アスナ達が春休みに入った。 ネギに簡単な修行をつけてやる一方で、怠惰にボヘ~っとした時を過ごす。 なんせアスナやネギの春休みが終わるとほぼ同時に、彼の長い休暇も一時的に終わってしまう。 目付役であるシスターを連れて、何度も関西へと出向かなければならないからだ。 横島的には泊まりがけ最高!なんだが、一応は関東に滞在しているせいで立場が微妙。 面倒事を出来るだけ減らす為に、可能な限り滞在時間を減らさないといけない。 ここまで面倒くさい状況ならば、あっさり断ってのほほんとしたい横島であったのだが、やはり事件の内容が問題だ。 自分が出張らなければならないのだと思ってしまう。 今日もその準備で教会に行き、シャークティーと出張の打ち合わせをしていると、どうにも視界の端っこでチラチラ蠢く影が二つ。「美空ちゃんとココネちゃん、何やってんスか?」「さあ? 最近のあの子達、どうにも落ち着きがなくて」「ま、いいか。それよりもですね、日程なんスけど……」 普段の何処かおちゃらけている横島と違い、仕事モードの横島なんて珍しい。 こんな横島なんざ、元の世界で除霊事務所の所長やってる時以外には、そうそう見られるもんじゃあなかったり。 そんな真面目な横島との打ち合わせに、ちょっとだけドキドキするシャークティー。 ついでにだけど、今日も今日とて朝から修行に来ていたのどかと夕映の2人も、いつもと違う横島に、やっぱりドキドキ。 更にはオマケで美空まで。 横島からギリギリ見えるか見えないかの位置で、ココネと手を繋ぎながらチラチラ覗き見。「ねぇココネ。今日の横島さん、妙に凛々しくね?」 スーパーレアな横島に、美空までドキドキ。 もしもこの場に横島除霊事務所の面々が居たならば、こう言ったろう。 騙されるな! あの状態は長くは続かん!! ってか、シリアスな横島は横島じゃない。横島(笑)だっ!! その証拠になるのか、簡単な打ち合わせが終わるや否や、シャークティーの太腿に指をツツゥーっと滑らせる。 鼻の下は伸びきり、どうにも情けない表情丸出しだ。 ソレを見たのどかと夕映は、残念そうに溜息を吐きながら修行に戻った。 とは言え、「良いモノをみました」「うんー。ああいう横島さんも良いよねー。ドキドキしちゃった───」「そうですね。ですが、私はやはり何時もの横島さんも捨てがたいです」 のどかはクスッと笑うと、ウンウン勢い良く頷いた。 レアな横島も良いが、やはりいつものバカっぽい横島も好きなのだと。 逆にシャークティーは溜息混じりに横島の手の甲をギュっと抓った。 コレがなければ、とっくの昔に性魔術的な意味でなく、本当の意味で心も身体も預けられるのに、と…… もちろんシャークティーとて、普段の横島に充分以上の好意を持ち合わせてはいる。 でもだ、大人として普段の横島はどうかと思うのも、また確か。 普段の様子からは信じられない、結構真面目でしっかりとした面も沢山見ているから嫌いになることはないが、出来ればもうちょっと……ってな感じ。 最後に美空はと言えば、上手い具合に鼻の下を伸ばす場面を見ずに済んだ。 その時には教会の外でココネを抱きしめながら、クルクル回っていたから。 そうして、次の機会をどうしたら手に出来るのか考えた。 言うまでもないが、性魔術の機会である。 顔を真っ赤にして、明らかにソレだけが目的でない表情を浮かべて。 美空は、横島の普段は見せない表情に、ちょっとヤラレちゃったようだ。 そんな美空に不満をみせるココネは、「ミソラだけズルイ……」何かを期待するような視線でジッと美空を見上げていた。 魔力の底上げが出来るなんて、魔法使いならば皆したいと思うのだし、ココネも性魔術がしてみたい。