まほらのほほん記 第13巻 あすなんと呼ばれた日「も、もう……だめぇ……」 忠夫の精液を身体中に満遍なく浴びせられながら、私は呟く。 荒い息が収まらない。 動悸の激しさで胸が上下に揺れ躍る。 そんな私の訴えを、聞いて無いのか忠夫が体重を乗せ、ヌヂュっと胎内に入ってくる。「ひあぁ……、もう、もう、らめっていってりゅのにぃ~~~っ!!」 涙をボロボロと流しながら、呂律の回らない舌で必死に抗議する。 力なく首を左右に振って、全身で抗議を示そうとするも身体に力が入らず、彼の成すがままに。 私の全身を覆う精液で、敏感な部分をマッサージしながら腰を上下させる。 忠夫の指一つの動きで高みに達し、忠夫の腰の動き一つで潮を噴き上げる。 行き過ぎた快感は苦痛だ。なんて話を聞いた事があるけど、それが事実なんだと心の底から実感した。 私の膣内はこれ以上ない位に濡れそぼっていて、忠夫の太くて大きい肉棒を難なく子宮口まで迎え入れる。 グヂュ、ヂュボッっと肉壁を分け入り子宮口を何度も突き上げる。 その度に強制的に高みに上げられ絶頂する。 苦しいよ、辛いよ、忠夫…… 私の声無き訴えは彼には届かず、腰の速さは増していくばかり。 霊力(魔力)の欠乏を起し、霊力(魔力)回復の為に性獣となった忠夫に、私達は成す術も無く心と身体を犯されていく。 真っ先に襲われた夏美ちゃんは、上半身をベットからずり下ろし、額を床に押し付けて気絶している。 千鶴さんはお尻を高々と上げて、シーツに顔を埋めてピクリともしない。 あやかは蛙が引っ繰り返った様な格好で気を失ってしまった。 大河内さんは、アソコとお尻から精液を垂れ流しながら、呆けたように忠夫を見つめ続ける。 そして全員に言える事は、足の爪先から髪の毛に到るまで精液塗れってこと。 どれだけ犯されたのか分からない。 初めの内はむしろ嬉しかった。 口には出さないけど、あやかも千鶴さんも夏美ちゃんも喜んで抱かれていた。 忠夫の様子がおかしい事にはすぐに気づいたし、それが霊力(魔力)の欠乏から来ているのもすぐに分かった。 彼の役に立てるのだし、抱かれる事自体も嫌では無いのだし。 そんな訳で、夏美ちゃん、あやか、千鶴さん、私の順に、順繰り抱かれていく。 1順目は喜んで、2順目は少し疲れていたけど、3順目で何が何やら、4順目で夏美ちゃんが脱落、 5順目で千鶴さんが逝って、代わりに大河内さんがなぜか加わった。8順目であやかが死亡(笑) そして今に到る。 人数が減ると自分の出番が速くなり、本当に辛い。 忠夫も少しは理性が残っているのか、今は私に3回射精すると大河内さんが1回。 彼女は今日が初めてだったから気を使ってるんだと思う。 だったら此方にも気を使って欲しいよ。 正直、心底しんどい。 自分の体力の多さに辟易してしまうほど。 さっさと気絶出来れば楽になれるのに…… そんな事を考えながら現実から逃げていると、忠夫が腰を引いて私の胎内から出て行った。 ヌラヌラと黒光りする大きな傘に目が引かれる。 この部分で私の中を掻き回しているんだ。 そう思うと、体力の限界を突破し、快感が苦痛になっていると言うのに、子宮がキュンと高鳴った気がする。 もしかして、手や口で奉仕しろってこと? いつまでも動かないで泰然としている忠夫を見て、そう思った。 でも、私は身体を起す事すら億劫で、とてもじゃないけど無理っぽい。 私はその事を伝えようとするも、息切れを起して喋れ無いでいる今の私では到底出来っこなく。 痺れを切らした忠夫は、私を引っくり返すと後ろの穴に肉棒を当て、一気に根元まで突き入れた。「いぎぃぃいいいいいいいいいぃいぃいぃぃぃっっ!!」 快感からではなく、痛みからの悲鳴を上げる。 脳を突き抜ける様な痛み。 まるでお腹の中まで入って来ている感じがする。 お腹がグイッと押し込まれてるみたいで、本当に苦しい。 夏美ちゃんと千鶴さんがそこでされているのを見た時から不安には思っていた。 例えあやかと大河内さんがお尻を犯されようと、自分だけはと必死に守ってきた。 ソレが今、完全に犯されてしまった。 力が入らなく、抵抗出来ない今の自分では、元々時間の問題だったのかも知れない。 ヌチュ、ズチュ、ヌチュ、ズチュ、ヌチュズチュ、ヌチュズチュ、ヌチュズチュヌチュ…… 腰の動きが無遠慮に速度を上げていく。