「やああああああくうううううううそおおおおおおおおくうううううううううううっっっっ!!!!」鼻息を荒くしながら帰宅した横島に、あっという間にお姫様だっこで浚われてしまった。早苗はポリポリ頬を掻きながら、チト薬が効きすぎたべか? ってちょっと後悔。む~んっと突き出してくる唇に、苦笑いしたまま手で押さえると、「仕方ねぇな。約束すたもんな」本っ当にっ仕方ないっ!的な口調でそう言って、全身から力を抜いた。そんな2人を呆気に取られながら見ていたアスナは、疲れ切った顔で自室に帰った。たぶん、今日は夕食抜きね。アスナの予想は的中し、2人は翌朝になるまで寝室からは出て来なかったとかなんとか。 ヨコアスR 逆行大作戦!! ③ 絆のいち 早苗寝室に連れ込まれ、2人きりになった早苗と横島。早苗は横島の腕の中から逃れる様に抜け出すと、いきり立つ横島を宥めながら六道女学院の制服を丁寧に脱いでいく。続いてショーツを脱ぎ、最後にブラのホックを外すと、目を血走らせ、食い入るように自分のストリップを見る横島の視線に顔を赤らめた。スケベぇな視線だ。もっと余裕を持っていられんのか?そう思わないでもないけれど、こうして余裕をなくすっていうことは、それだけ自分を欲しがっているということだ。そう思えば、少し……いいや、かなり嬉しく思える。横島としても、手や口、胸でして貰ったことはあれど、こうして全裸を拝ませて貰うのは実は初めて。スル時も、早苗が一方的にしてくれるだけで、横島はその早苗の若鮎のような瑞々しい肢体には、指一本足りとも触らせてもらえないでいた。柔らかい胸の感触も、暖かい口中の感触も、知っているのは横島ペニスのみ。知らないやつが見れば、それで十分だろっ!? っと怒鳴りたくなる事実だが、横島的にはおあずけ状態みたいなもんなのだ。手で触れ、唇で啄ばみ、舌で舐め、口全体でしゃぶり尽くす。遂に、遂に! その全てを許される時が来た!!横島は興奮を抑えきれない様子で早苗の二の腕を掴むと、グイッと自分の方へと引き寄せる。バランスを崩して倒れこむように横島の胸に身を預ける早苗の顎をクイッと持ち上げ、緊張に震える唇をなぞる様に舌を這わせた。リップでもしていたのだろう。少しだけ甘い味のする唇。その唇を横島が優しく食むと、早苗はピクンと身体を痙攣させた。「キス、すたんか……?」「いんや、今のはただの味見。キスは、これからだ」そう、彼女はフェラチオをしたことはあっても、実はキスをしたことがなかったのだ。 だから何の予告もなくキスされたことに少し不満の声をあげたのだが、横島は違うと言う。早苗は上目遣いで横島と視線を交わしたまま小首を傾げた。だってそうだろう?たった今、確かに唇と唇が合わさったのだ。なのに、なんで?横島はそんな早苗をベッドに押し倒すと、これからするのが本当のキスだと小声で囁きながら、彼女の唇を指で抉じ開けた。驚き目を見開く早苗の頬に唇を押し付けると、唇を抉じ開けた指を彼女の口の中に挿入する。そうして早苗の舌をその指で挟んで愛撫する。ビリリッと早苗の身体に電流が走った。「ンッ!?」……なんか、凄く気持ちよかった。ただ、舌を指で触らているだけなのに……その指が抜き取られる。唾液をたっぷり絡んだその指は、ねっとりと糸を引いており、早苗は羞恥に顔が熱くなる。 まずい。だって、横島は自分の頬に口づけしたまま。恥ずかしいのがバレてしまう……思わず身を捩って逃げ出そうとしてしまう早苗だけれども、唾液に濡れ、粘る指先で淡い膨らみの先端をイキナリ摘まれ、「ひゃあっ」と思わず声を上げる程の快感に、身体が痺れて動かない。