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[38291] 嵐龍な使い魔【MH×ゼロ魔】【オリ主,チート,転生】
Name: 天ノ羽々斬◆f648b405 ID:98bda996
Date: 2013/08/20 01:48
初めまして。天ノ羽々斬です。
モンハンとのクロスを、封龍剣【超絶一門】を眺めてたらしたくなりましたw

誤字脱字、稚拙な表現などがあるやも知れませんが、生暖かい目で見守ってください。

指摘などがあればぜひ。

2013/8/20 1:45



[38291] 第零話 虚空・虚無・虚脱感
Name: 天ノ羽々斬◆f648b405 ID:98bda996
Date: 2013/08/20 03:42
……ああ。
いつから、ここにいたのだろう。
前世はヒトだった。
死んだと思ったら、龍だった。
転生当初こそ、『やっべぇ龍とかwwwしかもこれモンハンの嵐龍wwwwww』
などとテンションマックスだったが、億を越えてからは最早脳内でアニメリピートしつつハンターを追い返す作業を繰り返していた。今はモンスター達は絶滅し、科学が発達し、ハンターの文化は廃れ、消えていった。
……どこぞやのハンターが死んだときに落としていった一対の双剣。
記憶が正しければ、未だ錆びず輝きを放つこいつは『封龍剣【超絶一門】』。それこそ、龍殺し……ドラゴンスレイヤーの類いの筈である。実際、こいつの持ち主とやりあったときは痛かった。まぁ殺ったけど。
幸いなことにこの体、食事はいらないらしい。
え、今脳内再生してるのはゼロの使い魔だが?
さーて。独り言もこれまでか。俺は人形になる。これも何年ぶりだろうか。
人との温もりが欲しくて、人の姿になれないかなー、なんて念じて頑張ってたら、ある日突然なれた。
白い髪、白磁の肌はすべすべでもちもちだ。赤い瞳も気に入っている。
俺、なんて一人称だが、一応性別はない。
超絶一門を背負い、巫女服にもにた服を着る。
さぁて、今日はどんな人間と会えるかな?






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

返信ができにい……何故か文字化けた。
ということで、ここで感想への返信をさせていただきます。

[1]黄金拍車◆fda8013c
黄金拍車さん、感想ありがとうございます。
感想への返信、遅くなって申し訳ありませんでした。サーバが混雑していたようです……
一時間以上たっても話が投稿されなかった理由というか言い訳をここで説明させてもらいます。一言で言えば、連投にならないうの調整です。
高々一回分とはいえ、連投は連投なので、自粛という形で、時間を空けさせてもらいました。
ご理解いただけなかったのならば、また感想板にて質問等をしてくださると、助かります。

それでは、今後とも作品共々よろしくお願いします。



[38291] 第一話 平賀・嵐龍・異世界
Name: 天ノ羽々斬◆f648b405 ID:98bda996
Date: 2013/08/20 09:55
俺が町に繰り出して……といっても、ビルとビルの間をびゅんびゅんと飛んでいるだけだがな。飛ぶといっても、風を踏んでいるだけだが……
まぁ、見つからないように、えーと、光学迷彩、だっけ?
それを空気の屈折率とかを利用して再現している。普通、巫女……というか、道具なしで人間は翔べないからな。そうすると、ムーンジャンプを使い成層圏まで到達できるハンター達は何者だよ……(※チーターです)
……あ、やべ。足つった。
「っぁ堕ちるっ!?」
よくあることだ。風を自在に操る嵐龍とはいえ、中身は人間と変わらないのである。そのため、人形だと特に失敗をしやすくなる。例えば数十年前なんか、バミューダ海域で足つって落ちてさ。
周辺の色んな飛行機やら潜水艦やらなんやらを落としてたみたい。
とかなんとかぼんやりと思いつつ、落下速度はさらに速くなる。
あー、下に人間がいるー。
「どくのじゃぁぁ!?」
「ぉわぁ!?」
なんとその下にいた人間はサイドステップで回避した。ふむ、周囲にヒトがいない。好都合だが……珍しいな。いつもは人で溢れかえっているのに……
俺は地面にぶつかるスレスレで風を展開し、着地。
「うむ、精進あるべきじゃな……」
「女の子が空から降ってくるなんてシチュ初めてだっ!? って、キミ大丈夫!?」
「気にするでないぞ、少年」
この少年……青いパーカーに、黒いジーンズ。ノーパソ。
この装備はまさか……。
「所で少年。名は何と言う? 妾は……アマツじゃ」
ああ、一人称が妾とか、語尾とかが年より臭いのは気にしないでくれ。この姿だと俺って言い辛くて。なんとなく、だけど。所謂、キャラ作り?
たまに心の一人称の俺が妾になることがあるがね。
「アマツ、ね。俺は平賀才人! なんかよくわかんないけど、よろしく!」
と、握手を求めてきた少年改め平賀才人。うそん。平賀才人さんとか聞いてないっすよ。いつからここはゼロ魔な世界になったんですか。モンハンじゃないのか!? いや、他人の空似のはずだ。
「よろしくの。所で疑問なんじゃが平賀」
「才人でいいよ。大体言わんとしてることはわかるけど」
「うむ……この鏡にも、扉ともとれるこの光るなにかはなんじゃろうな?」
であって数分でもうサモンかよ……てか、やっぱりゼロ魔か……
まぁ。この世界は、飽き飽きしていたけどね。
「さぁ?」
「ほぅ? 好奇心旺盛な平賀源内の末裔がそんなのでいいのかの?」
「なぜそれを……」
「気にしたら負けぞ」
わらw……んんっ。俺は才人と手を繋ぐ。……才人の方が身長がでかいな。手もおっきいかな?
まぁ、気にしたら負けだ。
「!? ちょ、アマツさん!?」
「ちなみに妾の正式な名前はアマツマガツチじゃ。天津禍津地……漢字だとこうかの?」
「うーん、要するにアマツさんってこと?」
「なぜ疑問系なのじゃ……?」
「気にしたら負け! 取り合えず手ぇ突っ込んでみる!」
「ちょ、まて!」
バッ、と鏡……ええい、サモンゲートが輝く。
「「おわぁぁぁぁぁあ!?」」

