夢を見た。 心から待ち望んだ存在が、自分と巡り合う前に失われてしまった、そんな切ない夢を…… あやかは寝起きの気だるい身体を無理に起こすと、知らず流れていた涙をぬぐい、グルッと自分の周りを見た。 彼女にとって、もう離れるなど有り得ない大切な仲間、大切な新しい家族の存在を無意識に求めて。 でも、「ああ、そうでしたわね……」居ない。 ここは寮ではない、実家だ。 春休みが始まると、両親との時間を過ごす為に実家へと帰ってきたのだ。 あやかはベッドからのそりと立ち上がると、着ているパジャマを脱ぎ捨てる。 下着姿のまま姿見の前に立ち、右手を腰のくびれに当てて軽くポーズを取った。 麻帆良に居る時とは違い、色気よりも清楚さを前面に出した白いブラとショーツに身を包んだ肢体。 鏡には、初めて彼と出会い、彼の使徒となってからあまり変わってない気がする体型が映し出されていた。 とは言っても、腰のくびれも、身体のまろびも、どちらもその頃とは比べ物にならないぐらい女になってはいるのだが。「むむむ……もう少し、胸にボリュームが欲しいのですけど……」 もう成長しないのは解っている。 でもだ、彼の趣味を考えると、どうしてももう一押し欲しい。 大きい胸とお尻。 マザコンである彼にとって、それは比類ないセックスアピールに成り得るのだ。「ないものネダリしても、しょうがないですわ」 明らかに強がり混じりの捨て台詞。 クルリと身体をひるがえらせて、一日の始まりの準備を始める。 部屋に備え付けの浴室で目覚めのシャワー。 あやかはシャワーを浴びながら、もう随分と会っていない気がする彼を想って少しだけ寂しい顔をする。「はぁ……」 切ない溜息。 先ほど少し残念に思った胸の谷間に流れる雫。 それを追ってあやかの指がツツゥーと白皙の肌を流れる。 その指が股間のクレヴァスを目指し、更にその中心地へと滑っていく。 成長が止まり、もう無毛が約束されてしまった女の部分。 半年前は皆が同じように無毛だったのに、今では千鶴とアキラがソコを茂みに覆われさせていた。 生えてる方がいいのか、それとも生えてない方がいいのか、あやかには分からない。 全ては横島の趣味次第なのだけれど、あやかはやっぱり残念だと思っている。 もっとも、産毛すらないアスナのように、どれだけ成長したとしても生えてくる可能性がゼロよりはマシ。 アスナが聞いたら激怒しそうな事を考えて自分を慰めると、あやかは指を更に奥へと進めていった。 ワレメを数回なぞり、シャワーのお湯ではないヌメリを帯びた淫水を満遍なく指に塗りつける。 チュプ……「あ……んっ……」肉ビラを割りながら膣内へと沈めていった。 そして、チュクチュクチュク……浅い入り口部分だけで出入りさせる。 じんわり下腹部が熱くなり、甘い痺れにあやかはうっとり目を細めた。 脳裏に思い描くは、お調子者でスケベなダメ男の顔だ。 もう、10日近く彼の顔を見ていない。声を聞いていない。何より、彼の体温を感じていない。 簡単に言えば欲求不満なのだ。 更には今日見た夢…… 死んでしまった弟への想い、切なく、苦しい。 だから軽い現実逃避の一環で、こうして刹那の快感に身を浸す。 でも、すぐさま首を左右に振ると、「いけませんわね」そう言って指の動きを止めた。 火照った身体を冷まそうと、シャワーから出るお湯を冷水へと切り替える。 冷水にビクンと身体を震わせ、胎内に篭った熱を外へと追い出した。 自嘲が混じった苦い笑みをしながら浴室を出ると、何時の間にやら用意されていた着替えに袖を通す。 最後にアスナより譲られた神通棍を太腿のホルダーにしまうと、コンと手の甲で叩く。 そうする事で、自分が【何】なのか心に刻むのだ。 