ネギま!のほほん記 第13巻 新・日々彼是 その1 □月○日 ネギの表向きの課題と裏向きの課題についてあれこれ説明しようと、我がカワイコちゃん達を全員呼び出した。 夕映とのどかに初任務を言い渡す一方、アスナ、千鶴、木乃香を除く面々の成績の落ち込み具合に苦言を呈する。 ああ、解ってるさ。俺がそんなん言える資格がねーって事ぐらいはよ! でもま、これが大人の特権ってやつだろ? それにしてもだ、久々に勢ぞろいした女の子達の姿を見ると、なんてーか、こう、そそられる。 直前にシスターと美空ちゃんの処女喰いをしたせいか、股間の意気が上がって困る。 家中に充満する女の匂い。こんな中にいるんだから、理性が奪われても仕方あるまい。 ここはガキの頃からの夢を叶えるべき時とみた! 武道館で大勢の裸のねーちゃんにもみくちゃにされながら、ジョニー・B・グッドを歌うなんてちっぽけな夢を! ここは武道館では無く、大勢の女といってもたったの8人。 それでもガキの頃の俺の性事情から考えると、まさにここがパライソと言っても過言ではない。 アスナ、あやか、夏美、千鶴、アキラ、のどか、夕映、木乃香。 胸のサイズも、巨・大・中・小・無とよりどりみどり。 これで今日処女を頂いたシスターシャクティと美空ちゃんを呼べば完璧だったんだが、流石に今日初めてを頂いたばかりだから自重。 それにあの2人は俺の女って感じじゃないしな。 性魔術目当てだから、こんな催しで呼び出しても嫌われるだけだろう。 そこでだ、9人目の性戦士として愛衣ちゃんを電話で呼び出して、9人の裸の美少女にもみくちゃにされながらジョニー・B・グッドを熱唱しようとしたんだが…… だが残念な事に、ここでネギの野郎が帰って来やがった。 それも女の子を5人!も連れて!! ハルナちゃん、まき絵ちゃん、裕奈ちゃん、亜子ちゃん、そして初めて会った千雨ちゃんの5人! 間違いなくネギにはアンニャロメの血が流れている。 心の古傷がジクジクと疼く。 口説いた女が次から次へとナギのツラを拝んだ瞬間に俺から…… あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ネギがナギのバカみたいに、俺から女を奪ったりはしないと信じたい……!! 一応念の為、俺の女にマーキングをしておいた。 最低でも1人10箇所、キスマークを全身隈なくなっ! 身体中にキスマークがあれば、流石にエロイベントが起きてネギになびいたりしないだろう。 ふっふっふっふっふっ……「横島さ~ん、そろそろ寝る時間ですよ~?」 部屋の扉をカチャリと開け、顔を覗かせるネギ。 俺は日記をパタンと閉じると、ネギの方を振り向いた。「あん? 今日もリビングで雑魚寝なんか?」「へ? 違うんですか? このかさん、リビングに布団を敷いてますが。それに……その……お父さんの話をもっと聞かせて欲しい……です……」 声が語尾に近づくにつれ、ボソボソと小さくなってくる。 チラッチラッと何かを期待するように上目遣い。 指をモジモジしながら、ダメですか? なんて言いたげな視線だ。 これが美少女のお願いならば、言うまでもなく即了承するのだが、相手はネギ。敵認定したばかりの未来のイケメンモテ野郎。 本来なら断るべきところなんだが……「それに僕、横島さんの世界の話にも興味があるんです! 魔法が隠匿されず、神様が本当に居る世界。一度行ってみたいですよ!」 昨日と同じく目をキラキラ輝かせ、年相応の表情を見せるネギ。 このガキは、基本的には大人ぶってる小利口なガキだ。この手の表情は珍しい。 多分、これは良い傾向なんだろうな。 俺は苦笑いしながら頷くと、ネギを伴いリビングへと向った。 笑顔で出迎えるパジャマ姿の木乃香。 その隣の布団に潜り込み、さりげなく彼女を自分の布団の中に導くと、ネギに見つからぬよう細心の注意を払いながらイタズラする。「んもう、横島さん、今はダメやでぇ~?」 ダメダメ言いながらも一切の抵抗をぜず、むしろ笑顔で俺のイタズラを受け入れる木乃香。 