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No.14056の一覧
[0] 【ネタ】ご主人様が世界を回す(oblivion二次創作・原作崩壊)[かぼ山](2009/11/19 21:24)
[1] 第1話 「ご主人様とメイド ~スキングラードの生活編~」[かぼ山](2009/11/23 16:58)
[2] 第2話 「ご主人様と洗濯」[かぼ山](2009/11/23 16:57)
[3] 第3話 「ご主人様と夜」[かぼ山](2009/11/19 16:50)
[4] 第4話 「ご主人様と暇」[かぼ山](2009/11/20 18:13)
[5] 第5話 「ご主人様と執事」[かぼ山](2009/11/21 16:00)
[6] 第6話 「ご主人様と伯爵様」[かぼ山](2009/11/22 15:15)
[7] 第7話 「ご主人様と世界を回す ~スキングラードの生活編・完~」[かぼ山](2009/11/24 20:23)
[8] 第8話 「メイドとオブリビオン ~常識崩壊編~」[かぼ山](2009/11/24 20:21)
[9] 第9話 「メイドと印石」[かぼ山](2009/11/25 17:01)
[10] 第10話 「メイドと夢」[かぼ山](2009/11/26 17:50)
[11] 第11話 「メイドとお願い ~常識崩壊編・完~」[かぼ山](2009/11/27 18:43)
[12] 第12話 「帝都へ向かう ~帝都カチコミ編~」[かぼ山](2009/11/28 18:52)
[13] 第13話 「帝都は目の前」[かぼ山](2009/11/30 17:03)
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[14056] 第11話 「メイドとお願い ~常識崩壊編・完~」
Name: かぼ山◆3115d816 ID:11d3fa3f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/27 18:43





朝。
一日中ずっと寝ては起きての生活を過ごしたから感覚的にはっきりとはしてないが、時計を見るからには朝の八時。
此処が地下室じゃなかったのならまぶしい朝日で目が覚めるんだろうけど、あいにくここは地下一階。
薄暗い中、私は緩慢な動きで上半身を起こした。


「…………あれ?」


そう、緩慢ではあるが確かに私は身体を起こすことは出来たのだ。
どうやらご主人様から貰ったあのクソ不味い薬はその不味さに反比例して、身体の痛みを引かせてくれたらしい。おっと乙女が使う言葉じゃなかった。
というかあれでなんの効き目がなかったら、痛む身体を引き摺ってでもご主人様に一矢報いてやらねばならない。
……まぁ、直ったんなら感謝するけど。

暗がりの中で傍にあった蝋燭台を手探りで探し、そして火を付けた。
ぼうっとした明かりと共に照らされる地下室。
実のところこの地下室全部が私の私室ってわけじゃなくて物置と私の部屋を敷居で分けて折半している感じ。
だから部屋全体で見れば樽やチェスト、木箱が重なってあったりで女性が住むような所には到底みられない。
まぁ食料品の管理も一緒に出来るから都合がいいと言えばいいんだけどね。
ネズミや害虫一匹寄せ付けないような管理をしているから、部屋そのものとして見るにはひょっとしたら上の階より綺麗かもしれないし。
……ホントのところこの部屋に一番時間を掛けて掃除しているのは秘密。

一つ、ため息か欠伸か区別のつかないものしながら身体を力いっぱい伸ばした。
朝起きたら誰でも必ずやる行為も、昨日一日体が動かなかったせいもあって文字通り随分と骨がなる。
起きたばっかりだけど十分な睡眠は取っているので眠くはない。

だったら、私のやることはいつも通りに戻るわけだ。
それじゃ、メイドの仕事でも始めましょうか。
















一応看病(?)された手前元気なさそうに出て行くのは気が進まない、といつもより1、5倍増しで元気に挨拶をすればご主人様は一瞬驚いたような顔をした。
ぐふふ、理由はわからないけどなんかしてやったりでいい気分だ。
でもってそれからはいつもの日常……って思ってたんだけど、そういえば朝食の仕込みができていなかったことに気づいた。
そりゃ身体が動かせなかったって言ってもねぇ。
なんて幸先悪いスタートなんだって思ったけど、なんと朝食はご主人様が作ってくれてました。
昨日の薬の残りなんだか、ハムとトマトとレタスのサンドイッチ。
……まぁ、味はやっぱり私が作った方がおいしかったけどね。でもこれぞ男料理って感じに豪快大雑把に作られたサンドイッチは初めてだった。
オゥフ……量が多すぎです。ご主人様。

