影を身に纏い、私は果てる事無く仮想的『横島忠夫』を刺し貫く。 操影術を極める為に。 何度も何度も…… 使い魔を召喚し、四方から斬撃、素早く追撃の風の矢。 ……ダメ。こんなんじゃ、全てをかわされ逆に反撃を受ける。 あの日、あの時見た彼、横島忠夫が相手では…… 苦り切った顔で、モニターが映す画像を睨みつける学園長。 喧々諤々に騒がしいこの司令室で、私は生まれて初めて地獄を見た。 血飛沫が上がり、腕や足が宙を舞い、無念そうな顔が血塗れで此方を睨む。 腸が腹から飛び出て、化けものの尖った口先がグチャグチャと音を立てながら喰い散らかす。 隣に居たはずの愛衣は、片手で口元を押さえながら、吐き気と必死で戦っていた。 彼女のクラスメイトである眼鏡の娘は既に意識を失い、床に倒れ込み、それを心配そうにする者すらいやしない。 皆、精神の許容を超える、この現実と戦っているから。 虹彩色の化け物の強さと残忍さ。 それを使役する緑服の魔法使い、ラプシィア・ルン。 彼と戦っている、学園長に続く実力を持っている筈の高畑先生は終始押され気味で、それは、見守る私達にとって絶望的な現実。 ラプシィア・ルンと言えば、20年前の大戦の折、アリアドネーの魔法騎士団を壊滅寸前まで追い込んだ男。 魔物を、人を操り、強力な魔法で攻撃してきた謎の青年。 『無音拳』ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグと、テオドラ皇女が率いた真竜によって撃退され、その後、各地で犯罪行為を繰り返す一級の賞金首。 賞金額が『闇の福音』と同額の、最強クラスの邪悪な魔法使い。 そのラプシィアが使役する虹彩色の化け物が、中等部の女生徒2人に襲い掛かった。 腹を触手で貫かれ、喰われ、そして犯される少女達。 ギリギリと歯軋りを鳴らす学園長や先生達。 私は恐怖で身体が動かない。 『立派な魔法使い』になる目標なんて、捨ててしまいたくなる程の情けなさ。 この程度の物なの!? 私の夢は!! 私はこの戦場へと向う勇気を搾り出そうと、何度も震える足を叩く。 それを見た愛衣は、涙目で首を振りながら私を止める。 行けば、死ぬ。それは確定された未来。 あの場で腸を喰われた先生方は、今の自分よりも遥かに強い。 そんな人達があっさりと蹂躙されたのだ。 自分が行っても、犠牲者が一人増えるだけだろう。 それでも私は行かなくてはならない。 魔法使いの誇りにかけて。力無い人々を守る力となる為。 その為に辛い修行を重ね、ここまで来たのだから。 私はようやく震えが収まってきたのに気づくと、キッと顔を上げ、声を張り上げようとする。 あの戦場に赴く為に。 せめて、あそこで襲われている少女達を助け、逃がす為に。 高畑先生に続く実力者の、葛葉先生方が駆けつける時間ぐらいは稼いでみせる。 そう思い、声が咽まで出かかったその時、「ワシが行く。後は頼むぞい、明石教授」 学園長の声が司令室に響き渡る。 顔色を変えて止めに入る明石教授。 この地で最強の魔法使いの投入を、何故止めるのか? 簡単なこと。 彼が倒されてしまえば、全てが終わってしまうのですから。 この、極東の地の最高責任者が倒れると言う事は、この地が落とされたも同然。 軽々と出て貰っては困るのだ。 それでも、それしか無い位、私達は追い詰められているのだ。 高畑先生だけが頼りだが、彼はこのまま行けば、間違いなく敗れる、あのラプシィア・ルンに。 