しかも喉から出た嬌声で開いた唇に、覆いかぶさるように横島の唇が塞がってきたのだ。目を、大きく見開かせる早苗。今度こそ、本当にキスだ。そして、これが本当のキス、なのか……これなら、確かにさっきのキスと思ったのはキスじゃない。早苗はそう思った。横島の舌が口の中を弄り、自分の舌を絡め取り、さっきの指でされた時よりも、ずっと凄い快感の電流が背筋を流れている。ビクビク間断なく身体を震わせていると、じゅるる……と自らの唾液を汚い音を立てて飲まれるのも、普段なら嫌悪感しか感じないはずなのに、なんだかとても胸が熱くなる。蕩けたように頬を緩ませ、今度は自分がと、彼の唾液をすすり始めてしまうほど。こんなん変態じゃなかべか?チラリとそんな考えが脳裏を掠めるも、どうしようもなく快感なのだ。やめたくない。やめられるわけがない。横島としても、そんな早苗のいじらしい様子が可愛くてしかたない。特に早苗からは、理不尽……とは言いがたいが、筆舌しがたいほどに嫌われていた記憶もあって、異常なまでに可愛く思えてしまう。何より、実は横島にとって、早苗は初めてでもあるのだ。そう、同年代とのセックス。戻る前の横島の相手は、大きく年上(小竜姫、イオ)か、凄まじく年下(明日菜、なのは)としか肌を合わせたことがなかった。愛子は一応クラスメイトではあったけど、彼女を同年代と言ってもいいのやら……その点、早苗と横島は間違いなく同い年である。同年代との思いが通い合ったセックスは、横島に尋常じゃない程の興奮を与えてしまう。本当だったら、このまま愛撫を続けて、その乙女の肢体を柔らかく蕩けさせるのが定石だと言うのに、興奮を抑えられない横島は、自らの一物を早苗のアソコにあてがってしまう。ここで早苗が少しでも恐怖を見せたのなら、横島の目は覚めたことだろう。そうして優しく何度か絶頂を体験させ、横島の異常な肉棒を受け入れやすい状態に持っていけたろうに。だが早苗は横島とのキスに夢中になってしまい、横島に胸を弄られて得られる快感も、アソコあたる硬いナニかの感触も、全部が全部、愛おしい物に思ってしまっていた。初めての体験ということもあったし、横島を信じてもいたのだろう。だから、気づいた時には挿入されていた。まあ、早苗としても、これが嫌な訳ではないのだが……それでも予告無しの挿入は、早苗に大きな負担を与えてしまう。「うあ゛っ!? んぅうっ! い、いだ……」早苗は、アソコを引き裂かれる様な痛みに表情を歪ませ喘ぐ。ああ、今、自分は犯された。そうはっきりと自覚出来る痛みだ。横島の身体が、そんな早苗の身体に伸しかかるようにして眼前に迫ってくる。彼の身体が近づくたびに、ギチギチと音を立てて自分の膣内(なか)に肉杭が突きこまれているのだ。予告なし。早苗への気遣い無しの挿入だったけども、早苗は嬉しかった。そして横島も、肉棒に伝わる強い抵抗。早苗の処女膜の感触に喜びを隠せない。戻る前では信じられなかった事だ。あれだけ自分を嫌っていた女が、この戻った世界では、まったく別の関係を築くことに成功したのだから。だから横島は思うのだ。使徒達のことは別として、もうこの世界を【戻った】世界だと思うのはやめようと。早苗とこうした関係を築けたように、例えば美神さんやおキヌちゃん。それに小鳩ちゃんや冥子ちゃん。他にも親友だった雪之丞の彼女、弓さん等々……NTR……ごほんごほん、もとい彼女達とまったく新しい関係を築くことも可能に思える。なんだコレ? すんげー楽しくなってきた!戻り、大切な女達と強制的に別れた不満。もう一度、永遠を手にしなければならなくなった不満。