●『闇の書』から守護騎士が出るまでにした方が良いこと
①『闇の書』から『防衛プログラム』を吐き出させるプログラムに応用できます。 技術者と仲良く作ってください。
②インテリジェントデバイスを入手しましょう。
マルチタスクに慣れていればデバイス無しでも『八重』まで使えるようになりますが、無理をする必要がありませんので。
③守護騎士が4人だと確定した後に、4つの目標に同時に最低『四重』に使えるように練習しましょう。
・・・
無限書庫
『未来の知識』のおかげで『闇の書』に関する一番重要な資料がどこあるのかも知っていたので、そこから他の資料が芋蔓式に探し出せる。
そんな感じで資料を集めていたら司書さん達にスカウトされ、事件解決後に就職する事になった。
「ヒスイ、今日も頑張ろう。」
《はい》
緑色のインテリジェントデバイスに声をかける。
リンディさんとクロノが『お祝い』として何か欲しいのがあるかと聞いてきたので、インテリジェントデバイスが欲しいと言ったらくれました。
ローン組んででも買おうと思っていたのでとても嬉しかったけど…
「まさか、これが『おいしそう』に飲んだ『効果』なのか?」
最初はデバイスを使うのに違和感があったが慣れるともう手放せない。 今まで使わなかった事が悔やまれる。
『製作者』はデバイスを使っていたから魔法を作り出せたのだろうか?
「調子はどうだい?」
「ひっ!」
読んでいた本を投げ出して距離をとる。
「逃げるなんて酷いじゃないか?」
「あ、アルフか… 驚かせないでくれ、リーゼ姉妹かと思ったじゃないか。」
「…そこまで怖いかねぇ?」
「ある種のトラウマだからね…」
猫姉妹が怖い。
無限書庫を連れてこられた時、クロノが紹介してくれたのだが…
ループ2回目の時、食料を探していたら八神家の近くまで来ていた事があった。
表札を見て八神家だと知り、はやての顔を見てみたいと家に近づいたその時、突然ぼこぼこにされて「この場所に近づくな」と忠告されたのだ。
姿は見ていないが、あれはおそらくリーゼ姉妹なのだと思う。
「『フェレットモードの時に猫にいじめられた事がある』からって言っていたけど、資料を探すの手伝って貰っているんだから少しは歩み寄らないと駄目だよ?」
「わかってはいるんだけどね?」
猫姉妹が怖いのにはもう一つ理由がある。
海鳴が暴走したジュエルシードで地獄になっている時に、あの2人が何もしなかったことだ。
『原作』でなのはやフェイト、クロノを軽くあしらえるほどの実力がありながら、それを放置していた…
必要な犠牲だと見捨ててきた僕が言えることではないのかもしれないけれど… それでも…
・・・
『とあるフェレットの憂鬱』という魔法は、ある程度の魔力があって、ある程度のマルチタスクができるなら、おそらく一般局員でも使用できる。
しかし、誰も使用したいとは思わないだろう。
バインド、シールド、封印、結界、反射、他にも色々な構成がごちゃ混ぜになっていて、使用しても一瞬だけしか発動しない。
そして、仮にその一瞬を敵の攻撃と合わせたとしても、簡単に突破される。
構成が複雑すぎて、逆に『もろい』のだ。
ならば何故、ユーノ・スクライアが使うとプレシアの攻撃すらも防げるのかというと、『多重』に使用するからだ。
例えば『三重』で攻撃を防ぐ場合、シールドと結界と反射の部分を上手く重ねる。
例えば『四重』でプレシアを拘束した時、封印3つとバインド1つを重ねるといったように…
重ねれば重ねるほど発動時間は長く、効果も増していく。 そういう風に構成されている。
なら一般局員も『多重』に使えば良いじゃないかと思うだろう。 だがそれが難しい。
この魔法を『多重』に使用するための部分の構成がユーノ・スクライアの魔力の特徴とマルチタスクの癖などに頼っているのだ。