せめて彼をサポートできる実力者がいれば……「あの化け物を倒し、高畑君と合流、ラプシィアを殲滅する」 いつもはお茶らけてばかりの学園長のマジメな声に、私達の気が引き締まる。 あの長い頭が誇らしく感じる。多分、幻想ですけど…… 学園長が皆を見渡し、さあ、出陣、と言う所で、新たな侵入者の報告が入った。 世界樹の天辺に突如現れた男と女。 この場にいる学園長を除く、全ての者が絶望する。 既に対応できる者が居ないのだから。 このタイミングで現れる侵入者。弱いとは思えない。 何が目的? ラプシィアの仲間? ……私が行こう! 学園長と高畑先生が、化け物とラプシィアを殲滅するまでの時間稼ぎ位はしてみせる!! そして、今度こそ名乗り上げようとしたその時、「助かったわい」 心底ホッとした様子で、ドカッと椅子に座り込む学園長。「何者なんですか、学園長」 明石教授が皆を代表して質問する。「横島忠夫じゃ。紅き翼のワイルドカード。高畑君の兄貴分。そして、この世界唯一のゴーストスイーパーじゃ」 横島忠夫? 聞いた事がある名前。 紅き翼の汚点などと呼ばれる恥知らず。 ワイルドカードなんて呼称は初めて耳にする。 無謀な魔法実験の失敗で、連れていた少女を巻き沿えに、次元の彼方へと消え去った愚か者。 ゴーストスイーパーが何なのかは解らない。 それでも、学園長が信頼するからには、噂とは違うと言う事なの? この場にいる、学園長を除く全ての者が、不安と期待が入り混じった表情を浮かべ、モニター越しの彼を注視する。 横島忠夫と少女は分かれ、少女は高畑先生の下へ降り立ち、そして彼は化け物に犯されていた少女達を容易く助け出す。 その間、3分も掛かっていない。 そして次の瞬間には、化け物は火柱に呑まれ死んでいた。 天まで高く昇る火柱を見ながら、私達は驚愕する。 魔法先生方を蹂躙した化け物を、容易く切り裂き燃やし尽くす。 それはどれ程の実力者だと言うのでしょうか? 時間が止まってしまった私達に、学園長は素早く指示を出す。「医療班はあの少女達の確保。急ぐんじゃ!」 ハッとする私達。 治療魔法の得意な者は駆け出し、それを護衛する者が後を続く。 モニターの中では、高畑先生と横島忠夫の連れの少女が、ジリジリと押されている様子が分かる。 それでも私達に絶望はもう無い。 あの男が駆けつければ、勝利は間違い無いのだ。 そう信じさせる物があるのだから。 それはスグに現実となる。 ただそれは、私たちが欲した勝利の仕方とはかけはなれた物でしたが。 背後から不意打ちでラプシィアの胸を貫き、邪悪な笑みを浮かべる彼を見て絶句する。 凄惨で、残酷で、酷薄で、冷徹。 血に塗れ、どちらが悪役なのか分かりはしない。「フハハハハハハハ! 相変わらず訳の分からないヤツだ。なあ、じじい、そうは思わんか?」 何時から其処にいたのだろう。 闇の福音が高らかに笑う。「そうじゃのう。木乃香の婿になってくれるとありがたいんじゃが。さぞや強い子が生まれるじゃろうて」 フォッフォッフォッフォッ、笑いながら学園長は言う。 心底楽しそうに。「死にぞこなったな、じじい」「オヌシも付き合ってくれたんじゃろ?」「ふんっ!」 暖かく、どこかホッとする空気が二人の間を流れる。 そんな二人のやりとりに軽い驚きがあるモノの、私はジッと横島忠夫を睨みつけた。 彼は、邪悪だ! 私の中の何かがそう囁く。 立派な魔法使いとは相容れない、そんな悪だと。 