お金持ちのお嬢様ではない、横島忠夫の使徒という自分を。 そうして部屋を出て、屋敷のホールへと差し掛かると、ソコにはあやかを待つ両親の姿が。「どうなさいましたの?」「すまんな、あやか。急な仕事が入ってしまって、これから行かねばならんのだよ」 遠くない未来、確実に訪れる別れ。 だからこそあやかと彼女の父母は、貴重な休日を大切に過ごしていた。 冬休み、春休み……こういった長期休暇は特に。 あやかは残念そうに顔を曇らせる。 彼女の母は、そんなあやかを優しく抱きしめると、耳元で囁いた。「私たちの代わりに、あやかの好きな人に来てもらいましたからね」 「えっ!? 忠夫さんが……ですの?」 母の言葉に顔を輝かせる。 でも、そのあやかの表情を見た父は、「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、私の可愛いあやかぐわぁああああああああああああっ!!」 両手で自らの頭を掻きむしりながら、激しく前後左右へと振りまくる。 悲哀な叫びが屋敷中に響き渡り、でも次の瞬間……ドゴォッッ!!! あやかの目の前で、母の拳が父の脇腹にメリ込んだ。 苦しそうに這い蹲る父は、母に首根っこ掴まれてそのまま屋敷の外へと連れだされてしまった。 バタン、と閉じる玄関の大扉の向こうから、「いい加減になさいまし! アナタも婿殿のことを気に入ったと申していたではありませんか!」「それとこれとは違うんだぁあああああああああああああッ!!」「何が違いますの?」「お前は気にならんのか!? 私のあやかが、あの男にあ~んなことや、こ~んなことをされてんのだぞ!」「それは、もう納得済みでしょうに……」「あ、あああの時だけだっ! わわわ私のあやかが、い゛や゛じゃぁあ────────────ッッッ!!!」「うっさい、もう黙れ……」 ズガンッ!! 喧騒の終わりに響いた衝撃音。 その音の後、さっきまでの喧騒が嘘のように静まり返り、遠くから車が走り出す音が聞こえた。 タラリとこめかみ辺りから汗が流れ落ちる。 あやかは理解があり過ぎる母に感謝するとともに、 次の帰省の時にはもっと父を構ってあげよう。 明日、麻帆良に帰るあやかは、密かにそう思いながら客間へと踵を返した。 浮き足だっているのか、メイド達が微笑ましそうに自分を見るのにも気づかずに、クルクル~っと踊りながら。 そうして客間の扉を勢い良く開け、「忠夫さん、ようこそいらっしゃ……い……まし……た…………」 目の前の光景に絶句した。 雪広邸は可也の広さを誇る大邸宅だ。 使用人の数も100人を優に越えており、その中でも雪広家に仕えるメイドは容姿端麗である。 さらには妖しげな武術まで使えるスーパーメイドなのだ! そんなスーパーメイドにもてなされている横島が、ナニもしない訳がない。「びっじんっのメイドのおっねぇさ~ん! ちょっとここ乾燥してないッスか? 唇が乾いちゃったな~」「えーと……、若旦那さま……?」「ほれ、責任取って、おっねぇさんの熱~い唇で湿らせてぇ~な~」「えっ? ええっ!?」「じゅってぇーむ」 むーんと唇をタコのようにして突き出す横島。 困ってオロオロするメイドさん。 あやかはロケットの様な勢いで駆け出し、横島の手前で身体を半回転。 あやかのスラリとしたキレイな足がスカートから飛び出て……、横島の顔面に炸裂した! バシンッ!! 扉の向こうから聞こえる衝撃音に、古くから雪広家に仕えてる執事の老人は柔らかく相好を崩すのだった。 ネギま!のほほん記 第31巻 あやかSPイベント① 「仕方がなかったんや~!」 おろろ~んと泣き叫ぶ横島。 何も知らない者が見たのなら、彼の悲しみに同調してしまいそうになる切ない慟哭。 