ネギま!のほほん記 第24巻 夕映&のどかSPイベント①中編 夕映を180度クルリと回転させ、まるで幼児におしっこをさせるような体勢で持ち上げる。 恥かしげにチラチラ彼の方に視線を向ける夕映。 これから何が行われるのか分からない。 横島は戸惑いを見せる夕映の唇を奪い、自らの肉杭を彼女の後ろの穴にピトッと合わせた。 夕映は、ようやく何をされるのか分かった気がした。 そして、それは恐らく正しいのだ。 彼女は未知の恐怖からジタバタ暴れて何とかそこに侵入してくるのを防ごうとするも、しっかりと彼に抱えられている今、それも叶わず。 こんなひどい事をされそうになり、横島への確かな信頼感と信仰心が揺らいだ……、なんてことはなく、彼女は諦めたように力を抜いた。 ───これは良い機会なのかもしれません。ご主人さまに全てを捧げれるのですから…… 身体から力を抜き、彼に全てを預けると、唇を塞がれたままゆっくりと菊穴に肉棒がメリ込んでいった。「んんんぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あああっ!!??」 のどかの舌と指によってすっかりほぐされていた夕映の肛門が広がり、横島の肉棒の先を難なく呑み込んでいく。 次第に横島の唇が遠くなり、遂には舌の先すらも届かない位置まで身体が沈んでいくと、「い゛っっ!! ぎ、ぎ、ぎぃっ!?」 凄まじい苦痛。目の奥に星が走った。 それは初めてを彼に捧げた時以上の、激痛。 目に涙が溢れ出し、余りの苦しみに激しく顔を左右に振った。 でも、決してこれ以上の侵入を止めて欲しい訳ではない。 むしろ自分など気にせずに、ズイッと奥までぶち込んで欲しい。 だけども、横島はゆっくりと腰を引き始めてしまった。「だ、ダメですっ! 大丈夫ですよ、大丈夫ですからっ!!」 そんな時だ、一番の親友ののどかが、夕映の身体を包み込むように抱きしめてきたのは。「大丈夫だよ、ゆえー。横島さんと私を信じて……」「ああ、俺を信じろ、夕映!」 せっかく半ばまで飲み込んでいたというのに、雁口ギリギリまで引き抜かれてしまった肉棒。 それがどうしようもなく悲しくて、ここでもやっぱり私は…… そう思っていたのに、大切な2人の言葉。 涙を流しながら、コクン。 ゆっくりと、だがしっかり首を縦に振るのだ。 それは感動的な光景……なのか? 何気に学校から帰って来ていたアスナと木乃香が、窓越しに家の中から呆れた視線を3人に向けている。 でも、当事者の3人は物凄く真面目だ。 のどかは腰を曲げて2人の結合に顔を近づけると、肉杭の竿をチロチロ舐め、 続いてその肉杭に犯されている穴の周囲に、舌を刺し込み唾液を塗り込む。 ねっとりと唾液で濡らして挿入を容易くしていくのだ。 同時に、その行為から来る鈍い快感。 それが夕映の痛みを和らげる。 更には横島自身も細かくリズミカルに抽送を繰り返し、入口周辺をぐちゅぐちゅに掻き混ぜた。「ひぃっ! はぁっ!? 気持ちよく……なってきましたです……あっ、あっ、あっ、ンッ、ンンッ、ンゥッ……!!」 そうして徐々に、だが確実に奥へ奥へと挿入されていく。 ヌリュッ、ぐにぃっ……ぬぷ……ぬむむっ! 「ああっ!? うっ、くううううぅっ、ん!」 肉棒が3分の2ほど埋没した。 ここまでは夕映の前の穴でも受け容れることが可能な領域。 そう、ここからが本番なのだ。 夕映はお腹を圧迫される鈍く激しい痛みに耐えながら、大きく息を吸い、そして吐いた。 その瞬間、ズンッ! 夕映の身体が一気に沈み、横島の膝の上に納まった。 それは、肉棒が根元まで入った証。 肉棒の先端が直腸の奥の奥、結腸の辺りまで挿入されたのだ。 一本の肉杭に貫かれた所為で背筋を突っ張らせながら、それでも夕映は柔らかく頬を緩めた。 痛み、苦しさ、お腹の奥の異物感。 それら一つ一つが確実に彼女を苛んでいると言うのに。 