「ハァ、ハァ……」 男と女の喘ぐ声が薄明かりの部屋に響く。 グチャグチャと掻き混ぜ、パンッ、パンッと肉と肉とがぶつかり合う。 最後に大きく女が絶頂の声を上げると、女は男に寄りかかり余韻を楽しむ。「なあラプシィアはん。ウチの具合、どうやった?」 艶然と、そして何処か不安げに女は男に問いかけた。「ええ、いつも通り魔力の質も、身体の具合も最高でしたよ、千草さん」 男の言葉に、ほんのり頬を染めながら、実に嬉しそうにする。「ラプシィアはんが居てくれはるなら、ウチは復讐を捨てる事が出来そうやわ……」「いけませんね千草さん、そんな事では。 ああ、そうだ。 貴女が計画なさっていたアレ。 アレの封印を僕が解いて上げましょう。 そして、制御する為に必要な魔力を、貴女が憎んでいる東側から強奪してきますよ」 そう言って立ち上がると、服を着込み、そのまま部屋から出て行く男を見送る女。 これから東側の拠点、麻帆良に襲撃を仕掛けるのだろう。 女はソレを悟ったが、特に止める事も無く、ただ見送る。 何故なら、男は強い。例え、英雄と呼ばれるサウザントマスターが相手でも、男は負けない。 そう女は信じているから。 だから女は、「はよ、帰ってきてな、ラプシィアはん……」 そのまま布団に潜り込み、朝までの短い時間を惰眠で過ごす。 2~3日すれば、男が帰ってくる事に、疑いなど持たずに。 大量の魔力を収奪し、東のいけすかない連中に目に物を見せてくる事を…… まほらのほほん記 第5巻 夏美といっしょ いいんちょのご両親が用意してくれた南の海のリゾート地に来てから、もう半月が過ぎた。 ここに来てスグの頃は、貧血で立ちくらみばかりしていたいいんちょも、大分容態が安定してきたのか、今では昼間は横島さんから霊力の使い方を教わる程に。 魂とも言える霊気構造を損傷した所為なのか、アスナが10年がかりで身につけた霊力を、あっさりと体得したみたい。 アスナは砂浜でがっくりしてたよ。 私の努力は……って言いながら。 横島さんが、死に瀕する危機に陥ると霊力は目覚めやすいんだ、ってアスナを慰めていたけどね。 実際、死まで後一歩のトコまで行った上に、毎日霊力を注いで貰っているんだから、霊力の一つや二つ、目覚めてもおかしくは無いんだよね、きっと。 霊力が目覚めてからと言うもの、いいんちょは横島さんの世界の学校の、霊能科で使われている教科書を見ながら唸ってる。 ちょっと羨ましいなぁ。 なんて事を考えながら、私はゆっくりと服を着替える。 昼食後の今の時間は、いいんちょは食休みで安静にしてるし、ちづ姉はそんないいんちょのお世話。 アスナはいつも通り砂浜で修行中で、私はなーんもする事がない。 ここに来てすぐの頃は、いいんちょのお世話に私もついてたんだけどね。 容態も安定したし、自分の事は殆ど自分でする様になっちゃって、私はお役御免。 それでも退屈なんて一切無い。 同じようにやる事が無い横島さんと、この時間はいつものんびりお散歩に出かける。 動きやすい服に着替えると、私は元気良く外へ出る。 何故か今出て来た筈の場所から、同じように出てくる横島さんと手を繋ぐ。 いいんちょとちづ姉は、コテージのベランダから微笑ましそうに手を振り、それに笑みで返す。「もう、また覗いてたの? そんな事しなくても……のに……」 私は顔を真っ赤にしながらボソボソと言う。「何の事でしょう? 自分は覗きなんてしてませんです、はい」 棒読みの変な日本語で弁明する横島さん。 いいんちょに見つかると海に沈められるからね。 うふふって笑いながら、私は横島さんの手を引っ張りながら歩き出す。 今日の目的地は……、「今日はアッチだな。