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No.14056の一覧
[0] 【ネタ】ご主人様が世界を回す(oblivion二次創作・原作崩壊)[かぼ山](2009/11/19 21:24)
[1] 第1話 「ご主人様とメイド ~スキングラードの生活編~」[かぼ山](2009/11/23 16:58)
[2] 第2話 「ご主人様と洗濯」[かぼ山](2009/11/23 16:57)
[3] 第3話 「ご主人様と夜」[かぼ山](2009/11/19 16:50)
[4] 第4話 「ご主人様と暇」[かぼ山](2009/11/20 18:13)
[5] 第5話 「ご主人様と執事」[かぼ山](2009/11/21 16:00)
[6] 第6話 「ご主人様と伯爵様」[かぼ山](2009/11/22 15:15)
[7] 第7話 「ご主人様と世界を回す ~スキングラードの生活編・完~」[かぼ山](2009/11/24 20:23)
[8] 第8話 「メイドとオブリビオン ~常識崩壊編~」[かぼ山](2009/11/24 20:21)
[9] 第9話 「メイドと印石」[かぼ山](2009/11/25 17:01)
[10] 第10話 「メイドと夢」[かぼ山](2009/11/26 17:50)
[11] 第11話 「メイドとお願い ~常識崩壊編・完~」[かぼ山](2009/11/27 18:43)
[12] 第12話 「帝都へ向かう ~帝都カチコミ編~」[かぼ山](2009/11/28 18:52)
[13] 第13話 「帝都は目の前」[かぼ山](2009/11/30 17:03)
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[14056] 第12話 「帝都へ向かう ~帝都カチコミ編~」
Name: かぼ山◆3115d816 ID:11d3fa3f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/28 18:52






ご主人様から正式にその手足となって働くことを言い渡されたことで、私の生活もここでがらりと変わるのだろう。
このローズソーン邸でご主人様のメイドとして働くのが基本にはなるんだろうけど、とうとうその域は家を越え、スキングラードを越え、世界にまで広がるってやつだ。
交渉、探索、戦闘、諜報、雑用なんでもござれ、世界をまたにかけてご主人様に傅く『スーパーメイド』なのだ。


「…………無理」


ベッドの上に寝っ転がり、これから私のやっていく仕事の数々を思い浮かべては言葉が漏れた。
いや、だってさぁ……どう考えても一人の女ができる範囲を超えているもの。
よくよく考えてみれば、ご主人様が私を守ってくれるって言ってもそれは安全の面において、だ。
強力なエンチャントが込められた防具や装飾品。もしものために便利な魔法を書き込んだスクロール、ちょっとの病気ならすぐに治すことができる特効薬。
金銭の価値にしたらどんだけよってくらいのものをご主人様は用意してくれたし、もし私がこれ以上の我侭を言っても何かしらの対策はしてくれるんだろう。

でもね。


「帝都議会って……」


ご主人様から言われた言葉を思い出して、魂は抜け出るくらいに息を吐いた。
最初の仕事。シロディールそのものの統治を担っている議会に計画書とやらを渡し、無事に帰ってくること。

どう考えてもおかしくね?

だってさ、計画書って言ったらたぶんこれからのデイゴンへの対策とか、ギルド再建の計画だとかそういうものでしょ?
そんなシロディールの未来そのものに関わることを紙切れ一枚に書き記して、議会に叩きつけてこいって言ってるようなもんだ。
普通だったら議会にご主人様本人が出向いて、議会の人たちと討論しながら進めるものじゃないの? そもそもギルドマスターだってその運営に携われるかは疑問だもん。
どんだけ帝都議会を蔑ろにしてるんですか、ご主人様。

しかも持っていくのが一介のメイド?
そりゃご主人様も「無事に帰ってくるように」って念を押すわよ……。
ご主人様の下で動くってことはただ身の安全面に気をつければいいってもんじゃなかった。
礼節には気を使わなきゃなんないし、議会ってことで最高権力が相手なわけだし、ある意味周りは敵ばっかりだし。

うぼぁ……胃が溶けそうだ。



















で、そのまま熟睡することもできなかった次の日の朝。
まだ見ぬ街に行くことができるってだけで妙な高揚感はあるけれども、それ以上に『始まるんだ』っていう漠然とした不安が私のはある。
不安っていうか『始まっちゃうんだー……』っていうげんなりした感じもあるんだけど。

とにかく今日は私の門出を祝福してくれているのか、昨日の雨の様子を全く感じさせない快晴。
あぁ……普通にメイドやってりゃ今日は洗濯日和なのに。
本来あったであろう極普通の生活に後ろ髪引かれる思いだけども、ここまで来てうだうだ言っても始まらない。
こうなったら新たな旅路に思いを馳せ、全力で楽しんでやることにする。涙は流れてないぞ。うん。

家の入り口にて、いつもとは違う見送りの形で相対する私とご主人様。
昨日一晩でご主人様と旅の支度について余計すぎるほどに吟味したのだから、忘れ物一つないはずだ。
最後まで私の服装については激論を交わしたけど。