わら……ンン゛ッ。俺たちの異世界への冒険が始まったのだった。


『アンタ達、誰?』(ハルゲキニア語)
……開口一番酷い言葉を浴びせかけられて。いきなりアンタ誰も酷いよな。




―――虚無への扉は、開かれたのだ―――――――――――――――――――――――多分。



[38291] 第二話 貴族・桃色・使い魔 ※ルイズ視点の話です。
Name: 天ノ羽々斬◆f648b405 ID:98bda996
Date: 2013/08/23 19:09
「アンタ達、誰?」

私……ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、たった今、酷く狼狽している。

なぜならば、二年の春、5の月。

使い魔召喚をしたら、人間が二人召喚されてしまいました。
認めたくない。何故、私だけいつもこうなの?

姉さまも、ちい姉さまも、かあさまも、みんなも、魔法が上手なのに。
なんで、私だけ爆発するの?
昔、魔法が失敗しても爆発はしない、と聞いたことがある。
では何故、爆発するのか?
……やめよう。今は使い魔だ。
目の前にいる二人。

一人……女の子の方は、なにやら白を基調とした、清潔感と威厳あふれる、ひらひらした服。白い、まるでシルクみたいな肌に、美しい白髪。赤い瞳も、爛々としていて、ルビーみたいだった。

もう一人……男の方は、青い見たこともない服に、黒いズボン。短めに整えられた漆黒の髪に、闇のように黒い瞳。その瞳には輝きがあり、まるで黒曜石のように煌めいている。その瞳の輝きは無垢な少年のようだ。

なんだか、貴族よりも美しく、気高く、しかし平民のような気がした。

……黒い髪の男の方の服が若干色褪せているからであるが。

「みろ、ミス・フランソワーズが平民を二人も召喚したぞ!」
「流石はゼロのルイズだな」

周りの罵声に、思わず涙目になる。なんで、私だけ……
すると、先程まで慌てたようにしていた二人が、ぼそりと何かを呟いた。

『失せろ』
『黙れよ』

その華奢な容姿とは、その纏う空気とはかけはなれた、二人の重く低い一声。

一瞬だけ。

一瞬だけだが、ぞぁっ、と体の中に何かが流れた。

冷や汗が止まらない。

なんだこれは。

生まれてはじめての……いや、感じたことがある。幼い頃、かあさまが城に行ったとき、兵士達にやったのと同じだ。

威圧。存在感そのものだけで人を圧倒する力。力あるものが放つ特別な力。
他の生徒や先生すら黙ってしまった。気の弱い子は座り込んでしまっている。
周りより早く立ち直ったミスタ・コルベールが慌てたように私をせかす。

