのは、アホのやる事だ!」
御大将である!
「すみません、上からの指示で…」
上って誰よ?つーかスルーしたな、コイツ。
「上ですか?直属の上司は作者……」
コラ作者!テンプレだからって手を抜くな!



[9666] これだから最近の主人公は…
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 04:29
とまぁ、テンプレ通りテンプレでテンプレな会話の結果、転生先が決まりました!
「あの、手を抜きすぎじゃ…?」
お前が言うな。
「それより、転生先のご希望は?」
「魔法が使える世界!でも、死の危険が少ない所」
そう、これ大事。
転生してすぐに死ぬなんてもってのほか。
え?主人公は死なない?
最近の主人公ってのは割と死にます!
「魔法ですか…そこで何をしたいんですか?」
「よくぞ聞いてくれました!オリ主最強物が良い!圧倒的な力で原作を蹂躙したい!」
「なるほど、グランゾンが必要ですか」
「いや、グランゾンはやめて」
「でも圧倒的で蹂躙出来る」
「いや、グランゾンはやめて」
「最強……」
「いや、グランゾンはやめて」
マジでシャレにならないから。
でも、自称天使さんは困ってる様子。
因みに名前は『テン・シー』だそうだ。………張っ倒すぞ。
「じゃあ、厨二的なのが良い。隠された力が次々と明らかになって…」
「なるほど、ブ〇ーチですか」
「いや、ブリー〇はやめて」
「次々と明らかになりますよ?」
「いや、ブリ〇チはやめて」
「卍解ですよ?」
「いや、〇リーチはやめて」
あんまり言うと怒られるから!一応全巻持ってるから!
またもやテン・シーは困ってる様子。
もう面倒くさいから放置。すると何かを閃いた。
「わかりました!圧倒的で蹂躙して、更に次々と明らかになれば良いんですね!」
「日本語でおk」
でもまぁ、その通り。強けりゃ良いんだ強けりゃ。
「じゃあ、これなんてどうでしょう?」
そう言って渡して来たのはカードの束。……いや、トランプ?
「これは?」
「これはですね、時空間を越えて力を具現化かする為のツールで……」
体感だが、二時間ほど説明が続いた。
「わかりましたか?」
「いえ、全然」
「噛み砕いて説明しますと、龍騎みたいにカードの能力で戦ってください」
なるほど、コイツ説明下手だ。
でも理解した、カードで色々な力を使える訳か。
……ん?
「戦うって?」
「魔法といえばバトルでしょう」
わかってるじゃないか。
ただ、世界が気になる。
冬木市とかはもってのほかだ。間違いなく死ぬ。
あん?ハリポタ?…三次には興味ないね。
「で、どこよ?」
「ネギま!です」
わかってるじゃないか!
やるじゃん、テン・シー。
「でも、ネギま!?はやめてね」
「…………はい」