でも、頬を伝い流れ落ちる涙は、決して痛みや苦しみから来るものではない。 これで正真正銘、横島忠夫の女になれたのだと言う喜びと、女としての浅ましい悦びから来るものだ。「おめでとう、ゆえ」「ひぃう、ん……あ、ああ、ありがとうです、のどか……んぁ……」「大丈夫か、夕映ちゃん」 横島は夕映を抱きしめる力を強くしながら問いかけた。 家の中からアスナと木乃香の咎める様な視線にようやく気づいた横島だったが、ここはあっさりスルー。 もちろん夕映が辛いと言うならば、すぐさま止めて仮契約の儀式(?)を終了するつもりだし。 だけど、激しい痛みに苛まれている夕映だったが、やはりと言うかやっぱり出てきた言葉は、「は、はい、大丈夫です。ですから、もっと、して欲しい……です……」 目の端にたまった涙をぬぐいながら、とても好い笑顔を浮かべた。「ええんか? 一度始めたら止まらないぞ?」「……はい」 モジモジはにかみながらの仕草は、とても愛らしい。 横島は暴走しそうになる情欲を抑えながら、ゆっくりと腰を揺らめかせてみた。「くはあぁっ!!」 硬い杭が僅かに揺らめいただけだというのに、お腹の奥に激痛が走った。 ならばと今度はゆっくりと抽送してみる。 丁寧に、繊細な動き。 更には、少しでも痛みが和らぐようにと、のどかが夕映の股間に顔を埋めた。 零れだす胎内に納められた精を舐め啜り、丹念に彼女のクリトリスを舌先で刺激する。 ぴちゅ、ぴちゃ、ぴちゃ……「のどかっ!? そこ……弱い、から……やめ……ひぃあぁ……」 のどかの優しい舌先での愛撫に、夕映は蕩けそうな顔で甘い声を漏らしだした。 ピクピク痙攣を繰り返す太股。漏れ出す熱い吐息。 横島はそんな夕映の様子を注意深く観察しながら、ゆっくり彼女の小さい身体を持ち上げる。「ふああ……な、なんです、これは……っ!? ダメぇ……こんな、こんな……んんぁ……っ」 横島の動きに排泄しているような錯覚を。 のどかの舌先に激しい昂ぶりを。 それぞれ感じさせられ、痛みよりも快感に、そしてより高い絶頂感へと昇っていく。 夕映の苦しみの混じった呻きは、そうやって穏やかなものになっていった。 横島の肉棒は、夕映のアヌスに急速に馴染んでいき、今度は快感が頭をもたげてきたのだ。 腸内を圧迫され、身体の奥が熱くなり、女性器から得られる快感とはまた違った快感。 まるで蕩けるような心地好さに、心を奪われてしまいそう……「あっ、はぁん……うくぅ……ふあぁっ……ひゃうんっ!」「なんだぁ? もうよがってんのか!」「くすっ……、ゆえー、気持ちいいの?」 夕映の小さなワレメから、横島の精液と混ざり合った熱い愛液が、ドクン、ドクンと流れ落ちる。 のどかは横島の精液を自らのワレメに塗りたくるように、自らの性器を夕映の性器に押し付けた。 ぷちゅっ、2人の少女のビラビラが合わさり、のどかは貪欲なまでにアソコを擦り合わせる。 性魔術の研究の際の経験を元に、そうやって激しく快感を貪るのだ。 処女アヌスを犯しながら、美少女の百合プレイが見られるなんて……っ! 女同士は不毛だが、こうして自分も混ざれるのならば、むしろ大歓迎なんだと横島は声を大にして言いたい。「のどかっ、気持ちいいですっ! ご主人さまっ、好き、好きぃっ、愛してるですっ! もっと突いて、犯してくださいっ!!」「ああぅっ! ゆえ、すごいっ! 私までふわふわして……イッちゃいそうだよーっ!!」 愛する男の精液で満たされたヴァギナを、親友が犯してる。 同時に、愛する男が自分を夢中になって犯してる。 愛され、求められ、犯されて…… なんて、素晴らしい、ぞくぞくするような快楽。 じゅぷっ、ずちゅっ、ちゅぷっ、ぬちゅん…… 聞こえてくる淫らな水音が、そんな自分を祝福しているみたいだ。 ───出来うるならば、いつまでもこうしていたいです…… でも、夕映の性感も、のどかの性感も、なにより横島が…… 少しづつ速さを増していた抽送が終わり、最後とばかりにグイッと深く沈めていく。 再び根元まで突き入れられた肉棒に、夕映はまったく痛みを感じない。 いいや、それどころか、強烈な快感に……背筋を仰け反らせた。 そして、ビュクビュクビュクビュクビュク……ドクンっ!! 腸内に熱い精の塊がぶちまけられる。「くっ、ご主人さまのが出て……ひあああぁっ! あっ、はぁんっ! んふううううぅっ!!」 びくびく悶え痙攣する夕映の動きに、のどかもまた、「ふああああああああっっ!!」 同時に果てるのだった。 シュウウゥゥゥ…… 魔法陣の光が鎮まり、カードが2枚、くるくる回りながら3人の間に落ちる。 1枚は夕映のカード。 大胆にカットされたワンピースタイプの水着に身を包んだ夕映の姿絵。 右手には杖。左手には本。腹部に抱きつくのどか。そして、背後の男のシルエットが2人を抱きしめる。 もう1枚はのどかのカード。 大切な部分だけを隠したビキニに身を包んだ姿絵。 頭に猫耳。お尻には尻尾。右手に光る本。太股にしがみつく夕映。最後に夕映のカードと同じように、男のシルエットに背中から抱きしめられていた。 数十に渡る絶頂により気を失ってしまった夕映とのどかを自分の方へと抱き寄せながら、横島はカードに手を伸ばす。 カードの絵柄を見るなり、自分の知るモンとは随分違うなぁ~、なんて思った。 横島の知る仮契約カード、それは全てが従者の立ち姿。 なのに、これは従者と、そして別の従者まで記載され、その上で影絵ではあるが間違いなく主である自分までいる。 横島は夕映の後ろに納まっている自分の肉棒をゆっくり引き抜きながら、仮契約カードの従者用複製を作りだす。 すると、夕映とのどか専用のカードが出来上がると同時に、マスターである2枚のカードが光り輝き重なり合った。 目をパチクリさせながら驚く横島の眼前で、2枚のマスターカードが1枚に合体し、生まれ変わったのだ。 後に分かる事だが、のどかと夕映、それぞれのカードが干渉しあい、本来は主と従者のカード間でしか出来ない筈の念話が可能となっていた。 まあ、携帯電話の方が便利なレベルではあったが。 こうして夕映とのどか、2人との仮契約は無事終了したのだが……「た~だ~お~?」 凄まじい負のオーラを背に、彼の第一使徒がベランダから彼らが居る庭へと降り立った。 いいや、彼女だけじゃない。 仮契約についてアスナから説明を聞いた木乃香。 そしていつの間にやら来ていたアキラと夏美まで。 彼女達の視線の先は、のどかが持っていた仮契約の巻物(ポーション)。 じりっ、じりっ……互いに互いを牽制しあい、隙あらばいつでも巻物を自らの物にしようと身構える。 こうして争いの火蓋が切って落とされた。「夏美、ここはアスナ打倒に手を組もう」「いいよ、アキラ。まずは強敵を倒して、それから改めて……だね?」「フフン。アンタら、たった2人だけで私に勝てると思ってんの?」「いつまでも未熟なままだと思わないで」「そーいうことっ! イクよっ、アスナーッ!!」「ハンッ! 返り討ちにしてやるわっ!!」 初手はアキラ。 気が込められた拳を、アスナに向って打ち放つ。 でも、それはあまりにまっすぐ過ぎる軌道。 雪之丞の手解きを受けたアスナにとって、その程度の動きなら目を瞑っても避けられる。 身体を少し捻らせる。ただそれだけでアキラの拳をやり過ごすと、アスナは隙有り! とばかりにがら空きの身体に自らの拳をめり込ませた。「グゥッ!?」 激痛が走り、肺に残る空気が全て外に出る。 でも、これはアキラの計算の内。 実力で明らかに劣る彼女にとって、こうでもしないとアスナの隙は作れない。 自分の身体にメリ込んでいる拳を掴み、一瞬だけど確かに頬を引き攣らせたアスナに勝利の笑みを見せた。「夏美っ! 後はお願いっ!!」 