<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.17077の一覧
[0] ハルケギニア~俺と嫁と、時々息子(転生・国家改造・オリジナル歴史設定)[ペーパーマウンテン](2013/04/14 12:46)
[1] 第1話「勝ち組か負け組か」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 17:40)
[2] 第2話「娘が欲しかったんです」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 19:46)
[3] 第3話「政治は金だよ兄貴!」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 19:55)
[4] 第4話「24時間働けますか!」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 17:46)
[5] 第5話「あせっちゃいかん」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 20:07)
[6] 第4・5話「外伝-宰相 スタンリー・スラックトン」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 20:11)
[7] 第6話「子の心、親知らず」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 20:15)
[8] 第7話「人生の墓場、再び」[ペーパーマウンテン](2010/10/01 20:18)
[9] 第8話「ブリミルの馬鹿野郎」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:17)
[10] 第9話「馬鹿と天才は紙一重」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:22)
[11] 第10話「育ての親の顔が見てみたい」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:25)
[12] 第11話「蛙の子は蛙」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:31)
[13] 第12話「女の涙は反則だ」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:36)
[14] 第13話「男か女か、それが問題だ」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 18:42)
[15] 第14話「戦争と平和」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 19:07)
[16] 第15話「正々堂々と、表玄関から入ります」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 19:29)
[17] 第15.5話「外伝-悪い奴ら」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 19:07)
[18] 第16話「往く者を見送り、来たる者を迎える」[ペーパーマウンテン](2010/06/30 20:57)
[19] 第16.5話「外伝-老職人と最後の騎士」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:54)
[20] 第17話「御前会議は踊る」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:47)
[21] 第18話「老人と王弟」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:48)
[22] 第19話「漫遊記顛末録」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:50)
[23] 第20話「ホーキンスは大変なものを残していきました」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:50)
[24] 第21話「ある風見鶏の生き方」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:50)
[25] 第22話「神の国の外交官」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:50)
[26] 第23話「太陽王の後始末」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:51)
[27] 第24話「水の精霊の顔も三度まで」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:51)
[28] 第25話「酔って狂乱 醒めて後悔」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:52)
[29] 第26話「初恋は実らぬものというけれど」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:52)
[30] 第27話「交差する夕食会」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:53)
[31] 第28話「宴の後に」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:53)
[32] 第29話「正直者の枢機卿」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:53)
[33] 第30話「嫌われるわけだ」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:53)
[34] 第30・5話「外伝-ラグドリアンの湖畔から」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:54)
[35] 第31話「兄と弟」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:54)
[36] 第32話「加齢なる侯爵と伯爵」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:55)
[37] 第33話「旧い貴族の知恵」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:55)
[38] 第34話「烈風が去るとき」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:55)
[39] 第35話「風見鶏の面の皮」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:56)
[40] 第36話「お帰りくださいご主人様」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:56)
[41] 第37話「赤と紫」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:56)
[42] 第38話「義父と婿と嫌われ者」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:57)
[43] 第39話「不味い もう一杯」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:57)
[44] 第40話「二人の議長」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:57)
[45] 第41話「整理整頓の出来ない男」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:57)
[46] 第42話「空の防人」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:58)
[47] 第42.5話「外伝-ノルマンの王」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:58)
[48] 第43話「ヴィンドボナ交響曲 前編」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:58)
[49] 第44話「ヴィンドボナ交響曲 後編」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:58)
[50] 第45話「ウェストミンスター宮殿 6214」[ペーパーマウンテン](2010/10/09 18:07)
[51] 第46話「奇貨おくべし」[ペーパーマウンテン](2010/10/06 19:55)
[52] 第47話「ヘンリーも鳴かずば撃たれまい 前編」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:59)
[53] 第48話「ヘンリーも鳴かずば撃たれまい 後編」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:59)
[54] 第49話「結婚したまえ-君は後悔するだろう」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 18:59)
[55] 第50話「結婚しないでいたまえ-君は後悔するだろう」[ペーパーマウンテン](2010/08/06 19:03)
[56] 第51話「主役のいない物語」[ペーパーマウンテン](2010/10/09 17:54)
[57] 第52話「ヴィスポリ伯爵の日記」[ペーパーマウンテン](2010/08/19 16:44)
[58] 第53話「外務長官の頭痛の種」[ペーパーマウンテン](2010/08/19 16:39)
[59] 第54話「ブレーメン某重大事件-1」[ペーパーマウンテン](2010/08/28 07:12)
[60] 第55話「ブレーメン某重大事件-2」[ペーパーマウンテン](2010/09/10 22:21)
[61] 第56話「ブレーメン某重大事件-3」[ペーパーマウンテン](2010/09/10 22:24)
[62] 第57話「ブレーメン某重大事件-4」[ペーパーマウンテン](2010/10/09 17:58)
[63] 第58話「発覚」[ペーパーマウンテン](2010/10/16 07:29)
[64] 第58.5話「外伝-ペンは杖よりも強し、されど持ち手による」[ペーパーマウンテン](2010/10/19 12:54)
[65] 第59話「政変、政変、それは政変」[ペーパーマウンテン](2010/10/23 08:41)
[66] 第60話「百合の王冠を被るもの」[ペーパーマウンテン](2010/10/23 08:45)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[17077] 第13話「男か女か、それが問題だ」
Name: ペーパーマウンテン◆e244320e ID:b679932f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/10/06 18:42
やぁやぁ皆さん、こんにちは。ご機嫌いかがですか?

