年が明け、新しい1年の始まり。 疲れからさっさと眠ってしまった元旦。 1月2日の朝、一番に目に付くのは憑物が落ちた様に晴れやかな表情を浮かべる千鶴さん。 周囲にハートを飛ばして、とてもとても幸せそう忠夫にべったり。 いちゃいちゃと周囲の温度が2~3度は上がっちゃう位にアツアツ。 何て言うか、何処のバカップル? みたいな…… 羨ましくなんてないわよ! 私、嫉妬なんてしてないもん。本当なんだから! ちょっと胸がムカムカして、意味無く忠夫をぶん殴りたくなる程度よ。 そんなこんなで色々あって、そして冬休みが終わり新学期が始まる。 長い、長い、この世界での本当の始まりの始まりが。 捨ててしまった過去と向き合わなきゃいけないその時が。 まほらのほほん記 第20巻 あすなん日記 横島忠夫は朝から立派にエロだ。 目を覚ますと同時に、昨晩一緒に寝たアスナの肌の感触を存分に味わう。 木乃香が既に棒姉妹(笑)と勘違いしてるアスナ。 今ではわりと堂々と横島と寝てたりする。 そんなアスナに、横島は朝っぱらから指導の念が絶えない。 3分立ちならお口で。5分立ちなら胸で。7分立ち以上なら本番GO! 今日は5分立ちだから、胸での行為における指導をする。 横島の色んな意味で斜め上にそそり立つ肉棒を、アスナは自分の胸の谷間に沈めていく。 唾液を垂らして滑りを良くすると、胸をグニグニと動かし始める。「もっとキツく締めて、身体を大きく前後に揺らすんだ」 アスナは横島に言われた通り、両手で胸を押さえる力を強めると、身体を揺らす幅を大きくする。 滑らかな肌で肉棒を擦りあげ、横島の快感を上げていく。「んっ……んっ……んっ……んぁっ……」 亀頭から溢れ出した先走りが、アスナの汗と唾液に混じり合い、ヌチュヌチュと淫音を立てる。 アスナも興奮してきたのか、肉棒を扱きながら乳首を勃起させ、快感に浸り甘い声を上げた。 その様子を目を細めて楽しく見守る横島。 時折悪戯するように、アスナのうなじを撫でたり背筋に指を這わせたりして、互いの身体を盛り上げて行く。「はぁ……んぅ……もう、イキそう?」「そうだな、そろそろ出すか」 アスナの背筋がゾクリとする。 笑みを浮かべると、胸の揺れを小刻みに速くし、激しく肉棒をしごく。「んんっ……私の、胸に、射精して……」「くぅっ、アスナっ!!」 横島はアスナの求めに応じて、彼女の顔から胸にかけて精液でべったりと汚す。 大量の精液を浴びて嬉しそうに微笑むアスナ。 横島に見せ付けるように、乳房全体に精液を塗り広げ、うっとりと艶のある溜息をついた。 横島の元気だった肉棒から力が抜けていく。「今日も一杯出したわね~」「アスナがあんまり可愛いから、仕方ないんじゃーっ!」 アスナの挑発的な言葉に、横島は彼女が喜びそうな言葉で返す。 その言葉にパァ~と顔を綻ばせると、横島の頬に触れるだけのキス。「おはよう、忠夫っ!」「おはよう、アスナ」 元気良く朝の挨拶。 アスナは前もって置いてある濡れタオルで身体を拭うと、パジャマを着込んで部屋から出て行く。 多分、シャワーでも浴びに行くのだろう。 それをボ~と見送ると、しばらくして木乃香が部屋に入ってくる。「おはよう、横島さん。そろそろ起きなあかんえ?」「おはよっ!」 挨拶しなが立ち上がる。 当然全裸のままだ。間違いなくセクハラ行為なんだが……「んもうっ! 横島さんたら、メッやでっ!!」 頬をほんのり赤く染めてソッポ向く。 それでもチラチラこっそり横島の股間を覗き見しながら。 