喜びに湧く皆の中で、私は一人、ギリギリと歯軋りを鳴らしながら彼を睨み続けた。「凄い方ですね、お姉さま!」 愛衣の言葉に適当に答えながら、私は…… 私はいつかあの男をこの手で倒す。 そう誓いを立てた。 高畑先生と談笑しながら、襲われた少女達の下へと向かう、あの男を。 汚点と呼ばれるに相応しい、あの卑怯で卑劣な男を。 私の想い描く理想とかけ離れたあの男を。 嫉妬なの、この感情は? 私が持ち得ない凄まじい力を持つ、あの男への? それでも、それでも私は…… キャアキャアと騒ぎ、今だ興奮冷め止まない愛衣をそのままに、私は静かに部屋を出た。 強くなる為に、あの男を越える強さを手に入れる為に。 一分一秒が惜しく感じる。 手をギュっと握り締め、歯を食いしばり、目を吊り上げて。 残忍で狡猾なあの男の顔を想い浮かべながら、私は向う。 強く、強く成る為に…… あれから数日が経ち、私は今でも鮮明に、あの残忍で邪なあの男の顔を思い浮かべられる。 邪な男、横島忠夫。 いつか必ず世界に仇なす存在。 その時、必ず私が彼の前に立ち塞がり、そして倒してみせる。 この私、高音・D・グッドマンが! 私は誓いを立てると、辺りに人の気配が無いか確かめる。 そして、身に纏った影を解除すると、裸身になった私は火照った身体を夜風で冷やす。 傍で見ていた愛衣が、慌てて私にバスタオルを被せ、私は小声で、「ありがとう、メイ」 そう言いながら、汗を拭い、制服を纏う。 大切な私の妹分、大切な私の従者。 彼女はあの日から、よりもよってあの男なんかに心惹かれている。 この大切な妹を守る為にも、私があの男を倒さねば。 私は彼女の頬を優しく撫でる。 あの男を思い出す度に、怒りと敵意で火照る身体を冷たい夜風で冷やしながら…… まほらのほほん記 第4巻 やっぱヨコアス 私は昨日と同じように、海に向って霊波砲を撃つ練習。 いつの日か、あの勘九郎をブッ倒す為の修行。 そうじゃなくても、彼の第1使徒として恥かしくない強さを手にする為には、日々精進が必要なのよ! まあ、忠夫と顔を合わせるのが恥かしくって仕方無いってのもあるけどね。 私が放った霊波砲が海に飲み込まれ、ずどぉーんと昨日より若干高い水柱が上がる。 ついでに悲鳴も。「あんぎゃーーーーーっ!?」 水柱から飛び出る人影。 まあ、忠夫なんだけど。 何で? そんな風に思っていると、忠夫はそのまま砂浜に頭から突っ込んだ。 逆立ちの体勢で、頭だけ砂に埋まった忠夫。 ビクンビクンと痙攣している。「た、忠夫っ!?」 私の心配する声が聞こえたのか、忠夫は勢い良く頭を抜いて、私と向き合う。 そして、「イキナリ何すんじゃーーーーっ!?」 と抗議して来た。 私はそんな忠夫の顔を見て、ボンと顔が赤く染まったのが分かる。 挙動が不審になる。動悸が激しくなる。息が荒くなる。 それでも私は、普段の私通りに振舞おうとした。「何であんなトコにいんのよ!」「夏美ちゃんと千鶴ちゃんの着替え覗いてたら見つかった。んで、あやかに縛られて海に沈められた」 話しながら、俯き加減になってしまった真っ赤な私の顔を覗き込んでくる。 それをビターンと平手で叩き落し、「頼めば見せてくれるんじゃないの? なんでワザワザ覗きなんてバカな事すんのよっ!」「アホかーーっ!? 覗きで見るんと見せてくれるんとは違うわ、ボケーっ! お前には漢のロマンが解らんのかっ!?」「ワ・カ・ル・カーーーーーーーーっ!?」 