[9666] テンプレという言葉は便利だ、いやほんとに
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 04:35
■前回のあらすじ■
テンプレ。
「これはヒドい…」
んな事ぁどーでも良いんだよ!
ネギまの世界だぜネギま!オジサン年甲斐もなくはしゃいじゃうよ!
え?オジサン?
いくつとは言わないが………俺ぁ、魔法使いだぜ?
「不満ですか?」
「いえいえ!とんでもございません!」
不満なんかあろうハズがない!
「それでは原作開始の200年前のノルウェーで転生……」
コイツわざとだろ?わざとだよな?
「すみません、原作に合わせるとなると現実訪問系になりますが…」
「原作に合うならそれで良いよ」
「でもそれだと、その顔のままで……」
母さん、そろそろ心が折れそうです…。
「………構いません」
「わかりました。では、転生ではなく平行世界での蘇生という形で、時期としては原作開始辺り、数ヶ月の誤差は目をつぶってください」
まぁ、それで良いか。
「でも、それで良いの?転生じゃなくて蘇生って…」
「上の許可は取りました」
「上って…」
「作者です」
………俺は何も聞いてない。
「それから、カードケースとしてコレを渡しておきます」
そう言って渡されたのは、何か黒くて長くてウネウネした物だった。
「何これ?」
「カードケースです」
嘘を付くな!
「いえ、色々な能力が使えるのでカードケースも色々と変化した方が良いかな…って」
なるほど、つまり龍騎になったり剣になったりディケイドになったりするんだな。
そう考えると本当にそれぞれのベルトに変化した。
「すげー!」
「ただ、月に一度女の子の日があって、その日は変化しにくいです」
なんだよ女の子の日って…。
そう思いながらカードをしまうといきなり喋り出した。
「おう!お前が相棒か、よろしくな!」
声、口調共にデルフリンガーです、本当にありがとうございました。
この声で女の子の日とか気持ち悪いわ!
「さて、準備も整ったし、そろそろ送りますね」
………カードケース置いて行きたい。
「楽しみだな相棒!」
……とりあえず腰に巻いとくか。
「最終確認です、■■■■をネギまの世界で蘇生。以後、平行世界として独立。よろしいですか?」
「おう!あってるぜ!」
黙れデルフ!お前が答えんな!
ま…良いか。
さぁ、ネギまの世界へ出発だ!




[9666] ラッキークッキーもんじゃ焼き
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 04:42
『さぁ、出発だ!』
……さぁ、出発だ!
………さぁ、出発だ!
…………………あれ?
「ロード時間です」
何のだよ。
「まぁ良いや、それより聞きたい事がある」
「はい、何ですか?」
「このカードの能力で最弱とかハズレって何だ?」
「相性にもよりますので一概には言えませんが、基本的にどのカードが来ても大丈夫でしょう」
「どの辺りまで?」
「そうですね、場合によっては最強メンバーに負けるレベルでしょうか」
つまり場合によっては勝つって事だよな。
「強すぎじゃない?」
「えぇ、最強物です」
「じゃあ、最強のカードは?」
「ラッキーマンです」
「………」
「ラッキーマンです」
母さん、本当に最強物です。
「まぁ、ラッキーマンを引き当てるにはラッキーマンぐらいの運が無きゃ来ませんよ」
ですよね、少し安心しました。
「そろそろです。いってらっしゃい」
「いってきます」
この挨拶も何か変だな。うわっ…眩しぃ……。
そこで俺の意識は途絶えた。
次に気が付いた時はどこかの土の上だった。まだ目がよく見えない。
何か生臭い匂いと、低いうなり声が周りから聞こえてくる。
これはもしや、原作メンバーの誰かが戦闘中かな?だとすればやはりテンプレ通り俺が颯爽と……。
そこでようやく目が利くようになり、周りを見渡すと、人っ子一人居ない。
居るのは360°人外だ。囲まれてる。
「………何で?」
その疑問に人外の一人が答えた。
「なんや知らんけど、紫色の髪のねーちゃんが、ここを囲んどけって……」
テン・シーさん、何してはるんですか…。
「よっしゃ相棒!いっちょやるか!」
黙れデルフ。
でもま、やるしかないか、腕試しだ。
デルフからおもむろにカードを一枚引き抜くと、魔法少女ばりに光り、俺の体を赤い衣服が優しく包む。その姿はまさに……。
「ラッキーマン…」
いきなり最強を引き当てた。
「いや、何で!?」
「相棒、ラッキーマンのラッキーで引き当てたんだ」
つまりアレか?ラッキーマンにとっての一番のラッキーとは、ラッキーマンに変身する事自体だから、変身前でもラッキーが使える。
つまり…
「因果の逆転…」
ラッキーマンになるという事象が結果としてあり、それを確かめるためにカードを引き抜く。
それなんてゲイボルグ?
そんな事より、今俺がすべき事は……。
この大吉と書かれた服を脱ぎ捨てる事だった。