横島は笑いながら、前日の内にアスナが用意しておいた服に着替え始める。 パンツを、シャツを、靴下を、そしてズボンを履いて、最後にワイシャツを羽織る。「お待たせ、木乃香ちゃん。じゃ、行こっか」 そう言って廊下に出る。 が、木乃香が横島の背中から抱き付く様に手を回して、ワイシャツのボタンを一個一個丁寧に付けていく。 横島の背中には、プニプニとした木乃香の胸の感触。 最後に襟元のボタンを付けると、ギュっと抱きつきオデコをグリグリ。「だめやで、身だしなみはキチンとせな」「木乃香ちゃんにこうして貰わんと、一日が始まった気がせん」 鼻の下を伸ばし、ストロベリッた会話をしながらリビングへと向う。 背中には相変わらず木乃香がべったりとくっついたまんまで。 リビングに着くと、既にアスナがいてご飯をペタペタと盛っている。 制服の上にエプロンで。 横島は、いつの日かこの格好で台所に居る所を襲ってやりたいと思っているのだが、中々機会に恵まれず残念無念である。「いただきま~す」 こうして何でも無い、いつもの一日が始まる。 xx月xx日 新学期初日。 いきなりくーちゃんに絡まれた。 『我只要和強者闘』 とりあえず、私は日本語しか分からないから。って言って逃げた。 正直な話マジで勘弁して欲しい。 霊力なしであの娘と闘り合うのはかなりキツイのだ。 あっちは密度は高くないって言っても、気で強化してるんだよ? 霊力で身体能力の上昇を行えば、勿論勝つ自信はある。 でもさ、魔法は秘匿が基本だから。 それに武術的な技術は向こうが上っぽい。 体力と力は私の方が上で、他は同等ってトコかな。 こんな相手とのバトルはお断り。 でもなー、雪じいちゃんなら喜んで戦うんだろうなー。 ギリギリの戦闘って修行には良いとは思うんだけど、学校ではこの手の事はしたくないのよ。 でもね、勘九郎との事を考えたら、やっぱ少しでも戦闘経験を増やした方がいいのかしら? xx月xx日 最近、どうも日本は関東を中心に酷く治安が悪化している。 強盗や強姦、殺人と言った人が起す犯罪行為。 そして魑魅魍魎と言った人在らざる者による事件。 麻帆良は関東における魔法使い達の中心地だけあって犯罪行為等は殆ど見ないけど、魑魅魍魎による事件は多発している。 そんな訳で、ニートだった忠夫も学園長の依頼で、関東一円の裏の治安維持のお助け人になる事に。 どうしても手が足りない時とか、目標の力が余りにも大きい時以外は出ないみたいだけどね。 やっぱニートは止めないつもりの様だ。 あやか辺りは溜息吐いて少し呆れてるみたい。 でもあやかも積極的に、働け! とかは言わないのよね。 xx月xx日 のどかとゆえちゃんのシスター姿を見に行った。 いいなぁ。 私も着たいなぁ。 忠夫が喜びそうよね? xx月xx日 学園都市の裏山の辺りに、妖怪変化が現れたらしい。 私とのどか、そして桜咲さんの3人で明日から山林の捜索に入る事に。 すんごい面倒なんだけど。 ってかさ、なんで桜咲さんも一緒? あの子さ、時々睨みつけてくるから苦手なのよね。 あーあー、明日から嫌だな…… xx月xx日 つーかーれーたー。 今日は成果なし。 xx月xx日 今日も成果なし。 xx月xx日 成果なし。 あやかといちゃついてる忠夫の顔面を抉るように拳を叩き込んだ。 xx月xx日 今日はお休み。 忠夫と一日いちゃつく事に。 久しぶりに忠夫とエッチに過ごした。 のどかも一緒だったけどね。 