潮が引いて潮溜まりが出来てるらしいぞ? 今日の晩飯のオカズでも取りに行こっか」「うん!」 特に何かお喋りはしないけど、とっても優しい空気に包まれて。 私と横島さんは、ゆっくりとした足取りで目的地に向う。 修行中のアスナに手を振ったり、手を振り返したアスナが自爆して爆発したり。 潮溜まりでは、バケツ一杯のタコや貝やお魚を取って。 帰りに降って来た雨を避ける為に、木の下で雨宿りしたり。 横島さんが、悪戯で私の身体のあちこちを触ったり撫でたり。 こんな感じでこれまでも、そしてこれから残りの半月もこうして過ごして往くんだろうなぁ。 思春期の妄想過多の女の子達に、本人曰く、煩悩魔神の横島さん。 それでも、1日の生活が乱れ爛れないのはいいんちょのおかげ。 魂の補填の為とは言え、毎日横島さんに抱かれているとは思えない。 時々ちづ姉を連れて横島さんに抱かれに行く位で、日中に横島さんが変態行動を取ったら、すんごく怒るんだよ。 麻帆良に帰ったら、こうやって過ごす事は出来ないんだよね。 殆どの夜を横島さんと過ごしているいいんちょは、私やちづ姉と一緒の部屋だし、私とちづ姉も横島さんとそんなに会えないんだろうなぁ。 そう考えたら寂しいかも……「ねえ、夏休み終わったら、横島さん達はどうするの?」 私は、首をコテンと横に倒して、少しだけ上目遣いで彼にそう聞く。「ん~? アスナは夏美ちゃん達と一緒の学校に転入だなぁ。んで、俺は……どないしよ?」 ぼへ~~としながら私の質問に答えてくれる。 うーん……、平和ボケって感じ? 横島さんって、コッチの世界に来る前に居た世界では除霊事務所の所長さんなんだとか。 邪悪な悪霊や妖怪を退治するゴーストスイーパー。 それは戦う職業で、血に濡れたヤクザな商売。って横島さんが言ってたっけ。 今の気の抜けた様な顔からは、とても想像できないかも。 アスナの話だと、この世界に来た目的は達成済みで、後は帰るだけなんだとか。 横島さんが元の世界に帰るまで、あと4~5年は掛かる。 その間に、私は決めなくちゃいけない。 あの人について行くか。 それとも、ちづ姉みたいにこの世界に残るか…… この世界に残って、横島さんの子供を産んで育てるわ。 って言ってたんだけど……ホンキ? ア、アハハ……、ま、まあ、まだ4年は先の話なんだから、深く考えなくって良いよね? ザンザン降り注ぐ雨を見ながら、私はそんな事をツラツラと考えていた。 胸に横島さんの暖かい手の平の感触を感じながら……ってぇ!?「わきゃっ!? ナニしてるんですかっ、横島さん!」「雨宿りを有意義に過ごしとる」「昼間っからこんな事してると、いいんちょに怒られるよ!」 私はそんな事を言いながらも、段々と近づいてくる彼の唇から目がはなせない。 ちょこっと開いた私の唇に、彼はぴったりと唇を重ねると、お互いに相手の唇を啄ばみ合う。 さっきまで潮溜まりに居た所為かな? 彼の唇は、塩辛い味がする。「ちゅっ、んむっ、ちゅ、んふぅ……キス、気持ちいいよぉ……んっ、ぁむぅん……」 横島さんは、私の悦びの声に調子に乗ったのか、胸の膨らみをやわやわと弄び始める。 私は上ずった声を期待で満たすと、溢れ出した涙をそのままに、じっと彼を見詰めた。「舌を出すんだ……」 横島さんの言葉に従い、私は素直に舌を差し出す。 彼は私の唇に吸い付くと、自分の唇で挟み舐ってくる。 ぴちゅぴちゅと優しく食まれてる内に、私の頭の中はぽ~っとしてきた。 舌が熱くて、溶けちゃいそうだよ…… 胸が高鳴り、呼吸が浅く早くなってゆく。 恍惚に浸る私は、彼の成すがままになっていく…… 私の胸を弄ぶ手とは逆の手で、彼は私の腰をしっかりと掴み抱き寄せる。 