●地球に行ってからアースラが来るまでにした方が良いこと
①地球に行った時、必ずしもフェイトさんと接触する必要はありません。
ジュエルシードを探しているのを見つけて映像を撮り、アースラにデータを送りましょう。 音声が拾えれば尚良し。
②『闇の書』の存在を確認する際、猫姉妹に気をつけましょう。 見つかったら狩られます。
③フェレットモードで、最低でも『四重』に使えるように練習しましょう。 命にかかわります。
・・・
ジュエルシードによって凶悪になった動植物によって怪我をする人、家を壊される人、イノチヲナクスヒト…
その被害を記録してアースラに送り、クロノが来る頃にフェイトとアルフを捕縛する。
フェイトとアルフに睨まれ恨まれ、それでもプレシアが世界を滅ぼすよりはいいだろうと、自分に言い聞かせる。
海上でないからか、その場にあるのが1個だけだからか、プレシアからの攻撃は無い。
一週間ほどで次元震が起こり、アースラが急行、到着する頃には全員で次元震を抑えることしかできない。
結局、プレシアの目的がアルハザードであるという事をフェイトはもちろんリンディ達にもわからないまま事件が終わる。
研究データも時の庭園の大部分と共に消えるためにプロジェクトFについてもわからない…。
『原作』を知らない人にわかることは、プレシアが『小さいフェイト』と共に虚数空間に消えたと言うことだけ…
・・・
『アルフ、ジュエルシードの反応は?』
『ないよ…』
フェイトの質問に、申し訳なさそうに首を横に振るアルフ
『フェイト… 本当にそんなものがこの世界にあるのかな?』
『母さんがあるって言ったんだから… きっと、私達の探し方が悪いんだ。』
フェイトの言葉に頷くものの、アルフは懐疑的である。
海鳴 大きな木の太い枝の上 草を敷き詰めたベッドの上
レイジングハートに記録したフェイトとアルフの映像と音声をアースラに送る。 魔法の補助には使えないが、これくらいはできるのだ。
『なるほど、確かにこのフェイトという少女は母親の命令でアルフという使い魔と一緒にジュエルシードを探しているようですね』
「はい、それで、僕は結界やバインドはできますが攻撃はあまり得意ではないので」
『わかりました。 今すぐそちらに向かいます。』
通信が終わり、溜息をつく。
魔法を知らない人が傷つく事も悲しむ事も死ぬ事もない…
「何度も何度も繰り返して、その度に海鳴は地獄のようで…」
それでも、世界が滅ぶよりはと、必要な犠牲なのだと…
「それでも守りたい世界があるんだ」と、自分に言い聞かせてきたのは何だったのだろう?
「こんなにも… こんなにも簡単に… いや…」
『製作者』もあの地獄を見たからこそ、この方法を思いついたのかもしれない。
ジュエルシードを封印してからばら撒くなんて、こんな方法を思いつくまでに何度繰り返したのだろうか…
自分が情けない。
条件は同じはずなのに、救う事を諦めた自分が…
「僕は一体何をしてきたんだろう…」
木の上から、屋根の上に2匹の猫が居る家が見える。
「僕は彼女を見捨ててきた。 でも、『製作者』は彼女も救った…」
プレシアが消えてからゆりかごに殺されるまで、仕事に使う魔法しか研究しなかった自分が惨めに思えた。
・・・
①『原作』を知らない人にわかることは
リンディ達は過去の記録からアリシアの存在を知っているので、フェイトがクローンである『可能性』に気付いている。
②レイジングハート
『原作』でユーノはレイジングハートを使ってアースラと通信している。 発掘現場の記録とかにも使っていたのかな?
③アルフ
無いものを探させ、何も持って帰れないフェイトに「無能」と鞭打つ…
フェイトに対する、プレシアの新しい『虐め』だと思った。
④僕
ユーノとして長く生きていると僕という一人称に慣れてしまう。
⑤惨めに思えた。
おそらく、『とあるフェレットの憂鬱』を得た者達のほとんどが同じ気持ちになっただろう。
090816/初投稿