有限会社「ダイアトニック♪」は、日々の業務の中でさまざまな物を作り上げ、
お客様に提供していましたが、、、ある日、突然「今まで受けたことのないオーダー」を
お客様から受けてしまいました。
主に「楽しいもの」・「前向きになれるもの」を中心に作って提供していた彼らに対して、
お客様がオーダーしたものは、なんと「少し悲しくなるようなものが欲しい」とのこと。。。
「これまた世の中には奇妙な趣向を持ったお客様もいるものだ、、、(^^;」
。。。などと暢気に構えている場合じゃありません。
・・・そんなものをまったく作ったことのない彼らは戸惑いました。
もちろん「そんな物を作るマニュアル」なんて社内にはありません。
これから急いで【それに見合ったマニュアル】を作らなければいけなくなってしまいました。
慣れない業務・注文に、みんなで試行錯誤を繰り返し繰り返し、、、、、、
各社員が自分の役割を見直し、Ⅰ社長(トニック社長)の決断において出来上がったものは。。。
Ⅰm Ⅱm(♭5) ♭Ⅲ Ⅳm Ⅴm ♭Ⅵ ♭Ⅶ
というもの。
さらに今までの経験を活かして、すぐに「自分の範囲で出せる力」も即座に作り上げられました。
ⅠmM7(またはⅠm7) Ⅱ m7(♭5) ♭ⅢM7 Ⅳm7 Vm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
・・・・・・色々と力関係が逆転しています。
Ⅰ社長がマイナー?Ⅳ専務(サブドミナント専務)まで・・・
(しかしマイナーの上にメジャーを付けることも可能なところは、さすが社長!!!)
さらに極めつけは「Ⅴ本部長(ドミナント本部長)とⅦ 君」の立場が真逆に・・・
Ⅴ本部長がマイナーで、その代わりに直属の部下のⅦ君が「以前の本部長と同等の力」を・・・???
そしてⅤ本部長の親友である「Ⅱさん」なんて「以前のⅦ君の立場」になっています。
(さてさて、こんな世界観になって喜んだのは、今まで活躍の場が余りなかった「Ⅶ君」です。
まさに「ようこそ!私の世界へ」という気持ちでしょう)
それぞれを見比べてみましょう。
ビフォー アフター
ⅠM7 → Ⅰm7 or ⅠmM7
Ⅱm7 → Ⅱm7(♭5)
Ⅲm7 → ♭ⅢM7
ⅣM7 → Ⅳm7
Ⅴ7 → Ⅴm7
Ⅵm7 → ♭ⅥM7
Ⅶm7(♭5) → ♭Ⅶ7
「・・・まぁ、これも仕事なのだから仕方ない(´Д`
♪あ~きらぁめぇましょ~ 諦めまぁしょぉ~♪」
そんなことよりも
「よし!これならお客様のご要望通りのものが作れるだろう!」と意気込む社員。
「それに【作り方にも2通りのやり方がある】って分かっただけでも、
今回の【少し悲しいものを・・・】という注文をしてもらえて、本当に良かったよ」
「ダイアトニック♪」の社員たちは、新しい製作方法を身に付ける事となり、
今までのやり方を「メジャースケール(長調)」・・・そして今回のお客様のご要望によって
新しく作られた体制を「マイナースケール(自然的短音階)」と名付けて、
早速その「少し悲しいもの」を「マイナースケール」で作り始めました。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・しかし、いざ製作を開始してみると【とある大問題】が発生しました。
出来上がったものは、どれも「悲しすぎるもの~悲しいもの」ばかり
お客様からの注文は「少し悲しくなるようなもの」です。
誰も「思いっきり悲しくなるようなものを作って」などとは言われていません。
「これではお客様からクレームが来るかもしれない。。。」
完全に壁にぶつかってしまった7人・・・さて、どうやってこれを乗り越えるのでしょうか・・・