身体を逃げられない様に固定すると、舌先を荒々しくねじ込んできた。 彼の唾液が私の口腔に流れ込んできて、私はそれを悦んで嚥下する。「んっぐ、んくっ……あぷっ、はぁむっ、んむぅっ、あふ、はぁ、はぁっ……ちゅっ、りゅぷっ、ちゅ、ぴちゅ」「ちゅ、はぷ……そんなに俺の唾液を啜りたいんか?」 横島さんはそう言うと、私の唇をこじ開け、そのまま私の口中に唾液をだらだらと流し込んでくる。「んぐ、んぐ、んっ、んぐっ、んっ、んっ……」 私の口中に、際限なく注ぎ込まれるねっとりとした液体。 何度かに小分けして飲み下しても、後から後から湧き出すように注いでくる。 必死で飲んでいると、気づけば私の身体は横たえられて、衣服はまくり上げられていた。 ブラジャーをずらして、私のささやかな双丘がプルンと姿を現す。 スカートをたくし上げ、最後に膝下まで下着を下ろすと、私のまだ幼いアソコに口をつける。 ぢゅちゅっ、ぢゅるっ、にりゅぅぅ……っ 大量の唾液を私の割れ目に擦り込んでくる。 意地悪な横島さんは、私に見える様に両手でヒダを開くと、舌の平全体で撫で、大きな音で私の溢れ出す愛液を啜る。「はあ、はぁっ……あぁ……や、やだぁ……恥かしいよぉ……」 私は恥かしさのあまり、両手で頬を押さえながら、何度も首を左右に振って懇願する。 なのに彼は、そんな私を弄び、更に奥深くまで貪り始めた。 私は切なげな声を上げながら、身体を跳ね上げさせる。「あ、ああっ、も、もう、あ、あ、あああぁぁ……っ!!」 横島さんの舌の衝撃で、強烈な絶頂の波にさらされ、私の身体がクタリと力を失う。「はぁ、はぁ……」 荒く息を吐きながら、私はズボンを脱ごうとする横島さんを、絶頂で真っ白になってる頭でぼんやりと眺める。 気づけば雨は上がり、海に掛かる虹がとてもキレイ。 そして…… 鬼の形相をしているアスナといいんちょ。 手に傘を持ってる事から、私達を迎えに来たようだ。 服は乱れ、雨の所為で身体は泥に塗れ、まるで今の私はレイプされているみたい…… いや、アスナもいいんちょも解ってると思うよ? でもね、こんな場所で、こんな状況じゃ不衛生極まりないし、何より、最低限の倫理を守りたいいいんちょにとって、これは裏切り行為にしかならなくって。「アンギャーーーーーーッ!!」 横島さんが、いいんちょが持つ光輝く棒、神通棍でシバキ倒され、私はアスナにバスタオルを頭から被せられた。「大丈夫? こんな所でしたら怪我するよ?」 私は、アハハって適当に笑いながら誤魔化すと、急いで服を着て彼のトコに。 怒り狂ういいんちょを宥め、ボコボコになった横島さんを介抱する。 そんな私を微笑ましそうに見守るちづ姉とアスナ。「しょうがないですわね」 そう言いながら微笑んでいるいいんちょ。 火照った身体を冷やしながら、私は思うんだ。 楽しいって、凄く幸せだって。 私はほっぺのそばかすがちょいコンプレックス『だった』ごくフツーの中学生。 ウチのクラスは美人ぞろいで、あまり目立たない女の子。 事実、今ここにいる女の子達は、みーんなすっごく美人でスタイルもバツグン。 それに比べて、私は胸も小さければ特別可愛い訳でもない。 ちょっと、ホンのちょっとだけ気にしてたそれ等は、今は一切気にならない。 あの日、一晩中私の事を可愛いって言ってくれたあの人のおかげ。 大好きな、あの人のおかげ…… きっとね、私は浮かれていたんだと思う。 大好きな人が出来て、普通とはちょっと違うけど、それでも確かに愛されて、みーんなと一緒に愛されて…… だから、甘く見ていたんだろう。 横島さんと付き合うって事が、どう言う事なのか深く考えずに。 私は、甘く見ていたのだ。 