「……っ! ミ、ミス・フランソワーズ! コントラクト・サーヴァントを」
「っ、ミスタ・コルベール! しかし! 人間と使い魔契約など、前代未聞です!」

その声で私も我に帰ったが。
それでも、相手は人間……それも、平民を、使い魔などになど、前代未聞だった。

「……もう一度の召喚は認められません。これを逃せば単位はあげれませんよ? いいですか」

ミスタ・コルベールにどやされる。なんなのよ。私、なんかいつも踏んだり蹴ったりね。

『ったく、なんだかしらねぇが……女の子を泣かしたらいかんだろ』
『そこは肯定させてもらおうかの。サイトお主、威圧が出来るとは何者じゃ?』
『え? 威圧?』
『無意識かぇ……』

なにやら話し合っているようだが、言葉がなにぶんわからないので、まずは。

「貴族にこんなことされるなんて二度とないのよ。光栄に思い、感謝しなさいよね」

と言った後に、少女の方に私はいきなりキスをした。

「にゃぁ!?」

珍妙な悲鳴をあげ、右腕を押さえている。

「み、右腕が……疼く……」

次は、少年に。

そういえば、男性へのキスはこれが初めてだな……とか思いながら、

「アンタも、感謝しなさいよ。こんな光栄なことは二度とないのよ?」

そう言った後、触れるようにキスをした。別に使い魔とキスをしても問題あるまい。

「ぁぐっ!? ――ッ!」

左手を押さえ、痛がっている。

「ルーンを刻まれているだけよ? すぐに痛みは引くわ」

少しすると、ルーンが刻まれ終わったのか、少女と少年は手を離し、その体に刻まれたルーンをまじまじと見ている。

「なぁ、アマツさん、ルーンってなんだ?」
「別にアマツでよいぞ。ルーン……つまり、ルーン文字というのは、まぁ……使い魔契約の時に刻まれる、この珍妙な文字の事じゃ」

ほれ、と少女が彼の左手を指す。

「それにな、基本的に、ルーンには軽い『ギアス』がかかっておる」
「絶対尊主、イエス、マイロードってか?」
「それであってるぞ。で、そこの桃色娘がその主じゃぞ?」

なにやら話し込んでいるようだ。というか、桃色娘とは私の事か、失礼な。
私は二人に話しかける。

「私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。アンタ達のご主人様よ」

と、取り合えず自己紹介する。

「妾はアマツマガツチと申す。極東の国から呼ばれてきた。死なぬ限り、一生の付き合いとなるからの。よろしくたのむ」

そして、優雅に一礼。もしやこの少女は東の世界……ロバ・アル・カリイエの重要な人物なのだろうか?

「俺は平賀才人。ヒラガ、が苗字でサイト、が名前な。元学生。よろしく!」

と、呑気そうな少年……サイトが、そう挨拶する。こちらは苗字がある。貴族なのだろうか?

「面白いルーンですな。スケッチさせてもらいます」

ガリガリ、とコルベール先生がメモ帳に二人のルーンを書いていく。

「……はい、結構です。それでは皆さん、今日はこれまでです」

そういうと、先生生徒問わず、我先にとレビテーションで寮へ帰っていった。これで、私達三人になる。

「さあ、行くわよ?」
「魔法スゲー……お、おう」
「ふむ。了解した」

私はこれからどうすればいいのだろう?
まさか人が召喚されるとは思わなかった。動物用の藁しか用意してないのだけど……。

「空飛ばないのか?」
「妾達に会わせておるのじゃ」
「そうよ! さっさと行くわよ?」

――さて、どうしたものか。

私は、呑気な使い魔二人を見て、ため息をついた。










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


投稿遅くなりましたが、感想への返信です。

[8]九尾◆7096efc3

い、異形好きでしたか(汗)
えーと、龍に戻る予定はありますのでご期待ください。

[7]じゅっ◆54bd32b7

短いのは、勘弁してください(汗
これから、徐々に増やしていくつもりです。
えーと……人化が出来る理由と、人化させた理由ですか……
人化出来る理由は後々本編で。
人化させた理由は、サイトをどうやって捩じ込むか、と考えたらこうなりました。シルフィードのくだりは全く思い付きませんでしたね……修行が足りないようです。

[6]一茶◆2a7322a4

確かに短いですが、そうズバッと言われると心苦しいですね……もっと文字数を伸ばせるように精進します……

[3]woodenface◆032fe187

うちの主人公ちゃんはチートではありますが、最強でなく、更に言えば「使い魔」です、とだけ言っておきます。

[2]レポ◆ad531c49

はい、確かに短過ぎましたね(汗
もう少し時間と環境が整い次第、プロローグとかを編集していきますので、今後ともよろしくお願いします。






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