<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.14179の一覧
[0] 習作 終焉の戦鐘(注 多重クロスSSです)[マスカラ](2009/12/06 19:31)
[1] 零話-1[マスカラ](2009/11/29 19:45)
[2] 零話-2[マスカラ](2009/12/06 19:03)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[14179] 零話-1
Name: マスカラ◆2319efa4 ID:c21fb807 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/29 19:45
 一寸先も見えない程に霧が立ち込み、辺り一帯に在るのは木々のみという現代社会の文化の洗礼を受け入れずにいる仙峰とも言うべき山。


 何の装備もせずに入れば間違いなく遭難して死んでしまうかもしれない場所である其処に一人の男が居た。何の装備も持たずに、中国風の服と靴以外は何ら身に纏っていない男・・・・・スプリガンの元No.1であり、世界最高の氣法師にして、中国武術の達人である朧が。


 その独特の体術はジャンの攻撃すらかわし、氣功によって相手を一撃で戦闘不能でもあり、大部隊が配備された軍事基地に単独で乗り込み、素手で壊滅状態にする事も容易くやってのける程の戦闘能力の持ち主であり、最終決戦の折には「獣人(ライカンスロープ)」であるジャンが獣人化した状態ですら地に降し、己が技量と同等にまで成長した体術と己を上回るスピードを持った優との戦いで封印していた「軽氣功」を戦闘に常時使っていたら優でさえ勝利するのは不可能だった。


 生身の人間で何の武器も使用しない人間の中では確実にトップランクの実力者に入る程の戦闘能力の持ち主である。


 恐らく、優との戦いで敗北した後に南極戦で陰ながら手助けしてからこの場所へ来たのだろう。そして、瞑想をしていた朧が目を開き、ゆっくりと後ろに来た気配の方へ向き穏やかな声で話しかける。


「・・・・・お久しぶりです」

「ああ、久しぶりだね。朧君」


 朧の振り向いた先に居たのは「鐙沢村」の、忍者一族の出身で傭兵時代は「静かなる狼(サイレントウルフ)」の異名で名を馳せ、米国の諜報機関が総がかりで敗北したほどの凄腕でもあり、尚且つ物理的特性に左右されず全ての物質を切り裂く空間の断裂を「ケーキを切るには役に立ちそうだな」等と言い、「水の心」という技法を使って容易く避けるなど、その戦闘スタイルは銃を使わずに、素手かナイフなどの刃物を駆使する武術。


 しかもサイボーグやミュータントのみならず、完全体のARMSとすら互角以上に渡り合うことができる程の精神・肉体を含むあらゆる面において特殊な武器や異能等を使用しない人間の中では朧同様にトップランクの実力を誇る。


 そして、彼もまた朧同様に何の装備もせずにこの場所へ訪れている。まぁ、エグリゴリという巨大な軍産複合体を背景とする極秘組織に何の装備もなしに最深部まで潜り込んだ彼ならば不思議ではないが。


「一体何の御用ですか?」


「君が以前所属していたアーカム財団の現代表であるティア・フラットさんから君にこれを渡すように頼まれてね」


 そう言って懐から手紙を取り出して朧に渡す。その手紙を受け取り暫し悩む素振りを見せたが封を開け中の内容を読むと共にその表情は驚愕と歓喜が入り混じった表情と化し口元を綻ばせる。それは、朧らしからぬ表情だった。そう、例えて言うのならばジャンが朧と対峙した時に浮かべた表情に似ている。


 朧のその滅多に見せない表情を見て


「朧君、良ければその手紙を見せてもらってもいいかな?」


「・・・・・・どうぞ」


 巌は朧に手紙を見せてもらうように頼むと朧は暫しの沈黙の後に手紙を渡す。その手紙を見た巌の顔に浮かぶのは驚愕。


 それは当然なのかもしれない。何故なら其処には「終焉の時に開かれる強者が集いし宴にて全ての最強が参加する。その宴に貴方は参加資格がある。その宴に参加する者の中には中東・アフリカで活躍した伝説の傭兵部隊「七つの大罪」のリーダーであるルシフェルの参加も確認済み」と書いてあったのだから。


 「七つの大罪」・・・・一人一人が一個師団に匹敵するともいわれ、人が所属する組織・・・・そう、あの引く事を知らない第13課・イスカリオテ機関でさえも彼らが活動している範囲には近づこうとしなかったほどの伝説の傭兵部隊。


 そして、そのリーダーであるルシフェルは真目家の禍神の血を濃く引いた人間が鳴神尊を使う事によって漸く開けられる「脳の黒点」を一代で何の武器も持たずに常時開いている人物であり、物理計算によって身体を正確無比に操るため常人が及ぶべくもない戦闘能力を発揮する峰島由宇を持ってして勝てないと言わしめ、人が認知する事が出来ない法則を使う。


 過去の時点で、今現在の自分でも勝てないほどの強さを持っていた若かりし日の新宮十三氏と戦って互角に渡り合い、その強さは年をとるごとに弱くなる所か強さを増している程だ。


