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No.15296の一覧
[0] 車椅子な二人 [ジョジョの奇妙な冒険×リリカルなのは][Ganta](2010/03/08 18:19)
[1] 第一話[Ganta](2010/02/23 00:48)
[2] 第二話[Ganta](2010/02/23 22:13)
[3] 第三話[Ganta](2010/02/21 22:36)
[4] 第四話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[5] 第五話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[6] 第六話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[7] 第七話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[8] 第八話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[9] 第九話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[10] 第十話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[11] 第十一話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[12] 第十二話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[13] 第十三話[Ganta](2010/02/21 22:42)
[14] 第十四話[Ganta](2010/03/08 18:20)
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[15296] 第三話
Name: Ganta◆963a4144 ID:608809c7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/21 22:36
はやてと暮らすようになってから三週間。私もやっとこの町に慣れてきた。
平和な日常と綺麗な町並み、そしてまともなトイレ。今まで自分がいかに劣悪な環境で暮らしてきたかが解る。

はやてとの生活はいたって平和なものである。少し退屈なくらいだ。
まあ、私の生涯を振り返ると、こんな「日常」がほとんど無いからな。
10年間修行したり妹の仇や吸血鬼を倒しに行ったり、それが終わったらすぐに「弓と矢」を探したり…正に「非日常」の連続である。

だから、こういう「日常」は私にとってはかなり貴重なのではないか、と思う。
そう、今は「スタンド」も「パッショーネ」も「矢」も忘れて、「日常」を謳歌するべきなのだろう。


「ポルナレフさん、買出しよろしゅー頼みます」
「任せてくれ」

はやてに買う物が書かれたメモ用紙を渡される。…ふむ、これはまた量が多いな。どうしたんだ?

「今日セールやってる言いますから、色々買っておこうかと」

そうか、では、行ってくる。









…さて、スーパーはこれで終わり、と。
いつも、頼まれる物は大体近所のスーパーで揃うのだが、今日はそれ以外の物が入っていた。此処に書き出してみよう。

:翠屋のケーキ×2(私のはモンブラン、ポルナレフさんのはお好きにどうぞ)

翠屋?……地図が書いてあるな。この辺りに在るのか。



此処だな。喫茶店か、意外と洒落ているじゃないか。
中に入る。女子高生やらカップルやらで一杯だ。……何か自分が場違いのような気がしてきた。モンブラン注文して早く帰ろう。

「お先にご注文の方お伺いしまーす」

元気のいい声が私の元に届く。……おや、この店員はやてと同じぐらいの年頃だぞ。
カウンターの女性とどこか顔つきが似ているな。母親のお手伝い、といった所か。

「それではモンブランを…二つ、持ち帰りだ」
「モンブラン二つ、お持ち帰りですね!カウンターで清算いたしますので、しばらくお待ちください」

やけに手馴れているな。はやてもそうだが、この町の子供はまるで子供っぽくない。
街中で泣いている子なんて見たこともないし、スーパーでよく聞く「これ買って」なども聞かない。……少し気味が悪いくらいだ。
私が子供の時なんて、生まれもっていた「スタンド」で悪戯三昧だった。えらい違い…!?

なんだ、今の「感じ」は!

まるで「スタンド使い」に会った時みたいな…まさか!

私の背後に「シルバー・チャリオッツ」を出す。気づいたら、彼女は「スタンド使い」だ。

「…!?」

気付いた!やはり彼女も「スタンド使い」か!
しかしスタンドが出てこない。隠しているのか、はやてと同じようなタイプなのか?
…おっと、もうすぐカウンターだな。「スタンド」絡みで他の一般人に迷惑をかけたくない。揺さぶりはここまで、かな。









「ただいま。帰ったぞ」
「おかえりなさーい。夕飯できてますよ」

このやり取りにも慣れてきた。最初は少し違和感があったが、自分以外の人が帰りを待ってくれるというのはやはり良い。
一度はやてに「何か夫婦みたいやさかい、ちと面白いな」とか言われたこともある。もしそうだとしたら、これほど釣り合わない夫婦もあるまい。

「ケーキ、買って来たぞ。モンブランでよかったな」
「ありがとー、ポルナレフさん。翠屋のケーキ、大好きなんよ」
「喜んでくれて嬉しい。そうだ、ケーキを買ったときにな…」

はやてに翠屋で出会った「スタンド使い」のことを話す。

「ほへー。スタンド使いって、珍しいもんじゃあないんですね」
「そんなことは無いさ。ただの偶然だ」
「でも、なんか親近感感じます、私と同い年ぐらいやなんて」

そうだ、今度翠屋にいくときは、はやても連れて行くか。年が同じくらいで「スタンド使い」同士、きっと仲良くなれることだろう。

「今日はカレーです。自信作やさかい、どうぞ」

ああ、では、いただこうかな。
















…その日の深夜。と或る二人の少女が、同時刻に発した言葉。

「何か、へんな夢見た…」
「何か、へんな夢やな…」

彼らの運命は、此処からどう動いていくのだろうか!
… to be continued !!


後書き

まさか投稿バグ引っかかってるとは。修正しておきます。








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