毎度おなじみ、アルビオン王国第2王子のヘンリーだよ。

実はご報告があるんだ。



それはね






子供が出来たんだ♪







仕事の合間にやることはやってたんだよ。てへ?




現在妊娠10ヶ月目の臨月。母子ともにきわめて健康。けっこうけっこう!


女の子だと、なおけっこう!


*************************************

ハルケギニア~俺と嫁と時々息子~(男か女か、それが問題だ)

*************************************

ヘンリーは生まれたばかりの赤ん坊を抱いている。この世界では初めてとなる自分の子供だ。山上憶良の歌を引用するまでもなく、自分の子供を抱くのは、他の何物にも代えがたい喜びであることを、彼はしみじみと実感していた。

だが、その顔色はどこか優れない。

彼の目線は、赤ん坊の一箇所に釘付けとなっている






赤ん坊の股間





そこには紛れもない











「しんぼる」(by松本人志)












「男・・・・」
「そうよ?やっぱり子供っていいわね」

息も荒く、顔に玉のような汗を浮かべたキャサリンが、誇らしげに胸を張る。


「なんで?」

「え?何が」

「どうして?」

「・・・何の話?」


ここでようやくキャサリンは夫の異変に気がつく

しかし、時すでに遅し


「なんで女の子じゃないの?!あれだけいろんな食べ物とか、ちょっと名前の出せないマジでやばめの薬とか飲んだのに?!あの行商人、だましやがったな!!あ~!!毎晩毎晩あれだけ女の子が生まれるって言う『た・・・

バキッ ドカッ ゲシッ ミシッ ・・・

まだ起き上がれる体力がないはずのキャサリンが、突然真っ赤な顔をして立ち上がったため、産婆のジェシー婆さんや女官達は驚いて腰を抜かした。いつもの彼女なら女官達を気遣うところだが、あいにく今は、この大馬鹿亭主の口をふさぐことに忙しい


「痛い やめて ごめん まじで」

バキッ ドカッ ゲシッ ミシッ

「黙れ、しゃべるな、くちを、閉じろ!」

バキッ ドカッ ゲシッ ミシッ

「ごめん まじで だから ゆるして」

バキッ ドカッ ゲシッ ミシッ

「エロ、バカ、ヘンタイ、スケベ!」


言葉の合間合間に、鈍い音と、男のうめき声が混じる。


「本当に、悪かったって(ボキ)何かいやな音したんだけど?!」

「ヘンリー、ヘンリー、ヘンリー、ヘンリー!」

「それ悪口?!」




「見ちゃいけませんよ殿下」
「あ~?」

いつの間にかヘンリーから赤ちゃんを受け取っていたジェシーは、赤ん坊の顔を手で覆った。


***


父親は転生者です


母親も転生者です









じゃあ息子は?







だぁ?


ばぶ~ぶ~



びええええ~ん!