「あははははは、ココネにはまだ早いって」 これは前にも美空がココネに言った言葉である。 でも、ブーって膨れるココネを見て美空は思う。 アノ後、横島から聞いた性魔術。 聖ではなく、性だ。 初めからそうだと知っていたら、間違いなくノーサンキューなこの魔術。 だけども、性的絶頂さえ得られるのなら、ココネでも簡単に出来るのでは……?「んー、仕方ないなー。次のチャンスでさ、一緒にしてみる?」 さっきの横島の顔を見るまでは、早々しようとは思ってなかった性魔術。 胸が切なく高鳴っている今、機会があるなら今すぐでもしたい。 その時には、ココネもちょっとだけヤッて貰うのもいいかもしれない。「何つっても、あんたは私のマスターさんだしね」 美空にとって、ココネは大切な相棒である。 一緒に、それも楽して強く成れるのなら文句はない。 倫理的な問題も、よくよく考えてみれば困るのは横島だけなんだし…… とは言っても、今のままのココネでは流石に無理がある。 何らかの策を練らなければならないだろう。 でもだ、美空にはとっておきの魔法道具があり、後はいかにしてその状況に持ち込むかだけだったりする。 悪戯を思いついた悪ガキの表情を浮かべながら、美空はボソリと呟いた。「ココネも大人になるのかー」 感慨深いねー、などとアホなことを言いながら、美空はさっきの横島を何度も何度も脳裏に反芻するのだった。 ネギまのほほん記 第29巻 夏美SPイベント① トックン…… 優しく跳ねる鼓動が、とても心地好い。 夏美はこの日をどれだけ待っていたことか。 この家の住人であるアスナと木乃香は、つまらなそうに唇を尖らせ、外へと出かけた。 ネギはハルナに連れられ、夏美には理解できない遠い場所へと旅立った。 そう! 今この家には夏美しか居ない。 今日は本当に久しぶりに2人きりで過ごせる日。 厳正なクジ引きで幸運を引き寄せた夏美に許された、たった一日の恋人DAYである。 そんな夏美は仕事の打ち合わせに出かけている横島を待ちつつ、昼食の準備に余念がない。 戦闘スキルを身に着ける傍ら、千鶴やあやかと共に一般的なお嫁さんスキルを身に着けようと頑張っていたのだ。 そうして手にした料理スキルを、存分に見てもらえる少ない機会。 なんせウチには木乃香と千鶴にアスナが居る。 彼女達は料理・掃除・洗濯と、パーフェクトな家事スキルを持ち合わせている。 夏美の出番なんて、そのお手伝い程度でしかない。 でもだ、今日は夏美しか居ない。 夏美だけが作った料理しかない。 おいしいって、言ってくれるかな……? そう思いながら肉野菜炒めに醤油を適量零し、フライパンをジャッジャッと動かし火を均等に通していく。 醤油の焦げた好い匂いが充満してきて、「たっだいまー」と帰ってきた横島の腹をギューと鳴らせた。「おかえりなさーい。もうちょっと待っててね、すぐに出来るからー」 慌てて料理を盛り付けながら、リビングにドッカと座る横島に声をかける。 水差しにウーロン茶を注ぎ、コップに氷を入れて、お盆の上にそれ等をのせていく。 そうして横島の目の前のテーブルに、次々と夏美渾身のお昼ご飯をズラッと並べていった。 メニューはホカホカご飯に茄子のトマト煮込みと肉野菜の醤油炒め。 サラダはキュウリとキャベツの盛り合わせで、主菜にドデカイオムレツ。 そのオムレツにはトマトケチャップで可愛いハートマークがデカデカと描かれている。 最後にデザートは、夏美が昨日から冷蔵庫に入れて冷やして置いた特性杏仁豆腐だ! 料理を並べ終えた夏美は、エプロンを外しながら横島の対面に座り、「お待たせ。