そういえばオブリビオン帰りということもあって……やだな、オブリビオン帰りって言葉。
とにかくそういうわけで洗濯物とかもそれなりに溜まっているのだ。
朝食後ちょっと遅い時間帯だけど洗濯をしようと思って外を見れば、その空は灰色の濃い曇天。
際限なく水の跳ねる音を遠くに聞けば、確かな雨。
どうやら今日は本格的にメイドの仕事がなくなってしまったみたい。
むぅ、掃除するにしても時間掛からないしなぁ。

まぁそんなこんなでどうやら今日は緩い一日を過ごせそうだった。
そういえば思い出したけど、これからの私のことについてもご主人様から話があるって言ってたしね。


(私が、このご主人様の陰謀に、かぁ……)


相変わらず家にいるときは本を読んでいるご主人様に目を向ける。
大体ご主人様がそうやっている場所は二階バルコニー入り口横にある、一階の食事場所を吹き抜けから見下ろせる踊り場。
私はもっぱらその食事場所に居座ることが多い。まぁここならすぐにご主人様の呼び掛けがあっても対応できるし。

見上げるようにしてその踊り場の手摺隙間からご主人様の顔を覗き見れば……まぁ別段普通の顔。
まったくいつになったら私の進退に関わる話をしてくれるのかしら。
呆れるように息を吐けば、ご主人様の視線が私と合った。
にっこりと笑って読んでいる本をパタンと閉じ、徐に私に向かって手招きをした。


「そろそろ話、する?」


待ってたっての。
とりあえず私は一礼した後、紅茶を入れてご主人様の下へ向かった。









「で、どこから話そうか」


ご主人様と対面するような形でテーブルを挟んで座る私。
どこからと言われても残念ながら私は何一つ把握できていない。ホント、残念だけどね。
わかっているのはご主人様のやっていることと立場と、あとシロディールの実状くらいのもの?
ほとんど『他』のものばっかり私自身に関係するところは不明のまま。


「そうですね……私の役目、を話して頂ければ」

「そっか」


私の今後の疑問とか不安を吹き飛ばすにはこれ以上ない質問のはずだ。
そもそも暗躍する舞台が世界そのものってだけで私には何をしていいのやら……舞台観劇のチケットは世界破滅の危機だって言うし。
私の質問に紅茶を一飲み。ご主人様は話し始めた。


「簡単に言えば雑用、かな?」

「雑用、ですか」

「うん。何かの交渉を頼むかもしれないし、隣町までのお使いを頼むかもしれない。ひょっとしたら遺跡に潜れって言うかもしれないし、ただ留守を頼むかもしれない」

「…………」


うぁ……もうメイドじゃねぇ……。
ホントに私のこと手足のように使う気なんだこの人って。
自然と眉を顰めてしまう私に対し、ご主人様の表情は変わらない。


「簡単に言えば俺の手が届かない細かい仕事をやってもらうってことかな? だから大変かもしれないけど重い話になるようなことじゃないと思う」

「あの、十分に重いんですけど」

「んー……言い方はあれだけど俺の頼むことはほとんどお使いみたいなもんだよ? そりゃシロディール中を駆け回ることになるんだろうけどさ」


いや、だってねぇ……。
世界滅亡の危機を操ろうとする人のお使いなんて絶対一般から見て軽いものじゃないって決まってるもの。
確かにシロディール中を回るのは大変で……ちょっとだけ憧れるかもしれないけど、私が欲しいのは変わらない日常なんだ。


「世界を回るって楽しいものだよ? 君もシロディールに来たときはワクワクしてたんじゃない?」

「いや、それは、否定しませんが……というかご主人様の雑用というのがですね」


むむむ、なんかこれじゃあ往々の話になってしまいそうで終わらなそうだ。
というかどっちにしろご主人様って私のことを逃がす気はないんだよね?
……あ、そっか。逃がさないって言ってもここでメイドの仕事で完結させるか、さらに深いところまで行くかで変わるんだ。
ぐぬぬぬぬぬ……ん? じゃあなんでオブリビオンに連れてったんだろ。