xx月xx日 成果なし。 本当にいるの? それは兎も角として、忠夫が出陣(笑 何でも、この辺りに賞金首が複数現れたんだって。 実力が上から下まで解っているだけで13人。 忠夫ざまぁー。 xx月xx日 ようやく見つけた。 肉体的にも精神的にも疲労でクタクタ。 でね、居たのはちっちゃい子狐さん。 かわいーのよ? すっごく! でもね、こんな脅威なんて欠片も無いモノを、毎日毎日、放課後から夜中まで捜し回っていたのかと思うと…… アッチの世界から見鬼くんを持ってくれば良かったよ。 そうすれば一日二日で終わったのに。 まあ、もういいわ、それは。 学園長の所にその子を連れて帰還。 報告後、危険性は無いと言う事で山に帰された。 一杯懐いてくれたから、連れて帰りたかったんだけどね。 桜咲さんが強固に反対してさ。 まったく危険が無い訳ではないのですから。 だって。つまんないの。 あーあ、タマ姉さんに会いたくなっちゃった。 xx月xx日 忠夫が帰って来ない。 一番厄介な相手をシスターと2人っきりで追いかけているそうだ。 シスターにちょっかいかけてないでしょうね? xx月xx日 麻帆良は今、いつもに比べると無防備に近い。 忠夫やタカミチを始めとする強者は皆出払っている。 学園長と神鳴流の女の先生だけね、残る人で強いのって。 タチの悪い組織の頭の悪い下っ端は、関東の本拠地であるココを狙ってくるかもね。 まったく面倒な。 何か現れたら、私と桜咲さんに龍宮さんが出張る事になるそうな。 高校生位の人でそこそこ出来る人が居たような気がするんだけど、その人はどうして出ないの? あと、流石にあやか達は除外されているみたい。 ホッとするわね。 人が相手なんだから、下手したら……ね。 案の定、面倒臭い事になった。 相手は結構上位の賞金首。 子供の霊や力無い妖怪などを捕らえ、壷毒の呪で式神とし、呪殺の道具とする外法師。 狙いは関東で最近続出している妖怪や悪霊と言った存在。 そして、それ等を使っての要人暗殺が目的らしい。 そんな訳で私と桜咲さん、龍宮さんの3人で賞金首の居る場所に向ったんだけど…… やられた。それはもう見事な程にやられた。 前もって召喚されていた東洋系の魔族達と相対している内に、霊力の使いすぎでヘバリ始め、気づけば賞金首を目の前に私一人だけ。 まったく、2人とも何やってんだか。 少し離れた所から、それはもう盛大な爆裂音が聞こえるから、まあ大丈夫だとは思うんだけど私が大丈夫じゃないわよ! それにしても思う。 霊力は使い難い。 魔に属する者達との戦闘は有利に進められるんだけど、こうして人間が相手となると今の私程度の実力じゃ咸卦法が恋しくなる。 修行不足って言えばそれでお仕舞いなんだけど、この仕事が無事にすんだら、咸卦法をもう一度使えるようになるための修行を始めようかしらね? まあ、無事に済めば、だけど。 霊力の残りは心許無く、一緒に居た連れとは上手く分断され、目の前の相手はなるほど確かに高額の賞金首だ。 そして、その賞金首が特別に召喚しただろう大鬼が一体、凄まじい気迫を発している。 ここは時間稼ぎに徹して、桜咲さん達が駆けつけて来るのを待つか、それとも…… こうしていると、雪じいちゃんの言葉を思い出す。 息が切れるのを堪え、目の前にいる『敵』をぶちのめす。 その為に必要な事を。「ねえ雪じいちゃん。最初の一撃がかわされたら、どうすればいいの?」