それらが全て、こう思った瞬間に吹っ飛んだ。大切な俺の女達よ! まだ見ぬ美女・美少女達よ!俺はやる! どこまでも高く飛んでやるっ!!そう思いながら、早苗の膣内を蹂躙するのを阻む最後の壁。それを破り、更に結合を深くするべく横島は早苗に圧しかかった。 「んぁあっ!」背筋を弓なりに反らし、痛々しい絶叫を早苗は上げた。目からぼろぼろ零れる涙は、破瓜の痛みからくるものなのか、それとも……「横島……わたすのこと、好きって言って、くんろ……」「早苗ちゃんは言ってくんないのか? 俺の事、好きって」先には言わない。愛しもするが、それ以上に愛されたい。横島はそう思いながら腰をねじると、早苗は「ああっ!」と大きく喘いだ。熱い塊が、わたすの膣中(なか)をかき混ぜている。痛い、痛い、痛い…… 快感とは程遠い感触。なのに、その痛みがとても気持ちよく感じるのは何でだべ……?わたすって、マゾなんだべか?そう思ってしまった瞬間、ずちゅ、2人の結合部から粘る水が湛え始めた。横島はここが攻め所と、早苗の足を抱える様に持ち上げながら両手で胸を鷲掴み、激しく刺激を与えながら、最後のひと突き、根元まで肉棒を早苗の膣内にねじ込んだ。「いやああぁああああああああああっ」悲鳴があがった。結合部から、赤い雫が溢れ出す。この瞬間、早苗は少女から女になった。横島は限界を超えて突きいれた肉棒を8の字にゆっくりと回しながら、早苗の瞳からこぼれ落ちた涙をぬぐう。止まらない痛み。反応し始めた女の肉。僅かに感じる、でも段々と大きくなっていく快感。それら全てに頭がごちゃごちゃになりながら、早苗は横島の暖かい手で拭われる涙を蕩然と見た。頬が、いや、全身が熱い。好き……好き……好き……溢れだしてくる想いは、たった二文字の言葉だけ。早苗は泪をぬぐう彼の手に自らの手を重ね、溢れだす想いを口にしてみた。「横島。わたすは、アンタが好きだ……」……言わせた。遂に、遂に……っ!横島は歓喜する。重なった手に指を絡め、もう一度唇を重ね、そして……「俺も、好きだ……っ!」そう言った瞬間、早苗は爆発した。「あ、あああぁぁっっっ!!」横島の言葉に感極まり、早苗の全身がうねる様に跳ねた。早苗にとって、性魔術によらない初めての絶頂。蕩然とする早苗の膣内は激しく踊り、挿入された肉棒を更に奥へと誘った。激しく痙攣を繰り返す胎内の蠢きは、余りにも心地よく、横島の射精感を否応なく高めてしまう。それは、横島にとって計算外の快感。思わず、「うおっ!?」っと唸り声を上げて暴発してしまった。くっ、しまった!?そう思うと同時に、流石は横島。しっかり早苗の尻を掴んで密着すると、余す事無く全てを注ぎ込んでくれるわっ!とばかりに子宮口目掛けて撃ち出した。ドドドドドッ!まるで土石流の如く流れ込む精液の奔流に、早苗は女の悦びに身体を震わせた。「ふぁ、あ、あ、ぁ……横島が、わたすんなかに……たくざ、ん……」 お腹が、熱い……このままでは、妊娠してしまう……いや、キチンと避妊しとるんだったべか……?早苗は意識が遠のきそうな程の快感の中、ちょっとした不安に苛まれるも、「膣内(なか)で出すんじゃねーべっ!」と決して横島を突き飛ばそうとは思わない。このまま膣内に出し続けられたら、妊娠してしまう可能性に気づいていても。それどころか、早苗はもっと深く、奥まで! とばかりに手を横島の背中に、足を腰に絡め、しっかと抱きつき離れない。膣奥にあたるマグマのような精のほとばしりが、とても、とても心地好い……思考は千々に乱れ、早苗はもっと、もっとと、身体を揺すってしまうほど。