とある日の朝。空には、雲が一面に浮かんでいて、今にも雨が降り出しそうな天気だった。
そんな中、男子高校生(以下少年)が海老名のゲーセンに向かっていた。
少年の家から海老名よりも近くにゲーセンがあったが、家出することが目的で海老名に行っていた。家出の理由は、少年の親の行動に怒りが募っていたからだ。当然、家出できるくらいの資金と荷物はあった。
少年「ったく誰だよクソな世の中にしたの。コロナのせいでイベントとか延期するし。とっとと死んで次はもう少しまともな人生送りてぇよ」
少年はそんな捨て台詞を吐いて移動した。海老名のゲーセンに行く途中、秋葉山古墳群に行って写真を撮りながら少し回った。
少年「今日は雲のおかげで遠くまでは見れないけど、でも結構景色いいなここ。晴れてたらさらにすごいんだろうなぁ。」
少年は秋葉山古墳群から見える景色を見て、少し気持ちが軽くなった気がしたが、全くと言っていいほど軽くなってなかった。親の悪行が頭によぎってしまい、またすぐに元通りになってしまった。
その後、近くのコンビニに寄って飲み物を買ってから海老名のゲーセンに行った。
少年「にしてもゲーセンで音ゲーやった後何やろう。行く場所どこにもないんだよな。家出しにきたのにこれは流石に困るなぁ。」
そう考えながら移動していると、海老名のゲーセンについた。その後、音ゲーやクレーンゲームをやってゲーセンを後にし、アニ○イトや本屋など(ビナウォーク周辺)を回った。ビナウォーク周辺を周り終わった後、少年が時計を確認したところ、正午を過ぎていた。そのため、近くの飲食店で昼食を済ませて外に出た。その時だった。親からLINEが来た。もちろん、少年は帰るはずもなくすぐにLINEの通知を切った。その後、少年は戸沢橋に行って写真を撮った。そして、少年はこう思った。
こんな綺麗な世界が俺の近くにあれば。
なんで俺の親はこんなにもクソなんだ。
どこで死のうかな。ここでもいいけど、車通り多いし流石にやばいかな。
何で今まで俺の見てた世界はあんなにやばかったんだろう。親がヤバい人だからかなぁ。自分が死んでも多分喜ぶだろ。俺に対して酷いことしてきたし。でも友人とかには自分が死んで悲しませるのは流石に申し訳ないなぁ。結局悲しむ人が世の中には少しはいるのかなぁ。
自分は青春っていう青春を送れなかったなぁ。彼女とかもいなかったし。部活も親に大反対されて入れなかったし。勉強頑張ってどんなにいい点数とっても親には責められるし。いつになったら親は今までの俺に対する行動を反省して来るのかなぁ。ま、反省しないか。親のことなんだし。
霧雨が降っている中、そんなことを思いながら山々や川を見ていた。