私の右腕が唸る。 赤い小手、忠夫が魔装拳と名づけたこの腕で、私は全力の一撃を忠夫の左頬に叩き込む。「げふぉっ!」 そのまま海にバシャーンと沈んでいくものの、次の瞬間、無傷で立ち上がった。「痛いやないかーーーっ!?」 抗議する忠夫を呆然と見る。 別に殺したかったとか、怪我させたかった訳では無いんだけど、無傷? 私の全力が、無傷? ああ、私の実力って、忠夫に傷一つつけられないの…… 絶望の面持ちで、私は砂浜にガックリと手をつけた。 そんな私を心配したのか、海から上がって私の傍まで来ると、優しい手つきで頭を撫でてくれる。「どうした急に。腹でも痛いんか?」 前言撤回。デリカシーの欠片も無いわ、この男。 そんなトコも好きだけど……「ち、違うわよ! 私の全力を受けたのに無傷なんだもん、忠夫……」「ああ、無傷と違う。ギャグ時にはすぐ回復すんだ。知らなかったんか?」 右手をパタパタしながらマジメに言ってる。 何よそれ? 「そんな事より、ようやく普通に話してくれたな、アスナ。ワイの事、嫌いになったんかと思ったわ」「ふえっ? なんでそうなるの?」「いや、最近マトモに目ぇ合わせてくんなかったろ?」「ち、違うよ! 忠夫の顔が、かっこよく見えて……」 語尾に近づく度に、段々とボソボソと小声になっていく私。 両手の指を合わせてモジモジ。 恥かしくって恥かしくって、もう顔上げられないよー。 そんな熱くなった私の頬に手を添えて、忠夫は心底ホッとしたって顔でこう言った。「何だ、ホッとした。ずっと不安だったかんな」「ご、ごめんなさい。でもね、あのね、その……」 何か言おうとするも、私は上手く言葉に出来ず、近づいて来る忠夫の唇に意識を取られる。 そして、少し海水でしょっぱくなった彼の唇が、私の唇を覆った。 横島はアスナに口付けする。 唇を割ってゆっくりと舌を滑り込ませる。「んむぅ……んちゅ、んぁ……んん」 躊躇いながらも、アスナは積極的に横島の舌に自分の舌を絡め合う。 ぴちゅ、くちゅ、ぴちゃ…… 波の音に混じり合う様に、二人の熱い舌が絡み合う水音が響く。 横島の手の平は、汗や海水で湿っている乳房を水着越しから優しく揉み、アスナの性感を高めていく。「ん、あぅんっ」 気持ち良いのか、感電した様に何度も身体をひくつかせる。 アスナの女の匂いが強くなり、横島の理性を奪っていく。 幾度と無く嗅いだアスナの匂い。 横島は胸を揉み上げる手とは逆の手で、へその辺りから水着の上を滑り落ち、アスナの女性の溝を撫で上げる。 そしてそのまま水着をクイッとずらし、アスナの女の部分に指先を滑り込ませた。 蒸せる様な湿気とアスナの体温。 海水と汗と、何より愛液に濡れた秘所。「んぁっ……」 唇を奪われ、胸を揉み上げられ快感に酔っていたアスナは、秘所に触れようとする愛しい人の指先に気づいたのか、彼の指を迎え入れる為に身をよじらせた。 くちゅう、指がアスナの膣内に呑み込まれて行く。 横島は膣壁に指を擦り付ける様に、何度もヌチュヌチュとアスナを攻め立て追い詰める。 それと同時に唇を離し、首筋に顔を埋めながらチュウと吸いついた。「あっ……あふぅ……忠夫ぉ、んぁっ……き、気持ち、いい、よぉ……」 アスナの口から嬌声がこぼれる。 横島は水着の上だけ引き下ろすと、プルンと張りのあるアスナの胸が姿を現す。 何度も見て、触り、撫で上げ、舐め啜り、噛り付いた、愛しい女の胸の先端。 