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[43879] 【完結】雨と家出、そして恋。
Name: SA◆5582f08b ID:b419e729
Date: 2023/01/18 07:17
 閲覧ありがとうございます。
 この作品を出来れば最後まで読んでくださったら幸いです。

※この作品は著作権は作者(投稿者)にありますが、別作品と同じく他の人に拡散する行動に対しては何も言いません。
※この作品はフィクションです。ここで登場する人物は架空の人物です。また、多少めちゃくちゃなところも出てくると思います。ご了承ください。



[43879] 1日目①(健人編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/07/27 12:24
 とある日の朝。空には、雲が一面に浮かんでいて、今にも雨が降り出しそうな天気だった。
そんな中、男子高校生(以下少年)が海老名のゲーセンに向かっていた。
 少年の家から海老名よりも近くにゲーセンがあったが、家出することが目的で海老名に行っていた。家出の理由は、少年の親の行動に怒りが募っていたからだ。当然、家出できるくらいの資金と荷物はあった。
少年「ったく誰だよクソな世の中にしたの。コロナのせいでイベントとか延期するし。とっとと死んで次はもう少しまともな人生送りてぇよ」
 少年はそんな捨て台詞を吐いて移動した。海老名のゲーセンに行く途中、秋葉山古墳群に行って写真を撮りながら少し回った。
 少年「今日は雲のおかげで遠くまでは見れないけど、でも結構景色いいなここ。晴れてたらさらにすごいんだろうなぁ。」
 少年は秋葉山古墳群から見える景色を見て、少し気持ちが軽くなった気がしたが、全くと言っていいほど軽くなってなかった。親の悪行が頭によぎってしまい、またすぐに元通りになってしまった。
 その後、近くのコンビニに寄って飲み物を買ってから海老名のゲーセンに行った。
少年「にしてもゲーセンで音ゲーやった後何やろう。行く場所どこにもないんだよな。家出しにきたのにこれは流石に困るなぁ。」
 そう考えながら移動していると、海老名のゲーセンについた。その後、音ゲーやクレーンゲームをやってゲーセンを後にし、アニ○イトや本屋など(ビナウォーク周辺)を回った。ビナウォーク周辺を周り終わった後、少年が時計を確認したところ、正午を過ぎていた。そのため、近くの飲食店で昼食を済ませて外に出た。その時だった。親からLINEが来た。もちろん、少年は帰るはずもなくすぐにLINEの通知を切った。その後、少年は戸沢橋に行って写真を撮った。そして、少年はこう思った。
 こんな綺麗な世界が俺の近くにあれば。
 なんで俺の親はこんなにもクソなんだ。
 どこで死のうかな。ここでもいいけど、車通り多いし流石にやばいかな。
 何で今まで俺の見てた世界はあんなにやばかったんだろう。親がヤバい人だからかなぁ。自分が死んでも多分喜ぶだろ。俺に対して酷いことしてきたし。でも友人とかには自分が死んで悲しませるのは流石に申し訳ないなぁ。結局悲しむ人が世の中には少しはいるのかなぁ。
 自分は青春っていう青春を送れなかったなぁ。彼女とかもいなかったし。部活も親に大反対されて入れなかったし。勉強頑張ってどんなにいい点数とっても親には責められるし。いつになったら親は今までの俺に対する行動を反省して来るのかなぁ。ま、反省しないか。親のことなんだし。
 霧雨が降っている中、そんなことを思いながら山々や川を見ていた。



[43879] 1日目②(琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/03 16:09
 一方、少年が家出を開始した日の朝。とある女子高生(以下少女)が家出をしようと家から出た。最初に本厚木駅付近のゲームセンターに行くことにしていたが、本厚木駅付近のゲームセンターに行った後をどうするかは決めていなかった。
少女「さぁ〜て、家から出れたのは良かったんだけど、ゲームセンター行ったらどうしようかな〜。家出とは言え、ここまで外出時間短いとなんかつまらないしな〜。うーん、考えてみようかな〜。」
 そう言いながら、自転車で移動した。完全に家出する気満々だった。そして、どうやって家出の時間を稼ぐか考えていた。とにかく自転車を漕いで、家から離れた。
 本厚木駅付近のゲームセンターに行く途中、自転車をコンビニに止めて中で買い物をすることにした。少女が好きなお菓子を買っていくためだった。コンビニでの買い物が終わった後、自転車を動かして移動を再開した。
 しばらくして本厚木駅付近のゲームセンターに着き、ゲーセン内で音ゲーを少しやった。その後、ゲームセンター内の他のゲームをやり、ゲーセンを出て、本厚木駅近くのアニ○イトやブックオフを回ってポケモンカードやアニメキャラのグッズなどを買った。
 ブックオフを出た後、時間が気になったため、時計を確認をしたところ、正午を回っていたので、昼食を駅近くの飲食店で食べていった。その後、親から「帰ってこい」とのLINEが入っていることに気がついたが、思いっきり無視して戸沢橋に行くことにした。また、親からのLINEの通知は切って、そのまま家出を続行することにした。
 戸沢橋に行く途中のコンビニで寄り道をし、飲み物を買い、少し休憩した。少し休憩しないと家出の時間を稼げないと思ったからだ。休憩が終わった後、戸沢橋に向かった。
 しばらくして、少女は戸沢橋に着いた。相模川の流れは普段通りで、かなりの水が流れている。少し風が吹いており、霧雨も降り始めたが、少女にとってはどうでも良かった。
少女「もう、本当私の親ったら、なんで私の嫌なことしかしないの...。本当、生きてるだけでも本当にやだ...。」
 もう少し、まともな親のところに生まれたかったなぁ...。
 何で、私の親は揃って自分の嫌なことしかしてこないのかなぁ...。
 何で、嫌なことをしてるって気がついてくれないのかなぁ...。
 そんなことを考えていたら、ものすごい落ち込んでおり、川をぼーっと見ている(ように見える)少年に気がついた。
少女「あれ、あそこで元気のない子がいるなぁ。私と同じみたいに家出をしてるのかなぁ。なんかさっきからすごいキョロキョロしてるし。ちょっと話しかけてみようかなぁ。あ、ここ景色いいから写真撮ってこ〜。」
 そう少女は言って、川をぼーっと見ていた少年に声をかけることにして、すぐに写真を撮ってぼーっと川を見ていた少年の所に行った。



[43879] 1日目③(健人・琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/06 08:30
 少年が相模川の水の流れを橋の上から見ていたところ、誰かに話しかけられた。
少女「あの...大丈夫?なんか見ててすごい元気なさそうだけど...」
 女子高生くらいの年代の人だろうか。自分に声をかけてくれる人が居たなんて、と思いながら少年は言う。
少年「俺は今、川を見てた。なんで俺の親はこんなにもクソなんだろうなって思いながら。」
少女「へぇ。私もそんなことを思いながらきたんだ。偶然だね。」
少年「そうか、同じこと思ってたのか。そうだ、俺の名前は健人(けんと)。よろしくね。」
少女「そういや名前言ってなかったね。私は琴音(ことね)。よろしくね。」
健人「俺の親はやばい行動しかしてなかったから、今日家出してきた。
琴音「そっかぁ...。健人君の親はやばい人なんだね。私の親もやばいんだよね。話すだけでも辛いくらいのことをされてきたから、私も今日家出してきた。」
健人「琴音さん、辛いなら無理に話さなくても良いよ。話してくれてありがとう。」
 健人がそう言い、琴音と一緒に川とかを眺めながら会話した。まだ何も知らない状態だったので、趣味とかのことで話した。
健人(琴音さん、割と趣味とか一緒だな。結構話盛り上がりそうだなぁ...。家出しただけなのにこんな事が起こるんだぁ...)
琴音(なんかすごい健人君と趣味同じだなぁ、やっぱ話しかけて良かったな。あの時話しかけてなかったら家出つまらなかったかも...)
 そんなことを思いながら二人は話し、時は流れ、気がついたら晴れていて、日も西に傾き、時は午後4時半を過ぎていた。川も夕日を照らし、空も夕焼けで綺麗になっていた。
 健人、琴音の携帯には親から「帰ってこい」などのLINEがかなりしつこく入っていた。健人・琴音がお互いのLINEを交換したっきりスマホを見ておらず、当然、親から来た連絡を無視していた(というより通知を切っていたため、気づくはずがなかった。)
健人「さて、もう4時半だ。そろそろ移動しないとヤバそうだから移動しよ。」
琴音「そうだね〜。私、出来るだけ遠いところに行きたいな〜。」
 こうして、健人と琴音は自転車で移動し、周りにほとんど何もなさそうな広場に着いた。話しながら移動したり、寄り道したりしたためかなりペースはゆっくりだったが、かなり長い間自転車を漕いだ。
健人「もう真っ暗だね、周りに全然明かりもないや」
琴音「ここだったら警察にバレる可能性も低いかもね。もうここで野宿しよ〜。」
健人「よし、そうしよう。てかもう午後7時か。琴音さん、今日夜ご飯何か持って来た?」
琴音「いや、何も持って来てないんだよね。健人君は?」
健人「実は俺も持ってこなかったんだよね、家出とは言え持って来れば良かったね。たまたま近くにコンビニあるから、行こうか。」
琴音「そうだね、私達家出するって言うのにね(笑)。とりあえずコンビニ行こ〜。」
 健人達はそう言って近くにあるコンビニに行き、そこで夕食を買って食べた。広場に戻った後、テントを張って荷物をテント内に置いた。
 その後、健人と琴音はテント内で会話したりシャンプーをしたりした。小雨が降り出したので、外に出ることはしなかった。会話してる時に友人から心配するLINEが届いたが、友人達には大丈夫であるという返信をした(親には返信とかはしなかったが)。
 しばらく時間が経ち、健人と琴音はベッドを敷いて就寝しようとなった時に健人と琴音は思った。
健人(あれ...琴音さんめっちゃ可愛くね!?めっちゃ美人じゃん...何で親には嫌われたんだろう...まじで可愛い...何だろう、すごい心臓がバクバクになってきた。これが恋ってやつか...)
琴音(あれ...健人君カッコ良くない!?すごいイケメンじゃん...まじでかっこいい...もう惚れちゃった...)
 そんな事を思いながら健人と琴音は寝た。どうやら健人と琴音は互いに恋に落ちたようだった。外は小雨だったため、そんなに音はしていなかった影響ですぐに眠りが深くなった。
 健人達が寝始めてしばらくした後、雨の勢いが増し、豪雨となっていた。健人達はテントの外にチェーンなどをつけて自転車を置いていたため、すごい濡れた。健人達は寝ていたため気づかなかったものの、すごい音を立てていた。その後、1時間くらい豪雨が降り、雨が止んだ。



[43879] 1日目④(隆俊編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/06 21:11
 健人と琴音が家出を開始した日。
 とある男子高生(少年B)が家出を開始した。家出の理由は親の行動が嫌だったからのもあったが、自分の生きている意味がわからなくなったからだった。
少年B「うーん、俺って生きてる意味あんのかな。もう死のうかな。親には俺の人格も否定されるし。将来やりたいことも全て否定されるし。生きてて楽しいことなんてないや。」
 そう少年Bは嘆き、移動した。まずは橋を渡って城ヶ島の灯台に行った。
少年B「まだ夜明けしたばっかだからすごい景色見えるなぁ。こんな綺麗な世界ってどうなんだろう。まぁいいや。」
 その後、城ヶ島公園で少し休み、小松ヶ池公園に行って公園内を散歩をした。池や周りの風景とかを見て、少し気持ちが楽になった。
 しばらくした後、少年は散歩をし終わり、時間を持て余したので、他のところに行くことにして電車に乗った。
 電車の移動は京急を使い、堀ノ内駅まで久里浜線で行って堀ノ内駅から浦賀駅までは京急本線で移動した。
少年B「割とトンネル多いな、やっぱ山が多いからなのかな。街と自然がちゃんと融合してるなぁ。公園かもしれんけど。てか、新大津と堀ノ内って駅間が割と短いような気がするなぁ。まぁいいやぁ。」
 少年Bはこんなことを考えながら電車で移動していたら、浦賀駅に着いた。浦賀駅に着いて時計を確認したところ、午後12時半を回っていたので、コンビニに行って昼食を買い、コンビニの外で食べた。
少年B「いやー、家出ってこんなに早く終わったらやばいよな。でも全然行くところないしな...。もういっそのことここにずっと居続ければ多少は時間は稼げるか。」
 そう言って少し休憩した後、神奈川県立観音崎公園に行き、公園内に入った。
少年B「にしてもすごい広いな、景色のいいところもあるし写真には収めておかないとな。てか砲台跡とか多いな〜。どんくらいあるんだろう。とりあえず回ってみるか〜。」
 そう言って少年Bは観音崎公園内を回った。綺麗な景色のところで写真はしっかり撮り、砲台跡などの近くにある説明付きの看板は全て読み漁った。こうしているうちにやることがなくなったと思われた。
少年B「にしてももう全部回ったかな?...あ、走水展望広場だけまだ行ってないや。とりあえず行ってみよ〜。」
 そう言って少年Bは走水展望広場に行き、遠く離れたところをぼーっと眺めた。
 少年B「ここの景色いいなぁ〜。俺の家族がもう少しまともだったら良かったのになぁ〜。まぁこんなこと言っても仕方ないか。俺の嫌なことをしてくるのは変わらんしな。言っても無駄やし仕方ねぇ。にしてもこれからどうしようかな〜。」
 そう言って少年Bは独り言を言いながら遠くを眺めていた。

ー隆俊・麗佳編1日目に続くー



[43879] 1日目⑤(麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/12 08:51
 少年Bが家出を開始した日。
 とある女子高生(少女B)が家出を開始した。元々家出を開始する前日に一人でブックオフに行って速攻で家に帰る予定だったが、親に「ブックオフは遠いし危険だからダメ」と言われた事で、急遽家出をする事にした。親には何も言わず、家を出て行ったため、親からはすごいしつこくLINEが入っているが、少女BはLINEの通知を切ってそのままスマホの電源を切って自転車で移動した。
 移動してる途中、左側に海が見えた。結構景色がいいなぁと思いつつ、自転車を漕いだ。次第に建物が見えてきた影響で海が見えなくなったものの、そのまま国道134号線を走った。その後、葉山御用邸前信号の所で左の方に行ったため、国道134号線から別れを告げ、そのまま真っ直ぐに行った。真っ直ぐ行って少しした後、少女Bは葉山しおさい公園で少し散歩する事にした。芝生広場や黒松樹林などを回った後、海岸の方に出た。景色がすごい良かったので、写真を撮って公園(一色海岸)を後にした。
少女B「にしてもすごい景色よかったな〜。何で私の親はまともに外に出させてくれないんだろう...やばい人だからか。まぁ良いや。とりあえずブックオフに行こ〜。」
 葉山しおさい公園を出た後、ブックオフ逗子久木店に行く事にした。道路を渡って真っ直ぐに行き、後はほぼ道なりに行けば着くルートで行った。少女Bにとっては人生初のブックオフで何が売ってるか分からなかったため、期待が少しあった。
少女B「ふぅ〜。にしてもブックオフにやっと行くこと出来るな〜。何でお父さんとお母さんはブックオフ危ないって言うんだろう。それに横浜とか東京に比べたらかなり近いのに。本当、家出しておいて良かった〜。」
 そう言って移動していたら、しばらくしてブックオフに着き、中を見て、良さそうな小説を1冊買って外に出た。想像より遥かに品揃えが凄かったため、行ってよかったと思った。また、あまり危険ではなかったので、安心した。
少女B「もう、本当にブックオフは全然危なくなかったじゃない。でも本当によかった、初めてだったから不安だったんだよね〜。これからはブックオフでも買ってみよ〜。にしてもお母さんたちのブックオフ危ない発言は本当にデマだったな〜。」
 その後、逗子・葉山駅に行って電車に乗り、金沢八景駅で乗り換えて浦賀駅まで行った。浦賀駅に到着した後、駅の近くのコンビニで昼食を食べ、休憩を開始した。
少女B「ふぅ〜。にしてもここまで来るの少し疲れたな、まぁ良いや。家出はこれからだし多少の疲労は大丈夫でしょ。少し休憩したら他の所にも行こ〜っと。」
 そう言って少し休憩し、休憩が終わったあと、コンビニを去って神奈川県立観音崎公園に行って少し散歩した後、走水展望広場に行って景色を眺めようとした所、いきなり少年(男子高校生くらい)が叫んだ。
ー隆俊・麗佳編に続くー



[43879] 1日目⑥(隆俊&麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/12 08:57
少年B「うわァァァァァァァ!!」
少女B「イヤァァァ!もう何よびっくりしたぁ!」
少年B「あ、すんませーん。いや、今叫んだのには訳があって、その、えーと、僕って今家出してる訳じゃないですか。」
少女B「いや知らんがな。」
少年B「でー、そのー、何で自分の親が全然まともじゃないのかな〜って思いながら景色見てたんですよ?」
少女B「あーそうなんですね?」
少年B「あのー、だからもう俺嫌になっちゃってー、そのー、叫びました、はい。で、あなた誰ですか?」
少女B「え、家出しにきた普通のJKですけど...」
少年B「あ、俺とほとんど同い年なん?」
少女B「あ、ほとんど同い年だったの?名前は?」
少年B「俺は隆俊(たかとし)。俺もたまたま家出してきた高校生だ。そういや名前は?」
少女B「私は麗佳(れいか)。よろしくね。」
隆俊「よろしく。」
 隆俊と麗佳はお互いに自己紹介をして、景色を眺めながら会話した。まだお互いの趣味とか学校とか分かっていなかったので、最初はどの話をすれば良いか戸惑っていたが、次第に隆俊(麗佳)と話すのに慣れたのか2人に戸惑いは無くなっていた。
 2人が話し始めてしばらく経った。もう完全に太陽が沈み、夜になりかけていた。その時に隆俊と麗佳は近くのコンビニに行き、夕食を買って食べた。そして、夕食を食べ終わったあと少し話しながら休憩したあと、観音崎公園に戻って会話を再開した。
隆俊「にしてもなんかすごい話したね、何だろう。たまたま趣味が合ったとはいえ、ここまで話せたのすごいよね。」
麗佳「本当そうよね。気が合わないと中々ここまで話せないもんね。」
 そう言って、またしばらく隆俊たちは会話をした。ここまで気が合うのは、かなりのレアケースだと思い込みながら話していたら、もう夜10時になっていた。
 どうするか考えて話し合った所、野宿をする事にして2人は寝た。その直後に麗佳がスマホを探し、隆俊も一緒になって探していた所、麗佳がスマホを落としていた事に気がついて拾った。また、その時に隆俊が麗佳の落としていたイヤホンも見つけ、拾って麗佳の所に持って行って渡した。
麗佳「あら、私イヤホンも落としてたのね。隆俊、ありがとう。」
隆俊「どういたしまして。いや、何か一緒にスマホ探してたらたまたま見つけたから、これ違うかなって思ったらたまたま麗佳さんのだった。」
 隆俊がそう言うと、2人は笑った。
 そして、寝る時になり、麗佳はこう思った。
麗佳(隆俊...すごい話とか聞いてくれてる、しかも気が合ったりして面白いし...。もうダメ、好きになっちゃう...。)
 隆俊も、寝る時にこう思った。
隆俊(麗佳さん、すごいなんか気が合ってるし可愛いし、話聞いてる限りだと何か親やばそうだし。ついさっきから頼られてる気がするし。もう好きになっちゃう、やばい。これが恋ってやつか。)
 外は雨が降っていたが、2人はそんなことで頭が一杯だったため、もう雨なんてすごいどうでもよかった。



[43879] 2日目①(健人・琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:5a7aea03
Date: 2022/08/12 11:11
 翌朝。
健人「ふぁーあ。もう午前6時か。とりあえず琴音さん寝てるし静かに着替えたりするか。」
 直後に琴音が起きた。
琴音「ふぁーあ。健人君おはよ。起きてたんだね。」
健人「琴音さんおはよ。俺も起きたばかりだよ」
琴音「そうなんだ、てか今日湿気すごくない?」
健人「だね、何か夜中に雨降ってたみたいだよ」
 健人はそう言うと、健人と琴音の自転車のサドルなどを拭いた。空はかなり曇っていた。
 数分後、健人と琴音は移動の準備を完了し、テントの外に出た。健人はテントをたたみ、持って来たリュックにしまった。健人と琴音は戸塚駅近くの飲食店に行き、朝食を食べた。健人、琴音の携帯には親から「帰ってこい」等の連絡がたくさん入っていたが、その時には帰るはずもなかった。帰ろうとしても途中で土砂降りの雨が降り、しかも雨雲も停滞している為、いつ帰れるか分からない状態であった上、健人と琴音はまだ帰る気がなかった。健人と琴音は朝食を食べ終わり、片付けをして店から出た。健人と琴音は会話をしながら移動した。
 午前10時。健人と後年は横浜駅の近くに着き、ゲームセンター、ポケモンセンターなどに行った。健人が時計を確認した時にはすでに午後1時を過ぎていた。
健人「あれ、もう午後1時過ぎてる。昼食どうする?」
琴音「せっかくだし中華街で食べよ!」
健人「良いね、横浜になんてくる機会そんな無いから行こう。」
 健人と琴音は横浜中華街に行き、昼食を済ませ、山下公園、横浜赤レンガ倉庫などを回った。
赤レンガ倉庫を出た時、健人は言った。
健人「やっべ、もう午後4時過ぎてた。行けるところまで行こう。」
琴音「うん!私も時間忘れてた、てへ。」
 健人と琴音は移動した。小雨が降っているため、急いで移動した。しばらくして川の橋の近くのコンビニに行き、夕食を買って食べた。コンビニから川に行く途中に暴動に巻き込まれかけてたが、何とか回避した。
川の近くにテントを張り、荷物を置いた。
健人「さっきの暴動やばそうだったね。もし巻き込まれてたらやばかったかもね」
琴音「うん。大きな怪我してたかも。そうしたら、家出どころじゃなくなっちゃうよ。私、家にいるのが嫌な事を親に気付いてもらおうって決めてたのに。」
健人「だよね。家出どころじゃなくなったら、大変だもんね。」
 琴音達は暴動に巻き込まれないように避けていたら少し焦りも見えたため、少し気持ちを落ち着かせていたら夜9時を過ぎた。健人は翌日の天気予報を見て、琴音と相談してテント内で待機する事にした。翌日(3日目)は雨予報が出ていたため、無理に移動するとびしょ濡れになる可能性がなくは無いからである。健人は、琴音と自分の自転車をタイヤなどをを拭いた上でテント内にしまった。健人のテントは、普通に7〜8人が寝ることができるくらい広い。しかも、ほとんど同じ規模のテントをもう1つ持っていた。が、琴音の「テント2つ建てるのは流石に大変」との発言により一緒のテントで寝る事にした。が、トイレはないため公衆トイレの近くでかつ人目につかない所にテントを立てていた。また、偶然にも健人と琴音の自転車は折り畳み式のものだったので、カバンにしまうことも可能だった。健人と琴音は寝る準備をし始めた。
シャンプーをして頭を洗い、歯磨きをし、寝間着に着替えた。
健人「もう夜9時半過ぎちゃったね」
琴音「本当今日は色々あったよねー。中華街とか回れたからよかったね。」
健人「とりあえず明日ここで待機だね」
琴音「ご飯はどうするの?」
健人「別々で買おう。」
琴音「...あ、私の親から電話だ。拒否しよ」
健人「まぁ家出中に電話かけてくるのはないよね」
琴音「それなー。マジで私達が家出した理由くらい考えてほしい」
 琴音達は、親への反抗心(?)がかなり凄いようだった。その後、琴音と健人は寝始めた。寝ている途中、健人達はこんな事を思っていた。
琴音(健人君...すごいかっこいいし、話もすごいあうし。話してて楽しいし...。これって、恋なのかな...。)
健人(琴音さん...ものすごい美人だし、気が合うし、何か相性がいいと言うか...。これ、恋って言うのか...?)