俺は小振りなオッパイの感触を堪能しつつ、マダかマダかと話をせがむネギに、ゆったりとした口調で話を始めた。 最初にナギの話。 当時14才だったナギと駆け巡った戦争中の話。 罠に嵌められ、それまで味方だった連合軍から反逆者として追われるはめになった時の話だ。「なっ!? 僕と同じ魔法使いなのに!」 悪役魔法使いの登場に憤慨するネギ。 俺はネギに、正義や悪なんてものは、その立ち位置によって違うもんだ。と諭しながら次の話に移る。 2つ目は俺の学生時代の話。 貧困で腹をすかした俺が、イケメンヴァンパイアハーフのピートから弁当を奪う話。 吸血鬼の弱点であるガーリックパウダーでピートを撃退し、弁当を奪ってタンパク質を補給した話だ。「で、で? タイガーさんはそん時どないしたん?」「ああ、あの顔に似合わず彼女持ちの裏切り者か? そりゃ、ピート共々天誅食らわせたに決まってるさ!」 楽しげに聞く木乃香と、眠くなってきたのか目を擦り始めるネギ。 うつらうつらとしながら、「吸血鬼って本当にニンニクが弱点なんですね」と聞いてくるネギに大きく頷いた。「ふむ、アイツ程度なら家庭用ガーリックパウダーを軽く2振りでダウンさせれるな。 真祖クラスになるなら、ナギの様に落とし穴に嵌め、穴の中にニンニクペーストを仕掛けておくだけで仕留めれる筈だ」 最後にディル=リフィーナの話。 魔物が蔓延るファンタジーRPGな世界での冒険譚。 凄惨な部分は全部はしょいて、ほんの僅かにあった楽しかった話だ。 チラリと俺が殺し、犯した神官共の顔が脳裏を過る。 軽く頭を振ってそれらを振り払いながら話していると、隣からスゥースゥーと規則正しい寝息が聞こえてきた。「ネギ君、寝てもうたなぁ……」 俺の肩に頭を乗せ、しっとりと潤んだ声を出す木乃香。 その声を聞いただけで、俺の理性が飛びそうになる。 手に収まっている胸を乱暴に揉みしだくと、俺は乱暴に彼女を組み敷き、嬉しそうに喘ぐ彼女の唇を奪いながらズボンをズリ下げる。 昨日、今日と、色々限界にさせられた木乃香は、隣に寝ているネギをあっさりと意識の外に追いやり、俺の舌をむしゃぶりだした。「横島さん、ウチな、ここが切ないんよぉ……」 たっぷりとキスをした後、木乃香は自分の両足を抱え、アソコを剥き出しにして俺に見せつける。 そこは今だ無毛の丘陵。いや、うっすらと産毛が生え始めていた。 ヒクヒクとビラビラが蠢き、プックリとクリトリスが腫れ上がる。 男を迎え入れる為に、トロトロのイヤらしい液で丘陵を濡らす。 俺は木乃香のいやらしい姿に、ゴクリと生唾を飲み込むと、必死に理性を総動員しながら彼女の足を閉じさせた。 流石にこの状況で初めてを貰うのも如何かと思うし、すでに今日は2人も処女を貰っている。 そんな訳だから、俺はアソコの中ではなく、内股の間に肉棒を挿入する事にした。「んふぁぁ……、横島さんの、あたって気持ちええよぉ……」 肉棒が縦スジに触れるなり、甘い声を漏らす。 木乃香の甘い声に脳を痺れさせながら、ヒクヒク蠢くビラビラに、肉棒を激しく擦りつけながら腰をピストンさせる。「あぐっ……ああああっ……んぅ……」 花弁の間からいやらしい液体が滲み出て、腰の動きに合わせてグチュグチュと淫猥な音を立て始めた。「こんなにグチャグチャに濡らしやがって、木乃香は本当にエッチな女の子だな。相手は誰でもいいんちゃうか?」「んあっ、ち、ちがうんよ……、ウチは、ウチは横島さんじゃなきゃ、こんなんならへんもん……ンンッ、うあぁん……」 俺は腰の動きをピタリと止め、「どうだかなぁ……」とそっぽを向いた。 そんな俺を見て、木乃香は両目から涙を溢れさせると、必死な面持ちで首を左右に振った。「信じて……、ウチ、横島さんが好きだからこんなんなるんや。だから、ウチ、ウチぃ……」 木乃香は声を震わせ必死に俺に訴える。 俺はわざとらしく彼女の涙を拭うと、パジャマの上を肌蹴させて小さな胸を露にした。 既に隆起している桜色の突起を摘まみ、クリクリと刺激しながら、「俺も木乃香のこと大好きだぞ……」と囁く。 