 それは当然と言えるだろう。ルシフェルが「脳の黒点」を開けた事は、魔術師でいうならば「 」に至り魔法使いになった事、死徒が「死徒二十七祖」の一角に至る事、並みの仙人がスーパー宝貝の能力を十全に使いこなす事に匹敵すると言っても過言ではないのだから。


 そして、この混沌とした世界で純粋に心技のみで戦う人間の中では間違いなく彼こそがトップと言っても過言ではないだろう。


 そして、アーカム財団に所属していた頃に朧は超古代文明の人々が残したオーパーツを回収しに行った時、運悪く其処が七つの大罪の活動していた範囲に入ってしまい朧はルシフェルと対峙して戦いを挑んだが・・・・・・・結果、朧は見逃される形での決着となった。





 序章 第零話ノ壱~朧の回想~ 





 朧の脳裏にルシフェルと初めて出会った時の出来事が思い浮かぶ。そう、まだジャンも優もアーカムに入っていない時の事を。


 超古代文明の人々が残したオーパーツの回収に成功して、その場から離れようとした時に近くから鼓膜を突き破らんばかりに音が鳴動し、辺り一帯に響き渡った。その音源の場所に振り向き滅多に驚く事がない朧の顔が驚愕の色に染まる。


「おお、びっくりさせてすまんの」


「・・・・・・・・・」


 何故ならその音源の元に居たのは奇妙な出で立ちの老人だったのだから。そして、その老人は地面に腰を着けて奇妙なイントネーションのしゃがれた声で謝罪する。謝罪した事から先程の音は老人が出したモノだろうが、どう考えても老人が出したモノとは思えないし、更にはそんな老人の気配を朧程の達人が音を叩かれるまで気付く事が出来なかった。


 この二点から朧の体制は自然にどんな攻撃が来ようとも迎撃が出来るように構える。そんな朧の動きを見ても老人の表情は、孫を見るかのように優しげで、海の底のように静かなままである。


「・・・・・一体貴方は何者ですか?」


「七つの大罪の一人、ルシフェル・・・・・・と言っても見ての通り死期が近い老いぼれじゃて・・・・・・よっこらせ」


「七つの大罪・・・・・・・ルシフェルですか?」


 朧は疑問形で問い終えると共にその言葉の意味を理解したのか不敵な笑みになる。


 何故ならば、言葉に嘘がなければ目の前に居るのはここ中東を震撼させている七人の伝説の頭目が、目の前の相手と言う事になる。そして、嘘だったとしても近くにまで接近されたというのに気配を己に気付かせなかったという時点で並みの強さではない。この時点で己が「仙人」になるための修行――――常に強者と戦うことで己の氣を高める――――になるからだろう。


 そんな朧に対して老人――――ルシフェルは年相応の緩慢な動作で立ち上がる。それを普通の生活に生きる人たちが見たら思わず手を貸したくなる程だったが、朧は構えを崩さない。本当に手を貸すほどに危ういなどと思っていないからだ。


「さて、おまえさんを侮る訳ではないが・・・・・おまえさんはあの若い頃の新宮十三程の強さがあるかの?」


 ルシフェルは腰に手を当て、無理矢理体を伸ばしながら朧に尋ねる。だが、その動きは朝のラジオ体操をしている老人にしか見えない。だが、それを見ても朧は構えを崩す所か表情すらも険しくなる。


 そして、老人は水が流れるような動作で踏み込んで来る。――――遅い。それが朧の第一印象だった。確かに見た目通りならば老人の歳でこれ程の動きは機敏な内に入るかもしれない。


 だが、十代で源双烈の師匠である王と当時師匠を超えていた源双烈をも破り、アーカムのスプリガンとして数多の激闘を乗り越えて来た朧にとって、それはスロ―モーションでしかない。朧が得意とする独特の体術を使うまでもなく充分な余裕を持ってかわす。否、かわしたとおもった。しかし老人の手のひらは、朧の脇腹に磁石のように張り付く。


 世界が一瞬、真っ黒になる。体がくの字に折れ曲がり、宙を飛ばされ、地面に打ち付けられた体が何回転転げ回ったかも解らない。巨木に激突して漸く体が停止した。老人の手のひらが張り付くと同時に何かどうしようもない悪寒を感じ瞬時に硬氣功で肉体を強化した事により直撃時よりは痛みは無いとは言え、多少の痛みによりかすむ視界の中、老人は最初の頃と変わらない姿で其処に立っていた。


 朧は老人に先程受けた攻撃が何かを考える。硬氣功は発動している時は動けないという短所はあるモノの自惚れでもなく自身が使えば並みの攻撃は届かない・・・・・筈だった。だが、老人の掌打は硬氣功など無いかのようにダメージを自身に与えた。老人は手のひらには何の装備も付けていないなどの点から考えて攻撃手段は自身と同じ氣功を使った攻撃・・・・・しかないのだが、全くと言っていいほどに氣功を受けた感じは無かった。