じゃあ、食べて……」 恥かしそうに頬を赤く染め、はにかみながらそう言った。 横島は箸を構え、「いっただきまーす!」言うなりガツガツ食べ始める。 本当に味わって食べてるの?って言いたくなる位、勢い良くガツガツ、ガツガツ。 頬をハムスターみたいに一杯膨らませ、「こらウマイ! こらウマイ!」と一心不乱に食べていく。 夏美はテーブルに頬杖をつきながら、嬉しそうに目を細めてうっとりした。 ガツガツガツガツ…… 自らが食べるのも忘れ、ただただ嬉しそうに見続けるのだ。 夏美は、誰よりも自信がある。 それは料理が上手だとか、戦闘力の高さとかではない。 横島に愛されている自信だ。 その自信は、例えば使徒であるアスナやあやか。 横島の元の世界の住人で家族であるタマモや愛子にシロ。 こう言ったメンバーなんかよりも、ある意味ずば抜けている。 解り易く好意を向けた訳でも、向けられた訳でもなく、ちょっと気になっていた横島を、本当に意識したのが夜這いされた時だったせいもあるかもしれない。 一晩中犯されながら、ずっと耳元で愛を囁かれた。 可愛い、キレイだ、好きだよ、愛してる…… こんな感じで愛を囁かれ、お腹がパンパンになるまで子宮に精液を注ぎ込まれる。 口の中は横島の唾液の味で一杯で、ピリピリする下腹部の痛みと、絶え間なく襲う絶頂の波で溺れてしまいそうだった。 実はそんな経験、誰もした事が無い。 アスナやあやかも勿論、横島は誰一人としてそんなむず痒くなることなんぞしないのだ。 単純に夜這い相手を間違えて、緊急避難的にそうした結果なのだが、そうだったなんてすっかり忘れている横島ではある。 結構最低なヤツだけども、こんな事実誰も知らないからこそ許されている実にズルイ男だ。 そんな凄まじい初体験の経験と、そして右腕。 横島の霊力で出来ている、一度は失ってしまった右腕だ。 実はこの腕、体温や霊気の波動が横島と酷似しているため、この手で触られると何故だか横島に触られている気がする不思議な手だ。 内緒だけれど一人寝が寂しい夜なんかは、こっそりこの手で自分を慰めたり、あやかとか千鶴を慰めたりなんかしていたり。 それは兎も角、そのせいなのか横島との精神的・肉体的な繋がりが、使徒とさほど変わらない。 愛されていると信じ、そして横島から与えられた腕から伝わる労わりと優しさ。 だから横島に愛されている自信はもとより、その愛の深さもトップである。「そんなに急いで食べたら、味わかんなくない?」 言いながら夏美は、横島のホッペに付いているご飯粒をヒョイッと摘まんで、口へと運んだ。 嬉し恥かしバカップルイベントである。 グビッ。 そんな夏美に横島は、顎を上げて思わず咽を鳴らす。 何ていうか健全だけど、それでいて男心を誘うイケズな行為。 夏美も分かっているのかいないのか、ニコニコ横島を見つめるだけ。 最近、見たくも無い男の死体とかの資料ばっか見てたせいか、『普通の女の子』である夏美がとても眩しく見える。 アスナ達には無い、とても貴重な資質だ。 なんせアスナはアレだし、あやかもやっぱアレだし、千鶴は、その、おキヌちゃんに負けず劣らずマジ黒い。 夏美はこんな灰汁の強い女達の中で、横島にとっての清涼剤なのだ。 その清涼剤である夏美に、情欲を感じてしまった横島は、「夏美の作るメシがあんまり美味くてなー、わははははは……」 淫心がバレないように笑って誤魔化した。 まだ早い。今はメシが先だと。 再びガツガツとご飯をかっ込む横島。 夏美もようやく箸を進め、2人きりだけど、どこか楽しい食事の時間が、こうして過ぎていく。 食事が終わると、夏美は再びエプロンをして後片付けに入った。 