GS日記 第2巻 日々彼是 その1 ☆月★日 ようやくここへ帰って来た。 どれだけの時が流れたのか、美神さんやおキヌちゃんを見ると凄く実感する。 でも、2人とも相変わらずキレイだった。 うんにゃ、年食って若かった頃より、こう、なんだ、色気っつーか人間的魅力が上がってるわ。 西条のうんこ野郎と銀ちゃんか。 この2人だったら、まあ、我慢するしかねーよな…… □月■日 今日、美神さんから事務所を貰う。 信じられん。 あの、美神さんだぞ? 天変地異の前触れかと思ったよ。 △月▲日 折角の事務所だ。 維持費の事もあるし、GSでも始めようかと思う。 幸いにも、隊長のおかげでGS免許はそのままだしな。 取り合えずは、一人でやるよりゃ沢山でやった方が楽だろう。 愛子でも誘おうかな? ▽月▼日 愛子がOKしてくれた。 いい加減、学生も飽きちまった様だ。 学校妖怪からOL妖怪に転職よ。 だってさ。 ○月●日 愛子がアスナに泣かされた(笑 机妖怪って言われたのが悲しかったらしい。 お前は机妖怪じゃん、って言ったら、学校妖怪よ! って怒鳴られちまったよ。 いつまでもグチグチ言うモンで、ついつい押し倒しちまった。 レッツ性魔術。 10年ぶりの女が愛子か。 初物だったし、かなり良かったぜ! ただな、これが愛子の策略だったなんてよ。 やられたぜ。 まあ、上手いこと愛子の妖怪としての格が上がったようで、机と一体化出来たのは儲けもんだな。 これからは、外回りも出来るようになったし。 俺としても、女が出来たのは嬉しいしな。 何よりさ、40年間ずっと俺を待ってた、何て言われたらよ。 ★月△日 愛子とアスナに手伝って貰い、倉庫の片づけをする。 何が残っているのか、調べとかないとな。 使えそうな物は神通棍が4本に、見鬼くん、霊体ボウガン、ロケットランチャー。 何より、美神さんがもっとも愛用した特別製の神通棍に、おキヌちゃんが使ってたネクロマンサーの笛。 アスナが美神さんの神通棍を欲しがったんで、やることにしたよ。 ウジウジしてても仕方ねーしな。 でもよ、ロケットランチャーは不味くねーか? 捕まるよな、持ってるとよ。 とは言え、捨てるのもなんなんで、愛子の異空間の中で保管して貰う事にしたよ。 □月▼日 GS業始める前に、神父の所に挨拶をしに行った。 一応だが、師匠にあたる美神さんの師匠だかんな。 でもよ、俺のお帰りなさいパーティーの時も思ったが、ツルッパゲになった神父を見ると涙が止まらなくなる。 そん時ちょうど居たピートのおかげで何とか誤魔化せたが、以後気をつける。 ついでに、オカルトGメンに就職してたピートに、なんか仕事回せって言っておいた。 △月☆日 雪之丞が孫夫婦と生まれたばかりの曾孫を連れてやってきた。 孫、曾孫自慢と、何より暇だったらしい。 婿養子なんで家にも居づらい、って言ってたな。 暇なんだったら、アスナに格闘教えてやってくれって頼んどいた。 こいつは俺と違って、基本が出来てるっぽいしな。 それにしてもなんだ、雪之丞が帰った後、なんか訳も解らず涙が出てきたよ。 やっぱよ、置いて行かれるのは、キツイな……。 明日はカオスの所でも行ってみっかな。 今日は、そうだな、これから愛子に慰めて貰うか。 ★月○日 くっ、涙が、涙が止まらん。 カオスの野郎、この間のパーティーの時に何で静かだったのか、ようやくわかったぜ。 あの野郎、ボケが酷くなって、もう…… 人手不足解消のため、マリア誘うついでにカオスも誘ってやろうと思っていたが、取り止めだな。 マリアはともかく、カオスはてんで駄目だし。 そのカオスからマリアを取り上げたら、アイツは生きていけん。 ■月▲日 日本政府からGS協会を通して仕事が入った。 かつて首都を救ってくれた俺に対して、最大限の便宜を図りたいだってよ。 まあ、ありがたく貰っておくさ。 依頼内容は、高速道路に蔓延っている悪霊退治。 報酬が5千万円。 俺以外だったら、こんな安い金額では受けねーんじゃねーか? 悪霊のクラスがAだったんだが。 あっさりとハンズ・オブ・グローリーで殲滅したけどな。 