そして、横島さんも…… 日が落ち、夜になり、すぅすぅと規則正しく眠る2人の少女の部屋。 夏美と千鶴。 そんな二人の少女の部屋に、ぱしゃ、ぱしゃ……と、外から何か水が跳ねる音が聞こえる。 夏美は目を擦りながら起き出すと、夜の闇の中をベランダに向って歩き出す。 ベランダから海に入れるこの場所で、夏美は月明かりしかない海で一人泳ぐ横島を見つけた。 横島も夏美に気づいたのか、それとも最初から夏美達の部屋に用があったのか、夏美に手を振って彼女の居る場所までスィースィーと泳いで来る。 夏美は急いで部屋に戻ると、バスタオルを手に取り、すぐさま外に出る。 ベランダの戸を静かに閉めると、ザバーと音を立てベランダに上って来た横島の身体を丁寧に拭き始めた。 そして、部屋の中で眠る千鶴を起さぬよう、小声で横島と話をする。「こんな時間にどうしたの?」「いや~、寝れんくてな」「暇なの?」「そろそろ街の明かりが恋しいぜ。あ~、ナンパしてぇ~~」 夏美はクスクスと笑いながら、丁寧に横島の髪を拭っていく。 わしゃわしゃとしていると、横島は夏美のパジャマの上着のボタンを外し始めた。「ダ、ダメだよ、横島さん……。さっきまでいいんちょと、その、していたんでしょ?」「あやかがな、昼間邪魔したから行って来いってよ。あやかは言うだけ言ったらさっさと寝ちまうし、俺は俺で目が冴えちまうし。 どないしよ、って思いながら外出て泳いでたら、夏美ちゃんの方から出てきてくれたんじゃ」 夏美は、あわあわ言いながらパジャマのボタンを外す横島の手を両手で包むと、「ちょっと待って……、今、用意してくるから……」 そう言って、急いで部屋の中に入っていく。 中に入ると、千鶴が寝ているのを確認し、パパッと服を脱ぎ捨てる。 全裸になった状態で、おずおずしながらベランダに行くと、仰向けで寝そべる横島が。 両手で胸と股間を隠しながら、彼女が横島の傍に行くと、横島は夏美の手を取り自分の上へと導いていく。 クチュ…… まだ何もしていないと言うのに、夏美の下腹部から一筋の蜜が流れ落ちる。 横島の上に跨った夏美は、羞恥でギュっと唇を噛み締める。 勃起した彼の肉棒が、蜜が溢れ出している夏美の下腹部を擦ってくる。「んっ、んんっ……んぅっ、んぐぅっ!」 横島の肉棒が、何度も夏美の下腹部をグチュグチュと淫音を立てながら擦りあげる。 そして、先端が秘部に引っ掛かる度に、夏美は小さく悲鳴の様な喘ぎを上げ、身体を細かく震わせた。 夏美の可愛らしい様子に目を細め満足する横島。 すると彼は、彼女の両腕を掴んで持ち上げると、全身から力を抜いて待ち望む、彼女の身体を引き裂くように肉棒をねじ込んだ。「んーーーーっ!」 まだ余り濡れていなかった肉壁を激しく擦られ、夏美は痛みを唇を噛み締めて必死に耐える。 しかしすぐに奥が熱くなり、彼女の肉壁に愛液が染み出してくる。 夏美の口から、抑えようとしていた声が漏れだす。「くはぁぁっ、あっ、あっ、よっ、よこしまさぁんっ!」 横島は快感に肢体を振るわせる夏美の最奥に、ズプリと肉棒を突き立てた。 子宮口まで突き入れられた夏美は、ビクビクと身体を震わせ唇から涎を零す。 そんな夏美の中に、更に深く突き入れようと、腰を押し込んだままぐいぐいと左右に捻る。 絶え間なく襲ってくる快感に、夏美の子宮がキュッと収縮する。 夏美は部屋で眠る千鶴を起さないよう、必死で声を抑えようとするが、そうすればするほど彼女の快感は高まり、肉壷を濡らしてしまう。「ーーーーーーーーっ!? -------っーーーーーーーーーーーっ!!」 横島は悶える夏美の身体をグッと掴むと、ゆっくりと持ち上げる。「あっ……、だめっ、い、今抜かれたらっ……ひぅっ!!」 