でもだ、そんな彼の正面で、春だというのにブリザードを発生させてる彼女を見たら、そんな気にはなりゃしない。 「で、他に言うべきことはありませんの……?」 怒りのこもった問いかけに、流石の横島も言葉を詰まらせた。 それもその筈、彼女は心底怒っていたのだ。 自分に会いに来ときながら、他の女……しかも自分家の使用人にコナをかけていたのだから。 到底、許せるモノじゃない。 だけども、そんな怒りはすぐに霧散する。 「メ、メイドさんが悪いんや……! 漢を惑わすメイドと言う魅惑的な職業を創りだした奴が悪いんじゃーっ!」 おバカな人だと知ってはいたが、とってもアホな言い訳である。 あやかは、はぁ~っと呆れた溜息。 でもまあ、さっきまでの憂鬱感は確かになくなった。 だから、「私を迎えに来てくださったんですの?」 と、怒りのオーラを消失させて、あやかは嬉しそうに笑ってみせた。 だけども、横島はまだあやかを警戒しているのか、オドオドと落ち着かない様子。 罠か……? と警戒する横島に、あやかはもう怒っていませんとハッキリ告げながら、彼の女になった時のことを思い出していた。 あやかが、目の前の情けない3枚目の使徒になった時のことを…… 小さく、本当に小さくだけど、カタカタと身体が震えてしまった。 それでも彼女は無理矢理にでも顔を笑みの形に固定すると、申し訳無さそうにしている目の前の男に向って、両手を広げた。 アナタがそんな顔をする必要なんてありませんわ…… そんな気持ちを込めて、「どうぞ、いらしてくださいませ」と言ってみせた。 愛する両親の為にも、的外れな罪悪感に押し潰されそうになっている千鶴の為にも、自分の為に泣いてくれた夏美の為にも、死ぬ訳にはいかない。 例え人としての理から外れようとも、もう、両親と千鶴の慟哭なんて聞きたくない。 でも、成す術もなくここで死んでしまう彼女には、どうしようもなく…… だけどそんな自分の、ここで失われてしまう筈だった命を助けてくれると言うのだ、彼は! 生きてさえいれば、両親はもう嘆かずとも済む。 千鶴も時間は掛かるかもしれないけれど、あやかさえ生きていれば、そんな的外れな罪悪感から解放されるだろう。 だから、本当にそんな顔をしないでください。 「あやかちゃんは、これで俺の使徒になる。永遠を俺とアスナと共に生き続けることになる」 「はい、わかってますわ」 「使徒の不死性と、性魔術による魂の補完。その両方がないとあやかちゃんは死んじまうからだ」 そう言うと、横島の手があやかの胸を押し潰した。 14歳になったばかりの少女にしては、随分と大きく形の良い胸。 それが横島の手の動きで、ぐにぐにと形を変えていく。 あやかは初めて感じる快感に戸惑いながら、横島を迎え入れる為に広げた両腕を、徐々に圧し掛かって来る彼の背中に回した。 初めて至近で見る、父親以外の男の身体。初めて感じる男の体温と体臭。 どちらもあやかをクラクラさせる…… 「う、っく……」 頭が、理性が、どんどん蕩けてくるみたいに。 ───ああ、これが性魔術なのですね……? 甘い喘ぎを漏らしながら、僅かに残されていた理性がそう告げる。 触れ合う肌から、横島の魔力が流れ込んでいるのだ。 「破瓜の痛み、消せるけどどうする?」 そしてぶしつけな問いかけ。 「初めての痛みはそのままでお願いしますわ」 そう言うと、重なり合った身体がズリズリと蠢き始める。 両足を抱えるように広げられ、あやかの女の部分に、ピトリと湿った何かが押しつけられた。 ヒュッ……女になる予感に息を呑むあやか。 ギチッ……! ギチギチギチッッ!! 軋む音と共に、ゆっくりと彼女の中に熱い熱の塊が入り込んだ。 「か、は……あ、ううっ、んっくぅ……っ!?」 