[43879] 2日目②(麗佳・隆俊編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/12 11:11
 翌朝。2日目。
麗佳「ふぁーあ。もう家出してから1日経っちゃった、にしても隆俊っていつ起きるのかなー。まぁ良いや、洗顔してこよーっと。」
 麗佳はそう言って洗顔し、終わった後に隆俊のいる所に戻って様子を見たら起きる気配がなかったので、荷物を持って散歩した。
麗佳「ふぅー。にしてもなんか歩いてるだけなのに気持ちいいなぁ〜。あ、リスだ。なんか久々に見た気がする、野生の動物もここで暮らしてるのかなぁ。うーん。まぁいいや。あ、すごーい。ここ景色いいなぁ。隆俊にも見せてあげたいけど寝てるからなー。写真撮って隆俊のLINEに送ろ〜。えい。にしてもやっぱここの公園すごいなぁ。」
 麗佳が散歩し始めて1時間少々は過ぎただろうか。散歩しながらきれいな景色などを写真に収めていたら、人とすれ違い始めた。そろそろ隆俊も起きたのかなぁと思い、隆俊が寝てた所に戻った。
麗佳「隆俊起きてるかなぁ。あ、起きた。隆俊ー。おはよ〜。」
隆俊「あ、麗佳おはよ〜。もう起きてたんだね。とりあえずちょっと待ってて、急いで荷物片付けるから。」
 隆俊はそう言って荷物を片付け、麗佳と一緒に近くのコンビニまで行き、コンビニで朝食を買って食べた。
隆俊「さて、朝食を食べ終えた。とりあえずどこか行くか。」
麗佳「私動物園行きたーい」
隆俊「じゃあ金沢動物園行くか〜。」
麗佳「オッケ〜♪」
 隆俊達はそう言って京急本線の電車に乗って動物園に向かった。麗佳は完全にテンションが上がってノリノリだった。
 金沢文庫駅に着いて電車を降り、自転車で移動し、金沢動物園に着いた。その後、動物園内の動物見て、動物園を出て少し他のところも回って自転車を使って金沢文庫駅の近くまで戻った。
 駅の近くまで戻ったところで正午を回ったので、2人は近くで昼食を食べ、電車を使って横浜方面に行くことにした。
 しばらくして横浜駅に到着し、電車を降りて自転車でコスモワールドに行き、コスモワールドでしばらく遊んだ。その後、コスモワールドを後にして赤レンガ倉庫に行って中を少し見て外に出た。
麗佳「コスモワールド楽しかったね〜。赤レンガ倉庫もなんかすごいいいお土産買えたしよかった〜。ま、そんなこと言いながら全然買わなかったけどまぁいいか〜。」
隆俊「本当、コスモワールドと金沢動物園と赤レンガ倉庫行っておいて良かったね〜。俺も楽しかった〜。てか、もう夕方じゃん。夕飯食べる場所探そ〜。」
麗佳「本当だ〜。夕飯ってどうするの?」
隆俊「もう適当にファミレスとかそっち系でいいでしょ、近くにあるらしいし。」
麗佳「てかもうマックで良くない?」
隆俊「もうマックでいいや、近くにあるし。俺も他の所行くのなんかあれだし。」
麗佳「りょうか〜い」
 そう言って隆俊達は近くのマックに行き、夕食を食べた。夕食を食べて少し休憩している間、隆俊達は次はどこに行くか話しながら考えたが、東京方面に行くことで考えが一致したので東京方面に行くことにした。また、翌日(3日目)のことは後で考えることにし、マックを後にした。
 マックを出た後、2人で見晴らしのいいところに行って横浜の夜景を撮り、ポケモンセンターヨコハマに行ってポケモンのグッズを買い、横浜駅に行って京急線に乗った。
 しばらくして隆俊達は電車を降りたが、会話しながらだったのでどこの駅で降りたかは分からなくなっていたが、辺りを回って電車の橋の下に行き、そこで野宿をした。



[43879] 3日目①(健人・琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/17 20:47
 3日目。午前6時。
 健人は外から聞こえる雨の地面に打ち付ける音がやけに気になったので起きた。
 健人が起きた後、外を確認してみたら天気予報の通り雨が降っていた。そして、外を確認した直後に琴音が起きた。
健人「琴音さんおはよう、今確認したらマジで雨降ってるよ。」
琴音「健人君おはよう、何か最近雨多いね〜。何だろうね、低気圧の影響でもあるのかなぁ?」
健人「多分あるのかもしれないね。でもなんか最近大気不安定らしいから、そっちの影響もあるのかも。」
 健人達はそう言って普段着に着替え、荷物の整理とかをした。そして、これからの家出はどうするか、とかこれから東京周辺で行きたい所とかを話した。
 今日はもちろん、自転車で移動できるはずもないので橋の下で1日過ごすことにしており(ホームレスの人の邪魔にならないように過ごしている)、雨によるテントへの影響は少なかった。
健人「にしても今日、本当に雨降っちゃったね〜。このままだと今日中はここにいるようかな〜。まぁ家出の時間稼げるからいいんだけどさ〜。」
琴音「うーん、やっぱどこにも行けないかー。そういや健人くん、朝食とか洗濯とかってどうするの?」
健人「朝食はテントのこともあるし別々に行こう。琴音さん先食べてきていいよ。洗濯は俺がやるから、後で行く。」
琴音「りょーかーい。じゃあ私は朝食食べ終わってテントに戻ってきたら東京周辺の寄る場所の日程とかを考えてるね。」
健人「了解。ありがとう。」
琴音「こちらこそありがとう。じゃあ、朝食買って食べに行ってくるね。」
 琴音はそう言って、朝食をコンビニに買いに行って食べ、テントに戻ってきてから健人がコンビニに朝食を買って食べた。その後、健人はコンビニの近くのコインランドリーで2日分の洗濯と乾燥しに行った。健人が洗濯に行ってる間は琴音はこれから寄る場所と健人達が寄りたい所をまとめ、天気予報を確認していた。
琴音「雨は今日だけか〜。とりあえず私と健人くんが寄りたい所には明日から行けそうね。まぁ良いや。健人くんが洗濯に行ってくれてるから、とりあえず寄る場所に行くまでの道とかまとめよ〜。結構時間とか使うだろうな〜。」
健人「にしても洗濯が終わるまでかなりやることがないなぁ。とりあえず今琴音さんが行きたい所まとめてくれてるけど、琴音さん本当家出に関してはすごいからな〜。本当、行きたいところをまとめたりするの上手いからな〜。やっぱ色々なところ行ってた経験がここで発揮されてるんだろうな〜、マジですごいな〜。」
 そんなことを考えたり、独り言を言ったりしながら洗濯が終わるのを待っていたら、健人達にとっての転換点となる出来事を迎えることになった。

【本編3日目に続く】



[43879] 3日目②(隆俊・麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/08/23 19:43
 3日目。朝。
 午前6時を過ぎた頃、麗佳が目を覚ました。
麗佳「う〜ん、もう朝6時かぁ〜。何か音が立ってるけど、今の天気どうなんだろう。あ、もう雨降っちゃってんじゃん。今日はどうしよう。隆俊も全然起きそうに無いし...。一人で課題でもやってるか〜。」
 麗佳がそう言って普段着に着替え、その後に学校から出ている課題を始めたところ、十数分後に隆俊が起きた。
隆俊「ふぁ〜あ〜あ〜。あ、麗佳さんおはよう。起きるの早いね、まだ6時半にもなってないよ?」
麗佳「隆俊おはよう、もうなんか雨粒が打ち付ける音が気になって仕方なかったから起きちゃった。」
隆俊「雨降ってるのか、まぁいいや。どうするかは後で考えよう。とりあえず俺が着替え終わったら朝食食べに行こ。」
麗佳「りょーかーい、じゃあ私も課題をキリのいいところまで終わらせとこ〜。」
 隆俊達はそう言って、コンビニに行く準備や学校から出ている課題をした。そして、隆俊たちがコンビニに行く準備等を終わらせた後、隆俊がこう言った。
隆俊「ねえ麗佳さん、よかったら俺の傘に一緒に入らない?わざわざ2人で別々の傘持つよりも一つの傘の中に入ったほうがいいと思う。」
麗佳「え?良いの?」
隆俊「もちろんだよ、じゃなかったらそんなことは言わないからね。笑」
麗佳「じゃ、じゃあそうさせてもらおうかな。」
 隆俊達はそう言い、2人で傘を差しながら歩いて移動した。
隆俊「にしても傘持っててよかった〜。濡れたら風邪ひいちゃうからマジで大変だよ。」
麗佳「ねぇ隆俊、本当、今日は傘入れてくれてありがとう...(傘は一応持っているものの、何故か隆俊が麗佳を自分の傘の中に入れたため、内心隆俊と相合傘できてめっちゃ照れてる)」
隆俊「全然いいよ。俺の傘が濡れるだけで済むからね(正直麗佳と相合傘したかっただけなんて言えねぇ...)。」
※隆俊も麗佳と相合傘できてめっちゃ照れてる模様(まさか相合傘の誘いに乗ってくれるとは思わなかったらしい。)
 しばらくしてコンビニに着き、朝食で食べるものや今日の分の飲み物を買い、コンビニの店舗の外に出て朝食を食べ、3日目になってから今までに出たゴミを片付けた。その後、コンビニの近くにあるコインランドリーに行き、家出を開始してから今までに来ていた服などを洗濯することにした。
 洗濯を開始した後、時間がかなりあったので、隆俊達は今日はどうするか、話し合って考えることにした。
隆俊(少年B)「にしても雨降っちゃったから今日どこにも行けないね、どうしようか」
麗佳(少女B)「う〜ん、ここで待機しててもあれだし...」
そんなことを言った直後、誰か(健人)に声をかけられ、隆俊達にとっての家出の転機になる出来事が起こるー。
【本編3日目に続く】



[43879] 3日目③(合流・本編開始)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/09/01 20:02
 健人が琴音のことを考えながらコインランドリーの洗濯の終了を待っている時、会話が聞こえた。
少年B「にしても雨降っちゃったから今日どこにも行けないね、どうしようか」
少女B「う〜ん、ここで待機しててもあれだし...」
健人「あの〜すみません、もしよかったら僕のテント使いませんか?」
少年B「え、テント使っていいんですか?」
健人「はい、僕のテント2つ持ってきてて、一応使わずに余ってるので...。」
 その時だった。健人が使っていた乾燥の終了音が鳴った。
健人「あ、乾燥終わった」
少年B「あ、俺のも乾燥がちょうど終わった、とりあえず取り出そ」
 そう言うと健人と少年は洗濯物を取り出し、健人達が朝過ごしていた場所に戻った。
健人「ただいまー」
琴音「おかえりー、あれ?この人たちは?」
健人「たまたまコインランドリーでどうしようかなって悩んでたからテント使わないかって聞いて連れてきた」
琴音「ふーん、そうなんだ」
 琴音がそう言うと、健人はテントを取り出そうとしたが、結局健人達と同じテントで過ごすことになった。その後、少女達の荷物と自転車を置いた。少女達の自転車も折りたたみ式だったため、一応置けた。
少女B「そういやまだ私達、自己紹介してなかったね。私は麗佳(れいか)。よろしくね。」
少年B「俺は隆俊(たかとし)。(以下略」
 そうして自己紹介をして、LINEを交換した。
麗佳「私、今日で家出して3日目なの。電車と自転車両方を使って移動してたんだけど、今日になって雨が降っちゃって。それでどうするか隆俊君と話してたら、健人君に声かけられたの。」
琴音「え、めっちゃ奇遇じゃん。実は私と健人君も家出して3日目なの。」
麗佳「そうだったの!?」
琴音「うん。でも、私たちは自転車使って移動してたんだ。だって警察にバレるとやばそうじゃん?」
麗佳「あ、それもそうだね。私たちにはそんな考えなかった。」
隆俊「俺も家出3日目で、麗佳とは初日に会った。」
健人「てことはみんな家出3日目だね。しかも、初日にそれぞれ会ってるのも奇遇だね」
隆俊「確かにすごいね、偶然が結構重なりすぎてる」
 その後もしばらくの間は4人で話しており、隆俊が気がついた時にはもう午後1時を過ぎていた。
隆俊「あれ、もう午後1時過ぎてる。」
琴音「本当だ。私達、結構話してたんだね。」
 その後、コンビニに行って昼食を食べ、テントに戻った。
琴音「にしても健人君、私達これからどうしようか。自転車だけだと流石にきついし...。」
健人「もうこれ自転車と電車両方使うしかないでしょ、じゃないとマジで警察に見つかりかねない」
 こうして、健人達も隆俊達と同じように電車と自転車の両方を使うことに決めたのだったー。



[43879] 3日目④
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/09/01 20:01
 健人達は自転車と電車の両方を使うことに決めたも色々なことを話し、スマホゲームやカードゲームなどをして楽しんだ。
 しばらく時間が経ち、皆が少し疲れたからとカードゲームを一旦やめて休憩をしていたら、誰かのスマホが鳴った。電話が来たようだ。皆恐る恐るスマホを取り出して見た。
 連絡が入っていたのは隆俊のスマホだった。しかし、隆俊は電話拒否をしてスマホの電源を切った。その直後に麗佳のスマホが鳴った。麗佳は電話拒否をしてスマホの電源を切ったが、周りの様子がおかしい。何と、辺りでパトカーのサイレンが鳴っている。やばい。警察にバレたか。そう思って健人は周りを見た。健人達の方に警察の人が向かってきている。
健人「やばい、俺らが家出したのバレたかも。」
琴葉「マジで!?」
隆俊「警察の人がこっちに向かってきてるからマジかもしれん」
麗佳「もう私たちも終わりかぁ」
隆俊「いや、俺と麗佳の仮面使えばワンチャン逃れられるから被って。」
 隆俊と麗佳は、そう言ってみんなに仮面を配り、みんなに仮面を被らせた。
警官「すみませーん。あの、琴音さんと...あれ?あなた達誰ですか?...多分僕の見間違えだと思います、すみませんでしたー。」
 そう言って警官は立ち去り、パトカーもその場を去っていった。
健人「危ねぇ...。変装しておいてよかったよ」
隆俊「ガチで危なかった、俺と麗佳が仮面持ってなかったら警察署連れてかれてた」
琴音「怖い...もう怖いよぉ...(泣)」
麗佳「琴音ちゃん、大丈夫だよ。しばらくはこのまま家出出来るから安心して。」
 そう言って麗佳は琴音の背中をさすった。健人と隆俊は琴音を慰めた。
 しばらくして、琴音は泣き止んだ。
麗佳「琴音ちゃん、落ち着いた?いきなり警察来て、それでいきなり怒ってるような声で話しかけられて怖かったよね。」
琴音「うん...麗佳ちゃん、隆俊君、健人君、ありがとう...。」
 琴音がそう言うと、4人はカードゲームを再開した。琴音の様子を見ながらやっていたが、カードゲームをしているうちに琴音は完全に落ち着き、表情も明るくなっていた。
 こうして色々なカードゲームをしていたら、午後7時になっていた。いつの間にか雨も止んでおり、外にはほとんど誰も居なくなっていた。
健人「もう午後7時だ。夕食買わないとなぁ」
琴音「でも私たちがいるってバレたらどうしよう...。」
隆俊「俺のお面持ってった方がいいで、多分その方が気が楽になる」
麗佳「隆俊がお面持ってきてなかったら大変だったね」
 麗佳がそう言った後、コンビニに行って夕食を買って食べ、テントに戻った。
 その後しばらく健人達は会話をした後、歯磨きなどをして着替えて寝た。

 ー4日目に続くー



[43879] 4日目①
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/09/06 18:55
 4日目。朝。
麗佳「ふぁーあ。」(もう朝6時だ...。)
琴音「ふぁー。」(あれ、もう麗佳ちゃん起きてる)
麗佳「琴音ちゃんおはよう、朝早いのね。」
琴音「麗佳ちゃんおはよう、いつもと変わらない時間に起きてるんだけどね。」
 そう言って琴音達は着替えて近くの水道で顔を洗って歯磨きをしたが、戻っても健人達が起きない。この男2人組は何を妄想しているのだろうか。そんなことを思いながら琴音と麗佳は出来るだけ音を立てないようにカードゲームをしていた。
麗佳「あれ、もう7時だ。2人共何考えてるんだろうね。」
琴音「何か変なことでも考えてそう。」
 麗佳と琴葉は笑った。その時だった。
隆俊「ふぁ〜あ?ん?うわぁ!」
 隆俊がいきなり驚いた。あまりにも唐突だったので、琴音と麗佳も驚いた。
隆俊「あ、驚かせちゃってごめんね。変なこと考えてた」
麗佳「もぉ〜変なことを考えるのは良いけど、急に大きな声出さないでよね〜」
琴音「マジそれな〜急に大声出すとか勘弁してほしいわ〜」
隆俊「マジですまん、てかもうこの時間か」
 そう言って隆俊は歯磨きなどをした。
問題は健人がいつ起きるか。健人が寝ている間に琴音達はコンビニに行って朝食を済ませてテントに戻り、移動の準備も終わらせ、荷物を片付けた。健人はまだ寝ている。脈はある。息もしている。何故健人は起きないのか。琴音達が話していた。雲が空に広がっているが雨が降る気配はない。健人が起きる気配がないため、ドッキリを仕掛けることにした。その名も「起きたらいないドッキリ」である。まず隆俊がLINEで「羽田空港の展望デッキに行ってる」と送り、そうして琴音達は自分達の荷物を持って出発した。琴音達は会話しながら移動し、羽田空港の展望デッキで景色を眺めた。天気はだんだん晴れてくるようになっていた。琴音達は羽田空港第三ターミナル展望デッキを後にし、しながわ水族館に自転車で行った。麗佳達は健人はまだ寝てるのかなぁと思いながら移動した。その後、しながわ水族館に着き、受付を済ませ水族館の中に入っていた。
 一方、健人は急いで準備を済ませ、移動を開始していた。
健人「おいおいマジかよ、こんなことあるのかよw。まぁ起きるの遅過ぎた俺が悪いんだけど、もう水族館に行っちゃったのかよ。」
 その頃、琴音達は水族館を回り、イルカショーを見ていた。
琴音「にしてもアシカってすごいね、どうやったらあの芸出来るんだろう」
麗佳「本当、私がアシカだったら出来る気がしないよ〜。」
隆俊「俺も多分できないわ、なんなら俺がアシカだったら野生になってそう」
 隆俊のこの一言で麗佳と琴音は少し笑った。隆俊は、他のところにも行きたいと言い、他の動物も見ながら水族館内を回ったー。



[43879] 4日目②
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/09/18 08:11
 健人以外の3人は健人から連絡が来ないため水族館を回り、その後外に出た時に健人から来るまでに時間がかかりそうと連絡が来たので(昼食を済ませたりする影響で)、近くのコンビニで昼食を済ませた。
麗佳「にしても健人君、いつ合流できるかな〜。結構起きるの遅かったっぽいからな〜。」
琴音「多分そろそろ合流できるんじゃない?健人君から連絡が来てかなり時間経ってるし。」
隆俊「本当、あいつやってんな〜。」
 その後、3人は健人と合流した。
健人「ごめんごめん、起きるのめっちゃ遅くなっちゃった。にしてもなんで置いてったの?」
琴音「実はこれ、ドッキリだったんだよね。まぁもはやドッキリじゃなくなってるんだけどさ。」
健人「なんだドッキリか、なんか雑くね?(正直水族館には何が何でも行きたくなかったなんて言えねぇ...まぁ空港の展望ターミナル行って時間調整して水族館行かずに済んだから良いんだけど)」
麗佳「まぁ細かいことは気にしない気にしない、だって合流できたんだから。」
隆俊「すまんな健人、俺が考えたけど流石に雑すぎたな。」
健人「まぁーいいや、とりあえず今日ってあとどこに行くんだっけ?(よかったー水族館行きたくなかったことバレてねー)」
麗佳「まだ羽田空港の展望デッキとしながわ水族館しか行ってないからこれから色々と行くよ〜。」
 健人達はそう話しながら移動し、4人で明治神宮に行って参拝した。参拝後、4人はおみくじを引くことにした。
健人「さぁ〜て、おみくじ引くか〜。何が出るかな〜。」
琴音「あ、これ大吉とかって書いてないんだ〜。何かこういうの初めて見た〜。」
隆俊「本当だ〜、なんかすげー。ここのおみくじなんか独特だねー。」
麗佳「今調べたら、明治天皇と明治天皇の皇后の唄を合計で30首選んだみたいね。しかも独自のおみくじみたいだよ。」
琴音「ここ明治天皇と皇后が祀られてるからね〜。そのくらいあっても良いと思うよ。ま、明治神宮って名前ついてるくらいだからそりゃそうか。」
隆俊「逆に明治天皇が祀られてなk(」
健人「隆俊くんちょっとこっちきなさい」
麗佳「あれま、隆俊やばいこと言おうとしてたわね。まぁあいつは放っておいて良いよね琴音ちゃん。」
琴音「良いと思うよ。とりあえず麗佳ちゃん、新宿の方行こ〜。」
麗佳「良いわよ〜。私も新宿行きたかったし行こ〜。」
健人「待って〜俺も行く〜」
琴音「あれ?隆俊くんは?」
健人「あいつは今何故か正座してる。」
麗佳「まぁ良いか。とりあえず行こ〜。」
 そう言って3人は新宿に行き、東京都庁の展望台での景色を眺め、近くで少し休んで新宿歌舞伎町で少しゲーセンなどに寄って遊んだ。
 歌舞伎町のゲーセンから出たあと、隆俊から連絡が来たのでゲーセンの前で待機し、隆俊が来た時点でもう夜になっていたので、近くで夕飯を食べた。その後、4人で話しながらしばらく歩き、かなり広そうな公園があったのでそこで野宿することにしてテントを張り、中に入って荷物の整理などをした。
 荷物の整理が終わったあと、歯磨きなどをして4人は翌日に備えて寝始めた。寝ている間、少し雨が降っていたが、特に4人には影響はなかった(てか雨が降っていたことに気付いたのは誰もいなかった)。