充血してきた夏美の肉壁を、肉棒がごりごりと擦る。 膨らんだカリ首が愛液を掻き出し、抜けていく肉棒にねっとりと絡みぬらぬらと輝く。「はぁっ! はぁっ! はぁっ! はぁっ!」 夏美は腰が抜けそうなほど、快感から身体を震わせる。 横島はヒクヒクと震え続ける夏美の膣奥に、もう一度腰を押し込もうとする。「あっ、あぁ……、大好きだよぉ……横島さぁんっ……!!」 横島の腰の動きに合わせて、夏美が腰を落し始める。 極太の肉棒が、再び彼女の秘部を貫き、結合部から粘っこい水音が木霊した。 今度は激しく往復し、粘膜をたっぷりと嬲りだす。「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!!」 何度も子宮口まで突き入れられ、夏美は全身を強張らせる。 溜まっていた愛液がジュプッと溢れ出し、肉棒を伝い落ちていく。 強く押し込まれ子宮口を責め、引き抜き肉壁をゴリゴリ擦る。 強くなってくる快感に、夏美は自然と横島に腰を合わせ嬌声を上げる。「やんっ……す、すきぃ、横島さん、だ、だいす、きぃっ、あ、ああっ、あっ、あっ、あっ!」 横島は夏美の言葉に嬉しそうに笑むと、揺れ踊る乳房を下から揉みしだく。 気づけば横島は腰を動かさず、夏美が肉棒を軸に何度も腰を上下させる。 粘ついた音を立て、自分が気持ち良い場所に肉棒を擦らせる。 肉棒が粘膜を擦り、夏美の顎が何度も跳ね上がり、月明かりに照らされながら咽が見えるほどに仰け反ってしまう。「はっ!! あ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ……」 強い快感に何度も意識を飛ばしながら、それでも腰の動きを止めようとしない。 大きく腰を跳ね上げ、全身を包む快感に甘い声を出す。 溢れ出る愛液と涎と汗が混じった女の香り。「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あはっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 こらえきれない快感に夏美は激しく悶え、ギュっと肉壁を締め付けた。 その瞬間、横島は一気に彼女の奥へと腰を突き立てる。「ひぃうっ!!」 子宮を抉られる快感に息を詰まらせ仰け反る夏美目掛けて、一気に彼女の胎内に精液を注ぎ込む。「うっ、くぅ、ああっ……でて、るよぉ、わたしのなか、にぃ……いっぱい……ひぃぁああああぁぁあぁぁっ!!」 子宮にドクドクと流れ込む熱い精液に、夏美は舌を突き出し悶えてしまう。 下腹部から胸、そして背中からうなじ、うなじから頭の先までとろけそうな快感と幸福感が駆け抜ける。 子宮を満たし、ようやく精液の迸りが止まると、最後にブルルっと身体を震わせてから、夏美は横島を胎内に収めたままグッタリと彼の胸にしな垂れる。 はぁ、はぁ、と荒く息を吐きながら、優しく自分の頭を撫でる愛しい男の手の暖かみに目を細める。 そんなまったりとした時間を過ごしていると、水平線の向こうから光が照りだし、暗闇に染まった周囲をオレンジ色に塗り替える。「きれい……」 横島の鼓動を耳にしながら、夏美はうっとりと呟く。 横島は自分の身体を持ち上げ体勢を変えると、今だ堅いままの肉棒が、再び彼女の最奥をドクンと突き上げる。 そのまま彼女を持ち上げると、繋がったまま海へドプンと入る。「きゃあっ!」 腰までしかない遠浅の海の中で、再び腰を突き上げ、夏美の口から嬌声を引き出す。 みんなが起き出すまでの短い時間、二人は心と身体を何度も繋がり合わせた。 朝焼けに染まった海の中で、何度も、何度も……