痛みのあまり息が出来ない。 目を大きく見開き、無意識で横島の肩に歯を立てた。 噛み付かれる痛みに僅かに眉を顰めた横島だったが、そのまま気に止める事無く、ズズ……と腰を更に奥へと進めて行く。 そうして雁口の全てが飲み込まれると、腰の前進を止めて、あやかの顔を覗き込んだ。 「こっから先に進んだと同時に、あやかちゃんは完全に俺の女になる」 「……あ、はぁ……は、い……」 股間を裂かれる様な痛みに声が振るえる。 でも、間近にある横島の顔に、心が落ち着き始めた。 優しい、それでいて傲慢な牡の顔。 これから自分の全てを征服する男の顔だ。 「永遠に、ワイのモンや……!!」 キュンっとお腹の奥……子宮が鳴った。 目の前の男は、正直言えばあやかの趣味ではない。 彼女の趣味は少し特殊で、幼い頃に亡くした弟への想いが、微妙に捻れまくってショタコンだ。 細かく理想を言うならば、礼儀正しく快活で、可愛い系の少年が超!好み。 明らかに横島は趣味から外れている。 更には今日会ったばかりの青年に、そんな感情を持てる訳がない。 ないのだが……こんな状況だからだろうか? 胸が、切ない…… 「今の私は、アナタのこと、愛してる……なんて言えません」 だから、あやかは、 「でも、少しづつ、アナタのことを好きになっていきたい。大地に芽吹いた若葉が大樹になるように、少しづつ、アナタを愛していきますわ……」 横島はちょっと驚いた風な顔をした後、子供みたいに嬉しそうに笑ってみせた。 オデコにチュッと横島の唇が押し付けられ、次に目蓋、頬……最後に唇を重なり合わせる。 「んっ……」 あやかにとって、生まれて初めてのキス。 唇を割って、舌が入り込んでくる。 意識の全てが侵入してきた舌先に集中し、あやかがおずおずと自分の舌で彼の舌を迎え入れようとしたその時、 ブ、ツン───ッ!! あやかの胎内に納められていた肉棒の前進が再び始まり、彼女の乙女の証を貫いた。 余りの痛みに振り乱すあやか。 「ぁ゛……ッ! 私の中に……はいっ、てぇ……くっあ、あぁん!」 乙女の硬い膣道を割り開いてくる横島自身に、あやかは思わず身体をよじって逃げ出そうとしてしまう。 でも、あやかは首を振って瞬時にそれを止めると、逆に横島の肩に手をやると、力を入れてしがみついた。 健気な行為なのだが、あやかの顔は、今にも泣き出してしまいそう。 「……っ! 全部、入ったら……すぐに儀式を終わらせちまうからな。あとちょっと辛抱してくれっ」 「だい、じょうぶっ、ですわ……お気になさらず……お好きなように……あうッ、あ、ああ……う、んぐ……!」 「そんなこと言うと、後悔するぞ……?」 「ふ、ふふふ……私、後悔なんてしませんの……いぁ……あぁっ! がぁっ!?」 横島なりに、ゆっくり慎重に進んでいた肉棒が、あやかのこの宣言で、一気に最奥をドンッ!っと突いた。 衝撃であやかは絶叫し、ぐっと首を反らす。 凄まじい痛みで、爪先がピンと張って体が硬直してしまう。 涙をぼろぼろと流し、口を忙しなくパクパク開閉する。 それでも遠慮なく始まる律動。 全身を引き裂く様な激痛と、身体が蕩けてしまうような快感が同時に襲ってくる。 結局この日、あやかは使徒となった後も処女地を存分に蹂躙された。 あらゆる体位で抱かれ、都合3度、子宮に目掛けて熱い子種が放出される。 次の日も、そのまた次の日もそうやって抱かれ続ける日々。 彼女の魂の補完が完全に終わるまでの間、ずっと、ずっと…… この日芽吹いた若葉は、その抱かれ続けた一ヶ月間の間で大きく成長し、そして今では、大きな大樹となった。 あやかは、確かに横島を愛している。 恩人でもあるのだし、でも、恋はなかった。 