■ラッキーマンの弱点:ダサい。




[9666] 茶柱サーベルは意外と殺傷能力がある
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 05:13
「うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
大吉と書かれた服を脱ぎ捨て、破り、踏みつけ、力の限り叫ぶ。
それほどまでに大吉と書かれた服の攻撃力は異常だった。
幸い耳たぶはいつものままだ。
これで耳たぶまで変化してたら俺はすぐにテン・シーさんに会いに行ってただろう。
「お、おい兄ちゃん…大丈夫か?」
意外と良い人な人外さん。みんな心配してくれてる。
「腐れ外道がぁぁっ!!掛かって来いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
黙れデルフ!
当然掛かって来る訳で、当然運良く勝つ訳で……。
気が付けば人外さんも残り一体。
というか、俺は一方も動いてない。……まさか隕石まで来るとは…。
「因果律を操るとは、何者だッ!?」
いえ、別に操ってる訳じゃないんですよー。「操ってない…だと?」
良いね、ブリ〇チみたいなノリ。
「雑魚共が、因果律を操るまでもないわ!」
黙れデルフ!キャラが違う!
「ぶち殺してやるッ!」
人外さんもキレてこちらに向かって来る。
仕方ないので茶柱サーベルを手に応戦。
方や大鬼が持つ斧剣。方やヒョロイ坊主が持つ茶柱。
それが対等に切り結んでいる。
「あれ?おかしいな…」
何か色々あって運良く切り結べているが、それだけ。
さっきのように隕石とか流れ弾とか落雷とかも無い。来ても困るけど……。
「んっ…やっちまえ相棒!あんっ…そこだ!いけ!やっ…んんっ…」
するとデルフに異変が。
何やら衝撃が伝わる度に色っぽい声を出し、それ以外はオッサン声……正直気持ち悪い。
それより…
「コイツ本当に女かぁぁぁぁぁぁぁっ!」
その事実に気付いた途端、いきなり地面が盛り上がり、巨大な何者かの手が伸びて人外を引きずり込んだ。
後に残るのは静寂のみ…。
「ラッ……ラッキー…」
それは人外が引きずり込まれた事に対するラッキーなのか、それとも自分じゃなかった事に対するラッキーなのか……。
「……ラッキーマンってこんなんじゃ無かったよな…絶対違う…」
かくして、20対1の戦闘は3分と掛からず終了した。

 「何でさっきは切り結びになったんだろ……」
もしや、デルフの甘い声を楽しませる為……。
あれがラッキーだとでも言うのか、気持ち悪い…。
「やっぱり絶対違う…ラッキーマンじゃない…」
「まぁまぁ、勝ったんだし、良いじゃねーか」
黙れデルフ!
つーかオッサン声やめろ。
「ガロードを馬鹿にすんなよ相棒!」
してねーよ。