夏美の右手が光り輝く。 彼女に許された、たった一つの技。 H・O・G。 指の先、そこから伸びる霊力の爪。 それを夏美は、アスナの背中の右肩の辺りから、左の脇腹にかけて、振り下ろした。 ズシャァァアアッッ!!! 霊気構造をも切り裂く霊力の爪撃。 夏美の、半年の修行の成果である。 アキラと夏美は勝利を確信した。 この技は、横島のハンズ・オブ・グローリーの劣化版とはいえ、下級の妖魔程度ならば存在を消滅させれる程の威力を持つからだ。 そんな技をアスナに……、と思うかも知れないが、2人とも、これでどうにかなるアスナではないと、変な信頼をしていた。 それでも死にはしないだろうが、ダメージは大きい。 そう確信はしていた。 アキラは仰け反るアスナに、「ゴメンね、アスナ……」言ってることは殊勝だが、顔に浮かんでいるのは嬉しげな笑み。 掴む拳を離し、トンッと後ろへと押しやった。 そのまま、背中を地面につけ、倒れる……かと思いきや、ザリッ、地面を削るような音。 アスナの足に、霊気が纏っていた。 一瞬の驚きのあと、素早く後ろへ跳ぶアキラと夏美。「フ……フフフ……アハハハ……アーハッハッハッハッハァーーッッ!!!」 アスナを中心に、暴風が吹き荒れた。 アキラと夏美は、驚愕の視線をアスナに向ける。 切り裂かれた彼女の背中には、血が一滴も流れていない。 ボロボロになった上着だけが、夏美の技が確かにアスナに当ったのだと教えてくれていた。 2人の背筋に冷たい汗が流れ、恐怖に顔が引き攣る。 これが、横島忠夫の使徒の力なのか……!! アスナの右手に霊力が収束する。 その霊力が凝固し、一つの物体を作り出した。 魔装拳。 私たち、死んじゃうかも…… 2人の顔が青ざめる。 でも、アスナの右腕の魔装、その広がりはまだ止まらなかった。 右肘まで覆い、次に肩まで、そしてそこから一気に全身が光輝き……「いい加減になさいっ!」 3人の目の前で、問題の巻物が切り裂かれた。 その日行われる期末試験お疲れ様パーティー。 それに出席しに来たあやかの手によって。 霊力の火花を放つ神通棍を片手に、3人を怒りの形相で睨みつける。 3人はこの時、正座で平謝りしながらこう思った。 オワタ…… ちなみに横島はと言うと、3人がバトルを始めた時点で素早く木乃香に連れられ室内に入り、千鶴も一緒に3人でお茶会をしていたり。 そして、ネギは…… ハルナに捕まったまま、翌日の朝まで千雨と共にとある作業にいそしんでいたそうな…… 「ふぇ~ん! もう帰してくださいよ~」「オイ!なんで私までっ!!」「いいからさっさとするっ! 時間は待ってはくれないのよっ!!」 合掌。 こうして一番の主役であるネギ不在で始まった、期末試験お疲れ様でしたパーティー。 だがしかし、いつもの横島一行に、そして遅れてやって来た裕奈と亜子、それにバカレンジャーを加えた出席者は、 普段はあんましない勉強から解放されたせいもあって、とても盛り上がった。 桜咲刹那の不参加が、木乃香の心に小さい棘を刺したけど。 後はついでとばかりに楓や古菲に手合わせを申し込まれる横島だったが、「バトルはイヤじゃーっ!」 普段の彼の行動から信じられないことに、楓のナイスバディーから、勢い良く逃げ出すのだった。 なんせ冗談ではない。 誰が好き好んで、女の子とバトルせなならんのじゃ! そんな横島に、ケラケラ笑う一同。 どこか暖かく優しい時間がゆっくりと過ぎていき、そして終わりを告げた。 寮生である出席者は、門限のこともあって帰らなければならないから。 あからさまに残念そうな顔を浮かべる裕奈を、亜子が引きずるようにして帰ると、他の面々も家路に着いた。 ただ、夕映とのどかの2人は残ったのだが。 なんせ2人とも、絶頂(イキ)すぎで足腰がガクガクしてまともに歩けない。 何より帰ればハルナが待ってる。 せっかくネギが尊い犠牲になってくれたのだ。 ───のどか。ここは、かの少年の好意に甘えましょう…… そうだね、ゆえー。せっかくのネギ先生の好意だもん。遠慮したらダメだよね─── 目と目で通じ合った2人は、わざとらしく涙を目に一杯浮かべながら、ネギを見捨てた。 静まりかえった家。 ここの住人であるアスナと木乃香は、さっさと自分の部屋で寝てしまった。 それはこの家に住んでいるという余裕の現われ。 いつでも彼に甘える事が出来るのだと、無言でそう言っているのだ。 そんな訳で、一緒に彼の部屋のベッドに潜り込んで、彼の帰りを待つ夕映とのどかだったが、気づけば夕映はスゥー、スゥー、と静かに寝息を立てていた。 仕方無いか……、のどかはそう思った。 何故なら、あの仮契約の魔法陣の中、彼女は後ろのバージンを彼に捧げ、尚且つ、散々にイカされまくったのだから。 のどかは幸せそうに眠る夕映の顔を覗きこむと、クスリと柔らかく笑んだ。「ゆえ、おやすみなさい……」「むにゃ……、……みなさいです、のど……か……」 小さく小さく囁かれた言葉。 なのに、夕映は眠ったままに、言葉を返してくれた。 のどかは顔の笑みを深くしながら、ポフンとベッドに身体を沈めた。 ───早く戻ってこないかなぁ~。 彼は入浴中だ。 本当は一緒に入りたかったけれど、どうにもタイミングが合わなかったのだ。 のどかは、それをとても残念に思う。 だって、自分とゆえは、彼と一緒にお風呂に入ったことなんてないんだから。 だからこそ、一緒に入りたかった。 今日、夕映が自分の本懐を達成したように、のどかも横島と一緒のお風呂……なんて小さい夢を叶えたかった。 残念な気持ちで胸が一杯になる。 でも……、のどかは大げさなまで頭を左右に激しくふり、それを振り払った。 そうしてやっとの思いで手に入れた、大切な宝物を手に取る。 仮契約カードだ。 自分とゆえと、そしてシルエットだけの彼。 大切な2人に囲まれた自分の猫耳姿。 くすっ、思わず笑ってしまう。「これって、横島さんのせいだよね───?」 くすくすくすくす、にこにこにこにこ。 そうしていると、不意に視界が影に覆われる。「なにが俺のせいなんだ?」 風呂上りの彼はパンツ一丁。 とてもじゃないけど乙女の前でする格好じゃあない。 そんな格好でも気にはしないけど、少しは考えて欲しいな~、とのどかは思うのだ。 でも、そんな事を考えてるとは露とも見せず、のどかは笑いながら仮契約カードを横島に見せた。「はい、これです。横島さん」「ああ、これね……」 のどかの猫耳、猫尻尾は、横島と2人きりでエッチする時の定番アイテムだ。 そして、今の彼の手にある物もまた、猫耳、猫尻尾である。 のどかの頬が熱くなった。 トクンっ、胸が高鳴る。「ん? 夕映ちゃんは……寝ちゃったかぁ」「疲れたんだと思います。だって……」「まあ、あれだけイッたらしゃーないか」「それに、パーティでもはしゃいでたからー」 2人、顔を合わせてクスリと笑った。 とっても温かい笑い。 横島は笑いながら夕映用の犬耳と犬尻尾、そして首輪を片しながら、のどかの頭に猫耳を装着するのだ。 のどかは、ゆえにもするつもりだったんだー、っと思いながら、慣れた様子で四つん這いになってお尻を横島に向ける。 昼間に夕映にしたみたく、今度は自分の手で尻たぶを割り開くと、その先にある窄まりを彼に晒した。 そこは、すでにのどかの唾液と腸液によってヌラヌラと光り、横島の行為を今か今かと待ち侘びている。 なんせ横島が風呂に入る前から、のどかはずぅっと準備していたのだ。 横島の手にある猫尻尾の根元についているアナルプラグを、自分のお尻の中に、いつでも迎え入れる事が出来るようにと。 いいや、彼が望むなら、彼自身だって今すぐそこで受け止められる。 横島ものどかがそうする事を分かっていた。 だから躊躇わずに手に持つアナルプラグを、のどかのお尻の窄まりに沈めていく。 