[43879] 5日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/09/23 21:10
 5日目。朝。
琴音「あれ、なんか皆居ないんだけど。ドッキリ?」
 そう琴音が外に出ると、健人達が琴音にクラッカーを鳴らした。
健人「琴音さん、おめでとう!」
琴音「え?何が?」
隆俊「あれだよ、あれ!」
琴音「あ...あれ?」
 琴音は誕生日でもなければ、何らかの記念日ですらなかった。だから、琴音にとっては余計に何のことかは分かっていなかった。
琴音「え、ちょ、どう言うこと?私、何かの記念日だったっけ?」
麗佳「琴音ちゃん、実はこれ、いきなり誕生日祝ってみたドッキリでしたー!」
琴音「ちょっ、私今日誕生日じゃ無いんだけどwww何でわざわざ今日祝ってくれたのwww」
麗佳「だって、親に誕生日祝われたことそんな無いでしょ?だから今日ドッキリで誕生日祝おってなったの!」
琴音「あ、うん、ありがとう、だけど本当に急過ぎてビビったよwww」
健人「ごめんごめん、じゃあ片付けして移動するか。」
 そう健人が言うと、4人は片付けをして、池袋のサンシャインシティの中にある水族館に行き、魚を見た後、展望台に行った。
健人「景色すごい良いね、でも下の方がすぐ見れるから怖いw」
琴音「健人君って高所恐怖症なの?でももう慣れればいけるじゃん。」
隆俊「だな、よし健人。後でスカイツリー行くぞ。」
麗佳「健人君良かったじゃん、高所恐怖症も多少は治るんじゃない?」
琴音「健人君頑張って慣れてね、応援してるよ!」
健人「おいお前らマジかよ、何で高いところばっか行くんだよ、俺マジで高いの怖いからたまには低いところにも行こうぜ。」
麗佳「健人くん、そんなこと言ってないで早くスカイツリーに行くよ!じゃないと高所恐怖症は治らないでしょ!」
 麗佳がそう言った瞬間、健人以外は既にサンシャインシティの景色は見飽きてたようだったので、エレベーターの方に向かい、1階まで降りてスカイツリーに向かった。健人も3人に引っ張られる形でスカイツリーに行った。スカイツリーに行く途中、浅草寺で寄り道をしてお参りし、おみくじ引いて読んで浅草寺を後にし、走ってスカイツリーに行って中に入り、チケットを買って展望台に行った。案の定、健人はすごい怖がり、奇声を発したが、しばらくして落ち着いた。
隆俊「おい健人落ち着いたか、奇声上げて何が楽しいねん。」
健人「いや高所恐怖症だから仕方ないじゃん、何でみんなそんなに平気そうなの?」
麗佳「私たちはもう高いところには慣れてるのよ。ね、琴音ちゃん?」
琴音「そうだよ健人くん、高いところは慣れないと恐怖心は無くならないからここで慣れてね?」
隆俊(なんかこの2人、鬼畜心が溢れ出てるなぁ...。)
 そう話した後、スカイツリーからの景色を見て、心を落ち着かせた。
 スカイツリーからの景色を終わった後は昼食を食べ、上野動物園の方に行った。動物園に行くのは皆久々な上、(地上から見て)高いところではなかったので、健人は特に喜んだ。
健人「いぇーい、やっと高いところの地獄から解放されたぜイェーイ!」
琴音「健人くん完全に喜んでるね、もう高所恐怖症治らなさそう」
隆俊「てかもう高所恐怖症治す気なさそう、じゃなかったらあんなに喜ばないと思う」
麗佳「まぁー健人くんはスカイツリーで絶叫してたからしばらくは治んないと思う」
 そう言って上野動物園を全て回った後、上野公園内を回った。
健人「いや〜上野公園広いな〜」
琴音「ま〜動物園あるから仕方ないよ」
麗佳「結構広い池もあるからね〜。」
隆俊「もう色々ありすぎてわけわからん」
 そう言った後、夕食を食べて公園外に出て、上野駅近くの橋の下の他人の邪魔にならないようなところに移動して寝た。



[43879] 6日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/10/03 22:10
 6日目。朝。
 雨が降る予報が出ていたので、急いで荷物をまとめて自転車に乗り、葛西臨海公園のレストハウスに向かった。
 健人達は話してる暇もなく、とにかく自転車を必死に漕ぎ続けた。そして、葛西臨海公園のレストハウスに到着した。
隆俊「いや〜マジで疲れた、雨予報本当やだな〜。」
隆俊「本当それ、マジでやめてほしい。」
琴音「私たち雨予報だとどこにも行けないじゃ〜んやだ〜。」
麗佳「あ、雨降り出して来た。私達、危なかったね。」
健人「本当だ、マジでギリギリだったな。...あ、俺学校から出てる課題(先生から出された家出中の課題)全くやってねぇわ。やらないと。」
琴音「あ、私もやってなーい。私もやろー。」
隆俊「俺も終わってないからさっさとやろ〜。」
麗佳「あ、私やるの忘れてたー。正直社会全然わかんないんだけど。」
健人「じゃあ教え合いながらやるか〜。」
 4人はそう言い、勉強を教え合いをしながら自習をした。自習が終わった後、昼食を食べ、勉強を再開し、夕方になってもまだやっていた。
 健人は社会、琴音は国語、隆俊は理科、麗佳は英語が一番得意だったため(全員数学はそれほど得意じゃなかったっぽい)、得意な科目を他の3人に教えた。
 夕方になって健人が時間を見て、かなり勉強したことに気がつき、何故かみんな勉強するのをやめた。ちょうどキリが良かったようだった。
隆俊「にしても現代文むずいな、どうやって覚えたら良いんだこれ。」
琴音「仕方ないよ、現代文は読解もあるんだし。それ覚えれば多少は成績は上がるよ。」
健人「にしてももう夕方かぁ、はやいなぁ。とは言ってもまだ雨降ってるけど。」
麗佳「雨がどうにかなれば良いんだけどな〜。」
健人「もう結構課題終わったな〜。みんなはどの調子なの?」
琴音「私も結構終わったかなー。みんなが居なかったら多分ここまで終わらなかったと思う。」
隆俊「俺も結構終わったけど、正直なこと言うと家出の時間もっと稼ぎたいんだよなー。」
麗佳「私も結構終わっちゃった、まぁ良いや。この後家出を満喫できる時間が長くなったって考えれば良いもんね、あ、そうだ。ゲームで対戦しよ、もう課題飽きた。」
健人「良いよー。何やる?」
 そう言って、4人は対戦するゲームを決め、しばらくそのゲームの対戦をして過ごした。
隆俊「あーもう5周終わっちゃった。あ、そろそろ夕飯食べないとやばくね?」
麗佳「そうね、てか私たち何か買ってたっけ?」
琴音「あー私何も持ってないな〜。」
健人「俺も買うの忘れてたわ、仕方ないか。」
隆俊「あ、やべ。どっか行くパターンか。」
麗佳「どうやらそうみたいね。とりあえず近くのコンビニ行こう。」
琴音「さんせーい。」
 4人はそう言い、コンビニに行って夕食を食べ、元いた場所に戻って歯磨きをしてGoogleを見て寝た。雨は夜中に止んだようだった。



[43879] 7日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/10/11 13:37
 7日目。朝。
 朝6時に健人と琴音の声が聞こえたため、麗佳が起きた。よくよく聞いてみると、健人達は喧嘩をしているようだった。
 麗佳はしばらくその様子を聞いていたところ、琴音のお茶を間違えて健人が飲んでしまい、その上琴音の頭の上にそのお茶をこぼしてしまったことが事の発端のようだった。そのため、麗佳は急いで琴音達を止め、落ち着かせた上で話の整理をし、和解をさせた。どうやら、この事で1時間くらい経っていたとの事だったので、かなり大喧嘩してたなぁ、なんて麗佳は思いながらテントに戻った。
 隆俊も麗佳が健人達を止めに行っている間に何があったんだろうと思いながら起きており、麗佳に事情を聞いた時に喧嘩のことを知った。
 少し時間が経ち、麗佳と隆俊に促されて健人達が仲直りをし、移動の準備を完了させた時に天気を確認した。雨が降っていなかったので昨日よりかなり天気が回復したが、天気予報でも雨が降る予報はなかったので、4人は東京ディズニーランドに行くことにした。少し移動し、チケットを買って東京ディズニーランドの中に入ってアトラクションを満喫し、昼食を食べたが、その頃には健人と琴音は完全に元通りの状態に戻っていた。
健人「琴音さん...さっきはごめん。間違えてお茶飲んじゃった挙句に琴音さんの頭にお茶こぼしちゃって。」
琴音「ううん。いいの。それと...さっきはごめん。あんなに怒ることも無かったのに怒っちゃって。」
健人「良いんだよ、お互い様だからね」
隆俊「平和やのぉ〜」
麗佳「あれ?隆俊っておじいちゃんだったっけ?」
そう言って4人は話しながらしばらくディズニーを回って楽しんだ後、ディズニーを後にして近くの海岸の遊歩道を散歩した。
麗佳「にしてもここから見える夕日、結構綺麗だなぁ...!」
琴音「本当だね〜。やばいまって、私何か涙出てきた...。何でだろ...笑」
健人「綺麗な夕日を見れて感動したんだと思うよ、だってここの景色すごいいいもん。」
隆俊「本当、4人でここに来れてよかったね。色々あったけど、これからも一緒に行こうぜ。」
琴音「そだね〜。明日からも楽しんでこ〜。」
麗佳「あら、琴音ちゃんすごい涙出てるじゃん。私のハンカチ使う?」
琴音「ううん。いいよ。ありがとう。」
 4人はそう話した後、しばらく歩いてディズニーのホテル街の外に出てコンビニに行き、夕食を買って食べた。その後、近くの公園の人目につかなさそうなところにテントを張り、4人は荷物の整理をして着替えてしばらく会話をし、夜10時ごろに寝始めた。
 4人が寝始めた後、雨が降り出し、公園の近くを何度も警察車両が通って行ったが、テントを無理やり開けられ、声をかけられたりすることはなかった。しばらくして警察車両は通らなくなり、雨も止んで、翌日になった。



[43879] 8日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/10/21 20:45
 8日目の朝。午前6時。
 健人が目を覚まし、何故かはわからないが唐突に筋トレをし始めた。筋トレ中に健人が不定期的に嘆いていたのと健人の汗で湿気が上がったため、健人以外の3人も数分後に起きた。
琴音「け、健人君?何やってんの?」
健人「あぁ、ただの筋トレ。まぁ気にしないで」
 健人がそういうと、4人は着替えなどをして荷物を片付け、自転車に乗って漕ぎ、駅の近くまで行き、コンビニで朝食を買って食べた後に電車に乗った。
 電車に乗った後は時間潰しに景色を見て、途中で乗り換えなども済ませ、大宮駅で電車を降りて大宮公園に向かい、動物園で少し動物を見た後、ムーミンバレーパークに行った。
琴音「うわーここすご〜い。やっぱ世界最大級って言われてるからすごいな〜。ムーミンのお土産沢山ある〜、どれ買おうかな〜。もういっそのこと買いまくろうかな〜。」
麗佳「ちょ、琴音ちゃん?しれっとグッズの爆買いしようとしてるけど今後の家出の資金は大丈夫なの?」
琴音「大丈夫大丈夫!今の冗談だから!」
麗佳「冗談ってwww」
 琴音と麗佳はムーミンバレーパークでお土産を買った後、健人と隆俊と合流し、近くのコンビニで昼食を買って食べた後、少し休憩して川越の小江戸に行った。
健人「何かここすごいなぁ、日本の伝統建築で作られてるからなぁ。」
隆俊「三大蔵の街何て言われてるレベルだし、時の鐘も残したい日本の音風景100選に選ばれてるしなぁ。残すのすごい大変だろうな。そういや健人さ、今女子二人組いないからちょっと聞きたいんだけどさ、ぶっちゃけ琴音さんのことどう思ってる?なんかすごい喧嘩してたらしいからさ」
健人「正直、もういつ告るか悩んでるんだよね。でもなんか向こうから告ってほしい気持ちもあるんだよな〜。」
隆俊「いや早、まだ会って1週間でしょ?」
健人「恋愛は最初の3ヶ月が勝負って言われてるししゃーなし」
隆俊「まぁそうか。その3ヶ月過ぎると色々と大変だもんな。」
 一方その頃、女子二人組。
琴音「ねぇねぇ麗佳ちゃん!せっかくここにきたんだしここで写真撮ろ〜!」
麗佳「良いよ〜!」
 琴音達はそう言って写真を撮りはじめた。パシャッ!とスマホのカメラの音が鳴る。どうやら2人にとって良い写真が撮れたようだった。
麗佳「そういや琴音ちゃん、健人君ってどう思ってるの?」
琴音「うーん、健人君は正直もう好きだよ〜。でもね、もうしばらくは様子を見たいなって思ってるの。喧嘩もあったし。だから告白するのは結構先になるかな〜って思ってる。まぁ告白されたら付き合うんだけどね。」
 琴音と麗佳は恋バナをしたり写真を撮りながら街中を歩いた。しばらくして、琴音達は満足して隆俊達と合流することにして、再集合場所に行ったら、隆俊達がいた。
琴音「あ、隆俊君だ。」
隆俊「あ、女子二人組戻ってきた」
 4人が合流して隆俊がそう言った後、4人は
自転車で河原に行く途中にコンビニに寄って夕食を買い、河原についてテントを建てた後に夕食を食べ、しばらく勉強の教え合いをしながら学校の課題をやり、夜10時を過ぎた後に切りのいいところで終わらせて寝た。



[43879] 9日目
Name: SA◆8cc4339b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/10/30 13:33
 9日目。午前7時。
 4人はいつもよりも起きる時間を遅くし、この時間に起きた。これ以降、移動の準備や朝食もかなりゆっくりやったり食べたりした。
 理由は少し家出をする時間稼ぎたいのと、あまり早く起きるとショッピングモールに入れるまでの間暇になるのもあったからだった。
健人「あぁーあ。もう9日目か。親からの謝罪とか一切ないな、もう直接言うか。」
琴音「待って健人君。確かにLINEとか通話で直接親に言うのも良いと思うけど、それだと親に逆ギレされるかもよ。だから、まだ言わないほうがいいよ。」
健人「それもそうかぁ。まぁいいや。とりあえず買い物でもしに行くかぁ。」
 健人達はそう言って買い物に出かけた。
 隆俊と麗佳は少し遅れて出かけ、健人達と合流し、4人で買い物をした。
麗佳「にしても隆俊すごい大量の食べ物買ったね〜。もう、あんま太らないでよ?私太ってる人あんま好きじゃないんだよね。」
隆俊「え〜何で?別に少しくらい太ってても良いじゃん。」
琴音「あのね隆俊くん、太ってる男の人ってあまりモテないんだよ。だから太るのはやめといたほうがいいよ。」
隆俊「う〜ん。じゃあ買ったものはみんなで山分けするか〜。」
健人「山分けするくらいなら念のため備蓄したほうがいいんじゃない?そうすればいざとなった時役に立つと思うよ。」
隆俊「それもそうだな、よし、備蓄しよ。」
 4人は、買い物から朝にいた場所に戻っている途中、こんなことを話しながら戻った。その後、荷物の整理をしてショッピングモールに行った時に買った昼食を食べた。
隆俊「うぁ〜。昼食べたから昼寝したくなってきた。寝よ。」
琴音「あれ隆俊くん?ちょっと太った?」
隆俊「多分気のせいじゃね。」
麗佳「ねぇ隆俊、私と会った時より明らかに太ってるように見えるよ?もう今から走るよ隆俊。」
隆俊「えぇ〜。何でこんなことになるの〜。俺走るのやだよ〜。」
健人「はい隆俊、起きて自転車に乗って、走るよ。」
 健人達はそう言って強引に隆俊を連れ出し、川越運動公園に自転車で行き、自転車を駐輪場に置いて走り始めた。
隆俊「ねぇもう走るのやめん?」
琴音「ねぇ隆俊くん流石に早すぎるよ?まだ50mしか走ってないよ?」
健人「いやいくらなんでも早すぎやろ、こんなんじゃ痩せないぞ。」
麗佳「本当、隆俊の体力も落ちてるみたいね。もっと走ろ。」
琴音「オッケー♪」
隆俊「えぇ〜マジか〜。」
 4人はその後もしばらく走り、かなり時間が経過した後に走るのをやめ、朝いたところに戻ろうとしていたその時だった。
警官「はーいちょっと君たちーってあれ?君たち家出でニュースになってる子達じゃないの??」
健人「あー違いますねー人違いだと思いますー」
警官「あーそうでしたかーごめんなさーい。いやぁね、君たちくらいの年齢の子には最近敏感なんだよーあはは〜。本当にごめんねー。」
 4人は、危うく警察の人に家出してることがバレかけたが、ギリギリのところで回避した。健人達は急いで朝にいた河原に戻り、テントの中に入った。
琴音「いや〜。さっきは危なかったね〜。」
健人「マジそれな、あと一歩間違えてたら終わってたよ。」
 4人はそう言ってしばらく会話したあと、夕食を食べ、歯磨きなどをして時間を潰し、しばらくして寝ることにした。



[43879] 10日目
Name: SA◆8cc4339b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/11/05 08:43
 10日目。
 4人は昨日と同様、午前7時に起きた。流石に昨日のことがあった(警察の人に家出がバレかけた)ので、今日は少しテント内で生活することにした。また、外は雨が降っていたが、霧雨だった。
 4人は朝食を食べた後、学校から出ている課題を全て終わらせることにした。教え合いながらやっていたため、この時点でかなり捗っていた。
麗佳「ねぇ琴音ちゃん、ここの問題なんだけど...。」
琴音「あーここの問題かぁ。ここの問題難しいよね〜。」
隆俊「あれ、琴音さんって国語得意じゃなかったっけ。」
琴音「私国語は確かに得意なんだけど、国語の中でも得意なのは現代文なんだよね〜。まぁ古典も学年トップ取ってるんだけどさ〜。」
健人「いやさらっとやばいこと言ってるよこの人、国語えぐいて。」
琴音「いや健人くんも人のこと言えないでしょ?世界史と公民で学年トップ取ってる人の方がやばいよ?」
麗佳「うーん、まぁ流石にここは琴音ちゃんでも難しいか〜。」
琴音「うーん、そうだね〜。」
 4人は難しい問題を一緒に解きながら学校から出された課題を進め、ついに隆俊以外は課題を全て終わらせることができた。
 隆俊が課題を終わらせるまでの間、琴音と健人はくっついて2人で一緒にゲームをしていた。麗佳は孝敏が散々わからないからと言って放置し、唯一終わっていなかった英語を教えていた。
 そしてしばらく経ち、ようやく隆俊も学校から出された課題を全て終わらせることができたため、琴音達もやっていたゲームを終わらせたその時、隆俊がある一言を放った。
隆俊「あれ健人と琴音さん、すごいくっついてるじゃん。なに、イチャイチャしてんの?カップルって羨ましいな〜!」
琴音「ち〜が〜う〜!私たちカップルじゃないから〜!勝手に勘違いしないでよね〜!(照)。ねぇ健人くん?」
健人「そうだよねぇ琴音さん、もうそう言う勘違いはやめてよ隆俊〜(照)。」
麗佳「ふふ。なんか2人ともすごい照れてるね。まぁ、私もやろうと思えばできるけどね〜。」
健人「あ〜隆俊と麗佳さんもくっついてる〜(笑)。」
琴音「本当だ〜。カップルみた〜い。」
隆俊「ちょっマジでやめろて〜(照)」
 4人はそんなことを話しながら昼食を食べ、その後は健人と琴音、隆俊と麗佳でくっつきながらしばらくゲームをしていた。ゲームをした後、2人同士でしばらくイチャイチャして過ごし、夕方になった。
 夕方になり、外も晴れてきていたため、しばらく外で4人で話しながら過ごし、テントの中に再び入って夕飯を食べ、歯磨きをしてゲームをして過ごし、その後に寝ることにした。
琴音「健人くん、おやすみ。また明日、一緒に話そうね。」
健人「琴音さんおやすみ。そうだね、明日一緒に話せるといいね。」
 隆俊と麗佳も健人達と同様に寝る前に言葉を交わして、寝始めた。



[43879] 11日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/11/12 19:59
 11日目。
 午前6時に琴音と麗佳が起き、6時半に隆俊と健人が起き、健人は何故か筋トレを始めたが他の3人は歯を磨いて着替えたりして移動の準備をした。健人は他の3人が移動の準備を終わらせた後、急いで移動の準備をし、4人は自転車に乗った。
 4人は最初に吉見百穴に行き、中を少し覗いた。
隆俊「にしても健人と琴音さん、本当仲良いなぁ。普通に手繋いで歩いたりしてるし。」
麗佳「なに言ってんのよ隆俊、私たちも手繋いでるでしょ♪」
隆俊「あぁぁ、本当だ、いつの間にこんなことに」
麗佳「ふふっ、だって私たちも仲良いでしょ?だから一緒に手を繋いでもいいじゃん♪」
隆俊「まぁ確かにそうだけど...(これ、ワンチャン麗佳さんに好かれてる説あり...?まぁ、分からんからもう少し様子見るか...。)」
麗佳「あれ、隆俊、なんか浮かない顔してるけど大丈夫?」
隆俊「あぁ、ごめん、何でもない。大丈夫。」
 麗佳と隆俊はこんなことを話しながら吉見百穴を回り、その後さきたま古墳公園に行って古墳を見て回った。
琴音「にしてもこの辺結構古墳多いね〜。やっぱ住宅地にされないようになってるんだね〜。」
健人「そうだね〜。この辺、割と田んぼとかも多いからね〜。」
 4人はさきたま古墳公園を回った後、近くの飲食店に行って昼食を食べた。結構混む時間帯だったため、入る時などに時間が掛かったが、割と中に入ってからは注文するのを決めるのに時間がかからなかったりしたため、中にいる時間は割と短かった。
 飲食店を出た後、エブリデイ行田店に行き、クレーンゲームなどのゲームをやった。
健人「あ、めっちゃ古い太鼓の達人ある。やろ。」
琴音「あれ健人くんって音ゲー好きなんだっけ。」
健人「うん、一応ね。」
琴音「じゃあ私も今度から一緒にできるね、だって私も音ゲー好きだもん!」
健人「あ、そうなの?じゃあ太鼓の達人一緒にやろ!」
琴音「いいよ〜。私古い太鼓の達人やるの初めてだから何があるのか分かんないけどやれる曲あったらいいな〜。」
 琴音達は会話をしながらゲームをやった。その頃、隆俊と麗佳はクレーンゲームで景品を取りまくっていた。ゲーセンでゲームをやった後は忍城に行き、中を見て後にし、近くの公園にテントを張った。そしたら夕方になっていた。
 テントを張ってから4人はなにもすることがなかったのでスマホでニュースを見ていたところ、自分達が家出しているのが大々的に報道されていた。察してはいたが、ここまで報道されるとは誰も思ってもいなかった。それからは外を歩くときや飲食店に行く時、買い物に行く時などは仮面を被るなど、これまで以上の対策をすることにした。また、喧嘩をしている場合ではないと、4人は悟った。今、警察から家出してるのがバレて発見され、家に帰るのは"絶望"だと言うことを4人は共有した。
 その後、いつもとは違う緊張感で4人は過ごし、夕飯や歯磨きを済ませ、しばらくして寝た。こうして、4人にとっての"警察や親との本当の勝負"が始まって行ったのだったー。