[9666] この腰抜け!
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 21:46
 戦闘…と言って良いのか疑問な、いざこざが終わり、落ち着いた所で当たりを見回す。因みに、戦闘が終わるのと同時にラッキーマンでは、なくなった。
 四方は木々が生い茂り、俺が立ってる場所を中心に半径数十mは開けて土がむき出しになっている。
恐らくここは……。
「マァ、間違イナク麻帆良ノ森ダロウナ」
「だろうな…」
ところで、お判り頂けただろうか?
デルフの声が変わっているのだ。
「でも紛らわしいからやめろ」
「あん?何でだよ?」
あ、オッサン声に戻った。
「茶々ゼロと被る」
近いうちにエヴァ一家に加わる予定だしな。
「けっ、気が早ぇーな!」
「手も早いけどな!」
「「ぶわっはっはっはっはっは」」
「アホかーーーーーーーーーっ!!」
「ぐふぅ」
「あんっ…」
凛とした声と共に後頭部に衝撃。多分、蹴られた。
それから黙れデルフ。
「何なんだ貴様らは!侵入者かと思えば勝手な事ばかり言いおって」
脱色では出来ない柔らかそうな金髪に、透き通った白い肌。
人形のような愛らしさと、それに合わない尊大な喋り方。それは…
「A.Kさん…」
「変な所を呼ぶな!」
そう、真祖の吸血鬼、エヴァンゲリオン.A.K.マクフライさん。
「色々違うわ!!」
マクフライさんが、ご立腹なのは置いといて、このテンプレ的な展開をどうしようか。
「入ってますかー?マクフラーイ」
黙れデルフ。ビフってんじゃねーよ。
「貴様ら…」
青筋まで浮かべて…本気でキレたようだ。
ここはおとなしくしとくか…。
「すみません、マクフライさん「違う!」抵抗しません、学園長の所まで連れて行ってもらえませんか?」
「ふん…」
そっぽを向けて先に行ってしまった。付いて来いって事かな?
大人しく付いて行こう。
「なぁ、相棒」
「ん?何だビフ?」
「ラッキーマンってさ、変身前はとことんツいてない奴じゃなきゃ変身出来ないんだよ」
「よく知ってるな」
「で、いきなり原作メンバーに見付かったよな」
「うん、ラッキーだよな」
「これってさ、主人公的にはツいてないって事になるんじゃねーか?」
アレか、ゴタゴタに巻き込まれた主人公が「ツいてないぜ…」とか言う状況の。
アレを見る度に俺と代われよ!と思ってたが、まさか自分自身がその状況になるとは…。
ラッキーマン…恐ろしい子…!
「黙って付いて来んか!!」
「「はい…」」
業界的には美味しいです。




[9666] 何事も等価交換
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 21:52
 森を抜け、既に人の気配が無い街中を通って、向かう先は麻帆良学園女子中等部。
ぬらりひょんは女子中に住み着いているようだ。
中等部には、あっという間に到着した。
さすが、テンプレの修正力。ハンパない。
「入るぞ、ジジィ」
学園長室の扉を乱暴に開けるマクフライさん。
「おお、待っておったぞい」
特に気にした様子もなく迎えるぬらりひょん。
クッ……思ってたより攻撃力が高いぜ。
「早速じゃが、君達の目的はなんじゃ?」
テンプレならここで正義の魔法使い派やらなんやらで隠し事をするんだが……
「かくかくしかじかです」
全て話そう、さらけ出そう。
「平行世界…ネギま……」
ぬらりひょんは、むむっ…と唸っている。
マクフライさんは信じていないようで…。
よし、面倒だから記憶を見るか。
…………。
………。
……。
「信じてもらえますか?」
「うむ、信じよう」
記憶を見せた甲斐があったようだ。
代償として、ベッドの下に何があるかまで……クッ。
「それで、君はどうしたいんじゃ?」
「最強物がやりたいです」
「は?」
「いや、えーと…仕事と寝床が欲しいです」
「寝床は判るが、仕事…?」
「おかしいですか?」
ぬらりひょんにおかしいとか言われたら自殺もんだぜ。
「お前、中学生だろ」
変わりにマクダウェルさんが答える。
いや、ちゃんとした名前ぐらい知ってますよ?それより…まさか…
「鏡、持ってますか?」
「あるぜ相棒!」
何でお前が持ってるんだよ。
「乙女の秘密よ、坊や」
気持ち悪い事をのたまうデルフを無視して鏡を覗く。
「なん…だと…」
そこには、中学生の頃の俺が居た。
顔がそのままって、そういう意味か!
「そういう事じゃから、学生兼警備員でどうじゃ?」
「是非それで!」
ナイスご都合主義、ビバテンプレ!
青春をもう一度謳歌しよう!
原作メンバーと付き合ったり出来るかな、いやモブでも良いや、この世界は美人が多い。
俺は浮かれていた、最高に浮かれていた。
「ところで、書類上の名前なんじゃが…」
「はい、これで!」
と、喜んで出したのは財布に入ってる保険証。
因みに所持金は諭吉が一人だ。
「変わった名前じゃな」
ん?変わった名前?
保険証に掛かれた名前を確認してみる。
そこに書かれていた名前は『黒神 炎凱』
若返りの代償は、あまりに大きかった……。