ヌ、ヌヌヌ……ヌグゥっ…… 楕円形の球が5つ連なっているプラグが、一つ、また一つとのどかの後ろの穴に飲み込まれていき、そうして最後の最も大きな球が、ヌプンッ!と入り込んだ。「ンンッ! ンゥ……んぁあ……はうぅっ!」 夕映とは違う。 のどかには痛みはなく、慣れた快感に身を震わせながら、あっさりと全てを飲み込んだ。 そうして横島が手にあるリモコンのスイッチを入れ、ウィーン、ウィーン……モーター音が辺りに響く。 お尻の中で暴れだす5つの球。 直腸を犯すその動きに、のどかは身体を熱くさせるだけで、さほどの反応をみせなかった。 感じていない訳ではない。 ただ、決してその様を見せないだけで。 その証拠に、微かに漏らす吐息が艶かしく、平然としてる風なのに目が潤みを見せていた。 のどかは、夕映の隣で大の字になって横たわる横島の下着を丁寧に脱がせていき、「頑張ります、にゃ……横島さん───」 言うなり彼の下腹の辺りから胸の辺りまで舌を這わせ出す。 唾液を彼の身体に擦りつけながら、猫の様に自らの身体をくねらせて愛撫するのだ。 そうしながら彼の大事な部分に手を伸ばし、シュッシュッと手で擦り始める。 甘い快楽に目を細めて満足する横島に、のどかは嬉しそうに舌を這わせ、手と指と身体での愛撫の動きを激しくしていく。 自分の乳首を舐められる快感。 お腹の辺りにクネクネとした感触を与えるのどかの屹立した乳首。 のどかの柔らかく温かい手で擦られる肉棒。 そして、目に映る猫耳と、そしてヴィヴィヴィヴィ、と彼女の尻穴に激しい振動を伝える猫尻尾。 ただのセックスとは違って、鈍く緩い快感ではあるが、そんなぬるま湯の様な快感に身を浸し満足の溜息をこぼす。 昼間みたいに魔法陣の効果で得られた快感には到底及びもしないが、心の満足感は断然にこちらが上だ。 横島はゆらゆら揺れるのどかの猫耳が付いた頭に手を伸ばすと、ご褒美だと優しい手つきで撫で始めた。 その手の余りの心地好さに、のどかはもっと頑張ろうって気持ちになれるのだ。 彼の肉杭を愛撫する手の蠢きが、いっそう艶かしく淫靡になっていき、先走りの液がのどかの手を汚していく。 思わず身体を舐めすするのを止め、ネットリとするその液体を口元に運び、れろぉっと舌を伸ばす。 口の中一杯に広がる彼の味。陶然と目を細め、うっとりする。 だけど……、「の~ど~か~っ!」 彼の怒りのこもった声に、ビクンっと身体を跳ねさせ怯えてしまう。 ああ、やってしまった…… 彼への奉仕もせずに、自分の欲望を優先してしまうなんて…… 後悔が胸を過る。 目に涙がたまり、先ほどまでは熱く火照っていた身体が、一気に冷えて凍りついた。「あうっ、ごめんな……さい……」「こりゃ、罰を与えなきゃならんなぁ」 邪悪。そうとしか言えない笑みを浮かべる横島。 でものどかはホッと胸を撫で下ろした。 怒ってない。彼は、怒ってなどいなかったから。 だからのどかは『いつも』しているように、獣の様な体勢で彼にお尻を向ける。 すると横島はウネウネ動く猫尻尾を掴み、ゆっくりとアナルプラグを抜き出した。「あふっ……あっ……にぃ……」「ったく、スケベ猫の調教は手がかかって仕方ないぜ……」「にゃ、にゃんっ、ンンンァ……」 彼の嘲るような声が耳に入った瞬間、軽く達してしまう。 だけども、口撃だけで終わるはずもなく、ゆっくりと、じわじわ嬲るように引いていったアナルプラグが、グイッ! 一気に引き抜かれた。「にゃっ! にっあぁぁあああああああっっ!!」 お尻を突き出したまま、大きく背筋を弓なりにして達するのどか。 その姿は、まるで猫がノビをするみたいな格好だ。「はぁ……はぁ……はぁ……」 荒く息をするのどかの肛門の入り口は、さっきまで飲み込んでいたプラグの形に開いており、横島の侵入を今か今かと待ち侘びる。 