可愛らしく尖ったソコを、爪でカリカリと擦り抓る。 それだけでアスナは何度も激しく高みに昇る。 首筋にキスをし、乳首を責め立て、濡れた肉壁を掻き回す。「あ……あぅっ……はぁ……んはぁっ、ひぅっ、くぅんっ」 囁く様だったアスナの喘ぎが、段々と大きく艶を含み、堪えきれない。 既に横島の耳には波の音など聞こえず、アスナのいやらしい水音しか聞こえない。 アスナの腰が踊り、蜜が溢れ止まらない。 横島は膣壁を掻き混ぜていた指を引き抜くと、秘所を剥き出しにしていた水着のズレを直す。 みるみる内に紺の競泳水着が黒く濡れて行くのを見ながら、割れ目に沿って指を往復させた。 粘りつく淫水が指に絡み、グチュウと音を立てながらアスナの女に指を沈める。「そろそろいいか、アスナ?」「う、んぅ……いい、よぉ……してぇ、ただお……」 水着ごとアスナの中に沈めていた指を抜き出すと、粘り糸引く愛液を舌でペロリと舐める。 ソレを見て、恥かしそうに両手で顔を隠すアスナ。「水着、脱がせるかんな……」「うん……」 水着に手を掛けて膝の辺りまで降ろしていく。 やはり糸引くソコを見て、横島はニンマリと微笑む。 本当に可愛いヤツだ。 横島がそう思いながら脱がしていくと、人気のあまり無い太陽が燦々と輝く砂浜で、遂に彼女は全裸となった。 太陽に照らされる、健康美溢れる裸身。 ピンクの頂を持つ乳房に、茂みの一切ない秘所。 紅潮した頬に、ハァハァと荒く息を吐く唇。「キレイだ、アスナ」 横島のその言葉に、ビクンと身体を跳ね上げる。 元々ぐっしょりと濡れていた秘所から、プシュ、プシュウっと間断なく愛液が吹き出る。 言葉だけで何度も絶頂するアスナに、もう一度囁くようにキレイだ、そう告げながら、横島は思う。 ここが屋外だって事、アスナは分かってんのかな? この地は、現在必要最低限の人間しかいない。 今のあやかの為に、彼女の両親が用意した場所だから。 彼等は昼と夜の食材や、その他諸々の生活用品を用意する以外には顔を出すことは無い。 だから横島も堂々と昼日中のこの場所で事に及んでいるのだが…… それでも人はいるのだ。 あやかと、夏美と、千鶴が。 今も此処から少し離れた場所で、顔を真っ赤にして此方を窺っているのが見て分かる。 両手で目を押さえ、見ない振りをしているかも知れないが、明らかに興味津々に見ている。 それどころか、3人の話し声まで聞こえてくる。 地獄耳な筈のアスナは、それ等に一切気づいていないのか、ただ横島に翻弄されるだけ。 横島は、まあいっか、と結論付けると、再びアスナの唇を奪った。 もう、何度こうして唇を重ねただろうか。 アスナにとって、唇を重ねる事はとても心地良い。「んん……んちゅ、ちゅぷ……むぅあ……」 こんな単純な事が、どうしてこんなに気持ち良いのだろう。 2人は音を立てて舌を絡め合い、柔らかい口腔を掻き回し合い、互いの唾液を啜り合った。 そして、ゆっくりと唇を離す。 ぽ~とするアスナを横目に、横島は自分の下半身を覆っている水着を脱ぎ捨てる。 雄々しく天まで反り上がらんばかりの、彼のシンボルが姿を現す。 途端に、ギャラリーと化している少女達から、なぜか歓声が上がった。「アスナ、四つん這いになって、お尻をこっちに向けてくれ」「う、うん」 恥かしそうにしながらも、アスナは素直に従い、お尻を此方に向けて高く上げる。 ヒクヒクとするアスナの秘密の部分。 そして可愛らしい窄まりに指をズプズプと何度か挿入を繰り返し、具合を確かめる。 