これが妊娠的な意味で危険な行為だと分かってはいても、もう早苗にはとめられないのだ。この、どうしようないくらい、胸を焦がす彼への想いを。それに気づいてしまったのなら、妊娠も、決して怖い物なんかじゃない。いや、むしろ、妊娠してしまいたい。彼の子供を抱くのは、きっと幸せの証なのだから……横島も、そんな早苗を可愛く思い、ぐりぐり子宮を肉棒の先端で擦るのをやめ、更なる射精をする為に腰を前後させ始めた。まだ完全に射精を終えてはいない。だけども、これは単なる暴発なのだから、キチンとした射精をするための抜かず2発目。じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶぶぶぶ……処女だった筈のキツイ膣道は、大量に射精された精液によってヌメリを増し、実にスムーズに最奥から入口付近まで行き来する。休む間もなく始まった2回戦に、遠のきかけた意識も無理矢理に覚醒され、再び早苗は甘い声で啼き始めた。つい数十分前まで処女だった身体は、一度大きく達したせいか、痛いぐらいに敏感だ。軽く腰を揺らめかせただけで、「くぅあっ、ひ、ひぃ……ら、らめぇ……」呂律が回らなくなるほど感じてしまう。「なにがダメなんだ?」意地悪な口調でそう言う横島に、いつもなら抗議の声を上げるどころか、手が出るだろう早苗が、泣きそうな顔で、いやいや、と力なく首を振るだけ。こんな可愛い態度されたら、もっと意地悪したくなってしまうじゃないか!横島は、「言わなきゃわからん」と冷たく言ってのけると、腰の動きだけでない。更には激しく胸を揉みしだきつつ、唇で乳首を食み始める。「ひああっ!? こ、壊れ……る゛っ……これ以上されたら、わた、す……壊れてしまう゛……が、あ、あ、あぁ……」止まらない快感。止まらない痙攣。早苗は目を見開き、口を大きく開け、舌を突き出し、なんとかこの快感を耐えようともがき喘ぐ。横島の背中に回した手を解けばいいのか?横島の腰に絡ませた足を解けばいいのか?たぶん、そのどちらも必要なのだろう。この密着した体勢では、横島のエロい行為がダイレクトに早苗の肢体を嬲ってしまう。なのに、早苗はそのどちらも解こうとはしなかった。密着することで感じる彼の鼓動が、とても心地良く感じてしまう。例えどんなに辛い快感地獄の中でも、とても、とても幸せに想ってしまう。だから、「よ、横島……ぁ……」苦しそうな様子の早苗に、流石の横島も少しだけペースをダウンしようかな~なんて思っていたのに。「もっど激しくしてもいいがら……わたすのこと、置いてか、ない……で……」「何、当たり前のこといってんだ? 俺は早苗ちゃんを置いて行ったなんかしねーよ」「……うん」嬉しそうな早苗に、横島もまた嬉しそう。嬉しいから、もっとサービス。「んじゃ、早苗ちゃんのリクエスト通り、激しくするぜ!」「……へ?」こういう流れだと、優しくするのが普通でねえのか?早苗の声なき声に、横島は気付かぬフリ。早苗の絡みつく腕と足を解き、引っ繰り返して尻を高々と上げさせる。獣のような格好を嫌がる早苗を強引にねじ伏せ、そのままバックから激しく腰を打ちつけた。ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん「ひっ、い、い、い、いぃ……死ぬ、死ぬ、ひぁ、ダメ、だ、や、ああぁん、イク、イク、イクゥゥゥゥウウウウウ」ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん「……ああ、またが? も、もうダメだべ! もう、もう、わたす、またぁ……………ひっ! あぁあぁぁあああっ」ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん「い゛っ!? いだっ!! そ、そこはきたな……あ゛……あ、が……ひぎぃぃいいいいぃいいいいいいいいいいいいっ」ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん 「も、もうらめ……らめ、らめ、らめぇ……あ、あ、あぁ……ぁ……っ……んぁ……い、いぃ…………」前も後ろも、どろどろのぐちゃぐちゃ。夕方から翌日の朝方まで続いたこの終わりの見えない睦み合い。早苗の身も心も、完全に横島の物になるのには十分な時間であり。早苗の身体は、横島ナシでは生きられない領域まで調教され尽くし……「あんましてっとバカになってしまうがんなっ! すんのは月に一回だけだぞ……そんな悲しい顔してもダメっ! っく、仕方ないべ、半月にいっかい……週に、いっかい……みっかに……よ、夜だけなら毎日……あ、朝もちょっとだけなら……あぁん……」アスナもいっしょに、ほぼ毎日仲良く身体を重ねる姿が見られたとか何とか……横島は、圧倒的な強さをGS協会に見せつけた事により、正式なGS免許を割と早く取得した。本来だったら少し時間のかかるこの正式なGS免許の発行。だが、何故だか後見人に名を連ねて【いた】六道の一声により、たった3ヶ月。そう!3ヶ月後には横島の手に渡る。横島は史上最高成績による試験突破と、この六道の力を背景に、銀行から多額の融資を受けて、遂にGS事務所を開くことになった。場所は、渋鯖人工幽霊壱号。この地での事務所開きに、チラリと美神のことが頭を掠めたが、ここは横島【達】にとっての帰る場所。この場所以外での事務所開きは考えられない。何より、家賃タダだし。すんません、美神さん。横島は心の中でわりと適当に謝りながら、除霊助手に氷室早苗を迎え、遂に横島除霊事務所の開設準備が整う。美神令子、小笠原エミ。GSトップ2と呼ばれるこの2人。その2人に並ぶ、若手凄腕ゴーストスイーパーとして勇名を馳せる横島忠夫の物語が、遂に始まったのだ!「ばっ! バカかおめはっ! 今日は大切な事務所開きだべッ!!」「んなこと言ったって、早苗ちゃんの巫女さんルックがワイのパトスを刺激するんじゃーっ!!」「ひっ! だ、だめ……ん、んぁ……くぅううううっ」「ねえ? お客さん来ちゃうよ?」「わははははーっ」「あぁん、いっ、あぅん……っ」「……ワタシを仲間はずれにしないでよー」「ふわっ、あ、アスナ……やめ……乳首、ころころすんでね……あぅんっ」「ア~ス~ナ~っ! 早苗ちゃんのオッパイはワイんだぞ!」「ひぃっ!? ふ、ふたりして……も、もう……わたす……あ、あぁあ……あ────ッ!!!」……たぶん。同時刻、某所にて……「んで、コイツがその横島忠夫?」「そうよ~。大変だったんだから、その報告書もってくるの~」「……なんていうか、貧乏くさい顔ね? それに妙にぶん殴りたくなるっていうか……丁稚むき?」目の前のぼへ~っとしたショートボブの女から受け取った書類の束を、面白くなさそうな顔でめくる。一通り目を通すと、フン、っと見下すように鼻で笑い、その書類の束をゴミ箱へと放り捨てた。面白くない。そう思うと同時に、なんだろう? 妙に懐かしい……そんな感じのする男の子に彼女は思えた。「あ~っ! 大変だったっていったじゃない令子ちゃ~ん!」「ごめんごめん、それに、ありがとね冥子。それよりさ、本人知ってんでしょ? どうだった、コイツ?」「横島くんは~、大きくて、すごいじょうずよ~?」