キレイに米一粒足りとも残っていないお茶碗やお皿を片して、フキンでテーブルをキレイに拭いていく。 上半身を屈ませ、一所懸命にテーブルを拭く夏美の顔は、何故だかこれ以上無い位に紅潮していた。 それもその筈、今の夏美はエプロンしかしていない。 そう、裸にエプロンである! 目の前でその夏美の尻がフリッ、フリッと淫らに躍る。 思わず尻の谷間に顔を埋め、しゃぶりつきたくなる光景だ。 だが男横島、ここはその衝動をグッと堪え、鼻息荒く視姦するに留めた。 そして夏美の余りの素晴らしさに、感嘆の呻き声を上げるのだ。 何が素晴らしいかと言うと…… 例えばだ、アキラがこの状況だったなら、既にアソコはヌレヌレ大洪水となっている。 それは大小様々あれど、アスナ達とてヌレはするだろう。 だけども、今目の前で恥ずかしそうに震えながらテーブルを拭いている夏美の股間は、これ程に視姦されているにも関わらず、一切の湿りが無かった。 これは彼女の性癖があまりに普通であるのと同時に、横島が夏美を変態的な意味では開発していない証拠である。「そんなにジロジロ見ないでよー!」 食器をお盆に載せて、台所に逃げる夏美。 涙目で落ち着きの無い夏美の挙動は、裏の事情でささくれ立っている横島を癒すに相応しく。 当然、横島は夏美の後ろについて行き、流しで食器を洗い始めた彼女のお尻にかぶりついた。「ひゃん! ちょ、ちょっと、ダメだって。お皿割っちゃうってばぁ……」 潤みの無かったアソコから、甘い女の匂いがフワリと香り始める。「ほら、デザート食わないとさ」「デザートって、杏仁豆腐食べたでしょ!?」「いんや、ここにまだ残ってる!」 そう言って立ち上がると、遠慮なく夏美の腋の下から手を伸ばしエプロンの中に侵入する。 「あっ……! ひァン!!」「こんな場所にスペシャルな杏仁豆腐がぁーーっ!!」 バカなことを口走る横島の手の感触から逃げ出そうと身をよじるも、しっかりと両手で胸を押さえられ、どうにも逃げ出す事が出来そうにない。 乳首をコリコリ転がす指の動きが、だんだん激しくネチッこくなり、夏美の秘所がいやらしくうねって蜜を吐き出し始めた。 食器を洗っていた手は完全に止まってしまい、夏美は早く横島が欲しくてたまらない。 逞しく硬い肉の棒で、疼く膣壁をゴリゴリ削って欲しいのだと。 だけども横島はとても意地悪に、「ほら、食器洗う手を休めたらダメだって」 仕方なく夏美は、震える手で食器を洗い始めた。「ン……んはぁ……あ、はぁ、ンぅッ!」 カチャ……カチャ……ン…… 蛇口から水が流れ出す音と、食器が重なり合う音が響く。 もどかしくノロノロとした動きだけども、それでも横島に言われた通りに食器をキレイにしていく。 2人だけの昼食だったお陰で、それほど大した量がないのが功を奏したが、何とか全ての食器をキレイにした頃には、足がガクガク震えて立つ事もままならない。 最後に蛇口をキュッと閉めて水を止めると、快感に潤んだ瞳を横島に向けた。「も、もう……我慢できない…………」 喘ぎながらカクカク震える脚を踏ん張り、お尻を横島に向けて突き出した。 エプロンの下から夏美の肢体を嬲っていた手を引き、突き出された尻へと指を這わせ始める。 すると夏美の口から満足気な熱い息が吐き出された。 ヌルリと濡れた花弁に、横島の指が捻じ込まれたからだ。 胎内に感じる横島の存在が、これから夏美が味わう性の快感を予感させて。 台所の洗い場に上半身を預けると、夏美は震える脚から力を抜いて、横島の全ての行為を受け容れる。 ジュブ、ジュブ、指が2本夏美の中を往復する度、びくんびくん肢体が大きく跳ねる。「も、もう、イッちゃうよ───ッ!!」 