「んなもん、かわされなきゃ良いじゃねーか」「だーかーらーっ! かわされたらっ!!」「あーん? だったらスグに次の一撃を放てばいいだろうが」「隙が出来るでしょ?」「隙がでねえ様にぶん殴れ」 だめね。 私には……ううん、常人には不可能な発想ね。 例えば、そう。ナギやラカンならウンウン頷いて肯定しそうな理論。 きっと本当に強い人間は皆こんな感じなのかも。 そんな事を脳裏に思い浮かべ軽く笑みを浮かべる。 気が少し軽くなり、そして私はキッとした視線を目の前の相手に向けた。 スカートをバサッとまくり上げると、太腿に隠し持っている銃を抜き取り右手に納める。 一瞬覗く私の白い下着にスケベな視線を向け鼻の下を伸ばす賞金首。 鳥肌が立つ様な気持ち悪さ。 緊張で胸がドクドクと鼓動を速める。 私が銃口を敵に向けようと腕に力を込めたその時、相手が札を私にむかって投げつける。 東洋系魔法使いの陰陽術と思しき攻撃を、軽くサイドにステップしてかわし、更にヤツが召喚した大鬼の金棒の攻撃を腰を屈めてやり過ごす。 頭上を通り過ぎた致死性の攻撃にヒヤリとしながらも、私は銃の引き金にかけた指に力を入れた。 ダン! ダンダン!! 引き金を引き、薬室に込められた6発の銃弾の内、3発の銀の銃弾が撃ち出される。 最初の一発は賞金首に、最後の2発は大鬼に。 カイン、と甲高い音を響かせ、魔法使いに向けて撃った銃弾が弾かれた。 残りの2発。鬼に向けた銃弾は、狙い違わず右目に吸い込まれヒット。「ガァァアアアアアアアッ!?」 眼前で右目を押さえて咆哮を上げる鬼。 私は素早く大鬼の懐に飛び込むと、顎を目掛けて霊力を込めた側蹴を放った。 バシュッ! 大鬼の顔が吹き飛び、首から上が無くなった身体が一瞬の間を置いてグラッと崩れ落ち、シュウーっと音を立てて消えて行く。 この世界における存在理由と身体が消え失せて、元の異界に戻った。 しかしマダ気は抜けない。 この大鬼を召喚した術者が居るのだから。 召喚者が召喚したモノより弱いとは限らない。 何より、ヤツは私の撃った銀の銃弾をいとも簡単に弾いたんだから。 事実、私が大鬼に蹴りを放っている間に、何らかの呪術を完成させつつある。「アビラ ウン ケン ソワカ ウン!!」 否、完成させた。 私は素早く術の効果範囲から飛び退こうとするも、既にヤツの掌。 呼吸が苦しくなり、視界が狭まる。 身体がまるで鉛の様に。 これは金縛りの術? ヤツが金縛りにあった私を見て、いやらしく笑い出す。 傍に来ると気持ち悪い手で私の髪を撫で摩る。 気色悪い。頭に血が昇る。目の前の存在を消し炭にしてやりたい。 でも、まだだ。 この目の前の男は確かに品性下劣だけど、術者としての技量は私よりも遥かに上。 何より、潜った修羅場の数が違いすぎる。 どれだけの無垢な妖怪を自らの術の為に命を奪い、それ等を使って人を殺めてきたのか。 抑えろ、自分を抑えろ! 私は何度も自分にそう言い聞かせる。 歯を食い縛り、唇から血を滲ませる。 そんな私を見て下卑た笑みを浮かべ、背中から私の胸元を弄り始める。 ゲラゲラと笑いながら、私の大切なあの人以外が触ってはいけない禁断の領域に。 背筋が怖気走る。それでもまだ、私は耐えなければならない。 胸をぐにゅぐにゅと好き放題に揉み、形を変え、寄せ上げたり先端を摘まんだり。 スカートの中に手を伸ばし、太腿を這いずり回す様に撫で、段々と股間の中心部へと指先が伸びて行く。 下着の上から割れ目を一撫でなぞり、私の目の端から涙が零れ落ちる。 