「・・・ちがうな」
「・・・ちがうわね」

一度子育てを経験したことのある2人の目には、目の前の赤ん坊が、前世での自分たちの一人息子-すなわち転生者でないことは明らかであった。キャサリンは言うまでもなく(おなかを痛めたわが子なのだ。わからないはずがない)、ヘンリーも(一応は)元親。息子かどうかぐらい、気配や行動を見ればわかるという自信があった。

念のために妻の意見を聞く。

「芝居してる感じはしないか?」

キャサリンがこっちの世界に転生してきたのは、生まれたばかりの赤ん坊のとき。元演劇同好会会長の彼女は、それから十数年間、ヘンリーに出会うまで、芝居を続けてきた。

その君から見て、この赤ちゃんはどうだ?

「それはないわ」
「なぜ断言できる?」
「あの子は貴方に似て『馬鹿』がつくほど不器用だし、思ったことがすぐ顔に出る『バカ』正直な性格だから」

・・・まだ根に持ってます?

「何のことかしら?」


怒ってる、絶対まだ怒ってる・・・


世間ではこれを「自業自得」という


***

「この世界での赤ん坊は、自分たちの前世での子供の転生者ではない」

この事実は、ヘンリーの心に少しだけ平穏をもたらした。だが、彼の顔色は未だに優れない。ヘンリー自身が娘が欲しかったどうこうという、個人的願望の話ではなく(そういう感情がなかったかといえば嘘になるが)事はアルビオンの王位継承にかかわる問題なのだ。


ヘンリーは今現在(ブリミル暦6211年)の王家の人間-自分の大切な家族の顔を思い浮かべた。


父親で現国王のエドワード12世(66)。若いころは「金の貴公子」とも呼ばれた髪は、今はそのトレードマークである口髭を含めて見事な銀髪に。性格は豪快にして剛直。「王たるもの」という自覚と自信、そして威厳を常に纏っている。強固なる精神は強い体に宿るというが、とても還暦を過ぎた爺さんには見えない。だが今年に入ってすぐに体調を崩した。さすがの親父も寄る年波には勝てないようだ。

テレジア王妃(60)ハルケギニア北西のベーメン王国出身。アルビオンに嫁いできてから、俺と早世した3男を含めて5人の子供を生んだ肝っ玉母さん。性格は一見温和だが、昔親父が一度だけ女官に手を出したときは、杖片手に精神力が切れるまで追い回したという。

長男のジェームズ皇太子(33)。親父譲りのでかい体に、くそまじめな性格。一年中、朝から晩まで政治のことを考えている堅物だ。わが兄ながら、よくあれで息が詰まらないなと感心する。嫁さんのカザリン皇太子妃(23)との間に子供はまだいない。

次男は俺(23)。ヨーク大公家から迎えた嫁のキャサリン(23)との間に子供が生まれた。

3男のマイケルは早逝。はやり病だったという。母さんが命日の度に祈りをささげていることは、宮廷に務めるものなら誰でも知っている。

長女のメアリー(21)。サヴォイア王国のウンベルト皇太子(25)との結婚が来年予定されている。サヴォイア家はロマリア連合皇国の一角を構成する王国で、ガリア南部と国境を接している。ウンベルトとは一度会ったことがあるが、なんというか・・・よく言えば王者の風格、悪く言えば「そうせい」様。戦上手で名高い現国王アメデーオ3世亡き後、彼が大国ガリアとの国境を守りきれるかどうか、正直不安だ。

4男のモード大公ウィリアム(20)。先代大公の一人娘のエリザちゃん(20)と、大公家領でよろしくやっている。こちらもまだ子供はおらず、大公家領とロンディニウムを行ったり来たりしている。


3年前から国政の実権はジェームズ皇太子に移りつつある。エドワード12世は、いきなり代替わりをしては混乱が起きる事を見越して、少しずつ慎重に、しかし確実に実権の委譲を進めて来た。兄貴にとっては、幼少から学んで来た「帝王学」の最終試験。最近では国王はほとんど政庁に顔を出さない。後継者である皇太子を、一種突き放すことによって、自分から自立させることが狙いのようだ。引き際の鮮やかさは、わが親父ながら、さすがというべきだ。ガリア国王のロペスピエール3世が、70の今になってもなお、政治の実権を握り続けている現状とは、好対象である。


次代の王がジェームズであることには、誰も異存はない。問題はその次だ。


皇太子夫妻にはまだ子供がいない。

次男である俺には男の子が生まれた。

弟の大公夫妻にも子供はいない。


兄貴が国王に即位したとしよう。王位継承の順番は、①俺、②俺の息子、③モード大公、という順である。ジェームズ兄貴は33歳。カザリン姉さんがまだ23歳だから、まだ子供が生まれるかもしれない。原作展開なら、ウェールズが生まれるはずである・・・


いや、ちょっとまて。


じゃあ、俺の息子はいったい何なのだ?