[9666] 希代のフラグクラッシャー
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 21:58
テン・シー…許ざぁぁぁぁぁぁぁん!!
と、心の中で南光太郎になりきっても現実は変わらない訳で。
「えーと、黒神くん?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ、殺せ!!俺を殺せぇぇぇぇっ!!」
「こ、これ早まるんでない」
「お…落ち着け、落ち着け、な?」
マクダウェルさんにまで宥められ、話し合った結果。
「では、必要最低限の書類上ではそれで、生活する分には山田一郎、と」
山田一郎に落ち着きました。
「それで山田くん、寝床じゃが…」
「マクダウェルさんの所でお世話になります」
「待たんか!私は許可してないぞ!」
「わかった、では山田くんはエヴァの家じゃな」
「ジジィ!人の話を聞け!!」
マクダウェルさんはガーッと吠えてるが無視。
それでも最終的にはマクダウェルさんの家が決定しました。
恐るべし世界の修正力。恐るべしテンプレの修正力。
「それでは、これで失礼します」
一通り用件も終わり、学園長室を後にする。
時期的には原作開始前の冬休みだそうだ。
さて、マクダウェルさんに付いて行こう。
■ここまでテンプレ■
「相棒、それは酷すぎるんじゃないか?」
「良いんだよ、テンプレなんだから。これからが本番なの!」
ここから先はテンプレは許さん。
「おい、山田」
不意にマクダウェルさんから声が掛けられる。
「一応家族になるんだ、これから私の事はエヴァと呼べ」
これは、まさかエヴァルート!?
「そ、そういえばさっき、手が早いと言っていたな」
「あぁ、うん、確か…」
心なしかエヴァの顔が赤い。
「確かに家族にはなるが、そういうのは許さんからな。私にはナギが…その…」
やはりこれはテンプレのエヴァルート。
ナギの名前を出すのは最初のうちで、次第に二人は恋仲になるのだろう。
「エヴァ…」
小さな肩にそっと手を置く。
「だから…そういうのはやめろ」
ほんのりと赤い顔でキッと睨んでくるが、いかんせん顔が赤いので怖くない。
「エヴァ…俺……」
「ダメだ…やめろ…」
次第に二人は恋仲になるのだろう『が』
「俺、茶々丸狙いだから」
さっきも言った通りテンプレは許さん。
ここ重要!これからテンプレは極力許しません。
テンプレのエヴァルートは因果地平の彼方です。
ほら、エヴァの顔がどんどん真っ赤に…。
「死ねーーーーーーっ!!」
その言葉を最後に意識を刈り取られた。
どうせ次に目を覚ましたらエヴァの家なんだろう。
ハイハイ、テンプレテンプレ。