ここまでやってようやく安心したのか、私の肩を掴み自分の方へ向かせ、そして引き寄せた。 段々と顔を近づけ、その汚い唇を私の唇に押し付けようとする。 その瞬間、私は右手を持ち上げ、ヤツの顔面目掛け、 ダンダンッ! 引き金を引く。 カインカイーン ヤツの魔法障壁にいとも簡単に弾かれるも、驚きに目を見開かせる。 だが、私の銀の銃弾ではヤツには届かない。 その事実にホッとしたのか、ニヤリと笑みを浮かべる。 もう一度私はヤツに銃口を向け、引き金を引く。 余裕綽々の笑みを向けるヤツ。 だが、その笑みはそこで止まった。 ダンッッ!! 銀の銃弾ではなく、私の切り札の一つ、精霊石が込められた銃弾。 純度も高く、中位クラスの魔族にすら決定的とは言えなくとも、確実にダメージを与えられる程の威力。 それをたかが人間如きの、それも、コイツ如きの魔法障壁で弾ける筈は無い。 銃弾は障壁を貫き、ヤツの身体に吸い込まれ、そして弾けた。 腹部に穴が開き、そこから大量の血を噴き出す。 間違いなく、致命傷だ。 その傷に手を当てながら呆然と此方を見る。「何故だ、何故貴様は動ける! それに、何故、私の障壁がっ!?」 そこまで言うと、口から血をゴポリと吐き出し地面に突っ伏した。 完全魔法無効化能力。 血の継承、過去を捨てた私の過去から続く異能。 アンタの呪術は、いつでも掻き消す事が出来たのよ。 口には出さずに心でヤツに告げる。 そして私は止めを刺す為に拳に霊力を集中させた。 忠夫だけが触っても良い身体を嬲ったその罪は万死に値する。 私は怒りと憎しみを込めて、拳を振り下ろす。 甲高い断末魔の絶叫が辺りに響き渡った。 「……任務、ご苦労じゃったな」「いえ……」 私は頬にこびり付いた血を拭うこともせずに、学園長に報告した。 手がブルブルと震え、止まらない。 後悔の念が滲み出て来る。 もっと、別のやり方があったかも知れない、そう思って。「再起不能だそうじゃ。色んな意味でのう」 学園長の言葉に、その場に居た男性全てが腰を引き股間を押さえた。 命だけは助けてやった。手持ちの傷病治癒の札を使って最低限度の治療をして。 それは私が殺す覚悟が無かった訳じゃなくて、もっと男として惨めにさせようと思ったから。 私の身体を好きにした報いと言う物よね。 でも、でもね、そのせいなのかな? 仕事を終え、帰ってきた忠夫が私の方を見て恐怖でブルブル震えるのは。 もっと、もっと別のやり方で地獄を見せてやれば良かった…… 忠夫の恐怖の視線の所為だけじゃなく、一緒に攻め込んだ桜咲さんと龍宮さんの冷ややかな視線も、とても痛かった。 この事件を最後に、関東は落ち着きを取り戻した。 結局今回の騒動の原因はなんだったんだろう? 不思議に思うものの、今の私が答えに辿り着く事などありえなく。 学園長も、タカミチも、そして忠夫も。 結局、誰も答えには辿り着かなかった。 学園長とタカミチは他に考えなくてはいけない事が有り、それの事を考えると落ち着きを取り戻した関東にホッとしている。 その日の夜。 何処か腰の引けた忠夫に散々甘え、ヤツに触られた場所を重点的に暖かい手の平で撫でさすって貰った。 羨ましそうに指をくわえて此方を見るこのかを無視して、私は忠夫と甘いキス。 散々見せ付けて、そして一緒にお風呂。 泣きそうになったこのかも仕方なく一緒に連れてだけど。 いつもは私が忠夫をキレイにしてあげるんだけど、今日は忠夫に身体中を磨いて貰った。 