あきらかに異質。あきらかに異物。原作に俺の息子は存在しない。存在しないものが生まれて、存在したはずのものが生まれない・・・その可能性が0と言い切れるのか?



ヘンリーは頭を抱えた。



もし仮に、兄貴が子供が出来ないとあきらめて、俺を皇太子に据えたとしよう。


ウェールズが生まれなければ何の問題もない。

生まれたらどうなる?


皇太子である叔父と、現国王の息子


「おもいっきり、お家騒動フラグじゃん・・・」


俺に子供がいなければ問題なかった。仮に子供が出来たとしても、女ならまだ何とかなった。アルビオン王家の家督は、男子優先である。仮に俺が皇太子になった後、ウェールズが産まれたこの場合、従姉弟になる俺の娘とウェールズでは、ウェールズの王位継承が優先される(①俺、②ウェールズ、③モード大公か俺の娘)から何の問題もない。なんなら、娘とウェールズを結婚させて、俺の跡に王位を継がせればいい。

原作でのアンリエッタとウェールズとの関係でもわかるように、ハルケギニアではイトコ同士の結婚はタブーではない。


しかし、俺の子供は『男』なのだ。



じゃあ俺が皇太子にならなきゃいい


・・・というわけにも行かない。


もしウェールズが生まれれば、何の問題もないが、ウェールズが生まれなければ、それは大問題だ。

国政の最高権力者である国王、次期国王である皇太子。「はい、貴方は明日から王様です。がんばってちょ!」というわけにはいかない。心構えとかそういった、精神面での準備もそうだが、一朝一夕に「帝王学」は身に付かない。同じ王族とはいえ、始めから「皇太子」として育てられてきた兄貴と、「一王子」という、いわばスペアとして育てられた俺とでは、受けてきた教育内容がまるで違う。兄貴の側には、次の王になることを見越して、次代の国を担う将来有望な貴族や官僚が付けられる。そういった中から、自分の手足となって働く側近を見出し、国政全体を次第に把握していく。

俺も自分の意を汲む官僚を育てたりしているが、本来ならそういうことはしないし、してはいけない。それこそ、お家騒動の原因になりかねない・・・もっとも「ジェームズ皇太子ではなくヘンリー殿下を我らが王に!」なんて考えるやつは誰も居ないが(それはそれで寂しい)


話を戻すと-皇太子になるということは、1から教育を受けなおすということ。準備は早ければ早いほうがいい。だが、ウェールズがいつ生まれるか-そもそも生まれるかどうかわからない状況で、軽々に動くわけには行かない。


あー、頭痛い。えーと、だから・・・


①ウェールズが生まれたら、皇太子になった俺と、その息子とのお家騒動
②ウェールズが生まれて、俺が皇太子になってなければ-何も問題はないが、絶対にウェールズが生まれるとは言い切れない
③ウェールズが結果的に生まれなくて、俺が甥っ子の生まれる可能性におびえて皇太子になるのが遅れて、継承に手間取ってゴタゴタ
④ウェールズが生まれなくて、俺がその可能性に掛けてさっさと皇太子になる・・・でも彼が生まれないとは言い切れないわけで・・・・


「うぐぐぐ・・・」


内乱フラグを一生懸命叩き潰して、ようやくかすかな希望が見えてきたと思ったら、今度はお家騒動フラグ・・・取り越し苦労ならいいのだが・・・






「始祖よ、貴方は私が嫌いなのですか?」




嫌いです(byブリミル)








「はあああああ・・・・」



ヘンリーはわが子の寝顔を見ながら、深いため息をついた。










そんな父の心労を知るはずもないこの赤ちゃん。名前を『アンドリュー』と名づけられた。




アンドリュー・テューダー




後に「トリステイン中興の祖」と呼ばれることになるアンリ8世は、こうしてハルケギニアの歴史に登場した。





時にブリミル暦6211年。原作開始まで、あと32年。



「私、いつになったら結婚できるんだろう・・・」

ミリーの婚期は、誰も知らない・・・


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.02802586555481