それに夏美と違って、自分が愛されている自信もあまりない。 それでも彼に必要にされたいとは思っている。 だから…… 片頬に手をあて、あやかは大きく溜息。 そして言うのだ。 「メイドさんが欲しいのでしたら、これからは私に言いなさい!」 「……へっ?」 「欲しいのですか! 欲しく無いのですか! はやくどちらかにお決めなさい!!」 「ほ、欲しいっス!」 「では、そこで少しお待ちなさい。ああ、私が居ない間、ウチのメイドに手をお出しになったら……」 「……なったら?」 あやかの視線がツツーと横島の股間の部分に行き…… 「チョン切りますわ。いいですわね?」 「さ、サー! イエス・サー!」 「マムですわ」 「マム! イエス・マム!」 直立不動で敬礼する横島。 それを満足気に見やると、あやかは部屋を出て行った。 そしてしばらくして部屋に戻ってきた時、あやかはメイドさんだった。 黒と白のシックなデザインのワンピースにロングスカート、その上から清楚なエプロン。 最後に太腿まで伸ばした長い金色の髪にヘッドドレス。 まさにメイド。いや、むしろメイド長である! 「さ、みなさん、この方の面倒は全て私がみます。アナタ方は速やかに通常勤務にお戻りなさい」 一斉に「ハイ」と返事をするメイドさん達。 彼女達はシュパッ!っと姿を消した。 目を白黒させる横島は、「忍者……?ここのメイドは忍者なんか!?」と驚きを隠せない。 そんな横島の膝の上に乗るあやか。 彼女はたっぷりと唾液を絡めた舌で、横島の唇を丁寧に舐め回す。 そして何度も啄ばむようにチュッ、チュッ、とキスをし、 「んふ……唇、湿らせて欲しかったのでしょう?」 艶然と微笑みながら、手の平で揉むように横島の肉棒をズボン越しから刺激を与える。 あやかから、むせ返る程の牝の匂いが立ち昇り、横島の肉棒はズボンを突き破らん程に猛々しく勃起した。 「忠夫さん。ウチのメイドに、ナニをして貰いたかったのですか……?」 軽やかな手つきで背広の上着を脱がせ、ズボンに手をかける。 そして一気に下着ごとズリ下ろした。 邪魔な布地から解放された、横島のビーンとヘソまでそり上がったナニがあらわになる。 「はやく、おっしゃってくださいな……」 予想外の展開に、横島は口をぱくぱく開けたり閉めたり。 あやかは、コレで誇り高い女だ。 その誇り高い女が目の前でメイドになってトロンとした瞳を魅せている。 まるで現実感を感じないではないか。 これは夢か……? 横島がそう思っていると、あやかはいつまで待っても、彼女が欲しい答えを言ってくれない横島に痺れを切らした。 「手でいたしますの……?」 手を伸ばし、目の前のナニを優しく掴み、シュッシュッと上下する。 「それともお口でしょうか……?」 手のしごきを止めると、肉棒の先端から滲み出る先走りを舌で舐め取る。 「お、おおう……」 思わず唸ってしまった横島を嬉しそうに見上げ、俄然やる気の出たあやかは亀頭を舐めねぶりながら咥え込む。 咽の奥まで飲み込みながら、ちゅうちゅうと先走りを吸い立てる。 そして舌による愛撫と咽での締め付けで、横島を追い立てた。 咽奥に突き立てられた肉棒が、より硬さと熱さを増していき、あやかは一心にじゅぽっじゅぽっとストロークしていく。 まるで膣の中の様な締め付けと快感に、横島は最早絶頂間近。 だが、ここであやかは口中から肉棒を抜き出し、妖艶な眼差しを横島に向けた。 自らの唾液でヌトヌトになった肉棒の竿に舌を這わせながら、メイド服の上着を掛け合わせていたボタンを外す。 ノーブラだったのだろう。胸を押さえつけていた布がなくなると、ブルン!と揺れながら美乳が飛び出る。 その美乳を下からすくうように持ち上げ、肉棒を谷間に挟んだ。 