つまり、『多重に発動する部分の構成』は『OSはXPには対応しているが他のOSには対応していません。』といった…
いや、『ユーノ・スクライアというOSの特徴を使用しないと起動しません。』といった感じなのだ。
構成を解析していけば他の人にも『多重』に使えるようになるのだろうが…
例に挙げたプレシアを拘束する時、封印3つとバインド1つの計4つ分の魔法を『多重』に使用するより、誰でも使える『封印3つ分の効果のある魔法』を『1つ』構成したほうが、使用者それぞれに調整する必要が無いため『効率がいい』のだ。
しかも、この魔法の構成には防御にも拘束にも役に立たない、『闇の書』の『防衛プログラムを排出するのに使用できる』構成も混ざっているのだから…
一枚の紙の上に様々な絵が描かれている… 『とあるフェレットの憂鬱』とは、そんな魔法なのだ。
時空管理局 本局 技術開発室
そんな微妙な魔法の構成も使用しながら研究していたのだが
「とりあえず、こんなものでしょうかね?」
「そうですね、後は『夜天の書』を解析しながら細かく調整していきましょう。」
無限書庫で集めた資料も役に立ち、本局の技術者達との『闇の書からバグった防衛プログラムを取り出す研究』が一区切りついた。
最初は「他にも仕事を抱えている」とか言っていたのに資料が集まるとどんどんやる気を出してくる彼らが少し面白かった。
「『夜天の書』かぁ… 早く実物を見たいなぁ」
「もうすぐ守護騎士が出るみたいですし、『主』に状況説明する必要もありますから… いっそアースラに乗れればいいのに」
「…そうですね、申請してみます。」
「それなら、私も申請します!」
「私も!」
「僕も!」
皆アースラに乗る気である。
「たぶん、申請しても通るのは1人2人くらいだと思い… いや、11年前のこともあるし、申請したら結構通るかも?」
「そうか! 確かにあれだけの被害を出した物なのだから、万全の状態で研究させてくれるかもしれない!」
「それって、予算が下りるかもしれないってこと!?」
「私、予算申請します!」
「そうだな! やれることは全部やってみるか! 駄目で元々だし!」
どんどん話が膨らんでいき、盛り上がっていく…
万全の状態で挑むためにアースラにアルカンシェルが取り付けられた。
・・・
①『多重』に使用するということ。
本編でヴィヴィオの体内にあるレリックコアに使ったのが『八重』
本編で使用された『僕の自慢の封印魔法』は『闇の書』を一年封印できる。
このユーノが『三重』で封印したジュエルシードは三ヶ月ほどしか封印できない。
3つの「ざる」を『縦に並べる』よりも、網目が小さくなるように『重ねる』ほうが… と言ったほうがわかりやすいか?
②インテリジェントデバイス『ヒスイ』
リンディとクロノによってオーダーメイドされたユーノ専用デバイス。
ネタに走ろうとしたが、理性というブレーキが働き、自分の魔力光からこの色と名前にした。
リンディはフェイトの友人とこれっきりになるのを防ぐことと、無限書庫との繋がりをもとうとした。 クロノは純粋に友人として。
レイジングハートには愛着があるのでそのまま持っている。
③デバイスを今まで使わなかった
ユーノはデバイス無しでも頑丈な結界を張れたので必要性を感じなかった。
④アルフ
フェイトはリンディ預かりになっていて魔導師の資格を取る訓練中。
アルフは暇な時間が多いのでユーノの手伝いに来たりする。 プレシアを捕縛したユーノを尊敬しているらしい。
⑤猫姉妹が怖い。
その一件以来猫恐怖症。
⑥技術開発室
『原作』で存在するかどうかわからないけど、そういう部署はあると思う。
この技術者達はデバイスマイスター。 本局で勤めていたこのユーノにとって、一方的にだが知っている人達。
090818/初投稿