[43879] 12日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/11/20 21:08
 12日目。朝。
 4人が起きた時には雨が降っていたため、忍城の近くにあった公園の中で張っていたテントの中で生活した。また、朝食や昼食、夕食などは2人ずつに別れて近くのコンビニに仮面を被った上で買いに行き、念のため13日目以降の食料を少し買い貯めすることして、コンビニで買ってテントに戻った。
 4人はコンビニから帰ってきた後、勉強を教え合いながら課題などをした。健人と琴音は仲直りをしていたとは言え、大喧嘩がもはやなかったかのようになっていた。が、隆俊には気掛かりな事が一つあった。
 健人と琴音の関係性についてだ。
 何故隆俊が健人と琴音の関係性について気掛かりにしているのかと言うと、彼が12日目の朝にこっそりと健人から「琴音に恋したのかもしれず、どうやって話していけば良いか分からない」、「嫌われないか心配」と言った事を相談されていたが、ここ最近かなり琴音と健人が喧嘩をしており、さらには1回大喧嘩までしているので今後の健人と琴音の関係がどうなるのかを個人的に心配していた。
また、同じく12日目の朝に琴音からこっそりと(隆俊が健人から受けたのと)同じような相談を受けていた麗佳も彼らの事を心配しており、いつかお互いのことが嫌いになってしまったり、喧嘩がさらにエスカレートしてしまわないか心配だった。気にしすぎかと思ったが、どうしてもお互いのことが気になって仕方がなかった。
 隆俊と麗佳は、健人と琴音の関係について、これからも見守りながら、一緒に旅をしよう。と両者は心の中で決めたのだったー。
 4人はしばらくして勉強を終わらせ、ゲームを始めた。雨が降り続いているため、外には出れるはずもなく、ずっと会話しながらゲームをした。ニュースもチェックしたが、自分達の話題ばかりになっていた。
健人「何かなぁ。自分達が家出してるとはいえ、ここまでニュースにされると他のところに行きづらくなるよな。他のニュースもっと取り上げてくれないかなぁ。」
隆俊「まぁーここまで騒がれるのも無理ないと思うよ、4人も行方が分からないって状態じゃ誰かはニュースになるでしょ」
琴音「あ、やっと他のニュースも流れ始めた。よかった〜。私達のニュースだけだと本当に精神病んじゃうからね〜。」
麗佳「明日は晴れ予報だからどこか行こうと思えば行けるねー。でも私達行くところあったっけ?」
隆俊「もうそろそろ行くところがなくなり始めてきたな、まぁ最悪明日までに決めればいいか。時間稼ぎにはちょうどいいし。とりあえずゲーム続けるか〜。」
 そう言って4人はゲームを再開した。しばらくゲームなどをしている内に時は流れ、夜になっていた。健人達は急いでゲームを片付け、夕飯を食べたりした後にゆっくり寝て、一晩を明かした。



[43879] 13日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/11/30 20:32
 13日目。朝。
 琴音達は、もう埼玉で行くところが無くなってきていた。かと言って、親からの電話も出る気もなく、家に帰る気も無かった。
 4人は、家出中はかなり節約しながら生活していたため、家出するのはまだ余裕があった。
 学校や部活の先生には全て事情を話し、部活は自主練し、勉強は自習をすると伝えた上で休んでいたので、恐らく先生は心配されていると同時に、4人が帰った時のリアクションはいつもと違うんじゃないかなぁ、とは4人に軽く思われた。
健人「さて、ここからどうするか」
麗佳「これから群馬とか、今まで4人で行ってないところ行かない?なんか色々他の所も結構すごいところありそう」
隆俊「それいいね、そうすれば家出出来る時間も長くなるからね」
琴音「じゃあ群馬のどこに行くか決めよ!」
 そう言って行く場所を決め、近くのコンビニに行って朝食を買って食べた後、移動を開始した。
 自転車で駅まで移動し、駅からは電車で移動した。その間、健人と琴音は手を繋ぎながら移動していた。それを隆俊と麗佳は(すごい仲いいなぁ〜。麗佳さん[隆俊]とも手を繋ぎたいけどあの2人みたいに繋いでる勇気は私たちには無いけどな〜。)なんて思いながら移動していたら、琴音があることを言いだした。
琴音「ねぇねぇ麗佳ちゃん、隆俊くん、なんかすごい顔赤いよ?どうしたの?」
健人「本当だ、すっげぇw。本当にどうしたの?」
隆俊「いや...その...すまん、何でも無い。」
麗佳「うん、私もなんか...健人くんと琴音ちゃんってすごい仲良いな〜って思ってただけだよ。(照)」
琴音「な〜んだ。そういうことか〜。でもなんか不自然だな〜。なんか麗佳ちゃん照れてるし。笑」
 琴音がそう言った瞬間、周りの乗客の人は少し笑った。その直後から隆俊と麗佳も手を繋ぎ始め、4人で話しながら電車で移動していた。
 この日はもうすでに移動する時間があまりなくなり始め、乗り換え駅に着く頃にはもうすでに日が沈み、暗くなっていた。
 健人達は乗り換え駅で降りて、近くのコンビニで夕食をとり、そのコンビニから一番近い河原でテントを張ってしばらく話した。
麗佳「にしても本当、琴音ちゃんと健人くんは喧嘩したとは思えないくらい仲良くなってるわね。さっきも手を繋いでたし。」
隆俊「本当だよ。もうカップルみたいになってた。というかカップルに見えた。」
琴音「恥ずかしいな〜。私達ただの仲良しだもんね〜健人君?」
健人「そうだよね〜。ただの仲良しでも手を繋ぐくらいいいもんね〜?さっきも麗佳さんと隆俊思いっきり手を繋いでたし。」
 4人はそんなことをしばらく話しながらゲームをし、夜10時過ぎにゲームをやめて歯磨きなどをして寝た。
 寝ている間も琴音と健人は2人でくっついて寝ていた。また、隆俊と麗佳も2人でくっついて寝て一晩を明かした。



[43879] 14日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/11 07:33
 14日目。朝。
麗佳「ふぁ〜あ〜。あれ、隆俊がいない。どこ行ったんだろ」
琴音「ふぁ〜あ〜。あ、麗佳ちゃんおはよう。」
麗佳「琴音ちゃんおはよう。ねぇ、隆俊がどこ行ったか...分からないか。」
琴音「あれ、本当だ、隆俊君いなくなってる。どこ行ったんだろ。」
健人「ふぁ〜あ〜。あ、麗佳さん、琴葉さん、おはよう」
琴音「健人君おはよう、今日【は】早いね」
麗佳「健人君おはよう、そういや隆俊がどっか行ったんだけど...流石に知らないか」
健人「隆俊?そういや夜中に何か変な声聞こえたな」
麗佳「へ、変な声?何それ、どう言う感じ?(震)」
健人「奇声上げたりゴジラのBGMみたいな声出したりしてる人がどっかにいたけど、あれなんだったんだろ。」
麗佳「うーん、夜中だったら隆俊も流石に寝てるだろうし...。もういいや、とりあえず準備しよ」
 そう言って麗佳達はいつもの如く着替えたりした。テントを片付ける時に隆俊の荷物をどうするか悩んだが、とりあえず麗佳達が持っていく事にした。
 その時だった。
 隆俊がかなり遠いところで目を覚まし、戻ってきた。
隆俊「あれ、もうこんな時間か。寝過ぎたわ」
麗佳「隆俊おはよう、あんた寝相悪すぎでしょ。何であんなとこで寝てんの?」
隆俊「すまんすまん、まぁ昔から寝相悪いから仕方ない」
麗佳「寝相悪いってレベルじゃないでしょ。てか何でこんな寝てて何で太らないの?」
隆俊「いや、俺も前よりかは太ってると思うんだが」
麗佳「私達の気にし過ぎか〜。」
健人「多分そうだと思う」
琴音「あんま気にすると大変だからね〜。」
 その後、隆俊は急いで準備をして、琴音達と一緒に移動を開始した。
 電車に揺られたり、自転車での風景を楽しみながら健人達は移動した。その間に通った道路は、夜中に雨が降っていたのかと思うくらい濡れていた。
 しばらくして富岡製糸場に着いた。
 世界遺産に登録されており、教科書にも載っていたくらいなので皆知ってはいたものの、ここまで間近で見るのは初めてだった。
健人「富岡製糸場凄いね、結構機械も動いてたみたいだし」
琴音「ここが1872年から1987年まで動いてたんでしょ?もうすごい長生きしたおじいちゃんみたいに動いたじゃん」
麗佳「本当、ここが遺産になるのも納得できるよね。ってあれ?隆俊は?」
琴音「あれ、隆俊君がいない。また寝てるのかな?」
麗佳「あれ、本当だ。何やってるんだろう。」
 その時、健人のLINEの通知が鳴った。
 隆俊からのメールには、「待って、やべえ。ここどこ。」と書かれており、そんな文章と共に画像が1枚送られてきていた。
 なんと、隆俊は何故かもう草津温泉街の近くまで来ていた事が発覚した。
 また、直後に送られてきた画像からは長野の軽井沢駅行きのバスの時刻表があった。
健人「もうあれだな、隆俊にはそこで待ってもらって俺らは今から行くしかないな。」
麗佳「そうするしかないみたいだね。ちょうど終わったところだし行こうか。」
琴音「オッケー。てかもう隆俊君、寝相と言い方向音痴と言い、どうにかならないの?」
麗佳「分かんない。でも昔よりかはまだいい方みたいだよ。」
健人「隆俊には富岡製糸場の写真でも送っておくか、あいつだけ来れなかったもんな。」
 そう言って健人は隆俊に富岡製糸場の写真を送った。
 健人達は電車に揺さぶられ、ものすごい向かい風の中自転車を漕ぎ、草津に着いた。その後、隆俊と合流をした。
麗佳「にしても隆俊道迷わないでよね〜。」
隆俊「ごめんごめん、いきなり訳分から無くなったし仕方ない」
琴音「まぁまぁ。とりあえず温泉入ろ、そっちの方が多分気は楽になるよ。」
 そうして、琴音達は近くの温泉に入って会話をしていた。
琴音「にしてもここまで来るのマジで疲れた〜」
隆俊「もう明日と明後日は一応食料はあるからここで休むか〜」
健人・麗佳「さんせーい」
 そう言って健人達は2日間、何があっても自転車などの移動をしない、「休みの日」にすることにした。
健人「たまには休みを取らないと体調崩しちゃうしそう言うのも良いよね」
麗佳「ゆっくり休んで体調整えないと私達そろそろやばかった気がする、みんな結構疲労溜まってるもんね」
隆俊「それな、そろそろ休まないと本気で誰かが体調を崩しかねなかった」
 そんなやり取りをして、午後7時をすぎた。
 琴音達は夕食を食べた。
琴音「あーマジで美味かった」
健人「声おっさんやん」
隆俊「ちょ〜っちょちょちょちょ〜っちょちょちょ〜っ」
琴音「...ハッ!危ない危ない、健人君と喧嘩するとこだった」
隆俊「琴音さん、怒り落ち着いた?おい健人、お前女子に向かって声おっさんとか言っちゃダメだぞ。喧嘩になっちゃうからな」
麗佳「...ふぇ?今何かあった?(少し寝てた模様)」
琴音「あ、ごめんね。なんでもない。」
麗佳「...だったら良いんだけど。ふぁーぁー(すごい眠い模様)」
 麗佳はすごい眠かったため、午後8時過ぎにはパジャマに着替え、歯磨きをして寝た。
 琴音もかなり疲れていたため、麗佳が寝た直後にパジャマに着替え、歯磨きをして寝た。
 健人は隆俊とテントの外で歯磨きとかをした。その後、2人はパジャマに着替えて寝た。健人達が寝る頃にはもうすでに夜10時をすぎていた。
 健人達は、2日間のテント生活の後、どうするか決めていなかった。



[43879] 15日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/17 10:57
 15日目。
 朝6時過ぎに健人達は起き、着替えたり歯磨きしたりした。
 その後、健人達は、ここからどうやって箱根の方に移動するか考えていた。
 電車を使って高崎から行くか、自転車を使って乙女駅に行ってから電車を使うか。もしくはバスを使って軽井沢から行くか。そんなことをかなり長い間話し、意見が分かれていたのでどうしようもなかった。
琴音「うーん、本当にどうしよう。」
麗佳「本当、どちらも変わらないよね...。」
隆俊「自転車を使うか、バスを使うか、だな。その問題がかなり長い間の話し合いになるとはねぇ。」
健人「本当だね、ここまで自転車で行くか電車で行くかでここまで話が長引くとは思わなかった。」
麗佳「もうどうしよう。とりあえず周りの人に聞いてみる?」
隆俊「そうするか、多分俺らより地元の人に聞いたらどうしたらいいか多分わかるしな。」
 健人たちは、そうして地元の人たちや観光客の人達に移動手段などを聞いて回ろうとしたが、隆俊がGoogleで調べたらバスの方がいいことがわかったので、バスで行く事にした。
健人「やっとルート決まったね、まぁいいや。そういや、明日までってどうするの?」
隆俊「じゃあ毎年恒例のクイズコーナーでもやるかのぅ。」
琴音「ちょっと隆俊君wあなた阿○博士じゃないんだからwそこまでしなくてもいいのにw」
麗佳「そうだよ隆俊wでも、この辺だと本当にやることないね。」
隆俊「もう明日はダラダラするダラ」
健人「まぁ明日はだらだらするか〜」
琴音「そうだね〜。たまにはダラダラしないと疲れちゃうからね〜。」
麗佳「もうそうしよ、何かもうみんな疲れちゃってるし。」
隆俊「あれ、無視?マジで言ってんの?」
隆俊は何故か会話に入れなかったが、健人と琴音と麗佳の3人は気にせず会話をしていた。恐らく、隆俊が「ダラダラするダラ」といったことが会話に入れなくなった原因だが、すぐに隆俊が会話に入れてない事に気づいて会話に入れた。
 その後、しばらく4人で会話し、昼食を食べた。朝食を食べていなかった分、昼食はしっかり食べた。
 午後は女子二人組が運動しないとやばいからと言って走りに行った。隆俊はとにかくダラダラし、健人は女子2人組と一緒に走りに行った。
隆俊「あ〜走りに行くのはやっぱだり〜走らなくて正解やわ、もう明日までダラダラすればいいのに何であいつら走りに行くんだろうね〜意味分からん。」
 一方その頃、健人と女子2人組は、たまたま通った広場で休憩していた。
琴音「そういやさ、何で隆俊君って全然運動せずにダラダラしてるんだろうね。健康に悪いのに...。」
麗佳「隆俊は見た目は筋肉野郎でも頭脳はダラダラ星人だからね、仕方ないよ。」
健人「隆俊は今の生活状況から見るといつ太ってもおかしくないからな。」
 その後、女子2人組と健人は再び走り出し、来た道を戻り、最初に走り出した場所まで戻った。
隆俊「おかえりー、なんか結構走ってたね(※走ってたのは30分くらい、休憩含めて40分くらいの模様)」
琴音「隆俊君がダラダラしてるのが悪いんでしょ?私に体力で負けたくなかったらさっさと走ってきなよ。」
健人・麗佳(やべぇ〜、なんか急に琴音がドSになってる〜。どうにか出来ないのかな〜。)
琴音「はい隆俊君立つ!靴をさっさと履く!私が背中押すから走る!はい1!2!1!2!」
隆俊「ちょっと待って、マジでやばいって、琴音ちゃんマジで待って、うわぁぁァァァァァ!!」
麗佳「隆俊頑張ってらっしゃーい。てか何で隆俊こんな靴履くの遅いんだろ。」
健人「多分走りたくないんだよ、まぁいずれ帰ってくると思うからね。あ、隆俊と琴音さん行ってらっしゃーい。」
麗佳「...もう隆俊達見えなくなったね、まぁいいや。琴音ちゃんが帰ってくるまでトランプでもしよ。」
健人「そうだね、もう隆俊は方向音痴だから多分しばらく帰ってこないからね。とりあえずやろ。」
 そう言って麗佳と健人はトランプで遊び始めた。5分くらいした後に琴音が帰ってきて、麗佳達に混じってトランプで遊び始めた。琴音に隆俊のことを聞くと、途中まで背中押して帰ってきたらしい。その後は何しているのかは不明で、いつ帰ってくるのかすら分からなかった。また、ボイスレコーダーも隆俊の服の下に仕込んでおいて、ちゃんと作動するようにしておいたらしい。また、その後は健人達はトランプしながら会話をしていた。隆俊は琴音が帰っているのに気づかず、ずっと走り続けていた。その間、3時間。隆俊は日本国道最高地点まで辿り着いてしまっていた。隆俊は少し休んで、景色と星空の写真を撮って帰ることにした。しかし、隆俊はものすごい長い間休んでいたため、帰り出す頃にはもう午後7時を既に回っていた。
 一方、麗佳達はトランプをかなり長い時間やり、午後7時前には夕食を食べ、午後7時過ぎに歯磨きを終わらせた。流石に麗佳達は帰ってくるのが遅いなと思い、隆俊に連絡してみた。そうすると、隆俊から「帰るまですごい時間かかる、だから寝るんだったら先に寝ててくれ。」と連絡が来た。何があったのか聞いてみても連絡がなかったが、いずれ帰ってくるだろうと思って待ち続けていた。そうして待ちながらUNOをやっていた。でも隆俊が帰ってこなかったので、午後10時過ぎには健人達は寝始めた。結局、隆俊が帰ってきたのは午後11時半で、みんなは一応気づいた。が、みんなすぐに眠り始めた。その直後に隆俊も寝た。



[43879] 16日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/23 07:12
 16日目。朝6時過ぎ。
 いつも通り麗佳と琴音は起きた。健人もほとんど同じ時間に起きて、着替えて歯磨きをした。隆俊は昨日は帰ってくるのが遅かったため、起きるのが遅くなるだろうと思い、健人達は静かにトランプをして遊んだ。トランプで遊んでいる間も隆俊はすごい眠り、午前10時を過ぎてもまだ起きなかった。
琴音「隆俊君?大丈夫?生きてる?」
麗佳「隆俊、いつもより長く寝てるね。生きてるとは思うんだけど、やけに寝過ぎじゃない?」
健人「脈はあるからやっぱ疲れてんのかな。昨日6時間も走ったからね。」
 そう健人が言うと、麗佳が朝食を食べてないことを思い出したため、健人達は静かに朝食を食べた。その後、しばらく休み、歯磨きをして、元のところに戻った。
 その後、しばらく有名人遊戯王とかをして遊んだ。午後1時を過ぎて、琴音が昼食を食べていないことに気づき、昼食を食べようとしたが、隆俊が起きないため起こすことにした。
麗佳「おーい、隆俊、そろそろ起きて。もう午後1時過ぎたよ。」
隆俊「ウァァァーーーー。ァーーー。ウウゥーーー。あれ、もうこんな時間か。とりあえず着替えよ。」
 そう隆俊が言い、すぐに着替えた。その後、4人で昼食を食べ、歯磨きをした。歯磨きをした後は4人で遊び、周辺を少し走り、温泉に入った。
琴音「いやーやっぱお風呂は気持ちいいね、暖かいなぁ。」
麗佳「温泉入るのも久しぶりだからねぇ。久々の温泉もいいよね。」
琴音「マジでそれな、私もコロナに入ってから温泉に入れてなかったからね。久々の温泉マジで気持ちいいなー。」
一方その頃。健人達。
健人「おいなんかやべー子供いるぞ、騒ぎすぎだろ。」
3歳の頃の隆俊「わーい!温泉だぁーー!!!」
4歳の頃の隆俊「やったーー!!温泉だぁーー!!」
6歳の頃の隆俊「いぇーーい!温泉だぁーー!!」
5歳の頃の隆俊「ヤッホーーーウ!温泉ダァーーー!」
幽霊「そこの君達、シャワーはちゃんと浴びなさい。そして体を洗うのだ。そして、風呂場では騒ぐではない。」
幼い頃の隆俊達「はーい。」
健人「おいあいつら何に対して返事してるんだ、もう訳分からん。」
 そう言って幼い頃の隆俊達はなぜか1人ずつ体を洗った。その後、幼い頃の隆俊達はまたもや騒ぎ出し、温泉に入った。
 幼い頃の隆俊達が温泉に入った頃、女子2人組はもう既に温泉から出ていた。
琴音「にしてもなんか騒がしいね、何があったんだろう。」
麗佳「何もなければいいんだけどね。それにしても健人君と隆俊長いね。何があったんだろう。」
健人「あーヤベェ。マジかよ。」
琴音・麗佳「イヤァァァァァァァ!!」
 琴音と麗佳は思わず叫んだ。そして、女子2人は健人をビンタした。琴音と麗佳が叫んだ瞬間、辺りが騒がしくなった。健人はちゃんと服を着れてないことに気がつき、すぐに戻っていった。数分後、健人は出てきた。
琴音「ねえちょっと健人君!何で服ちゃんと着ないで出てくるの?意味わからないんだけど!」
 琴音の声が響く。麗佳も健人を責める。周りの人は琴音達を落ち着かせようと必死になっていた。
健人「ごめんごめん、男湯の方で騒動があって、急いで着替えてた。てへ。」
琴音「もう!!次からは気をつけてよね!」
麗佳「そうよ!あなたがちゃんと着替えないせいで他の人にも迷惑がかかってるんだからね!!」
健人「みなさん、マジですみませんでした。」
 周囲の人は完全に健人を許しているようだった。琴音達はなぜ男湯で騒動があったのがを健人に聞いたら、(琴音達にとっては)想像の斜め上を行く答え(幼い隆俊の大量発生)が返ってきた。隆俊はどうなったか聞いたが、隆俊はしばらくしたら出てくると思うとの答えが来た。しばらくして隆俊が出てきて、すぐに4人で温泉の外に出た。
 その後、琴音達は4人で夕食を食べ、歯磨きをしてその後遊び、夜10時を過ぎたので寝た。