報酬のうち2千万は事務所の改築や車両、その他諸々にあてて、残りを運転資金に。 ●月●日 タマモが来た。 特徴的な髪型がなけりゃ、誰だかワカランくらい、美人になってた。 これはもう、ドキドキしてもえーよな? 今まで何してたのか聞いてみっと、源翁 心昭とかいう坊さんが砕いた殺生石の欠片を捜していたんだとか。 それは不味いだろう。 そう言ったら、欠片は全部厳重に封印されてて、手が出せなかったそうな。 あとは、理由は知らんがアスナがタマモに怒られていたな。 何やったんだ、アスナ? ☆月▽日 すっかり忘れてた、アスナの戸籍。 急いで親父に頼む事に。 なんかお袋が電話一本で何とかしやがったんだが、どうよ? せっかくだから、タマモの戸籍も作って貰ったよ。 神楽坂 玉藻 神楽坂 明日菜 タマモに、アスナのお姉さんになったんだぞ、って言ったらよ、結構嬉しそうだったぜ。 アスナも嬉しそうだったしな。 良い事したって気分だぜ。 そういやタマモの奴、何処に住んでいるんだ? 住む所決まってねーんなら、ウチに来るように言ってみるかな。 ☆月▼日 昨日、寝しなをタマモに襲われる。 戸籍のお礼だってよ。 傾国の美女との一夜は中々良いもんだった。 しかも意外な事に処女だったし。 っしゃーーっ!! その上、やたらと霊力が上がっちまったぜ。 タマモも自分の霊格が上がって喜んでいるしな。 まあ、なんで上がったかは、説明させられたけど。 ついでにウチに住んだらどうだって言ったんだが、一回やった位でいい気になんなっ! って出ていっちまった。 そういうつもりじゃ無かったんだけどなー。 まあ、しゃーねーか。 ▽月△日 六道から呼び出される。 仕事の依頼でなんだけどな。 六道の事業を継いだのは娘の婿。 で、六道の霊能関係を継いだのが、冥子ちゃん。 そう聞いてたから、安心して行ったんだが。 まあ、凄かった。 お袋や隊長クラスのオーラを放っていやがった。 40年の間に何があったんだ!? 仕事の内容は、孫娘の霊能の家庭教師。 チラッとしか見てないが、年の頃はアスナの2,3才上ってところだろうかね? 暇な時で良いんなら、って条件で受けちまった。 断るに断れなかったんじゃーーーーっ! □月△日 昨日の事を、暇つぶしに来てた美神さんに聞いてみた。 なんでも、生まれた子供に式神を譲ってしまった辺りで変わったそうな。 精神的に自立でもしたんだろうか? 娘さんは鬼道似だったそうで、暴走とかは一切なかったってよ。 孫の方は昔の冥子ちゃんそっくりで、暴走事故多発だそうな……。 家庭教師になったんすけど、って美神さんに言ったら、アスナちゃんは私が育ててあげるから安心しなさい、って言われたんだが。 これは、死ぬって事なんだろうな。 □月▽日 大量の荷物が届いた。 送り主は六道。 背広やネクタイと言った日常品から、お札等の霊能関係の消耗品まで幅広く。 もしかしてアレか? 俺は派閥みたいなモンに組み込まれたんだろうか? 焦って冥子ちゃんに電話してみた。 横島くんは~、そ~ゆ~ことは~、気にしなくて~い~のよ~。 だってよ。 そう言う事って、何なんだろうな。 美神さんに相談するのも、なんだかなーって感じだし。 いつまでも頼る訳にゃ、いかんだろ? ●月★日 シロが急に来た。 美神さんから手紙を貰ったんだってよ。 なんでも、見合い相手を蹴り倒して此処に来たそうな。 帰る所が無いでござる~、って言うもんだから、昔シロとタマモが使ってた屋根裏部屋をシロの部屋に。 アスナも喜んでいるし、まあ良かったよ。 家族が増えるって事だからな。 シロもアスナを妹分として可愛がってくれるだろう。 せっかくなんで、冥子ちゃんに頼んでシロとタマモの入学許可を貰った。 六道女学院。 おキヌちゃんの母校だな。 まあ、これで借りみたいなもんを作っちまった事になるんだけんど、冥子ちゃんだからいいさ。 それによ、もう手遅れな気がしてならんし。 ★月☆日 シロにタマモん時と同じように、寝しなを襲われた。 タマモだけずるいでござる、ってそう言う問題ではない気がするでござる。 