「やっぱり、胸でするのがいいんですの……?」 半年前に成長を止めてしまった、それでも同年代の平均よりもボリュームたっぷりのオッパイ。 その柔軟な乳肉に包みながら、慣れた様子で肉棒をしごき始める。 上半身を淫らにくねらせ、唾液でネットリした肉棒を刺激する。 あやかのなめらかな柔肌で擦られ、心地いい痺れが横島を襲った。 「あ、あやか……?」 「なにを戸惑ってますの? まあ、いいですわ。それよりも、さっさとお決めなさい!」 「な、なにを?」 「手がいいのか、お口がいいのか、それとも胸の谷間がいいのかですわ」 「む、ぐぐぐぅ……」 「ふふっ……そんなに悩むのでしたら……」 あやかはたわわな乳房を両の手の平でしっかりと鷲掴み、リズミカルに左右の乳を交互に、前へ後ろへ揺すり動かす。 心地好い乳房の感触に、横島の腰は震え、肉棒がビクッビクッと脈打ち、乳肉を越えあやかの唇まで迫り上がってくる。 その飛び出た肉棒の先端を、唾液でねっとり濡れた舌で弄りながら、身体の揺れを尚一層激しくしていった。 ────んく、ちゅぶ、じゅる、ちゅっ、くちゅっ、ちゅぷ、ちゅぱ………… ゾクゾクした刺激に、横島はあやかの胸に、顔に、自らの子種をぶちまけたくて仕方ない。 そして、その衝動を押さえなければならない理由は、どこにも無かった。 ビュクッ! 乳房の谷間で、肉棒が弾けた。 あやかの乳房に、整った顔に、キレイな金色の髪に、びちゃびちゃ多量の精液を撒き散らす。 「アアアッ……忠夫さんのが……いっぱい私の顔に……」 むせかえる程の生臭い匂い…… その匂いに、あやかはうっとりと目を細めた。 身体の奥に熱が灯り、目の前の男を欲して止まない。 あやかはスカートを捲り上げると、彼女のエッチな体液で濡れたショーツを太腿の半ばまで脱ぎ下ろす、 そのままスカートの端布を口に咥え、ヒクヒク蠢く女淫を横島に見せつけた。 ソコから溢れ出す愛液が太腿を濡らし、テカテカとヌメッた光を反射する姿に、横島は鼻息を荒くした。 何より、上目遣いでジッと自分を見つめるあやかが、可愛くて仕方無い。 「入れるぞ……」 コクン、と首を縦に振り、嬉しそうに眉尻を下げるあやか。 春休みに入って以降、していなかった主との交わり。 ────はやく……はやく、して……ください…… その無言の訴えが合図となった。 腰を引き寄せられたあやかは、横島の導きのままに彼の膝に乗り、熱い肉の棒を自らの中へと沈め始めた。 横島専用のその穴は、最初に軽い抵抗があっただけで、ズブズブと奥へと侵入していく。 「く、あぁあっ───! い、いいっ、ですわ……!!」 蜜でヌルヌルになった胎内に押し入れられる感覚に、子宮がキュンキュンなってるのが分かった。 あやかももう我慢出来ないとばかりに、自ら腰を振り始める。 ただ生きる為だけにしていたこの行為が、いつの間にこんなに愛しいモノに変わっていたのだろう? 「あ、あ、あんっ、きもち、いいですわっ、あああっ、熱くて、おっきいいアナタのおちんちんがぁっ、きもちいいのぉっ!!」 肌と肌を擦り合わせながら、激しく腰を振り合う2人。 一対の淫らな獣の交わりは、いつ果てる事無く続けられ…… 日が暮れ、夜の帳が落ちてようやく終わったその行為は、夕食前に汗と体液を流すために入った浴室でも再び行われ。 結局、日が変わる寸前に帰って来たあやかの両親と共に、夕食を食べる事になった。 ダクダク涙を流して泣きくれる父を華麗に無視しながら、あやかは母の言葉に顔を赤く染めた。 「早く孫が抱きたいわぁ~」 明後日の方を見ながら、わははと笑う横島のこめかみには、大きな汗の一滴。 余計に大きく嘆き泣き喚く父が母に強制的に黙らされたその時、急に真面目な顔になった母に告げられる。 