「いやぁ、いやだよぉ、ただおぉ、やめてぇ……よぉ……、ひぃ……いぐぅ…ぐぅっ、あがぁ、ひぁあっ……」 何度も懇願の声を上げるも、忠夫は私の中に残された、最後の処女地を犯す事に夢中で。 遠のいていく意識。既に視界は暗闇で、聞こえるのは自分の涙声と、忠夫の腰が私のお尻を叩く音だけ。 感じ取れるのは、直腸粘膜を焼き尽くして一杯に満たしていく精液の感触と、私の直腸を犯しきった肉棒がヌルッと出て行く感触。 直腸から出て行くゾクリとした感触に、背を大きく弓なりに反らせて声無き絶叫を上げ、そのままベットに顔から突っ伏した。 突っ伏したまま気を遠のかせる私は、大河内さんが上目遣いで忠夫を受け入れるのを斜め見る。 足を忠夫の腰に絡め、大きく嬌声を上げる彼女。 これは大丈夫かな。 私は安心して彼女に後を託すと、そのまま眠りにつく事にした。 そう言えば、このかってどうしたんだろう…… 最後にそう思ったせいだろうか? ガチャリと扉が開いた気がした。「好きなんでしょ? アンタも犯されちゃいなさい……」 無責任にもそう言い残して、私の意識は今度こそ完全に落ちた。 このかに、ちょっとだけ罪悪感を抱いて。 しかして、入って来たのは近衛木乃香では無く、宮崎のどかであった。 のどかは、目の前で行われている横島とアキラの情事に驚愕する。 彼女が此処に来てしまったのには訳がある。 3日前の此処の惨状を知る唯一の外部の人間であること。 それ故に、夏美から色々と頼りにされていたからだ。 事情を知らない者では、面倒事が大きすぎるからだろう。 そして、木乃香の存在もある。 彼女を騙し続けるのにはそろそろ限界が来ており、眠り続ける横島達の様子を見に来たのだ。 「へう~~」 変な声を出しながら、目を回したようにフラフラ気絶しそうになるのどか。 彼女にとって、余りに刺激的過ぎる光景。 3日前にも見たとは言え、ここまで凄くは無かったし、何より事後だった。 それが、目の前でリアルに喘ぎ声を上げながら、横島とエッチしているのだから。「あっ、あっ、あぁっ、ひゃぁっ、よ、よこしま、さん、よこしまさん、よこしまさん、よこしまさぁん……」 壊れたレコードみたいに彼の名前を呼び続けるアキラ。 彼女は横島の顔を胸の谷間に挟み込み、腰に足を絡め、ピストン運動に合わせる様に自分の腰をくねらせる。 それは一対の獣達の性の交わり。 互いに求め、受け入れ、淫らなダンスを踊り狂う。 横島は霊力の欠乏から正気を失い暴走。 それを受け止めているアキラは、化け物との対峙で生命の危機によるストレスから来た性の暴走。 種の保存的な意味合いで、只管に横島を求め続ける。 醜悪な化け物に犯されかかった彼女を救った、強く優しい雄を求めて。 擬似的な恋愛感情と、確かな信頼感。そして場の雰囲気。 同じように悦び抱かれるアスナ達に中てられた所為もあった。「すご、あ……ああ……、横島さんっ! す、好きだよっ!! わたしぃっ、あなたがぁっ!!」 眠っていた時間を差し引けば、出会ってから今だ数時間しか経っていない。 キチンとお話した事もないし、横島が如何言う人間なのかすら知らない。 そんな擬似的な恋愛感情が、横島の名前を呼び叫ぶ度に本物との区別がつかなくなっていく。 既に前も後ろも、手も胸も髪も、全部彼に捧げつくした。 残る捧げ物は心だけ。 アキラは自分の胸の中で埋もれている横島の顔を引き出すと、激しく上下する身体も厭わず背を丸め、彼の唇に自分の唇を重ねた。 鼻で荒く息をしながら深く口中を貪りあう。 それはアキラにとって初めてのキス。 唇を重ねる事で、アキラは横島に心を捧げたのだ。 のどかはアキラと横島の激しい情事から目を離せない。 とは言え、元来が引っ込み思案の彼女。 精神的な限界が来て、「きゅ~~」っと目を回しベットへと倒れ込もうとした。 が、その寸前、今にも気を失いそうなアスナが、最後の力を振り絞って彼女に囁く。「好きなんでしょ? アンタも犯されちゃいなさい……」 そう言うと、アスナは満足そうに眠りについた。 まるで、後は自分に任せた、とでも言わんばかりに。 のどかは気力を振り絞って、ガクガク震える足を無理矢理に立たせる。 目の両端に溜まる涙を手で擦ると、アスナの想いに応えるべく、彼女はブラウスに手をかけた。 この間に既に一度終わらせたのだろうか? 