Ⅰ社長「まず、本題に入る前に【音階差に関する表記と、それぞれの関係性】のお浚いからね」
Ⅰ ♭Ⅱ Ⅱ ♭Ⅲ Ⅲ Ⅳ #Ⅳ(♭Ⅴ) Ⅴ ♭Ⅵ Ⅵ ♭Ⅶ Ⅶ Ⅰ
(root) (m) (※sus4) (aug/dim) (6) (7) (M7) ←コードの時
P8 m2 M2 m3 M3 P4 aug4(dim5) P5 m6 M6 m7 M7 P8 (オクターブ上)
(♭9) (9) (♯9) (11) (♭13)(13) ←テンション・ノート
P1 m2 M2 m3 M3 P4 aug4(dim5) P5 m6 M6 m7 M7 P8 ←(P1=Ⅰ
またはroot
この列が基準)
P8 M7 m7 M6 m6 P5 dim5(aug4) P4 M3 m3 M2 m2 P1 ←(オクターブ下)
転回結果
Ⅲ「あまり難しい話は好きじゃないですけど、、、
もう腹括りましたよ・・・(;; 社長、話の続きをどうぞ」
Ⅵ「Ⅲさん、、、何気に投げやりですね(;」
Ⅰ社長「まぁ、、、仕方ないですね。
この業界はイヤになるほどルールやテクや用語や理論が腐るほど多いですから。
でも、それを使って実践に取り組みたくても、知らなければ使うことすら出来ませんよ?」
Ⅲ「・・・分かりました。真面目にがんばります」
Ⅱ「誰も余り難しいことを考えるのは好きじゃないでしょうけど、
それが当たり前になるくらいにまで慣れるためには努力するしかないでしょうね。私もがんばります」
Ⅰ社長「良い意気込みですね。それじゃ、早速・・・・・・
所謂「ベース音」と呼ばれるものは、基本的に「リズム音の刻み」+「ボイシングの根音」で成り立ち、
同ペースで鳴り続ける音の刻みが、コード進行に合わせて音階を変えながら打ち続けるものです。
例)4/4 リズムの速度=1小節でクローズドハイハット8回
コード Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰ
ベース (key=C)
AAAAAAAA→FFFFFFFF→GGGGGGGG→CCCCCCCC
それか「一発打ち」でA・・・・・・・・・・→F・・・・・・・・・・→G・・・・・・・・・・→C・・・・・・・・・・・
しかし、それだけだと余りにつまらないので構成音使い放題+さらにベースをアルペジオ風に扱って、
合いの手(フィル)の効果を付け加えたり、その道中に次の音に辿りつく前に寄り道をする「経過音」と
行き先とは違う方向に寄り道する「装飾音」・「刺繍音」という方法が許されています。
ドミナントモーションを連発すると「ベースの動き=完全4度か完全5度」ばかりになるのが
一番の問題点なのですが、それもこの理論を使って解決していくことになります」
Ⅲ「寄り道・・・?って、構成以外のものもアリですか?」
Ⅰ社長「何でもアリというわけではありませんね?」
Ⅲ「・・・・・・」
Ⅳ専務「Ⅲさんがドミナントモーションを使う時、誰が♭宣言しますか?」
Ⅲ「え・・・Ⅵさんが♭を宣言します」
Ⅰ社長「じゃあ、Ⅲさんが根音であるコードの時は
和音の構成外の経過・装飾として♭Ⅵも使うことが出来ますね」
Ⅳ専務「ついでに、ベースと言えど「コードの一部」ですから、Ⅲさんのコードの中で♭Ⅵさんが入ってくれば、
それでⅢさんのコードがセカンダリードミナントを宣言したことになりますから、
そのままⅦ君へドミナントモーションを打つことが出来ますね。
もし短3度を含んでいたら、そのままトゥーファイブも成立です」
Ⅰ社長「keyCで言うとE→B→D→♭A→Eなどですか・・・それは加工してアルペジオにして、
ベースは大人しくコードの順次通り+αでE→G→B→D→♭A→Eを基軸としてスタートして、
基軸+E→D→♭A→E→B→G・・・基軸+E→D→♭A→E→G→Bを繰り返して、
最後はアルペジオも含めてE→B→♭A→E→G→B→Eでフィニッシュ・・・という感じですね」
Ⅲ「すみません・・・既に頭が痛くなってきました。。。(;;」
Ⅳ専務「・・・まだⅢ7の構成音+オクターブしか音を使ってないのですけどねぇ・・・(^^;」