結局私はこうやって帝都まで行くっていうのに相変わらずのメイド服のままだ。
そりゃお腹から垂れ下がるように掛けられていたエプロン部分や、ちんまい翼のように付いていた肩のヒラヒラも取り外してあるが、それ以外はほとんど変わっていない。
新たに頑丈な布生地で作られた胸当てはサスペンダーによって固定され、旅仕様に作られたブーツも蹴っても安心歩いても疲れないっていう謎仕様。
ご主人様が言うには「ワニの牙とトカゲの鱗を下地にミスリルメッシュを編みこんだ」って言ってたんだけど、もしかしてオブリビオンのあれ?
見た目は普通の黒白メイド服であんな土の色をしているような感じじゃないんだけど。
あ、ちなみに言うまでもなく全部何かしらのエンチャント済みだ。詳細は以下略。

でもってもしものために作られた篭手は――――なんか普通の黒一色皮手袋だった。
最初はこんなんで殴れるかって思ったけどさぁ、ご主人様が持ってきた極一般の鉄製ショートソードを叩きつけたら剣が砕けた。
折れた、じゃなくて砕けた。
「これだったら振り下ろされた剣も掴めるね」って笑顔でご主人様は言ってたけど、そんなこと怖くてできるか。

後は私が背負っているバックパック。
旅人御用達のこれは見てくれは普通のもの。人の胴体くらいの大きさにアタッチメント的な多くのポケット。
メイド服には似合わないなーなんて思ってたけど、このバックパックの性能はそんなとこじゃない。
どうやら私が連れて行かれた印石のエンチャントを施しているらしく、その軽さが台所のフォーク並みなのだ。
むしろ背負った方が身体も軽くなるっていう不思議仕様。
ていうかこれを媒介にしてオブリビオンの門が開いたりしないよね? 大丈夫だよね?

ま、私の見てくれはこんなもんだ。ちなみにメイドのヘアバンドも着用している。

んでもって何について激論を交わしたっていうと、メイド服ってところなのよね。
だってこれからシロディール中心に乗り込むっていうのに、人に傅く職業の服なんてあまりにアレだもの。
旅のことを考えればドレスよこせなんて言わないけど、これはちょっとって思ってしまう。

が、よく考えればこの服装をメイドが着る服だって分かるのは実のところそんなに多くないのだ。
そもそもこの服の考案はご主人様らしく、思い出せば伯爵様もこの服について珍しそうに見ていたっけ。
ならば自分から言わない限りこれがメイドの服だなんてばれることはないのだろう。たぶん。
それにご主人様から聞いた限りじゃ帝都って多くの冒険者とか魔術師とか戦士とか、とにかく多くの人間が集う場所だから服装の乱れなんてあってないようなものらしい。
私のメイド服に比べれば、物騒な感じの防具に身を包む戦士や、露出度の大きい衣服を着込む女魔術師の方が目立つんだって。

以上、回想並びに説明終わり。


「それじゃ、気をつけてね」

「……善処します」


快晴の下、その腹黒さは際立つばかりの笑顔を向けて手を振るご主人様に吐き捨てるように一言。
気をつけなきゃなんない場所に送り込むのはどこの誰なんだっての。
とにかく見送ってくれるご主人様に一礼。
背負ったバックパックをがっさがさ揺らしながら私は、石畳の続くスキングラードの道を後にした。
門番さんが私の姿を見るなり、どこか可哀想な目で見てきた気がしたけど無視することにした。悲しくないもん。


















シロディールって地はちょっと歩けば街があるっていうところではなくどちらかというとアンヴィル、スキングラードといった大きな街は非常に少ない地域だ。
もちろんのこと帝都を中心に西へスキングラード、クヴァッチ、そして最西端アンヴィル。
北西の山脈方向にはコローラがあり、北にはブルーマ、東にはシェイデンハイル。
んでもってニベネイ川に沿うようにして南へブラヴィル、レヤウィンといった感じだ。
つまりは9都市。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれかもしれないけど、この広大なシロディールにしたらやっぱり少ないんだろうなと私は思う。
まぁ全部卓上旅行で計算したことだからどうでもいいことだけど。

で、私が向かうのはちょい北の東の方向にある帝都。
地理的に見ればスキングラードもシロディールの真ん中くらいあっていいと言っても過言ではないから、帝都への距離はそれなりに近い。
それでもここから帝都まで徒歩で行くには、なんと丸一日掛かってしまうのだそうで。
……馬でも乗れればいいんだけどね。

どっちにしろ帝都に着くまででもそれなりに苦労しそうだった。




スキングラードを一歩出ればそこは草原広がり木々が生い茂る大自然。
まっすぐに伸びた木々の間から遠くに廃墟となった砦とかも見ることは出来るけど、基本的に目の前に広がるのは整備された道と自然だけ。
別に見惚れるほど珍しい光景でもないのでずんずん進む。

道端に咲くアルカンナやオダマキの花びらには昨日の雨の雫がまだ付いているようで、石畳の間から見える土の色も随分と濃い。
ちょっとだけ寒い気がしたけども、雲ひとつない太陽の光のおかげで随分と暖かい感じ。これが冒険日和っていうのかな。
足を進める気分はあんまり乗らなかったけれども、目に入る景色を見ていたら自然とその歩みも軽くなってきた。大自然の癒しって素晴らしい。
すれ違う蝶々さんたちを見かけてはメルヘンチックな気分に。「蝶々さん」……なんて乙女な響き。