横島は膝立ちになり、腰を掴んで引き寄せた。「お、お尻はダメぇ……お願いよ、忠夫ぉ……」 本気で後ろは嫌なのだろう。 弱々しくお尻を振って、横島の指や肉棒から逃れようとする。 その度に、股間から太腿に伝う愛液が飛び散り、菊座の窄まりが収縮し、かえって横島を滾らせる事に気づいていない。 もっとも、横島はアスナの後ろを奪うつもり等毛頭無い。 そこでする相手は決まっているから。 千鶴、横島の初めてをネギで奪った女。 いや、もちろん横島は仕返しでそんな事をする訳では無い。 彼女のお尻を蹂躙した触手を忘れさせる為だ。 自分の女の大切な部分が、自分以外の物の形で終わる事を見逃すわけにはいかない。 だからなのだ。千鶴の後ろに入り、自分の肉棒の形と快楽を覚えさせる。 次は夏美のお尻。彼女の後ろもまた、自分以外の、それもネギなんかに奪われてしまった。 ここも自分の肉棒で、しっかりと道を切り開いて上げねばなるまい。 当然の事だが、アスナとあやかのそこを犯すつもりは無い。 何故なら、自分には特異な趣味など無いのだから。多分…… そんな事は露知らず、後ろを犯される恐怖で微かに震えるアスナの女性器に肉棒を押し当てる。「行くぞ!」「う、うん!」 ホッとしたのか、アスナは元気良く頷いた。 横島はそんなアスナに少し苦笑すると、彼女の膣内にゆっくりと押し入っていく。 黒光りする巨大な肉棒が、少しづつ彼女の蜜穴を押し広げる。 ジュプッ、グチュウと淫音を立てながら押し入っていくと、内部に溜まっていた蜜が零れ出す。「ふああ……ああ……ああんっ!」 横島は、熱くキツイ肉壁を掻き分け、更に深く入れる為に、腰を掴みなおす。 そして、一気に奥まで突き入れた。 アスナは砂地を間接が白く浮かび上がる程強く握り締め、脳天を突き抜ける快感に耐える。「ああっ!!」 堪え切れなかった喘ぎが、悲鳴の様に口から漏れた。 二度、三度と同じ様に激しく腰を突き入れると、アスナのツインテールが激しく舞い踊る。「んんっ、ひぅ、ぃぃっ」 腰と腰がぶつかり合う度に、アスナの形の良い胸がふるふると揺れる。 横島の腰の動きが、少しづつ早くなっていく。 肉棒を抜き、押し込む、また抜き、更に押し込む。 単純な動きを、快楽を求める為だけに何度も繰り返す。 突き入れる度にアスナは背中を反らせ、髪を振り乱し、汗や体液を飛ばす。「あっ、ああっ、うくぅっ!!」 アスナの膣内は、うねる様に蠢き、肉棒を絡め、締め付ける。「いいぞ、アスナっ!」 大切な女と身も心も結ばれている快感。 何より、自分の女が快楽に酔い、自分の肉棒を咥え込む姿。 酷くたまらない。「んんあっ!! あっ、ああんっ、ひぁぁっ、ああっ!!」 既にマトモな答えも返せないアスナの、丸みを帯びた尻に向って何度も突き出す。 乳房を砂浜に押し付け、アスナが悶える。 繋がった場所から零れた愛液が、太腿を伝って砂地を濡らし、黒く染め上げる。「あ、もう、もう、イッちゃうよぉ、忠夫っ!!」 横島はアスナの言葉に応え、乱暴と言っても良い動作で、激しく腰を振り出した。 いやらしい水音は辺りに響き渡り、あやか達の身体を振るわせる。「アスナ、出すぞ、いいなっ!」「出してっ、忠夫っ、私を忠夫で一杯にしてぇぇぇっっ!!」 横島は最後に子宮を貫かんばかり深々と奥まで貫くと、搾り込むように締め上げてくるアスナの中へ、熱い白濁を吐き出した。 横島の精液が、アスナの胎内を満たしていく。 