「十神希愛です、よろしくお願いします!ヒーロー名はソレイユです」
少し誇らしげに言う。照れくさくも思ったが何か受けた。そう自己紹介
してから既に一週間ぐらい経っている。
「そっか、十神君のいた学校は人数も少ないため根津校長先生が合併しようと
考えたわけか。つまり上の学年や先生にも同じような人がいるのか?」
飯田天哉、A組の男子学級委員長。一目で誰が学級委員か察しがついていた。
女子は八百万百。
「十神さんの個性、変換は物質や物体を別のものに変えることが出来るん
ですよね?」
「うん。それでね特に轟君辺りかな?轟君って氷と炎を操れるんだよね。
私が彼に触れて同時に個性を発動すれば一種の合体技が出来るんだよ!」
「おぉ!!なんか見てみたいかも!」
そう言って来たのは麗日お茶子だ。
「馴染むのが早いな十神」
右目に眼帯をした若い男。十神と同じ学校で教師をしていて今も雄英の
教師として働いている早乙女零夜。ヒーロー名「ノーチェス」として
有名である。顔も良く、性格も良い、さらに実力が高い。特に女性に
人気がある。そんな彼の個性は威圧、相手を見て殺気を放つことで相手の
身動きを封じることが出来る。体力ではなく精神がかなり強くなければ
動くことは出来ない。その殺気で相手を吹き飛ばしたり、身体能力を
上げたり、さらに具現化して武器にすること、集中させてエネルギー弾として
放つことが可能だ。
「わぁ…カッコイイ!」
十神たちと話す早乙女を見て芦戸はそう言った。
「分かる。ルックスも良いし強いし…本当にカッコいいよねぇ!」
葉隠も返した。
「流石、名門校。色々と違うなぁ…色々出来ることが多い。確か君たちはもう
必殺技を作ったりはしたんだよな?」
「はい。仮免許試験の前に」
「そうか…なら十神にも必殺技を考えてもらった方がいいか…相談してみるか」
そう言って早乙女は何処かに消えていった。