いやんいやん、とくねくねする目の前の友人の姿に頬を引き攣った。一体なんなの? この反応は……!?そう言えば、この男。仮免中は冥子の助手をやってたんだっけ?冥子んとこ、最近目立ったミスもないし、全部このスケベそうなガキが何とかしたっていうわけか。……やるわね。プッツン使いのレアスキルでも持ってんのかしら?「でね~? 横島くんったら、冥子とぉ……きゃーっ! 令子ちゃんったらぁ、なにいわせるのよ~」ブワッと大量の霊力が溢れ出す。以前なら、ここで彼女は暴走していた。女はビクビクしながら友人の動向を注視しつつ、先程捨てた報告書の男に戦慄する。六道冥子のぷっつんが治った。そう噂で聞いたときは、何をバカなと思ったけれど……だけど事実、今、こうして彼女は自分の力を掌握しきっていた。以前なら考えられない。ありえ、ない!それを成したのがこのガキだとすれば……前評判、それに相応しい実力、そして六道。力・名声・後ろ盾と、全てを持ち合わせた嫌な奴ってわけね!「ふ、ふふふ……横島忠夫、見てなさい? アンタ如き丁稚風情が、この美神令子の敵じゃないって、おしえてあげるわっ!」丁稚の部分で一瞬だけ、はて?と首を傾げるも、すぐに脳裏から振り払う。そうして、いやんいやんとクネクネダンスを踊る六道冥子と、高笑いに笑う美神令子。……やばい奴に目を付けられた、横島忠夫の明日はどうなるっ!?「めいこ、いっつも指だけでメロメロにされちゃってぇ……」「はぁっ!? め、冥子? ちょっとあんた一体……」「それでね、めーこがちょっとでもいっちゃうとぉ、冥子ちゃん、この程度で気をやるようじゃ、暴走癖は治らないよ?って優しい声で囁くのよぉ~?」「なっ!? ななななななな……ち、ちがう、落ち着くのよ美神令子! 冥子のことだから、どうせ……」「でねでねぇ? 30分我慢できたら、ご褒美って、大きいお注射で……めーこ、お注射嫌いだけど、横島くんのお注射は大好きなのぉ」「ちがうちがうちがうちがうちがう……冥子に先を越されたとかありえない。そうありえないわよそんなこと……」「私にお注射した横島くんたら~、冥子ちゃんのなか、きもちいいよ?って嬉しそうに冥子のなかをずぼずぼしてぇ……んもうっ! 令子ちゃんったらエッチなこと言わせないでよ~っ!」冥子のクネクネダンスが佳境に入り、美神令子はブツブツと呟きながら虚空を見つめる。えー!? 令子ちゃんて、二十歳過ぎてもまだ処女なの~?処女が許されるのって、高校生までだよねー。きゃははははは……「んなっ! 冥子! アンタっ!!」怒りの形相で冥子をみた美神は、だがしかし、冥子は今もクネクネ踊ってトリップして、「横島くんたら~、ほんと~にめーこのおっぱい好きなんだから~。そんなにむにゅむにゅしても~、おっぱいは出ないのよ~?」なんて甘ったるい台詞を吐いてるだけだし。やっぱ幻聴、なの……?いや、だとしても!……処女で悪いかっ!ずっと女子校だったんだモン!しかたないじゃない!!に、しても……この私がっ!冥子に先を越された。冥子に先を越された。冥子に……冥子に……冥子に……めい、こ……に……ッ!!「フ、フフフ……あはははは……アーハハハハハハハハハハハハ…………横島忠夫、殺スッ!!」間違いなく八つ当たりな怒りに目を充血させ、美神令子は吼えた!……自業自得な横島忠夫の明日は、マジで暗黒である。「んもぅ、れいこちゃん欲求不満なの~? あのね~、めーこ思うんだ~。定期的にせっくすしたら、令子ちゃんもすっきりしてキリキリしなくなるんじゃないかな~って」「むきぃーっ! 冥子! あんたって娘はーっ!!」むしろ死ぬ?