 この当時の朧は知る由は無いが、ルシフェルの攻撃は打点のさらに奥へ力点をずらす技・・・・即ち、昔から伝わる技である裏当てや遠当てと同じ原理――――体の70パーセントを占める水分の波動を利用する――――である。しかも、本来ならば生物にしか使えない技であるが、無機物の場合にはどのような個体でも持っている固有振動数を利用する事によりルシフェルの手に掛かればあらゆるものを貫通する掌打と化すという事を。


「ふむ、お主は自身を縛っておるな。さて、そのようなていたらくではお主が目指して居るモノに辿り着く前に誰かによって閉ざされるぞ・・・・・ロン、或いは朧と言った方がよいかの?」


 そう朧に告げてその場から去るルシフェル。その後ろ姿に何の行動も起こす事が出来ずに唯見送るだけになる朧。この時は優との戦いの時の様に実戦で使うほど軽氣功は完成していなかった為に軽氣功を封じていたのだが、それを持っている事を見透かされた当時は大変驚いたものだった。


 回想を終えた朧は手紙を預かって来た巌に返答を返す。


「アーカムの代表に伝えて下さい。この大会に私は参加すると」


「解ったよ、必ずアーカムの代表に伝えよう。だが、君もこの大会・・・・・いや、今の世界の異変に気付いているかい?」


「ええ。俗世との接触が殆ど無いこの場所ですが、先日に大きな桃を左手に抱えていた浅黒い肌の男の人が警告に来ましたので」


「そうか・・・・・君はその大会に参加する資格があるようだから――――――――――――を君に頼みたい・・・・というよりもアーカムの代表ティア・フラット氏もその事を頼む為に手紙を私から君に渡すようにしたようだがね。
 私がやれる事なのなら自身がやりたいのだが生憎私にはその宴のお誘いが来ていないようだからね」


「・・・・・という事は貴方でもお誘いが来なければその宴がある会場に潜入する事は出来ない、と?」


「・・・・・・・・・・」


 高槻巌に潜入する事が出来ない場所がある。その事を高槻巌の事を知っている人物が聞けば第一に己が耳を疑うだろう。それ程に今朧が言った言葉は衝撃的なのだ。


 何せ、彼は人が創りだした場所ならば例えそれが時計塔や埋葬機関、アーカム、エグリゴリ、ブレインプロテクト―――― 脳神経に干渉することで遺産に関する機密情報を外部に漏洩させないようにする処置――――を受けてしか入れないNCT研究所、光覇明宗という全ての組織に侵入し生還した人物が潜入できない場所があるというのだから。


 そして、朧のその問いに何の返答もできない巌。正しく沈黙は肯定の証と言うように。そして、彼らが気付いた異変とは一体何なのか?




後書き
 ・・・・・・・・朧と巌さんの会話を書くのは厳しい、この人たちのキャラクター像自由すぎて掴みきれない・・・・(・_・;)
 
 A,s様、感想ありがとうございます。
 確かに数が多すぎたので屍姫のキャラクターを消しました。これから残りのキャラクターを十分に表現できるように頑張って書いていきます。

 ?様、感想ありがとうございます。
 型月作品の設定は色々考えています。特に宝具とアルクェイドの肉体に対する概念をどうしようか本当に色々悩んでます・・・・・(-_-;)

 バンバン様、感想ありがとうございます。
 期待していただきありがとうございます。これからもがんばって書いていきます。

 らやなたか様、感想ありがとうございます。
 赤屍さんとケンプファーの組み合わせは悪くありませんでしたか・・・・・描写はこれから頑張って上手くなるように頑張っていきます。

 かかかかか様、感想ありがとうございます。
 第二部は出来たらしていきます。それと黒夢様が書かれている黄昏の式典とは被らないように気を付けます。とある魔術の禁書目録とブギーポップシリーズですか・・・・・とある魔術の禁書目録はコミックで少し読んで好きな内には入るんですが・・・・能力者が多すぎて誰を出せばいいのか迷ってしまいそうなので・・・・・今の所考え中です。ブギ―ポップシリーズは・・・・・基本的にブギーポップの戦闘能力がどれぐらいかが分かり辛いんですよね・・・・・彼、基本的に自分で殺害するのは少ないですから(-_-;)この戦闘が主のSSで出せるキャラクターと言えば後はフォルテッシモ、イナズマ、ユージン、関連策である「ビートのディシブリン」の主人公であるピート・ビートですが、自分はピート・ビートが主役のその作品はまだ読んだ事が無いので読み終わったら参加させるかも知れません。設定は次の後書きの時に書くつもりです。

 ナマエワスッタ様、感想ありがとうございました。
 はい、色々な突っ込みがあるのは覚悟します。簡潔まで頑張って書いていきますが何せ遅筆ですので更新は一週間に一回程度になります。本当に申し訳ありません。ギャグは・・・・このキャラでできるかな~?

 アタハマラ様、感想ありがとうございます。
 ミスタータイニの一人称は書き直しました。本当にありがとうございます。自分はルシフェルかな~と思ってこう書きましたどうでしたでしょうか?


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.023630142211914