横島は、のどかの手淫により先走り液を垂らす肉棒の先端を、その入り口にあてた。 まずは一発! ヒクヒク蠢くアヌスに、硬く反り返った肉棒がズブズブ飲み込まれていく。「にゃあああああああっ……!」 外からお腹を一杯にされる苦しさ。 そして、それ以上に腸内を肉杭で抉られる快感に悶え、のどかは鳴き声を上げた。 「ん……むぅ……いいぞ、のどかっ! 気持ちいいぞっ!」 横島は嬉しそうな声を上げたかと思えば、のどかの直腸をもの凄い勢いで出し入れし始めた。 そう、まずは一発、なのである。 のどかの手で昂ぶりを高めていた情欲を、一気に解き放つため。 突き出される肉棒のエラで粘膜を抉られる快感。 引き抜かれる時の強烈な排泄感。 「にあぁ……よこしまさん……に、ぅン……イッ、イッちゃゥゥゥウウウウっっ!!!」 のどかの頭が白く霞んだ瞬間、直腸奥にドスンっと衝撃が走ると、ドプルルルゥゥゥッ! お腹一杯に熱の篭った体液で満たされていく。「……ッッ!? ン、くぅ……っ! 横島さんの精液……ああ、いっぱい……あぁああぁ、ご、ご主人さまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 大きく絶頂したのどかに、お前もかよっ!? 横島はご主人さま呼ばわりを始めたのどかにそう思った。 ただでさえ期末試験お疲れ様パーティーの時の、夕映によるご主人さま発言に周囲の目が痛かったと言うのに。 楓や古菲は言うに及ばず、そこそこ仲が良かった筈の亜子やまき絵の虫けらを見る目は忘れられん。 好感度が軽くマイナスを振り切り、何故かいないネギに、これほど感謝したことはないだろう。 流石の横島も、親友の息子にそのような目で見られるのは御免被りたい。 せめて、一般人が居る前ではご主人さまは止めて貰おう。 そう思いながら、のどかの尻穴に埋めた肉棒を引き抜いた。 再びのキツイ排泄感に腰を振るわせるのどか。 彼女の肛門の入り口から、白く粘りつく液体がドプッドプッ! と流れ落ちる。「やぁ……見ないで……くださいー……にゃ……」 出してはイケないモノを出している感覚に、のどかは羞恥で顔をシーツに伏せて動かせない。「んじゃ、栓をするか」 恥かしがっているのどかのため、横島は再び猫尻尾を手に取ると、彼女の菊穴に差し込みスイッチをonにする。 ヴィヴィヴィヴィヴィッ!「ふぁぁああ……! す、すごい……はぁっ、ああっ……ご主人さまぁ……ヒイッ、ヒッ、ヒァァアアアアアッ!」 お尻の中にたっぷり注ぎ込まれた横島の精液。 それを電動のアナルプラグが荒く激しく掻き回すのだ。 終わらない快感に激しく身体を震わせ、お腹の中を掻き混ぜられる感触に、鈍い鈍痛が走る。 お腹の奥にブチまかれた大量の精液。 それがのどかのお腹を苦しめる。「ご、ご主人さまぁー……、お、お腹が……ひぃうっ!?」 耐え切れない。このままじゃ、お漏らししちゃいそう…… 涙をたっぷり浮かべながら、懇願する。 トイレに行かせて欲しいのだと。 だけども、帰ってきた答えは……「デートしに行こっか。な、のどか?」 細い首に、さっきの夕映に付けようと考えていたと思われる首輪が、キュッと締められた。 首輪には鎖が繋がれていて、それを横島がグイッと引っ張っる。 のどかはお腹を押さえながら、フラフラ、フラフラ…… それでも、はっきりと彼に向って、コクン……、首を縦に振ったのだ。 横島は、自分の背広をクローゼットから取り出すと、その上着をのどかの肩にかける。 のどかはそれに袖を通し、そして、そのまま彼と共に玄関へと向って歩き出した。 靴を履きながら外へと続く扉が開け放たれて、ヒンヤリとした空気をのどかは感じた。 お腹の痛みと、寒さと、そして恐怖……「よっしゃー! 夜の公園にゴーじゃーッ!!」」 それでも、彼の言葉に反しようとは思えない。 抗えない、目の前の、大好きな、彼の言葉に……