横島とアキラの体勢は変わっており、横島はアキラの髪を引っ張り、うつぶせに押さえつけながら後ろを犯し抜いていた。 アキラの顔は悦びと快感に打ち震えており、そんな彼女を横島は好き放題に征服していく。 激しく悶えるアキラに視線を向ける。 すると彼女は、分かったとでも言わんばかりにのどかに頷き返す。 のどかは心が暖かくなっていく気がした。 仲間が待っているのだ、すぐ、そこで。 ブラウスを脱ぐ、スカートを脱ぐ。ブラジャーを外してパンツを下ろす。最後に靴下を脱ぎ捨てる。 小さな胸の膨らみと、茂み一つ無い恥丘を惜しげもなく晒す。 性獣と化している横島は、のどかのあられもない姿に喜びの咆哮を上げた。 ビリビリと窓ガラスが震える。 その裂帛の気合に、魂が縮み上がる気がする。 それでものどかは両足でしっかりとベッドを踏みしめ、アキラを犯しぬく横島の傍へと近づいていった。 最後にアスナの頬にキスをして、「いってきます、アスナさん。私、頑張るからー」 アキラの背中に、大量の精液を降りかける横島の胸に飛び込んだ。 2人の少女は場に流され、身も心も彼に捧げる。「いだ、い……よぉ……あが、あ、あ、あ、あぁっ!?」 メリメリとのどかの膣内に、横島の肉棒が差し込まれていく。「力を抜いて、宮崎。大丈夫、スグに良くなるから」 アキラの励ましの言葉に、眉を顰めながらも笑みで返す。 こうして、2人の初体験の夜は過ぎていった。 帰って来ないのどかを心配する友人3人をそのままに…… 全てが終わり、グチャグチャに犯された後だったのは、このかじゃなくてのどかちゃんだったのにはビックリ。 痛みに顔を顰めながら、トントンと腰を叩いている私を余所に、忠夫が大河内さんとのどかちゃんに土下座をして謝っていた。 2人とも、「謝罪はいいですから、責任とって幸せにして下さい」なんて微笑みながら言ってるのを聞いて、 また増えた……、と少し不機嫌になってしまったけど、私が。 でも、今回みたいなのがある事を考えると、数がいた方が楽かも。 そう思わないでもないわね。「次、お風呂だれぇー?」 その言葉にのそっと立ち上がると、のどかちゃんに肩を貸して貰いながら浴室へと向った。 互いに色んな体液で、ベタベタでグチャグチャの身体を支え合いながら。 嬉しそうに鼻歌なんか歌っているのどかちゃん。 チラリと顔を覗いて見ると……、「あれ、髪型変えたんだ?」「うんー。どうですかー?」「うん、こっちの方が可愛いわよ」「えへへー。アスナさんにそう言って貰えると、すっごく嬉しいですー」「そんな丁寧語使わないで良いわよ?」「じゃあ、そうするね、あすなん!」 えっ!? あすなん? 誰、ソレ? xx月xx日 気づけば夏美ちゃん右手復活から4日が経っていた。 ありがたい事に学園長の好意で、来週の月曜日まで学校が公休扱いになった。 ほんっとーにありがとう、学園長。 たまには役に立つのね! 何せ身体がガクガクで、霊力が空っぽになる程、吸い取られた。 しばらくは大人しく霊力の回復に努める事にしようと思う。 木乃香が明日にはウチに帰ってくるから、家事は全部任せちゃおう。 週明けまでは、だらだら過ごすぞ~! xx月xx日 気のせいだろうか? のどかちゃんが妖しい。 妙にベタベタしてくるの。 彼女も散々忠夫に犯されちゃったから、私達と一緒に私んちで大人しくしてるんだけど…… あすなん、あすなんって、子犬のように後ろを憑いて来る。 百合……じゃないわよね? 言っとくけど、私は忠夫一筋何だからねっ! xx月xx日 夏美ちゃん、霊力覚醒! まあ、彼女の右腕は霊力の塊だからね。 目覚めてもおかしくないわよ。 ふん! 悔しくなんてないんだから!! xx月xx日 大河内さん、気の発現! なに、この娘、本当に凄いんだけど!? 背も高いし、胸も私より大きいし、何よりウエストが一緒って。 唯一勝ってるのがお尻の大きさだけなんて…… アハハ、あれよ、そう、アレアレ! うん、お尻が大きい方が安産型で良いんだゾ! 本当なんだからね!! xx月xx日 明日から学校かぁ~。 ちょい、メンドイ。 家事もボチボチやらなきゃね。 こんな姿、お義母さまに見られたら半殺しにされちゃうわ。 うん、少し反省。 そう言えば忠夫って、会社無断早退に無断欠勤でクビ(笑)になったんだけど、これからどうするのかな? 後書き ヨコアスは、無印もRもアスナとのどかがヒロインなんだぁーっ!