[9666] ゲームは1日20時間まで
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/18 22:14
目を覚ますと、やっぱり知らない天井だった。
「またこの天井だ…」
知らない天井だなんて絶対言わないからな!
「……気が付いたか」
声の先には不機嫌そうなエヴァが居た。
なんで?
「わざわざ運んでやったんだ、感謝しろ」
「うん、ありがとう」
いくつになっても、ありがとうは大事だよ!
「私も、悪かったよ。やり過ぎた…」
いくつになっても、ごめんなさいは大事だよ!
とりあえず、これで仲直りは出来たかな。
「茶々丸は?」
「……昨日からハカセの所でメンテだ」
だから昨日は居なかったのか。
そんな事より。
「腹減った」
「私もだ」
「俺も!」
黙れデルフ。
黒くてウネウネしてる。気持ち悪い。
「食べに行くか…」
「ついでに茶々丸を迎えに行くぞ」
「わかった。ただしデルフ、テメーはダメだ」
「何でだよ!」
気持ち悪いからだよ!そんなウネウネしたもの持って飯なんか食えるか!
「わかったよ」
デルフは昨日みたいにベルトになった。
が、よくよく考えると外見は中学生とはいえ、仮面ライダーばりのベルトをして表を歩くのはかなり恥ずかしい。
やっぱ置いてくか。
「おい、アイツは良いのか?」
先に外に出ていたエヴァが聞いてくる。
そう思うなら付けて歩くか?あのベルト。
「いや、良い…悪かった」
わかれば宜しい。
さて、どこに食べに行くのだろうか…
冬休み中だし、超包子かな?
「正解だ」
やった、一度食べてみたかったんだよな。
あん?テンプレ?知るか、黙れ、食べたいんだよ!
「………」
「…昨日から、茶々丸はメンテ中だ」
「…うん」
「大掛かりだからハカセと一緒に超も行ってる」
「……うん」
「冬休みだからな、出掛けたりする事もあるだろう」
「だから?」
「………今日は休みだ」
覚えとけよロリババァ!いやババァ!
「仕方ない、コンビニに行くぞ」
「…うん」
ファミチキを食べる真祖の吸血鬼ってのも貴重だよな。
「今日のは少し油っこいな」
割と食べてるそうです。
母さん、魔法の魔の字も無いです。
「吸血鬼だってファミチキも食べるしゲームもやる」
そうなのか、そうだよな、人間と変わりないよな。
「そうだとも。えぇい、ドラクエはまだか!」
ドラクエまでは知らんがな。
「FFだってそうだ!まだ13が発売してないのに14なんて発表しおって!」
それは分かる。
「だいたいモンハン3がWiiとは何事だ!」
…………。
■エヴァンジェリン:ゲーマー



[9666] マーズアタック!
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/22 03:34
エヴァのゲーム談議を華麗に流しつつ、向かう先はもちろんハカセの研究室。
いよいよ本命の茶々丸とご対面。
でも実際、そこまでこだわりは無いんですけどね。
「ん?もう着いたか」
こっちの世界に戻って来たエヴァに案内され、いざ研究室へ。
「ハカセ、終わっているか?」
「あ、エヴァンジェリンさん。 もう終わってますよ」
そういや、茶々丸の前にハカセと自称火星人とのご対面があった。
「そちらの方は?」
「初めまして、山田一郎と申します。昨日からエヴァンジェリンさんのお宅にお世話になっています」
第一印象は大事だぜ!
「そうですか。初めまして、私は葉加瀬聡美です。ハカセと呼んでいただいて結構です」
「私は超鈴音ネ、よろしくネ」
光るオデコが素敵なハカセと、いつの間にか来ていた火星人との自己紹介を済ませている間に、エヴァが茶々丸を連れてきた。
でも、あんな事言った手前、顔を合わせるのがちょっと恥ずかしいから、もう少しハカセと火星人と話してたい。
「ほら、お目当ての茶々丸だぞ。挨拶せんか」
空気読めクソババァ。
えぇい、ままよ!
「あ、あぁ…。じゃあ、とりあえずヨロシクな!ハカセと火星人!茶々丸もヨロシクな!」
強引に会話を終わらせ、照れながらも茶々丸に挨拶する。
「絡繰茶々丸です。よろしくお願いします‥」
「何だその挨拶は?照れてるのか?」
ちげーよ、照れてねーよ…照れてないもん。
「スマンな茶々丸。コイツ人見知りが激しくて…根は良い奴なんだがな」
お前は俺の母ちゃんか!
「マスターに子供が居たとは‥‥」
お前も間に受けんじゃねーよ。


 そんなこんなで、ハカセ達への挨拶もそこそこに、三人で帰路についた。
エヴァのボケ?のおかげで茶々丸とも打ち解けられたし、良かった良かった。
ありがとな、エヴァ!
そういや、茶々丸が来てから火星人がずっと俺の事を睨んでたけど、何でだろ?
なんかスッゲー睨んでたわぁ……。


 side:超鈴音
あの闇の福音、ダークエヴァンジェルが連れてきた男…。
確か山田一郎とか言ったカ?
どこからどう見ても一般人にしか見えなかたが、私の事火星人と言たネ。
一体どこまで知っているのカ……。
しかも、今日までアイツの情報は一切無かったヨ。
…………これは、計画の障害になるやも…
いや、確実に何らかの影響を及ぼすネ。
山田一郎……一体何を隠しているカ…。