「あやか、真面目な話ね、アナタには少しでも早く子供を産んで貰いたいと本当に思っているのよ……?」 「まだ、流石に早いですわよ、お母様……」 「アナタはいずれこの世界を去ってしまう。それはアナタを生かす為にはしょうがない事よ。でもね、あやか。 その時、私達にアナタ達の子供を残していって貰いたいのよ……」 本当に突然の話に、あやかは目を白黒させる。 でも、すぐにその意味が分かった。 娘が居なくなるから寂しくて、だから孫が欲しい……と言うだけではない。 この家を継ぐ者が必要なのだ。 勿論、雪広グループにはいくらでも優秀な者が居るし、親族も沢山いる。 それでも、直系の血筋が持つ意味はとても大きかった。 例え母と子の絆を断ち切ることになろうとも…… だからあやかはチラリと横島に視線を送る。 子供と言われて思い浮かんだのは、亡くなってしまった弟のこと。 その子を、今度こそこの世界に誕生させてあげたい。 きっと、私の子になって産まれてくる。 何故だか分からないけれど、そう確信していた。 そのことに、アナタはどう思ってくれるのしょうか…… 「あー、そういや俺、アッチに子供いるんだわ。正確には、もうそろそろ産まれてるよなーっだけどよ」 「えっ……?」 あんぐり大口を開けるあやか。 見れば彼女だけでなく、彼女の父と母も同じように大口を開けていた。 「いんやー、すっかり忘れていたぜ。ルシオラが知ったら首絞められるんちゃうんか?」 あはは……と能天気に笑う横島に、あやかは胸から湧き上がる衝動を堪えるのに精一杯。 ────ルシオラ……? それが忠夫さんとの間に子供を作った女の名前…… アスナから聞いた向こうの家族の名前には無かった名前。 アスナの友人・知人にも無かった名前。 ────この事、アスナさんは知っているのでしょうか……? まあ、今はこんな大事な事を黙っていたロクデナシに制裁を加えることが先ですわね。 あやかはとても良い笑顔で両親の顔を見つめると、 「子供でしたら、遅くても2年の内に産んでみせます。ええ! 産んでみせますとも!! 例え結婚が出来る年に足らずとも、立派に産んでみせますわ!! オーホッホッホッホッホッホッ────────────!!!」 初めて彼女が『向こう』の人間に対抗意識を持った瞬間である。 頼もしそうに娘を見る母は、 「まあ、頼もしい言葉……楽しみだわ。ねっ、アナタ?」 「孫は抱きたい……だが娘をこれ以上傷物にされるのは……」母の言葉に迷う父を引き摺りながら部屋を出て行った。 残されたあやかは、あくまで能天気な表情を崩さない横島に、 「さあっ、逝きますわよ! 今日は寝かせませんわ! ええ、決して寝かせるもんですか……ッ!!」 夜叉。 この二文字に相応しい形相。 あまりの恐ろしさに逃げ出そうとする横島だったが、あやかは素早く表情を変え柔らかく微笑む。 あれ? 気のせいか……? あやかは首を傾げる横島の手を引き、自分の部屋へと連れ込んだ。 そうして逃げられなくしておき、心置きなく色んな意味で制裁を加え、あやかは一つの約束をもぎ取る事に成功する。 次の日の朝、横島の運転で麻帆良へと帰るあやかの顔は、昨日の朝と違って満面の笑顔。 ────私の可愛いアナタ。いつか必ず私が産んであげます。ですから、楽しみに待っていましてね。 弟の部屋になるはずだった場所に視線を送り、そして、前を見る。 見る先は過去ではなく、未来。その先は、みんなの待つ麻帆良だ。 あやかも、横島も気づかない。 キラキラ、眩しい光が2人を包んでいた事に…… キラキラ、キラキラ…… 後書き リズの中は熱いレモンティーv 何ソレ、すごく興味あるw 順調なら次回は130万HITスペシャルかと。