その時、横島の目にある物が映った。 昼食に使われた食材の残り、キュウリである。「───ンアァァッ!?」 丁度、絶頂の嬌声を上げて、グッタリ力なく肩で息する夏美。 横島の目の前では、膣口からドロドロした愛液が、菊穴からも透明で粘つく腸液が、それぞれ滲み出ていた。 横島は夏美に見つからぬようにソッと手を伸ばし、キュウリを手に取る。 そして、予告なく彼女のワレメに突き入れた。「ひゃっ!? つ、冷たっ! な、なな、なに入れたのっ?」 初めての感触に戸惑う夏美。 彼の指にしては太く、肉棒にしては余りに細く冷たい何か。 それが膣壁を擦りながら、彼女の奥行きの半ばまで侵入してきたのだ。 しかも、息つかせるまもなく、今度は後ろの穴にまで!「な、なんなのっ!? ひぁんっっ!」 2つの穴を同時に、しかも未知のモノで犯される感覚に、身悶える夏美。 快感から膣口と尻に力が入り、中に入り込んだナニかをキツク締め上げると、「んなに締めたら、中でキュウリが折れちまうぞ?」 その言葉に青ざめる。 ヒュッと恐怖で息を吸い込むと、イヤイヤと力なく首を左右に振った。「ヤだよ……怖いよ……」 涙混じりの悲痛な声に、だが横島は楽しそうに2つの穴に差し込んだキュウリを、交互に出し入れし始めた。「はっ……はぅっ……ンゥ……や、やだ、やだ、やだぁぁぁっっっ!!」 激しい快感の襲来に、圧倒的な絶頂感が突き抜ける。 力を入れたらダメなのに、下手に動いたら中でキュウリが折れてしまうのに、なのに、なのに、なのに……!! 遂に刺激に耐えかねて、身をよじり、力を入れてしまう夏美。 丁度、尻穴深くまでキュウリを押し込まれた瞬間で、ボキッ! 彼女の中でナニかが折れる音が確かに聞こえた。「い、イヤァァァアアアアアアアアアアッッ!!!」 絶頂と、恐怖の入り混じった嬌声。 折れたキュウリが腸の蠢きで、グイグイと奥へ奥へと勝手に飲み込まれていく。 その感触が、夏美には分かった。「ひぃっ! ぬ、抜けなくなっちゃうっ!」 床に膝をつき、泣きそうになりながら後ろの穴に手を伸ばそうとするも、寸前で横島に手を取られてしまう。 目尻に涙をたっぷり溜めながら横島を見上げる夏美。 お腹に感じる異物の圧迫感。 抜けなくなるぐらい奥まで行ってしまったらという恐怖。 でも、徐々に近づいて来る横島の顔に、段々とどうでも良くなってきた。 顎をクイッと上げられると、横島の舌先が夏美の唇をペロリと舐める。 すると夏美は『いつも』のように彼の舌先を迎え入れる為に、うっすらと唇をあけた。 舌よりも先に指が口の中に入り大きく唇を開けさせられると、眼前で横島の口から舌先が飛び出した。 その舌の先から、横島の口内に溜まった唾が、ダラダラと流れ出してくる。 夏美は、口の中へと流れ落ちてくる粘りつく液体を、コクン、コクン……陶然と飲み干していった。 興奮が高まっているのか、ブルル……夏美は身体を震わせる。 もう、恐怖の感情は失せた。 横島が唾液を流すのを止めると、潤んだ瞳で見上げる夏美は、 「はぁ……横島さんの、唾液……おいし……」 うっとりと呟く。 夏美は、横島の体液を飲むのが好きだからだ。 横島にその気があるのなら、小水だとて悦んで飲んだだろう。 そんなチッとばかし変態チックな夏美である。 横島の唾液の味で肢体が熱く火照ってしまい、後ろの穴深くに潜り込んでしまったキュウリなんて、より高い性感を得る為のスパイスにしかならない。 唇についた彼の唾液を、とても美味しそうにペロリと舐め、物欲しそうな目で横島に訴えた。「もっと、飲みたいな……」「んじゃあ、下の口と一緒に、な」 甘えるように身体を摺り寄せてくる夏美に深いキスをしながら、横島は彼女を押し倒す。 