「あの、オブリビオンに無理やり連れてったのは」

「んー、度胸試しと慣れさせるため? あの中に行かせるような仕事は頼まないけど、あの修羅場を経験したら山賊の10人や100人なんてなんでもないかなって」


そりゃ分かるかもしれない。あまりに強引なのは否めないが。
あの場はご主人様がいてくれなきゃ本当に心も身体もバラバラにされそうな地獄だったんだもの。
あんなところを経験したらそこらの馬鹿なんか、怖くもなんともないって思ってしまう。
実際あしらえるかどうかは別として。


「確かに荒事はあまり頼まない。でもこのご時勢度胸とか心構えをきちんと固めておくのは大事でしょ? あの光景を踏まえた上で、俺は君に軽い仕事を頼みたいんだよ」

「…………」


迷う。
だって今までのご主人様を思えば、ここまで真剣に話してくれたのは初めてだ。
本来であれば私がここで暮らしているのも、まぁ打算があったとはいえご主人様のお陰だし、この人のバックがあるっていうのは大きい。
そりゃ悪い虫を余計に集めちゃうかもしれなけど、そういう危険に対してのご主人様の対応は非常に堅実で信頼できる。
だったら最後の質問だ。


「もしここで私が協力を申し出たら、最初に何を頼みますか?」

「言えない。確かにお使い程度のことだけども、はっきりと協力を申し出ない人には言えない」


うん。こういうところは本当に真面目だ。
というかちゃんとこういう対応もできるんじゃんか。
よくよく考えればこの人のメイドになった時点でもう巻き込まれてるようなもんだし、ここで妙な感情を持たれてもしょうがない。
これが、本当に最後の質問だ。


「ご主人様が本当に私のことを、私の平穏を守ってくださるというのなら……協力するのも吝かではありません。既に雇用されている身ですが」


一番重要なこと。
何より、ご主人様の庇護を受けられなくなる状態になってしまうこと。
親鳥から見放された小鳥は、あまりに無力だろうから。
ここまでご主人様と関わって、それで関係がないと切り捨てられるようではすぐに私は狙われるかもしれない。
もはやここまでくれば運が悪かったと諦めるしかないなら、自分の価値を十分にご主人様に示しつつ世界を自由に生きるしかない。


「今までの生活で君がだいぶ使える人間って知ってるから……内心の黒さは評価できないけどね」


初めて見る半目のご主人様に冷や汗が一筋。
ちっ、ばれていたか。ていうか一番腹黒いのはご主人様じゃないですか!
そんな私の内心の反論はどこ吹く風。
ご主人様はその滅多に見せない真剣な表情を見せながら私の問いに答えてくれた。


「うん。この地が平和になるのはすぐかもしれないけど、君が望む限りその平穏を守るよ。絶対」


別に勇ましい口調でも、厳かな雰囲気を漂わせることなく出た誓いの答え。
それでもその言葉の節々にこれ以上ないくらいの誠意を込めて、ご主人様は答えてくれた。
今にも見惚れてしまいそうなご主人様の表情がふと崩れ――――。


「俺たちらしくないね」


苦笑したその言葉に私はちょっとだけ恥ずかしくなった。何を真面目にやってるんだか。
たぶんわけわかんない状況になっても、結局はこのご主人様が鼻歌交じりでどうにかしてくれるんだろう。

後は軽い談笑。
外に聞こえる雨音を調べにして、おそらくは初めてだったかもしれないご主人様との取り留めのない会話を楽しんだ昼だった。










その後。








「それで、まず私は何をすればいいのでしょうか?」

「帝都へのカチコミ」

「…………」

「前にも言ったとおりデイゴンを放ってる俺のことを議会連中はよく思ってないからさぁ、小言を聞きに行くのもやなんだよね」

「だ、だから」

「これからの計画書とか渡すから総書記官のオカートに渡してきて。絶対歓迎されないけど。むしろ監禁されるかもしれないけど」

「やっぱご主人様は死ね」










もう少しくらい体が痛みで動かなければって思った。




















<あとがき>


真面目な話。
実際オブリビオンほど人が死ぬゲームってないと思うんだ。
だからってイベント進行のNPCとか死ぬのは勘弁な! 訓練師関連でよく死亡者出てるけど!

次回からは帝都カチコミ編。
舞台がようやくシロディール全域に変わりますよぉ。
そういえばバニラの状態でも時計ってあったかなー? 砂時計ならたくさんあったけど。


『サンドイッチ』
・スタミナ回復
・生命探知
・負担


追記
ふと思いついて修正したけど『サンドイッチ』なのか『サンドウィッチ』なのか。


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