[43879] 17日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/24 07:42
 17日目。朝。午前6時を過ぎ。
麗佳「ふぁ〜あ。まだ6時過ぎかぁ、でも二度寝するとヤバそうだし移動の準備するかぁ〜。」
琴音「ふぁ〜あ。麗佳ちゃんおはよう、もう起きてたんだね。いつもこんな朝早いの?」
麗佳「琴音ちゃんおはよう。最近になって朝早くなっただけだよ。それに、私は琴音ちゃんと起きる時間がほぼ一緒だからね。今日もそうだったけど。」
琴音「そうなんだ。にしても、バスの時間まで後4時間近くあるね。」
麗佳「そうね、でも隆俊がどうせ起きるの遅いから仕方ないね〜。」
琴音「そうだね。じゃ、私は準備するか〜。」
 その後、琴音達は移動の準備をした。バスは9時50分発と今からなら出発までかなり時間があるが、ゆっくりと準備をしていた。
 朝7時ごろに健人が起き、準備をして3人で先に朝食を食べていた。3人が朝食を食べ終わったと同時に隆俊が起きたため、隆俊は急いで支度して朝食を食べた。その後、歯磨きをして荷物を整理し、移動の準備は完了した。そして、バス停まで移動した。
 時刻は9時40分。バスが出発する10分前。みんな忘れ物がお互い無いかを確認し合い、忘れ物がなかったので、バスに乗った。そして、そのバスで軽井沢駅まで行った。軽井沢駅に着く頃には時刻はもう午前11時をとっくに過ぎていた。軽井沢駅の近くで少し休憩し、休憩が終わった後にしなの鉄道線に乗って小諸駅に行った。
 小諸駅で小海線に乗り変え、その電車で小淵沢まで行った。小淵沢駅に到着した時でもう午後2時を過ぎていたので、駅の近くの飲食店で昼食を食べた。その後少し休憩し、中央本線に乗って甲府駅まで行った。もう午後4時を回っていたので、今日はもう移動をするのをやめて甲府駅の近くの公園で野宿することにした。
琴音「にしても結構私たち移動したね〜。でも意外とスムーズに行けたね、たまたまなのかどうかはわからないけど。」
健人「ちゃんと隆俊がバス停の時刻表送ってくれたおかげだな、ありがとな。」
麗佳「にしても隆俊が活躍するのってあまりなかったからね。てか何で昨日はあんなに分裂したの?」
隆俊「俺でもよく分からん、何か医者みたいな人がたまたま見えた幻覚だって言ってた。」
琴音「何それ怖〜い。まぁいいや、とりあえず休もう。」
 そう琴音がいい、健人はポケモンカードを出して遊んだ。その後、舞鶴城の資料館に行き、天守閣の写真を撮った。その後、駅の近くのファミレスで夕食を食べた。夕食も済ませた後、大きな川の河原に行ってテントを張り、荷物を中にしまった。その直後に雨が降り出し、かなり雨の音が出ていた。
琴音「いや〜私たちギリギリで雨逃れられたね〜。ここにくる途中でバスに乗ってる間とか電車に乗ってる間も雨が降ってたし。」
麗佳「本当すごいよね、奇跡だね。」
 そんな会話をしばらく続け、夜10時を回った。パジャマに着替え、琴音達は寝た。



[43879] 18日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/25 09:04
 18日目。朝6時過ぎ。
 女子2人組はいつも通りの時間に起き、男子2人組も女子2人組とほぼ同じ時間に起きた。
 起きた後、歯磨きをし、移動の準備を完了させ、移動して駅の近くまで行った。また、駅の近くで朝食を食べた。
 朝食を食べた後、甲府駅で身延線に乗り、富士駅まで行った。富士駅に着いた時にはもう午前10時半を過ぎていたため、飲み物を買って少し休憩し、東海道本線に乗り換え、熱海行きに乗り換えて三島駅で降りた。もうこの時点で11時半を過ぎていたので、駅の近くで少し休んだ後に昼食を食べてから移動することにした。
琴音「にしても今日はなんかすごいスムーズだったね、降りる駅までスイスイ行けちゃったよ。」
麗佳「本当、電車ってやっぱり便利だね。」
健人「そうだね、自転車縛りはやっぱきついわ。その分隆俊がダラダラするようになったけど。」
隆俊「だーらだらだーらだらだーらだら。」
琴音「ついにダラダラしか言わなくなっちゃったよ、まぁ良いか。とりあえず近くで昼食べに行こ!」
麗佳「それもそうね、もう昼の時間も近いからね。ほら隆俊、ダラダラ言わないでいくよ。」
隆俊「分かったで。まぁ、この辺りレストランとか色々あるしな。」
 隆俊がそう言った後、駅周辺で昼食を食べた。その後、楽寿園に寄り道をした後、自転車で移動した。楽寿園から国道1号にいき、そのまま国道1号線で箱根まで行った。
健人「にしても坂きついな、さすが箱根峠だ。」
琴音「すごい、何か急坂に来て一気に体力が消耗されてってる。」
麗佳「琴音ちゃん、大丈夫?歩く?」
琴音「麗佳ちゃん、ありがとう。まだ大丈夫だよ。」
隆俊「やべえ、みんな早え。どこ行ったし。もう訳分からん。」
健人「さて、もう結構登ってきたな。あ、三島スカイウォークに寄る?」
琴音「え?三島スカイウォークあるの?行きたい!」
麗佳「私も行きたーい!」
健人「よし行こう。もうかなり近いっぽいよ。」
 そう言って、健人達は三島スカイウォークに寄り道をし、写真を撮って少し休憩した後、箱根の方に再び出発した。
隆俊「あれ、みんなどこだ。どこ行ったんだ。もう良いや。三島スカイウォークで休憩しよ。ってえぇ?何でみんな向こうから来てるの?」
琴音「あれ、隆俊君今来たの?結構遅かったね。」
隆俊「いやみんなが早すぎるだけでしょ、俺でも時速5kmは出てたよ?」
健人「時速5kmは遅くね、ギア上げれないの?」
隆俊「ごめん、俺マザコンだから」
琴音「え?隆俊ってお母さんにギア上げるなって言われてるの?」
隆俊「うん、てかもう絶対にあげるなって言われてる。」
麗佳(やばい...笑えてきた...)
健人「上げたらどうなるの?」
隆俊「そりゃあ叱られるでしょ。」
麗佳「ブフォwwwwww」
隆俊「おい吹くなて、何があった?」
麗佳「だって隆俊の発言が面白すぎるんだも〜ん!!あぁ〜!マジでやばいぃ〜!」
健人「隆俊お前マジでやばいってwwwとりあえず自転車のギア上げろwww」
隆俊「何でだよ!」
琴音「今隆俊って家出中でしょ?なのに何で自転車のギアを上げないのwww意味わかん無いんだけどwww」
 4人はしばらくはその会話で盛り上がった。結構な休憩にもなったようで、隆俊が写真撮りに行った後に出発した。
隆俊「何だこれ、まだ上り続くんか。きついな。」
健人「上りが箱根峠の近くまでは続くんだってよ、後上りは6〜7kmくらいだから頑張れ。」
琴音「にしても本当十何キロもよく登れたよね、しかも標高差もやばいから大変だよ。」
麗佳「本当だね、後少しだから頑張ろ。」
 そう言って4人は自転車を漕ぎ続けた。そしたら、箱根峠までやって来た。
琴音「さて、もう箱根峠まで来たね。みんなよく頑張ったよ...。」
健人「なんか凄い疲れたな、でも本当に後少しだ。隆俊、頑張ってついてこいよ。」
隆俊「いやぁ、マジでここまで凄いきつかったなぁ。後少しかぁ。」
麗佳「隆俊頑張って。後2キロちょっとだから。」
隆俊「よーし、頑張るかぁ。」
 隆俊はそう言って自転車を漕ぎ始めた。後の3人も自転車を漕いだ。そして少しした後、元箱根の少し外れたところに着いた。もう午後5時を過ぎていたため、健人達はテントを張り、夕食を食べ、歯磨きをしたりして一晩を過ごした。



[43879] 19日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/26 07:17
 19日目。朝。
琴音「ふぁ〜あ。もう朝6時か〜。結構筋肉痛すごいな〜。」
麗佳「ふぁ〜あ。あ、琴音ちゃんおはよう。イタタタタ...」
琴音「麗佳ちゃん大丈夫?どこか痛いの?」
麗佳「ありがとう琴音ちゃん。ただの筋肉痛だから気にしないで。」
琴音「筋肉痛かぁ。私も筋肉痛するから、多分昨日の上り坂のペース早かったのかな。」
麗佳「え、琴音ちゃんも筋肉痛するの?じゃあ多分それじゃない?」
琴音「そうかなぁ。健人君達はどうなんだろ。」
麗佳「隆俊は多分大丈夫でしょ、あんなに遅かったんだから。」
 その後も色々と話し、時が過ぎて午前8時。健人は起きたが、隆俊が起きない。健人はどうやら筋肉痛はしていないようだったが、隆俊が問題だった。
 こうして時は過ぎ、午前8時半。
隆俊「ふぁ〜あ。あれ、もうこんな時間か。」
健人「そうだよ隆俊。てかさ、隆俊って筋肉痛とか来てない?大丈夫?」
隆俊「筋肉痛?来てないよ?」
琴音「まぁそうだよね、私たちの予想通りだ。」
隆俊「え、じゃあなんで聞いたの?」
麗佳「実は私と琴音ちゃんが筋肉痛きちゃってさ。それで念のため聞いておいたの。」
隆俊「ふーん。え、じゃあ移動するんだったら今日はバスとかでいく感じ?」
琴音「そうだよ。ま、そうしないと筋肉痛ひどくなるからね。」
 琴音は、そう断言(?)した。健人と麗佳はどうするかはまだ決めていないようだった。
健人「さて、今日は何で移動するか。」
麗佳「私バスがいい、筋肉痛ひどいし。」
健人「うーん、でも1人だけだとなぁ。あ、女子2人組はバスで良いか。筋肉痛ひどいって言ってるし。問題は隆俊だな。あいつが自転車で行くかバスで行くか...。」
 どうやらこの話は隆俊にもちゃんと聞こえていたようだった。
隆俊「え?今日ってバスで行くんじゃないの?」
健人「あ、じゃあ全員バスで良いや。」
 健人は、どうやら自転車で行くかバスで行くかどうか悩んでいたようだったが、隆俊の発言でバスで行くことにした。その直後に隆俊が時計を見たところ、もうすでに午前10を過ぎていた。健人達は急いで準備をし、バスにしばらく乗り、途中の停留所で降りた。
隆俊「よく分からんところだなここ、マジでどこ?」
麗佳「え?隆俊わからないの?函嶺洞門だよ?本当に箱根に詳しいの?」
隆俊「...分からん。」
 隆俊がそう言った後、麗佳は写真を撮って隆俊をおんぶして走った。別のところで写真を撮ってた琴音もすぐに反応し、途中から隆俊を2人でおんぶして走った。健人はすぐに気づかなかったようで、琴音からのLINEで箱根湯本に行った事を知った。
健人「にしても本当、隆俊って全然箱根詳しくないなぁ。頼りにならんな、やっぱ。あいつはダラダラお笑い一発屋だ。」
 健人はそう呟き、箱根湯本に急いで行き、琴音達と合流した。箱根湯本にあった店で自分達のお土産を買い、近くのバス停に行った。バスがすぐにきたので、そのバスに乗って元箱根付近まで行った。元箱根付近で野宿できそうなところに行き、テントを張って中に入り、荷物の整理をした。その後、健人と麗佳は散歩のついでに弁天の鼻展望台に行っていた。
琴音「うぁーーぁぁぁ。」
隆俊「琴音さん、どうした?なんかすごい背伸びするじゃん。」
琴音「あ、ごめんね。勉強の邪魔だったね。」
隆俊「いや良いんだよ。あの2人が居ない間、割と緊張状態は解けるからね。」
琴音「そうだよねー。健人くんが居ると私なんかドキドキしちゃうからねー。」
隆俊「あ、そうか。琴音さんって健人のことが好きだったんだっけか。最近健人とはどうだ?」
琴音「実は私、近いうちに健人くんに告白してみようと思うの。」
隆俊「おっ!良いじゃーん。普通に告れば成功すると思うぞー。」
琴音「本当?でもやってみないとわからないよね。とりあえずやってみる。てか、隆俊くんって麗佳ちゃんのことどう思ってるの?」
隆俊「麗佳?うーん...」
琴音「隆俊くん顔赤いよ?もしかして麗佳ちゃんのこと好きなの?」
隆俊「ま、そういうことだな。」
琴音「ふーん。隆俊君って麗佳ちゃんに告白とかってしないの?」
隆俊「うーん、分からん。」
琴音「えー何それー。もうどうせなら隆俊も麗佳ちゃんに告っちゃいなよ〜。」
隆俊「ちょっと考えてみる。」
 琴音と隆俊が恋愛の話で盛り上がった後、しばらくして健人と麗佳が戻ってきた。その直後に琴音と隆俊が散歩に行ったのを見計らって、健人と麗佳は話し始めた。
麗佳「ねえ健人君、琴音ちゃんのことについて何だけど...」
健人「琴音さん?今まで喧嘩とか色々あったけど、なんだかんだ言って好きだなぁ。可愛いし、同じ趣味もあるし。」
麗佳「ふ〜ん。そうなんだ。琴音ちゃん、なんだかんだ言って健人君とすごい気が合ってるしね。琴音ちゃんに告ろうとは思わないの?」
健人「告るのはもう少し様子見かな、告られたら付き合うつもりではいるんだけど。」
麗佳「へー。そーなんだー。てか何で琴音ちゃんの告白待つの?自分から告ればいいじゃん。」
健人「いやぁ、告るとしても心の準備ができてないからね。てか、麗佳さんって隆俊のことどう思ってるの?」
麗佳「隆俊はねぇ、面白いから好き。(照)」
健人「こんなあっさり言うんだwまぁいいや。」
 健人達がしばらく会話していると、琴音達が散歩が終わったのか戻ってきた。その後、夕食を食べ、ゲームなどで時間を潰し、午後10時頃に寝た。



[43879] 20日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/27 14:31
 20日目。朝。
 健人達は、午前6時に起き、午前9時頃まではゆっくり朝食や着替え、ゲームなどをして過ごした。
 午前9時を過ぎた頃、全員のスマホが鳴った。確認すると、親からLINEが来ていた。恐らく、誰かが寝ぼけて通知をオンにしたのだろう。そんなことを思いながら琴音が恐る恐るLINEを開いてみたら、こんなことが書かれていた。
「琴音。いきなりごめんね。私達、琴音が急に帰ってこなくなった日から、(琴音の)お父さんと色々と話して、帰ってこなくなっちゃった理由を考えてみたの。そしたら私達、琴音にとって嫌なことをしてるんじゃないかと言う結論が出て、このLINEを送ることにしました。遅くなってしまったけれど、言わせてください。今まで、このことに気が付けなくてごめんなさい。私達、琴音の事、何も分かっていませんでした。最後になりますが、気が向いたら家に帰ってきてください。そして、ちゃんと話をさせてください。私たちのどの行動が嫌だったのかは琴音にしか分からないので、今後気をつけるためにも教えてほしいと思っています。こんな親だけど、許してください。」と言うような内容のLINEだった。
 健人、隆俊、麗佳も恐る恐るLINEを開くと、琴音のLINEとほとんど同じような内容のものが送られてきていた(流石に言い回しなどは違っていたが)。
 その後、健人達は大涌谷に行って温泉たまごを買って食べ、仙石原すすき草原に行って観光しながら写真を撮り、富士箱根伊豆国立公園で散歩しながら観光した。
 ゆっくり散歩しながら、4人は考え事をしていた。いつ家出を終わらせるか。そのことで、頭がいっぱいだったが、何とか話しながら観光や散歩などができた。
 そうしているうちに時は流れ、気がついたら夕方になっていたので、昨日野宿したところに戻り、夕食を食べた。
琴音「にしても本当、どうしよう...。親から謝罪来たけど、まだ帰りたく無いし...。」
健人「親からの謝罪までかなり長かったね。でもいつ帰るか、その決断の時が来たのかもね。」
琴音「そっかぁ。でもまだ明日の朝までは少なくともあるよね?」
麗佳「琴音ちゃん、一応明日の夕方まではあるよ。」
琴音「あ、そうか。明日もこの辺回るのかぁ。」
隆俊「だからそんなに焦る必要はないぜ。」
 隆俊がそう言った後も、琴音達は会話やゲームをして時間を潰した。
 家に帰る時期。それが近づいている中、4人はいつ帰るか、もしくはもう少し観光をして気持ちが落ち着いてから帰るか。その2択のどちらかを選ぶので頭が一杯になっていた。
 しばらく時間が経過し、会話が終わった。もう夜10時を過ぎていたので、4人は歯磨きをして寝間着に着替えて寝た。



[43879] 21日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/29 08:17
 とうとう、21日目の朝になった。
 琴音と麗佳が起き、2人はすぐに着替えてテントの外に出た。昨日寝る直前に「もうしばらく箱根の観光をして、その後に4人でゆっくり観光しながら帰る」と言う結論が一応出ていたので、観光を楽しもうと決心していた。
琴音「あぁ〜あ。もう家出始まって21日目かぁ。ねぇ麗佳ちゃん、そろそろ健人くんに告ろうと思うんだけど、どう思う?」
麗佳「それすごい良いじゃん!いつ告ろうと思ってるの?」
琴音「今日。」
麗佳「おぉ〜。琴音ちゃん、頑張れ!」
琴音「麗佳ちゃん、ありがとう!私、こう言うのやった事ないけど、頑張るよ!」
 琴音はそう決意し、麗佳と一緒に移動する準備を終わらせた。その直後に健人と隆俊が起き、2人は急いで移動する準備をした。
 4人は最初に大観山展望台に行った。雲があまりなかったため景色がものすごい綺麗になっていた。景色を眺めるかと思ったその時、琴音が口を開いた。
琴音「健人くん、ちょっと待って。」
健人「琴音さん、どうしたの?」
琴音「あの...健人君、実は私、今まで言いたかったことがあるの。言ってもいいかな?」
健人「琴音さん、急にどうしたの?なんかすごい緊張してるように見えるけど。...言いたい事って何?なんか気になる。」
琴音「その...私...健人君のことが...」
 その時。隆俊が何かに引っ張られた。今は雲がないにもかかわらず、雨が降りだした。天気雨だ。
隆俊「あれ?あれれ?なんか引っ張られてるぞ。」
麗佳「ちょっと隆俊、今は影から見守ってあげよ。私たちがいると、多分琴音ちゃん言いたいこと言えないと思う。」
隆俊「あぁ、そういうことな。了解。」
琴音「私...健人君のことが...好きなんです。付き合ってください...!」
健人「琴音さん...実は俺も琴音さんの事が好きでした!なのでこれからもよろしくお願いします!」
 こうして、雨の中でカップルが誕生した。
 麗佳が健人と琴葉の2ショット写真を撮った後、隆俊が口を開いた。
隆俊「おいお前らマジかよ、言いたいこと言える空気じゃねーじゃーん!何やこれ!訳分からん!もうお前ら半端ないってェェェェェ!」
健人・麗佳「え?」
 健人達は思わず驚く。この沈黙具合に隆俊がまた驚く。そして、雨の音が響く。しばらくの沈黙の後、隆俊が口を開いた。
隆俊「でももうこのタイミングなので言います。麗佳さん、実は俺、会った時からあなたの大人っぽい性格を含めて、あなたの事がずっと好きでした!なので俺と付き合ってください!」
健人「それは流石に草、もう見せ場作ってんじゃねぇかw」
琴音「もう隆俊君ったら本当に急なんだから...笑」
麗佳「ちょっw隆俊おもろいねwwwでも私も隆俊のこと好きだったから良いよ。」
 こうして、カップルがまた誕生した。雨が打ちつけている中での事だった。
健人「この流れマジで草生える。」
隆俊「うわぁぁん!ありがとうございますゥゥ!」
 こうして、隆俊は号泣した。そして号泣する隆俊の周りで3人は笑う。
琴音「なんかすごい号泣してるんだけどw。」
健人「やっぱあいつおもろいわ!wてかなんで麗佳さんって隆俊のこと好きだったの?」
麗佳「隆俊って方向音痴で寝相も悪いんだけど、すごい優しくて。私の話とかもちゃんと聞いてくれて、しかも物落とした時とかもすぐに拾ってくれるし、しかもすごい話してて面白いし(気が合ってるなんて多分気づかれてるとは思うんだけど...)。私が隆俊の好きなところはそこかな。」
琴音「うーん、言われてみればそうかもしれないね。隆俊君、なぜかやたらと人が落とした物はすぐ気づくもんね。」
 琴音がそう言うと、健人は「あ〜確かにそうだね。」と言い、隆俊は照れた。
 雨の中、家出中の両思いだった人同士でカップルが誕生する。これはまさに「雨と家出、そして恋。」そう言いたくなるような、こんな場面だった。
 その後、雨も少しして止んだため、4人は大観山の景色を眺め、箱根のぶらんこに乗って揺れた。勿論、先程の健人&琴音、隆俊&麗佳ペアで手を繋ぎながらブランコに乗って揺れた。
 ブランコを降りた後、しばらく話していたら昼になっていたため、近くのフードコートで昼食を食べた。その後、芦ノ湖の方に降り、箱根駅伝ミュージアムに向かった。
琴音「箱根駅伝って○学以外も優勝してるんだね〜。まぁ、そりゃあ100年も続いてたらそうなるか〜。」
隆俊「だめだ、全然わからねぇ。」
麗佳「ねぇ隆俊本当に箱根詳しいの?大丈夫?」
隆俊「いや駅伝あんま見ないから、てかここに行こうって言い出したの俺以外の3人じゃん」
健人「おい隆俊、箱根に詳しいんだったら箱根駅伝もちゃんと見ろよ」
隆俊「だって駅伝なんてよくわからん」
 4人はそんなことを話しながら箱根駅伝ミュージアムの中をゆっくり見て回り、お土産を買って外に出て箱根関所に行った。
琴音「あ!ここ歴史でやったとこだ〜。江戸時代に検問があったり夜間の通行が禁止されたとこだよね?」
健人「うん。そうだね。でも、箱根関所を管理してた人は仙石原とか小田原とかにもあった関所も管理してたみたいだよ。」
琴音「え、そうなの?初耳なんだけど。」
健人「大丈夫、俺もさっき調べて初めて知った。」
麗佳「ふ〜ん。そうなんだ〜。」
 4人はそう話しながら箱根関所内を回った。関所を回った後は関所の前の道路にあった店で寄木細工を少し買って行き、朝に居た場所に戻った。その後、しばらく話しながら過ごし、夕飯を食べたり歯磨きをしながらゲームをした後、もう疲れたからと言って4人は寝ることにした。



