前回のあらすじ
・魔改造フラグ
・酔っ払い
・二日酔いフラグ
<セニア視点>
昨日食事をした後レスリーさんと会いに行くと言ってカズキが家に帰ってこなかった。
昨日の夜ご飯はカズキの当番だったのですが食器を洗ったり、家事を私がすることになったのも別にいやではないです。
昨日食事をした後レスリーさんと会いに行くと言ってカズキが家に帰ってこなかった。
ただ昨日帰ってこなかったのが心配なだけです。
昨日食事をした後レスリーさんと会いに行くと言ってカズキが家に帰ってこなかった。
カ ズ キ が 家 に 帰 っ て こ な か っ た
……いけないいけない、先日勘違いからつい怒ってしまってノヴォ村長や村のみんなから笑われたばかりじゃないですか! ここは冷静に、そう、冷静に。
「お、落ち着きなさいセニア。またあんな風に早とちりをしてしまえば今度こそ私はカズキに『やんでれ』なノルドールとして嫌われてしまう……そう、レスリーさんに会いにいったんだからきっと隊商の人とそのまま宴会にでもなって、そのまま一緒に寝ただけ。そう、きっとそう」
胸に手を当てて、鏡の前で自分に早口で言い聞かせる。大丈夫、私はまだ冷静。
でも……やっぱり気になってしまう、カズキの寝顔はとてもかわいらしくて朝あの顔を見て活力というか……そう、あの顔を見ないと習慣が崩れるのです。
「……見に行くだけなら大丈夫よね?」
そう、見に行くだけなら別にまた暴走してしまうこともないだろう。あれ、こういう考え方をするのが『しぼうふらぐ』とカズキに言われた気が……あとでまた意味を教えてもらいましょう。
「おはようございま……す」
「ぐがーーーー」
「ふふふ、むにゃむにゃ……」
隊商の皆さんの居る宿営場所にやってくると最初の予想通りみなさんは焚き火を囲むようにして寝ていました。
そこらじゅうに転がる酒樽。一晩たってもまだエールの臭いがします。
カズキとレスリーさんは一緒に居た。ただしカズキの寝相に関しては明らかにおかしい体勢だったのですが。
「カズキ……とりあえずその手を胸からどけたらどうですか!」
「ん~……ん? んぅ……」
「あっ……あふぅ……」
私の声に反応してレスリーさんの胸から手を離すもののその手は今度は彼女の太ももに。カズキってこんなに助平な人だったでしょうか?
ちなみに二人だけちょっと他の人から離れた木に二人仲良く寄りかかって寝ています。
さらにカズキはレスリーさんの、その……大きな胸を揉んでにやけていました。いまだに緩みきったカズキの寝顔、どんな夢を見ているんでしょう。
とにかく落ち着きなさいセニア。以前私も見ているはず、カズキの寝癖と朝の『ていけつあつ』はいつもこんなものだと!
「そ、そそ、そんなに胸が好きならレスリーさんのではなく……その、私のを……」
わ、私は何を言っているのでしょう!? 頭が沸騰しそうで、胸がどくんどくんと!
あ、カズキが手を伸ばしてきてっ!? や、やっぱりそのあのえと……恥ずかしい。
「う~んセニアさん」
「は、はひっ!?」
「なにしてんの?」
起きているようないまだに寝ているようなカズキの一言で先ほどまでの混乱がとたんに収まったので、少しカズキを観察することにも余裕が出てきました。
するとカズキはずっと私の腹部を凝視しています。私の腹部になにか気になる点でも?
「へそだし~すたいる~かわえぇよ~」
「え……なっなななっ!!!」
「ぐぅ~」
なんということでしょう、私も人のことが言えないようです……着替えて上着を着てきたはずなのですが、帰ってこなかったカズキが心配で寝不足になっていた私はどうやら下着に上着だけを羽織って家を出てきたようです。
穴があったら入りたいと思いながら誰にも見つからないように私はこそこそと家に戻るのでした。
<和樹視点>
なんか朝早くにおっぱい占いの夢が現実になった気がしたんだけど気のせいか。って朝から何を考えてるんだ──
───ズキズキ
あがー、頭が、頭が割れるぅ!
「うぅ……カズキも起きられたのですか?」
「いったた……おはようございます。レスリーさんも二日酔いですか?」
「の、飲みすぎました……」
「同じく……」
周りを見回すと酔いつぶれている隊商の皆さんと大量の酒樽。結局昨日二人だけでたぶん5人分くらいのエール飲んだかもしれない。今日は確実に午前中は俺終了のお知らせである。頭が痛くて思考もうまく回らないし吐きそうだし。
あーうん、鎧の強化するって話はあでででで、この頭痛じゃやっぱ無理無理!
「カズキ、悪いのですがコートの改良は明日か午後でよろしいでしょうか?」
「し、仕方ないですね……」
とりあえず村長の家に戻ろう、連絡しないでこっちで寝ちゃったから多分みんな心配してるだろうし。
「頭痛が痛い」といいながらフラフラ帰ってきた俺を見て、セニアさんがまたぷっぷくぷー状態だったが、無事なんとか切り抜け昼まで二度寝してしまった。幸い昼に起きた時には頭痛も消えていたので、コート改造の件について打ち合わせしておきたいこともあるので
レスリーさんたちのところに向かうことに。
出かけようと玄関に向かうと、さっきまで『日本食』の練習をしていたセニアさんがお見送りに来てくれた。料理練習中ということもありエプロン姿である。ノルドールの民族衣装にエプロンである。
スクショ、網膜のスクショボタンはどこにありますか? というか転移する時になんでカメラ持ってこなかった! できれば数百万円のすごいカメラとかで連射して保存しておきたい。
「朝はあんなに頭が割れるなんて言ってたのに、出かけるの?」
「予定があるから仕方ないですよ」
「もう……遅くなるの?」
「うーんちょっとわかんないです、遅くなってもご飯前には帰ってくるつもり」
「わかった、当番今日は私が変わっておきます」
「ん、ありがとうございます」
愛して……はっ!? なしてナチュラルに夫婦っぽい会話をセニアさんとしとるんです?
新婚イチャイチャな雰囲気で話していると、セニアさんの背後から殺気が……どうやら兄上様が料理の監督もかねて居たようです、兄上様コワイ。こりゃセニアさんの彼氏になる人は苦労するなぁ。
というかセニアさん、魔性の女か何かのスキルでもお持ちなんですかね?
無意識にあんな新婚さんみたいな会話をさせているのなら恐るべし。
「行ってらっしゃい」
「いってきまーす」
「わしの家なんじゃが……」
いや、ごもっともですが、口ひげに食べ物のカスをつけてもぐもぐしながら言っても説得力ないですよ村長!
あとがき
夫婦の会話というものをとりあえず両親にお願いしたところ砂糖吐いたので最後はそれっぽい何かで〆
毎日更新してたらSS更新が日課に