でもやっぱりそんな楽しいことばかりでもないわけで。
スキングラード付近の地形は小高い丘が連なっているということもあり、歩く道は上がったり下がったり。
別段息切れするほどってわけじゃないんだけど、目の前の道に傾斜が見れればちょっと眉を顰めるくらい。
帝都に着く頃には私の足が大根みたくなってなければいいけど。

まぁそんなわけで女性が担ぐには大きすぎる荷物をゆっさゆっさしながら道を進む。
地図から見ればここから当分先までは基本的に一本道だし、もし地図にもない分かれ道があっても各街への方向を示す立て札があったりで問題はない。
立て札が示す矢印が微妙すぎて迷うこともあるけど。
もっと矢印らしく向ける方は尖ってろよ。そんな矢印ただの長方形にしか見えねぇぞ。

と、ここで目の前から何やら人影が見えて。
もう野盗なんかが出てくるのかとちょっとだけ警戒を強めれば、徐々に見えてくるのは馬に乗った帝都兵の姿。
守られるべき一般市民の味方と言わんばかりに威風堂々歩く姿は頼もしい。
……あれにほとんど敵対関係でいるのが私の主というのがなんともまた。
私だけよくしてくれるなんてことないのかしら? ほら? 私ってか弱い女性だし。

なんてことを考えればもうすぐ目の前に兵士の方が。
ゴマすっとこ。


「ご苦労様です」

「ん? 構わんぞ、市民よ」


なんだその呼び方って思ったけど顔にはおくびにも出さない。
溢れんばかりのスマイルでシロディール全土を回っている巡回兵の方を労ってやるのだ。
にこっ。


「……にしても女の身でありながらそのような大荷物……冒険者か?」


あ? え、本当に言ってるの?
若くてか弱い女性で、メイド服で、にっこり笑顔なのに、扱いが冒険者?
せめてこの大荷物を見れば商人くらいが関の山でしょうに。ていうか知らなくてもこのメイド服を旅人が着るような服に見えるわけ? 
でもまぁ余計なことになるよかマシだし適当に話を合わせることにする。


「ええ。少々帝都の方へ行こうかと」

「ほう、そうか。私も今日の朝に帝都を発してここまで来たのだがな、道中の魔物は須く殺してきたぞ! 安心して旅を続けるがいい」

「有難うございます。今日も兵士様のおかげでこうして先へ進めます」


殺してきたぞって……いや、まぁ嬉しいのでそれなりの社交辞令を言っておく。
単純なのか、気にしてもいないのか、馬上の巡回兵は一つ頷いた後にスキングラードの方面へと走っていった。
にしても同じ朝に出発したってのに、もうあっちの方はここまで来てるのかー……。


「ったく……その馬で帝都まで連れてけよ」


既にその姿さえ見えなくなってしまった遥か向こうに吐き捨てるように呟いた。
ご主人様ほどってわけじゃないけど帝都兵っていうのは私もあんまり好きじゃない。
まだメイドじゃなかった頃、アンヴィルからスキングラードへ行く道中にも帝都兵に会ったことはあったんだけど、これが酷いのなんのって。

彼らって山賊とか魔物とかを見ると狂戦士のように突っ込んでいくのよね。
んでもって「ハハーッ!! 死ね!」なんて叫びながら暴れるもんだから、たまたま出くわしてしまった私にはとんだ迷惑。
それに怯えた山賊の一人が私に助けを求めようと近づいてくるし、それに巻き込まれて私も帝都兵に殺されかけるし。
あいつらって『帝都兵』っていう免罪符で好き勝手やってるんじゃないでしょうね? そりゃ平和に全力を注ぐのはいいけどさ。
ご主人様の話と合わせれば平和馬鹿? 正義馬鹿? まぁ好きなほうで呼べばいいか。

まぁすれ違っていったあの兵士が道中の敵を倒してくれたっていうんなら有難く通らせてもらおう。
そもそも帝都に行く道の脇には、廃棄された炭鉱とか魔物の洞窟とかもあったりで物騒だし。
一応今日の夕方くらいには帝都に着く予定なんだし、ちょっくら先を急ぐとしましょうか。

あーあ……これが普通のハイキングとかだったら楽しいのになー。






















<あとがき>

まぁメイドさんの基本設定を紹介するような話。展開はないです。
そういえばMODの方にもメイド服ってありますので気になる方はどうぞ。ていうか今でもDLできんのかな?
実のところPC版は既に起動できる環境になく、SSを書く際はPS3版をプレイしながら書いてます。
既にPC版から放れて一年。今はどんな状況なんでしょうかね?
最近のMODとかは自プレイ以外の方法で情報を集めたりしてます。

ああ……忍者刀が懐かしい……。





『特製ブーツ』
重さ 1
強さ 5
・上昇 速度 10
・上昇 格闘 15


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