同時にアスナの背中が、ビクンと大きく反り上がる。「あぁっっ、イク、イク、イクゥゥゥゥゥゥッッ!!」 最後にもう一度、バンと大きく腰を突き出し、最後の一滴までアスナの胎内に射精すると、横島は熱く荒い息を吐きながら彼女の中から肉棒を抜き出す。 そのままズルズルと砂浜に倒れ込むアスナの横に、大の字で寝そべる横島。 ハァハァとアスナの荒い息と、波の音、そして、少しづつ近づいて来るあやかと夏美と千鶴の足音。 眩しく光り輝く太陽を細目で見ながら、横島はアスナを引き寄せ抱きしめた。 可愛らしく自分に擦り寄ってくるアスナに満足しながら、彼はさり気ない風を装い、彼女の尻を撫で上げる。 上気し、潤んだ目でこちらを見上げるアスナ。 もう一回戦行こうか…… 横島がそう決意した瞬間、「ぐふぉっ!」 腹に蹴りを入れられ、そのまま波打ち際までゴロゴロと転がっていく。「こんな場所でナニをやっているのですか、貴方はっ!!」 白い清楚なワンピースに身を包んだ、彼にとって大切なもう一人の使徒。 彼女が眉を吊り上げ、怒気を撒き散らしている。 なんで? 横島は不思議でならない。 千鶴を抱くようにけしかけてみたり、今の様に覗きや青姦してたら怒ってみたり、よくわからん。 だが横島は逆らわない。 怖いから。 今も自分を正座させて、ガミガミ説教する彼女を見て、遠い昔に母親に怒られていた頃を思い出す。 ああ、俺はこの女にゃ逆らえん。ヤバイ女を使徒にしちまった…… 夏美が手渡してくれたタオルで下半身を隠しながら、それでも横島は後悔なんて一切無い。 恥かしそうに両手で身体を隠すアスナ。 そのアスナの背中からバスタオルをかける千鶴。 自分に説教するあやか。 そんな自分を慰める夏美。 横島は、今とても幸せなんだと、強く思った。 後書き ここがリゾート編の折り返し地点です。 感想で、もし今の委員長達のポジションが美空とココネになっていたら…… ってのがあったんで、もし、他の面々が選ばれていたら? ってのを少しだけ。 取りあえず、あやかが居なければリゾート編は無かった。 表1、イベント参加候補。 のどか&夕映、円&桜子、亜子&アキラ、裕奈&アキラ、美空&ココネ、 高音&愛衣、千鶴&あやか、千鶴&夏美、刀子&シャークティー、木乃香&刹那 表2、 刀子&シャークティー あやかポジに刀子、千鶴ポジにシャークティー 刀子、使徒化拒否で死亡。 シャークティー、触手陵辱end。 美空&ココネ 美空のアーティファクトで逃亡成功。 使徒化無し、エロイベント無し、フラグ有り、そのまま2学期突入。 円&桜子 桜子の幸運でギリギリ回避。 ラプシィアとの遭遇も回避、化け物との遭遇も回避。 空飛ぶ横島とアスナを発見。転入初日でアスナにツッコミ。 亜子、裕奈&アキラ アキラがあやかポジ、亜子・裕奈が千鶴ポジ アキラともう一人、どちらも使徒化。 そのまま2学期 のどか&夕映 あやかポジに夕映、千鶴ポジにのどか。 夕映が使徒。のどかも使徒。パルに魔法バレ。 この後の展開は、まだやるかも知れんので内緒。 高音&愛衣 あやかポジに愛衣、千鶴ポジに高音。 愛衣使徒化、高音マホラから出る。 高音をマホラの外で何かやろうと思ってた。 木乃香&刹那 元々、このイベントに参加させるつもり無し。 千鶴&夏美 夏美があやかポジで使徒化。 千鶴はそのままだが使徒化。 あやかに魔法バレ無し。そのまま2学期へ。 こんな感じ。