[43879] 22日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/29 08:17
 夜も明け、22日目の午前6時。
 琴音と健人は目が覚めた。
琴音「健人くんおはよう。今日は朝早いんだね。」
健人「琴音さんおはよう。なんか今日は寝れなくてさ。」
琴音「そうなんだ〜。私も最近全然寝れてなかったからね〜仕方ないね。」ムギュー
健人「そうだよね〜。寝れないときって本当に全く寝れないからね〜」ナデナデ
 健人と琴音が話していたら、隆俊と麗佳も次第に起きて4人でテントとかを片付けたりした後に朝食を食べ、移動した。
 4人はまず箱根美術館に向かって入り、水墨画などを見た後、近くにあった日本庭園の中を少し話しながら散歩した。その後、箱根美術館の近くの日本庭園を出てて4人は手を繋ぎながら箱根の山中を歩いた。
麗佳「ねぇねぇ隆俊」
隆俊「どうしたの麗佳?」
 隆俊がそう言った後、少し沈黙があった。麗佳は何を考えたのだろうか。いきなり不安そうな顔をした後、孝敏にもう一度話しかけた。
麗佳「ねぇ隆俊、家出終わった後って私達って会える...よね?」
隆俊「多分会おうと思えば会えるけど、急にどうしたの?」
 その後、また少しの沈黙があり、麗佳は少し顔が明るくなった。
麗佳「ううん、なんでもない。なんか急にごめんね。」
隆俊「???どうしたの?何か不安なことでもあったら話してくれてもいいんだよ?」
 隆俊はそう言った後、麗佳は唐突に隆俊のことを抱きしめ、泣き始めた。麗佳の泣き声を聞き、健人と琴音も止まった。
 琴音と健人が何があったのか聞くと、麗佳は「家出が終わった後、ちゃんと自分が生きて、隆俊だけじゃなく、健人と琴音と再会できるか不安」と言い出した。それだけ、麗佳は不安があったようだった。琴音達は麗佳を落ち着かせ、ちゃんと何があったのかを聞いた。麗佳の話によると、家出前の記憶が急に蘇ってきたようだった。
 その後、しばらく歩いて彫刻の森美術館まで行き、そこで少し休んで美術館の中に入ってアートを見回した。少し話しながらだったが、麗佳は完全に落ち着いたようだった。
 その後は近くのレストランで昼食を食べ、少し休んだ後に歩いてバス停まで行き、バスに乗った。
 琴音達は家に帰ることが不安じゃないのかと麗佳が尋ねたところ、「不安はあるけど、この家出の思い出とかの方が多分強くなると思う」と皆口を揃えて言った。何故なら、自分達がもし辛くなっても心の支えになってくれる人が出来たから、という事らしい。
 4人はそう言った後、ガラスの森美術館の中を回り、ガラスの森美術館の中にある誓いの鐘を鳴らし、美術館を後にして仙石原公園に行ってテントを張った。
琴音「にしても今日、ほとんど美術館巡りだったね〜。でもすごい色々なアートとか見れたからよかった〜。」
健人「途中麗佳さんが泣き出した時は隆俊が泣かしたのかと思って焦ったよ〜。」
麗佳「あはは、ごめんごめん。私が泣いたらそりゃあそうなるよね。えへへ。」ムギュー
隆俊「本当、俺そうなるかと思ってマジで焦ってたよ〜。」ナデナデ
 4人はその後もしばらく会話し、夕飯を食べ、ゲームを2時間くらいやった後に疲れたなどと言って寝始めた。



[43879] 23日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/30 16:05
 23日目の朝。午前9時。
 4人はすでに起きており、朝食なども済ませてこれからどうするかを話し合っていた。大体の方向性は決まっており、今日からゆっくり帰宅する方向で話は大詰めになっていた。後は、どこに寄り道しながら帰るかを話し合った。
 しばらくして話し合いも終わり、寄り道する場所や途中までの帰宅ルートなどを決めた上で荷物の整理をして外に出て、テントを片付けた。
麗佳「なんだかんだ言って箱根にはもう4日も居たんだぁ。意外と時間経つの早かったね。」
琴音「そうだね、箱根にいる間も色々な場所に行ったもんね〜。」
健人「これでもまだ行ってない所があるって結構すごいよね。」
隆俊「あれ、まだ行ってないところってあったのか。」
琴音「あ、そうだ。旧東海道の方とか箱根湯本駅の先とか行ってないね。でもいいか、次来たときに行けばいいもんね。」
麗佳「隆俊は結局箱根詳しくなかったよね〜。どこが詳しいのやら...笑」
 麗佳がそう言うと、健人と琴音は笑った。隆俊は意味不明なことを言った。
 その後、4人は近くのバス停に移動して箱根登山バスに乗り、バスの中からの景色を眺めながら話した。昨日まで家に帰ることを不安視していた麗佳はもうすでに完全に家に帰る決心をしていたようだった。
 しばらくしてバスが風祭駅付近に到着し、4人は降りて鈴寅かまぼこ博物館に行き、ショップでお土産を少し買って行った。その後再びバスに乗り、10分少々して小田原駅付近に到着し、4人は降りた。
 小田原駅付近でバスを降りた後、もうすでに昼になっていたので、4人は近くのコンビニに行き、昼食を買って食べて後にした。
琴音「ねぇねぇ麗佳ちゃん、ちょっと隆俊君と並んで〜。」
麗佳「いいけど、琴音ちゃんどうしたの?」
琴音「いいからいいから〜!じゃ撮るよ〜」パシャ
麗佳「あら、写真撮るためだったのね。まぁいいや、琴音ちゃん写真見せて〜」
琴音「いいよ〜隆俊君にも送っとくね〜」
隆俊「ほんまでっか?」
健人「お〜後ろ小田原城写ってるから良かったじゃん隆俊〜」
麗佳「あ、琴音ちゃん健人君とのツーショット写真撮らせて〜」
琴音「いいよ〜」
 琴音達は写真を撮った後、写真を送り合って4人で近くのゲーセンに行って音ゲーやメダルゲームなどをしばらくやった。久々のゲーセンということもあり、かなり楽しんでいたようだった。4人の趣味でもあるゲームも箱根などの山中に居たこともありしばらくは中々できない状況になっており、その状況は他の事で紛らわせていたこともあり、よりゲームが楽しく感じたようだった。
 しばらくして4人はゲーセンを後にし、小田原城に行き、城の中や城から見える景色を眺めた。小田原城の中でも少し写真を撮り、琴音と麗佳は完全に健人と隆俊とくっつきモードに入っていた。
 そんな中で小田原城を出て人目のつかなさそう所まで話しながら歩いた。いざという時やばそうだと隆俊が言ったが、もう他に人目のつかないところがなさそうだったためここでテントを張って夕食を食べ、歯磨きをして一晩を過ごすことにした。



[43879] 24日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2022/12/31 08:50
 日も変わり、24日目の午前6時半。琴音が起きる直前になり、健人にボソッと寝言を呟いたが、健人は思いっきり寝ていたためもはや意味がなかった。その直後に琴音が起き、今言ってたのは寝言だと気づいた。
 琴音は健人を起こし、すぐに健人は目覚めた。その瞬間、琴音は健人の手首にキスをした。
その瞬間健人は驚き、同時に隆俊と麗佳が起きた。どうやら健人は急に琴音が手首にキスをしてるように見えた影響で驚いたようだった。
琴音「健人君おはよう、びっくりした?だって私がこんなことしてるからね〜。」
健人「琴音さんおはよう、急すぎてびっくりしたよ〜。」
 健人と琴音はそう言い、お互い抱き合った。隆俊と麗佳も健人達につられるように抱き合い、隆俊は麗佳の手首にキスをした。麗佳もそれに反応して隆俊の鼻にキスをした。
 こうしてしばらく過ごした後、4人は朝食を食べてテントを片付け、自転車に乗って移動し始めた。海沿いの国道を走っていたため、海風がかなり強かったが、幸いにも追い風だったためあまり風の影響は良い方向で出た。
 4人は元々、最初に高麗山公園に行く予定だったが、家出する時間を長引かせたいからと隆俊が言い、吾妻山公園に寄り道することにした。どうやらここは隆俊のおすすめスポットだった模様で、みんなをどうしても連れて行きたいからと言って連れてきた。その景色はかなり綺麗だと麗佳が言った。
 しばらく吾妻山公園を回った後、4人は再び自転車に乗って高麗山公園まで移動した。先程の吾妻山公園と遜色なく、琴音や健人も感動していた。高麗山公園内の展望塔を全て回ろうとしていたが、1つだけ閉鎖していたため、諦めることにして近くで少し休んだ。
 しばらく休んだ後、自転車でゆっくり移動をしながら話した。もう時間的には昼になっていたので、4人は平塚駅の近くで昼食を食べ、少し休み、そこからは歩いて平塚市総合公園に行った。
 平塚市総合公園に着いた後、レモンガススタジアムを少し写真を撮った後に公園内を走り、ふれあい動物園で動物を見て回り、日本庭園で少し写真を撮った。
 日本庭園の写真を撮り終え、そろそろ駅近くに戻ろうかという時、雨が降り出した。もうここまでかと思い、4人は近くの広場でテントを張り、雨が止むまでここで待機をすることにした。
健人「にしても雨降ってきちゃったね、今日天気予報で雨降らないとか言ってたのに。」
隆俊「いや本当それな、天気予報外れたな。まぁ全部当ててたらやばいんだけどさぁ。」
麗佳「まぁ〜家出の時間稼げるってことだから良かったじゃん隆俊〜。」
琴音「それもそうだね〜。こうやって私が健人君と一緒にイチャイチャする時間が楽しいもんね、健人君♪」ムギュー
健人「そうだね、琴音さん。にしても、琴音さんはいつ見ても可愛いね。」ムギュー
琴音「え...嘘...私、健人君にそんなこと思われてたの?すっごい嬉しい...(照)。」
 4人は雨の中で色々話し、イチャイチャしながらゲームをして過ごした。しばらくして夕飯も食べ、夜10時までイチャイチャしながらゲームをし、琴音と麗佳が眠くなったからと言って4人で寝る事にした。



[43879] 25日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/01 13:47
 日も昇り、25日目の朝。と言っても雨が降っていたため(この日の朝は天気雨になっていた)、天気は雨だった。
 4人は今日、昨日行けなかった平塚駅付近のブックオフやゲームセンターなどに「今日こそは行ってやる」と意気込んでいた。
 最初に健人が、その次に琴音が起きて、起きて早速イチャイチャした。しばらくして隆俊と麗佳も起きて少しイチャイチャしながら会話して時間を過ごし、朝食を食べた。
隆俊「にしてもなぁ〜雨降ってるからな〜少し待つか〜。」
琴音「そうだね〜。雨じゃ外に出れないからね〜。少し困ったね〜。」
 琴音がそう言うと、みんなは琴音に共感した。その直後、みんなが深呼吸をした。それから少し経つと、雨の音が聞こえなくなった。
麗佳「あ、雨止んだね〜。これからどうするの?平塚駅の近くに行くの?」
健人「よし、そうしよう。」
 健人のその一言により、4人は平塚駅付近のゲームセンターなどに行く事にした。しかし、今日の午後3時以降はまたもや雨予報になっていたため、急いで移動しないといけなかったため、急いでテントを片付け、移動を開始した。
 4人は最初に平塚八幡宮の目の前に行き、少し写真を撮ってそのまま移動する事ににした。
 次に駅近くのブックオフに行き、カードゲームに使うカードを少し買い、その後アドアーズに行って音ゲーをやった。
 しばらくして麗佳が気がついた頃にはすでに昼になっていたため、音ゲーをやめて近くの飲食店に行き、昼食を食べ始めた。
 昼食を食べている途中、隆俊はかなりエロい妄想をしたが、他の3人は話していて気が付かなかったため、隆俊は他の3人が昼食を食べ終わりかけた時にその事実に気づき、エロい妄想を終わらせて急いで食べた。他の3人は「隆俊食べるの早すぎ」などと言って笑っていた。
 昼食を食べ終え、会計を済ませて飲食店を後にした。その時に天気予報を確認したら、朝の時点では午後3時頃から雨予報だったのが午後2時頃から雨予報になっていたため、急いで寒川神社に行き、参拝して近くの河原を探してテントを張った。
 テントを張って中に入った直後に雨が降り出したため、4人は「なんとか間に合った...。」とみんな口を揃えて良い、少し笑った。
琴音「あ〜あ。天気予報通りになっちゃったね。全然外出れなかったね。」
麗佳「でも明日以降は晴れるみたいだよ琴音ちゃん、よかったね。」
 琴音と麗佳はそう言ってしばらく会話した後、健人と隆俊の隣に行ってくっつきながらしばらくゲームをした。隆俊と健人はなんの話をしていたのかは分からないなぁ、と思いながら琴音達と一緒にいたが、徐々にそのことはどうでも良くなっていた。
 しばらくして夕飯を食べ、4人は歯磨きをした。琴音と隆俊はその後恋バナをして時間を過ごし、健人と麗佳は琴音達の恋バナが聞こえないくらいのところまで離れて2人でゲームをやって時間を過ごした。
 その後、4人は疲れが溜まって眠くなったため、寝る事にした。琴音が寝る前のキスと言って健人にキスをし、健人もそれに応じて琴音にキスをした。隆俊と麗佳も琴音達と同じようにした後、眠りに入った。



[43879] 26日目
Name: SA◆5582f08b ID:fe0adfff
Date: 2023/01/02 16:22
 雨が止み、日も昇り、26日目の朝になった。
 隆俊が最初に起き、その後に琴音、麗佳、健人の順に起きた。そしたら、隆俊以外の3人は隆俊が最初に起きた事に驚き、少し笑った。
 今までの疲れもあったのか、隆俊はかなり移動する準備に時間がかかったが、他の3人はいつもと同じくらいの時間で支度を完了させた。しばらく隆俊を待ち、隆俊が支度を完了をさせて外に出てテントを片付けた。
 4人で居れるのも、今日を含めて後3日もない。そう考えると、かなり長いようで短かったなぁ、と4人は話したが、そんな事を言ってる場合では無く残りの時間を楽しまきゃ、と琴音が言ってみんな笑った。
 そこから4人は自転車で江ノ島に行き、江ノ島シーキャンドルに登って富士山や周りの海などを眺めた。綺麗だね〜と麗佳が言い、他の3人も共感した。
 しばらくして江ノ島シーキャンドルから出て、龍恋の鐘に行き、永遠の愛を誓い、願いを書いて鍵をかけて鐘を鳴らした。なんだか自分たちの恋が本当に永遠に続くような気がして、4人は嬉しくなった。
 龍恋の鐘を後にし、湘南港北緑地広場で4人で景色を眺めながらゆっくりした。
健人「いやぁねぇ。なんだか、本当にここまで来れたのも、琴音さんと麗佳さんと隆俊のおかげなのかなぁ。なんか、ここまでくると4人で最後まで行きたくなるけど、でもどのみちそろそろ別れないといけないからなぁ。」
琴音「そうだね〜。本当、この数週間で私たちはすごい仲良くなったよね〜。最初の頃なんて私と健人君なんて喧嘩ばっかだったんだから。」
 琴音がそう言うと、他の3人は笑った。そういやこんなとこもあったなぁ、と今回の家出を振り返ったが、まだ終わっていないので昼食を食べ、少し移動する事にした。
 4人は江ノ島から自転車に乗り、富士見坂まで移動した。隆俊が苦しそうだったが、他の3人が待ったりしたことでなんとか遅れずには済んだ。江ノ島シーキャンドルの時とは違い、雲の影響で富士山が見えなったが、それでもかなり景色は良かった。
 4人は景色を眺めた後、自転車を片付けて近くのかなり大きそうな公園まで歩いて行き、テントを張った。
麗佳「はぁ〜あ。もう今日行くところは全部行ったしゆっくりしよう、ね?隆俊?」
隆俊「そうだね麗佳、もうかなり疲れたね〜。ゆっくりしよ。マジで。」
 麗佳と隆俊はそう話した後手を繋ぎ、しばらくボーッとした。琴音と健人も手を繋ぎ、隆俊達と一緒にボーッとした。
 ボーッとした後、4人はしばらく話した。ものすごい長い時間話したので、気がついた時には午後7時半をすぎていたため、夕食を食べてる間も話し、夕食を食べ終わった後もゲームなどをしながら話した。流石に夜9時半を過ぎたあたりで本当に疲れたようで、そろそろ寝るか〜と隆俊が言った後に4人は寝る準備をして、その後に抱きしめ合って寝始めた。



[43879] 27日目
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/03 10:09
 27日目。
 4人は起きたが、女子2人組はどこか様子がおかしかった。何があったんだろう、と思い隆俊が女子2人組に近づいたところ、どうやら今日行く鎌倉大仏の写真を見ていたようだった。隆俊が近づいたのに気づいた琴音が咄嗟に「キャー!ヘンターイ!」と叫び、その声に健人もかなりビビった。その直後に隆俊は逃げ出し、自転車で先に鎌倉大仏に行ってしまった。後を追いかけるようにして隆俊以外の3人も鎌倉大仏に行き、なんとか着いた後、3人は朝食を軽く食べ、隆俊を探し、なんとか見つけて合流した。
 鎌倉大仏を見て回った後、鶴岡八幡宮の写真を撮り、鎌倉殿の13人大河ドラマ館の中を見学し、外に出て鎌倉海浜公園に急いで行った。それ以降は雨が降ったため外には出れなかったが、なんとか行こうと思っていたところに行けたので良かったね〜なんて会話をして朝の騒ぎについて健人が聞き出した。
健人「そういや琴音さん、さっきなんかすごい叫んでたけどあれなんだったの...?」
琴音「あぁぁ...え...えーと...」
 琴音がキョドっていたため、すかさず麗佳が割って入った。
麗佳「いやぁね、隆俊が私たちの鎌倉大仏の写真を見てるのに琴音ちゃんが気がついて、それであんなこと叫んだみたいだよ。」
健人「いや...え?そんなことで叫んでたの?何か見られてヤバいものとかあったとか?」
麗佳「いや、そんなことはないんだけどね。なんでだか分からないけど、多分気づいたらいきなり隆俊に見られてて怖かったのかもね。」
健人「あぁ、そういうことね。」
 ...と言った具合で健人の疑問が解決した。これで良かったのだろうか。そしたら、隆俊がいきなり口を開き、「いゃーねぇーえったー」と意味わからないことを言い出したので、頭がおかしくなったんじゃないかとしばらく他の3人が放置したところ、いきなり筋トレし始めたので、3人は隆俊の筋トレをとにかくキツくさせた。隆俊は20秒足らずで息切れしたが、それでもと言わんばかりに3人は琴音を叫ばせたからと言って筋肉痛で動けなくするまで筋トレを続けさせた。
隆俊「うげぇ、もう動けねぇよこれぇ。死ぬ。」
麗佳「ははは〜。そりやぁそうだろうねぇ、ま、とりあえず隆俊の筋肉痛が治るまでこのままだな〜笑」
 そう言って4人が笑い、また隆俊が筋肉痛になる中、ものすごい時間が過ぎていき、もう夜になっていたので夕飯を急いで食べ、そのあとは隆俊の筋肉痛が治るまで無理やり寝させた。
 隆俊が寝た後、他の3人は少し話していたが、隆俊が寝れないと言って起きた後は4人で少し話した。
隆俊「にしてももう明日で俺ら別れるのかぁ。なんだか寂しいなぁ。」
琴音「本当そうだよね〜。ま〜家出終わった後もたまに遊べばいいんだけどさ〜。」
麗佳「でも私たち住んでるところすごい遠いからなぁ。」
健人「藤沢とか江ノ島とかで遊べばいいじゃない。そうすればわざわざものすごい長く移動するとかなくていいじゃん。」
麗佳「確かに。」
 麗佳は健人の発言に納得したようだった。その後、しばらく話して眠くなったからと言って4人は寝る事にした。
 明日でそれぞれ2人ずつになる。2人ずつになっても、わずか2〜3日しかない。そう考えると、4人はなんだか少し涙が出てきた。もう少し長く居たかったなぁ、と思う反面、家に帰るには仕方のない事だからなぁ、と受け入れていた。



[43879] 28日目①(本編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/04 07:30
 28日目。
 4人は、朝6時ごろに起き、朝食を食べ、歯磨きをし、少しシャンプーをするなど、いつもよりしっかりと移動の準備をした。
琴音「あぁ〜あ。もうきちゃったね〜。もっと4人で居たかったな〜。」
麗佳「本当それな〜。でもなんかすごい楽しかったね〜。それだから時間経つの早かったのかな。」
健人「多分そうだね、じゃないとこんなに早く帰れないからね〜。」
隆俊「本当、そうだよな。んじゃ、そろそろテント片付けますか。」
 隆俊がそう言うと、4人はテントの中の荷物を全て片付け、外に出てテントを片付けて健人の荷物の中に入れた。よくよく振り返ってみたら、健人のテントが余ってたからこうやって巡り会えたんだろうなぁ、これも運命なのかなぁ、と考えながら自転車に乗って移動した。
 強い海風が吹き、4人はかなり体力を消耗したが、なんとか披露山公園に辿り着いた。その後、自転車を降りて歩いたが、風が強い状況は変わらず、4人(特に女子二人組)は髪の毛が乱れないように必死に押さえながら歩き、展望台に着いた。
麗佳「なんかもう最後に叫びたいな〜。ねぇ隆俊、一緒に叫ぼ。」
隆俊「え??俺??」
麗佳「だって、今まで新型コロナでなかなか叫べなかったじゃん。だから、最後に叫んで離れ離れになる寂しさとかストレスとかを減らそ!」
隆俊「え、まじか。まぁいいや、じゃあ行くよ?」
隆俊&麗佳「おい見てるか横須賀ー!」
麗佳「私達、25日以上の長旅して近くまで戻ってきたぞー!」
隆俊「でもまだ横須賀には戻らねーぞー!」
 ...麗佳と隆俊はこうして2分ほど叫び、満足するまでストレスなどを発散したようだった。琴音と健人も隆俊達の流れに乗るようにして展望台で2分ほど叫び、ストレスなどを発散した。健人達が叫んだ後、4人で一緒に叫び、そして笑った。最後の最後にまたいい思い出ができた。そんな気がした。その後、話しながら展望台を後にし、公園を出て自転車に乗り、戸塚駅の近くに移動した。
 これで、4人は心置きなく別れられる....と思った。もう、別れたら会える頻度は少なくなる。だけれど、連絡先は交換しているので会おうと思えば会えた。でも、何か別れるのはもの凄く寂しい。そんな気が4人はした。
 戸塚駅の近くに到着し、そろそろ別れる時か...と健人と琴音と麗佳が思ったら、隆俊が口を開いた。
隆俊「なぁ健人、そして琴音さん。俺...4人で家出できて楽しかったよ。何か健人が唐突にコインランドリーで声かけてくれたのが今思えばすごい嬉しくてさ。もう別れるのは寂しいけど、麗佳っていう彼女と一緒にいれるようになったのも健人達のおかげだと思ってる。今までありがとな。」
麗佳「もう、隆俊ったら何故かこう言う時に限って無駄にいいこと言うよね。でも健人君、琴音ちゃん、今までありがとうね。私もすごい4人で居れて楽しかったよ。じゃあね。」
健人「隆俊、そして麗佳さん、俺が琴音さんと付き合えたのも2人のおかげだよ。本当にありがとう。じゃ、また会える時に会おう。あと隆俊、お前調子に乗りすぎるなよ。麗佳さんに変な話持ち出されるぞw。」
 健人がそう言うと、隆俊が少し驚いたが、琴音が話し始めた。
琴音「まぁまぁ隆俊君落ち着いて。調子に乗らなければいいからw。でも隆俊君、麗佳ちゃん、本当にありがとう。何か...別れるの寂しいけど、お幸せにね。」
 琴音がそう言い終わった後、隆俊と麗佳は涙を流した。それだけ、4人で居れて嬉しくて、そして別れるのが辛かったのかもしれない。
 そうしてしばらくして、4人は2人ずつに別れ、それぞれ寄り道しながら帰宅の道に着くのだったー。