半ベソかいていた顔が、パァーっと明るくなる。 嬉しそうな木乃香に満足した俺は、乳首を弄くる手は止めず、腰の動きを再開した。 すぐに切なげな息遣いをし始める木乃香。 俺は更なる快感を引き出そうと、ピストンする勢いを激しくしていった。「あんっ……んふっ……よこしまさぁんっ……くぅん、、んあ、あんっ、すごくこすれて、ウチ、もうっ……!」「木乃香のここ、ネットリと絡みついて……すっげぇ気持ちええぞ!」「きゃぅぅんっ……よ、よこしまさぁんっ……ウチで、気持ちよぉなってぇっっ!」 そろそろ射精感が限界に達してきた俺は、両手でしっかりと木乃香の両足を掴むと、更に腰の動きを激しくさせた。 木乃香ももう限界らしい。絶え間なくビクビクと身体を跳ねさせる。「木乃香、そろそろイクぞ……!!」「は、はいっ……よこしまさん、ふぁっ……ウチに一杯かけてぇっ!」 木乃香は瞳を潤ませ、小さな乳房をプルンと震わせ胸を反らせた。 そこに射精(かけ)て欲しいと受け取った俺は、愛液が泡立つほど股間を擦り合わせる。「ひあああぁぁぁぁんっ!!」 木乃香の絶叫と同時、彼女のアソコからブシュッ! と盛大に飛沫が噴き出す。 絶頂した木乃香がピンと手足を突っ張らせ、太腿がギュっとなり肉棒への締め付けが一気に強まる。「木乃香っ!」 俺は木乃香の名前を叫ぶと、太腿の間から肉棒を引き抜き、プルプルと震える小振りなおっぱい目掛けて精を解き放った。 バシャッ、バシャッ、バシャッと彼女の上半身がオッパイ中心に精液に浸されていく。「ふあぁっ、あついのが……よこしまさんのが、ウチの胸に……んぁぁ……」 うっとりと、だが意識を半分飛ばしながら呟く木乃香。 俺は最後の一滴まで木乃香の身体に射精すると、汚れた肉棒を彼女の唇にツンツンと押し付ける。 木乃香はのろのろと身体を起すと、何も言わずとも解るのか、舌でキレイに舐めあげていく。 柔らかくなり始めていた肉棒が、硬度を取り戻したのを見計らって、木乃香の口の中に突っ込んだ。 暖かく柔らかい口中で、ジュポッジュポッとしごかれながら、満足気に目を細める。 俺は甘く痺れる股間の感触に、いつまでも酔いしれるのだった。「ふう……、いいお湯ですわ……」 麻帆良女子寮自慢の大浴場の湯に浸かりながら、あやかは至福の表情となる。「うっ、うーーんっ!」 伸びをして声を唸らせると、首をコキッ、コキッと何度か鳴らす。 久々に勉強したせいか、妙に肩がこって仕方ない。 湯船に身体を浸しながら、肩を手でモミモミする。 見れば千鶴、夏美、アキラ、夕映、のどかといった彼女の連れも、同じように伸びをして肩をほぐしていた。「うう……、もう勉強はイヤです……」 ブクブクと顔を半分湯に沈めながら、心底疲れ切った様子を見せる夕映。 彼女は、もしも次の期末試験で赤点を取ってしまったら、魔法生徒として失格の烙印を押されてしまうのだ。 シスターシャークティの怒りは凄まじかったらしく、横島にとりなして貰おうとしても自業自得と逆に注意される始末。 成績が737人中、730番台では流石の横島も注意せざるおえない。 いや、むしろ呆れた感さえあった。 だが、あやか達もそんな夕映を笑ってはいられない。 彼女達も成績の低下が著しく、授業はしっかりと聞いてはいたものの、予習・復習といった自主的な勉強は一切していなかったのだ。 当然、それまでと同じ成績でいられる訳も無く、あっという間にテストの点数が悪くなっていた。 勿論、あやか達にも言い分はある。 なんせ彼女達は将来進むべき道を一本に決めたのだから、その他の勉学に身が入らなくなっても仕方無い。 何より新しい世界の姿は余りにも眩しくて、これまで自分達がしていた勉強がとてもつまらない物に見えてしまったのだ。 真面目で優等生だったあやかでさえそうなのだから、ただでさえ成績が悪くて勉強嫌いの夕映に至っては言わずもがな。 そんな夕映に苦笑めいた視線をむけていたあやかだったが、不意に彼女の小学生と見間ごうボディーに赤い点をみつけた。 