■超鈴音にマークされました。




[9666] 文字数ギリギリぃぃぃ
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/22 03:45
唐突だが、俺がこの世界に来て一週間が経った。
この一週間は特に何もなかった。
茶々丸さんに初めて作ってもらった料理に感動して泣いたり、エヴァの別荘に初めて行ったり、そこで茶々ゼロと仲良くなったり、散歩中にたまたま会った火星人にスッゲー睨まれたり、手続きが終わって学校へ通うようになったり、魔法生徒デビューしたり、ぐらいだ。
………結構あるな。
ちなみに茶々丸さんと呼ぶようになった。
あの人を呼び捨てには出来ない。
何?エヴァ?
もちろんエヴァは呼び捨て、時々マクフライ。


そんなこんなで、今は夜のパトロール中。
なのだが、俺は一時間程前のデルフとの話し合について考えていた。

「するってーと、相棒はラッキーマンになりたくないのか?」
「あぁ…。あの力は俺には制御出来ない」
「何でだよ?」
「デルフ、最初にラッキーマンになった時の事、覚えてるよな?」
「あぁ、落雷とか、流れ弾とか、巨大な手とか」
そう、それが俺の懸念。
本来ラッキーマンとは『勘違い系』なんだ。
例えば道端で転んで運良く攻撃を避けれたとか、攻撃を当てれたとか。
しかし、落雷や流れ弾、特にあの手は違う。
恐らく、麻帆良の地下の鬼神が運良く目覚めて、運良く助かったのだろう。
しかし、それでは俺が倒した事にはならない。
もし周りに誰か居た場合、それは謎の手が敵を倒した様に見える。……実際そうなんだけど。
「どういう事だ?」
えーと、つまりだな、もし強敵と戦った場合『運良く敵を倒せた』んじゃなくて『運良く敵が倒された』になる可能性があるんだ。
それこそ『運良くネギ君が来てくれた』とかな。
そうなった場合、それはもう俺最強じゃなくて、ネギ最強になるんだよ!
「な、なんだってー!?」
懐かしいなオイ。


……………。
「おい、相棒」
っと、いかんいかん。
今はパトロールだな。
「確かに相棒の不安もわかるがよ、考え過ぎじゃねーの?それに、今まで一回も侵入者と出くわしてねーし」
そう、それも懸念の一つ。
『運良く敵に出逢わなくてラッキー』
確かに究極の意味で最強なんだけどなぁ…。

「はぁ…」
と、深い溜め息を一つ。
そしてふと見た先に、ソレは居た。
いつの間にか現れて、迫り来る禍々しい異形のモノ。

それに立ちふさがる、神々しい背中。



俺の懸念は、間違いじゃなかった……。


間違いじゃ…なかったんだ……。



[9666] 大人の階段
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2009/06/22 03:54
禍々しいとしか言えない異形のモノ。
それに対する者の背中は、とても神々しく、その手から繰り出される魔法は、一瞬で異形のモノを消し去り、勝者の笑みを浮かべたその顔は………。
「ナギ…スプリング……フィールド………」
一番の懸念は、最悪の結果となり、俺の夢は潰えた……。



「あ、どーも。初めまして、ナギ・スプリングフィールドです」
「あ、こりゃご丁寧にどーも。山田一郎です。助けていただき、ありがとうございました」
「いえいえ。実は今度、息子のネギがこの学園でお世話になる事になりまして、挨拶に寄った所たまたま出くわしたもので…。あ、写真見ます?」
「あらあら、可愛いお子さんですね。お父さん似じゃないですか」
「そんな、どちらかと言えば母親似で…あ、でも髪の毛は俺に似たみたいで…」
かなりの親バカだった。