 本編 終了
※健人&琴音編、隆俊&麗佳編に続く



[43879] 28日目②(健人&琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/05 07:44
 戸塚で隆俊達と別れてから5分が経った。健人と琴音は、トツカーナモールの中に入っていた。
琴音「あぁ〜あ。もう隆俊君達と別れちゃったね。でも、なんかものすごい楽しかったね。」
健人「そうだね〜。もう、何だか琴音さんと会ったのがものすごい昔に感じるよ。」
琴音「そうだね、そういえば昼ごはんってどこで食べる?」
健人「まぁ〜適当にその辺の飲食店で済ませれば多分大丈夫でしょ。笑」
琴音「じゃ〜そうしよ〜。」
 健人達は、そうして昼食をその辺の飲食店で食べ、トツカーナモール内の散歩も終わり、タイトーステーションに行った。
健人「さ〜て、音ゲーでもやるか〜。」
琴音「ねぇねぇ健人君、そういや音ゲーのマッチング(※他の人との対戦)とかってやらないの?」
健人「あ〜そういや俺全然やらないね、琴音さん一緒にマッチングする?」
琴音「良いよ!ちょうど私もマッチングしようとしてたから!笑」
 2人はそう言って音ゲーでしばらくマッチングをした。何気に初めてのマッチングだったため、お互いかなり嬉しそうにやっていた。
 やっている途中で謎の人物にも声をかけられたりしたが、そこはなんとかやり過ごしてゲーセンで時間を過ごし、かなりマッチングした後にゲーセンを後にした。
 ゲーセンから出た後、2人はどこで一晩を過ごすか考えた。しばらく結論が出ないまま時間だけ過ぎていったが、結局1日目の夜を過ごした所と同じ場所で一晩を明かすことにした。
琴音「なんかここ来るの久しぶりだね〜。いつ以来だっけ?」
健人「そうだね〜。前にここに来たの隆俊達と初めて会う前じゃなかったっけ?」
琴音「確か隆俊君達と会ったの3日目で...あ、そうか!ここ来たの私達が初めて会った日だ!...え、私達会ってからもうそんなに経ってるの?だって...私達家出始めてから28日目...でしょ?」
健人「確かにそうだね、もう俺達家出始めた日から日記つけてるもんね。笑」
琴音「そうか〜。私達、ここ来た後横浜行ってから東京の方行って、そこで健人君が隆俊君達と会ってそこからだったもんね。笑
とりあえず隆俊君にLINEでも送っとこ〜笑」
 琴音はそう言うと、隆俊に「いぇ〜い隆俊く〜ん私達家出し始めた日に来た場所にまた来たよ〜なんかすごいたまたまだね〜」と言うLINEと写真を送り、隆俊から「なんかいつもとテンション違う気がするんだが大丈夫か?」と言うラインが来たので「大丈夫!テンション高いだけだから!笑」と返信した。
 しばらく健人と健人と琴音は4人での家出のことで盛り上がり、夕食を食べたり歯磨きをしたりしながら会話をしていた。彼らにとってはものすごい思い出に残ったらしく、それはそれで良かったようだった。そして気がついた時にはもう夜10時を超えていたので、琴音と健人はその日はもう寝ることにして、お互いキスして抱き合って寝始めた。



[43879] 28日目③(隆俊&麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/06 07:24
 戸塚で健人達と別れてから数分が経った。
その間に隆俊と麗佳は戸塚駅で電車に乗り、八景島シーパラダイスに行った。
麗佳「にしてももう4人での家出も終わりか〜。なんか寂しいね〜。」
隆俊「いやまじでそれな、でも俺ら健人達とLINE交換してるからまぁ大丈夫っしょ」
麗佳「そうだよねぇ。まぁ、八景島シーパラダイス楽しもう、隆俊。」
隆俊「そうだな。てかなんで俺が寂しがってるみたいに(ry」
 隆俊達はそう言い、八景島シーパラダイスの水族館やアトラクションなどをしばらく回った。途中、イルカショーなども見て2人はものすごい興奮をしていた。
 八景島シーパラダイスの中を回った後、2人は山下公園に行った。麗佳が最後にせっかくだから訪れたいと言い、訪れることにした。横浜のデートスポットで人気があると麗佳が友人から聞き、いつか彼氏とかできたら訪れたいなぁ、と思っていたらしい。
 2人は山下公園の中を会話したり写真を撮りながら歩いた。途中、手を繋ぎながら写真を撮ったりもしていたので、2人はかなり楽しそうにしていた。しばらくして2人は満足したようで、山下公園の近くのできるだけ人目の着かなそうな別の公園に行き、一晩を過ごすことにした。また、家出が終わるまではたまたま健人に借りたテントを張って夜を過ごすことにした。
麗佳「にしても今日色々あったね〜。琴音ちゃんと健人君と別れちゃったけど、4人で一緒に叫んだし。八景島シーパラダイスとか山下公園行けたし私はもう十分かな、まだ帰りたくない気持ちもあるんだけどね。笑」
隆俊「じゃあ〜明日どこか行く?」
麗佳「良いよ〜。じゃあ行く所決めよ〜。」
 2人はそう言って明日行くところを決めた。元々2人は明日はまっすぐ帰る予定だったが、路線を変更することにして家出の時間を稼ぐ事にした。行く場所の数こそ少なかったものの、2人は行く場所をどちらもゆっくりと回る予定でいるようだった。
 こうして明日行く場所を決め、その後2人は話していたが、しばらくして唐突に琴音から「いぇ〜い隆俊く〜ん私達家出し始めた日に来た場所にまた来たよ〜なんかすごいたまたまだね〜」と言うLINEと写真が来て、隆俊は「なんかいつもとテンション違う気がするんだが大丈夫か?」と言う返信をした。そしたら琴音から「大丈夫!テンション高いだけだから!笑」と言う返信が来たので孝敏は安心した。また、横では麗佳が「琴音ちゃん、私たちと別れてからも元気そうで良いね。」と笑いながら言っていた。なんだかんだ言って4人は別れても仲がものすごい良く、「本当の親友」などと呼べるような存在になっていた。
 その後、麗佳と隆俊は夕食を食べ、歯磨きをし、しばらく会話して寝る事にした。寝る前にキスをしてお互い抱き合い、少しイチャイチャして寝始めた。



[43879] 29日目①(健人&琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/08 08:29
 夜が明け、29日目の朝。
 健人と琴音は目が覚め、歯を磨いた。2人は元々、今日は寄り道をするつもりでいたようだったので、予定通りに行く事にした。
 2人は朝食を食べ、移動する準備を済ませ、境川遊水池公園に寄って写真を撮り、城山公園に行った。
健人「へぇ〜。ここ、城あったんだ〜。」
琴音「早川城?聞いた事ないね〜。てかここ、地味にすごいところじゃない?縄文時代とか古代の集落あったり県内でも保存状態のいいところだったりしてんじゃん。」
健人「まじでここすごいね。あ、ここの近くに日本庭園とかもあるらしいけど行ってみる?」
琴音「え!行きた〜い!行こ行こ〜!」
 2人はそう言うと、城山公園内の日本庭園も行った。途中に城跡の出土したものと思われるものもあったため、それも見ながら行った。
琴音「え、ここの日本庭園割とすごいじゃん。こんな所にあったんだね〜。」
健人「そうだね〜さっき適当にGoogleマップ漁ってたら何か見つけた。」
琴音「え?ガチで?笑。え、他に何かなかったの?」
健人「バラ園があるらしいけど、そっちも行ってみる?」
琴音「え、じゃあ行ってみよ!家出の時間稼げるし!」
 そう言うと2人は日本庭園の背景のツーショット写真を撮り、その後バラ園に行ってバラなどを見て写真を撮って城山公園を後にし、綾瀬タウンヒルズの中を少し回って昼食を食べ、その後神崎遺跡に行った。
琴音「ここ縄文時代の遺跡なんだね、竪穴住居の復元とかある〜。中も見てみたいけど他の遺跡で見れるらしいから今度行こ〜。ね?健人君?」
健人「そうだね〜。ここから行くとかなり大変だからね。しかもまだ行こうとか言って行ってない場所あるから厳しいね。」
 そう言って2人は少し神崎遺跡を見た後、少し逆戻りするような感じで移動し、富士見の丘に行った。ちょうど夕焼けの時間になっていたため、2人は富士山と夕焼けを背景にしたツーショット写真を撮り、夕焼けを眺めた。綺麗だね〜と言いながら、2人は綺麗な景色に感動していたようだった。
 しばらく夕焼けの景色を見た後、2人は神崎遺跡から来た道を戻り、神崎遺跡の近くにある見晴らし広場に行き、一晩を明かす事にした。
琴音「にしても富士見の丘の夕焼け、すごい綺麗だったね〜。何か江ノ島シーキャンドルとかと別の景色見れて良かった〜♪」
健人「本当だね、もう俺たち、ここまで来て良かったね。」
琴音「そうだね〜。あそうだ。健人君、そういやここから海老名SAって以外と近いんでしょ?明日の朝にでも行かない?」
健人「良いよ、俺もちょうど海老名SA行こうかなって思ってたし、何なら琴音さんをちょうど誘おうとしてた。笑」
琴音「え〜奇遇じゃ〜ん!私行った事ないから一回は行ってみたかったんだよね〜。」
健人「あ、琴音さん海老名SA初めて?あそこどこから行っても上り坂だけど景色はいいよ〜。後メロンパンとかも美味しいよ〜。」
琴音「え、健人君行ったことあるの?まじで羨まし〜。」
 琴音達はしばらく海老名SAなどの名所や他の遺跡などで盛り上がり、時間がどんどん過ぎて行った。気がついたら夜だったため、夕食は食べずに歯磨きをして2人は寝る事にした。



[43879] 29日目②(隆俊&麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/08 08:28
 夜も明け、29日目の朝。
 2人は起き、少しの間手を繋いだりして時間を過ごした。しばらくして隆俊が移動の準備を始めたため、麗佳も移動の準備を始めた。
麗佳「ねぇ隆俊、そういや湘南国際村グリーンパークって逗子・葉山駅とかからすごい遠いけど自転車も使うの?」
隆俊「うん、そのつもりでいた」
麗佳「だよね。一応バスも出てるんだけど1時間に1本とかしかないからさ。」
隆俊「そうなんだ、何か詳しいね。」
麗佳「まぁ〜私の家もなんだかんだ言ってそんなに遠くはないからね。むしろ最寄りのブックオフのほうが遠いくらいだからw」
隆俊「あ〜だからか、道理で詳しいと思ったよ。」
 2人はそういうと、移動の準備も終わったらしく、健人から借りたテントも片付けてその場を後にした。隆俊達は朝の横浜中華街を少し歩き、近くのコンビニで朝食を買って食べて済ませた。その後、日の出町駅から京急の電車に乗り、途中で乗り換えながら逗子・葉山駅に着いた。
麗佳「にしても久々の京急だね、乗ったのいつ以来だっけ?」
隆俊「健人達と会う前だから1日目とか2日目くらいじゃね。」(※隆俊達が京急に乗ったのは2日目です)
麗佳「え!?もうそんなに前だったの?じゃあ〜もう25日以上経ってるって事?すごい早かったな〜。」
隆俊「本当それな、健人が声かけてくれなかったらここまで早く感じる事なかったと思う。」
 2人はしばらく話しながら自転車を漕ぎ、途中で隆俊のペースが落ちかけたが、信号の影響で少し待った事でペースが落ちずに済んだ。
 逗子・葉山駅から出て45分少々経ったところで湘南国際村グリーンパークに到着し、2人はグリーンパーク内に咲いていた花を見たり、そこから見える富士山や房総半島などを見て少し感動した。やっぱ家出しておいて良かったなぁ、と思いながら2人は手を繋いで歩き、周辺の施設も歩きながら見て行った。
 しばらくして2人は湘南国際村グリーンパークを後にし、不入斗公園を目指して自転車に乗って移動した。途中でまた隆俊のペースが落ちかけたが、下り坂が多かったこともあり、何とかペースを落とさずに走ることができた。途中で昼食も食べながら移動し、何とか不入斗公園に着いた。
隆俊「あれここ陸上競技場じゃね、もしかして走るためにここ来たの?」
麗佳「そうよ隆俊、じゃ走る準備しておいてね。」
隆俊「マジかよおい。」
 隆俊がそういうと、麗佳は強引に隆俊を連れて陸上競技場内に入り、しばらく走った後に競技場から出た。隆俊は疲れた様子を見せていたが、麗佳が「ここに居ると大変な事になるから」という理由で海辺の方の公園に2人で移動し、しばらくそこで手を繋いだり話したりしながら時間を過ごした。夕飯の時に少し移動して近くのスーパーマーケットに行った時以外は公園内で時間を潰し、夕飯から帰ってきた時にテントを張った。
 その後もしばらく2人で時間を潰し、夜10時ごろになった。「明日に備えて寝よう」と隆俊が言い、2人は寝る準備をし、キスをしてお互いを抱きしめて寝始めた。



[43879] 最終日(30日目)①(健人&琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/09 08:15
 日付が変わり、とうとう最終日。
 健人と琴音は午前6時過ぎに起き、移動する準備をしてテントを片付けた。なんだかんだ言ってもうこれでこの家出中にテントを使うのは最後だった。
 テントを片付けた直後、麗佳から写真が送られてきたので、琴音と一緒にその写真を見た。健人からは「何かすごいねwどうやって撮ったの?」と返事し、麗佳から「隆俊が起きる前に上に乗って手を繋いで驚かせたw」と返信が来たため、健人は「これやったら琴音さんすごい驚きそうw隆俊でこれだもんw」と返信した。琴音も「私がいきなりやられたら本当すごい驚くな〜。まぁ、健人君だったら驚くのよりも嬉しいの方が勝つかもしれないけど。」と笑いながら言った。
 その後、健人達は写真の話で少し盛り上がり、しばらくしてスマホをしまった。そろそろ行かないと混み始めるからと、2人は自転車に乗って海老名SAに行き、朝食を食べた。
琴音「にしてもここ本当に景色いいね〜。健人君と一緒に来といて良かった〜。」
健人「本当?それは良かった。俺も琴音さんと来れて良かったよ。」
 2人はそう言うと、少し抱き合ってキスをした。その後、朝食を食べ終わり、片付けをして写真を撮り、お土産でメロンパンを買って海老名SAを後にした。その後、2人はしばらく話しながら自転車で移動した。
琴音「本当、今度機会があったら健人君と一緒に遺跡めぐりしたいな〜。」
健人「本当それな、今回の家出で出来なかったけどまじで行きたいよね〜。本当、LINE交換しておいて良かったわ...」
琴音「あはは。まぁ、私達一応カップルだからね〜。」
 琴音達はそう話しながら、出会った戸沢橋に向かってゆっくりと向かって行った。もう、これからは会えるのが限られてくると考えると、2人はものすごく寂しくなったが、遠くからでもお互いのことを想い合え、お互いの事を好きで居られると信じた。
 そうしてしばらく自転車で移動すると、戸沢橋に着いた。ここが自分達の出会った場所。初日の午後にすごい話したなぁ、なんて思いながら自転車をリュックの中に入れ、2人は手を繋ぎ、そして歩いて橋を渡り始めた。これまでにないくらい強く2人は強く手を握った。そして、とうとう琴音が健人に声をかけた場所に着いた。この日は、あの時とは違ってものすごい晴れていた。だけれど、小雨が降っていた。すなわち、それは天気雨だった。
琴音「そういや私達、どっちも親の行動が嫌だからって家出してきて、ここで会ったんだよねぇ。本当、この30日で自分が信じられないくらい前を向けたなぁ。これも健人君のおかげだね。」
健人「そんな、照れるよ。(笑)まぁ、初日はそんなことも言ってたよね。俺も実は琴音さんが居なかったら今日はもう居なかったかもしれない。琴音さん、この30日間、本当にありがとう。マジで楽しかった。」
琴音「こちらこそありがとう、健人くん。私もすごい楽しかったよ。何か...恋人が居るって、すごいいいよね。何か、自分が前を向くきっかけになれるからさ。」
 琴音がそう言うと、健人も共感した。天気雨も止み、2人は少し話した後、お互いキスをして抱き合った。これでもう、この家出中最後の2人での時間。
健人「琴音さん。もう俺たちはここで別れるけど、元気でね。俺たち、カップルだからさ。次会う時も、ちゃんと2人で遺跡巡り出来るようにしよ。」
琴音「そうだね。健人君も、元気でね。そして、2人で遺跡巡りしよ。じゃ、私はこれで帰るね。じゃあね、健人君。また今度ね。」
健人「じゃあね、琴音さん。また今度ね。」
 健人はそう言って琴音に再びキスをした。琴音もすかさず、キスをし返して、2人は戸沢橋の上で離れた。それぞれ、帰宅の道に帰った...と思われたが、今は昼。という事なので、2人の家出は別々ながらも午後も続くのであったー。

 健人編、琴音編に続く



[43879] 最終日(30日目)②(隆俊&麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/10 07:31
 日付も変わり、30日目になった。
 午前6時過ぎに麗佳が起き、移動する準備をした。隆俊がなかなか起きる気配がなかったので、麗佳が隆俊の上に乗り、手を強く握りしめたら隆俊が起きた。隆俊は起きた瞬間すごい驚いたが、麗佳がすぐに写真を撮り、健人に写真を送った。健人からは「何かすごいねwどうやって撮ったの?」と返事が来たので、麗佳が「隆俊が起きる前に上に乗って手を繋いで驚かせたw」と返信すると、健人から「これやったら琴音さんすごい驚きそうw隆俊でこれだもんw」と返信が来た。
 しばらくして麗佳は隆俊から降り、隆俊は移動する準備を始めた。麗佳はその間暇そうだったが、隆俊は急いで準備をするしかなかった。なんだかんだ言ってこれで2人がテントを使うのも最後だったが、隆俊が準備を終えたので外に出て2人でテントを片付けた。このテントは後日隆俊が健人と直接会って返す事にしていた。
 2人は自転車に乗って移動し、横須賀中央駅からそんなに遠くない所で朝食を済ませた。2人で少し話していたが、途中からは全く話さず食べた。それでも、2人は周りからの視線をかなり感じていた。
 朝食を食べ終え、2人はその場をすぐに後にし、自転車に乗って観音崎公園に行った。しばらく移動していたためか、周りからの視線をあまり感じなくなった。
 公園内はまさかの天気雨が降っていた。あまりない現象の中、しばらく2人で手を繋ぎながら歩き、公園内を回った。こんなところもあったなぁ、なんて思いながら歩いた。ここでもう離れて、家に帰らないとなぁ、なんて思った。
麗佳「にしてももうこの家出中最後かぁ、2人で寄れる所。何か私達、ここで会ったよね。なんか隆俊が叫んで私が驚いて、それで少し話してたら一緒に家出する流れになったんだっけ。」
隆俊「そうだったなぁ。もうあれが1ヶ月くらい前か、なんか早かったなぁ。俺達があったところで別れるとはなぁ。」
麗佳「そうよねぇ。...ねぇ隆俊、今までありがとう。何か...すごい急なんだけど、これで別れるとなると、本当に寂しいからさ。しかも家出が楽しかったりしたの、隆俊のおかげだからさ。」
隆俊「こちらこそありがとう、麗佳。俺も麗佳達と家出、出来て良かった。そんですげー楽しかった。また、機会があったら会おうぜ。」
麗佳「うん...!もう、本当だったら毎日会いたいくらいだよ...。本当、今までありがとうね、隆俊。」
 その直後、麗佳がボソッと高校名を言ったが、たまたま隆俊が通っていた高校から意外と近かったため、隆俊と麗佳は家出が終わった後も定期的に会うことにした。
 その後、隆俊と麗佳はキスをして抱き合い、離れることにした。公園を出てから少しの間は同じ道で帰ったが、浦賀駅付近から別々の道を行くことになっていた。浦賀駅付近で再びお互いにキスをし、抱き合った後、離れた。別の道のため、どんどん2人の距離が遠くなっていく。しかし、こちらの時間はまだ昼。時間的には全然余裕があったので、それぞれ寄り道をしながら帰るのであったー。

 隆俊編、麗佳編に続く



[43879] 最終日(30日目)③(健人編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/11 07:42
 健人は琴音と離れ、1人で相模川沿いの自転車道をしばらく自転車で走った。今まで当たり前となりつつあっていた琴音とこの家出では2人や隆俊達と4人で過ごすのはもうなくなった。後は、今日寄り道するだけだった。
 もう健人は今日中に家に着くからと、普通の格好をしてとにかく自転車を漕いだ。周りからの視線などもやばかったものの、健人は何とかして切り抜けていたら、海老名駅付近に着いた。
健人「もう琴音さんも居なくなってから結構経つなぁ。なんか普通にゲーセン寄って帰るのもつまらんし時間的に昼食食べないと色々な意味でやばいから昼食食べてゲーセン以外にも寄り道しよ。」
 健人はそう言って寄り道しようと決意した瞬間、誰かからLINEが届いたので開いたら、学校の友人からだった。開いてみたら、「最近全然と言うより全く学校来てないからみんな心配してるぞ!いつになったら学校来れるんだ?」と言う内容だったため、「近いうちに行く」と返信したところ、「いや俺らマジで健人の事ニュースで見すぎてやばいねんw家帰らんで良いから顔だけ見せてくれw」と言う返信が返ってきた。予想の斜め上の返信だったが、健人は学校に戻る時の緊張がほんの少し解けた。
 健人はLINEの返信をした後、自転車をカバンの中に片付けてビナウォークの中の飲食店で昼食を食べた。誰かが「あれニュースの健人じゃね?」と言ってるのが聞こえたような気もしたが、その後誰も反応してなかった事からおそらく気のせいだった。健人は自分が疲れてるのかなぁと思い、昼食を食べ終わって飲食店を後にし、ビナウォークの中の公園で少し休んだ。
 休んでいる時に空を見ていると、健人の担任の先生の声が聞こえた。
健人の先生「あれ健人くん、久しぶりだわねぇ。元気にしてた?もぉ〜ニュースに出まくってたからヤバいんじゃないかって心配したわよ〜。」
健人「あ、先生お久しぶりです。一応、元気には過ごしてました。何回か警察に保護されかけましたが家出中に仲良くなった友達のおかげで何とかやり過ごせました。」
健人の先生「あらまぁ〜良かったわね〜。ま、家出中にできた友達とかのことは学校に戻ってきたらゆっくり聞かせてちょうだいね。じゃあね〜。」
健人「あ、はい。ありがとうございます。」
 健人はそう言って学校の先生と話した後、近くのゲームセンターに寄って音ゲーをした後、移動して3〜4kmほど離れたブックオフに行った。途中で上り坂があったが、難なく登った。そのブックオフで読みたかった本を買い、親に帰ると言うLINEを送り、健人は家に帰った。
 家に到着後、健人は両親に謝られた。そして、家出中のことも少し話された。どうやら、健人に謝罪のLINEが届いたきっかけになったのが学校の先生が口を滑らせて家出してることを言ってしまった、との事だった。でも、かなり反省していたようだった。
 その後、健人の家族は警察に連絡し、健人が帰ってきたことを伝えた。また、健人は家族と一緒に寿司屋に行き、健人の好きな寿司を食べた。店内からの視線が異常なほど集まっていたが、健人達は寿司を食べ終えた後、急いで家に帰った。そして、健人はいつもより早く寝る事にして、30日目が終わったのだったー。