乳首を中心に柔らかい乳房を征服するが如く複数個。 脇腹やヘソの周辺なんかにも幾つも見受けられる。 ポツリ、ポツリと彼女の敏感な部位を中心に幾つもあるソレ。 同じように自分の身体にも有るソレ、間違いなくキスマークだ。「忠夫さん……っ! 私だけでは無かったのですかっ!?」 思わず怒りの声をあげてしまう。 今更嫉妬めいた事は言いたくないが、少しは自重しろ! あやかは声を大にして横島にそう言ってやりたい。「いいんちょさん、気づくの遅いのですよ?」「そうだよー。私たち、さっきから見られちゃうんじゃないかって、ヒヤヒヤしてたんだよ?」「ええっ? そうだったんですか……」 よくよく見てみれば、お風呂に入って血行がよくなり解り難くなってはいるものの、夕映だけでなく、全員の身体にキスマークが確かにある。「まあ、見つかっちゃったけどね……」 アキラの諦めた様な口調に振り向けば、そこには邪悪な笑みを浮かべている裕奈と、俯かせた顔をのぼせた様に真っ赤にさせている亜子。 勉強疲れでボケてたのかしら、そう言えば貴方がたも居らしたんでしたわね…… 「ほ、他に見た方は……」「ぷぷぷ、私達だっけだよー! だーいじょうぶだって、いんちょ♪ 内緒にしてア・ゲ・ルっ!」 裕奈の楽しそうな口調に、あやかは一日の疲れがどっと押し寄せ身体が重くなった、そんな気がした。 入浴後、消灯時間が近いというのにあやか達の部屋に来た裕奈と亜子は、興味津々に問いかける。「横島さんって、見かけによらず女ったらしだったんやな~」「見かけによらずって、随分と酷い言い方ですね」 第一印象が素晴らしく良かった所為だろう。 夕映にとって見れば、横島は絶世の美男子と言う訳では無いものの、充分以上に人好きのする顔なのだ。 そんな彼を心底好きな彼女にとって、亜子の言い草はカチンと来たらしい。 ちなみに女ったらしの部分ではなく、見かけによらずの部分のみだ。 流石の彼女も其処の部分だけは否定できない。「ゆえー、落ち着いてーー」 いきり立つ夕映に宥めるのどか。慌てて謝る亜子に、あやかは矢張り大きく溜息。 亜子と裕奈は一般人だ。 正直上手い事誤魔化す方法を思いつかない。 どうすればいいのだろう? いっそ、記憶を消してしまおうか…… そう思うあやかだったが、「まあまあ、私と亜子は言いふらしたりはしないって。ねぇ、亜子?」 コクコクと何度も頭を上下させて頷く亜子を見て、しばらく様子をみましょうか、と考え直す事にした。「それよりさ、聞いてもいい?」「何をですの?」「普通に考えたらさ、横島さんって中学生に手を出したロリコンで、その上節操無しの最低野郎じゃん。なんでそんな人を好きになったの?」 その言葉を聞くなり頭に血が上る夕映。 勢い良く立ち上がると、今の発言をした裕奈に何か一言言ってやろうと詰め寄った。 だが先程までの悪ふざけをしている顔と違い、真剣に聞いているのだと気づいた夕映は、気を落ち着かせる為に大きく息を吐く。 夕映にとって、横島は既に色んな意味で『特別』だ。 そんな彼の事を悪く言われて頭に血が上るのも仕方ない。 だが彼女も解ってはいるのだ、横島と言う男が、余所から見れば最低な男だと言う事を。 でも、彼の本質を知っているのだと勝手に思っている夕映は、少しだけ優越感に浸りながらペタンと床に座る。 そして、ほんのちょっとでも彼の心象を良くしようと、初めて彼を意識した時の事を話し始めた。「私は、彼の悲しそうな瞳でしょうかね。今にも泣き出してしまいそうだったあの人を、優しく包んであげたい、そう思ったのですよ」 目を瞑り、胸に手を当て、朗々と流れる様にそう言い切る夕映。 話しながら彼の事を想い浮かべて頬を緩ませる。 ほんのりと赤く染まる頬。柔らかく笑むその表情は、裕奈と亜子から見たらとても眩しく見えて。 そんな夕映に続けとばかりに、他の女の子達も話し出す。 彼女達もれっきとした女の子。 恋の話は大好きで、何よりここにいる者達は、裕奈と亜子を除けばみんな仲間だ。 