とは言え、昔と違ってボインボインのバインバインな訳だから、良いよな、やっちゃっても? それによ、シロが、見合い相手を伸して来た責任とれ、って言ってくるし。 何で俺が? と思わんでもないが、シロ自身の霊格も高いし、俺にとってもプラスだらけなんだよな。 うん、言い訳言い訳。 これでこっち帰ってきてから、3人目の処女喰い。 帰ってきて良かったかも…… いやな、正直少し後悔してたんだ。 美神さんやおキヌちゃんの『今』 見たくなかったよ、辛いし、苦しい。 でもさ、仕方ねーよな、文句なんか言えねーよ。 死んだんだって言われてもしゃーねぇもん、俺は。 ★月●日 愛子とタマモが怒鳴り込んできた。 シロだけずるいってな。 愛子はともかく、タマモには一緒に住もうって言ったじゃねーか。 素直じゃねー。 これがツンデレってやつか。 □月□日 霊能家庭教師初日。 生徒の名前は、六道冥菜ちゃん。 確かに冥子ちゃんの面影がある。 なにより、あの間延びした喋り方がそのままだし、暴走の仕方まで。 だーがっ! 俺はあの頃とは違うのだよ!! ちょっとした打撲で済ます事が出来たぜ!! 昔は軽く1週間は入院していたからな。 自分の進歩が恐ろしい。 それに俺の新能力が判明した。 なんと、ナデポだっ! 冥菜ちゃんの頭を撫でた時、ポッしやがった。 そう、小学生低学年とは言え、女が俺にポッしたんだ。 人類には小さな一歩だったかもしれん。 だが、俺には大いなる一歩だ。 明日から新番組が始まるぜ。 ナデポマスター横島忠夫。 ヨロシクッ!! ☆月☆日 どうやらナデポなんて能力は、持っていなかったようだ。 タマモで試したら、キモイって言われたよ。 普通にへこんだ。 ●月●日 今日は危なかったー。 アスナが親父とお袋に、一緒に住もうなんて言い始めてよ。 いやな、別にかまわんことはかまわんよ? でもなー、何気に俺のハーレムになってるかんなー。 お袋が来たら、それはもう、地獄を見そうだ。 ■月■日 アスナの入学式。 かわええー。 ウチの子が一番可愛い。 万が一でも苛める奴が出たら、フフフ…… ▽月▽日 タマモとシロの入学式。 セーラー服が萌える。 今晩はこれで行こう。 ▲月▲日 愛子の妖怪としての格が上がりまくり。 なんかよ、自分の異空間を参考に、偽四次元ポケットなる物を作りやがりました。 いや、便利だぞ? すっごく。 でも何か納得出来んって言うか。 せっかくなんで、使わないけど捨てれない物でも入れておく。 おキヌちゃんの笛とかな…… △月△日 アスナが明日、クラスの友達と年上の友達を連れて来るようだ。 ……これから大掃除だな。 アスナに恥をかかせる訳にはいかん。 ▲月●日 ……なんてーか、世間が狭い。 連れて来た子は、小笠原レミちゃんに、六道冥菜ちゃん。 うぉいっ! 本当に狭いな。 ピートの孫と冥菜ちゃんかよ。 冥菜ちゃんも驚いていたよ。 初めて出来たお友達だって喜んでいたな。 まあ、普通のガキじゃ、あの式神は怖いよな。 レミちゃんはレミちゃんで、ヴァンパイアの血を引いてるのが色々問題みてーだな。 ウチのアスナは可愛くて良い子だから、そんなん気にしねーけどよ。 取り合えず、この子達のじーさんばーさんには連絡入れとこう。 ★月▽日 ちょっと4Pなんて、ハッスルしすぎたぜ。 これから仕事だってーのに、大丈夫か、俺? 深夜の仕事はめんどくせーなー。 美神さんが雨降ってるからって仕事パスったの、今なら何となく分かる。 面倒な時は、面倒なのだ。 ▽月■日 不思議だ。 何故か六道主催の新年会に出席させられた。 しかも、当主である冥子ちゃんのすぐ隣に座る。 鬼道より良い席って…… ヤバイ気がしてならない。 こんな気持ちはシロの所でも行って、晴らすとしよう、そうしよう。 って、アスナ!? うわやめろなにをすrくぁwせdrftgyふじこlp ■月□日 たまにはアスナの相手をみっちりして上げなきゃね。 最近かまってやってなかったかんな。 よーし、デジャブーランドにレッツゴーだっ! うん、それが良い、それが良い、それが良い……