 健人編 家出その後に続く



[43879] 最終日(30日目)④(琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/13 07:27
 琴音は、健人と離れ、1人で帰宅の道についていた。1人でそのまま帰るのも時間的に少し大変なので、昼食を食べて、その後に何かやって帰ることにした。なので、本厚木駅付近に行くことにした。
琴音「あぁ〜あ。もう健人君もいないし、1人で行くしかないね〜こりゃ。ま、家出の初日に通った道だからまぁいいか〜。」
 琴音はそう言いながら自転車を漕ぎ、しばらくして本厚木駅の近くまで来た。家出の初日もここ来たなぁ、と思いながら自転車をしまって歩き始め、どこで昼食を食べるか探していた。
 しばらくして昼食を食べるところが見つかり、昼食を食べてその場所を後にした。そしたら、学校の友人からたくさんLINEの通知が届いていたことを思い出したため、近くの公園のベンチに座り、LINEを見たら、みんなから心配の声が届いていた。なので、みんなには元気なことと近いうちに学校に行くことをLINEで返信すると、みんなから嬉しそうなLINEが届いた。やっぱ友達って良いなぁ、なんてことを琴音は思った。でも、家に帰るのはなんか少し嫌だなぁ、と思っていたら、たまたま琴音の先生が通りかかった。
琴音の先生「お、琴音。久しぶりじゃん。元気にしてた?」
琴音「あ、先生、お久しぶりです。はい、この間はものすごい元気でした!」
琴音の先生「お、それは良かったな〜。先生、実は琴音の家出がちゃんと最後まで出来るか少し心配してたけど、途中からなんか琴音だったらちゃんと行けると思ってた。だけどちゃんと最後まで出来て良かったな。」
琴音「はい!ありがとうございます、わざわざこんなところで。」
琴音の先生「まぁな。琴音と仲良い人たちも心配してたから、学校に来れる時に来てな。」
琴音「はい、何なら近いうちに行こうと思ってました!」
琴音の先生「お、それは良いな〜。じゃ、先生待ってるぞ。あ、琴音。課題、全部出来たか?あれ結構難しいって琴音と仲良い人達も言ってたくらいだからな〜。」
琴音「あ、はい。すごい難しかったんですけど、何とか全部できました。」
琴音の先生「おぉ〜流石じゃん、まぁ琴音は成績いいからな。」
琴音「ありがとうございます、いやぁ分からなかった問題は家出中にできた友達にちょっと聞いたりしましたが...笑」
琴音の先生「え、まじかwまぁいいや。家出中の詳しい話はまた今度聞くことにするよ。じゃあね、琴音。また今度ゆっくり話そうな。」
琴音「あ、はい。分かりました。今日はありがとうございました。」
 琴音達はそう言って別れ、琴音は少しして本厚木駅近くのゲームセンターに行って音ゲーを少しやり、その後近くのブックオフで琴音が気になっていた本を買って外に出た。
 琴音はブックオフの外に出た後、LINEで親に帰ることを伝え、家に帰り始めた。しばらく家に帰ってなかったから怒られるかなぁ、とか思いながらしばらく自転車を漕いだら家に着いた。家の中に入り、琴音が「ただいま〜」と言うと、琴音の両親は琴音に謝った。今まで琴音の嫌なことをし続けてきたことを完全に反省していたようだったので、琴音の予想に反して全くと言っていいほど怒られなかった。その後、琴音の両親は警察署に連絡し、琴音が帰ってきた件を伝え、琴音の家出が完全に終了した。その後、夕食で近くの飲食店で琴音の好きなハンバーグを食べ、その後、琴音は久々に風呂に入り、いつもより早く寝ることにしてその日は終わったのだったー。

 琴音編 家出その後に続く



[43879] 最終日(30日目)⑤(隆俊編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/13 07:27
 麗佳と離れてから、少し経った。寄り道しようと思っていたブックオフまでは自転車で3〜4kmは走らなければいけない。隆俊は、もう昼になっていることに気がついたため、京急久里浜駅の近くの飲食店で昼食を食べ、ブックオフに行った。
隆俊「にしても途中の上り坂すごかったなぁ、しかもなんか最後の方下りだったし。まー俺も運動不足なのかなぁ。自転車で麗佳にも全然ついていけなかったからなぁ。これからは運動もするか〜。」
 隆俊がブックオフに着いた瞬間、唐突にLINEが入りまくった。学校の友人達からだった。しかし、隆俊はブックオフでカードゲームを買って外に出るまで気が付かなかったため、LINEが入ってから気づくまで少し時間が経っていた。
 隆俊が返信しようとすると、隆俊の友人から電話が来たため、隆俊は出た。
隆俊の友人A「もしもーし、隆俊?元気?」
隆俊「もしもし、俺。隆俊。今は元気だよ。不安させてすまんなぁ。」
隆俊の友人A「良かった〜いやなんか今先生がいるんだけどね、なんかどうしても話したいからって強引に隆俊に連絡取れって言われてんだよ〜。」
隆俊「あ、そうなの?なら先生に代わってもらってもいい?」
隆俊の友人A「オッケー、今変わるね」
 数秒後
隆俊の先生「あ、もしもし隆俊くん?私だよ。先生だよ。」
隆俊「あ、どうも先生、お世話になってます」
隆俊の先生「わたしゃあねぇ、久しぶりに隆俊くんの声が聞こえて嬉しいヨォ。ところで隆俊くん、なんか最近ニュースにも出ているけど、学校は来れそうかい?」
隆俊「あ、それが今日は難しそうなので、また近いうちに学校に行きます。まぁ、ここまで大ごとになってるので、行ける日がいつになるのかは分かりませんけど。笑」
隆俊の先生「あらまぁそうかい。じゃあ来れる日においで。わたしゃいつでも待っとるよ。」
隆俊「はーい。ありがとうございます」
隆俊の友人A「よし隆俊、先生もそう言ってることだし来れる日に来いよ、まじでお前有名人すぎてやばいからな。」
 隆俊はその後電話を終了させ、親に家に帰る連絡をして自転車を漕ぎ始めた。隆俊の家まで割と距離があったため、隆俊は電車を使い、三崎口駅まで電車に乗ってそこからは再び自転車を漕いだ。しばらくして隆俊の家に着き、家の中に入った。親からはすごい謝られ、今までやったことをすごい後悔しているようだった。また、その直後に隆俊の両親は警察に連絡をし、隆俊が帰ってきたことを伝えた。
 その後、隆俊は両親と一緒に飲食店に行き、隆俊の好きな海鮮丼を食べた。久しぶりに食べたので、ものすごく美味しく感じたようだった。
 海鮮丼を食べ終わった後、飲食店を後にし、孝敏の家に帰り、隆俊の学校の友人から届いてたLINEで返信してないのを返信し、全て終わった後に隆俊は寝始めた。色々あったなぁ、と思いながらも隆俊はゆっくり寝たのだったー。

 隆俊編 家出のその後に続く



[43879] 最終日(30日目)⑥(麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/14 07:53
 ...隆俊...君、かっこよくて、良い人だったよ...。だって、あんな人、私の周りには今まで居なかったんだもん...。
 隆俊と離れて、どのくらい経ったのだろうか。数分。いや、体感的にはもう1時間くらい経っているような気がした。そのくらい、隆俊と離れてから時間の進みが遅く感じる。それくらい、隆俊やその他の2人と一緒に家出出来たのが大きかったのだと、麗佳は痛感した。
 その後、麗佳は堀ノ内駅付近で飲食店に行った。学校の友人や同級生なども来る所で、麗佳は家出中に友人に会ったらどうしよう、と思いながら自転車を片付けて歩いたら、後ろから声をかけられた。聞き覚えのある声だったので誰かな、と思い振り返ったら麗佳の学校の友人だった。
麗佳「あ、Aちゃん久しぶり!どうしたの、こんな所で私に声かけてきて」
麗佳の友人A「いやぁね、麗佳ちゃんの後ろ姿見てこの人麗佳ちゃんじゃないかなーって思って声かけたの!そしたら麗佳ちゃんだったの、私すごくない?だって会うの1ヶ月ぶりなんだよ?」
麗佳「うん、まぁそうだけど夏休みも1ヶ月くらい会ってなかったじゃん、そのときもAちゃん同じこと言ってなかった?」
麗佳の友人A「あ、確かに。まぁ良いや、麗佳ちゃん今からどこ行くの?」
麗佳「今から昼食食べようかな〜って思ってた所!」
麗佳の友人A「あ、奇遇だね、私達も食べようとしてたんだ、一緒に行こ!」
麗佳「え、ほかにも誰か来るの?」
麗佳の友人A「うん、Bちゃんとかも来るよ〜。」
麗佳の友人B「Aちゃんお待たせ〜あ、麗佳ちゃんも来てたんだね〜。久しぶり〜。」
麗佳の友人C「Aちゃん、Bちゃん、お待たせ〜あ、麗佳ちゃん久しぶり、1ヶ月もどこ行ってたの?すごいニュースになってたよ〜。」
 麗佳たちはその後、飲食店の中に入って4人で昼食を食べた。その間、麗佳たちはこの1ヶ月間のことについてすごい話が弾み、盛り上がっていた。しばらく会っていなかった友人だったこともあり、時間が経つのがすごい早く感じ、気がついた時にはもう1時間くらい経っていた。
 その後、4人は昼食を食べ終わり、飲食店を後にしてブックオフに向かった。どうやら麗佳以外の3人は今日に入ってからもうすでに横須賀佐原店には行っていたようで、今日中はブックオフ巡りをするようだった。
 麗佳も家での時間を稼ごうと他の3人と一緒にブックオフ巡りをして、横須賀中央店と横須賀堀ノ内店、逗子久木店に行き、そこで話しながら買い物をした後、それぞれ別れて家に帰り始めた。麗佳ももう行くところが無くなったからと、親に帰る連絡をして家に帰った。1ヶ月ぶりの帰宅だったため叱られるかと思ったら、家に着いた途端親に謝罪された。麗佳は少し戸惑ったが、親は今までの行動を反省したようだった。その後、麗佳の両親は警察に連絡し、麗佳が帰ってきた事を伝えた。また、麗佳は両親に夕食を何にしたいか聞かれた際に中華料理と答えたため、両親たちと一緒に行ってそれを食べ、その場を後にして家に着いて寝始めたのだった。

 麗佳編 家出のその後に続く



[43879] 家出のその後①(健人編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/15 07:49
 健人が家出を終えてから数日後。テレビ局などの取材もあったが、自分達の話題が少しずつ無くなってきているのを感じたため、健人は久しぶりに学校に行くことにした。そのため、健人は荷物の準備などをしていた。
健人の母親「あら健人おはよう。今日は早いのね。何だか自分で起きてくれて嬉しいわぁ。これからも学校の日くらいはそのくらいしてくれると嬉しいんだけどねぇ。」
健人「お母さんおはよう、多分しばらくはこのまま行くと思う、知らんけど。」
健人の父親「おぉ健人おはよう、もう起きてたんだな。ま、学校頑張れよ。」
健人「お父さんおはよう、学校久々だから緊張するかもしれんけど頑張るよ。」
 健人はそう言った途端、ちょうど学校に行く準備ができたようだった。そのため、健人はいつもより早く学校に行くことにして両親に「行ってきます」と伝えたら、両親が見送ってくれた。家出する前は無視されてたのに、なんて思いながら家を後にし、学校に行った。
 学校に着き、学校で指定されてる駐輪場に自転車を止め、久々に自分の教室に行った。そしたらクラスの皆んなが健人を出迎えてくれた。やっぱあの時死なずに居てよかったな、と思った瞬間だった。
健人の友人A「おい健人!久しぶりだな!待ってたぜ〜お前のこと〜だからこんなことやっちゃった!笑。あ、やべ、そろそろ片付けないと先生に怒られる!今健人来たばっかなのに!笑。まぁ良いや健人、とりあえず家での話は後だ!」
健人の友人B「おい健人、このめちゃめちゃ可愛い待ち受け画面の女の子誰だよ、告らせろ。」
健人「ごめんなB、実はこの子俺の彼女なんだ。まぁ後で詳しいことは話すよ。」
 健人がそう言った瞬間、クラスがざわついた。男子どころか女子もざわついたので、近くを通りかかった先生も注意しに来るが、もう先生でも手に負えないレベルになっていた。そうしているうちに健人の担任の先生が来た。
健人の先生「あらまぁ健人くん来てたのね。お帰りなさい。ほら皆んな教室散らかってるじゃない、すぐに片付けるわよ。あ、そうだ。健人くん後でいいから課題出してね。」
健人「は〜い。とりあえず皆んな、片付けようぜ。」
 健人がそう言うと、クラスの皆んなが教室の中のゴミなどを片付けた。少し時間がかかったが、何とか朝のホームルームはできた。こうして、健人の日常は戻っていった。
 久しぶりの学校への登校日から数日後、健人は琴音と待ち合わせし、家出中に約束していた遺跡巡りを2人で一緒にした。健人達が行ったことのない色々な遺跡に行き、色々と勉強になることも多く、2人にとっては貴重な機会だった。その後も健人と琴音はカップルとして、ものすごい良い関係を築いていたのだとかー。
 それからまた数日後、健人は隆俊と再会し、隆俊に貸していたテントを返してもらった。また、学校の話などで少し盛り上がった後、新横浜にあるラーメン博物館に行った。そしたら琴音と麗佳がいたため、4人で一緒にラーメンを食べ、博物館の中を見学した後、3人と別れてそれぞれの家に戻って行ったのだったー。

          雨と家出、そして恋。健人編
              THE END



[43879] 家出のその後②(琴音編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/16 07:43
 琴音の家出が終わってから数日が経った。テレビ局などの取材もあったが、自分達の話題が少しずつ無くなってきているのを感じたため、学校に行くことにした。今日は、家出が終わってから初めての学校に行く日。久しぶりに行くから、少し緊張するなぁ...と思いつつ、起きて学校に行く準備をしていた。
琴音の母親「あ、琴音おはよう。偉いじゃん、ちゃんと学校の準備してるのね。」
琴音「うん!友達と久しぶりに会えるし、緊張するけどすごい楽しみなの!」
琴音の母親「あらまぁ。緊張するのはいいけど、ほどほどにね。」
琴音「うん!」
琴音の父親「お、琴音。おはよう。久しぶりの学校か?頑張れよ!」
琴音「うん!じゃ、行ってきま〜す!」
琴音の両親「行ってらっしゃい!」
 琴音はそう言い、自転車を漕いで学校に行った。しばらくして学校に着き、久しぶりに上履きを履いて教室に入ったその時だった。
琴音の友人A「琴音ちゃーーーん!久しぶり!元気にしてた?もう本当に心配したんだからーー!もう私たちに何も言わず急に長い間学校を休まないでよ!マジで心配したんだから!」
琴音「ごめんね、でももう大丈夫だよ。心配しないで。」
琴音の友人B「琴音ちゃん、本当学校を急に休むからみんな心配してたんだよぉぉぉ。もう私、琴音ちゃんがここにいるってだけでもう...嬉しすぎて...うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
琴音「Bちゃん、泣かないで。本当にごめんね、皆。いきなりこんな長い間休んじゃって。実は私にも、事情があって休んだだけだから、心配しないで。」
琴音の友人C「もうそんなこと言われたって心配するしかないじゃん...何があったのか皆気になってるよぉぉぉ(泣)」
琴音の友人A「あれ、琴音ちゃん、この待ち受け画面の人誰?」
琴音の友人B「あれ、本当だ。すごいかっこいい!」
琴音「実は、私家出してるときに彼氏できたの。家出終わったら戻そうと思ったんだけど、忘れてた(笑)」
琴音の友人C「えー!すごーい!こんなかっこいい彼氏さんできたの羨ましーい!」
琴音の先生「はーいみんな席に着けー。お、琴音おかえり。色々とあったとは思うが、これからもよろしくな。」
琴音「あの...先生。迷惑かけてすみませんでした。」
琴音の先生「良いんだよ琴音。先生は、琴音がまた学校に無事で来てくれただけでも嬉しいよ。だから、謝ることは無いよ。」
 そう言って、琴音(&琴音のクラスメイト達と先生)は普段の日常に戻った。そして、琴音は授業もしっかり受けていた。
 久しぶりの学校への登校日から数日後、琴音は健人と待ち合わせし、家出中に約束していた遺跡巡りを2人で一緒にした。琴音達が行ったことのない色々な遺跡に行き、色々と勉強になることも多く、2人にとっては貴重な機会だった。その後も琴音と健人はカップルとして、ものすごい良い関係を築いていたのだとかー。
 それからまた数日後。今度は麗佳と会い、少し学校の話などをして新横浜にあるラーメン博物館に行った。そしたら健人と隆俊がいたため、4人で一緒にラーメンを食べ、博物館の中を見学した後、3人と別れてそれぞれの家に戻って行ったのだったー。

           雨と家出、そして恋。琴音編
               THE END



[43879] 家出のその後③(隆俊編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/17 07:44
 隆俊が家出を終わらせてから数日後。テレビ局などの取材もあったが、隆俊はその後、自分の家出の話題をあまり聞かなくなり、ホッとして学校に行くことにした。当然、親からはあまりにも急なことだったので少し驚かれたが、それと同時に応援もされた。何故なら、隆俊が家出中に唐突に勉強のことがものすごい分かるようになっていたからだった。
 それからすぐに隆俊は学校に行く準備をし、荷物を整理して朝食を食べ、歯磨きをして学校に向かった。当然、隆俊の事を気にする声が聞こえたり、隆俊に視線が集まっていたが、隆俊は気にせずに学校に行った。そしてしばらくして学校に到着すると、クラスメイト達がものすごい勢いで隆俊の方に駆けつけてきて出迎えてくれた。
隆俊のクラスメイトA「隆俊お帰り!1ヶ月以上も待ってたんだよ?も〜本当に心配したんだからぁ!!家出中いい事あった?」
隆俊「ただいま、とりあえず家出中はいいことありまくりだったよ。」
隆俊のクラスメイトB「え、例えばどんなこと?教えて隆俊君!」
隆俊「実は俺、家出中に彼女できたんだよね。その彼女が可愛くてさ。」
 ...と隆俊が言うと、クラスメイト中がどよめいた。まさかと言う感じで、中には「あ〜隆俊君にもっと早く告白しておけば良かった〜!隆俊君の彼女さん羨ましすぎ〜!!」と言う人もいた。隆俊が彼女の写真を見せると、クラスの人は納得していたようだった。
 その後、隆俊の先生が教室に来てHRを始め、隆俊の普段の日常が戻ってきた。隆俊はHRが終わった後教科担当の先生に課題を提出し、いつも通り授業を受けた。そしたら前よりも授業の話がさらに分かるようになっていたので、隆俊は家出を共にした他の3人に心の中で感謝をしながら授業を受けた。
 その日の放課後になり、隆俊は友人たちに会ってお互い色々な事を話し始めた。
隆俊の友人A「隆俊久しぶり、1ヶ月以上もお疲れ様。よく頑張ったね。」
隆俊の友人B「ほんとそれ、マジでよく1ヶ月も警察から逃げ切ったよね。どんなことしたらそれできるの?」
隆俊「いやぁ〜それが俺仮面作っててさ、それがうまく行ったって感じかな。」
隆俊の友人C「いやほんとお前すげぇよ...よくそんな仮面作ろうと思ったな。尊敬するわ。」
 隆俊たちはそう言って学校を後にし、話しながら家に帰った。
 それから数日後。隆俊は麗佳と再会し、横浜ランドマークタワーに行って展望台で景色を眺めたりショッピングセンターで買い物をしたりした。また、昼食をランドマークタワーの中で食べた後、横浜みなとみらい周辺を回り、赤レンガ倉庫やコスモワールドに行ってアトラクションに乗ったりして2人で楽しみ、しばらくして麗佳と一緒に帰り、途中で離れて家まで帰った。
 それからまた数日後、隆俊は健人と再会し、健人に借りていたテントを返した。また、学校の話などで少し盛り上がった後、新横浜にあるラーメン博物館に行った。そしたら琴音と麗佳がいたため、4人で一緒にラーメンを食べ、博物館の中を見学した後、3人と別れてそれぞれの家に戻って行ったのだったー。

           雨と家出、そして恋。隆俊編
               THE END



[43879] 家出のその後④(麗佳編)
Name: SA◆5582f08b ID:bcdd3d8c
Date: 2023/01/18 07:16
 麗佳が家出を終了させて数日後。全国的にもニュースで報道されまくっていた麗佳やその他の3人が無事に家に帰ってきたと言う報道がされ、とうとう自分たちの話題が少しずつ減っていくなと思ったが、何故か麗佳の所にテレビ局が取材に来た。どうやらこの間に健人たちの取材は済んでいたようで、健人たちが取材の中で麗佳も一緒に家出していたことを言っていたようだった。それで麗佳も家出のことを色々と話し、テレビ局からの取材が終わった。
 テレビ局からの取材が来た日の翌日。麗佳は朝早くに起き、学校に行くことにした。久しぶりの学校だから緊張するけど頑張ろうかなぁ、と思い、学校の準備をした。両親にも「おはよう、学校行ってきます」と言い、麗佳は学校に向かい始めた。
 学校に行く途中、偶然麗佳の友達と会い、「一緒に行こう」と誘ってきたので、一緒に行くことにした。しばらく友人達と話し、すごい楽しいなぁ、と思いながら移動したら、もう学校に到着した。いつもよりも早く学校に来た気がしたが、どうやらいつもより時間がかかっていたようだった。
 教室に入り、しばらく麗佳は友人と話していると、麗佳の担任の先生が教室に入ってきた。担任の先生は会うのが久しぶりなので、少し驚きを見せながらも感動していた。
麗佳の先生「おぉぉ麗佳、久しぶりだなぁ...。俺、麗佳が来てくれてすげぇ嬉しいよ、本当にありがとう。麗佳がいない間、全然クラスの雰囲気が明るくなかったからどうしようかと思ってたんだよ、本当、クラスの雰囲気が明るくなってたの麗佳のおかげだったとようやく気づけたよ。マジでありがとう。」
麗佳「いえ、大丈夫です。むしろ先生に謝らなくてはいけないことがあって。それが、本当は昨日学校に来る予定だったんですけど、テレビ局の取材の影響で1日学校来るの遅れて、すみませんでした。」
麗佳の先生「いや良いんだよ、俺とかクラスのみんなは麗佳が来てくれただけでも嬉しいんだから謝る必要はないよ。だからいつも通り学校生活送ってほしいなぁ。」
 麗佳の先生がそう言うと、朝のHRが始まった。聞いた話だと、麗佳がいない間、本当にクラスのみんながすごい暗かったらしいので、麗佳は安心した。その後、麗佳は先生に課題を提出し、普段の日常に戻っていった。
 それから数日後。麗佳は隆俊と再会し、横浜ランドマークタワーに行って展望台で景色を眺めたりショッピングセンターで買い物をしたりした。また、昼食をランドマークタワーの中で食べた後、横浜みなとみらい周辺を回り、赤レンガ倉庫やコスモワールドに行ってアトラクションに乗ったりして2人で楽しみ、しばらくして隆俊と一緒に帰り、途中で離れて家まで帰った。
 それからまた数日後。今度は琴音と会い、少し学校の話などをして新横浜にあるラーメン博物館に行った。そしたら健人と隆俊がいたため、4人で一緒にラーメンを食べ、博物館の中を見学した後、3人と別れてそれぞれの家に戻って行ったのだったー。

           雨と家出、そして恋。麗佳編
               THE END


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