自分以外の子達の話にも興味があるし、自分が彼をどうやって好きになったのかも話したい。「私は一目惚れよ」 千鶴が大きな胸を強調しながらそう言うと、「初めは流されてかな……? でも、気づいたら離れられなくなっちゃった」 アキラがポリポリと頬を掻きながら明後日の方向を見る。「重たい荷物を持って貰った時かなー? あとはゆえと似たような理由だと思うー」 のどかが恥かしげに言えば、「夜這いされて口説かれちゃった」 夏美が勝ち誇った顔をする。 途端に、きゃぁーっ! と部屋中に少女達のピンク色の声が木霊する。 横島から口説かれた。 その事実がとても羨ましい面々と、えっ?イキナリ夜這い……、と若干引き目の少女2人。 そして最後に、「最初は感謝からですわね。恋愛感情はありませんでしたわ」 今までの流れから反する言葉を唇からこぼした。 えっ? と驚く少女達。 ただ、千鶴と夏美だけは平然としていたが。「ですが、あの方の隣で穏やかな日々を過ごす内に、少しづつ、ゆっくりと、真綿が水を吸い込むみたいに彼を愛していきましたの」 その場にいる全ての少女達が、あやかの微笑むその姿に見惚れるのだった。 恋話はとても盛り上がり、気づけば日付が変わっていた。 いい加減寝ないと明日がキツイ事もあって、そろそろ解散とあやか達の部屋を出る。 途中、のどかと夕映の2人と別れると、部屋が同じアキラと裕奈、その隣室の亜子の3人で静かな寮の廊下を歩く。「キレイやったな~」「なに、突然?」「いいんちょさんや。すっごくキレイやったわ……」「ああ、うん。恋する乙女……、ううん、愛おしい人を想う女、って感じだったね。それにさ、1年前に比べて物腰が柔らかくなったよねー」 アキラは2人の会話を聞きながら、確かにあやかは変わったとそう思う。 彼を愛した……、からだけでは無い。きっと、本当の意味で大人へと変わりつつあるのだ。 しっかりとした目標を持って、しっかりとした未来のビジョンを見据えて行動する。 そんなあやかは毅然としていて、とても憧れる……「アキラもやで? アキラも、すっごく美人さんになったわ。じゃ、オヤスミ……」 気づいたら部屋の前まで来ていたらしい。 亜子の突然の言葉に、やや呆然としながら見送るアキラ。 カチャ、と自分の部屋のドアが開く音を聞いて、ようやく我を取り戻すと、心底楽しそうに自分を見ている裕奈の横を通って部屋に入った。 パタン、とドアが閉まる音を聞きながら、アキラは服を脱ぎ捨てパジャマに着替える。 そして、いつまでも玄関から動かないでいる裕奈の方を見て、「どうしたの?」と小首を傾げた。「あのさ、これで聞くの3度目だけどさ、公園のアレって、やっぱアキラだったんでしょ?」 コクンと小さく頷く。「どうやったのかは聞かないで、裕奈……」 本当に小さく囁かれたその言葉に、神妙に頷く。 そして人差し指の腹を唇につけると、視線だけ斜め上に向ける。 ちょっとだけ考えるそぶりを見せて、最後にニヤリと口角を吊り上げた。 「セックスってさ、気持ち良いの? オナニーとどう違うの? ねぇねぇねぇっ!」 これは明日は起きれないかも、アキラは諦めた様に笑った。 ヒロインの横島認識表 アスナ 一番大切な人 あやか 主さま 千鶴 一番大切な人 夏美 恋人 アキラ 恋人 のどか 大好き 夕映 信仰の対象 愛衣 憧れの人 高音 要注意人物 木乃香 すきすきすきすき~ 茶々丸 どきどきどき(アスナにはどきどきどきどき) シャークティ 気になる異性 美空 おもろい人 ココネ スゴイ人 裕奈 エロ的な意味で興味津々 亜子 女ったらし 刹那 要監視対象 千雨 ネギの保護者、出来れば常識人であって欲しい、でも望み薄 愛子 恋人 タマモ 寄生対象 シロ 先生 マリア 大好き 小竜姫 恋人 冥菜 夫 レミ 大好き すずめ 旦那さま(雇い主的な意味) めぐり 旦那さま(雇い主的な意味) 恋人と一番大切な人の間に想いの差がある訳ではありません。 この表は、横島が彼女達にとってどういう人間なのかを表す言葉です。