エプロンが捲れ、夏美の未だ発毛すら迎えていない未熟なワレメがチラリと見える。 横島はキスを止め夏美の両足をムンズと掴み、股間を剥き出しに大きく脚を開かせ肉棒を挿入していった。 「ひぁぁっ! 横島さんのおちんちんが、入って……ンンぅっ!?」 ズプズプズプッ……! 濡れた音と共に、硬くて熱い肉棒が挿入されていき、そして唐突に、ゴリッ! 壁越しにナニかとぶつかり合う。 夏美は初めての感覚に身体を震わせ、そしてその正体が分かった。 キュウリだ。 思い出した恐怖にビクンと身体を跳ねさせ、しかし横島は身体を前のめりに夏美の唇を奪う。 舌で彼女の口中を犯しながら、直接ノドへと唾液を流し込んだのだ。 恐怖で硬直しかけた肢体が徐々に柔らかく弛み、そうして横島はゆっくりと肉棒を出し入れし始める。 子宮を優しくコンコンとノックし、ゴリゴリ壁越しにキュウリとぶつかり合わせる。 同時に舌で口中を犯し、エプロンの上から胸を揉みしだいた。 夏美は3つの穴全てを犯されながら、胸までも好き放題にモミモミされる。「ンッ! ンン、んぅ……ッ───!!」 荒く鼻で息をしながら、悶えるように身体をくねらせる。 その上がっちり横島に押さえ込まれて、身動き一つ自由にならない。 でも、それがとても気持ちいい…… 息苦しさと恐ろしいまでの快感に意識を惚けさせながら、夏美は凄まじいまでの幸福感に包まれていたのだ。 そして、その幸福感が最高潮に達する瞬間が訪れる。「あァっ!」 唇が離れると同時に、横島の腰が唸りを上げた。 ゴン! ゴン! ゴン! ゴリリ、グチュ、グチュゥ……ゴリっ!! 回転し、ぶつかり、子宮をグリグリと肉棒の先端で刺激される。 ド、クン……ッ!! 肉棒が膨張し、破裂した。 ビュク、ビュルルルルルルルル……ビュビュビュッッッ!!! 熱い塊が夏美のお腹の奥に注ぎ込まれ、「ああああ、来たぁ、私の中に、横島さんの熱くてドロドロしたのが……いっぱい、いっぱいぃぃぃッ!!」 大きく絶頂の雄叫びを上げた。 でも、横島の腰の動きは、精液を放出しながらもまだ止まらず、グイグイと膣道の中で律動を続ける。 夏美は絶頂が止まらない。 首を激しく振りながら、泣き叫ぶ。「や、やめ……ん、あぁあああああっ! イ、イク、のが止まんないっ! んぁ、たす、けて……あ、あ、あああああ──────!!」 調子こいた横島は、夏美が気絶するまで続けてしまい────── まるでレイプされたかの様に床でぐったりと倒れ伏す夏美。 それを見て流石にマズイと思った横島は、彼女が起き出す前にお尻の穴の奥深くに挿入されたキュウリを抜き出し、身体をキレイに清めていった。 グチャグチャになってしまったが、それでも素晴らしき裸エプロン姿をもう一度脳内メモリーに保存しながら、夏美を優しく起こす。「ん……んぅ……」 そして、気を取り戻した夏美の頬に、2人の体液で濡れた肉棒を押し付けた。 夏美は嬉しそうに目を細めながら、ソレを口の中に納め……「きもひいい……? 早く、わらひの口に、横島さんろ精液を、いっぱい出ひて……」 いっぱい、いっぱい出してとおねだり。 夏美は自信がある。 自分が横島に愛されていると。 例え何があろうとも、何をされようとも、ずっと信じてる。 例え事後にこんな意地悪されても…… ポリッ! ポリポリポリ…… 「やーめーてー! キュウリ食べないでよー!」 「うむ、夏美味がついて実に美味い」 「ばか! ばかばかばかー!!」 「この塩味がちょこっと付いてンのが何ともかんとも……」 「へんたいへんたいへんたいーー!!」 後書きver.2 8月2日 加筆。