─────────……。


「いや、実はね、色々あって大変だったんですけど、今回『運良く』動けるようになりまして。ただ、あんまり時間が無かったものですから、息子に会うよりはご挨拶に伺った方がよろしいかと思いまして…」
「そうだったんですか、大変ですね」
「えぇ、すぐに戻らなきゃいけなくて…。あぁこれ、つまらない物ですがどーぞ」
「あ、わざわざすみません」
「いえいえ。ネギの事、よろしくお願いしますね」
深々と頭を下げるサウザントマスター。
そこには、漫画で見た面影は無い。

「あの子には、俺が来たことは内緒にしててくださいね」
「わかってますよ。可愛い子には旅をさせろと言いますしね」
「えぇ、ほんっとに可愛いくてね。……あと、こんな事言えた義理ではないんですが、エヴァの事もよろしく頼みます」
「……どこで聞いたかは知りませんが、わかりました。…一応家族ですし」
「すみません、よろしくお願いします。……それでは」
そう言って、サウザントマスターこと、ナギ・スプリングフィールドは学園から去っていった。



■封の開いた草加煎餅を貰った。


ラッキーマンを封印しますか?
 いいえ
→はい




[9666] ワイのワイルドワイバーンや!
Name: 溶断粉砕マニュピレーター◆475af7ca ID:b5f22841
Date: 2010/01/23 10:36


「修行するぞ!」
ネギパパと遭遇した翌日、俺は自らへの戒めと新たなる力を求めて修行を開始する事を決意した――。
「みたいな言い方するとちょっと強そうじゃね?元々強いけど更に自分を高めるみたいな感じ?」

「なんか中学二年生の香ばしい香りがする」
黙れデルフ。


―――――




「という事で、修行がしたいです、安西先生!」

「誰が安西先生だ!まぁ、お前が修行したいと言うのなら、私とてやぶかさではないが……」

さっすが、ロリババァ!頼りになるな!愛してるよ!

「フン…そう簡単に愛を囁かれても安っぽいだけだ…。まぁ、悪い気はしないが…そのだな…」

「じゃ、茶々丸さんと茶々ゼロと別荘借りるからな」

「まぁ、嬉しかったのは事実だ…でもだな、こんな明るいうちから言われても期待には答えてやれん……いやでも!どうしてもと言うのなら……あれ?」


―――――。

「あの…マスターはどうしたのでしょうか?」

「さぁ?一人でぶつぶつ何か言ってたけど……」

まぁ…歳だし、放っといてやろう。
それより修行開始だ!

「私で宜しければお相手しますが…魔法などはマスターに教わった方がよろしいかと…」

「違う違う、こいつで相手をして欲しいんだ」

「!…カードゲーム…ですか…?」

ぶっちゃけ、良いカードを引ければ負けないから、カードを引く練習がしたいんだ。
目標は遊戯!

「二重人格ですか…?」

「そういうのは、昔やったから良いよ…」


そういや、やけにデルフが大人しいと思ったら、既に茶々ゼロの相手を………。

「おらおら、どした人形の娘っ子!俺の茶の単色デッキにゃ手も足も出ねーか!シャイニングでお前にガンダムファイトを申し込むぜ!」

「チッ……ざくヲ当テ馬ニ出シテヤルヨ」

「マルチプルのスーパーモードでザク破壊!はい直接攻撃ぃぃ」

「ウゼー……」


ガンウォーやってた。

「さて、茶々丸さん、どのデッキ使う?遊戯王でもデュエマでも何でもあるよ」

「私のデッキは凶暴です…」

あ、持参ですか…。
何で持ってんだろ…?




■修行編開始。
■草加煎餅はスタッフが美味しくいただきました。





「ケケケ…ころにー落トシダ」

「ぐぉぉぉ…コロニー潰しときゃ良かった…」


■勝者:茶々ゼロ




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