泡が一杯ついた忠夫の手の平で愛撫され、何度も嬌声を上げる私達。 狭い浴室に響く私とこのかの淫らなハーモニー。 何でか知らないけど、妙に恥ずかしそうにビクビクオドオドしているこのかと2人で、忠夫の分身を手と唇と舌で包み奉仕。 まだまだ手馴れない様子のこのかに、私はお姉さん目線で優しく教えてあげながら。 そして全身に彼の子種を浴びながら、私達は仲良く絶頂の嬌声を響かせた。 お風呂から上がると、私とこのかは前もって用意しておいた忠夫の古着のYシャツに身を包んだ。 忠夫が喜びそうな、裸の上から直接に。 フンフン鼻息を荒くする彼に連れられてベットの上の住人になったけど、疲れからかそのまま睡魔に負けて眠ってしまった。 早朝、何時もの時間に目が覚めた私は、すぐにこのかの身体を見て、ホッとした。 どうやら私が寝た後、一緒にスグに眠ったようだと。 やっぱ、私が一緒に寝ている横で知らないうちにイチャつかれるのはゴメンね! そう思いながら2人を起し、何時もの朝の行事。 もの凄く雄々しくそそり立つソレを見て、今日は本番ね、そう思ったんだけど忠夫に今日はお口でと言われ、このかと2人でお口でご奉仕。「うわぁ~、ほんま大きいわぁ」って呟くこのかが可愛く思える。 私は昨日に引き続き、お姉さんぶって優しく丁寧に教えながら、タマ姉さんが私に感じていた気持ちってこんなのかなぁ? 遠く此処とは違う世界に居る、大切な姉の事を想う。「大丈夫だ、大丈夫。挿入してねーんだから、セーフ、セーフ……」 昨日からブツブツ忠夫がこんな事を言ってるんだけど、一体なんなんだろう? まあ、それはともかく、裸で仲良くしたせいか、このかは何時ぞやののどかの様に、妙に私に懐いてきた。 でもね、ギスギスしてたりコソコソしたりするよりは、こっちの方がずっと良いわよね。 なんて、忠夫を挟んで仲良くイチャイチャしながら、私は心からそう思った。 数日後、珍しく私達より早く家を出る忠夫を見送ると、木乃香が学園長の言いつけで新任の教師のお出迎えに行く事に。 仕方ないわねー、なんて言いながらこのかに付き合い、そこで…… 目の前の子供の背後に幻を見た。私の恩人である、最強の魔法使い。 彼と同じ赤い髪。彼とそっくりな顔。そして、彼と同じ絶大な魔力。「あっ、お出迎えの方でしょうか? この度、麻帆良学園で英語の教師をやることになりました、ネギ・スプリングフィールドです」 まだ、二桁にも届かないであろう年齢の少年。 あの人達の子供。 この子が先生? とこのかは驚きを見せる。 私? 私は…… 沢山の捨ててしまった過去を想う。 ナギ……、アンタの息子は顔はそっくりだけど、中身は全然似てないわ。 なーんて、思っていたら、「ハ……ハ……はくちんっ」 突如くしゃみをして魔力を暴走させ、私達の衣服を吹き飛ばす。 頬が怒りと屈辱でピクピクと引くつく。「……ア……アンタ……」「あわわわ……」 私の怒りのオーラに、自分が何をしたのか理解したんだろう。 恐怖でブルブル震えだすクソガキ。 このかは何が起こったのか解らず呆然とし、私は、ワ・タ・シ・ハ…… 右手に魔力が……、左手に気が……、収束、そして、合一。 私を中心に風が吹き荒び、迫力満面の笑みで少年にニコッと笑いかけた。「ご……ごめ……た、たすけ……」 顔を真っ青にしてこのかに助けを求めるクソガキを……「こんの、エロガキャアーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」