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No.15296の一覧
[0] 車椅子な二人 [ジョジョの奇妙な冒険×リリカルなのは][Ganta](2010/03/08 18:19)
[1] 第一話[Ganta](2010/02/23 00:48)
[2] 第二話[Ganta](2010/02/23 22:13)
[3] 第三話[Ganta](2010/02/21 22:36)
[4] 第四話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[5] 第五話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[6] 第六話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[7] 第七話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[8] 第八話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[9] 第九話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[10] 第十話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[11] 第十一話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[12] 第十二話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[13] 第十三話[Ganta](2010/02/21 22:42)
[14] 第十四話[Ganta](2010/03/08 18:20)
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[15296] 第四話
Name: Ganta◆963a4144 ID:608809c7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/21 22:39
…奇妙な夢を見ました。
男の子が、なんだかよくわからない怪物と戦う夢。夢のはずなのに妙な『リアリティ』があって、とても怖かった。
最後には男の子が負けて、フェレットみたいな姿になっていたっけ。
ほんと、不思議な夢やったなぁ。




「はやて、朝だぞ。起きてるか?」

ん…あ、ポルナレフさん。おはようございます。

「もう8時だぞ。どうした、夜更かしでもしたのか」

ええと、そんなことじゃないというかなんというか。とりあえず、ご飯作らないと。

「飯なら私が作った。たまには腕を振るわせてくれ」
「ええっ!ポルナレフさんが?」
「心配するな。自炊も出来ないようでは、隠遁生活など送れないよ」

ポルナレフさんの料理か、楽しみやなー。どんな味なんやろか。






私、八神はやては、本来なら小学三年生として学校に行っているはずなんやけど…足が不自由なんで、家にこもりっきりな、そういう女の子。
でもでも、今の生活もそんなに苦じゃあないんやよ。料理は自分で作れるし、好きなだけゲームできるし、…それに、ポルナレフさんにも出会えた。

ポルナレフさんは、格好よくて強くて私と同じ車椅子で、厳しそうやけどほんとはとっても優しくて、それでいて少し抜けているところもあって。…とっても、凄い人。
もし、ポルナレフさんにあの時出会えなかったら、今の私はどうなっていたんやろか。想像つかへんなぁ…。

とまあそんな人と今、同居しているわけで。この夢のことも、相談してみることにしました。

「なるほど。…もしかしたらそれが君の『スタンド能力』かもしれない」
「『夢を見る能力』ですか。役に立つか立たないか、微妙な能力やなー」
「『夢』の前に『予知』の二文字が付いたら、果たしてどうかな」

『予知』と『夢』、合わせて『予知夢』…ってそれ、凄くないですか!?

「まあな。俺が知っているスタンド使いの中にも、それと似た能力を持つ人間がいた。最も直接会ったわけではないが」
「うわー、私もついに『スタンド使い』の仲間入りですかぁ」
「そうなる。まだ『像』は出ていないようだが、使っているうちに出てくるだろう」

…スタンド。ポルナレフさんの「シルバー・チャリオッツ」を見てから、ずっと憧れてた物。
「素質がある」言われてもう何日も経っているさかい、余計に楽しみやな。





「あー、はやて、喜びの『絶頂』に浸っている所すまないが、私の料理の感想を…」
「おいしいですおいしいです。でポルナレフさん、スタンドの名前どうしましょう」
「…やれやれ」







それからも「スタンド」の話で盛り上がっていたら、いつの間にかお昼に。
今日は外食しようということで、一路「翠屋」まで行って来ました。

昨日ポルナレフさんが話したことによると、此処にも「スタンド」が見える人がいるらしいです。しかも私と同じくらいの年頃の。
あってお話がしたいなぁ。その人の「スタンド能力」は一体どんなになるんやろか。

「はやて、期待に水を差すようだが今日は平日だ。つまり彼女は今学校に…」
「もー、つまらんこと言わんといて!」

あーあ、なんだかしょんぼりや。まあええか、また来ればいいし。


「いらっしゃいませ、お二人様ですね」
「ああ」
「お席にご案内いたします、どうぞ」

茶髪サイドポニーのお姉さんと、がっしりしたお兄さんが案内してくれました。
私たちが車椅子なのに配慮して、椅子を取ってくれたりもしました。サービスええなぁ、翠屋。

「メニューを選ぶんだが、お勧めとかあるのか?」
「えーと、此処に来るの初めてさかい、分かりません」
「おい、はやて、この店に来た事が無いのか」
「ありません。ケーキは石田先生から貰ってました。此処、一人で来るには遠いですし」
「なるほどな、じゃあ、何にするのか?」
「この『翠屋ランチセット』で。ポルナレフさんは」
「同じものでいい」





メニューが届いて、お待ちかねの昼食タイム。
…うん、流石翠屋。凄くおいしい。ポルナレフさん、どうです 「ブラボー! おお…ブラボー!!」 か…えーと、うん、聞いてないことにしよか。
でもほんとおいしいなー。このハンバーグなんて最高や。一喫茶店が出すランチセットのレベルじゃあない。 …すごい喫茶店だ。

「ご馳走様」
「ごちそうさま」
「さて、そろそろ帰ろうか」
「ポルナレフさん、帰るときにケーキ買わないと」
「そうだな…何にするか?」









大量のケーキが詰まった紙袋を抱えながら帰る途中。

『誰か…お願い、助けて…』

この「声」は…あの時の!

「おい、どうしたんだはやて!?」

ポルナレフさんが止めるのも無視して、車椅子を走らせる。何か得体の知れない感情が、私を突き動かしているような気がした。
たどり着いたのは、森の中。もう少しで、もう少しで「声」の主に会える。そう直感した。

「なのは!?」
「なのはちゃん!?」

微かに、私以外の誰かを呼ぶ声がする。「なのは」?もしかして、その人は…








「声」の元であろう場所にたどり着く。そこには…あの「翠屋のお姉さん」と同じ顔つきの、女の子がいた。









… to be continued !!









後書き

執筆時間が取れた!という訳で第四話UPします。
ここから無印編に突入です。

ではでは。



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